JP2002288151A - 高速フーリエ変換回路及び高速フーリエ逆変換回路 - Google Patents

高速フーリエ変換回路及び高速フーリエ逆変換回路

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JP2002288151A
JP2002288151A JP2001092747A JP2001092747A JP2002288151A JP 2002288151 A JP2002288151 A JP 2002288151A JP 2001092747 A JP2001092747 A JP 2001092747A JP 2001092747 A JP2001092747 A JP 2001092747A JP 2002288151 A JP2002288151 A JP 2002288151A
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transform circuit
bit
fast fourier
dpram
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Tatsuya Abe
達也 阿部
Noriaki Hasegawa
徳明 長谷川
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力信号系列の入力レベルが小さい場合にお
いても、下位ビットの切り捨てによる誤差を最小にし、
演算精度の劣化を抑えることができる高速フーリエ変換
回路及び高速フーリエ逆変換回路を提供することを目的
とする。 【解決手段】 スイッチ101と、DPRAM102
と、第一のレジスタ103と、加算器104と、減算器
105と、第二のレジスタ106と、第三のレジスタ1
07と、位相係数発生器108と、複素乗算器109と
から構成されるバタフライ演算手段のループを備えた高
速フーリエ変換回路であって、バタフライ演算手段の入
力系列の最大値を最大検出部301で検出し、最大値及
び高速フーリエ変換回路のビット幅に基づいたバタフラ
イ演算手段の出力系列のビットシフトをシフタ302で
行い、ループの最終回においてビットシフトと逆のビッ
トシフトをシフタ302で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定小数点演算で
時間領域信号を周波数領域信号に変換する高速フーリエ
変換(FFT)回路、及び周波数領域信号を時間領域信
号へ変換する高速フーリエ逆変換(IFFT)回路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、FFT回路は、通信分野において
用いられている。例えば、特開平10−313283号
公報で開示されている「デジタル放送受信機」によれ
ば、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multip
lex)方式の受信機に、FFTが用いられている。
【0003】FFTは離散フーリエ変換(DFT)の、
IFFTは離散フーリエ逆変換(IDFT)の計算回数
を大幅に減らしたアルゴリズムである。WN=e-j2π/N
とおくと、N個の信号系列{x(n)}(n=0,1,
…,N−1)のDFT及びIDFTは、以下の式で表さ
れる。
【0004】 X(k)=Σx(n)WN nk(k=0,1,…,N−1) (1) ここで、nは0からN−1までである。 x(n)=(1/N)ΣX(k)WN -nk(n=0,1,…,N−1)(2) ここで、kは0からN−1までである。
【0005】上述したDFTを示す(1)式とIDFT
を示す(2)式は、係数1/NとW N nkの虚部の符号が
異なるだけである。つまり、(1)式と(2)式は、全
く同様の手順で計算できるので、FFT回路とIFFT
回路は同様に構成することができる。従って、以下では
FFT回路についてのみ説明する。
【0006】図4は、従来のFFT回路の構成例を示す
図である。図5は、8点FFTのフローグラフを示す図
である。以下、従来のFFT回路の構成で8点FFTを
行う場合の動作を、図4と図5を用いてクロックサイク
ルに対応させて説明する。ここで、入力信号系列を{x
(n)}(n=0,1,…,7)、出力信号係数を{X
(k)}(k=0,1,…,7)とし、位相係数W8 kn
=e-j2πkn/8とおく。
【0007】まず、クロックサイクル1において、スイ
ッチ101は入力信号系列の入力を行う入力ポート側に
切り替えられ、入力ポートとDPRAM102は接続さ
れる。入力信号x(0)は、DPRAM102のアドレ
ス0に書き込まれる。同様に、次のクロックサイクル2
において、入力信号x(1)はDPRAM102のアド
レス1に書き込まれる。以下、同様にクロックサイクル
3から6において、それぞれ入力信号x(2)からx
(5)はDPRAM102のアドレス2から5に書き込
まれる。
【0008】次のクロックサイクル7において、入力信
号x(6)がDPRAM102のアドレス6に書き込ま
れると同時に、DPRAM102のアドレス0からx
(0)が読み出され、第一のレジスタ103に書き込ま
れる。
【0009】次のクロックサイクル8において、入力信
号x(7)がDPRAM102のアドレス7に書き込ま
れると同時に、DPRAM102のアドレス4からx
(4)が読み出される。加算器104は、第一のレジス
タ103の内容x(0)とDPRAM102のアドレス
4で読み出されたx(4)とを加算する。加算結果x
(0)+x(4)が、第二のレジスタ106に書き込ま
れると同時に、減算器105は、第一のレジスタ103
の内容x(0)より、DPRAM102のアドレス4で
読み出されたx(4)を減算する。減算結果x(0)−
x(4)は、第三のレジスタ107に書き込まれる。
【0010】次のクロックサイクル9において、スイッ
チ101は複素乗算器109側に切り替えられ、複素乗
算器109とDPRAM102は接続される。複素乗算
器109は、第二のレジスタ106の内容x(0)+x
(4)と位相係数発生器108から出力された位相係数
8 0=1との複素乗算を行う。複素乗算結果x(0)+
x(4)がDPRAM102のアドレス0に書き込まれ
ると同時に、第二のレジスタ106の内容は第三のレジ
スタ107の内容x(0)−x(4)に更新される。ま
た、DPRAM102のアドレス1からx(1)が読み
出され、第一のレジスタ103に書き込まれる。
【0011】次のクロックサイクル10において、複素
乗算器109は、第二のレジスタ106の内容x(0)
−x(4)と位相係数発生器108から出力された位相
係数W8 0=1との複素乗算を行う。複素乗算結果x
(0)−x(4)がDPRAM102のアドレス4に書
き込まれると同時に、DPRAM102のアドレス5か
らx(5)が読み出される。加算器104は、第一のレ
ジスタ103の内容x(1)とDPRAM102のアド
レス5で読み出されたx(5)とを加算する。加算結果
x(1)+x(5)が、第二のレジスタ106に書き込
まれると同時に、減算器105は、第一のレジスタ10
3の内容x(1)より、DPRAM102のアドレス5
で読み出されたx(5)を減算する。減算結果x(1)
−x(5)は、第三のレジスタ107に書き込まれる。
【0012】次のクロックサイクル11において、複素
乗算器109は、第二のレジスタ106の内容x(1)
+x(5)と位相係数発生器108から出力された位相
係数W8 0=1との複素乗算を行う。複素乗算結果x
(1)+x(5)がDPRAM102のアドレス1に書
き込まれると同時に、第二のレジスタ106の内容は第
三のレジスタ107の内容x(1)−x(5)に更新さ
れる。また、DPRAM102のアドレス2からx
(2)が読み出され、第一のレジスタ103に書き込ま
れる。
【0013】次のクロックサイクル12において、複素
乗算器109は、第二のレジスタ106から読み出され
たx(1)−x(5)と位相係数発生器108から出力
された位相係数W8 1=(1/√2)−j(1/√2)と
の複素乗算を行う。複素乗算結果{x(1)−x
(5)}W8 1がDPRAM102のアドレス5に書き込
まれると同時に、DPRAM102のアドレス6からx
(6)が読み出される。加算器104は、第一のレジス
タ103の内容x(2)とDPRAM102のアドレス
6から読み出されたx(6)を加算する。加算結果x
(2)+x(6)が、第二のレジスタ106に書き込ま
れると同時に、減算器105は、第一のレジスタ103
の内容x(2)より、DPRAM102のアドレス6で
読み出されたx(6)を減算する。減算結果x(2)−
x(6)は、第三のレジスタ107に書き込まれる。
【0014】上述したように、クロックサイクル13以
降も、図5に示された8点FFTのフローグラフに基づ
いて処理が行われる。クロックサイクル24に到達した
時、出力信号系列の最初であるX(0)=x(0)+x
(4)+x(2)+x(6)+x(1)+x(5)+x
(3)+x(7)が、第二のレジスタ106に書き込ま
れる。次にクロックサイクル25において、出力信号系
列の出力を行う出力ポートからX(0)が出力される。
それと同時に、スイッチ101は再び入力ポート側に切
り替えられる。入力ポートとDPRAM102が接続さ
れることにより、次の入力信号系列を入力し、24クロ
ックサイクル周期で8点FFTの結果を出力できる。以
上のように、従来のFFT回路は、N点フーリエ変換に
必要なメモリ数がNで済むことから、ハードウェアをコ
ンパクトにするのに有効な構成である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、固定小
数点演算で処理を行う場合、次のような問題が発生す
る。例えば、入力信号系列、位相係数のビット幅が共に
16ビット、DPRAM102のビット幅が16ビット
である場合の、固定小数点演算によるN点FFT回路を
考える。まず、加算器104と減算器105において、
2つの16ビット複素数のデータA,Bの加算と減算を
行うが、この演算結果A±Bの有効ビット数は最大で1
7ビットになる。そのため、オーバーフローが起こらな
いように、下位1ビットを切り捨てて出力する必要があ
る。
【0016】また、この演算結果A±Bと位相係数を、
複素乗算器109で複素乗算した複素乗算結果は、有効
ビット数が最大で32ビット(入力信号系列が原点を中
心とした半径(7FFF)16の円内にあれば33ビット
にならず、入力信号系列はその条件を満たしているもの
とする)になる。そのため、オーバーフローが起こらな
いように、下位16ビットを切り捨てて出力する必要が
ある。これらの切り捨てを行う場合、入力信号系列の入
力レベルが小さくなるほど、下位ビット切り捨てによる
誤差が大きくなり、さらにこの誤差は演算過程で蓄積さ
れ続けるため、最終的にFFTの演算精度が大きく劣化
してしまうという問題がある。
【0017】本発明は上述した課題に鑑みてなされたも
のであり、入力信号系列の入力レベルが小さい場合にお
いても、下位ビットの切り捨てによる誤差を最小にし、
演算精度の劣化を抑えることができる高速フーリエ変換
回路及び高速フーリエ逆変換回路を提供することを目的
とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係る高速フーリエ変換回路は、バタフラ
イ演算手段のループを備えた高速フーリエ変換回路であ
って、前記バタフライ演算手段の入力系列の最大値を検
出し、前記最大値及び前記高速フーリエ変換回路のビッ
ト幅に基づいて前記バタフライ演算手段の出力系列のビ
ットシフトを行い、前記ループの最終回において前記ビ
ットシフトと逆のビットシフトを行うことを特徴とする
ものである。
【0019】このような構成によれば、複素乗算を行う
前に、入力信号系列または途中の演算結果をオーバーフ
ローしないレベルまで一定量で増幅することにより、加
算結果及び減算結果及び複素乗算結果の下位ビットの切
り捨てによる誤差を最小に抑えることができ、入力信号
系列の入力レベルが小さい場合においても、高速フーリ
エ変換の演算を精度良く行うことができる。
【0020】また、本発明に係る高速フーリエ逆変換回
路は、バタフライ演算手段のループを備えた高速フーリ
エ逆変換回路であって、前記バタフライ演算手段の入力
系列の最大値を検出し、前記最大値及び前記高速フーリ
エ変換回路のビット幅に基づいて前記バタフライ演算手
段の出力系列のビットシフトを行い、前記ループの最終
回において前記ビットシフトと逆のビットシフトを行う
ことを特徴とするものである。
【0021】このような構成によれば、複素乗算を行う
前に、入力信号系列または途中の演算結果をオーバーフ
ローしないレベルまで一定量で増幅することにより、加
算結果及び減算結果及び複素乗算結果の下位ビットの切
り捨てによる誤差を最小に抑えることができ、入力信号
系列の入力レベルが小さい場合においても、高速フーリ
エ逆変換の演算を精度良く行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施の形
態に係るFFT回路の構成例を示す図である。図1にお
いて、図4と同一符号は図4に示された対象と同一又は
相当物を示しており、ここでの説明を省略する。本実施
の形態では、図4のFFT回路に、最大値検出部301
とシフタ302を備えたものである。なお、本実施の形
態において、バタフライ演算手段とは、スイッチ101
と、DPRAM102と、第一のレジスタ103と、加
算器104と、減算器105と、第二のレジスタ106
と、第三のレジスタ107と、位相係数発生器108
と、複素乗算器109のことである。
【0023】最大値検出部301は、入力信号系列の入
力時において、入力信号系列の中で最も絶対値の大きい
入力信号を検出する。まず、一段目のFFT演算動作時
において、最大値検出部301は、検出した入力信号の
絶対値の最上位ビットを0番目のビットとして最上位ビ
ットから数え始めて論理‘1’が表れるビット位置を検
出する。このビット位置をm番目のビットとする。最大
値検出部301は、シフタ302の入力信号を上位ビッ
ト方向に(m−1)ビットシフトして出力するためのシ
フト量制御信号Supを生成し、シフタ302へ出力す
る。また、二段目以降のFFT演算動作時において、シ
フタ302はビットシフトを行わないようにシフト量制
御信号Supをクリアする。また、最終段のFFT演算動
作時において、最大値検出部301は、シフタ302の
入力信号を下位ビット方向に(m−1)ビットシフトし
て出力するためのシフト量制御信号Sdownを生成し、シ
フタ302へ出力する。
【0024】シフタ302は、最大値検出部301から
のシフト量制御信号に基づいて第二のレジスタ106か
らの入力信号をシフトした信号を出力する。
【0025】次に、本発明に係るFFT回路の構成で8
点FFTを行う場合の動作を、図1と図5を用いてクロ
ックサイクルに対応させて説明する。ここで、入力信号
系列を{x(n)}(n=0,1,…,7)、出力信号
係数を{X(k)}(k=0,1,…,7)とし、位相
係数W8 kn=e-j2πkn/8とおく。
【0026】まず、クロックサイクル1において、スイ
ッチ101は、入力信号系列の入力が行われる入力ポー
ト側に切り替えられ、入力ポート側とDPRAM102
が接続される。入力信号x(0)はDPRAM102の
アドレス0に書き込まれると同時に、最大値検出部30
1へ入力され、x(0)の絶対値|x(0)|が求めら
れる。絶対値|x(0)|は、最大値|Xmax|として
最大値検出部301に格納される。
【0027】次のクロックサイクル2において、入力信
号x(1)は、DPRAM102のアドレス1に書き込
まれると同時に、最大値検出部301へ入力され、x
(1)の絶対値|x(1)|が求められる。最大値検出
部301は、絶対値|x(1)|と最大値|Xmax|を
比較し、|x(1)|が|Xmax|より大きければ、|
max|を|x(1)|に更新し、そうでなければ更新
しない。以下、同様にクロックサイクル3から6におい
て、それぞれ入力信号x(2)からx(5)は、DPR
AM102のアドレス2から5に書き込まれると同時
に、最大値検出部301へ入力され、絶対値が求められ
る。最大値検出部301は、絶対値と最大値|Xmax
を比較し、|Xmax|より大きければ、|Xmax|を更新
し、そうでなければ更新しない。
【0028】次のクロックサイクル7において、入力信
号x(6)がDPRAM102のアドレス6に書き込ま
れると同時に、DPRAM102のアドレス0からx
(0)が読み出され、第一のレジスタ103に書き込ま
れる。また、最大値検出部301は、x(6)の絶対値
|x(6)|を求め、|Xmax|と比較し、|x(6)
|が|Xmax|より大きければ、|Xmax|を|x(6)
|に更新し、そうでなければ更新しない。
【0029】次のクロックサイクル8において、入力信
号x(7)が、DPRAM102のアドレス7に書き込
まれると同時に、DPRAM102のアドレス4からx
(4)が読み出される。加算器104は、第一のレジス
タ103の内容x(0)とDPRAM102のアドレス
4で読み出されたx(4)とを加算する。加算結果x
(0)+x(4)は、第二のレジスタ106に書き込ま
れる。同時に、減算器105は、第一のレジスタ103
の内容x(0)より、DPRAM102のアドレス4で
読み出されたx(4)を減算する。減算結果x(0)−
x(4)は、第三のレジスタ107に書き込まれる。
【0030】また、最大値検出部301は、x(7)の
絶対値|x(7)|を求め、|Xma x|と比較し、|x
(7)|が|Xmax|より大きければ、|Xmax|を|x
(7)|に更新し、そうでなければ更新しない。この時
点で、|Xmax|が入力信号系列の中で最も絶対値の大
きい入力信号となる。最大値検出部301は、|Xma x
|の最上位ビットを0番目のビットとして、最上位ビッ
トから数えて最初に論理‘1’が現れるビット位置を検
出する。このビット位置をm番目のビットとする。最大
値検出部301は、シフタ302の入力信号を上位ビッ
ト方向に(m−1)ビットシフトして出力するためのシ
フト量制御信号Supを生成し、シフタ302へ出力す
る。
【0031】次のクロックサイクル9において、スイッ
チ101は、複素乗算器109側に切り替えられ、複素
乗算器109とDPRAM102は接続される。シフタ
302は、第二のレジスタ106から読み出されたx
(0)+x(4)を、シフト量制御信号Supに基づいて
上位ビット方向に(m−1)ビットシフト、つまり2m-
1倍したものを、複素乗算器109へ出力する。
【0032】複素乗算器109は、シフタ302から出
力された2m-1{x(0)+x(4)}と位相係数発生
器108から出力された位相係数W8 0=1との複素乗算
を行う。複素乗算結果2m-1{x(0)+x(4)}が
DPRAM102のアドレス0に書き込まれると同時
に、第二のレジスタ106の内容は第三のレジスタ10
7の内容x(0)−x(4)に更新される。また、DP
RAM102のアドレス1からx(1)が読み出され、
第一のレジスタ103に書き込まれる。
【0033】次のクロックサイクル10において、シフ
タ302は、第二のレジスタ106から読み出されたx
(0)−x(4)を、シフト量制御信号Supに基づいて
上位ビット方向に(m−1)ビットシフト、つまり2
m-1倍したものを、複素乗算器109へ出力する。
【0034】複素乗算器109は、シフタ302から出
力された2m-1{x(0)−x(4)}と位相係数発生
器108から出力された位相係数W8 0=1との複素乗算
を行う。複素乗算結果2m-1{x(0)−x(4)}が
DPRAM102のアドレス4に書き込まれると同時
に、DPRAM102のアドレス5からx(5)が読み
出される。加算器104は、第一のレジスタ103の内
容x(1)とDPRAM102のアドレス5から読み出
されたx(5)とを加算する。加算結果x(1)+x
(5)は、第二のレジスタ106に書き込まれる。同時
に、減算器105は、第一のレジスタ103の内容x
(1)より、DPRAM102のアドレス5で読み出さ
れたx(5)を減算する。減算結果x(1)−x(5)
は、第三のレジスタ107に書き込まれる。
【0035】次のクロックサイクル11において、シフ
タ302は、第二のレジスタ106から読み出されたx
(1)+x(5)を、シフト量制御信号Supに基づいて
上位ビット方向に(m−1)ビットシフト、つまり2
m-1倍したものを、複素乗算器109へ出力する。
【0036】複素乗算器109は、シフタ302から出
力された2m-1{x(1)+x(5)}と位相係数発生
器108から出力された位相係数W8 0=1との複素乗算
を行う。複素乗算結果2m-1{x(1)+x(5)}が
DPRAM102のアドレス1に書き込まれると同時
に、第二のレジスタ106の内容は第三のレジスタ10
7の内容x(1)−x(5)に更新される。また、DP
RAM102のアドレス2からx(2)が読み出され、
第一のレジスタ103に書き込まれる。
【0037】次のクロックサイクル12において、シフ
タ302は、第二のレジスタ106から読み出されたx
(1)−x(5)を、シフト量制御信号Supに基づいて
上位ビット方向に(m−1)ビットシフト、つまり2
m-1倍したものを、複素乗算器109へ出力する。
【0038】複素乗算器109は、シフタ302から出
力された2m-1{x(1)−x(5)}と位相係数発生
器108から出力された位相係数W8 1=(1/√2)−
j(1/√2)との複素乗算を行う。複素乗算結果2
m-1{x(1)−x(5)}W8 1がDPRAM102の
アドレス5に書き込まれると同時に、DPRAM102
のアドレス6からx(6)が読み出される。加算器10
4は、第一のレジスタ103の内容x(2)とDPRA
M102のアドレス6から読み出されたx(6)を加算
する。加算結果x(2)+x(6)は、第二のレジスタ
106に書き込まれる。同時に、減算器105は、第一
のレジスタ103の内容x(2)より、DPRAM10
2のアドレス6で読み出されたx(6)を減算する。減
算結果x(2)−x(6)は、第三のレジスタ107に
書き込まれる。
【0039】上述したように、クロックサイクル13以
降も、図5に示された8点FFTのフローグラフに基づ
いて処理が行われるが、一段目のFFT演算が終了、つ
まりクロックサイクル16をもって、シフタ302はシ
フト量制御信号Supをクリアし、二段目以降のFFT演
算において、ビットシフトの動作を停止するようにす
る。
【0040】また、クロックサイクル24において、2
m-1{x(0)+x(4)+x(2)+x(6)+x
(1)+x(5)+x(3)+x(7)}が、第二のレ
ジスタ106に書き込まれるが、これを本来出力される
べき値に戻す必要がある。そのため、クロックサイクル
25からの8クロックサイクル区間において、最大値検
出部301は、シフタ302の入力信号を下位ビット方
向に(m−1)ビットシフトして出力するためのシフト
量制御信号Sdownを生成し、シフタ302へ出力する。
これにより、シフタ302への入力信号は2-(m-1)倍さ
れる。従って、クロックサイクル25において、出力信
号系列の出力が行われる出力ポートからX(0)=x
(0)+x(4)+x(2)+x(6)+x(1)+x
(5)+x(3)+x(7)が出力される。
【0041】ここまで、FFT回路について説明した
が、IFFT回路は、位相係数の虚部の符号を反転し出
力信号系列の出力を1/N倍する以外、FFT回路と同
様な構成で同様の動作を行う。
【0042】また、上述したFFT回路においては、入
力信号系列の入力時でのみ、信号の増幅を行っている
が、FFTの演算過程で有効ビット長が長くなることも
考えられる。このような場合は、演算過程においてもさ
らに信号の増幅を行うことができる。例えば、二段目以
降のFFT演算において、前段の演算結果の中で絶対値
の最も大きい信号がオーバーフローしないレベルまで、
前段の演算結果を一定量で増幅し、最終段のFFT演算
結果を外部に出力する時に、前段までの増幅分を全て取
り除くとしても良い。この方法は、IFFT回路にも適
用する。
【0043】次に、FFT回路によるシミュレーション
結果について説明する。図2は、従来のFFT回路によ
るシミュレーション結果の一例を示す図である。図3
は、本実施の形態に係るFFT回路によるシミュレーシ
ョン結果の一例を示す図である。このシミュレーション
は、サブキャリア数768のOFDM(Orthogonal Fre
quency Division Multiplex)伝送の復調に、1024
点FFTを用いたものである。入力信号系列は、ランダ
ムに生成したデータビット列を4ビットずつ取り出して
16QAMシンボルにマッピングされる。ここでは、理
想的にOFDM変調、つまり、浮動小数点演算でIFF
Tを行った結果を11ビット量子化(有効ビット数11
ビット)している。また、このシミュレーションに、フ
ェージングや雑音等の劣化要素は加えていない。また、
従来のFFT回路による演算と本発明のFFT回路によ
る演算は、共に16ビットの固定小数点演算で行った。
【0044】図2において、16QAMコンスタレーシ
ョンの各信号が広範囲に分布しているのに対して、図3
においては分散が小さくなっており、本発明のFFT回
路の方が精度良くFFT演算を行っていることがわか
る。
【0045】
【発明の効果】以上に詳述したように本発明によれば、
複素乗算を行う前に、入力信号系列または途中の演算結
果をオーバーフローしないレベルまで一定量で増幅する
ことにより、加算結果及び減算結果及び複素乗算結果の
下位ビットの切り捨てによる誤差を最小に抑えることが
できる。従って、入力信号系列の入力レベルが小さい場
合においても、FFTの演算を精度良く行うことができ
る。また、従来のFFT回路に対して、わずかな回路の
追加で構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るFFT回路の構成例を示す
図である。
【図2】従来のFFT回路によるシミュレーション結果
の一例を示す図である。
【図3】本実施の形態に係るFFT回路によるシミュレ
ーション結果の一例を示す図である。
【図4】従来のFFT回路の構成例を示す図である。
【図5】8点FFTのフローグラフを示す図である。
【符号の説明】
101 スイッチ、102 DPRAM、103 第一
のレジスタ、104加算器、105 減算器、106
第二のレジスタ、107 第三のレジスタ、108 位
相係数発生器、109 複素乗算器、301 最大値検
出部、302シフタ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バタフライ演算手段のループを備えた高
    速フーリエ変換回路であって、 前記バタフライ演算手段の入力系列の最大値を検出し、
    前記最大値及び前記高速フーリエ変換回路のビット幅に
    基づいて前記バタフライ演算手段の出力系列のビットシ
    フトを行い、前記ループの最終回において前記ビットシ
    フトと逆のビットシフトを行うことを特徴とする高速フ
    ーリエ変換回路。
  2. 【請求項2】 バタフライ演算手段のループを備えた高
    速フーリエ逆変換回路であって、 前記バタフライ演算手段の入力系列の最大値を検出し、
    前記最大値及び前記高速フーリエ変換回路のビット幅に
    基づいて前記バタフライ演算手段の出力系列のビットシ
    フトを行い、前記ループの最終回において前記ビットシ
    フトと逆のビットシフトを行うことを特徴とする高速フ
    ーリエ逆変換回路。
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