JP2002323742A - 感光材料処理カートリッジ、及び感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理カートリッジ、及び感光材料処理装置

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JP2002323742A
JP2002323742A JP2001127413A JP2001127413A JP2002323742A JP 2002323742 A JP2002323742 A JP 2002323742A JP 2001127413 A JP2001127413 A JP 2001127413A JP 2001127413 A JP2001127413 A JP 2001127413A JP 2002323742 A JP2002323742 A JP 2002323742A
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JP
Japan
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processing
photosensitive material
cartridge
roller
processing liquid
Prior art date
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Application number
JP2001127413A
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English (en)
Inventor
Hideo Iwasaki
秀雄 岩崎
Toshio Kurokawa
俊夫 黒川
Michio Sugiura
道雄 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光材料を処理する場所やその周囲に処理液
がこぼれたり飛散することがない感光材料処理カートリ
ッジ及び感光材料処理装置を得る。 【解決手段】 本感光材料処理カートリッジ14は、そ
の内部に搬送ローラ対50〜126を封入していると共
に処理液を封入しているため、感光材料処理カートリッ
ジ14を持ち運んでも処理液が漏れたりこぼれたりする
ことはない。また、マグネット158、162の吸引力
及び反発力によってモータ160の駆動力をインペラ1
48へ伝えて回転させ、さらにウォーム138、ウォー
ムホイール140、ウォーム141及びウォームホイー
ル144等によって構成される減速機構を介して搬送ロ
ーラ対50〜126に伝えているため、確実に処理液を
封入できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像露光された感
光材料を処理液によって処理するための感光材料処理カ
ートリッジ、及び感光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】所謂ネガフィルムに形成された画像等が
露光された印画紙等の感光材料は、一般的に発色現像
液、漂白定着液、水洗水等の各種処理液が付着すること
で感光材料が処理される。
【0003】また、近年では、処理液を貯留した処理槽
へ感光材料を自動的に浸漬させて感光材料に対する上記
の各処理液の付着を自動的に行なう自動現像装置もあ
る。
【0004】この種の自動現像装置は、上述した各種の
処理液が貯留された複数の処理槽が処理工程の流れに対
応した順番で並べられている。また、各処理槽には、例
えば、複数の搬送ローラにより構成された搬送ラックが
設けられている。
【0005】この搬送ラックはローラ対で感光材料を挟
持した状態で回転することにより感光材料を搬送できる
ようになっている。この搬送ラックによる感光材料の搬
送経路の途中には上記の処理液の液中が含まれており、
搬送ラックによって搬送された感光材料は搬送途中で処
理液に浸漬され、これにより感光材料に処理液が付着す
るようになっている。
【0006】また、搬送ラックは次処理の処理槽に対応
した搬送ラックへ搬送した感光材料を受け渡すことがで
きるおうになっており、したがって、感光材料は各処理
槽の搬送ラックに搬送されることで各処理液に浸漬処理
され、処理液が付着されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の各種
処理液は、使用することで劣化するため、一定期間若し
くは一定量の感光材料の処理が終了した後には、所謂補
充液を処理槽に投入して追加したり、或いは、処理液を
交換したりする必要があった。
【0008】しかしながら、補充液の追加には補充液を
調液して処理槽に入れなくてはならず、補充液の補充の
際に補充液が周囲にこぼれる可能性があった。また、補
充により処理槽からオーバーフローした処理液等は廃液
タンクに貯蔵されるが、オーバーフローした処理液が廃
液タンクに流れる際や、廃液タンクの交換等において廃
液(すなわち、処理液)が周囲にこぼれる可能性があっ
た。このように処理液がこぼれることで周囲が汚れ、ま
た、補充液を調液したり、こぼれた処理液を拭き取った
りした際には作業者の手等も汚れる。さらには、上記の
ような補充液の補充や処理液の交換、廃液タンクの交換
や洗浄等の煩雑な作業を要するため、作業性も悪く、効
率よく作業を行なうには熟練を要することもあった。
【0009】一方、各処理槽に設けられた搬送ラックを
修理や点検等のメンテナンスを行なう際には、処理槽か
ら搬送ラックを取り出すことになるが、感光材料を処理
液に浸漬するために少なくとも搬送ラックの一部は処理
液に浸漬されている。したがって、メンテナンスのため
に搬送ラックを処理槽から取り出すと、搬送ラックに付
着していた処理液が周囲にこぼれてしまう可能性があっ
た。
【0010】さらには、このような処理槽からの搬送ラ
ックの取り出しの際や地震等により自動現像装置が揺れ
たりすると、搬送ラックに付着していた処理液が、他の
種類の処理液を貯留した処理槽に落ち、これにより、異
種の処理液の混入に起因する故障、所謂コンタミ故障が
生じる可能性があった。しかも、このような異種の処理
液が混入した際には、その処理液を全て新液に取り替え
なければならなかった。
【0011】このように、これまでの自動現像装置で
は、処理液の交換や搬送ラックのメンテナンス作業を行
なう場合等に処理液が周囲にこぼれる可能性があるた
め、清潔さを要求される場所には設置しづらく、また、
処理液の補充や交換、その他のメンテナンス等の作業が
煩雑であることから写真店以外の店舗では設置しづらい
という問題があった。
【0012】本発明は、上記事実を考慮して、処理液の
交換等において感光材料を処理する場所やその周囲に処
理液がこぼれたり飛散することがない感光材料処理カー
トリッジ及び感光材料処理装置を得ることが目的であ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の感光材料
処理カートリッジは、感光材料に付着して当該感光材料
を処理する処理液を封入すると共に、所定の装着位置へ
着脱可能で且つ前記装着位置から取り外した状態で持ち
運び可能なカートリッジ本体と、前記処理液と共に前記
カートリッジ本体の内部に封入され、前記感光材料を前
記カートリッジ本体内で搬送する搬送手段と、前記処理
液と共に前記カートリッジ本体の内部に封入され、前記
処理液の撹拌を行う撹拌手段と、前記カートリッジ本体
の外部に設けられた駆動手段からの駆動力を直接或いは
間接的に受けることで前記搬送手段と前記撹拌手段とを
同時に駆動させる駆動力伝達手段と、を有することを特
徴としている。
【0014】次に、請求項1に記載の感光材料処理カー
トリッジの作用を説明する。
【0015】上記構成の感光材料処理カートリッジで
は、カートリッジ本体の内部に搬送手段が封入されてお
り、感光材料がカートリッジ本体の内部に引き込まれる
と、搬送手段によって感光材料がカートリッジ本体内で
搬送される。
【0016】また、カートリッジ本体の内部には搬送手
段と共に処理液が封入されており、感光材料はカートリ
ッジ本体内で搬送手段により搬送されることで処理液が
付着され、これにより感光材料の処理が行なわれる。
【0017】内部に封入された処理液は、撹拌手段で撹
拌され、温度、組成等の均一化が図られる。
【0018】ここで、搬送手段及び撹拌手段は、カート
リッジ本体の外部に設けられた駆動手段からの駆動力が
駆動力伝達手段を介して伝達され、同時に駆動される。
【0019】ところで、本発明では、処理液及び搬送手
段は何れもカートリッジ本体内に封入される。しかも、
カートリッジ本体は所定の装着位置に対して着脱可能
で、装着位置から取り外されたカートリッジ本体は持ち
運びが可能である。
【0020】したがって、本感光材料処理カートリッジ
を所定の装着部位から取り外して持ち運んでも、基本的
に処理液がこぼれたり、漏れたりすることはない。
【0021】これにより、仮に処理液の交換や搬送手段
のメンテナンスのような煩雑な作業に不慣れであって
も、感光材料を処理する場所で処理液の交換や搬送手段
のメンテナンスを行なわなくてもよいため、処理液の交
換や搬送手段のメンテナンスの際に感光材料を処理する
場所に処理液をこぼすことがなくなり、感光材料を処理
する場所の清潔性を確保、維持できる。
【0022】また、処理液や搬送手段はカートリッジ本
体に封入されるため、劣化した処理液や搬送手段のメン
テナンスを要する感光材料処理カートリッジを、新しい
処理液やメンテナンス済みの搬送手段が封入された別の
感光材料処理カートリッジに交換するだけで、引き続き
感光材料の処理が行なえるため、交換の手間や時間を短
縮でき、感光材料の処理における作業性が向上する。
【0023】なお、本感光材料処理カートリッジで処理
する感光材料とは、光によりその表面等に画像(潜像を
含む)が形成される構成であれば、その態様に限定され
るものではない。したがって、本処理方法にて処理する
感光材料は、所謂、白黒写真やカラー写真で用いられる
印画紙やフィルムの他、リバーサルフィルムやリバーサ
ルペーパ、X線写真用のフィルム、印刷リスフィルム等
のあらゆる態様が可能である。
【0024】また、本感光材料処理カートリッジで用い
られる感光材料処理カートリッジ内の処理液に関しても
同様であり、用いる感光材料によりそれぞれ異なること
は言うまでもない。
【0025】さらに、本感光材料処理カートリッジに
は、1種類の処理液だけを封入してもよいし、カートリ
ッジ本体の内部空間を1乃至複数の隔壁で仕切り、この
隔壁に仕切られた空間毎に異なる処理液を入れ、これら
の処理液を1個の感光材料処理カートリッジに封入する
構成としてもよい。
【0026】また、本感光材料処理カートリッジの搬送
手段に付与される駆動力の駆動手段に関してはその態様
をなんら限定するものではない。
【0027】さらに、この駆動力伝達手段に関してもそ
の態様をなんら限定するものではない。
【0028】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の感光材料処理カートリッジにおいて、前記駆動力伝達
手段は減速機構を備え、前記撹拌手段へ駆動力を伝達す
る伝達部材の回転速度と、前記搬送手段へ駆動力を伝達
する伝達部材の回転速度とを異ならせることを特徴とし
ている。
【0029】次に、請求項2に記載の感光材料処理カー
トリッジの作用を説明する。
【0030】請求項2に記載の感光材料処理カートリッ
ジでは、駆動力伝達手段の減速機構が、撹拌手段へ駆動
力を伝達する伝達部材の回転速度と、搬送手段へ駆動力
を伝達する伝達部材の回転速度とを異ならせる。
【0031】このため、例えば、搬送ローラ等の搬送手
段の感光材料搬送速度を遅く、例えばポンプのインペラ
等の撹拌手段の回転速度を速くすることなど、搬送手段
及び撹拌手段の各々に適した速度に設定することができ
る。
【0032】請求項3に記載の感光材料処理装置は、請
求項1または請求項2に記載の感光材料処理カートリッ
ジと、前記感光材料処理カートリッジを装填する装填部
と、前記駆動力伝達手段へ駆動力を伝達する駆動手段
と、を有することを特徴としている。
【0033】次に、請求項3に記載の感光材料処理装置
の作用を説明する。
【0034】この感光材料処理装置では、装填部に請求
項1または請求項2に記載の感光材料処理カートリッジ
を装填することができる。
【0035】装填部に感光材料処理カートリッジが装填
されると、駆動手段の駆動力が感光材料処理カートリッ
ジの駆動力伝達手段へ伝達され、感光材料の処理を行う
ことができる。
【0036】
【発明の実施の形態】図2には、本発明の一実施形態に
係る感光材料処理装置としての自動現像装置10の構成
の概略が正面断面図によって示されている。
【0037】この図に示されるように、本自動現像装置
10は所定の設置場所に載置される略箱形状のフレーム
12を備えており、このフレーム12の装填部12A上
に感光材料処理カートリッジとしての複数の処理カート
リッジ14、16、18が一列に並んで搭載されてい
る。
【0038】なお、これらの処理カートリッジ14〜1
8はその内部に貯留される処理液20の種類が異なるだ
けで、構造自体は基本的に全て同一であるため、以下、
処理カートリッジ14の構成の説明を以って処理カート
リッジ16、18の説明は省略する。
【0039】なお、処理カートリッジ14に貯留されて
いる処理液20は発色現像液とされ、処理カートリッジ
16に貯留されている処理液20は漂白定着液とされて
いる。
【0040】また、処理カートリッジ18に貯留されて
いる処理液20は水洗水とされている。
【0041】図1及び図3に示されるように、処理カー
トリッジ14は上方へ向けて開口した略箱形状のカート
リッジ本体22を備えている。
【0042】このカートリッジ本体22の上方開口端に
は平面視略矩形状の平板上に形成された蓋24が設けら
れている。
【0043】蓋24はねじ等の締結手段によってカート
リッジ本体22の上方開口端へ一体的に固定されてお
り、カートリッジ本体22の上方開口端を封止してお
り、これによって、カートリッジ本体22の内部に処理
液20が封入される。
【0044】この蓋24のカートリッジ本体22とは反
対側の端面上には一対の縦壁26が互いに対向する如く
設けられている。
【0045】これらの縦壁26の間には連結板28が設
けられており、両縦壁26を一体的に連結している。
【0046】連結板28の蓋24側には蓋24の幅方向
に沿って貫通する貫通孔30が形成されており、例え
ば、この貫通孔30に手の指を貫通させた状態で連結板
28を握ることで蓋24、ひいては蓋24が一体的に固
定されたカートリッジ本体22を持ち上げることができ
るようになっている。
【0047】一方、図3に示されるように、処理カート
リッジ14〜18の配列方向(図2参照)に沿って互い
に対向するカートリッジ本体22の側壁32、34のう
ち、側壁32には引込孔36が形成されており、側壁3
4には引出孔38が形成されている。
【0048】引込孔36は側壁32の上端部近傍に形成
されており、この引込孔36を介してカートリッジ本体
22の外部から感光材料としての印画紙40をカートリ
ッジ本体22の内部に引き込むことができるようになっ
ている。
【0049】この引込孔36に対応して側壁32には開
口封止手段としてのブレード42が設けられている。
【0050】ブレード42は、ゴム材若しくはゴム材程
度の弾性を有する合成樹脂材により形成された板材で、
幅方向が概ねカートリッジ本体22の上下方向に沿い、
且つ、厚さ方向が概ね側壁32と側壁34との対向方向
に沿うようにカートリッジ本体22の内側に配置されて
いる。
【0051】このブレード42の幅方向下端部は引込孔
36よりも下方で側壁32に固定されている。
【0052】これに対し、ブレード42の幅方向上端部
は自由端とされており、引込孔36よりも上方でカート
リッジ本体22に固定された誘導ブロック44に当接し
ている。
【0053】ここで、ブレード42は幅方向上端部が誘
導ブロック44に干渉されることで幅方向中間部よりも
上端側が自らの弾性に抗して側壁34側へ湾曲してお
り、ブレード42は自らの復元力によって幅方向上端部
が誘導ブロック44に密着している。
【0054】引出孔38は側壁34の上端部近傍に形成
されており、この引出孔38を介してカートリッジ本体
22の内部から印画紙40をカートリッジ本体22の外
部へ引き出すことができるようになっている。
【0055】この引出孔38に対応して側壁34には開
口封止手段としてのブレード46が設けられている。
【0056】ブレード46は、ゴム材若しくはゴム材程
度の弾性を有する合成樹脂材により形成されたブレード
42と同様の板材で、幅方向下端部が引出孔38よりも
下方で側壁34に固定されている。
【0057】これに対し、ブレード46の幅方向上端部
は自由端とされており、引出孔38の上側内周部に当接
している。
【0058】ブレード46は幅方向上端部が引出孔38
の上側内周部に干渉されることで幅方向中間部よりも上
端側が自らの弾性に抗してブレード42と同様に湾曲し
ており、ブレード46は自らの復元力によって幅方向上
端部が引出孔38の上側内周部に密着している。
【0059】また、ブレード42よりも側壁34側に
は、搬送手段を構成する搬送ローラ対50が設けられて
いる。
【0060】搬送ローラ対50は、上述した蓋24の平
面視長手方向に沿って軸方向とされた一対のローラ52
とローラ54とにより構成されている。
【0061】ローラ52とローラ54とは、各々の回転
半径方向に沿って互いに隣接しており、各ローラ52、
54の軸方向一方の端部は、カートリッジ本体22の内
部側壁56に形成された軸受部58、60(図1参照)
に回転自在に軸支され、各ローラ52、54の軸方向他
方の端部は、カートリッジ本体22の内部側壁62に形
成された軸受部64、66(図1参照)に回転自在に軸
支されている。
【0062】搬送ローラ対50は、引込孔36から引き
込まれた印画紙40が上述した誘導ブロック44からの
干渉でローラ52とローラ54との間に誘導されると、
ローラ52とローラ54とで印画紙40をし、更に、印
画紙40の挟持状態でローラ52が所定方向へ回転し、
ローラ54がローラ52とは反対方向へ回転することに
より、搬送ローラ対50を介して引込孔36とは反対側
へ印画紙40を搬送する。
【0063】さらに、搬送ローラ対50よりも側壁34
側には、搬送手段を構成する誘導ローラ68が設けられ
ている。
【0064】この誘導ローラ68の軸方向はローラ52
の軸方向と同方向とされており、軸方向両端部は内部側
壁56、62の各々に形成された軸受部(図示省略)へ
回転自在に軸支されている。
【0065】この誘導ローラ68は、ローラ52と同方
向へ回転することで、搬送方向先端部若しくは厚さ方向
一方の面が誘導ローラ68の外周面へ接触した印画紙4
0をカートリッジ本体22の下方側へ誘導する。
【0066】また、この誘導ローラ68の下方には誘導
壁70が設けられており、ローラ54の下方には誘導壁
72が設けられている。
【0067】これらの誘導壁70、72よりも下方に
は、搬送手段を構成する搬送ローラ対74が設けられて
いる。
【0068】搬送ローラ対74は、軸方向が上述したロ
ーラ52の軸方向と同方向とされると共に各々の回転半
径方向に沿って互いに隣接した一対のローラ76、78
により構成されている。
【0069】ローラ76の軸方向両端部は内部側壁5
6、62に形成された軸受部(図示省略)に回転自在に
軸支されており、ローラ78の軸方両端部は内部側壁5
6、62に形成された軸受部80、82(図1参照)に
回転自在に軸支されている。
【0070】搬送ローラ対74は、誘導壁70と誘導壁
72との間を通過した印画紙40がローラ76とローラ
78との間に誘導されると、ローラ76とローラ78と
により印画紙40を挟持し、更に、印画紙40の挟持状
態でローラ76がローラ52と同方向へ回転し、ローラ
78がローラ76とは反対方向へ回転することにより、
搬送ローラ対74を介して誘導壁70、72とは反対側
へ印画紙40を搬送する。
【0071】また、このローラ76の下方には誘導壁8
4が設けられており、ローラ78の下方には誘導壁86
が設けられている。
【0072】さらに、これらの誘導壁84、86の下方
には搬送手段を構成する搬送ローラ対88が設けられて
いる。
【0073】搬送ローラ対88は、軸方向が上述したロ
ーラ52の軸方向と同方向とされると共に各々の回転半
径方向に沿って互いに隣接した一対のローラ90、92
により構成されている。
【0074】ローラ90の軸方向両端部は内部側壁5
6、62に形成された軸受部(図示省略)へ回転自在に
軸支されており、ローラ92の軸方向両端部は内部側壁
56、62(図3参照)に形成された軸受部94、96
へ回転自在に軸支されている。
【0075】搬送ローラ対88は、誘導壁84と誘導壁
86との間を通過した印画紙40がローラ90とローラ
92との間に誘導されると、ローラ90とローラ92と
により挟持し、更に、印画紙40の挟持状態でローラ9
0がローラ52と同方向へ回転し、ローラ92がローラ
90とは反対方向へ回転することにより、搬送ローラ対
88を介して誘導壁84、86とは反対側へ印画紙40
を搬送する。
【0076】この搬送ローラ対88の下方では、誘導ブ
ロック102がカートリッジ本体22の底部よりも上方
で側壁32と側壁34に固定されている。
【0077】この誘導ブロック102は上端面に誘導面
104が形成されている。
【0078】誘導面104はローラ52の軸方向と同方
向の仮想軸線周りに所定の局率で上方へ向けて開口した
略凹形状に湾曲した曲面で、搬送ローラ対88から送り
出された印画紙40の搬送方向側端部及び厚さ方向他方
の面に誘導面104が干渉することで、印画紙40の搬
送方向が略上方へ変更する。
【0079】さらに、側壁32と側壁34との対向方向
に沿ったカートリッジ本体22の中心部分を介して搬送
ローラ対88の反対側には搬送手段を構成する搬送ロー
ラ対106が設けられている。
【0080】搬送ローラ対106は、軸方向が上述した
ローラ52の軸方向と同方向とされると共に各々の回転
半径方向に沿って互いに隣接した一対のローラ108、
110により構成されている。
【0081】ローラ108、110の各軸方向両端部は
内部側壁56、62に形成された軸受部(図示省略)へ
回転自在に軸支されている。
【0082】搬送ローラ対106は、誘導ブロック44
の誘導面104に干渉されることで搬送方向を変更した
印画紙40がローラ108とローラ110との間に誘導
されると、ローラ108とローラ110とにより挟持
し、更に、印画紙40の挟持状態でローラ108がロー
ラ52と同方向へ回転し、ローラ110がローラ108
とは反対方向へ回転することにより、搬送ローラ対10
6を介して誘導ブロック102とは反対側へ印画紙40
を搬送する。
【0083】このローラ108の上方には誘導壁112
が設けられており、ローラ110の上方には誘導壁11
4が設けられている。
【0084】さらに誘導壁112の上方には軸方向両端
部が内部側壁56、62に形成された軸受部(図示省
略)に軸支されたローラ116が設けられている。
【0085】このローラ116はローラ76を介してロ
ーラ78とは反対側に設けられており、ローラ76と共
に搬送ローラ対118を構成している(すなわち、ロー
ラ76は搬送ローラ対74を構成するのみならず搬送ロ
ーラ対118も構成している)。
【0086】搬送ローラ対106は、誘導壁112、1
14に誘導されつつ誘導壁112、114を通過した印
画紙40がローラ76とローラ116との間に誘導され
ると、ローラ76とローラ116とにより挟持し、更
に、印画紙40の挟持状態でローラ76がローラ52と
同方向へ回転し、ローラ116がローラ76とは反対方
向へ回転することにより、搬送ローラ対106を介して
誘導壁112、114とは反対側へ印画紙40を搬送す
る。
【0087】また、ローラ76の上方には誘導壁120
が設けられており、ローラ116の上方には誘導壁12
2が設けられている。
【0088】さらに、誘導壁120の上方には誘導ロー
ラ124が設けられている。
【0089】この誘導ローラ124の軸方向はローラ5
2の軸方向と同方向とされており、軸方向両端部は内部
側壁56、62の各々に形成された軸受部(図示省略)
へ回転自在に軸支されている。
【0090】この誘導ローラ124は、ローラ52と同
方向へ回転することで、搬送方向先端部若しくは厚さ方
向一方の面が誘導ローラ68の外周面へ接触した印画紙
40をカートリッジ本体22の上方側へ誘導する。
【0091】この誘導ローラ124と引出孔38との間
には、搬送手段を構成する搬送ローラ対126が設けら
れている。
【0092】搬送ローラ対126は、軸方向が上述した
ローラ52の軸方向と同方向とされると共に各々の回転
半径方向に沿って互いに隣接した一対のローラ128、
130により構成されている。
【0093】ローラ128、130の各軸方向両端部は
内部側壁56、62に形成された軸受部(図示省略)へ
回転自在に軸支されている。
【0094】搬送ローラ対126は、誘導ローラ124
によって印画紙40がローラ128とローラ130との
間に誘導されると、ローラ128とローラ130とによ
り挟持し、更に、印画紙40の挟持状態でローラ128
がローラ52と同方向へ回転し、ローラ130がローラ
128とは反対方向へ回転することにより、搬送ローラ
対126を介して誘導ローラ124とは反対側へ印画紙
40を搬送する。
【0095】さらに、ローラ128と引出孔38との間
で且つ引出孔38よりも上方側では、側壁34に誘導ブ
ロック132が固定されており、搬送ローラ対126か
ら送り出された印画紙40の搬送方向先端部に干渉する
ことで印画紙40を引出孔38へ誘導する。
【0096】さらに、上述したこれらのローラ52〜1
30の軸方向一端部は、内部側壁56の外側へ突出して
おり、内部側壁56の外側で無端ベルト134やギヤ列
(図示省略)により構成される回転力伝達機構によって
機械的に連結されている。このため、上述したローラ7
6が回転することでローラ52〜130が全て連動して
回転する。
【0097】カートリッジ本体22の底部付近にはポン
プカバー146が固定されている。
【0098】ポンプカバー146は上壁部によって軸方
向上端部が閉止された円筒形状に形成されている。
【0099】このポンプカバー146の内側には自らの
軸の外周部に複数の羽根が形成された撹拌手段としての
インペラ148が収容されている。
【0100】このインペラ148は軸方向上端部がポン
プカバー146の上壁部に回転自在に軸支されている。
【0101】インペラ148の側方では図示しない筒状
のインレットがポンプカバー146の内外を連通するよ
うにポンプカバー146に形成されており、インペラ1
48が所定方向へ回転すると、カートリッジ本体22内
に封入された処理液20(図2参照)がこのインレット
からポンプカバー146内へ吸入される。
【0102】一方、ポンプカバー146には筒状のアウ
トレット150がポンプカバー146の内外を連通する
ようにポンプカバー146に形成されており、インペラ
148が所定方向へ回転すると、ポンプカバー146内
の処理液20がアウトレット150からポンプカバー1
46外へ排出される。
【0103】また、図1に示されるように、アウトレッ
ト150には、ホース152の一端が接続されている。
【0104】さらに、図3に示されるように、ホース1
52の他端は誘導壁114に設けられたチャンバ154
に接続されており、ホース152を通過した処理液20
はチャンバ154から誘導壁112と誘導壁114との
間を通過する印画紙40に処理液20を吹き付けられ
る。
【0105】また、図1に示されるように、インペラ1
48の下側にはカートリッジ本体22の底部にマグネッ
ト収容部156が形成されている。
【0106】このマグネット収容部156はインペラ1
48と同軸の有底円筒形状でその内側には円柱形状に形
成された内部マグネット158が収容されている。
【0107】内部マグネット158は軸芯を介して半径
方向の一方の側がN極で他方の側がS極となる極性を有
しており、インペラ148とは軸137によって同軸的
且つ一体的に連結されている。
【0108】一方、カートリッジ本体22の下方では、
出力軸が上方へ延出されたモータ160がフレーム12
の内部に収容されている。
【0109】モータ160はモータドライバを介して電
源(図示省略)へ接続されており、電源からの電力の供
給によって出力軸を回転させる。
【0110】また、モータドライバはフレーム12若し
くは他の部位に設けられたコントロールパネル(図示省
略)へ接続されており、コントロールパネルを操作した
際の電気信号に応じて電力をモータ160へ供給するよ
うになっている。
【0111】また、モータ160の出力軸には略有底円
筒形状のマグネット保持台161が同軸的且つ一体的に
取り付けられている。
【0112】このマグネット保持台161はモータ16
0とは反対側の端部が開口した筒状でこの開口端側には
略円筒形状の外部マグネット162が同軸的且つ一体的
に固定されている。
【0113】この外部マグネット162は軸芯を介して
半径方向の一方の側がN極で他方の側がS極となる極性
を有している。
【0114】また、外部マグネット162の内径寸法は
マグネット収容部156の外径寸法よりも僅かに大き
く、マグネット収容部156が外部マグネット162の
内側に位置するように外部マグネット162が配置され
る。
【0115】したがって、この状態では、内部マグネッ
ト158の外周部と外部マグネット162の内周部とが
半径方向に沿い且つマグネット収容部156を介して対
向する。
【0116】図1及び図4に示すように、軸137の中
間部にはウォーム138が取り付けられている。
【0117】軸137の側方には、軸139が直交する
ように設けられている。この軸139は、カートリッジ
本体22の底部に設けられた図示しない軸受に回転可能
に支持されている。
【0118】軸139にはウォームホイール140及び
ウォーム141が取り付けられており、ウォームホイー
ル140に軸137のウォーム138が噛み合ってい
る。
【0119】カートリッジ本体22の内側面には、上下
一対の軸受142が設けられており、これらの軸受14
2に軸143が回転可能に支持されている。
【0120】軸143の下端にはウォームホイール14
4が取り付けられており、このウォームホイール144
に、軸139のウォーム141が噛み合っている。
【0121】軸143の上端には、傘歯車145Aが取
り付けられており、この傘歯車145Aは、ローラ76
の軸端に取り付けられた傘歯車145Bに噛み合ってい
る。
【0122】ここで、ウォーム138、ウォームホイー
ル140、ウォーム141及びウォームホイール144
によって減速機構が構成されており、モータ160の回
転が減速されてローラ76に伝達されるようになってい
る。
【0123】また、図3に示されるように、カートリッ
ジ本体22の底部には、ステンレスにより形成された温
度調節手段を構成する加熱板164が配置されている。
【0124】さらに、カートリッジ本体22を搭載する
フレーム12の搭載部12Aには、加熱板164と対向
するように誘導コイル166が配置されている。
【0125】誘導コイル166は図示しないコントロー
ルパネルを介して電源へ接続されておりコントロールパ
ネルの操作によって通電される。
【0126】誘導コイル166は通電されることで周囲
に磁界を形成し、加熱板164に誘導渦電流を発生さて
加熱板164を加熱し、更に、カートリッジ本体22内
に封入された処理液20を加熱する。
【0127】さらに、誘導コイル166が接続されたコ
ントロールパネルは、カートリッジ本体22内に封入さ
れた処理液20の液温を検出する図示しない液温検出手
段へ接続されており、液温検出手段の検出した処理液2
0の液温に対応した電気信号がコントロールパネルに送
られ、コントロールパネルに設けられた制御手段が予め
設定された液温値よりも液温検出手段が検出した液温が
低い場合には、誘導コイル166を通電して加熱板16
4を加熱し、処理液20の液温を上昇させるようになっ
ている。
【0128】なお、印画紙40が露光しないように、図
示しないカバーにより、処理カートリッジ14、16、
18は覆われている。
【0129】<実施の形態の作用、効果>次に、上述し
た本自動現像装置10の各部位の動作(すなわち、本自
動現像装置10による印画紙40の処理方法)の説明を
通して本実施の形態の作用並びに効果について説明す
る。
【0130】(自動現像装置10の搬送系に関する動
作)先ず、本自動現像装置10における印画紙40の搬
送系の動作に関して説明する。
【0131】本自動現像装置10では、図示しないコン
トロールパネルを操作して各処理カートリッジ14〜1
8の各々に対応したモータ160を駆動させると、内部
マグネット158が回転する。
【0132】外部マグネット162と内部マグネット1
58は共に軸芯を介して半径方向一方の側と他方の側と
で極性が異なるように形成されているため、外部マグネ
ット162と内部マグネットとの間には、磁気的な吸引
力と反発力が作用する。
【0133】この磁気的な吸引力と反発力とによって外
部マグネット162が回転すると内部マグネット158
が自らの軸周りに回転する。
【0134】内部マグネット158が回転すると、内部
マグネット158に一体的且つ同軸的に固定された軸1
37が回転する。
【0135】この軸137が回転することでローラ76
及びローラ52〜130が回転する。
【0136】なお、モータ160が比較的高速で回転し
ても、前述したウォーム138、ウォームホイール14
0、ウォーム141及びウォームホイール144によっ
て構成される減速機構がモータ160とローラ76との
間に設けられているので、ローラ76を印画紙40の搬
送に適した低速で回転させることができる。
【0137】このように、本実施の形態では、モータ1
60の駆動力が磁気的な吸引力及び反発力によって内部
マグネット158に伝達されることでローラ52〜13
0に回転力が付与されるため、モータ160とカートリ
ッジ本体22内部とを確実に隔絶できる(換言すれば、
確実に処理液20をカートリッジ本体22内に封入で
き、処理液20の漏れを防止できる。)。
【0138】このため、発色現像液、漂白定着液、及び
水洗液等の処理液20がモータ160に付着することが
なく、これらの処理液20がモータ160に付着するこ
とによる動作不良や故障を防止できる。
【0139】また、モータ160に防水構造等の特別な
構造を適用する必要がないため、モータ160のコスト
を安価にでき、ひいては本自動現像装置10の製造コス
トを安価にできる。
【0140】一方、このように、ローラ52〜130が
回転を開始した状態で予め画像が露光された印画紙40
が先ず処理カートリッジ14の引込孔36から処理カー
トリッジ14内に引き込まれる。
【0141】ここで、引込孔36に対応してブレード4
2がカートリッジ本体22に設けられており、ブレード
42が誘導ブロック44に密着していることで引込孔3
6を介したカートリッジ本体22内外の連通が遮断され
る。
【0142】しかしながら、ブレード42は弾性を有し
ており、しかも、ブレード42の上端側はカートリッジ
本体22の内方へ向けて湾曲している。
【0143】このため、印画紙40の搬送方向端部がブ
レード42を押圧することでブレード42が更に湾曲
し、引込孔36を介したカートリッジ本体22内外の連
通が再開放され、これによって、印画紙40がその搬送
方向側端部から処理カートリッジ14のカートリッジ本
体22内に引き込まれる。
【0144】カートリッジ本体22内に引き込まれた印
画紙40は、搬送ローラ対50のローラ52、54に挟
持されてカートリッジ本体22の下方側へ送り出される
と、更に、誘導ローラ68、搬送ローラ対74、及び搬
送ローラ対88によってカートリッジ本体22の下方側
へ印画紙40が送られて処理カートリッジ14に封入さ
れた処理液20(発色現像液)に印画紙40が浸漬され
る。
【0145】さらに、搬送ローラ対88から送り出され
た印画紙40は、誘導ブロック102の誘導面104に
よって印画紙40の搬送方向が上方へ変更され、搬送ロ
ーラ対106、118、誘導ローラ124によってカー
トリッジ本体22の上方へ印画紙40が搬送される。さ
らに、搬送ローラ対126によって印画紙40が引出孔
38に送られる。
【0146】ここで、引出孔38の内周上端部にはブレ
ード46の上端部が密着しているため、引出孔38は閉
止されているが、ブレード46は弾性を有しており、し
かも、ブレード46の上端側はカートリッジ本体22の
外方へ向けて湾曲しているため、印画紙40の搬送方向
端部がブレード46を押圧することでブレード46が更
に湾曲して引出孔38が開放される。
【0147】これによって、印画紙40がその搬送方向
側端部から処理カートリッジ14の外側へ引き出され
る。
【0148】次いで、処理カートリッジ14の引出孔3
8から印画紙40は、処理カートリッジ14に隣接する
処理カートリッジ16の引込孔36から処理カートリッ
ジ14の場合と同様に処理カートリッジ16内に引き込
まれる。処理カートリッジ16内に引き込まれた印画紙
40は、処理カートリッジ14内と同様に処理カートリ
ッジ16内で搬送されつつ、処理液20(漂白定着液)
に浸漬された後に引出孔38から引き出される。
【0149】さらに、処理カートリッジ16の引出孔3
8から印画紙40は、処理カートリッジ16に隣接する
処理カートリッジ18の引込孔36から処理カートリッ
ジ14、16の場合と同様に処理カートリッジ18内に
引き込まれる。
【0150】処理カートリッジ18内に引き込まれた印
画紙40は、処理カートリッジ14、16内と同様に処
理カートリッジ18内で搬送されつつ、処理液20(水
洗液)に浸漬された後に引出孔38から引き出され、こ
のようにして、各処理液20での処理が終了する。
【0151】ここで、本実施の形態では、上記のように
印画紙40からのブレード42、46に押圧力が作用し
ない限り、ブレード42が引込孔36を介したカートリ
ッジ本体22内外の連通を遮断し、ブレード46が引出
孔38を介したカートリッジ本体22内外の連通を遮断
する。このため、引込孔36及び引出孔38を介した処
理液20の漏れ等が防止できる。
【0152】これにより、処理カートリッジ14〜18
を自動現像装置10から取り外して処理カートリッジ1
4を持ち運んでも処理液20がこぼれることはない。 (自動現像装置10の撹拌系に関する動作)次に、本自
動現像装置10の撹拌系に関する動作を説明する。
【0153】本自動現像装置10では、モータ160が
駆動されて内部マグネット158が回転すると、これに
一体的且つ同軸的に固定されたインペラ148が回転す
る。
【0154】インペラ148が回転すると、ポンプカバ
ー146のインレットから処理液20がポンプカバー1
46内に吸入される。
【0155】さらに、インペラ148によって吸入され
た処理液20は、インペラ148によってがアウトレッ
ト150側へ送給され、更に、アウトレット150から
ホース152を介してチャンバ154へ送られる。
【0156】チャンバ154へ送られた処理液20は誘
導壁112と誘導壁114の間を通過する印画紙40に
吹き付けられると共に、ポンプカバー146よりも上方
で処理液20が送られ、これにより処理液20が撹拌さ
れる。
【0157】ここで、インペラ148は、比較的高速で
回転するモータ160と同じ回転速度で回転するので、
多量の処理液20を吸引排出することができる。
【0158】このように、処理液20が撹拌されること
で、処理液20の温度や濃度、劣化度等が均一になり、
各処理液20で処理された印画紙40の画像の品質を安
定させることができる。 (処理カートリッジ14〜18の効果)ところで、上述
したように、処理液20は引込孔36や引出孔38等か
らこぼれたり漏れたりすることなく、確実に各処理カー
トリッジ14〜18に封入される。
【0159】このため、処理カートリッジ14〜18を
フレーム12から取り外して容易に持ち運ぶことができ
る。
【0160】これにより、例えば、フレーム12が載置
されている場所(すなわち、印画紙40の処理を行なう
場所)から別の場所へ処理カートリッジ14〜18を持
ち運び、例えば、カートリッジ回収センターのような専
用の場所で処理液20の交換や搬送ローラ対50〜12
6等の点検、修理等を行なうことができる。
【0161】これにより、処理液20の交換や搬送ロー
ラ対50〜126等の点検、修理等によってフレーム1
2が載置されている場所(すなわち、印画紙40の処理
を行なう場所)に処理液20がこぼれるようなことはな
く、フレーム12が載置されている場所の清潔さを確
保、維持できる。
【0162】また、上記のように処理液20は処理カー
トリッジ14〜20に封入されているため、フレーム1
2が載置されている場所における処理液20の交換は、
実質的に劣化した処理液20を封入した処理カートリッ
ジ14〜20から新たな処理液20を封入した処理カー
トリッジ14〜20への交換となる。
【0163】このように、処理液20の交換作業が処理
カートリッジ14〜20の交換作業に置き換えられるこ
とで作業が容易になるため、作業効率が向上する。
【0164】しかも、処理カートリッジ14〜20の交
換作業後には印画紙40の処理を再開できるため、印画
紙40の処理効率も向上する。
【0165】また、本実施の形態では、カラー写真用の
印画紙40を感光材料としたが、感光材料は光によりそ
の表面等に画像(潜像を含む)が形成される構成であれ
ば、その態様に限定されるものではない。
【0166】したがって、印画紙40以外にも、白黒写
真用の印画紙やフィルム、カラー写真用のフィルム、リ
バーサルフィルムやリバーサルペーパ、X線写真用のフ
ィルム、印刷リスフィルム等のあらゆる感光材料を適用
できる。
【0167】また、処理液20に関しても同様であり、
処理液20は用いる感光材料の種類によってそれぞれ異
なることは言うまでもない。
【0168】なお、減速機構は、ウォーム及びウォーム
ホイール以外の周知の構成であっても良いのは勿論であ
る。
【0169】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、感光材
料を処理する場所やその周囲に処理液がこぼれたり飛散
することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る感光材料処理装置の
構成の概略を示す側面断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る感光材料処理装置の
構成の概略を示す正面断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る感光材料処理カート
リッジの構成の概略を示す正面断面図である。
【図4】減速機構の斜視図である。
【符号の説明】
10 自動現像装置(感光材料処理装置) 14 処理カートリッジ(感光材料処理カートリッ
ジ) 16 処理カートリッジ(感光材料処理カートリッ
ジ) 18 処理カートリッジ(感光材料処理カートリッ
ジ) 20 処理液 22 カートリッジ本体 50 搬送ローラ対(搬送手段) 74 搬送ローラ対(搬送手段) 88 搬送ローラ対(搬送手段) 106 搬送ローラ対(搬送手段) 118 搬送ローラ対(搬送手段) 126 搬送ローラ対(搬送手段) 137 軸(動力伝達手段) 138 ウォーム(動力伝達手段) 139 軸(動力伝達手段) 140 ウォームホイール(動力伝達手段) 141 ウォーム(動力伝達手段) 143 軸(動力伝達手段) 144 ウォームホイール(動力伝達手段) 145A 傘歯車(動力伝達手段) 145B 傘歯車(動力伝達手段) 148 インペラ(撹拌手段) 158 内部マグネット 160 モータ(駆動手段) 161 マグネット保持台(動力伝達手段) 162 外部マグネット(動力伝達手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉浦 道雄 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H098 AA03 BA10 CA02 CA33 EA06 EA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料に付着して当該感光材料を処理
    する処理液を封入すると共に、所定の装着位置へ着脱可
    能で且つ前記装着位置から取り外した状態で持ち運び可
    能なカートリッジ本体と、 前記処理液と共に前記カートリッジ本体の内部に封入さ
    れ、前記感光材料を前記カートリッジ本体内で搬送する
    搬送手段と、 前記処理液と共に前記カートリッジ本体の内部に封入さ
    れ、前記処理液の撹拌を行う撹拌手段と、 前記カートリッジ本体の外部に設けられた駆動手段から
    の駆動力を直接或いは間接的に受けることで前記搬送手
    段と前記撹拌手段とを同時に駆動させる駆動力伝達手段
    と、 を有することを特徴とする感光材料処理カートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記駆動力伝達手段は減速機構を備え、
    前記撹拌手段へ駆動力を伝達する伝達部材の回転速度
    と、前記搬送手段へ駆動力を伝達する伝達部材の回転速
    度とを異ならせることを特徴とする請求項1に記載の感
    光材料処理カートリッジ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の感光材
    料処理カートリッジと、 前記感光材料処理カートリッジを装填する装填部と、 前記駆動力伝達手段へ駆動力を伝達する駆動手段と、 を有することを特徴とする感光材料処理装置。
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