JP2002330969A - 超音波プローブ装置用カート及び超音波プローブ装置 - Google Patents

超音波プローブ装置用カート及び超音波プローブ装置

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JP2002330969A
JP2002330969A JP2001137663A JP2001137663A JP2002330969A JP 2002330969 A JP2002330969 A JP 2002330969A JP 2001137663 A JP2001137663 A JP 2001137663A JP 2001137663 A JP2001137663 A JP 2001137663A JP 2002330969 A JP2002330969 A JP 2002330969A
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ultrasonic
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Masatoshi Sato
雅俊 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】超音波プローブの基端部と着脱可能に連結する
本体部の振動を抑えて安定した超音波画像を得られるよ
うにする。 【解決手段】結合部9aとアダプタ5eと駆動装置固定
ボルト9cと前後二つのアダプタ固定ボルト5fは、支
持アーム9に超音波プローブ駆動装置5の本体部5dを
接続する接続手段となっている。アダプタ5eの結合部
5hは、本体部5dの側面でありリニア駆動用モータ2
2の近傍である位置に配置し、本体部5dの重心近傍で
支持する。また結合部5hは、振動発生源であるリニア
駆動用モータ22の近傍で支持することにより、振動を
抑えることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波プローブの前
後移動を行う超音波プローブ装置用カート及び超音波プ
ローブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、超音波観測装置の一例として、細
い管の先端内部に、超音波振動子をフレキシブルシャフ
トを通して回転可能に支持する超音波プローブを有する
ものがある。このような超音波観測装置では、超音波プ
ローブを検体内に挿入し、超音波振動子を回転させ、超
音波振動子から超音波を発信し、反射してきたエコー信
号を超音波振動子で受信するとともに磁気信号に変換し
て観測装置に送信し、これを観測装置で処理しモニタ上
に断層像を表示するようになっている。このような超音
波観測装置については、低侵襲で断面の観測、診断がで
きるなどの利点があり、普及が進んでいる。
【0003】さらに近年では、超音波振動子を回転させ
るラジアル走査と同時に超音波振動子を前後移動させる
リニア走査を行うことで、所定の間隔を置いて連続的に
ラジアルの断層像を得て、これを画像処理により3次元
の立体的断層像として構築できる装置が提案されてい
る。
【0004】その一例として、特開平11−27648
8号公報では、ラジアル駆動用、リニア駆動用にそれぞ
れ専用のモータを備え、3次元の立体的走査が可能な超
音波プローブ駆動装置が提案されている。ここでは超音
波プローブ駆動装置の本体部は、ラジアル駆動を行うラ
ジアル駆動ユニットが、リニア移動機構の上に搭載され
ており、リニア移動のための駆動力を発するステッピン
グモータが、ラジアル駆動ユニットの後方かつリニア移
動機構の上に配置されている。超音波プローブ駆動装置
の本体部は、底面が支持アームに取り付けられ支持され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平11−2764
88号公報で開示されているプローブ駆動ユニットの構
成では、超音波プローブ駆動装置の本体部は、ラジアル駆
動ユニットやステッピングモータといった重量物が上部
にあるため、重心が上部にあり、重心が底面の支持部か
ら離れている。このため、超音波プローブ駆動装置が動
作すると、ラジアル駆動ユニットやステッピングモータ
から生じた振動が、超音波プローブ駆動装置の本体部を
振動させ、超音波画像に乱れを生じて診断に支障をきた
すおそれがある。
【0006】(発明の目的)本発明は上記問題に鑑み、
超音波プローブの基端部と着脱可能に連結する本体部の
振動を抑えて安定した超音波画像を得られる超音波プロ
ーブ装置用カート及び超音波プローブ装置を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】超音波振動子を内蔵する
超音波プローブを制御する制御装置を置載する超音波プ
ローブ装置用カートにおいて、前記超音波プローブの基
端部と着脱可能に連結する本体部と、この本体部に内蔵
され、前記超音波振動子を前後移動させるためのリニア
駆動手段と、前記本体部を3次元的に移動させる支持ア
ームと、この支持アームの端部に配設されるとともに、
前記本体部の側面であって、前記リニア駆動手段により
前記超音波振動子が最も先端側の位置に来た時の前記本
体部の先端側重心位置と、前記超音波振動子が最も後端
側の位置に来た時の前記本体部の後端側重心位置との間
の部位を着脱自在に接続する接続手段と、を具備するこ
とにより、接続手段が本体部を、この本体部の重心また
はその近傍である側面、あるいは振動発生源であるリニ
ア駆動用モータの近傍である側面で支持するようにして
いるので、本体部の振動を抑えて安定した超音波画像を
得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1乃至図11は本発明の超音波
プローブ装置の一実施の形態に係り、図1は本発明の超
音波プローブ装置を適用した超音波診断装置の概略構成
を説明する説明図、図2は図1の超音波プローブ駆動装
置の内部構造を示す右側方から見た断面図、図3は図1
の超音波プローブ駆動装置の内部構造を示す上側から見
た断面図、図4は図1の超音波プローブ駆動装置の内部
構造を示す左側から見た断面図、図5は図1の超音波プ
ローブ駆動装置の内部構造を示す正面から見た断面図、
図6乃至図8は図2のラジアル駆動ユニットの動作を示
す説明図、図9は図1の超音波プローブ駆動装置と支持
アームとの間の接続手段を示す側面図、図10は図9の
接続手段を分解するとともに一部切り欠いた状態で示す
正面図、図11は図10の超音波プローブ駆動装置の支
持アームへのもう一つの接続方法を示す説明図である。
【0009】まず、図1を用いて超音波診断装置の概略
構成を説明する。図1において、本発明の超音波プロー
ブ駆動装置を用いた超音波診断装置1は、それぞれ着脱
自在な超音波プローブ2、アウターシース3を備え、こ
れら超音波プローブ2、アウターシース3を組み付けて
構成される体腔内プローブ4と、この体腔内プローブ4
の基端部が着脱自在に接続され、後述する超音波振動子
を挿入軸方向に対して回転駆動させたり、或いは回転及
び前後駆動させる駆動手段を備えた超音波プローブ駆動
装置5と、超音波信号を制御する観測装置6と、前記超
音波プローブ駆動装置5の駆動制御部及び画像処理部を
有する画像処理装置7と、この画像処理装置7から出力
される映像信号を基に超音波画像を表示するモニタ8と
で主に構成される。
【0010】アウターシース3は、挿入部3aと接続部
3bを有し、超音波プローブ2と同様に接続部3bによ
って超音波プローブ駆動装置5に着脱自在になってい
る。
【0011】前記超音波プローブ駆動装置5の本体部
は、支持アーム9の端部に固定されている。支持アーム
9は超音波プローブ駆動装置5の本体部を3次元的に移
動させるようになっている。超音波プローブ駆動装置5
からは基端部が二股に分かれる信号ケーブル5aが延出
しており、この信号ケーブル5aの二つの端部にはそれ
ぞれ前記観測装置6に電気的に接続される観測装置用コ
ネクタ5bと前記画像処理装置7に電気的に接続される
画像処理装置用コネクタ5cとが設けられている。そし
て、前記観測装置6、前記画像処理装置7、前記モニタ
8、前記支持アーム9はカート100に載置されてい
る。これにより、前記観測装置6、前記画像処理装置
7、前記モニタ8は前記超音波プローブ2を制御する制
御装置となっている。カート100は、前記支持アーム
9が固定され、前記制御装置を置載するようになってい
る。
【0012】なお、前記観測装置6と前記画像処理装置
7との間及び前記画像処理装置7とモニタ8の間は、背
面パネルの図示しない信号ケーブルを介してそれぞれ電
気的に接続されている。
【0013】次に、図2乃至図5を用いて超音波プロー
ブ駆動装置5について詳細に説明する。
【0014】図2において、超音波プローブ駆動装置5
は、超音波を送受信する超音波振動子を内蔵した先端部
2a及びこの先端部2aを一端側に設けた可撓性シャフ
ト2bから成る超音波プローブが着脱自在であり、この
超音波プローブ2の可撓性シャフト2bを回転させるこ
とにより前記超音波振動子を回転させてラジアル走査を
行い、前記超音波プローブ2全体を挿入軸方向に進退動
させることにより前記超音波振動子を前後移動させてリ
ニア走査を行うようになっている。
【0015】超音波プローブ駆動装置5はラジアル駆動
ユニット10とリニア駆動ユニット20とを備えてい
る。
【0016】ラジアル駆動ユニット10は、前記ラジア
ル走査の駆動のための動力を発生するラジアル駆動用モ
ータ11、前記超音波プローブ2を着脱自在に接続する
超音波プローブ接続機構(コネクタ13)及び前記ラジ
アル駆動用モータ11の動力を前記超音波プローブ2の
可撓性シャフトに伝達するラジアル駆動力伝達機構12
を含む。
【0017】リニア駆動ユニット20は、前記リニア走
査の駆動のための動力を発生するリニア駆動用モータ2
2、前記ラジアル駆動ユニット10を前後移動可能な状
態で取り付けるリニア移動ガイド21及び前記リニア駆
動用モータ22の動力をラジアル駆動ユニット10に伝
達するリニア駆動力伝達機構23を含む。
【0018】前記リニア駆動用モータ22は前記ラジア
ル駆動ユニット10のリニア移動範囲内でありかつ前記
ラジアル駆動ユニット10と並列の位置に配置してい
る。
【0019】超音波プローブ2は、可撓性シャフト2b
の一端側に先端部2aを設け、可撓性シャフト2bの他
端側にコネクタ部2cを設けている。コネクタ部2c
は、ラジアル駆動ユニット10のコネクタ部13と着脱
自在な状態で接続するようになっている。これにより、
ラジアル駆動ユニット10は、超音波プローブ2を着脱
自在に保持し、超音波プローブ2の先端部2aに内蔵さ
れた超音波振動子を回転させことによりラジアル走査を
行う。
【0020】ラジアル地板14は、ラジアル駆動用モー
タ11とラジアル駆動力伝達機構12と図3に示すスリ
ップリングエンコーダ41とコネクタ13を支持してい
る。
【0021】ラジアル駆動ユニット10は、リニア移動
ガイド21によって案内され、前後移動可能である。こ
の前後移動動作をリニア駆動(リニア走査の駆動)とい
う。リニア駆動時には、ラジアル駆動ユニット10と超
音波プローブ2とが一体的に移動する。
【0022】以下、ラジアル駆動ユニット10について
詳細に説明する。ラジアル駆動ユニット10は、リニア
駆動ユニット20のリニア移動ガイド21によって前後
移動する。ラジアル駆動用モータ11はラジアル駆動
(ラジアル走査の駆動)の動力源である。
【0023】ラジアル駆動力伝達機構12は、適当な回
転速度比を持ち、ラジアル駆動用モータ11の回転を超
音波プローブ2の回転に適した速度、駆動トルクに変換
して図3に示すスリップリングエンコーダ41に伝達す
る。具体的な構成はギアやベルトやシャフトなどによる
伝達機構が考えられるが、目的を達成できるのならどの
ような構成でも構わない。
【0024】次に各種基板について詳細に説明する。制
御基板31は、前記超音波振動子や図3のエンコーダ部
41bなどの情報を処理したり、図1の観測装置6と情
報をやり取りする役目があり、リニア移動ガイド21と
略平行かつリニア駆動用モータ22と直列の位置に配置
されている。この場合、制御基板31は図1の観測装置
6へとつながる接続コード32や、リニア駆動用モータ
22との接続コード33が接続されている。
【0025】ヘッドアンプ基板34は、フレキシブル基
板であり、ヘッドアンプ部34aと、制御基板31に対
する接続部34bとで構成されている。
【0026】ヘッドアンプ部34aは、ラジアル駆動力
伝達機構12のラジアル駆動用モータ11と向かい合う
側に取り付けられ、ラジアル駆動用モータ11との接続
コード35や図3のスリップリングエンコーダ41との
接続コード36が接続される。
【0027】制御基板31との接続部34bは、図5に
示すラジアル駆動ユニット10の前面投影面積内に配設
され、制御基板31へ接続される。従つてラジアル駆動
ユニット10と図1の観測装置6とは、ヘッドアンプ基
板34と制御基板31を通して導通される。
【0028】図3及び図4において、スリップリングエ
ンコーダ41は、超音波プローブ2の可撓性シャフト2
bに中心軸41aが接続されており、可撓性シャフト2
bから伝達された回転駆動力により中心軸41aを回転
させる。これにより、スリップリングエンコーダ41
は、中心軸41aの回転に同期してエンコーダ部41b
からパルス信号を発生する。このパルス信号によって、
制御基板31はラジアル駆動回転数の制御を行う。スリ
ップリング部41cは、コネクタ13との導通を確保
し、電気信号の通り道ともなっている。
【0029】このような構成により、ラジアル駆動ユニ
ット10は超音波プローブ2を保持し超音波振動子2a
を回転させるのでラジアル駆動が可能となる。
【0030】以下、リニア駆動ユニット20について詳
細に説明する。図3において、リニア駆動ユニット20
は、超音波プローブ駆動装置5の本体部に内蔵され、前
記超音波振動子を前後移動させるためのリニア駆動手段
となっている。
【0031】リニア地板48は、図2及び図5に示すリ
ニア移動ガイド21とリニア駆動用モータ22とリニア
駆動力伝達機構23とを支持し、リニア駆動ユニット2
0を構成する。リニア移動ガイド21は、図2及び図5
に示すように、リニア駆動用モータ22と直列に配置さ
れる。
【0032】リニア駆動用モータ22は、リニア駆動の
動力源であり、図4及び図5に示すピニオンギヤ42が
シャフトに固定されている。
【0033】リニア駆動力伝達機構23は、適当な回転
速度比を持ち、リニア駆動用モータ22の回転をリニア
移動に適した速度、駆動トルクに変換する。本実施の形
態ではリニア駆動力伝達機構23をギヤとベルトによる
構成としたか、目的を達成できるのならどのような構成
でもかまわない。
【0034】リニア駆動力伝達機構23の内容を以下に
記す。図4及び図5に示すように、減速ギヤ43はピニ
オンギヤ42に噛合し、リニア駆動用モータ22の駆動
力をドライブプーリ44に伝達する。
【0035】リニア走査では、図1に示す細長いアウタ
ーシース3内で超音波プローブ2を前後移動させるの
で、移動時の抵抗が大きく、リニア駆動には大きな力が
必要である。従って、リニア駆動用モータ22は、強い
トルクを発生できることが求められる。そのため、体積
と質量の大きいモータとなっており、リニア駆動用モー
タ22は、超音波プローブ駆動装置5の体積、質量のう
ち大きな割合を占めている。
【0036】図3及び図4において、ドライブプーリ4
4とドリブンプーリ45との間に伝達ベルト46が掛け
られている。
【0037】ドライブプーリ44とドリブンプーリ45
は伝達ベルト46が図2に示すリニア移動ガイド21と
平行になるように配置される。
【0038】プーリホルダ47はドリブンプーリ45を
支持している。本実施の形態ではプーリホルダ47は、
リニア地板48にビスにより固定されているが、伝達ベ
ルト46がたるまなければよいので、ばね等によりテン
ションをかける構成でもよい。
【0039】図3に示すギヤ地板49は、減速ギヤ43
とドライブプーリ44が外れないようにするための部材
で、リニア地板48に固定されている。
【0040】リニア駆動ユニット20は、リニア駆動用
モータ22を回転させることで伝達ベルト46がリニア
移動がイド21を平行に駆動する。
【0041】次にラジアル駆動ユニット10がリニア移
動する構成について説明する。
【0042】図2において、ラジアル駆動ユニット10
は、リニア移動ガイド21のステージ21bに固定され
ており、ステージ21bはレール21aに沿って移動す
る。
【0043】図3及び図4において、ラジアル地板14
は伝達ベルト46の一部と機械的に結合されている。こ
れにより、リニア駆動用モータ22を駆動し伝達ベルト
46が駆動される場合には、ラジアル地板14がリニア
移動ガイド21に沿ってリニア移動するので、ラジアル
駆動ユニット10がリニア移動することになる。
【0044】以下、図6乃至図8を用いてはラジアル駆
動ユニット10の動作を説明する。図6はラジアル駆動
ユニット10が前端にいる状態を示し、図7は中間位置
を示し、図8は後端にいる状態を示している。
【0045】図6乃至図8では、アウターシース3に超
音波プローブ2を先端部2aから挿入することにより体
腔内プローブ4を構成し、この状態で超音波プローブ2
のコネクタ部2cをラジアル駆動ユニット10のコネク
タ部13に接続している。
【0046】リニア駆動用モータ22の第1の方向に回
動すると、リニア移動ガイド21のステージ21bに取
り付けたラジアル駆動ユニット10がレール21aに沿
って図6の状態から図7の状態、図7の状態から図8の
状態に移動する。
【0047】リニア駆動用モータ22の第1の方向とは
逆の第2の方向に回動すると、ラジアル駆動ユニット1
0がレール21aに沿って図8の状態から図7の状態、
図7の状態から図6の状態に移動する。これにより、超
音波プローブ駆動装置5は、超音波プローブ2を前後移
動させ、先端部2aをアウターシース3の中で前後移動
させることができる。このようなリニア移動中にラジア
ル駆動ユニット10が超音波プローブ2の先端部2aに
内蔵された超音波振動子を回転させラジアル走査を行う
ことにより、超音波振動子の3次元駆動が可能となる。
【0048】以上説明した本実施の形態の構成及び動作
によれば、ラジアル走査とリニア走査の駆動を同時に行
うことにより3次元駆動が可能であるとともに、前記リ
ニア駆動用モータ22は前記ラジアル駆動ユニット10
のリニア移動範囲内でありかつ前記ラジアル駆動ユニッ
ト10と並列の位置に配置したので、全長を短くでき、
小型であつかいやすくすることができる。
【0049】また、本実施の形態によれば、ラジアル駆
動ユニット10と並列であると同時にリニア駆動モータ
22と直列な位置に制御基板31を配置し、ラジアル駆
動ユニット10と制御基板31とをフレキシブル基板で
ある接続部34bで接続し、この接続部34bはラジア
ル駆動ユニット10の前面投影面積内に配置したので、
装置の前面投影面積を増やすことがなく小型化が可能で
ある。これに加え、ラジアル駆動ユニットと制御基板と
をラジアル駆動ユニットの外側に配置されたリード線に
よって接続するよりも、断線の可能性が低く製品寿命を
延ばすことができる。
【0050】また、本実施の形態によれば、超音波振動
子2aから伝達される電気信号を増幅するヘッドアンプ
基板34のヘッドアンプ部34aが、ラジアル駆動用モ
ータ21との間にラジアル駆動力伝達機構12をはさん
だ位置に配置されるので、ヘッドアンプをラジアル駆動
モータの外側の回転軸に平行に配置するよりも、ヘッド
アンプ基板34に対してラジアル駆動用モータ21の発
熱の影響を受けにくくすることができる。また、前面投
影面積を増やすことがなく小型化が可能である。
【0051】次に、図9乃至図11を用いて、本発明の
要部となる支持アーム9に超音波プローブ駆動装置5を
接続する接続手段について説明する。
【0052】図9において、結合部9aとアダプタ5e
と駆動装置固定ボルト9cと前後二つのアダプタ固定ボ
ルト5fは、支持アーム9に超音波プローブ駆動装置5
の本体部5dを接続する接続手段となっている。この場
合の接続手段は、支持アーム9の端部に配設されるとと
もに、前記本体部5dの側面であって、前記リニア駆動
手段のリニア駆動用モータ22により前記超音波振動子
が最も先端側の位置に来た時の前記本体部5dの先端側
重心位置と、前記超音波振動子が最も後端側の位置に来
た時の前記本体部5dの後端側重心位置との間の部位を
着脱自在に接続するものである。具体的に、アダプタ5
eの結合部5hは、本体部5dの側面でありリニア駆動
用モータ22の近傍である位置に配置されている。
【0053】以下、接続手段の構造についてさらに詳細
に説明する。アダプタ5eは、支持アーム9の結合部9
aと結合する結合部5hと、本体部5dにねじ止め固定
される板状部5iとを一体形成したものである。
【0054】結合部5hは、結合部9aを駆動装置固定
ボルト9cで固定するようになっている。また、結合部
5hには、駆動装置固定ボルト9cのねじ部が螺入され
るねじ穴9gが形成されている。
【0055】板状部5iには、前後二つのアダプタ固定
ボルト5fのねじ部が螺入される前後二つのねじ穴5j
が形成されている。
【0056】図10に示すように、超音波プローブ駆動
装置5の本体部5dには、左側面から右側面を貫通して
貫通孔5pが、板状部5iの前後二つのねじ穴5jに合
わせて前後二つ形成されている。
【0057】アダプタ5eを超音波プローブ駆動装置5
の本体部5dの左側面に固定する場合には、アダプタ固
定ボルト5fは、そのねじ部が超音波プローブ駆動装置
5の本体部5dの右側面から貫通孔5pを貫通し、アダ
プタ5eに形成されたねじ部5jに螺入する。これによ
り、アダプタ固定ボルト5fは、アダプタ5eを超音波
プローブ駆動装置5の本体部5dの左側面に固定してい
る。
【0058】この状態では、アダプタ固定ボルト5fの
ボルトヘッドは、本体部5dの右側面に形成された凹部
5kに挿入され、右側面から突出しないようになってい
る。
【0059】結合部5hはコ字状に形成され、上側の板
面に貫通穴5mが形成され、下側の板面にねじ部5gが
形成されている。一方、支持アーム9の結合部9aは、
貫通穴9bが形成されている。駆動装置固定ボルト9c
は、結合部5hの貫通穴5m、結合部9aの貫通穴9b
を通り、結合部5hのネジ部5gにねじ込むことによ
り、支持アーム9の結合部9aをアダプタ5eの結合部
5hに固定し、超音波プローブ駆動装置5を支持アーム
9に固定している。
【0060】図11に示すように、アダプタ5eを超音
波プローブ駆動装置5の本体部5dの右側面に固定する
場合には、アダプタ固定ボルト5fは、そのねじ部が超
音波プローブ駆動装置5の本体部5dの左側面から貫通
孔5pを貫通し、アダプタ5eのねじ部5jに螺入す
る。これにより、アダプタ固定ボルト5fは、アダプタ
5eを超音波プローブ駆動装置5の本体部5dの右側面
に固定している。
【0061】アダプタ固定ボルト5fのボルトヘッド
は、本体部5dの左側面に形成された凹部5nに挿入さ
れるようになっている。
【0062】図10及び図11では、アダプタ5eは本
体部5dの左右任意の側面に装置可能であることを示し
ている。
【0063】また、支持アーム9の結合部9aは支持ア
ーム9の本体に対して上下方向に角度調整が行えるよう
になっている。アダプタ5eの結合部5hは、駆動装置
固定ボルト9cを緩めることにより、支持アーム9の結
合部9aに対して角度調整が可能になっている。支持ア
ーム9は、伸縮または折り曲げが可能であるとともに、
カート100に対して角度調整が可能になっている。こ
のような構造により、支持アーム9は超音波プローブ駆
動装置5の本体部5dを3次元的に移動させるようにな
っている。
【0064】このような実施の形態において、リニア駆
動用モータ22は、リニア走査のための駆動源であり、
振動発生源である。また、大型で質量の大きいモータで
あるので、本体部5dの重心は、必然的にリニア駆動用
モータの位置に近くなる。アダプタ5eの結合部5h
は、本体部5d側面でありリニア駆動用モータ22の近
傍である位置に配置し、本体部5dの重心近傍で支持す
る。また結合部5hは、振動発生源であるリニア駆動用
モータ22の近傍で支持することにより、振動を抑える
ようにしている。
【0065】本実施の形態は以下の効果を有する。以上
説明したように、本実施の形態によれば、超音波プロー
ブ駆動装置5の本体部5dをこの本体部5dの重心また
はその近傍である側面、あるいは振動発生源であるリニ
ア駆動用モータ22の近傍である側面で支持することに
より、超音波プローブ駆動装置5が動作する時の振動を
抑えることができるので、超音波プローブ2の基端部と
着脱可能に連結する本体部5dの振動を抑えて安定した
超音波画像を得られる。
【0066】尚、図9乃至図11に示した実施の形態で
は、支持アーム9に超音波プローブ駆動装置5の本体部
5dを接続する接続手段は、本体部5dの側面でありリ
ニア駆動用モータ22の近傍である位置に配置したが、
接続手段の接続位置は、前記本体部5dの側面であっ
て、前記リニア駆動手段のリニア駆動用モータ22によ
り前記超音波振動子が最も先端側の位置に来た時の前記
本体部5dの先端側重心位置と、前記超音波振動子が最
も後端側の位置に来た時の前記本体部5dの後端側重心
位置との間の部位であれば、各種適用可能である。
【0067】また、図1乃至図11に示した実施の形態
では、本発明を超音波振動子を内蔵する超音波プローブ
を構成要素として具備する超音波プローブ装置に適用し
たが、本発明は超音波振動子を内蔵する超音波プローブ
を制御する制御装置を置載する超音波プローブ装置用カ
ートに適用してもよい。
【0068】また、図1乃至図3に示した超音波プロー
ブ2としては、超音波振動子に接続する可撓性シャフト
2bとアウターシース3の間にシースを設けないものに
適用したが、超音波振動子に接続する可撓性シャフトを
シースに内蔵し、この上からアウターシースを被せるも
のにも適用できる。
【0069】[付記] 1.超音波プローブが着脱自在であり、超音波プローブ
に内蔵された超音波振動子に対して、可撓性シャフトを
介して回転させるラジアル動作と、進退動させるリニア
動作を行うことができ、このようなラジアル動作乃至リ
ニア動作を行う本体部と、超音波観測装置との電気的接
続を行うコネクタ部分とで構成される超音波プローブ駆
動装置であり、前記本体部を、この本体部の重心または
その近傍である側面で支持することを特徴とする超音波
プローブ駆動装置。
【0070】2.付記1において、前記本体部を、この
本体部に内蔵する駆動源の近傍である側面で支持するこ
とを特徴とする。
【0071】3.付記2において、前記駆動源は、前記
リニア動作用のモータであることを特徴とする。
【0072】4.付記1乃至3のいずれかにおいて、前
記本体部を支持する側面について、左側面支持あるいは
右側佃支持が選択可能であることを特徴とする。
【0073】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、超
音波振動子を内蔵する超音波プローブを制御する制御装
置を置載する超音波プローブ装置用カートにおいて、前
記超音波プローブの基端部と着脱可能に連結する本体部
と、この本体部に内蔵され、前記超音波振動子を前後移
動させるためのリニア駆動手段と、前記本体部を3次元
的に移動させる支持アームと、この支持アームの端部に
配設されるとともに、前記本体部の側面であって、前記
リニア駆動手段により前記超音波振動子が最も先端側の
位置に来た時の前記本体部の先端側重心位置と、前記超
音波振動子が最も後端側の位置に来た時の前記本体部の
後端側重心位置との間の部位を着脱自在に接続する接続
手段と、を具備することにより、本体部をこの本体部の
重心またはその近傍である側面、あるいは振動発生源で
あるリニア駆動用モータの近傍である側面で支持するよ
うにしているので、本体部の振動を抑えて安定した超音
波画像を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超音波プローブ装置を用いた超音
波診断装置の概略構成を説明する説明図。
【図2】図1の超音波プローブ駆動装置を示す右側方か
ら見た断面図。
【図3】図2の超音波プローブ駆動装置の上側から見た
断面図。
【図4】図2の超音波プローブ駆動装置の左側から見た
断面図。
【図5】図2の超音波プローブ駆動装置の正面から見た
断面図。
【図6】図1の図2のラジアル駆動ユニットの第1の動
作を示す説明図。
【図7】図1の図2のラジアル駆動ユニットの第2の動
作を示す説明図。
【図8】図1の図2のラジアル駆動ユニットの第3の動
作を示す説明図。
【図9】図1の超音波プローブ駆動装置と支持アームと
の間の接続手段を示す側面図。
【図10】図9の接続手段を分解するとともに一部切り
欠いた状態で示す正面図。
【図11】図10の超音波プローブ駆動装置の支持アー
ムへのもう一つの接続方法を示す説明図。
【符号の説明】
2…超音波プローブ 2a…先端部 2b…可撓性シャフト 5…超音波プローブ駆動装置 5d…本体部 5e…アダプタ 5f…アダプタ固定ボルト 5h,9a…結合部 9…支持アーム 9c…駆動装置固定ボルト 10…ラジアル駆動ユニット 11…ラジアル駆動用モータ 12…ラジアル駆動力伝達機構 13…コネクタ 14…ラジアル地板 20…リニア駆動ユニット 21…リニア移動ガイド 22…リニア駆動用モータ 23…リニア駆動力伝達機構 100…カート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波振動子を内蔵する超音波プローブ
    を制御する制御装置を置載する超音波プローブ装置用カ
    ートにおいて、 前記超音波プローブの基端部と着脱可能に連結する本体
    部と、 この本体部に内蔵され、前記超音波振動子を前後移動さ
    せるためのリニア駆動手段と、 前記本体部を3次元的に移動させる支持アームと、 この支持アームの端部に配設されるとともに、前記本体
    部の側面であって、前記リニア駆動手段により前記超音
    波振動子が最も先端側の位置に来た時の前記本体部の先
    端側重心位置と、前記超音波振動子が最も後端側の位置
    に来た時の前記本体部の後端側重心位置との間の部位を
    着脱自在に接続する接続手段と、 を具備することを特徴とする超音波プローブ装置用カー
    ト。
  2. 【請求項2】 超音波振動子を内蔵する超音波プローブ
    と、 この超音波プローブの基端部と連結する本体部と、 この本体部に内蔵され、前記超音波振動子を前後移動さ
    せるためのリニア駆動手段と、 前記本体部を3次元的に移動させる支持アームと、 この支持アームの端部に配設されるとともに、前記本体
    部の側面であって、前記リニア駆動手段により前記超音
    波振動子が最も先端側の位置に来た時の前記本体部の先
    端側重心位置と、前記超音波振動子が最も後端側の位置
    に来た時の前記本体部の後端側重心位置との間の部位を
    着脱自在に接続する接続手段と、 前記超音波プローブを制御する制御装置と、 前記支持アームが固定され、前記制御装置を置載するカ
    ートと、 を具備することを特徴とする超音波プローブ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016106879A (ja) * 2014-12-08 2016-06-20 コニカミノルタ株式会社 超音波プローブ

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