JP2002296751A - 感光材料処理カートリッジ、感光材料処理装置、及び感光材料処理方法 - Google Patents

感光材料処理カートリッジ、感光材料処理装置、及び感光材料処理方法

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JP2002296751A
JP2002296751A JP2001102287A JP2001102287A JP2002296751A JP 2002296751 A JP2002296751 A JP 2002296751A JP 2001102287 A JP2001102287 A JP 2001102287A JP 2001102287 A JP2001102287 A JP 2001102287A JP 2002296751 A JP2002296751 A JP 2002296751A
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photosensitive material
processing
cartridge
opening
material processing
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JP2001102287A
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English (en)
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Hideo Iwasaki
秀雄 岩崎
Toshio Kurokawa
俊夫 黒川
Michio Sugiura
道雄 杉浦
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光材料を処理する場所やその周囲に処理液
がこぼれたり飛散することがない感光材料処理カートリ
ッジ、感光材料処理装置、及び感光材料処理方法を得
る。 【解決手段】 本感光材料処理カートリッジ14は、そ
の内部に搬送ローラ対50〜126を封入していると共
に処理液を封入しているため、感光材料処理カートリッ
ジ14を持ち運んでも処理液が漏れたりこぼれたりする
ことはない。しかも、印画紙40を引き込む引込孔36
と印画紙40を引き出す引出孔38にはブレード42、
44が設けられており、印画紙40が通過しない場合に
は引込孔36及び引出孔38を閉止しているため、この
引込孔36及び引出孔38から処理液が漏れたりこぼれ
たりすることもない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像露光された感
光材料を処理液によって処理するための感光材料処理カ
ートリッジ、感光材料処理装置、及び感光材料処理方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】所謂ネガフィルムに形成された画像等が
露光された印画紙等の感光材料は、一般的に発色現像
液、漂白定着液、水洗水等の各種処理液が付着すること
で感光材料が処理される。
【0003】また、近年では、処理液を貯留した処理槽
へ感光材料を自動的に浸漬させて感光材料に対する上記
の各処理液の付着を自動的に行なう自動現像装置もあ
る。
【0004】この種の自動現像装置は、上述した各種の
処理液が貯留された複数の処理槽が処理工程の流れに対
応した順番で並べられている。また、各処理槽には、例
えば、複数の搬送ローラにより構成された搬送ラックが
設けられている。
【0005】この搬送ラックはローラ対で感光材料を挟
持した状態で回転することにより感光材料を搬送できる
ようになっている。この搬送ラックによる感光材料の搬
送経路の途中には上記の処理液の液中が含まれており、
搬送ラックによって搬送された感光材料は搬送途中で処
理液に浸漬され、これにより感光材料に処理液が付着す
るようになっている。
【0006】また、搬送ラックは次処理の処理槽に対応
した搬送ラックへ搬送した感光材料を受け渡すことがで
きるおうになっており、したがって、感光材料は各処理
槽の搬送ラックに搬送されることで各処理液に浸漬処理
され、処理液が付着されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の各種
処理液は、使用することで劣化するため、一定期間若し
くは一定量の感光材料の処理が終了した後には、所謂補
充液を処理槽に投入して追加したり、或いは、処理液を
交換したりする必要があった。
【0008】しかしながら、補充液の追加には補充液を
調液して処理槽に入れなくてはならず、補充液の補充の
際に補充液が周囲にこぼれる可能性があった。また、補
充により処理槽からオーバーフローした処理液等は廃液
タンクに貯蔵されるが、オーバーフローした処理液が廃
液タンクに流れる際や、廃液タンクの交換等において廃
液(すなわち、処理液)が周囲にこぼれる可能性があっ
た。このように処理液がこぼれることで周囲が汚れ、ま
た、補充液を調液したり、こぼれた処理液を拭き取った
りした際には作業者の手等も汚れる。さらには、上記の
ような補充液の補充や処理液の交換、廃液タンクの交換
や洗浄等の煩雑な作業を要するため、作業性も悪く、効
率よく作業を行なうには熟練を要することもあった。
【0009】一方、各処理槽に設けられた搬送ラックを
修理や点検等のメンテナンスを行なう際には、処理槽か
ら搬送ラックを取り出すことになるが、感光材料を処理
液に浸漬するために少なくとも搬送ラックの一部は処理
液に浸漬されている。したがって、メンテナンスのため
に搬送ラックを処理槽から取り出すと、搬送ラックに付
着していた処理液が周囲にこぼれてしまう可能性があっ
た。
【0010】さらには、このような処理槽からの搬送ラ
ックの取り出しの際や地震等により自動現像装置が揺れ
たりすると、搬送ラックに付着していた処理液が、他の
種類の処理液を貯留した処理槽に落ち、これにより、異
種の処理液の混入に起因する故障、所謂コンタミ故障が
生じる可能性があった。しかも、このような異種の処理
液が混入した際には、その処理液を全て新液に取り替え
なければならなかった。
【0011】このように、これまでの自動現像装置で
は、処理液の交換や搬送ラックのメンテナンス作業を行
なう場合等に処理液が周囲にこぼれる可能性があるた
め、清潔さを要求される場所には設置しづらく、また、
処理液の補充や交換、その他のメンテナンス等の作業が
煩雑であることから写真店以外の店舗では設置しづらい
という問題があった。
【0012】本発明は、上記事実を考慮して、処理液の
交換等において感光材料を処理する場所やその周囲に処
理液がこぼれたり飛散することがない感光材料処理カー
トリッジ、感光材料処理装置、及び感光材料処理方法を
得ることが目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の感光材料
処理カートリッジは、側壁に感光材料が通過可能な2つ
の開口部が形成され、一方の前記開口部から前記感光材
料を内側へ引き込み、他方の前記開口部から外部へ前記
感光材料を引き出すと共に、感光材料に付着して当該感
光材料を処理する処理液を封入し、且つ、所定の装着位
置へ着脱可能で且つ前記装着位置から取り外した状態で
持ち運び可能なカートリッジ本体と、前記処理液と共に
前記カートリッジ本体の内部に封入され、前記カートリ
ッジ本体の内部若しくは外部に設けられた搬送用駆動手
段からの駆動力を直接或いは間接的に受けることで前記
感光材料を前記カートリッジ本体内で搬送する搬送手段
と、前記両側壁に形成された開口部の少なくとも一方に
対応して設けられ、当該開口部を開閉する開口閉止手段
と、を備えている。
【0014】上記構成の感光材料処理カートリッジで
は、カートリッジ本体の内部に搬送手段が封入されてお
り、感光材料がカートリッジ本体の側壁に形成された2
つの開口部のうちの一方からの内部に引き込まれると、
搬送手段によって感光材料がカートリッジ本体内で搬送
される。
【0015】また、カートリッジ本体の内部には搬送手
段と共に処理液が封入されており、感光材料はカートリ
ッジ本体内で搬送手段により搬送されることで処理液が
付着され、これにより感光材料の処理が行なわれる。
【0016】さらに、このようにカートリッジ本体の内
部で処理された感光材料は、側壁に形成された2つの開
口部のうちの他方から外部へ引き出される。
【0017】ところで、本発明では、カートリッジ本体
は所定の装着位置に対して着脱可能で、装着位置から取
り外されたカートリッジ本体は持ち運びが可能である
が、処理液及び搬送手段は何れもカートリッジ本体内に
封入される。しかも、開口部には開口閉止手段が設けら
れており、この開口閉止手段によって開口部を閉止する
ことで、開口部からの処理液の漏れやこぼれが防止され
る。
【0018】したがって、本感光材料処理カートリッジ
を所定の装着部位から取り外して持ち運んでも、基本的
に処理液がこぼれたり、漏れたりすることはない。
【0019】これにより、仮に処理液の交換や搬送手段
のメンテナンスのような煩雑な作業に不慣れであって
も、感光材料を処理する場所で処理液の交換や搬送手段
のメンテナンスを行なわなくてもよいため、処理液の交
換や搬送手段のメンテナンスの際に感光材料を処理する
場所に処理液をこぼすことがなくなり、感光材料を処理
する場所の清潔性を確保、維持できる。
【0020】また、処理液や搬送手段はカートリッジ本
体に封入されるため、劣化した処理液や搬送手段のメン
テナンスを要する感光材料処理カートリッジを、新しい
処理液やメンテナンス済みの搬送手段が封入された別の
感光材料処理カートリッジに交換するだけで、引き続き
感光材料の処理が行なえるため、交換の手間や時間を短
縮でき、感光材料の処理における作業性が向上する。
【0021】なお、本感光材料処理カートリッジで処理
する感光材料とは、光によりその表面等に画像(潜像を
含む)が形成される構成であれば、その態様に限定され
るものではない。したがって、本処理方法にて処理する
感光材料は、所謂、白黒写真やカラー写真で用いられる
印画紙やフィルムの他、リバーサルフィルムやリバーサ
ルペーパ、X線写真用のフィルム、印刷リスフィルム等
のあらゆる態様が可能である。
【0022】また、本感光材料処理カートリッジで用い
られる感光材料処理カートリッジ内の処理液に関しても
同様であり、用いる感光材料によりそれぞれ異なること
は言うまでもない。
【0023】さらに、本感光材料処理カートリッジに
は、1種類の処理液だけを封入してもよいし、カートリ
ッジ本体の内部空間を1乃至複数の隔壁で仕切り、この
隔壁に仕切られた空間毎に異なる処理液を入れ、これら
の処理液を1個の感光材料処理カートリッジに封入する
構成としてもよい。
【0024】また、本感光材料処理カートリッジの搬送
手段に付与される駆動力の駆動源(搬送用駆動手段)に
関してはその態様をなんら限定するものではない。さら
に、この駆動源(搬送用駆動手段)から搬送手段への駆
動力の伝達に関してもその態様をなんら限定するもので
はない。
【0025】したがって、駆動源(搬送用駆動手段)と
搬送手段とを回転シャフト、ギヤ列、ボールねじ、無端
ベルト等の機械的伝達手段によって機械的に連結して駆
動源(搬送用駆動手段)の駆動力を機械的に搬送手段へ
伝達してもよいし、誘導起電力や磁気等による電磁気的
伝達手段により、機械的には駆動源(搬送用駆動手段)
と搬送手段とを連結せずに駆動源(搬送用駆動手段)の
駆動力を搬送手段へ伝達する構成であってもよい。
【0026】請求項2記載の感光材料処理カートリッジ
は、請求項1記載の本発明において、前記カートリッジ
本体の内部に1種類の処理液を封入したことを特徴とし
ている。
【0027】上記構成の感光材料処理カートリッジで
は、カートリッジ本体の内部には1種類の処理液が封入
されるため、感光材料がカートリッジ本体の内部に引き
込まれて搬送手段によって搬送されると、この1種類の
処理液だけがカートリッジ本体内で付着される。
【0028】すなわち、本発明では、少なくとも種類の
異なる処理液毎に個別に感光材料処理カートリッジ(カ
ートリッジ本体)が用いられることになり、複数種類の
処理液を順番に感光材料に付着させる場合には、処理液
毎にそれぞれ感光材料がカートリッジ本体の内部を通過
することになる。
【0029】このように、本発明では、カートリッジ本
体内には1種類の処理液が封入されるため、複数種類の
処理液を1個のカートリッジ本体内で分けて封入する構
成に比べてカートリッジ本体の大きさを小さくできる。
これにより、本感光材料処理カートリッジの着脱や持ち
運びがより一層簡単にでき、カートリッジ本体(感光材
料処理カートリッジ)の交換作業等の作業性を向上でき
る。
【0030】しかも、カートリッジ本体内に処理液は1
種類しか封入されないため、種類毎に処理液の劣化度合
いが異なる場合にも、交換が必要な処理液を封入したカ
ートリッジ本体(感光材料処理カートリッジ)だけを交
換すればよいため、コスト等の軽減を図ることも可能で
ある。
【0031】請求項3記載の感光材料処理カートリッジ
は、請求項1又は請求項2記載の本発明において、前記
開口閉止手段は、前記感光材料処理装置への前記カート
リッジ本体の装着状態で前記開口部を開放し、前記感光
材料処理装置からの前記カートリッジ本体の取外状態で
前記開口部を閉止することを特徴としている。
【0032】上記構成の感光材料処理カートリッジで
は、感光材料処理装置へのカートリッジ本体の装着状態
で開口閉止手段は開口部を開放するため、感光材料を処
理する際には、開口部が閉じられていることはなく、円
滑に感光材料の処理が行なえる。
【0033】また、感光材料処理装置からのカートリッ
ジ本体の取り外し状態で開口閉止手段が開口部を閉止す
るため、カートリッジ本体を持ち運ぶ際等に、開口部を
閉じ忘れることがなく、確実に開口部からの処理液の漏
れやこぼれを防止できる。
【0034】請求項4記載の感光材料処理カートリッジ
は、請求項1又は請求項2記載の本発明において、前記
開口部閉止手段は、前記搬送手段の稼動状態で前記開口
部を開放し、前記搬送手段の停止状態で前記開口部を閉
止することを特徴としている。
【0035】上記構成の感光材料処理カートリッジで
は、搬送手段の稼動状態で開口閉止手段は開口部を開放
するため、感光材料を処理する際には、開口部が閉じら
れていることはなく、円滑に感光材料の処理が行なえ
る。
【0036】また、搬送手段の停止状態で開口閉止手段
が開口部を閉止するため、カートリッジ本体を持ち運ぶ
際等に、開口部を閉じ忘れることがなく、確実に開口部
からの処理液の漏れやこぼれを防止できる。しかも、カ
ートリッジ本体を取り外さなくても搬送手段の停止状態
で開口閉止手段が開口部を閉止するため、感光材料を処
理しない状態において開口部から異物がカートリッジ本
体内に侵入することを防止できる。
【0037】請求項3記載の感光材料処理装置は、側壁
に感光材料の通過が可能な2つの開口部が形成され、一
方の前記開口部から前記感光材料を内側へ引き込み、他
方の前記開口部から外部へ前記感光材料を引き出すと共
に、感光材料に付着して当該感光材料を処理する処理液
を封入し、且つ、所定の装着位置へ着脱可能で且つ前記
装着位置から取り外した状態で持ち運び可能な感光材料
処理カートリッジと、前記処理液と共に前記感光材料処
理カートリッジの内部に封入され、駆動力を受けること
で前記感光材料を前記感光材料処理カートリッジ内で搬
送する搬送手段と、前記搬送手段に前記駆動力を直接或
いは間接的に付与する搬送用駆動手段と、前記両側壁に
形成された開口部の少なくとも一方に対応して設けら
れ、当該開口部を開閉する開口閉止手段と、を備えてい
る。
【0038】上記構成の感光材料処理装置では、感光材
料処理カートリッジの内部に搬送手段が封入されてお
り、感光材料が感光材料処理カートリッジの側壁に形成
された2つの開口部のうちの一方からの内部に引き込ま
れると、搬送用駆動手段の駆動力を受けた搬送手段によ
って感光材料が感光材料処理カートリッジ内で搬送され
る。
【0039】また、感光材料処理カートリッジの内部に
は搬送手段と共に処理液が封入されており、感光材料は
カートリッジ本体内で搬送手段により搬送されることで
処理液が付着され、これにより感光材料の処理が行なわ
れる。
【0040】さらに、このように感光材料処理カートリ
ッジの内部で処理された感光材料は、側壁に形成された
2つの開口部のうちの他方から外部へ引き出される。
【0041】ところで、本発明では、感光材料処理カー
トリッジは所定の装着位置に対して着脱可能で、装着位
置から取り外された感光材料処理カートリッジは持ち運
びが可能であるが、処理液及び搬送手段は何れも感光材
料処理カートリッジ内に封入される。しかも、開口部に
は開口閉止手段が設けられており、この開口閉止手段に
よって開口部を閉止することで、開口部からの処理液の
漏れやこぼれが防止される。
【0042】したがって、感光材料処理カートリッジを
所定の装着部位から取り外して持ち運んでも、基本的に
処理液がこぼれたり、漏れたりすることはない。
【0043】これにより、仮に処理液の交換や搬送手段
のメンテナンスのような煩雑な作業に不慣れであって
も、感光材料を処理する場所で処理液の交換や搬送手段
のメンテナンスを行なわなくてもよいため、処理液の交
換や搬送手段のメンテナンスの際に感光材料を処理する
場所に処理液をこぼすことがなくなり、感光材料を処理
する場所の清潔性を確保、維持できる。
【0044】また、処理液や搬送手段は感光材料処理カ
ートリッジに封入されるため、劣化した処理液や搬送手
段のメンテナンスを要する感光材料処理カートリッジ
を、新しい処理液やメンテナンス済みの搬送手段が封入
された別の感光材料処理カートリッジに交換するだけ
で、引き続き感光材料の処理が行なえるため、交換の手
間や時間を短縮でき、感光材料の処理における作業性が
向上する。
【0045】なお、本感光材料処理装置で処理する感光
材料とは、光によりその表面等に画像(潜像を含む)が
形成される構成であれば、その態様に限定されるもので
はない。したがって、本処理方法にて処理する感光材料
は、所謂、白黒写真やカラー写真で用いられる印画紙や
フィルムの他、リバーサルフィルムやリバーサルペー
パ、X線写真用のフィルム、印刷リスフィルム等のあら
ゆる態様が可能である。
【0046】また、本感光材料処理装置で用いられる感
光材料処理カートリッジ内の処理液に関しても同様であ
り、用いる感光材料によりそれぞれ異なることは言うま
でもない。
【0047】さらに、本感光材料処理装置においては、
感光材料処理カートリッジに1種類の処理液だけを封入
してもよいし、感光材料処理カートリッジの内部空間を
1乃至複数の隔壁で仕切り、この隔壁に仕切られた空間
毎に異なる処理液を入れ、これらの処理液を1個の感光
材料処理カートリッジに封入する構成としてもよい。
【0048】また、本感光材料処理装置では、搬送用駆
動手段に関してその態様をなんら限定するものではな
い。さらに、この搬送用駆動手段から搬送手段への駆動
力の伝達に関してもその態様をなんら限定するものでは
ない。
【0049】したがって、搬送用駆動手段と搬送手段と
を回転シャフト、ギヤ列、ボールねじ、無端ベルト等の
機械的伝達手段によって機械的に連結して搬送用駆動手
段の駆動力を機械的に搬送手段へ伝達してもよいし、誘
導起電力や磁気等による電磁気的伝達手段により、機械
的には搬送用駆動手段と搬送手段とを連結せずに搬送用
駆動手段の駆動力を搬送手段へ伝達する構成であっても
よい請求項6記載の感光材料処理装置は、請求項5記載
の本発明において、前記感光材料の処理に要する複数種
類の前記処理液をそれぞれ個別に封入した複数の前記感
光材料処理カートリッジを備えると共に、前記感光材料
の処理工程に対応した順番で前記複数の感光材料処理カ
ートリッジを並べて装着した、ことを特徴としている。
【0050】上記構成の感光材料処理装置では、複数の
感光材料処理カートリッジの各々に感光材料の処理に要
する処理液がそれぞれ個別に封入されており、更に、こ
れらの感光材料処理カートリッジが感光材料の処理工程
に対応した順番で並べられる。したがって、感光材料は
感光材料処理カートリッジの並び順に各感光材料処理カ
ートリッジの内部を通過することで、処理工程に対応し
た順番で処理液が付着させられ、これにより、各工程の
処理が順番に行なわれる。
【0051】ここで、本感光材料処理装置では、種類の
異なる処理液が個別にそれぞれの感光材料処理カートリ
ッジに封入されるため、複数種類の処理液を1個の感光
材料処理カートリッジに封入する場合に比べると各感光
材料処理カートリッジを小型化でき、感光材料処理カー
トリッジの取り外しや持ち運びが簡単になり、作業性が
向上する。また、種類毎に処理液の劣化度合いが異なっ
ていたとしても、交換を要する処理液を感光材料処理カ
ートリッジごと交換できるため、この意味でも作業性の
向上が図れる。
【0052】請求項7記載の感光材料処理装置は、請求
項5又は請求項6記載の本発明において、前記開口閉止
手段は、前記感光材料処理カートリッジの装着状態で前
記開口部を開放し、前記感光材料処理カートリッジの取
外状態で前記開口部を閉止することを特徴としている。
【0053】上記構成の感光材料処理装置では、感光材
料処理カートリッジが装着されると開口閉止手段は開口
部を開放するため、感光材料を処理する際には、開口部
が閉じられていることはなく、円滑に感光材料の処理が
行なえる。
【0054】また、感光材料処理カートリッジが取り外
されると開口閉止手段が開口部を閉止するため、感光材
料処理カートリッジを持ち運ぶ際等に、開口部を閉じ忘
れることがなく、確実に開口部からの処理液の漏れやこ
ぼれを防止できる。
【0055】請求項8記載の感光材料処理装置は、請求
項5又は請求項6記載の本発明において、前記開口部閉
止手段は、前記搬送手段の稼動状態で前記開口部を開放
し、前記搬送手段の停止状態で前記開口部を閉止するこ
とを特徴としている。
【0056】上記構成の感光材料処理装置では、搬送手
段の稼動状態で開口閉止手段は開口部を開放するため、
感光材料を処理する際には、開口部が閉じられているこ
とはなく、円滑に感光材料の処理が行なえる。
【0057】また、搬送手段の停止状態で開口閉止手段
が開口部を閉止するため、感光材料処理カートリッジを
持ち運ぶ際等に、開口部を閉じ忘れることがなく、確実
に開口部からの処理液の漏れやこぼれを防止できる。し
かも、感光材料処理カートリッジを取り外さなくても搬
送手段の停止状態で開口閉止手段が開口部を閉止するた
め、感光材料を処理しない状態において開口部から異物
が感光材料処理カートリッジ内に侵入することを防止で
きる。
【0058】請求項9記載の感光材料処理方法は、感光
材料を搬送する搬送手段並びに前記感光材料の処理に要
する処理液を予め封入し、所定の装着位置に着脱可能で
且つ前記所定の装着位置から取り外した状態で持ち運び
可能な感光材料処理カートリッジを前記所定の装着位置
に装着し、前記感光材料処理カートリッジの側壁に形成
された2つの開口部のうち、感光材料引込用の開口部を
閉止する開口閉止手段を開放し、開放状態の前記感光材
料引込用の開口部から前記感光材料を前記感光材料処理
カートリッジの内部へ引き込み、前記搬送手段で前記感
光材料を通過させつつ、前記感光材料処理カートリッジ
の内部で前記処理液を前記感光材料に付着させ、前記2
つの開口部のうち、感光材料引出用の開口部を閉止する
開口閉止手段を開放した状態で、前記感光材料処理カー
トリッジの内部から前記感光材料を引き出す、ことを特
徴としている。
【0059】上記構成の感光材料処理方法では、側壁に
感光材料引込用の開口部と同じ側壁若しくは異なる側壁
に感光材料引出用の開口部が形成された感光材料処理カ
ートリッジが所定の装着位置に装着される。次いで、こ
の装着状態で、開口閉止手段により閉止された感光材料
引込用の開口部が開放され、この開口部から感光材料処
理カートリッジの内部へ感光材料が引き込まれると、感
光材料処理カートリッジ内に封入された搬送手段によっ
て感光材料処理カートリッジ内で感光材料が搬送され
る。また、感光材料処理カートリッジ内で感光材料が搬
送されることで、感光材料処理カートリッジ内に封入さ
れた処理液が感光材料に付着され、これにより感光材料
が処理される。
【0060】さらに、感光材料引込用の開口部を閉止す
る開口閉止手段と同じか若しくは異なる開口閉止手段に
より閉止された感光材料引出用の開口部が開放され、こ
の開口部を介して感光材料処理カートリッジの内部から
処理された感光材料が引き出される。
【0061】ここで、本処理方法において用いる感光材
料処理カートリッジは、所定の装着位置に対して着脱可
能であり、装着位置から取り外した状態では感光材料処
理カートリッジを持ち運び可能であるが、処理液と搬送
手段は感光材料処理カートリッジに予め封入され、しか
も、感光材料引込用の開口部や感光材料引出用の開口部
は開口閉止手段によって閉止されるため、感光材料処理
カートリッジを所定の装着部位から取り外して持ち運ん
でも、基本的に処理液がこぼれたり、漏れたりすること
はない。
【0062】このように、処理液をこぼすことなく感光
材料処理カートリッジを移動させることができるため、
処理液の交換や搬送手段のメンテナンス等を別の場所で
行なうことができる。
【0063】これにより、仮に処理液の交換や搬送手段
のメンテナンスのような煩雑な作業に不慣れであって
も、劣化した処理液や搬送手段のメンテナンスを要する
感光材料処理カートリッジを、新しい処理液やメンテナ
ンス済みの搬送手段が封入された別の感光材料処理カー
トリッジに交換するだけで、引き続き感光材料の処理が
行なえるため、感光材料の処理における作業性が向上す
る。
【0064】なお、本感光材料処理方法で処理する感光
材料とは、光によりその表面等に画像(潜像を含む)が
形成される構成のものであれば、その態様に限定される
ものではない。したがって、本処理方法にて処理する感
光材料は、所謂、白黒写真やカラー写真で用いられる印
画紙やフィルムの他、リバーサルフィルムやリバーサル
ペーパ、X線写真用のフィルム、印刷リスフィルム等の
あらゆる態様が可能である。
【0065】また、本感光材料処理方法で用いられる感
光材料処理カートリッジ内の処理液に関しても同様であ
り、用いる感光材料によりそれぞれ異なることは言うま
でもない。
【0066】さらに、本感光材料処理方法で用いられる
感光材料処理カートリッジに1種類の処理液だけを封入
してもよいし、感光材料処理カートリッジ内を1乃至複
数の隔壁で仕切り、この隔壁に仕切られた空間毎に異な
る処理液を入れ、これらの処理液を1個の感光材料処理
カートリッジに封入する構成としてもよい。
【0067】請求項10記載の感光材料処理方法は、請
求項9記載の本発明において、前記感光材料の処理に要
する複数種類の前記処理液を個別に封入した複数の前記
感光材料処理カートリッジを前記感光材料の処理工程に
対応した順番で並べ、前記複数の感光材料処理カートリ
ッジの並び順に、前記複数の感光材料処理カートリッジ
の各内部に前記感光材料を略連続して通過させつつ、前
記複数の感光材料処理カートリッジ内の前記処理液を順
番に前記感光材料に付着させる、ことを特徴としてい
る。
【0068】上記構成の感光材料処理方法では、複数の
感光材料処理カートリッジの各々には感光材料の処理に
要する処理液がそれぞれ封入されており、更に、感光材
料の処理工程に対応した順番で並べられる。感光材料
は、感光材料処理カートリッジの並び順に各感光材料処
理カートリッジの内部を通過することで、処理工程に対
応した順番で処理液が付着させられ、これにより、各工
程の処理が順番に行なわれる。
【0069】ここで、本感光材料処理方法で用いる各感
光材料処理カートリッジに個別に処理液が封入されるた
め、複数種類の処理液を1個の感光材料処理カートリッ
ジに封入する場合に比べると各感光材料処理カートリッ
ジを小型化でき、感光材料処理カートリッジの取り外し
や持ち運びが簡単になり、作業性が向上する。また、種
類毎に処理液の劣化度合いが異なっていたとしても、交
換を要する処理液を感光材料処理カートリッジごと交換
できるため、この意味でも作業性の向上が図れる。
【0070】
【発明の実施の形態】<第1の実施の形態の構成>図2
には、本発明の第1の実施の形態に係る感光材料処理装
置としての自動現像装置10の構成の概略が正面断面図
によって示されている。
【0071】この図に示されるように、本自動現像装置
10は所定の設置場所に載置される略箱形状のフレーム
12を備えており、このフレーム12上に各々が本発明
の第1の実施の形態に係る感光材料処理カートリッジと
しての複数の処理カートリッジ14、16、18が一列
に並んで配置されている。なお、これらの処理カートリ
ッジ14〜18はその内部に貯留される処理液20の種
類が異なるだけで、構造自体は基本的に全て同一である
ため、以下、処理カートリッジ14の構成の説明を以っ
て処理カートリッジ16、18の説明は省略する。な
お、処理カートリッジ14に貯留されている処理液20
は発色現像液とされ、処理カートリッジ16に貯留され
ている処理液20は漂白定着液とされている。また、処
理カートリッジ18に貯留されている処理液20は水洗
水とされている。
【0072】図1及び図3に示されるように、処理カー
トリッジ14は上方へ向けて開口した略箱形状のカート
リッジ本体22を備えている。このカートリッジ本体2
2の上方開口端には平面視略矩形状の平板上に形成され
た蓋24が設けられている。蓋24はねじ等の締結手段
によってカートリッジ本体22の上方開口端へ一体的に
固定されており、カートリッジ本体22の上方開口端を
封止しており、これによって、カートリッジ本体22の
内部に処理液20が封入される。
【0073】この蓋24のカートリッジ本体22とは反
対側の端面上には一対の縦壁26が蓋24の長手方向に
沿って互いに対向する如く設けられている。これらの縦
壁26の間には連結板28が設けられており、両縦壁2
6を一体的に連結している。連結板28の蓋24側には
蓋24の幅方向に沿って貫通する貫通孔30が形成され
ており、例えば、この貫通孔30に手の指を貫通させた
状態で連結板28を握ることで蓋24、ひいては蓋24
が一体的に固定されたカートリッジ本体22を持ち上げ
ることができるようになっている。
【0074】一方、図1に示されるように、処理カート
リッジ14〜18の配列方向(図2参照)に沿って互い
に対向するカートリッジ本体22の側壁32、34のう
ち、側壁32には引込孔36が形成されており、側壁3
4には引出孔38が形成されている。
【0075】引込孔36は側壁32の上端部近傍に形成
されており、この引込孔36を介してカートリッジ本体
22の外部から感光材料としての印画紙40をカートリ
ッジ本体22の内部に引き込むことができるようになっ
ている。
【0076】この引込孔36に対応して側壁32には開
口封止手段としてのブレード42が設けられている。ブ
レード42は、ゴム材若しくはゴム材程度の弾性を有す
る合成樹脂材により形成された板材で、幅方向が概ねカ
ートリッジ本体22の上下方向に沿い、且つ、厚さ方向
が概ね側壁32と側壁34との対向方向に沿うようにカ
ートリッジ本体22の内側に配置されている。
【0077】このブレード42の幅方向下端部は引込孔
36よりも下方で側壁32に固定されている。これに対
し、ブレード42の幅方向上端部は自由端とされてお
り、引込孔36よりも上方でカートリッジ本体22に固
定された誘導ブロック44に当接している。ここで、ブ
レード42は幅方向上端部が誘導ブロック44に干渉さ
れることで幅方向中間部よりも上端側が自らの弾性に抗
して側壁34側へ湾曲しており、ブレード42は自らの
復元力によって幅方向上端部が誘導ブロック44に密着
している。
【0078】引出孔38は側壁34の上端部近傍に形成
されており、この引出孔38を介してカートリッジ本体
22の内部から印画紙40をカートリッジ本体22の外
部へ引き出すことができるようになっている。
【0079】この引出孔38に対応して側壁34には開
口封止手段としてのブレード46が設けられている。ブ
レード46は、ゴム材若しくはゴム材程度の弾性を有す
る合成樹脂材により形成されたブレード42と同様の板
材で、幅方向下端部が引出孔38よりも下方で側壁34
に固定されている。これに対し、ブレード46の幅方向
上端部は自由端とされており、引出孔38の上側内周部
に当接している。ブレード46は幅方向上端部が引出孔
38の上側内周部に干渉されることで幅方向中間部より
も上端側が自らの弾性に抗してブレード42と同様に湾
曲しており、ブレード46は自らの復元力によって幅方
向上端部が引出孔38の上側内周部に密着している。
【0080】また、ブレード42よりも側壁34側に
は、搬送手段を構成する搬送ローラ対50が設けられて
いる。搬送ローラ対50は、上述した蓋24の平面視長
手方向に沿って軸方向とされた一対のローラ52とロー
ラ54とにより構成されている。ローラ52とローラ5
4とは、各々の回転半径方向に沿って互いに隣接してお
り、各ローラ52、54の軸方向一方の端部は蓋24の
長手方向一方の側でのカートリッジ本体22の側壁56
に形成された軸受部58、60(図3参照)に回転自在
に軸支され、各ローラ52、54の軸方向他方の端部は
蓋24の長手方向他方の側でのカートリッジ本体22の
側壁62に形成された軸受部62、64(図3参照)に
回転自在に軸支されている。
【0081】搬送ローラ対50は、引込孔36から引き
込まれた印画紙40が上述した誘導ブロック44からの
干渉でローラ52とローラ54との間に誘導されると、
ローラ52とローラ54とで印画紙40をし、更に、印
画紙40の挟持状態でローラ52が所定方向へ回転し、
ローラ54がローラ52とは反対方向へ回転することに
より、搬送ローラ対50を介して引込孔36とは反対側
へ印画紙40を搬送する。
【0082】さらに、搬送ローラ対50よりも側壁34
側には、搬送手段を構成する誘導ローラ68が設けられ
ている。この誘導ローラ68の軸方向はローラ52の軸
方向と同方向とされており、軸方向両端部は側壁56、
62の各々に形成された軸受部(図示省略)へ回転自在
に軸支されている。この誘導ローラ68は、ローラ52
と同方向へ回転することで、搬送方向先端部若しくは厚
さ方向一方の面が誘導ローラ68の外周面へ接触した印
画紙40をカートリッジ本体22の下方側へ誘導する。
【0083】また、この誘導ローラ68の下方には誘導
壁70が設けられており、ローラ54の下方には誘導壁
72が設けられている。これらの誘導壁70、72より
も下方には、搬送手段を構成する搬送ローラ対74が設
けられている。搬送ローラ対74は、軸方向が上述した
ローラ52の軸方向と同方向とされると共に各々の回転
半径方向に沿って互いに隣接した一対のローラ76、7
8により構成されている。ローラ76の軸方向両端部は
側壁56、62に形成された軸受部(図示省略)に回転
自在に軸支されており、ローラ78の軸方両端部は側壁
56、62に形成された軸受部80、82(図3参照)
に回転自在に軸支されている。
【0084】搬送ローラ対74は、誘導壁70と誘導壁
72との間を通過した印画紙40がローラ76とローラ
78との間に誘導されると、ローラ76とローラ78と
により印画紙40を挟持し、更に、印画紙40の挟持状
態でローラ76がローラ52と同方向へ回転し、ローラ
78がローラ76とは反対方向へ回転することにより、
搬送ローラ対74を介して誘導壁70、72とは反対側
へ印画紙40を搬送する。
【0085】また、このローラ76の下方には誘導壁8
4が設けられており、ローラ78の下方には誘導壁86
が設けられている。さらに、これらの誘導壁84、86
の下方には搬送手段を構成する搬送ローラ対88が設け
られている。搬送ローラ対88は、軸方向が上述したロ
ーラ52の軸方向と同方向とされると共に各々の回転半
径方向に沿って互いに隣接した一対のローラ90、92
により構成されている。ローラ90の軸方向両端部は側
壁56、62に形成された軸受部(図示省略)へ回転自
在に軸支されており、ローラ92の軸方向両端部は側壁
56、62(図3参照)に形成された軸受部94、96
へ回転自在に軸支されている。
【0086】搬送ローラ対88は、誘導壁84と誘導壁
86との間を通過した印画紙40がローラ90とローラ
92との間に誘導されると、ローラ90とローラ92と
により挟持し、更に、印画紙40の挟持状態でローラ9
0がローラ52と同方向へ回転し、ローラ92がローラ
90とは反対方向へ回転することにより、搬送ローラ対
88を介して誘導壁84、86とは反対側へ印画紙40
を搬送する。
【0087】この搬送ローラ対88の下方では、誘導ブ
ロック102がカートリッジ本体22の底部よりも上方
で側壁32と側壁34に固定されている。この誘導ブロ
ック102は上端面に誘導面104が形成されている。
誘導面104はローラ52の軸方向と同方向の仮想軸線
周りに所定の局率で上方へ向けて開口した略凹形状に湾
曲した曲面で、搬送ローラ対88から送り出された印画
紙40の搬送方向側端部及び厚さ方向他方の面に誘導面
104が干渉することで、印画紙40の搬送方向が略上
方へ変更する。
【0088】さらに、側壁32と側壁34との対向方向
に沿ったカートリッジ本体22の中心部分を介して搬送
ローラ対88の反対側には搬送手段を構成する搬送ロー
ラ対106が設けられている。
【0089】搬送ローラ対106は、軸方向が上述した
ローラ52の軸方向と同方向とされると共に各々の回転
半径方向に沿って互いに隣接した一対のローラ108、
110により構成されている。ローラ108、110の
各軸方向両端部は側壁56、62に形成された軸受部
(図示省略)へ回転自在に軸支されている。
【0090】搬送ローラ対106は、誘導ブロック44
の誘導面104に干渉されることで搬送方向を変更した
印画紙40がローラ108とローラ110との間に誘導
されると、ローラ108とローラ110とにより挟持
し、更に、印画紙40の挟持状態でローラ108がロー
ラ52と同方向へ回転し、ローラ110がローラ108
とは反対方向へ回転することにより、搬送ローラ対10
6を介して誘導ブロック102とは反対側へ印画紙40
を搬送する。
【0091】このローラ108の上方には誘導壁112
が設けられており、ローラ110の上方には誘導壁11
4が設けられている。さらに誘導壁112の上方には軸
方向両端部が側壁56、62に形成された軸受部(図示
省略)に軸支されたローラ116が設けられている。こ
のローラ116はローラ76を介してローラ78とは反
対側に設けられており、ローラ76と共に搬送ローラ対
118を構成している(すなわち、ローラ76は搬送ロ
ーラ対74を構成するのみならず搬送ローラ対118も
構成している)。
【0092】搬送ローラ対106は、誘導壁112、1
14に誘導されつつ誘導壁112、114を通過した印
画紙40がローラ76とローラ116との間に誘導され
ると、ローラ76とローラ116とにより挟持し、更
に、印画紙40の挟持状態でローラ76がローラ52と
同方向へ回転し、ローラ116がローラ76とは反対方
向へ回転することにより、搬送ローラ対106を介して
誘導壁112、114とは反対側へ印画紙40を搬送す
る。
【0093】また、ローラ76の上方には誘導壁120
が設けられており、ローラ116の上方には誘導壁12
2が設けられている。さらに、誘導壁120の上方には
誘導ローラ124が設けられている。この誘導ローラ1
24の軸方向はローラ52の軸方向と同方向とされてお
り、軸方向両端部は側壁56、62の各々に形成された
軸受部(図示省略)へ回転自在に軸支されている。この
誘導ローラ124は、ローラ52と同方向へ回転するこ
とで、搬送方向先端部若しくは厚さ方向一方の面が誘導
ローラ68の外周面へ接触した印画紙40をカートリッ
ジ本体22の上方側へ誘導する。
【0094】この誘導ローラ124と引出孔38との間
には、搬送手段を構成する搬送ローラ対126が設けら
れている。搬送ローラ対126は、軸方向が上述したロ
ーラ52の軸方向と同方向とされると共に各々の回転半
径方向に沿って互いに隣接した一対のローラ128、1
30により構成されている。ローラ128、130の各
軸方向両端部は側壁56、62に形成された軸受部(図
示省略)へ回転自在に軸支されている。
【0095】搬送ローラ対126は、誘導ローラ124
によって印画紙40がローラ128とローラ130との
間に誘導されると、ローラ128とローラ130とによ
り挟持し、更に、印画紙40の挟持状態でローラ128
がローラ52と同方向へ回転し、ローラ130がローラ
128とは反対方向へ回転することにより、搬送ローラ
対126を介して誘導ローラ124とは反対側へ印画紙
40を搬送する。
【0096】さらに、ローラ128と引出孔38との間
で且つ引出孔38よりも上方側では、側壁34に誘導ブ
ロック132が固定されており、搬送ローラ対126か
ら送り出された印画紙40の搬送方向先端部に干渉する
ことで印画紙40を引出孔38へ誘導する。
【0097】さらに、上述したこれらのローラ52〜1
30の軸方向一端部は、側壁56の外側へ突出してお
り、側壁56の外側で無端ベルト134やギヤ列(図示
省略)により構成される回転力伝達機構によって機械的
に連結されており、上述したローラ76が回転すること
でローラ76を除いたローラ52〜130に連動して回
転するようになっている。
【0098】さらに、図3に示されるように、側壁56
の外側にはカバー136が設けられている。このカバー
136の内側には側壁56から突出したローラ52〜1
30の軸方向一端部が収容されている。
【0099】また、図3、詳細には図4に示されるよう
に、カバー136には有底円筒状のマグネット収容部1
38が側壁56とは反対側へ突出する如く形成されてい
る。このマグネット収容部138は、ローラ76と略同
軸的に形成されており、その内側には駆動力伝達手段と
しての円柱形状の内部マグネット140が収容されてい
る。内部マグネット140は軸芯を介して半径方向の一
方の側がN極で他方の側がS極となる極性を有してお
り、ローラ76の軸方向一端部へ同軸的に固定されてい
る。
【0100】一方、カバー136の外側には、ローラ7
6と同軸の出力軸を有する搬送用駆動手段としてのモー
タ142が配置されている。モータ142はモータドラ
イバを介して電源(図示省略)へ接続されており、電源
からの電力の供給によって出力軸を回転させる。また、
モータドライバはフレーム若しくは他の部位に設けられ
たコントロールパネル(図示省略)へ接続されており、
コントロールパネルを操作した際の電気信号に応じて電
力をモータ142へ供給するようになっている。
【0101】また、モータ142の出力軸には略有底円
筒形状のマグネット保持台143が同軸的且つ一体的に
取り付けられている。このマグネット保持台143はモ
ータ142とは反対側の端部が開口した筒状でこの開口
端側には略円筒形状の外部マグネット144が同軸的且
つ一体的に固定されている。この外部マグネット144
は軸芯を介して半径方向の一方の側がN極で他方の側が
S極となる極性を有している。また、外部マグネット1
44の内径寸法はマグネット収容部138の外径寸法よ
りも僅かに大きく、マグネット収容部138が外部マグ
ネット144の内側に位置するように外部マグネット1
44が配置される。したがって、この状態では、内部マ
グネット140の外周部と外部マグネット144の内周
部とが半径方向に沿い且つマグネット収容部138を介
して対向する。
【0102】さらに、カートリッジ本体22の底部には
ポンプカバー146が固定されている。ポンプカバー1
46は上壁部によって軸方向上端部が閉止された円筒形
状に形成されている。このポンプカバー146の内側に
は自らの軸の外周部に複数の羽根が形成された撹拌手段
としてのインペラ148が収容されている。このインペ
ラ148は軸方向上端部がポンプカバー146の上壁部
に回転自在に軸支されている。
【0103】インペラ148の側方では図示しない筒状
のインレットがポンプカバー146の内外を連通するよ
うにポンプカバー146に形成されており、インペラ1
48が所定方向へ回転すると、カートリッジ本体22内
に封入されや処理液20(図2参照)がこのインレット
からポンプカバー146内へ吸入される。一方、ポンプ
カバー146には筒状のアウトレット150がポンプカ
バー146の内外を連通するようにポンプカバー146
に形成されており、インペラ148が所定方向へ回転す
ると、ポンプカバー146内の処理液20がアウトレッ
ト150からポンプカバー146外へ排出される。ま
た、図3に示されるように、アウトレット150には、
ホース152の一端が接続されている。
【0104】さらに、図1に示されるように、ホース1
52の他端は誘導壁114に設けられたチャンバ154
に接続されており、ホース152を通過した処理液20
はチャンバ154から誘導壁112と誘導壁114との
間を通過する印画紙40に処理液20を吹き付けられ
る。
【0105】また、図1に示されるように、インペラ1
48の下側にはカートリッジ本体22の底部にマグネッ
ト収容部156が形成されている。このマグネット収容
部156はインペラ148と同軸の有底円筒形状でその
内側には円柱形状に形成された撹拌用駆動力伝達手段と
しての内部マグネット158が収容されている。
【0106】内部マグネット158は軸芯を介して半径
方向の一方の側がN極で他方の側がS極となる極性を有
しており、インペラ148の軸方向下端部にインペラ1
48に対して同軸的且つ一体的に連結されている。
【0107】一方、カートリッジ本体22の下方では、
出力軸が上方へ延出された撹拌用駆動手段としてのモー
タ160がフレーム12の内部に収容されている。モー
タ160はモータドライバを介して電源(図示省略)へ
接続されており、電源からの電力の供給によって出力軸
を回転させる。また、モータドライバはフレーム若しく
は他の部位に設けられたコントロールパネル(図示省
略)へ接続されており、コントロールパネルを操作した
際の電気信号に応じて電力をモータへ供給するようにな
っている。
【0108】また、モータ160の出力軸には略有底円
筒形状のマグネット保持台161が同軸的且つ一体的に
取り付けられている。このマグネット保持台161はモ
ータ160とは反対側の端部が開口した筒状でこの開口
端側には略円筒形状の外部マグネット162が同軸的且
つ一体的に固定されている。この外部マグネット162
は軸芯を介して半径方向の一方の側がN極で他方の側が
S極となる極性を有している。また、外部マグネット1
62の内径寸法はマグネット収容部156の外径寸法よ
りも僅かに大きく、マグネット収容部156が外部マグ
ネット162の内側に位置するように外部マグネット1
62が配置される。したがって、この状態では、内部マ
グネット158の外周部と外部マグネット162の内周
部とが半径方向に沿い且つマグネット収容部156を介
して対向する。
【0109】また、図3に示されるように、カートリッ
ジ本体22の底部には、ステンレスにより形成された温
度調節手段を構成する加熱板164が配置されている。
さらに、カートリッジ本体22の底部の下方には加熱板
164と対向するように、誘導コイル166が配置され
ている。誘導コイル166は図示しないコントロールパ
ネルを介して電源へ接続されておりコントロールパネル
の操作によって通電される。誘導コイル166は通電さ
れることで周囲に磁界を形成し、加熱板164に誘導渦
電流を発生さて加熱板164を加熱し、更に、カートリ
ッジ本体22内に封入された処理液20を加熱する。
【0110】さらに、誘導コイル166が接続されたコ
ントロールパネルは、カートリッジ本体22内に封入さ
れた処理液20の液温を検出する図示しない液温検出手
段へ接続されており、液温検出手段の検出した処理液2
0の液温に対応した電気信号がコントロールパネルに送
られ、コントロールパネルに設けられた制御手段が予め
設定された液温値よりも液温検出手段が検出した液温が
低い場合には、誘導コイル166を通電して加熱板16
4を加熱し、処理液20の液温を上昇させるようになっ
ている。
【0111】<第1の実施の形態の作用、効果>次に、
上述した本自動現像装置10の各部位の動作(すなわ
ち、本自動現像装置10による印画紙40の処理方法)
の説明を通して本実施の形態の作用並びに効果について
説明する。
【0112】(自動現像装置10の搬送系に関する動
作)先ず、本自動現像装置10における印画紙40の搬
送系の動作に関して説明する。
【0113】本自動現像装置10では、図示しないコン
トロールパネルを操作して各処理カートリッジ14〜1
8の各々に対応したモータ142を駆動させると、各モ
ータ142の出力軸が自らの軸周りに回転し、出力軸に
設けられた外部マグネット144が回転する。
【0114】ここで、上述したように、外部マグネット
144の内側にはマグネット収容部138を介して内部
マグネット140が設けられている。外部マグネット1
44と内部マグネット140は共に軸芯を介して半径方
向一方の側と他方の側とで極性が異なるように形成され
ているため、外部マグネット144と内部マグネットと
の間には、磁気的な吸引力と反発力が作用する。この磁
気的な吸引力と反発力とによって外部マグネット144
が回転すると内部マグネット140が自らの軸周りに回
転する。
【0115】この内部マグネット140の回転力でロー
ラ76が回転し、更に、このローラ76に対して無端ベ
ルト134やギヤ列を介して連結されているローラ76
を除いた他のローラ52〜130が回転する。
【0116】このように、本実施の形態では、モータ1
42の駆動力が磁気的な吸引力及び反発力によって内部
マグネット140に伝達されることでローラ52〜13
0に回転力が付与されるため、モータ142とカートリ
ッジ本体22内部とを側壁56及びカバー136とによ
って確実に隔絶できる(換言すれば、確実に処理液20
をカートリッジ本体22内に封入でき、処理液20の漏
れを防止できる。)このため、発色現像液、漂白定着
液、及び水洗液等の処理液20がモータ142に付着す
ることがなく、これらの処理液20がモータ142に付
着することによる動作不良や故障を防止できる。また、
モータ142に防水構造等の特別な構造を適用する必要
がないため、モータ142のコストを安価にでき、ひい
ては本自動現像装置10の製造コストを安価にできる。
【0117】一方、このように、ローラ52〜130が
回転を開始した状態で予め画像が露光された印画紙40
が先ず処理カートリッジ14の引込孔36から処理カー
トリッジ14内に引き込まれる。
【0118】ここで、引込孔36に対応してブレード4
2がカートリッジ本体22に設けられており、ブレード
42が誘導ブロック44に密着していることで引込孔3
6を介したカートリッジ本体22内外の連通が遮断され
る。しかしながら、ブレード42は弾性を有しており、
しかも、ブレード42の上端側はカートリッジ本体22
の内方へ向けて湾曲している。このため、印画紙40の
搬送方向端部がブレード42を押圧することでブレード
42が更に湾曲し、引込孔36を介したカートリッジ本
体22内外の連通が再開放され、これによって、印画紙
40がその搬送方向側端部から処理カートリッジ14の
カートリッジ本体22内に引き込まれる。
【0119】カートリッジ本体22内に引き込まれた印
画紙40は、搬送ローラ対50のローラ52、54に挟
持されてカートリッジ本体22の下方側へ送り出される
と、更に、誘導ローラ68、搬送ローラ対74、及び搬
送ローラ対88によってカートリッジ本体22の下方側
へ印画紙40が送られて処理カートリッジ14に封入さ
れた処理液20(発色現像液)に印画紙40が浸漬され
る。さらに、搬送ローラ対88から送り出された印画紙
40は、誘導ブロック102の誘導面104によって印
画紙40の搬送方向が上方へ変更され、搬送ローラ対1
06、118、誘導ローラ124によってカートリッジ
本体22の上方へ印画紙40が搬送される。さらに、搬
送ローラ対126によって印画紙40が引出孔38に送
られる。
【0120】ここで、引出孔38の内周上端部にはブレ
ード46の上端部が密着しているため、引出孔38は閉
止されているが、ブレード46は弾性を有しており、し
かも、ブレード46の上端側はカートリッジ本体22の
外方へ向けて湾曲しているため、印画紙40の搬送方向
端部がブレード46を押圧することでブレード46が更
に湾曲して引出孔38が開放される。これによって、印
画紙40がその搬送方向側端部から処理カートリッジ1
4の外側へ引き出される。
【0121】次いで、処理カートリッジ14の引出孔3
8から印画紙40は、処理カートリッジ14に隣接する
処理カートリッジ16の引込孔36から処理カートリッ
ジ14の場合と同様に処理カートリッジ16内に引き込
まれる。処理カートリッジ16内に引き込まれた印画紙
40は、処理カートリッジ14内と同様に処理カートリ
ッジ16内で搬送されつつ、処理液20(漂白定着液)
に浸漬された後に引出孔38から引き出される。
【0122】さらに、処理カートリッジ16の引出孔3
8から印画紙40は、処理カートリッジ16に隣接する
処理カートリッジ18の引込孔36から処理カートリッ
ジ14、16の場合と同様に処理カートリッジ18内に
引き込まれる。処理カートリッジ18内に引き込まれた
印画紙40は、処理カートリッジ14、16内と同様に
処理カートリッジ18内で搬送されつつ、処理液20
(水洗液)に浸漬された後に引出孔38から引き出さ
れ、このようにして、各処理液20での処理が終了す
る。
【0123】ここで、本実施の形態では、上記のように
印画紙40からのブレード42、46に押圧力が作用し
ない限り、ブレード42が引込孔36を介したカートリ
ッジ本体22内外の連通を遮断し、ブレード46が引出
孔38を介したカートリッジ本体22内外の連通を遮断
する。このため、引込孔36及び引出孔38を介した処
理液20の漏れ等が防止できる。これにより、処理カー
トリッジ14〜18を自動現像装置10から取り外して
処理カートリッジ14を持ち運んでも処理液20がこぼ
れることはない。
【0124】(自動現像装置10の撹拌系に関する動
作)次に、本自動現像装置10の撹拌系に関する動作を
説明する。
【0125】本自動現像装置10では、図示しないコン
トロールパネルを操作して各処理カートリッジ14〜1
8の各々に対応したモータ160を駆動させると、各モ
ータ160の出力軸が自らの軸周りに回転し、出力軸に
設けられた外部マグネット162が回転する。
【0126】ここで、上述したように、外部マグネット
162の内側にはマグネット収容部156を介して内部
マグネット158が設けられている。外部マグネット1
62と内部マグネット158は共に軸芯を介して半径方
向一方の側と他方の側とで極性が異なるように形成され
ているため、外部マグネット162と内部マグネットと
の間には、磁気的な吸引力と反発力が作用する。この磁
気的な吸引力と反発力とによって外部マグネット162
が回転すると内部マグネット158が自らの軸周りに回
転する。
【0127】内部マグネット158が回転すると、内部
マグネット158に一体的且つ同軸的に固定されたイン
ペラ148が回転する。インペラ148が回転すると、
ポンプカバー146のインレットから処理液20がポン
プカバー146内に吸入される。さらに、インペラ14
8によって吸入された処理液20は、インペラ148に
よってがアウトレット150側へ送給され、更に、アウ
トレット150からホース152を介してチャンバ15
4へ送られる。チャンバ154へ送られた処理液20は
誘導壁112と誘導壁114の間を通過する印画紙40
に吹き付けられると共に、ポンプカバー146よりも上
方で処理液20が送られ、これにより処理液20が撹拌
される。このように、処理液20が撹拌されることで、
処理液20の温度や濃度、劣化度等が均一になり、各処
理液20で処理された印画紙40の画像の品質を安定さ
せることができる。
【0128】ここで、本実施の形態では、モータ160
の駆動力が磁気的な吸引力及び反発力によって内部マグ
ネット158に伝達されることでローラ52〜130に
回転力が付与されるため、モータ160とカートリッジ
本体22内部とを側壁56及びカバー136とによって
確実に隔絶できる(換言すれば、確実に処理液20をカ
ートリッジ本体22内に封入でき、処理液20の漏れを
防止できる)。このため、発色現像液、漂白定着液、及
び水洗液等の処理液20がモータ160に付着すること
がなく、これらの処理液20がモータ160に付着する
ことによる動作不良や故障を防止できる。また、モータ
160に防水構造等の特別な構造を適用する必要がない
ため、モータ160のコストを安価にでき、ひいては本
自動現像装置10の製造コストを安価にできる。
【0129】(処理カートリッジ14〜18の効果)と
ころで、上述したように、処理液20は引込孔36や引
出孔38等からこぼれたり漏れたりすることなく、確実
に各処理カートリッジ14〜18に封入される。このた
め、処理カートリッジ14〜18をフレーム12から取
り外して容易に持ち運ぶことができる。これにより、例
えば、フレーム12が載置されている場所(すなわち、
印画紙40の処理を行なう場所)から別の場所へ処理カ
ートリッジ14〜18を持ち運び、例えば、カートリッ
ジ回収センターのような専用の場所で処理液20の交換
や搬送ローラ対50〜126等の点検、修理等を行なう
ことができる。
【0130】これにより、処理液20の交換や搬送ロー
ラ対50〜126等の点検、修理等によってフレーム1
2が載置されている場所(すなわち、印画紙40の処理
を行なう場所)に処理液20がこぼれるようなことはな
く、フレーム12が載置されている場所の清潔さを確
保、維持できる。
【0131】また、上記のように処理液20は処理カー
トリッジ14〜20に封入されているため、フレーム1
2が載置されている場所における処理液20の交換は、
実質的に劣化した処理液20を封入した処理カートリッ
ジ14〜20から新たな処理液20を封入した処理カー
トリッジ14〜20への交換となる。このように、処理
液20の交換作業が処理カートリッジ14〜20の交換
作業に置き換えられることで作業が容易になるため、作
業効率が向上する。しかも、処理カートリッジ14〜2
0の交換作業後には印画紙40の処理を再開できるた
め、印画紙40の処理効率も向上する。
【0132】なお、本実施の形態では、各処理カートリ
ッジ14〜18毎にモータ142やモータ160を設け
た構成であったが、例えば、各処理カートリッジ14〜
18毎に設けられた外部マグネット144をギヤ列等で
機械的に連結し、1個のモータ142の駆動力で全ての
外部マグネット144を回転させる構成としてもよい
(モータ160及び外部マグネット162に関しても同
様である)。
【0133】また、本実施の形態では、カラー写真用の
印画紙40を感光材料としたが、感光材料は光によりそ
の表面等に画像(潜像を含む)が形成される構成であれ
ば、その態様に限定されるものではない。したがって、
印画紙40以外にも、白黒写真用の印画紙やフィルム、
カラー写真用のフィルム、リバーサルフィルムやリバー
サルペーパ、X線写真用のフィルム、印刷リスフィルム
等のあらゆる感光材料を適用できる。また、処理液20
に関しても同様であり、処理液20は用いる感光材料の
種類によってそれぞれ異なることは言うまでもない。
【0134】<第2の実施の形態>次に、本発明のその
他の実施の形態について説明する。なお、以下の各実施
の形態を説明するうえで、上述した第1の実施の形態を
含めて説明している実施の形態と基本的に同一の部位に
ついては、同一の符号を付与してその説明を省略する。
【0135】図5には本発明の第2の実施の形態に係る
感光材料処理装置としての自動現像装置320の要部の
構成を拡大した断面図が示されており、図6には自動現
像装置320の要部の構成を拡大した側面図が示されて
いる。
【0136】これらの図に示されるように、本自動現像
装置320は、本発明の第2の実施の形態に係る感光材
料処理カートリッジとしての処理カートリッジ322を
備えている。この処理カートリッジ322の側壁32に
は、引込孔36に対応して開口封止手段としてのシャッ
タ324が設けられている。シャッタ324は厚さ方向
が側壁32の厚さ方向と同方向とされた平板で、図5に
示されるように、側壁32の外側で引込孔36を閉止し
ている。
【0137】また、図6に示されるように、引込孔36
の側方で側壁32の外側には一対のガイド部材326が
設けられており、に設けられた一対のガイド部材326
に案内されつつ、上下にスライド可能とされている。ま
た、このガイド部材326にはシャッタ324が上昇し
た状態でシャッタ324に係合して保持する保持手段
(図示省略)が設けられており、図6に示されるよう
に、シャッタ324は上昇することで引込孔36を開放
し、更に、上昇状態で保持手段に保持されることで、引
込孔36の開放状態が維持される。
【0138】すなわち、本実施の形態では、本処理カー
トリッジ322を自動現像装置320に取り付けた(装
着した)際にはシャッタ324を上昇させた状態で保持
手段に保持させること、引込孔36を開放され、印画紙
40を引込孔36から処理カートリッジ322内へ引き
込むことができる。
【0139】一方、本処理カートリッジ322を自動現
像装置320から取り外した際には保持手段によるシャ
ッタ324の保持を解除すると共にシャッタ324を下
降させて引込孔36を閉止することで、引込孔36から
処理液20を漏らしたりこぼしたりすることなく処理カ
ートリッジ322を持ち運ぶことができる。
【0140】なお、上記のシャッタ324について補足
すると、シャッタ324の開閉は手動でもよいし、モー
タ等の駆動力により自動で行なう構成としてもよい。さ
らには、フレーム12等に係合ピンやロッド等の開放部
材を設け、自動現像装置320に処理カートリッジ32
2を装着した際には、この開放部材がシャッタ324を
開放させる構成でもよい。
【0141】<第3の実施の形態>次に、本発明の第3
の実施の形態について説明する。
【0142】図7には本実施の形態に係る感光材料処理
装置としての自動現像装置350の要部の構成を拡大し
た正面断面図が示されている。この図7は前記第1の実
施の形態における自動現像装置10の側壁32に形成さ
れた引込孔36の近傍に対応した部分の拡大断面図であ
る。
【0143】この図に示されるように、本自動現像装置
350は、本発明の第3の実施の形態に係る感光材料処
理カートリッジとしての処理カートリッジ352を備え
ている。この処理カートリッジ352の側壁32には引
込孔36が形成されておらず、代わりに開口部354が
形成されている。この開口部354は側壁56と側壁6
2との対向方向に長手方向で側壁32の両端面における
開口形状が矩形状とされている。
【0144】また、この開口部354は内周部の上面が
上下方向中央部を軸芯として一定の曲率で下方へ向けて
凹形状に湾曲しており、内周部の下面が上下方向中央部
を軸芯として一定の曲率で上方へ向けて凹形状に湾曲し
ている。
【0145】この開口部354には、開口封止手段とし
ての回転シャッタ356が設けられている。この回転シ
ャッタ356は外径寸法が開口部354の内周部の上面
及び下面の曲率に対応した円柱形状とされており、自ら
の軸芯周りに回動自在に開口部354に軸支されてい
る。
【0146】この回転回転シャッタ356には、引込孔
358が形成されている。この引込孔358は回転シャ
ッタ356の軸方向に沿って長手方向とされたスリット
状とされ印画紙40の挿入が可能である。また、引込孔
358は一端が回転シャッタ356の外周部で開口して
おり、他端が概ね回転シャッタ356の軸芯を介して一
端とは反対側の回転シャッタ356の外周部で開口して
いる。
【0147】したがって、引込孔358の一端が側壁3
2の外側で開口して他端がカートリッジ本体22の内側
で開口している場合には、引込孔358を介してカート
リッジ本体22の外部から内部へ印画紙40を引き込む
ことができる。
【0148】一方、本処理カートリッジ352を本自動
現像装置350から取り外して持ち運ぶ際には、引込孔
358の両端が開口部354の内周部に対向するまで回
転シャッタ356をその軸芯周りに回動させることで開
口部354の内周部によって引込孔358が閉止され、
引込孔358を介したカートリッジ本体22の内外の連
通が遮断される。これによって、引込孔36から処理液
20を漏らしたりこぼしたりすることなく処理カートリ
ッジ352を持ち運ぶことができる。
【0149】なお、上記の回転シャッタ356について
補足すると、回転シャッタ356の回動は手動でもよい
し、モータ等の駆動力により自動で行なう構成としても
よい。さらには、フレーム12等に係合ピンやロッド等
の開放部材を設け、自動現像装置350に処理カートリ
ッジ352を装着した際には、引込孔358によってカ
ートリッジ本体22の内外が連通されるまで開放部材が
回転シャッタ356を回動させる構成でもよい。
【0150】なお、上記の第2及び第3の実施の形態で
は、側壁32側にシャッタ324や回転シャッタ356
を設ける構成であったが、側壁34に(すなわち、印画
紙40を引き出す側に)シャッタ324や回転シャッタ
356を設けてもよいことは言うまでもない。
【0151】<第4の実施の形態>次に、本発明の第4
の実施の形態について説明する。
【0152】図8には本実施の形態に係る感光材料処理
装置としての自動現像装置380の要部の構成を拡大し
た断面図が示されている。
【0153】この図に示されるように、本自動現像装置
380は、本発明の第4の実施の形態に係る感光材料処
理カートリッジとしての処理カートリッジ382、38
4を備えている。これらの処理カートリッジ382、3
84は前記第1の実施の形態における処理カートリッジ
14、16の如く隣接して配置されており、しかも、そ
の構造は基本的に同一である。
【0154】処理カートリッジ382、384の各側壁
32には、開口封止手段としてのブレード386とブレ
ード388が設けられている。これらのブレード38
6、388は、ゴム材若しくはゴム材程度の弾性を有す
る合成樹脂材によって略板状に形成されている。ブレー
ド386はその幅方向一端が引込孔36の上側で側壁3
2の内側に固着され、ブレード388はその幅方向一端
が引込孔36の下側上側で側壁32の内側に固着されて
いる。また、ブレード386の幅方向他端側とブレード
388の幅方向他端側は各々の弾性で互いに密着して引
込孔36を閉止している。
【0155】同様に、処理カートリッジ382、384
の各側壁34にもブレード386、388と同様の開口
封止手段としてのブレード390、392が引出孔38
に対応して設けられており、これらのブレード390、
392が各々の弾性で幅方向他端側が密着することで引
出孔38を閉止している。
【0156】一方、処理カートリッジ382、384の
側壁32には開放手段としての一対の開放板394、3
96が設けられている。開放板394は開口部354の
上側で幅方向一端部が側壁32の外側面へ一体的に固定
されており、開放板396は開口部354の下側で幅方
向一端部が側壁32の外側面へ一体的に固定されてい
る。また、処理カートリッジ382と処理カートリッジ
384が並べられた状態では、処理カートリッジ38
2、384の配列方向に沿って処理カートリッジ384
の開放板394の幅方向他端部が処理カートリッジ38
2のブレード390の幅方向中間部と対向し、処理カー
トリッジ384の開放板396の幅方向他端部が処理カ
ートリッジ382のブレード392の幅方向中間部と対
向する。
【0157】したがって、処理カートリッジ382と処
理カートリッジ384とを隣接させると、処理カートリ
ッジ384の開放板394の幅方向他端部が処理カート
リッジ382のブレード390の幅方向中間部を処理カ
ートリッジ382の内側へ押圧して、処理カートリッジ
384の開放板396の幅方向他端部が処理カートリッ
ジ382のブレード392の幅方向中間部を処理カート
リッジ382の内側へ押圧する。この押圧力を受けたブ
レード390、392は各々の幅方向他端部が互いに離
間する方向へ弾性変形され、これにより、引出孔38が
開放される。
【0158】このように、本実施の形態では、処理カー
トリッジ382と処理カートリッジ384とを近接した
状態で自動現像装置380へ装着することで、自動的に
引出孔38を開放できる。
【0159】また、処理カートリッジ382、384を
それぞれ自動現像装置380から取り外した状態では、
ブレード386、388によって引込孔36が閉止さ
れ、ブレード390、392によって引出孔38が閉止
される。これによって、これによって、引込孔36や引
出孔38から処理液20を漏らしたりこぼしたりするこ
となく処理カートリッジ382、384を持ち運ぶこと
ができる。
【0160】<第5の実施の形態>次に、本発明の第5
の実施の形態について説明する。
【0161】図9には本実施の形態に係る感光材料処理
装置としての自動現像装置410の要部の構成を拡大し
た断面図が示されている。
【0162】この図に示されるように、本自動現像装置
410は、本発明の第5の実施の形態に係る感光材料処
理カートリッジとしての処理カートリッジ412を備え
ている。
【0163】処理カートリッジ412の側壁32には、
開口封止手段としてのブレード414とブレード416
が設けられている。ブレード414、416の各々は所
謂バイメタルによって形成されており、ブレード414
の幅方向一端は引込孔36の上側で側壁32の内側に固
着され、ブレード416の幅方向一端は引込孔36の下
側で側壁32の内側に固着されている。また、これらの
ブレード414、416は互いに幅方向他端部が密着し
ているが、付与されや熱の上昇によって各々の幅方向他
端部が互いに離間する方向へ反り返る(変形する)。
【0164】さらに、ブレード414、416の各々に
は通電されることによって発熱する抵抗発熱体418が
それぞれ設けられている。これらの抵抗発熱体418は
カートリッジ本体22の底部近傍に設けられたジャンク
ション420へ電気的に接続されている。このジャンク
ション420に対応してフレーム12にはジャンクショ
ン422が設けられており、本処理カートリッジ412
を自動現像装置410に装着すると、ジャンクション4
20とジャンクション422とが機械的及び電気的に接
続されるようになっている。
【0165】また、ジャンクション422はコントロー
ルパネルを介して電源へ接続されており、モータ142
が作動した際の信号がコントロールパネルへ送られるこ
と、すなわち、でモータ142の作動に連動してジャン
クション420、422を介して抵抗発熱体418が通
電されるようになっている。
【0166】すなわち、本実施の形態では、本処理カー
トリッジ412を自動現像装置410に装着し、印画紙
40を処理すべくコントロールパネルを操作してモータ
142が作動すると(すなわち、ローラ76が回転を開
始し、ローラ76に連動してローラ76以外のローラ5
2〜130が回転を開始すると)抵抗発熱体418が通
電され、抵抗発熱体418が加熱される。この抵抗発熱
体418の熱は、対応するブレード414、416にそ
れぞれ付与され、熱が付与されたブレード414、41
6は各々の幅方向他端が互いに離間する方向へ反り返
る。これによって、引込孔36が開放され、引込孔36
を介して処理カートリッジ412の外部から内部へ印画
紙40を引き込むことができる。
【0167】また、モータ142が停止された状態では
抗発熱体418が通電されることはないため、ブレード
414、416によって引込孔36が閉止される。これ
によって、これによって、引込孔36から処理液20を
漏らしたりこぼしたりすることなく処理カートリッジ3
82、384を持ち運ぶことができる。
【0168】なお、本実施の形態では、ブレード41
4、416を引込孔36に対応して設けた構成である
が、ブレード414、416を引出孔38に対応して設
けてもよいことは言うまでもない。
【0169】また、本実施の形態では、付与された熱に
よって変形するバイメタルでブレード414、416を
形成した構成であったが、例えば、付与された水分量で
変形する感湿性ポリマーでブレード414、416を形
成すると共に、抵抗発熱体418に代えてブレード41
4、416に水分を付与する給水手段を設けてもよい。
【0170】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、感光
材料を処理する場所やその周囲に処理液がこぼれたり飛
散することがなく、しかも、カートリッジ本体を持ち運
ぶ際等には感光材料をカートリッジ本体内へ引き込み或
いはカートリッジ本体から引き出す開口部から処理液が
漏れたりこぼれることがないため、容易に感光材料処理
カートリッジを持ち運ぶことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る感光材料処理
カートリッジの構成の概略を示す正面断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る感光材料処理
装置の構成の概略を示す正面断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る感光材料処理
装置の構成の概略を示す側面断面図である。
【図4】搬送用駆動手段の構成を示す拡大側面断面図で
ある。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る感光材料処理
装置の要部を拡大した正面断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る感光材料処理
装置の要部を拡大した側面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る感光材料処理
装置の要部を拡大した正面断面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る感光材料処理
装置の要部を拡大した正面断面図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態に係る感光材料処理
装置の要部を拡大した正面断面図である。
【符号の説明】
10 自動現像装置(感光材料処理装置) 14 処理カートリッジ(感光材料処理カートリッ
ジ) 16 処理カートリッジ(感光材料処理カートリッ
ジ) 18 処理カートリッジ(感光材料処理カートリッ
ジ) 20 処理液 22 カートリッジ本体 32 側壁 34 側壁 36 引込孔(開口部) 38 引出孔(開口部) 42 ブレード(開口閉止手段) 46 ブレード(開口閉止手段) 50 搬送ローラ対(搬送手段) 74 搬送ローラ対(搬送手段) 88 搬送ローラ対(搬送手段) 106 搬送ローラ対(搬送手段) 118 搬送ローラ対(搬送手段) 126 搬送ローラ対(搬送手段) 320 自動現像装置(感光材料処理装置) 322 処理カートリッジ(感光材料処理カートリッ
ジ) 324 シャッタ(開口閉止手段) 350 自動現像装置(感光材料処理装置) 352 処理カートリッジ(感光材料処理カートリッ
ジ) 354 開口部 356 回転シャッタ(開口閉止手段) 380 自動現像装置(感光材料処理装置) 382 処理カートリッジ(感光材料処理カートリッ
ジ) 386 ブレード(開口閉止手段) 388 ブレード(開口閉止手段) 390 ブレード(開口閉止手段) 392 ブレード(開口閉止手段) 410 自動現像装置(感光材料処理装置) 412 処理カートリッジ(感光材料処理カートリッ
ジ) 414 ブレード(開口閉止手段) 416 ブレード(開口閉止手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉浦 道雄 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H098 AA02 BA03 CA02 CA28

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁に感光材料が通過可能な2つの開口
    部が形成され、一方の前記開口部から前記感光材料を内
    側へ引き込み、他方の前記開口部から外部へ前記感光材
    料を引き出すと共に、感光材料に付着して当該感光材料
    を処理する処理液を封入し、且つ、所定の装着位置へ着
    脱可能で且つ前記装着位置から取り外した状態で持ち運
    び可能なカートリッジ本体と、 前記処理液と共に前記カートリッジ本体の内部に封入さ
    れ、前記カートリッジ本体の内部若しくは外部に設けら
    れた搬送用駆動手段からの駆動力を直接或いは間接的に
    受けることで前記感光材料を前記カートリッジ本体内で
    搬送する搬送手段と、 前記両側壁に形成された開口部の少なくとも一方に対応
    して設けられ、当該開口部を開閉する開口閉止手段と、 を備える感光材料処理カートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記カートリッジ本体の内部に1種類の
    処理液を封入したことを特徴とする請求項1記載の感光
    材料処理カートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記開口閉止手段は、前記感光材料処理
    装置への前記カートリッジ本体の装着状態で前記開口部
    を開放し、前記感光材料処理装置からの前記カートリッ
    ジ本体の取外状態で前記開口部を閉止することを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の感光材料処理カートリ
    ッジ。
  4. 【請求項4】 前記開口部閉止手段は、前記搬送手段の
    稼動状態で前記開口部を開放し、前記搬送手段の停止状
    態で前記開口部を閉止することを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載の感光材料処理カートリッジ。
  5. 【請求項5】 側壁に感光材料の通過が可能な2つの開
    口部が形成され、一方の前記開口部から前記感光材料を
    内側へ引き込み、他方の前記開口部から外部へ前記感光
    材料を引き出すと共に、感光材料に付着して当該感光材
    料を処理する処理液を封入し、且つ、所定の装着位置へ
    着脱可能で且つ前記装着位置から取り外した状態で持ち
    運び可能な感光材料処理カートリッジと、 前記処理液と共に前記感光材料処理カートリッジの内部
    に封入され、駆動力を受けることで前記感光材料を前記
    感光材料処理カートリッジ内で搬送する搬送手段と、 前記搬送手段に前記駆動力を直接或いは間接的に付与す
    る搬送用駆動手段と、 前記両側壁に形成された開口部の少なくとも一方に対応
    して設けられ、当該開口部を開閉する開口閉止手段と、 を備える感光材料処理装置。
  6. 【請求項6】 前記感光材料の処理に要する複数種類の
    前記処理液をそれぞれ個別に封入した複数の前記感光材
    料処理カートリッジを備えると共に、 前記感光材料の処理工程に対応した順番で前記複数の感
    光材料処理カートリッジを並べて装着した、 ことを特徴とする請求項5記載の感光材料処理装置。
  7. 【請求項7】 前記開口閉止手段は、前記感光材料処理
    カートリッジの装着状態で前記開口部を開放し、前記感
    光材料処理カートリッジの取外状態で前記開口部を閉止
    することを特徴とする請求項5又は請求項6記載の感光
    材料処理装置。
  8. 【請求項8】 前記開口部閉止手段は、前記搬送手段の
    稼動状態で前記開口部を開放し、前記搬送手段の停止状
    態で前記開口部を閉止することを特徴とする請求項5又
    は請求項6記載の感光材料処理装置。
  9. 【請求項9】 感光材料を搬送する搬送手段並びに前記
    感光材料の処理に要する処理液を予め封入し、所定の装
    着位置に着脱可能で且つ前記所定の装着位置から取り外
    した状態で持ち運び可能な感光材料処理カートリッジを
    前記所定の装着位置に装着し、 前記感光材料処理カートリッジの側壁に形成された2つ
    の開口部のうち、感光材料引込用の開口部を閉止する開
    口閉止手段を開放し、 開放状態の前記感光材料引込用の開口部から前記感光材
    料を前記感光材料処理カートリッジの内部へ引き込み、
    前記搬送手段で前記感光材料を通過させつつ、前記感光
    材料処理カートリッジの内部で前記処理液を前記感光材
    料に付着させ、 前記2つの開口部のうち、感光材料引出用の開口部を閉
    止する開口閉止手段を開放した状態で、前記感光材料処
    理カートリッジの内部から前記感光材料を引き出す、 ことを特徴とする感光材料処理方法。
  10. 【請求項10】 前記感光材料の処理に要する複数種類
    の前記処理液を個別に封入した複数の前記感光材料処理
    カートリッジを前記感光材料の処理工程に対応した順番
    で並べ、 前記複数の感光材料処理カートリッジの並び順に、前記
    複数の感光材料処理カートリッジの各内部に前記感光材
    料を略連続して通過させつつ、前記複数の感光材料処理
    カートリッジ内の前記処理液を順番に前記感光材料に付
    着させる、 ことを特徴とする請求項9記載の感光材料処理方法。
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