JP2002324841A - 半導体装置および半導体設計支援装置 - Google Patents

半導体装置および半導体設計支援装置

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JP2002324841A
JP2002324841A JP2001125734A JP2001125734A JP2002324841A JP 2002324841 A JP2002324841 A JP 2002324841A JP 2001125734 A JP2001125734 A JP 2001125734A JP 2001125734 A JP2001125734 A JP 2001125734A JP 2002324841 A JP2002324841 A JP 2002324841A
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JP
Japan
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wiring
hole
semiconductor device
conductor layer
level
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Application number
JP2001125734A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Moriwaki
俊幸 森脇
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 所望の位置に、LSIの面積を増加させるこ
と無くキャパシタを形成することができ、アナログおよ
びデジタル回路を混載した半導体装置等における電源ノ
イズ対策を効率的に行い得る半導体装置を提供する。 【解決手段】 半導体基板上に形成された第1のレベル
の導体層111〜115および第2のレベルの導体層1
01と、それらの第1、第2のレベルの導体層の間に介
在する層間絶縁膜と、層間絶縁膜を開口して形成され、
導電体が埋め込まれた同一レベルの複数のスルーホール
121、122とを有する。それらの複数のスルーホー
ルは、それぞれ複数の異なる深さを有するとともに、第
1のレベルの導体層および第2のレベルの導体層の少な
くとも一方に電気的に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所望の位置にキャ
パシタを形成して電源ノイズ対策を効率的に行うことが
でき、微細化の進んだプロセス技術においても、より占
有面積が小さく、より大容量のキャパシタを構成した半
導体装置、およびその設計のための設計支援装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、アナログ回路およびデジタル回
路を混載した半導体装置や、低電圧で動作する半導体装
置では、半導体装置内のデジタル回路によって発生する
電源ノイズが問題となっている。このような電源ノイズ
を抑制するために、従来から、半導体装置の外周部の電
源幹線となる配線を2層化して、電源配線に付加される
容量を増加させる手法が知られている。
【0003】図9に従来の容量付加手法の例を示す。7
01は上層配線で電源電位レベル(VDD)であり、7
02は下層配線で接地電位レベル(VSS)である。こ
のように、VDD配線とVSS配線を上下に重ねて配置
することにより、2つの層間絶縁膜を挟んだ上下2つの
配線間に、電源ノイズ抑制用のキャパシタ703を形成
するものである。
【0004】電源ノイズは、主としてデジタル回路に入
力される信号の変化により電源電流が変化して起こるス
イッチングノイズであり、信号が変化しないときに付加
容量を充電し、信号が変化するスイッチング時に、その
付加容量に電源電圧供給源の役割を持たせることによ
り、電源電圧の急激な変動を抑制してノイズレベルを低
減するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の半導体装置における電源ノイズ対策は、半導体装置
設計支援装置における配置・配線ツールによる配線の制
約から、自動的な対応が、外周部の電源幹線配線に対す
る場合に限られるという問題点があった。
【0006】また特に、より厳しいノイズ対策が要求さ
れるような場合などでは、2つの導体層の配線を利用し
た大容量のキャパシタを、別途半導体装置上に形成して
電源配線に付加させる等の対処が為される。しかしなが
ら、導体層を利用した平行平板型のキャパシタは、それ
を形成するための面積を別に必要とするので高集積化の
妨げとなり、特に微細化の進んだプロセス技術の場合に
その影響は顕著にあらわれるという問題点もあった。
【0007】さらに、同層配線間の容量について考える
と、微細化の進展に伴い、配線間隔は縮小化の方向にあ
るため、信号配線の同層配線間の寄生容量を削減する目
的で、配線抵抗とのバランスを考えた上で配線膜厚の薄
膜化が進むことになる。これは、信号配線の高速伝播、
消費電力の面においては有効な対応ではあるものの、逆
に電源ノイズ対策としての電源容量においては、同層配
線間の電源容量を稼ぐことが出来なくなるという問題点
もある。
【0008】本発明は、上記従来の問題点に鑑みて為さ
れたものであって、所望の位置に、LSIの面積を増加
させること無くキャパシタを形成することができ、アナ
ログ回路およびデジタル回路を混載した半導体装置や、
低電圧で動作する半導体装置などにおける電源ノイズ対
策を効率的に行い得る、半導体装置およびその設計支援
装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の基本構成にかかる半導体装置は、請求項1
に記載のように、半導体基板上に形成された第1のレベ
ルの導体層および第2のレベルの導体層と、それらの第
1、第2のレベルの導体層の間に介在する層間絶縁膜
と、層間絶縁膜を開口して形成され、導電体が埋め込ま
れた同一レベルの複数のスルーホールとを有する。それ
らの複数のスルーホールは、それぞれ複数の異なる深さ
を有するとともに、第1のレベルの導体層および第2の
レベルの導体層の少なくとも一方に電気的に接続されて
いる。
【0010】上記基本構成の半導体装置において、請求
項2に記載のように、最も深いスルーホールは、第1の
レベルの導体層からなる下層の配線および、第2のレベ
ルの導体層からなる上層の配線と電気的に接続されてお
り、浅いスルーホールは、第2のレベルの導体層からな
る上層の配線とのみ電気的に接続された構成とすること
ができる。
【0011】また上記基本構成の半導体装置において、
請求項3に記載のように、最も深いスルーホールは、第
1のレベルの導体層からなる下層の配線および、第2の
レベルの導体層からなる上層の配線と電気的に接続され
ており、浅いスルーホールは、第1のレベルの導体層か
らなる下層の配線とのみ電気的に接続された構成とする
ことができる。
【0012】上記いずれかの構成の半導体装置におい
て、請求項4に記載のように、スルーホールの深さは2
種類とすることができる。
【0013】また上記いずれかの構成の半導体装置にお
いて、請求項5に記載のように、最も深いスルーホール
よりも浅いスルーホールの深さは、層間絶縁膜の膜厚の
概略3分の2以下であり、かつ、電気的に接続されてい
る導体層の厚みの概略5分の1以上であるように構成す
ることが好ましい。
【0014】上記の基本構成の半導体装置において、請
求項6に記載のように、第2のレベルの導体層からなり
互いに隣接して配置された第1の配線と第2の配線とを
含み、第1の配線の、第2の配線と隣接する端部に、第
1の配線と電気的に接続され、第1のレベルの導体層と
は電気的に接続されていないスルーホールが配置された
構成とすることができる。
【0015】また上記の基本構成の半導体装置におい
て、請求項7に記載のように、以下の構成とすることが
できる。すなわち、第2のレベルの導体層からなる互い
に隣接して配置された第1の配線および第2の配線と、
第1の配線の、第2の配線と隣接する端部の近傍に配置
され、第1の配線と電気的に接続され、第1のレベルの
導体層とは電気的に接続されていない第1のスルーホー
ルと、第2の配線の、第1の配線と隣接する端部近傍に
配置され、第2の配線と電気的に接続され、第1のレベ
ルの導体層とは電気的に接続されていない第2のスルー
ホールとを含む。そして、第1のスルーホール、第2の
スルーホール、および両スルーホールの間に介在する層
間絶縁膜により、スルーホールの深さ方向に沿ったキャ
パシタが構成される。
【0016】また上記の基本構成の半導体装置におい
て、請求項8に記載のように、以下の構成とすることが
できる。すなわち、第2のレベルの導体層からなる互い
に隣接して配置された第1の配線および第2の配線と、
第1の配線の、第2の配線と隣接する端部近傍に配置さ
れ、第1の配線と電気的に接続され、第1のレベルの導
体層とは電気的に接続されていない第1のスルーホール
と、第2の配線の、第1の配線と隣接する端部近傍に配
置され、第2の配線、および第1のレベルの導体層と電
気的に接続された第2のスルーホールとを含む。そし
て、第1のスルーホール、第2のスルーホール、および
両スルーホールの間に介在する層間絶縁膜により、スル
ーホールの深さ方向に沿ったキャパシタが構成される。
【0017】また上記の基本構成の半導体装置におい
て、請求項9に記載のように、以下の構成とすることが
できる。すなわち、第1のレベルの導体層からなる第1
の配線と、第2のレベルの導体層からなる第2の配線
と、第1の配線と第2の配線の交差する部分に配置さ
れ、第2の配線とは電気的に接続され、第1の配線とは
電気的に接続されていないスルーホールとを含む。そし
て、スルーホールの底面、第1の配線、およびスルーホ
ールと第1の配線の間に介在する層間絶縁膜によりキャ
パシタが構成される。
【0018】本発明の半導体設計支援装置は、上記の請
求項7〜9のいずれかに対応する半導体装置におけるキ
ャパシタを形成するための半導体回路の設計支援装置で
ある。そして、半導体装置の回路の物理設計図に基づい
て、第1のスルーホールおよび第2のスルーホールを論
理を変更することなく配置可能な箇所を抽出し、自動的
にスルーホールを配置する構成を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明は、通常は単一の深さであ
る同レベルのスルーホールの深さを複数の深さにし、L
SI内部の各部位に深さの異なるスルーホールを組み合
わせて用いることにより、従来のプロセス構造では得ら
れなかった容量を形成するものである。なお、スルーホ
ールには金属等の導電材が充填されるが、以下の記載に
おいては説明の便宜上、導電材が充填された状態につい
ても、単にスルーホールと称して説明する。
【0020】(実施の形態1)まず、実施の形態1にお
ける、同レベルの層間絶縁膜に、深さの異なるスルーホ
ールを開口する方法について説明する。図1は、同レベ
ルの層間絶縁膜に異なる深さのスルーホールを開口する
方法の例を簡単に描いたものである。この方法は、以下
の手順により行われる。
【0021】図1(a)において、201はウェハ(図
示せず)上に形成された下層配線層である。この下層配
線層201上に堆積させた層間絶縁膜202上に、深ス
ルーホールパターンを開口したレジストパターン203
を形成し、層間絶縁膜202をエッチングすることで、
深スルーホール204を形成する。
【0022】次に図1(b)に示すように、浅スルーホ
ールパターンを開口したレジストパターン211を形成
し、層間絶縁膜202をエッチングすることで、浅スル
ーホール212を形成する。この工程で、図1(c)に
示すように、層間絶縁膜202を、SiO2とSiNな
どのエッチングレートの異なる2種類の材料で構成して
おけば、浅スルーホールの深さの精度を上げることが可
能である。
【0023】次に図1(d)に示すように、上層配線パ
ターンを開口したレジストパターン221を形成し、層
間絶縁膜202をエッチングすることで、配線パターン
222を形成する。
【0024】最後に、図1(e)に示すように、図1
(a)、図1(b)、図1(d)の各工程で形成したス
ルーホール204、212および配線パターン222
に、導電材としてメタル231を埋め込む。
【0025】以上が同レベルの層間絶縁膜202に、メ
タル231が埋め込まれた、異なる深さのスルーホール
232、および233を形成する場合の、配線1層分の
配線工程の例である。
【0026】図2は、第1のレベルの導体層からなる配
線群と、第2のレベルの導体層からなる配線群とが交差
している状態に形成されたレイアウトのモデルを示す。
【0027】図中、101、102、103は第2のレ
ベルの導体層からなる上層の配線、111、112、1
13、114、115、116、117、118は第1
のレベルの導体層からなる下層の配線である。正方形
(□)で示された121は、第2のレベルの導体層と第
1のレベルの導体層との間に介在する層間絶縁膜を開口
して形成された深スルーホールである。深スルーホール
121は、第1のレベルの導体層からなる下層の配線1
11、114、115、116および、第2のレベルの
導体層からなる上層の配線101、102、103と電
気的に接続されている。円(○)で示された122は、
第2のレベルの導体層と第1のレベルの導体層との間に
介在する層間絶縁膜を開口して形成された浅スルーホー
ルである。この浅スルーホール122は、上層の配線1
01、102と電気的に接続され、下層の配線111等
とは電気的に分離されている。なお、深スルーホールの
正方形(□)、浅スルーホールの円(○)は、理解し易
くするための記載であり、各スルーホールがそのような
断面形状であることを要する意味ではない。
【0028】上記の構成は例えば、上層の配線101、
102はそれぞれVDD(電源電位レベル)、およびV
SS(接地電位レベル)に接続され、電源ノイズ対策を
目的とするキャパシタをVDD−VSS間に設けるもの
として、以下の説明を行う。また、上層の配線103、
下層の配線112、113、116、117,118
は、VDDおよびVSSとはノードが異なる信号配線で
あるものとする。
【0029】以下、図3を参照して、実施の形態1につ
いてより具体的に説明する。図3は、図2の半導体装置
の各部における配線構造を示す断面図である。なお理解
を助けるために、図2と同様、深スルーホールには正方
形(□)が、浅スルーホールには円(○)が付記されて
いる。
【0030】図3(a)は、図2のA−A’における断
面図で、第1のレベルの導体層からなる下層の配線11
1〜115、第2のレベルの導体層からなる上層の配線
101、深スルーホール121、および浅スルーホール
122の位置関係を示したものである。深スルーホール
121と浅スルーホール122の使い分けについて、以
下に説明する。
【0031】図3(b)は、図2のB−B’における断
面図である。VDD−VSS間に容量を付加するため
に、下層配線の存在しない位置に、深スルーホール12
1が、相互に隣接する配線101、102に最も近接す
るように配置されている。これにより、従来の配線側面
間のキャパシタ131に加え、深スルーホール121の
側面と、深スルーホール121間の絶縁膜を利用したス
ルーホール間キャパシタ132を形成することができ
る。深スルーホール121に代えて浅スルーホール12
2を配置しても、キャパシタ132の容量は変わるが同
様の効果は得られる。
【0032】図3(b)のように下層配線の存在しない
位置への容量形成のために、LSI全体で、浅スルーホ
ールではなく深スルーホール121を配置すれば、浅ス
ルーホール形成のためのマスク追加や工程が不要となる
ため、特別なコストを一切かけることなく、容量を付加
することが可能である。
【0033】図3(c1)は、図2のC1−C1’にお
ける断面図である。この断面では、VSSノードの配線
102と信号配線103が隣接している。下層配線11
6は信号配線であり、スルーホール121を介して信号
配線103と接続されている。この例では、配線102
の配線103に近接する位置には、深スルーホールはも
ちろん、浅スルーホールも配置されていない。この配置
の場合は、電源容量としてのキャパシタ形成にならず
に、遅延の増大を招くキャパシタを発生させてしまうた
めである。
【0034】図3(c2)は、図2のC2−C2’にお
ける断面図である。この断面の場合は、下層の配線11
3は、VDD、VSSとはノードの異なる信号配線であ
る。従って、スルーホール間のキャパシタを形成するた
めに深スルーホールを配置することができない。この場
合には、図示しているように、浅スルーホール122
を、相互に隣接する配線101、102に最も近接する
位置に配置する。浅スルーホール122は、下層信号配
線113には接続されないスルーホールであるため、下
層信号配線113とショートさせることなく、スルーホ
ール間キャパシタ142を形成することができる。
【0035】この場合、浅スルーホール122の底面と
下層信号配線113間にはキャパシタ143が発生す
る。このキャパシタ143が回路の特性上で遅延等にと
って問題となる場合には、浅スルーホール122を配置
せずともよい。
【0036】図3(d)は、図2のD−D’における断
面図である。この断面では、VDDノードの配線101
とVSSノードの配線102が隣接している。下層配線
114はVDDノードの配線であり、複数の深スルーホ
ール121を介してVDD配線101と接続されてい
る。またVSS配線102には、複数の浅スルーホール
122が配置されている。
【0037】この例のように、VSS配線102の隣接
配線および下層配線114がVDD配線の場合、VSS
配線102には、VDD配線101に近接する位置だけ
でなく、配置可能なだけ浅スルーホール122を配置す
ることによって、より効果的にキャパシタを形成するこ
とができる。つまり、VSS配線102のVDD配線1
01に近接する位置に浅スルーホール122を配置する
ことで、深スルーホール121との間にスルーホール間
のキャパシタ152を形成することができるのに加え、
上層のVSS配線102と下層のVDD配線114の間
に、配置可能なだけ浅スルーホール122を配置するこ
とで、浅スルーホール122の底面と下層のVDD配線
114間にキャパシタ153を複数形成することができ
る。
【0038】VDD配線の隣接配線および下層配線がV
SS配線の場合も、同様の浅スルーホールの配置方法に
よって、より効率的にキャパシタを形成することができ
る。
【0039】上記の説明においては、簡単のため、スル
ーホールの深さを2種類として説明したが、図3(c
2)のような構造において、スルーホール側面のキャパ
シタを形成しつつ下層配線との寄生容量を増やしたくな
い等の場合には、プロセスのためのマスクを追加するこ
とにより、さらに深さの異なるスルーホールを配置して
もよい。
【0040】下層配線に接続されないスルーホールの複
数の深さはいずれも、最も深いスルーホールの深さ、つ
まり上層配線と下層配線の層間絶縁膜厚の、概略3分の
2以下の深さとすることが望ましい。これは、次のよう
な理由による。上層配線と下層配線を接続する通常のス
ルーホールを形成する際には、層間絶縁膜厚やスルーホ
ールのエッチング深さなどのプロセスばらつきに起因し
て、ホールの深さが不充分なために発生する接続ミスが
起こらないように、エッチング深さを予め余分に設定
し、オーバーエッチする。したがって、下層配線に接続
しないスルーホールの複数の深さについては、オーバー
エッチ分を考慮し、意図しない箇所での下層配線への接
続を避けるためには、層間絶縁膜厚の概略3分の2以下
の深さに設定することが望ましい。
【0041】逆に浅すぎるスルーホールは、上層配線膜
厚のプロセス上のばらつき範囲に入ってしまって機能せ
ず、無意味となることが考えられる。したがって、下層
配線に接続しないスルーホールの複数の深さについて
は、上層配線膜厚の概略5分の1以上の深さに設定す
る。
【0042】(実施の形態2)浅スルーホールの形成に
は、上記とは別の方法を用いることもできる。上記の例
では、掘る深さを浅くした穴に金属を埋め込むことによ
り浅スルーホールを形成したが、別の方法では、スルー
ホールに埋め込む金属を積層する高さを変えることによ
り、深さの異なるスルーホールを形成する。この構造
は、一旦、下層配線に接続された同じ高さのスルーホー
ルを形成した後、全体に絶縁膜を積層し、上層配線に接
続するスルーホール上の絶縁膜にのみ穴をあけ、金属を
埋め込むことで実現可能である。図4に、この方法によ
る工程の例を示す。
【0043】図4(a)において、401はウェハ(図
示せず)上に形成された下層配線層である。この下層配
線層401上に堆積させた層間絶縁膜402上に、浅ス
ルーホールパターンを開口したレジストパターン403
を形成し、層間絶縁膜402のスルーホール部404を
エッチングする。
【0044】次に図4(b)に示すように、スルーホー
ル部404に金属を埋め込んだ浅スルーホール414の
上に、再度層間絶縁膜412を堆積させる。さらにその
上に深スルーホールパターンを開口したレジストパター
ン413を形成し、層間絶縁膜412をエッチングす
る。
【0045】次に図4(c)に示すように、スルーホー
ル部に金属424を埋め込み、深スルーホール(図4
(d)に432で示される)を形成する。さらに、配線
層を形成するために金属膜422と、配線パターン42
1を残すためのレジストパターン423を形成する。
【0046】最後に図4(d)に示すように、金属膜4
22のエッチングを行い、配線パターン431を形成す
る。
【0047】以上が、同レベルの層間絶縁膜に異なる深
さのスルーホール432と433を形成する場合の、配
線1層分の配線工程の例である。
【0048】以上のように、金属を積み上げる方式で形
成した異なる高さのスルーホールを用いても、前述し
た、レイアウトの場所に応じた使い分けによって、より
多くのキャパシタを形成するという、実施の形態1と同
様の効果を得ることができる。
【0049】図5は、実施の形態1における図2に対応
し、第1のレベルの導体層からなる配線群と、第2のレ
ベルの導体層からなる配線群とが交差している状態に形
成されたレイアウトのモデルを示す。従って、図2と同
様の要素については同一の符号を付して説明する。但
し、図2の場合とは、上層の配線群と下層の配線群の配
置が逆転している。すなわち、図中、101、102、
103は下層の配線、111、112、113、11
4、115、116、117、118は上層の配線であ
る。また、121、および122はそれぞれ、本実施の
形態の上記の方法で形成された深スルーホール、および
浅スルーホールを示す。
【0050】図6は、実施の形態1における図3と同様
に、図5の半導体装置の各部における配線構造を示す断
面図である。図5および図6に示される各配線の構造、
機能等は、図2および図3に対応するので、具体的な説
明は省略する。
【0051】以上の実施の形態に基づいて具体的に説明
した、配線およびスルーホールの配置パターン以外につ
いても、下層に配線が存在しない箇所に上層配線からの
スルーホールを配置することや、下層に異ノード配線が
存在する箇所に浅スルーホールを配置すること等、本発
明を適用してスルーホールを利用したキャパシタを適宜
形成できることは言うまでもない。
【0052】(実施の形態3)本発明の実施の形態3に
おける半導体設計支援装置を、図7および図8を参照し
て説明する。
【0053】図7は、従来のレイアウトデータに対し、
設計支援装置を用いて容量付加用のスルーホールを配置
するためのフロー図である。図中501は、従来のレイ
アウト設計により設計された加工前レイアウトデータで
ある。スルーホール配置装置502は、加工前レイアウ
トデータ501に容量付加用のスルーホールを配置する
機能を有し、スルーホール配置条件ファイル503に基
づき動作が制御される。スルーホール配置装置502に
より、スルーホール配置後レイアウトデータ504が生
成される。
【0054】スルーホール配置後レイアウトデータ50
4は、レイアウト検証装置506により、論理データ5
05と比較検証される。レイアウト検証装置506は、
レイアウトの正当性を保証された検証後の最終レイアウ
トデータ507を出力する。
【0055】スルーホール配置条件ファイル503に
は、スルーホール配置装置502により、レイアウト上
のどのノードにスルーホールを付加するのかが記述され
ている。また、その指定されたノードの配線構造が、ど
のような状態になっている場所にどのようにスルーホー
ルを配置するかも、併せて記述されている。
【0056】図8に配置条件ファイル503の例を示
す。
【0057】601で示す行では、VDDおよびVSS
ノードにスルーホールを付加するように指定している。
さらに602から605で示す行に、各ノードのレイア
ウト上での組合せと配置すべきスルーホールのタイプが
記述されている。下層配線に接続する深スルーホールを
Aタイプ、下層配線と接続しない浅スルーホールのう
ち、より深いスルーホールをBタイプ、浅いスルーホー
ルをCタイプとすると、例えば602で示す行は、
「『VDDとVSSが重なっている箇所』でかつ『VD
DとVSSが平行である箇所』にはBタイプのスルーホ
ールを配置する」ことを表している。同様に、603で
示す行は、「『VDD直下には他の配線がない箇所』で
かつ『VDDとVSSが平行である箇所』にはAタイプ
のスルーホールを配置する」ことを表す。604で示す
行は、「『VDDと、VDD/VSS以外のノードが重
なっている箇所』でかつ『VDDとVSSが平行である
箇所』にはCタイプのスルーホールを配置する」ことを
表す。605で示す行は、「『VDDとVSSが重なっ
ている箇所』でかつ『VDDと、VDD/VSS以外の
ノードが平行である箇所』にはCタイプのスルーホール
を配置する」ことを表す。
【0058】以上のような条件を与えることによって、
各箇所に最適なスルーホールを配置することができる。
このように、設計支援装置によりスルーホールを自動配
置することで、より効率的に、スルーホールを利用した
キャパシタを付加することが可能となる。
【0059】
【発明の効果】本発明の半導体装置によれば、スルーホ
ールを利用したキャパシタを形成することにより、LS
Iの面積を増大させることなく、より多くの電源容量を
形成することができるため、電源ノイズ対策を効率的に
行いうる半導体集積回路設計が可能となる。
【0060】また、上記スルーホールを自動配置可能な
設計支援装置によれば、より効率的に、スルーホールを
利用したキャパシタを付加することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における、複数の深さ
のスルーホールを形成する方法の工程を示す断面図
【図2】 実施の形態1における半導体装置の配線群と
スルーホールの配置組合せのレイアウトモデルを示す平
面図
【図3】 図2の半導体装置の各部における配線構造を
示す断面図
【図4】 本発明の実施の形態2における、複数の深さ
のスルーホールを形成する方法の工程を示す断面図
【図5】 実施の形態2における半導体装置の配線群と
スルーホールの配置組合せのレイアウトモデルを示す平
面図
【図6】 図5の半導体装置の各部における配線構造を
示す断面図
【図7】 本発明の実施の形態3における設計支援装置
を用いて容量付加用のスルーホールを配置する方法を示
すフロー図
【図8】 図7の装置によりスルーホールを自動配置す
る際の配置条件ファイルを示す図
【図9】 従来例の電源ノイズ対策のための容量付加手
法の例を示す断面図
【符号の説明】
101 第2のレベルの導体層からなる配線(VDD) 102 第2のレベルの導体層からなる配線(VSS) 103 第2のレベルの導体層からなる配線(他ノー
ド) 111、114 第1のレベルの導体層からなる配線
(VDD) 115 第1のレベルの導体層からなる配線(VSS) 112、113、116 第1のレベルの導体層からな
る配線(他ノード) 121、232 深スルーホール 122、233 浅スルーホール 131、132、142、143、152、153 キ
ャパシタ 502 スルーホール自動配置装置 503 スルーホール配置条件ファイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/04 H01L 21/88 S Fターム(参考) 5B046 AA08 BA06 JA01 5F033 HH00 JJ00 KK00 QQ09 QQ10 QQ11 QQ35 QQ38 RR04 RR06 UU04 VV04 VV05 VV10 5F038 AC05 AC17 BH03 BH19 CD02 CD03 CD05 CD09 CD14 EZ08 EZ15 EZ20

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成された第1のレベル
    の導体層および第2のレベルの導体層と、前記第1、第
    2のレベルの導体層の間に介在する層間絶縁膜と、前記
    層間絶縁膜を開口して形成され、導電体が埋め込まれた
    同一レベルの複数のスルーホールとを有し、前記複数の
    スルーホールは、それぞれ複数の異なる深さを有すると
    ともに、前記第1のレベルの導体層および前記第2のレ
    ベルの導体層の少なくとも一方に電気的に接続されたこ
    とを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 最も深い前記スルーホールは、前記第1
    のレベルの導体層からなる下層の配線および、前記第2
    のレベルの導体層からなる上層の配線と電気的に接続さ
    れており、浅い前記スルーホールは、前記第2のレベル
    の導体層からなる上層の配線とのみ電気的に接続されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 最も深い前記スルーホールは、前記第1
    のレベルの導体層からなる下層の配線および、前記第2
    のレベルの導体層からなる上層の配線と電気的に接続さ
    れており、浅い前記スルーホールは、前記第1のレベル
    の導体層からなる下層の配線とのみ電気的に接続されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記スルーホールの深さは2種類である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    半導体装置。
  5. 【請求項5】 最も深い前記スルーホールよりも浅い前
    記スルーホールの深さは、前記層間絶縁膜の膜厚の概略
    3分の2以下であり、かつ、電気的に接続されている前
    記導体層の厚みの概略5分の1以上であることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記第2のレベルの導体層からなる互い
    に隣接して配置された第1の配線と第2の配線とを含
    み、前記第1の配線の、前記第2の配線と隣接する端部
    に、前記第1の配線と電気的に接続され、前記第1のレ
    ベルの導体層とは電気的に接続されていないスルーホー
    ルが配置されたことを特徴とする請求項1に記載の半導
    体装置。
  7. 【請求項7】 前記第2のレベルの導体層からなる互い
    に隣接して配置された第1の配線および第2の配線と、 前記第1の配線の、前記第2の配線と隣接する端部の近
    傍に配置され、前記第1の配線と電気的に接続され、前
    記第1のレベルの導体層とは電気的に接続されていない
    第1のスルーホールと、 前記第2の配線の、前記第1の配線と隣接する端部近傍
    に配置され、前記第2の配線と電気的に接続され、前記
    第1のレベルの導体層とは電気的に接続されていない第
    2のスルーホールとを含み、 前記第1のスルーホール、前記第2のスルーホール、お
    よび前記両スルーホールの間に介在する前記層間絶縁膜
    により、前記スルーホールの深さ方向に沿ったキャパシ
    タが構成されたことを特徴とする請求項1に記載の半導
    体装置。
  8. 【請求項8】 前記第2のレベルの導体層からなる互い
    に隣接して配置された第1の配線および第2の配線と、 前記第1の配線の、前記第2の配線と隣接する端部近傍
    に配置され、前記第1の配線と電気的に接続され、前記
    第1のレベルの導体層とは電気的に接続されていない第
    1のスルーホールと、 前記第2の配線の、前記第1の配線と隣接する端部近傍
    に配置され、前記第2の配線、および前記第1のレベル
    の導体層と電気的に接続された第2のスルーホールとを
    含み、 前記第1のスルーホール、前記第2のスルーホール、お
    よび前記両スルーホールの間に介在する層間絶縁膜によ
    り、前記スルーホールの深さ方向に沿ったキャパシタが
    構成されたことを特徴とする請求項1に記載の半導体装
    置。
  9. 【請求項9】 前記第1のレベルの導体層からなる第1
    の配線と、 前記第2のレベルの導体層からなる第2の配線と、 前記第1の配線と前記第2の配線の交差する部分に配置
    され、前記第2の配線とは電気的に接続され、前記第1
    の配線とは電気的に接続されていないスルーホールとを
    含み、 前記スルーホールの底面、前記第1の配線、および前記
    スルーホールと前記第1の配線の間に介在する層間絶縁
    膜によりキャパシタが構成されたことを特徴とする請求
    項1に記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 請求項7〜9のいずれか1項に記載の
    半導体装置におけるキャパシタを形成するための半導体
    回路の設計支援装置であって、前記半導体装置の回路の
    物理設計図に基づいて、前記第1のスルーホールおよび
    前記第2のスルーホールを論理を変更することなく配置
    可能な箇所を抽出し、自動的に前記スルーホールを配置
    する半導体設計支援装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005026454A (ja) * 2003-07-02 2005-01-27 Toshiba Corp 容量素子、半導体集積回路及びこれらの製造方法
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