JP2002325339A - 住宅電線の案内保護管 - Google Patents

住宅電線の案内保護管

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JP2002325339A
JP2002325339A JP2001128472A JP2001128472A JP2002325339A JP 2002325339 A JP2002325339 A JP 2002325339A JP 2001128472 A JP2001128472 A JP 2001128472A JP 2001128472 A JP2001128472 A JP 2001128472A JP 2002325339 A JP2002325339 A JP 2002325339A
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protective pipe
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆体孔部の径寸に十分な余裕をとれない場合
でも、駆体の内側において保護管を安定支持し、経年劣
化による保護管の脱落を防止する。 【解決手段】 下方拡開する複数の板バネを保護管の前
方部位に配する一方、駆体の外側に位置する保護管の後
方部位に固定金具を装着するための螺条を成形する。板
バネは、保護管の先端部に成形した螺条によって位置決
め可能なリング部材に配する場合がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅内に電線を導
くための保護管に係り、とくに配設後における保護管の
信頼性を長期保証するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術と課題】住宅に電線を導く場合は、図7に
示すように、保護管1を用いることが多い。保護管1は
通常、樹脂パイプを所定寸法に切断して使用するもので
あって、外壁2や軒裏3に貫通させ、その中空部を利用
して電線4を案内する。
【0003】ところで、保護管1を配する場所は、家屋
の構造によって様々である。保護管1の配設時に、作業
者(施工者)の手が駆体壁内部まで入れることのできる
場所であれば問題はないが、配設箇所によっては、作業
者の手を駆体壁内部に差し入れることが出来ないような
場合もある。
【0004】このような場合は、保護管1を駆体内部側
において確実に固定させることが出来ないため、駆体の
外側からコーキング材を塗布して駆体と保護管1の隙間
を埋めて一応の固定処理を行う。
【0005】しかし、このような処理では、保護管1は
駆体に確実に固定されているとは言い難い。駆体の外側
はコーキング材によって固定されているが、駆体の内側
は何らの固定もされていないからであり、コーキング材
が経年劣化によって見かけ上の保持力を失うと、保護管
1は勝手に動いて脱落し、駆体に穿設した孔部が露出す
る等の問題を生じる。
【0006】そこで本発明の目的は、保護管を配設する
駆体孔部の径寸に十分な余裕をとれない場合でも、駆体
の内側において保護管を安定支持し、経年劣化による保
護管の脱落を防止する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る住宅電線の案内保護管は、下方拡開す
る複数の板バネを保護管の前方部位に配する一方、駆体
の外側に位置する保護管の後方部位に固定金具を装着す
るための螺条を成形する。
【0008】また板バネは、保護管の先端部に成形した
螺条によって位置決め可能なリング部材に配する場合が
ある。
【0009】
【作用】本発明に係る住宅電線の案内保護管は、駆体に
設けた孔部に下側から上方に向かって挿入した後、駆体
内部において拡開する板バネを使用するから、作業者の
手が入らない小径の孔部に保護管を配設する場合でも、
保護管は駆体内側において板バネにより脱落不能に安定
支持される。保護管の外側部分は、保護管の表面に成形
した螺条に装着(螺合)できる固定金具によって締め固
定すれば良い。
【0010】保護管の前方部位に板バネを配するために
は、保護管の必要部位に螺条を成形し、この螺条によっ
て位置決め可能なリング部材に板バネを装着させておく
ことが望ましい。駆体の壁部の肉厚は、壁構造や使用パ
ネル材によって変化するため板バネの位置も一点に固定
させるより、可変とする方が好ましいからである。また
板バネの位置が調整できることによって、駆体の外側に
おける固定金具の調節もより自由となる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る住宅電線の
案内保護管を例示する図である。この案内保護管は、表
面に螺条11を設けたパイプ材12を使用し、その先端
に板バネ21を備えるリング22を配してある。31
は、案内保護管の先端を保護するリングである。
【0012】リング22は、図2に示すように、例えば
3個の板バネ21−1、21−2、21−3を備えてな
り、図3に示すように内周面に螺条25を形成してあ
る。板バネ21は、均等な角度を以て配置することが望
ましい。この実施形態のように板バネ21が3枚の場合
は、3/360度、つまり平面から見て相互に120度
の設定角度をもって配置する。螺条25によってリング
22は、パイプ材12の螺条11に螺合して上下動し、
パイプ材12の適宜位置で位置決め可能となっている。
尚、リング31の内周面にも螺条を形成し、螺条11と
の噛み合わせで固定装着することが望ましい。符合90
は固定用のネジ孔で、パイプ材12に螺条11を成形し
ない場合や固定を特に確実にする必要がある場合に使用
する。
【0013】符号40は、板バネ21の拡開を納めて、
案内保護管を駆体孔部に挿入装着させるためのガイド管
である。ガイド管40は、案内保護管を駆体孔部に差し
込んで板バネ21を拡開させる作業時にだけ使用するも
のであり、使い回しが出来る。つまり、複数の案内保護
管を駆体孔部に配設する場合でも、ガイド管40は一個
あれば十分である。
【0014】図4〜図6は、かかる案内保護管を駆体孔
部に装着する場合の作業手順を例示するものである。符
号44は駆体壁である。作業手順は、まず図4に示すよ
うに、ガイド管40の内部に板バネ21を納め、その状
態でガイド管40ごと駆体孔部に差し込む。当然である
が、ガイド管40の外径は、駆体孔部の径寸より僅かに
小さく設定しておく必要がある。
【0015】次に、図5に示すようにガイド管40を抜
き取り、板バネ21を駆体内部において拡開させる。そ
して、内周面に螺条を備える固定金具41によってパイ
プ材12を下方から締める。最終的には図6に示す状
態、すなわち板バネ21が駆体内部において駆体孔部よ
りも十分大きく拡開し、駆体壁44の外側においてパイ
プ材12が固定金具41によって締め固定された状態と
なれば良い。
【0016】従って、かかる住宅電線の案内保護管によ
れば、作業員の手が入らないような小さな駆体孔部に保
護管を装着固定するときにも、パイプ材12前方に配置
した板バネ21が駆体壁44の内側で拡開し、装着後に
おけるパイプ材12の抜け落ちを防止する。
【0017】また、駆体壁44の外側に露出するパイプ
材12の後方部分は、固定金具41によって締め固定で
きるため、駆体孔部の周りにコーキング材を施すまでも
ない。固定金具41は、パイプ材12の表面に形成され
た螺条11に螺合させて装着固定できるため、化学物質
であるコーキング材と異なり経年劣化が少なく、長期に
わたってパイプ材12の後方(下側)の固定状体を良好
に保つ。
【0018】このように本発明に係る案内保護管は、板
バネ21を利用して駆体孔部の内側における脱落防止が
可能となったため、これを固定金具41によって駆体の
外側から締め固定することにより、長期の信頼性を保証
できるようになった。
【0019】尚、本発明に係る案内保護管と、その装着
固定作業の手順は、前記実施形態に限定されない。具体
的には次の通りである。
【0020】まず、パイプ材12の先端に配するリング
31は原理的には不要である。パイプ材12の最先端部
を特に保護する必要はないからである。但し、このリン
グ31を配することにより、ガイド管40をパイプ材1
2に被せることが容易となる。リング31とリング22
の外径を同一とすれば、下方拡開している板バネ21に
邪魔されずにガイド管40をパイプ材12の前方からス
ムースに装着させることが出来るからである。
【0021】板バネ21の配設数は問わない。前記実施
形態では3個として説明したが、パイプ材12を駆体孔
部の内側で安定支持できる構造である限り、板バネは2
個でも良いし、4個以上であっても構わない。2個の場
合は、板バネの左右寸法を若干大きく設計する。
【0022】板バネ21を備えるリング22の固定は、
螺合以外の手段であっても良い。例えばパイプ材12の
適宜位置に突起状のストッパを配する等である。また、
板バネ21は、リング22を使用しなくても良い。パイ
プ材12の表面に直接固定配置しても良いからである。
但し、リング22を用いることにより位置決め調整が容
易となる利点がある。
【0023】ガイド管40は、パイプ材12の装着固定
作業において一時的に使用する部材であり、本発明の必
須の構成要件ではない。通常、板バネ21の弾性はさほ
ど強い必要はないので、ガイド管40を用いなくともパ
イプ材12を駆体孔部にそのまま差し込み装填すること
は可能である。ガイド管40は、作業に慣れない者でも
駆体孔部を傷めることなくパイプ材12を装着可能とす
るために用いる部材にすぎない。
【0024】尚、ガイド管40を用いる場合は、パイプ
材12の先端から嵌装可能となるよう、内径を設定して
おくことが望ましい。またネジ孔90、螺条25は、必
ずしも設ける必要はない。パイプ材12、リング22、
ガイド管40、板バネ21は金属または樹脂によって成
形する。
【0025】前記説明では、本発明を適用するべき駆体
孔部の径寸は、作業員の手が入らないような小径の箇所
である旨説明したが、作業員の手が入るような大きさの
駆体孔部にも本発明を適用して良いことは勿論である。
パイプ材12を駆体壁の内側において安定支持させる作
業が、手を差し込まずに簡単に行えるようになるからで
ある。作業効率は格段に改善される。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る住宅
電線の案内保護管によれば、駆体孔部の径寸に十分な余
裕をとれない場合でも、駆体の内側において保護管を安
定支持することが出来、経年劣化による保護管の脱落を
防止出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る保護管を例示する図である。
【図2】本発明に係る板バネの配設例を示す図である。
【図3】図2に示すリングの螺条を示す図である。
【図4】本発明に係る保護管を装着する第一の段階を示
す図である。
【図5】本発明に係る保護管を装着する第二の段階を示
す図である。
【図6】本発明に係る保護管を装着する第三の段階を示
す図である。
【図7】一般的な保護管の配設例を示す図である。
【符号の説明】
11、25 螺条 12 パイプ材 21 板バネ 22、31 リング 40 ガイド管 44 駆体壁 90 ネジ孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16L 5/00 F16L 5/00 Z 5/02 H02G 3/04 301B H02G 3/04 301 3/28 B 3/38 F16L 5/02 B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下方拡開する複数の板バネを保護管の前方
    部位に配する一方、駆体の外側に位置する保護管の後方
    部位に固定金具を装着するための螺条を成形したことを
    特徴とする住宅電線の案内保護管。
  2. 【請求項2】前記板バネは、保護管の先端部に成形した
    螺条によって位置決め可能なリング部材に配することを
    特徴とする請求項1記載の住宅電線の案内保護管。
JP2001128472A 2001-04-25 2001-04-25 住宅電線の案内保護管 Pending JP2002325339A (ja)

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