JP2001230465A - 圧電トランス - Google Patents
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Abstract
率的に取り出すことができるようにする。 【解決手段】 一次側圧電体10は、厚さ方向又は長さ
方向に分極が施さている。この一次側圧電体10の厚み
方向又は長さ方向の両面側に、厚さ方向又は長さ方向に
分極が施された二次側圧電体12,14が積層して配設
されている。一次側の入力端子28,30に交流電圧が
印加されると、圧電逆効果により、一次側圧電体10に
機械振動の一種である厚み縦振動あるいは横振動が発生
する。この厚さ方向又は長さ方向に伝播する振動は、二
次側圧電体12,14に伝播し、二次側圧電体12,1
4に圧電正効果により、交流電圧が発生し、この交流電
圧は、第1の出力端子32,34と、第2の出力端子3
6,38とにそれぞれ出力される。
Description
ンスに関する。
に、一枚の圧電体2から構成され、入力側の駆動部2a
は厚み方向に分極が施され、出力側の発電部2bは長さ
方向に分極が施されている。入力側の電極パターン4,
6間に厚さ方向の交流電圧を印加すると、圧電体2に長
さ方向に縦振動が生じる。この縦振動により、圧電体2
の発電部2bに交流電圧が発生し、出力端から交流電圧
が取り出される。
は、入力側の駆動部の片側のみを利用し、他方側を利用
していない。そのため、出力側から効率的に大きな電流
を取り出すことができなかった。本発明の主たる目的
は、一次側圧電体の両側を利用して、多出力を効率的に
取り出すことができるようにして、上記問題点を解決す
ることを目的とするものである。また、上記圧電トラン
スは、Rosen型圧電トランスと呼ばれ、駆動周波数
が低いため内部インピーダンスが高く電力用としては不
向きである。本発明の他の目的は、厚み縦振動を利用す
ることで高周波化ができ、内部インピーダンスが小さ
な、電力用に適した圧電トランスを提供することであ
る。更に本発明は、一次側の縦振動を効率的に二次側に
伝達し、1つの入力で複数の出力を効率的に取り出すこ
とができるように成し、出力側から大きな電流を取り出
せることができるようにした圧電トランスを提供するこ
とを目的とするものである。
本発明は、一次側圧電体に電極を介して1次電気振動を
入力し、該一次側圧電体に一次機械振動を発生させると
ともに二次側圧電体に二次機械振動を発生させ、二次側
圧電体から電極を介して二次電気振動を出力し電力の伝
達及び変圧を行うようにした圧電トランスであって、分
極が施された一次側圧電体と、該一次側圧電体の厚み方
向又は長さ方向の両面側に積層して配設され、分極が施
された二次側圧電体とを備えたものである。また本発明
は、前記一次側圧電体を厚さ方向に互いに逆向きに分極
を施した一対の圧電体により構成し、該一対の圧電体を
厚さ方向に重ね合わせた構造とし、前記二次側圧電体を
前記一次側圧電体の厚み方向の両面側に積層して配設し
たものである。また本発明は、一次側圧電体に電極を介
して1次電気振動を入力し、該一次側圧電体に一次機械
振動を発生させるとともに二次側圧電体に二次機械振動
を発生させ、二次側圧電体から電極を介して二次電気振
動を出力し電力の伝達及び変圧を行うようにした圧電ト
ランスであって、厚さ方向又は長さ方向に分極が施され
た一次側圧電体と、該一次側圧電体の厚み方向又は長さ
方向の両面側に積層して配設され、厚さ方向又は長さ方
向に分極が施された二次側圧電体とを備えたものであ
る。また本発明は、前記一次側と二次側の圧電体を一体
構成とし、前記一対の一次側圧電体の境界を、プリント
基板に立設した保持具によって支持するようにしたもの
である。また本発明は、前記一次側圧電体に厚さ方向に
分極を施し、前記二次側圧電体を前記一次側圧電体の厚
み方向の両面側に積層して配設し、前記二次側圧電体に
厚さ方向又は長さ方向に分極を施したものである。また
本発明は、前記一次側圧電体の両面側に、二次側圧電体
を、絶縁層を介して積層したことを特徴とするものであ
る。また本発明は、前記一次側圧電体に厚さ方向に分極
を施し、前記二次側圧電体を前記一次側圧電体の長さ方
向の両面側に積層して配設し、前記二次側圧電体に長さ
方向に分極を施したものである。また本発明は、前記一
次側圧電体に長さ方向に分極を施し、前記二次側圧電体
を前記一次側圧電体の厚さ方向の両面側に積層して配設
し、前記二次側圧電体に厚さ方向に分極を施したもので
ある。
した図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の
圧電トランス8の第1の実施形態を示し、10は一次側
の圧電体、12,14は二次側の圧電体である。圧電体
10,12,14は、円盤状の圧電性セラミック板によ
り構成されている。
中心にして二次側の圧電体12,14がサンドイッチ状
に積層配置されている。各圧電体10,12,14の形
状は円盤状に特に限定されるものでなく四角形その他任
意の形状とすることができる。一次側圧電体10の厚さ
方向の両端面には、厚膜スクリーン印刷法などによって
銀ペーストの電極パターン16,18が形成されてい
る。
の端面に電極パターン20,22が形成されている。本
実施形態では、各圧電体10,12,14は、焼成処理
によって電極パターン16,18を介して互いに接着
し、全体が一体型積層構成となっているが、この一体型
積層構成は、焼成処理に特に限定されるものでない。
14をプリント基板24に固定されたケース26内にサ
ンドイッチ状に機械的に当接配置し、ボルトなどの押圧
体28により、一次側の圧電体10の縦振動が二次側の
圧電体12,14に十分に伝達できる圧力で、圧電体1
0,12,14を押圧し、圧電トランス8の両側をケー
ス26内で挟圧保持する構成としても良い。
ように、厚さ方向に矢印方向に分極が施されている。入
力端子28,30は、リード線を介して、一次側圧電体
10の電極パターン16,18に接続している。第1の
出力端子32,34は、電極パターン20,16に接続
し、第2の出力端子36,38は、電極パターン22,
18に接続している。各圧電体10,12,14の厚さ
は、本実施形態では、一次側圧電体10が0.5mm、
二次側の圧電体12,14がそれぞれ2mmに設定され
ている。
は、厚さ方向に特に限定されるものではない。二次側圧
電体12,14の長さ方向即ち厚さ方向に対して直角な
方向に分極を施しても良い。この場合には、分極の方向
に対応して、二次側圧電体12,14のそれぞれの両側
に出力電極が形成される。
0に交流電圧(一次電気振動)が印加されると、圧電逆
効果により、一次側圧電体10に機械振動の一種である
厚み縦振動(一次機械振動)が発生する。この厚さ方向
に伝播する縦波振動は、二次側圧電体12,14に伝播
し、二次側圧電体12,14が振動(二次機械振動)
し、二次側圧電体12,14に圧電正効果により、交流
電圧(二次電気振動)が発生し、この交流電圧は、第1
の出力端子32,34と、第2の出力端子36,38と
にそれぞれ出力される。
態について説明する。本実施形態において、圧電トラン
ス44の一次側圧電体は、同じ厚さの2枚の圧電体4
6,48により構成され、一次側圧電体46,48の両
面側に、二次側圧電体50,52が配設されている。一
次側圧電体46,48は厚さ方向に逆向きに分極が施さ
れている。
圧電体46と同じ方向に分極が施され、二次側圧電体5
2は、厚さ方向に、一次側圧電体48と同じ方向に分極
が施されている。二次側圧電体50,52の各々の外側
の端面には、電極パターン54,56が形成され、圧電
体50,46,48,52の境界面には電極パターン5
8,60,62が形成されている。二次側圧電体50,
52に厚さ方向とは直角な方向即ち長さ方向に分極を施
した場合には、二次側圧電体50,52のそれぞれの両
側に電極が形成される。
極パターン58,60,62を介して焼成処理により一
体的に接着され、積層化されている。本実形態における
圧電トランス44の一体積層化構成は、図8に示す機械
的圧接構造としても良い。入力端子64,66の中の一
方の端子64は、リード線を介して電極パターン58,
62に接続し、他方の端子66は、リード線を介して、
電極パターン60に接続している。互いに接着された一
次側圧電体46,48には、図7に示すように、中央部
にリング状の溝42が形成され、この溝42に、保持具
40の保持部40aが嵌合する。
この保持具40によって圧電トランス44は、プリント
基板に保持される。上記した構成において、入力端子6
4,66に交流電圧が印加されると、圧電逆効果によ
り、一次側圧電体46,48に縦振動が発生する。この
縦振動は、一次側圧電体46,48の接合部が物理的中
心となる。保持具40は、、この縦振動の中心の接合部
分を保持するため、圧電トランス44をしっかりと安定
的に保持することができる。
次側圧電体50,52に伝播し、圧電正効果により、出
力端子70,72と、出力端子74,72に交流電圧が
出力される。上記実施形態はいずれも一次側と二次側は
絶縁されていない。従って、一次側を巻線トランスを介
しないでAC電源に接続した場合、二次側で回路が大地
アースに落ちたとき、二次側機器にAC電流が回り込む
ことになり大きな事故に繋がる危険性がある。
側を絶縁した圧電トランスの実施形態を示している。図
3において、一次側圧電体10と、二次側圧電体12,
14との間には、アルミナ基板等の低誘電率の絶縁材料
から成る絶縁層76,78が形成されている。一次側入
力端28,30は、一次側圧電体10の両面に形成され
た電極パターン16,18に接続し、二次側の第1の出
力端32,34は、二次側圧電体12の両面に形成され
た電極パターン20,80に接続し、第2の出力端3
6,38は、二次側圧電体14の両面に形成された電極
パターン82,22に接続している。
次側圧電体10の両面側に、二次側圧電体14を、絶縁
層84を介して積層することにより、多数設けることが
できる。図5は、一次側の圧電体46,48を2層構造
とした圧電トランスの一次側と二次側を絶縁層84によ
って絶縁した実施形態を示し、二次側の圧電体50,5
2を絶縁層84を介して多数積層し、二次側圧電体5
0,52の両面の電極パターン86,88から、多数の
出力を取り出している。
タに応用した実施形態について図6を参照して説明す
る。図6において、90は駆動回路であり、AC電源9
2の50ヘルツあるいは60ヘルツの交流を直流に変換
し、この直流を圧電トランス駆動用の共振パルス信号に
変換して、圧電トランス44の一次側の圧電体の入力端
子に供給する。圧電トランス44の二次側の交流電圧出
力は、それぞれダイオードD1,D2,D3,D4から
成る整流回路により整流され、且つ、コンデンサC1,
C2で平滑化されて、2つの負荷94,96に供給され
る。
電体に厚み方向に分極を施したものであるが、一次側圧
電体の分極の方向は厚み方向に特に限定されるものでは
なく、図10に示すように、長さ方向としてもよい。図
10に示すように、一次側圧電体10の分極の方向を長
さ方向とした場合には、一次側圧電体10の両側に電極
パターン16,18が形成され、この電極パターン1
6,18に入力端子28,30が接続される。二次側圧
電体12,14の出力は、出力端子32,34と出力端
子36,38から取り出される。二次側圧電体12,1
4には厚さ方向に分極が施されている。
向を長さ方向とした場合、一次側圧電層と複数の二次側
圧電層を単一の圧電体に形成することができる。また、
上記実施形態はいずれも一次側の入力部の数は1つであ
るが、一次側圧電体層を複数設けて、一次側入力部を複
数設ける構成としても良い。また、図11に示すよう
に、1枚の圧電体100の一次側圧電体層102の長さ
方向の両面側に、二次側圧電体層104,106を積層
して設け、複数の出力を出力部Vout1,Vout2
から取り出すようにしてもよい。図中、108,11
0,112,114は電極パターンであり、矢印は分極
の方向を示している。即ち一次側圧電体層102は厚さ
方向に分極され、二次側圧電体層104,106は長さ
方向に分極されている。
面側に二次側圧電体を配置したので、一次側圧電体の両
面を有効利用でき、複数の出力を効率的に取り出すこと
ができる。
視図である。
視図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 一次側圧電体に電極を介して1次電気振
動を入力し、該一次側圧電体に一次機械振動を発生させ
るとともに二次側圧電体に二次機械振動を発生させ、二
次側圧電体から電極を介して二次電気振動を出力し電力
の伝達及び変圧を行うようにした圧電トランスであっ
て、分極が施された一次側圧電体と、該一次側圧電体の
厚み方向又は長さ方向の両面側に積層して配設され、分
極が施された二次側圧電体とを備えたことを特徴とする
圧電トランス。 - 【請求項2】 前記一次側圧電体を厚さ方向に互いに逆
向きに分極を施した一対の圧電体により構成し、該一対
の圧電体を厚さ方向に重ね合わせた構造とし、前記二次
側圧電体を前記一次側圧電体の厚み方向の両面側に積層
して配設したことを特徴とする「請求項1」に記載の圧
電トランス。 - 【請求項3】 一次側圧電体に電極を介して1次電気振
動を入力し、該一次側圧電体に一次機械振動を発生させ
るとともに二次側圧電体に二次機械振動を発生させ、二
次側圧電体から電極を介して二次電気振動を出力し電力
の伝達及び変圧を行うようにした圧電トランスであっ
て、厚さ方向又は長さ方向に分極が施された一次側圧電
体と、該一次側圧電体の厚み方向又は長さ方向の両面側
に積層して配設され、厚さ方向又は長さ方向に分極が施
された二次側圧電体とを備えたことを特徴とする圧電ト
ランス。 - 【請求項4】 前記一次側と二次側の圧電体を一体構成
とし、前記一対の一次側圧電体の境界を、プリント基板
に立設した保持具によって支持するようにしたことを特
徴とする「請求項2」に記載の圧電トランス。 - 【請求項5】 前記一次側圧電体に厚さ方向に分極を施
し、前記二次側圧電体を前記一次側圧電体の厚み方向の
両面側に積層して配設し、前記二次側圧電体に厚さ方向
又は長さ方向に分極を施したことを特徴とする「請求項
1」に記載の圧電トランス。 - 【請求項6】 前記一次側圧電体の両面側に、二次側圧
電体を、絶縁層を介して積層したことを特徴とする「請
求項1」に記載の圧電トランス。 - 【請求項7】 前記一次側圧電体に厚さ方向に分極を施
し、前記二次側圧電体を前記一次側圧電体の長さ方向の
両面側に積層して配設し、前記二次側圧電体に長さ方向
に分極を施したことを特徴とする「請求項1」に記載の
圧電トランス。 - 【請求項8】 前記一次側圧電体に長さ方向に分極を施
し、前記二次側圧電体を前記一次側圧電体の厚さ方向の
両面側に積層して配設し、前記二次側圧電体に厚さ方向
に分極を施したことを特徴とする「請求項1」に記載の
圧電トランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000332054A JP2001230465A (ja) | 1999-12-08 | 2000-10-31 | 圧電トランス |
Applications Claiming Priority (3)
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---|---|---|---|
JP34838999 | 1999-12-08 | ||
JP11-348389 | 1999-12-08 | ||
JP2000332054A JP2001230465A (ja) | 1999-12-08 | 2000-10-31 | 圧電トランス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001230465A true JP2001230465A (ja) | 2001-08-24 |
Family
ID=26578733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2001230465A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2000-10-31 JP JP2000332054A patent/JP2001230465A/ja active Pending
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