JP2002323836A - クリーニング装置 - Google Patents

クリーニング装置

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JP2002323836A
JP2002323836A JP2001125959A JP2001125959A JP2002323836A JP 2002323836 A JP2002323836 A JP 2002323836A JP 2001125959 A JP2001125959 A JP 2001125959A JP 2001125959 A JP2001125959 A JP 2001125959A JP 2002323836 A JP2002323836 A JP 2002323836A
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Hisataka Hisakuni
久高 久國
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーニングブレードを用いるクリーニング
装置において、機械的な構成によらないクリーニング補
助手段によって像担持体上の付着物を掻き取ることでク
リーニング性を向上させ、クリーニングブレードによる
像担持体への負荷を軽減するような構成を取ることを可
能とする。 【解決手段】 付着性の強い超微粒子と凝集性の強い小
粒径の微粒子を球状の現像剤に外添混合することによっ
て該クリーニングブレードを像担持体当接部位の該像担
持体移動方向上流側に凝集剤の層を構成し、クリーニン
グブレードの像担持体に対する当接圧を低く、かつ当接
幅を広く取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は静電複写機、同プリ
ンタ等の電子写真プロセスを用いた画像形成装置のクリ
ーニング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような周知の画像形成装置のクリ
ーニング装置において、転写時に像担持体表面に形成さ
れた現像剤像の現像剤をすべて転写材に転写させること
は困難で、若干の現像剤が像担持体上に残ることを避け
られない。また、転写材が像担持体に接するために生じ
る転写材粉なども像担持体上に付着する。このため転写
後も像担持体上に残る現像剤や転写材粉(以下、これら
をまとめて転写残現像剤とする)を転写の都度充分にク
リーニングする必要がある。
【0003】このためのクリーニング手段としては従来
から種々なものが提案されているが、ゴム等の弾性材料
からなるクリーニングブレードのエッジを像担持体に当
接させて転写残現像剤を掻き落とし除去するようなもの
が、構成が簡単で低コストであり転写残現像剤除去機能
も優れているので、すでに広く実用されていることはよ
く知られているとおりである。
【0004】図2は公知のクリーニング装置の一例を示
すもので、紙面に垂直方向に軸線を有し、周辺に帯電
器、現像器、転写手段等を配設した(図中では省略して
ある)回転円筒状の像担持体1にクリーニング装置が近
接配置してある。
【0005】前記クリーニング装置は、像担持体1一方
向に開口部を備えたケーシング3を有しており、該開口
部に、ウレタンゴム等からなるクリーニングブレード2
の一つの端縁が取着してあり、該ブレード端縁の一つの
エッジが像担持体1に当接しており、不図示の転写部位
において発生した転写残現像剤5がクリーニングブレー
ド2のエッジ部位に達するとこれによって掻き落とされ
る。
【0006】また、クリーニングブレード2で掻き落と
され滞溜している転写残現像剤5が再び像担持体1の回
転によってクリーニングブレード2エッジに供給される
ことで、粉体を介在することによる摩擦力の低下によっ
て、クリーニングブレード2のめくれなどのない安定し
た良好なクリーニング性能を得ることができる。
【0007】また、粒径を小さくそしてその分布をそろ
えることができるので高精細な画像を得るために、懸濁
重合法等によって得られる球形の現像剤5が用いられて
いる。これは、また更に球状となることから像担持体1
との接触表面積が小さくなり離型性がよくなるために転
写後残留する現像剤5量を減少させるという利点がある
ためである。ここでいう球状の現像剤は、粒子の平均短
軸と平均長軸の比が0.90より真円に近いものをい
う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような装置の場合、球状の現像剤5は通常の粉砕法によ
って得られる現像剤よりも像担持体1からクリーニング
ブレード2による掻き取りが困難である。そのために、
クリーニングブレード2による掻き取り性を向上させる
目的でクリーニングブレード2の像担持体1に対する当
接圧を増加しなければならないが、当接圧の増加は像担
持体1の損傷摩耗が促進する問題が生じる。
【0009】像担持体1とクリーニングブレード2は、
その接触部位に介在するものがなければ、接着力が大き
くなり、像担持体1を回転駆動させると摩擦力により不
安定な当接状態(ブレードめくれ)となる。そこへ画像
形成に用いる現像剤である粉体が介在すると、当接部位
の摩擦力は低下し安定した当接状態を維持できる。
【0010】ブレードめくれ現象は、クリーニングブレ
ード2を像担持体1の回転方向と逆方向につまりカウン
ターに当接するクリーニング装置において発生しやすい
問題である。ゴム材であるクリーニングブレード2を像
担持体1に押し付けると、像担持体1とクリーニングブ
レード2の接触部(以下ブレードニップ)内において押
し圧はクリーニングブレード2の先端部に集中的にかか
る。先端部にのみ圧力がかかっていることにより像担持
体1に乗ってやってきた転写残現像剤5はブレードニッ
プに侵入できず効果的に掻き取ることが可能となるが、
像担持体1とクリーニングブレード2との摩擦力によっ
てブレードニップ先端部の圧力の高い部分は、引きずら
れ食い込んでいく。その圧縮の状態が進めば、クリーニ
ングブレード2は座屈して裏返り、クリーニング能力が
なくなり、いわゆるブレードめくれの状態になる。そこ
で裏返らない程度に圧縮された状態で粉体が挟み込まれ
ると、ブレードニップ内部にごく微量に粉体が侵入しブ
レードニップの真実接触面積を低下させ、摩擦力が下が
りブレードはめくれない。
【0011】しかしながら、クリーニングブレード2を
安定して像担持体1に当接させるためにはブレードニッ
プ近傍には常時安定した量の粉体を供給しなければなら
ないが、画像形成しようとする原稿の濃度によって転写
残現像剤5の量は変化するため、常に一定量の現像剤5
をクリーニングブレード2エッジ部に供給して安定した
当接を維持することは困難である。例えば、画像濃度比
率の低い原稿を大量に画像形成すれば、クリーニングブ
レード2エッジ部へ供給される現像剤5の量は不足す
る。これによって像担持体1とクリーニングブレード2
との当接による摩擦力が微粒子の介在によって低下する
効果はなくなり、クリーニングブレード2は像担持体1
の移動方向へめくれ、像担持体1上の付着物を掻き取る
ことは不可能となるだけでなく、像担持体1に対して衝
撃力を加え損傷させることがある。逆に画像濃度比率の
高い原稿を大量に画像形成したり突然の装置の停止によ
る未転写の現像剤5がクリーニング装置に供給されてし
まうなどによって大量の現像剤5などがクリーニングブ
レード2エッジ部にやってくるとクリーニングブレード
2によって掻き取ることは不可能となり、クリーニング
装置より現像剤5がすり抜けるためにクリーニング能力
が低下する。
【0012】更に、上述の通り粉体が介在しなければク
リーニングブレード2は像担持体1の駆動に対して安定
して当接できないが、それは現像剤をブレードニップ部
に挟み込むことにほかならないために、現像剤5を像担
持体1に融着させたり、ブレードニップを押し上げてそ
こから現像剤5がすり抜けるなどのクリーニング不良が
発生し、クリーニング装置の下流側に配設される帯電器
を汚染する。またクリーニングブレード2当接内部に挟
み込まれた現像剤5が像担持体1を損傷させるなどの問
題も発生する。
【0013】従って像担持体1上の付着物を除去する能
力であるクリーニング性を維持するためには、安定的に
クリーニングブレード2の当接を安定させるための粒子
をクリーニングブレード2エッジ部に供給する必要があ
る。このために、クリーニング補助手段としてクリーニ
ングブレード2上流側にクリーニングローラーやクリー
ニングブラシなどを配設するなどして、クリーニングブ
レード2エッジ部へ供給される現像剤5量を比較的画像
形成しようとする原稿の濃度の変動によらない構成が従
来から用いられている。しかし、構成が複雑となるだけ
でなく、円筒形像担持体1の系が小さいときのように、
このようなクリーニング補助手段を像担持体1周囲に配
設する空間が存在し得ない場合がある。その場合像担持
体1に対するクリーニングブレード2の圧接力を高める
などの方法によってクリーニング性を維持しなくてはな
らない。しかしながら、そのことによって像担持体1の
摺擦損傷等による劣化は増加し、像担持体1としての寿
命を縮める要因となっている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような事態
に対処すべくなされたものであって、画像形成装置のク
リーニング装置においてクリーニングブレード2で像担
持体1から掻き取るように構成したものにおいて、現像
剤5より体積平均粒径にして約10%程度である凝集性
の高い粒子(凝集剤)と、現像剤5より体積平均粒径に
して約0.1%程度である付着性の強い粒子(付着剤)
を外添混合した現像剤5を用いることを特徴とする。
【0015】上述の通り、像担持体1とクリーニングブ
レード2との摩擦力によりブレードニップは圧縮される
ので、クリーニングブレード2先端が微小に歪むことに
よりくさび状の空間が形成される。この圧縮状態はブレ
ードめくれに至るまでの過渡的な状態であり、非常に不
安定である。しかし、現像剤に対して非常に小粒径の付
着剤は容易にブレードニップに潜り込み、その付着性の
強さによりクリーニングブレード2をより効果的に圧縮
させ、次にやってくる粒子を介在させるためのくさび状
の空間の形成を安定化させる。しかし、付着剤のみでは
それ自身の付着性の強さと粒径の小ささのため、ブレー
ドめくれ自体を解消する効果はない。
【0016】そのくさび上の空間には、現像剤5中に外
添混合された凝集剤が選択的に貯溜される。これは、よ
り狭い空間には小さい粒子が充填しやすいためであり、
ここでは現像剤より小粒径の凝集剤が溜り、その凝集力
によりくさび状の空間で充填されると、現像剤は侵入で
きなくなる。さらに、凝集剤はごく微量ずつブレードニ
ップに侵入しクリーニングブレード2の摺擦性を向上さ
せ、クリーニングブレード2の安定した当接状態を維持
できる。このクリーニングブレード2の摺擦安定させる
ためにすり抜ける粒子は、小粒径であり微量でもあるこ
とから画像形成上に影響を与えない。
【0017】具体的には、粒径4〜10μmの現像剤は
一般的には数十μC/g程度の帯電量で凝集性も低い。
本発明で使用する現像剤は懸濁重合法などによって得ら
れる真球状の現像剤であり、そのようなものはクリーニ
ングブレード2のエッジ部では当接部近傍にクリーニン
グブレード2が像担持体1の回転により引きずられると
きに生じる歪みの大きさによって粒径程度の隙間が発生
すると潜り込む。一旦潜り込んだ現像剤は、ブレードニ
ップ内部に挟み込まれるが形状が真球状であるために粉
砕法などで生成されるいびつな形状の現像剤よりも転が
る効果が大きく、ニップ内部でせき止められずにすり抜
けていく。
【0018】そこで、本発明で使用する外添剤は、流動
性を向上させるための平均粒径が0.005〜0.05
0%で帯電量が100μC/g程度の大きい付着性の強
い微粒子を付着剤として用い、硬くて研磨効果の高い粒
径が0.1〜1.0μmで帯電量が数μC/g程度の粒
子を凝集剤として用いた。付着剤としては、シリカや酸
化チタン、酸化アルミニウムなどが用いられる。これら
にシリコーンオイルなどで表面処理をしたものでも構わ
ない。凝集剤としては、酸化ケイ素、酸化アルミ、酸化
セリウム、酸化ゲルマニウム、酸化亜鉛、酸化錫、酸化
ジルコニウム、酸化モリブデン、酸化タングステン、酸
化ストロンチウム、酸化ホウ素、窒化ケイ素、チタン酸
カルシウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸ストロン
チウム、リンタングステン酸、リンモリブデン酸、炭酸
カルシウム、炭酸マグネシウム及び炭酸アルミニウムな
どの徴粉末が挙げられる。
【0019】付着剤は、小粒径であるためにクリーニン
グブレード2によって掻き取れないだけでなく、像担持
体1やクリーニングブレード2に強く吸着することで、
ブレードニップの摺擦性を阻害し効果的に圧縮するが、
粒径が小さいこととその付着性の強さからほとんどクリ
ーニングブレード2で掻き取れない。凝集剤はそれ単体
としては、帯電量も低いため吸着力も弱く、また粒径も
1μm程度なのでクリーニングブレードによって良好に
掻き取りが行われクリーニングブレード2エッジ部に滞
留しない。この二つの粒子を混合すると、ブレードニッ
プに付着剤が挟まり込むことによってブレードニップを
圧縮することで局所的に1μm程度の大きさでクリーニ
ングブレードがめくれ、そこに粒径1μm程度の凝集剤
が挟まれてブレードニップをごく微量ずつすり抜けてい
く。そこで、凝集剤が十分な量だけ現像剤に外添混合さ
れていれば、すり抜ける量よりも供給過多になり、クリ
ーニングブレード2のエッジ部に滞留し現像剤をせき止
める壁となり、かつ像担持体1表面も摺擦清掃できる。
クリーニングブレード2エッジに滞留する外添剤幅は、
現像剤中の外添量とクリーニングブレード2の設定によ
って決定されるが、狭ければ不安定で効果を発揮でき
ず、広ければ凝集剤滞留量が多いために像担持体1の研
磨量が増えるなどの問題があるために、10〜50μm
の範囲とするのが適当である。
【0020】また、付着剤として現像剤の流動性を付与
する微粒子を用いれば、ケーシング3内での現像剤のつ
まり、偏りを防止することができ、ケーシング3容器を
十分に不要現像剤の受容に用いることができる。凝集剤
としては、硬い粒子を用いることによってクリーニング
ブレード2の凝集剤の押し付けにより像担持体1表面を
研磨、清掃を行うことができる。
【0021】クリーニングブレード2エッジ部に滞留す
る凝集剤は、クリーニングブレード2の摺擦性を向上さ
せるためにわずかな量がクリーニングブレード2からす
り抜けなければならない。しかし、この凝集剤のすり抜
け量が多ければ、滞留させるために混合する凝集剤量を
多くしなければならない。凝集剤も現像剤と同じく真球
に近いほどクリーニングブレードによってせき止めるこ
とは困難となるために、平均長軸と平均短軸の比を0.
8以下とすることによって更に現像剤をせき止める外添
剤層を安定に存在させることができる。また、0.5以
下であれば棒状となり滞留するときに長軸の方向がそろ
うために充填しづらくなり、さらに硬度が高くても像担
持体1の研磨効果も低くなる。
【0022】さらに、クリーニングブレード2の像担持
体1に対する当接圧が10〜20gf/cm、当接幅が
50〜100μmとなる構成を取りクリーニングブレー
ド2で像担持体1表面をこすり平滑化することによっ
て、良質の画像形成を維持することを特徴とするクリー
ニング装置である。
【0023】
【発明の実施の形態】実施例1 図1は本発明の実施例たるクリーニング装置のクリーニ
ングブレード2近傍の側断面図であり、図2のクリーニ
ングブレード2エッジ近傍の拡大図である。
【0024】不図示の転写部位において発生した像担持
体1表面に付着している転写残現像剤5がクリーニング
ブレード2によって掻き落とされ、すくいシート4によ
ってケーシング3内に受容する。本実施例は、粒径5〜
10μmの球状の現像剤5に対して体積平均粒径0.5
〜2.0μmの凝集性の高い粒子(凝集剤)を0.3〜
4.0重量%、体積平均粒径が0.0025〜0.05
μmの付着性の強い粒子(付着剤)を0.5〜1.0%
の割合で外添混合した現像剤5を用いることを特徴とす
る。本発明による効果は粒径の差によるために上記割合
であれば、別な粒径でも同様な効果が得られる。
【0025】クリーニング装置の構成としては、従来の
系を用いている。クリーニングブレード2の材料として
はポリウレタンゴムを使用している。本実施例で用いた
装置で実測したところ、クリーニングブレード2の像担
持体1への当接圧は30gf/cm、静止状態での当接
幅L2は10μmであった。ここで、当接幅L2の測定
は、像担持体1の代わりに透明なガラスを用い、クリー
ニングブレード2を静的に圧接させて、その反対側から
光学顕微鏡によって観察した。本実施例で用いた外添剤
6は、1.0μmの平均粒径になるように分級したチタ
ン酸ストロンチウムと、平均粒径が0.01μmのシリ
カ微粒子を現像剤5に外添混合した。ここで、チタン酸
ストロンチウムはモース硬度が5以上であり研磨効果が
ある。また、上記シリカ微粒子は現像剤に外添混合する
ことによって現像剤の流動性を付与する効果もある。
【0026】本発明を検証するために用いた像担持体と
現像剤は以下の通りである。像担持体としては、チタニ
ルフタロシアニン顔料を電荷発生層、ビスフエノ一ルZ
型ポリカーボネートを電荷輸送層として塗布したOPC
感光体を用いたが、A−Si感光体やSe感光体でも構
わない。また、球形現像剤はコアにエステル系ワックス
を内包し、樹脂層にスチレン−ブチルアクリレート、表
層にスチレン−ポリエステルという構成からなる懸濁重
合法によって得られるトナーを用いたが、製法は限定さ
れるものではない。
【0027】このようにして作成した像担持体の感光ド
ラムを本発明のクリーニング装置の改造を行った複写機
に装着し、温度24°C及び相対湿度55%で通紙耐久
テストを行った。その画像評価を行った結果を表1に示
す。
【0028】
【表1】
【0029】実験結果1 (それぞれの現像剤について、べた白画像とべた黒画像
で耐久テストを実施)本構成によれば、付着剤によって
クリーニングブレード2先端部のみ微小にめくれ、圧縮
され形成されたくさび状空間に凝集剤のみが選択的に滞
溜する。
【0030】付着剤の量は、現像剤は抜けず研磨剤のみ
抜けさせる程度にクリーニングブレードをめくれさせる
ために現像剤に対して0.5〜1.0重量%であること
が望ましい。研磨剤の量としては、多すぎるとその余分
な量は研磨剤として機能せず、廃トナーとして排出され
るため不必要であるだけでなく、現像剤の凝集性を上げ
て現像性を阻害するなどの弊害があるために4.0重量
%、望ましくは3.0重量%以下でなければならず、十
分な現像剤せき止め効果を求めるために0.3%以上望
ましくは1.5重量%以上必要である。
【0031】上記の外添混合した現像剤5を用いるクリ
ーニング装置において、像担持体1の回転に対するクリ
ーニングブレード2が安定当接するためには、クリーニ
ングブレード2エッジ部の研磨剤層の幅は10〜50μ
mとするのが適当である。
【0032】10μm以下であれば、像担持体駆動時に
発生する微振動などで研磨剤がクリーニングブレード2
エッジ部ですり抜けることによりクリーニング不良へと
つながる。また、50μm以上と広ければより多くの研
磨剤によって像担持体1表面を研磨摺擦し像担持体1を
研磨摩耗させ寿命を短くさせているのに加えてクリーニ
ングブレード2のエッジヘ粉体の供給を阻害し、クリー
ニングブレード2の摺擦性を低下させる。このようにし
て一度滞溜した後はクリーニングブレード2エッジ部に
凝集剤層が安定的に保持されるために長期にわたって安
定したクリーニング性能を維持できる。
【0033】実施例2 本実施例は、実施例1に示したと同様な構成において凝
集剤の平均短軸と平均長軸の比を0.5〜0.8とする
ことを特徴とする。
【0034】実施例1で述べたように、現像剤5に付着
剤と凝集剤を外添混入することで、剤自体が像担持体1
表面の残留付着物を掻き取る効果がある。しかし、クリ
ーニングブレード2エッジ近傍に滞留させるべき凝集剤
も現像剤と同様に真球状に近ければクリーニングブレー
ド2の像担持体1に対する摺擦性を上げるために寄与す
るすり抜け量は増加し、次第に滞留幅は減少する。表2
に1000枚べた黒を画像形成しブレードニップ近傍の
現像剤の状態を安定させた後に、現像剤なしに1000
0枚相当分像担持体1を回転駆動したときの外添剤層の
幅を示す。
【0035】測定は透明な円筒形な感光体ドラムを像担
持体1として用い、実験を実施した後の静止状態に感光
体ドラム越しに顕徴観察した結果である。また、凝集剤
の真円度は、粒子を電子顕微鏡で観察し100個サンプ
リングしたときの最大径の平均(平均長軸)と最小径の
平均(平均短軸)の比として求めた。用いた凝集剤は、
チタン酸ストロンチウムの粉砕法によって得られたもの
であり、粉砕の時間、強度などにより真円度を変化させ
た。
【0036】
【表2】
【0037】実験結果2 表2に示したように、ブレードエッジ近傍に滞溜させる
凝集剤の真円度を変化させると、0.8より大きいと凝
集剤のすり抜け量が増加し長期的に新たに凝集剤がこな
ければ、安定したクリーニング性能は得られない。ま
た、0.5より小さいと、本来、エッジ近傍に充填して
発揮するべき凝集剤層の機能が表れずにクリーニングに
寄与しなくなる。
【0038】これにより、さらに長期にわたっての安定
したクリーニング性能を維持することができる。
【0039】実施例3 本実施例は、実施例1に示したと同様な凝集剤と付着剤
を外添混合した球状の現像剤5を用いるクリーニング装
置において、クリーニングブレード2の像担持体1への
当接圧が10〜20gf/cm、静止状態における当接
幅が50〜100μmとなるように当接させることを特
微とする。
【0040】実施例1で述べたように、現像剤5に付着
剤と凝集剤を外添混入することで、剤自体が像担持体1
表面の残留付着物を掻き取る効果がある。従って、長期
の使用によって像担持体1に対して引き起こす摺擦損傷
を起こす原因の一つとなっているクリーニングブレード
2の当接を軽負荷化することが可能となる。表2にクリ
ーニングブレード2の当接条件とクリーニング性能等と
の評価を示す。
【0041】
【表3】
【0042】実験結果3 (クリーニングブレードの当接圧、当接幅は静止時に測
定した。)まず、クリーニングブレード2自体による像
担持体1表面の掻き取り効果を減少させることが可能と
なる。つまり、クリーニングブレード2の当接圧を減少
させることで、像担持体1上の摺擦損傷から更にその傷
を深めることを抑えることができる。具体的には、10
gf/cm以上であれば、像担持体1上の残留付着物を
掻き取ることが可能である。20gf/cm以上を超え
る当接圧は、像担持体1上の摺擦損傷を促進させるだけ
でなくブレードめくれを引き起こすので適当でない。こ
こで、クリーニングブレードの当接圧は、必要なクリー
ニング性能を得ることができる最低の圧を選択すること
が望ましい。
【0043】更に、クリーニングブレード2の像担持体
1への当接のみによるよりも、本構成は像担持体1上を
掻き取る効果が高いために、ブレードニップ内部に挟ま
り込む現像剤5などをなくせるために、クリーニングブ
レード2の像担持体1への当接幅を増加できる。従来の
技術として上述のクリーニング補助部材としてのスポン
ジローラーをクリーニングブレード2上流側に配設する
構成は、像担持体1上を広い面によってこすることによ
って平滑化を促している。同様な効果はクリーニングブ
レード2エッジのみによる像担持体1上のクリーニング
ではブレードに担わせることは困難である。
【0044】しかし、前記凝集剤6によるクリーニング
効果を持つ本構成では、幅広い領域も持ったクリーニン
グブレード2の当接部位を持たせることで、ブレードニ
ップの先端部のみ局所的にめくれて研磨剤が挟み込まれ
やすくなっており、その他のブレードニップは像担持体
1表面をこする部材として機能する。このようにして像
担持体1表面をこすり平滑にすることで、発生した摺擦
損傷をも削り取ることができる。具体的には、実施例に
示したように、従来例ではクリーニングブレード2の静
止状態における像担持体1への当接幅は10μmであっ
たのは、それ以上幅が広いと当接部内部へ現像剤5が挟
み込まれ像担持体1上へ付着し像担持体1表面が汚染さ
れることを防ぐためであった。しかし、本構成では外添
剤による掻き取りの効果がありクリーニング性が向上し
たため、クリーニングブレード2の当接幅L2を100
μmにしても像担持体1上の汚染等の問題は生じなかっ
た。また、長期にわたって使用される像担持体1上に摺
擦損傷が発生した場合でも、その損傷を擦り取り平滑化
することが可能となる。クリーニングブレード2の当接
幅L2が50μm以下であれば、擦り取る効果は低く、
摺擦損傷の程度はより悪化する。
【0045】これにより、実施例1に示した構成より像
担持体1表面に発生する摺擦損傷を抑えて表面を平滑化
させ、より長期にわたって良質な画像を得ることに役立
つ。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
球状の現像剤5を用いる画像形成装置の像担持体1上の
転写残現像剤5をクリーニングブレード2で除去するた
めに、現像剤5中に体積平均粒径が現像剤の5〜50%
の凝集剤と、体積平均粒径が現像剤の0.05〜0.5
0%である付着剤を外添混合することによって、通常ク
リーニングが困難な球状の現像剤5を掻き取ることが容
易となり転写材へ転写しやすい等の利点を得、かつ、そ
れによってクリーニングブレード2による像担持体1表
面の掻き取り力を減少させ像担持体1表面の摺擦損傷を
抑え、更に、像担持体1表面に発生してしまった摺擦損
傷を抑えるためにクリーニングブレード2の像担持体1
への当接部位幅を広ることが可能となり、像担持体1表
面の摺擦損傷が少なく、良質な画像を長期にわたって維
持するのに資するところが大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例たるクリーニング装置の側断
面図
【図2】 公知のクリーニング装置の側断面図
【符号の説明】
1 像担持体 2 クリーニングブレード 3 ケーシング 4 すくいシート 5 現像剤 A 像担持体移動方向 L1 外添剤滞溜幅 L2 クリーニングブレード当接幅

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体に当接されたクリーニングブレ
    ードによって像担持体上に残留した現像剤を除去するよ
    うに構成した画像形成装置のクリーニング装置におい
    て、球状の現像剤に、体積平均粒径が現像剤の5〜50
    %の凝集性の高い粒子を0.3〜4.0重量%、体積平
    均粒径が現像剤の0.05〜0.50%の付着性の強い
    粒子を0.5〜1.0重量%の割合で外添混合し、クリ
    ーニングブレードが像担持体へ当接する部位において像
    担持体移動方向上流側に10〜50μmの幅で前記混合
    した粒子を滞溜させ、それにより像担持体表面の付着物
    を除去することを特徴とするクリーニング装置。
  2. 【請求項2】 上記凝集性の高い粒子として、モース硬
    度が5以上の研磨剤を用いることを特徴とする請求項1
    に記載のクリーニング装置。
  3. 【請求項3】 上記付着性の強い粒子として、流動性付
    与剤を用いることを特徴とする請求項1または2に記載
    のクリーニング装置。
  4. 【請求項4】 凝集性の高い粒子が平均短軸と平均長軸
    の比を0.5〜0.8とする特徴とする請求項1、2ま
    たは3に記載のクリーニング装置。
  5. 【請求項5】 クリーニングブレードの像担持体への当
    接圧が10〜20gfノcm、静止状態における当接幅
    が50〜100μmとなるようにクリーニングブレード
    を像担持体に当接させることを特徴とする請求項1、
    2、3または4に記載のクリーニング装置。
  6. 【請求項6】 現像剤として懸濁重合法によって得られ
    る体積平均粒径が4〜10μmのトナーを用いることを
    特徴とする請求項1、2、3、4、または5に記載のク
    リーニング装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009025744A (ja) * 2007-07-23 2009-02-05 Fuji Xerox Co Ltd 静電荷像現像用トナー、並びに、これを用いた静電荷像現像用現像剤、静電荷像現像用現像剤カートリッジ、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ
EP2169467A1 (en) 2008-09-26 2010-03-31 Fuji Xerox Co., Ltd. Toner for developing electrostatic image, developer for developing electrostatic image, toner cartridge, process cartridge, and image forming apparatus

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US7955773B2 (en) 2008-09-26 2011-06-07 Fuji Xerox Co., Ltd. Toner for developing electrostatic image, developer for developing electrostatic image, toner cartridge, process cartridge, and image forming apparatus

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