JP2002327391A - 再生クラフト紙及び再生メラミン樹脂化粧板 - Google Patents

再生クラフト紙及び再生メラミン樹脂化粧板

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JP2002327391A
JP2002327391A JP2001132713A JP2001132713A JP2002327391A JP 2002327391 A JP2002327391 A JP 2002327391A JP 2001132713 A JP2001132713 A JP 2001132713A JP 2001132713 A JP2001132713 A JP 2001132713A JP 2002327391 A JP2002327391 A JP 2002327391A
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Japan
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melamine resin
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reclaimed
decorative board
resin decorative
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JP2001132713A
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Hironori Matsubara
広典 松原
Shiyouji Sakakibara
将二 榊原
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Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃材となったメラミン樹脂化粧板を有効活用
し、再度メラミン樹脂化粧板として再生すること。 【解決手段】 基材となるクラフト紙を作製する際に、
廃材となったメラミン樹脂化粧板をカッターミル等で粒
径10μm以上250μm以下まで粉砕し、この粉砕物
をクラフトパルプと混抄することで、クラフトパルプの
使用量を削減させるとともに、メラミン樹脂化粧板の廃
材を、基材となるクラフト紙として再生させた

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄されるメラミ
ン樹脂化粧板を利用して作製した再生クラフト紙及びメ
ラミン樹脂化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】メラミン樹脂化粧板の基本構造は、クラ
フト紙等の基材からなるベース層と、その上層に形成さ
れた模様紙からなるパターン紙と、パターン紙に含浸し
たメラミン樹脂層とからなる。かかる樹脂化粧板は、加
工性がよく、またパターン紙を変更することにより色彩
や模様等を変更することができるという利便性から天
井、壁、床等の装飾材として広く用いられている。
【0003】このメラミン樹脂化粧板は、量産性確保の
ため、予め一定の大きさの化粧板を作製した後に、その
化粧板の使用状況に応じて適宜切断して出荷される。そ
のときの切断によって生じた破片は廃材として処理され
る。また、品質検査において適合しなかった不良メラミ
ン樹脂化粧板も、そのまま廃材として処理される。こう
して廃材となったメラミン樹脂は、従来、産業廃棄物と
して処理されていたのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は上記
事情に鑑みてなされたものであり、このように廃材とな
ったメラミン樹脂化粧板を有効活用し、再度メラミン樹
脂化粧板として再生することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明が採
った手段は、メラミン樹脂化粧板を粒径10μm以上2
50μm以下に粉砕したメラミン樹脂粉砕物と、クラフ
トパルプとを混抄してなることを特徴とする再生クラフ
ト紙、とするものである。すなわち、基材となるクラフ
ト紙を作製する際に、廃材となったメラミン樹脂化粧板
をカッターミル等で粒径10μm以上250μm以下ま
で粉砕し、この粉砕物をクラフトパルプと混抄すること
で、クラフトパルプの使用量を削減させるとともに、メ
ラミン樹脂化粧板の廃材を、基材となるクラフト紙とし
て再生させたものである。
【0006】また、請求項2記載の発明が採った手段
は、クラフトパルプの混抄割合が、70%以下であるこ
とを特徴とする請求項1記載の再生クラフト紙、とする
ものである。
【0007】さらに、請求項3記載の発明が採った手段
は、請求項1又は2記載の再生クラフト紙にフェノール
樹脂を含紙してなるフェノール樹脂含浸再生クラフト紙
が複数積層されているベース層と、該ベース層の上層に
積層されている化粧紙にメラミン樹脂を含浸したパター
ン層と、を有していることを特徴とする再生メラミン樹
脂化粧板、とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明にかかる再生クラフト紙
は、メラミン樹脂化粧板を粉砕したメラミン樹脂粉砕物
と、クラフトパルプと、を混抄したものである。本発明
に使用されるメラミン樹脂粉砕物は、まず、廃材となっ
たメラミン樹脂化粧板を1cmから10cm四方程度に
破砕した後、カッターミル等で平均粒径10μm以上2
50μm以下に細かく粉砕したものを使用する。ここ
で、平均粒径10μm以上250μm以下としたのは、
平均粒径を250μm以上では、抄紙した場合に、クラ
フト紙に毛羽が発生したり、抄紙ムラが発生して粗面と
なるため、品質的に安定した再生クラフト紙を作製する
ことができなくなるからであり、一方、10μm以下で
は、粉砕に時間がかかりすぎ、採算性が非常に悪くなる
からである。より好ましくは、50μm以上200μm
以下、さらに好ましくは、75μm以上150μm以下
に粉砕するとよい。
【0009】こうして作製されたメラミン樹脂粉砕物を
クラフトパルプと混合する。メラミン樹脂粉砕物の混合
割合は、混合物全体の70重量%以下にすることが望ま
しい。この混合物に水を加えて均一に分散させた後、湿
式抄造により、クラフトパルプの間にメラミン樹脂粉砕
物が混入された再生クラフト紙とする。
【0010】そして、この再生クラフト紙を、フェノー
ル樹脂、ポリエステル樹脂、メラミン樹脂等の熱硬化性
樹脂に浸漬して含浸させた後乾燥して、フェノール樹脂
含浸再生クラフト紙とする。このときのフェノール樹脂
の含浸率(樹脂量の重さ/樹脂含浸紙全体の重さ)は、
15重量%以上75重量%以下であることが望ましい。
こうして得たフェノール樹脂含浸再生クラフト紙を複数
枚積層してベース層を得る。
【0011】一方、任意の模様が印刷されたチタン紙に
メラミン樹脂を浸漬した後、乾燥し、パターン紙を得
る。このときに使用されるメラミン樹脂は、メラミンと
ホルムアルデヒドとを化学反応により縮合した初期縮合
の合成物である。このときの含浸率は30重量%以上8
0重量%以下(樹脂量の重さ/樹脂含浸紙全体の重さ)
が適当である。
【0012】そして、このパターン紙を先ほどのベース
層の上に積層してパターン層とし、、ベース層及びパタ
ーン層を加熱加圧することで、再生メラミン樹脂化粧板
とする。このときの加熱加圧は、10〜100kg/m
2の圧力下で130〜170℃に加熱して行う。こうし
てメラミン樹脂は硬化して、再生メラミン樹脂化粧板と
する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施の形態のうち、好適と思
われる実施例を示す。 (実施例1)廃棄されたメラミン樹脂化粧板を1枚カッ
ターミルで細かく粉砕し、150メッシュの篩いを用い
て分級して、粒径150μm以下のメラミン樹脂粉砕物
を1kg得た。このメラミン樹脂粉砕物50gとクラフ
トパルプ50gを水に入れ、よく分散させて、抄造して
秤量約200g/m2の再生クラフト紙を得た。
【0014】この再生クラフト紙に、フェノール樹脂
(イビデン株式会社製)を含浸、乾燥して、フェノール
樹脂含浸率が30%のフェノール樹脂含浸再生クラフト
紙とした。そして、このフェノール樹脂含浸再生クラフ
ト紙を4枚積層してベース層を得た。
【0015】ついで、模様紙にメラミン樹脂(イビデン
株式会社製)を含浸し、メラミン樹脂含浸率70%のパ
ターン紙を得た。そして、前記のベース層にパターン含
浸紙を積層しパターン層とし、150℃、80kg/c
2の条件下で、60分間の熱圧成形して再生メラミン
樹脂化粧板を得た。
【0016】(実施例2〜5)メラミン樹脂粉砕物とク
ラフトパルプの割合、再生クラフト紙の秤量、再生クラ
フト紙の使用枚数を以下のように変更し、その他は実施
例1と同様の作製方法により、再生メラミン樹脂化粧板
を作製した。 実施例2: メラミン樹脂粉砕物70gに対して、クラ
フトパルプ30gを分散抄造して秤量約200g/m2
とした再生クラフト紙を使用した。 実施例3: メラミン樹脂粉砕物30gに対して、クラ
フトパルプ70gを分散抄造して秤量約200g/m2
とした再生クラフト紙を使用した。 実施例4: メラミン樹脂粉砕物50gに対して、クラ
フトパルプ50gを分散抄造して秤量約150g/m2
とした再生クラフト紙を使用し、この再生クラフト紙を
フェノール樹脂含浸再生クラフト紙とし、これを6枚積
層したベース層を使用した。 実施例5: メラミン樹脂粉砕物50gに対して、クラ
フトパルプ50gを分散抄造して秤量約200g/m2
とした再生クラフト紙を使用し、フェノール樹脂含浸再
生クラフト紙を1枚に対して、秤量200g/m2のク
ラフトパルプのみからなるフェノール樹脂含浸クラフト
紙3枚を積層したベース層を使用した。
【0017】(比較例)実施例1の再生クラフト紙の代
りに、秤量200g/m2のクラフトパルプのみからな
るクラフト紙を使用して、実施例1と同様の方法でメラ
ミン樹脂化粧板板(従来のメラミン樹脂化粧板)を得
た。
【0018】こうして得られた実施例1〜5及び比較例
1のメラミン樹脂化粧板をJISK 6902(熱硬化
性樹脂化粧板試験方法)に従って、試験を行った結果を
表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】こうした試験結果より、メラミン樹脂粉砕
物の混合率が70重量%を超えると、耐熱性問題がある
ことが分かった。しかしながら、少なくとも50%以下
である場合には、耐熱性は良好であり、寸法変化率も比
較例(従来のメラミン樹脂化粧板)とほぼ同様の結果が
得られた。
【0021】
【発明の効果】本発明の再生クラフト紙及びメラミン樹
脂化粧板によれば、廃棄されたメラミン樹脂を有効に活
用して、従来と同様の物性評価が得られるメラミン樹脂
化粧板を再生することができる。廃棄するメラミン樹脂
化粧板を減少させることができ、ひいては、産業廃棄物
の排出量低減及びこうした産業廃棄物の焼却による大気
汚染の防止にも資することができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK33A AK36A AK36B BA02 BA07 BA08A DE01A DG02A DG10A DG10B EJ82A EJ82B GB08 HB00B JL16 YY00A 4L055 AC06 AG81 AG96 AH01 EA32 FA30 GA22

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メラミン樹脂化粧板を平均粒径10μm
    以上250μm以下に粉砕したメラミン樹脂粉砕物と、
    クラフトパルプとを混合し、抄造してなることを特徴と
    する再生クラフト紙。
  2. 【請求項2】 クラフトパルプの混合割合が、70%以
    下であることを特徴とする請求項1記載の再生クラフト
    紙。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の再生クラフト紙に
    フェノール樹脂を含浸してなるフェノール樹脂含浸再生
    クラフト紙が複数積層されているベース層と、該ベース
    層に積層されてなる、化粧紙にメラミン樹脂を含浸した
    パターン層と、を有していることを特徴とする再生メラ
    ミン樹脂化粧板。
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