JP2002308519A - 粘着シートの貼着方法 - Google Patents

粘着シートの貼着方法

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JP2002308519A
JP2002308519A JP2001116336A JP2001116336A JP2002308519A JP 2002308519 A JP2002308519 A JP 2002308519A JP 2001116336 A JP2001116336 A JP 2001116336A JP 2001116336 A JP2001116336 A JP 2001116336A JP 2002308519 A JP2002308519 A JP 2002308519A
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Takahiro Iida
恭弘 飯田
Shin Morohashi
諸橋  慎
Akihiko Imagawa
秋彦 今川
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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 しわ、スジ等の発生を防止し得る粘着シート
の貼着方法を提供する。 【解決手段】 粘着シートの粘着剤層の表面からセパレ
ータを剥離する際に、表面硬度がショアD硬度30〜5
0である剥離ピンチロールを用い、挟持圧力0.01〜
0.1MPaで粘着シートを興じし、且つ、剥離ピンチ
ロール及びラミネートロールを一時停止する際の停止時
間1〜30秒間に制御する粘着シートの貼着方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着シートの貼着
方法に関する。詳しくは、しわ、スジ等の発生を防止し
得る粘着シートの貼着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント基板の表面に保護フィル
ムを貼着したり、ディスプレイの表面に電磁波シールド
フィルム、反射防止フィルムなどを貼着することを目的
として、圧着ロールを使用してガラス板、金属箔、樹脂
シートなどの基板に樹脂フィルムなどを貼着するラミネ
ータが多数提案されている。例えば、特開平9−948
82号公報、特許第2980871号公報等には、搬送
ロールにより基板を移送しながら圧着ロールでフィルム
を貼着するラミネータが提案されている。しかしなが
ら、上記発明は、ラミネートするに際し、粘着シートに
配設された粘着剤層の変形を防止し、積層体にしわ、ス
ジなどが発生することを防止する手段については何も言
及していない。
【0003】通常、粘着剤層を有する粘着シートは、粘
着剤層の表面にセパレータと称する剥離フィルムを配設
して粘着剤層が保護されている。このような粘着シート
を基板の表面に貼着する際、粘着剤層の表面からセパレ
ータを剥離し、粘着剤層を介して基板に貼着する。しか
し、セパレータを剥離する際に、剥離ピンチロールなど
で挟持、押圧すると、粘着剤層の厚み、表面状態などが
部分的に微妙に変化することがある。粘着剤層の表面状
態が部分的に変化した粘着シートを基材に貼着した場
合、積層体にしわ、スジ等が生じる原因となり、光学的
に均一な特性を有する積層体が得られない。特に、ディ
スプレイの表面に電磁波シールドフィルム、反射防止フ
ィルムなどを貼着する場合には、鮮明な画像が得られな
いこととなり品質管理上大きな問題となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題に鑑み、しわ、スジ等の発生を防止し得る粘着シー
トの貼着方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、粘着シートの粘着剤層の表面からセパレータ
を剥離する際に、特定の表面硬度を有する剥離ピンチロ
ールを用い、しかもその挟持・押圧を特定の範囲に制御
し、且つ、剥離ピンチロールの一時停止時間を特定の範
囲にすることにより、上記課題を解決し得ることを見出
し、本発明に到った。
【0006】すなわち、本発明は、(1)粘着シート2
を剥離ピンチロール11a、11bに供給、挟持して、
粘着シート2の片表面に配設された粘着剤層3の表面に
貼着されたセパレータ4を剥離する工程; (2)粘着剤層3が露出した粘着シート2、及び基板1
をそれぞれラミネートロール12a、12bに供給、挟
持して、基板1の表面に粘着剤層3を介して粘着シート
2を貼着する工程; (3)基板1の表面に所定長さの粘着シート2が貼着さ
れた時点で剥離ピンチロール11a、11bを一時停止
して、所定時間経過後、再起動する工程; 前記(1)〜(3)の工程を順次実施する粘着シートの
貼着方法であって、剥離ピンチロール11a、11bの
表面硬度をショアD硬度30〜50とし、剥離ピンチロ
ール11a、11bによる挟持押圧を0.01〜0.1
MPaに制御し、且つ、剥離ピンチロール11a、11
bの一時停止時間を1〜30秒間とすることを特徴とす
る粘着シートの貼着方法である。
【0007】本発明の特徴は、粘着シートの粘着剤層の
表面からセパレータを剥離する工程で用いる剥離ピンチ
ロールの表面硬度、その挟持・押圧を特定の範囲に制御
し、且つ、剥離ピンチロールを一時停止してラミネート
ロールへの粘着シートの供給を停止する時間を短くする
ことにある。
【0008】かかる構成を採用することにより、粘着シ
ートの粘着剤層の変形を防止し、それに起因するスジ、
しわなどが発生することなしに、基板表面に粘着シート
を貼着することができる。従って、本発明は、ディスプ
レイ等の表示装置の表面に電磁波シールドフィルム、反
射防止フィルム等を貼着する方法、プリント基板の表面
に保護フィルム等を貼着する方法等として極めて有用で
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明は、基板の少なくとも片表面に粘着剤層を
介して粘着シートを貼着する方法を提供するものであ
る。
【0010】先ず、本発明に用いる基板、及び粘着シー
トについて説明する。本発明において、基板としては、
ガラス板、樹脂シート、金属箔等、又はこれらの連結物
等の平板状物が挙げられる。材質に関係なく、通常、基
板は、正方形、又は長方形等の枚葉の形状であってもよ
いし、また、巻芯にロール状に巻かれたものでもよい。
本発明が適用し得る基板の大きさ、厚みには特に制限は
ない。通常、形状が正方形、又は長方形である場合、一
辺が10〜500cm程度である。基板が金属箔である
場合、その材質としては、ステンレススチール、アルミ
ニウム、銅、亜鉛、ニッケル、チタン、錫、銀、又はこ
れらを含む合金、又はこれらの酸化物等が挙げられる。
【0011】基板が樹脂シートである場合、その材質と
しては、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹
脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化製樹脂、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリエーテ
ルエーテル樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられる。これら
の樹脂シートには、熱安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、帯電防止剤、着色剤、無機充填剤、可塑剤等を添加
してもよい。
【0012】粘着シートとしては、樹脂フィルム、樹脂
フィルム−金属箔積層体、又はこれらの連結体等の基材
シートの少なくとも片面に粘着剤層が配設されたものが
好ましく使用される。粘着シートを基板に貼着する際
は、粘着シートに形成された粘着剤層を介して基板の表
面に貼着する。粘着剤層による基板の汚染を防止する観
点から、粘着剤層の表面にセパレータと称する剥離フィ
ルムが貼着される。セパレータは、基板に貼着するに先
立って剥離される。
【0013】粘着シートの基材が樹脂フィルムである場
合、基材の材質としては、ポリエチレン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、エチレン−アク
リル酸共重合体、エチレン−アルキルアクリレート共重
合体等が挙げられる。これらの基材シートの少なくとも
片表面に形成される粘着剤層は、通常、アルキルアクリ
レート系粘着剤により形成される。粘着剤層は、上記基
材シートの少なくとも片表面に、粘着剤の溶液、又は乳
化液等を塗布、乾燥することにより形成される。
【0014】粘着シートの基材が樹脂フィルム−金属箔
積層体である場合、樹脂フィルムの材質としては、ポリ
エステル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエーテル樹脂等の
樹脂フィルムが挙げられる。金属箔としては、ステンレ
ススチール、アルミニウム、銅、亜鉛、ニッケル、チタ
ン、錫、銀、又はこれらを含む合金、あるいはこれらの
酸化物等との積層体が挙げられる。積層体を形成する樹
脂フィルムの厚みは20〜500μm程度、金属箔の厚
みは0.1〜1000nm程度である。樹脂フィルムに
金属箔を積層する方法としては、例えば、特開平10−
217380号公報に記載されるスパッタリング法など
が挙げられる。これらの少なくとも片表面、通常、樹脂
フィルム側に粘着剤層が形成される。粘着シートの基材
シートの厚みは20〜500μm程度、粘着剤層の厚み
は3〜50μm程度である。
【0015】粘着シートの粘着剤層の表面に貼着される
セパレータとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエチレンテレフタレート等の樹脂フィルムが挙げら
れる。セパレータの厚みは10〜200μm程度であ
る。これらの粘着シートは、巻芯にロール状に巻かれた
状態となっていることが一般的である。
【0016】次いで、本発明の粘着シートの貼着方法を
図面を用いて説明する。〔図1〕は、本発明に用いる粘
着シート2の断面を示す模式図である。粘着シート2
は、基材シート2aの片表面に粘着剤層3が配設され、
更に該粘着剤層3の表面にセパレータ4が配設されてい
る。通常、この粘着シート2は、ロール状に巻かれた状
態で粘着シート原布17(図2)として本発明の方法に
供される。
【0017】〔図2〕は、本発明の粘着シートの貼着方
法の一例の概要を示す側面模式図である。粘着シート原
布17から、搬送ロール14、ダンサーロール15、搬
送ロール16を経由して、粘着シート2は一対の剥離ピ
ンチロール11a、11bに供給され、挟持される。剥
離ピンチロール11a、11bを通過した粘着シート2
の粘着剤層3の表面からセパレータ4が剥離される。剥
離したセパレータ4は、セパレータ搬送ロール18、1
9を経由してセパレータ巻取ロール20に巻取られる。
セパレータ4が剥離された粘着シート2の粘着剤層3は
露出し、その基材シート2A側が搬送ロール21に接す
る向きで一対のラミネートロール12a、12bに供給
される。
【0018】一方、基板1は、基板搬送装置22により
ラミネートロール12a、12bに供給される。ラミネ
ートロール12a、12bに供給された基板1及び粘着
シート2は、両者の先端が一致するように粘着シート2
の粘着剤層を介して重ね合わされて基板1の表面に連続
的に粘着シート2が貼着される。基板1が正方形又は長
方形等の枚葉である場合、その後端部までの長さに見合
う長さの粘着シート2がラミネートロール12a、12
bに供給された時点で、カッター13によりラミネート
ロール12a、12bの手前で粘着シート2が切断され
る。基板1が巻芯にロール状に巻かれたものである場
合、基板1の巻き物の全面に粘着シート2が貼着された
時点で、カッター13によりラミネートロール12a、
12bの手前で粘着シート2が切断される。基板1に所
定の長さの粘着シート2が貼着された時点で、積層体を
切断してもよい。
【0019】本発明においては、通常、基板1として長
方形の形状であるものが好ましく用いられる。従って、
上記方法により、基板1の先端部から後端部に到るまで
粘着シート2が貼着された時点で、剥離ピンチロール1
1a、11b、及び、ラミネートロール12a、12b
を停止する。所定時間停止した後、次ぎの枚葉の基板が
ラミネートロール12a、12bに供給されるとき、同
時に粘着シート2の供給を再開する。剥離ピンチロール
11a、11b、及び、ラミネートロール12a、12
bを停止する間、搬送ロール14、ダンサーロール1
5、及び搬送ロール16により、粘着シート原布17か
ら粘着シート2を連続的繰り出しでもよい。
【0020】本発明の特徴は、剥離ピンチロール11
a、11bの表面硬度、及び、剥離ピンチロール11
a、11bの粘着シート2に対する挟持・押圧を特定の
範囲に限定したことにある。該表面硬度及び押圧は、粘
着シート2の粘着剤層3の変形に影響を及ぼす。剥離ピ
ンチロール11a、11bの表面硬度が高いと接触面積
が狭くなり、該ロール表面と粘着剤層とが線当たり的に
接触する。逆に表面硬度が低いと、接触面積が広くな
り、該ロール表面と粘着剤層とが面当たり的に接触す
る。後者の方が応力が分散化するので粘着剤層3の変形
が少なくなる。かかる観点から、本発明では、表面硬度
がショアD硬度が30〜50である剥離ピンチロール1
1a、11bを用いる。
【0021】また、剥離ピンチロール11a、11bに
よる粘着シート2に対する挟持・押圧は、粘着シート2
の搬送、及びセパレータ4の剥離操作に悪影響を及ぼさ
ない範囲において、可能な限り低いことが好ましい。か
かる点を考慮すると、該挟持・押圧は0.01〜0.1
MPaに制御することが好ましい。
【0022】本発明の他の特徴は、基板1の先端部から
後端部に到るまで粘着シート2が貼着された時点におけ
る、剥離ピンチロール11a、11b、及び、ラミネー
トロール12aが粘着剤層3の形状に及ぼす関係を図面
を用いて説明する。
【0023】[図3]は、粘着シートの粘着剤層からセ
パレータを剥離する状況を示す断面模式図である。図に
おいて、剥離ピンチロール11a(省略)、11bに供
給された粘着シート2の粘着剤層3に貼着されているセ
パレータ4は剥離される。このとき、セパレータ4は剥
離ピンチロール11bの円周方向の張力を受ける。この
とき、粘着剤層3は、3aで示すような局部的に盛り上
がった状態に変形する。粘着剤層3が露出した粘着シー
ト2がラミネートロール12a、12bに供給されて基
板1に貼着されているときは、所定の速度で連続的にセ
パレータ4が剥離されており、3aの如き変形が生じて
も粘着剤層3の弾性的性質により元の状態に復元し、ラ
ミネート工程へ悪影響を及ぼさないものと推定する。
【0024】一方、基板1の先端部から後端部に到るま
で粘着シート2が貼着された時点で、剥離ピンチロール
11a、11b及びラミネートロール12a、12bが
一時停止した後、作動を再開したときは、粘着剤層3は
粘性的性質となり、停止していたときに3aの如く盛り
上がった状態の変形が元に戻りきれずにそのままラミネ
ート工程へ搬送され悪影響を及ぼすものと推定する。す
なわち、粘着剤層3からセパレータ4を連続的に剥離し
ているときは、粘着剤層3の弾性的性質が粘性的性質よ
り大きく、一旦剥離を停止した後、剥離を再開したとき
は、上記特性が逆転するものと推定する。かかる点を考
慮すると、基板1の先端部から後端部に到るまで粘着シ
ート2が貼着された時点における剥離ピンチロール11
a、11b及びラミネートロール12a、12bの一時
停止時間を極力短くすることが好ましい。本発明では該
停止時間を1〜30秒間に限定した。かかる構成を採用
することにより、セパレータ4を剥離する際に生じる3
aの如き粘着剤層の盛り上がりを最小限に抑制できるも
のと推定する。
【0025】
【実施例】以下、実施例を示して本発明について更に詳
細に説明する。尚、実施例に示したスジ発生率は下記方
法により測定した。
【0026】(1)スジ発生率(%) 実施例又は比較例で得られた積層体について、1m離れ
た位置から視野角160度において肉眼で観察し、貼着
された粘着フィルム(反射防止フィルム)にスジが発生
しているか否かを観察し、全積層体に対するスジが発生
した積層体の枚数の比率を算出する。
【0027】実施例1 強化ガラス板[厚み:2.5mm]の片表面に接着剤層
を介して、スパッタフィルム積層体[三井化学(株)
製、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(以
下、PETフィルム)の片表面に、酸化インジウムと酸
化錫の混合物(以下、ITO)薄膜、及び、銀(以下、
Ag)薄膜を交互にスパッタリングした物、層構成:P
ET/ITO/Ag/ITO/Ag/ITO/Ag/I
TO、特開平10−217380号公報実施例1に記載
の物と同等物]が貼着された強化ガラス−スパッタフィ
ルム積層体[機械方向長さ:960mm、機械方向と直
交する幅560mm]のスパッタフィルム側の表面に、
装置の概要が図2に示したラミネータを用いて、反射防
止フィルム[日本油脂(株)製、商品名:リアルック、
粘着剤層及びセパレータ付]を貼着した。反射防止フィ
ルムを貼着したときの操作概要及び主条件は下記の通り
とした。
【0028】図2に示した17に反射防止フィルム原反
をセットし、搬送ロール14、ダンサーロール15、及
び搬送ロール16を経由して、反射防止フィルムを表面
硬度がショアD硬度40である剥離ピンチロール11
a、11bに連続的に供給し、挟持した。このときの挟
持圧力は0.05MPaであった。該剥離ピンチロール
において、反射防止フィルム表面のペパレータを連続的
に剥離し、セパレータはセパレータ搬送ロール18、1
9を経由して、セパレータ巻取ロール20に巻き取っ
た。セパレータが剥離された反射防止フィルムは、その
粘着剤層が搬送ロール21に接触しない向きでラミネー
トロール12a、12bに連続的に供給した。
【0029】一方、強化ガラス−スパッタフィルム積層
体を、スパッタフィルムを上向きにして基板搬送装置2
2によりラミネートロール12a、12bに供給した。
ラミネートロール12a、12bにおいて、強化ガラス
−スパッタフィルム積層体のスパッタフィルム側表面に
粘着剤層を介して反射防止フィルムを貼着した。強化ガ
ラス−スパッタフィルム積層体の先端部から後端部に到
る全面に反射防止フィルムが貼着された時点で、反射防
止フィルムの剥離ピンチロール11a、11b、及び、
ラミネートロール12a、12bへの供給を一時に停止
し、ラミネートロール12a、12bの手前においてカ
ッター13により反射防止フィルムを切断した。停止時
間は30秒間であった。
【0030】上記貼着操作を繰り返えすことにより、1
460枚の強化ガラス−スパッタフィルム積層体に反射
防止フィルムを貼着した。得られた製品の全数につい
て、上記方法によりスジの有無を観察した。スジの存在
が認められた製品は10枚であり、スジ発生率は0.6
8%であった。
【0031】比較例1 ショアD硬度が60である剥離ピンチロールを用い、剥
離ピンチロールによる挟持圧力を0.3MPaとし、且
つ、強化ガラス−スパッタフィルム積層体の先端部から
後端部に到る全面に反射防止フィルムが貼着された時点
における剥離ピンチロール及びラミネートロールへの反
射防止フィルムの供給一時停止時間を60秒とした以外
は、実施例1と同様にして1320枚の強化ガラス−ス
パッタフィルム積層体に反射防止フィルムを貼着した。
その結果、スジの存在が認められた製品は182枚であ
り、スジ発生率は13.8%であった。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、粘着シートの粘着剤層
の変形に起因するものと推定されるスジ、しわなどが発
生することなしに、基板表面に粘着シートを貼着するこ
とができる。従って、本発明は、ディスプレイ等の表示
装置の表面に電磁波シールドフィルム、反射防止フィル
ム等を貼着する方法、プリント基板の表面に保護フィル
ム等を貼着する方法等として極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明に用いる粘着シートの断面を示す模
式図である。
【図2】は、本発明の粘着シートの貼着方法の一例の概
要を示す側面模式図である。
【図3】は、粘着剤層からセパレータを剥離する状況を
示す断面模式図である。
【符号の説明】
1 基板 2 粘着シート 2a 基材シート 3 粘着剤層 3a 粘着剤層の盛り上がり変形 4 セパレータ 11a、11b 剥離ピンチロール 12a、12b ラミネートロール 13 カッター 14、16 搬送ロール 15 ダンサーロール 17 粘着シート原布 18、19 セパレータ搬送ロール 20 セパレータ巻取ロール 21 搬送ロール 22 基板搬送装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今川 秋彦 愛知県名古屋市南区丹後通2−1 三井化 学株式会社内 Fターム(参考) 3F108 GA09 GB01 HA06 JA04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)粘着シート2を剥離ピンチロール
    11a、11bに供給、挟持して、粘着シート2の片表
    面に配設された粘着剤層3の表面に貼着されたセパレー
    タ4を剥離する工程; (2)粘着剤層3が露出した粘着シート2、及び基板1
    をそれぞれラミネートロール12a、12bに供給、挟
    持して、基板1の表面に粘着剤層3を介して粘着シート
    2を貼着する工程; (3)基板1の表面に所定長さの粘着シート2が貼着さ
    れた時点で剥離ピンチロール11a、11bを一時停止
    して、所定時間経過後、再起動する工程; 前記(1)〜(3)の工程を順次実施する粘着シートの
    貼着方法であって、剥離ピンチロール11a、11bの
    表面硬度をショアD硬度30〜50とし、剥離ピンチロ
    ール11a、11bによる挟持押圧を0.01〜0.1
    MPaに制御し、且つ、剥離ピンチロール11a、11
    bの一時停止時間を1〜30秒間とすることを特徴とす
    る粘着シートの貼着方法。
  2. 【請求項2】 基板1が、ガラス板、樹脂シート、及び
    金属箔から選ばれた少なくとも1種の平板であることを
    特徴とする請求項1記載の粘着シートの貼着方法。
  3. 【請求項3】 粘着シートが、樹脂フィルム、及び樹脂
    フィルム−金属箔積層体から選ばれた少なくとも1種の
    フィルム状物の表面に粘着剤層が配設された感圧性粘着
    シートであることを特徴とする請求項1記載の粘着シー
    トの貼着方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111373466A (zh) * 2018-06-29 2020-07-03 日东电工株式会社 制造光学显示装置的方法
CN112141414A (zh) * 2020-10-27 2020-12-29 福建泉工股份有限公司 一种覆膜机

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