JP2008210642A - 画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】少量のゲッタで長期にわたって良好な表示性能を維持することができる画像表示装置を提供する。
【解決手段】画像表示装置は、表示面が設けられた前面基板11および前面基板に対向配置された背面基板12を有する外囲器10と、それぞれゲッタが設けられた複数のゲッタ室54a、54b、54cを有し、外囲器に接合されたゲッタ容器50と、を備えている。複数のゲッタ室は、互いに異なるコンダクタンスで外囲器内に連通している。
【選択図】 図2
【解決手段】画像表示装置は、表示面が設けられた前面基板11および前面基板に対向配置された背面基板12を有する外囲器10と、それぞれゲッタが設けられた複数のゲッタ室54a、54b、54cを有し、外囲器に接合されたゲッタ容器50と、を備えている。複数のゲッタ室は、互いに異なるコンダクタンスで外囲器内に連通している。
【選択図】 図2
Description
この発明は、対向配置された前面基板および背面基板を有し内部が真空に維持された外囲器を備えた画像表示装置に関する。
近年、軽量・薄型の画像表示装置として様々な平面型の画像表示装置が注目されている。例えば、プラズマ放電の紫外線により蛍光体を発光させるプラズマディスプレイパネル(以下、PDPと称する)、主として電界による電子放出を利用したフィールド・エミッション・ディスプレイ(以下、FEDと称する)、表面伝導型電子放出素子の電子ビームにより蛍光体を発光させる表面伝導型電子放出ディスプレイ(以下、SEDと称する)などが開発されている。
これらの画像表示装置は、基本構成として、所定の隙間を置いて対向配置された前面基板および背面基板を有し、これらの基板は周辺部同士を互いに接合することにより偏平な外囲器を構成している。FEDやSEDでは、前面基板と背面基板との間の空間、すなわち外囲器内部を高い真空度に維持することで良好な画像表示を可能としている。また、PDPでは、外囲器の内部を満たした不活性ガスを高純度に保つことが重要な技術となっている。
そこで、長期間にわたって外囲器内部を高い真空度に維持するため、外囲器内部に不所望なガス分子を吸着するゲッタを設けることが通常行われる。このようなゲッタとして、例えば、PDPのパネル側辺に隣り合う領域に非蒸発型ゲッタ層を形成する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、蛍光表示管の外囲器周辺部にゲッタ室を設け、ゲッタ室内にバリウムからなるゲッタを形成する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−191378号
実用新案登録2547509号公報
ベーキングをよく行った真空外囲器内部において、支配的なガス分子は主に水素、一酸化炭素、二酸化炭素である。また、一般に水素の放出レートが最も大きく、一酸化炭素のガス放出レートは水素よりも小さい。水素、一酸化炭素、二酸化炭素をすべて吸着できるゲッタとしてチタンやジルコニウムなどの真空蒸着膜やチタン、ジルコニウム、バナジウムなどの合金による非蒸発型ゲッタがあるが、これらのゲッタは水素の吸着量に比べ一酸化炭素、二酸化炭素の吸着量が小さい。そのため、水素の吸着量に合わせてゲッタ量を決めた場合、画像表示装置を動作後しばらくすると一酸化炭素、二酸化炭素を吸着することができなくなり、画像表示装置の寿命が低下する。長期間の寿命を保証するには、ゲッタの量を増やす必要があるが、コストの増加や、大型のゲッタボックスが必要になる問題が生じる。
また、バリウムからなる蒸発型ゲッタは、一般的に水素の吸着量が著しく小さい。そのため、パネル周辺部にバリウムからなる蒸発型ゲッタを設ける方法では、画像表示装置の動作後しばらくすると、蒸発型ゲッタは水素を吸着することができなくなり、前記と同様に画像表示装置の寿命が短くなる。バリウムの水素吸着量は著しく小さいため、バリウムの蒸着量を増やしてもこの問題は解決することができない。
従来、ゲッタの形成面積及び量を増やすことで外囲器内の真空度を維持しているが、ゲッタ形成の難しさ、コストの面から改善が求められている。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、少量のゲッタで長期にわたって良好な表示性能を維持することができる画像表示装置を提供することにある。
この発明の態様に係る画像表示装置は、表示面が設けられた前面基板および前面基板に対向配置された背面基板を有する外囲器と、それぞれゲッタが設けられた複数のゲッタ室を有し、前記外囲器に接合されたゲッタ容器と、を備え、前記複数のゲッタ室は、互いに異なるコンダクタンスで前記外囲器内に連通している。
この発明の態様によれば、配置されたゲッタ全てが同時に劣化していくことがなく各ゲッタが選択的にガスを吸着することが可能となる。これにより、少ないゲッタ量で長期に渡って良好な表示性能を維持することが可能な画像表示装置を提供することができる。
以下図面を参照しながら、この発明の画像表示装置をSEDに適用した実施形態について詳細に説明する。
図1および図2に示すように、SEDは、それぞれ矩形状のガラス板からなる前面基板11、および背面基板12を備え、これらの基板は所定の間隔で対向配置されている。背面基板12は、前面基板11よりも大きな寸法に形成されている。前面基板11および背面基板12は、矩形枠状の側壁13を介して周縁部同士が接合され、内部が真空状態に維持された偏平な外囲器10を構成している。接合部材として機能する側壁13は、例えば、低融点ガラス、低融点金属等の封着材25により、前面基板11の周縁部および背面基板12の周縁部に封着され、これらの基板同士を接合している。
図1および図2に示すように、SEDは、それぞれ矩形状のガラス板からなる前面基板11、および背面基板12を備え、これらの基板は所定の間隔で対向配置されている。背面基板12は、前面基板11よりも大きな寸法に形成されている。前面基板11および背面基板12は、矩形枠状の側壁13を介して周縁部同士が接合され、内部が真空状態に維持された偏平な外囲器10を構成している。接合部材として機能する側壁13は、例えば、低融点ガラス、低融点金属等の封着材25により、前面基板11の周縁部および背面基板12の周縁部に封着され、これらの基板同士を接合している。
外囲器10の内部には、前面基板11および背面基板12に加わる大気圧荷重を支えるため、複数の板状の支持部材14が設けられている。これらの支持部材14は、外囲器10の一辺と平行な方向にそれぞれ延在しているとともに、上記一辺と直交する方向に沿って所定の間隔を置いて配置されている。各支持部材14の長手方向両端部は、それぞれ側壁13と隙間を置いて対向している。なお、支持部材は、板状に限らず、柱状の支持部材を用いてもよい。
図2および図3に示すように、前面基板11の内面には、表示面として機能する蛍光体スクリーン16が形成されている。この蛍光体スクリーン16は、赤、緑、青の蛍光体層R、G、B、およびこれらの蛍光体層間に位置した黒色の遮光層20を並べて構成されている。赤、緑、青の3色の蛍光体層R、G、Bは、第1方向に隙間を置いて交互に並んで形成され、同一色の蛍光体層が第1方向と直交する第2方向に隙間を置いて配列されている。蛍光体層R、G、Bはそれぞれ、赤、緑、青の単色でサブピクセルを構成し、3色のサブピクセルを合わせて一画素を構成している。
蛍光体スクリーン16上には、アルミニウム膜等からなるメタルバック層17が形成されている。本実施形態によれば、メタルバック層17は、縦方向および横方向に分断され、互いに電気的に分離した複数の分断領域を有している。電気的に分断したメタルバック層17は、蛍光体層R、G、Bに夫々重なって設けられている。
図2に示すように、背面基板12の内面上には、蛍光体スクリーン16の蛍光体層R、G、Bを励起する電子源として、それぞれ電子ビームを放出する多数の表面伝導型の電子放出素子18が設けられている。これらの電子放出素子18は、画素に対応して複数列および複数行に配列されている。各電子放出素子18は、図示しない電子放出部、この電子放出部に電圧を印加する一対の素子電極等で構成されている。背面基板12の内面には、電子放出素子18に電位を供給する多数本の配線21がマトリック状に設けられ、その端部は外囲器10の外部に引出されている。
背面基板12の周縁部、例えば、コーナー部には排気工程において外囲器10内部を排気するための排気孔29が貫通形成されている。排気孔29は、蛍光体スクリーン16から外れた位置、つまり、有効表示領域から外れた位置に設けられている。排気孔29は蓋部材30によって気密に封止されている。排気孔29は、1つに限らず、必要に応じて増加可能である。
このようなSEDでは、画像を表示する場合、蛍光体スクリーン16およびメタルバック層17にアノード電圧を印加して、電子放出素子18から放出された電子ビームをアノード電圧により加速して蛍光体スクリーンへ衝突させる。これにより、蛍光体スクリーン16の蛍光体層R、G、Bが励起されて発光し、カラー画像を表示する。
図2に示すように、SEDは、外囲器10の真空度を維持するため、複数のゲッタ室を有したゲッタボックス50を備えている。ゲッタ室にはそれぞれゲッタが設けられ、これらゲッタのガス吸着により、外囲器10内の真空度の劣化を抑制する。
以下、ゲッタ容器としてのゲッタボックス50について詳細に説明する。
良くベーキングされ脱ガス処理されたSEDでは、通常、駆動によって放出されるガスは水素、一酸化炭素、二酸化炭素などであり、これらのガスはそれぞれ異なる放出レートを有している。水素のガス放出レートは、一酸化炭素、二酸化炭素の放出レートよりも大きい。そのため、外囲器10とゲッタボックス50との間のコンダクタンスは、放出された水素が電子源素子に影響を与えない圧力となるように設計される。
水素と一酸化炭素、二酸化炭素を両方吸着することのできるゲッタとしてチタンやジルコニウムなどの金属の蒸着膜やチタンやジルコニウム、バナジウムなどを含む合金の非蒸発型ゲッタがあるが、これらのゲッタは一酸化炭素、二酸化炭素の吸着総量が水素の吸着総量に比べ小さい。また、一酸化炭素、二酸化炭素を吸着すると水素の吸着特性も劣化していく特性を持っている。このため、チタンやジルコニウムなどの金属の蒸着膜やチタンやジルコニウム、バナジウムなどを含む合金の非蒸発型ゲッタのみでパネルの寿命を保証できるだけのガス吸着量を得ようとすると多量のゲッタを配置する必要が生じる。
本実施形態によれば、図2および図4に示すように、SEDは、外囲器10の周辺部に設けられ外囲器内部に連通した複数のゲッタ室を備えている。背面基板12の外面であって、排気孔29と反対側の側縁部にゲッタボックス50が接合され、このゲッタボックスにより複数のゲッタ室が規定されている。ゲッタボックス50は、例えば、ガラスあるいは金属により断面矩形状に形成され、背面基板12の1側縁に沿って延びている。ゲッタボックス50は、例えば、低融点ガラス51により背面基板12に接合されている。ゲッタボックス50内には、例えば、2つの隔壁56a、56bが設けられている。これら隔壁56a、56bにより、ゲッタボックス50内は、中央に位置した第1ゲッタ室54aと、この第1ゲッタ室の両側に位置した 第2ゲッタ室54b、第3ゲッタ室54cに仕切られている。
第1、第2、第3ゲッタ室54a、54b、54cは、互いに異なるコンダクタンスで外囲器10内に連通している。第1ゲッタ室54aは、背面基板12に形成された第1連通孔52を通して外囲器10内に連通している。第2ゲッタ室54bは、一方の隔壁56aに形成された第2連通孔55を通して第1ゲッタ室54aに連通し、この第1ゲッタ室および第1連通孔52を通して外囲器10内に連通している。第3ゲッタ室54cは、他方の隔壁56bに形成された第3連通孔57を通して第1ゲッタ室54aに連通し、この第1ゲッタ室および第1連通孔52を通して外囲器10内に連通している。第1連通孔52と、第2および第3連通孔55、57とは、外囲器10内に対して互いに異なるコンダクタンスを有している
第1、第2、第3ゲッタ室54a、54b、54c内には、目的に応じて種類の異なるゲッタが設けられている。本実施形態において、第1ゲッタ室54aには、外囲器10内で発生する一酸化炭素、二酸化炭素の吸着特性の良いゲッタ60aとして、例えば、Baの蒸着膜が配置されている。第2ゲッタ室54b内には、外囲器10内で発生する水素の吸着特性の良いゲッタ60bとして、例えば、Tiの蒸着膜が配置されている。第3ゲッタ室54cには、真空を長期に渡って維持するためのゲッタ60cとして、少量のBaの蒸着膜およびTiの蒸着膜が配置されている。
第1、第2、第3ゲッタ室54a、54b、54c内には、目的に応じて種類の異なるゲッタが設けられている。本実施形態において、第1ゲッタ室54aには、外囲器10内で発生する一酸化炭素、二酸化炭素の吸着特性の良いゲッタ60aとして、例えば、Baの蒸着膜が配置されている。第2ゲッタ室54b内には、外囲器10内で発生する水素の吸着特性の良いゲッタ60bとして、例えば、Tiの蒸着膜が配置されている。第3ゲッタ室54cには、真空を長期に渡って維持するためのゲッタ60cとして、少量のBaの蒸着膜およびTiの蒸着膜が配置されている。
上記構成において、SEDの駆動に伴い外囲器10内で発生した一酸化炭素と二酸化炭素は、第1連通孔52を通して第1ゲッタ室54a内に入りゲッタ60aによって吸着される。本形態のゲッタ60aでは水素はあまり吸着されない、そのため水素は、第1ゲッタ室54aから第2連通孔55、および第3連通孔57を通して第2ゲッタ室54b、第3ゲッタ室54cへ入り、ゲッタ60b、60cにより吸着される。本形態では第2連通孔55のコンダクタンスが第3連通孔57のコンダクタンスより大きいため駆動初期では主に第2ゲッタ室54bで水素を吸着する。
外囲器10内のガス放出レートは、SEDの駆動時間が長くなると減衰してくる。そのため、第2、3ゲッタ室54b、54cは、第1ゲッタ室54aよりもコンダクタンスが小さく形成されている。コンダクタンスはSEDのガス放出レートとゲッタの吸着速度との関係から決められる。
より詳細には、第1ゲッタ室54aにおけるゲッタ60aの一酸化炭素の吸着速度をS1、第3ゲッタ室54cにおけるゲッタ60cの一酸化炭素の吸着速度をS3、外囲器10とゲッタボックス50内とを繋ぐ第1連通孔52のコンダクタンスをC1、第1ゲッタ室54aと第2ゲッタ室54bとの間のコンダクタンスをC2、第1ゲッタ室54aと第3ゲッタ室54cとの間のコンダクタンスをC3、とすると、
S1>>C2、S3>>C3で、かつ
C1とC2の合成コンダクタンスが水素の必要吸着速度と同等となり、
C1とC3の合成コンダクタンスが、第1ゲッタ室54aに配置されたゲッタ60aのガス吸着能力がなくなると想定される時間経過した後に外囲器内に発生する一酸化炭素の必要吸着速度と同等となるように設計する。各ゲッタ室のコンダクタンスは、例えば、第1、第2、第3連通孔52、55、57の開孔径を調整することにより、任意の値に設定することができる。
S1>>C2、S3>>C3で、かつ
C1とC2の合成コンダクタンスが水素の必要吸着速度と同等となり、
C1とC3の合成コンダクタンスが、第1ゲッタ室54aに配置されたゲッタ60aのガス吸着能力がなくなると想定される時間経過した後に外囲器内に発生する一酸化炭素の必要吸着速度と同等となるように設計する。各ゲッタ室のコンダクタンスは、例えば、第1、第2、第3連通孔52、55、57の開孔径を調整することにより、任意の値に設定することができる。
上記構成によれば、SEDの駆動初期のガス放出が多い段階では、第1ゲッタ室54aでゲッタ60aにより一酸化炭素や二酸化炭素を吸着する。そのため、第2ゲッタ室54bに配置されたゲッタ60b(Ti)は、一酸化炭素や二酸化炭素をあまり吸着せず水素のみを長時間に亘って吸着することが可能となる。第1ゲッタ室54aに配置されたゲッタ60a(Ba)は初期のガス放出が多い時期の一酸化炭素や二酸化炭素を吸着する量のみを配置すればよい。第1ゲッタ室54aのゲッタ60a(Ba)は、SEDの寿命より先に劣化しガス吸着がなくなるが、その後は、第3ゲッタ室54c内に設けられたゲッタ60c(Ba、Ti)と第2ゲッタ室54b内に設けられたゲッタ60b(Ti)により一酸化炭素や二酸化炭素を吸着することにより、外囲器10内の真空を維持することができる。
第3ゲッタ室54cに配置されたゲッタ60cは、SED稼動初期段階でほとんどガスを吸着せず、パネルライフの後半用のゲッタとして温存しておくことが可能となる。従って、ゲッタボックス50を設けることにより、外囲器10内を長期間に亘って高い真空度に維持することができる。
以上のように、本実施形態によればゲッタを大量に使用することなく長期に渡り外囲器内を良好な真空に維持することができ、長期間に渡って高い表示性能を維持可能なSEDを得ることができる。水素に対して十分な吸着量を持つゲッタと、一酸化炭素および二酸化炭素に対して十分な吸着量を持つゲッタとを同時に用いることにより、外囲器内で支配的なガス分子を長期間に渡って吸着することができ、画像表示装置の寿命を十分長くすることができる。また、外囲器内部に連通した複数のゲッタ室を設け、これらのゲッタ室内にゲッタを配置することにより、ゲッタ形成工程を簡素化することができる。また、ゲッタ室内にゲッタを設けることにより、ゲッタ膜は、蛍光体スクリーンや電子放出素子の構造的な制約を受けることがなくなる。そのため、蛍光体スクリーンのガス放出特性や画像表示装置の性能に合わせてゲッタを形成することが可能となる。このような構造は、とくに画面サイズが大きい大型の画像表示装置について有効である。
この発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよいし、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
上述した実施形態では、内面に蛍光体スクリーンを有する前面基板を備えたSEDを例にとって説明したが、この発明はこれに限定されること無く、FED、PDP、蛍光表示管、半導体センサーなど他のデバイスに対しても適用することができる。電子放出素子は、pn型の冷陰極素子あるいは電界放出型の電子放出素子等を用いてもよい。各構成要素の寸法、材料等は、上述の実施の形態で示した数値、材料に限定されることなく、必要に応じて種々選択可能である。
ゲッタはTi、Baなどに限らず、使用するデバイスの真空特性や放出ガス特性、耐熱性などに合わせ、種々使用することができる。その他金属材料、有機材料、無機材料などが選択可能である。例えば、蒸発型ゲッタとして、Zr、V、Ta、Yの純金属や合金を使用することができる、また、非蒸発型ゲッタとして、Ti、Zr、V、Fe、Al、Cr、Nb、Ta、W、Mo、Ni、Mn、Yなどの金属、あるいはこれらの合金を用いても良い。
ゲッタ室およびゲッタボックスの大きさ、形状、設置数は、上記実施形態に限られるものではなく、例えば、ゲッタ室は、3つに限らず、2つ、あるいは、4つ以上としてもよい。また、図5に示すように、ゲッタボックス50をL字形状とし、第1ゲッタ室54aに対して、第2ゲッタ室54bおよび第3ゲッタ室54cを直角に並べて設けてもよい。更に、ゲッタ室は、外囲器の背面基板側に限らず、外囲器の側壁の一部を切り欠いてゲッタ室を外囲器の側面に設けても良い。
10…外囲器、 11…前面基板、 12…背面基板、 13…側壁、
14…支持部材、 16…蛍光体スクリーン、 17…メタルバック層、
18…電子放出素子、 R、G、B…蛍光体層、 20…遮光層、
50…ゲッタボックス、 52…第1連通孔、 54a…第1ゲッタ室、
54b…第2ゲッタ室、 54c…第3ゲッタ室、 55…第2連通孔、
57…第3連通孔、 56a、56b…隔壁、 60a、60b、60c…ゲッタ
14…支持部材、 16…蛍光体スクリーン、 17…メタルバック層、
18…電子放出素子、 R、G、B…蛍光体層、 20…遮光層、
50…ゲッタボックス、 52…第1連通孔、 54a…第1ゲッタ室、
54b…第2ゲッタ室、 54c…第3ゲッタ室、 55…第2連通孔、
57…第3連通孔、 56a、56b…隔壁、 60a、60b、60c…ゲッタ
Claims (8)
- 表示面が設けられた前面基板および前面基板に対向配置された背面基板を有する外囲器と、
それぞれゲッタが設けられた複数のゲッタ室を有し、前記外囲器に接合されたゲッタ容器と、を備え、前記複数のゲッタ室は、互いに異なるコンダクタンスで前記外囲器内に連通している画像表示装置。 - 前記ゲッタ容器は、ゲッタ容器内を複数のゲッタ室に仕切った隔壁を有し、1つのゲッタ室は前記外囲器に形成された第1連通孔を通して前記外囲器内に連通し、他のゲッタ室は、前記隔壁に形成された第2連通孔を通して前記1つのゲッタ室に接続されている請求項1に記載の画像表示装置。
- 前記第1連通孔および第2連通孔は、前記外囲器内に対して互いに異なるコンダクタンスを有している請求項2に記載の画像表示装置。
- 前記外囲器内に対する前記第1連通孔のコンダクタンスは、前記第2連通孔のコンダクタンスよりも大きい請求項3に記載の画像表示装置。
- 前記複数のゲッタ室に、種類の異なるゲッタが設けられている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
- 前記第1連通孔を通して前記外囲器内に連通したゲッタ室内に、前記外囲器内に発生する一酸化炭素および二酸化炭素を吸着するゲッタが設けられ、前記第2連通孔を通して接続されたゲッタ室内に、前記外囲器内に発生した水素を吸着するゲッタが設けられている請求項2又は3に記載の画像表示装置。
- 前記ゲッタは、Ba,Ti,Zr,V,Fe,Al,Cr,Nb,Ta,W,Mo,Ni,Mn,Yの内の1種類以上の金属または合金を用いる請求項1に記載の画像表示装置。
- 前記前面基板に配置された蛍光体スクリーンと、前記背面基板上に配置された電子源と、を備えた請求項1に記載の画像表示装置。
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CN102354643A (zh) * | 2011-10-05 | 2012-02-15 | 友达光电股份有限公司 | 场发射式显示器的发射源的活化方法 |
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- 2007-02-26 JP JP2007045893A patent/JP2008210642A/ja active Pending
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