JP2002323494A - マイクロアレイ作製装置 - Google Patents

マイクロアレイ作製装置

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JP2002323494A
JP2002323494A JP2001129547A JP2001129547A JP2002323494A JP 2002323494 A JP2002323494 A JP 2002323494A JP 2001129547 A JP2001129547 A JP 2001129547A JP 2001129547 A JP2001129547 A JP 2001129547A JP 2002323494 A JP2002323494 A JP 2002323494A
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JP
Japan
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head
solution
axis
needle
substrate
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Application number
JP2001129547A
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English (en)
Inventor
Akihiro Iimura
彰浩 飯村
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THK Co Ltd
Original Assignee
THK Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッドを効率良く乾燥することができるマイ
クロアレイ作製装置を提供する。 【解決手段】 マイクロアレイ作製装置は、生体試料を
含む溶液を貯える溶液貯留部74と、複数枚の基板3を
配列し得る作業台4と、溶液貯留部74から溶液を取り
入れて保持し、基板3上に溶液のスポットを形成するた
めのヘッド51と、ヘッド51の洗浄等が行われる洗浄
・乾燥施工部71,72,73と、ヘッド51を搬送す
る搬送手段6,75とを備える。乾燥部73はヘッド5
1が装入される乾燥槽111を有する。該乾燥槽111
の互いに対向する両壁111a,111aには、壁面に
対して斜めにエアー等の気体を噴出するノズル112が
設けられる。前記両壁111a,111aと交差する、
流れの下流側の壁には排気口116が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DNA断片やオリ
ゴヌクレオチド等の生体試料を基板上に多数配列させる
マイクロアレイ作製装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、多彩な生物の全遺伝子機能を効率
的に解析するための技術開発が進んでいる。DNAマイ
クロアレイ(すなわちDNAチップ)は、スライドガラ
スやシリコンの基板にDNA断片等を含むスポットを多
数整列させたものであり、遺伝子の発現や変異、多様性
などの解析に非常に有効である。
【0003】一般的な基板の大きさは1〜数十cm
2で、この領域に数千〜数十万種のDNA断片のスポッ
トが整列されている。基板上のDNA断片は、相補性を
有する蛍光標識DNAを用いて調べられる。基板上のD
NA断片と蛍光標識DNAとでハイブリタイゼーション
が生じると蛍光が発する。この蛍光が生じるスポットを
蛍光スキャナ等で検出し、蛍光イメージを解析すること
で遺伝子の発現や変異、多様性などを解析することがで
きる。
【0004】このDNAマイクロアレイの技術を発展さ
せるためには、基板上に密集したDNA断片のスポット
を配列させるマイクロアレイ作製装置が必要になる。
【0005】特表平10−503841号公報には、あ
らかじめ調整したDNA断片を基板に配列するマイクロ
アレイ作製装置が開示されている。この装置は、細長い
一対の部材間に形成された開放毛管流路に試料を保持す
るとともに、細長い一対の部材で構成されるヘッドの先
端を基板に軽く打ち付けることにより、基板上にスポッ
トを形成している。
【0006】マイクロアレイ作製装置の性能としては、
多種のDNAサンプルを数十ミクロンから数百ミクロン
のサイズで定められた位置に定量的にスポットできる性
能が求められる。また、多数のレプリカを作製するため
に素早くマイクロアレイを作製できる性能が求められ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようなマイクロア
レイ作製装置にあっては、スポットの形成作業を終えた
ヘッドに種類の異なる次の溶液を保持させる際、前の溶
液が混濁しないようにヘッドを洗浄・乾燥する必要があ
る。洗浄液が付着したヘッドを乾燥させるのには時間が
かかるので、マイクロアレイ作製用ヘッドを効率良く乾
燥することが望まれている。
【0008】そこで、本発明は、ヘッドを効率良く乾燥
することができるマイクロアレイ作製装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以下、本発明について説
明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図
面の参照番号を括弧書きにて付記するが、それにより、
本発明が図示の形態に限定されるものでない。
【0010】上記課題を解決するために、本発明者は、
乾燥槽の互いに対向する両壁に壁面に対して斜めにエア
ー等の気体を噴出するノズルを設け、両壁と交差する、
流れの下流側の壁に排気口を設け、乾燥槽にエアーの流
れが生ずるようにした。
【0011】すなわち、請求項1の発明は、生体試料を
含む溶液を貯える溶液貯留部(74)と、複数枚の基板
(3)を配列し得る作業台(4)と、前記溶液貯留部
(74)から前記溶液を取り入れて保持し、前記基板
(3)上に溶液のスポットを形成するための保持手段
(51)と、前記保持手段(51)の洗浄等が行われる
洗浄・乾燥施工部(71,72,73)と、前記保持手
段(51)を前記溶液貯留部(74)、前記作業台
(4)及び前記洗浄・乾燥施工部(71,72,73)
を含む領域において搬送し且つ二次元座標を与える搬送
手段(6,75)とを備え、前記洗浄・乾燥施工部(7
1,72,73)は、前記保持手段(51)が装入され
る乾燥槽(111)を有し、該乾燥槽(111)の互い
に対向する両壁(111a,111a)には、壁面に対
して斜めにエアー等の気体を噴出するノズル(112)
が設けられ、前記両壁(111a,111a)と交差す
る、流れの下流側の壁には排気口(116)が設けられ
ることを特徴とするマイクロアレイ作製装置により、上
述した課題を解決した。
【0012】エアーの噴出の流れを壁面に対して斜めに
し、且つ流れの下流側に排気口を設けることにより、乾
燥槽内に方向性を有するエアーの流れが生じ、エアーに
よって保持手段の表面から吹き飛ばされた溶液混じりの
洗浄液がこの流れに乗って全て乾燥槽外に排出される。
したがって、洗浄液の再付着が防止される。これに対し
て、排気口を設けずに保持手段に対してエアーを単に噴
射するだけでは、エアーと共に飛び散った残留洗浄液が
乾燥槽の壁面で跳ね返る等し、保持手段に残留洗浄液が
再付着する可能性がある。これにより、乾燥が効率良く
行われないのみならず、次の異種溶液を保持手段に保持
させる際、再付着した洗浄液により新たな溶液が混濁し
てしまうという不都合が生じるおそれがある。
【0013】なお、保持手段には、本実施形態に記載の
ような溶液を保持する液溜め部、及び液溜め部から突出
し、基板にスポットを配置する配置部(例えばピン又は
ニードル)で構成される方式の他、ペンのように互いに
距離を開けて設けられた細長い一対の部材間に形成され
た開放毛管流路に試料を保持し、細長い一対の部材の先
端を基板に機械的に当接させるペン方式、インクジェッ
トプリンターの原理を利用したインクジェット方式、毛
細管によるキャビラリー方式等も採用しうる。
【0014】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
のマイクロアレイ作製装置において、前記保持手段(5
1)は、互いに平行にして縦横に配列され、先端が基板
に接触することで溶液を基板に配置する複数の配置部
(53)を有することを特徴とする。
【0015】本発明は配置部が互いに平行にして縦横に
配列されている場合に好適に用いることができる。エア
ーの噴出の流れを壁面に対して斜めにすることで、直交
させる場合に比べ、壁面側からみて影になっているとこ
ろにもエアーが届きやすくなる。したがって、配置部を
満遍なく乾燥させることができる。
【0016】さらに、請求項3の発明は、請求項1又は
2に記載のマイクロアレイ作製装置において、前記両壁
(111a,111a)と各ノズル(112)の気体を
噴出する方向の交わる角度を略45度とすることを特徴
とする。
【0017】壁面と各ノズルのエアーを噴出する方向の
交わる角度を略45度としたのは以下の理由による。乾
燥槽内にエアーの流れを生じさせるためには壁面に対し
て鋭角の小さな角度でエアーを噴出するのが望ましい。
しかし、エアーの噴出角度が小さな角度になればなるほ
ど、奥側にある保持手段にエアーが届かなくなり、これ
を避けるために乾燥槽が大きくなってしまうという問題
が生じる。乾燥槽内にエアーの流れを生じさせること、
及び乾燥槽を適度な大きさにすることの双方を考慮する
と、壁面と各ノズルのエアーを噴出する方向の交わる角
度を略45度とするのが望ましい。
【0018】さらに、請求項4の発明は、請求項1ない
し3いずれかに記載のマイクロアレイ作製装置におい
て、前記排気口(116)を通じて気体を吸引する吸引
手段が設けられることを特徴とする。吸引手段には、送
風機、真空ポンプ等を用いることができる。
【0019】この発明によれば、乾燥槽内により効果的
にエアーの流れを生じさせることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の一
実施形態におけるマイクロアレイ作製装置を説明する。
図1は本実施形態のマイクロアレイ作製装置を示す平面
図、図2は図1におけるII−II線方向から見たこの装置
の正面図、図3は図2におけるIII−III線方向から見た
この装置の右側面図、図4は図2におけるIV−IV線方向
から見たこの装置の左側面図、図5は図1におけるV−
V線方向から見たこの装置の断面図である。
【0021】この装置は、スライドガラスやシリコン等
からなる基板に、あらかじめ調整したDNA断片やオリ
ゴヌクレオチド等の生体試料の溶液のスポットを多数配
列する。一般的な基板の大きさは1〜数十cm2で、こ
の領域に数千〜数十万種のDNA断片のスポットを配列
する。スポットの径は例えば数十ミクロンから数百ミク
ロンのサイズを有する。
【0022】図1に示すように、マイクロアレイ作製装
置は二つの領域を有する。一つは、溶液を保持するマイ
クロアレイ作製用ヘッド51(以下単にヘッドという)
を基板に打ち付け、基板上に生体試料の溶液のスポット
を配列させるスタンピング領域1である。もう一つはス
ポットを形成した後のヘッド51を洗浄し、洗浄したヘ
ッド51に種類の異なる次の溶液を保持させる洗浄領域
2である。ヘッドの構成については後述する。
【0023】まず、スタンピング領域について説明す
る。作業台4上には多数の基板3…がマトリクス状に載
置される。この実施形態では、縦に4列、横に12列合
計48の区分に基板3…が載置されている。基板3の枚
数は作製されるレプリカの数に応じて種々変更されう
る。基板3はスライドガラスやシリコン等からなり、基
板3の表面には生体試料を付着できるように表面処理が
なされている。
【0024】作業台4には各基板に対応して吸引孔が開
口されるとともに、不図示の真空装置の管路がこの吸引
孔に接続されている。真空装置を作動することにより、
吸引口から空気が吸引され、基板3…が作業台に固定さ
れる。
【0025】作業台4の一画には、試験的にマイクロア
レイを作製するための2枚の基板又はダミー基板が載置
されるテスト台5が設けられる。溶液を保持したヘッド
51のニードルをいきなり基板3に打ち付けると、溶液
が付きすぎた状態でニードルを打ち付けることになる。
これを避けるために、テスト台5上の基板3にニードル
を打ち付け、ニードルに付きすぎた溶液が落とされる。
【0026】作業台4上にはヘッド51を搬送し、ヘッ
ド51に二次元座標を与える第2の搬送手段としてのX
Y2軸搬送機構6が取り付けられる。このXY2軸搬送
機構6は、基板3上に微少スポットを定められた位置に
形成できるように、ヘッド51を前回打ち付けた位置よ
りも例えば数百ミクロンX方向又はY方向にずらして位
置決めする。また、このXY2軸搬送機構6は後述する
受け渡し位置104までヘッド51を受け取りにいき、
スポットの形成が終了した後のヘッド51を再び受け渡
し位置104まで搬送する。
【0027】図1及び図4に示すように、XY2軸搬送
機構6は、X軸搬送機構6XとY軸搬送機構6Yとから
構成される。X軸移動機構6XはX軸方向に延設された
長手固定フレーム8と、この固定フレームにX軸方向に
伸長して装着されたレール9,9及び該レール9,9に
対して移動自在に組まれたスライダ10,10からなる
リニアガイドと、このリニアガイドによって案内される
テーブル11と、該テーブル11を駆動するリニアモー
タ12とを備える。該リニアモータ12は、X軸方向に
延在する二次側としてのマグネット12aと、テーブル
11の裏側にマグネット12aに対向して取り付けられ
た一次側としてのコイル12bとからなる。X軸搬送機
構6Xの、基板を挟んで反対側にはX軸方向に延設され
た長手固定フレーム13と、固定フレーム13にX軸方
向に伸長して装着されたレール14及び該レール14に
対して移動自在に組み込まれたスライダ15からなるリ
ニアガイドが設けられる。
【0028】図1及び図2に示すように、Y軸駆動機構
6Yは、X軸駆動機構6Xによって駆動されるテーブル
11とスライダ15との間に架設された長手可動フレー
ム17と、この可動フレーム17にX軸方向に伸長して
装着されたレール18,18及び該レール18,18に
対して移動自在に組み込まれたスライダ19,19から
なるリニアガイドと、このリニアガイドによって案内さ
れるテーブル20と、該テーブル20を駆動するリニア
モータ21とを備える。該リニアモータ21は、Y軸方
向に延在する二次側としてのマグネット21aと、テー
ブル20の裏側に該マグネット21aに対向して取り付
けられた一次側としてのコイル21bとからなる。
【0029】XY2軸搬送機構6には、移動手段として
のZ軸駆動機構23が支持される。このZ軸駆動機構2
3が上記X軸及びY軸に直交するZ軸方向、すなわち基
板3に対して近接・離間する方向にヘッド51を移動す
る。Z軸駆動機構23は、ヘッド51全体を昇降させる
ためにZ1軸駆動機構23Z1を有し、ヘッド51の液
溜め部材からニードルを突出させるためにZ2軸駆動機
構23Z2を有する。
【0030】Z1軸駆動機構23Z1は、送りねじ及び
電動モータを用いてスライダを移動させる電動アクチュ
エータからなる。この電動アクチュエータは、図6に示
すように、高剛性なU字形断面形状のアウタレール31
と、該アウタレール31内に往復運動自在に組まれたス
ライダ32とを備える。スライダ32の中央にはナット
が一体に設けられ、スライダ32の両側面とアウタレー
ル31の内側面との間には循環可能な複数のボール33
…が設けられている。この電動アクチュエータはスライ
ダ32に作用するあらゆる方向に対して等しい定格荷重
を有するので、オーバーハング状態でスライダにヘッド
51等が取り付く、Z軸方向の駆動機構として好適に用
いられる。
【0031】Z1軸駆動機構23Z1を構成する電動ア
クチュエータについて詳細に説明する。電動アクチュエ
アータは、アウタレール31と、このアウタレール31
に直線運動自在に案内されるスライダ32と、このスラ
イダ32に設けられ、ねじ軸に螺合するナット35と、
アウタレール31の長手方向の両端に回転自在に支持さ
れたねじ軸34を有する。アウタレール31の一端には
図示しない電動モータが取り付けられる。電動モータの
出力軸は継ぎ手を介してねじ軸34に連結される。
【0032】アウタレール31は断面コ字形状で、その
上面には凹所31aを挟んで互いに対向するように平行
に延びる一対の突堤36,36が設けられる。突堤3
6,36の内側面には、凹溝37,37が全長にわたっ
て刻設されており、各凹溝37の上下角部に、2条のボ
ール転走溝38,38が形成されている。
【0033】スライダ32は、ブロック本体32aと、
ブロック本体32aの両端面に取付けられるエンドプレ
ート32bとから構成されている。このスライダ32
は、アウタレール31上面の凹所31aに挿入され、転
動体としてのボール33…を介して突堤36,36間に
挟み込まれるように支持されている。
【0034】ブロック本体32aの両側面にはアウタレ
ール31のボール転走溝38に対向する負荷転走溝が刻
設されている。互いに対向するボール転走溝38と各負
荷転走溝の間には複数のボール33…が転がり運動可能
に介在されている。また、ブロック本体32aには、負
荷域を転がるボールを戻すためのボール逃げ孔が負荷転
走溝に平行に形成されている。また、ブロック本体32
aの両側に設けられるエンドプレート32bには、負荷
域のボール33…を掬い上げ、再度負荷領域に循環させ
るためのリターン通路が設けられている。
【0035】ブロック本体32aの中央には、ねじ軸3
4に螺合するナットが設けられる。ナットには、ねじ軸
34に形成した螺旋状のボール転走溝に対応する螺旋状
の負荷転走溝が形成される。この螺旋状のボール転走溝
と負荷転走溝との間にも複数の転動体としてのボールが
転がり運動自在に介在されている。ナットには、負荷域
を転がり運動するボールを循環させるリターンチューブ
が設けられる。
【0036】図1、図2及び図5に示すように、Z1軸
駆動機構23Z1のスライダには、テーブル41が取り
付けられ、このテーブル41にZ2軸移動機構23Z2
が取り付けられている。Z2軸駆動機構23Z2は、Z
1軸駆動機構23Z1と同様な構成を有する電動アクチ
ュエータからなり、Z1軸駆動機構23Z1よりも小型
化されている。このZ2軸移動機構23Z2のスライダ
にはヘッド51のニードルを昇降させるためのL形アー
ム42が取り付けられる。L形アーム42は図示しない
エアシリンダによってヘッド51に差し込み可能にされ
ている(図7参照)。L形アーム42の先端をヘッド5
1に差し込み、この差し込んだL形アーム42をZ2軸
移動機構23Z2によって降下させることによってヘッ
ド51の液溜め部材からニードルが突出する。
【0037】Z1軸駆動機構23Z1のテーブル41に
は、ヘッド51の姿勢を変化させる姿勢変化手段として
のΘ軸回転機構43が取り付けられる。このΘ軸回転機
構43はヘッド51を水平面内で旋回させる。Θ軸回転
機構43は、テーブル41に取り付けられた電動モータ
44と、テーブル41にZ軸周りにおいて回転自在に支
持された略円筒状のチャック部45とを備える。チャッ
ク部45は電動モータ44に継ぎ手を介して連結されて
いる。このチャック部45がヘッド51を着脱自在に把
持する。
【0038】図7はチャック部45及びヘッド51を示
す。図中(A)に示すように、チャック部45の下部に
はヘッド51に嵌合する嵌合凸部45aが形成され、こ
の凸部45aには円周方向に等間隔を開けて回転自在な
爪46…が設けられる。この爪46…は図示しないエア
シリンダによって回動される。チャック部45の嵌合凸
部45aをヘッド51の嵌合凹部51aに挿入し、爪4
6…を側方に飛び出すように同時に開けると、爪46…
がヘッド51の嵌合凹部51aに設けたピン51bに引
っ掛ける。これにより、チャック部45がヘッド51を
把持する。また、爪46…を内側に閉じると、爪46…
とピン51bとの係合が解除され、チャック部45から
ヘッド51が取り外される。また、ヘッド51の上面に
はチャック部45に対してヘッド51を位置決めできる
ように複数の位置決め用テーパピン51c…が設けられ
ている。
【0039】図7中(B)は、L形アーム42の先端が
ヘッド51に差し込まれた状態を示す。差し込んだL形
アーム42をZ2軸移動機構23Z2によって降下させ
ることによってヘッド51の液溜め部材52からニード
ル53が突出する。
【0040】図2に示すように、作業台4には下方から
ヘッド51の姿勢及び位置を検知する検知手段としての
撮影素子67(例えばCCDカメラ)が設けられる。付
け替えられたヘッド51は最初にこの撮影素子67の上
方に搬送される。ヘッド51にはその位置を表示するマ
ークが張り付けられ、撮影素子67はこのマークを検知
する。撮影素子67が検知したヘッド51の姿勢及び位
置の情報は制御手段としての制御装置に入力される。制
御装置はヘッド51の姿勢及び位置の情報に基づき、ヘ
ッド51を付け替えても常に一定の姿勢及び位置を保つ
ように、姿勢手段としてのΘ軸回転機構43及びXY2
軸搬送機構6を操作する。
【0041】制御装置がΘ軸回転機構43を操作し、ヘ
ッド51をZ軸回りに回転することでヘッド51の姿勢
が変化する。また、制御装置がXY2軸搬送機構6を操
作し、ヘッド51をZ軸回りに回転することでヘッド5
1の位置が変化する。このように、付け替えたヘッド5
1の姿勢及び位置を付け替える前のヘッド51と同じ姿
勢及び位置に補正することによって、基板3上に正確に
溶液のスポットを形成することができる。なお、Θ軸回
転機構43には電動モータ44の回転角度を検出する角
度検出手段としてのエンコーダが設けられる。Θ軸回転
機構43が所定の角度回転するように電動モータ44の
回転角度がフィードバック制御される。
【0042】また、XY2軸搬送機構6には、基板3に
対して決められた位置にスポットを形成できるように、
作業台4に取り付けた基板3の位置を検知する基板撮影
素子68(例えばCCDカメラ)、及び基板上に形成さ
れるスポットの状況を検知するスポット撮影素子69
(例えばCCDカメラ)が設けられる。
【0043】図8及び図9は、保持手段としてのヘッド
51を示す。ヘッド51はチャック部45に取り付けら
れる円筒状の被チャック部54と、この被チャック部5
4の下面に固定される略矩形状の上部プレート55と、
この上部プレート55に複数本の支柱56…を介して結
合される基体部としての略矩形状の下部プレート57と
を概略備える。
【0044】下部プレート57には、基板3…に供給す
べき溶液が保持される液溜め部としての液溜め部材52
…が互いに平行にして縦横に取り付けられる。この液溜
め部材52…内には配置部としてのニードル53…(あ
るいはピンとも呼ばれる)が収納されている。このニー
ドル53は、下部プレート57に固定された複数のニー
ドル用ブッシュ66によって上下方向へ往復運動可能に
案内されている。この実施形態では縦4列横6列の合計
48本の液溜め部材52…及びニードル53…が取り付
けられているが、勿論液溜め部材52…及びニードル5
3…の本数は同時にスポットを形成できる基板3…の枚
数によって種々設定し得る。
【0045】また、下部プレート57には、複数のニー
ドル53…全体にわたる洗浄液等供給用空間58が設け
られる。そして、この洗浄液等供給用空間58は図10
にも示すように、縦横に配列された複数の液溜め部材5
2…全てに連通している。
【0046】上部プレート55と下部プレート57との
間には、支柱に対してスライド可能に中間プレート59
が設けられる。中間プレート59の下面には連結部60
を介してニードル支持プレート61が固定され、複数本
のニードル53…はこのニードル支持プレート61に支
持されている。ニードル53…の上部にはニードル支持
プレート61の上面に載せられるフランジ53d…が形
成され、このフランジ53d…と中間プレート59との
間には、コイルスプリング62…が介在されている。こ
のコイルスプリング62…は、ニードル53が基板3に
当接するとき圧縮変形し、ニードル53から基板3に加
わる荷重を調整する。また、中間プレート59には支柱
56に対する中間プレート59のスライド運動を案内す
るブッシュ63が設けられる。中間プレート59と下部
プレート57との間にはニードル53を上昇させ、液溜
め部材52内に待避させるためのコイルスプリング64
が設けられる。
【0047】図11は、ニードル53…が降下した状態
を示す。この図に示すように中間プレート59を降下す
ると、ニードル53…も中間プレート59と共に降下
し、液溜め部材52…の下端からニードル53…が突出
する。ニードル53…が基板3…に当接すると、ニード
ル53…から基板3…に過度の荷重がかからないように
コイルスプリング62…が圧縮変形する。
【0048】各駆動機構によるヘッド51の動作につい
て説明する。まず、ヘッド51はXY2軸搬送機構6に
よって基板3上方のX方向及びY方向に位置決めされ
る。次に、Z1軸移動機構23Z1によってヘッド51
全体が降下され、ヘッド51が基板からZ方向に所定距
離離して位置決めされる。次に、Z2軸移動機構23Z
2のL形アーム42がヘッド51内の中間プレート59
上方に進出される。Z2軸移動機構23Z2によってL
形アーム42を降下すると、中間プレート59がL形ア
ーム42によって押し下げられ、これによりニードル5
3が液溜め部材52から突出する。一方、Z2軸移動機
構23Z2によってL形アーム42を上昇すると、コイ
ルスプリング64の復元力によって中間プレート59が
上昇し、これによりニードル53が液溜め部材52内に
退避する。
【0049】図12は、溶液を保持する液溜め部材52
及びニードル53を示す。液溜め部材52は先細りのテ
ーパ管形状に形成され、そのテーパ状の内部空間には溶
液と共にニードル53が収納されている。最も幅が狭く
なっている液溜め部材52の下部でもニードル53の上
下運動を案内している。
【0050】ニードル53の先端部53aも外周面が先
細りのテーパ形状に形成されている。また、基板3に接
触するニードル53の先端面53bは円形又は多角形の
平坦面に形成される。先端部53aの外周面は、ストレ
ート部53cの外周面及びニードル53の先端面53b
に比べ、溶液を保持できるようにその表面粗さが粗くさ
れている。この表面粗さは、ニードル53が液溜め部材
52から所定量突出し、ニードル53の先端面53bが
基板3に接触するとき、先端面53bに保持される溶液
と液溜め部材52内の溶液とがつながるように設定され
る。また、この表面粗さは砥石加工又は放電加工によっ
て形成される。例えば砥石加工の場合、砥石をニードル
53の長手方向に移動することで、先端部53aの外周
面が粗くされる。
【0051】図13(a)〜(e)は、液溜め部材52
内に溜められた溶液を基板3上に配置する方法を示す工
程図である。この図(a)〜(e)は、液溜め部材52
に対してニードル53がZ軸方向(すなわち上下方向)
に移動する場合の溶液の様子を示している。
【0052】まず、図中(a)に示すように、基板3の
上方に液溜め部材52が位置決めされる。次に図中
(b),(c)に示すように、液溜め部材52に対して
ニードル53を除々に下降させる。次に図中(d)に示
すように、ニードル53を液溜め部材52から突出させ
る。このとき、溶液の表面張力によって、液溜め部材5
2内の溶液が引っ張り出される。そして、ニードル53
の先端面53bを基板3に接触させる。ニードル53の
先端面53bが基板3に機械的に接触すると、ニードル
53の先端面53bから基板3に溶液が移動し、基板3
上に溶液が配置される。このとき、ニードル53の先端
に保持される溶液と液溜め部材52内の溶液とがつなが
っている。そして、図中(e)に示すように、ニードル
53を基板3から退避させると、基板3上に溶液のスポ
ットが形成される。
【0053】このように、液溜め部材52に保持される
溶液とニードル53の先端に保持される溶液とを一体に
し、溶液の表面張力を利用して液溜め部材52から溶液
を引っ張り出して基板3に配置することで、基板3に配
置するスポットの大きさや形状を一定に保つことができ
る。また、ニードル53の外周面を粗くすることで、ニ
ードル53の外周面に保持される溶液の量が安定する。
このため、基板3に配置するスポットの大きさや形状を
より一定に保つことができる。
【0054】図14は、ニードル53の他の例を示す。
この例では、液溜め部材52から突出するニードル53
の外周面53dの表面粗さが、液溜め部材52内のニー
ドル53の外周面53cの表面粗さよりも粗くされてい
る。液溜め部材52には種類の異なる溶液が保持される
ので、液溜め部材52が新しい溶液を保持するときには
液溜め部材52の内側及びニードル53の外側に付着し
た溶液を洗浄する必要がある。溶液の保持に寄与しな
い、液溜め部材52内のニードル53の表面粗さを突出
する部分よりも滑らかにすることで、ニードル53の外
側の洗浄も容易になる。また、ニードル53が液溜め部
材52内を摺動しながら往復運動する場合にも、ニード
ル53が滑らかに往復運動する。
【0055】次に、洗浄領域について説明する。この洗
浄領域ではスポットを形成した後のヘッド51を超音波
洗浄し、その後すすぎ洗浄し、その後乾燥する。洗浄後
のヘッド51は新しい次の生体試料の溶液を保持する。
【0056】図1に示すように、洗浄台96上には、ヘ
ッド51を超音波洗浄する洗浄等施工部としての超音波
洗浄部71と、ヘッド51をすすぎ洗浄する洗浄等施工
部としてのすすぎ洗浄部72と、ヘッド51を乾燥する
乾燥部73と、生体試料を含む溶液を貯える溶液貯留部
74とが設けられる。また、洗浄台96上には、これら
超音波洗浄部71、すすぎ洗浄部72、乾燥部73及び
溶液貯留部74の間でヘッド51を搬送し、ヘッド51
に2次元座標を与える第1の搬送手段としてのXY2軸
搬送機構75が設けられる。
【0057】このXY2軸搬送機構75は、X軸搬送機
構75XとY軸搬送機構75Yとから構成される。
【0058】図1及び図3に示すように、X軸移動機構
75XはX軸方向に延設された長手固定フレーム81
と、この固定フレーム81にX軸方向に伸長して装着さ
れたレール82,82及び該レール82,82に対して
移動自在に組まれたスライダ83,83からなるリニア
ガイドと、このリニアガイドによって案内されるテーブ
ル84と、該テーブル84を駆動する送りねじ85とを
備える。該送りねじは、テーブルの下面に取り付けられ
たボールねじナットと、該ボールねじナットに螺合し、
X軸方向に伸長されたねじ軸85aと、このねじ軸85
aを回転させる電動モータ86とから構成される。ねじ
軸85aと電動モータ86とは巻き掛け伝動装置を介し
て連結されている。
【0059】Y軸駆動機構75Yは、X軸駆動機構75
Xによって駆動されるテーブル84上に固定された長手
可動フレーム87と、この可動フレーム87にX軸方向
に伸長して装着されたレール88及び該レール88に対
して移動自在に組み込まれたスライダ89からなるリニ
アガイドと、このリニアガイドによって案内されるテー
ブル90と、該テーブル90を駆動する送りねじ91と
を備える。該送りねじ91は、テーブル90の下面に取
り付けられたボールねじナットと、該ボールねじナット
に螺合し、X軸方向に伸長されたねじ軸91aと、この
ねじ軸91aを回転させる電動モータ92とから構成さ
れる。ねじ軸91aと電動モータ92とは巻き掛け伝動
装置を介して連結されている。
【0060】図1及び図2に示すように、XY2軸搬送
機構75には移動手段としてのZ軸駆動機構95が取り
付けられる。Z軸駆動機構95は、ヘッド51をX軸及
びY軸に直交するZ軸方向、すなわち洗浄台96に対し
て直交する方向に移動する。このZ軸駆動機構95は、
スタンピング領域におけるZ軸駆動機構23と同様に、
Z1軸駆動機構95Z1及びZ2軸駆動機構95Z2を
有する。そして、超音波洗浄部71、すすぎ洗浄部7
2、乾燥部73及び溶液貯留部74のどの位置でも液溜
め部材52に対してニードル53を突出できるようにな
っている。
【0061】Z1軸駆動機構95Z1は、スタンピング
領域におけるZ1軸駆動機構23Z1と同様に、送りね
じ及び電動モータを用いてブロックを移動させる電動ア
クチュエータからなる。この電動アクチュエータは、図
6に示すように、高剛性なU字形断面形状のアウタレー
ル31と、該アウタレール31内に往復運動自在に組ま
れたスライダ32とを備える。スライダ32の中央には
ナットが一体に設けられ、スライダ32の両側面とアウ
タレール31の内側面との間には循環可能な複数のボー
ル33…が設けられている。この電動アクチュエータは
スライダ32に作用するあらゆる方向に対して等しい定
格荷重を有するので、オーバーハング状態でスライダに
ヘッド等を取り付く、Z軸方向の駆動機構として好適に
用いられる。
【0062】Z1軸駆動機構95Z1のテーブル97に
は、Z2軸移動機構95Z2が取り付けられる。Z2軸
駆動機構95Z2は、Z1軸駆動機構95Z1と同様な
構成を有する電動アクチュエータからなり、Z1軸駆動
機構95Z1よりも小型化されている。このZ2軸移動
機構95Z2のテーブル98にはヘッド51のニードル
53を昇降させるためのL形アーム99が取り付けられ
る。L形アーム99は図示しないエアシリンダによって
ヘッド51に差し込み可能にされている。L形アーム9
9の先端をヘッドに差し込み、この差し込んだL形アー
ム99をZ2軸移動機構95Z2によって降下させるこ
とによってヘッド51の液溜め部材52からニードル5
3が突出する。
【0063】また、Z1軸駆動機構のテーブル97には
旋回部としての旋回用モータ100が取り付けられ、こ
の旋回用モータ100の出力軸には水平面内を旋回する
円板101が取り付けられる。円板101の下面には1
80度間隔を開けてヘッド51を把持可能な把持部とし
ての一対のクランプ102,102が取り付けられる。
クランプ102,102は図示しないエアシリンダ等に
よって開閉され、ヘッド51の外周に形成された平坦部
103(図8及び図9参照)を挟む。
【0064】洗浄領域のXY2軸搬送機構75によって
搬送されるヘッド51は、上記スタンピング領域の2軸
搬送機構6によって搬送されるヘッド51と同一の構成
を有するので、同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0065】旋回用モータ100は180度ずつ旋回
し、これによりスタンピング領域のXY2軸搬送機構6
から洗浄領域のXY2軸搬送機構75へのヘッド51の
受け渡し、並びに洗浄領域のXY2軸搬送機構75から
スタンピング領域のXY2軸搬送機構6へのヘッド51
の受け渡しが行われる。
【0066】具体的には、図1及び図2に示すように、
まずスタンピング領域のXY2軸搬送機構6がスポット
を形成した後のヘッド51を受け渡し位置104まで搬
送する。一方、洗浄領域のXY2軸搬送機構75が新し
い溶液を保持したヘッド51を受け渡し位置104から
180度位置をずらした控え位置105まで搬送する。
このとき、受け渡し位置104にはヘッドを把持してい
ない空のクランプが位置する。次に洗浄領域のXY2軸
搬送機構75のクランプ102が受け渡し位置104に
搬送されたスポット形成後のヘッド51を把持する。こ
れによりスタンピング領域のXY2軸搬送機構6から洗
浄領域のXY2軸搬送機構75にヘッドが受け渡され
る。次に旋回用モータ100が円板101を180度旋
回させ、スポット形成後のヘッド51を控え位置105
に位置させ且つ新たな溶液を保持したヘッド51を受け
渡し位置104に位置させる。次にスタンピング領域の
XY2軸搬送機構75のチャック部45が新たな溶液を
保持したヘッド51を把持する。これにより、洗浄領域
のXY2軸搬送機構75からスタンピング領域のXY2
軸搬送機構6にヘッドが受け渡される。
【0067】このように、スタンピング領域のXY2軸
搬送機構6と洗浄領域のXY2軸搬送機構75とで互い
にヘッド51を受け渡せるようにしたので、一方のヘッ
ド51で基板3上にスポットを形成している間に、他方
のヘッド51を洗浄等することができる。スタンピング
領域のXY2軸搬送機構6と洗浄領域のXY2軸搬送機
構75とで互いにヘッド51,51を受け渡す瞬間を除
いて、基板上にスポットを形成する作業を間断なく続け
ることができ、極めて効率的にマイクロアレイを作製す
ることができる。また、ヘッド51を装置上に一旦置か
ずにスタンピング領域のXY2軸搬送機構6と洗浄領域
のXY2軸搬送機構75の間でヘッド51,51を直接
受け渡すことで、無駄な待ち時間が生ずることもなく、
受け渡し作業をより効率的に行うことができる。
【0068】なお、上記実施形態では、一対のクランプ
102,102及び旋回用モータ100を洗浄領域のX
Y2軸搬送機構75側に設けたが、スタンピング領域の
XY2軸搬送機構6側に設けてもよい。また、僅かな待
ち時間が許容されるなら、装置上にターンテーブルを設
け、このターンテーブルを介してヘッド51を受け渡す
ようにしてもよい。
【0069】スポット形成後のヘッドは、洗浄領域のX
Y2軸搬送機構75によって超音波洗浄部71に搬送さ
れる。超音波洗浄部71では、超音波振動をかけた純水
中に液溜め部材52を浸して、その外側を洗浄する。な
お、この超音波洗浄部71では、液溜め部材52からニ
ードル53を突出させた状態でニードル53の外側も洗
浄するのが望ましい。
【0070】超音波洗浄後のヘッド51は、XY2軸搬
送機構75によってすすぎ洗浄部72に搬送される。す
すぎ洗浄部72は、液溜め部材52の内側、外側及びニ
ードル53の外側を洗浄する。
【0071】洗浄液としての超純水が貯えられる純水槽
にヘッド51を組み込み、液溜め部材52を超純水に漬
けることによって、液溜め部材52の外側が洗浄され
る。また、ヘッド51を純水槽に組み込むことによっ
て、純水槽に設けた純水供給管108(図8参照)がヘ
ッド51に接続され、純水供給管108と洗浄液等供給
用空間58とが連通する。図8に示すように、ヘッド5
1の下部プレート57には、液溜め部材52の後端に対
応して洗浄液等供給用空間58が設けられる。該洗浄液
等供給用空間58は各液溜め部材52にわたる広範な単
一空間とされている。純水供給管108から圧力をもっ
た純水が供給されると、純水がこの単一空間内で拡が
る。単一空間を充満した純水は各液溜め部材52に供給
される。
【0072】液溜め部材52の内側に圧力をかけて洗浄
することで、例えば圧力をかけずに溶液をふやかして落
とす場合に比べ、洗浄時間を短くすることができる。ま
た、複数の液溜め部材52…にわたる単一空間を形成す
ることで、複数の液溜め部材52…内に供給される純水
の圧力損失が低減し、且つ各液溜め部材52間で圧力損
失が略均等になる。したがって、複数の液溜め部材52
…の内側及び複数のニードル53…の外側に略均等な圧
力をかけて洗浄することができる。
【0073】図1に示すように、すすぎ洗浄後のヘッド
51は、XY2軸搬送機構75によって乾燥部73に搬
送される。この乾燥部73では、液溜め部材52の内側
及び外側、及びニードル53の外側を乾燥させる。
【0074】図15ないし図17は、乾燥部73を示
す。乾燥部73は、上部が開口した略直方体状の乾燥槽
111を有する。乾燥槽111の上部空間には上記ヘッ
ド51が組み込まれ、乾燥槽111の上部がヘッド51
の下部プレート57で塞がれる。乾燥槽111の互いに
対向する両壁111a,111aには、その壁面に対し
て斜めに圧縮エアーを噴出する複数のノズル112,1
12が設けられる。各ノズル112は水平方向よりわず
かに下方に向けてエアーを噴出する。平面上、両壁11
1a,111aの壁面と各ノズル112のエアーを噴出
する方向の交わる角度αは略45度である。また、ノズ
ル112は液溜め部材に対して左右対称に配置されてい
る。
【0075】ノズル112…にはエアー供給通路113
が接続されている。ノズル112…及びエアー供給通路
113は、2枚のプラスチック製の板材114,115
を合わせることで形成される。外側の板材114には板
材114に沿って断面略半円状のエアー供給通路113
が形成される。内側の板材115には、ノズル112…
を構成するように板材115に対して斜めに孔が開けら
れている。外側の板材114及び内側の板材115を重
ね合わせると、ノズル112及びエアー供給通路113
が形成される。
【0076】また、両壁111a,111aと交差す
る、流れの下流側の壁111bには排気口116が設け
られる。この排気口116には吸引手段として図示しな
い送風機あるいは真空ポンプが接続され、この送風機あ
るいは真空ポンプが排気口116を通じてエアーを吸引
している。乾燥槽111の底部には、液溜め部材52及
びニードル53から取り除かれたミスト状の洗浄水を排
出する排出口117,117が設けられる。乾燥槽11
1内には、液溜め部材52の内側を乾燥させるためのエ
アー配管118が設けられる。ヘッド51を乾燥槽11
1に組み込むことによって、エアー配管118が上記洗
浄液等供給用空間58(図8参照)に連通する。洗浄液
等供給用空間58は複数の液溜め部材52にわたる広範
な単一空間とされているので、エアー配管118から圧
縮エアーを供給すると、洗浄液等供給用空間58を経由
して各液溜め部材52の内側に乾燥エアーが供給され
る。
【0077】エアーの噴出の流れを両壁111a,11
1aの壁面に対して斜めにし、且つ流れの下流側に排気
口116を設けることにより、乾燥槽111内に方向性
を有するエアーの流れが生じ、エアーによって液溜め部
材52又はニードル53の表面から吹き飛ばされた溶液
混じりの洗浄液が、この流れに乗って全て乾燥槽111
外に排出される。したがって、洗浄液の再付着が防止さ
れる。
【0078】これに対して、排気口116を設けずに液
溜め部材52又はニードル53に対してエアーを単に噴
射するだけでは、エアーと共に飛び散った残留洗浄液が
乾燥槽111の壁面で跳ね返る等し、液溜め部材52又
はニードル53に残留洗浄液が再付着する可能性があ
る。再付着する場合、乾燥が効率良く行われないのみな
らず、再付着した洗浄液に新たな溶液が混濁してしまう
おそれが生じるのは避けられない。
【0079】また、ヘッド51には液溜め部材52及び
ニードル53が互いに平行にして縦横に配列されてい
る。エアーの噴出の流れを両壁111a,111aの壁
面に対して斜めにすることで、直交させる場合に比べ、
壁面側からみて影になっているところにもエアーが届き
やすくなる。したがって、複数の液溜め部材52及びニ
ードル53を満遍なく乾燥させることができる。
【0080】図1及び図2に示すように、乾燥後のヘッ
ド51は、XY2軸搬送機構75によって溶液貯留部7
4に搬送される。溶液貯留部74は、溶液を貯える複数
枚の溶液保持プレートとしてのタイタープレート121
…が収納されるカセット122と、このカセット122
からタイタープレート121を取り出し、ロード位置1
32に搬送するプレート搬送機構123とを備える。こ
の溶液貯留部74では、洗浄後のヘッド51に新しい生
体試料の溶液を充填する。溶液にヘッド51を漬けて溶
液を吸引する動作はロードと呼ばれる。
【0081】各タイタープレート121には複数の(例
えば384個の)凹部が配列され、この凹部に生体試料
の溶液が溜められている。例えばヘッドが48本の液溜
め部材を有するとすると、一枚のタイタープレートで8
回ロードすることができる。複数の凹部には同種類の溶
液が充填される場合もあるし、異種の溶液が充填される
場合もある。
【0082】複数枚(例えば10枚)のタイタープレー
ト121…は、Z軸方向(すなわち上下方向)に均等間
隔を開けてカセット122に収納されている。カセット
122は洗浄台96の上下に2組設けられ、この装置で
は合計20枚のタイタープレート121を収納してい
る。カセット122の搬送機構123側にはタイタープ
レート121を出し入れするための開口が形成されてい
る。また、カセット122の上面には人手でつかむため
の把手125が設けられる。
【0083】カセット122は装置にスライド可能に取
り付けられたカセット支持台124上に載置される。こ
のカセット支持台124を人手で引き出し、カセット支
持台124の上にカセット122を載せ、カセット支持
台124を人手で再び元の位置に戻すことで、カセット
122が装置に組み込まれる。
【0084】プレート搬送機構123は、Z軸駆動機構
123ZとY軸駆動機構123YとX軸駆動機構123
Xとから構成される。Z軸駆動機構123Zは、送りね
じ及び電動モータを用いてスライダを移動させる上述の
電動アクチュエータと同じ構成を有する。Z軸駆動機構
123Zは、上端のタイタープレート121と下端のタ
イタープレート121との間でタイタープレート121
を支持する支持板126を上下動させる。
【0085】Z軸駆動機構123Zのテーブル127に
はX軸移動機構123Xが取り付けられる。このX軸移
動機構123Xは、所謂ロッドレスシリンダからなる。
ロッドレスシリンダは、X軸方向に伸長する軌道レール
128と、該軌道レール128をスライド可能なテーブ
ル129とを備え、エアーを駆動源にしてテーブル12
9をX軸方向に移動させる。軌道レール128の両端に
はテーブル129を位置決めするストッパが設けられ
る。
【0086】X軸移動機構123Xのテーブル129に
はY軸移動機構123Yが取り付けられる。このY軸移
動機構123Yも、所謂ロッドレスシリンダからなり、
テーブル130をY軸方向に移動させると共にテーブル
130をY軸方向の2つの位置で位置決めする。Y軸移
動機構123Yのテーブル130には、タイタープレー
ト121を支持する支持板126が取り付けられる。
【0087】また、このテーブル130にはタイタープ
レート121に被せられたカバーを取り外す吸盤131
が取り付けられる。溶液の水分の蒸発を防ぐために、タ
イタープレート121はカバーに覆われている。ロード
中はこのカバーが邪魔になるので、カバーが吸盤131
に吸い付けられ、図示しない電動アクチュエータ等の移
動機構によって上方向に退避される。
【0088】複数枚のタイタープレート121…から目
標とするタイタープレート121を取り出すためのプレ
ート搬送機構123の動作について説明する。
【0089】まず、プレート搬送機構123は、Z軸駆
動機構123Zによって支持板126をZ軸方向に移動
し、目標とするタイタープレート121のわずか下方に
支持板126を位置させる。次に、X軸駆動機構123
Xを駆動し、支持板126をカセット122内に差し込
む。次に再びZ軸駆動機構123Zを駆動し、支持板1
26を僅かに上昇させ、タイタープレート121を持ち
上げる。そして再びX軸駆動機構123Xを駆動し、カ
セット122からタイタープレート121を引き出す。
そして、タイタープレート121をロード位置132ま
で搬送する。なお、このような搬送機構の動作は不図示
の制御装置により実行される。
【0090】タイタープレート121がロード位置13
2まで搬送された後、洗浄・乾燥後のヘッド51も2次
元搬送機構75によってロード位置まで搬送される。こ
のロード位置132では、生体試料の溶液に液溜め部材
52を漬けて溶液が吸引される。
【0091】溶液の吸引方法について説明する。まず液
溜め部材52をタイタープレート121内の凹部に差込
み、液溜め部材52の先端を溶液に浸ける。次に液溜め
部材52の位置を固定したままニードル53を上昇させ
ると、ニードル53の上昇に合わせて溶液が引き上げら
れ、液溜め部材52内に溶液が充填される。この状態か
ら液溜め部材52及びニードル53を引き上げると、液
溜め部材に充填された溶液がそのまま保持される。
【0092】洗浄台96上には、ヘッド置場135が設
けられる。ヘッド51は最初にこのヘッド置場135に
おかれる。洗浄領域のXY2軸搬送機構75がヘッド置
場135に置かれた、ヘッド51を取りに行くことから
装置の動作が始まる。
【0093】次に、マイクロアレイを作製する手順に則
して、本実施形態のマイクロアレイ作製装置の全体動作
について説明する。なお、以下の工程では、スタンピン
グ領域のXY2軸搬送機構6及びZ軸駆動機構23、及
び洗浄エリアのXY2軸搬送機構75及びZ軸駆動機構
95を適宜動作させることにより、ヘッド51を所定の
位置に順次位置決めする。このような制御は不図示の制
御装置により実行される。
【0094】まず、準備段階としてスタンピング領域に
複数の基板3…を配列し、真空装置を作動させて基板3
…を吸引・固定する。テスト台5には試験的にマイクロ
アレイを形成するための基板あるいはダミー基板を固定
する。一方、洗浄領域の溶液貯留部74のカセット12
2内に複数枚のタイタープレート121…を収納する。
タイタープレート121…の各凹部には例えば複数種の
DNA断片の溶液が入れられる。
【0095】次に、洗浄領域のXY2軸搬送機構75が
ヘッド置場135に置かれているヘッド51を取りに行
く。ここでは、一対のクランプ102,102の内、一
方のクランプ102のみがヘッド51を把持する。
【0096】次に、XY2軸搬送機構75は把持したヘ
ッド51をロード位置132に搬送する。ここでは、液
溜め部材52内に溶液を吸引するロード工程が行われ
る。プレート搬送機構123は、ヘッド51がロード位
置132に搬送される前に、必要な溶液が入れられたタ
イタープレート121をロード位置132に搬送する。
XY2軸搬送機構75がヘッド51をロード位置132
まで搬送した後、洗浄領域のZ軸駆動機構123Zは、
液溜め部材52が溶液を吸引するように液溜め部材52
及びニードル53を昇降する。
【0097】次に、洗浄領域のXY2軸搬送機構75
は、溶液を保持したヘッド51を受け渡し位置104ま
で搬送する。
【0098】次に、スタンピング領域のXY2軸搬送機
構6は、空のチャック部45を受け渡し位置104まで
搬送する。そして、スタンピング領域のZ1軸駆動機構
がチャック部45を降下し、チャック部45で溶液を保
持しているヘッドを把持する。これにより、洗浄領域の
XY2軸搬送機構75からスタンピング領域のXY2軸
搬送機構6へヘッドが受け渡される。
【0099】次に、スタンピング領域のXY2軸搬送機
構6は、ヘッド51をテスト台5に搬送する。このテス
ト台5では、ニードル53に付着する溶液の量を調整す
るテスト工程が行われる。テスト工程では、スタンピン
グ領域のZ軸駆動機構がニードル53を基板3に打ち付
け、ニードル53に付きすぎた溶液を落とす。
【0100】テスト工程が終了した後、基板3にスポッ
トを形成するスタンピング工程が行われる。このスタン
ピング工程では、まずスタンピング領域のXY2軸搬送
機構6がヘッド51を基板3上のスポット形成位置に移
動する。そして、スタンピング領域のZ1軸駆動機構2
3Z1がヘッド51を降下し、基板3の僅か上方にヘッ
ド51を位置させる。次に、スタンピング領域のZ2軸
駆動機構23Z2が液溜め部材52からニードル53を
突出させ、基板3にニードル53を打ち付ける。
【0101】所定の基板にスポットを形成した後、スタ
ンピング領域のXY2軸搬送機構はヘッドを次の基板に
移動する。そして再び上述のスタンピング工程を繰り返
す。
【0102】スタンピング領域のXY2軸搬送機構6が
スタンピング工程を繰り返している間、洗浄領域のXY
2軸搬送機構75は、ヘッド置場135に置かれた残り
のヘッド51を把持し、ロード位置132に搬送する。
このロード位置132では液溜め部材52内に溶液を吸
引するロード工程が行われる。そして、洗浄領域のXY
2軸搬送機構75は、溶液を保持したヘッド51を控え
位置105まで搬送する。このとき受け渡し位置104
にはヘッドを把持していない空のクランプ102が位置
する。
【0103】作業台4上の全ての基板3…にスポットを
形成した後、スタンピング領域のXY2軸搬送機構6は
スポットを形成した後のヘッド51を受け渡し位置10
4に搬送する。そして、スタンピング領域のXY2軸搬
送機構6と洗浄領域のXY2軸搬送機構75との間で把
持しているヘッド51,51を互いに受け渡す。
【0104】この受け渡し工程について説明する。ま
ず、洗浄領域のXY2軸搬送機構75に設けられた空の
クランプ102が受け渡し位置104に搬送されたスポ
ット形成後のヘッド51を把持する。これによりスタン
ピング領域のXY2軸搬送機構6から洗浄領域のXY2
軸搬送機構75にスポット形成後のヘッド51が受け渡
される。次に旋回用モータ100が、スポット形成後の
ヘッド51を控え位置105に位置させ且つ新たな溶液
を保持したヘッド51を受け渡し位置104に位置させ
る。次にスタンピング領域のXY2軸搬送機構6に設け
られたチャック部45が新たな溶液を保持したヘッド5
1を把持する。これにより、洗浄領域のXY2軸搬送機
構75からスタンピング領域のXY2軸搬送機構6にヘ
ッド51が受け渡される。
【0105】受け渡し工程を終えたスタンピング領域の
XY2軸搬送機構6は、再びヘッド51を基板上に搬送
する。そして、上記テスト工程及びスタンピング工程を
実行する。
【0106】受け渡し工程を終えた洗浄領域のXY2軸
搬送機構75は、スタンピング領域のXY2軸搬送機構
6がテスト工程及びスタンピング工程を実行するのと同
時に、洗浄工程を実行する。この洗浄工程では、まずス
ポットを形成した後のヘッド51を超音波洗浄部71に
搬送し、液溜め部材52の外側を超音波洗浄する。その
後ヘッド51をすすぎ洗浄部72に搬送し、液溜め部材
52の内側、外側及びニードル53をすすぎ洗浄する。
その後ヘッド51を乾燥部73に搬送し、液溜め部材5
2及びニードル53を乾燥する。
【0107】洗浄領域のXY2軸搬送機構75は洗浄後
のヘッド51をロード位置132に再び搬送する。この
ロード位置では、洗浄後のヘッド51に新しい溶液を吸
引させるロード工程が再び行われる。
【0108】これ以降、スタンピング領域のXY2軸搬
送機構6は、上記ヘッド受け渡し工程、上記テスト工
程、及び上記スタンピング工程を順次実行する。一方、
洗浄領域のXY2軸搬送機構75は、上記ヘッド受け渡
し工程、上記洗浄工程、及びロード工程を順次実行す
る。
【0109】このように、スタンピング領域のXY2軸
搬送機構6によって搬送される一方のヘッド51が基板
3…上にスポットを形成している間に、洗浄領域のXY
2軸搬送機構75によって搬送される他方のヘッド51
を洗浄・乾燥することで、基板3…上にスポットを形成
するスタンピング工程を間断なく続けることができ、極
めて効率的にマイクロアレイを作製することができる。
【0110】なお、上記実施形態では、保持手段(ヘッ
ド)として、ニードルと液溜め部材を具備したものを示
したが、ニードルのみを有する保持手段も適用可能であ
る。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、乾
燥槽の互いに対向する両壁に壁面に対して斜めにエアー
等の気体を噴出するノズルを設け、両壁と交差する、流
れの下流側の壁に排気口を設け、乾燥槽にエアーの流れ
が生ずるようにしたので、エアーによって保持手段の表
面から吹き飛ばされた溶液混じりの洗浄液がこの流れに
乗って全て乾燥槽外に排出される。したがって、保持手
段を効率良く乾燥することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるマイクロアレ
イ作製装置を示す平面図。
【図2】図1におけるII−II線方向から見たマイクロア
レイ作製装置の正面図。
【図3】図2におけるIII−III線方向から見たマイクロ
アレイ作製装置の右側面図。
【図4】図2におけるIV−IV線方向から見たマイクロア
レイ作製装置の左側面図。
【図5】図1におけるV−V線方向から見たマイクロア
レイ作製装置の断面図。
【図6】電動アクチュエータを示す斜視図。
【図7】チャック部及びヘッドを示す図(図中(A)は
ニードルが上昇している状態を示し、図中(B)はニー
ドルが下降している状態を示す)。
【図8】ヘッドの正面図。
【図9】図8におけるIX−IX線方向から見たヘッドの右
側面図。
【図10】図8におけるX−X線方向から見たヘッドの
底面図。
【図11】ニードルが液溜め部材から突出している状態
を示すヘッドの正面図。
【図12】液溜め部材及びニードルを示す詳細図。
【図13】液溜め部材内に溜められた溶液を基板上に配
置する方法を示す工程図。
【図14】液溜め部材及びニードルの他の例を示す詳細
図。
【図15】乾燥部を示す断面図。
【図16】図15におけるXVI−XVI線方向から見た乾燥
部の平面図。
【図17】図15におけるXVII−XVII線方向から見た乾
燥部の断面図。
【符号の説明】
3…基板 4…作業台 6…スタンピング領域のXY2軸搬送機構(搬送手段) 51…ヘッド(保持手段) 71…超音波洗浄部(洗浄・乾燥施工部) 72…すすぎ洗浄部(洗浄・乾燥施工部) 73…乾燥部(洗浄・乾燥施工部) 74…溶液貯留部 75…洗浄領域のXY2軸搬送機構(搬送手段) 111…乾燥槽 111a,111a…両壁 112…ノズル 116…排気口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C12N 15/09 C12N 15/00 F

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体試料を含む溶液を貯える溶液貯留部
    と、 複数枚の基板を配列し得る作業台と、 前記溶液貯留部から前記溶液を取り入れて保持し、前記
    基板上に溶液のスポットを形成するための保持手段と、 前記保持手段の洗浄等が行われる洗浄・乾燥施工部と、 前記保持手段を前記溶液貯留部、前記作業台及び前記洗
    浄・乾燥施工部を含む領域において搬送し且つ二次元座
    標を与える搬送手段とを備え、 前記洗浄・乾燥施工部は、前記保持手段が装入される乾
    燥槽を有し、 該乾燥槽の互いに対向する両壁には、壁面に対して斜め
    にエアー等の気体を噴出するノズルが設けられ、 前記両壁と交差する、流れの下流側の壁には排気口が設
    けられることを特徴とするマイクロアレイ作製装置。
  2. 【請求項2】 前記保持手段は、互いに平行にして縦横
    に配列され、先端が基板に接触することで溶液を基板に
    配置する複数の配置部を有することを特徴とする請求項
    1に記載のマイクロアレイ作製装置。
  3. 【請求項3】 前記両壁と各ノズルの気体を噴出する方
    向の交わる角度を略45度とすることを特徴とする請求
    項1又は2に記載のマイクロアレイ作製装置。
  4. 【請求項4】 前記排気口を通じて気体を吸引する吸引
    手段が設けられることを特徴とする請求項1ないし3い
    ずれかに記載のマイクロアレイ作製装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2018070447A1 (ja) * 2016-10-13 2019-07-25 シンフォニアテクノロジー株式会社 培養容器連結装置、培養システムおよびニードルの洗浄方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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