JP2002328421A - ファインダ表示装置 - Google Patents

ファインダ表示装置

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JP2002328421A
JP2002328421A JP2001135351A JP2001135351A JP2002328421A JP 2002328421 A JP2002328421 A JP 2002328421A JP 2001135351 A JP2001135351 A JP 2001135351A JP 2001135351 A JP2001135351 A JP 2001135351A JP 2002328421 A JP2002328421 A JP 2002328421A
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(57)【要約】 【課題】 複数の測距ポイントから選択された測距ポイ
ントをファインダの視野画面内に重ねて表示できるTT
L方式のファインダを有するカメラにおいて、ファイン
ダ内にゴミや傷などが発生しにくく、しかもペンタプリ
ズムなどに追加加工を施すことのない、安価で信頼性の
高いファインダ表示装置を提供する。 【解決手段】 ペンタプリズム1の下面1aは鏡面仕上
げになっている。フォーカシングスクリーン3の側部に
LED4が配置されている。LED4の角度は鏡面に対
し、角度θ1 で配置され、LED4の光線は鏡面で反射
し、フォーカシングスクリーン3の測距ターゲットを照
射する。フォーカシングスクリーン3上には複数の測距
ターゲットがあり、その内の選択された測距ターゲット
が照射される。照射されたターゲットの反射光はペンタ
プリズムを通ってアイピースに達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の測距ポイン
トを有するAFシステムとTTL方式のファインダを有
するカメラのファインダ表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一眼レフカメラなどでは、撮影レンズで
結像されるピント面と等価な位置にフォーカシングスク
リーンを配置し、その部分に測距ターゲットなどの表示
体を設けファインダで被写体像と測距ターゲットなどを
同時に観察できるファインダ装置が実用に供されてい
る。上記装置において、複数の測距ポイントを表示する
場合、微細なプリズムアレイを透明アクリル板上に形成
し、これをフォーカシングスクリーン近傍に配置する方
式が提案されている。これは、透明アクリル板上に形成
されたプリズムアレイ部に、光源からの光を投光し、そ
の全反射光をアイポイントへ導く方式である。
【0003】ところで、上記従来のファインダ表示装置
では、フォーカシングスクリーンとは別に設けられてい
る透明アクリル部材にごみが付着しやすく,傷が付き易
い。そのため、一旦ごみが付着したり、傷が発生する
と、ファインダ内に大きく表示されてしまうという欠点
がある。例えば、ファインダの倍率は通常5〜6倍であ
るため、0.1mmのゴミがつけば、0.6mmに拡大
され、傷,ゴミが目立つこととなる。そのため、製造工
程においては透明アクリル板にゴミなどが付着しないよ
うに管理する必要がある。しかしながら、0.1mm程
度のゴミが付着しないように管理することは容易なこと
ではなく、そのため、生産工程での歩留まりが低下する
という問題がある。
【0004】図5は、従来のファインダ表示装置の一例
を示す図である(特開平8−62703)。この例によ
れば、ペンタダハプリズム38の上部にSI照明レンズ
32およびSI−LED31を配置し、SI照明レンズ
32の端面に対面するペンタダハプリズム38の上面に
窓を設けてSI−LED31から光を取り入れている。
ピント等価部分には下面にフレネルレンズ35aを、上
面に焦点結像面35bを有するフォーカシングスクリー
ン35と表示板36が配置され、表示板に刻まれている
測距範囲を照明し、接眼レンズ群39により観察できる
ようになっている。
【0005】この例は、照明機構をペンタダハプリズム
の上部に配置しているため、ペンタダハプリズム上面に
窓を設ける必要があり、ペンタダハプリズムのコストア
ップ要因になるという欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、複数の測距
ポイントから選択された測距ポイントをファインダの視
野画面内に重ねて表示できるTTL方式のファインダを
有するカメラにおいて、上記諸問題を解決するもので、
その目的は、ファインダ内にゴミや傷などが発生しにく
く、しかもペンタプリズムなどに追加加工を施すことの
ない、安価で信頼性の高いファインダ表示装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明によるファインダ表示装置は、複数の測距ポイ
ントを有するAFシステムとTTL方式のファインダを
有するカメラにおいて、ターゲットを有するピントグラ
スと、前記ピントグラスの後方に配置された鏡面を有す
る光学部材と、前記ピントグラスの側面に配置された光
源とからなり、前記光源は前記光学部材の鏡面に対し、
光線が所定の角度で入射するように配置し、前記鏡面で
反射した光が前記ピントグラス上のターゲットを照射す
るように構成し、複数の測距ポイントから選択された測
距ポイントをファインダの視野画面内に重ねて表示する
ように構成されている。本発明において前記光学部材は
ペンタプリズムまたはコンデンサレンズにより構成され
る。本発明において前記所定の角度は、15°〜30°
に設定される。本発明は、上記構成においてピントグラ
ス上のターゲットには前記光源からの光線をアイポイン
ト方向に偏光させる反射面を有し、前記反射面には反射
率を高める蒸着層を有している。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明をさ
らに詳しく説明する。図1は、本発明によるファインダ
表示装置の実施の形態を示す図である。(a)は、光学
部材がペンタプリズムであり,(b)は光学部材がコン
デンサレンズの例である。(a)において、ペンタプリ
ズム1の下面1aは鏡面を有している。ペンタプリズム
1の下方のピント面にはフォーカシングスクリーン3が
配置されている。フォーカシングスクリーン3の側面に
はLED4が測距点の数だけ配置されている。
【0009】LED4は、その光軸が下面1aに対し角
度θ1 になるように固定されている。下面1aへの光線
の入射角θ1 は次の条件を満たしている。 15°<θ1 <30°・・・(1) LED4から出射した光は、下面1aの鏡面で反射さ
れ、フォーカシングスクリーン3のマット面3aに達す
る。マット面の測距ターゲットの反射光は、ペンタプリ
ズム1で光線の方向が変えられるとともに被写体像の向
きが反転させられ、アイピース2に入射し、撮影者は被
写体像と測距ターゲットを同時に観察することができ
る。
【0010】(b)において、ペンタプリズム1とフォ
ーカシングスクリーン3の間にコンデンサレンズ5が挿
入されている。コンデンサレンズ5の下面5aは鏡面仕
上げが施されている。LED4は、フォーカシングスク
リーン3の側面に配置され、その光軸はコンデンサレン
ズ5の下面5aに入射する位置の接線に対し、上記
(1)式と同様、θ1 になるような角度となっている。
LED4から出射した光は、コンデンサレンズ5の下面
5aの鏡面で反射され、フォーカシングスクリーン3の
マット面に達する。マット面の測距ターゲットの反射光
は、コンデンサレンズ5で集光された後、ペンタプリズ
ム1で光線の方向および被写体像の向きが変えられ、ア
イピース2に入射する。
【0011】図2は、フォーカシングスクリーンのター
ゲットの反射率と角度の関係を示す図である。ペンタプ
リズム1またはコンデンサレンズ5の下面1a又は5a
の反射率は30パーセント程度確保できれば良く、その
ためには入射面に対し、光源の光軸の角度が15°〜3
0°の角度を確保する必要がある。
【0012】図3は、照明ポイントと光源の位置関係を
示す図である。測距システムは、中央部と各角に配置さ
れた5点測距であり、各測距点に対しそれぞれLEDが
設けられている。中央の測距ターゲット10aに対しL
ED8が対応する。左上部の測距ターゲット10bに対
しLED11が、右上部の測距ターゲット10cに対し
LED9が、右下部の測距ターゲット10dに対しLE
D7が、左下部の測距ターゲット10eに対しLED1
0がそれぞれ対応する。各LEDはその光軸の延長上に
不要な測距ポイントが存在しないような配置関係にして
ある。このように配置することにより選択した測距ター
ゲットのみが明瞭にファインダで確認することができ
る。
【0013】図4は、フォーカシングスクリーン形状の
例を示す図である。(a)は、フォーカシングスクリー
ン12の中央にカッコ形状の測距ターゲット6が形成さ
れた例である。測距ターゲット6は、光源からの光線を
アイポイント方向へ偏光させるため一定の角度を持った
反射面6aを有している。この反射面は反射率を高める
ため蒸着が施されている。(b)は、フォーカシングス
クリーン13の中央に測距ターゲット7がピッチxのプ
リズムアレイで形成された例である。このプリズムアレ
イが光源からの光線をアイポイント方向へ偏光させるた
めの反射面となっている。反射率を高めるため蒸着が施
されている。ここで、ピッチは以下に示す条件を満たし
ている。 0.015mm<x<0.025mm・・・(2)
【0014】
【発明の効果】以上、説明したように本発明は、複数の
測距ポイントを有するAFシステムとTTL方式のファ
インダを有するカメラにおいて、ターゲットを有するピ
ントグラスと、ピントグラスの後方に配置された鏡面を
有する光学部材と、ピントグラスの側面に配置された光
源とからなり、光源は光学部材の鏡面に対し、光線が所
定の角度で入射するように配置し、鏡面で反射した光が
ピントグラス上のターゲットを照射するように構成し、
複数の測距ポイントから選択された測距ポイントをファ
インダの視野画面内に重ねて表示するものである。した
がって、ゴミの付着,傷の発生を低減でき、生産工程に
おいて歩留りの良好な信頼性の高いファインダ表示装置
を実現できる。また、ペンタプリズム等に追加加工を施
す必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるファインダ表示装置の実施の形態
を示す図である。
【図2】フォーカシングスクリーンのターゲットの反射
率と角度の関係を示す図である。
【図3】照明ポイントと光源の位置関係を示す図であ
る。
【図4】フォーカシングスクリーン形状の例を示す図で
ある。
【図5】従来のファインダ表示装置の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ペンタプリズム 2 アイピース 3,12,13 フォーカシングスクリーン 4,7,8,9,10,11 LED 5 コンデンサレンズ 6,10a,10b,10c,10d,10e ターゲ
ット 7 プリズムアレイ(測距ターゲット)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の測距ポイントを有するAFシステ
    ムとTTL方式のファインダを有するカメラにおいて、 ターゲットを有するピントグラスと、 前記ピントグラスの後方に配置された鏡面を有する光学
    部材と、 前記ピントグラスの側面に配置された光源とからなり、 前記光源は前記光学部材の鏡面に対し、光線が所定の角
    度で入射するように配置し、前記鏡面で反射した光が前
    記ピントグラス上のターゲットを照射するように構成
    し、 複数の測距ポイントから選択された測距ポイントをファ
    インダの視野画面内に重ねて表示することを特徴とする
    ファインダ表示装置。
  2. 【請求項2】 前記光学部材はペンタプリズムまたはコ
    ンデンサレンズであることを特徴とする請求項1記載の
    ファインダ表示装置。
  3. 【請求項3】 前記所定の角度は、15°〜30°に設
    定されることを特徴とする請求項1または2記載のファ
    インダ表示装置。
  4. 【請求項4】 ピントグラス上のターゲットには前記光
    源からの光線をアイポイント方向に偏光させる反射面を
    有し、前記反射面には反射率を高める蒸着層を有するこ
    とを特徴とする請求項1,2または3記載のファインダ
    表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005326789A (ja) * 2004-05-17 2005-11-24 Olympus Corp ファインダーの表示装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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