JP2002326561A - 車両の盗難防止装置 - Google Patents
車両の盗難防止装置Info
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Abstract
解錠操作が簡単でかつ大きな力を必要とせず低コスト化
を図ることができる車両の盗難防止装置。 【解決手段】 内燃機関の駆動が動力伝達系を介して駆
動輪に伝達されて走行することができる車両において、
前記動力伝達系における発進クラッチ35より下流側の駆
動をロックすることにより禁止するロック機構51,54
と、前記動力伝達系における発進クラッチ35より上流側
に動力を加えるモータ41と、前記動力伝達系における発
進クラッチ35より上流側のモータ41による駆動によりロ
ック機構54に作用してロック解除するアクチュエータ33
cとを備えた車両の盗難防止装置。
Description
移動を禁止する盗難防止装置に関する。
を禁止して盗難を防止するものとして特開平11−18
9185号公報に記載された例がある。同例は、スクー
タ型自動二輪車に適用したものであり、ユニットスイン
グ式エンジンの伝動ケースに取付けられたロックレバー
が後輪とともに回転する回転部材(遠心クラッチ)に係
脱自在に設けられ、別途設けられた操作レバーの操作で
ロックレバーが作動するようにした盗難防止装置であ
る。
位置にあるときに操作レバーが他人に操作されてロック
解除されないように操作レバーを固定することができる
鍵等による施錠装置が必須である。
バーは、操作ワイヤにより連結されて操作レバーの操作
が操作ワイヤを介してロックレバーに伝達されるように
している。
記したようにロック機構とは別に施錠装置を必要とし、
ロック解除するときは、まず施錠装置を解錠した後に操
作レバーを操作してロックを解除しなければならない。
イヤにより連結されているので、操作ワイヤの摺動に伴
う摩擦により操作レバーの操作にある程度大きな力が要
求されるとともに、この操作ワイヤを直接操作できない
ように構成する必要があり、コスト高となる。
で、その目的とする処は、ロック機構のほかに施錠装置
が不要でロック解錠操作が簡単でかつ大きな力を必要と
せず低コスト化を図ることができる車両の盗難防止装置
を供する点にある。
達成するために、本請求項1記載の発明は、内燃機関の
駆動が動力伝達系を介して駆動輪に伝達されて走行する
ことができる車両において、前記動力伝達系における発
進クラッチより下流側の駆動をロックすることにより禁
止するロック機構と、前記動力伝達系における発進クラ
ッチより上流側に動力を加えるモータと、前記動力伝達
系における発進クラッチより上流側の前記モータによる
駆動により前記ロック機構に作用してロック解除するア
クチュエータとを備えた車両の盗難防止装置とした。
発進クラッチは切離されており、当初モータの駆動は動
力伝達系の発進クラッチより上流側のみ伝達されてアク
チュエータが作動して、下流側をロックしていたロック
機構を円滑にロック解除することができる。
ク機構をロック解除することができるので、ロック解錠
操作が簡単でかつ大きな力を必要としない。ロック機構
のほかに施錠装置が不要で低コスト化を図ることができ
る。
両の盗難防止装置において、前記モータが、前記内燃機
関の始動用モータであることを特徴とする。
除用の専用モータを必要とせず低コスト化およびロック
機構の小型化を図ることができる。
動力伝達系を介して駆動輪に伝達されて走行することが
できる車両において、前記動力伝達系の一部をロックす
ることにより駆動を禁止するロック機構と、前記ロック
機構に作用してロック解除するアクチュエータと、前記
内燃機関の始動用モータの駆動を前記アクチュエータに
伝達するアンロック連動機構とを備えた車両の盗難防止
装置車両の盗難防止装置である。
を介してアクチュエータに伝達され、アクチュエータが
ロック機構に作用してロック解除を行う。始動用モータ
を利用してロック解除するので、別途専用の動力源を設
ける必要がなく、低コスト化を図るとともに、ロック解
錠操作が簡単でかつ大きな力を必要としない。
両の盗難防止装置において、前記動力伝達系の一部が前
記アンロック連動機構を構成することを特徴とする。
構成するので、構造が簡素化し、コストの低減を図るこ
とができる。
両の盗難防止装置において、前記ロック機構が前記動力
伝達系における発進クラッチより下流側の駆動をロック
し、前記動力伝達系における発進クラッチより上流側が
前記アンロック連動機構を兼ねることを特徴とする。
発進クラッチは切離されており、当初始動用モータの駆
動は動力伝達系の発進クラッチより上流側のアンロック
連動機構を介してアクチュエータを作動して、下流側を
ロックしていたロック機構を円滑にロック解除すること
ができる。動力伝達系における発進クラッチより上流側
がアンロック連動機構を兼ねるので、部品点数も少なく
構造が簡素化されコストの低減を図ることができる。
求項3記載の車両の盗難防止装置において、前記始動用
モータが、始動準備動作による駆動で前記ロック機構を
ロック解除することを特徴とする。
動準備動作による駆動でロック機構をロック解除するの
で、始動を円滑に行うことができる。
求項3記載の車両の盗難防止装置において、前記始動用
モータが、内燃機関の運転時に発電することができる発
電兼用モータであることを特徴とする。
で、始動用モータは始動、発電、ロック解除の3機能を
備え、部品点数が少なく軽量化及び低コスト化が図れ
る。
ついて図1ないし図10に基づき説明する。本実施の形
態に係る盗難防止装置50は、ペダルクランク付き自動二
輪車1に適用したものであり、該ペダルクランク付き自
動二輪車1の全体側面図を図1に図示する。
した車体フレーム3は、後部が斜め上方に湾曲して車体
ボディを構成しており、ヘッドパイプ2にステアリング
シャフト4が軸支され、ステアリングシャフト4の上部
に左右に展開したハンドル5が設けられ、ステアリング
シャフト4から下方へ延出したフロントフォーク6に前
輪7が軸支されている。
にシートポスト8が嵌挿されてシートポスト8の上端に
シート9が設けられている。車体フレーム3の下部にペ
ダルクランクシャフト10を中心に上下に揺動自在にスイ
ングユニットケース11が後方に延出しており、前後方向
に長尺のスイングユニットケース11の後半部の二股に分
岐した左右アーム部11L,11Rに挟まれて後端にスポー
クホイール12aを備えた後輪12が軸支されている。
ンクアーム13,13を介してペダル14,14が設けられてい
る。スイングユニットケース11には前側でペダルクラン
クシャフト10より後方に4サイクルストローク単気筒の
内燃機関15が搭載されている。
設された燃料タンク16が車体フレーム3の後端に連結支
持されており、その下方で内燃機関15との間には気化器
17が配設されている。
ース11の左側は伝動ケース18に覆われて人力伝達機構20
とVベルト式無段変速機構30が設けられている。図1お
よび図2を参照してペダルクランクシャフト10に嵌着さ
れたドライブスプロケット21と後輪12が嵌着された後車
軸22にワンウエイクラッチ23を介して軸支されたドリブ
ンスプロケット24との間に無端状のチェーン25が架渡さ
れて人力伝達機構20が構成され、ペダル14をこぐ踏力が
チェーン25を介して後輪12に伝達され、後輪12の回転は
ワンウエイクラッチ23によりペダル14には伝達されない
ようになっている。
端部に設けられたドライブプーリ32と後車軸24の前近傍
に設けられたドリブン軸36に回転自在に軸支されたドリ
ブンプーリ33との間にVベルト34が架渡されてVベルト
式無段変速機構30が構成されている。
ッチ(発進クラッチ)35がドリブンプーリ34とドリブン
軸36とを係脱し、ドリブン軸36に形成された小径ギア37
と後車軸22にワンウエイクラッチ39を介して嵌合された
大径ギア38とが噛合して減速ギア機構が構成されている
(図2参照)。
端には、電動機兼用の発電機であるACGスタータ41が
設けられている。一方ペダルクランクシャフト10に回転
自在に軸支された送風ファン44に一体に嵌着されたギア
43と前記ACGスタータ41のアウタロータに嵌着された
ギア42が噛合している。
と、ギア42,43を介して送風ファン44が回転するととも
に、ドライブプーリ32が一体に回転して回転数に応じて
Vベルト34を介して自動変速してドリブンプーリ33が回
転する。
ーリ33の回転はドリブン軸36に伝わり、小径ギア37と大
径ギア38との噛合およびワンウエイクラッチ39を介して
後車軸22を後輪12とともに回転する。
輪車1は、運転者がペダル14を踏む踏力を人力伝達機構
20を介して後輪12に伝達して走行させることもできれ
ば、内燃機関15の駆動をVベルト式無段変速機構20およ
び減速ギア機構を介して後輪12に伝達して走行させるこ
ともできる。
盗難防止装置50が設けられている。スイングユニットケ
ース11の後輪12のスポークホイール12aに対向する部分
の前側上方位置でドリブンプーリ33の近傍に盗難防止装
置50が取り付けられている。
半部の二股に分岐した左右アーム部11L,11R間に挟ま
れて後輪12が軸支されており、図3および図6,図8に
示すように一方の左側アーム部11Lに左右水平方向に指
向した円筒軸受部53が形成され、同円筒軸受部53に摺動
自在にロックバー51が嵌挿されている。
た右端部51aと一部切欠かれた左端取付部51bと中間の
左端取付部51b寄り所定箇所に周方向に亘って形成され
た係止溝51cが設けられおり、左端取付部51bにはキャ
ップ52が嵌合されピン52aで係合されている。なお係止
溝51cの右側面はテーパ面51dを形成している。
51の右端部51aが嵌合する凹部53aが形成され、円筒軸
受部53の左側開口部にはその開口端面に沿ってストッパ
プレート54が摺動自在に配設される。
示すように円孔55が形成された円孔部54aと長孔56が形
成された長孔部54bと長孔部54bの端部から直角に屈曲
して延びた断面が円弧状をした屈曲片54cからなる。
い円孔で一部凹出した処があり、長孔56の円孔55側端部
に屈曲片54cと同じ側に屈曲した突起54dが形成されて
いる。
筒軸受部53の開口に合せてロックバー51を貫通させ、長
孔部54bをドリブン軸36に向け、長孔56の端部を貫通し
てスイングユニットケース11に螺着されたピン57と長孔
56の他端の突起54dとの間に引張りスプリング58が長孔
56内にあって介装され、ストッパプレート54をドリブン
軸36方向に付勢する。
にスプリングシート59が被せられてストッパプレート54
の軸(左右)方向の動きを規制している。スプリングシ
ート59は円孔をロックバー51に貫通されてストッパプレ
ート54を覆い、膨出端部をボルト60でスイングユニット
ケース11に固着されて取付けられる。
引張りスプリング58によりドリブン軸36方向に付勢され
たストッパプレート54は、そのドリブン軸36側にある屈
曲片54cがその先端をドリブンプーリ33の一方の固定側
プーリ半体33aの外周縁に近接させている。
半体33aと可動側プーリ半体33bが相対向する面をV字
形にテーパさせて間にVベルト34を巻き掛けるようにし
ており(図6および図8参照)、右側の固定側プーリ半
体33aは図7に図示するように外周縁の3箇所にアクチ
ュエータである三角形状の突起33cを形成している。
したストッパプレート54の屈曲片54cは、位置によって
固定側プーリ半体33aの上記3箇所の突起33cに当接可
能で、回転する突起33cに当接すると、引張りスプリン
グ58に抗してストッパプレート54をドリブン軸36と反対
方向に摺動させることができる。
シート59の円孔を貫通するロックバー51は、スプリング
シート59とロックバー51の左端のキャップ52との間に介
装されたリターンスプリング61により左方向に付勢され
ている。
11Lの円筒軸受部53に摺動自在に支持されるロックバー
51に後輪12のスポークホイール12aを挟んで対向する右
側アーム部11Rには、ロックバー51の右端部51aが嵌合
する凹部62が形成されている。この凹部62の底壁を挟ん
だ反対側にはリミットスイッチ63が配置され、同リミッ
トスイッチ63の作動子63aが底壁の孔を貫通して凹部62
内に突出している。
左方に突出するロックバー51は、伝動ケース18に形成さ
れた円筒部18aに先端のキャップ52を移動自在に挿入し
ている。
成をしており、図6および図7はロック解除状態を示し
ており、ロックバー51はリターンスプリング61により左
方に移動して右端部51aが円筒軸受53の右端凹部53aに
嵌合して後輪12は自由に回転可能で、左端のキャップ52
は伝動ケース18の円筒部18aの左端開口部に位置する。
ー51の通常の径部に規制されてドリブン軸36から離れた
位置にあって屈曲片54cに固定側プーリ半体33aの外周
縁の突起33cも接触せずにドリブンプーリ33は回転す
る。
口部に位置するキャップ52を押し、リターンスプリング
61に抗してロックバー51を右方に押し込むと、ロックバ
ー51は後輪12のスポークホイール12aを貫通して右側ア
ーム部11Rの凹部62に嵌合する。
パプレート54の位置に至り、ストッパプレート54が引張
りスプリング58によりドリブン軸36側に摺動して係止溝
51cに嵌まりロックバー51が戻らないように係止されロ
ック状態となる。
12aを貫通して後輪12の回転が阻止され、このロック状
態はロックバー51の凹部62への嵌合によりリミットスイ
ッチ63の作動子63aが作動することで検知される。
ンプーリ33を回転させる。ドリブンプーリ33が回転する
と、その固定側プーリ半体33aの外周縁に設けられた三
角形状の突起33cがストッパプレート54の屈曲片54cに
摺接して(図7参照)ストッパプレート54をドリブン軸
36から離れる方向に摺動する。
トッパプレート54の円孔55がロックバー51の係止溝51c
のテーパ面51dに至ると、リターンスプリング61により
ロックバー51が左方へ突出して図6および図7に示すよ
うにロックが解除される。
回転させるのに、電動機兼用の発電機であるACGスタ
ータ41が電動機として用いられる。すなわちACGスタ
ータ41が電動機として駆動されると、クランクシャフト
31が回転し、クランクシャフト31とともに回転するドラ
イブプーリ32がVベルト34を回動してドリブンプーリ33
を回転し、前記ロックを解除する。
てドリブンプーリ33より下流には動力が伝達されない。
このACGスタータ41を制御する制御系構成図を図10
に示す。
ECU70により制御され、ACGスタータ制御用ECU
70はACGスタータ41を直接制御するモータ駆動用制御
回路71とIDコード照合手段72とからなる。
手段73からのコード信号が入力されるとともに、前記ロ
ックバー51の位置を検知するリミットスイッチ63のオン
・オフ信号が入力され、前記モータ駆動用制御回路71に
制御信号を出力するとともに点火ユニットおよび各電装
品への電力供給を制御するメインリレイ74に制御信号を
出力する。
あり、リモコン送信機75からの赤外線信号を受光する。
したがってロック状態でリミットスイッチ63がオンして
いるときに、車体のいずれかに取付けられたIDコード
取得手段73に向けてリモコン送信機75のボタン操作によ
り赤外線を出射すると、IDコード取得手段73で受光さ
れてIDコードがACGスタータ制御用ECU70に入力
され、内部のIDコード照合手段72により照合され、一
致するとモータ駆動用制御回路71に制御信号が出力され
て一定時間ACGスタータ41を駆動してロック解除を行
う。
がオフするので、次にリモコン送信機75のボタン操作が
なされると、今度はIDコード照合手段72が内燃機関の
始動と判断してACGスタータ41を駆動してクランクシ
ャフト31を回転させるとともにメインリレー74にオン信
号を出力して点火ユニットを駆動し内燃機関15を始動す
る。
動は、内燃機関始動時のACGスタータ41の駆動とは逆
方向に短時間回転駆動され、ピストンの圧縮行程の上死
点手前で停止され、実際の内燃機関15の始動の際の正回
転を容易にして始動を円滑に行えるようにしている。
関始動を自動的に順次行えるようにしてもよく、またリ
モコン送信機75はロック解除のみに使用し、内燃機関の
始動は別途キー操作により行うようにしてもよい。
作がない限り、後輪12の回転を禁止するロックバー51に
よるロックは解除されず、外部からのいたずらによって
解除されることはなく、確実に盗難を防止することがで
きる。
ンタッチ操作でなされ、ロック解除もリモコン送信機75
のワンタッチ操作でなされるので、操作し易く、大きな
力も必要としない。ロックバー51によるロック以外には
施錠装置を必要とせず低コスト化を図ることができる。
80について図11ないし図15に基づいて説明する。同
盗難防止装置80は、同じ前記ペダルクランク付き自動二
輪車1に適用したものであり、前記実施の形態ではドリ
ブンプーリ33の回転によりストッパプレート54が作動し
てロック解除が行われていたが、本実施の形態ではドラ
イブプーリ32の回転によりストッパプレート81が作動し
てロック解除が行われるものである。
定側プーリ半体85,スプリングシート86,引張りスプリ
ング87等以外は前記実施の形態と略同じであり、同じ部
材は同じ符号を用いる。ストッパプレート81は、図12
および図13に図示するように長尺部材であり、後端部
から順に、前部81a、クランク状に屈曲した屈曲部81
b、長円孔82を有する長円部81c、長尺連結部81d、長
孔83を有する長孔部81e、円孔84を有する円孔部81fか
らなり、前部81aの前端は屈曲片81gが形成され、長孔
83の前端に屈曲した突起81hが形成されている。
トケース11の左側アーム部11Lに沿わせて前後方向に指
向させ、後端の円孔55をスイングユニットケース11の左
側アーム部11Lの円筒軸受部53の開口に合せてロックバ
ー51を貫通させ、前端をクランクシャフト31に向け、長
円孔82を貫通したボルト88が左側アーム部11Lに螺着さ
れてストッパプレート81を前後に摺動自在に支持する。
プリングシート86が被せられ、スプリングシート86とロ
ックバー51のキャップ52との間にリターンスプリング61
が介装されている。
った引張りスプリング87が一端をスプリングシート86に
引っ掛け、他端をストッパプレート81の突起81hに掛け
てストッパプレート81をクランクシャフト31と反対方向
に付勢する。
は、図14および図15にドライブプーリの固定側プー
リ半体85の背面に形成された凹部開口縁85aの内側に入
り込み内周面に近接する。固定側プーリ半体85の開口縁
85aの内周面に三角形状の突起85bが当間隔に3箇所形
成されている。
ックバー51はリターンスプリング61により左方に移動
し、ストッパプレート81はロックバー51の通常の径部に
規制されてクランクシャフト31に近づいた位置にあって
屈曲片81gは固定側プーリ半体85の内周縁の突起85bも
接触せずにドライブプーリは回転する。
ング61に抗してロックバー51を右方に押し込むと、ロッ
クバー51は後輪12のスポークホイール12aを貫通して右
側アーム部11Rの凹部62に嵌合する(図15参照)。
パプレート81の位置に至り、ストッパプレート81が引張
りスプリング87によりクランクシャフト31と反対側に摺
動して係止溝51cに嵌まりロックバー51が戻らないよう
に係止されロック状態となる。
スタータ41を駆動してクランクシャフト31を逆回転させ
る。クランクシャフト31とともにドライブプーリが逆回
転すると、その固定側プーリ半体85の外周縁に設けられ
た三角形状の突起85bがストッパプレート81の屈曲片81
gに摺接して(図14参照)ストッパプレート81をクラ
ンクシャフト31側に摺動する。
トッパプレート81の円孔82がロックバー51の係止溝51c
のテーパ面51dに至ると、リターンスプリング61により
ロックバー51が左方へ突出して図14に示すようにロッ
クが解除される。ACGスタータ41の制御は前記実施の
形態と同様である。
にあっていたずらされることもなく、よってリモコン送
信機75による操作がない限り、後輪12の回転を禁止する
ロックバー51によるロックは解除されず確実に盗難を防
止することができる。またロックおよびロック解除がワ
ンタッチ操作でなされるので、操作し易い。
されたさらに別の実施の形態について図16に基づき説
明する。同実施の形態は、ユニットスイングケース90の
ペダルクランクシャフト91に軸支されたドライブプーリ
92と後車軸の前近傍に設けられたドリブン軸93に回転自
在に軸支されたドリブンプーリ94との間にVベルト95が
架渡されてVベルト式無段変速機構が構成されている。
に設けられたドライブスプロケット102とペダルクラン
クシャフト91に軸支されたドリブンスプロケット103と
の間にチェーン104が架渡されている。
ルト式無段変速機構を介して後輪96に伝達されて走行
し、他方内燃機関100の駆動はチェーン104を介してドリ
ブンスプロケット103を回転し、ドリブンスプロケット1
03からドライブプーリ92に伝達された後、Vベルト式無
段変速機構により後輪96に伝達されて走行する。
いて、ドリブン軸93に設けられた遠心クラッチ97のクラ
ッチアウタ97aの外周近傍に前記図1ないし図10に示
した実施の形態と同じ盗難防止装置105が設けられてい
る。すなわち引張りスプリング107に付勢されたストッ
パプレート106にロックバー108の係止溝に係止してロッ
クするようになっている。
クラッチ97のクラッチアウタ97aの外周面には滑らかな
膨出部97bが複数個周方向に設けられている。ロックバ
ー108が押し込まれて係止溝にストッパプレート106が嵌
り形成されたロック状態からACGスタータを駆動して
クランクシャフト101を逆回転させると、チェーン104お
よびVベルト式無段変速機構を介してドリブンプーリ94
および遠心クラッチ97のクラッチアウタ97aが回転し、
クラッチアウタ97aの外周面の膨出部97bがストッパプ
レート106に作用してストッパプレート106を移動する
と、ロックバー108がリターンスプリングにより左方に
戻りロックが解除される。
ランク付き自動二輪車にも本発明は、適用することがで
きる。
に適用した場合のスクータ型自動二輪車110の全体斜視
図を示す。本スクータ型自動二輪車110は、ユニットス
イング式内燃機関を搭載したものであり、ユニットスイ
ングケース111内の構造は、前記スクータ型自動二輪車1
10における人力駆動機構を除いたVベルト式無段変速機
構による動力伝達が行われる構造のもので、同様の盗難
防止装置が設けられている。
のキャップ112が図示されている。このキャップ112を押
してロックバーを移動してロックすることができ、リモ
コン送信機を操作してACGスタータを駆動し、Vベル
ト式無段変速機構を介してドリブンプーリの回転でスト
ッパプレートが作動されロックが解除される。
クバーが戻りロック解除されたことをリミットスイッチ
等で検知すると、自動的にスタータを再度駆動しメイン
リレーをオンして内燃機関を始動する。したがってリモ
コン送信機を一度操作するとロック解除と内燃機関の始
動を順次自動的に行うことができ、運転者の手間が省け
る。
供えた車両には本発明は適用可能である。
輪車の全体側面図である。
である。
である。
方要部断面図である。
部断面図である。
る。
ースの一部省略した側面図である。
た断面図である。
グケースの一部省略した側面図である。
二輪車の斜視図である。
プ、3…車体フレーム、4…ステアリングシャフト、5
…ハンドル、6…フロントフォーク、7…前輪、8…シ
ートポスト、9…シート、10…ペダルクランクシャフ
ト、11…ユニットスイングケース、12…後輪、13…クラ
ンクアーム、14…ペダル、15…内燃機関、16…燃料タン
ク、17…気化器、18…伝動ケース、20…人力伝達機構、
21…ドライブスプロケット、22…後車軸、23…ワンウエ
イクラッチ、24…ドリブンスプロケット、25…チェー
ン、30…Vベルト式無段変速機構、31…クランクシャフ
ト、32…ドライブプーリ、33…ドリブンプーリ、34…V
ベルト、35…遠心クラッチ、36…ドリブン軸、37…小径
ギア、38…大径ギア、39…ワンウエイクラッチ、41…A
CGスタータ、42…ギア、43…送風ファン、44…ギア、
50…盗難防止装置、51…ロックバー、52…キャップ、53
…円筒軸受部、54…ストッパプレート、55…円孔、56…
長孔、57…ピン、58…引張りスプリング、59…スプリン
グシート、60…ボルト、61…リターンスプリング、62…
凹部、70…ACGスタータ制御用ECU、71…モータ駆
動用制御回路、72…IDコード照合手段、73…IDコー
ド取得手段、75…リモコン送信機、80…盗難防止装置、
81…ストッパプレート、82…長円孔、83…長孔、84…円
孔、85…固定側プーリ半体、86…スプリングシート、87
…引張りスプリング、88…ボルト、90…ユニットスイン
グケース、91…ペダルクランクシャフト、92…ドライブ
プーリ、93…ドリブン軸、94…ドリブンプーリ、95…V
ベルト、96…後輪、100…内燃機関、101…クランクシャ
フト、102…ドライブスプロケット、103…ドリブンスプ
ロケット、104…チェーン、105…盗難防止装置、106…
ストッパプレート、107…引張りスプリング、108…ロッ
クバー、110…スクータ型自動二輪車、111…ユニットス
イングケース、112…キャップ。
Claims (7)
- 【請求項1】 内燃機関の駆動が動力伝達系を介して駆
動輪に伝達されて走行することができる車両において、 前記動力伝達系における発進クラッチより下流側の駆動
をロックすることにより禁止するロック機構と、 前記動力伝達系における発進クラッチより上流側に動力
を加えるモータと、 前記動力伝達系における発進クラッチより上流側の前記
モータによる駆動により前記ロック機構に作用してロッ
ク解除するアクチュエータとを備えたことを特徴とする
車両の盗難防止装置。 - 【請求項2】 前記モータは、前記内燃機関の始動用モ
ータであることを特徴とする請求項1記載の車両の盗難
防止装置。 - 【請求項3】 内燃機関の駆動が動力伝達系を介して駆
動輪に伝達されて走行することができる車両において、 前記動力伝達系の一部をロックすることにより駆動を禁
止するロック機構と、 前記ロック機構に作用してロック解除するアクチュエー
タと、 前記内燃機関の始動用モータの駆動を前記アクチュエー
タに伝達するアンロック連動機構とを備えたことを特徴
とする車両の盗難防止装置。 - 【請求項4】 前記動力伝達系の一部が前記アンロック
連動機構を構成することを特徴とする請求項3記載の車
両の盗難防止装置。 - 【請求項5】 前記ロック機構は前記動力伝達系におけ
る発進クラッチより下流側の駆動をロックし、 前記動力伝達系における発進クラッチより上流側が前記
アンロック連動機構を兼ねることを特徴とする請求項3
記載の車両の盗難防止装置。 - 【請求項6】 前記始動用モータは、始動準備動作によ
る駆動で前記ロック機構をロック解除することを特徴と
する請求項2または請求項3記載の車両の盗難防止装
置。 - 【請求項7】 前記始動用モータは、内燃機関の運転時
に発電することができる発電兼用モータであることを特
徴とする請求項2または請求項3記載の車両の盗難防止
装置。
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---|---|---|---|
JP2001134570A JP4526207B2 (ja) | 2001-05-01 | 2001-05-01 | 車両の盗難防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002326561A true JP2002326561A (ja) | 2002-11-12 |
JP4526207B2 JP4526207B2 (ja) | 2010-08-18 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001134570A Expired - Fee Related JP4526207B2 (ja) | 2001-05-01 | 2001-05-01 | 車両の盗難防止装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP4526207B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6768219B2 (en) * | 2001-02-19 | 2004-07-27 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Remote lock operation apparatus for light vehicle |
CN103895735A (zh) * | 2014-03-24 | 2014-07-02 | 江苏林海动力机械集团公司 | 摩托车用离合碟自锁防盗装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0449587U (ja) * | 1990-08-31 | 1992-04-27 |
-
2001
- 2001-05-01 JP JP2001134570A patent/JP4526207B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0449587U (ja) * | 1990-08-31 | 1992-04-27 |
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---|---|---|---|---|
US6768219B2 (en) * | 2001-02-19 | 2004-07-27 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Remote lock operation apparatus for light vehicle |
CN103895735A (zh) * | 2014-03-24 | 2014-07-02 | 江苏林海动力机械集团公司 | 摩托车用离合碟自锁防盗装置 |
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JP4526207B2 (ja) | 2010-08-18 |
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