JP2002328338A - 縁なし眼鏡 - Google Patents
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Abstract
間で生じるがたつきを最小限に抑える。 【解決手段】 ブリッジ30およびテンプル40と眼鏡
レンズ20との間に連結構造50が介設され、この連結
構造50は、眼鏡レンズ20の両側部に幅方向に延びる
ように凹設された装着溝51と、この装着溝51の基端
側に穿設された第一貫通孔52と、ブリッジ30および
テンプル40の側部に設けられた、装着溝51に嵌り込
む係止突条53と、この係止突条53の先端側に延設さ
れた、第一貫通孔52に対応する第二貫通孔55を備え
た座金54と、第一および第二貫通孔52,55に挿通
して眼鏡レンズ20とブリッジ30およびテンプル40
とを互いに連結する止着部材56とから構成し、装着溝
51の溝底形状を、当該装着溝51の延びる方向に直交
する断面形状が円弧状になるように形成している。
Description
部にリムが設けられていない、いわゆる縁なし眼鏡に関
するものである。
られている。この縁なし眼鏡100は、図6の(イ)に
示すように、左右一対の眼鏡レンズ101と、これら眼
鏡レンズ101間に架設されたブリッジ102と、各眼
鏡レンズ101の側部に取り付けられた一対のテンプル
103とからなってるとともに、眼鏡レンズ101とブ
リッジ102およびテンプル103との間には、これら
を互いに連結する連結構造110が設けられている。
説明するための図6の(イ)のA−A線視の拡大断面図
であるが、この図に示すように、連結構造110は、眼
鏡レンズの側部に幅方向(図6の(ロ)の紙面に直交す
る方向)に延びるように凹設された装着溝111と、こ
の装着溝の基端側(図6の(ロ)の紙面の裏面側)に穿
設された第一貫通孔112と、テンプル103の基端部
に上記装着溝111に嵌り込むように設けられた係止突
条113と、この係止突条113の先端側に延設され、
かつ、上記第一貫通孔112に対応する第二貫通孔11
4を備えた座金115と、上記第一および第二貫通孔1
12,114に挿通して眼鏡レンズ101とテンプル1
03とを互いに連結するビス116およびこのビス11
6に螺着されるナット117とを備えて構成されてい
る。
成された角溝によって形成されているとともに、上記係
止突条113は、断面視で矩形状に形成され、かつ、摺
接状態で装着溝111に嵌り込むように寸法設定されて
いる。従って、係止突条113を装着溝111に嵌め込
んだ状態で、座金115の第二貫通孔114および眼鏡
レンズ101の第一貫通孔112にビス116を差し通
してナット117で螺着締結することにより、テンプル
103が眼鏡レンズ101に直接連結されることにな
る。
との連結構造についてもテンプル103と眼鏡レンズ1
01との連結構造110と全く同様であるから説明は省
略する。
な従来の連結構造110においては、眼鏡レンズ101
の装着溝111は、やすり等の切削工具を用いて凹設さ
れるとともに、テンプル103の係止突条113もやす
り等の切削工具で寸法調製されるが、これらの加工精度
にはばらつきが存在するのが普通であるため、係止突条
113を装着溝111に嵌め込んだ状態で、係止突条1
13と装着溝111の溝壁との間には、図6の(ロ)に
示すように、僅かではあるが隙間dが形成される。
と、ブリッジ102およびテンプル103はビス116
回りに正逆回動し得るため、ブリッジ102やテンプル
103のがたつきの原因になる。
ける右端縁部と装着溝111の溝底面とは、必ずしも面
接触するとは限らず、図6の(ロ)に示すように点接触
するのが普通である。係止突条113の右端縁部と装着
溝111の溝底面とが点接触すると、係止突条113は
この接触点回りに揺動し得るようになり、これもブリッ
ジ102やテンプル103のがたつきの原因になる。
溝壁との隙間dは、たとえ10μm程度の僅かなもので
あっても、この部分でのがたつきは、テンプル103の
長さ寸法と装着溝111の溝深さとの比としてテンプル
103の先端に伝達されるため、テンプル103の先端
は非常に大きく振れることになる。例えば、隙間dを1
0μm(0.01mm)、装着溝111の溝深さを1.
0mm、テンプル103の長さを140mmとすると、
係止突条113の10μmのがたつきによってテンプル
103の先端は、 0.01mm(10μm)×(140mm/1.0m
m)=1.4mm の振幅(変位量は2倍の2.8mm)で振れることにな
る。
には支障のないものではあるが、左右のテンプル103
を左右の手で把持し、ビス116を支点として互いに逆
方向に往復動させると、各テンプル103は互いに反対
方向に大きく振れるため、高級感に乏しく、商品価値が
下落するという問題点が生じる。
ブリッジ102との間の連結においても同様である。
ためになされたものであり、ブリッジあるいはテンプル
と眼鏡レンズとの間の結合が確実に行われ、ブリッジあ
るいはテンプルと眼鏡レンズとの間で生じるがたつきを
最小限に抑えることが可能な縁なし眼鏡を提供すること
を目的としている。
ブリッジが一対の眼鏡レンズ間に直接架設されるととも
に、テンプルが各メガネレンズに直接取り付けられる縁
なし眼鏡であって、ブリッジおよびテンプルのいずれか
一方または双方と眼鏡レンズとの間に両者を連結する連
結構造が介設され、この連結構造は、眼鏡レンズの両側
部に幅方向に延びるように凹設された装着溝と、この装
着溝の基端側に穿設された第一貫通孔と、ブリッジおよ
びテンプルのいずれか一方または双方の側部に設けられ
た、上記装着溝に嵌り込む係止突条と、この係止突条の
先端側に延設された、上記第一貫通孔に対応する第二貫
通孔を備えた座金と、上記第一および第二貫通孔に挿通
して眼鏡レンズとブリッジおよびテンプルのいずれか一
方または双方とを互いに連結する止着部材とが備えら
れ、上記装着溝の溝底は、当該装着溝の延びる方向に直
交する断面形状が先窄まり状に形成されていることを特
徴とするものである。
め込まれ、第一および第二貫通孔に止着部材が挿通され
て止着されて縁なし眼鏡が組み付けられた状態では、係
止突条の各先端縁部が装着溝の先窄まりの部分に線接触
で押圧当止された状態になっているため、たとえ係止突
条と装着溝の溝壁との間に隙間が存在しても、この隙間
が埋められるようには係止突条が変位することはなく、
眼鏡レンズに対してテンプルやブリッジががたつくよう
な不都合が確実に回避される。
ルやブリッジが振れることにより、縁なし眼鏡の高級感
が損なわれて商品価値が低下するような不都合が生じた
が、請求項1発明によれば、かかる不都合は解消され、
縁なし眼鏡に高級感が付与される。
高くしなくても、ブリッジおよびテンプルのがたつきを
抑えることが可能であるため、高精度であることに意を
払う必要がなくなり、その分加工作業が容易になって作
業効率が向上するとともに、非熟練者であっても不都合
なく作業し得るようになる。
明において、上記装着溝は、眼鏡レンズの表面側に設け
られていることを特徴とするものである。
の基端側が略直角に折り返されてこの折り返された部分
が眼鏡レンズの表面側に位置した状態でテンプルが眼鏡
レンズに連結されるとともに、ブリッジの両側部も同様
に眼鏡レンズの表面側に位置するため、これらがメガネ
レンズの裏面側に設けられた場合に比べて眼鏡の見栄え
がよくなる。
記載の発明において、上記止着部材は、上記第一および
第二貫通孔に貫通され得る長さ寸法を備えた、一端に頭
部を有するナット部材と、このナット部材に螺着される
ビスとから構成されていることを特徴とするものであ
る。
を第一および第二貫通孔の内周面に密着させることがで
きるため、ビスそのものを第一および第二貫通孔に挿通
した場合に比較し、内外の周面の接触面積が多くなった
分、テンプルあるいはブリッジと眼鏡レンズとの間の結
合状態がより安定したものになる。
いずれかに記載の発明において、上記装着溝の先窄まり
の溝底形状は、円弧状であることを特徴とするものであ
る。
向に往復動させることにより眼鏡レンズの表面を切削す
ることで溝底が円弧状の装着溝を容易に凹設することが
でき、装着溝の切削加工の作業性が良好になる。
の部分への応力の集中が起り難くなり、溝底の隅部から
亀裂が入って眼鏡レンズが破損するような不都合の発生
が防止される。
10の一実施形態に係る分解斜視図であり、図2はその
組立て斜視図である。これらの図に示すように、縁なし
眼鏡10は、左右一対の眼鏡レンズ20と、これら眼鏡
レンズ20間に架設されるブリッジ30と、各眼鏡レン
ズ20の側部に取り付けられる左右一対のテンプル40
と、眼鏡レンズ20とブリッジ30の間および眼鏡レン
ズ20とテンプル103との間にそれぞれ介設される連
結構造50とを備えた基本構成を有している。連結構造
50は、眼鏡レンズ20とブリッジ30とを互いに連結
するとともに、眼鏡レンズ20とテンプル40とを互い
に連結するためのものである。
ムが設けられずに連結構造50を介してブリッジ30お
よびテンプル40が直接連結されている。かかる眼鏡レ
ンズ20は、左右両側部に形成された連結構造50の構
成要素である装着溝51および第一貫通孔52を有して
いる。装着溝51は、眼鏡レンズ20の表面側において
左右両側部から互いに対向する方向に向けて所定の寸法
(本実施形態では深さおよび溝幅寸法が略1mmで長さ
寸法が略5mmに設定されている)で切り込まれて形成
されているとともに、第一貫通孔52は、これら装着溝
51の基端側(眼鏡レンズ20の内側)端部に穿設され
ている。本実施形態においては、第一貫通孔52の直径
は略2mmに寸法設定されている。
ンズ20に連結するために用いられるブリッジ用装着溝
51aと、テンプル40を眼鏡レンズ20に連結するた
めに用いられるテンプル用装着溝51bとからなってい
るとともに、上記第一貫通孔52も、上記と同様にブリ
ッジ用第一貫通孔52aと、テンプル用第一貫通孔52
bとからなっている。
したブリッジ本体31と、このブリッジ本体31の両側
部から下方に垂下した左右一対の垂下杆32と、各垂下
杆32の下端部から後方(図1における眼鏡レンズ20
に向かう方向)に向かったのち下方に向けて折れ曲がっ
たパッド支持杆33と、各パッド支持杆33の下端部に
互いに対向するように付設された鼻梁挟持用の一対のノ
ーズパッド34と、各垂下杆32の下端部から前方に向
かったのち互いに離反する方向に向けて折れ曲がったブ
リッジ側連結杆35とからなっている。
0を眼鏡レンズ20に連結するためのものである。図3
は、ブリッジ30と眼鏡レンズ20との連結に係る連結
構造50を説明するための部分拡大斜視図であり、
(イ)は、ブリッジ30が眼鏡レンズ20に連結される
直前の状態、(ロ)は、ブリッジ30が眼鏡レンズ20
に連結された状態をそれぞれ示している。
(イ)に示すように、その背面側(図3の(イ)におけ
る眼鏡レンズ20に対向した側)に突設された、軸心方
向に延びる係止突条53(ブリッジ側係止突条53a)
と、ブリッジ側係止突条53aの先端に形成された座金
54(ブリッジ側座金54a)とを有している。
造50を構成する構成要素の一つであり、厚み寸法が眼
鏡レンズ20に凹設された上記装着溝51の溝幅寸法よ
り僅かに薄く寸法設定されているとともに、長さ寸法は
装着溝51の長さ寸法より僅かに長く寸法設定され、こ
れによってブリッジ用装着溝51aに嵌め込み得るよう
になっている。
を構成する構成要素の一つであり、外径がブリッジ用第
一貫通孔52aの内径より若干大き目に寸法設定された
円形とされ、中心位置にブリッジ用第一貫通孔52aと
同一内径寸法に設定された第二貫通孔55(ブリッジ側
第二貫通孔55a)が穿設されている。
て、ブリッジ側係止突条53aをブリッジ用装着溝51
aに嵌め込んだ上で止着部材56をブリッジ用第一貫通
孔52aおよびブリッジ側第二貫通孔55aに差し通し
て止着することにより、図3の(ロ)に示すように、眼
鏡レンズ20とブリッジ30とが互いに連結された状態
になる。
する構成要素の一つであり、本実施形態においては、ナ
ット部材57と、このナット部材57に螺着されるビス
58とから構成されている。ナット部材57は、長さが
眼鏡レンズ20の厚みに座金54の厚みを加えた長さよ
り若干短めに寸法設定された円筒ナット57aと、この
円筒ナット57aの一方の端部に形成された頭部57b
とからなっている。円筒ナット57aは、外径寸法が第
一貫通孔52に摺接状態で嵌入し得るように寸法設定さ
れている。
ねじ孔の雌ねじに対応するように雄ねじの螺設されたビ
ス本体58aと、このビス本体58aの端部に形成され
た頭部58bとからなっている。従って、係止突条53
が装着溝51に嵌め込まれることにより座金54が眼鏡
レンズ20の表面に積層された状態で円筒ナット57a
を眼鏡レンズ20および座金54の第一および第二貫通
孔52,55に差し通した状態で、ビス本体58aを円
筒ナット57aのねじ孔に螺着して締結することによ
り、図3の(ロ)に示すように、眼鏡レンズ20とブリ
ッジ30とが互いに連結されることになる。
なくて滑らかな円筒ナット57aが第一および第二貫通
孔52,55に摺接状態で嵌入されるようになっている
ため、螺旋状に凹凸が形成されたねじの周面が第一およ
び第二貫通孔52,55の内周面に当接する場合に比較
し、振れが生じ難いより安定した嵌入状態を得ることが
可能になり、この部分での眼鏡レンズ20とブリッジ3
0との間の振れが確実に防止される。
すように、ばね性を備えた真っ直ぐな針金状のテンプル
本体41と、このテンプル本体41の後端部から下方に
向けて湾曲するように延設されたイアピース42と、テ
ンプル本体41の前端部に接続されたエンドピース43
とからなっている。
眼鏡レンズ20に接続するためのものであり、略直角に
折り曲げられて形成され、基端側がテンプル本体41の
前端部に蝶番構造を介して接続軸44回りに所定の範囲
で相対回動自在に接続され、これによって一対のテンプ
ル40が眼鏡レンズ20と略平行になるように折り畳ま
れた収納姿勢と、眼鏡レンズ20に対して略直交するよ
うに互いに開かれた図2に示す展開姿勢との間で姿勢変
更し得るようになっている。
プル40を眼鏡レンズ20に連結するためのテンプル側
連結杆45が設けられている。図4は、テンプル40と
眼鏡レンズ20との連結に係る連結構造50を説明する
ための部分拡大斜視図であり、(イ)は、テンプル40
が眼鏡レンズ20に連結される直前の状態、(ロ)は、
テンプル40が眼鏡レンズ20に連結された状態をそれ
ぞれ示している。
(イ)に示すように、その背面側(図4の(イ)におけ
る眼鏡レンズ20に対向した側)に突設された、軸心方
向に延びる係止突条53(テンプル側係止突条53b)
と、テンプル側係止突条53bの先端に形成された座金
54(テンプル側座金54b)とを有している。
造50を構成する構成要素の一つであり、厚み寸法が眼
鏡レンズ20に凹設された上記装着溝51(テンプル用
装着溝51b)の溝幅寸法より僅かに薄く寸法設定され
ているとともに、長さ寸法はテンプル用装着溝51bの
長さ寸法より僅かに長く寸法設定され、これによってテ
ンプル用装着溝51bに嵌め込み得るようになってい
る。
を構成する構成要素の一つであり、外径がブリッジ用第
一貫通孔52aの内径より若干大き目に寸法設定された
円形とされ、中心位置にブリッジ用第一貫通孔52aと
同一内径寸法に設定された第二貫通孔55(ブリッジ側
第二貫通孔55a)が穿設されている。
て、テンプル側係止突条53bをテンプル用装着溝51
bに嵌め込んだ上で円筒ナット57aをテンプル用第一
貫通孔52bおよびテンプル側第二貫通孔55bに差し
通してビス58によって止着することにより、図4の
(ロ)に示すように、眼鏡レンズ20とテンプル40と
が止着部材56によって互いに連結された状態になる。
結構造50について説明してきたが、以下、連結構造5
0についてまとめて説明する。図5は、連結構造50の
一実施形態を示す図であり、(イ)は、平面視の断面
図、(ロ)は、正面図、(ハ)は、側面視の断面図であ
る。図5の(イ)および(ロ)に示すように、連結構造
50は、眼鏡レンズ20の両側部に幅方向に延びるよう
に凹設された装着溝51と、この装着溝51の基端側
(図5の(イ)の左側)における眼鏡レンズ20表面に
穿設された第一貫通孔52と、ブリッジ30およびテン
プル40に設けられた、上記装着溝51に嵌り込む係止
突条53と、この係止突条53の先端側に延設された、
上記第一貫通孔52に対応する第二貫通孔55を備えた
座金54と、上記第一および第二貫通孔55に挿通して
眼鏡レンズ20とブリッジおよびテンプルのいずれか一
方または双方とを互いに連結する止着部材56とを備え
て構成されている。
溝51、第一貫通孔52、係止突条53、座金54、第
二貫通孔55および止着部材56)については先にすで
に説明済みであるが、本発明に係る連結構造50におい
て最も特徴的な事項は、図5の(ハ)に示すように、装
着溝51が、断面視で先窄まり状に形成された円弧溝に
よって形成されている点である。
壁が互いに平行で対向した平行溝部510と、この平行
溝部510に連設された溝底が円弧状の円弧溝部511
とからなっている。平行溝部510は、溝深さが断面視
で矩形状を呈した係止突条53の、連結杆35,45か
らの突出量より浅く寸法設定されているとともに、円弧
溝部511は、溝壁が平行溝部510の対向壁から連続
するように円弧状に切り込まれて形成されている。すな
わち、上記装着溝51の溝底は、当該装着溝51の延び
る方向に直交する断面形状が円弧状に形成されているの
である。
治具を用い、この案内治具を眼鏡レンズ20の表面の溝
を形成するべき位置に押し当てた状態で、二股状の隙間
部分に丸やすりを嵌め込み、案内治具の二股内の対向壁
に案内させながら丸やすりを眼鏡レンズ20の表面に押
し当てて往復動させる、いわゆるやすり掛けの切削処理
で容易に凹設することができる。
係止突条53が装着溝51に嵌め込まれ、座金54が眼
鏡レンズ20および座金54に貫通されて締結された状
態で、図5の(ハ)に示すように、係止突条53の先端
の上下の角部が装着溝51の円弧溝部511の表面に押
圧当接した状態になるため(すなわち二点接触の状態に
なるため)、係止突条53は、装着溝51の溝幅方向へ
向かう揺動が阻止される。
0の溝壁と係止突条53との間に隙間が存在しても、連
結杆35,45が眼鏡レンズ20に対して振れるような
不都合は起こらず、ブリッジ30およびテンプル40の
がたつきを有効に防止することができる。
10は、ブリッジ30が一対の眼鏡レンズ20間に直接
架設されるとともに、テンプル40が各メガネレンズに
直接取り付けられものであり、ブリッジ30およびテン
プル40と眼鏡レンズ20との間に両者を連結する連結
構造50が介設され、この連結構造50は、眼鏡レンズ
20の両側部に幅方向に延びるように凹設された装着溝
51と、この装着溝51の基端側に穿設された第一貫通
孔52と、ブリッジ30およびテンプル40の側部に設
けられた、装着溝51に嵌り込む係止突条53と、この
係止突条53の先端側に延設された、第一貫通孔52に
対応する第二貫通孔55を備えた座金54と、第一およ
び第二貫通孔52,55に挿通して眼鏡レンズ20とブ
リッジ30およびテンプル40とを互いに連結する止着
部材56とから構成し、装着溝51の溝底形状を、当該
装着溝51の延びる方向に直交する断面形状が円弧状に
なるように形成したため、係止突条53が装着溝51に
嵌め込まれ、第一および第二貫通孔52,55に止着部
材56が挿通されて止着されて縁なし眼鏡10が組み付
けられた状態では、係止突条53の各先端縁部が装着溝
51の円弧状の部分に線接触で押圧当止された状態にな
っており、、たとえ係止突条53と装着溝51の溝壁と
の間に隙間が存在しても、この隙間が埋められるように
は係止突条53が変位することはなく、眼鏡レンズ20
に対してテンプル40やブリッジ30ががたつくような
不都合を確実に回避することができる。
ンプル40やブリッジ30が振れることにより、縁なし
眼鏡10の高級感が損なわれて商品価値が低下するよう
な不都合が生じたが、請求項1発明によれば、かかる不
都合は解消され、縁なし眼鏡10に高級感を付与するこ
とができる。
側に設けたため、テンプル40の場合は、その基端側が
略直角に折り返された状態で、この折り返された部分が
眼鏡レンズ20の表面側に位置した状態でテンプル40
が眼鏡レンズ20に連結されるとともに、ブリッジ30
の両側部も同様に眼鏡レンズ20の表面側に位置し、こ
れによって眼鏡の見栄えを良好にすることができる。
孔52,55に貫通され得る長さ寸法を備えた、一端に
頭部を有するナット部材57と、このナット部材57に
螺着されるビス58とから構成したため、ナット部材5
7の全外周面を第一および第二貫通孔52,55の内周
面に密着させることができ、ビス58そのものを第一お
よび第二貫通孔52,55に挿通した場合に比較し、内
外の周面の接触面積が多くなった分、テンプル40ある
いはブリッジ30と眼鏡レンズ20との間の結合状態を
より安定したものにすることができる。
のではなく、以下の内容をも包含するものである。
ジ30およびテンプル40の双方が、本発明に係る連結
構造50を介して眼鏡レンズ20に連結されているが、
本発明は、ブリッジ30およびテンプル40の双方を、
連結構造50を介して眼鏡レンズ20に連結することに
限定されるものではなく、いずれか一方のみを連結構造
50を介して眼鏡レンズ20に連結することも本願発明
の技術的範囲に含まれる。
51は、平行溝部510と円弧溝部511とから構成し
ているが、本発明は、装着溝51が平行溝部510と円
弧溝部511とから構成されることに限定されるもので
はなく、平行溝部510を設けることなく円弧溝部51
1のみによって装着溝51を構成してもよい。
51は溝底が円弧状で先窄まりの円弧溝部511によっ
て形成されているが、本発明は、先窄まりの溝底が円弧
状であることに限定されるものではなく、直線状の溝壁
によって先窄まりに形成されていてもよい。
ズに凹設された装着溝の溝底は、当該装着溝の延びる方
向に直交する断面形状が先窄まり状に形成されているた
め、係止突条が装着溝に嵌め込まれ、第一および第二貫
通孔に止着部材が挿通されて止着されて縁なし眼鏡が組
み付けられた状態で、係止突条の各先端縁部が装着溝の
先窄まりの部分に線接触で押圧当止された状態になり、
従って、たとえ係止突条と装着溝の溝壁との間に隙間が
存在しても、この隙間が埋められるようには係止突条が
変位することはなく、眼鏡レンズに対するテンプルやブ
リッジのがたつきを確実に防止することができる。
ルやブリッジが振れることにより、縁なし眼鏡の高級感
が損なわれて商品価値が低下するような不都合が生じた
が、このような不都合は解消され、縁なし眼鏡に高級感
を付与して商品価値の低下を抑えることができる。
高くしなくても、ブリッジおよびテンプルのがたつきを
抑えることが可能であるため、高精度であることに意を
払う必要がなくなり、非熟練者であっても不都合なく作
業を行うことができるばかりか、作業効率の向上にも貢
献することができる。
鏡レンズの表面側に設けたため、テンプルの場合は、そ
の基端側が略直角に折り返され、この部分が眼鏡レンズ
の表面側に位置した状態でテンプルが眼鏡レンズに連結
されるとともに、ブリッジの両側部も同様に眼鏡レンズ
の表面側に位置するため、眼鏡の外観視を見栄えよくす
ることができる。
を、第一および第二貫通孔に貫通され得る長さ寸法を備
えた、一端に頭部を有するナット部材と、このナット部
材に螺着されるビスとから構成したため、ナット部材の
全外周面を第一および第二貫通孔の内周面に密着させる
ことができ、周面に螺旋状の凹凸のあるビスそのものを
第一および第二貫通孔に挿通した場合に比較し、内外の
周面の接触面積が多くなった分、テンプルあるいはブリ
ッジと眼鏡レンズとの間の結合状態をより安定したもの
にすることができる。
窄まりの溝底形状を円弧状にしたため、丸やすりをその
軸心方向に往復動させることにより眼鏡レンズの表面を
切削することで溝底が円弧状の装着溝を容易に凹設する
ことができ、装着溝の切削加工の作業性を良好なものに
することができる。
の部分への応力の集中が起り難くなり、溝底の隅部から
亀裂が入って眼鏡レンズが破損するような不都合の発生
を確実に防止することができる。
解斜視図である。
を説明するための部分拡大斜視図であり、(イ)は、ブ
リッジが眼鏡レンズに連結される直前の状態、(ロ)
は、ブリッジが眼鏡レンズに連結された状態をそれぞれ
示している。
を説明するための部分拡大斜視図であり、(イ)は、テ
ンプルが眼鏡レンズに連結される直前の状態、(ロ)
は、テンプルが眼鏡レンズに連結された状態をそれぞれ
示している。
は、平面視の断面図、(ロ)は、正面図、(ハ)は、側
面視の断面図である。
全体斜視図、(ロ)は、(イ)のA−A線視の拡大断面
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 ブリッジが一対の眼鏡レンズ間に直接架
設されるとともに、テンプルが各メガネレンズに直接取
り付けられる縁なし眼鏡であって、ブリッジおよびテン
プルのいずれか一方または双方と眼鏡レンズとの間に両
者を連結する連結構造が介設され、この連結構造は、眼
鏡レンズの両側部に幅方向に延びるように凹設された装
着溝と、この装着溝の基端側に穿設された第一貫通孔
と、ブリッジおよびテンプルのいずれか一方または双方
の側部に設けられた、上記装着溝に嵌り込む係止突条
と、この係止突条の先端側に延設された、上記第一貫通
孔に対応する第二貫通孔を備えた座金と、上記第一およ
び第二貫通孔に挿通して眼鏡レンズとブリッジおよびテ
ンプルのいずれか一方または双方とを互いに連結する止
着部材とが備えられ、上記装着溝の溝底は、当該装着溝
の延びる方向に直交する断面形状が先窄まり状に形成さ
れていることを特徴とする縁なし眼鏡。 - 【請求項2】 上記装着溝は、眼鏡レンズの表面側に設
けられていることを特徴とする請求項1記載の縁なし眼
鏡。 - 【請求項3】 上記止着部材は、上記第一および第二貫
通孔に貫通され得る長さ寸法を備えた、一端に頭部を有
するナット部材と、このナット部材に螺着されるビスと
から構成されていることを特徴とする請求項1または2
記載の縁なし眼鏡。 - 【請求項4】 上記装着溝の先窄まりの溝底形状は、円
弧状であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
に記載の縁なし眼鏡
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