JP2002324923A - 圧電トランス - Google Patents

圧電トランス

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JP2002324923A
JP2002324923A JP2001127964A JP2001127964A JP2002324923A JP 2002324923 A JP2002324923 A JP 2002324923A JP 2001127964 A JP2001127964 A JP 2001127964A JP 2001127964 A JP2001127964 A JP 2001127964A JP 2002324923 A JP2002324923 A JP 2002324923A
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electrode
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piezoelectric transformer
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Harumi Kano
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化しても、一次側と二次側の絶縁距離を
充分に保つことができ、各国で利用できる圧電トランス
を提供する。 【解決手段】 一次電極接続部(5A、6A)に交流電
圧を印加し、圧電基板(14)全体に機械的振動の定在
波が励起させて、二次電極接続部(9A、10A)から
変圧した交流電圧を発生させる。一次電極接続部(5
A、6A)と二次電極接続部(9A、10A)は、定在
波の節となる部位に突設された絶縁性突条(12)で画
されるので、機械的振動に影響することなく、両者間の
絶縁距離を充分に長くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器に電源を
供給するACアダプターや、充電器に用いられるDC−
DCコンバータ、冷陰極線管のインバータ等に用いられ
るインバータ等に用いられる圧電トランスに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話機などの携帯電子機器の
普及に伴い、電源回路の小型化が求められている。従来
のスイッチング電源回路では、変圧器として電磁誘導を
原理とする電磁トランスが用いられているが、電磁トラ
ンスの小型化は、結合の低下、漏れ磁束の増加を招き、
電源回路の効率が低下するものであった。また、高周波
では、ヒステリシスによる損失、過電流による損失が増
大するものであった。
【0003】そこで、高周波帯、特にMHZ帯で、出力
電力密度が従来の電磁トランスの数倍に達する圧電効果
を原理とする圧電トランスが、用いられるようになって
いる。図7は、この従来の圧電トランス100を示すも
ので、それぞれ、同一の輪郭で矩形平板状に形成された
一次側圧電部101、絶縁部102及び二次側圧電部1
11からなり、一次側圧電部101と二次側圧電部11
1の対向する主面に絶縁部102を一体に固着した状態
で積層し圧電基板が形成される。
【0004】一次側圧電部101は、PZT系の圧電磁
器材料からなる圧電体層101aを挟み、平板状の第1
入力電極104と第2入力電極105が、厚み方向に交
互に積層して構成されている。これにより、各圧電体層
101aは、厚み方向に分極され、図に示すように、上
下に隣り合う圧電体層101a間は、互いに逆方向に分
極される。
【0005】第1入力電極104と第2入力電極105
は、それぞれ一次側圧電部101の対抗する側面に露出
する一対の一次電極接続部106、106を介して、こ
れらの電極104、105間に交流電圧が印加されるよ
うになっている。
【0006】また、二次側圧電部111も、一次側圧電
部101とほぼ同様の構成で、圧電材料からなる圧電体
層111aを挟んで、平板状の第1出力電極114と第
2出力電極115が、厚み方向に交互に積層され、これ
により、上下に隣り合う圧電体層111a間は、互いに
厚み方向で逆方向に分極される。
【0007】第1出力電極114と第2出力電極115
は、それぞれ二次側圧電部111の対抗する側面に露出
する一対の二次電極接続部116、116に接続し、二
次電極接続部116、116間に接続される負荷120
に変圧した交流電圧が出力される。
【0008】絶縁部102は、例えば、上下に密着する
圧電体層101a、111aと同一の圧電磁器材料で一
体に形成され、一次側圧電部101と二次側圧電部11
1間の機械的振動を伝達するものである。
【0009】この圧電トランス100は、第1入力電極
104と第2入力電極105間に交流電圧を印加する
と、一次側圧電部101内に圧電逆効果で分極方向に厚
み縦振動が発生し、この機械的振動が、絶縁部102を
介して二次側圧電部111に伝わり、所定の共振周波数
で、機械的振動の定在波が励起される。この定在波によ
る二次側圧電部111の振動は、圧電正効果により、第
1出力電極114と第2出力電極115間に、交流電圧
となって現れる。
【0010】このとき、一次側にある圧電体層101a
の1層当たりの厚みと、二次側にある圧電体層111a
の1層当たりの厚みの比は、電磁トランスの一次側と二
次側の等価巻線比に等しいので、これらの厚みを調整す
ることで、任意の等価巻線比を得ることができる。
【0011】従って、この従来の圧電トランス100に
よれば、小型で出力電力密度が高く、変圧効率にすぐれ
た変圧器が得られる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電磁ト
ランスに比べて、この種の圧電効果を利用する圧電トラ
ンス100は、比較的近年に開発されたものであること
から、充分に普及し利用されているものではない。
【0013】従って、保安上、圧電トランス100の側
面に露出する一次電極接続部106と、二次電極接続部
116間の距離を所定距離以上と定める各国の安全規格
も、電磁トランスの一次巻線と二次巻線間の距離につい
て考慮して規定されているものである。
【0014】一方、前述のように、圧電トランス100
の大きさは、電磁トランスに比べて小型化が可能である
ことから、一次電極接続部106と二次電極接続部11
6間の距離も接近し、小型化が可能な圧電トランスであ
っても上記安全規格の条件を満たせず、当該国で使用す
ることができないものであった。
【0015】本発明は、上述問題に鑑みてなされたもの
で、小型化した圧電トランスであっても、一次側と二次
側の絶縁距離を充分に保つことができ、各国で利用でき
る圧電トランスを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の目的に鑑み、請求
項1に係る圧電トランスは、両主面が平板状で、圧電材
料の圧電体層を介して第1入力電極と第2入力電極が積
層方向に沿って交互に配置された一次側圧電部と、両主
面が平板状で、圧電材料の圧電体層を介して第1出力電
極と第2出力電極が積層方向に沿って交互に配置された
二次側圧電部と、一次側圧電部と二次側圧電部の対向す
る主面間に一体に積層配置され、一次側圧電部と二次側
圧電部との全体で圧電基板が形成される絶縁部と、第1
入力電極と第2入力電極にそれぞれ接続し、第1入力電
極と第2入力電極を一次側圧電部の側面に引き出す一対
の一次電極接続部と、第1出力電極と第2出力電極にそ
れぞれ接続し、第1出力電極と第2出力電極を二次側圧
電部の側面に引き出す一対の二次電極接続部とを備え、
一次電極接続部の間に交流電圧を印加することにより、
圧電基板の全体で、積層方向に機械的振動の定在波を励
起させ、二次電極接続部間に交流電圧を発生させる圧電
トランスにおいて、圧電基板のいずれかの側面であっ
て、定在波の節となる部位に、絶縁性突条を突設すると
ともに、絶縁性突条で画した一側に一次電極接続部を露
出させ、他側に二次電極接続部を露出させることを特徴
とする。
【0017】第1入力電極と第2入力電極間に所定共振
周波数の交流電圧が印加されると、圧電基板全体で、積
層方向に機械的振動の定在波が励起され、第1出力電極
と第2入力電極間に変圧した交流電圧が発生する。
【0018】一次電極接続部と二次電極接続部は、絶縁
性突条で画されるので、その間の沿面距離は、安全規格
に規定する絶縁条件を満たす程度に充分長くなる。
【0019】絶縁性突条は、定在波の節となる部位に突
設されるので、機械的振動に影響することなく、絶縁性
突条が形成される。
【0020】請求項2の圧電トランスは、絶縁性突条
を、圧電体層と同一の圧電材料で、一体に形成したこと
を特徴とする。
【0021】絶縁性突条は、圧電体層の成形工程で同時
に形成することができる。
【0022】請求項3の圧電トランスは、同一の一次電
極接続部若しくは二次電極接続部に接続する少なくとも
一組の電極間を、圧電体層に貫通するスルーホールを介
して電気接続することを特徴とする。
【0023】圧電体層を介して配置される電極間は、ス
ルーホールを介して電気接続するので、複数の電極を外
部に露出することなく、圧電基板内に配置できる。
【0024】請求項4の圧電トランスは、圧電基板が、
一次側圧電部と二次側圧電部の各主面が平板の平面と直
交する厚み方向で、一次側圧電部と絶縁部と二次側圧電
部とが平板の平面の長手方向に沿って積層される複数の
ユニット板を、平面と背面に露出するユニット板間の電
極を接続させた状態で貼り合わせて形成されることを特
徴とする。
【0025】複数のユニット板は、圧電基板の積層方向
と直交する方向に切断した形状に形成されるので、表面
若しくは背面の貼り合わせ面上に露出する導電パターン
で、圧電基板内に複数配置される電極間を電気接続する
ことができ、スルーホールを形成せずに、圧電基板内の
電極間を電気接続できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
圧電トランス1について、図1乃至図4を用いて説明す
る。圧電トランス1は、図1、図2に示すように、一次
側圧電部2、絶縁部3及び二次側圧電部4を積層させた
直方体状の圧電基板14で構成される。
【0027】下層に配置される一次側圧電部2は、両主
面を圧電基板14の平面と平行とするもので、PZT系
(チタンジルコン酸鉛)系の圧電磁器材料からなる圧電
体層2aを挟み、平板状の3枚の第1入力電極5と、同
じく平板状の2枚の第2入力電極6が、厚み方向に交互
に積層して構成されている。この積層構造は、圧電体層
2aとなる圧電磁器材料のシート両面に、第1入力電極
5と第2入力電極6となる導電材料を蒸着、スクリーン
印刷の後に焼成等で付着させて形成する。その後、電極
5、6が付着した圧電体層2aを厚み方向に重ねて一体
化する。
【0028】3枚の第1入力電極5間と、2枚の第2入
力電極6間は、それぞれ圧電体層2aに穿設されたスル
ーホール7を介して電気接続され、これによって、各圧
電体層2aは、厚み方向に分極され、上下で隣り合う圧
電体層2a間は、互いに逆方向に分極される。
【0029】一次側圧電部2内に埋め込まれた第1入力
電極5と第2入力電極6は、それぞれ一次側圧電部2の
対抗する側面に引き出され、その側面に貼り付けられた
帯状の一次電極接続板5A、6Aに電気接続している。
一次電極接続板5A、6Aには、交流の入力電源8が接
続し、交流電圧が印加されるようになっている。
【0030】上層の二次側圧電部4も、一次側圧電部2
と同様の構成で、圧電磁器材料からなる圧電体層4aを
挟んで、平板状の2枚の第1出力電極9と2枚の第2出
力電極10が、厚み方向に交互に積層され、これによ
り、上下に隣り合う圧電体層4a間は、互いに厚み方向
で逆方向に分極される。2枚の第1出力電極9間と2枚
の第2出力電極10間は、それぞれ、一次側圧電部2と
同様に、圧電体層4aに穿設されたスルーホール7を介
して接続される。二次側圧電部4の積層構造も、上記一
次側圧電部2と同様の工程で形成されるので、その説明
を省略する。
【0031】二次側圧電部4に埋め込まれる第1出力電
極9と第2出力電極10は、それぞれ、二次側圧電部4
の対抗する側面で、一次電極接続板5A、6Aが露出す
る上方に引き出され、その側面に貼り付けられた帯状の
二次電極接続板9A、10Aに電気接続する。この二次
電極接続板9A、10A間に接続される負荷11に、圧
電トランス1で変圧した交流電圧が出力される。
【0032】絶縁部3は、一次側圧電部2と二次側圧電
部4を絶縁するとともに、これらの間に連続的に機械的
振動が伝達するように作用するもので、ここでは、一次
側圧電部2と二次側圧電部4の圧電体層2a、4aと同
一の圧電磁器材料で、直方体状に形成される。絶縁部3
は、上下で隣接する一次側圧電部2と二次側圧電部4に
固着され一体に積層される。
【0033】このように構成された圧電トランス1の一
次電極接続板5A、6A間に所定共振周波数の交流電圧
を印加すると、分極方向に厚み縦振動が生じ、機械的振
動の定在波が生じるが、本発明では、この定在波による
変位が生じない位置、すなわち定在波の節となる位置に
絶縁性突条12が突設される。
【0034】以下、この定在波の節となる位置につい
て、図3と図4で説明する。これらの図に示すように、
圧電トランス1の圧電基板14には、複数の異なる共振
周波数で、それぞれ異なるモードの定在波が生じる。
【0035】図3は、圧電トランス1の厚み全体に半波
長の定在波が生じている一次モードにおいて、厚み方向
の各位置での変位と、厚み方向の各位置での応力を示す
説明図であり、図に示す一次モードでは、一次側圧電部
2と二次側圧電部4は、同時に伸縮し、厚み全体の中央
である絶縁部3の中央に定在波の節が生じる。
【0036】また、図4は、更に高い共振周波数で、圧
電トランス1の厚み全体に一波長の定在波が生じている
二次モードでの厚み方向の各位置での変位と、厚み方向
の各位置での応力を示す説明図であり、一次側圧電部2
と二次側圧電部4は、交互に伸縮する。また、二次モー
ドでは、一次側圧電部2と二次側圧電部4の中間に、そ
れぞれ、定在波の節が生じる。
【0037】振動応力は、圧電体層2a、4aの電気機
械結合係数Kで定まる比例定数で、電気エネルギーに比
例するので、圧電トランス1による電力伝送において
は、圧電基板14に生じる最大応力を有効に利用するこ
とが好ましく、本実施の形態では、一次側圧電部2と二
次側圧電部4の中間に最大応力が生じる二次モードで、
定在波を励起させている。
【0038】従って、図1、図2に示すように、圧電ト
ランス1では、定在波の節が生じる一次側圧電部2と二
次側圧電部4の各中間位置の対向する側面に、圧電体層
2a、4aと一体の絶縁性突条12を突設させている。
絶縁性突条12が突設される側面は、一次電極接続部5
A、6A及び二次電極接続部9A、10Aが露出する側
面であり、一次電極接続部5A、6Aは、絶縁性突条1
2の下方に、二次電極接続部9A、10Aは、絶縁性突
条12の上方に露出するので、一次側と二次側の各電極
接続部間には、2本の絶縁性突条12が介在し、表面に
沿ったこれらの接続部間の距離(沿面距離)が延び、安
全規格の条件を満たす充分な沿面距離が確保される。ま
た、各絶縁性突条12は、定在波の節に相当する部位に
突設されるので、絶縁性突条12が振動することによ
り、圧電トランス1の効率が低下することがない。
【0039】尚、一次側圧電部2と二次側圧電部4の上
下表面である平面と底面には、共振周波数の微調整のた
めに、不活性層13、13が設けられている。
【0040】圧電トランス1の一次電極接続板5A、6
A間に、二次モードの定在波が励起される共振周波数の
交流電圧を印加すると、二次電極接続板9A、10A間
に、同じ周波数の交流電圧が発生する。二次側に発生す
る交流電圧は、二次電極接続板9A、10A間接続され
る負荷11や一次側の共振周波数により定まる。
【0041】図5は、スルーホール7を用いずに圧電基
板14を形成する本発明の第2実施の形態に係る圧電ト
ランス20を示すもので、以下、図5、図6で、この圧
電トランス20を説明する。これらの図において、第1
実施の形態に係る圧電トランス1と同一、若しくは同様
に作用する構成については、同一番号を付してその説明
を省略する。
【0042】圧電トランス20は、圧電基板14の積層
方向と直交する方向に沿って切断して分割した薄板と、
それぞれ同じ構成となるように形成した複数のユニット
板21を用いる。すなわち、図6に示すように、各ユニ
ット板21、21は、一次側圧電部2と二次側圧電部4
の各主面は、平板の平面21aに直交する厚み方向と平
行であり、また、一次側圧電部2と絶縁部3及び二次側
圧電部4は、平板の平面21aの長手方向に沿って積層
されたものとなっている。
【0043】一次側圧電部2の5枚の第1入力電極5と
4枚の第2入力電極6は、圧電体層2aを挟んで、櫛の
歯状に表面21aと背面に表れるが、それぞれ表面若し
くは背面に表れる導電パターン22で電気接続される。
同様に、圧電体層4aを挟み、櫛の歯状に表面21aと
背面に表れる二次側圧電部4の4枚の第1出力電極9と
4枚の第2出力電極10も、それぞれ表面若しくは背面
に表れる導電パターン22で互いに電気接続される。
【0044】圧電基板14は、このように構成されたユ
ニット板21の各平面と背面を、他のユニット板21と
の貼り合わせ面として、貼り合わせ面で対向するように
露出する各電極5、6、9、10を電気接続させながら
貼り合わせて、ユニット板21間を固着する。尚、貼り
合わせたユニット板21の両側には、ユニット板21と
同じ輪郭形状の絶縁ユニット板23を貼り付け、各電極
5、6、9、10が外部に露出しないようにしておく。
【0045】その後、図5に示すように、圧電基板14
の両側面で、絶縁性突条12で画された左右の部位に、
各電極5、6、9、10に接続する一次電極接続部5
A、6Aと二次電極接続部9A、10Aを貼り付けて、
圧電トランス20を形成する。
【0046】この圧電トランス20は、ユニット板21
に、電極間を接続する導電パターン22を形成しておく
ので、第1実施の形態に係る圧電トランス1のように、
スルーホール7を用いることなく、内部の電極間を電気
接続できる。
【0047】本発明は、上述の実施の形態に限られるも
のではなく、例えば、絶縁部3は、圧電体層2a、4a
と同一の圧電材料で形成しているが、機械的振動を伝達
し、一次側と二次側を絶縁するものであれば、他の絶縁
材料で形成してもよい。
【0048】また、絶縁性突条12についても、絶縁材
料であれば、圧電材料以外の材料を用いてもよい。
【0049】更に、二次モードでの定在波の節は、上記
のように2カ所の部位に生じるが、1カ所の節に絶縁性
突条12を突設して、充分な沿面距離が得られれば、一
次側圧電部2と二次側圧電部4のいずれかの側面のみに
突設するものであってもよい。更に、二次モード以外の
定在波を励起するものであってもよく、各モードで生じ
る定在波の節のいずれかの部位に、絶縁性突条12を形
成するものであればよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、小型化しても、一次側と二次側の絶縁距離を充分
に保つことができる圧電トランスが得られる。
【0051】また、機械的振動に影響することなく、一
次側と二次側を絶縁する絶縁性突条を形成できる。
【0052】請求項2の発明によれば、これに加えて、
絶縁性突条を圧電トランスの製造工程で同時に形成でき
る。
【0053】請求項3の発明によれば、これに加えて、
圧電基板の表面に露出することなく、一組の電極間を電
気接続できる。
【0054】請求項4の発明によれば、これに加えて、
圧電体層にスルーホールを穿設することなく、圧電基板
内に埋め込まれる一組の電極間を電気接続できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧電トランス1の縦断面図であ
る。
【図2】圧電トランス1の斜視図である。
【図3】圧電トランス1の厚み全体に半波長の定在波が
生じている一次モードでの、厚み方向の各位置での変位
と、厚み方向の各位置での応力を示す説明図である。
【図4】圧電トランス1の厚み全体に一波長の定在波が
生じている二次モードでの、厚み方向の各位置での変位
と、厚み方向の各位置での応力を示す説明図である。
【図5】本発明の第2実施の形態に係る圧電トランス2
0を示す斜視図である。
【図6】圧電トランス20を構成するユニット板21の
斜視図である。
【図7】従来の圧電トランス100を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1、20 圧電トランス 2 一次側圧電部 2a 一次側圧電部の圧電体層 3 絶縁部 4 二次側圧電部 4a 二次側圧電部の圧電体層 5 第1入力電極 6 第2入力電極 5A、6A 一次電極接続部 7 スルーホール 9 第1出力電極 10 第2出力電極 9A、10A 二次電極接続部 12 絶縁性突条 14 圧電基板 21 ユニット板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両主面が平板状で、圧電材料の圧電体層
    (2a)を介して第1入力電極(5)と第2入力電極
    (6)が積層方向に沿って交互に配置された一次側圧電
    部(2)と、 両主面が平板状で、圧電材料の圧電体層(4a)を介し
    て第1出力電極(9)と第2出力電極(10)が積層方
    向に沿って交互に配置された二次側圧電部(4)と、 一次側圧電部(2)と二次側圧電部(4)の対向する主
    面間に一体に積層配置され、一次側圧電部(2)と二次
    側圧電部(4)との全体で圧電基板(14)が形成され
    る絶縁部(3)と、 第1入力電極(5)と第2入力電極(6)にそれぞれ接
    続し、第1入力電極(5)と第2入力電極(6)を一次
    側圧電部(2)の側面に引き出す一対の一次電極接続部
    (5A、6A)と、 第1出力電極(9)と第2出力電極(10)にそれぞれ
    接続し、第1出力電極(9)と第2出力電極(10)を
    二次側圧電部(4)の側面に引き出す一対の二次電極接
    続部(9A、10A)とを備え、 一次電極接続部(5A、6A)の間に交流電圧を印加す
    ることにより、圧電基板(14)の全体で、積層方向に
    機械的振動の定在波を励起させ、二次電極接続部(9
    A、10A)間に交流電圧を発生させる圧電トランスに
    おいて、 圧電基板(14)のいずれかの側面であって、定在波の
    節となる部位に、絶縁性突条(12)を突設するととも
    に、 絶縁性突条(12)で画した一側に一次電極接続部(5
    A、6A)を露出させ、他側に二次電極接続部(9A、
    10A)を露出させることを特徴とする圧電トランス。
  2. 【請求項2】 絶縁性突条(12)は、圧電体層(2
    a、4a)と同一の圧電材料で、一体に形成したことを
    特徴とする請求項1に記載の圧電トランス。
  3. 【請求項3】 同一の一次電極接続部(5A、6A)若
    しくは二次電極接続部(9A、10A)に接続する少な
    くとも一組の電極(5、6、9、10)間は、圧電体層
    (2a、4a)に貫通するスルーホール(7)を介して
    電気接続することを特徴とする請求項1又は2のいずれ
    か1項に記載の圧電トランス。
  4. 【請求項4】 圧電基板(14)は、一次側圧電部
    (2)と二次側圧電部(4)の各主面が平板の平面と直
    交する厚み方向で、一次側圧電部(2)と絶縁部(3)
    と二次側圧電部(4)とが平板の平面の長手方向に沿っ
    て積層される複数のユニット板(21)を、平面と背面
    に露出するユニット板(21)間の電極(5、6、9、
    10)を接続させた状態で貼り合わせて形成されること
    を特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の圧
    電トランス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014501038A (ja) * 2010-11-15 2014-01-16 エプコス アクチエンゲゼルシャフト 圧電素子

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