JP2002326282A - 粘着シートの貼着方法 - Google Patents

粘着シートの貼着方法

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JP2002326282A
JP2002326282A JP2001130889A JP2001130889A JP2002326282A JP 2002326282 A JP2002326282 A JP 2002326282A JP 2001130889 A JP2001130889 A JP 2001130889A JP 2001130889 A JP2001130889 A JP 2001130889A JP 2002326282 A JP2002326282 A JP 2002326282A
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adhesive sheet
pressure
sensitive adhesive
substrate
sheet
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JP2001130889A
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Takahiro Iida
恭弘 飯田
Shin Morohashi
諸橋  慎
Akihiko Imagawa
秋彦 今川
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Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 しわ、スジ等の発生を防止し得る粘着シート
の貼着方法を提供する。 【解決手段】 基板及び粘着シートをラミネートロール
に供給、挟持して、基板の表面に粘着剤層を介して粘着
シートを貼着し、所定の長さの粘着シートがラミネート
ロールに供給された時点で、ラミネートロールの直前に
おいて粘着シートをカッターで切断する粘着シートの貼
着方法であって、粘着シートを切断するに際し、ラミネ
ートロールへの粘着シートの供給速度を0.01〜1m
/minに制御し、且つ、粘着シート2非緊張状態に維
持しながら切断することを特徴とする粘着シートの貼着
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着シートの貼着
方法に関する。詳しくは、しわ、スジ等の発生を防止し
得る粘着シートの貼着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント基板の表面に保護フィル
ムを貼着したり、ディスプレイの表面に電磁波シールド
フィルム、反射防止フィルムなどを貼着することを目的
として、圧着ロールを使用してガラス板、金属箔、樹脂
シートなどの基板に樹脂フィルムなどを貼着するラミネ
ーターが多数提案されている。例えば、特開平9−94
882号公報、特許第2980871号公報等には、搬
送ロールにより基板を移送しながら圧着ロールでフィル
ムを貼着するラミネータが提案されている。しかしなが
ら、該発明は、ラミネートするに際し、粘着シートに配
設された粘着剤層の変形を防止し、積層体にしわ、スジ
などが発生することを防止する手段については何も言及
していない。
【0003】通常、基板及び粘着シートをラミネーター
に供給して、基板の表面に粘着剤層を介して貼着シート
を貼着する。通常、所定の長さの粘着シートが貼着され
た時点で、基板及び粘着シートのラミネーターへの供給
を一時的に停止し、且つ、バキュウムプレートなどを用
いて切断部を固定して粘着シートを切断する。そのた
め、粘着シートは、ラミネーター装置内でラミネートさ
れた状態でラミネートロールによる押圧を受ける。更
に、バキュウムプレートなどにより固定されるため、押
圧と共に張力も受けることとなり、粘着剤層が変形を起
こし、粘着剤層の表面状態などが部分的に微妙に変化す
る。かかる粘着剤層の変形は、積層体にしわ、スジ等が
生じる原因となり、光学的に均一な特性を有する積層体
が得られない。特に、ディスプレイの表面に電磁波シー
ルドフィルム、反射防止フィルムなどを貼着する場合に
は、鮮明な画像が得られないこととなり品質管理上大き
な問題となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題に鑑み、しわ、スジ等の発生を防止し得る粘着シー
トの貼着方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、所定の長さの粘着シートがラミネートロール
に供給された時点で、ラミネートロールの直前において
粘着シートを切断するに際し、ラミネートロールへの粘
着シートの供給速度を0.01〜1m/minに制御
し、且つ、粘着シートを非緊張状態に維持することによ
り、上記課題が解決し得ることを見出し、本発明に到っ
た。
【0006】すなわち、本発明は、基板1及び粘着シー
ト2をラミネートロール11a、11bに供給、挟持し
て、基板1の表面に粘着剤層3を介して粘着シート2を
貼着し、所定の長さの粘着シート2がラミネートロール
11a、11bに供給された時点で、ラミネートロール
11a、11bの直前において粘着シート2をカッター
12で切断する粘着シートの貼着方法であって、粘着シ
ート2を切断するに際し、ラミネートロール11a、1
1bへの粘着シート2の供給速度を0.01〜1m/m
inに制御し、且つ、粘着シート2を非緊張状態に維持
することを特徴とする粘着シートの貼着方法である。
【0007】本発明に係わる粘着シートの貼着方法にお
いて、前記の粘着シート2を非緊張状態に維持する好ま
しい方法としては、(1)バキュウムプレート22によ
り粘着シート2を一時的に押す方法、(2)ラミネート
ロール11a、11bの周速度を搬送ロール13のそれ
より遅くする方法、及び(3)搬送ロール13の位置を
ラミネートロール11a、11b側に一時的に移動する
方法、から選ばれた少なくとも一つの方法により粘着シ
ート2を弛ませた後、バキュウムプレート22で粘着シ
ート2を吸着、固定する方法が挙げられる。
【0008】本発明の特徴は、基板の表面に所定の長さ
の粘着シートが貼着された時点で、ラミネートロールへ
の粘着シートの供給を停止せずに、該供給速度を低速に
抑え、且つ、粘着シートを非緊張状態に維持しながら切
断することにある。
【0009】かかる構成を採用することにより、ラミネ
ートロールにより挟持された部分、特に粘着剤層にかか
る過押圧と過張力が抑制され、粘着シートの粘着剤層の
変形を防止することができ、それに起因するスジ、しわ
などが発生することなしに、基板表面に粘着シートを貼
着することができる。従って、本発明は、ディスプレイ
等の表示装置の表面に電磁波シールドフィルム、反射防
止フィルム等を貼着する方法、プリント基板の表面に保
護フィルム等を貼着する方法、等として極めて有用であ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明は、基板の少なくとも片表面に粘着剤層を
介して粘着シートを貼着する方法を提供するものであ
る。
【0011】先ず、本発明に用いる基板、及び粘着シー
トについて説明する。本発明において、基板としては、
ガラス板、樹脂シート、金属箔等、又はこれらの連結物
等の平板状物が挙げられる。材質に関係なく、通常、基
板は、正方形、又は長方形等の枚葉の形状であってもよ
いし、また、巻芯にロール状に巻かれたものでもよい。
本発明が適用し得る基板の大きさ、厚みには特に制限は
ない。通常、形状が正方形、又は長方形である場合、一
辺が10〜500cm程度である。基板が金属箔である
場合、その材質としては、ステンレススチール、アルミ
ニウム、銅、亜鉛、ニッケル、チタン、錫、銀、又はこ
れらを含む合金、又はこれらの酸化物等が挙げられる。
【0012】基板が樹脂シートである場合、その材質と
しては、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹
脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化製樹脂、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリエーテ
ルエーテル樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられる。これら
の樹脂シートには、熱安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、帯電防止剤、着色剤、無機充填剤、可塑剤等を添加
してもよい。
【0013】粘着シートとしては、樹脂フィルム、樹脂
フィルム−金属箔積層体、又はこれらの連結体等の基材
シートの少なくとも片面に粘着剤層が配設されたものが
好ましく使用される。粘着シートを基板に貼着する際
は、粘着シートに形成された粘着剤層を介して基板の表
面に貼着する。粘着剤層による基板の汚染を防止する観
点から、粘着剤層の表面にセパレータと称する剥離フィ
ルムが貼着される。セパレータは、基板に貼着するに先
立って剥離される。
【0014】粘着シートの基材が樹脂フィルムである場
合、基材の材質としては、ポリエチレン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、エチレン−アク
リル酸共重合体、エチレン−アルキルアクリレート共重
合体等が挙げられる。これらの基材シートの少なくとも
片表面に形成される粘着剤層は、通常、アルキルアクリ
レート系粘着剤により形成される。粘着剤層は、上記基
材シートの少なくとも片表面に、粘着剤の溶液、又は乳
化液等を塗布、乾燥することにより形成される。
【0015】粘着シートの基材が樹脂フィルム−金属箔
積層体である場合、樹脂フィルムの材質としては、ポリ
エステル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエーテル樹脂等の
樹脂フィルムが挙げられる。金属箔としては、ステンレ
ススチール、アルミニウム、銅、亜鉛、ニッケル、チタ
ン、錫、銀、又はこれらを含む合金、あるいはこれらの
酸化物等との積層体が挙げられる。積層体を形成する樹
脂フィルムの厚みは20〜500μm程度、金属箔の厚
みは0.1〜1000nm程度である。樹脂フィルムに
金属箔を積層する方法としては、例えば、特開平10−
217380号公報に記載されるスパッタリング法など
が挙げられる。これらの少なくとも片表面、通常、樹脂
フィルム側に粘着剤層が形成される。粘着シートの基材
シートの厚みは20〜500μm程度、粘着剤層の厚み
は3〜50μm程度である。
【0016】粘着シートの粘着剤層の表面に貼着される
セパレータとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエチレンテレフタレート等の樹脂フィルムが挙げら
れる。セパレータの厚みは10〜200μm程度であ
る。これらの粘着シートは、巻芯にロール状に巻かれた
状態となっていることが一般的である。
【0017】次いで、本発明の粘着シートの貼着方法を
図面を用いて説明する。〔図1〕は、本発明に好ましく
用いられる粘着シート2の断面を示す模式図である。粘
着シート2は、基材シート2aの片表面に粘着剤層3が
配設され、更に粘着剤層3の表面にセパレータ4が配設
されている。本発明に用いる貼着シート2は、上記のよ
うに基材シート2aの片表面に粘着剤層3が配設された
ものが好ましい。しかし、これに限定されるものではな
く、粘着剤層3が形成されていないものでも差し支えな
い。その場合には、ラミネーターに供給する前に基材シ
ート2a、又は基板(後述する)の表面に粘着剤を塗布
すれば良い。前者を用いる場合、通常、粘着シート2
は、ロール状に巻かれた状態で粘着シート原布2b(図
2)として本発明の方法に供される。
【0018】〔図2〕は、本発明の粘着シートの貼着方
法の一例の概要を示す側面模式図である。粘着シート原
布2bから、搬送ロール14、ダンサーロール15、搬
送ロール16を経由して、粘着シート2は一対の剥離ピ
ンチロール17a、17bに供給され、挟持される。剥
離ピンチロール17a、17bを通過した粘着シート2
の粘着剤層3の表面からセパレータ4が剥離される。剥
離したセパレータ4は、セパレータ搬送ロール18、1
9を経由してセパレータ巻取ロール20に巻取られる。
セパレータ4が剥離された粘着シート2の粘着剤層3は
露出し、その基材シート2a側が搬送ロール13に接す
る向きで一対のラミネートロール11a、11bに供給
される。粘着シート2の貼着を実施するときの、ラミネ
ートロール11a、11bへの粘着シート2の搬送速度
は、通常、2〜30m/min程度である。
【0019】一方、基板1は、基板搬送装置21により
ラミネートロール11a、11bへ粘着シート2と等速
で供給される。ラミネートロール11a、11bに供給
された基板1及び粘着シート2は、両者の先端が一致す
るように粘着シート2の粘着剤層を介して重ね合わされ
て基板1の表面に連続的に粘着シート2が貼着される。
基板1が正方形又は長方形等の枚葉である場合、その後
端部までの長さに見合う長さの粘着シート2がラミネー
トロール11a、11bに供給されることが確認された
時点で、カッター12によりラミネートロール11a、
11bの手前で粘着シート2が切断される。基板1が巻
芯にロール状に巻かれたものである場合、基板1の巻き
物の全面に粘着シート2が貼着された時点で、カッター
12によりラミネートロール11a、11bの手前で粘
着シート2が切断される。
【0020】本発明に係わる粘着シートの貼着方法は、
基板1の後端部までの長さに見合う長さの粘着シート2
がラミネートロール11a、11bに供給されることが
確認されたた時点において、カッター12により粘着シ
ート2を切断する方法に特徴がある。すなわち、粘着シ
ート2を切断するに際し、ラミネートロール11a、1
1bへの粘着シート2の供給速度を0.01〜1m/m
inに制御して低速とし、且つ、粘着シート2を非緊張
状態に維持しながら切断する方法である。ここで、非緊
張状態に維持するとは、ラミネートロール11a、11
bと搬送ロール13との間にある粘着シート2に張力が
かかっていないことを意味し、好ましくは若干弛んだ状
態のことである。
【0021】粘着シート2を切断するに際し、搬送ロー
ル13とラミネートロール11a、11bの間にある粘
着シート2を非緊張状態にする方法として、(1)バキ
ュウムプレート22により粘着シート2を一時的に押す
方法、(2)ラミネートロール11a、11bの周速度
を搬送ロール13の周速度より遅くする方法、及び
(3)搬送ロール13の位置をラミネートロール11
a、11b側にに移動する方法、から選ばれた少なくと
も一つの方法により粘着シート2を弛ませた後、バキュ
ウムプレート22で粘着シート2を吸着、固定する方
法、が挙げられる。これらの方法の内、装置の簡便さを
考慮すると上記(1)の方法が好ましい。
【0022】〔図3〕を用いて、上記(1)の方法につ
いて説明する。[図3]は、バキュウムプレートを一時
的に作動させて、粘着シート2を非緊張状態にする方法
の一例を示す模式図である。図において、ラミネートを
行うときには、搬送ロール13を経由して、[図3]に
点線で示した如き状態で粘着シート2をラミネートロー
ル11a、11bに供給する。基板1の後端部までの長
さに見合う長さの粘着シート2がラミネートロール11
a、11bに供給されることが確認された時点で、バキ
ュウムプレート22を一時的に作動させて、22bの位
置まで粘着シート2を一時的に押す。このとき、粘着シ
ート2は、[図3]に実線で示したように「くの字」状と
なる。バキュウムプレート22を速やかに22aの状態
に戻すと共に、その位置において粘着シート2を吸着し
て固定する。この時、バキュウムプレート22とラミネ
ートロール11a、11bの間にある粘着シート2は弛
んだ状態、すなわち、非緊張状態にある。
【0023】上記(2)の方法としては、ラミネートロ
ール11a、11bの周速度を搬送ロール13の周速度
より遅くすることにより、この間の粘着シート2を非緊
張状態にする方法が挙げられる。この速度差としては、
0.1〜5%程度で十分である。上記(3)の方法とし
て、搬送ロール13の回転軸をラミネートロール11
a、11bの方向に対し、進退可能に設置し、粘着シー
ト2を切断する際に搬送ロール13をラミネートロール
11a、11bの方向に10〜100mm程度スライド
する方法が挙げられる。上記(2)及び(3)の方法で
粘着シート2を弛ませた後、バキュウムプレート22で
吸着・固定する方法は上記(1)の方法と同様である。
【0024】粘着シート2を切断するに際し、ラミネー
トロール11a、11bへの粘着シート2の供給速度を
0.01〜1m/minに制御する方法としては、
(A)ラミネート工程の全装置において、粘着シート2
の搬送速度を上記範囲に制御する方法、(B)粘着シー
ト原反2bからダンサーロール15に至る間の搬送速度
を通常の高速度で粘着シート2を搬送し、粘着シート2
を切断するときに搬送ロール16からラミネートロール
11a、11bに至る間の搬送速度を上記範囲に制御す
る方法が挙げられる。上記(B)の方法の場合、粘着シ
ート原反2bから搬送された余剰の粘着シート2は、ダ
ンサーロール15を作動させることにより適度の緊張状
態を保持することが好ましい。粘着ロール2の切断が完
了したら、ラミネートロール11a、11bへの粘着シ
ート2の供給速度をもとに戻して定常状態にし、高速度
で搬送してラミネートする。同時にバキュウムプレート
22による粘着シート2の吸着、固定を解除する。
【0025】上記のように、粘着シート2を切断する際
にラミネートロール11a、11bを停止しないことに
より、粘着剤層3の押し付け変形が防止される。更に、
この際、粘着シート2を非緊張状態にすることにより張
力の影響も受けないので、粘着剤層3の変形の防止効果
が一層顕著になるのである。
【0026】
【実施例】以下、実施例を示して本発明について更に詳
細に説明する。尚、実施例に示したスジ発生率は下記方
法により測定した。
【0027】(1)スジ発生率(%) 実施例又は比較例で得られた積層体について、1m離れ
た位置から視野角160度において肉眼で観察し、貼着
された粘着フィルム(反射防止フィルム)にスジが発生
しているか否かを観察し、全積層体に対するスジが発生
した積層体の枚数の比率を算出する。
【0028】実施例1 強化ガラス板[厚み:2.5mm]の片表面に接着剤層
を介して、スパッタフィルム積層体[三井化学(株)
製、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(以
下、PETフィルム)の片表面に、酸化インジウムと酸
化錫の混合物(以下、ITO)薄膜、及び、銀(以下、
Ag)薄膜を交互にスパッタリングした物、層構成:P
ET/ITO/Ag/ITO/Ag/ITO/Ag/I
TO、特開平10−217380号公報の実施例1に記
載の物と同等物]が貼着された強化ガラス−スパッタフ
ィルム積層体[機械方向長さ:960mm、機械方向と
直交する幅560mm]のスパッタフィルム側の表面
に、装置の概要が図2に示したラミネータを用いて、反
射防止フィルム[日本油脂(株)製、商品名:リアルッ
ク、粘着剤層及びセパレータ付]を貼着した。反射防止
フィルムを貼着したときの操作概要及び主条件は下記の
通りとした。
【0029】[図2]に示した2bに上記反射防止フィ
ルム原反をセットし、搬送ロール14、ダンサーロール
15、及び搬送ロール16を経由して、反射防止フィル
ムを表面硬度がショアD硬度40である剥離ピンチロー
ル17a、17bに連続的に供給し、挟持した。このと
きの挟持圧力は0.05MPaであった。該剥離ピンチ
ロールにおいて、反射防止フィルム表面のセパレータを
連続的に剥離し、セパレータはセパレータ搬送ロール1
8、19を経由して、セパレータ巻取ロール20に巻き
取った。セパレータが剥離された反射防止フィルムは、
その粘着剤層が搬送ロール13に接触しない向きでラミ
ネートロール11a、11bに連続的に供給した。
【0030】一方、強化ガラス−スパッタフィルム積層
体は、スパッタフィルムを上向きにして基板搬送装置2
1によりラミネートロール11a、11bに供給した。
ラミネートロール11a、11bにおいて、強化ガラス
−スパッタフィルム積層体のスパッタフィルム側表面に
粘着剤層を介して反射防止フィルムを貼着した。このと
き、反射防止フィルム、及び、強化ガラス−スパッタフ
ィルム積層体のラミネートロール11a、11bへの供
給速度は15m/minであった。又、反射防止フィル
ムは、[図3]の点線で示す状態でラミネートロール1
1a、11bへ供給した。
【0031】強化ガラス−スパッタフィルム積層体の先
端部から後端部に到る長さに等しい反射防止フィルムが
ラミネートロール11a、11bに供給されることが確
認できたとき(所定の長さの反射防止フィルムがラミネ
ートロール11a、11bに供給された時点)反射防止
フィルム、及び、強化ガラス−スパッタフィルム積層体
のラミネートロール11a、11bへの供給速度を0.
1m/minの低速に変化させた。このとき、バキュウ
ムプレート22を作動させて[図3]に示す22bの状
態として、搬送ロール13とラミネートロール11a、
11bの間の反射防止フィルムを[図3]の実線で示す
ような「くの字」状になるように押した。直ちに、バキュ
ウムプレート22を22aの状態に戻すと共に、バキュ
ウムプレート22で反射防止フィルムを吸着・固定し
て、バキュウムプレート22の先端部とラミネートロー
ル11a、11bの間の反射防止フィルムを非緊張状態
にした。同時に、カッター12により反射防止フィルム
をラミネートロール11a、11bの直前において切断
し、強化ガラス−スパッタフィルム−反射防止フィルム
の積層体を製造した。
【0032】次いで、バキュウムプレート22による反
射防止フィルムの吸着・固定を解除すると共に、反射防
止フィルム、及び、強化ガラス−スパッタフィルム積層
体のラミネートロール11a、11bへの供給速度を1
5m/minの高速に戻して、強化ガラス−スパッタフ
ィルム積層体への反射防止フィルムの貼着を再開した。
上記の貼着操作を繰り返えすことにより、150枚の強
化ガラス−スパッタフィルム積層体に反射防止フィルム
を貼着した。得られた製品の全数について、上記方法に
よりスジの有無を観察した。スジの存在は全く認められ
ず、スジ発生率は0.0%であった。
【0033】比較例1 反射防止フィルムの切断に際し、反射防止フィルム、及
び、強化ガラス−スパッタフィルム積層体のラミネート
ロール11a、11bへの供給を15秒間停止し、且
つ、反射防止フィルムを[図3]の実線で示すような
「くの字」状にすることなしに、バキュウムプレート22
で吸着・固定した以外は、実施例1と同様にして132
0枚の強化ガラス−スパッタフィルム積層体に反射防止
フィルムを貼着した。その結果、スジの存在が認められ
た製品は1320枚であり、スジ発生率は100%であ
った。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、粘着シートの粘着剤層
の変形に起因するものと推定されるスジ、しわなどが発
生することなしに、基板表面に粘着シートを貼着するこ
とができる。従って、本発明は、ディスプレイ等の表示
装置の表面に電磁波シールドフィルム、反射防止フィル
ム等を貼着する方法、プリント基板の表面に保護フィル
ム等を貼着する方法等として極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明に用いる粘着シートの断面を示す模
式図である。
【図2】は、本発明の粘着シートの貼着方法の一例の概
要を示す側面模式図である。
【図3】は、バキュウムプレートを一時的に作動させ
て、粘着シートを非緊張状態にする方法の一例を示す模
式図である。
【符号の説明】
1 基板 2 粘着シート 2a 基材シート 2b 粘着シート原布 3 粘着剤層 4 セパレータ 11a、11b ラミネートロール 12 カッター 13、14、16 搬送ロール 15 ダンサーロール 17a、17b 剥離ピンチロール 18、19 セパレータ搬送ロール 20 セパレータ巻取ロール 21 基板搬送装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今川 秋彦 愛知県名古屋市南区丹後通2−1 三井化 学株式会社内 Fターム(参考) 4F211 AD03 AD04 AD05 AG01 AG03 AR04 AR08 TA03 TA13 TC02 TD11 TH19 TJ15 TJ23 TQ03 4J004 AB01 CA03 CA04 CA06 CA08 CC03 DB02 EA01 FA08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板1及び粘着シート2をラミネートロ
    ール11a、11bに供給、挟持して、基板1の表面に
    粘着剤層3を介して粘着シート2を貼着し、所定の長さ
    の粘着シート2がラミネートロール11a、11bに供
    給された時点で、ラミネートロール11a、11bの直
    前において粘着シート2をカッター12で切断する粘着
    シートの貼着方法であって、粘着シート2を切断するに
    際し、ラミネートロール11a、11bへの粘着シート
    2の供給速度を0.01〜1m/minに制御し、且
    つ、粘着シート2を非緊張状態に維持することを特徴と
    する粘着シートの貼着方法。
  2. 【請求項2】 粘着シート2を非緊張状態に維持する方
    法が、(1)バキュウムプレート22により粘着シート
    2を一時的に押す方法、(2)ラミネートロール11
    a、11bの周速度を搬送ロール13のそれより遅くす
    る方法、及び(3)搬送ロール13の位置をラミネート
    ロール11a、11b側に一時的に移動する方法、から
    選ばれた少なくとも一つの方法により粘着シート2を弛
    ませた後、バキュウムプレート22で粘着シート2を吸
    着、固定する方法であることを特徴とする請求項1記載
    の粘着シートの貼着方法。
  3. 【請求項3】 基板1が、ガラス板、樹脂シート、及び
    金属箔から選ばれた少なくとも1種の平板であることを
    特徴とする請求項1記載の粘着シートの貼着方法。
  4. 【請求項4】 粘着シートが、樹脂フィルム、及び樹脂
    フィルム−金属箔積層体から選ばれた少なくとも1種の
    フィルム状物の表面に粘着剤層が配設された感圧性粘着
    シートであることを特徴とする請求項1記載の粘着シー
    トの貼着方法。
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