JP2002329719A - 基板の処理方法及び基板の処理装置 - Google Patents

基板の処理方法及び基板の処理装置

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JP2002329719A JP2002012018A JP2002012018A JP2002329719A JP 2002329719 A JP2002329719 A JP 2002329719A JP 2002012018 A JP2002012018 A JP 2002012018A JP 2002012018 A JP2002012018 A JP 2002012018A JP 2002329719 A JP2002329719 A JP 2002329719A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 層間絶縁膜に関するウェハの処理時間を短縮
し,当該処理時間を各ウェハ間で一定にする。 【解決手段】 層間絶縁膜の硬化処理を,層間絶縁膜の
形成されたウェハWをヒータ61によって加熱された載
置台60上に載置し,当該ウェハWに電子線管66から
電子線を照射することによって行う。これによって,層
間絶縁膜の硬化処理がより短時間で行われ,ウェハWの
総処理時間が短縮される。また,当該硬化処理を枚葉式
で行うことができるので,バッチ式のようにウェハWの
待ち時間が無くなり,ウェハWの処理時間が一定にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,基板の処理方法及
び基板の処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多層配線構造の半導体デバイスの製造工
程では,ウェハ上に層間絶縁膜を形成し,その後当該層
間絶縁膜を処理する工程が行われる。層間絶縁膜とは,
多層配線構造内の電気的に絶縁性を有する絶縁層であ
り,その絶縁材料として,例えばMSQ(メチルシルセ
スキオキサン),HSQ(ハイドロゲンシルセスキオキ
サン)が用いられている。
【0003】かかる層間絶縁膜に関する処理は,例えば
SOD(Spin on Dielectric)装置
で行われ,このSOD装置では,ゾル−ゲル法,シルク
法,スピードフィルム法,およびフォックス法等の膜形
成方法が用いられ,かかる膜形成方法では,前記MSQ
等の塗布液をウェハ表面に塗布することによって層間絶
縁膜が形成される。そして,ゾル−ゲル法以外の上記方
法では,ウェハ上に層間絶縁膜が形成された後に,エッ
チング対象材料の選択比を向上させるために層間絶縁膜
を硬化させる硬化処理(アニール処理)が行われる。
【0004】かかる硬化処理は,従来よりバッチ式の大
型加熱炉で行われており,複数枚のウェハをまとめて加
熱炉内に搬入し,高温で所定時間加熱することによって
行われている。そして,当該硬化処理では,加熱による
熱エネルギーによって,絶縁材料のMSQが重合,架橋
といった高分子化反応を起こし,層間絶縁膜が硬化され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,かかる
加熱炉での硬化処理は,通常500℃程度の高温度で行
われるが,それでもMSQ等の高分子化反応が終了する
までに30分〜60分程度の長時間を要していた。この
ように硬化処理に長時間を要すると,ウェハの多品種,
変量生産で求められるウェハ処理時間の短縮化,すなわ
ち短TAT(Turn Around Time)化の
実現が困難となる。また,高温度での処理となるため,
高温に弱い絶縁材料は使用できないという欠点があっ
た。
【0006】また,加熱炉での硬化処理では,複数枚の
ウェハをまとめて処理していたため,先に絶縁膜が形成
されたウェハは,後のウェハを待つ必要があり(すなわ
ち「待ち時間」が生じる),絶縁膜が形成されてから硬
化されるまでのトータルの処理時間がウェハ毎に異なっ
てくる。これによって,例えば塗布後に一旦溶剤を蒸発
させるための加熱処理が施された場合には,ウェハ間の
熱履歴が異なってしまい,層間絶縁膜の品質にばらつき
が生じることがある。
【0007】さらに,加熱炉での硬化処理は,スループ
ットを向上させるために高分子反応が完了する最小限の
時間で行われており,層間絶縁膜の膜厚が厚いような場
合には,層間絶縁膜の深部において高分子化反応が十分
に行われていないことがある。
【0008】本発明は,かかる点に鑑みてなされたもの
であり,より短時間でかつ低温度で上記硬化処理を行
い,ウェハ等の基板の総処理時間を短縮し,当該総処理
時間を基板間で一定にする基板の処理方法及び処理装置
を提供することをその目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば,基板の処理方法であって,基板に層間絶縁膜を形成
する工程と,処理室内の前記基板上の層間絶縁膜に対し
て電子線を照射し,当該層間絶縁膜を硬化させる工程と
を有することを特徴とする基板の処理方法が提供され
る。
【0010】電子線による照射は,極めて高いエネルギ
ーを有する電子線を照射対象物に対して効果的に照射す
ることができる。請求項1によれば,当該高エネルギー
の電子線を基板上の層間絶縁膜に照射することによっ
て,層間絶縁膜の高分子化反応が短時間で開始され,層
間絶縁膜の硬化速度が向上される。これによって硬化処
理時間が大幅に短縮され,全処理時間も短縮される。ま
た,従来のように高温に加熱する必要がないため,硬化
処理を比較的低温度で行うことができ,耐熱性の弱い絶
縁材料も用いることができる。さらに,電子線の照射
は,枚葉式で行えるので,層間絶縁膜が形成されてから
硬化処理されるまでのトータルの処理時間がほぼ一定に
維持できる。また,電子線は,透過性に優れているの
で,層間絶縁膜の膜厚が厚い場合においても,均一な硬
化処理を行うことができる。
【0011】前記層間絶縁膜の硬化処理において,基板
を所定温度に加熱するようにしてもよい。このように,
基板を加熱することによって,基板がより高いエネルギ
を有することになるため,層間絶縁膜の高分子化反応が
促進され,硬化処理時間をより短縮することができる。
これによって基板の全処理時間もより短縮される。
【0012】また,前記層間絶縁膜の硬化処理を大気よ
りも酸素濃度の低い低酸素雰囲気で行うようにしてもよ
い。このように,かかる硬化処理を低酸素雰囲気内で行
うことによって,放射された電子線が酸素分子等に衝突
して,電子線が散乱したりエネルギーを損失したりする
ことを抑制できる。これによって,電子線が基板に適切
に照射され,層間絶縁膜の硬化処理が好適に行われる。
また,電子線の照射をより低出力で,より遠くから行う
ことができる。
【0013】少なくとも前記基板周辺の雰囲気を酸素よ
りも分子量の小さい気体に置換することによって前記低
酸素雰囲気を作り出すようにしてもよい。このように,
酸素よりも分子量の小さい気体に置換することによっ
て,酸素分子の作る電場によって引き起こされる電子線
の散乱を抑制できるので,層間絶縁膜の硬化処理が好適
に行われる。なお,酸素よりも分子量の小さい気体と
は,例えばヘリウム,窒素等である。
【0014】また,前記低酸素雰囲気は,前記処理室を
減圧することによって作り出してもよい。このように処
理室を減圧することによって,酸素分子等が減少され,
放射された電子線の散乱が抑制できる。
【0015】層間絶縁膜を形成する工程は,基板に層間
絶縁膜となる塗布液を塗布する工程を有し,当該塗布工
程と前記層間絶縁膜を硬化させる工程との間に,プレ加
熱を行うようにしてもよい。このように,基板をプレ加
熱することによって,層間絶縁膜内に残存する溶剤等を
蒸発させることができる。これによって,後の硬化処理
の際に電子線等の高エネルギを受けて溶剤等が蒸発する
ことを防止できるので,硬化処理が適切に行われなかっ
たり,当該溶剤によって電子線の光源が汚染されたりす
ることが防止される。
【0016】プレ加熱工程が終了してから基板に電子線
が照射されるまでの時間を一定に制御するようにしても
よい。このように,かかる時間を一定に制御することに
よって,プレ加熱から電子線の照射までにおける基板の
熱履歴が一定になる。これによって,基板間の熱履歴の
ばらつきが抑制されるので,各基板に所定の熱量が提供
され,一定の品質を有する適切な絶縁膜が形成される。
【0017】前記プレ加熱は,層間絶縁膜の硬化処理時
の基板の温度よりも低い温度で行われるようにしてもよ
い。これによって,基板温度を段階的に上昇させること
ができるので,急激な温度上昇によるクラックの発生,
絶縁材料の変質及び絶縁性の低下等が抑制される。ま
た,比較的低温度でも層間絶縁膜中の溶剤を蒸発させる
ことができるので,このプレ加熱によって当該溶剤の蒸
発工程も好適に行うことができる。
【0018】また,層間絶縁膜の硬化処理の後に,ポス
ト加熱を行ってもよく,当該ポスト加熱は,前記層間絶
縁膜の硬化処理時の基板の温度よりも高い温度で行うよ
うにしてもよい。かかる加熱を行うことによって,層間
絶縁膜の下層域における電子線によるダメージを復帰さ
せることができるので,層間絶縁膜の絶縁性が向上し,
より良質な層間絶縁膜が形成できる。
【0019】前記した各処理方法において,電子線を照
射して層間絶縁膜を硬化させた後,前記処理室内でプラ
ズマを発生させるようにしてもよい。電子線の照射によ
って基板の電位が上昇(いわゆるチャージアップ)した
場合,かかるプラズマに曝すことによって,電位を下げ
ることができる。この場合,前記プラズマは電子線の照
射によって発生させてもよく,また高周波電力の供給に
よって発生させるようにしてもよい。
【0020】また本発明によれば,基板の処理方法であ
って,基板に層間絶縁膜となる塗布液を塗布するの塗布
工程と,前記塗布工程の後,基板を加熱するプレ加熱工
程とを繰り返し行い,最終の塗布工程の後,処理室内で
前記基板上の複数の層間絶縁膜に対して電子線を照射し
て当該複数の層間絶縁膜を同時に硬化する工程とを有す
ることを特徴とする,基板の処理方法が提供される。か
かる発明によれば,複数の層間絶縁膜の硬化時間を従来
よりも短縮することが可能である。
【0021】本発明の基板の処理装置は,処理室内で基
板を載置する載置台と,前記載置台上の基板に電子線を
照射する装置と,前記載置台と電子線を照射する装置と
の間に配置されるグリッド電極とを有していることを特
徴とする。かかる基板の処理装置によれば,電子線がグ
リッド電極を通過する際に,電子線のスピードが弱めら
れたり,通過する電子の数が減少され,基板に到達する
電子線のエネルギーを制御することができる。
【0022】また本発明の基板の処理装置は,処理室内
で基板を載置する載置台と,前記載置台上の基板に電子
線を照射する装置と,前記処理室内にプラズマを発生さ
せるプラズマ発生装置とを有していることを特徴とす
る。かかる基板の処理装置によれば,電子線の照射によ
って基板の電位が上昇(いわゆるチャージアップ)した
場合,かかるプラズマに曝すことによって,電位を下げ
ることができる。
【0023】前記した各基板の処理装置における載置台
は,基板に対して逆バイアス電圧を印加することが可能
なように構成してもよい。これによって電子線の入射速
度を弱めて基板に対する電子線のエネルギーを制御する
ことが可能である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好ましい実施の形
態について説明する。図1は,本実施の形態にかかるウ
ェハWの処理方法が実施される絶縁膜形成装置1の概略
を示す平面図であり,図2は,絶縁膜形成装置1の正面
図であり,図3は,絶縁膜形成装置1の背面図である。
【0025】絶縁膜形成装置1は,図1に示すように,
例えば25枚のウェハWをカセット単位で外部から絶縁
膜形成装置1に対して搬入出したり,カセットCに対し
てウェハWを搬入出したりするカセットステーション2
と,絶縁膜形成工程の中で枚葉式に所定の処理を施す各
種処理ユニットを備えた第1処理ステーション3と,当
該第1処理ステーション3に隣接して設けられ,ウェハ
Wの受け渡し等を行うインターフェイス部4と,層間絶
縁膜の硬化処理を行う後述する硬化処理ユニット55を
備えた第2処理ステーション5とを一体に接続した構成
を有している。
【0026】カセットステーション2では,載置部とな
るカセット載置台6上の所定の位置に,複数のカセット
CをX方向(図1中の上下方向)に一列に載置自在とな
っている。そして,このカセット配列方向(X方向)と
カセットCに収容されたウェハWのウェハ配列方向(Z
方向;鉛直方向)に対して移送可能なウェハ搬送体7が
搬送路8に沿って移動自在に設けられており,各カセッ
トCに対して選択的にアクセスできるようになってい
る。
【0027】ウェハ搬送体7は,ウェハWの位置合わせ
を行うアライメント機能を備えている。このウェハ搬送
体7は後述する第1処理ステーション3側の第3の処理
ユニット群G3に属する受け渡し部41に対してもアク
セスできるように構成されている。
【0028】第1処理ステーション3では,その中心部
に主搬送装置13が設けられており,主搬送装置13の
周辺には各種処理ユニットが多段に配置されて処理ユニ
ット群を構成している。当該絶縁膜形成装置1において
は,4つの処理ユニット群G1,G2,G3,G4,が配置され
ており,第1及び第2の処理ユニット群G1,G2は絶縁膜
形成装置1の正面側に配置され,第3の処理ユニット群
G3は,カセットステーション2に隣接して配置され,第
4の処理ユニット群G4は,インターフェイス部4に隣接
して配置されている。さらにオプションとして破線で示
した第5の処理ユニット群G5を背面側に別途配置可能と
なっている。前記主搬送装置13は,これらの処理ユニ
ット群G1,G2,G3,G4に配置されている後述す
る各種処理ユニットに対して,ウェハWを搬入出可能で
ある。なお,処理ユニット群の数や配置は,ウェハWに
施される処理の種類によって異なり,処理ユニット群の
数は,1つ以上であれば4つで無くてもよい。
【0029】第1の処理ユニット群G1には,図2に示す
ようにウェハWに対して絶縁膜となる塗布液を塗布する
塗布ユニット15,16が2段に配置されている。第2
の処理ユニット群G2には,薬液のバッファタンク等を内
蔵したケミカル室17及び塗布ユニット18が2段に積
み重ねられている。
【0030】第3の処理ユニット群G3では,例えば図3
に示すようにウェハWを冷却するクーリングユニット4
0,カセットステーション2との間でウェハWの受け渡
しを行う受け渡し部41,ウェハWを低温で加熱する低
温加熱ユニット42,43,ウェハWを高温で加熱する
高温加熱ユニット44等が下から順に例えば5段に積層
されている。
【0031】第4の処理ユニット群G4では,例えばクー
リングユニット45,インターフェイス部4との間でウ
ェハWの受け渡しを行う受け渡し部46,低温加熱ユニ
ット47,高温加熱ユニット48,49等が下から順に
例えば5段に積み重ねられている。なお,硬化処理前の
プレ加熱は,低温加熱ユニット42,43又は47及び
高温加熱ユニット44,48又は49の二段階で行われ
る。
【0032】インターフェイス部4には,ウェハ搬送体
50が設けられている。ウェハ搬送体50は,X方向
(図1中の上下方向),Z方向(垂直方向)の移動とθ
方向(Z軸を中心とする回転方向)の回転が自在にでき
るように構成されており,第4の処理ユニット群G4に属
する受け渡し部46と後述する第2処理ステーション5
の載置部56,57に対してアクセスできるように構成
されている。
【0033】第2処理ステーション5は,インターフェ
イス部4に隣接して設けられている。第2処理ステーシ
ョンは,層間絶縁膜の硬化処理が行われる硬化処理ユニ
ット55と,インターフェイス部4と硬化処理ユニット
55間で搬送されるウェハWを一旦載置する載置部5
6,57と,当該載置部56,57と硬化処理ユニット
55間のウェハWの搬送を行う搬送アーム58とを有し
ている。
【0034】次に,上述した硬化処理ユニット55の構
成について詳しく説明する。図4は,硬化処理ユニット
55の構成の概略を示す縦断面の説明図である。
【0035】硬化処理ユニット55は,その全体を覆
い,処理室Sを形成するケーシング55aを有してお
り,硬化処理ユニット55内の雰囲気を所定の雰囲気に
維持できるようになっている。ケーシング55aの中央
部には,ウェハWを載置する載置台60が設けられてい
る。載置台60は,厚みのある円盤状に形成されてお
り,その材質には,熱伝導性の優れたもの,例えばセラ
ミックである炭化ケイ素や窒化アルミニウム等が用いら
れている。
【0036】載置台60には,載置台60を昇温させる
加熱手段である,例えばヒータ61が内蔵されている。
ヒータ61は,図示しないコントローラによってその発
熱量が制御されており,載置台60の温度を所定温度に
維持できるようになっている。
【0037】また,載置台60の下部には,載置台60
を回転可能させるための回転手段である,例えばモータ
等を備えた駆動機構63が設けられている。これによっ
て,後述する電子線管66から電子線を照射する際に載
置台60を回転させ,載置台60上のウェハW全面に均
一に電子線を照射することができる。なお,後述する電
子線管66との距離を調節可能にする距離調節手段とし
て,駆動機構63に,載置台60を上下動可能とする昇
降機構を設けてもよい。
【0038】載置台60には,載置台60上に突出自在
で,ウェハWを支持して昇降させる複数,例えば3本の
昇降ピン64が設けられている。これによって,昇降ピ
ン64が上昇してウェハWを受け取り,昇降ピン64が
下降してウェハWを載置台60上に載置することができ
る。
【0039】硬化処理ユニット55は,載置台60上の
ウェハWに対して電子線を照射する照射装置65を有し
ている。照射装置65は,電子線を照射する複数の電子
線管66と電子線の出力や照射時間を制御する照射制御
装置67とを有している。電子線管66は,ケーシング
55aの上面であって,載置台60と対向する位置に設
けられており,ウェハWの上方から層間絶縁膜に向けて
電子線を照射できるようになっている。各電子線管66
からの電子線は,ウェハWに近づくにつれ広がり,全電
子線管66からの照射によって,ウェハW全面に照射で
きるようになっている。
【0040】また,ケーシング55aの上面には,酸素
以外の気体,例えば不活性気体,ヘリウムガス,窒素ガ
ス等を供給する供給管68a,68bが設けられてい
る。供給管68aは,後述する搬送口71側に設けら
れ,供給管68bは,後述する搬送口71の反対側に設
けられる。これによって,図示しない供給源からの不活
性気体がケーシング55a内に供給され,ケーシング5
5a内を不活性気体に置換し,硬化処理の行われる雰囲
気を低酸素雰囲気にすることができる。また,供給管6
8a,68bには,不活性気体の供給量を調節するバル
ブ68c,68dがそれぞれ設けられており,ケーシン
グ55a内に供給される不活性気体の供給量を調節する
ことができる。一方,ケーシング55aの下面には,硬
化処理ユニット55外部に配置された吸引ポンプ69に
接続された排気管70a,70bが設けられており,ケ
ーシング55a内をパージできるようになっている。
【0041】また,排気管70a,70bには,排気量
を調節するバルブ70c,70dがそれぞれ設けられて
いる。上述のバルブ68c,68dとバルブ70c,7
0dは,制御部Gによってその開閉度が操作可能に構成
されている。ケーシング55a内には,ケーシング55
a内の気圧や酸素濃度を検出する検出センサKが設けら
れており,その検出データを制御部Gに送信可能になっ
ている。かかる構成によって,検出センサKによって検
出されたデータが制御部Gに送信され,かかるデータに
基づいて制御部Gがバルブ68c,68dとバルブ70
c,70dとを操作することができる。したがって,ケ
ーシング55a内に供給される不活性気体の供給量とケ
ーシング55a外に排気される排気量が調節可能とな
り,ケーシング55a内の気圧や酸素濃度を所定の値に
制御することができる。また,ウェハWを搬送口71か
ら搬入出する際に,搬送口71側の供給管68aからの
供給量を増大させることができ,これによって,搬送口
71から漏れた不活性気体分を補充し,ケーシング55
a内を所定の雰囲気に維持することができる。
【0042】ケーシング55aの搬送アーム58側に
は,ウェハWを搬入出するための搬送口71が設けられ
ている。この搬送口71には,当該搬送口71を開閉自
在とするシャッタ72が設けられている。これによっ
て,ケーシング55a内の雰囲気と外部雰囲気とを遮断
し,ケーシング55a内を所定の雰囲気に維持できるよ
うになっている。
【0043】次に,以上のように構成された絶縁膜形成
装置1で行われるウェハWの処理プロセスについて説明
する。
【0044】先ず,ウェハ搬送体7によってカセットス
テーション2から取り出されたウェハWは,受け渡し部
42に搬送され,そこから主搬送装置13によって温度
管理が行われるクーリングユニット41に搬送される。
そして,主搬送装置13によって塗布ユニット15,1
6又は18に搬送され,ウェハWに層間絶縁膜となる所
定の塗布液,例えばMSQを含む塗布液が塗布される。
当該塗布処理は,例えばウェハを所定速度で回転させ,
当該回転されたウェハWの中央部に塗布液を供給するこ
とによって行われ,当該供給された塗布液は,遠心力に
よってウェハW全面に広げられる。
【0045】そして,塗布液が塗布されたウェハWは,
例えば低温加熱ユニット42に搬送され,例えば150
℃で2分間の加熱処理が行われる。その後,ウェハWは
高温加熱ユニット48に搬送され,例えば200℃で1
分間加熱される。この低温加熱ユニット42及び高温加
熱ユニット48でのプレ加熱によって,塗布液中の溶剤
が蒸発,除去され,ウェハW上に層間絶縁膜が形成され
る。
【0046】次に,ウェハWは主搬送装置13によって
受け渡し部46に搬送される。そして,インターフェイ
ス部4のウェハ搬送体50によって,第2処理ステーシ
ョン5の載置部57に搬送される。次いで,ウェハW
は,搬送アーム58に保持され,硬化処理ユニット55
のシャッタ72が開放されると同時に硬化処理ユニット
55内に搬送される。
【0047】ここで,ウェハW上の層間絶縁膜を硬化処
理する硬化処理ユニット55の作用について説明する。
先ず,ウェハWが硬化処理ユニット55内に搬送される
前に,例えば図示しないコントローラによってヒータ6
1の発熱量を制御し,載置台60の温度を,上述した高
温加熱ユニット48の加熱温度よりも高い,例えば25
0℃に維持しておく。
【0048】そして,搬送アーム58によってウェハW
が搬送口71からケーシング55a内に搬入されると,
ウェハWは,載置台60の中央部上方まで移動され,予
め上昇して待機していた昇降ピン64に受け渡される。
その後,搬送アーム58がケーシング55a内から退避
し,シャッタ72が閉鎖される。次いで,ウェハWは,
昇降ピン64の下降と共に下降され,載置台60上に載
置される。これによって,ウェハWが昇温され始める。
このとき供給管68a,68bからケーシング55a内
に,例えばヘリウムガスが供給され,排気管70a,7
0bからはケーシング55a内の雰囲気が排気される。
これによって,ケーシング55a内がヘリウムガスに置
換される。そして,検出センサKによってケーシング5
5a内の酸素濃度がモニターされ,その検出データに基
づいて制御部Gがバルブ68c,68d及びバルブ70
c,70dを操作する。これによって,ケーシング55
a内の雰囲気が低酸素濃度,例えば酸素濃度が3ppm
以下の雰囲気に維持される。なお,ウェハWが搬入出さ
れる際に,バルブ68cを調節して供給管68からのヘ
リウムガスの供給量を増大させてもよい。
【0049】その後所定時間が経過し,載置台60上の
ウェハWの温度が250℃に安定すると,駆動機構63
によってウェハWが低速度で回転される。次に,図4に
示すように各電子線管66からウェハW表面の層間絶縁
膜に対して所定出力,例えば10keVの電子線が所定
時間,例えば2分照射される。これによって,電子線の
エネルギーが層間絶縁膜に提供され,層間絶縁膜を形成
するMSQ(メチルシルセスキオキサン)の高分子重合
を誘発して,層間絶縁膜が硬化される。なお,このとき
の電子線の出力,照射時間は,膜厚,処理雰囲気等によ
って定められる。
【0050】2分間の電子線の照射が終了すると,載置
台60の回転が停止され,再び昇降ピン64によって上
昇される。このとき,ヘリウムガスの供給と排気が停止
される。そして,シャッタ72が開放され,搬送アーム
58がケーシング55a内に進入し,ウェハWが搬送ア
ーム58に受け渡される。
【0051】次いで,ウェハWは,硬化処理ユニット5
5から載置部56に搬送され,載置される。そして,ウ
ェハWは,例えばウェハ搬送体50及び主搬送装置13
によってカセットステーション2まで搬送され,カセッ
トCに戻されて,一連のウェハW処理が終了する。
【0052】以上の実施の形態では,ウェハW上の層間
絶縁膜に対して高エネルギーの電子線を照射することに
よって,層間絶縁膜の硬化処理を行ったので,従来に比
べて硬化処理に要する時間が著しく短縮される。また,
電子線は,透過性に優れているため層間絶縁膜の内部ま
で行き渡り,層間絶縁膜全体に渡って均一な硬化処理が
行われる。
【0053】また,ウェハW処理を枚葉式で行えるの
で,バッチ式で見られたようなウェハWの待ち時間が無
くなり,従来に比べて一連のウェハ処理の総処理時間が
短縮される。また,待ち時間が無いため,プレ加熱から
電子線が照射されるまでの時間がほぼ一定に維持され,
ウェハWの熱履歴がウェハ間において一定に維持され
る。
【0054】さらに,層間絶縁膜の硬化処理において,
載置台60によってウェハWを加熱するようにしたの
で,ウェハWに熱エネルギーも与えられ,硬化処理が促
進され,より短時間で硬化処理を行うことができる。
【0055】また,硬化処理において,ケーシング55
a内をヘリウムガスによって低酸素雰囲気に維持したの
で,酸素分子による電子線の散乱,エネルギーの減衰等
が抑制され,電子線の照射を好適に行うことができる。
【0056】硬化処理が行われる前に,低温加熱ユニッ
ト42及び高温加熱ユニット48においてプレ加熱を行
うようにしたので,塗布液中の溶剤が十分に蒸発され
る。これによって硬化処理時に溶剤が蒸発して電子線管
66等を汚染することを防止できる。また,プレ加熱の
温度を硬化処理時の加熱温度よりも低くすることによっ
て,ウェハWを徐々に昇温していくことができる。これ
によって,ウェハWを急激に昇温したときに発生するク
ラックや,層間絶縁膜の変質等を防止することができ
る。なお,本実施の形態におけるプレ加熱は,低温処理
ユニット42と高温処理ユニット48とで二段階に分け
て行われたが,プレ加熱を,塗布液が塗布されたウェハ
Wを所定温度で一回のみ加熱することによって行っても
よい。このときの所定温度は,加熱処理時の加熱温度よ
りも低くする方が望ましい。
【0057】以上の実施の形態では,硬化処理ユニット
55内の低酸素雰囲気を,ヘリウムガスを供給すること
によって実現していたが,硬化処理ユニット55の処理
室Sを減圧することによって実現してもよい。この場
合,例えばケーシング55a内の気密性を確保してお
き,吸引ポンプ69によって排気管70a,70bから
ケーシング55a内の雰囲気を吸引する。これによっ
て,硬化処理ユニット55内が減圧され,低酸素雰囲気
に維持される。また,ケーシング55a内を酸素以外の
気体に置換しつつ,減圧して低酸素雰囲気を実現しても
よい。
【0058】また,上述の実施の形態においてプレ加熱
から電子線照射までの時間をより一定になるように制御
してもよい。このような場合,例えば図5に示すように
高温加熱ユニット48に,ウェハWが当該高温加熱ユニ
ット48から搬出されたことを検出するセンサ80を設
ける。センサ80のかかる検出信号は,搬送アーム58
を制御する制御装置81に出力されるようにする。ま
た,制御装置81には,予め設定された所定時間をカウ
ントするタイマー機能が設けられる。そして,センサ8
0から制御装置81に前記検出信号が出力されると,タ
イマー機能のカウントが開始され,その間にウェハW
は,載置部57まで搬送される。そして,設定時間が経
過しタイマー機能がOFFになった時に,搬送アーム5
8が載置部上のウェハWを保持し,硬化処理ユニット5
5内に当該ウェハWを搬送する。これによって,プレ加
熱終了から電子線が照射されるまでの時間がより一定に
制御され,ウェハWの熱履歴が一定に保たれる。
【0059】また,以上の実施の形態では,硬化処理の
終了したウェハWは,そのままカセットステーション2
に戻されていたが,硬化処理後にポスト加熱を行っても
よい。この場合,例えば硬化処理の終了したウェハW
を,一旦受け渡し部46に戻し,そこから主搬送装置1
3によって例えば高温加熱処理44に搬送し,加熱処理
を行うようにする。当該加熱処理は,硬化処理時の加熱
温度よりも高い温度,例えば300℃で行うようにす
る。これによって,層間絶縁膜の下層における電子線に
よるダメージを復帰することができるので,層間絶縁膜
の絶縁性が向上し,より良質な層間絶縁膜が形成され
る。
【0060】次に他の図6は基板の処理装置としての硬
化処理ユニット55の他の例を示しており,この例で
は,処理室Sを形成するユニットケーシング55a内
に,グリッド電極101が配置されている。グリッド電
極101は電子線管66と載置台60との間に位置して
いる。グリッド電極101に対しては電源102から所
定の電力が供給される。載置台60には電源103から
所定の電圧が印加され,載置台60上のウエハWに対し
て逆バイアスの電圧が印加される。
【0061】かかる硬化処理ユニット55によれば,電
子線管66からの電子線はグリッド電極を通過する際
に,電子線のスピードが弱められたり,通過する電子の
数が減少してウエハWに到達する電子線のエネルギーを
制御することができる。これによってウエハW上に塗布
されている絶縁膜の厚さの如何に関わらず,所定の深度
のところの絶縁膜を適切に硬化することができる。例え
ば硬化すべき絶縁膜が薄い場合にはエネルギーを弱め,
硬化すべき絶縁膜が熱い場合にはエネルギーを弱めない
ように制御することで,適切な硬化処理が可能になる。
かかるコントロールは,多層絶縁膜の硬化処理に有効で
ある。
【0062】また載置台60にウエハWに対する逆バイ
アス電圧を印加することによっても,電子線の入射速度
を弱めることができる。したがって電源103の調整に
よってウエハWに到達する電子線のエネルギーを制御す
ることができる。以上のことから,グリッド電極101
と電源103の双方の制御によって,より精密なコント
ロールが可能である。
【0063】ところで電子線によって硬化処理した際,
ウエハWがチャージアップされることがある。許容範囲
を超えてウエハWがチャージアップした場合には,製品
不良の原因となるおそれがある。したがって必要に応じ
て電子線による硬化処理が終了した後,ユニットケーシ
ング55a内にプラズマを発生させ,このプラズマによ
ってチャージアップしたウエハWの電位を下げることが
好ましい。
【0064】プラズマを発生させるソースとしては,電
子線管66をそのまま用いることができる。またプラズ
マをより発生しやすくするためユニットケーシング55
a内に,Ar(アルゴン)ガスを導入するとよい。
【0065】さらに電子線によってプラズマを発生させ
た際にウエハWへの直接照射を嫌うなら,電子線の照射
角度を変えたり,あるいは図7に示したように,高周波
電源111からの高周波によってプラズマを発生させる
電極やアンテナ等のプラズマ発生装置112をユニット
ケーシング55a内に配置してもよい。
【0066】ところで通常の硬化処理は,多層絶縁膜の
場合であっても,従来は絶縁膜の材料となる塗布液の塗
布した後,加熱して硬化処理し,その後再度絶縁膜の材
料となる他の塗布液を塗布し,その後再び加熱して硬化
処理している。そして既述したように,従来はバッチ式
の加熱炉内に硬化処理すべきウエハをその都度搬入し
て,長時間加熱による硬化処理をしていた。この点本願
発明によれば,既述したように電子線によって硬化処理
するので従来より遙かに短い時間で硬化処理が行える。
【0067】しかしながら電子線による硬化処理は,電
子線のエネルギーの調整により,膜厚と硬化時間とは直
接比例しない。したがって,例えば第1の塗布液を塗布
した後,ソフトベーキングとも言える溶剤を蒸発させる
だけのプレ加熱を行った後,直ちに次の塗布液を塗布
し,後はそのまま電子線による硬化処理を行えば,多層
絶縁膜の硬化についてさらに効率のよい処理が実行でき
る。なお現像処理が終わった後のウエハWに対して,電
子線を照射することにより,リソグラフィ工程によって
形成された膜を強化することができる。
【0068】なお,以上の実施の形態は,SODの層間
絶縁膜について適用したものであったが,本発明は他の
層間膜,例えばSOG(spin on glas
s),Low―k膜(有機シリコン酸化膜),レジスト
膜等のウェハ処理においても適用できる。
【0069】また,以上で説明した実施の形態は,半導
体ウェハデバイス製造プロセスの層間絶縁膜形成工程に
おけるウェハの処理方法について適用したものであった
が,本発明は半導体ウェハ以外の基板例えばLCD基板
の処理方法においても適用できる。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば,基板の処理時間を大幅
に短縮することができ,スループットが向上し,短TA
T化が図られる。また,一連の基板の処理が枚葉式で行
えるので,基板処理時間が安定し,一定となり,これに
よって品質のばらつきが抑制されるので,歩留まりの向
上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかるウェハの処理方法が実施
される絶縁膜形成装置の構成の概略を示す横断面の説明
図である。
【図2】図1の絶縁膜形成装置の正面図である。
【図3】図1の絶縁膜形成装置の背面図である。
【図4】硬化処理ユニットの縦断面の説明図である。
【図5】絶縁膜形成装置の他の構成例を示す横断面の説
明図である。
【図6】硬化処理ユニット内にグリッド電極を配置した
構成を示す縦断面の説明図である。
【図7】硬化処理ユニット内にプラズマ発生装置を配置
した構成を示す縦断面の説明図である。
【符号の説明】
1 絶縁膜形成装置 15,16,18 塗布ユニット 42,43,47 低温加熱ユニット 44,48,49 高温加熱温度 55 硬化処理ユニット 64 照射装置 66 電子線管 68a,68b 供給管 70a,70b 排気管 S 処理室 W ウェハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/768 H01L 21/30 567 Fターム(参考) 5F031 CA02 CA05 DA01 FA01 FA02 FA07 FA11 FA12 FA15 GA38 GA43 GA47 GA48 GA49 HA02 HA33 HA37 HA58 HA59 JA01 JA10 JA21 JA22 JA40 JA45 JA47 KA02 KA11 LA07 MA26 MA30 NA04 NA09 PA30 5F033 QQ54 RR09 RR21 RR25 SS00 SS21 SS22 TT03 XX34 5F045 AB32 AC11 AC16 AF01 BB03 BB08 CA15 CB05 EB08 EB20 EN04 GB05 HA19 HA25 5F046 KA01 5F058 AC03 AF04 AH02 BA20 BD07 BF46 BG03 BG04 BH01 BH16 BH20 BJ02

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の処理方法であって,基板に層間絶
    縁膜を形成する工程と,処理室内で前記基板上の層間絶
    縁膜に対して電子線を照射し,当該層間絶縁膜を硬化さ
    せる工程とを有することを特徴とする,基板の処理方
    法。
  2. 【請求項2】 前記層間絶縁膜を硬化させる工程におい
    て,基板が所定温度に加熱されることを特徴とする,請
    求項1に記載の基板の処理方法。
  3. 【請求項3】 前記層間絶縁膜を硬化させる工程は,少
    なくとも大気よりも酸素濃度の低い低酸素雰囲気で行わ
    れることを特徴とする,請求項1又は2のいずれかに記
    載の基板の処理方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも前記基板周辺の雰囲気を酸素
    よりも分子量の小さい気体に置換することによって,前
    記低酸素雰囲気を作り出すことを特徴とする,請求項3
    に記載の基板の処理方法。
  5. 【請求項5】 前記処理室内を減圧することによって,
    前記低酸素雰囲気を作り出すことを特徴とする,請求項
    3又は4のいずれかに記載の基板の処理方法。
  6. 【請求項6】 前記層間絶縁膜を形成する工程は,基板
    に層間絶縁膜となる塗布液を塗布する工程を有し,当該
    塗布工程と前記層間絶縁膜を硬化させる工程との間に,
    基板を加熱するプレ加熱工程が行われることを特徴とす
    る,請求項1,2,3,4又は5のいずれかに記載の基
    板の処理方法。
  7. 【請求項7】 前記プレ加熱工程が終了してから基板に
    電子線が照射されるまでの時間が一定に制御されること
    を特徴とする,請求項6に記載の基板の処理方法。
  8. 【請求項8】 前記プレ加熱は,前記層間絶縁膜を硬化
    させる工程における基板の温度よりも低い温度で行われ
    ることを特徴とする,請求項6又は7のいずれかに記載
    の基板の処理方法。
  9. 【請求項9】 前記層間絶縁膜を硬化させる工程後に,
    基板を加熱するポスト加熱工程を有することを特徴とす
    る,請求項1,2,3,4,5,6,7又は8のいずれ
    かに記載の基板の処理方法。
  10. 【請求項10】 前記ポスト加熱は,前記層間絶縁膜を
    硬化させる工程における基板の温度よりも高い温度で行
    われることを特徴とする,請求項9に記載の基板の処理
    方法。
  11. 【請求項11】 電子線を照射して層間絶縁膜を硬化さ
    せた後,前記処理室内でプラズマを発生させる工程を有
    することを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,
    6,7,8,9又は10のいずれかに記載の基板の処理
    方法。
  12. 【請求項12】 前記プラズマは電子線の照射によって
    発生させることを特徴とする,請求項11に記載の基板
    の処理方法。
  13. 【請求項13】 前記プラズマは高周波電力の供給によ
    って発生させることを特徴とする,請求項11に記載の
    基板の処理方法。
  14. 【請求項14】 基板の処理方法であって,基板に層間
    絶縁膜となる塗布液を塗布するの塗布工程と,前記塗布
    工程の後,基板を加熱するプレ加熱工程とを繰り返し行
    い,最終の塗布工程の後,処理室内で前記基板上の複数
    の層間絶縁膜に対して電子線を照射して当該複数の層間
    絶縁膜を同時に硬化する工程とを有することを特徴とす
    る,基板の処理方法。
  15. 【請求項15】 基板の処理装置であって,処理室内で
    基板を載置する載置台と,前記載置台上の基板に電子線
    を照射する装置と,前記載置台と電子線を照射する装置
    との間に配置されるグリッド電極とを有していることを
    特徴とする,基板の処理装置。
  16. 【請求項16】 基板の処理装置であって,処理室内で
    基板を載置する載置台と,前記載置台上の基板に電子線
    を照射する装置と,前記処理室内にプラズマを発生させ
    るプラズマ発生装置とを有していることを特徴とする,
    基板の処理装置。
  17. 【請求項17】 前記載置台は,基板に対して逆バイア
    ス電圧を印加することが可能であることを特徴とする,
    請求項16又は17に記載の基板の処理装置。
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