JP2002323745A - 感光材料処理カートリッジ、及び感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理カートリッジ、及び感光材料処理装置

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JP2002323745A
JP2002323745A JP2001127414A JP2001127414A JP2002323745A JP 2002323745 A JP2002323745 A JP 2002323745A JP 2001127414 A JP2001127414 A JP 2001127414A JP 2001127414 A JP2001127414 A JP 2001127414A JP 2002323745 A JP2002323745 A JP 2002323745A
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JP
Japan
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photosensitive material
processing
cartridge
processing liquid
main body
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JP2001127414A
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English (en)
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Toshio Kurokawa
俊夫 黒川
Hideo Iwasaki
秀雄 岩崎
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光材料を処理する場所やその周囲に処理液
がこぼれたり飛散することがない感光材料処理カートリ
ッジ、及び感光材料処理装置を得る。 【解決手段】 本感光材料処理カートリッジ14は、そ
の内部に搬送ローラ対50等を封入していると共に処理
液を封入しているため、感光材料処理カートリッジ14
を持ち運んでも処理液が漏れたりこぼれたりすることは
ない。しかも、マグネット140、144の吸引力及び
反発力によってモータ142の駆動力を搬送ローラ対5
0等へ伝えて回転させるため、確実に処理液を封入でき
る。また、誘導コイル166に高周波電流が流されると
周囲に交流磁界を形成し、加熱板164に誘導渦電流が
流れて加熱板164を加熱し、更に、カートリッジ本体
22内に封入された処理液を加熱する。したがって、加
熱された処理液で印画紙の処理を行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像露光された感
光材料を処理液によって処理するための感光材料処理カ
ートリッジ、及び感光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】所謂ネガフィルムに形成された画像等が
露光された印画紙等の感光材料は、一般的に発色現像
液、漂白定着液、水洗水等の各種処理液が付着すること
で感光材料が処理される。
【0003】また、近年では、処理液を貯留した処理槽
へ感光材料を自動的に浸漬させて感光材料に対する上記
の各処理液の付着を自動的に行なう自動現像装置もあ
る。
【0004】この種の自動現像装置は、上述した各種の
処理液が貯留された複数の処理槽が処理工程の流れに対
応した順番で並べられている。また、各処理槽には、例
えば、複数の搬送ローラにより構成された搬送ラックが
設けられている。
【0005】この搬送ラックはローラ対で感光材料を挟
持した状態で回転することにより感光材料を搬送できる
ようになっている。この搬送ラックによる感光材料の搬
送経路の途中には上記の処理液の液中が含まれており、
搬送ラックによって搬送された感光材料は搬送途中で処
理液に浸漬され、これにより感光材料に処理液が付着す
るようになっている。
【0006】また、搬送ラックは次処理の処理槽に対応
した搬送ラックへ搬送した感光材料を受け渡すことがで
きるようになっており、したがって、感光材料は各処理
槽の搬送ラックに搬送されることで各処理液に浸漬処理
され、処理液が付着されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の各種
処理液は、使用することで劣化するため、一定期間若し
くは一定量の感光材料の処理が終了した後には、所謂補
充液を処理槽に投入して追加したり、或いは、処理液を
交換したりする必要があった。
【0008】しかしながら、補充液の追加には補充液を
調液して処理槽に入れなくてはならず、補充液の補充の
際に補充液が周囲にこぼれる可能性があった。また、補
充により処理槽からオーバーフローした処理液等は廃液
タンクに貯蔵されるが、オーバーフローした処理液が廃
液タンクに流れる際や、廃液タンクの交換等において廃
液(すなわち、処理液)が周囲にこぼれる可能性があっ
た。このように処理液がこぼれることで周囲が汚れ、ま
た、補充液を調液したり、こぼれた処理液を拭き取った
りした際には作業者の手等も汚れる。さらには、上記の
ような補充液の補充や処理液の交換、廃液タンクの交換
や洗浄等の煩雑な作業を要するため、作業性も悪く、効
率よく作業を行なうには熟練を要することもあった。
【0009】一方、各処理槽に設けられた搬送ラックを
修理や点検等のメンテナンスを行なう際には、処理槽か
ら搬送ラックを取り出すことになるが、感光材料を処理
液に浸漬するために少なくとも搬送ラックの一部は処理
液に浸漬されている。したがって、メンテナンスのため
に搬送ラックを処理槽から取り出すと、搬送ラックに付
着していた処理液が周囲にこぼれてしまう可能性があっ
た。
【0010】さらには、このような処理槽からの搬送ラ
ックの取り出しの際や地震等により自動現像装置が揺れ
たりすると、搬送ラックに付着していた処理液が、他の
種類の処理液を貯留した処理槽に落ち、これにより、異
種の処理液の混入に起因する故障、所謂コンタミ故障が
生じる可能性があった。しかも、このような異種の処理
液が混入した際には、その処理液を全て新液に取り替え
なければならなかった。
【0011】このように、これまでの自動現像装置で
は、処理液の交換や搬送ラックのメンテナンス作業を行
なう場合等に処理液が周囲にこぼれる可能性があるた
め、清潔さを要求される場所には設置しづらく、また、
処理液の補充や交換、その他のメンテナンス等の作業が
煩雑であることから写真店以外の店舗では設置しづらい
という問題があった。
【0012】本発明は、上記事実を考慮して、処理液の
交換等において感光材料を処理する場所やその周囲に処
理液がこぼれたり飛散することがない感光材料処理カー
トリッジ、及び感光材料処理装置を得ることが目的であ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の感光材料
処理カートリッジは、感光材料に付着して当該感光材料
を処理する処理液を封入すると共に、所定の装着位置へ
着脱可能で且つ前記装着位置から取り外した状態で持ち
運び可能なカートリッジ本体と、前記処理液と共に前記
カートリッジ本体の内部に封入され、前記カートリッジ
本体の内部若しくは外部に設けられた搬送用駆動手段か
らの駆動力を直接或いは間接的に受けることで前記感光
材料を前記カートリッジ本体内で搬送する搬送手段と、
前記処理液を加熱する加熱手段と、を有することを特徴
としている。
【0014】次に、請求項1に記載の感光材料処理カー
トリッジの作用を説明する。
【0015】上記構成の感光材料処理カートリッジで
は、カートリッジ本体の内部に搬送手段が封入されてお
り、感光材料がカートリッジ本体の内部に引き込まれる
と、搬送手段によって感光材料がカートリッジ本体内で
搬送される。
【0016】また、カートリッジ本体の内部には搬送手
段と共に処理液が封入されており、感光材料はカートリ
ッジ本体内で搬送手段により搬送されることで処理液が
付着され、これにより感光材料の処理が行なわれる。
【0017】ところで、本発明では、処理液及び搬送手
段は何れもカートリッジ本体内に封入される。しかも、
カートリッジ本体は所定の装着位置に対して着脱可能
で、装着位置から取り外されたカートリッジ本体は持ち
運びが可能である。
【0018】したがって、本感光材料処理カートリッジ
を所定の装着部位から取り外して持ち運んでも、基本的
に処理液がこぼれたり、漏れたりすることはない。
【0019】これにより、仮に処理液の交換や搬送手段
のメンテナンスのような煩雑な作業に不慣れであって
も、感光材料を処理する場所で処理液の交換や搬送手段
のメンテナンスを行なわなくてもよいため、処理液の交
換や搬送手段のメンテナンスの際に感光材料を処理する
場所に処理液をこぼすことがなくなり、感光材料を処理
する場所の清潔性を確保、維持できる。
【0020】また、処理液や搬送手段はカートリッジ本
体に封入されるため、劣化した処理液や搬送手段のメン
テナンスを要する感光材料処理カートリッジを、新しい
処理液やメンテナンス済みの搬送手段が封入された別の
感光材料処理カートリッジに交換するだけで、引き続き
感光材料の処理が行なえるため、交換の手間や時間を短
縮でき、感光材料の処理における作業性が向上する。
【0021】なお、本感光材料処理カートリッジで処理
する感光材料とは、光によりその表面等に画像(潜像を
含む)が形成される構成であれば、その態様に限定され
るものではない。したがって、本処理方法にて処理する
感光材料は、所謂、白黒写真やカラー写真で用いられる
印画紙やフィルムの他、リバーサルフィルムやリバーサ
ルペーパ、X線写真用のフィルム、印刷リスフィルム等
のあらゆる態様が可能である。
【0022】また、本感光材料処理カートリッジで用い
られる感光材料処理カートリッジ内の処理液に関しても
同様であり、用いる感光材料によりそれぞれ異なること
は言うまでもない。
【0023】さらに、本感光材料処理カートリッジに
は、1種類の処理液だけを封入してもよいし、カートリ
ッジ本体の内部空間を1乃至複数の隔壁で仕切り、この
隔壁に仕切られた空間毎に異なる処理液を入れ、これら
の処理液を1個の感光材料処理カートリッジに封入する
構成としてもよい。
【0024】また、本感光材料処理カートリッジの搬送
手段に付与される駆動力の駆動源(搬送用駆動手段)に
関してはその態様をなんら限定するものではない。さら
に、この駆動源(搬送用駆動手段)から搬送手段への駆
動力の伝達に関してもその態様をなんら限定するもので
はない。
【0025】したがって、駆動源(搬送用駆動手段)と
搬送手段とを回転シャフト、ギヤ列、ボールねじ、無端
ベルト等の機械的伝達手段によって機械的に連結して駆
動源(搬送用駆動手段)の駆動力を機械的に搬送手段へ
伝達してもよいし、誘導起電力や磁気等による電磁気的
伝達手段により、機械的には駆動源(搬送用駆動手段)
と搬送手段とを連結せずに駆動源(搬送用駆動手段)の
駆動力を搬送手段へ伝達する構成であってもよい。
【0026】また、加熱手段によって処理液を加熱する
ことができ、処理液の温度を上げて感光材料の処理を行
うことができる。
【0027】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の感光材料処理カートリッジにおいて、前記処理液の温
度または温度情報を前記カートリッジ本体の外部に出力
する出力部を設けたことを特徴としている。
【0028】次に、請求項2に記載の感光材料処理カー
トリッジの作用を説明する。
【0029】請求項2に記載の感光材料処理カートリッ
ジでは、出力部から処理液の温度または温度情報が出力
される。
【0030】このため、カートリッジ本体の外部より処
理液の温度を把握することができ、加熱手段をコントロ
ールして処理液を所望の温度に設定することが可能とな
る。
【0031】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の感光材料処理カートリッジにおいて、前記出力部は、
熱伝導率(kcal/m・h・°C)が1.0以上の部
材で形成されていることを特徴としている。
【0032】次に、請求項3に記載の感光材料処理カー
トリッジの作用を説明する。
【0033】請求項3に記載の感光材料処理カートリッ
ジでは、出力部が熱伝導率(kcal/m・h・°C)
が1.0以上の熱伝導率の高い部材で形成されているの
で、出力部の温度がほぼ処理液の温度となる。したがっ
て、外部から出力部の温度を計測することで、間接的で
はあるが内部の処理液の温度を検出することができる。
【0034】なお、出力部の部材は、金属が好ましく、
出来る限り薄いことが好ましい。
【0035】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
の感光材料処理カートリッジにおいて、前記出力部は、
前記処理液の温度を計測し、計測した温度を電気信号に
変換可能な温度センサーを有することを特徴としてい
る。
【0036】次に、請求項4に記載の感光材料処理カー
トリッジの作用を説明する。
【0037】請求項4に記載の感光材料処理カートリッ
ジでは、温度センサーが内部の処理液の温度を検出する
ので、温度検出結果(電気信号)によって、カートリッ
ジ本体の外部より処理液の温度を把握することができ
る。
【0038】請求項5に記載の発明は、感光材料に付着
して当該感光材料を処理する処理液を封入すると共に、
所定の装着位置へ着脱可能で且つ前記装着位置から取り
外した状態で持ち運び可能なカートリッジ本体と、前記
処理液と共に前記カートリッジ本体の内部に封入され、
前記カートリッジ本体の内部若しくは外部に設けられた
搬送用駆動手段からの駆動力を直接或いは間接的に受け
ることで前記感光材料を前記カートリッジ本体内で搬送
する搬送手段と、前記カートリッジ本体を装着する装着
部を備えた装置本体と、前記装着部に装着された前記カ
ートリッジ本体の内部に封入された前記処理液を加熱す
る加熱手段と、を有することを特徴としている。
【0039】次に、請求項5に記載の感光材料処理装置
の作用を説明する。
【0040】請求項5に記載の感光材料処理装置では、
カートリッジ本体が装置本体に装着され、装置本体に設
けた加熱手段によって、装着部に装着されたカートリッ
ジ本体の内部に封入された処理液を加熱することができ
る。これにより、処理液の温度を上げて感光材料の処理
を行うことができる。
【0041】なお、その他の作用は請求項1に記載の感
光材料処理カートリッジと同様である。
【0042】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の感光材料処理装置において、前記処理液の温度を検出
する温度センサーと、前記温度センサーによる温度検出
結果に基づいて前記加熱手段を制御する制御手段と、を
有することを特徴としている。
【0043】次に、請求項6に記載の感光材料処理装置
の作用を説明する。
【0044】請求項6に記載の感光材料処理装置では、
温度センサーが内部の処理液の温度を検出し、制御手段
が温度センサーによる温度検出結果に基づいて加熱手段
を制御することができる。このため、例えば、処理液の
温度を一定に保つことができる。
【0045】請求項7に記載の発明は、請求項5または
請求項6に記載の感光材料処理装置において、前記加熱
手段は、前記カートリッジ本体に接触して熱を伝達する
ヒータであることを特徴としている。
【0046】次に、請求項7に記載の感光材料処理装置
の作用を説明する。
【0047】請求項7に記載の感光材料処理装置では、
装置本体に設けられたヒータの熱が、ヒータに接触した
カートリッジ本体に伝達され、カートリッジ本体を加熱
することで内部に封入した処理液の加熱を行う。
【0048】請求項8に記載の発明は、請求項5または
請求項6に記載の感光材料処理装置において、前記加熱
手段は、前記処理液を加熱するマイクロ波を発生するマ
イクロ波発生手段であることを特徴としている。
【0049】次に、請求項8に記載の感光材料処理装置
の作用を説明する。
【0050】請求項8に記載の感光材料処理装置では、
装置本体に設けられたマイクロ波発生手段から発生した
マイクロ波で、処理液の加熱が行われる(いわゆる電子
レンジと同じ原理で液体である処理液を加熱する。) 請求項9に記載の発明は、請求項5または請求項6に記
載の感光材料処理装置において、前記加熱手段は、電磁
誘導加熱により前記カートリッジ本体を加熱することを
特徴としている。
【0051】次に、請求項9に記載の感光材料処理装置
の作用を説明する。
【0052】請求項9に記載の感光材料処理装置では、
電磁誘導加熱によりカートリッジ本体やカートリッジ内
にある金属部材を加熱することができ、カートリッジ本
体を加熱することで内部に封入した処理液の加熱を行う
(いわゆる電磁調理器と同じ原理でカートリッジ本体を
加熱する。)。
【0053】さらに、具体的には、装置本体側に電磁波
を発生するコイルを設け、カートリッジ本体の少なくと
も一部に、鉄、ステンレス等の比較的抵抗の大きな金属
部分を設ける。
【0054】
【発明の実施の形態】<第1の実施形態>図2には、本
実施形態の感光材料処理装置8の構成の概略が正面断面
図によって示されている。
【0055】この感光材料処理装置8は、自動現像装置
(プロセッサ)10とプリンタ200とを備えた、所謂
プリンタプロセッサである。 <プリンタ>図2に示すように、プリンタ200は、ロー
ル状に巻かれたカラー用の印画紙40を収容したマガジ
ン201を装填する装填部202、ロール状の印画紙4
0を所定の大きさにカットする電動カッター203、カ
ットされた印画紙40を露光する露光手段としての光走
査装置204、モータ205で駆動され印画紙40を搬
送する搬送ローラ206、印画紙40を検知可能な赤外
線センサー207等を備えている。
【0056】また、装置内部を遮光すると共に、所定の
設置場所に載置される略箱形状のフレーム12には、マ
ガジン201を出し入れ可能とするドア209が設けら
れている。
【0057】なお、本実施形態の印画紙40はカラー画
像用であり、青色波長域の光で感光される青感性感光
層、緑色波長域の光で感光される緑感性感光層、及び赤
色波長域の光で感光される赤感性感光層を備えている。
【0058】図6に示すように、モータ205はモータ
ドライバ205Aを介して電源(図示省略)へ接続され
ており、電源からの電力の供給によって出力軸を回転さ
せる。
【0059】また、モータドライバ205Aはフレーム
内に設けられた制御装置220に接続されており、制御
装置220はモータ205の回転を制御できるようにな
っている。
【0060】なお、電動カッター203、光走査装置2
04、赤外線センサー207等も制御装置220に接続
されている。
【0061】図5に示すように、光走査装置204は、
R(赤)、G(緑)、B(青)の各色光を発光するレー
ザーダイオード(LD)214a、14b及び14cを
備えた光源部210と、走査手段としてのポリゴンミラ
ー234とを備えている。
【0062】光源部210の各LED214a、214
b及び214cとポリゴンミラー234との間には、光
ビームを平行光にするコリメータレンズ236a、23
6b、及び236c、ビームを整形するビーム補正光学
系238a、238b、及び238c、及び副走査方向
にレンズパワーを備えた面倒れ補正用のシリンドリカル
レンズ240a、240b、及び240cが各々配置さ
れ、ポリゴンミラー234の光反射方向には、fθレン
ズ242、及びシリンドリカルレンズ等を備えたレンズ
群244が配置されている。
【0063】レンズ群244を透過した光は、ポリゴン
ミラー234によって印画紙40上に主走査(X)さ
れ、印画紙40の搬送により副走査(Y)され、これに
より2次元走査される。
【0064】なお、制御装置220には、図示しないス
キャナーから送信された画像データや、フロッピー(登
録商標)ディスク、CD−R、ICメモリ等の記録媒体
からの画像データ等が入力される。
【0065】R、G、B各色毎の画像データが変調駆動
回路232に入力されると、画像データの階調情報に応
じた個数のパルスを備えたパルス信号がPWMジェネレ
ータから出力される。
【0066】例えば、記録する1画素の濃度が最大の場
合には、主走査方向に1画素を形成する時間幅あたり、
8個のパルスを有するパルス信号が出力される。
【0067】このパルス信号に基づいて光源部210の
LED214a、214b、及び214cが各々駆動さ
れ、各LEDから直接変調された光ビーム212a、2
12b、及び212cが各々発光される。
【0068】直接変調された光ビーム212aは、コリ
メータレンズ236aによって平行光にされた後、ビー
ム補正光学系238aによりビーム整形され、シリンド
リカルレンズ240aにより、ポリゴンミラー234の
反射鏡面234a上で主走査方向に延びる線像を結ぶよ
うに副走査方向に集光されて、ポリゴンミラー234に
入射する。
【0069】ポリゴンミラー234の回転軸234b
は、モータの回転軸(図示せず)に連結されており、モ
ータの駆動によりポリゴンミラー234が高速回転する
ように構成されている。
【0070】光ビーム212aは、高速回転するポリゴ
ンミラー234によって反射されると共に偏向される。
【0071】なお、光ビーム212aがシリンドリカル
レンズ240aにより上述のように集光されて、ポリゴ
ンミラー234の面倒れの補正がなされる。
【0072】偏向された光ビーム212aは、fθレン
ズ242を通過し、シリンドリカルレンズ等のレンズ群
244により主走査方向に集光されて印画紙40に入射
し、主走査する。
【0073】一方、印画紙40が、駆動手段(図示せ
ず)の駆動力により所定速度で主走査方向と直交する矢
印Y方向に搬送されて副走査がなされ、印画紙40が2
次元的に走査露光される。
【0074】光ビーム212b及び光ビーム212cに
ついても同様に主走査方向に集光されて印画紙40に入
射され、印画紙40が2次元的に走査される。
【0075】これにより、各色の画像データに応じて印
画紙40が露光され、カラー画像が記録される。 <自動現像装置>図2に示すように、フレーム12上に
は、感光材料処理カートリッジとしての複数の処理カー
トリッジ14、16、18が一列に並んで配置されてい
る。
【0076】なお、これらの処理カートリッジ14〜1
8はその内部に貯留される処理液20の種類が異なるだ
けで、構造自体は基本的に全て同一であるため、以下、
処理カートリッジ14の構成の説明を以って処理カート
リッジ16、18の説明は省略する。
【0077】なお、処理カートリッジ14に貯留されて
いる処理液20は発色現像液とされ、処理カートリッジ
16に貯留されている処理液20は漂白定着液とされて
いる。また、処理カートリッジ18に貯留されている処
理液20は水洗水とされている。
【0078】図1及び図3に示されるように、処理カー
トリッジ14は上方へ向けて開口した略箱形状のカート
リッジ本体22を備えている。
【0079】このカートリッジ本体22の上方開口端に
は平面視略矩形状の平板上に形成された蓋24が設けら
れている。
【0080】蓋24はねじ等の締結手段によってカート
リッジ本体22の上方開口端へ一体的に固定されてお
り、カートリッジ本体22の上方開口端を封止してお
り、これによって、カートリッジ本体22の内部に処理
液20が封入される。
【0081】この蓋24のカートリッジ本体22とは反
対側の端面上には一対の縦壁26が蓋24の長手方向に
沿って互いに対向する如く設けられている。
【0082】これらの縦壁26の間には連結板28が設
けられており、両縦壁26を一体的に連結している。
【0083】連結板28の蓋24側には蓋24の幅方向
に沿って貫通する貫通孔30が形成されており、例え
ば、この貫通孔30に手の指を貫通させた状態で連結板
28を握ることで蓋24、ひいては蓋24が一体的に固
定されたカートリッジ本体22を持ち上げることができ
るようになっている。
【0084】一方、図1に示されるように、処理カート
リッジ14〜18の配列方向(図2参照)に沿って互い
に対向するカートリッジ本体22の側壁32、34のう
ち、側壁32には引込孔36が形成されており、側壁3
4には引出孔38が形成されている。
【0085】引込孔36は側壁32の上端部近傍に形成
されており、この引込孔36を介してカートリッジ本体
22の外部から感光材料としての印画紙40をカートリ
ッジ本体22の内部に引き込むことができるようになっ
ている。
【0086】この引込孔36に対応して側壁32には開
口封止手段としてのブレード42が設けられている。
【0087】ブレード42は、ゴム材若しくはゴム材程
度の弾性を有する合成樹脂材により形成された板材で、
幅方向が概ねカートリッジ本体22の上下方向に沿い、
且つ、厚さ方向が概ね側壁32と側壁34との対向方向
に沿うようにカートリッジ本体22の内側に配置されて
いる。
【0088】このブレード42の幅方向下端部は引込孔
36よりも下方で側壁32に固定されている。
【0089】これに対し、ブレード42の幅方向上端部
は自由端とされており、引込孔36よりも上方でカート
リッジ本体22に固定された誘導ブロック44に当接し
ている。
【0090】ここで、ブレード42は幅方向上端部が誘
導ブロック44に干渉されることで幅方向中間部よりも
上端側が自らの弾性に抗して側壁34側へ湾曲してお
り、ブレード42は自らの復元力によって幅方向上端部
が誘導ブロック44に密着している。
【0091】引出孔38は側壁34の上端部近傍に形成
されており、この引出孔38を介してカートリッジ本体
22の内部から印画紙40をカートリッジ本体22の外
部へ引き出すことができるようになっている。
【0092】この引出孔38に対応して側壁34には開
口封止手段としてのブレード46が設けられている。ブ
レード46は、ゴム材若しくはゴム材程度の弾性を有す
る合成樹脂材により形成されたブレード42と同様の板
材で、幅方向下端部が引出孔38よりも下方で側壁34
に固定されている。
【0093】これに対し、ブレード46の幅方向上端部
は自由端とされており、引出孔38の上側内周部に当接
している。
【0094】ブレード46は幅方向上端部が引出孔38
の上側内周部に干渉されることで幅方向中間部よりも上
端側が自らの弾性に抗してブレード42と同様に湾曲し
ており、ブレード46は自らの復元力によって幅方向上
端部が引出孔38の上側内周部に密着している。
【0095】また、ブレード42よりも側壁34側に
は、搬送手段を構成する搬送ローラ対50が設けられて
いる。
【0096】搬送ローラ対50は、上述した蓋24の平
面視長手方向に沿って軸方向とされた一対のローラ52
とローラ54とにより構成されている。
【0097】ローラ52とローラ54とは、各々の回転
半径方向に沿って互いに隣接しており、各ローラ52、
54の軸方向一方の端部は蓋24の長手方向一方の側で
のカートリッジ本体22の側壁56に形成された軸受部
58、60(図3参照)に回転自在に軸支され、各ロー
ラ52、54の軸方向他方の端部は蓋24の長手方向他
方の側でのカートリッジ本体22の側壁62に形成され
た軸受部64、66(図3参照)に回転自在に軸支され
ている。
【0098】搬送ローラ対50は、引込孔36から引き
込まれた印画紙40が上述した誘導ブロック44からの
干渉でローラ52とローラ54との間に誘導されると、
ローラ52とローラ54とで印画紙40を挟持し、更
に、印画紙40の挟持状態でローラ52が所定方向へ回
転し、ローラ54がローラ52とは反対方向へ回転する
ことにより、搬送ローラ対50を介して引込孔36とは
反対側へ印画紙40を搬送する。
【0099】さらに、搬送ローラ対50よりも側壁34
側には、搬送手段を構成する誘導ローラ68が設けられ
ている。
【0100】この誘導ローラ68の軸方向はローラ52
の軸方向と同方向とされており、軸方向両端部は側壁5
6、62の各々に形成された軸受部(図示省略)へ回転
自在に軸支されている。
【0101】この誘導ローラ68は、ローラ52と同方
向へ回転することで、搬送方向先端部若しくは厚さ方向
一方の面が誘導ローラ68の外周面へ接触した印画紙4
0をカートリッジ本体22の下方側へ誘導する。
【0102】また、この誘導ローラ68の下方には誘導
壁70が設けられており、ローラ54の下方には誘導壁
72が設けられている。
【0103】これらの誘導壁70、72よりも下方に
は、搬送手段を構成する搬送ローラ対74が設けられて
いる。
【0104】搬送ローラ対74は、軸方向が上述したロ
ーラ52の軸方向と同方向とされると共に各々の回転半
径方向に沿って互いに隣接した一対のローラ76、78
により構成されている。
【0105】ローラ76の軸方向両端部は側壁56、6
2に形成された軸受部(図示省略)に回転自在に軸支さ
れており、ローラ78の軸方両端部は側壁56、62に
形成された軸受部80、82(図3参照)に回転自在に
軸支されている。
【0106】搬送ローラ対74は、誘導壁70と誘導壁
72との間を通過した印画紙40がローラ76とローラ
78との間に誘導されると、ローラ76とローラ78と
により印画紙40を挟持し、更に、印画紙40の挟持状
態でローラ76がローラ52と同方向へ回転し、ローラ
78がローラ76とは反対方向へ回転することにより、
搬送ローラ対74を介して誘導壁70、72とは反対側
へ印画紙40を搬送する。
【0107】また、このローラ76の下方には誘導壁8
4が設けられており、ローラ78の下方には誘導壁86
が設けられている。
【0108】さらに、これらの誘導壁84、86の下方
には搬送手段を構成する搬送ローラ対88が設けられて
いる。
【0109】搬送ローラ対88は、軸方向が上述したロ
ーラ52の軸方向と同方向とされると共に各々の回転半
径方向に沿って互いに隣接した一対のローラ90、92
により構成されている。
【0110】ローラ90の軸方向両端部は側壁56、6
2に形成された軸受部(図示省略)へ回転自在に軸支さ
れており、ローラ92の軸方向両端部は側壁56、62
(図3参照)に形成された軸受部94、96へ回転自在
に軸支されている。
【0111】搬送ローラ対88は、誘導壁84と誘導壁
86との間を通過した印画紙40がローラ90とローラ
92との間に誘導されると、ローラ90とローラ92と
により挟持し、更に、印画紙40の挟持状態でローラ9
0がローラ52と同方向へ回転し、ローラ92がローラ
90とは反対方向へ回転することにより、搬送ローラ対
88を介して誘導壁84、86とは反対側へ印画紙40
を搬送する。
【0112】この搬送ローラ対88の下方では、誘導ブ
ロック102がカートリッジ本体22の底部よりも上方
で側壁32と側壁34に固定されている。
【0113】この誘導ブロック102は上端面に誘導面
104が形成されている。
【0114】誘導面104はローラ52の軸方向と同方
向の仮想軸線周りに所定の局率で上方へ向けて開口した
略凹形状に湾曲した曲面で、搬送ローラ対88から送り
出された印画紙40の搬送方向側端部及び厚さ方向他方
の面に誘導面104が干渉することで、印画紙40の搬
送方向が略上方へ変更する。
【0115】さらに、側壁32と側壁34との対向方向
に沿ったカートリッジ本体22の中心部分を介して搬送
ローラ対88の反対側には搬送手段を構成する搬送ロー
ラ対106が設けられている。
【0116】搬送ローラ対106は、軸方向が上述した
ローラ52の軸方向と同方向とされると共に各々の回転
半径方向に沿って互いに隣接した一対のローラ108、
110により構成されている。ローラ108、110の
各軸方向両端部は側壁56、62に形成された軸受部
(図示省略)へ回転自在に軸支されている。
【0117】搬送ローラ対106は、誘導ブロック44
の誘導面104に干渉されることで搬送方向を変更した
印画紙40がローラ108とローラ110との間に誘導
されると、ローラ108とローラ110とにより挟持
し、更に、印画紙40の挟持状態でローラ108がロー
ラ52と同方向へ回転し、ローラ110がローラ108
とは反対方向へ回転することにより、搬送ローラ対10
6を介して誘導ブロック102とは反対側へ印画紙40
を搬送する。
【0118】このローラ108の上方には誘導壁112
が設けられており、ローラ110の上方には誘導壁11
4が設けられている。
【0119】さらに誘導壁112の上方には軸方向両端
部が側壁56、62に形成された軸受部(図示省略)に
軸支されたローラ116が設けられている。
【0120】このローラ116はローラ76を介してロ
ーラ78とは反対側に設けられており、ローラ76と共
に搬送ローラ対118を構成している(すなわち、ロー
ラ76は搬送ローラ対74を構成するのみならず搬送ロ
ーラ対118も構成している)。
【0121】搬送ローラ対106は、誘導壁112、1
14に誘導されつつ誘導壁112、114を通過した印
画紙40がローラ76とローラ116との間に誘導され
ると、ローラ76とローラ116とにより挟持し、更
に、印画紙40の挟持状態でローラ76がローラ52と
同方向へ回転し、ローラ116がローラ76とは反対方
向へ回転することにより、搬送ローラ対106を介して
誘導壁112、114とは反対側へ印画紙40を搬送す
る。
【0122】また、ローラ76の上方には誘導壁120
が設けられており、ローラ116の上方には誘導壁12
2が設けられている。
【0123】さらに、誘導壁120の上方には誘導ロー
ラ124が設けられている。
【0124】この誘導ローラ124の軸方向はローラ5
2の軸方向と同方向とされており、軸方向両端部は側壁
56、62の各々に形成された軸受部(図示省略)へ回
転自在に軸支されている。
【0125】この誘導ローラ124は、ローラ52と同
方向へ回転することで、搬送方向先端部若しくは厚さ方
向一方の面が誘導ローラ68の外周面へ接触した印画紙
40をカートリッジ本体22の上方側へ誘導する。
【0126】この誘導ローラ124と引出孔38との間
には、搬送手段を構成する搬送ローラ対126が設けら
れている。
【0127】搬送ローラ対126は、軸方向が上述した
ローラ52の軸方向と同方向とされると共に各々の回転
半径方向に沿って互いに隣接した一対のローラ128、
130により構成されている。ローラ128、130の
各軸方向両端部は側壁56、62に形成された軸受部
(図示省略)へ回転自在に軸支されている。
【0128】搬送ローラ対126は、誘導ローラ124
によって印画紙40がローラ128とローラ130との
間に誘導されると、ローラ128とローラ130とによ
り挟持し、更に、印画紙40の挟持状態でローラ128
がローラ52と同方向へ回転し、ローラ130がローラ
128とは反対方向へ回転することにより、搬送ローラ
対126を介して誘導ローラ124とは反対側へ印画紙
40を搬送する。
【0129】さらに、ローラ128と引出孔38との間
で且つ引出孔38よりも上方側では、側壁34に誘導ブ
ロック132が固定されており、搬送ローラ対126か
ら送り出された印画紙40の搬送方向先端部に干渉する
ことで印画紙40を引出孔38へ誘導する。
【0130】さらに、上述したこれらのローラ52〜1
30の軸方向一端部は、側壁56の外側へ突出してお
り、側壁56の外側で無端ベルト134やギヤ列(図示
省略)により構成される回転力伝達機構によって機械的
に連結されており、上述したローラ76が回転すること
でローラ76を除いたローラ52〜130に連動して回
転するようになっている。
【0131】さらに、図3に示されるように、側壁56
の外側にはカバー136が設けられている。このカバー
136の内側には側壁56から突出したローラ52〜1
30の軸方向一端部が収容されている。
【0132】また、図3、詳細には図4に示されるよう
に、カバー136には有底円筒状のマグネット収容部1
38が側壁56とは反対側へ突出する如く形成されてい
る。
【0133】このマグネット収容部138は、ローラ7
6と略同軸的に形成されており、その内側には駆動力伝
達手段としての円柱形状の内部マグネット140が収容
されている。
【0134】内部マグネット140は軸芯を介して半径
方向の一方の側がN極で他方の側がS極となる極性を有
しており、ローラ76の軸方向一端部へ同軸的に固定さ
れている。
【0135】一方、カバー136の外側には、ローラ7
6と同軸の出力軸を有する搬送用駆動手段としてのモー
タ142が配置されている。
【0136】図6に示すように、モータ142はモータ
ドライバ142Aを介して電源(図示省略)へ接続され
ており、電源からの電力の供給によって出力軸を回転さ
せる。
【0137】また、モータドライバ142Aはフレーム
内に設けられた制御装置220に接続されており、制御
装置220はモータ142の回転を制御できるようにな
っている。
【0138】なお、制御装置220には、電源スイッ
チ、操作スイッチ、装置の状態を表示する表示装置等を
備えたコントロールパネル145が接続されている。
【0139】図4に示すように、モータ142の出力軸
には略有底円筒形状のマグネット保持台143が同軸的
且つ一体的に取り付けられている。
【0140】このマグネット保持台143はモータ14
2とは反対側の端部が開口した筒状でこの開口端側には
略円筒形状の外部マグネット144が同軸的且つ一体的
に固定されている。
【0141】この外部マグネット144は軸芯を介して
半径方向の一方の側がN極で他方の側がS極となる極性
を有している。
【0142】また、外部マグネット144の内径寸法は
マグネット収容部138の外径寸法よりも僅かに大き
く、マグネット収容部138が外部マグネット144の
内側に位置するように外部マグネット144が配置され
る。
【0143】したがって、この状態では、内部マグネッ
ト140の外周部と外部マグネット144の内周部とが
半径方向に沿い且つマグネット収容部138を介して対
向する。
【0144】図3に示すように、カートリッジ本体22
の底部にはポンプカバー146が固定されている。
【0145】ポンプカバー146は上壁部によって軸方
向上端部が閉止された円筒形状に形成されている。
【0146】このポンプカバー146の内側には自らの
軸の外周部に複数の羽根が形成されたインペラ148が
収容されている。
【0147】このインペラ148は軸方向上端部がポン
プカバー146の上壁部に回転自在に軸支されている。
【0148】インペラ148の側方では図示しない筒状
のインレットがポンプカバー146の内外を連通するよ
うにポンプカバー146に形成されており、インペラ1
48が所定方向へ回転すると、カートリッジ本体22内
に封入されや処理液20(図2参照)がこのインレット
からポンプカバー146内へ吸入される。
【0149】一方、ポンプカバー146には筒状のアウ
トレット150がポンプカバー146の内外を連通する
ようにポンプカバー146に形成されており、インペラ
148が所定方向へ回転すると、ポンプカバー146内
の処理液20がアウトレット150からポンプカバー1
46外へ排出される。
【0150】また、図3に示されるように、アウトレッ
ト150には、ホース152の一端が接続されている。
【0151】さらに、図1に示されるように、ホース1
52の他端は誘導壁114に設けられたチャンバ154
に接続されており、ホース152を通過した処理液20
はチャンバ154から誘導壁112と誘導壁114との
間を通過する印画紙40に処理液20を吹き付けられ
る。
【0152】また、図1に示されるように、インペラ1
48の下側にはカートリッジ本体22の底部にマグネッ
ト収容部156が形成されている。
【0153】このマグネット収容部156はインペラ1
48と同軸の有底円筒形状でその内側には円柱形状に形
成された内部マグネット158が収容されている。
【0154】内部マグネット158は軸芯を介して半径
方向の一方の側がN極で他方の側がS極となる極性を有
しており、インペラ148の軸方向下端部にインペラ1
48に対して同軸的且つ一体的に連結されている。
【0155】一方、カートリッジ本体22の下方では、
出力軸が上方へ延出されたモータ160がフレーム12
の内部に収容されている。
【0156】図6に示すように、モータ160はモータ
ドライバ163を介して電源(図示省略)へ接続されて
おり、電源からの電力の供給によって出力軸を回転させ
る。
【0157】また、モータドライバ163は制御装置2
20に接続されており、制御装置220はモータ160
の回転を制御できるようになっている。
【0158】図1に示すように、モータ160の出力軸
には略有底円筒形状のマグネット保持台161が同軸的
且つ一体的に取り付けられている。
【0159】このマグネット保持台161はモータ16
0とは反対側の端部が開口した筒状でこの開口端側には
略円筒形状の外部マグネット162が同軸的且つ一体的
に固定されている。
【0160】この外部マグネット162は軸芯を介して
半径方向の一方の側がN極で他方の側がS極となる極性
を有している。
【0161】また、外部マグネット162の内径寸法は
マグネット収容部156の外径寸法よりも僅かに大き
く、マグネット収容部156が外部マグネット162の
内側に位置するように外部マグネット162が配置され
る。
【0162】したがって、この状態では、内部マグネッ
ト158の外周部と外部マグネット162の内周部とが
半径方向に沿い且つマグネット収容部156を介して対
向する。
【0163】また、図3に示されるように、カートリッ
ジ本体22の底部には、ステンレスにより形成された加
熱板164が配置されている。
【0164】さらに、カートリッジ本体22の底部の下
方には加熱板164と対向するように、誘導コイル16
6が配置されている。
【0165】図6に示すように、誘導コイル166は高
周波電源167に接続されている。
【0166】誘導コイル166に高周波電流が流される
と周囲に交流磁界を形成し、加熱板164に誘導渦電流
が流れて加熱板164を加熱し、更に、カートリッジ本
体22内に封入された処理液20を加熱する。
【0167】高周波電源167は制御装置220に接続
されており、制御装置220は誘導コイル166に流す
電流を制御できるようになっている。
【0168】さらに、制御装置220には、処理カート
リッジ14に貯留されている処理液20の温度を検出す
る赤外線温度センサー168が接続されている。
【0169】図7に示すように、カートリッジ本体22
には、熱伝導率の高い材料(例えば、薄いステンレス
板、グラファイト、チッ化アルミニウム等、熱伝導率
(kcal/m・h・°C)が1.0以上の部材)で形
成された出力部としての窓174が設けられており、カ
ートリッジ本体22から少し離れた場所に配置された赤
外線温度センサー168で窓174の温度を計測するこ
とにより処理液20の温度を間接的に計測することがで
きる。
【0170】図2に示すように、フレーム12の上部に
は、処理カートリッジ14〜18を出し入れ可能とする
ドア190が設けられている。
【0171】また、処理カートリッジ18よりも印画紙
40の搬送方向下流側には、印画紙40を搬送する搬送
ローラ300、温風を吹き出すドライヤー302を備え
た乾燥部304が設けられている。
【0172】図6に示すように、搬送ローラ300を駆
動するモータ306はモータドライバ308を介して電
源(図示省略)へ接続されており、電源からの電力の供
給によって出力軸を回転させる。
【0173】また、モータドライバ308は制御装置2
20に接続されており、制御装置220はモータ306
の回転を制御できるようになっている。
【0174】なお、ドライヤー302も制御装置220
に接続されている。
【0175】なお、乾燥部304の処理カートリッジ1
8側には印画紙40を検知可能な赤外線センサー310
が設けられており、乾燥部304よりも印画紙40の搬
送方向下流側には乾燥された印画紙40をストックする
受け皿307が設けられている。
【0176】なお、赤外線センサー310は、制御装置
220に接続されている。
【0177】<実施の形態の作用、効果>次に、本実施
形態の感光材料処理装置8の作用並びに効果について説
明する。
【0178】コントロールパネル145からの処理スタ
ート信号が制御装置220に入ると、マガジン201に
収容された印画紙40が引き出されて電動カッター20
3で所定のサイズにカットされ、所定のサイズにカット
された印画紙40が搬送ローラ206で上方に搬送され
る。
【0179】一定速度で搬送される印画紙40には、光
走査装置204から出射された光ビーム212a、21
2b、及び212cが照射され、各色の画像データに応
じて印画紙40が露光され、カラー画像(潜像)が形成
される。
【0180】(自動現像装置10の動作)露光済み40
の印画紙40が プリンタ200の出口近傍に設けられ
た赤外線センサー207で検出されると、各処理カート
リッジ14〜18の各々に対応したモータ142が駆動
され、各モータ142の出力軸に設けられた外部マグネ
ット144が回転する。
【0181】ここで、上述したように、外部マグネット
144の内側にはマグネット収容部138を介して内部
マグネット140が設けられている。
【0182】外部マグネット144と内部マグネット1
40は共に軸芯を介して半径方向一方の側と他方の側と
で極性が異なるように形成されているため、外部マグネ
ット144と内部マグネットとの間には、磁気的な吸引
力と反発力が作用する。この磁気的な吸引力と反発力と
によって外部マグネット144が回転すると内部マグネ
ット140が自らの軸周りに回転する。
【0183】この内部マグネット140の回転力でロー
ラ76が回転し、更に、このローラ76に対して無端ベ
ルト134やギヤ列を介して連結されているローラ76
を除いた他のローラ52〜130が回転する。
【0184】このように、本実施の形態では、モータ1
42の駆動力が磁気的な吸引力及び反発力によって内部
マグネット140に伝達されることでローラ52〜13
0に回転力が付与されるため、モータ142とカートリ
ッジ本体22内部とを側壁56及びカバー136とによ
って確実に隔絶できる(換言すれば、確実に処理液20
をカートリッジ本体22内に封入でき、処理液20の漏
れを防止できる。)このため、発色現像液、漂白定着
液、及び水洗液等の処理液20がモータ142に付着す
ることがなく、これらの処理液20がモータ142に付
着することによる動作不良や故障を防止できる。
【0185】また、モータ142に防水構造等の特別な
構造を適用する必要がないため、モータ142のコスト
を安価にでき、ひいては本自動現像装置10の製造コス
トを安価にできる。
【0186】一方、このように、ローラ52〜130が
回転を開始した状態で予め画像が露光された印画紙40
が先ず処理カートリッジ14の引込孔36から処理カー
トリッジ14内に引き込まれる。
【0187】ここで、引込孔36に対応してブレード4
2がカートリッジ本体22に設けられており、ブレード
42が誘導ブロック44に密着していることで引込孔3
6を介したカートリッジ本体22内外の連通が遮断され
る。
【0188】しかしながら、ブレード42は弾性を有し
ており、しかも、ブレード42の上端側はカートリッジ
本体22の内方へ向けて湾曲している。
【0189】このため、印画紙40の搬送方向端部がブ
レード42を押圧することでブレード42が更に湾曲
し、引込孔36を介したカートリッジ本体22内外の連
通が再開放され、これによって、印画紙40がその搬送
方向側端部から処理カートリッジ14のカートリッジ本
体22内に引き込まれる。
【0190】カートリッジ本体22内に引き込まれた印
画紙40は、搬送ローラ対50のローラ52、54に挟
持されてカートリッジ本体22の下方側へ送り出される
と、更に、誘導ローラ68、搬送ローラ対74、及び搬
送ローラ対88によってカートリッジ本体22の下方側
へ印画紙40が送られて処理カートリッジ14に封入さ
れた処理液20(発色現像液)に印画紙40が浸漬され
る。
【0191】さらに、搬送ローラ対88から送り出され
た印画紙40は、誘導ブロック102の誘導面104に
よって印画紙40の搬送方向が上方へ変更され、搬送ロ
ーラ対106、118、誘導ローラ124によってカー
トリッジ本体22の上方へ印画紙40が搬送される。
【0192】さらに、搬送ローラ対126によって印画
紙40が引出孔38に送られる。
【0193】ここで、引出孔38の内周上端部にはブレ
ード46の上端部が密着しているため、引出孔38は閉
止されているが、ブレード46は弾性を有しており、し
かも、ブレード46の上端側はカートリッジ本体22の
外方へ向けて湾曲しているため、印画紙40の搬送方向
端部がブレード46を押圧することでブレード46が更
に湾曲して引出孔38が開放される。
【0194】これによって、印画紙40がその搬送方向
側端部から処理カートリッジ14の外側へ引き出され
る。
【0195】次いで、処理カートリッジ14の引出孔3
8から印画紙40は、処理カートリッジ14に隣接する
処理カートリッジ16の引込孔36から処理カートリッ
ジ14の場合と同様に処理カートリッジ16内に引き込
まれる。
【0196】処理カートリッジ16内に引き込まれた印
画紙40は、処理カートリッジ14内と同様に処理カー
トリッジ16内で搬送されつつ、処理液20(漂白定着
液)に浸漬された後に引出孔38から引き出される。
【0197】さらに、処理カートリッジ16の引出孔3
8から印画紙40は、処理カートリッジ16に隣接する
処理カートリッジ18の引込孔36から処理カートリッ
ジ14、16の場合と同様に処理カートリッジ18内に
引き込まれる。
【0198】処理カートリッジ18内に引き込まれた印
画紙40は、処理カートリッジ14、16内と同様に処
理カートリッジ18内で搬送されつつ、処理液20(水
洗液)に浸漬された後に引出孔38から引き出され、こ
のようにして、各処理液20での処理が終了する。
【0199】ここで、本実施の形態では、上記のように
印画紙40からのブレード42、46に押圧力が作用し
ない限り、ブレード42が引込孔36を介したカートリ
ッジ本体22内外の連通を遮断し、ブレード46が引出
孔38を介したカートリッジ本体22内外の連通を遮断
する。
【0200】このため、引込孔36及び引出孔38を介
した処理液20の漏れ等が防止できる。
【0201】これにより、処理カートリッジ14〜18
を自動現像装置10から取り外して処理カートリッジ1
4を持ち運んでも処理液20がこぼれることはない。 (自動現像装置10の撹拌系に関する動作)次に、本自
動現像装置10の撹拌系に関する動作を説明する。
【0202】本自動現像装置10では、ローラ駆動用の
モータ142が駆動すると共に撹拌用のモータ160が
駆動する。
【0203】モータ160が駆動されると、各モータ1
60の出力軸に設けられた外部マグネット162が回転
する。
【0204】ここで、上述したように、外部マグネット
162の内側にはマグネット収容部156を介して内部
マグネット158が設けられている。
【0205】外部マグネット162と内部マグネット1
58は共に軸芯を介して半径方向一方の側と他方の側と
で極性が異なるように形成されているため、外部マグネ
ット162と内部マグネットとの間には、磁気的な吸引
力と反発力が作用する。この磁気的な吸引力と反発力と
によって外部マグネット162が回転すると内部マグネ
ット158が自らの軸周りに回転する。
【0206】内部マグネット158が回転すると、内部
マグネット158に一体的且つ同軸的に固定されたイン
ペラ148が回転する。
【0207】インペラ148が回転すると、ポンプカバ
ー146のインレットから処理液20がポンプカバー1
46内に吸入される。
【0208】さらに、インペラ148によって吸入され
た処理液20は、インペラ148によってがアウトレッ
ト150側へ送給され、更に、アウトレット150から
ホース152を介してチャンバ154へ送られる。
【0209】チャンバ154へ送られた処理液20は誘
導壁112と誘導壁114の間を通過する印画紙40に
吹き付けられると共に、ポンプカバー146よりも上方
で処理液20が送られ、これにより処理液20が撹拌さ
れる。
【0210】このように、処理液20が撹拌されること
で、処理液20の温度や濃度、劣化度等が均一になり、
各処理液20で処理された印画紙40の画像の品質を安
定させることができる。
【0211】ここで、本実施の形態では、モータ160
の駆動力が磁気的な吸引力及び反発力によって内部マグ
ネット158に伝達されることでローラ52〜130に
回転力が付与されるため、モータ160とカートリッジ
本体22内部とを側壁56及びカバー136とによって
確実に隔絶できる(換言すれば、確実に処理液20をカ
ートリッジ本体22内に封入でき、処理液20の漏れを
防止できる)。
【0212】このため、発色現像液、漂白定着液、及び
水洗液等の処理液20がモータ160に付着することが
なく、これらの処理液20がモータ160に付着するこ
とによる動作不良や故障を防止できる。また、モータ1
60に防水構造等の特別な構造を適用する必要がないた
め、モータ160のコストを安価にでき、ひいては本自
動現像装置10の製造コストを安価にできる。 (印画紙40の乾燥)処理カートリッジ18から排出さ
れた印画紙40の先端が赤外線センサー310で検出さ
れると、搬送ローラ300が駆動されると共にドライヤ
ー302より温風が吹き出され、搬送ローラ300で搬
送される印画紙40に温風が吹き付けられて印画紙40
の乾燥が行われる。
【0213】なお、乾燥した印画紙40は、受け皿30
7に排出される。また、印画紙40の後端が赤外線セン
サー310で検出されると、搬送ローラ300及びドラ
イヤー302の作動が停止する。 (処理が進行した際の動作)ところで、印画紙40の処
理を行うと、処理量(処理面積)に応じて処理液(発色
現像液、漂白定着液、及び水洗液)20が劣化する。
【0214】本実施形態の感光材料処理装置8では、印
画紙40の処理量(処理面積)は、予め制御装置220
に記憶させておいた印画紙40の幅と、印画紙40の搬
送速度、及び赤外線センサー207(または310)で
検出可能な印画紙40の通過時間等から計算して求める
ことができる。即ち、制御装置220と赤外線センサー
207(または310)とで、処理量検出手段が構成さ
れている。
【0215】そこで、この感光材料処理装置8では、劣
化した処理液20で印画紙40を処理した場合であって
も、新しい処理液20で処理した場合と同様の画像品質
が得られるように、印画紙40の処理条件を変更する。
【0216】処理条件の変更としては、例えば、光走査
装置204のレーザーダイオード214a、14b及び
14cの出力を増す、処理カートリッジ14〜18にお
いて印画紙40の搬送速度を遅くする、処理液20の温
度を上げる、撹拌強度を上げる等があり、これらの内の
少なくとも一つを実施することにより、劣化した処理液
20でも新しい処理液20で処理した時と同様の画像品
質が得られる。
【0217】具体的には、制御装置220に印画紙40
の処理量(処理液20の劣化度合い)に応じた処理条件
(露光強度、搬送速度、処理液温度、撹拌強度等)を予
め記憶しておき、印画紙40の処理量に応じて処理条件
を自動的に変更すれば、劣化した処理液20であって
も、一定期間は新しい処理液20で処理した時と同様の
画像品質が得られる。
【0218】なお、赤外線温度センサー168、加熱板
164、誘導コイル166、高周波電源167及び制御
装置220によって本発明の温調手段が構成されてい
る。また、制御手段200は、本発明の露光制御手段、
搬送制御手段、温調制御手段、撹拌制御手段に相当する
ものである。
【0219】制御装置220は、処理液20の性能が限
界に来る直前、即ち、予め設定した処理量に達したら、
コントロールパネル145に処理カートリッジ14〜1
8の交換を促すメッセージを表示させることもでき、次
の処理カートリッジ交換までに処理可能な印画紙40の
枚数等を処理のコントロールパネル145に表示させる
こともできる。
【0220】また、カラー画像の場合、処理液20の劣
化により各色の画像濃度、即ち、カラーバランスが崩れ
る場合が考えられる。このような場合には、カラーバラ
ンスを保つように、レーザーダイオード214a、14
b及び14cの各々の出力を個別に変更すれば良い。こ
の場合には、制御装置220に、処理量(処理液20の
劣化度合い)に応じたレーザーダイオード214a、1
4b及び14cの各々の出力を記憶しておき、処理量に
応じてレーザーダイオード214a、14b及び14c
の各々の出力を変更すれば良い。 (処理カートリッジ14〜18の効果)ところで、上述
したように、処理液20は引込孔36や引出孔38等か
らこぼれたり漏れたりすることなく、確実に各処理カー
トリッジ14〜18に封入される。
【0221】このため、処理カートリッジ14〜18を
フレーム12から取り外して容易に持ち運ぶことができ
る。
【0222】これにより、例えば、フレーム12が載置
されている場所(すなわち、印画紙40の処理を行なう
場所)から別の場所へ処理カートリッジ14〜18を持
ち運び、例えば、カートリッジ回収センターのような専
用の場所で処理液20の交換や搬送ローラ対50〜12
6等の点検、修理等を行なうことができる。
【0223】これにより、処理液20の交換や搬送ロー
ラ対50〜126等の点検、修理等によってフレーム1
2が載置されている場所(すなわち、印画紙40の処理
を行なう場所)に処理液20がこぼれるようなことはな
く、フレーム12が載置されている場所の清潔さを確
保、維持できる。
【0224】また、上記のように処理液20は処理カー
トリッジ14〜20に封入されているため、フレーム1
2が載置されている場所における処理液20の交換は、
実質的に劣化した処理液20を封入した処理カートリッ
ジ14〜20から新たな処理液20を封入した処理カー
トリッジ14〜20への交換となる。
【0225】このように、処理液20の交換作業が処理
カートリッジ14〜20の交換作業に置き換えられるこ
とで作業が容易になるため、作業効率が向上する。
【0226】しかも、処理カートリッジ14〜20の交
換作業後には印画紙40の処理を再開できるため、印画
紙40の処理効率も向上する。
【0227】<第2の実施形態>次に、本発明の感光材
料処理装置8の第2の実施形態を図8乃至図10にした
がって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には
同一符号を付し、その説明は省略する。
【0228】図8に示すように、本実施形態では、カー
トリッジ本体22の内部に、サーミスタ、熱電対等の温
度センサー400と、電気ヒーター402が設けられて
いる。
【0229】図9に示すように、カートリッジ本体22
には、温度センサー400と接続される一対の接触子4
04を備えたコンセント406が取り付けられている。
【0230】このコンセント406には、制御装置22
0からの配線408に接続された一対の端子410を備
えたプラグ412が差し込まれるようになっている。
【0231】このコンセント406にプラグ412を差
し込むことによって温度センサー400と制御装置22
0が電気的に接続される。
【0232】図10に示すように、カートリッジ本体2
2には、電気ヒーター402と接続される一対の接触子
414を備えたコンセント416が取り付けられてい
る。
【0233】このコンセント416には、制御装置22
0からの配線418に接続された一対の端子420を備
えたプラグ422が差し込まれるようになっている。
【0234】このコンセント416にプラグ422を差
し込むことによって電気ヒーター402と制御装置22
0が電気的に接続される。
【0235】制御装置220は、温度センサー400に
よって処理液20の温度を直接測定し、温度計測値に基
づいて電気ヒーター402に印加する電圧を調整し、処
理液20の温度を調整することができる。
【0236】<第3の実施形態>次に、本発明の感光材
料処理装置8の第3の実施形態を図11にしたがって説
明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号
を付し、その説明は省略する。
【0237】図11に示すように、本実施形態では、カ
ートリッジ本体22の底面に、電気ヒータ402と接続
される一対の電極424が取り付けられている。
【0238】一方、フレーム12には、カートリッジ本
体22を搭載する部分の上面に、上記一対の電極424
に接触可能な一対の接触子426が設けられている。
【0239】この接触子426は、制御装置220(図
示せず)からの配線428に接続されている。
【0240】本実施形態では、カートリッジ本体22を
装置内に装着するのみで電気ヒータ402と制御装置2
20とを電気的に接続することができ、第2の実施形態
のようにプラグ422をコンセント416に差し込む必
要が無い。
【0241】なお、図示は省略するが、温度センサー4
00と制御装置220も同様の構成を採用することで簡
単に電気的な接続を行える。
【0242】<第4の実施形態>次に、本発明の感光材
料処理装置8の第4の実施形態を図12にしたがって説
明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号
を付し、その説明は省略する。
【0243】図12に示すように、フレーム12側に
は、制御装置220で制御される赤外線ヒータ430
が、カートリッジ本体22とは接触しない位置に設けら
れている。
【0244】赤外線ヒータ430としては、波長250
0nm〜25000nmの遠赤外線を放射するものが好
ましい。
【0245】本実施形態では、赤外線ヒータ430から
の赤外線で、カートリッジ本体22の底面を非接触で加
熱し、これにより内部の処理液20が加熱される。
【0246】なお、処理液20を素早く加熱するため
に、カートリッジ本体22の赤外線の照射される部分
(本実施形態では底面)を金属等の熱伝導率の高い部材
で形成することが好ましい。
【0247】<第5の実施形態>次に、本発明の感光材
料処理装置8の第5の実施形態を図13にしたがって説
明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号
を付し、その説明は省略する。
【0248】図13に示すように、フレーム12側に
は、マイクロ波を発生するマグネトロン432、マイク
ロ波をカートリッジ本体22の処理液20に向けて放出
させる導波管434、高圧トランス436、制御装置2
20で制御されるインバーター電源438等が設けられ
ている。
【0249】本実施形態では、電子レンジと同様に、マ
グネトロン432から発生したマイクロ波で、液体であ
る処理液20を加熱することができる。 <その他の実施形態>なお、上記実施形態では、各処理
カートリッジ14〜18毎にモータ142やモータ16
0を設けた構成であったが、例えば、各処理カートリッ
ジ14〜18毎に設けられた外部マグネット144をギ
ヤ列等で機械的に連結し、1個のモータ142の駆動力
で全ての外部マグネット144を回転させる構成として
もよい(モータ160及び外部マグネット162に関し
ても同様である)。
【0250】また、カートリッジ本体22に印画紙搬送
用のモータが設けられていても良く、撹拌用のモータが
設けられていても良い。
【0251】また、上記実施形態では、カラー写真用の
印画紙40を感光材料としたが、感光材料は光によりそ
の表面等に画像(潜像を含む)が形成される構成であれ
ば、その態様に限定されるものではない。
【0252】したがって、印画紙40以外にも、白黒写
真用の印画紙やフィルム、カラー写真用のフィルム、リ
バーサルフィルムやリバーサルペーパ、X線写真用のフ
ィルム、印刷リスフィルム等のあらゆる感光材料を適用
できる。
【0253】また、処理液20に関しても同様であり、
処理液20は用いる感光材料の種類によってそれぞれ異
なることは言うまでもない。
【0254】また、上記実施形態では、印画紙40の露
光にレーザーダイオード214a、14b及び14cを
用いたが、本発明はこれに限らず、発光ダイオード、C
RT等の他の光源を用いても良い。
【0255】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の感光材料
処理カートリッジ、及び感光材料処理装置によれば、感
光材料を処理する場所やその周囲に処理液がこぼれたり
飛散することがなく、また、安定した仕上がり品質が得
られる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る感光材料処理
装置に用いる感光材料処理カートリッジの構成の概略を
示す正面断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る感光材料処理
装置の構成の概略を示す正面断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る感光材料処理
装置の構成の概略を示す側面断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る感光材料処理
装置の搬送用駆動手段の構成を示す拡大側面断面図であ
る。
【図5】光走査装置の概略構成を示す斜視図である。
【図6】制御装置及びこれに連結される電気系を示すブ
ロック図である。
【図7】処理カートリッジ及び赤外線センサーの斜視図
である。
【図8】第2の実施形態に係る感光材料処理装置の構成
の概略を示す側面断面図である。
【図9】温度センサー付近の拡大断面図である。
【図10】電気ヒーター付近の拡大断面図である。
【図11】第3の実施形態に係る感光材料処理装置の電
気ヒーター付近の拡大断面図である。
【図12】第4の実施形態に係る感光材料処理装置の構
成の概略を示す側面断面図である。
【図13】第5の実施形態に係る感光材料処理装置の構
成の概略を示す側面断面図である。
【符号の説明】
8 感光材料処理装置 20 処理液 22 カートリッジ本体 50 搬送ローラ対(搬送手段) 74 搬送ローラ対(搬送手段) 88 搬送ローラ対(搬送手段) 106 搬送ローラ対(搬送手段) 118 搬送ローラ対(搬送手段) 126 搬送ローラ対(搬送手段) 142 モータ(搬送用駆動手段) 164 加熱板(加熱手段) 166 誘導コイル(加熱手段) 167 高周波電源(加熱手段) 174 窓(出力部) 220 制御装置 402 電気ヒーター(加熱手段) 400 温度センサー(出力部) 430 赤外線ヒーター(加熱手段) 432 マグネトロン(マイクロ波発生手段、加熱手
段) 436 高圧トランス(マイクロ波発生手段、加熱手
段) 438 インバータ電源(マイクロ波発生手段、加熱
手段)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料に付着して当該感光材料を処理
    する処理液を封入すると共に、所定の装着位置へ着脱可
    能で且つ前記装着位置から取り外した状態で持ち運び可
    能なカートリッジ本体と、 前記処理液と共に前記カートリッジ本体の内部に封入さ
    れ、前記カートリッジ本体の内部若しくは外部に設けら
    れた搬送用駆動手段からの駆動力を直接或いは間接的に
    受けることで前記感光材料を前記カートリッジ本体内で
    搬送する搬送手段と、 前記カートリッジ本体に設けられ前記処理液を加熱する
    加熱手段と、 を有することを特徴とする感光材料処理カートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記処理液の温度または温度情報を前記
    カートリッジ本体の外部に出力する出力部を設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載の感光材料処理カートリッ
    ジ。
  3. 【請求項3】 前記出力部は、熱伝導率(kcal/m
    ・h・°C)が1.0以上の部材で形成されていること
    を特徴とする請求項2に記載の感光材料処理カートリッ
    ジ。
  4. 【請求項4】 前記出力部は、前記処理液の温度を計測
    し、計測した温度を電気信号に変換可能な温度センサー
    を有することを特徴とする請求項2に記載の感光材料処
    理カートリッジ。
  5. 【請求項5】 感光材料に付着して当該感光材料を処理
    する処理液を封入すると共に、所定の装着位置へ着脱可
    能で且つ前記装着位置から取り外した状態で持ち運び可
    能なカートリッジ本体と、 前記処理液と共に前記カートリッジ本体の内部に封入さ
    れ、前記カートリッジ本体の内部若しくは外部に設けら
    れた搬送用駆動手段からの駆動力を直接或いは間接的に
    受けることで前記感光材料を前記カートリッジ本体内で
    搬送する搬送手段と、 前記カートリッジ本体を装着する装着部を備えた装置本
    体と、 前記装着部に装着された前記カートリッジ本体の内部に
    封入された前記処理液を加熱する加熱手段と、 を有することを特徴とする感光材料処理装置。
  6. 【請求項6】前記処理液の温度を検出する温度センサー
    と、 前記温度センサーによる温度検出結果に基づいて前記加
    熱手段を制御する制御手段と、 を有することを特徴とする請求項5に記載の感光材料処
    理装置。
  7. 【請求項7】前記加熱手段は、前記カートリッジ本体に
    接触して熱を伝達するヒータであることを特徴とする請
    求項5または請求項6に記載の感光材料処理装置。
  8. 【請求項8】前記加熱手段は、前記処理液を加熱するマ
    イクロ波を発生するマイクロ波発生手段であることを特
    徴とする請求項5または請求項6に記載の感光材料処理
    装置。
  9. 【請求項9】前記加熱手段は、電磁誘導加熱により前記
    カートリッジ本体を加熱することを特徴とする請求項5
    または請求項6に記載の感光材料処理装置。
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