JP2002205531A - 燃焼式ヒータ - Google Patents

燃焼式ヒータ

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JP2002205531A
JP2002205531A JP2001003851A JP2001003851A JP2002205531A JP 2002205531 A JP2002205531 A JP 2002205531A JP 2001003851 A JP2001003851 A JP 2001003851A JP 2001003851 A JP2001003851 A JP 2001003851A JP 2002205531 A JP2002205531 A JP 2002205531A
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combustion
exhaust port
heat exchange
partition
heat transfer
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JP2001003851A
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Takatomo Narahara
崇伴 楢原
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼ガスの流通抵抗の増加を抑制しつつ、燃
焼ガスの流れを均一化し、熱交換効率を向上させる。 【解決手段】 熱交換部120内に、開口部132cよ
り燃焼ガスを流出させる燃焼筒130が収容され、排気
口133cを有する仕切り部133aで閉塞される燃焼
式ヒータであって、燃焼筒130および熱交換部120
との間で、開口部132cから仕切り部133a側に向
けて燃焼筒130の筒軸方向に流通する第1流路161
が、仕切り部133a近傍で燃焼筒130の周方向に排
気口133cに向けて流通する第2流路162に合流
し、この第2流路の流路面積が、排気口133cに対し
て遠い側から近い側に向けて広くなるように設ける。ま
た、開口部132cから流出される燃焼ガス流量を、排
気口133cに対して近い側よりも遠い側が多くなるよ
うに分配する流量分配手段150を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用暖房装置に
用いて好適な燃焼式ヒータに係り、特に熱交換効率の向
上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の燃焼式ヒータとして、特開平7−
276973号公報に開示されるものが知られている。
即ち、図9に示すように、この燃焼式ヒータ100は、
2重壁の内側に流体流路170を設けたハウジング11
0内に、燃料を加熱燃焼するバーナの燃焼筒130が設
けられており、この燃焼筒130外周とハウジング壁1
10a間には燃焼ガスが流通する燃焼ガス流路160が
形成されている。そして、仕切り板133aの周方向の
一ヶ所に燃焼ガスを排出する排気口133cが設けられ
ており、燃焼筒130の開口部132cから排気口13
3cに至る燃焼ガス流路160の内、排気口133cに
至る距離が相対的に短い流路部分の流通抵抗を大きくす
るように構成されている。具体的には、排気口133c
近傍に抵抗板180を設けるようにしている。
【0003】これにより、排気口133cまでの距離が
短い燃焼ガス流路では抵抗板180によりその流通抵抗
が大きくなり、燃焼ガスが燃焼筒130周りの燃焼ガス
流路160を均一に流れるように成るので、流体流路1
70を流通する流体との間で効率的な熱交換ができるよ
うにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、排気口
133c近傍に抵抗板180を設けているので、燃焼ガ
スのトータル流通抵抗は増加し、燃焼ガス流量は減少す
るので、燃料供給のための動力や騒音が増加することに
なる。
【0005】本発明の目的は、上記問題に鑑み、燃焼ガ
スの流通抵抗の増加を抑制しつつ、燃焼ガスの流れを均
一化し、熱交換効率を向上させることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、以下の技術的手段を採用する。
【0007】請求項1に記載の発明では、供給される燃
料を燃焼させ、燃焼ガスを一端側の開口部(132c)
より流出させる燃焼筒(130)が、一端が開口し、側
壁(121)および底壁(122)を有する筒状の熱交
換部(120)の内部に、開口部(132c)が底壁
(122)と対向するように収容され、熱交換部(12
0)の開口側が仕切り部(133a)で閉塞され、この
仕切り部(133a)あるいは仕切り部(133a)近
傍の側壁(121)の周方向の一ヶ所に、燃焼ガスを外
部に排出する排気口(133c)が設けられた燃焼式ヒ
ータであって、燃焼筒(130)および熱交換部(12
0)の間には、燃焼筒(130)の開口部(132c)
から仕切り部(133a)側に向けて燃焼筒(130)
の筒軸方向に流通する第1流路(161)と、仕切り部
(133a)近傍で、第1流路(161)と合流し、排
気口(133c)に向けて燃焼筒(130)の周方向に
流通する第2流路(162)とが設けられ、且つ、第2
流路(162)の流路面積が、排気口(133c)に対
して遠い側から近い側に向けて広くなるように設定され
たことを特徴としている。
【0008】これにより、従来、第2流路(162)に
おいては流路面積を一定にしており、排気口(133
c)に対して遠い側から近い側に向けて第1流路(16
1)から燃焼ガスが順次合流することで流量が増加し、
排気口(133c)側に向けて流通抵抗が増加し、排気
口(133c)から遠い側の燃焼ガスの流量低下度合い
が大きかったものに対して、第2流路(162)の流路
面積を排気口(133c)側に向けて広くなるようにし
ているので、第2流路(162)での流通抵抗の増加を
抑え、排気口(133c)から遠い側の燃焼ガスの流量
低下度合いを抑制でき、燃焼筒(130)と側壁(12
1)間の周方向に燃焼ガスをより均一化して流すことが
できるので、熱交換部(120)での熱交換効率を向上
できる。
【0009】具体的には、請求項2に記載の発明のよう
に、第2流路(162)は、側壁(121)の周方向に
設けられ、底壁(122)から仕切り部(133a)側
に延びる第1流路(161)を形成する長板状の複数の
伝熱フィン(123)の端部(123a)と仕切り部
(133a)との間の空間(162a)により形成され
るものとしており、且つ、空間(162a)が、排気口
(133c)に対して遠い側から近い側に向けて大きく
なるように設定されるようにしている。
【0010】これにより、通常、熱交換部(120)の
側壁(121)に設けられ、第1流路(161)を形成
する複数の伝熱フィン(123)を活用して、排気口
(133c)に対して遠い側から近い側に順次その長さ
を短くすることで、排気口(133c)側に向けて広く
なる第2流路(162)が形成できるので、付加部材を
要せずに安価にできる。
【0011】また、請求項3に記載の発明のように、複
数の伝熱フィン(123)の内、端部(123a)が排
気口(133c)の略中央部をよぎるものは、両隣の伝
熱フィン(123)よりも仕切り部(133a)側に長
く延びるようにしても良い。
【0012】これにより、排気口(133c)の略中央
部をよぎる伝熱フィン(123)は、仕切り部(133
a)側に長く延ばしても第2流路(162)の流通抵抗
に影響を与えることが無く、長く延ばした分の伝熱フィ
ン(123)の伝熱面積を大きくできるので、熱交換部
(120)の熱交換効率を向上できる。
【0013】請求項4に記載の発明では、供給される燃
料を燃焼させ、燃焼ガスを一端側の開口部(132c)
より流出させる燃焼筒(130)が、一端が開口し、側
壁(121)および底壁(122)を有する筒状の熱交
換部(120)内に、開口部(132c)が底壁(12
2)と対向するように収容され、熱交換部(120)の
開口側が仕切り部(133a)で閉塞され、この仕切り
部(133a)あるいは仕切り部(133a)近傍の側
壁(121)の周方向の一ヶ所に、燃焼ガスを外部に排
出する排気口(133c)が設けられた燃焼式ヒータで
あって、燃焼筒(130)および熱交換部(120)の
間で、燃焼筒(130)の開口部(132c)から排気
口(133c)に向けて流通する燃焼ガス流路(16
0)が形成され、開口部(132c)から流出される燃
焼ガス流量が、排気口(133c)に対して近い側より
も遠い側が多くなるように分配する流量分配手段(15
0)が設けられたことを特徴としている。
【0014】これにより、燃焼ガス流路(160)の
内、開口部(132c)から排気口(133c)に向け
て長い流路を流通する燃焼ガスが、その流通抵抗により
流量低下する分、流量分配手段(150)で流量を増加
させるので、従来技術のように抵抗体(180)により
流通抵抗を増加させるようなことは無く、燃焼筒(13
0)と側壁(121)間の周方向の燃焼ガス流量を均一
化することができ、熱交換部(120)の熱交換効率を
向上できる。
【0015】具体的には、請求項5に記載の発明のよう
に、流量分配手段(150)は、熱交換部(120)の
底壁(122)に設けられた放射状に突出する放射伝熱
フィン(150)としており、放射伝熱フィン(15
0)の中心部(151)は、燃焼筒(130)の筒軸よ
りも排気口(133c)側に偏心して設けるようにして
いる。
【0016】これにより、放射伝熱フィン(150)の
中心部(151)が排気口(133c)側に偏心した
分、開口部(132c)からの燃焼ガスを排気口(13
3c)に対して遠い側に多く分配でき、燃焼ガス流量を
増加させるので、従来技術のように抵抗体(180)に
より流通抵抗を増加させるようなことは無く、燃焼筒
(130)と側壁(121)間の周方向の燃焼ガス流量
を均一化することができ、熱交換部(120)の熱交換
効率を向上できる。
【0017】また、放射伝熱フィン(150)により底
壁(122)の伝熱面積を増加させることができるの
で、熱交換部(120)の熱交換効率を更に向上でき
る。
【0018】また、請求項6に記載の発明のように、流
量分配手段(150)は、熱交換部(120)の底壁
(122)に設けられた放射状に突出する放射伝熱フィ
ン(150)とし、放射伝熱フィン(150)のフィン
間隔を、排気口(133c)に対して近い側よりも遠い
側が広くなるように設定しても良い。
【0019】これにより、開口部(132c)からの燃
焼ガスは、放射伝熱フィン(150)のフィン間隔の広
い側に流出し易くなり、排気口(133c)に対して遠
い側に多く分配でき、燃焼ガス流量を増加させるので、
燃焼筒(130)と側壁(121)間の周方向の燃焼ガ
ス流量を均一化することができ、熱交換部(120)の
熱交換効率を向上できる。
【0020】請求項7に記載の発明では、側壁(12
1)の周方向には、底壁(122)から仕切り部(13
3a)側に延びる長板状の伝熱フィン(123)が複数
設けられ、この伝熱フィン(123)の周方向の間隔
を、排気口(133c)に対して近い側から遠い側に向
けて広くなるように設定したことを特徴としている。
【0021】これにより、伝熱フィン(123)の間隔
が広い側では流通抵抗が小さくでき、燃焼ガスの流量を
増加できるので、燃焼筒(130)と側壁(121)間
の周方向の燃焼ガス流量を均一化でき、熱交換部(12
0)の熱交換効率を向上できる。
【0022】尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述す
る実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもので
ある。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本発明の第1実
施形態を図1〜図5に示す。燃焼式ヒータ100は、エ
ンジン冷却水の熱を利用した車両用暖房装置を構成する
加熱器であり、例えば、寒冷地等でエンジン冷却水の温
度が充分に昇温していない時に、燃料を燃焼させてエン
ジン冷却水を加熱するものである。
【0024】まず、その基本構成について、図1〜図3
を用いて説明する。燃焼式ヒータ100は、ハウジング
110、熱交換部120、燃焼筒130等から構成され
ている。
【0025】ハウジング110は、共にアルミダイキャ
ストにより成形される第1ハウジング111と第2ハウ
ジング112とから成る。第1ハウジング111は、後
述する熱交換部120および燃焼筒130を内部に収容
する有底の円筒状の半容器であり、側壁111cには冷
却水入口部111aと冷却水出口部111bが設けられ
ている。
【0026】第2ハウジング112は、偏平な有底の円
筒状、あるいは蓋状の半容器であり、側壁112cには
燃焼用空気を導入する空気入口部112aが設けられ、
この空気入口部112aに対向する側の側壁112cに
は燃焼ガスを排出する燃焼ガス出口部112bが設けら
れ、隔壁112dにより内部空間が空気入口部112a
側と燃焼ガス出口部112b側とに分割されている。
【0027】熱交換部120は、ハウジング110と同
様に、アルミダイキャストにより成形され、一端が開口
し、側壁121および底壁122より成る円筒状の半容
器である。側壁121の外面には上記冷却水入口部11
1a側から冷却水出口部111b側に向けて螺旋状に突
出する水側伝熱フィン124が設けられている。
【0028】第1ハウジング111および熱交換部12
0の両開口側端部は、Oリング140を介して固定さ
れ、第1ハウジング111と熱交換部120との間には
エンジン冷却水が流通する冷却水流路171が形成され
ている。
【0029】燃焼筒130は、上記熱交換部120の内
部に収容され、第1燃焼筒131、第2燃焼筒132、
支持部133等から構成されている。
【0030】第1燃焼筒131は、ステンレス材より成
り、一端が開口する円筒状部材であり、内側に第1燃焼
室131aを形成している。第1燃焼筒131の反開口
側の底壁面131dには燃料供給パイプ134が接続さ
れ、底壁面131dの内側にはウイック構造を有する燃
料気化部135、供給される燃料を加熱するグロープラ
グ136が設けられている。また、側壁面131cに
は、空気入口部112aから流入する空気を第1燃焼室
131a内に取入れる流入孔131bが複数設けられて
いる。
【0031】第2燃焼筒132は、上記第1燃焼筒13
1と同様に、ステンレス材より成り、開口部132cを
有する円筒状部材であり、内側に第2燃焼室132aを
形成している。開口部132cと対向する底壁面132
dには、第1燃焼筒131の内径よりも小さく設定した
絞り孔を成すオリフィス132bが設けられている。ま
た、開口部132cは、後述する支持部133に設けら
れた排気口133cに対して遠い側の端部において、熱
交換部120の底壁122との隙間が広くなるように傾
斜が設けられている。
【0032】支持部133は、ステンレス材より成り、
一旦が開口し、フランジ状の仕切り板133aを有する
円筒状部材であり、反開口側の底壁面133dには連通
孔133bが設けられている。
【0033】支持部133に第1燃焼筒131、第2燃
焼筒132が溶接接合され、燃焼筒130を形成し、連
通孔133bとオリフィス132bを介して第1燃焼室
131aと第2燃焼室132aとが連通するようにして
いる。そして、支持部133の仕切り板133aの外周
部が第2ハウジング112と熱交換部120の両開口側
端部の間で接合され、燃焼筒130は熱交換部120内
に固定される。
【0034】仕切り板133aは、第2ハウジング11
2と熱交換部120のそれぞれの内部空間を区画する仕
切り部であり、仕切り板133aの周方向の一ヶ所に
は、排気口133cが設けられ、第2ハウジング112
の燃焼ガス出口部112bと連通するようにしている。
【0035】次に本発明の要部となる燃焼ガス流路16
0と燃焼ガス流量を分配する放射伝熱フィン150の詳
細構成について、図4〜図5を用いて説明する。
【0036】燃焼ガス流路160は、第1流路161お
よび第2流路162とから成り、熱交換部120の側壁
121の内側に設けられた伝熱フィン123により形成
される。即ち、伝熱フィン123は、側壁121の内面
に底壁122から仕切り板133a側に向けて延びる長
板状部材としており、側壁121の周方向に複数設けら
れ、側壁121と一体で形成されている。そして、伝熱
フィン123の端部123aと仕切り板133aとの間
には空間部162aが形成されるようにしている。更
に、空間部162aは、排気口133cに向けて、漸次
大きくなるようにしている。
【0037】この伝熱フィン123により、熱交換部1
20と燃焼筒130との間に、燃焼筒130の筒軸方向
に延びる複数の空間161aが形成され、第1流路16
1となる。
【0038】また、伝熱フィン123の端部123aと
仕切り板133aとの間に、燃焼筒130の周方向に排
気口133cに向かう複数の空間162aが形成され、
排気口133cに向けて、漸次大きくなる第2流路16
2となる。
【0039】そして、第1流路161は、燃焼筒130
の筒軸方向から周方向にその流れ方向を転換して、第2
流路162に合流するようにしている。
【0040】次に、放射伝熱フィン150は、流量分配
手段を成すものであり、中心部151から熱交換部12
0の側壁121側に放射状に延びる長板状部材としてお
り、熱交換部120の底壁122に一体で設けられてい
る。そして、中心部151は、燃焼筒130の筒軸中心
に対して、排気口133c側に偏心するように設けられ
ている。
【0041】以上の構成に基づく本実施形態の作動につ
いて、次に説明する。
【0042】燃料供給パイプ134から供給される燃料
が、燃料気化部135に付加され、着火時においては、
付加された燃料がグロープラグ136で加熱、気化さ
れ、空気入口部112a、流入孔131bから第1燃焼
室131a内に流入する空気と混合し、燃焼する。定常
燃焼時においては、燃焼火炎からの輻射熱で燃料が気化
し、燃焼を継続する。更に、オリフィス132bで燃焼
の安定化がなされ、第2燃焼室132aを経て、燃焼ガ
スが開口部132cから流出される。
【0043】開口部132cから流出した燃焼ガスは、
放射伝熱フィン150により流れ方向が放射状に広が
り、更に反転し、第1流路161の複数の空間161a
を流通し、熱交換部120により冷却水流路171を流
通するエンジン冷却水と熱交換を行ない、エンジン冷却
水を加熱する。この熱交換により燃焼ガスは、温度低下
し、第2流路162に合流し、この第2流路162を通
り、排気口133c、燃焼ガス出口部112bより排出
される。
【0044】以上の構成、作動より本実施形態の作用効
果について説明する。
【0045】従来、第2流路162においては流路面積
を一定にしており、排気口133cに対して遠い側から
近い側に向けて第1流路161から燃焼ガスが順次合流
することで流量が増加し、排気口133c側に向けて流
通抵抗が増加し、排気口133cから遠い側の燃焼ガス
の流量低下度合いが大きかったものに対して、本実施形
態では、空間162aの寸法設定により、第2流路16
2の流路面積を排気口133c側に向けて広くなるよう
にしているので、第2流路162での流通抵抗の増加を
抑え、排気口133cから遠い側の燃焼ガスの流量低下
度合いを抑制でき、燃焼筒130と側壁121間の周方
向に燃焼ガスをより均一化して流すことができるので、
熱交換部120での熱交換効率を向上できる。
【0046】この時、通常、熱交換部120の側壁12
1に設けられ、第1流路161を形成する複数の伝熱フ
ィン123の長さを調整し、排気口133cに対して遠
い側から近い側に順次空間162aの長さを長くするこ
とで、排気口133cに向けて漸次広くなる第2流路1
62が形成できるので、付加部材を要せずに安価にでき
る。
【0047】また、燃焼ガスが流出する開口部132c
側においては、放射伝熱フィン150の中心部151を
排気口133c側に偏心させた分、開口部132cから
の燃焼ガスを排気口133cに対して遠い側に多く分配
できる。この場合、開口部132cは底壁122との隙
間が、排気口133cに対して遠い側を広くするように
傾斜を設けているので、更に燃焼ガスを排気口133c
に対して遠い側に多く分配できる効果を有している。即
ち、燃焼ガス流路160の内、開口部132cから排気
口133cに向けて長い流路を流通する燃焼ガスが、そ
の流通抵抗により流量低下する分、上記の放射伝熱フィ
ン150で流量を増加させるので、従来技術のように抵
抗体180により流通抵抗を増加させるようなことは無
く、燃焼筒130と側壁121間の周方向の燃焼ガス流
量を均一化することができ、熱交換部120の熱交換効
率を向上できる。
【0048】更に、放射伝熱フィン150により底壁1
22の伝熱面積を増加させることができるので、熱交換
部120の熱交換効率を更に向上できる。
【0049】(第2実施形態)本発明の第2実施形態を
図6(a)に示す。第2実施形態は、放射伝熱フィン1
50の仕様を変更したものである。
【0050】放射伝熱フィン150の各フィン間隔は、
各フィンの板厚を調整することで、排気口133cに対
して近い側よりも遠い側が広くなるようにしている。こ
の場合、中心部151は、燃焼筒130の筒軸と一致す
るようにしている。
【0051】これにより、開口部132cからの燃焼ガ
スは、放射伝熱フィン150のフィン間隔の広い側に流
出し易くなり、排気口133cに対して遠い側に多く分
配でき、燃焼ガス流量を増加させるので、上記第1実施
形態と同様に、燃焼筒130と側壁121間の周方向の
燃焼ガス流量を均一化することができ、熱交換部120
の熱交換効率を向上できる。
【0052】尚、放射伝熱フィン150のフィン間隔
は、上記板厚による調整に限らず、図6(b)に示すよ
うに、フィン自身の配列ピッチを可変することで間隔を
調整するようにしても良い。
【0053】(第3実施形態)本発明の第3実施形態を
図7に示す。第3実施形態は、第1流路161自身に燃
焼ガスの流量分配手段を設けたものである。
【0054】伝熱フィン123の側壁121の周方向の
間隔を、排気口133cに対して近い側から遠い側に向
けて広くなるようにしている。この場合、第1流路16
1のトータルの流通抵抗を増加させないために、伝熱フ
ィン123の数を据え置いて、配列ピッチを可変させる
ことで間隔の大小を設けるのが好ましい。
【0055】これにより、伝熱フィン123の間隔が広
い側では流通抵抗が小さくでき、燃焼ガスの流量を増加
できるので、上記第1、第2実施形態と同様に、燃焼筒
130と側壁121間の周方向の燃焼ガス流量を均一化
でき、熱交換部120の熱交換効率を向上できる。
【0056】(その他の実施形態)その他の実施形態を
図8に示す。これは、上記第1〜第3実施形態に対し
て、第2流路162の流通抵抗に影響を与えずに、更
に、熱交換効率を向上させるものである。
【0057】複数の伝熱フィン123の内、端部123
aが排気口133cの略中央部をよぎるものは、両隣の
伝熱フィン123よりも仕切り板133a側に長く延び
るようにしている。
【0058】これにより、排気口133cの略中央部を
よぎる伝熱フィン123は、仕切り板133a側に長く
延ばしても第2流路162の流通抵抗に影響を与えるこ
とがなく、長く延ばした分の伝熱フィン123の伝熱面
積を大きくできるので、熱交換部120の熱交換効率を
向上できる。
【0059】尚、流量分配手段は、放射伝熱フィン15
0や伝熱フィン123に限らず、燃焼筒130に設ける
ようにしても良い。第1実施形態のように燃焼筒130
の開口部132cと熱交換部120の底壁122との隙
間を可変するような傾斜としたものや、燃焼筒130の
内部に風向板を設けて燃焼ガス流量を分配するようにし
たものとしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の全体構成を示す断面図
である。
【図2】図1におけるA−A部の断面図である。
【図3】図1におけるB方向からの矢視図である。
【図4】熱交換部を示す断面図である。
【図5】図4におけるC方向からの矢視図である。
【図6】本発明の第2実施形態における放射伝熱フィン
を示す(a)は変形例1を示す正面図、(b)は変形例
2を示す正面図である。
【図7】本発明の第3実施形態における伝熱フィンを示
す正面図である。
【図8】本発明のその他の実施形態における伝熱フィン
を示す(a)は正面図、(b)は断面図である。
【図9】従来技術の全体構成を示す断面図である。
【符号の説明】
100 燃焼式ヒータ 120 熱交換部 121 側壁 122 底壁 123 伝熱フィン 123a 端部 130 燃焼筒 132c 開口部 133a 仕切り板(仕切り部) 133c 排気口 150 放射伝熱フィン(流量分配手段) 151 中心部 160 燃焼ガス流路 161 第1流路 162 第2流路 162a 空間

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給される燃料を燃焼させ、燃焼ガスを
    一端側の開口部(132c)より流出させる燃焼筒(1
    30)と、 一端が開口し、側壁(121)および底壁(122)を
    有し、前記開口部(132c)が前記底壁(122)と
    対向するように前記燃焼筒(130)を内部に収容する
    筒状の熱交換部(120)と、 前記熱交換部(120)の開口側を閉塞する仕切り部
    (133a)と、 前記仕切り部(133a)あるいは前記仕切り部(13
    3a)近傍の前記側壁(121)の周方向の一ヶ所に設
    けられ、燃焼ガスを外部に排出する排気口(133c)
    とを備え、 前記燃焼筒(130)および前記熱交換部(120)の
    間には、前記燃焼筒(130)の前記開口部(132
    c)から前記仕切り部(133a)側に向けて前記燃焼
    筒(130)の筒軸方向に流通する第1流路(161)
    と、 前記仕切り部(133a)近傍で、前記第1流路(16
    1)と合流し、前記排気口(133c)に向けて前記燃
    焼筒(130)の周方向に流通する第2流路(162)
    とが設けられ、 且つ、前記第2流路(162)の流路面積が、前記排気
    口(133c)に対して遠い側から近い側に向けて広く
    なるように設定されたことを特徴とする燃焼式ヒータ。
  2. 【請求項2】 前記第2流路(162)は、前記側壁
    (121)の周方向に設けられるとともに、前記底壁
    (122)から前記仕切り部(133a)側に延びる前
    記第1流路(161)を形成する長板状の複数の伝熱フ
    ィン(123)の端部(123a)と前記仕切り部(1
    33a)との間の空間(162a)により形成され、 且つ、前記空間(162a)が、前記排気口(133
    c)に対して遠い側から近い側に向けて大きくなるよう
    に設定されたことを特徴とする請求項1に記載の燃焼式
    ヒータ。
  3. 【請求項3】 前記複数の伝熱フィン(123)の内、
    前記端部(123a)が前記排気口(133c)の略中
    央部をよぎるものは、両隣の伝熱フィン(123)より
    も前記仕切り部(133a)側に長く延びるようにした
    ことを特徴とする請求項2に記載の燃焼式ヒータ。
  4. 【請求項4】 供給される燃料を燃焼させ、燃焼ガスを
    一端側の開口部(132c)より流出させる燃焼筒(1
    30)と、 一端が開口し、側壁(121)および底壁(122)を
    有し、前記開口部(132c)が前記底壁(122)と
    対向するように前記燃焼筒(130)を内部に収容する
    筒状の熱交換部(120)と、 前記熱交換部(120)の開口側を閉塞する仕切り部
    (133a)と、 前記仕切り部(133a)あるいは前記仕切り部(13
    3a)近傍の前記側壁(121)の周方向の一ヶ所に設
    けられ、燃焼ガスを外部に排出する排気口(133c)
    と、 前記燃焼筒(130)および前記熱交換部(120)の
    間に形成され、前記燃焼筒(130)の前記開口部(1
    32c)から前記排気口(133c)に向けて流通する
    燃焼ガス流路(160)と、 前記開口部(132c)から流出される燃焼ガス流量
    を、前記排気口(133c)に対して近い側よりも遠い
    側が多くなるように分配する流量分配手段(150)と
    を設けたことを特徴とする燃焼式ヒータ。
  5. 【請求項5】 前記流量分配手段(150)は、前記熱
    交換部(120)の前記底壁(122)に設けられた放
    射状に突出する放射伝熱フィン(150)であり、 前記放射伝熱フィン(150)の中心部(151)は、
    前記燃焼筒(130)の筒軸よりも前記排気口(133
    c)側に偏心して設けられたことを特徴とする請求項4
    に記載の燃焼式ヒータ。
  6. 【請求項6】 前記流量分配手段(150)は、前記熱
    交換部(120)の前記底壁(122)に設けられた放
    射状に突出する放射伝熱フィン(150)であり、 前記放射伝熱フィン(150)のフィン間隔は、前記排
    気口(133c)に対して近い側よりも遠い側が広くな
    るように設定されたことを特徴とする請求項4に記載の
    燃焼式ヒータ。
  7. 【請求項7】 前記側壁(121)は、前記底壁(12
    2)から前記仕切り部(133a)側に延びる長板状の
    伝熱フィン(123)を周方向に複数有し、 前記伝熱フィン(123)の周方向の間隔は、前記排気
    口(133c)に対して近い側から遠い側に向けて広く
    なるように設定されたことを特徴とする請求項1または
    請求項4のいずれかに記載の燃焼式ヒータ。
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