JP2002325110A - 復調装置および復調方法 - Google Patents

復調装置および復調方法

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JP2002325110A
JP2002325110A JP2001128913A JP2001128913A JP2002325110A JP 2002325110 A JP2002325110 A JP 2002325110A JP 2001128913 A JP2001128913 A JP 2001128913A JP 2001128913 A JP2001128913 A JP 2001128913A JP 2002325110 A JP2002325110 A JP 2002325110A
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JP2001128913A
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Kiyoshi Nakakimura
清 中木村
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/18Phase-modulated carrier systems, i.e. using phase-shift keying
    • H04L27/22Demodulator circuits; Receiver circuits
    • H04L27/233Demodulator circuits; Receiver circuits using non-coherent demodulation

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模の削減を可能とした復調装置を提供
すること。 【解決手段】 角度差分検出器9は、FFT演算ユニッ
ト1から出力された今回のXY座標値の符号と前回のX
Y座標値の符号とに基づいて、角度変化値を検出する。
角度演算ユニット2は、FFT演算ユニット1から出力
されたXY座標値の絶対値に基づいて、周波数成分の角
度値を算出する。角度差分検出器16は、減算器13か
ら出力された今回の角度値と前回の角度値との差分を複
数の角度領域のいずれかに分類して、角度差分値を検出
する。そして、デマッパ18は、角度差分検出器9から
出力される角度変化値と角度差分検出器16から出力さ
れる角度差分値との加算結果に基づいてデマッピングを
行う。したがって、減算器13から出力された減算結果
を複数の角度領域に分類するための加算器を削減するこ
とができ、復調装置の回路規模を削減することが可能と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DQPSK(Diff
erential Qudrature Phase Shift Keying)方式を用い
たデータの復調装置および復調方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットに代表されるよう
にIT(Information Technology)革命の波が押し寄
せ、その影響で家庭内ネットワークという構想が現実味
を帯びるようになってきている。このような家庭内ネッ
トワークの中でも、ネットワーク環境構築の際に必要と
なるインフラストラクチャのための追加投資を必要とし
ないECHONETという規格が注目されている。
【0003】ECHONETにおいては、家庭内に張り
巡らされた電力線を用いてネットワークを構築するた
め、新たなインフラストラクチャへの投資が不要である
ことが特徴の1つとされている。このECHONETに
おけるデータ伝送は、DQPSK変復調方式が採用され
ている。
【0004】図8は、従来のDQPSK方式を用いた復
調装置の概略構成を示すブロック図である。この従来の
DQPSK方式の復調装置は、伝送された変調波形に対
して高速フーリエ変換(FFT)を行なって、変調波形
から周波数成分を分離し、処理対象となる周波数におけ
るXY平面上の座標情報を出力するFFT演算ユニット
101と、FFT演算ユニット101から出力されたX
Y座標情報に対して演算処理を行なって角度値を算出す
る角度演算ユニット102と、角度演算ユニット102
から出力された今回の角度値を保持する第1のレジスタ
103と、角度演算ユニット102から出力された前回
の角度値を保持する第2のレジスタ104と、第1のレ
ジスタ103に保持される今回の角度値から第2のレジ
スタ104に保持される前回の角度値を減算する減算器
105と、減算器105から出力された角度値の差分を
保持する第3のレジスタ106と、第3のレジスタ10
6に保持される角度差と角度“−7π/4”とを加算す
る加算器107aと、第3のレジスタ106に保持され
る角度差と角度“−5π/4”とを加算する加算器10
7bと、第3のレジスタ106に保持される角度差と角
度“−3π/4”とを加算する加算器107cと、第3
のレジスタ106に保持される角度差と角度“−1π/
4”とを加算する加算器107dと、第3のレジスタ1
06に保持される角度差と角度“+1π/4”とを加算
する加算器107eと、第3のレジスタ106に保持さ
れる角度差と角度“+3π/4”とを加算する加算器1
07fと、第3のレジスタ106に保持される角度差と
角度“+5π/4”とを加算する加算器107gと、第
3のレジスタ106に保持される角度差と角度“+7π
/4”とを加算する加算器107hと、加算器107a
〜107hから出力される加算結果に基づいて角度差を
2ビットのコードに戻すデマッパ108と、デマッパ1
08によってデマッピングされたコードを保持する第4
のレジスタ109とを含む。
【0005】FFT演算ユニット101は、図示しない
電力線を介して伝送されたアナログ波形を周波数成分に
分離し、処理対象のサンプルとなる周波数成分のXY平
面上におけるX座標値とY座標値とを出力する。
【0006】角度演算ユニット102は、FFT演算ユ
ニット101から出力されたX座標値とY座標値とに対
して近似式を用いた演算処理を行なって、現サンプルに
おける該当周波数のベクトル長と角度値とを算出する。
角度値は、“0〜2π”の値域を有している。
【0007】第1のレジスタ103は、角度演算ユニッ
ト102が角度値を出力するタイミングに同期して、そ
の角度値を保持する。第2のレジスタ104は、第1の
レジスタ103が角度値を保持するタイミングと同じタ
イミングで、第1のレジスタ103から出力される角度
値を保持する。したがって、第1のレジスタ103が次
のサンプルの角度値を保持するときに、第2のレジスタ
104が前回のサンプルの角度値を保持することにな
る。
【0008】減算器105は、第1のレジスタ103に
保持される今回のサンプルの角度値から、第2のレジス
タ104に保持される前回のサンプルの角度値を減算
し、その角度値の差分を出力する。第3のレジスタ10
6は、減算器105から出力された角度差を保持して出
力する。
【0009】上述したように、角度演算ユニット102
は、X座標値とY座標値とから“0〜2π”の値域を有
する角度値を算出するため、第1のレジスタ103およ
び第2のレジスタ104に保持される角度値も、それぞ
れ“0〜2π”の値域を有する値となる。その結果、減
算器105から出力される角度差は、“−2π〜2π”
の値域を有することになる。したがって、第3のレジス
タ106によって保持される角度差分値をデマップ処理
するためには、その角度差分値が“−2π,−3π/
2,−π,−π/2,0,π/2,π,3π/2,2
π”の9通りのいずれに該当するかを判定しなければな
らない。
【0010】しかし、実際の復調装置においては、ノイ
ズや歪みの影響が大きいことと、上述したように近似式
を用いて演算を行なっていることから、減算器105に
よって算出された角度差分値はある程度のばらつきや広
がりを持っている。そこで、そのばらつきや広がりを考
慮して、以下のように判定処理を行なう。
【0011】 −2π ±π/4( 〜−7π/4) → −2π −3π/2±π/4(−7π/4〜−5π/4) → −3π/2 −π ±π/4(−5π/4〜−3π/4) → −π −π/2 ±π/4(−3π/4〜 −π/4) → −π/2 0 ±π/4( −π/4〜 +π/4) → 0 π/2 ±π/4( +π/4〜+3π/4) → π/2 π ±π/4(+3π/4〜+5π/4) → π 3π/2 ±π/4(+5π/4〜+7π/4) → 3π/2 2π ±π/4(+7π/4〜 ) → 2π このような判定処理を行なうためには、角度差分値がど
の領域に含まれているのかを判定する必要があるため、
それぞれの領域の境界にあたる値と角度差分値との加減
算を行い、その演算結果の符号ビットを調べることによ
って、角度差分値が含まれる領域を検出する。加算器1
07a〜107hは、角度差分値とそれぞれの領域の境
界にあたる値との加算を行なっている。
【0012】たとえば、加算器107aは、角度差分値
が境界“+7π/4”よりも大きいか否かを判定するた
めに、角度差分値と“−7π/4”とを加算し、符号ビ
ットである演算結果の最上位ビットを出力する。角度差
分値が“+7π/4”よりも大きければ、演算結果が正
の値となって加算器107aから出力される符号ビット
が“0”となる。また逆に、角度差分値が“+7π/
4”よりも小さければ、演算結果が負の値となって加算
器107aから出力される符号ビットが“1”となる。
同様にして、加算器107b〜107hはそれぞれ、境
界“−5π/4”、“−3π/4”、“−1π/4”、
“+1π/4”、“+3π/4”、“+5π/4”、
“+7π/4”を判定している。
【0013】デマッパ108は、加算器107a〜10
7hから出力されたそれぞれの符号を8ビットのデータ
として入力し、第3のレジスタ106から出力された角
度差差分値を±nπ/2(n=0,1,2,3,4)の
いずれかに分類することによって、デマップ処理を行な
う。以下に、加算器107a〜107hから出力された
符号(入力値)と、デマップされた後の2ビットのコー
ドとの対応を示す。なお、入力値は、加算器107aか
ら出力される符号を最上位ビットとし、加算器107h
から出力される符号を最下位ビットとしている。
【0014】 入力値 分類された角度差分値 デマップされたコード 8'b0000#0000 +2π 2'b00 8'b1000#0000 +3π/2 2'b10 8'b1100#0000 +π 2'b11 8'b1110#0000 +π/2 2'b01 8'b1111#0000 0 2'b00 8'b1111#1000 −π/2 2'b10 8'b1111#1100 −π 2'b11 8'b1111#1110 −3π/2 2'b01 8'b1111#1111 −2π 2'b00 なお、値の表記は、Verilog−HDL(ハードウ
ェア記述言語)の文法に従うものとする。たとえば、
“8'b”および“2'b”はそれぞれ、以降の値が8ビット
の2進数および2ビットの2進数で表されていることを
示している。また、“32'h”は、以降の値が32ビット
の16進数で表されていることを示している。
【0015】第4のレジスタ109は、デマッパ108
から出力された2ビットのコードを保持し、図示しない
回路へ出力する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のDQPSK方式の復調装置においては、角度差分値が
どの領域に含まれるかを判定するための加算器107a
〜107hが必要であり、復調装置の回路規模が大きく
なるという問題点があった。
【0017】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、その目的は、回路規模の削減を可能
とした復調装置および復調方法を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の復調装
置は、アナログ波形を周波数成分に分離し、周波数成分
のXY平面上におけるXY座標値を算出する第1の演算
ユニットと、第1の演算ユニットから出力された今回の
XY座標値の符号と前回のXY座標値の符号とに基づい
て、角度変化値を検出する第1の角度差分検出器と、第
1の演算ユニットから出力されたXY座標値の絶対値に
基づいて、周波数成分の角度値を算出する第2の演算ユ
ニットと、第2の演算ユニットから出力された今回の角
度値から前回の角度値を減算する減算器と、減算器から
出力された減算結果を複数の角度領域のいずれかに分類
して、角度差分値を検出する第2の角度差分検出器と、
第1の角度検出器から出力される角度変化値および第2
の角度差分検出器から出力される角度差分値との加算結
果に基づいて、デマッピングを行なうデマッパとを含
む。
【0019】第2の演算ユニットは、第1の演算ユニッ
トから出力されたXY座標値の絶対値に基づいて、周波
数成分の角度値を算出するので、減算器から出力された
減算結果を複数の角度領域に分類するための回路を削減
することができ、復調装置の回路規模を削減することが
可能となる。
【0020】請求項2に記載の復調装置は、請求項1記
載の復調装置であって、さらに第1の演算ユニットから
出力されたX座標の符号とY座標の符号とが同じ場合に
はXY座標値をそのまま出力し、X座標の符号とY座標
の符号とが異なる場合にはXY座標値を入替えて出力す
る第1のセレクタと、第1のセレクタから出力された値
の絶対値を算出して第2の演算ユニットへ出力する絶対
値化器とを含む。
【0021】したがって、第2の演算ユニットが算出す
る角度値の範囲が縮小し、減算器から出力された減算結
果を複数の角度領域に分類するための回路を削減するこ
とができ、復調装置の回路規模を削減することが可能と
なる。
【0022】請求項3に記載の復調装置は、請求項1ま
たは2記載の復調装置であって、さらに減算器から出力
された減算結果と第1の値とを加算して、加算結果の符
号を第2の角度差分検出器へ出力する第1の加算器と、
減算器から出力された減算結果と第1の値と異なる第2
の値とを加算して、加算結果の符号を第2の角度差分検
出器へ出力する第2の加算器とを含む。
【0023】したがって、第1の加算器および第2の加
算器によって、減算器から出力された減算結果を複数の
角度領域に分類するための回路を構成することができ、
復調装置の回路規模を削減することが可能となる。
【0024】請求項4に記載の復調装置は、請求項1ま
たは2記載の復調装置であって、復調装置はさらに、第
1の値と、第1の値と異なる第2の値とのいずれかを選
択して出力する第2のセレクタと、減算器から出力され
た減算結果と第2のセレクタから出力された値とを加算
して、加算結果の符号を第2の角度差分検出器へ出力す
る加算器と、加算器から出力される前回の加算結果を保
持して第2の角度差分検出器へ出力するレジスタとを含
む。
【0025】第2のセレクタは、第1の値と、第1の値
と異なる第2の値とのいずれかを選択して加算器へ出力
するので、さらに加算器を削減することができ、復調装
置の回路規模を削減することが可能となる。
【0026】請求項5に記載の復調装置は、請求項1ま
たは2記載の復調装置であって、第2の演算ユニット
は、角度値π/2が所定の値となるように補正されたパ
ラメータを用いて、周波数成分の角度値を算出し、第2
の角度差分検出器は、減算器から出力された減算結果の
うち所定数の上位ビットを用いて角度差分値を検出す
る。
【0027】第2の角度差分検出器は、減算器から出力
された減算結果のうち所定数の上位ビットを用いて角度
差分値を検出するので、減算器から出力された減算結果
を複数の角度領域に分類するための回路が不要となり、
復調装置の回路規模を削減することが可能となる。
【0028】請求項6に記載の復調方法は、アナログ波
形を周波数成分に分離し、周波数成分のXY平面上にお
ける前回のXY座標値を算出するステップと、周波数成
分のXY平面上における今回のXY座標値を算出するス
テップと、算出された今回のXY座標値の符号と前回の
XY座標値の符号とに基づいて、角度変化値を検出する
ステップと、前回のXY座標値の絶対値に基づいて、周
波数成分の前回の角度値を算出するステップと、今回の
XY座標値の絶対値に基づいて、周波数成分の今回の角
度値を算出するステップと、算出された今回の角度値か
ら算出された前回の角度値を減算するステップと、減算
結果を複数の角度領域のいずれかに分類して、角度差分
値を検出するステップと、検出される角度変化値および
検出された角度差分値との加算結果に基づいて、デマッ
ピングを行なうステップとを含む。
【0029】XY座標値の絶対値に基づいて、周波数成
分の角度値を算出するので、減算結果を複数の角度領域
に分類するための回路を削減することができ、復調装置
の回路規模を削減することが可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は、本発明
の実施の形態1におけるDQPSK方式の復調装置の概
略構成を示すブロック図である。この復調装置は、伝送
された変調波形に対してFFTを行なって、変調波形か
ら周波数成分を分離し、処理対象となる周波数における
XY平面上の座標情報を出力するFFT演算ユニット1
と、FFT演算ユニット1から出力されたXY座標情報
に対して演算処理を行なって角度値を算出する角度演算
ユニット2と、FFT演算ユニット1から出力されたX
座標値およびY座標値のいずれかを選択して出力するセ
レクタ3および4と、セレクタ3から出力された座標値
の絶対値を算出して出力する絶対値化器5と、セレクタ
4から出力された座標値の絶対値を算出して出力する絶
対値化器6と、FFT演算ユニット1から出力される今
回のXY符号(X座標値およびY座標値の符号であるそ
れぞれの最上位ビット)を保持する第1のレジスタ7
と、第1のレジスタ7から出力される前回のXY符号を
保持する第2のレジスタ8と、第1のレジスタ7および
第2のレジスタ8から出力されるXY符号の差分を算出
することによって角度の変化分を検出する第1の角度差
分検出器9と、第1の角度差分検出器9から出力される
角度変化値を保持する第3のレジスタ10と、角度演算
ユニット2から出力された今回の角度値を保持する第4
のレジスタ11と、角度演算ユニット2から出力された
前回の角度値を保持する第5のレジスタ12と、第4の
レジスタ11に保持される今回の角度値から第5のレジ
スタ12に保持される前回の角度値を減算する減算器1
3と、減算器13から出力された角度値の差分を保持す
る第6のレジスタ14と、第6のレジスタ14に保持さ
れる角度差と角度“−1π/4”とを加算する加算器1
5aと、第6のレジスタ14に保持される角度差と角度
“+1π/4”とを加算する加算器15bと、加算器1
5aおよび15bから出力される加算結果により角度差
が“−π/2”、“0”、“π/2”のいずれであるか
を検出する角度差分検出器16と、第3のレジスタ10
に保持される角度変化値と角度差分検出器16から出力
される角度差分値とを加算する加算器17と、加算器1
7から出力される加算結果に基づいて角度差を2ビット
のコードに戻すデマッパ18と、デマッパ18によって
デマッピングされたコードを保持する第7のレジスタ1
9とを含む。
【0031】FFT演算ユニット1は、図示しない電力
線を介して伝送されたアナログ波形を周波数成分に分離
し、処理対象のサンプルとなる周波数成分のXY平面上
におけるX座標値とY座標値とを出力する。
【0032】セレクタ3は、FFT演算ユニット1から
出力されるX座標値およびY座標値のいずれかを選択し
て出力する。たとえば、X座標値の符号ビットである最
上位ビット(以下、X符号と呼ぶ。)と、Y座標値の符
号ビットである最上位ビット(以下、Y符号と呼ぶ。)
とが同じ値である場合、すなわち座標値が第1象限また
は第3象限にある場合には、X座標値を選択して出力す
る。また、X符号とY符号とが異なる値である場合、す
なわち座標値が第2象限または第4象限にある場合に
は、Y座標値を選択して出力する。
【0033】セレクタ4は、FFT演算ユニット1から
出力されるX座標値およびY座標値のいずれか(セレク
タ3によって選択されないもう一方の座標値)を選択し
て出力する。たとえば、X符号とY符号とが同じ値であ
る場合、すなわち座標値が第1象限または第3象限にあ
る場合には、Y座標値を選択して出力する。また、X符
号とY符号とが異なる値である場合、すなわち座標値が
第2象限または第4象限にある場合には、X座標値を選
択して出力する。
【0034】絶対値化器5は、セレクタ3から出力され
たX座標値またはY座標値の絶対値を算出して角度演算
ユニット2へ出力する。また、絶対値化器6は、セレク
タ4から出力されたX座標値またはY座標値の絶対値を
算出して角度演算ユニット2へ出力する。
【0035】角度演算ユニット2は、絶対値化器5およ
び6から出力されたX座標(Y座標)の絶対値とY座標
(X座標)の絶対値とに対して近似式を用いた演算処理
を行なって、現サンプルにおける該当周波数のベクトル
長と角度値とを算出する。入力値となるXY座標の値が
必ず正であることから、角度演算ユニット2が出力する
角度値は“0〜π/2”の値域を有することになる。
【0036】第4のレジスタ11は、角度演算ユニット
2が角度値を出力するタイミングに同期して、その角度
値を保持する。第5のレジスタ12は、第4のレジスタ
11が角度値を保持するタイミングと同じタイミング
で、第4のレジスタ11から出力される角度値を保持す
る。したがって、第4のレジスタ11が次のサンプルの
角度値を保持するときに、第5のレジスタ12が前回の
サンプルの角度値を保持することになる。
【0037】減算器13は、第4のレジスタ11に保持
される今回のサンプルの角度値から、第5のレジスタ1
2に保持される前回のサンプルの角度値を減算し、その
角度値の差分を出力する。第6のレジスタ14は、減算
器13から出力された角度差を保持して出力する。
【0038】上述したように、角度演算ユニット2は、
X座標の絶対値とY座標の絶対値とから“0〜π/2”
の値域を有する角度値を算出するため、第4のレジスタ
11および第5のレジスタ12に保持される角度値も、
それぞれ“0〜π/2”の値域を有する値となる。その
結果、減算器13から出力される角度差は、“−π/2
〜π/2”の値域を有することになる。したがって、第
6のレジスタ14によって保持される角度差分値をデマ
ップ処理するためには、その角度差分値が“−π/2,
0,π/2”の3通りのいずれに該当するかを判定すれ
ば良いことになる。そこで、以下のように判定処理を行
なう。
【0039】 −π/2 ±π/4(−3π/4〜−π/4) → −π/2 0 ±π/4(−π/4 〜+π/4) → 0 π/2 ±π/4(+π/4〜+3π/4) → π/2 このような判定処理を行なうためには、角度差分値がど
の領域に含まれているのかを判定する必要があるため、
それぞれの領域の境界にあたる値と角度差分値との加減
算を行い、その演算結果の符号ビットを調べることによ
って、角度差分値が含まれる領域を検出する。加算器1
5a〜15bは、角度差分値とそれぞれの領域の境界に
あたる値との加算を行なっている。
【0040】加算器15aは、角度差分値が境界“+π
/4”よりも大きいか否かを判定するために、角度差分
値と“−π/4”とを加算し、符号ビットである演算結
果の最上位ビットを出力する。角度差分値が“+π/
4”よりも大きければ、演算結果が正の値となって加算
器15aから出力される符号ビットが“0”となる。ま
た逆に、角度差分値が“+π/4”よりも小さければ、
演算結果が負の値となって加算器15aから出力される
符号ビットが“1”となる。同様にして、加算器15b
は、境界“−1π/4”を判定している。
【0041】角度差分検出器16は、加算器15a〜1
5bから出力されたそれぞれの符号を2ビットのデータ
として入力し、第6のレジスタ14から出力された角度
差分値を±nπ/2(n=0,1)のいずれかに分類す
る。以下に、加算器15aおよび15bから出力された
符号と、加算器17へ出力される次段用の角度差分値と
の対応を示す。なお、入力値は、加算器15aから出力
される符号を上位ビットとし、加算器15bから出力さ
れる符号を下位ビットとしている。
【0042】 入力値 分類された角度差分値 次段用の角度差分値 2'b00 +π/2 2'b01 2'b10 0 2'b00 2'b11 −π/2 2'b11 角度演算ユニット2は、FFT演算ユニット1が出力す
るXY座標値から符号を取り除いた値を入力値として角
度値を算出する。したがって、デマップ処理を行なうた
めには、角度差分検出器16から出力される次段用の角
度差分値に、XY座標値から分離された符号によって発
生する角度の変化分を加算する処理が必要となる。この
処理は、加算器17によって行われる。
【0043】次に、XY座標値から分離された符号によ
って発生する角度の変化分を算出する処理について説明
する。第1のレジスタ7は、XY座標の符号値を2ビッ
トの情報として保持する。第2のレジスタ8は、第1の
レジスタ7が符号値を保持するタイミングと同じタイミ
ングで、第1のレジスタ7から出力される符号値を保持
する。したがって、第1のレジスタ7が次のサンプルの
符号値を保持するときに、第2のレジスタ8が前回のサ
ンプルの符号値を保持することになる。
【0044】角度差分検出器9は、第1のレジスタ7お
よび第2のレジスタ8から出力されたそれぞれの符号値
を入力し、これらの符号値を比較することによって符号
の変化による角度の変化分を抽出する。
【0045】図2は、角度差分検出器9による角度変化
値の抽出処理を説明するための図である。たとえば、第
2のレジスタ8に保持される前回の符号情報が“2'b0
0”、第1のレジスタ7に保持される今回の符号情報が
“2'b10”の場合には、第1象限から第2象限へ象限が
変化したことを示している。したがって、角度差分検出
器9は、符号変化による角度変化分を“π/2”とし、
次段の加算器17へ出力する角度変化値として“2'b0
1”を出力する。
【0046】また逆に、第2のレジスタ8に保持される
前回の符号情報が“2'b10”、第1のレジスタ7に保持
される今回の符号情報が“2'b00”の場合には、第2象
限から第1象限へ象限が変化したことを示している。し
たがって、角度差分検出器9は、符号変化による角度変
化分を“3π/2”とし、次段の加算器17へ出力する
角度変化値として“2'b11”を出力する。
【0047】第3のレジスタ10は、角度差分検出器9
から出力される次段用の角度変化値を保持し、加算器1
7へ出力する。加算器17は、角度差分検出器16から
出力される次段用の角度差分値と、第3のレジスタ10
から出力される次段用の角度変化値とを加算して出力す
る。この処理によって、減算器13によって算出された
角度差分値と、角度差分検出器9によって抽出されたX
Y座標の符号変化による角度変化値とが加算されること
になる。なお、加算器17は、2ビットの角度変化値と
2ビットの角度差分値とを加算し、2ビットの加算結果
を出力する。加算結果を2ビットとすることが特に問題
ないことは、角度は2π周期であり、0=2πであるこ
とから明らかである。
【0048】デマッパ18は、加算器17から出力され
た加算結果を2ビットのデータとして入力し、デマップ
処理を行なう。図3は、デマッパ18の入力値とデマッ
プされた後の2ビットのコード(デマップ値)との対応
を示す図である。第7のレジスタ19は、デマッパ18
から出力された2ビットのコードを保持し、図示しない
回路へ出力する。
【0049】以上説明したように、本実施の形態におけ
る復調装置によれば、符号値を取除いた後のXY座標値
を用いて角度差分値を算出するとともに、XY座標の符
号値を用いて角度変化値を算出する。そして、角度差分
値と角度変化値とを加算した後にデマッピングを行なう
ようにしたので、角度差分値がどの領域に含まれるかを
判定するための加算器の数を大幅に削減することがで
き、復調装置の回路規模を削減することが可能となっ
た。
【0050】(実施の形態2)図4は、本発明の実施の
形態2における復調装置の概略構成を示すブロック図で
ある。本実施の形態における復調装置は、図1に示す実
施の形態1における復調装置と比較して、実施の形態1
における加算器15aおよび15bが、加算器15、セ
レクタ20および加算結果保持レジスタ21に置換され
ている点のみが異なる。したがって、重複する構成およ
び機能の詳細な説明は繰返さない。
【0051】本実施の形態においては、第6のレジスタ
14から出力された角度差が“−π/2,0,π/2”
のいずれに分類されるかを判定するための加算がシリア
ルに行われる。すなわち、セレクタ20は、まず“−1
π/4”を選択して加算器15へ出力する。加算器15
は、第6のレジスタ14から出力された角度差と“−1
π/4”との加算を行い、その加算結果を加算結果保持
レジスタ21へ出力する。加算結果保持レジスタ21
は、その加算結果を保持する。
【0052】次に、セレクタ20は、“+1π/4”を
選択して加算器15へ出力する。加算器15は、第6の
レジスタ14から出力される角度差と“+1π/4”と
の加算を行い、その加算結果を角度差分検出器16へ出
力する。
【0053】角度差分検出器16は、加算結果保持レジ
スタ21に保持される加算結果と、加算器15から出力
される加算結果とを入力し、第6のレジスタ14から出
力された角度差分値を±nπ/2(n=0,1)のいず
れかに分類する。以降の処理は、実施の形態1において
説明した処理手順と同じである。
【0054】以上説明したように、本実施の形態におけ
る復調装置によれば、加算器15が第6のレジスタ14
から出力される角度差と“−1π/4”との加算と、第
6のレジスタ14から出力される角度差と“+1π/
4”との加算とをシリアルに行なうようにしたので、本
発明の実施の形態1における復調装置よりもさらに加算
器を削減することができ、復調装置の回路規模をさらに
削減することが可能となった。
【0055】(実施の形態3)図5は、本発明の実施の
形態3における復調装置の概略構成を示すブロック図で
ある。本実施の形態における復調装置は、図1に示す実
施の形態1における復調装置と比較して、角度演算ユニ
ットの機能が異なる点、および実施の形態1における加
算器15aおよび15bと角度差分検出器16とが、角
度差分検出器22に置換されている点のみが異なる。し
たがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰返
さない。なお、角度演算ユニットの参照符号を2’とし
て説明する。
【0056】第4のレジスタ11は、角度演算ユニット
2’が後述する擬似角度値を出力するタイミングに同期
して、その擬似角度値を保持する。第5のレジスタ12
は、第4のレジスタ11が擬似角度値を保持するタイミ
ングと同じタイミングで、第4のレジスタ11から出力
される擬似角度値を保持する。したがって、第4のレジ
スタ11が次のサンプルの擬似角度値を保持するとき
に、第5のレジスタ12が前回のサンプルの擬似角度値
を保持することになる。
【0057】減算器13は、第4のレジスタ11に保持
される今回のサンプルの擬似角度値から、第5のレジス
タ12に保持される前回のサンプルの擬似角度値を減算
し、その擬似角度値の差分を出力する。第6のレジスタ
14は、減算器13から出力された擬似角度差値の差分
を保持して出力する。擬似角度値は、後述するように、
角度値“0〜π/2”を16進数の値“32’h000
00000〜32’h40000000”で表したもの
である。したがって、減算器13が出力する擬似角度値
の差分は、“−π/2〜+π/2”に対応した16進数
“32’hc0000000〜32’h4000000
0”となる。
【0058】角度差分検出器22は、第6のレジスタ1
4によって保持される角度差分値をデマップ処理するた
めに、その擬度角度値の差分が“−π/2,0,π/
2”の3通りのいずれに該当するかを判定する。実施の
形態1と同様に、以下のように判定処理を行なう。
【0059】 −π/2 ±π/4(−3π/4〜−π/4) → −π/2 0 ±π/4(−π/4 〜+π/4) → 0 π/2 ±π/4(+π/4〜+3π/4) → π/2 ただし、境界となる±nπ/4(n=1,3)を擬似角
度値の差分で表しているため、以下のように分類を行な
うことができる。
【0060】 第6のレジスタ14の値 角度差分値 角度差分検出器22の出力 32'hA000000〜32'hE0000000 +π/2 2'b01 32'hE000000〜32'h20000000 0 2'b00 32'h2000000〜32'h60000000 −π/2 2'b11 すなわち、第6のレジスタ14に保持される擬似角度値
の差分の上位3ビットが“101”または“110”で
あれば、角度差分検出器22は“2’b01”を出力す
る。また、第6のレジスタ14に保持される擬似角度値
の差分の上位3ビットが“111”または“000”で
あれば、角度差分検出器22は“2’b00”を出力す
る。また、第6のレジスタ14に保持される擬似角度値
の差分の上位3ビットが“001”または“010”で
あれば、角度差分検出器22は“2’b11”を出力す
る。
【0061】このように、角度差分検出器22は、第6
のレジスタ14に保持される擬似角度値の差分の上位3
ビットだけを調べれば、角度差分値を算出することが可
能となる。
【0062】図6は、本発明の実施の形態3における角
度演算ユニット2’の概略構成を示すブロック図であ
る。この角度演算ユニット2’は、絶対値化器5から出
力されたX座標値(Y座標値)の絶対値と後述する第1
の演算途中結果とのいずれかを選択して出力するセレク
タ31と、絶対値化器6から出力されたY座標値(X座
標値)の絶対値と後述する第2の演算途中結果とのいず
れかを選択して出力するセレクタ32と、セレクタ32
から出力された値を右方向シフトする第1のシフタ33
と、セレクタ31から出力された値を右方向にシフトす
る第2のシフタ34と、第1のシフタ33から出力され
る値から2の補数を算出する第1の2補数器35と、第
2のシフタ34から出力される値から2の補数を算出す
る第2の2補数器36と、セレクタ31から出力された
値と第1の2補数器35から出力された値とを加算する
加算器37と、セレクタ32から出力された値と第2の
2補数器36から出力された値とを加算する加算器38
と、加算器37から出力された第1の演算途中結果を保
持する演算途中結果保持レジスタ39と、加算器38か
ら出力された第2の演算途中結果を保持する演算途中結
果保持レジスタ40と、演算途中結果保持レジスタ40
から出力される第2の演算途中結果の最上位ビットを反
転する反転器41と、反転器41から出力される値と
“1’b0”とのいずれかを選択して出力するセレクタ
42と、角度値を算出する際に使用されるパラメータが
格納されるATANテーブル43と、ATANテーブル
43から出力されるパラメータの2の補数を算出する第
3の2補数器44と、角度値の演算途中結果と“32’
b0”とのいずれかを選択して出力するセレクタ45
と、第3の2補数器44から出力される値とセレクタ4
5から出力される値とを加算する加算器46と、加算器
46から出力される加算結果を保持する角度値レジスタ
47とを含む。なお、図6に示す角度演算ユニット2’
においては、左側の約2/3の回路がベクトル長を算出
し、右側の約1/3の回路が角度値を算出する。
【0063】この角度演算ユニット2’は、図示しない
カウンタによってカウントされる値によって制御されて
いる。角度演算ユニット2’が符号付の32ビットの角
度値を算出する場合について、以下に説明する。この場
合、図示しないカウンタは、“0”から“29”までの
30サイクルをカウントし、角度演算ユニット2’はこ
の30サイクルの処理を実行して角度値を算出すること
になる。
【0064】カウンタの値が“0”の場合には、セレク
タ31および32はそれぞれ、絶対値化器5および6か
ら出力される絶対値を選択して出力する。また、カウン
タの値が“0”以外の場合には、セレクタ31および3
2はそれぞれ、演算途中結果保持レジスタ39および4
0に保持される演算途中結果を選択して出力する。
【0065】セレクタ31から出力される値は、加算器
37および第2のシフタ34に入力される。第2のシフ
タ34は、図示しない制御カウンタによって制御され、
制御カウンタに設定される値だけ右方向のシフト処理を
行なう。同様にして、セレクタ32から出力される値
は、加算器38および第1のシフタ33に入力される。
第1のシフタ33は、図示しない制御カウンタによって
制御され、制御カウンタに設定される値だけ右方向のシ
フト処理を行なう。
【0066】第1の2補数器35および第2の2補数器
36はそれぞれ、セレクタ42から出力される値によっ
て制御される。セレクタ42から出力される値が“0”
の場合には、第1の2補数器35および第2の2補数器
36はそれぞれ、第1のシフタ33および第2のシフタ
34から出力される値をそのまま加算器37および38
へ出力する。また、セレクタ42から出力される値が
“1”の場合には、第1の2補数器35および第2の2
補数器36はそれぞれ、第1のシフタ33および第2の
シフタ34から出力される値の2の補数を算出して加算
器37および38へ出力する。
【0067】ここで、カウンタの値が“0”の場合に
は、セレクタ42は“1’b0”を選択して出力してお
り、第1の2補数器35および第2の2補数器36はそ
れぞれ第1のシフタ33および第2のシフタ34から出
力される値をそのまま加算器37および38へ出力す
る。カウンタの値が“0”以外の場合には、セレクタ4
2は反転器41の出力を選択して出力しており、第1の
2補数器35および第2の2補数器36はそれぞれ、セ
レクタ42から出力される値に応じて、第1のシフタ3
3および第2のシフタ34から出力される値をそのまま
出力するか、2の補数を算出するかを判定して処理を行
なう。
【0068】加算器37は、セレクタ31から出力され
た値と第1の2補数器35から出力された値とを加算し
て出力する。演算途中結果保持レジスタ39は、加算器
37から出力された加算結果を保持して、セレクタ31
へ出力する。同様に、加算器38は、セレクタ32から
出力された値と第2の2補数器36から出力された値と
を加算して出力する。演算途中結果保持レジスタ40
は、加算器38から出力された加算結果を保持して、セ
レクタ32および反転器41へ出力する。
【0069】反転器41は、演算途中結果保持レジスタ
40に保持される第2の演算途中結果の最上位ビット、
すなわち符号ビットの値を反転して出力する。カウンタ
の値が“0”以外の場合に、第1の2補数器35および
第2の2補数器36はそれぞれ、演算途中結果保持レジ
スタ40に保持される第2の演算途中結果の符号ビット
に応じて処理を行なうことになる。
【0070】以上説明した処理が、カウンタの値が
“0”から“29”までの間30回繰り返し行われ、ベ
クトル長が算出される。
【0071】次に、角度値の算出処理について説明す
る。まず、カウンタの値に応じて、ATANテーブル4
3からパラメータが読出され、第3の2補数器44へ出
力される。セレクタ42から出力される値が“0”の場
合には、第3の2補数器44は、ATANテーブル43
から出力されるパラメータをそのまま加算器46へ出力
する。セレクタ42から出力される値が“0”以外の場
合には、第3の2補数器44は、ATANテーブル43
から出力されるパラメータの2の補数を算出して加算器
46へ出力する。
【0072】セレクタ45は、カウンタの値が“0”の
場合には、即値“32’b0”を選択して加算器46へ
出力する。また、カウンタの値が“0”以外の場合に
は、セレクタ45は角度値レジスタ47から出力される
角度値の演算途中結果を選択して加算器46へ出力す
る。
【0073】加算器46は、第3の2補数器44から出
力される値とセレクタ45から出力される値とを加算し
て角度値レジスタ47へ出力する。角度値レジスタ47
は、加算器46から出力される加算結果を保持し、セレ
クタ45へ出力する。以上の処理が、カウンタの値が
“0”から“29”までの間30回繰り返し行われ、角
度値レジスタ47に保持される値が角度値として出力さ
れる。
【0074】図7は、ATANテーブル43に格納され
るパラメータを示す図である。このパラメータは、実施
の形態1および2における復調装置において使用される
ものである。図7において、たとえばカウンタの値が
“0_0000”であれば、パラメータとして“32’
h1921FB54”が読出される。上述したように、
実施の形態1および2における角度演算ユニット2は、
“0〜π/2”の値を出力するが、このπ/2を16進
数で表すと“32’h3243F6A8”となるため、
デジタル回路の処理に適していない。
【0075】本実施の形態においては、π/2を16進
数で“32’h40000000”とし、図7に示す各
パラメータの値をこの値に応じて補正したものがATA
Nテーブル43に格納されている。たとえば、カウンタ
の値が“0_0000”であれば、パラメータとして
“32’h20000000”が格納されている。角度
演算ユニット2’が、この補正されたパラメータを用い
て角度値を算出することにより、角度差分検出器22は
上述したように第6のレジスタに保持される擬似角度値
の差分の上位3ビットによって、加算器17へ出力する
角度差分値を決定することができる。
【0076】以上説明したように、本実施の形態におけ
る復調装置によれば、角度演算ユニット2’が角度値を
算出する際に、補正後のパラメータが格納されるATA
Nテーブル43を参照するようにしたので、角度差分検
出器22は第6のレジスタ14に保持される擬似角度値
の差分の上位3ビットのみを用いて角度差分値を検出す
ることが可能となる。したがって、実施の形態1におけ
る加算器15aおよび15bや、実施の形態2における
加算器15が不要となり、復調装置の回路規模をさらに
削減することが可能となった。
【0077】今回開示された実施の形態は、すべての点
で例示であって制限的なものではないと考えられるべき
である。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請
求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味
および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図さ
れる。
【0078】
【発明の効果】請求項1に記載の復調装置によれば、第
2の演算ユニットが、第1の演算ユニットから出力され
たXY座標値の絶対値に基づいて、周波数成分の角度値
を算出するので、減算器から出力された減算結果を複数
の角度領域に分類するための回路を削減することがで
き、復調装置の回路規模を削減することが可能となっ
た。
【0079】請求項2に記載の復調装置によれば、第2
の演算ユニットが算出する角度値の範囲が縮小し、減算
器から出力された減算結果を複数の角度領域に分類する
ための回路を削減することができ、復調装置の回路規模
を削減することが可能となった。
【0080】請求項3に記載の復調装置によれば、第1
の加算器および第2の加算器によって、減算器から出力
された減算結果を複数の角度領域に分類するための回路
を構成することができ、復調装置の回路規模を削減する
ことが可能となった。
【0081】請求項4に記載の復調装置によれば、第2
のセレクタが、第1の値と、第1の値と異なる第2の値
とのいずれかを選択して加算器へ出力するので、さらに
加算器を削減することができ、復調装置の回路規模を削
減することが可能となった。
【0082】請求項5に記載の復調装置によれば、第2
の角度差分検出器が、減算器から出力された減算結果の
うち所定数の上位ビットを用いて角度差分値を検出する
ので、減算器から出力された減算結果を複数の角度領域
に分類するための回路が不要となり、復調装置の回路規
模を削減することが可能となった。
【0083】請求項6に記載の復調方法によれば、XY
座標値の絶対値に基づいて、周波数成分の角度値を算出
するので、減算結果を複数の角度領域に分類するための
回路を削減することができ、復調装置の回路規模を削減
することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における復調装置の概
略構成を示すブロック図である。
【図2】 角度差分検出器9による角度変化値の抽出処
理を説明するための図である。
【図3】 デマッパ18の入力値とデマップされた後の
2ビットのコードとの対応を示す図である。
【図4】 本発明の実施の形態2における復調装置の概
略構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明の実施の形態3における復調装置の概
略構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の実施の形態3における角度演算ユニ
ット2’の概略構成を示すブロック図である。
【図7】 ATANテーブル43に格納されるパラメー
タを示す図である。
【図8】 従来の復調装置の概略構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 FFT演算ユニット、2,2’ 角度演算ユニッ
ト、3,4,20,31,32,42,45 セレク
タ、5,6 絶対値化器、7 第1のレジスタ、8第2
のレジスタ、9,16,22 角度差分検出器、10
第3のレジスタ、11 第4のレジスタ、12 第5の
レジスタ、13 減算器、14 第6のレジスタ、15
a,15b,17,37,38,46 加算器、18
デマッパ、19 第7のレジスタ、21 加算結果保持
レジスタ、33 第1のシフタ、34 第2のシフタ、
35 第1の2補数器、36 第2の2補数器、39,
40演算途中結果保持レジスタ、41 反転器、44
第3の2補数器、47 角度値レジスタ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ波形を周波数成分に分離し、該
    周波数成分のXY平面上におけるXY座標値を算出する
    第1の演算ユニットと、 前記第1の演算ユニットから出力された今回のXY座標
    値の符号と前回のXY座標値の符号とに基づいて、角度
    変化値を検出する第1の角度差分検出器と、 前記第1の演算ユニットから出力されたXY座標値の絶
    対値に基づいて、前記周波数成分の角度値を算出する第
    2の演算ユニットと、 前記第2の演算ユニットから出力された今回の角度値か
    ら前回の角度値を減算する減算器と、 前記減算器から出力された減算結果を複数の角度領域の
    いずれかに分類して、角度差分値を検出する第2の角度
    差分検出器と、 前記第1の角度検出器から出力される角度変化値および
    前記第2の角度差分検出器から出力される角度差分値と
    の加算結果に基づいて、デマッピングを行なうデマッパ
    とを含む復調装置。
  2. 【請求項2】 前記復調装置はさらに、前記第1の演算
    ユニットから出力されたX座標の符号とY座標の符号と
    が同じ場合には前記XY座標値をそのまま出力し、X座
    標の符号とY座標の符号とが異なる場合には前記XY座
    標値を入替えて出力する第1のセレクタと、 前記第1のセレクタから出力された値の絶対値を算出し
    て前記第2の演算ユニットへ出力する絶対値化器とを含
    む、請求項1記載の復調装置。
  3. 【請求項3】 前記復調装置はさらに、前記減算器から
    出力された減算結果と第1の値とを加算して、該加算結
    果の符号を前記第2の角度差分検出器へ出力する第1の
    加算器と、 前記減算器から出力された減算結果と前記第1の値と異
    なる第2の値とを加算して、該加算結果の符号を前記第
    2の角度差分検出器へ出力する第2の加算器とを含む、
    請求項1または2記載の復調装置。
  4. 【請求項4】 前記復調装置はさらに、第1の値と、該
    第1の値と異なる第2の値とのいずれかを選択して出力
    する第2のセレクタと、 前記減算器から出力された減算結果と前記第2のセレク
    タから出力された値とを加算して、該加算結果の符号を
    前記第2の角度差分検出器へ出力する加算器と、 前記加算器から出力される前回の加算結果を保持して前
    記第2の角度差分検出器へ出力するレジスタとを含む、
    請求項1または2記載の復調装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の演算ユニットは、角度値π/
    2が所定の値となるように補正されたパラメータを用い
    て、前記周波数成分の角度値を算出し、 前記第2の角度差分検出器は、前記減算器から出力され
    た減算結果のうち所定数の上位ビットを用いて角度差分
    値を検出する、請求項1または2記載の復調装置。
  6. 【請求項6】 アナログ波形を周波数成分に分離し、該
    周波数成分のXY平面上における前回のXY座標値を算
    出するステップと、 前記周波数成分のXY平面上における今回のXY座標値
    を算出するステップと、 前記算出された今回のXY座標値の符号と前回のXY座
    標値の符号とに基づいて、角度変化値を検出するステッ
    プと、 前記前回のXY座標値の絶対値に基づいて、前記周波数
    成分の前回の角度値を算出するステップと、 前記今回のXY座標値の絶対値に基づいて、前記周波数
    成分の今回の角度値を算出するステップと、 前記算出された今回の角度値から前記算出された前回の
    角度値を減算するステップと、 前記減算結果を複数の角度領域のいずれかに分類して、
    角度差分値を検出するステップと、 前記検出される角度変化値および前記検出された角度差
    分値との加算結果に基づいて、デマッピングを行なうス
    テップとを含む復調方法。
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