JP4332742B2 - 複数の色変換プロファイルに基づく色変換 - Google Patents

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本発明は、複数の色変換プロファイルに基づいて色変換を行う処理を高速化する技術に関する。
ディスプレイやプリンタ等の画像機器は、通常各画素の色を色成分値(色成分ごとの階調値)で表現した画像データを使用している。この色成分値に基づく色は、通常、機器依存色であるため、異なる画像機器で同じ画像を扱う際に色変換を行って色を一致させている。この色変換は、色変換プロファイルに基づいて実行される。すなわち、異なる表色系における色の対応関係を規定した色変換プロファイルを予め作成しておき、この色変換プロファイルを参照した補間演算によって任意の色についての色変換を行う。ある表色系についての対応関係を規定するにあたり、画像機器間の色域の差異や記憶色などさまざまな要素を考慮する必要があるので、色変換を行うためには、複数の色変換プロファイルを利用することもある。また、複数の色変換プロファイルに基づく色変換を行う際に、逐次色変換を繰り返すと処理に時間がかかるため、予め複数の色変換プロファイルを結合しておく技術が知られている(例えば、特許文献1)。
米国特許第5432906号明細書
上述した従来の技術においては、任意の複数の色変換プロファイルに基づく色変換を高速に実施することが困難であった。
すなわち、複数の色変換プロファイルを結合する処理を必須とする構成においては、予め結合した色変換プロファイルを作成する必要があり、任意の色変換プロファイルに基づいて結合したプロファイルに基づく色変換を実施することはできない。また、結合した色変換プロファイルに基づいて色変換処理を行うとしても、多数の画素についての色変換に際して画素毎に逐次補間演算を実施すると、やはり高速な処理を行うことが困難になる。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、任意の複数の色変換プロファイルに基づく色変換を高速に実施することが可能な色変換技術の提供を目的とする。
上記目的の少なくとも一つを達成するため、本発明では、入力値と出力値との対応関係を複数個の組み合わせで定義した第1色変換プロファイルと第2色変換プロファイルとを用いて、色成分値によって画素の色を指定した画像データの当該色成分値を変換する。その際、上記第1色変換プロファイルにおける複数の出力値と上記第2色変換プロファイルにおける複数の入力値とを一致させるように、予め作成された元色変換プロファイルに基づいて上記第1色変換プロファイルと上記第2色変換プロファイルの少なくとも一方の色変換プロファイルを作成し、上記色変換プロファイルの作成後における上記第1色変換プロファイルに基づいて上記画像データの色成分値に対応する出力値を補間する際に参照する複数の参照入力値を取得し、当該第1色変換プロファイルにおいて入力値に対応する出力値を補間する際の重みを示す重みプロファイルに基づいて当該参照入力値に対応する重みを取得し、上記色変換プロファイルの作成後における上記第2色変換プロファイルに基づいて当該参照入力値に対応する出力値を取得し、上記取得した重みを乗じることで色変換を行う
すなわち、第2色変換プロファイルにおいては複数の入力値の組み合わせに出力値の組み合わせを対応付けているので、第1色変換プロファイルにおける複数の出力値と第2色変換プロファイルにおける複数の入力値とが一致していれば、第2色変換プロファイルを参照するのみで第1色変換プロファイルにおける複数の出力値に対応する第2色変換プロファイルの出力値を取得することができる。従って、第1色変換プロファイルに基づく補間演算において、第1色変換プロファイルの出力値に乗じるべき重みを第2色変換プロファイルの出力値に乗じれば、第1色変換プロファイルと第2色変換プロファイルとの双方に基づく色変換を実施していることになる。
この結果、第2色変換プロファイルに基づく変換については、画素毎に補間演算を行うことなく実施することができる。また、重みを第2色変換プロファイルの出力値に乗じる処理は補間演算と同等の処理であるが、乗じるべき重みは重みプロファイルによって取得可能であるので、任意の色成分値について重みを算出する処理を行う場合と比較して高速に処理を行うことが可能である。さらに、第1色変換プロファイルと第2色変換プロファイルとの2つのプロファイルに基づく変換が、ひとつのプロファイルに基づく補間処理と実質的に同等の処理によって実行可能であるので、2つのプロファイルに基づく変換処理を高速に実行することが可能である。
また、本発明においては、第1色変換プロファイルにおける複数の出力値と第2色変換プロファイルにおける複数の入力値とが一致していればよく、色変換処理を行うにあたり既に両者が一致していればよい。従って、色変換処理を行うにあたり、両者が一致したプロファイルを取得してもよいし、両者が一致していないプロファイルを参照して両者を一致させる処理を行ってもよい。この結果、どのような色変換プロファイルを利用しても、本発明を実施することが可能になり、任意の複数の色変換プロファイルに基づく色変換を実施することが可能になる。
各プロファイルにおいては、入力値と出力値との対応関係を複数個の組み合わせで定義することによって異なる2つの表色系の対応関係を規定していればよい。すなわち、表色系においては、複数の色成分の色成分値を組み合わせることによって色を表現しており、第1の表色系における色成分値の組み合わせと第2の表色系における色成分値の組み合わせを対応付けると、ある色について表色系を変換可能になる。
さらに、上述の組み合わせを複数の色について定義すれば、補間演算によって第1の表色系における任意の色成分値の組み合わせを第2の表色系における任意の色成分値の組み合わせに変換することができる。そこで、本明細書では、色変換前の色成分値の組み合わせを入力値とし、色変換後の色成分値の組み合わせを出力値としている。尚、本発明においては、第1色変換プロファイルにおける出力値と第2色変換プロファイルにおける入力値とを一致させ、重みプロファイルを参照することによって、画素毎に逐次重みを算出する処理およびプロファイルごとに補間を実施する処理を行うことなく上記第1色変換プロファイルと第2色変換プロファイルに基づく変換を行うことができればよい。
従って、少なくとも、変換対象となる色成分値に対応する第2色変換プロファイルの出力値と第2色変換プロファイルの入力値とが一致していればよいが、汎用性を高めるためには、第1色変換プロファイルにおけるすべての出力値と第2色変換プロファイルにおけるすべての入力値とが一致していることが好ましい。
本発明の色変換装置は、上記重みと各色成分値とを対応づけて重みプロファイルを作成する重みプロファイル取得手段を備えていてもよい。ここで、重み演算によって補間を行う限りにおいて補間手法は限定されず、補間に際して参照される参照入力値と任意の色成分値との相対関係、例えば、参照入力値と色成分値とが表色空間内で形成する立体の体積比によって重みを定義する補間を採用可能である。むろん、他にも、参照入力値と色成分値との距離によって重みを定義する補間等、種々の補間を採用可能である。
重みプロファイル取得手段においては、予め作成した重みプロファイルを作成してもよいし、色変換を行う前に重みを算出してそのプロファイルを作成してもよい。後者においては重みを算出するが、一旦重みプロファイルを作成すれば画素毎に逐次重みを計算する必要はないので、画像データの色変換を行う処理全体としては大きな負荷とならず、色変換の処理を高速化することができる。また、色変換プロファイルに定義された複数の入力値の相対関係が他の入力値と共通であれば、その重みを流用することができる。この場合、第1色変換プロファイルに定義されたすべての入力値について重みを算出する必要がないので、やはり、色変換処理全体としては処理速度を向上することができる。
本発明の色変換装置は、色成分値によって画素の色を指定した画像データを取得する画像データ取得手段を備えていてもよい。当該画像データ取得手段においては、印刷時の色変換を対象として印刷指示対象となる画像の画像データを取得する構成を採用してもよいし、画像スキャン時の色変換を対象としてスキャンされた画像の画像データを取得する構成としてもよい。また、画像データにおいては、各画素の色を色成分値によって指定することができればよく、各画素の色を指定する表色系としては種々の表色系を採用可能である。
色変換手段は、上記色変換プロファイルの作成後における上記第1色変換プロファイルに基づいて上記画像データの色成分値に対応する出力値を補間する際に参照する複数の参照入力値を取得し、当該第1色変換プロファイルにおいて入力値に対応する出力値を補間する際の重みを示す重みプロファイルに基づいて当該参照入力値に対応する重みを取得し、上記色変換プロファイルの作成後における上記第2色変換プロファイルに基づいて当該参照入力値に対応する出力値を取得し、上記取得した重みを乗じることで色変換を行う。任意の色成分値に対応する第1色変換プロファイルの出力値は、通常の補間演算と同様に色成分値と第1色変換プロファイルの入力値とを比較することによって容易に取得することができる。例えば、第1色変換プロファイルの入力値のうち、上記色成分値を挟む複数の入力値や上記色成分値を囲む複数の入力値を取得する。そして、第1色変換プロファイルを参照し、この入力値に対応する出力値を取得すればよい。
この出力値は第1色変換プロファイルに定義された出力値であるが、この値は第2色変換プロファイルに定義された入力値のいずれかになっているので、第2色変換プロファイルを参照することによって第2色変換プロファイルの出力値と対応付けることができる。この結果、重みに乗じるべき第2色変換プロファイルの出力値を取得することができる。
さらに、任意の複数の色変換プロファイルに基づく色変換を実施可能にするために好ましい構成として、任意の元色変換プロファイルから補間演算によって上記第1色変換プロファイルと第2色変換プロファイルとの少なくとも一方を作成する構成を採用してもよい。すなわち、任意の元色変換プロファイルを想定した場合には、その入力値や出力値の組み合わせも任意であるが、元色変換プロファイルを参照した補間演算を実施すれば、任意の色成分値を入力値とし、その入力値に対応する出力値を取得することができる。
そこで、予め作成された元色変換プロファイルを参照して補間演算を実施すれば、上記第1色変換プロファイルにおける複数の出力値と第2色変換プロファイルにおける複数の入力値とを容易に一致させることができる。以上の構成によれば、どのような色変換プロファイルに基づいても第1色変換プロファイルと第2色変換プロファイルとの双方に基づく色変換を高速に実施することが可能になる。
ここでは、第1色変換プロファイルにおける複数の出力値と第2色変換プロファイルにおける複数の入力値とを一致させることができればよいので、第1色変換プロファイルと第2色変換プロファイルとのいずれかについて補間演算を行えばよい。むろん、双方について補間演算を行うことも可能である。尚、本発明では、第2色変換プロファイルの入力値を第1色変換プロファイルの出力値に一致させるので、第1色変換プロファイルの出力値を入力値とし、第2色変換プロファイルを参照した補間演算を行う構成を採用すれば、容易に入力値と出力値の一致を図ることができる。
また、以上の構成においては、予め作成された元色変換プロファイルに基づいて補間演算を実施する必要があるが、この補間演算は画像データの色変換を行う前に一回行えばよい。また、一般に写真等の画像に含まれる画像データの画素数(数百万画素)より、色変換プロファイルの入力値として定義すべき値の数(33個、65個等)の方が圧倒的に少ない。従って、補間によって第1色変換プロファイルあるいは第2色変換プロファイルを作成したとしても、高速に処理を行うことが可能である。
重みプロファイルにおいては、その好ましい構成として所定の単位領域について重みを定義してもよい。すなわち、第1色変換プロファイルにおける複数の入力値が表色空間内で形成する所定の単位領域を定義し、補間演算の規則を予め特定すれば、この単位領域内の色成分値について補間演算を行うために複数の入力値に対応した出力値に乗じられるべき重みを算出することができる。そこで、所定の単位領域内の色成分値について重みを定義すればよい。
また、表色空間内で所定の単位領域を形成する複数の入力値同士の相対関係と他の部位における複数の入力値同士の相対関係とが同じであれば、当該単位領域について定義された重みを流用することができる。例えば、第1色変換プロファイルにおける複数の入力値の組み合わせによって表色空間内に同じ大きさの立方体格子が形成される場合、ひとつの立方体に含まれる各色成分値について補間演算を行う場合の重みを定義すれば、すべての立方体について同じ重みを流用することができる。
むろん、すべての立方体の大きさが同じであることが必須というわけではなく、複数の大きさの立方体によって表色空間が埋められる場合に、大きさごとに重みプロファイルを作成してもよいし、ひとつの重みプロファイルに基づいて他の大きさの立方体における重みを算出する構成を採用してもよい。
さらに、所定の単位領域の形状としては立方体に限られず、四面体や他の立体であってもよい。むろん、単位領域が立体となることは必須ではなく、平面や直線が単位領域であってもよい。この場合、平面上の任意の点や直線上の任意の点について重みに基づいて補間演算を行うことによって任意の色成分値に関する補間演算を実行可能である。従って、この重みが第1色変換プロファイルの出力値に対して対応付けられている限り、上記第2色変換プロファイルの出力値に対して重みを行うことで、2つのプロファイルに基づく色変換を実施することができる。
このような重みプロファイルを重みプロファイル取得手段によって作成する際には、上記所定の単位領域内の各色成分値について重みを算出すればよい。すなわち、補間演算の種類を決定すれば、色成分値とその周りの複数の入力値との関係から、各入力値に対応する出力値をどのような重みとすべきであるのかを決定することができる。そこで、この重みを算出するように構成すれば、任意の第1色変換プロファイルに基づいて重みプロファイルを作成することが可能になり、本発明の適用範囲が非常に広くなる。
例えば、補間の種類が立方体補間であるとした場合、第1色変換プロファイルの入力値によって形成される立方体を考え、任意の色成分値によってこの立方体の内部に形成される点を考え、各格子点のいずれかひとつと当該任意の色成分値にて形成される点とを頂点とする立方体の体積を算出する。そして、各立方体の体積の比が、その立方体の逆側に存在する格子点の重みであるとする。このような重みの計算を各色成分値について繰り返せば、重みプロファイルを作成することができる。
むろん、以上の発明は、装置のみならず、方法によって実現することも可能であるし、上記方法に従った処理を実行するプログラムによって実現することも可能である。さらに、上記色変換した結果に基づいて印刷を行う印刷制御装置、方法、プログラムとして実現することも可能である。また、本発明にかかる装置、方法、プログラムは単独で実施される場合もあるし、ある機器に組み込まれた状態で他の装置、方法、プログラムとともに実施されることもあるなど、発明の思想としてはこれに限らず、各種の態様を含むものであり、適宜、変更可能である。
さらに、本発明のプログラムを記録した記録媒体として提供することも可能である。このプログラムの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。また、一次複製品、二次複製品などの複製段階については全く問う余地無く同等である。さらに、一部がソフトウェアであって、一部がハードウェアで実現されている場合においても発明の思想において全く異なるものではなく、一部を記録媒体上に記憶しておいて必要に応じて適宜読み込まれるような形態のものとしてあってもよい。また、必ずしも全部の機能を単独のプログラムで実現するのではなく、複数のプログラムにて実現させるようなものであっても良い。この場合、各機能を複数のコンピュータに実現させるものであればよい。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)印刷制御装置の構成:
(2)印刷制御処理:
(2−1)プロファイルの詳細:
(2−2)色変換処理:
(3)色変換処理動作:
(4)他の実施形態:
(1)印刷制御装置の構成:
図1は本発明にかかる印刷制御装置および色変換装置となるコンピュータの概略構成を示すブロック図である。コンピュータ10は演算処理の中枢をなすCPUや記憶媒体としてのROMやRAM等を備えており、HDD15等の周辺機器を利用しながら所定のプログラムを実行することができる。コンピュータ10にはシリアル通信用I/O19aを介してキーボード31やマウス32等の操作用入力機器が接続されており、図示しないビデオボードを介して表示用のディスプレイ18も接続されている。さらに、プリンタ40とはUSB用I/O19bを介して接続されている。
本実施形態におけるプリンタ40は複数色のインクを充填するインクカートリッジを色毎に着脱可能な機構を備えており、この機構にCMYKlclm(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ライトシアン、ライとマゼンタ)の各インクのカートリッジを搭載する。プリンタ40においては、これらのインク色を組み合わせて多数の色を形成可能であり、これにより印刷媒体上にカラー画像を形成する。本実施形態におけるプリンタ40はインクジェット方式のプリンタであるが、インクジェット方式の他にもレーザー方式等、種々のプリンタに対して本発明を適用可能である。
さらに、CMYKlclmの6色の有色インクを使用する構成は必須ではなく、CMYKの4色やCMYKlclmDY(ダークイエロー)の7色を使用する構成であってもよい。むろん、他の色、例えばR(レッド)やV(バイオレット)をlclmインクの代わりに使用してもよいし、Kインクについて濃淡インクを使用してもよい。コンピュータ10とプリンタ40の接続インタフェースも上述のものに限る必要はなくパラレルインタフェースやSCSI接続,無線接続など種々の接続態様を採用可能であるし、今後開発されるいかなる接続態様であっても同様である。
さらに、本実施形態においてはコンピュータ10によって印刷制御装置を構成しているが、プリンタ40に搭載するプログラム実行環境によって本発明にかかる印刷制御処理を実施可能に構成し、プリンタ40に対して直接的に接続されるデジタルカメラから画像データを取得して印刷制御処理を行ってもよい。むろん、同様の構成においてデジタルカメラにて印刷制御処理を実施してもよいし、他にも分散処理によって本発明にかかる印刷制御処理を実施するなど種々の構成を採用可能である。画像を取り込むスキャナと画像を印刷するプリンタとが一体となったいわゆる複合機において本発明にかかる印刷制御処理を行ってもよい。
本実施形態にかかるコンピュータ10では、プリンタドライバ(PRTDRV)21と入力機器ドライバ(DRV)22とディスプレイドライバ(DRV)23とがOS20に組み込まれている。ディスプレイDRV23はディスプレイ18における印刷対象画像やプリンタのプロパティ画面等の表示を制御するドライバであり、入力機器DRV22はシリアル通信用I/O19aを介して入力される上記キーボード31やマウス32からのコード信号を受信して所定の入力操作を受け付けるドライバである。
(2)印刷制御処理:
PRTDRV21では図示しないアプリケーションプログラムから印刷指示が行われた画像について所定の処理を行って印刷を実行可能である。PRTDRV21は、印刷を実行するために画像データ取得モジュール21aと色変換モジュール21bとハーフトーン処理モジュール21cと印刷データ生成モジュール21dとを備えている。上述の印刷指示がなされると上記PRTDRV21が駆動され、各モジュールによって画像データ15aに対する処理が実施され、印刷データが生成される。生成された印刷データはUSBI/F14を介してプリンタ40に出力され、プリンタ40は当該印刷データに基づいて印刷を実行する。
図2は、この印刷制御処理を示すフローチャートである。上記印刷指示がなされると、まず上記画像データ取得モジュール21aは上記アプリケーションプログラムで印刷指示がなされた画像を示す画像データ15aを取得する(ステップS100)。このとき、画像データ15aの画素数に過不足があれば印刷に必要な画素を確保するため適宜解像度変換処理を行う。本実施形態において、この画像データ15aはRGB(レッド,グリーン,ブルー)の各色成分を階調表現して各画素の色を規定したデータであり、各色256階調である。
また、本実施形態において画像データ15aのRGB色成分値はsRGB規格に従ったデータであるが、YCbCr表色系を採用したJPEG画像データやCMYK表色系を採用した画像データ等、種々のデータを採用可能である。むろん、Exif2.2規格(Exifは社団法人電子情報技術産業協会の登録商標)に準拠したデータ、Print Image Matching(PIM:PIMはセイコーエプソン株式会社の登録商標)に対応したデータ等について本発明を適用することもできる。本実施形態においては、以上のステップS100における処理が、上記画像データ取得手段における処理に相当する。
色変換モジュール21bは、各画素の色を示す表色系を変換する(ステップS102〜S120)。すなわち、色変換モジュール21bは、予め用意された第1色変換プロファイル15bと元色変換プロファイル15dとを利用して色変換を行っている。このとき、第1色変換プロファイル15bから重みプロファイル15cを作成し、元色変換プロファイル15dから第2色変換プロファイル15eを作成する処理を行っており、この第2色変換プロファイル15eと重みプロファイル15cと上記第1色変換プロファイル15bとをあわせて色変換処理を行っている。
(2−1)プロファイルの詳細:
尚、本実施形態において、第1色変換プロファイル15bは、sRGB色成分値を入力値とし、プリンタ40での出力色を指定するためのRGB色成分値を出力値としたプロファイルである。すなわち、任意の色成分値を入力値とした場合に、その周りの入力値に対応した出力値に対して重み演算を行えば、当該任意の色成分値に対応する出力値を取得することができる。重みプロファイル15cは、この重みを定義したプロファイルであり、本実施形態においては上記第1色変換プロファイル15bに定義された入力値がsRGB色空間に形成する最小の立方体について重みを定義している。
図3は、第1色変換プロファイル15bと重みプロファイル15cとを説明するための説明図である。図3においてはその上部に第1色変換プロファイル15bの例を示しており、左側に入力値、右側に出力値の組み合わせを示している。例えば、入力値としてのsRGB色成分値が(R,G,B)=(8,0,0)である場合に、対応する出力値は(R,G,B)=(7,0,1)であることを示している。尚、同図においては、sRGB表色系の色成分値を(RGB)0、プリンタ40での出力色を指定するためのRGB表色系の色成分値を(RGB)1として示している。
また、入力値は、sRGB色成分値の階調値域を色毎に32分割して得られた値(色毎に33個)を組み合わせて得られる値の組み合わせである。すなわち、図3の中段に示すようにsRGBの各色を軸とする直交空間を考えたとき、各入力値にて形成される格子点が立方格子を形成するように入力値を選んである。むろん、同図に示す数値は一例であり、この数値に限定されないし、上記格子の選び方も特に限定されない。
いずれにしても、図3の上部に示す第1色変換プロファイル15bの各入力値は、同図中段に示すようにsRGB色空間にて等間隔に配列し、同じ大きさの立方格子を形成する。そこで、本実施形態における重みプロファイル15cは、入力値によって形成される最小の立方体に含まれる色成分値について重みを定義し、この定義をすべての立方格子について流用することとしている。
図3の下部には、重みプロファイル15cの詳細を示している。同図下部左側には、sRGB色空間内に形成される上記最小の立方体を拡大して示している。すなわち、第1色変換プロファイル15bの入力値はRGBの各値を8の倍数のいずれかであるので、(R,G,B)=(0,0,0)を含む立方体の頂点(頂点a〜頂点h)は(R,G,B)=(0,0,0)、(8,0,0)、(8,8,0)、(0,8,0)、(0,0,8)、(8,0,8)、(8,8,8)、(0,8,8)である。
本実施形態においては、任意のsRGB値((R,G,B)=(r,g,b)と表記)に対応する出力値を体積補間によって算出することとしている。例えば、図3の下部に示す最小の立方体において、頂点aに対応する重みは、任意のsRGB値(r,g,b)を挟んで逆側に位置する点gと、任意のsRGB値(r,g,b)とを頂点とする直方体の体積Vaに基づいて算出され、当該体積Vaと頂点a〜頂点hで形成される立方体の体積V0との比によって定義される。
重みプロファイル15cは、図3の下部右側に示すように、頂点a〜頂点hで形成される立方体に含まれる任意のsRGB値のそれぞれについて上記体積比に基づく重みを定義したプロファイルである。従って、この重みプロファイルを参照すれば、下記式(1)によって補間演算を実施することが可能である。
Figure 0004332742
・・・ (1)
ここで、(RGB)1nは、任意のsRGB値(r,g,b)に対応する出力値であり、(RGB)1mは第1色変換プロファイル15bに定義された出力値であり、上記頂点a〜頂点hに対応付けられた出力値を示している。すなわち、符号mには頂点を示す符号a〜hが代入され、各符号によって各頂点に対応付けられた出力値を示す。また、Vm/V0は重みプロファイルに定義された重みを示しており、ここでも符号mに頂点を示す符号a〜hが代入され、各頂点に対応付けられた重みを示している。むろん、この補間演算は色成分ごとに実施される。
尚、本実施形態において、第1色変換プロファイル15bの入力値が形成する最小の立方体の大きさが同じであるので、任意の位置の立方体において頂点aに相当する格子点の値を重みプロファイルにおけるRGB値に加えることで、任意の位置の補間について重みプロファイル15cを流用することが可能である。
さらに、本実施形態において、元色変換プロファイル15dは、プリンタ40での出力色を指定するためのRGB色成分値を入力値とし、プリンタ40にて使用するインクの量をインクの色毎に指定するためのCMYKlclm値を出力値としたプロファイルである。図4においてはその上部に元色変換プロファイル15dの例を示しており、左側に入力値、右側に出力値の組み合わせを示している。例えば、入力値としてのRGB色成分値が(R,G,B)=(8,0,0)である場合に、対応する出力値は(C,M,Y,K,lc,lm)=(0,5,5,249,0,0)であることを示している。尚、同図においては、プリンタ40での出力色を指定するためのRGB表色系の色成分値を(RGB)2、プリンタ40にて使用するインクの量をインクの色毎に指定するためのCMYKlclm値を(CMYKlclm)0として示している。また、入力値の選び方は、上記第1色変換プロファイル15bと共通であるが、むろん、同図に示す数値は一例であり、この数値に限定されないし、格子の選び方も限定されない。
以上のように、第1色変換プロファイル15bにおける出力値の表色系と、元色変換プロファイル15dにおける入力値の表色系とが一致している。従って、第1色変換プロファイル15bに基づく色変換の後、さらに元色変換プロファイル15dに基づく色変換を実施すれば、2つの色変換プロファイルに基づく色変換を実施できることになる。しかし、図3、図4に示すように、第1色変換プロファイル15bにおける出力値の表色系と、元色変換プロファイル15dにおける入力値の表色系とが一致しているとしても、出力値と入力値の値自体は異なっている。
従って、従来の色変換を実施する場合には、第1色変換プロファイル15bによる変換結果に対し、元色変換プロファイル15dを参照した補間演算を行う必要がある。この補間演算は処理速度を低下させる要因になるため、本発明においてはこの補間演算を省略するための構成を採用している。すなわち、第1色変換プロファイル15bにおける出力値の組み合わせと第2色変換プロファイルにおける入力値の組み合わせとを一致させ、値の参照のみで第2色変換プロファイルに基づく色変換を実施できるように構成している。
図4の下部には上記第2色変換プロファイル15eの例を示しており、ここでも左側に入力値の組み合わせ、右側に出力値の組み合わせを示している。また、同第2色変換プロファイル15eは、上記元色変換プロファイル15dと同様に、プリンタ40での出力色を指定するためのRGB色成分値を入力値とし、プリンタ40にて使用するインクの量をインクの色毎に指定するためのCMYKlclm値を出力値としたプロファイルである。
ただし、元色変換プロファイル15dと第2色変換プロファイルとで変換前後の表色系が一致しているとしても、両者においては、入力値の組み合わせと出力値の組み合わせとが異なっている。すなわち、第2色変換プロファイル15eにおける入力値の組み合わせは、上記第1色変換プロファイル15bにおける出力値の組み合わせと一致するように構成してある。第2色変換プロファイル15eの出力値の組み合わせは、上記第1色変換プロファイル15bにおける出力値の組み合わせを入力値としたときに対応するCMYKlclm値の組み合わせであり、補間演算によって算出される(本実施形態においては、この処理を再構築と呼ぶ。詳細は後述する)。
本実施形態においては、第1色変換プロファイル15bと元色変換プロファイル15dとが予め作成されているので、図2に示す印刷制御に際しては、上記重みプロファイル15cと第2色変換プロファイル15eとを作成する。すなわち、上記ステップS100にて画像データを取得した後、色変換モジュール21bの重み演算部21b1は重みプロファイル15cを作成する(ステップS102)。すなわち、上記図3の下部に示すように任意の色成分値について重みを算出する処理を各頂点について行う。そして、得られた重みを各色成分値および各頂点について対応付けることによって重みプロファイル15cを作成する。
さらに、色変換モジュール21bの補間演算部21b2は、元色変換プロファイル15dに基づいて再構築処理を行って第2色変換プロファイル15eを作成する(ステップS105)。すなわち、補間演算部21b2は、上記第1色変換プロファイル15bを参照し、その出力値の組み合わせを入力値とし、元色変換プロファイル15dを参照して補間演算を行う。この結果、第1色変換プロファイル15bの出力値を入力値とした第2色変換プロファイル15eが作成される。
この補間演算は、各種の手法を採用可能である。例えば、四面体補間等の線形補間を利用してもよいし、スプライン補間等の非線形補間を利用してもよい。前者であれば、高速に処理が可能であるし、後者であれば、高精度の補間を実施可能である。尚、上記重みプロファイル15cを算出する際には、上記図3に示す頂点a〜頂点hが形成する立方体内に含まれる色成分値の数(本実施形態では9個)だけ実施すればよい。また、第2色変換プロファイルを作成する際の補間演算においては、第1色変換プロファイル15bにおける出力値の組み合わせの数(本実施形態では33個)だけ実施すればよい。さらに、これらの演算は印刷制御処理に際して一度実施すればよい。
従って、これらのプロファイルを作成するための演算を実施したとしても印刷制御処理および色変換処理の速度を大きく低下させる要因にはならない。すなわち、画像データ(写真等においては数百万画素)の画素数分の重みを算出する処理および補間演算を逐次実施しようとすれば、非常に多数回の補間演算が必要になるが、本発明においては、画像データの各画素について色変換を行う際に画素毎に逐次重みを計算することはないし、第2色変換プロファイルに基づく変換のために画素毎に逐次補間演算を実施しないので、本発明によって処理速度を高速化することができる。本実施形態においては、以上のステップS102の処理が重みプロファイル取得手段における処理に相当し、ステップS105の処理は第1色変換プロファイルにおける複数の出力値と第2色変換プロファイルにおける複数の入力値とが一致したプロファイルを取得する一致プロファイル取得手段における処理に相当する。
(2−2)色変換処理:
第2色変換プロファイル15eを作成したら、色変換モジュール21bは色変換処理を行うために第1色変換プロファイル15bを参照し、補間演算を行う場合に参照される出力値(参照出力値と呼ぶ)を特定する(ステップS110)。すなわち、図3の中段に示すsRGB色空間に形成される複数の立方体において、ステップS100にて取得した画像データの画素ごとの色成分値が含まれる立方体を特定する。この立方体の頂点を示す入力値(参照入力値)を特定すれば、第1色変換プロファイル15bの値を参照するのみで、対応する出力値(参照出力値と呼ぶ)を特定することができる。
本実施形態においては、この時点で補間演算を行うのではなく、さらに第2色変換プロファイル15eを参照し、当該第2色変換プロファイルに定義された出力値の中から上記参照出力値に対応した出力値(最終出力値と呼ぶ)を特定する(ステップS115)。このために、上記参照出力値と同値の入力値を第2色変換プロファイル15eから抽出し、対応する最終出力値を取得する。第2色変換プロファイル15eにおける入力値の組み合わせは、すべて上記第1色変換プロファイルにおける出力値の組み合わせと一致しているため、当該ステップS115においては、第2色変換プロファイル15eに定義された対応関係を参照するのみで、最終出力値を取得することができる。
最終出力値を取得したら、当該最終出力値に乗じるべき重みを取得し、当該重みと最終出力値とを乗じることで色変換を行う(ステップS120)。すなわち、上記重みプロファイル15cを参照し、上記ステップS100にて取得した画像データの色成分値に対応した重みを取得する。この重みは、図3の下部に示す立方体の頂点に対応した重みであり、各頂点について決められている。また、上記最終出力値も図3の下部に示す立方体の頂点に対応した値である。
そこで、下記式(2)に示すように、各頂点ごとに重みと最終出力値とを乗じることによって色変換を実施する。
Figure 0004332742
・・・ (2)
ここで、(CMYKlclm)1nは、変換対象となる画像データの色成分値を変換した結果を示し、(CMYKlclm)1mは上記最終出力値であり、符号mは上記頂点a〜頂点hに対応している。すなわち、上記参照入力値において頂点aに相当する入力値に対応する最終出力値は符号aにて示している。Vm/V0は重みプロファイルに定義された重みであり、ここでも符号mは頂点を示す符号a〜hに対応している。
この式(2)は、上記式(1)と同じ形をしている。すなわち、式(1)を実施すれば第1色変換プロファイル15bに基づいて補間演算をしたことになるが、本発明において、式(1)の右辺における(RGB)1mは、第2色変換プロファイル15eの入力値に一致しているため、式(1)の右辺における(RGB)1mは、第2色変換プロファイル15eの出力値(CMYKlclm)1mに置き換えることができる。従って、ステップS110,S115のような値の参照を行い、式(1)を式(2)のように変更することで、2つのプロファイルに基づく補間演算を一回の補間演算によって実施することが可能になる。本実施形態においては、以上のステップS110〜S120が上記色変換手段の処理に相当する。
ステップS120にて色変換を実施すると、上記ステップS100にて取得した画像データの各画素についてCMYKlclmの各色で画素の色を指定したデータが生成されるので、ハーフトーン処理モジュール21cがハーフトーン処理を行う(ステップS125)。すなわち、ハーフトーン処理モジュール21cは、CMYKlclm表色系で表現された各画素の階調値を各画素におけるインクの吐出/非吐出を特定したハーフトーン画像データに変換する。すなわち、プリンタ40における各画素についてインク滴の吐出/非吐出を決定する。むろん、インク滴の吐出/非吐出のみならず、吐出インクの量を段階的に制御可能に構成し、吐出インク滴の大きさを決定しても良い。
さらに、印刷データ生成モジュール21dはかかるハーフトーン画像データを受け取って、プリンタ40で使用される順番に並べ替え(ステップS130)、一回の主走査にて使用されるデータを単位にして逐次プリンタ40に出力する(ステップS135)。すなわち、プリンタ40においてはインク吐出デバイスとして吐出ノズル列が搭載されており、当該ノズル列では副走査方向に複数の吐出ノズルが並設されるため、副走査方向に数ドット分離れたデータが同時に使用される。
そこで、主走査方向に並ぶデータのうち同時に使用されるべきものがプリンタ40にて同時にバッファリングされるように順番に並べ替える。そして、印刷データ生成モジュール21dは並べ替え処理後のデータに画像の解像度などの所定の情報を付加して印刷データを生成し、上記USB用I/O19bを介してプリンタ40に出力する。プリンタ40にて画像を形成するために必要なすべてのデータが転送されると、プリンタ40にて印刷媒体上に画像が形成される。本実施形態においては、上記ステップS125〜S135の処理が、印刷を実行する印刷実行手段に相当する。
(3)色変換処理動作:
図5は、以上の印刷制御処理における色変換処理動作を示す図である。同図においては、印刷対象の画像データが第1の色変換と第2の色変換とを経てハーフトーン処理(H/T)される様子を示している。同図に示すように画像データにおいては、RGBの色成分値がそれぞれ独立に256個の値をとり得る任意のsRGB値が変換対象となる。RGB値が特定されれば、第1色変換プロファイル15bを参照することにより、sRGB色空間中でその周りに位置する8個の頂点を特定し、容易に参照入力値を決定することができる。
参照入力値が特定されれば、第1色変換プロファイル15bに定義された値を参照するのみで、容易に参照出力値を特定することができる。当該参照出力値は第2色変換プロファイルの入力値に一致しているので、第2色変換プロファイル15eに定義された値を参照するのみで、容易に最終出力値を特定することができる。一方、上記参照入力値が特定されれば、変換対象となっている画像データのsRGB値と参照入力値との関係から、重みプロファイル15cに定義された値を参照するのみで、各参照入力値に対応(参照出力値、最終出力値にも対応)する重みを取得することができる。
そこで、上記式(2)に基づいて重みと最終出力値とを乗じることにより、第1色変換プロファイル15bと第2色変換プロファイル15eとの2つのプロファイルに基づく色変換を実施することができる。このとき、画像データの各画素に対する補間演算に相当する処理は上記(2)のみであり、他の処理は値の参照程度である。従って、2つのプロファイルに基づく色変換を、2段階の補間ではなく、1段階の補間で実施することができ、2段階の補間を行う場合と比較して高速に処理を行うことが可能である。
(4)他の実施形態:
以上の実施形態においては、2つのプロファイルに基づいて色変換を実施する際に、画素毎に逐次的な補間演算を2度実施することなく、また、補間演算に際して重みを逐次算出することなく色変換処理を実施することができればよく、他の構成を採用することも可能である。例えば、2つのプロファイルにて変換する表色系は上述のものに限られず、第1色変換プロファイルによってRGB系の表色系をL***表色系に色変換し、第2色変換プロファイルによってL***表色系をCMYK系の表色系に色変換する構成を採用してもよい。すなわち、本発明を適用する対象の表色系は限定されず、各種の表色系に対して適用可能である。
また、上述の実施形態においては元色変換プロファイル15dから第2色変換プロファイル15eを作成したが、第2色変換プロファイル15eを予め作成しておき、所定の元色変換プロファイルに基づいて再構築処理を行い、第1色変換プロファイル15bを作成する構成を採用してもよい。むろん、双方について再構築処理を行ってもよい。また、再構築処理に際して、入力値の組み合わせ数と出力値の組み合わせ数を増減させてもよく、再構築前後で組み合わせの数が一定であることが必須ではない。
さらに、上述の実施形態においては、印刷制御処理の中で第1色変換プロファイル15bに基づいて重みプロファイル15cを作成していたが、当該重みプロファイル15cは少なくとも重みを参照する以前に作成されていればよいので、予め重みプロファイル15cを作成しておき、印刷制御処理の中で当該重みプロファイル15cを取得してもよい。
さらに、本発明は、2つのプロファイルに基づいて色変換を行う構成に対して適用可能であるので、むろん、より多数のプロファイルに基づく色変換を行う際に適用してもよい。このとき、少なくとも2つのプロファイルにおける入力値の組み合わせと出力値の組み合わせとが一致しており、補間演算における重みを示すプロファイルを作成してあれば、複数のプロファイルにおける色変換に際して補間演算を実質的に一回のみで終了し、かつ、重みを逐次算出することによる処理速度の低下を招くことなく色変換を実施することができ、高速に処理を行うことが可能である。
さらに、上述の実施形態では、各頂点に対応する重みを立方体の体積に基づいて算出していたが、むろん、補間手法はこの手法に限られない。例えば、四面体補間を利用してもよいし、任意の点と頂点との距離に基づいて補間を行う構成であってもよい。また、上述の実施形態において、第1色変換プロファイル15bにおける各入力値によって形成される立方体はすべて同じ大きさであったが、大きさの異なる立方体が形成されるように第1色変換プロファイル15bの入力値を定義してもよい。
さらに、上記重みプロファイル15cにおいては、3次元の入力値について重みを対応付けていたが、2次元、1次元の入力値について重みを対応付けてもよいし、表色系によっては4次元以上の入力値について重みを対応付けてもよい。例えば、1次元の入力値について重みを対応付けることにより、直線上の任意の点を補間するための重みを取得することができるので、直線上の点の補間を繰り返すことを想定して直線上の格子点に対する重みを定義すれば重みプロファイルを作成することができる。
図6は、この場合の例を説明する説明図である。同図の左側には、1次元の重みプロファイルの例を示している。このプロファイルは、上記図3に示すように第1色変換プロファイル15bにおける入力値が均等に配置され、立方格子を形成する場合の例である。入力値の組み合わせがこのように同じ大きさの立方格子を形成するのであれば、重みプロファイルは図6に示す立方体(上記最小の立方体)の一辺における任意の色成分値について定義すればよい。
そこで、図6の左側には、入力値0〜8の重みを格子点a,bのそれぞれについて定義したプロファイルを重みプロファイルとして示している。すなわち、図6の左側に示す格子点a,bを結ぶ直線の長さをL0、任意の点を(r,0,0)、格子点aから任意の点までの距離をLa、格子点bから任意の点までの距離をLbとしたとき、この点に対応する出力値を線形補間によって算出するための重みは格子点aに対してLa/L0,格子点bに対してLb/L0である。
この重みプロファイルを参照すれば、直線a,bに平行な直線上にある点(r,0,8)を格子点e,fに基づいて算出することができるし、点(r,8,8)を格子点h,gに基づいて算出することができるし、点(r,8,0)を格子点d,cに基づいて算出することができる。図6に示す例においては、各格子点間の距離が同じである。従って、重みプロファイルをB方向、G方向にも流用することができ、重みプロファイルからB方向の補間を行う際の重みを取得すれば、点(r,0,b)を点(r,0,8)、点(r,0,0)に基づいて算出することができるし、点(r,8,b)を点(r,8,8)、点(r,8,0)に基づいて算出することができる。
さらに、重みプロファイルからG方向の補間を行う際の重みを取得すれば、点(r,g,b)を点(r,0,b)、点(r,8,b)に基づいて算出することができる。そこで、これら一連の補間を式によって整理すれば、元の格子点a〜hに対応付けられた出力値と重みのみによって補間演算の式を表現することができる。そこで、色変換に際しては、任意の色成分値に対する重みを取得して上記補間演算の式に代入し、第2色変換プロファイル15eから得られる最終出力値を上記補間演算の式に代入すれば、2つのプロファイルに基づく色変換を実質的に一回の補間演算によって実施することが可能になる。
むろん、この例も一例であり、2次元的な重みプロファイルを作成してもよいし、補間の順序や手法も種々の手法を採用可能である。尚、1次元の重みプロファイルをRGBの各方向について定義すれば、RGBのすべての方向について色変換プロファイル15bにおける入力値の間隔が一致していない場合に適用することが可能である。また、同じ方向において入力値の間隔が異なるのであれば、複数の重みプロファイルを予め用意すればよい。この構成によれば、第1色変換プロファイル15bに定義された入力値の間隔が不均等であっても容易に重みを定義することができ、本発明を各種のプロファイルについて適用することが可能になる。
印刷制御装置の概略構成を示すブロック図である。 印刷制御処理を示すフローチャートである。 プロファイルを説明するための説明図である。 プロファイルを説明するための説明図である。 色変換処理動作を示す図である。 1次元の重みプロファイルによる例を示す図である。
符号の説明
10…コンピュータ、15a…画像データ、15b…第1色変換プロファイル、15c…重みプロファイル、15d…元色変換プロファイル、15e…第2色変換プロファイル、18…ディスプレイ、21…プリンタドライバ、21a…画像データ取得モジュール、21b…色変換モジュール、21b1…重み演算部、21b2…補間演算部、21c…ハーフトーン処理モジュール、21d…印刷データ生成モジュール、40…プリンタ

Claims (10)

  1. 入力値と出力値との対応関係を複数個の組み合わせで定義した第1色変換プロファイルと第2色変換プロファイルとを用いて、色成分値によって画素の色を指定した画像データの当該色成分値を変換する色変換装置であって、
    上記第1色変換プロファイルにおける複数の出力値と上記第2色変換プロファイルにおける複数の入力値とを一致させるように、予め作成された元色変換プロファイルに基づいて上記第1色変換プロファイルと上記第2色変換プロファイルの少なくとも一方の色変換プロファイルを作成する手段と、
    上記色変換プロファイルの作成後における上記第1色変換プロファイルに基づいて上記画像データの色成分値に対応する出力値を補間する際に参照する複数の参照入力値を取得し、当該第1色変換プロファイルにおいて入力値に対応する出力値を補間する際の重みを示す重みプロファイルに基づいて当該参照入力値に対応する重みを取得し、上記色変換プロファイルの作成後における上記第2色変換プロファイルに基づいて当該参照入力値に対応する出力値を取得し、上記取得した重みを乗じることで色変換を行う色変換手段とを備えることを特徴とする色変換装置。
  2. 上記第1色変換プロファイルと上記第2色変換プロファイルの少なくとも一方の色変換プロファイルを作成する手段は、当該色変換プロファイルを上記元色変換プロファイルに基づく補間演算によって作成し、この補間演算によって上記第1色変換プロファイルにおける複数の出力値と上記第2色変換プロファイルにおける複数の入力値とを一致させることを特徴とする上記請求項1に記載の色変換装置。
  3. 上記重みプロファイルは、上記第1色変換プロファイルにおける複数の入力値が表色空間内で形成する所定の単位領域内の色成分値について、上記複数の入力値に対応した出力値に乗じられるべき重みを定義していることを特徴とする上記請求項1または請求項2に記載の色変換装置。
  4. 上記第1色変換プロファイルを参照して上記所定の単位領域内の各色成分値について重みを算出し、当該各色成分値と当該重みとを対応づけて重みプロファイルを作成する重みプロファイル取得手段を備えることを特徴とする上記請求項3に記載の色変換装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の色変換装置による色変換後の画像データに基づいて画像を印刷する装置。
  6. 入力値と出力値との対応関係を複数個の組み合わせで定義した第1色変換プロファイルと第2色変換プロファイルとを用いて、色成分値によって画素の色を指定した画像データの当該色成分値を変換する色変換方法であって、
    上記第1色変換プロファイルにおける複数の出力値と上記第2色変換プロファイルにおける複数の入力値とを一致させるように、予め作成された元色変換プロファイルに基づいて上記第1色変換プロファイルと上記第2色変換プロファイルの少なくとも一方の色変換プロファイルを作成する工程と、
    上記色変換プロファイルの作成後における上記第1色変換プロファイルに基づいて上記画像データの色成分値に対応する出力値を補間する際に参照する複数の参照入力値を取得し、当該第1色変換プロファイルにおいて入力値に対応する出力値を補間する際の重みを示す重みプロファイルに基づいて当該参照入力値に対応する重みを取得し、上記色変換プロファイルの作成後における上記第2色変換プロファイルに基づいて当該参照入力値に対応する出力値を取得し、上記取得した重みを乗じることで色変換を行う色変換工程とを備えることを特徴とする色変換方法。
  7. 入力値と出力値との対応関係を複数個の組み合わせで定義した第1色変換プロファイルと第2色変換プロファイルとを用いて、色成分値によって画素の色を指定した画像データの当該色成分値を変換する機能をコンピュータに実現させる色変換プログラムであって、
    上記第1色変換プロファイルにおける複数の出力値と上記第2色変換プロファイルにおける複数の入力値とを一致させるように、予め作成された元色変換プロファイルに基づいて上記第1色変換プロファイルと上記第2色変換プロファイルの少なくとも一方の色変換プロファイルを作成する機能と、
    上記色変換プロファイルの作成後における上記第1色変換プロファイルに基づいて上記画像データの色成分値に対応する出力値を補間する際に参照する複数の参照入力値を取得し、当該第1色変換プロファイルにおいて入力値に対応する出力値を補間する際の重みを示す重みプロファイルに基づいて当該参照入力値に対応する重みを取得し、上記色変換プロファイルの作成後における上記第2色変換プロファイルに基づいて当該参照入力値に対応する出力値を取得し、上記取得した重みを乗じることで色変換を行う色変換機能とを実現させることを特徴とする色変換プログラム。
  8. 入力値と出力値との対応関係を複数個の組み合わせで定義した第1色変換プロファイルと第2色変換プロファイルとを用いて、色成分値によって画素の色を指定した画像データの当該色成分値を変換し、変換後のデータに基づいて印刷装置を制御する印刷制御装置であって、
    上記第1色変換プロファイルにおける複数の出力値と上記第2色変換プロファイルにおける複数の入力値とを一致させるように、予め作成された元色変換プロファイルに基づいて上記第1色変換プロファイルと上記第2色変換プロファイルの少なくとも一方の色変換プロファイルを作成する手段と、
    上記色変換プロファイルの作成後における上記第1色変換プロファイルに基づいて上記画像データの色成分値に対応する出力値を補間する際に参照する複数の参照入力値を取得し、当該第1色変換プロファイルにおいて入力値に対応する出力値を補間する際の重みを示す重みプロファイルに基づいて当該参照入力値に対応する重みを取得し、上記色変換プロファイルの作成後における上記第2色変換プロファイルに基づいて当該参照入力値に対応する出力値を取得し、上記取得した重みを乗じることで色変換を行う色変換手段と、
    当該色変換手段による色変換後のデータに基づいて印刷装置を制御する手段とを備えることを特徴とする印刷制御装置。
  9. 入力値と出力値との対応関係を複数個の組み合わせで定義した第1色変換プロファイルと第2色変換プロファイルとを用いて、色成分値によって画素の色を指定した画像データの当該色成分値を変換し、変換後のデータに基づいて印刷装置を制御する印刷制御方法であって、
    上記第1色変換プロファイルにおける複数の出力値と上記第2色変換プロファイルにおける複数の入力値とを一致させるように、予め作成された元色変換プロファイルに基づいて上記第1色変換プロファイルと上記第2色変換プロファイルの少なくとも一方の色変換プロファイルを作成する工程と、
    上記色変換プロファイルの作成後における上記第1色変換プロファイルに基づいて上記画像データの色成分値に対応する出力値を補間する際に参照する複数の参照入力値を取得し、当該第1色変換プロファイルにおいて入力値に対応する出力値を補間する際の重みを示す重みプロファイルに基づいて当該参照入力値に対応する重みを取得し、上記色変換プロファイルの作成後における上記第2色変換プロファイルに基づいて当該参照入力値に対応する出力値を取得し、上記取得した重みを乗じることで色変換を行う色変換工程と、
    当該色変換工程による色変換後のデータに基づいて印刷装置を制御する工程とを備えることを特徴とする印刷制御方法。
  10. 入力値と出力値との対応関係を複数個の組み合わせで定義した第1色変換プロファイルと第2色変換プロファイルとを用いて、色成分値によって画素の色を指定した画像データの当該色成分値を変換し、変換後のデータに基づいて印刷装置を制御する機能をコンピュータに実現させる印刷制御プログラムであって、
    上記第1色変換プロファイルにおける複数の出力値と上記第2色変換プロファイルにおける複数の入力値とを一致させるように、予め作成された元色変換プロファイルに基づいて上記第1色変換プロファイルと上記第2色変換プロファイルの少なくとも一方の色変換プロファイルを作成する機能と、
    上記色変換プロファイルの作成後における上記第1色変換プロファイルに基づいて上記画像データの色成分値に対応する出力値を補間する際に参照する複数の参照入力値を取得し、当該第1色変換プロファイルにおいて入力値に対応する出力値を補間する際の重みを示す重みプロファイルに基づいて当該参照入力値に対応する重みを取得し、上記色変換プロファイルの作成後における上記第2色変換プロファイルに基づいて当該参照入力値に対応する出力値を取得し、上記取得した重みを乗じることで色変換を行う色変換工程と、
    当該色変換機能による色変換後のデータに基づいて印刷装置を制御する機能とコンピュータに実現させることを特徴とする印刷制御プログラム。
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