JP2002327033A - 熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物

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JP2002327033A
JP2002327033A JP2002055469A JP2002055469A JP2002327033A JP 2002327033 A JP2002327033 A JP 2002327033A JP 2002055469 A JP2002055469 A JP 2002055469A JP 2002055469 A JP2002055469 A JP 2002055469A JP 2002327033 A JP2002327033 A JP 2002327033A
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elastomer composition
copolymer
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Application number
JP2002055469A
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Michihisa Tasaka
道久 田坂
Tomozo Ogawa
智三 小川
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Riken Technos Corp
Original Assignee
Riken Technos Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープのプライマーとの接着性に優れ、押出
し成形性、射出成形性の優れた熱可塑性エラストマー組
成物の提供。 【解決手段】 (a)芳香族ビニル化合物を主体とする
重合体ブロックAの少なくとも2個と、共役ジエン化合
物を主体とする重合体ブロックBの少なくとも1個とか
らなるブロック共重合体、その水添ブロック共重合体、
及びオレフィン系共重合体ゴムからなる群から選ばれる
少なくとも一種のエラストマー100重量部、(b)水
酸基を有する(メタ)アクリル酸エステル系化合物0.
1〜200重量部、及び(c)有機過酸化物0.01〜
3.0重量部を含有する組成物を溶融混練して得られる
プライマー接着性に優れる熱可塑性エラストマー組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性エラスト
マー組成物に関し、特に、テープとの接着性及びプライ
マー接着性に優れ、さらに押出成形性、射出成形性に優
れた熱可塑性エラストマー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴム弾性を有する軟質材料であっ
て、加硫工程を必要とせず、熱可塑性樹脂と同様な成形
加工性及びリサイクルが可能なポリスチレン系熱可塑性
エラストマー又はオレフィン系共重合ゴムを用いた熱可
塑性エラストマーが、自動車部品、家電部品、電線被
覆、医療用部品、履物、雑貨等の分野で多用されてい
る。
【0003】熱可塑性エラストマーの中でも、芳香族ビ
ニル化合物−共役ジエン化合物のブロック共重合体であ
るスチレン−ブタジエン−スチレン共重合体(SB
S)、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体(SI
S)などのポリスチレン系熱可塑性エラストマーは、柔
軟性に富み、常温で良好なゴム弾性を有し、かつ、これ
らより得られる熱可塑性エラストマー組成物は加工性に
優れており、加硫ゴムの代替品として広く使用されてい
る。
【0004】また、これらのエラストマー中のスチレン
と共役ジエンのブロック共重合体の分子内二重結合を水
素添加したエラストマー組成物は、耐熱老化性(熱安定
性)および耐候性を向上させたエラストマーとして、さ
らに広く多用されている。さらに、これらの水素添加ブ
ロック共重合体を用いた熱可塑性エラストマー組成物の
耐油性、加熱加圧変形率(圧縮永久歪み)や高温時のゴ
ム弾性を改良するものとして、上記ブロック共重合体の
水素添加誘導体を含む組成物を架橋させて得られる架橋
体が提案されている(例えば、特開昭59−6236号
公報、特開昭63−57662号公報、特公平3−49
927号公報、特公平3−11291号公報及び特公平
6−13628号公報)。
【0005】これらのスチレン系熱可塑性エラストマー
及びポリオレフィン系熱可塑性エラストマーをテープ接
着させる用途に用いることができる。その際は、これら
熱可塑性エラストマーにプライマーを塗布し、80℃以
上で数分間熱処理をしてからテープを貼るのが通常であ
る。しかし、接着強度を実用レベルまで発現 あるいは
向上させるためには、熱処理工程が必要なために生産性
が上がらないという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、テープやプライマーとの接着性に優れ、押出し
成形性、射出成形性の優れた熱可塑性エラストマー組成
物を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、水酸基を有する
(メタ)アクリル酸エステル系化合物の存在下に架橋処
理することにより、接着性に優れた熱可塑性エラストマ
ー組成物が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明の第1の発明は、(a)
(a−1)芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロ
ックAの少なくとも2個と、共役ジエン化合物を主体と
する重合体ブロックBの少なくとも1個とからなるブロ
ック共重合体、(a−2)(a−1)を水素添加して得
られる水添ブロック共重合体、及び(a−3)オレフィ
ン系共重合体ゴムからなる群から選ばれる少なくとも一
種のエラストマー100重量部、(b)水酸基を有する
(メタ)アクリル酸エステル系化合物0.1〜200重
量部、及び(c)有機過酸化物0.01〜3.0重量部
を含有する組成物を溶融混練して得られることを特徴と
する熱可塑性エラストマー組成物である。
【0009】また、本発明の第2に発明は、(d)末端
あるいは側鎖に水酸基を有する接着性ポリマーを更に含
むことを特徴とする第1の発明に記載の熱可塑性エラス
トマー組成物である。
【0010】また、本発明の第3の発明は、第1又は2
の発明に記載の熱可塑性エラストマー組成物からなるこ
とを特徴とするテープ用粘着剤である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明を各成分、製造方法につい
て以下に詳細に説明する。
【0012】1.構成成分 (1)エラストマー成分(a) 本発明で用いるエラストマー成分(a)は、次の(a−
1)、(a−2)、(a−3)の群から選ばれる少なく
とも一種のエラストマーである。
【0013】(a−1)ブロック共重合体 ブロック共重合体成分(a−1)は、芳香族ビニル化合
物を主体とする重合体ブロックAの少なくとも2個と、
共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックBの少な
くとも1個とからなるブロック共重合体である。例え
ば、A−B−A、B−A−B−A、A−B−A−B−A
等の構造を有する芳香族ビニル化合物−共役ジエン化合
物ブロック共重合体を挙げることができる。
【0014】上記ブロック共重合体は、芳香族ビニル化
合物を5〜60重量%、好ましくは、20〜50重量%
含む。
【0015】芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブ
ロックAは、好ましくは、芳香族ビニル化合物のみから
成るか、または芳香族ビニル化合物50重量%以上、好
ましくは70重量%以上と任意成分、例えば共役ジエン
化合物との共重合体ブロックである。
【0016】共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロ
ックBは、好ましくは、共役ジエン化合物のみから成る
か、または任意成分、例えば共役ジエン化合物50重量
%以上、好ましくは70重量%以上と芳香族ビニル化合
物との共重合体ブロックである。
【0017】ブロック共重合体の数平均分子量は、好ま
しくは5,000〜1,500,000、より好ましく
は、10,000〜550,000、更に好ましくは1
00,000〜400,000の範囲であり、分子量分
布は10以下である。ブロック共重合体の分子構造は、
直鎖状、分岐状、放射状あるいはこれらの任意の組合せ
のいずれであってもよい。
【0018】また、これらの芳香族ビニル化合物を主体
とする重合体ブロックA、共役ジエン化合物を主体とす
る重合体ブロックBにおいて、分子鎖中の共役ジエン化
合物又は芳香族ビニル化合物由来の単位の分布がランダ
ム、テーパード(分子鎖に沿ってモノマー成分が増加又
は減少するもの)、一部ブロック状又はこれらの任意の
組合せでなっていてもよい。芳香族ビニル化合物を主体
とする重合体ブロックA又は共役ジエン化合物を主体と
する重合体ブロックBがそれぞれ2個以上ある場合に
は、各重合体ブロックはそれぞれが同一構造であっても
異なる構造であってもよい。
【0019】ブロック共重合体を構成する芳香族ビニル
化合物としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルトルエン、p−第3ブチルスチレン等のうち
から1種又は2種以上を選択でき、なかでもスチレンが
好ましい。また共役ジエン化合物としては、例えば、ブ
タジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3
−ジメチル−1,3−ブタジエン等のうちから1種又は
2種以上が選ばれ、なかでもブタジエン、イソプレン及
びこれらの組合せが好ましい。
【0020】上記ブロック共重合体の具体例としては、
スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体(SBS)、
スチレン−イソプレン−スチレン共重合体(SIS)、
等が挙げられる。
【0021】これらのブロック共重合体の製造方法とし
ては数多くの方法が提案されているが、代表的な方法と
しては、例えば特公昭40−23798号公報に記載さ
れた方法により、リチウム触媒又はチーグラー型触媒を
用い、不活性媒体中でブロック重合させて得ることがで
きる。
【0022】(a−2)水添ブロック共重合体 水添ブロック共重合体成分(a−2)は、(a−1)の
水素添加物であり、芳香族ビニル化合物を主体とする重
合体ブロックAの少なくとも2個と、共役ジエン化合物
を主体とする重合体ブロックBの少なくとも1個とから
なるブロック共重合体の水素添加物である。
【0023】成分(a−1)の水素添加物にあって、共
役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックBにおい
て、その水素添加率は任意であるが、好ましくは50%
以上、より好ましくは55%以上、更に好ましくは60
%以上である。また、そのミクロ構造は、任意であり、
例えば、ポリブタジエンブロックにおいては、1,2−
ミクロ構造が好ましくは20〜50重量%、特に好まし
くは25〜45重量%である。また、1,2−結合を選
択的に水素添加した物であっても良い。ポリイソプレン
ブロックにおいてはイソプレンの好ましくは70〜10
0重量%が1,4−ミクロ構造を有し、かつイソプレン
に由来する脂肪族二重結合の少なくとも90%が水素添
加されたものが好ましい。
【0024】用途により水素添加したブロック共重合体
を使用する場合には、上記水添物を用途に合わせて適宜
使用することが出来る。
【0025】(a−2)成分の水添ブロック共重合体の
具体例としては、スチレン−エチレン−ブテン・スチレ
ン共重合体(SEBS)、スチレン−エチレン−プロピ
レン−スチレン共重合体(SEPS)、スチレン−エチ
レン・エチレン・プロピレン−スチレン共重合体(SE
EPS)、スチレン−ブタジエン・ブチレン−スチレン
共重合体(部分水添スチレン−ブタジエン−スチレン共
重合体、SBBS)等を挙げることができる。
【0026】(a−3)オレフィン系共重合体ゴム オレフィン系共重合体ゴム成分(a−3)は、エチレ
ン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン等のα−オ
レフィンが共重合してなるエラストマーあるいはこれら
と非共役ジエンとが共重合してなるオレフィン系共重合
体ゴムが挙げられる。
【0027】非共役ジエンとしては、ジシクロペンタジ
エン、1,4−ヘキサジエン、ジシクロオクタジエン、
メチレンノルボルネン、5−エチリデン−2−ノルボル
ネン等を挙げることができる。
【0028】このようなオレフィン系共重合体ゴムとし
ては、具体的には、エチレン−プロピレン共重合体ゴ
ム、エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体ゴ
ム、エチレン−1−ブテン共重合体ゴム、エチレン−1
−ブテン−非共役ジエン共重合体ゴム、エチレン−プロ
ピレン−1−ブテン共重合体ゴム等が挙げられる。
【0029】(2)水酸基を有する(メタ)アクリル酸
エステル化合物成分(b) 本発明で用いる水酸基を有する(メタ)アクリル酸エス
テル化合物成分(b)は、分子構造内に水酸基を有する
アクリル酸エステル化合物及びメタアクリル酸エステル
化合物である。(b)成分は、エラストマー成分(a)
に過酸化物の存在下にグラフト重合し、熱可塑性エラス
トマー組成物の接着性を向上させる機能を発揮する。具
体的な化合物としては、2−ヒドロキシメチルアクリレ
ート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロ
キシブチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアク
リレート、カプロラクトンアクリレート、ECH変性フ
ェノキシアクリレート、ポリプロピレングリコールアク
リレート、EO変性コハク酸アクリレート、ECH変性
1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、2−ヒドロ
キシ−3−アクリロイロキシプロピルメタクリレート、
2−ヒドロキシ−3−メタクリロキシプロピルトリメチ
ルアンニウムクロライド、2−ヒドロキシブチルメタク
リレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−
ヒドロキシメチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピルメタクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロ
ピルメタクリレート、ポリエチレングリコールーポリプ
ロピレングリコールメタクリレート、ポリ(エチレング
リコール−テトラメチレングリコール)メタクリレー
ト、ポリ(プロピレングリコール−テトラメチレングリ
コール)メタクリレート、ポリエチレングリコールメタ
クリレート、メタクリル酸亜鉛、ポリエチレングリコー
ルメタクリレート、EO変性リン酸ジメタクリレート、
3−ヒドロキシブチルアクリレート、エチル−2−ヒド
ロキシエチルフマレート、ヒドロキシブチルビニルエー
テル、及びこれらからなる重合体、共重合体あるいは他
の単量体との共重合体を挙げることができる。これらの
化合物又は重合体は、単独で用いても、2種類以上を混
合して用いてもよい。ここで、アクリル酸エステル化合
物と共重合可能な単量体としては、エチレン、プロピレ
ン、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル等を挙げること
ができる。
【0030】成分(b)の配合量は、成分(a)100
重量部に対して、0.1〜200重量部であり、好まし
くは0.5〜150重量部であり、さらに好ましくは1
〜80重量部である。配合量が0.1重量部未満では、
得られるエラストマー組成物の接着性は発現しない。ま
た、200重量部を超えると、得られるエラストマー組
成物の柔軟性が失われ、成形性が悪化する。
【0031】(3)有機過酸化物成分(c) 本発明の有機過酸化物成分(c)は、ラジカルを発生せ
しめ、そのラジカルを連鎖的に反応させて、成分(a)
を架橋せしめる働きを有し、同時に、成分(b)を成分
(a)にグラフト重合させる働きをする。成分(c)と
しては、例えば、ジクミルパーオキシド、ジ−tert
−ブチルパーオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ
−(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−
ジメチル−2,5−ジ−(tert−ブチルパーオキ
シ)ヘキシン−3、1,3−ビス(tert−ブチルパ
ーオキシイソプロピル)ベンゼン、1,1−ビス(te
rt−ブチルパーオキシ)−3、3,5−トリメチルシ
クロヘキサン、n−ブチル−4,4−ビス(tert−
ブチルパーオキシ)バレレート、ベンゾイルパーオキシ
ド、p−クロロベンゾイルパーオキシド、2,4−ジク
ロロベンゾイルパーオキシド、tert−ブチルパーオ
キシベンゾエート、tert−ブチルパーオキシイソプ
ロピルカーボネート、ジアセチルパーオキシド、ラウロ
イルパーオキシド、tert−ブチルクミルパーオキシ
ド等を挙げることができる。これらのうちで、臭気性、
着色性、スコーチ安全性の観点から、2,5−ジメチル
−2,5−ジ−(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサ
ン、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(tert−ブチ
ルパーオキシ)ヘキシン−3が特に好ましい。
【0032】成分(c)の配合量は、成分(a)100
重量部に対して、0.01〜3.0重量部、好ましくは
0.02〜1.0重量部である。配合量が0.01重量
部未満では、架橋を十分達成できず、得られるエラスト
マーの耐熱性、機械的強度が低い。一方、3.0重量部
を超えると、成形性が悪くなる。
【0033】(4)末端あるいは側鎖に水酸基を有する
接着性ポリマー 本発明の熱可塑性エラストマー組成物においては、必要
に応じて、上記(b)成分の働きをより効果的にするた
めに、更に、末端あるいは側鎖に水酸基を有する接着性
ポリマー成分(d)を配合することができる。成分
(d)としては、末端水酸基含有液状ポリブタジエン、
ケン化エチレン−酢酸ビニルコポリマー等を挙げること
ができ、それぞれを単独で配合してもよく、同時に配合
することもできる。
【0034】末端水酸基含有液状ポリブタジエンは、エ
ラストマー組成物を溶融処理する際に、主として(a)
成分に有機過酸化物の存在下にグラフト重合し、エラス
トマー組成物中の低分子量物のブリードアウトの抑制効
果も発揮する。該液状ポリブタジエン成分は、主鎖の微
細構造がビニル1,2−結合型、トランス1,4−結合
型、シス1,4−結合型からなる、室温において透明な
液状の重合体である。ここで、ビニル1,2−結合は3
0重量%以下であることが好ましく、ビニル1,2−結
合が30重量%を超えては、得られる組成物の低温特性
が低下するため好ましくない。
【0035】ここで、末端水酸基含有量(JIS K
1557)は、0.05〜3.0mol/kgが好まし
く、より好ましくは、0.1〜1.5mol/kgの範
囲である。
【0036】また、液状ポリブタジエンの数平均分子量
は、1,000〜5,000が好ましく、更に好ましく
は2,000〜4,000である。数平均分子量が1,
000未満では、得られる組成物の耐熱変形性が低下
し、5,000を超えると、得られる組成物の相溶性が
低下する。市販品としては、例えば、出光石油化学株式
会社製 R−45HT(商標)が挙げられる。
【0037】ケン化エチレン−酢酸ビニルコポリマー
は、エチレン−酢酸ビニルコポリマーを加水分解して得
られたエチレン−ビニルアルコールコポリマーを主体と
するポリマーであり、水酸基を有し、上記(b)成分の
機能を効果的にする働きをし、エラストマー組成物の接
着性を向上させる。
【0038】上記ケン化エチレン−酢酸ビニルコポリマ
ーとしては、エチレン含有量が50〜95重量%、酢酸
ビニル成分の鹸化度が60%以上の組成を有するものが
好ましい。エチレン含有量が50重量%未満では耐熱性
が低下し、95重量%を超えると柔軟性が低下する。ま
た、酢酸ビニル成分の鹸化度が60%未満の場合も耐熱
性が低下する。エチレン含有量が60〜90重量%、鹸
化度が90%以上のケン化エチレン−酢酸ビニルコポリ
マーが特に好ましい。
【0039】また、ケン化エチレン−酢酸ビニルコポリ
マーのMFR(190℃、2.16kg荷重)は、0.
5〜300g/10分が好ましく、より好ましくは1〜
200g/10分である。MFRが0.5g/10分未
満では成形性が低下し、300g/10分を超えると機
械特性と耐熱性が低下する。
【0040】成分(d)の配合量は、末端水酸基含有液
状ポリブタジエンを用いる場合は、成分(a)100重
量部に対して、1〜70重量部が好ましく、より好まし
くは5〜30重量部である。配合量が1重量部未満では
接着性を向上させる効果が発現せず、70重量部を超え
ると、低分子量成分のブリードアウトを生じ易く成形品
にベトツキが生じ、かつエラストマー組成物が臭気を有
すようになることがある。また、ケン化エチレン−酢酸
ビニルコポリマーを用いる場合は、成分(a)100重
量部に対して、1〜180重量部が好ましく、より好ま
しくは2〜90重量部である。配合量が1重量部未満で
は接着性を向上させる効果が発現せず、180重量部を
超えると、低分子量成分のブリードアウトを生じ易く成
形品にベトツキが生じ、かつエラストマー組成物の柔軟
性が失われる。
【0041】(5)パーオキサイド分解型オレフィン系
樹脂成分(e) 本発明の熱可塑性エラストマー組成物には、必要に応じ
て、パーオキサイド分解型オレフィン系樹脂成分(e)
を配合することができる。(c)成分は、得られる組成
物のゴム分散を良好にし、かつ成形品の外観を良好にす
ると共に、硬度及び収縮率の調整に効果を有するもので
ある。該成分は、パーオキサイドの存在下に加熱処理す
ることによって熱分解して適度に分子量を減じ、溶融時
の流動性が増大するオレフィン系の重合体又は共重合体
であり、例えば、アイソタクチックポリプロピレンやプ
ロピレンと他のα−オレフィン、例えば、エチレン、1
−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、
1−オクテンなどとの共重合体を挙げることができる。
【0042】上記オレフィン系共重合体のホモ部分のD
SC測定による融点は、好ましくは、Tmが150〜1
67℃、△Hmが25〜83mJ/mgの範囲のもので
ある。結晶化度はDSC測定のTm、△Hmから推定す
ることができる。Tm、△Hmが上記の範囲外では、得
られるエラストマー組成物の耐油性や100℃以上にお
けるゴム弾性が改良されない。
【0043】また、成分(e)のメルトフローレート
(MFR、ASTM D−1238、L条件、230
℃)は、好ましくは0.1〜200g/10分、更に好
ましくは0.5〜100g/10分である。MFRが
0.1g/10分未満では、得られるエラストマー組成
物の成形性が低下し、200g/10分を超えると、得
られるエラストマー組成物の機械的強度が低下する。
【0044】成分(e)の配合量は、配合する場合は、
成分(a)100重量部に対して、1〜600重量部が
好ましく、より好ましくは5〜200重量部である。配
合量が1重量部未満では成形性が悪化し、600重量部
を超えると、得られるエラストマー組成物の硬度が高く
なり過ぎ柔軟性が失われてゴム的感触の製品が得られな
い。
【0045】(6)非芳香族系ゴム用軟化剤成分(f) 本発明の熱可塑性エラストマー組成物には、必要に応じ
て、非芳香族系ゴム用軟化剤成分(b)を配合すること
ができる。(f)成分としては、非芳香族系の鉱物油ま
たは液状もしくは低分子量の合成軟化剤を挙げることが
できる。ゴム用として用いられる鉱物油軟化剤は、芳香
族環、ナフテン環およびパラフィン鎖の三者の組み合わ
さった混合物であって、パラフィン鎖炭素数が全炭素数
の50%以上を占めるものはパラフィン系、ナフテン環
炭素数が30〜40%のものはナフテン系、芳香族炭素
数が30%以上のものは芳香族系と呼ばれて区別されて
いる。
【0046】本発明の成分(f)として用いられる鉱物
油系ゴム用軟化剤は区分でパラフィン系およびナフテン
系のものである。芳香族系の軟化剤は、その使用により
成分(a)が可溶となり、架橋反応を阻害し、得られる
組成物の物性の向上が図れないので好ましくない。本発
明の成分(f)としては、パラフィン系のものが好まし
く、更にパラフィン系の中でも芳香族環成分の少ないも
のが特に適している。また、液状もしくは低分子量の合
成軟化剤としては、ポリブテン、水素添加ポリブテン、
低分子量ポリイソブチレン等が挙げられる。
【0047】これらの非芳香族系ゴム用軟化剤の性状
は、37.8℃における動的粘度が20〜50,000
cSt、100℃における動的粘度が5〜1,500c
St、流動点が−10〜−15℃、引火点(COC)が
170〜300℃を示すのが好ましい。さらに、重量平
均分子量が100〜2,000のものが好ましい。
【0048】成分(f)の配合量は、配合する場合は、
成分(a)100重量部に対して、1〜300重量部が
好ましく、より好ましくは5〜150重量部である。配
合量が1重量部未満では成形性改良や柔軟性改良の効果
がなく、300重量部を超えると、得られるエラストマ
ー組成物から軟化剤がブリードアウトしやすく、剥離や
変形及びフローマークが成形品に生じ易くなる。
【0049】(7)無機充填剤成分(g) 本発明のエラストマー組成物においては、必要に応じ
て、無機充填剤成分(g)を配合することができる。成
分(g)は、エラストマー組成物から得られる成形品の
圧縮永久歪みなど一部の物性を改良する効果のほかに、
増量による経済上の利点を有する。成分(g)として
は、炭酸カルシウム、タルク、シリカ、珪藻土、硫酸バ
リウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、マイ
カ、クレー、酸化チタン、カーボンブラック、ガラス繊
維、中空ガラスバルーン、炭素繊維、チタン酸カルシウ
ム繊維、天然けい酸、合成けい酸(ホワイトカーボン)
等が挙げられる。これらのうち、炭酸カルシウム、タル
クが特に好ましい。
【0050】成分(g)の配合量は、配合する場合は、
成分(a)100重量部に対して、1〜150重量部が
好ましく、より好ましくは、3〜100重量部である。
配合量が、1重量部未満では添加効果がなく、150重
量部を超えると、得られるエラストマー組成物の機械的
強度の低下が著しく、かつ、硬度が高くなって柔軟性が
失われ、ゴム的な感触の製品が得られなくなる。
【0051】(8)エステル系架橋助剤成分(h) 本発明のエラストマー組成物においては、必要に応じ
て、成分(h)エステル系架橋助剤を配合することがで
きる。成分(h)は、エラストマー組成物の製造法にお
いて、上記の有機過酸化物成分(c)による架橋処理に
際して配合することができ、これにより均一かつ効率的
な架橋反応を行うことができる。成分(h)としては、
例えば、トリアリルシアヌレート、エチレングリコール
ジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレ
ート、トリエチレングリコールジメタクリレート、テト
ラエチレングリコールジメタクリレート、エチレングリ
コールの繰り返し単位数が9〜14のポリエチレングリ
コールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリ
メタクリレート、アリルメタクリレート、2−メチル−
1,8−オクタンジオールジメタクリレート、1,9−
ノナンジオールジメタクリレートのような多官能性メタ
クリレート化合物、ポリエチレングリコールジアクリレ
ート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオ
ペンチルグリコールジアクリレート、プロピレングリコ
ールジアクリレートのような多官能性アクリレート化合
物、ビニルブチラート又はビニルステアレートのような
多官能性ビニル化合物を配合することができる。これら
は、単独あるいは2種類以上を組み合わせて用いても良
い。上記の架橋助剤のうち、多官能性アクリレート化合
物または多官能性メタクリレート化合物が好ましく、ト
リエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレ
ングリコールジメタクリレートが特に好ましい。該化合
物は、取扱いが容易であると共に、有機過酸化物の可溶
化作用を有し、有機過酸化物の分散助剤として働くた
め、熱処理による架橋が均一かつ効果的になされ、硬さ
とゴム弾性のバランスのとれた熱可塑性エラストマーが
得られ得る。
【0052】成分(h)の配合量は、配合する場合は、
成分(a)100重量部に対して、0.05〜50重量
部が好ましく、より好ましくは0.1〜30重量部であ
る。配合量が0.05重量部未満では添加効果がなく、
50重量部を超えると、自己重合性により架橋の度合が
低下して効果が得られなくなる。
【0053】(9)その他の成分(i) なお、本発明のエラストマー組成物は、上記の成分の他
に、さらに必要に応じて、各種のブロッキング防止剤、
シール性改良剤、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、紫
外線吸収剤、滑剤、結晶核剤、着色剤等を含有すること
も可能である。ここで、酸化防止剤としては、例えば、
2,6−ジ−tert−p−ブチル−p−クレゾール、
2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、2,4−ジ
メチル−6−tert−ブチルフェノール、4,4−ジ
ヒドロキシジフェニル、トリス(2−メチル−4−ヒド
ロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン等のフ
ェノール系酸化防止剤、ホスファイト系酸化防止剤、チ
オエーテル系酸化防止剤等が挙げられる。このうちフェ
ノール系酸化防止剤、ホスファイト系酸化防止剤が特に
好ましい。酸化防止剤は、上記の成分(a)〜(h)の
合計100重量部に対して、0〜3.0重量部が好まし
く、特に好ましくは0.1〜1.0重量部である。
【0054】2.熱可塑性エラストマー組成物の製造 本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、上記成分
(a)〜(c)、又は必要に応じて成分(d)〜(i)
を加えて、各成分を同時にあるいは任意の順に加えて溶
融混練することにより製造することができる。
【0055】溶融混練の方法は、特に制限はなく、通常
公知の方法を使用し得る。例えば、単軸押出機、二軸押
出機、ロール、バンバリーミキサー又は各種のニーダー
等を使用し得る。例えば、適度なL/Dの二軸押出機、
バンバリーミキサー、加圧ニーダー等を用いることによ
り、上記操作を連続して行うこともできる。ここで、溶
融混練の温度は、好ましくは160〜220℃である。
【0056】3.熱可塑性エラストマー組成物の用途 本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、テープ用プラ
イマーである飽和ポリエステル系、ウレタン系、反応型
アクリル系、塩素化ポリオレフィン系、シス−1,4−
ポリイソプレンが主成分の天然ゴム系、ポリイソブチレ
ン系、ブチルゴム系、スチレン・ブタジエンゴム(SB
R)系、ロジン樹脂系、テルペン樹脂系、石油樹脂系、
クマロン樹脂系、インデン樹脂系などの粘着剤のプライ
マーとの接着性がよく、さらに成形性に優れている。特
に、塩素化ポリオレフィン系プライマーとは、加熱処理
することなく接着することから、セロファン、ポリ塩化
ビニル、ポリエステル、アセテート、アクリルなどのテ
ープ用粘着剤として有用であり、特にアセテート、ポリ
塩化ビニル系テープの粘着剤として有用である。
【0057】
【実施例】本発明を以下の実施例、比較例によって具体
的に説明する。なお、用いた試験方法及び試料は以下の
通りである。 1.試験方法 (1)硬度:JIS K 6253に準拠し、試験片は
6.3mm厚プレスシートを用いた。 (2)引張強さ:JIS K 6251に準拠し、試験
片は1mm厚プレスシートを、3号ダンベルで型試験片
に打抜いて使用した。引張速度は500mm/分とした
(室温で測定)。 (3)100%伸び応力:JIS K 6251に準拠
し、試験片は1mm厚プレスシートを、3号ダンベルで
型試験片に打抜いて使用した。引張速度は500mm/
分とした。 (4)破断伸び:JIS K 6251に準拠し、試験
片は1mm厚プレスシートを、3号ダンベルで型試験片
に打抜いて使用した。引張速度は500mm/分とし
た。 (5)接着性:1mm厚プレスシートにプライマー(C
hemlok459X;Lord Far East社
製)を塗布した直後、テープ(No.4257;3M社
製)を貼り、室温で1時間放置後、引張り試験機を用い
て180°剥離試験を行い、次の基準で評価した。 ○:テープ材料破壊 ×:剥離 (6)射出成形性:130mm×130mm×2mmの
シートを射出成形し、その外観を目視により観察し、フ
ローマーク、ヒケ発生の有無を次の基準で評価した。 ○:良い ×:悪い (7)押出成形性:40mm押出機で50mm×1mm
の帯状のシートを押出し、ブツ、エッジ成形性、光沢ム
ラを目視により観察し、次の基準で評価した。 ○:良い ×:悪い
【0058】2.試料 (1)SBSブロック共重合体成分(a−1):VEC
TOR2518(DEXCO POLYMERS社製) (2)水添ブロック共重合体成分(a−2): セプト
ン4077(クラレ株式会社製)、スチレン含有量:3
0重量%、イソプレン・ブタジエン含有量:70重量
%、数平均分子量:260,000、重量平均分子量:
320,000、分子量分布:1.23、水素添加率:
90%以上 (3)オレフィン共重合体ゴム成分(a−3):エチレ
ン−ブテン共重合体(EBR);エスプレンN0441
(住友化学工業株式会社製) (4)2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEM
A)成分(b):ライトエステルHO(共栄社化学株式
会社製) (5)有機過酸化物成分(c):パーヘキサ25B(日
本油脂株式会社製) (6)水酸基と共重合反応性不飽和二重結合(1,4結
合:80%)を持つ、液状ポリブタジエン成分(d−
1):R−45HT(出光石油化学株式会社製)、数平
均分子量:2800 (7)ケン化エチレン−酢酸ビニルコポリマー(d−
2):メルセンH−6051(東ソー株式会社製)、M
FR5g/10分、鹸化度100% (8)パーオキサイド分解型ポリプロピレン成分
(e):PP−BC8(日本ポリケム株式会社製)、結
晶化度:Tm166℃、△Hm82mJ/mg、MFR
1.8g/10分 (9)軟化剤成分(d):ダイアナプロセスオイル P
W−90(出光興産株式会社製) (10)炭酸カルシウム成分(g):NS400(三共
精粉株式会社製) (11)架橋助剤成分(h):NKエステル3G(新中
村化学株式会社製) (12)ヒンダードフェノール/フォスファイト/ラク
トン系複合酸化防止剤成分(i):HP2215(チバ
スペシャリティケミカルズ製)
【0059】実施例1〜5及び比較例1〜4 表1及び表2に示す量の各成分を用い、L/Dが47の
二軸押出機に投入して、混練温度200℃、スクリュー
回転数350rpmで溶融混練をして、ペレット化し
た。次に、得られたペレットを射出成形して試験片を作
成し、夫々の試験に供した。評価結果を表1及び表2に
示す。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】表1及び表2より明らかなように、実施例
1〜5は、本発明の熱可塑性エラストマー組成物であ
る。任意成分である成分(d)〜(i)の有無にかかわ
らず、いずれの熱可塑性エラストマー組成物も良好な性
状を示した。また、成分(a−2)のセプトン4077
の一部、又は全部をタフテックP JT−90(旭化成
社製 スチレン−ブタジエン・ブチレン−スチレン共重
合体、SBBS、スチレン含有量:30重量%、重量平
均分子量(Mw):110,000、数平均分子量(M
n):99,000、分子量分布:1.11)に置換し
ても同様に良好な結果が得られた。
【0063】一方、比較例1及び2は、成分(b)の配
合量を本発明の範囲外にしたものである。成分(b)が
少ないと、テープとの接着性が劣り、成分(b)が多い
と、射出成形性、押出し成形性が損なわれる。比較例3
及び4は、成分(c)の配合量を本発明の範囲外にした
ものである。成分(c)がないと、接着性が発現せず、
成分(c)が多いと、射出成形性、押出し成形性が損な
われる。
【0064】
【発明の効果】本発明の熱可塑性エラストマー組成物
は、テープ用のプライマーとの接着性が優れるためプラ
イマー塗布後の熱処理工程が不要となり、室温での乾燥
で十分な密着性が得られ、テープ用粘着剤として有用で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J004 AA05 AA10 4J026 AA12 AA13 AA14 AA17 AA38 AA68 AA69 AC01 AC02 AC04 AC11 AC16 AC19 AC32 BA30 DB07 DB13 GA08 4J040 CA031 DF041 DF051 DM011

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)(a−1)芳香族ビニル化合物を
    主体とする重合体ブロックAの少なくとも2個と、共役
    ジエン化合物を主体とする重合体ブロックBの少なくと
    も1個とからなるブロック共重合体、(a−2)(a−
    1)を水素添加して得られる水添ブロック共重合体、及
    び(a−3)オレフィン系共重合体ゴムからなる群から
    選ばれる少なくとも一種のエラストマー100重量部、
    (b)水酸基を有する(メタ)アクリル酸エステル系化
    合物0.1〜200重量部、及び(c)有機過酸化物
    0.01〜3.0重量部を含有する組成物を溶融混練し
    て得られることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成
    物。
  2. 【請求項2】 (d)末端あるいは側鎖に水酸基を有す
    る接着性ポリマーを更に含むことを特徴とする請求項1
    に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の熱可塑性エラス
    トマー組成物からなることを特徴とするテープ用粘着
    剤。
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