JP2002327181A - 高炉用コークスの製造方法 - Google Patents

高炉用コークスの製造方法

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JP2002327181A JP2001136078A JP2001136078A JP2002327181A JP 2002327181 A JP2002327181 A JP 2002327181A JP 2001136078 A JP2001136078 A JP 2001136078A JP 2001136078 A JP2001136078 A JP 2001136078A JP 2002327181 A JP2002327181 A JP 2002327181A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 石炭を事前処理することにより、粘結性の低
い石炭の多量使用を可能とする、コークスの製造方法を
提供する。 【解決手段】 粒径0.6mm以下の石炭に、表面水
分、液体状瀝青物粘結剤、または表面水分と液体状瀝青
物粘結剤との合計が、該石炭に対して18〜27質量%
になるように液体状瀝青物粘結剤を加えながら、粒径8
mm〜50mmに造粒したペレットと、粒径0.6mm
を越える粗粒炭とを配合し、コークス炉に装入して乾留
することを特徴とする高炉用コークスの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体状瀝青物粘結剤
で造粒したペレットを粗粒炭に配合することにより、非
微粘結炭を多量に使用し、高DI、高CSRの高炉用コ
ークスを製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】コークス製造において、冷間ドラム強度
(DI)や熱間CO2反応後強度(CSR)等のコーク
ス品質を向上させる方法、および非微粘結炭を増配合す
る方法として、装入炭のコークス炉への装入密度を高く
する技術、装入炭にタール等の粘結性向上バインダーを
添加する技術が知られており、実施されてきた。
【0003】装入密度を高くする技術としては、装入炭
の一部を圧力により成形し、高密度の成形物を製造後、
粉炭と混合しコークス炉に装入する成形炭配合法、DA
PS法や、9〜10%の水分を含んだ湿炭を、事前に水
分6%以下に乾燥しコークス炉に装入する調湿炭(乾燥
炭)装入法、特開昭57−133184号公報に示され
ている微粉炭を水溶性バインダーで造粒したペレット
を、粉炭に配合してコークス炉に装入する方法等の技術
が知られている。
【0004】タール等の粘結剤を添加する方法は、装入
炭に粘結剤を添加、混合し、コークス炉に装入する方法
等の技術が知られている。
【0005】装入密度を高くする方法と粘結剤を添加す
る方法を組み合わせた技術として、粘結剤を添加し成形
した成形炭を使用する成形炭配合法や、乾燥炭に粘結剤
を添加、混合する方法、特開平5−163494号公報
に示されている油分を用いた湿式造粒により製造したペ
レットを用いる方法が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし成形炭配合法
は、タール等の粘結剤を10%を越えて添加すると製造
した成形炭の強度が低下すると共に、成形性の悪化によ
り成形が困難となるため、粘結剤の添加割合を大幅に増
加させることが困難である。
【0007】成形炭の製造コストと安価な非微粘結炭の
使用割合とのコスト上の釣り合いより、成形炭の配合割
合を30%以上にするのは得策ではない。装入炭への成
形炭の配合割合を30%とし、成形炭中の粘結剤の割合
を10%とした場合、装入炭全体に対する粘結剤の添加
率は3%となる。粘結剤の添加割合を3%よりさらに増
加させようとすると、装入炭中の成形炭の配合割合を3
0%以上にしなければならず、かえってコスト上不利と
なる。
【0008】乾燥炭装入法は、装入密度の向上による効
果を得ることはできるが、粘結剤の添加による効果を得
ることが出来ない。乾燥炭にタール等の粘結剤を添加す
る方法もあるが、添加した粘結剤が装入密度を下げる問
題がある。
【0009】粘結剤添加による装入密度の低下を防止す
る目的で、粉炭に粘結剤を添加後ミキサー等で疑似粒子
化する方法も提案されているが、疑似粒子の密度が大幅
には向上しないため、粘結剤添加による装入密度の低下
を回復するまでには至っていない。
【0010】微粉炭を水溶性バインダーで造粒したペレ
ットを用いる方法は、粘結剤が添加されないことにより
粘結剤の効果が得られない。また水を用い造粒すること
により、コークス炉中での水分の蒸発潜熱の増加によ
り、消費熱量等が増加する問題も存在する。
【0011】石炭水スラリーに油分、タール等を添加
し、攪拌混合することにより脱灰と同時に造粒し含油ペ
レットを得る方法は、湿式造粒法のため脱水、乾燥工程
が必要になる等、行程が複雑になると共にコストが高く
なる問題が存在する。
【0012】以上述べてきた従来技術は、装入密度の向
上や粘結剤添加量に制約があるため、安価な粘結性の劣
る非微粘結炭を最大限に使用することができないという
問題がある。
【0013】本発明はかかる問題点を解決し、高装入密
度と高粘結剤添加を同時に可能とすることにより、安価
な非微粘結炭を最大限に使用することを可能とする高炉
用コークスの製造方法を提供することを目的とするもの
である。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は以下に示す方法
である。 (1)粒径0.6mm以下の石炭に、表面水分、液体状
瀝青物粘結剤、または表面水分と液体状瀝青物粘結剤と
の合計が、該石炭に対して18〜27質量%になるよう
に液体状瀝青物粘結剤を加えながら、粒径8mm〜50
mmに造粒したペレットと、粒径0.6mmを越える粗
粒炭とを配合し、コークス炉に装入して乾留することを
特徴とする高炉用コークスの製造方法。 (2)前記液体状瀝青物粘結剤が、装入炭全体に対し
て、含有率4質量%〜10質量%にすることを特徴とす
る前記(1)記載の高炉用コークスの製造方法。 (3)装入炭中の非微粘結炭の配合率が65質量%以下
であり、かつ装入炭の水分が6%以下である前記(1)
または(2)いずれかに記載の高炉用コークスの製造方
法。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、粒径0.6mm以下の
石炭に、表面水分、液体状瀝青物粘結剤、または表面水
分と液体状瀝青物粘結剤との合計が、該石炭に対して1
8〜27質量%になるように液体状瀝青物粘結剤を加え
ながら、粒径8mm〜50mmに造粒して得られたペレ
ットと、粒径0.6mmを越える粗粒炭とを配合した
後、コークス炉に装入して、装入炭を乾留することを特
徴とする高炉用コークスの製造方法である。
【0016】本発明者らは、粒径0.6mmを越えた石
炭粒子を含む石炭を造粒した場合、粒径0.6mmを越
えた石炭粒子がペレットになりにくく造粒機に蓄積する
が、粒径の0.6mm以下の石炭を使用した場合、特定
の粒径の粒子が造粒機に蓄積することがなく造粒できる
ことを見出した。
【0017】本発明者らは造粒において、石炭粒子表面
に存在する水分と造粒中に添加した液体状瀝青物粘結剤
が、「水と油」と言われるように調和しない状態ではな
く、お互いに補完しあい石炭粒子を結合する機能を発揮
していること、具体的には、石炭の全水分中の表面水分
と添加した液体状瀝青物粘結剤が、石炭粒子を結合する
機能において同等であり、石炭の表面水分と添加した液
体状瀝青物粘結剤の合計量が、造粒において石炭粒子を
結合するために必要とされる液体量と等しくなることを
新たに見出した。
【0018】なお、石炭の表面水分%はJIS−M88
11の全水分%からJIS−M8803の包蔵水分%を
差し引いて算出される。製鉄所で扱う通常の石炭の包蔵
水分%は約2%前後である。
【0019】また造粒したペレットは、ペレット粒径が
50mmを越えると落下強度が低下すること、ペレット
粒径が8mm未満では、粒径0.6mmを越えた石炭と
混合した時の嵩密度の低下が大きいことより、ペレット
の粒径を8mm〜50mmの範囲に造粒することが必要
であることを見出した。
【0020】さらに本発明者らは、該ペレットが高い割
合(〜27質量%)で液体状瀝青物粘結剤を含有すると
ともに、高見掛け密度(1.25g/cm3以上)であ
ることに着目し、今まで困難であった高装入密度と高粘
結剤添加を同時に達成することにより、安価な劣質の非
微粘結炭多量配合において、高品質のコークスの製造を
可能とする方法を見出した。
【0021】具体的には、粒径の0.6mm以下の石炭
を使用し、石炭の表面水分と添加した液体状瀝青物粘結
剤の合計量を適切な範囲(18〜27質量%)に制御
し、8mm〜50mmに造粒することにより、繰り返し
落下衝撃を受けても粉化しにくい高強度ペレットを製造
することができる。該ペレットを粒径0.6mm以上の
粗粒炭に配合するにあたっては、装入炭全体に対する液
体状瀝青物粘結剤の含有割合は4〜10質量%が好まし
く、このような含有割合になるようにペレットと粗粒炭
との配合割合を調整することが好ましい。さらにその時
の装入炭の水分を6%以下にすることにより、安価な劣
質の非微粘結炭を多量(〜65質量%)に配合した装入
炭をコークス炉に装入して乾留しても、大型高炉の要求
するDI15 0 15、CSRの基準を越えたコークスの製造
が可能であることを見出した。
【0022】以下本発明の具体的内容について、図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の高装入密度、高粘
結剤添加により非微粘結炭多量配合を可能とする高炉用
コークスの製造方法の実施形態例を示す図である。
【0023】図1中の(1)は石炭ヤード、(2)は石
炭の混合配合設備、(3)は粉砕機、(4)は乾燥分級
機、(5)は乾式造粒機、(6)は混合設備、(7)は
コークス炉を示す。
【0024】石炭ヤード(1)に置かれた各銘柄炭を、
混合、配合設備(2)で配合し、粉砕機(3)により粒
径3mm以下が70〜90%になるように粉砕する。な
お(2)の石炭の混合、配合と(3)の粉砕の順序を逆
にしても良い。
【0025】粉砕された石炭は、熱風または冷風による
乾燥と分級の機能を備えた流動層型乾燥分級機等(4)
によって、乾燥されかつ粒径0.6mmで分級される。
なお乾燥と分級を個別に乾燥機と分級機を用いて実施し
ても良い。
【0026】分級された粒径0.6mm以下の石炭は、
乾式造粒機(5)に連続的に供給され、同時にタール等
の液体状瀝青物粘結剤が滴下または噴霧され、球状のペ
レットに造粒される。
【0027】ここで液体状瀝青物粘結剤とは、コールタ
ール等石炭系粘結剤、アスファルト等石油系粘結剤、そ
の他の瀝青物粘結剤がある。
【0028】流動層型乾燥分級機等により分級された粒
径0.6mmを越える粗粒の石炭は、粒径0.6mm以
下の石炭より製造した上記のペレットと一緒に混合設備
(6)に供給され、混合後装入炭となる。なお混合設備
(6)を設置せず、ベルトコンベヤー上の粗粒炭にペレ
ットを供給しても良い。この装入炭をコークス炉(7)
に装入し、乾留することによりコークスを製造する。
【0029】本発明者らは皿形の乾式造粒機を用いて、
石炭の液体状粘結剤による造粒について鋭意検討した。
【0030】まず、本発明者らは石炭の造粒に対する最
適粒度について検討した。粒径1mm以下の石炭を、タ
ールを用いて造粒した場合、石炭中の粒径の大きい粒子
がペレットに取り込まれきれずに造粒機中に蓄積する現
象が見られた。そこで造粒前の石炭と造粒されたペレッ
ト中の石炭について、石炭中の粒径の大きい粒子である
粒径0.6mm〜1mmの石炭粒子が、0〜1mmの全
粒度の石炭粒子に占める割合を調査した。その結果を表
1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】表1は石炭を造粒する場合、粒径0.6m
mを越える石炭粒子はペレットに取り込まれにくいこと
を示している。粒径0.6mm以下の石炭を用いた場合
は、特定の粒径の粒子がペレットに取り込まれにくいと
いう現象は見られず、造粒機中に蓄積することはなかっ
た。
【0033】以上の結果より、本発明において造粒に用
いる石炭の粒度を粒径0.6mm以下とした。ここで粒
径0.6mmは最大粒径を規定している。従って下限は
規定するものではない。
【0034】つぎに石炭の表面水分の異なる粒径0.6
mm以下の石炭を使用し、タール添加率を変化させた場
合の造粒性およびペレット性状に与える影響を検討し
た。
【0035】その結果を表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】表2より石炭表面水分とタール添加率の合
計(A+B)が、18%未満の造粒No1、造粒No3
では、石炭粒子を結合するタール量が不足し、造粒が困
難になると共にペレットの強度が維持できなくなった。
【0038】また、石炭表面水分とタール添加率の合計
(A+B)が、27%を越えた造粒No9、造粒No1
1では、添加したタールが過剰となりペレットが軟化
し、強度が維持できなくなると共に、過剰のタールがペ
レット表面に付着しているために、ペレットどうしの固
着を起こした。造粒が可能であったのは、造粒No2、
造粒No4〜8、造粒No10、造粒No12であり、
その時の石炭表面水分とタール添加率の合計(A+B)
は18〜27%であった。その中で特に造粒が良好にお
こなわれ、製造したペレットの強度が最大となったの
は、造粒No2、造粒No5、造粒No6、造粒No1
0、造粒No12であり、その時の石炭表面水分とター
ル添加率の合計(A+B)は21〜24%であった。
【0039】以上の結果より本発明においては、造粒に
際し石炭表面水分と液体状瀝青物粘結剤の合計量が18
〜27質量%、より好ましくは21〜24質量%とし
た。なお造粒性の指標として本発明者らが、石炭表面水
分(%)とタール添加率(%)の合計(%)を用いてい
るのは、表2の結果より造粒性が良好な範囲(表2の造
粒性の項が◎)が、石炭表面水分が0.4〜8.8%と
大幅に変化しても、石炭表面水分とタール添加率の合計
が21.1〜23.8%と狭い範囲に集中していること
から、石炭表面水分とタール添加率の合計が造粒性を支
配していると考えたからである。メカニズムとしては、
石炭表面水分と添加したタールは、造粒において石炭粒
子を結合するのに際し、競合するのではなくお互いに補
完しあい、石炭粒子を結合させるのに必要な液体として
同等に機能しているためと考えている。
【0040】つぎに本発明者らは、各粒径のペレットを
製造し、ペレットの粒径とペレットの性状との関係を検
討した。全水分3%、粒径0.6mm以下の石炭を用い
て、タールにより造粒したペレットについて、性状を調
査した結果を表3に示す。
【0041】
【表3】
【0042】表3に示したように、粒径が0.6mm以
下という微粉炭をタールで造粒したペレットの特徴は、
第一にタール含有率が高いことであり、第二にペレット
の見掛け密度が約1.28と非常に高いことである。第
三の特徴は、落下強度(シャッター強度)が2mからの
落下を50回繰り返しても、粒径32mmまでのペレッ
トでは100%が原形のままであり破壊ゼロという驚異
的な落下強度を有していることである。
【0043】ペレットの落下強度が高く、高タール(液
体状瀝青物粘結剤)含有、高嵩密度であることが、本発
明の高嵩密度、高粘結剤添加操業を可能にしている。
【0044】なお落下強度が非常に高い理由は、微粉炭
表面水分+タール添加率が高く、かつタールの粘度が高
いため、ペレットに大きな塑性が付加され、落下に対し
てペレットが塑性変形することにより、落下衝撃を吸収
しているためであると推定される。
【0045】粒径50mmのペレットで初めて落下強度
が70%と、30%のペレットが破壊し、55mmのペ
レットでは落下強度が15%まで低下し、85%のペレ
ットが落下試験により破壊した。図1の(5)乾式造粒
機で製造されたペレットは、その後(7)コークス炉ま
での工程中で、ベルトコンベヤー等の乗り継ぎにより2
m前後の落下を繰り返し受ける。 粒径55mmのペレ
ットは、落下強度が15%と低いことよりコークス炉ま
での工程中で、ベルトコンベヤー等の乗り継ぎにより大
部分が破壊され、造粒した効果が失われる。従って本発
明では、ペレット粒径の上限を50mmとした。
【0046】通常高炉用コークスを製造する場合、図1
の(1)石炭ヤード、(2)混合・配合設備、(3)粉
砕機を経てきた石炭は、ほぼ全量図1の(7)コークス
炉に装入している。
【0047】従って本発明においても、図1の(3)粉
砕機を経て図1の(4)乾燥・分級機で分級された粒径
0.6mm越える粗粒炭と粒径0.6mm以下の石炭
を、ほぼ全量図1の(7)コークス炉に装入することを
前提とした。なお、0.6mm以下の石炭は、全量をペ
レットに造粒することを前提としているが、0.6mm
を越える粗粒炭に対する0.6mm以下の石炭の割合が
高い場合等、必要によっては、0.6mm以下の石炭の
一部をペレットにするのではなく、そのまま、またはタ
ール等液体状瀝青物粘結剤を添加し、0.6mmを越え
る粗粒炭に混合した後、さらにペレットと混合して図1
の(7)コークス炉に装入することも可能である。図1
の(4)乾燥・分級機で分級された粒径0.6mmを越
える粗粒炭のみを、図1の(7)コークス炉に装入した
場合、装入密度が低くなり高炉用コークスの製造が困難
となる。
【0048】従って図1の(4)乾燥・分級機で分級し
た粒径0.6mm以下の石炭を使用し、図1の(5)乾
式造粒機で造粒することにより高見掛け密度としたペレ
ットと、図1の(4)乾燥・分級機で分級された粒径
0.6mm越える粗粒炭を混合し、装入密度が高くなる
状態にしてコークス炉に装入することにしている。
【0049】そこで、粒径0.6mm越える粗粒炭とペ
レットを混合した場合の嵩密度について、ペレット粒径
の影響を検討した。
【0050】表3の各粒径のペレットと、全水分3%、
粒径0.6mm越える粗粒炭を3:7の配合割合で混合
し、ASTM嵩密度測定装置により嵩密度を測定した結
果を表4に示す。
【0051】なおペレットと粗粒炭の配合割合は、ペレ
ットの製造コストと安価な非微粘結炭の使用割合とのコ
スト上の釣り合いより、現状ではペレットの配合割合は
30%以下が望ましい。またペレットと粗粒炭を混合し
た場合、ペレットの配合割合が30%より減少するとペ
レットと粗粒炭の混合物の嵩密度が減少することが知ら
れている。
【0052】ASTM嵩密度はコークス・サーキュラー
(社団法人燃料協会コークス部会偏、第30巻第1号
(1981))p.13に示されている方法で測定した
値である。
【0053】表4に示したようにペレットと粗粒炭を混
合した場合、ペレット粒径が小さくなるに従いASTM
嵩密度が低下する傾向が見られ、ペレット粒径6.0m
mでは0.807kg/lと大幅に低下している。
【0054】本発明では、高装入密度を前提にしている
ことより、粗粒炭と混合した場合の嵩密度の低下が大き
い粒径6mmのペレットの使用は困難であり、表3で粒
径8mmのペレットが高嵩密度を維持していることよ
り、ペレット粒径の下限を8mmとした。
【0055】すなわち、本発明では先のペレット粒径の
上限50mmと合わせ、ペレット粒径を8〜50mmと
した。
【0056】
【表4】
【0057】次に装入炭全体に対するタール添加率とコ
ークス品質との関係を調べた。装入炭に対するタール添
加率のコークス品質への効果を見るため、装入密度は一
定の値に揃えて実験した。
【0058】実験は、全水分3%、石炭粒径0.6mm
以下の石炭を造粒して製造した表3の粒径23mmのペ
レットと、ペレットと同一の石炭で、石炭粒径のみが異
なる粒径0.6mmを越える粗粒炭とを、混合割合を変
化させて混合し、全石炭に対するタール添加率の異なる
装入炭を製造し、この装入炭を装入密度0.87になる
ように、電気炉(幅420mm、長さ610mm、高さ
400mm)に装入し、1150℃まで昇温、乾留する
ことによりコークスを製造した。
【0059】得られたコークスについて、冷間ドラム強
度DI150 15と熱間CO2反応後強度CSRを測定した結
果を表5に示す。ここで、ペレットの配合割合とは、ペ
レットと粒径0.6mmを越える粗粒炭とを混合した場
合の、ペレットと粗粒炭の混合物に対するペレットの混
合割合である。なおこの実験に使用した石炭の性状は、
揮発分29.3%、流動性LOG(MF/DDPM)1.75、全膨
張率25.2%のものを用いた。
【0060】石炭の流動性はJIS M 8801の方
法で測定した最高流動度をLog指数で表した値であ
り、石炭の全膨張率はJIS M 8801の方法で測
定した値である。
【0061】コークスの冷間ドラム強度(DI150 15
はJIS K 2151の方法で測定した値であり、熱
間CO2反応後強度(CSR)はコークスノート(社団
法人燃料協会コークス部会偏、1988年版)p.21
8に示されている方法で測定した値である。
【0062】
【表5】
【0063】表5よりペレット配合割合が20%で装入
炭タール添加率3.5%の場合、コークスのD
150 15、CSRは、通常大型高炉で使用するコークス
品質の下限値とみなされているDI150 1584、CSR
57の条件を満たしていない。
【0064】ペレット配合割合が23%で装入炭タール
添加率4.0%の場合、DI150 15、CSRの値は、上
記の大型高炉の要求するコークス品質の下限値とほぼ同
一となっている。
【0065】なお装入炭全体に対するタール(液体状瀝
青物粘結剤)含有率の上限値については、低コストで大
型高炉の要求する品質のコークスを製造することを目的
にした、本発明において、タール等液体状瀝青物粘結剤
の素材費、造粒コストより、装入炭全体に対するタール
(液体状瀝青物粘結剤)の含有率は10質量%以下が望
ましい。従って本発明においては、装入炭全体に対する
タール(液体状瀝青物粘結剤)の含有率は4〜10質量
%が好ましい。
【0066】次に本発明者らは、装入炭中の非微粘結炭
の配合割合とコークス品質の関係を検討した。
【0067】ここで非微粘結炭とは、流動性LOG(MF/DDP
M)2.5以下、全膨張率35%以下の石炭をいう。非微
粘結炭70%と粘結炭30%を混合した全水分3%、石
炭粒径0.6mm以下の石炭に、タールを21%添加し
ながら造粒した粒径23mmのペレットと、ペレットと
同一の石炭で、全水分3%、石炭粒径のみが異なる粒径
0.6mmを越える粗粒炭とを3:7の割合で混合し、
上記の電気炉に装入密度0.87になるように装入した
後、上記の条件で乾留しコークスを製造した。得られた
コークスについて、冷間ドラム強度DI150 15と熱間C
2反応後強度CSRを測定した結果を表6に示す。
【0068】なおこの実験に使用した非微粘結炭70%
と粘結炭30%を混合した石炭の性状は、揮発分30.
2%、流動性LOG(MF/DDPM)1.55、全膨張率20.2
%である。
【0069】表6には、比較対象として非微粘結炭の配
合割合が65%である表5のペレット配合割合30%の
結果を合わせて載せた。
【0070】表6より非微粘結炭の配合割合を70%に
するとコークスのDI150 15、CSRは、大幅に低下
し、大型高炉の要求するコークス品質を満たしにくい数
値となっている。すなわち、非微粘結炭の配合割合が6
5%を越えると、非微粘結炭の増加に対してコークス品
質の低下の割合が急激に大きくなり、本発明の特徴であ
る高嵩密度、高粘結剤添加にしても、コークス品質が低
下する傾向が示されている。なお表6の非微粘結炭配合
割合65%では、大型高炉の要求するコークス品質を十
分余裕を持って満たしているが、今回実験に使用した非
微粘結炭より粘結性の劣る石炭を使用した場合でも、大
型高炉の要求するコークス品質を満たすためには非微粘
結炭配合割合65%以下とすることが望ましい。
【0071】従って本発明においては、装入炭中の非微
粘結炭の配合率を65質量%以下とした。なお、大型高
炉の要求する品質のコークスを製造するための、本発明
の特徴が発揮される非微粘結炭の配合率の領域は、好ま
しくは、50〜65%である。
【0072】
【表6】
【0073】次に装入炭の水分とASTM嵩密度の関係
について検討した。
【0074】全水分3%、6%、7%の3水準に調製し
た粒径0.6mm以下の上記表6の非微粘結炭配合割合
65%の石炭を用いて、タールにより粒径23mmのペ
レットにそれぞれ造粒した。その時のタール添加率は全
水分3%の石炭を用いた場合で21.1%、全水分6%
の場合18.0%、全水分7%の場合16.9%であっ
た。以上の全水分の異なる石炭で造粒した3水準のペレ
ットと、それぞれのペレットの全水分に合わせて水分を
調製した石炭粒径0.6mmを越える石炭を、3:7の
割合で混合し、ASTM嵩密度を測定した。その結果を
表7に示す。
【0075】
【表7】
【0076】表7に示したように混合炭の全水分が6%
の場合、嵩密度0.833と高嵩密度を維持している
が、全水分が7%の場合、嵩密度0.803と低い値と
なっている。
【0077】以上の結果より、本発明において装入炭の
全水分を6%以下とすることが望ましい。なお装入炭の
全水分の下限値については、特に規定するものではな
い。
【0078】なお石炭をコークス炉に装入した場合、石
炭水分が高くなると装入密度が低下することが知られて
いるが、高装入密度を前提とする本発明においては、装
入炭の水分を6%以下にすることが望ましく、装入炭の
水分が6%をこえた場合には、本発明の他の条件を満た
しても、大型高炉の要求する品質のコークスの製造が困
難になる場合があり得る。
【0079】また装入炭の全水分が6%越えると図1
(4)の工程の分級において、分級効率が著しく低下す
ること、図1(7)の工程のコークス炉中において、水
分の蒸発潜熱が多く必要になるため乾留熱量が高くなる
などの問題も存在する。
【0080】
【実施例】<実施例1>本発明の方法に従って、粒径
0.6mm以下の石炭をタールで造粒したペレットを粒
径0.6mmを越える粗粒炭と混合し、電気炉で乾留し
た。使用した石炭は、表8に示す性状の非微粘結炭65
%と粘結炭35%を混合した配合炭である。得られたコ
ークスについて性状を測定した。実験条件およびコーク
スの性状を後述の実施例2および比較例1、2、3の場
合も含め表9に示した。
【0081】
【表8】
【0082】表8に示す性状の配合炭を全水分3.0%
に乾燥するとともに、粒径0.6mmを越える粗粒炭と
0.6mm以下の微粉炭に篩い分けた。
【0083】粒径0.6mm以下の石炭にタールを21
%添加(石炭表面水分+タール添加率で22%)しなが
ら乾式の皿形造粒機で、粒径20mmのペレットに造粒
した。ここで石炭表面水分は、表2の脚注で示した式に
より算出した。なお包蔵水分は2%であったので、石炭
表面水分は1%と算出された。
【0084】このペレットを上記の粗粒炭に3:7の割
合で混合し、ASTM嵩密度測定値である0.86に合
わせて電気炉(幅420mm、長さ610mm、高さ4
00mm)に装入し、1150℃まで昇温、乾留するこ
とによりコークスを製造した。(以後の実施例2、比較
例1、2、3の試験は同一の電気炉を用い、同一の昇温
条件で乾留した。) 得られたコークスの冷間ドラム強度DI150 15と熱間C
2反応後強度CSRを測定した結果を表9に示す。性
状の劣る非微粘結炭を65%と高配合しているにもかか
わらず、DI150 15が84.8、CSRが61.5と高
炉使用に十分な品質となっている。
【0085】
【表9】
【0086】<実施例2>表8の配合炭を全水分6%に
乾燥するとともに、粒径0.6mmを越える粗粒炭と
0.6mm以下の石炭に篩い分けた。0.6mm以下の
石炭にタールを18.3%添加(石炭表面水分+タール
添加率で22.3%)しながら粒径20mmのペレット
に造粒した。ここで石炭表面水分は、表2の脚注で示し
た式により算出した。
【0087】このペレットを粒径0.6mmを越える粗
粒炭に3:7の割合で混合し、ASTM嵩密度測定値の
0.84に合わせて電気炉に装入し、乾留することによ
りコークスを製造した。得られたコークスの冷間ドラム
強度DI150 15と熱間CO2反応後強度CSRを測定した
結果を表9に示す。 実施例1と同様に非微粘結炭を高
配合で、DI150 1584.2、CSR58.7と高炉使
用可能な品質を示した。
【0088】<比較例>比較例1は、実施例1と同じく
表8の配合炭を全水分3.0%に乾燥し(分級せず)、
ASTM嵩密度測定値の0.86に合わせて電気炉に装
入後乾留した例である。
【0089】比較例2は、実施例1と同じく表8の配合
炭を全水分3.0%に乾燥するとともに、粒径0.6m
m以上の粗粒炭と0.6mm以下の石炭に篩い分け、
0.6mm以下の石炭にタールを21%添加混練したタ
ール混練炭を、粗粒炭に3:7の割合で混合しASTM
嵩密度測定値の0.71に合わせて、電気炉に装入後乾
留した例である。
【0090】比較例3は、比較例1の乾燥炭にタールを
2%添加混練し、ASTM嵩密度測定値の0.78に合
わせて電気炉に装入後乾留した例である。
【0091】比較例1は高装入密度でタールの添加がな
い場合であるが、DI150 15は83.5と通常の高炉使
用基準を若干下回り、CSRはタールの添加効果がない
ため52と通常の高炉使用基準を大幅に下回った。この
比較例1より装入密度効果だけでは非微粘結炭60%以
上と言う多量配合が困難であることを示している。特に
タール添加効果の大きいCSRの低下が大きく問題であ
る。
【0092】比較例2はタールが高添加率で添加されて
いるが高装入密度になっていない場合である。装入密度
効果の大きい冷間ドラム強度は、装入密度低下によりD
15 0 15は73.7と大幅に低下し、CSRはタールが
高添加率であるにもかかわらずDIが低いため53.1
と大幅に低下している。 タール添加効果のみで装入密
度効果がない場合は、非微粘結炭の多量配合が困難であ
ることを示している。
【0093】比較例3は装入密度が比較例2より高めで
はあるが実施例1、2より低く、タールも添加はされて
いるが、添加率が実施例1、2より低い例である。 D
150 15は83.1、CSR56.0であり、高装入密
度、高タール添加率でないためDI、CSRとも高炉使
用水準を満たしていない。
【0094】
【発明の効果】本発明により高装入密度かつ高粘結剤添
加率で装入が可能となり、安価な粘結性の劣る非微粘結
炭を、従来の方法による配合割合以上に多量に配合して
も、良質な高炉用コークスの製造が可能なった。その結
果、コークスの製造コストの低下が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するコークス製造プロセスのフロ
ーを示す図。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒径0.6mm以下の石炭に、表面水
    分、液体状瀝青物粘結剤、または表面水分と液体状瀝青
    物粘結剤との合計が、該石炭に対して18〜27質量%
    になるように液体状瀝青物粘結剤を加えながら、粒径8
    mm〜50mmに造粒したペレットと、粒径0.6mm
    を越える粗粒炭とを配合し、コークス炉に装入して乾留
    することを特徴とする高炉用コークスの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記液体状瀝青物粘結剤が、装入炭全体
    に対して、含有率4質量%〜10質量%にすることを特
    徴とする請求項1記載の高炉用コークスの製造方法。
  3. 【請求項3】 装入炭中の非微粘結炭の配合率が65質
    量%以下であり、かつ装入炭の水分が6%以下である請
    求項1または2いずれかに記載の高炉用コークスの製造
    方法。
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