JP2002323827A - 定着装置・画像形成装置 - Google Patents

定着装置・画像形成装置

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JP2002323827A
JP2002323827A JP2001127614A JP2001127614A JP2002323827A JP 2002323827 A JP2002323827 A JP 2002323827A JP 2001127614 A JP2001127614 A JP 2001127614A JP 2001127614 A JP2001127614 A JP 2001127614A JP 2002323827 A JP2002323827 A JP 2002323827A
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JP
Japan
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roller
fixing
heating member
fixing device
paper
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JP2001127614A
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English (en)
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Katsuhiro Echigo
勝博 越後
Hideki Kosugi
秀樹 小杉
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着ローラ等の加熱部材に対して分離爪等の
鋭利な部材を用いることなく、オイルレス方式において
も良好な分離性を維持することができ、加熱部材の耐久
性も向上させることができるようにする。 【解決手段】 定着ローラ16と加圧ローラ18のニッ
プ部Nで定着された用紙Pは、定着ローラ16に対する
分離性が低い場合、軸芯部材20aに耐熱樹脂シート2
0bが放射状に設けられた分離ローラ20により分離さ
れる。分離ローラ20を潜り抜けた用紙Pがあっても、
下流に位置する剥離ローラ22により静電力で剥離さ
れ、上部カバー28に形成された開口部42から図示し
ない画像形成装置本体の側面に形成された補助トレイに
向けて排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、未定着画像を担持
した記録材を通して定着を行う定着装置、特にオイルレ
ス方式の定着を行う定着装置及び該定着装置を有する複
写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の定着装置としては、例えば、内
部に熱源としてのハロゲンヒータを有する定着ローラ
(加熱部材)と、該定着ローラに圧接して該定着ローラ
との間でニップ部を形成する加圧ローラを有するいわゆ
る熱ローラ方式のものが知られている。未定着のトナー
像を担持した記録材をニップ部に通すことにより定着が
なされる。トナー像はニップ部で粘度が低い状態まで加
熱溶融された後、加圧により記録材の繊維に対して所定
の定着強度で定着される。トナーと定着ローラ表面の付
着状態により定着後における記録材の定着ローラからの
分離性能が決定される。分離性能を安定した状態に維持
するため、シリコンオイル等の離型剤を定着ローラの表
面に均一に塗布することが行われている。また、特殊な
紙が定着ローラに巻き付くのを防止するために、定着ロ
ーラから記録材を分離する分離爪も設けられている。
【0003】特開平6−149114号公報には、ポリ
イミド樹脂からなる分離爪の先端部にPTFE樹脂から
なる接触部位を形成して定着ローラに当接させることに
より、定着ローラを傷付けにくくするとともに定着ロー
ラへの記録材の巻き付きの無いギャップ管理の容易な構
成が開示されている。定着ローラの表面に離型剤を塗布
方式では、分離爪が定着ローラに当接していても定着ロ
ーラの耐久性に致命的な影響を与えることは稀であっ
た。
【0004】近年、離型剤を塗布しないオイルレス方式
が用いられるようになってきた。この方式では、トナー
の樹脂中にワックスが分散されており、定着工程におい
てトナーが加熱及び加圧される過程でワックスが滲み出
て離型剤の働きをする。オイルレス方式では、離型剤を
塗布しないため、定着装置に要求される品質も高耐久の
方向になってきつつある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】オイルレス方式では、
定着工程において、加熱温度と加圧時間と加圧力等のバ
ランスがうまくいかないと、ワックスが滲み出す前に樹
脂が十分に溶融状態になってしまい、トナーが定着ロー
ラ表面にオフセットしてその結果として定着ローラに記
録材が巻き付くという不具合が発生する。また、離型剤
を塗布していないため、定着ローラ表面は磨耗に対して
より一層不利であり、特に温度制御用のサーミスタや分
離爪の当接部分が最も早くダメージを受け易い。記録材
の巻き付きに対して余裕度が無いことから、分離爪の当
接圧力を増加させると、更に定着ローラの寿命は短くな
ってしまう。
【0006】特開平6−149114号公報記載の構成
においても、定着ローラ表面と分離爪の摩擦力はそれ程
小さくはならず、点接触に近い状態で硬い部品を押し当
てているため、突発的な紙詰まりがあった場合には定着
ローラに傷が付く可能性は少なくない。定着ローラの表
層は経時で必ず劣化するため摩擦力は増大する方向にあ
り、分離爪により致命的な傷が付く可能性が大きくなっ
てしまうという問題がある。また、薄紙が分離爪を潜り
抜けた場合には装置内に記録材が残って除去しにくくな
るという問題もある。
【0007】本発明は、定着ローラ等の加熱部材に対し
て分離爪等の鋭利な部材を用いることなく、オイルレス
方式においても良好な分離性を維持することができ、加
熱部材の耐久性も向上させることができる定着装置及び
該定着装置を有する画像形成装置の提供を、その主な目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、熱源によって昇温する加
熱部材と、該加熱部材に圧接して該加熱部材との間でニ
ップ部を形成する加圧部材を有し、該加熱部材と加圧部
材を回転させながら該ニップ部に未定着のトナー像を担
持した記録材を通して定着を行う定着装置において、上
記ニップ部の出口側近傍に設けられ上記加熱部材に非連
続面で弾性的に接触して該加熱部材上から記録材を分離
させる分離ローラを有している、という構成を採ってい
る。
【0009】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
定着装置において、上記分離ローラが、軸芯部材と、該
軸芯部材に放射状に設けられその自由端側が上記加熱部
材に接触する複数の耐熱性弾性部材を有し、且つ、該加
熱部材の回転方向に対してカウンター方向に回転する、
という構成を採っている。
【0010】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
定着装置において、上記耐熱性弾性部材の接触先端が丸
みを有している、という構成を採っている。
【0011】請求項4記載の発明では、請求項1乃至3
のうちの一つに記載の定着装置において、上記加熱部材
の回転方向における上記分離ローラの下流側に、該加熱
部材から記録材を静電力により剥離する剥離ローラが設
けられている、という構成を採っている。
【0012】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
定着装置において、上記剥離ローラによって剥離された
記録材を装置外部へ案内する排出手段を有している、と
いう構成を採っている。
【0013】請求項6記載の発明では、像担持体上に形
成された静電潜像を現像手段によりトナー像として可視
像化し、該トナー像を記録材に転写した後該記録材を定
着装置に通して定着を行う画像形成装置において、上記
定着装置が、請求項1乃至5のうちの一つに記載のもの
である、という構成を採っている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態を
図1乃至図4に基づいて説明する。先ず、図1に基づい
て本実施形態における画像形成装置としてのカラー複写
機の構成及び動作の概要を説明する。カラー複写機1
は、装置本体中央部に位置する画像形成部1Aと、該画
像形成部1Aの下方に位置する給紙部1Bと、画像形成
部1Aの上方に位置する画像読取部1Cを有している。
画像形成部1Aには、水平方向に延びる転写面(展張
面)を有する中間転写ベルト2が配置されており、該中
間転写ベルト2の上面には、色分解色と補色関係にある
色の画像を形成するための構成が設けられている。すな
わち、補色関係にある色のトナー(イエロー、マゼン
タ、シアン、ブラック)による像を担持可能な像担持体
としての感光体3Y,3M,3C,3Bが中間転写ベル
ト2の展張面に沿って並置されている。
【0015】各感光体3Y,3M,3C,3Bはそれぞ
れ同じ方向(時計回り方向)に回転可能なドラムで構成
されており、その周りには、回転過程において画像形成
処理を実行する帯電装置4、書き込み装置5、現像装置
6、1次転写装置7、及びクリーニング装置8が配置さ
れている。各符号に付記しているアルファベットは、感
光体3と同様、トナーの色別に対応している。各現像装
置6には、それぞれのカラートナーが収容されており、
これらのカラートナーは、内部に離型剤としてのワック
スを内包分散されたオイルレス対応のトナーである。中
間転写ベルト2は、複数のローラ2A〜2Cに掛け回さ
れて感光体3Y,3M,3C,3Bとの対峙位置におい
て同方向に移動可能な構成を備えている。展張面を支持
するローラ2A、2Bとは別のローラ2Cは、中間転写
ベルト2を挟んで2次転写装置9に対峙している。図1
中、符号10は中間転写ベルト2を対象としたクリーニ
ング装置を示している。
【0016】感光体3Yの表面が帯電装置4Yにより一
様に帯電され、画像読取部1Cからの画像情報に基づい
て感光体3Y上に静電潜像が形成される。該静電潜像は
イエローのトナーを収容した現像装置6によりトナー像
として可視像化され、該トナー像は1次転写装置7Yに
より中間転写ベルト2上に1次転写される。他の感光体
3M,3C,3Bでもトナーの色が異なるだけで同様の
画像形成がなされ、それぞれの色のトナー像が中間転写
ベルト2上に順に転写されて重ね合わされる。転写後感
光体3上に残留したトナーはクリーニング装置8により
除去され、また、転写後図示しない除電ランプにより感
光体3の電位が初期化され、次の作像工程に備えられ
る。2次転写装置9は、帯電駆動ローラ9A及び従動ロ
ーラ9Bに掛け回されて中間転写ベルト2と同方向に移
動する転写ベルト9Cを有している。転写ベルト9Cを
帯電駆動ローラ9により帯電させることで、中間転写ベ
ルト2に重畳された多色画像あるいは担持されている単
一色の画像を記録材としての用紙Pに転写することがで
きる。
【0017】2次転写位置には給紙部1Bから用紙Pが
給送されるようになっている。給紙部1Bには用紙Pが
積載収容される複数の給紙カセット1B1と、給紙カセ
ット1B1に収容された用紙Pを最上のものから順に1
枚ずつ分離して給紙する給紙コロ1B2と、搬送ローラ
対1B3と、2次転写位置の上流に位置するレジストロ
ーラ対1B4等が設けられている。給紙カセット1B1
から給紙された用紙Pは、レジストローラ対1B4で一
旦停止され、斜めずれ等を修正された後、中間転写ベル
ト2上のトナー像の先端と搬送方向先端部の所定位置と
が一致するタイミングでレジストローラ対1B4により
2次転写位置に送られる。装置本体の右側には起倒可能
に手差しトレイ50が設けられており、該手差しトレイ
50に収容された用紙Pは給紙コロ52により給送され
た後給紙カセット1B1からの用紙搬送路と合流する搬
送路によりレジストローラ対1B4に向けて送られる。
【0018】書き込み装置5では、画像読取部1Cから
の画像情報あるいは図示しないコンピュータから出力さ
れる画像情報により書き込み光が制御されて感光体3
Y,3M,3C,3Bに対して画像情報に応じた書き込
み光を出射して静電潜像を形成するようになっている。
画像読取部1Cは、自動原稿給送装置1C1と、原稿載
置台としてのコンタクトガラス54を有するスキャナ1
C2等を有している。自動原稿給送装置1C1は、コン
タクトガラス54上に繰り出される原稿を反転可能な構
成を有し、原稿の表裏各面での走査が行えるようになっ
ている。書き込み装置5により形成された感光体3上の
静電潜像は現像装置6によって可視像処理され、中間転
写ベルト2に1次転写される。中間転写ベルト2に対し
て各色毎のトナー像が重畳転写されると、2次転写装置
9により用紙P上に一括して2次転写される。2次転写
された用紙Pは定着装置11へ送られ、ここで熱と圧力
により未定着画像を定着される。定着装置11について
は後で詳細に説明する。2次転写後の中間転写ベルト2
上の残留トナーは、クリーニング装置10により除去さ
れる。
【0019】定着装置11を通過した用紙Pは、定着装
置11の下流側に設けられた搬送路切り換え爪12によ
り、排紙トレイ13に向けた搬送路と反転搬送路RPと
に選択的に案内される。排紙トレイ13に向けて搬送さ
れた場合には、排紙ローラ対56により排紙トレイ13
上に排出され、スタックされる。反転搬送路RPへ案内
された場合には反転装置58により反転され、再度レジ
ストローラ対1B4に向けて送られる。
【0020】定着装置11の上部の一部は開口されてお
り、該開口部に対応して定着装置11内で適正に分離さ
れなかった用紙Pを装置外部へ案内する排出手段60が
設けられている。排出手段60は複数の搬送ローラ対6
2等を有しており、該排出手段60の最下流には、排出
手段60により排出された用紙Pが収容される起倒可能
な補助トレイ34が設けられている。
【0021】以上の構成により、カラー複写機1では、
コンタクトガラス54上に載置された原稿を露光走査す
ることにより、あるいはコンピュータからの画像情報に
より、一様帯電された感光体3に対して静電潜像が形成
され、該静電潜像が現像装置6によって可視像処理され
た後、トナー像が中間転写ベルト2に1次転写される。
中間転写ベルト2に転写されたトナー像は、単一色画像
の場合にはそのまま給紙部1Bから繰り出された用紙P
に転写される。多色画像の場合には1次転写が繰り返さ
れることにより重畳された後、用紙Pに一括して2次転
写される。2次転写後の用紙Pは定着装置11により未
定着画像を定着された後、排紙トレイ13に排出され、
あるいは反転されて再度レジストローラ対1B4に向け
て給送される。
【0022】図2に示すように、定着装置11は、内部
に熱源としてのハロゲンヒータ14を有する加熱部材と
しての定着ローラ16と、該定着ローラ16に対向配置
されて圧接する加圧部材としての加圧ローラ18と、定
着ローラ16に巻き付いた用紙Pを分離する分離ローラ
20と、定着ローラ16の回転方向における分離ローラ
20の下流に設けられた剥離ローラ22と、クリーニン
グローラ24と、アースローラ26と、上部カバー28
と、下部カバー30等を有している。定着ローラ16の
表面には温度検知手段としてのサーミスタ32が設けら
れており、加圧ローラ18の表面には同様に温度検知手
段としてのサーミスタ35が設けられている。加圧ロー
ラ18の内部には、定着ローラ16と同様に熱源として
のハロゲンヒータ36が設けられている。サーミスタ3
2,35の検知情報に基づいて図示しない制御手段によ
りハロゲンヒータ14,36への電力供給が制御され、
定着温度が制御される。
【0023】加圧ローラ18は、軸37を支点として上
下方向に回動自在に設けられたアーム38と、該アーム
38を上方に付勢するバネ39により、定着ローラ16
に対して所定の圧力で押圧されている。定着ローラ16
は、熱伝導性が良好であり機械的強度を併せ持った金属
等の芯金16aと、該芯金16aの周囲に設けられ、耐
熱性と弾性を併せ持ったシリコンゴム等の弾性層16b
と、該弾性層16bの表層に設けられた図示しない離型
層を有している。離型層は、強度と離型性を併せ持った
耐熱性樹脂で形成されている。離型層としては、耐熱性
があり、表面エネルギーの小さい材料が使用され、例え
ばシリコン樹脂、フッ素樹脂(例えばポリテトラフルオ
ロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パ
ーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PF
A)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピ
レン共重合体(FEP))などの高分子樹脂などが耐熱
性チューブとして使用される。加圧ローラ18も定着ロ
ーラ16と同様に、熱伝導性が良好であり機械的強度を
併せ持った金属等の芯金18aと、該芯金18aの周囲
に設けられ、耐熱性と弾性を併せ持ったシリコンゴム等
の弾性層18bと、該弾性層18bの表層に設けられた
図示しない離型層を有している。
【0024】次に、トナーを定着ローラ16及び加圧ロ
ーラ18により用紙P上に定着させる工程について説明
する。トナーは定着ローラ16により粘性が低い状態ま
で加熱され、更に加圧ローラ18の加圧力の作用により
用紙Pの繊維中に浸透していく。その後トナーが冷えて
固まったときにトナーと紙繊維は強固に定着される。但
し、このときに定着ローラ16から分離する時点でのト
ナー層の温度が軟化温度Ts以下であると、トナーの樹
脂は十分に軟化せずに用紙Pの繊維中にも浸透していか
ないため十分な定着強度が得られない。一方、定着ロー
ラ16から分離する時点でのトナー層の表面温度が流出
開始温度Tf以上であると、トナーの樹脂粘度が低くな
りすぎ、用紙Pの繊維中には十分浸透していくものの、
定着ローラ16の離型層との離型性が悪化してしまい、
定着ローラ16へのオフセットや定着ローラ16への用
紙Pの巻き付きといった不具合が発生する。このため、
定着後のトナー層の表面温度がTsからTfの範囲にな
るように定着温度の制御温度を決めており、その中央に
近い領域で温度偏差が小さい制御システムであることが
望ましい。
【0025】同一の定着温度にて薄紙から厚紙までを定
着させた場合でも、紙自体の熱容量が異なるため、定着
後のトナー層の表面温度は薄紙ほど高く、厚紙ほど低く
なる。その結果、薄紙通紙において、オフセット現象に
至らないまでもトナー層表面と定着ローラ16表面の粘
着力あ大きくなり、ニップ部を通過直後に分離しにくく
なり、極端な場合には先端が定着ローラ16の曲率に沿
って巻き付いてしまう。粘着六の大きさによっては、先
端が少しでも剥がれればその部分の重みで下方に引っ張
られて巻き付きには至らないが、あるところからは先端
も剥がれずにそのまま巻き付いてしまう。粘着力は、環
境変動、トナー付着量の変動、定着ローラ16温度の変
動等によって変化することが判っている。
【0026】次に、具体的な動作について、特に巻き付
きやすい薄紙の定着の場合において説明する。用紙P
は、定着ローラ16と加圧ローラ18により形成された
ニップ部に挟み込まれた後、熱と圧力の作用を受けてト
ナー画像が用紙Pに対して定着されるようになってい
る。定着ローラ16と加圧ローラ18が圧接された状態
でのニップ部の形状は、定着ローラ16のゴム層(弾性
層)の厚みとゴム硬度に対しての、加圧ローラ18のゴ
ム層(弾性層)の厚みとゴム硬度との関係で決まる。一
つの実施例としては、定着ローラ16の外径が60m
m、シリコンゴムの厚みが2mmで、ゴム層のJISA
硬度が20度の構成であり、一方、加圧ローラ18の外
径が60mm、シリコンゴムの厚みが2mmで、ゴム層
のJISA硬度が30度の構成である。また、いずれも
最表層には厚み50μmのPFAチューブが設けられて
いる。
【0027】このローラ組み合わせにおいて、トナー層
表面と定着ローラ16表面の粘着力がほとんど無視でき
る場合には、ニップ部出口での用紙Pの放出角度は、定
着ローラ16に加圧ローラ18が食い込む形態のため
に、やや下向きになる。ニップ部出口での用紙Pの放出
角度は、安定した搬送性を考慮すると、やや下向きが望
ましい。あまり下向きにしすぎると、両面定着画像の第
1面側が加圧ローラ18に巻き付いてしまう可能性があ
るため、定着ローラ16及び加圧ローラ18の構成を設
計する際には注意が必要である。
【0028】分離ローラ20は、定着ローラ16のニッ
プ部Nの出口側近傍に設けられている。分離ローラ20
は、図3に示すように、外径が8〜10mmの軸芯部材
20aと、該軸芯部材20aに放射状に設けられ、その
自由端側が定着ローラ16に接触する複数の耐熱性弾性
部材としての耐熱樹脂シート20bを有している。耐熱
樹脂シート20bは、例えば厚みが0.1〜0.2mm
程度であり、材質としてはポリイミドやカプトン等が用
いられている。耐熱樹脂シート20bの腕の長さは約5
mmであり、分離ローラ20の軸芯部材20aが高速回
転することにより、耐熱樹脂シート20bの先端が定着
ローラ16の表面にカウンター方向で順次当たるように
なっている。すなわち、非連続面で当接するようになっ
ている。定着ローラ16と耐熱樹脂シート20bは常時
接触しているが、耐熱樹脂シート20bが非常に薄いシ
ートであり、図4に示すように、先端部20b−1が小
さいRで丸みを有する状態に仕上げられているため、定
着ローラ16表面がダメージを受けることはない。
【0029】定着ローラ16の表面に薄紙の用紙Pが巻
き付いて搬送されてきた場合には、用紙Pの先端が分離
ローラ20と定着ローラ16の接触位置まできた時点
で、分離ローラ20の耐熱樹脂シート20bの先端が用
紙Pの先端を叩き落とす動作により用紙Pは定着ローラ
16の表面から分離される。厚紙の用紙Pを搬送する場
合には、用紙Pがニップ部Nの出口からほぼ水平かある
いはやや下向きに排出されるので、用紙Pと分離ローラ
20は接触することなく良好な分離性を維持する。
【0030】図2に示すように、分離ローラ20の更に
下流には、定着ローラ16の回転に伴って従動回転する
剥離ローラ22が設けられている。剥離ローラ22は、
金属製の軸22aと、該軸22aの表面に設けられたゴ
ム層22bを有している。ゴム層22bは所定の体積抵
抗値に調整されている。剥離ローラ22は表面にコーテ
ィング等により高抵抗層を持った弾性ローラとしてもよ
い。また、樹脂ローラの表層に抵抗層をコーティングし
たものでもよい。剥離ローラ22の軸22aの一端に電
源40によりバイアス電流が印加されるようになってい
る。これにより、定着ローラ16と剥離ローラ22間に
は電界が発生する。定着ローラ16の表層には導電性を
付与するべく、金属添加物が混合されており、アースロ
ーラ24に落とすことで対抗電極としての機能を果して
いる。本実施形態におけるバイアス印加は電圧印加によ
ってなされ、1.0kv〜2.0kv程度である。
【0031】バイアス電流を印加することにより、剥離
ローラ22と定着ローラ16間を通過した用紙Pは、剥
離ローラ22側に静電力で引き付けられ、剥離ローラ2
2の曲率により定着装置11の外部へ排出されるように
なっている。上部カバー28の剥離ローラ22に対応す
る角部には、開口部42が形成されており、剥離ローラ
22の曲率により剥離ローラ22から分離した用紙Pの
先端部は該開口部42へ案内され、排出手段60の最上
流の搬送ローラ対62に挟持されて補助トレイ34へ向
かう。図1に示すように、剥離ローラ22によって剥離
された用紙Pは最終的に補助トレイ34に収容される。
オペレータによって補助トレイ34が下方へ倒され、用
紙Pが取り出される。
【0032】分離ローラ20で機械的な力によって分離
できなかった用紙Pは定着ローラ16と強固に密着して
おり、本来の定着性能を達成するのに必要なニップ部幅
に対して、剥離ローラ22の位置までの長い距離で余剰
な熱量をトナー層に供給されてしまう。トナー層の一部
は定着ローラ16表面にオフセットしてしまい、正式な
複写印刷物としては使えないため、不要コピーとして装
置外に排出するようにしている。従来、定着装置で巻き
付きが発生した場合、ユーザーが除去するのが非常に困
難でり、最悪の場合にはサービスマンを呼ぶことにな
り、過大なコストと長時間のダウンタイムがかかってい
た。本実施形態によれば、分離ローラ20を潜り抜けた
用紙Pがあっても、剥離ローラ22により定着ローラ1
6から剥離されて補助トレイ34に排出されるので、定
着装置11内でのジャムを生じることなく容易に処理す
ることができる。定着ローラ16に付着したトナーは、
クリーニングローラ24により除去される。
【0033】次に、図5に基づいて第2の実施形態を説
明する。なお、上記実施形態と同一部分は同一符号で示
し、特に必要がない限り既にした構成上及び機能上の説
明は省略し、要部のみ説明する(以下の他の実施形態に
おいて同じ)。上記実施形態では、剥離ローラ22の静
電力による剥離力をバイアス電流を印加することにより
得る構成としたが、本実施形態では、剥離ローラ22に
絶縁性を有する摺動部材44を当接させて剥離ローラ2
2を摩擦帯電することを特徴としている。摺動部材44
は耐熱性樹脂等から構成されており、剥離ローラ22の
高抵抗層である表面層が摺動回転することにより剥離ロ
ーラ22の表面が摩擦帯電する。剥離ローラ22を定着
ローラ16に対して当接させ、そのニップ部に用紙Pが
進入することにより、用紙Pは静電力の作用で剥離ロー
ラ22に巻き付き、定着ローラ16より剥離される。次
の定着工程に備え、アースローラ24によりニップ部N
の入口直前で除電がなされる。なお、図5では上部カバ
ー28、下部カバー30等は省略しているが、剥離ロー
ラ22によって剥離された用紙Pは上記実施形態と同様
に、排出手段60により補助トレイ34へ排出される。
【0034】次に、図6に基づいて第3の実施形態を説
明する。本実施形態では、剥離ローラ22に対してチャ
ージャー46が近接配置されている。チャージワイヤー
46aに電源48により電圧を印加することにより、剥
離ローラ22の表面は帯電される。剥離ローラ22を定
着ローラ16に対して当接させ、そのニップ部に用紙P
が進入することにより、用紙Pは静電力の作用で剥離ロ
ーラ22に巻き付き、定着ローラ16より剥離される。
次の定着工程に備え、アースローラ24によりニップ部
Nの入口直前で除電がなされる。なお、図6では上部カ
バー28、下部カバー30等は省略しているが、剥離ロ
ーラ22によって剥離された用紙Pは上記実施形態と同
様に、排出手段60により補助トレイ34へ排出され
る。
【0035】次に、図7に基づいて第4の実施形態を説
明する。上記各実施形態が熱ローラ方式への実施であっ
たのに対し、本実施形態ではベルト定着方式への実施で
ある。定着ローラ70と、加熱ローラ72との間に加熱
部材としての定着ベルト74が掛け回されている。定着
ローラ70は、金属等の芯金70aと、該芯金70aの
周囲に設けられ、耐熱性と弾性を併せ持ったシリコンゴ
ム等の弾性層70bを有している。加熱ローラ72は熱
伝導性のよい金属パイプで構成されており内部には熱源
としてのハロゲンヒータ75が設けられている。定着ベ
ルト74は、加熱ローラ72と接触する側から順に、少
なくとも支持層と離型層とからなっている。支持層とし
ては、耐熱性、耐久性、機械的強度に優れている材料が
使用され、例えばニッケル、アルミニウム、銅、ステン
レスなどの金属フィルムや、ポリイミド(PI)、ポリ
アラミド、ポリアミドイミド、ポリエステル、ポリエー
テルエーテルケトン(PEEK)などの高分子樹脂フィ
ルムが使用される。離型層としては、耐熱性があり、表
面エネルギーの小さい材料が使用され、例えばシリコン
樹脂、フッ素樹脂(例えばポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロ
アルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフ
ルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体
(FEP))などの高分子樹脂や、フッ素ゴムなどの耐
熱性ゴム材が使用される。
【0036】離型層として樹脂層を用いる場合には、中
間層として弾性層の機能を持ったシリコンゴム、フッ素
ゴムなどの耐熱性ゴム層を設けることにより、画像光沢
の均一性がより向上することが本発明者の実験により確
認されている。サーミスタ32は加熱ローラ72に対向
する位置で定着ベルト74に当接されており、該サーミ
スタ32の検知情報に基づいて定着ベルト74の温度を
所定の定着温度に制御するようになっている。加熱ロー
ラ72は定着ローラ70から離間する方向に図示しない
スプリングで付勢されており、定着ベルト74に所定の
テンションが付与されている。本実施形態によれば、分
離ローラ20を潜り抜けた用紙Pがあっても、該用紙P
は剥離ローラ22により定着ベルト74から静電力によ
り剥離される。次の定着工程に備え、アースローラ24
によりニップ部Nの入口直前で除電がなされる。なお、
図7では上部カバー28、下部カバー30等は省略して
いるが、剥離ローラ22によって剥離された用紙Pは上
記実施形態と同様に、排出手段60により補助トレイ3
4へ排出される。
【0037】
【発明の効果】請求項1又は6記載の発明によれば、ニ
ップ部の出口側近傍に設けられ加熱部材に非連続面で弾
性的に接触して該加熱部材上から記録材を分離させる分
離ローラを有している構成としたので、分離爪等の鋭利
な部材を用いることなく、オイルレス方式においても良
好な分離性を維持することができ、加熱部材の耐久性も
向上させることができる。
【0038】請求項2又は6記載の発明によれば、分離
ローラが、軸芯部材と、該軸芯部材に放射状に設けられ
その自由端側が加熱部材に接触する複数の耐熱性弾性部
材を有し、且つ、該加熱部材の回転方向に対してカウン
ター方向に回転する構成としたので、分離爪等の鋭利な
部材を用いることなく、オイルレス方式においても良好
な分離性を維持することができ、加熱部材の耐久性も向
上させることができる。
【0039】請求項3又は6記載の発明によれば、耐熱
性弾性部材の接触先端が丸みを有している構成としたの
で、加熱部材の耐久性もより一層向上させることができ
る。
【0040】請求項4又は6記載の発明によれば、加熱
部材の回転方向における分離ローラの下流側に、該加熱
部材から記録材を静電力により剥離する剥離ローラが設
けられている構成としたので、薄紙の場合でも加熱部材
に巻き付いたままになることを防止することができる。
【0041】請求項5又は6記載の発明によれば、剥離
ローラによって剥離された記録材を装置外部へ案内する
排出手段を有している構成としたので、加熱部材に巻き
付いた紙の処理を容易にすることができ、装置停止によ
う作業能率の低下を抑制できるとともに、定着装置内で
のジャムを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における画像形成装置と
してのカラー複写機の概要正面図である。
【図2】定着装置の概要正面図である。
【図3】分離ローラの概要正面図である。
【図4】分離ローラの耐熱性弾性部材としての耐熱樹脂
シートの先端部形状を示す要部拡大図である。
【図5】第2の実施形態における定着装置の概要正面図
である。
【図6】第3の実施形態における定着装置の概要正面図
である。
【図7】第4の実施形態における定着装置の概要正面図
である。
【符号の説明】
3 像担持体としての感光体 6 現像手段としての現像装置 14,75 熱源としてのハロゲンヒータ 16 加熱部材としての定着ローラ 18 加圧部材としての加圧ローラ 20 分離ローラ 20b 耐熱性弾性部材としての耐熱樹脂シート 22 剥離ローラ 74 加熱部材としての定着ベルト N ニップ部 P 記録材としての用紙
フロントページの続き Fターム(参考) 2H033 AA16 AA23 BA10 BA12 BA19 BA20 BA21 BA22 BB17 2H072 AB11 AB20 FA05 FB01 JA02 JA06 JC02 JC08 JC09 3F049 AA07 CA02 DA12 LA02 LA05 LA07 LB03 3F053 AA06 AA10 AA24 LA02 LA05 LA07 LB03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱源によって昇温する加熱部材と、該加熱
    部材に圧接して該加熱部材との間でニップ部を形成する
    加圧部材を有し、該加熱部材と加圧部材を回転させなが
    ら該ニップ部に未定着のトナー像を担持した記録材を通
    して定着を行う定着装置において、 上記ニップ部の出口側近傍に設けられ上記加熱部材に非
    連続面で弾性的に接触して該加熱部材上から記録材を分
    離させる分離ローラを有していることを特徴とする定着
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の定着装置において、 上記分離ローラが、軸芯部材と、該軸芯部材に放射状に
    設けられその自由端側が上記加熱部材に接触する複数の
    耐熱性弾性部材を有し、且つ、該加熱部材の回転方向に
    対してカウンター方向に回転することを特徴とする定着
    装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の定着装置において、 上記耐熱性弾性部材の接触先端が丸みを有していること
    を特徴とする定着装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のうちの一つに記載の定着
    装置において、 上記加熱部材の回転方向における上記分離ローラの下流
    側に、該加熱部材から記録材を静電力により剥離する剥
    離ローラが設けられていることを特徴とする定着装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の定着装置において、 上記剥離ローラによって剥離された記録材を装置外部へ
    案内する排出手段を有していることを特徴とする定着装
    置。
  6. 【請求項6】像担持体上に形成された静電潜像を現像手
    段によりトナー像として可視像化し、該トナー像を記録
    材に転写した後該記録材を定着装置に通して定着を行う
    画像形成装置において、 上記定着装置が、請求項1乃至5のうちの一つに記載の
    ものであることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008020483A (ja) * 2006-07-10 2008-01-31 Ricoh Co Ltd 定着装置、画像形成装置
JP2010037074A (ja) * 2008-08-06 2010-02-18 Fuji Xerox Co Ltd 記録媒体巻癖矯正装置および画像形成装置

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