JP2002331653A - 印刷シミューレーション装置、印刷シミューレーション方法及びそのプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体 - Google Patents

印刷シミューレーション装置、印刷シミューレーション方法及びそのプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体

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JP2002331653A
JP2002331653A JP2001141305A JP2001141305A JP2002331653A JP 2002331653 A JP2002331653 A JP 2002331653A JP 2001141305 A JP2001141305 A JP 2001141305A JP 2001141305 A JP2001141305 A JP 2001141305A JP 2002331653 A JP2002331653 A JP 2002331653A
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JP2001141305A
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Shuichi Oshima
修一 尾島
Atsushi Ikeda
淳 池田
Takeshi Hirashima
毅 平島
Ryota Hata
亮太 畑
Shinya Kiuchi
真也 木内
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクドットで印字するプリンタの開発効率
を向上する印刷シミュレーション手法を提供する。 【解決手段】 インクドットを、ノズルから用紙に着弾
させるプリンタの印刷結果を、模擬作成される画像情報
を保持する記憶部10を用いて、模擬作成する。サンプ
ル画像を取得し、理想インクドットを変形条件に従って
変形し、サンプル画像を、変形されたインクドットによ
り、記憶部に描画する。この変形条件には、プリンタの
設計値に対する製造誤差が反映されており、製造誤差も
含めて、シミュレーションする。試作品の制作等、開発
の手間を省く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクドットによ
り印字を行う、プリンタの開発に役立つ印刷シミュレー
ション装置及びその関連技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の、プリンタを開発するにあた
り、(1)設計作業(ノズル、ノズルを担持するヘッ
ド、及びヘッドを駆動する機構系)と、(2)評価作業
(設計をもとに実際に製造された製品が、所望の性能を
有するか否かを確認する)とは、必須の作業である。
【0003】この種のプリンタの性能をシミュレートす
るシミュレータに関する、従来の文献として、”蒔田
剛、後田 淳:「インクジェットプリンタの高画質化と
その評価」電子写真学会誌 第37巻 第2号、pp.
193−197、1998”を、挙げることができる。
【0004】この文献に記載されているシミュレータ
は、単色の濃度変調画像を面積変調画像に変換し、その
階調特性の相違を、評価する。そして、このものでは、
想定しているプリンタが、理想的にプリンタした場合の
み、検討している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般
に、実際に製造される製品は、必ずしも、設計値のとお
りに、製造されるわけではなく、設計値に対して、必
ず、なにがしかの誤差を伴って製造される。
【0006】したがって、プリンタを開発する現場で
は、設計作業及び評価作業において、誤差の発生を前提
にして、作業を進めなければならない。
【0007】しかるに、上記文献に記載のシミュレータ
では、設計値に対する誤差が全く考慮されておらず、こ
のシミュレータを用いても、試作品を製作せざるを得な
い。
【0008】そして、試作品では、所望の性能が得られ
ないときは、所望の性能が得られるまで、設計(変更)
作業→試作品の製作→評価作業という、一連のプロセス
を、何度も繰り返す必要がある。
【0009】このような事情により、従来技術による
と、この種のプリンタの開発期間が長くなり、膨大な費
用を要し、開発の歩留まりが悪くなるという問題点があ
った。
【0010】なお、特開平11−88706号公報や特
開平10−119249号公報には、電子写真方式によ
る印刷シミュレーション手法が開示されているが、これ
らの技術は、インクドットによる印字を行うプリンタの
シミュレーションには、転用できない。
【0011】そこで本発明は、インクドットで印字する
プリンタの開発効率を向上する印刷シミュレーション装
置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の印刷シミュレー
ション装置は、インクドットを、ノズルから用紙に着弾
させるプリンタの印刷結果を模擬作成するものであり、
サンプル画像を取得する画像取得手段と、模擬作成され
た画像情報を保持する記憶手段と、理想インクドットを
変形条件に従って変形するインクドット変形手段と、サ
ンプル画像を、変形されたインクドットにより、記憶手
段に描画するインクドット描画手段とを備え、変形条件
には、プリンタの設計値に対する製造誤差が反映されて
いる。
【0013】この構成により、インクドットで印字する
プリンタの開発効率を向上する印刷シミュレーション装
置を実現できる。
【0014】
【発明の実施の形態】請求項1記載の印刷シミュレーシ
ョン装置は、インクドットを、ノズルから用紙に着弾さ
せるプリンタの印刷結果を模擬作成するものであり、サ
ンプル画像を取得する画像取得手段と、模擬作成された
画像情報を保持する記憶手段と、理想インクドットを変
形条件に従って変形するインクドット変形手段と、サン
プル画像を、変形されたインクドットにより、記憶手段
に描画するインクドット描画手段とを備え、変形条件に
は、プリンタの設計値に対する製造誤差が反映されてい
る。
【0015】この構成により、プリンタの設計値に対す
る製造誤差が反映された、変形条件に従って、インクド
ットが変形して描画され、記憶手段に格納される。
【0016】すなわち、シミュレーションそのものに、
製造誤差が織り込まれており、試作品製作以前に、精度
良くプリンタの性能を予測できる。その結果、製品開発
における試作品製作の回数を削減でき、開発に要する、
コストおよび期間を、低減でき、開発効率を大幅に向上
できる。
【0017】請求項2記載の印刷シミュレーション装置
では、記憶手段の描画結果に基づいて、模擬作成された
プリンタの印刷結果を出力する出力手段とを備える。
【0018】この構成により、開発者は、出力結果を参
照して、具体的に、プリンタの性能を評価できる。
【0019】請求項3記載の印刷シミュレーション装置
では、プリンタは、複数の色のインクドットを用紙に着
弾させるカラープリンタである。
【0020】この構成により、複数のノズルを備え、つ
まり、設計のパラメータが多く、設計の手間がかかる、
カラープリンタについても、シミュレーションで済ませ
られる作業が増え、開発の効率を向上できる。
【0021】請求項4記載の印刷シミュレーション装置
では、画像取得手段は、インクドットの面積により、階
調表示する疑似階調画像を、サンプル画像として取得す
る。
【0022】この構成により、階調変換を行わずに、直
ちに、シミュレーションに着手できる。
【0023】請求項5記載の印刷シミュレーション装置
では、記憶手段の描画結果をRGB値に変換する色変換
手段を備え、出力手段は、色変換手段が変換したRGB
値に基づいて、模擬作成されたプリンタの印刷結果を出
力する。
【0024】この構成により、色変換を行うことによ
り、一般的な出力手段でも、何ら問題なく、シミュレー
ションの結果を出力できる。
【0025】請求項6記載の印刷シミュレーション装置
では、変形条件には、ノズルにより形成されるインクド
ット径の誤差が含まれる。
【0026】この構成により、インクドット径の誤差を
反映してシミュレーションできる。
【0027】請求項7記載の印刷シミュレーション装置
では、変形条件には、ノズルにより形成されるインクド
ットの形状の誤差が含まれる。
【0028】この構成により、インクドットの形状の誤
差を反映してシミュレーションできる。
【0029】請求項8記載の印刷シミュレーション装置
では、変形条件には、用紙におけるインクドットの着弾
位置の誤差が含まれる。
【0030】この構成により、着弾位置の誤差を反映し
てシミュレーションできる。
【0031】請求項9記載の印刷シミュレーション装置
では、変形条件には、副走査時の移動誤差が含まれる。
【0032】この構成により、副走査時の移動誤差を反
映してシミュレーションできる。
【0033】請求項10記載の印刷シミュレーション装
置では、変形条件は、ノズル毎に管理される。
【0034】この構成により、ノズル毎に、インクドッ
トの印字条件(例えば、ノズルの形状や直径等や、イン
クの粘度など)が異なる場合などにも、対応できる。
【0035】以下、図面を参照しながら、本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明の一実施の形態にお
ける印刷シミュレーション装置のブロック図である。
【0036】図1において、入力手段1は、キーボード
又はマウス等からなり、開発者は、入力手段1を用い
て、この装置に、次の変形条件などを、入力する。 (1)ノズルの条件(ノズルの本数、各ノズルの形状、
ノズルを担持するヘッドの形状、ヘッドにおける各ノズ
ルの取り付け位置など)及びその誤差範囲 (2)各ノズルのインクドットについて、着弾位置及び
その誤差範囲(但し、本例では、着弾位置の誤差は乱数
で対応しているため省略可能) (3)ヘッドが副走査した際における各ヘッドの位置及
びその誤差範囲
【0037】これらの誤差範囲は、開発者が、製造誤差
を考えて定める。その他、インクの粘度、温度、湿度等
も加味することが望ましい。なお、(1)〜(3)の変
形条件は、各ノズルごとに管理されており、記憶手段7
の変形条件記憶部9に格納される。これにより、ノズル
ごとにきめ細やかに、シミュレーションできる。
【0038】その他、開発者は、入力手段1を用いて、
この装置が入力を求める情報を入力したり、操作の指示
を行う。
【0039】制御手段2は、図2に示すフローチャート
に従って、図1の各要素を制御する。そして、制御手段
2には、インターフェイス4を介して、出力手段3とし
ての、プリンタ5及びディスプレイ6が接続されてい
る。
【0040】ここでは、プリンタ5、ディスプレイ6
は、RGB色空間における画像データを入力するものと
する。そして、プリンタ5は、用紙(仮想のものでな
く、実物)に印字を行い、開発者は、ハードプルーフを
得ることができる。プリンタ5は、用紙上に連続階調画
像が掲載されたハードプルーフを作成できる、いわゆる
連続調カラープリンタであればどのようなものでもよ
い。
【0041】また、開発者は、ディスプレイ6により、
ソフトプルーフを得ることができ、ディスプレイ6とし
ては、カラーCRTモニタ、カラーLCD(液晶)モニ
タ、カラープラズマディスプレイなどを用いることがで
きる。
【0042】画像取得手段12は、例えば、ハードディ
スクからなり、サンプル画像をこの装置に提供する。本
例では、サンプル画像は、C(シアン)、M(マゼン
タ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の色空間におけ
る画像であり、既に、擬似階調処理されている。
【0043】さて、本発明で想定している、インクドッ
トで印字を行うプリンタでは、インクの濃度を連続的に
変えることはできない。そのかわり、インクの面積を変
えて階調を制御している。したがって、このようなプリ
ンタでは、階調値と、インクドットの面積とを、一対一
に対応させている。つまり、インクの面積による擬似階
調を利用している。
【0044】この種の疑似階調法としては、ディザ法、
誤差拡散法、ブルーノイズマスク法、また、これらの組
み合わせなどが考えられる。これらの擬似階調処理法を
施された255階調からなる画像では、2値とすれば、
例えば、「0」と「255」に変換され、4値とすれ
ば、例えば、「0」、「64」、「128」、「25
5」に変換される。
【0045】このようにして得られた、「0」と「25
5」の2階調からなる擬似階調処理画像を、2値のカラ
ーインクジェットプリンタでは、「0」を打点、「25
5」を無打点とすることで、プリンタ画像を形成する。
したがって、CRTやLCDなどのディスプレイ、銀塩
写真や銀塩写真プリンタなどの各画素点の濃度を自由に
変えることができる画像とは、全く異なる画像構造を持
つ。
【0046】以上の点を考慮して、本例では、画像取得
手段12は、既に疑似階調処理されたCMYK画像を、
サンプル画像として持つようにしている。こうすると、
変換処理を省けて有利だからである。
【0047】但し、RGBの濃度階調画像を、サンプル
画像として持っておき、これを後で変換しても差し支え
なく、このようにしても、本発明に包含される。
【0048】理想インクドット設定手段13は、画像取
得手段12のサンプル画像に基づいて、理想インクドッ
トの直径を設定する。
【0049】例えば、「0」と「255」の2値画像に
対しては、想定プリンタの解像度を600dpiとする
と、入力画像データでの「0」を60μmに、「25
5」を0μmへ変換して、この直径を、インクドット変
形手段15へ出力する。
【0050】「0」、「64」、「128」、「25
5」をもつ4値画像では、同じように、想定プリンタ解
像度を600dpiとすると、「0」を60μmへ、
「64」を45μmへ、「128」を30μmへ、「2
55」を0μmへ変換する。勿論、以上は例示であり、
これ以外の変換も可能である。
【0051】インクドット変形手段15は、変形条件記
憶部9の変形条件に従って、理想インクドット設定手段
13が出力する理想インクドットを変形し、変形後のイ
ンクドットをインクドット描画手段16へ出力する。
【0052】次に、図4を参照しながら、各種の誤差に
起因して、インクドット変形手段15が、理想インクド
ットを変形させる様子を説明する。まず、理想インクド
ットは、図4(a)に示すように、円である。
【0053】ここでまず、ノズル誤差による変形を考え
る。ノズルは、理想的には、ある設計された位置と形と
大きさを持つ。しかしながら、実際のノズルは、必ずし
も、設計どおり作られているとは限らない。
【0054】したがって、理想的にインクが排出された
としても、形成されるインクドットは、図4(b)に示
すように、誤差により変形する。この変形の形、すなわ
ち、外周の形を理想のインクドットの中心を原点とし
て、ノズルごとに、変形条件記憶部9に格納しておく。
【0055】次に、図4(c)に示すような、副走査方
向への移動に伴う変形を考える。ここで、インクジェッ
トプリンタのように、ヘッドを操作し、インクを排出す
ることによって紙にプリントする、ノンインパクトプリ
ンタの場合、全画面を印刷するためには、主走査方向へ
の移動の後、副走査方向への移動が必要になる。
【0056】本発明では、副走査方向への移動に伴い生
じるヘッド全体の位置ずれを、副走査移動による誤差と
して、変形条件記憶部9に格納しておく。
【0057】次に、図4(d)に示すような、着弾位置
の誤差に起因する、インクドットの変形について考え
る。実際のプリントでは、インクの着弾時に、予期せぬ
誤差が生じると予測される。本例では、インクドット変
形手段15が、ランダム変数を用いて、着弾位置の誤差
に起因する、インクドットの形、位置、大きさに対する
変形を計算する。
【0058】なお、この着弾による変形は、一般には、
製造誤差とは言えないかも知れないが、本発明では、着
弾による変形も含めてシミュレーションする。
【0059】インクドット描画手段16は、サンプル画
像を、インクドット変形手段15が出力する、変形した
インクドットにより、理想インクドット記憶部8の描画
結果記憶部10に描画する。
【0060】本例では、この描画は、各色の1インクド
ットごとに行う。この描画は、印刷シミュレーションの
中核をなす。
【0061】色変換手段17は、インクドット描画手段
16の描画が完了した後に、描画結果記憶部10の画像
(CMYK画像)を、RGB画像へ色変換する。この色
変換は、プリンタ5、ディスプレイ6による出力のため
に行われるものであり、常法による。そして、色変換後
のRGB画像は、画像メモリ18へ転送される。
【0062】なお、記憶手段7は、典型的には、メモリ
からなり、記憶手段7には、上述した各記憶部8、9、
10の他、制御手段2が処理上必要とする情報を格納す
る、一時記憶部11とが、それぞれ別の領域として確保
されている。
【0063】本形態の印刷シミュレーション装置は、以
上のような構成よりなり、次に、図2〜図3を用いて、
その動作を説明する。
【0064】まず、図2のステップ1において、制御手
段2は、画像取得手段12のサンプル画像を取得する。
次に、ステップ2にて、開発者は、入力手段1を用い
て、上述した各種の変形条件(1)〜(3)及び想定プ
リンタの解像度などを、入力する。そして、入力された
データは、変形条件記憶部9に格納される。
【0065】次に、ステップ3において、制御手段2
は、理想インクドット設定手段13を用いて、想定プリ
ンタの解像度及び階調値に応じた、理想インクドットの
直径を設定する。
【0066】以上の準備が完了したら、制御手段2は、
サンプル画像によるシミュレーションを開始する。
【0067】まず、制御手段2は、ステップ4におい
て、全色のノズルについて、処理が完了していないこと
を確認し、ステップ5にて、インクの色を更新(つまり
対象とするノズルを選択)する。次に、制御手段2は、
サンプル画像における、XY座標を初期値(例えば、
(X,Y)=(0,0))とする(ステップ6)。
【0068】次に、制御手段2は、ステップ7にて、Y
座標がサンプル画像のライン末になっていないことを確
認し、この場合、副走査関係の変形を現状のまま維持す
るここととして(ステップ8)、インクドット変形手段
15にインクドットの変形処理を命ずる(ステップ
9)。
【0069】これに従って、インクドット変形手段15
は、図3に示すように、インクドット変形処理を行う。
即ち、まず、インクドット変形手段15は、理想インク
ドット設定手段13から想定プリンタの解像度及び現在
の階調値に合う、理想インクドットの直径を取得し(ス
テップ21)、また、制御手段2から現在のインクの色
を取得する(ステップ23)。
【0070】これにより、今回描画される理想インクド
ット(図4(a)参照)の画像が定まる。
【0071】次に、インクドット変形手段15は、変形
条件記憶部9を参照して、ノズル関係の変形を決定する
(ステップ23)。また、同様に、インクドット変形手
段15は、副走査関係の変形(勿論、ステップ8によ
り、副走査変形維持とされるときは、この変形は維持さ
れる)と(ステップ24)、着弾関係の変形(ステップ
25)とを、求め、求めた変形の総和を、全変形とし
て、決定する(ステップ26)。
【0072】そして、インクドット変形手段15は、現
在の理想インクドットに対し、この全変形を施し(図4
(d)参照)、変形後のインクドットの形状及び大きさ
を、制御手段2に返す(ステップ27)。
【0073】そして、図2のステップ10において、制
御手段2は、インクドット変形手段15から得た、変形
後のインクドットを、インクドット描画手段16へ渡
し、インクドット描画手段16は、このインクドットを
描画結果記憶部10に描画する。
【0074】また、制御手段2は、ステップ7〜ステッ
プ10の処理を、サンプル画像におけるX座標を1つず
つ進めながら(ステップ11)、1ライン分繰り返す。
【0075】この1ライン分の処理が完了したら、制御
手段2は、サンプル画像の全ライン分の処理が完了して
いないことを確認し(ステップ12)、X座標をライン
頭にし、Y座標を1ライン分だけ進める(ステップ1
3)。
【0076】このとき、想定プリンタでは、ヘッドが副
走査方向に、現在のラインからさらに1ライン移動する
ことになる。したがって、このときは、制御手段2は、
副走査変形を再計算することとして(ステップ14)、
ステップ9へ処理を移す。
【0077】そして、1ライン分の処理を繰り返して、
サンプル画像の全ライン分の処理が完了したら(ステッ
プ12)、ステップ4において、制御手段2は、次の色
へ処理を移して(ステップ5)、ステップ5以下の処理
を繰り返す。
【0078】全ての色についての処理が終了したら(ス
テップ4)、制御手段2は、繰り返し処理を終了して、
色変換手段17へ色変換を命ずる(ステップ15)。こ
れを受けて、色変換手段17は、描画結果記憶部10の
画像(CMYK画像)をRGB画像に色変換し、色変換
後のRGB画像が、画像メモリ18に転写される(ステ
ップ16)。
【0079】そして、制御手段2は、画像メモリ18の
画像に基づいて、ディスプレイ6に表示をさせ、ディス
プレイ6に印刷(想定プリンタへではなく、実際の用紙
へ)を行わせる(ステップ17)。
【0080】以上により、開発者は、ディスプレイ6や
プリンタ5の、出力結果に基づき、主観評価を行い、画
質劣化程度を観察する。これにより、開発者は、製造誤
差の許容限界等を知ることができ、開発効率が、大幅に
改善される。
【0081】なお、本形態では、CMYKの4色のイン
クで構成されるプリンタについて説明を行ったが、これ
は何色であっても良い。もっと多色であってもよいし、
少ない色であっても良い。
【0082】なお、本形態では、CMYK予測出力画像
をRGB画像へ変換して出力したが、この変換要領を変
更しても、本発明に含まれる。さらに、CMYK画像の
ままプリントできるプリンタ(想定プリンタではなく、
プリンタ5に相当するプリンタ)なら、CMYK画像の
ままで出力しても構わない。
【0083】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、試作品製
作以前に精度良く製品の画像を予測でき、製品開発にお
ける試作品製作の回数や、製品化におけるコストおよび
開発期間を有効に削減でき、かつプリンタを効率良く開
発できるという顕著な効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における印刷シミュレー
ション装置のブロック図
【図2】同印刷シミュレーション装置のフローチャート
【図3】同インクドット変形プロセスのフローチャート
【図4】(a)同理想インクドットの模式図 (b)同変形インクドットの模式図 (c)同変形インクドットの模式図 (d)同変形インクドットの模式図
【図5】(a)同理想インクドットの配置模式図 (b)同変形インクドットの配置模式図
【符号の説明】
1 入力手段 2 制御手段 3 出力手段 4 インターフェイス 5 プリンタ 6 ディスプレイ 7 記憶手段 8 理想インクドット記憶部 9 変形条件記憶部 10 描画結果記憶部 11 一時記憶部 12 画像取得手段 13 理想インクドット設定手段 15 インクドット変形手段 16 インクドット描画手段 17 色変換手段 18 画像メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平島 毅 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 畑 亮太 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 木内 真也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EB12 EB27 EB36 EB46 EB59 EC08 EC28 KD10

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクドットを、ノズルから用紙に着弾さ
    せるプリンタの印刷結果を模擬作成する印刷シミューレ
    ーション装置であって、 サンプル画像を取得する画像取得手段と、 模擬作成された画像情報を保持する記憶手段と、 理想インクドットを変形条件に従って変形するインクド
    ット変形手段と、 サンプル画像を、変形されたインクドットにより、前記
    記憶手段に描画するインクドット描画手段とを備え、 前記変形条件には、プリンタの設計値に対する製造誤差
    が反映されることを特徴とする印刷シミューレーション
    装置。
  2. 【請求項2】前記記憶手段の描画結果に基づいて、模擬
    作成されたプリンタの印刷結果を出力する出力手段とを
    備えることを特徴とする請求項1記載の印刷シミューレ
    ーション装置。
  3. 【請求項3】前記プリンタは、複数の色のインクドット
    を用紙に着弾させるカラープリンタであることを特徴と
    する請求項1から2記載の印刷シミューレーション装
    置。
  4. 【請求項4】前記画像取得手段は、インクドットの面積
    により、階調表示する疑似階調画像を、サンプル画像と
    して取得することを特徴とする請求項1から3記載の印
    刷シミューレーション装置。
  5. 【請求項5】前記記憶手段の描画結果をRGB値に変換
    する色変換手段を備え、前記出力手段は、前記色変換手
    段が変換したRGB値に基づいて、模擬作成されたプリ
    ンタの印刷結果を出力することを特徴とする請求項2記
    載の印刷シミューレーション装置。
  6. 【請求項6】前記変形条件には、ノズルにより形成され
    るインクドット径の誤差が含まれることを特徴とする請
    求項1から5記載の印刷シミューレーション装置。
  7. 【請求項7】前記変形条件には、ノズルにより形成され
    るインクドットの形状の誤差が含まれることを特徴とす
    る請求項1から6記載の印刷シミューレーション装置。
  8. 【請求項8】前記変形条件には、用紙におけるインクド
    ットの着弾位置の誤差が含まれることを特徴とする請求
    項1から8記載の印刷シミューレーション装置。
  9. 【請求項9】前記変形条件には、副走査時の移動誤差が
    含まれることを特徴とする請求項1から8記載の印刷シ
    ミューレーション装置。
  10. 【請求項10】前記変形条件は、ノズル毎に管理される
    ことを特徴とする請求項1から9記載の印刷シミューレ
    ーション装置。
  11. 【請求項11】インクドットを、ノズルから用紙に着弾
    させるプリンタの印刷結果を、模擬作成される画像情報
    を保持する記憶手段を用いて、模擬作成する印刷シミュ
    ーレーション方法であって、 サンプル画像を取得するステップと、 理想インクドットを変形条件に従って変形するステップ
    と、 サンプル画像を、変形されたインクドットにより、記憶
    手段に描画するステップとを含み、 前記変形条件には、プリンタの設計値に対する製造誤差
    が反映されることを特徴とする印刷シミューレーション
    方法。
  12. 【請求項12】記憶手段の描画結果に基づいて、模擬作
    成されたプリンタの印刷結果を出力するステップを含む
    ことを特徴とする請求項11記載の印刷シミューレーシ
    ョン方法。
  13. 【請求項13】プリンタは、複数の色のインクドットを
    用紙に着弾させるカラープリンタであることを特徴とす
    る請求項11から12記載の印刷シミューレーション方
    法。
  14. 【請求項14】サンプル画像は、インクドットの面積に
    より、階調表示した疑似階調画像として、取得されるこ
    とを特徴とする請求項11から13記載の印刷シミュー
    レーション方法。
  15. 【請求項15】記憶手段の描画結果を変換したRGB値
    に基づいて、模擬作成されたプリンタの印刷結果を出力
    することを特徴とする請求項13記載の印刷シミューレ
    ーション方法。
  16. 【請求項16】前記変形条件には、ノズルにより形成さ
    れるインクドット径の誤差が含まれることを特徴とする
    請求項11から15記載の印刷シミューレーション方
    法。
  17. 【請求項17】前記変形条件には、ノズルにより形成さ
    れるインクドットの形状の誤差が含まれることを特徴と
    する請求項11から16記載の印刷シミューレーション
    方法。
  18. 【請求項18】前記変形条件には、用紙におけるインク
    ドットの着弾位置の誤差が含まれることを特徴とする請
    求項11から17記載の印刷シミューレーション方法。
  19. 【請求項19】前記変形条件には、副走査時の移動誤差
    が含まれることを特徴とする請求項11から18記載の
    印刷シミューレーション方法。
  20. 【請求項20】前記変形条件は、ノズル毎に管理される
    ことを特徴とする請求項11から19記載の印刷シミュ
    ーレーション方法。
  21. 【請求項21】インクドットを、ノズルから用紙に着弾
    させるプリンタの印刷結果を、模擬作成される画像情報
    を保持する記憶手段を用いて、模擬作成する印刷シミュ
    ーレーションプログラムであって、 サンプル画像を取得するステップと、 理想インクドットを変形条件に従って変形するステップ
    と、 サンプル画像を、変形されたインクドットにより、記憶
    手段に描画するステップとを含み、 前記変形条件には、プリンタの設計値に対する製造誤差
    が反映される、印刷シミューレーションプログラムをコ
    ンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体。
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