JP2002324500A - 平面表示装置 - Google Patents
平面表示装置Info
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- JP2002324500A JP2002324500A JP2001129479A JP2001129479A JP2002324500A JP 2002324500 A JP2002324500 A JP 2002324500A JP 2001129479 A JP2001129479 A JP 2001129479A JP 2001129479 A JP2001129479 A JP 2001129479A JP 2002324500 A JP2002324500 A JP 2002324500A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 超高真空を容易に確保し、平面表示装置の長
寿命化を図る。 【解決手段】 蛍光面を有する前面パネル1と、該前面
パネルと対向する電子ビームを放出するカソード電極を
有する背面パネル2とからなる平面表示装置50におい
て、前記背面パネル2の前面パネル1と反対側にゲッタ
ー材を保持する容器6を設置する。この容器6の底面に
ゲッター材を収納する凹部を設け、該凹部にゲッター材
を圧入する。平面表示装置50と保持容器6とにより真
空容積が増大するので、ゲッター効果が十分に発揮さ
れ、超高真空が容易に保持でき、平面表示装置の寿命が
長期化する。
寿命化を図る。 【解決手段】 蛍光面を有する前面パネル1と、該前面
パネルと対向する電子ビームを放出するカソード電極を
有する背面パネル2とからなる平面表示装置50におい
て、前記背面パネル2の前面パネル1と反対側にゲッタ
ー材を保持する容器6を設置する。この容器6の底面に
ゲッター材を収納する凹部を設け、該凹部にゲッター材
を圧入する。平面表示装置50と保持容器6とにより真
空容積が増大するので、ゲッター効果が十分に発揮さ
れ、超高真空が容易に保持でき、平面表示装置の寿命が
長期化する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平面表示装置に関
し、より詳細には、蛍光面を有する前面パネルとこの前
面パネルに対向して電子ビームを放出するカソード電極
を備えた背面パネルとからなる平面表示装置に関する。
し、より詳細には、蛍光面を有する前面パネルとこの前
面パネルに対向して電子ビームを放出するカソード電極
を備えた背面パネルとからなる平面表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、平面型表示装置、即ちパネル型表
示装置として種々のものが開発されているが、低電圧で
明るい画像表示が得られるものとして、蛍光面に電子ビ
ームを射突させて発光させる電界放出型の表示装置(以
下、FEDという)がある。この表示装置は、背面パネ
ル上に構成された電界放出型カソードを有する電極構造
体を電子ビーム源とし、このビーム源から放出される電
子ビームを前面パネル上に形成された蛍光面に射突させ
て発光させるもので、背面パネルと前面パネルとの間隔
は、0.2mm〜0.3mmと非常に狭い間隔となって
いる。そして、表示装置として電子ビームの制御を確実
に行うために、少なくとも1.33×10 −3Pa(1
0−5Torr)以上、望ましくは1.33×10−5〜
1.33×10−6Pa(10−7〜10−8Torr)程
度の高い真空度、いわゆる超高真空が保持されるように
なっている。
示装置として種々のものが開発されているが、低電圧で
明るい画像表示が得られるものとして、蛍光面に電子ビ
ームを射突させて発光させる電界放出型の表示装置(以
下、FEDという)がある。この表示装置は、背面パネ
ル上に構成された電界放出型カソードを有する電極構造
体を電子ビーム源とし、このビーム源から放出される電
子ビームを前面パネル上に形成された蛍光面に射突させ
て発光させるもので、背面パネルと前面パネルとの間隔
は、0.2mm〜0.3mmと非常に狭い間隔となって
いる。そして、表示装置として電子ビームの制御を確実
に行うために、少なくとも1.33×10 −3Pa(1
0−5Torr)以上、望ましくは1.33×10−5〜
1.33×10−6Pa(10−7〜10−8Torr)程
度の高い真空度、いわゆる超高真空が保持されるように
なっている。
【0003】このような超高真空を保持するためにゲッ
ター材を用いる技術がある。この技術は、FEDなどの
平面表示装置において、例えば背面パネルに排気口を設
け、この排気口の周囲を覆うようにフリットガラス等に
よって例えば漏斗状のチップオフ管、或いは筒状のチッ
プオフ管を封着する。このチップオフ管内には、漏斗状
の場合は、その大径部内に、ゲッター材を収めたリング
状の金属容器が取付けられ、また筒状の場合は、筒状部
に、前記容器がメタルシール等によって取付けられる。
そして容器内のゲッター材を高周波加熱により前面パネ
ルの特定領域に蒸着させ、前記パネル間に存在する残留
ガスを吸着することにより前記超高真空を得るものであ
る。この技術では、ゲッター材は、チップオフ管内に取
付けられたゲッター材容器に収納されるので、その量に
限界があり、真空度を長期間保持することができず、寿
命の長期化をはかり難いという観点から、更に改良が進
められた。この改良技術は、前面パネルの蛍光面の周囲
に溝を設け、この溝内にゲッター材を配するようにした
ものである。従って、ゲッター材をより多く収納するこ
とができ、超高真空を従前より長時間保持することがで
きるようになった。
ター材を用いる技術がある。この技術は、FEDなどの
平面表示装置において、例えば背面パネルに排気口を設
け、この排気口の周囲を覆うようにフリットガラス等に
よって例えば漏斗状のチップオフ管、或いは筒状のチッ
プオフ管を封着する。このチップオフ管内には、漏斗状
の場合は、その大径部内に、ゲッター材を収めたリング
状の金属容器が取付けられ、また筒状の場合は、筒状部
に、前記容器がメタルシール等によって取付けられる。
そして容器内のゲッター材を高周波加熱により前面パネ
ルの特定領域に蒸着させ、前記パネル間に存在する残留
ガスを吸着することにより前記超高真空を得るものであ
る。この技術では、ゲッター材は、チップオフ管内に取
付けられたゲッター材容器に収納されるので、その量に
限界があり、真空度を長期間保持することができず、寿
命の長期化をはかり難いという観点から、更に改良が進
められた。この改良技術は、前面パネルの蛍光面の周囲
に溝を設け、この溝内にゲッター材を配するようにした
ものである。従って、ゲッター材をより多く収納するこ
とができ、超高真空を従前より長時間保持することがで
きるようになった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術においては、次のような問題点があった。表示装置
を構成するパネル間内の真空領域が狭い空間であるため
僅かの残留ガスや発生ガスによっても真空度が損なわれ
る、ゲッター材を蒸着させる領域が前面パネルの一部
に限定されるためゲッター材を蒸着させる十分な領域を
確保することができない、ゲッター材をパネル周縁部
の溝に保持した場合であっても、なお十分な量のゲッタ
ー材を保持することができない、またその量を調整す
ることが困難である、前記〜により必要とする超
高真空を保持できない、などである。
術においては、次のような問題点があった。表示装置
を構成するパネル間内の真空領域が狭い空間であるため
僅かの残留ガスや発生ガスによっても真空度が損なわれ
る、ゲッター材を蒸着させる領域が前面パネルの一部
に限定されるためゲッター材を蒸着させる十分な領域を
確保することができない、ゲッター材をパネル周縁部
の溝に保持した場合であっても、なお十分な量のゲッタ
ー材を保持することができない、またその量を調整す
ることが困難である、前記〜により必要とする超
高真空を保持できない、などである。
【0005】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的は、前記問題点を解消することに
より、ゲッター材による効果を得て超高真空を容易に保
持し、平面表示装置の寿命の長期化を図ることである。
れたもので、その目的は、前記問題点を解消することに
より、ゲッター材による効果を得て超高真空を容易に保
持し、平面表示装置の寿命の長期化を図ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、蛍光
面を有する前面パネルと、該前面パネルと対向する電子
ビームを放出するカソード電極を有する背面パネルとか
らなる平面表示装置において、前記背面パネルの前面パ
ネルと反対側の面に前記平面表示装置に連通するゲッタ
ー材保持容器を設置したことを特徴とする平面表示装置
である。
面を有する前面パネルと、該前面パネルと対向する電子
ビームを放出するカソード電極を有する背面パネルとか
らなる平面表示装置において、前記背面パネルの前面パ
ネルと反対側の面に前記平面表示装置に連通するゲッタ
ー材保持容器を設置したことを特徴とする平面表示装置
である。
【0007】請求項2の発明は、前記ゲッター材保持容
器は、容器内面にゲッター材を保持する凹部を有するこ
とを特徴とする請求項1記載の平面表示装置である。
器は、容器内面にゲッター材を保持する凹部を有するこ
とを特徴とする請求項1記載の平面表示装置である。
【0008】請求項3の発明は、前記ゲッター材保持容
器は、ガラス又はセラミックで構成したことを特徴とす
る請求項1又は2記載の平面表示装置である。
器は、ガラス又はセラミックで構成したことを特徴とす
る請求項1又は2記載の平面表示装置である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図3を参照して本
発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実
施形態に係る平面表示装置の一部正面図、図2はその断
面構成図であり、図1において平面表示装置50は、光
透過性の例えばガラス等により構成される前面パネル1
と、これより一方の側にやや面積が大きい背面パネル2
とがスペーサ3を介して微少間隔を保持して対向配置さ
れ、前面パネル周縁部にフリットガラス等のフリット材
4が被着されて封着され、平面管体として形成される。
前面パネル1の内側表面には、蛍光面5が後述するよう
に紙面に直交する方向及び紙面に沿う方向に区切られた
升目状のパターンに形成され、順次RGB3原色の蛍光
体をなす。背面パネル2内側表面には、図4及び図5に
おいて後述する電界放出型カソードを有する電極構造体
が被着される。なお、ここでは図示されないが、前面パ
ネル1と背面パネル2との間には、例えばガラスビーズ
等のスペーサが等間隔に配置されて、パネル1及び2間
の間隔を一定間隔に保持するようにしている。
発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実
施形態に係る平面表示装置の一部正面図、図2はその断
面構成図であり、図1において平面表示装置50は、光
透過性の例えばガラス等により構成される前面パネル1
と、これより一方の側にやや面積が大きい背面パネル2
とがスペーサ3を介して微少間隔を保持して対向配置さ
れ、前面パネル周縁部にフリットガラス等のフリット材
4が被着されて封着され、平面管体として形成される。
前面パネル1の内側表面には、蛍光面5が後述するよう
に紙面に直交する方向及び紙面に沿う方向に区切られた
升目状のパターンに形成され、順次RGB3原色の蛍光
体をなす。背面パネル2内側表面には、図4及び図5に
おいて後述する電界放出型カソードを有する電極構造体
が被着される。なお、ここでは図示されないが、前面パ
ネル1と背面パネル2との間には、例えばガラスビーズ
等のスペーサが等間隔に配置されて、パネル1及び2間
の間隔を一定間隔に保持するようにしている。
【0010】図2において背面パネル2の外側に、ゲッ
ターボックス6がフリット材4の溶着により取付けら
れ、更にこのゲッターボックス6に、チップオフ管11
がフリット材4の溶着により取付けられ、チップオフ管
11を通して排気ができるようになっている。図3は、
ゲッターボックス6の構成図であり、図3(a)は正面
図、図3(b)は、そのa−a断面図である。ゲッター
ボックス6は、ガラス又はセラミックのような非金属性
材料で構成された断面コの字形の平形ボックスであり、
上述のような取付け形態により、背面パネル3の孔10
により前記平面管体と連通し、この連通により平面管体
の真空容積が増大する。また、ゲッターボックス6の底
面に、深さ約1mm、直径約1.5〜2.0mmの凹部
7が2列に縦列して複数穿設され、これらの凹部7に
は、例えばBa(バリウム)のようなゲッター材9が圧
入される。更にこの例では、その縦列とは異なる位置に
排気孔8が1個形成される。この排気孔8は、ゲッター
ボックス6が背面パネル2に取付けられたとき、背面パ
ネル2に穿設された孔10の1つと対向するようになっ
ている。
ターボックス6がフリット材4の溶着により取付けら
れ、更にこのゲッターボックス6に、チップオフ管11
がフリット材4の溶着により取付けられ、チップオフ管
11を通して排気ができるようになっている。図3は、
ゲッターボックス6の構成図であり、図3(a)は正面
図、図3(b)は、そのa−a断面図である。ゲッター
ボックス6は、ガラス又はセラミックのような非金属性
材料で構成された断面コの字形の平形ボックスであり、
上述のような取付け形態により、背面パネル3の孔10
により前記平面管体と連通し、この連通により平面管体
の真空容積が増大する。また、ゲッターボックス6の底
面に、深さ約1mm、直径約1.5〜2.0mmの凹部
7が2列に縦列して複数穿設され、これらの凹部7に
は、例えばBa(バリウム)のようなゲッター材9が圧
入される。更にこの例では、その縦列とは異なる位置に
排気孔8が1個形成される。この排気孔8は、ゲッター
ボックス6が背面パネル2に取付けられたとき、背面パ
ネル2に穿設された孔10の1つと対向するようになっ
ている。
【0011】ここで本発明の実施形態に係る平面表示装
置においては、背面パネル2の内面上に、表面パネル1
の蛍光面5に対向して電界放出型カソードを有する電極
構造体40を設けるものである。この電極構造体40に
ついて述べると、該構造体40は、図4にその要部拡大
図を示すように、背面パネル2上に、x軸方向に延長し
てストライプ状に平行構成されるカソード電極21を被
着形成し、これらカソード電極21上にSiO2、Si
3N4の絶縁層22を介して、このカソード電極21の
延長方向とほぼ直交する方向即ちy軸方向に延長するス
トライプ状のゲート電極23を平行配列して設ける。カ
ソード電極21とゲート電極23の交叉部24に、RG
B3原色の各蛍光面5にに対応するように開孔25を複
数穿設し、これら開孔内において、カソード電極21上
にそれぞれ後述する例えば円錐状の電界放出型カソード
kを形成する。この電界放出型カソードの材料はMo、
W、Cr等を使用する。
置においては、背面パネル2の内面上に、表面パネル1
の蛍光面5に対向して電界放出型カソードを有する電極
構造体40を設けるものである。この電極構造体40に
ついて述べると、該構造体40は、図4にその要部拡大
図を示すように、背面パネル2上に、x軸方向に延長し
てストライプ状に平行構成されるカソード電極21を被
着形成し、これらカソード電極21上にSiO2、Si
3N4の絶縁層22を介して、このカソード電極21の
延長方向とほぼ直交する方向即ちy軸方向に延長するス
トライプ状のゲート電極23を平行配列して設ける。カ
ソード電極21とゲート電極23の交叉部24に、RG
B3原色の各蛍光面5にに対応するように開孔25を複
数穿設し、これら開孔内において、カソード電極21上
にそれぞれ後述する例えば円錐状の電界放出型カソード
kを形成する。この電界放出型カソードの材料はMo、
W、Cr等を使用する。
【0012】更に電界放出型カソードについて図5を参
照して詳述すると、まず、背面パネル2の表面に、垂直
走査線方向に沿ってカソード電極21を形成する。この
カソード電極21は、例えば426合金、Cr等の金属
層を全面的に蒸着、スパッタリング等によって形成し、
その後フォトリソグラフィによるエッチングによって上
述したストライプ状の平行パターンに形成する。
照して詳述すると、まず、背面パネル2の表面に、垂直
走査線方向に沿ってカソード電極21を形成する。この
カソード電極21は、例えば426合金、Cr等の金属
層を全面的に蒸着、スパッタリング等によって形成し、
その後フォトリソグラフィによるエッチングによって上
述したストライプ状の平行パターンに形成する。
【0013】次に、図5(a)に示すようにこのパター
ン化されたカソード電極21上を覆うようにSiO2、
Si3N4等の絶縁層22を全面的にスパッタリング等
により被着し、更にこの上に最終的にゲート電極23を
構成する例えば高融点金属のMo、Wの金属層26を蒸
着、スパッタリング等により形成する。
ン化されたカソード電極21上を覆うようにSiO2、
Si3N4等の絶縁層22を全面的にスパッタリング等
により被着し、更にこの上に最終的にゲート電極23を
構成する例えば高融点金属のMo、Wの金属層26を蒸
着、スパッタリング等により形成する。
【0014】その後、図5(b)に示すように、フォト
レジスト等によるレジストパターン(図示されず)を形
成して、これをマスクとして金属層26に対して異方性
エッチング即ち、金属層26の面方向に垂直の方向(厚
さ方向)にエッチング性を示す例えばRIE(反応性イ
オンエッチング)を行って、所定のパターン即ち図4の
カソード電極21の延長方向と直交する水平方向に延長
する帯状のゲート電極23を形成すると共に、このゲー
ト電極23のカソード電極21と交叉する部分に、例え
ばそれぞれ1つの小孔27を穿設する。
レジスト等によるレジストパターン(図示されず)を形
成して、これをマスクとして金属層26に対して異方性
エッチング即ち、金属層26の面方向に垂直の方向(厚
さ方向)にエッチング性を示す例えばRIE(反応性イ
オンエッチング)を行って、所定のパターン即ち図4の
カソード電極21の延長方向と直交する水平方向に延長
する帯状のゲート電極23を形成すると共に、このゲー
ト電極23のカソード電極21と交叉する部分に、例え
ばそれぞれ1つの小孔27を穿設する。
【0015】次にこれらの小孔27を通じて、ゲート電
極23即ち金属層26に対してエッチング性を示さず、
絶縁層22に対して等方性のエッチング性を示す例えば
化学的エッチングを行って小孔27の開口幅より大なる
開口幅を有する開孔28を絶縁層22の全厚さに亘る深
さをもって形成する。このようにして、図4において説
明したようなカソード電極21とゲート電極23の交叉
部に開孔28と小孔27による開孔25を形成する。
極23即ち金属層26に対してエッチング性を示さず、
絶縁層22に対して等方性のエッチング性を示す例えば
化学的エッチングを行って小孔27の開口幅より大なる
開口幅を有する開孔28を絶縁層22の全厚さに亘る深
さをもって形成する。このようにして、図4において説
明したようなカソード電極21とゲート電極23の交叉
部に開孔28と小孔27による開孔25を形成する。
【0016】次に図5(c)に示すように、ゲート電極
23上に例えばNi等の金属層30を斜め蒸着により被
着する。この斜め蒸着は、背面パネル2を、その面内に
おいて回転させながら行って、小孔27上の周囲に円錐
面上の内周形状を有する円孔31が生じるように形成す
る。またこの場合、金属層30の蒸着は小孔27内を通
じて開孔28内には及ばないような角度が選定される。
23上に例えばNi等の金属層30を斜め蒸着により被
着する。この斜め蒸着は、背面パネル2を、その面内に
おいて回転させながら行って、小孔27上の周囲に円錐
面上の内周形状を有する円孔31が生じるように形成す
る。またこの場合、金属層30の蒸着は小孔27内を通
じて開孔28内には及ばないような角度が選定される。
【0017】そして、この円孔31を通じて電界放出型
カソード材即ちW、Mo等の高融点且つ、低仕事関数の
金属を、蒸着,スパッタリング等によって円孔31を通
じて開孔28内のカソード電極21上に、このカソード
電極面に対し、垂直に蒸着する。この場合、その蒸着は
垂直に行っても、そのカソード材は円孔31上の周囲で
金属層26の斜面に続くような斜面が形成されることか
ら、ある厚さに達すると、円孔31が塞がる状態となる
ことによって、各開孔28内において、カソード電極2
1上にそれぞれ断面三角形状の円錐状をなすドット状の
カソードkが形成される。
カソード材即ちW、Mo等の高融点且つ、低仕事関数の
金属を、蒸着,スパッタリング等によって円孔31を通
じて開孔28内のカソード電極21上に、このカソード
電極面に対し、垂直に蒸着する。この場合、その蒸着は
垂直に行っても、そのカソード材は円孔31上の周囲で
金属層26の斜面に続くような斜面が形成されることか
ら、ある厚さに達すると、円孔31が塞がる状態となる
ことによって、各開孔28内において、カソード電極2
1上にそれぞれ断面三角形状の円錐状をなすドット状の
カソードkが形成される。
【0018】その後、図5(d)に示すように、図5
(c)における金属層26及びこれの上に形成されたカ
ソード材を排除することによって、縞状、即ちストライ
プ状のカソード電極21上の開孔28内にそれぞれ円錐
状即ち断面三角形のドット状に電界放出型カソードkが
形成される。
(c)における金属層26及びこれの上に形成されたカ
ソード材を排除することによって、縞状、即ちストライ
プ状のカソード電極21上の開孔28内にそれぞれ円錐
状即ち断面三角形のドット状に電界放出型カソードkが
形成される。
【0019】そして、その周囲には絶縁層22が存在
し、これによってカソード電極21と電気的に絶縁され
て各カソードkに対向するように前記小孔27による電
子ビーム透過孔が穿設されたゲート電極23が配置され
た電極構造体40が構成される。
し、これによってカソード電極21と電気的に絶縁され
て各カソードkに対向するように前記小孔27による電
子ビーム透過孔が穿設されたゲート電極23が配置され
た電極構造体40が構成される。
【0020】次に、平面表示装置の製造、組立及びゲッ
ターフラッシについて図6を用いて説明すると、概ね以
下に述べる工程によって行われる。即ち、予め、ゲッタ
ーボックス6にフリットガラスを塗布し仮焼成し(S
1)、このゲッターボックス6の凹部7にゲッター材9
を圧入しておく(S2)。チップオフ管11にフリット
ガラスを予め塗付し仮焼成しておく(S3)。背面パネ
ル2に、前記の製造方法により電極構造体40を形成し
ておく(S4)。前面パネル1に蛍光面5を形成してお
く(S5)。前面パネル1と背面パネル2を封着するた
めにフリット材4を仮焼成しておく(S6)。次に、こ
れら前面パネル1、背面パネル2、ゲッターボックス
6、チップオフ管11及びフリット材4を仮組立し、加
熱炉内に搬入して焼成処理し、前面パネル1と背面パネ
ル2、背面パネル2とゲッターボックス6、ゲッターボ
ックス6とチップオフ管11をそれぞれフリットガラス
4の溶着により封着する(S7)。次にチップオフ管1
1、ゲッターボックス6の排気孔8、背面パネル2の排
気孔10を通して排気を行い、所定の真空度に達したと
き、チップオフ管11の小径部においてチップオフ即ち
封止する(S8)。封止後、ゲッターボックス6側より
高周波磁界によりゲッター材9をフラッシする(S
9)。高周波コイルは、コイルから離れた所にあるゲッ
ター材9を加熱させるため、コイル内にフェライトを挿
入し、磁界を集中させる。このとき指向性をもって背面
パネルの裏側上にゲッター材9の蒸着膜をつくるように
する。
ターフラッシについて図6を用いて説明すると、概ね以
下に述べる工程によって行われる。即ち、予め、ゲッタ
ーボックス6にフリットガラスを塗布し仮焼成し(S
1)、このゲッターボックス6の凹部7にゲッター材9
を圧入しておく(S2)。チップオフ管11にフリット
ガラスを予め塗付し仮焼成しておく(S3)。背面パネ
ル2に、前記の製造方法により電極構造体40を形成し
ておく(S4)。前面パネル1に蛍光面5を形成してお
く(S5)。前面パネル1と背面パネル2を封着するた
めにフリット材4を仮焼成しておく(S6)。次に、こ
れら前面パネル1、背面パネル2、ゲッターボックス
6、チップオフ管11及びフリット材4を仮組立し、加
熱炉内に搬入して焼成処理し、前面パネル1と背面パネ
ル2、背面パネル2とゲッターボックス6、ゲッターボ
ックス6とチップオフ管11をそれぞれフリットガラス
4の溶着により封着する(S7)。次にチップオフ管1
1、ゲッターボックス6の排気孔8、背面パネル2の排
気孔10を通して排気を行い、所定の真空度に達したと
き、チップオフ管11の小径部においてチップオフ即ち
封止する(S8)。封止後、ゲッターボックス6側より
高周波磁界によりゲッター材9をフラッシする(S
9)。高周波コイルは、コイルから離れた所にあるゲッ
ター材9を加熱させるため、コイル内にフェライトを挿
入し、磁界を集中させる。このとき指向性をもって背面
パネルの裏側上にゲッター材9の蒸着膜をつくるように
する。
【0021】前記真空度を保持する作業において、上述
のように背面パネル2上の陰極構造体40は電界放出型
カソードkを有する複雑な構造を有していることや、前
面パネル1と背面パネル2とは一定の間隔を保持するた
めにガラスビーズ等のスペーサが等間隔に配置されてい
ることにより、前記両パネル間の隅々に亘って高真空に
排気を行うことは難しい。従って、パネル間内に僅かな
がらガスが残留する。また表示装置として使用している
うちに蛍光面等からもガスが発生する。
のように背面パネル2上の陰極構造体40は電界放出型
カソードkを有する複雑な構造を有していることや、前
面パネル1と背面パネル2とは一定の間隔を保持するた
めにガラスビーズ等のスペーサが等間隔に配置されてい
ることにより、前記両パネル間の隅々に亘って高真空に
排気を行うことは難しい。従って、パネル間内に僅かな
がらガスが残留する。また表示装置として使用している
うちに蛍光面等からもガスが発生する。
【0022】本実施形態によれば、ゲッターボックス6
を表示装置の背面パネル裏面に平面管体と連通して設け
ることにより、パネル1,2間内の真空領域の容積が増
大するので、僅かなガスにより真空度が損われることが
なくなる。またゲッター材9を蒸着させる領域が増大す
るので、ゲッター材9の蒸着膜は、十分に管内の残留ガ
スを吸収して真空度を増し、また発生ガスを吸収して電
界放出型カソードの汚染や損傷をなくし、平面表示装置
の寿命を長期に維持するようになる。更に、ゲッターボ
ックス6の凹部7にゲッター材9を保持するので、十分
な量のゲッター材を確保することができると共に凹部7
の深さや直径を調整することにより、その量を任意に調
整することができる。更に又、ゲッター材9は、パネル
の周縁部でなくゲッターボックス6内という限定された
場所に収納しているので、高周波加熱がし易くなる。
を表示装置の背面パネル裏面に平面管体と連通して設け
ることにより、パネル1,2間内の真空領域の容積が増
大するので、僅かなガスにより真空度が損われることが
なくなる。またゲッター材9を蒸着させる領域が増大す
るので、ゲッター材9の蒸着膜は、十分に管内の残留ガ
スを吸収して真空度を増し、また発生ガスを吸収して電
界放出型カソードの汚染や損傷をなくし、平面表示装置
の寿命を長期に維持するようになる。更に、ゲッターボ
ックス6の凹部7にゲッター材9を保持するので、十分
な量のゲッター材を確保することができると共に凹部7
の深さや直径を調整することにより、その量を任意に調
整することができる。更に又、ゲッター材9は、パネル
の周縁部でなくゲッターボックス6内という限定された
場所に収納しているので、高周波加熱がし易くなる。
【0023】実験によれば、FEDにおいて、ゲッター
フラッシ前1.33×10−3Pa(10−5Torr)台
の真空度が1.33×10−1Pa(10−3Torr)台
になり悪化していたが、フラッシ後は1.33×10
−3Pa(10−5Torr)台を長期間にわたり維持する
ようになった。
フラッシ前1.33×10−3Pa(10−5Torr)台
の真空度が1.33×10−1Pa(10−3Torr)台
になり悪化していたが、フラッシ後は1.33×10
−3Pa(10−5Torr)台を長期間にわたり維持する
ようになった。
【0024】本実施形態によるゲッターボックスは、ボ
ックス内にゲッター材を2列に配し、更に他の1列にあ
たるところに排気孔を設ける構成としているが、平面表
示装置の構成によっては、ゲッター材を一列構成とし、
その端部に排気孔を設ける等、本発明の基本構成を逸脱
しない範囲で種々の改変が可能である。
ックス内にゲッター材を2列に配し、更に他の1列にあ
たるところに排気孔を設ける構成としているが、平面表
示装置の構成によっては、ゲッター材を一列構成とし、
その端部に排気孔を設ける等、本発明の基本構成を逸脱
しない範囲で種々の改変が可能である。
【0025】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、表示装置を構
成するパネル間の真空領域の容積が大きくなるので、僅
かな残留ガスや発生ガスにより真空度が損われることが
なくなる。またゲッター材を蒸着させる領域が増大する
ため、そこに形成されたゲッター材の蒸着膜は、管内ガ
スを十分に吸収することができる。更にゲッター材を多
量に保有することができる。更にまた、ゲッター材がパ
ネル周縁部に広く存在することなく、まとまった一定個
所(容器内)に保持されるので、フラッシ作業が容易に
なる。従って、これらにより超高真空を保持することが
でき、表示装置の寿命を長期化することができる。請求
項2の発明によれば、ゲッター材の量を調整することが
容易になる。従って、真空領域の大小に応じて必要とす
る超高真空を容易に保持することができる。請求項3の
発明によれば、保持容器が非金属性材料で構成されるた
め、ゲッター材容器からのガス発生の虞れはなくなる。
成するパネル間の真空領域の容積が大きくなるので、僅
かな残留ガスや発生ガスにより真空度が損われることが
なくなる。またゲッター材を蒸着させる領域が増大する
ため、そこに形成されたゲッター材の蒸着膜は、管内ガ
スを十分に吸収することができる。更にゲッター材を多
量に保有することができる。更にまた、ゲッター材がパ
ネル周縁部に広く存在することなく、まとまった一定個
所(容器内)に保持されるので、フラッシ作業が容易に
なる。従って、これらにより超高真空を保持することが
でき、表示装置の寿命を長期化することができる。請求
項2の発明によれば、ゲッター材の量を調整することが
容易になる。従って、真空領域の大小に応じて必要とす
る超高真空を容易に保持することができる。請求項3の
発明によれば、保持容器が非金属性材料で構成されるた
め、ゲッター材容器からのガス発生の虞れはなくなる。
【図1】本発明の実施形態に係る平面表示装置の一部平
面図である。
面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る平面表示装置の一部断
面図である。
面図である。
【図3】本発明の実施形態に係るゲッターボックスの平
面及び断面図である。
面及び断面図である。
【図4】本発明が適用される平面表示装置の一部分解図
である。
である。
【図5】本発明が適用される平面表示装置の電界放出型
カソードの作製工程図である。
カソードの作製工程図である。
【図6】本発明の実施形態に係る平面表示装置の製造工
程を示す図である。
程を示す図である。
1・・前面パネル、2・・背面パネル、3・・スペーサ、4・・
フリット材、5・・蛍光面、6・・ゲッターボックス、7・・
凹部、8・・排気孔、9・・ゲッター材、10・・排気孔
フリット材、5・・蛍光面、6・・ゲッターボックス、7・・
凹部、8・・排気孔、9・・ゲッター材、10・・排気孔
Claims (3)
- 【請求項1】 蛍光面を有する前面パネルと、該前面パ
ネルと対向する電子ビームを放出するカソード電極を有
する背面パネルとからなる平面表示装置において、前記
背面パネルの前面パネルと反対側の面に前記平面表示装
置に連通するゲッター材保持容器を設置したことを特徴
とする平面表示装置。 - 【請求項2】 前記ゲッター材保持容器は、容器内面に
ゲッター材を保持する凹部を有することを特徴とする請
求項1記載の平面表示装置。 - 【請求項3】 前記ゲッター材保持容器は、ガラス又は
セラミックで構成したことを特徴とする請求項1又は2
記載の平面表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001129479A JP2002324500A (ja) | 2001-04-26 | 2001-04-26 | 平面表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001129479A JP2002324500A (ja) | 2001-04-26 | 2001-04-26 | 平面表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002324500A true JP2002324500A (ja) | 2002-11-08 |
Family
ID=18977997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001129479A Pending JP2002324500A (ja) | 2001-04-26 | 2001-04-26 | 平面表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002324500A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007042424A (ja) * | 2005-08-03 | 2007-02-15 | Sony Corp | 平面型表示装置 |
-
2001
- 2001-04-26 JP JP2001129479A patent/JP2002324500A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007042424A (ja) * | 2005-08-03 | 2007-02-15 | Sony Corp | 平面型表示装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20040603 |
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20040604 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20040618 |