JP2002323025A - 緩み防止構造を有したボルト、ナット、ワッシャー - Google Patents

緩み防止構造を有したボルト、ナット、ワッシャー

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JP2002323025A
JP2002323025A JP2001168853A JP2001168853A JP2002323025A JP 2002323025 A JP2002323025 A JP 2002323025A JP 2001168853 A JP2001168853 A JP 2001168853A JP 2001168853 A JP2001168853 A JP 2001168853A JP 2002323025 A JP2002323025 A JP 2002323025A
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ball
bolt
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卓三 ▲はま▼口
Takuzo Hamaguchi
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TEI AKIO
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TEI AKIO
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 硬球を転動自在に保持する硬球保持部材を備
えた緩み防止構造を有するボルトを提供するもの。 【解決手段】 ベース体2内に収納された複数の硬球3
を介してベース体に回動自在に保持されたボルト本体1
aとからなり、しかも硬球がベース体2と分離した硬球
保持部材4によって回転自在に保持された構成にしてな
る緩み防止構造を備えたボルト1において、硬球保持部
材が雄螺子部1bを挿通させる雄螺子部挿通孔4aを有
した円盤体からなり、しかも円盤体の周面4bには硬球
の一端周部3aが嵌入することで硬球を位置決め可能な
硬球位置決孔4cが穿設され、且つ円盤体の内周縁部位
4d及び外周縁部位4eの夫々が硬球位置決孔に嵌入さ
れた硬球の一端周部と反する側に位置する硬球の他端周
部3bを露出させるべく対峙状態に折り曲げられて硬球
を挟み込み硬球位置決孔からの硬球の離脱を防止するこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緩み防止構造を有
したボルト、ナット、ワッシャーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、金型とワーク、その他各
種部材どうし等を一組のボルトとナット又は一組のボル
ト、ナット並びにワッシャーを用いて固定する場合にお
いて、締め付け時に部材面に接触するボルト、ナット、
ワッシャー何れかの接触面に生じる前記部材面との摩擦
抵抗を減少させることにより、小さな力で強い締め付け
力が得られ、且つ緩みの心配もないという緩み防止構造
を有したボルト、ナット、ワッシャーが存在する。
【0003】上記ボルト、ナット、ワッシャーの夫々に
用いられる緩み防止構造としては、例えば、実開平2−
103515号公報所載のものがある。
【0004】かかる公報は、緩み防止構造を有したワッ
シャーに関するものであり、かかるワッシャーは、図5
(イ)に示すように、部材面(図示せず)に接触する接
触面2aを備え、且つ中央にボルト(図示せず)の雄螺
子部挿通用の貫通孔2bを有したベース体2と、該ベー
ス体2内に収納された複数の硬球(材質は問わないが高
硬度と高強度が必要であり、コスト面も考慮すれば一般
的に鋼球が使用される)3を介して該ベース体2に回動
自在に保持され、且つ中央にボルト(図示せず)の雄螺
子部挿通用の挿通孔6bを有したワッシャー本体6a
と、該ワッシャー本体6a及び前記ベース体2間に位置
し、且つ前記硬球3を回転自在に保持すると共に、中央
にボルト(図示せず)の雄螺子部挿通用の雄螺子部挿通
孔4aを有した硬球保持部材4とから構成されるもので
ある。
【0005】更に、前記硬球保持部材4を介在して対向
するワッシャー本体6aとベース体2の内面の夫々に
は、前記硬球3を案内転動させるべく該硬球3の一端周
部3a(ワッシャー本体6a側)及び他端周部3b(ベ
ース体2側)の夫々が嵌入可能な円弧状部を有する平面
視リング状の硬球軌道部2c、6cが対面形成されてい
る。
【0006】また、前記ワッシャー本体6aの下方部に
は鍔部6eが設けられ、しかも前記ベース体2の内周面
部には、該ベース体2内に収納されたワッシャー本体6
aの離脱を防止すべく該ワッシャー本体6aの鍔部6e
の上方位置でベース体2と係合する止め輪7の止め輪係
入溝2dが設けられている。
【0007】前記硬球保持部材4は、同図(ロ)に示す
ように、ボルト(図示せず)の雄螺子部挿通用の雄螺子
部挿通孔4aを有した円盤体からなり、且つ該円盤体の
周面4bには前記硬球3を所定間隔で位置決めすべく複
数の硬球位置決孔4cが所定ピッチ(図示せず)で穿設
されている。
【0008】更に、前記硬球位置決孔4cの周縁には硬
球3の一端周部3a及び他端周部3bを露出させるよう
に所定のプレス機等を介して前記硬球3を挟持状態に被
包することで該硬球3を転動自在に保持することが出来
る硬球保持用筒状片4fがワッシャー本体6a側及びベ
ース体2側に夫々延出形成されている。
【0009】よって、上記緩み防止構造を有したワッシ
ャー6によれば、ボルトの締め付け時に部材面に接触す
るベース体2に対してワッシャー本体6aをボルトと共
に回動させることが可能となる。
【0010】従って、ボルトの締め付け時において、部
材面(図示せず)とベース体2の接触面2aに生じる摩
擦抵抗を減少させることが可能となり、よって小さな力
で強い締め付け力を得つつ、緩みの心配もないという利
点を奏する。
【0011】更に、上記緩み防止構造において、ベース
体2内に収納された複数の硬球3は予め硬球保持部材4
により転動自在に保持されていることから、かかるワッ
シャー6の組み立て作業時において、ベース体2内の硬
球軌道部2cへ所定数の硬球3を個々に位置決め収納す
る手間を省くことが可能となり、しいては煩雑な作業を
行うことなくワッシャーの生産性を向上させることが出
来るという利点も有していた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記緩
み防止構造には下記のような問題点があった。即ち、上
記硬球保持部材4はベース体2内に収納される複数の硬
球3の一端周部3a及び他端周部3bを露出させるよう
に、かかる硬球3を硬球位置決孔4cの周縁に延出形成
された硬球保持用筒状片4fで挟持状態に被包すること
で転動自在に保持するものである。
【0013】よって、硬球保持部材4が予め複数の硬球
3を転動自在に保持していることから、組み立て作業時
において、ベース体2内の硬球軌道部2cへと所定数の
硬球3を個々に位置決め収納しなければならないという
煩雑な作業を省くことは出来るものの、例えば、上記硬
球保持部材4を有したワッシャーに限らず、同じ緩み防
止構造を有したボルトやナットの全体形状が小さなもの
になると必然的に収納される硬球3も一定の径より小さ
なものを使用しなければならなくなる。
【0014】従って、硬球3の径がある一定の径より小
さくなると硬球位置決孔4cの孔径も必然的に小なもの
となる。よって、硬球位置決孔4cの孔径が小さくなる
につれ、かかる硬球位置決孔4cの周縁に延出形成する
硬球保持用筒状片4fの延出長にバラツキや変形が発生
しやすくなり、結果として、硬球保持部材4に品質のバ
ラツキが生じるだけでなく、その手直しが極めて煩雑な
ものになるいう問題が生じていた。
【0015】本発明は、上記問題を解決すべくなされた
ものであり、硬球を転動自在に保持する硬球保持部材を
備えた緩み防止構造を有するボルト、ナット、ワッシャ
ーにおいて、かかるボルト、ナット、ワッシャーの全体
形状が小さくなり、それにともなって収納される硬球の
径がある一定の径より小さくなった場合であっても確実
に硬球を転動自在に保持可能で、しかも品質にバラツキ
が生じない硬球保持部材を用いた緩み防止構造を有する
ボルト、ナット、ワッシャーを提供することを課題とす
るものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、前記課
題を解決すべくなされたものであり、請求項1に係る発
明は、部材面に接触する接触面2aを備えたベース体2
と、該ベース体2を貫通して前記接触面2a側に突出す
る雄螺子部1bを有すると共に、前記ベース体2内に収
納された複数の硬球3を介して該ベース体2に回動自在
に保持されたボルト本体1aとからなり、しかも前記硬
球3がベース体2と分離した硬球保持部材4によって回
転自在に保持された構成にしてなる緩み防止構造を備え
たボルト1において、前記硬球保持部材4が前記雄螺子
部1bを挿通させる雄螺子部挿通孔4aを有した円盤体
からなり、しかも該円盤体の周面4bには前記硬球3の
一端周部3aが嵌入することで該硬球3を位置決め可能
な硬球位置決孔4cが穿設され、且つ該円盤体の内周縁
部位4d及び外周縁部位4eの夫々が前記硬球位置決孔
4cに嵌入された硬球3の一端周部3aと反する側に位
置する硬球の他端周部3bを露出させるべく対峙状態に
折り曲げられて硬球3を挟み込み硬球位置決孔4cから
の硬球3の離脱を防止する構成にある。
【0017】よって、円盤体に形成された硬球保持部材
4の周面4bには硬球3の一端周部3aが嵌入すること
で該硬球3を位置決め可能な硬球位置決孔4cが穿設さ
れ、且つ該円盤体の内周縁部位4d及び外周縁部位4e
の夫々が前記硬球位置決孔4cに嵌入された硬球3の一
端周部3aと反する側に位置する硬球の他端周部3bを
露出させるべく対峙状態に折り曲げられて硬球3を挟み
込み硬球位置決孔4cからの硬球3の離脱を防止するこ
とから、ボルトの全体形状が小さくなり収納される硬球
3がそれにともないある一定の径より小さくなった場合
であっても硬球保持部材4で確実にかかる硬球3を転動
自在に保持することが出来るという利点がある。
【0018】更に、請求項2に係る発明は、部材面に接
触する接触面2aを備え、且つ中央にボルトの雄螺子部
挿通用の貫通孔2bを有したベース体2と、該ベース体
2内に収納された複数の硬球3を介して該ベース体2に
回動自在に保持され、且つ中央に雌螺子部5bを有した
ナット本体5aとからなり、しかも前記硬球3がベース
体2と分離した硬球保持部材4によって回転自在に保持
された構成にしてなる緩み防止構造を有するナット5に
おいて、前記硬球保持部材4がボルトの雄螺子部挿通用
の雄螺子部挿通孔4aを有した円盤体からなり、しかも
該円盤体の周面4bには前記硬球3の一端周部3aが嵌
入することで該硬球3を位置決め可能な硬球位置決孔4
cが穿設され、且つ該円盤体の内周縁部位4d及び外周
縁部位4eの夫々が前記硬球位置決孔4cに嵌入された
硬球3の一端周部3aと反する側に位置する硬球3の他
端周部3bを露出させるべく対峙状態に折り曲げられて
硬球3を挟み込み硬球位置決孔4cからの硬球3の離脱
を防止する構成にある。
【0019】よって、円盤体に形成された硬球保持部材
4の周面4bには硬球3の一端周部3aが嵌入すること
で該硬球3を位置決め可能な硬球位置決孔4cが穿設さ
れ、且つ該円盤体の内周縁部位4d及び外周縁部位4e
の夫々が前記硬球位置決孔4cに嵌入された硬球3の一
端周部3aと反する側に位置する硬球の他端周部3bを
露出させるべく対峙状態に折り曲げられて硬球3を挟み
込み硬球位置決孔4cからの硬球3の離脱を防止するこ
とから、ナットの全体形状が小さくなり収納される硬球
3の径がそれにともないある一定の径より小さくなった
場合であっても硬球保持部材4で確実にかかる硬球3を
転動自在に保持することが出来るという利点がある。
【0020】更に、請求項3に係る発明は、部材面に接
触する接触面2aを備え、且つ中央にボルトの雄螺子部
挿通用の貫通孔2bを有したベース体2と、該ベース体
2内に収納された複数の硬球3を介して該ベース体2に
回動自在に保持され、且つ中央にボルトの雄螺子部挿通
用の挿通孔6bを有したワッシャー本体6aとからな
り、しかも前記硬球3がベース体2と分離した硬球保持
部材4によって回転自在に保持された構成にしてなる緩
み防止構造を有するワッシャー6において、前記硬球保
持部材4がボルトの雄螺子部挿通用の雄螺子部挿通孔4
aを有した円盤体からなり、しかも該円盤体の周面4b
には前記硬球3の一端周部3aが嵌入することで該硬球
3を位置決め可能な硬球位置決孔4cが穿設され、且つ
該円盤体の内周縁部位4d及び外周縁部位4eの夫々が
前記硬球位置決孔4cに嵌入された硬球3の一端周部3
aと反する側に位置する硬球3の他端周部3bを露出さ
せるべく対峙状態に折り曲げられて硬球3を挟み込み硬
球位置決孔4cからの硬球3の離脱を防止する構成にあ
る。
【0021】よって、円盤体に形成された硬球保持部材
4の周面4bには硬球3の一端周部3aが嵌入すること
で該硬球3を位置決め可能な硬球位置決孔4cが穿設さ
れ、且つ該円盤体の内周縁部位4d及び外周縁部位4e
の夫々が前記硬球位置決孔4cに嵌入された硬球3の一
端周部3aと反する側に位置する硬球の他端周部3bを
露出させるべく対峙状態に折り曲げられて硬球3を挟み
込み硬球位置決孔4cからの硬球3の離脱を防止するこ
とから、ナットの全体形状が小さくなり収納される硬球
3の径がそれにともない一定の径より小さくなった場合
であっても硬球保持部材4で確実にかかる硬球3を転動
自在に保持することが出来るという利点がある。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明における緩み防止構
造を有したボルト、ナット、ワッシャーの一実施形態を
図面に従って説明する。
【0023】図1において、1はボルトを示し、部材面
(図示せず)に接触する接触面2aを備えたベース体2
と、該ベース体2の中央に設けられた貫通孔2bを貫通
して前記接触面2a側に突出する雄螺子部1bを有する
と共に前記ベース体2内に収納された複数の硬球(鋼
球)3を介して該ベース体2に回動自在に保持されたボ
ルト本体1aと、該ボルト本体1a及び前記ベース体2
間に位置し、且つ前記硬球3を回転自在に保持する硬球
保持部材4とから形成されている。
【0024】前記硬球保持部材4を介在して対向するボ
ルト本体1aとベース体2の夫々の内面には、前記硬球
3を案内転動させるべく該硬球3の一端周部3a(ボル
ト本体1a側)及び他端周部3b(ベース体2側)の夫
々が嵌入可能な縦断面視円弧状で、且つ平面視リング状
の硬球軌道部1c、2cが対面して形成されている。
【0025】更に、前記ボルト本体1aの頭部下方周面
部とベース体2の内周面部には、該ベース体2内に収納
されたボルト本体1aの該ベース体2からの離脱を防止
しつつ双方を係合するためのスプリング止め輪7の止め
輪係入溝1d、2dが夫々対面形成されている。
【0026】前記硬球保持部材4は、図2(イ)、
(ロ)のように、前記雄螺子部1bを挿通させる雄螺子
部挿通孔4aを有したドーナツ状の円盤体からなり、し
かも該円盤体の周面4bには、同図(ハ)、(ニ)、
(ホ)に示すように、硬球3の一端周部3aが嵌入する
ことで該硬球3を位置決め可能な硬球位置決孔4cが一
定の間隔で8個(形成数量は限定されない。)穿設さ
れ、且つ該円盤体の内周縁部位4d及び外周縁部位4e
の夫々が前記硬球位置決孔4cに載置(矢印B)されて
嵌入された硬球3の一端周部3aと反する側に位置する
硬球の他端周部3bを露出させるべく対峙状態に折り曲
げ(矢印C、矢印D)られて硬球3を挟み込み硬球位置
決孔4cからの硬球3の離脱を防止する構成にしてなる
ものである。
【0027】従って、本発明におけるボルト1によれ
ば、円盤体に形成された硬球保持部材4の周面4bには
硬球3の一端周部3aが嵌入することで該硬球3を位置
決め可能な硬球位置決孔4cが穿設され、且つ該円盤体
の内周縁部位4d及び外周縁部位4eの夫々が前記硬球
位置決孔4cに嵌入された硬球3の一端周部3aと反す
る側に位置する硬球の他端周部3bを露出させるべく対
峙状態に折り曲げられて硬球3を挟み込み硬球位置決孔
4cからの硬球3の離脱を防止することから、ボルト1
の全体形状が小さくなって収納される硬球3の径がある
一定の径より小さくなった場合でも、従来のように硬球
位置決孔4cの周縁に成形加工が極めて困難な硬球保持
用筒状片4fを延出形成することなく硬球保持部材4で
確実にかかる硬球3を転動自在に保持することが出来る
という利点がある。
【0028】次に、上記構成にしてなる硬球保持部材4
をナットに使用した場合について説明する。
【0029】図3において、5はナットを示し、部材面
(図示せず)に接触する接触面2aを備え、且つ中央に
ボルト(図示せず)の雄螺子部挿通用の貫通孔2bを有
したベース体2と、該ベース体2内に収納された複数の
硬球3を介して該ベース体2に回動自在に保持され、且
つ中央に雌螺子部5bを有したナット本体5aと、上記
ボルトの実施形態と同構成で硬球3を転動自在に保持す
る硬球保持部材4とからなる。
【0030】上記ボルトの実施形態と同様に、硬球保持
部材4を介在して対向するナット本体5aとベース体2
の夫々の内面には、前記硬球3を案内転動させるべく該
硬球3の一端周部3a(ナット本体5a側)及び他端周
部3b(ベース体2側)の夫々が嵌入可能な縦断面視円
弧状で、且つ平面視リング状の硬球軌道部5c、2cが
対面して形成されている。
【0031】更に、前記ナット本体5aの頭部下方周面
部とベース体2の内周面部には、該ベース体2内に収納
されたナット本体5aの該ベース体2からの離脱を防止
しつつ双方を係合するためのスプリング止め輪7の止め
輪係入溝5d、2dが夫々対面形成されている。
【0032】従って、上記構成にしてなるナットによれ
ば、ナットの全体形状が小さくなることで、収納される
硬球3の径がある一定の径より小さくなった場合でも、
従来のように硬球保持部材4に設けられた硬球位置決孔
4cの周縁に成形加工が極めて困難な硬球保持用筒状片
4fを延出形成することなく硬球保持部材4で確実にか
かる硬球3を転動自在に保持することが出来るという利
点がある。
【0033】更に、上記構成にしてなる硬球保持部材4
をワッシャーに使用した場合について説明する。
【0034】図4において、6はワッシャーを示し、部
材面(図示せず)に接触する接触面2aを備え、且つ中
央にボルト(図示せず)の雄螺子部挿通用の貫通孔2b
を有したベース体2と、該ベース体2内に収納された複
数の硬球3を介して該ベース体2に回動自在に保持さ
れ、且つ中央にボルトの雄螺子部挿通用の挿通孔6bを
有したワッシャー本体6aと、上記ボルト及びナットの
実施形態と同構成で硬球3を転動自在に保持する硬球保
持部材4とからなる。
【0035】上記ボルト及びナットの実施形態と同様
に、硬球保持部材4を介在して対向するワッシャー本体
6aとベース体2の夫々の内面には、前記硬球3を案内
転動させるべく該硬球3の一端周部3a(ワッシャー本
体6a側)及び他端周部3b(ベース体2側)の夫々が
嵌入可能な縦断面視円弧状で、且つ平面視リング状の硬
球軌道部6c、2cが対面して形成されている。
【0036】更に、前記ワッシャー本体6aの周面部と
ベース体2の内周面部には、該ベース体2内に収納され
たワッシャー本体6aの該ベース体2からの離脱を防止
しつつ双方を係合するためのスプリング止め輪7の止め
輪係入溝6d、2dが夫々対面形成されている。
【0037】従って、上記構成にしてなるワッシャー6
によれば、ワッシャー6の全体形状が小さくなり、収納
される硬球3の径がある一定の径より小さくなった場合
でも、従来のように硬球保持部材4の硬球位置決孔4c
の周縁に成形加工が極めて困難な硬球保持用筒状片4f
を延出形成することなく硬球保持部材4で確実にかかる
硬球3を転動自在に保持することが出来るという利点が
ある。
【0038】本発明における緩み防止構造を有したボル
ト、ナット、ワッシャーにおいて、各々の具体的な種
類、材質、全体及び各部の形状等も決して限定されるも
のではなく、要は硬球保持部材を有した緩み防止構造を
有していればよい。
【0039】
【発明の効果】叙上の様に、本発明における緩み防止構
造を有したボルト、ナット、ワッシャーによれば、緩み
防止構造に用いられる硬球保持部材が円盤体に形成さ
れ、しかもそのの周面には硬球の一端周部が嵌入するこ
とで該硬球を位置決め可能な硬球位置決孔が穿設され、
且つ該円盤体の内周縁部位及び外周縁部位の夫々が前記
硬球位置決孔に嵌入された硬球の一端周部と反する側に
位置する硬球の他端周部を露出させるべく対峙状態に折
り曲げられて硬球を挟み込み硬球位置決孔からの硬球の
離脱を防止することが出来るものである。
【0040】従って、ボルト、ナット、ワッシャーのそ
れぞれに使用される硬球の径が一定の径より小さくなっ
た場合であっても、従来のように硬球保持部材に設けら
れた硬球位置決孔の周縁に硬球保持用筒状片を延出形成
する必要なく、確実に硬球を転動自在に保持可能で、し
かも品質にバラツキが生じない硬球保持部材を用いた緩
み防止構造を有するボルト、ナット、ワッシャーを製造
販売することが出来るという効果を奏する。
【0041】更に、硬球保持部材に設けられた硬球位置
決孔の孔径が小さくなっても硬球位置決孔の周縁に硬球
保持用筒状片を延出形成する必要がないことから、従来
のように硬球保持用筒状片の延出長のバラツキや変形等
の手直し作業が全く不用となり、しいては製品コストの
低減をもはかることが出来るという顕著な効果も奏する
に至った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における緩み防止構造を有
したボルトを示し、(イ)は縦断面図、(ロ)はボルト
内に収納される硬球保持部材の斜視図。
【図2】硬球保持部材を示し、(イ)は平面図、(ロ)
は(イ)のA−A線断面図、(ハ)は硬球の載置状態を
示す説明図、(ニ)硬球の保持状態を示す説明図、
(ホ)は硬球保持後の平面図。
【図3】本発明の一実施形態における緩み防止構造を有
したナットの縦断面図。
【図4】本発明の一実施形態における緩み防止構造を有
したワッシャーの縦断面図。
【図5】従来の緩み防止構造を有したワッシャーを示
し、(イ)は縦断面図、(ロ)は硬球保持部材の硬球位
置決孔近傍の拡大断面図。
【符号の説明】
1…ボルト 2…ベース体 3…硬球 4…硬球保持部材 5…ナット 6…ワッシャー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J034 AA07 BA05 BB01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部材面に接触する接触面(2a)を備え
    たベース体(2)と、該ベース体(2)を貫通して前記
    接触面(2a)側に突出する雄螺子部(1b)を有する
    と共に、前記ベース体(2)内に収納された複数の硬球
    (3)を介して該ベース体(2)に回動自在に保持され
    たボルト本体(1a)とからなり、しかも前記硬球
    (3)がベース体(2)と分離した硬球保持部材(4)
    によって回転自在に保持された構成にしてなる緩み防止
    構造を備えたボルト(1)において、前記硬球保持部材
    (4)が前記雄螺子部(1b)を挿通させる雄螺子部挿
    通孔(4a)を有した円盤体からなり、しかも該円盤体
    の周面(4b)には前記硬球(3)の一端周部(3a)
    が嵌入することで該硬球(3)を位置決め可能な硬球位
    置決孔(4c)が穿設され、且つ該円盤体の内周縁部位
    (4d)及び外周縁部位(4e)の夫々が前記硬球位置
    決孔(4c)に嵌入された硬球(3)の一端周部(3
    a)と反する側に位置する硬球の他端周部(3b)を露
    出させるべく対峙状態に折り曲げられて硬球(3)を挟
    み込み硬球位置決孔(4c)からの硬球(3)の離脱を
    防止する構成にしてなることを特徴とする緩み防止構造
    を有したボルト。
  2. 【請求項2】 部材面に接触する接触面(2a)を備
    え、且つ中央にボルトの雄螺子部挿通用の貫通孔(2
    b)を有したベース体(2)と、該ベース体(2)内に
    収納された複数の硬球(3)を介して該ベース体(2)
    に回動自在に保持され、且つ中央に雌螺子部(5b)を
    有したナット本体(5a)とからなり、しかも前記硬球
    (3)がベース体(2)と分離した硬球保持部材(4)
    によって回転自在に保持された構成にしてなる緩み防止
    構造を有するナット(5)において、前記硬球保持部材
    (4)がボルトの雄螺子部挿通用の雄螺子部挿通孔(4
    a)を有した円盤体からなり、しかも該円盤体の周面
    (4b)には前記硬球(3)の一端周部(3a)が嵌入
    することで該硬球(3)を位置決め可能な硬球位置決孔
    (4c)が穿設され、且つ該円盤体の内周縁部位(4
    d)及び外周縁部位(4e)の夫々が前記硬球位置決孔
    (4c)に嵌入された硬球(3)の一端周部(3a)と
    反する側に位置する硬球の他端周部(3b)を露出させ
    るべく対峙状態に折り曲げられて硬球(3)を挟み込み
    硬球位置決孔(4c)からの硬球(3)の離脱を防止す
    る構成にしてなることを特徴とする緩み防止構造を有し
    たナット。
  3. 【請求項3】 部材面に接触する接触面(2a)を備
    え、且つ中央にボルトの雄螺子部挿通用の貫通孔(2
    b)を有したベース体(2)と、該ベース体(2)内に
    収納された複数の硬球(3)を介して該ベース体(2)
    に回動自在に保持され、且つ中央にボルトの雄螺子部挿
    通用の挿通孔(6b)を有したワッシャー本体(6a)
    とからなり、しかも前記硬球(3)がベース体(2)と
    分離した硬球保持部材(4)によって回転自在に保持さ
    れた構成にしてなる緩み防止構造を有するワッシャー
    (6)において、前記硬球保持部材(4)がボルトの雄
    螺子部挿通用の雄螺子部挿通孔(4a)を有した円盤体
    からなり、しかも該円盤体の周面(4b)には前記硬球
    (3)の一端周部(3a)が嵌入することで該硬球
    (3)を位置決め可能な硬球位置決孔(4c)が穿設さ
    れ、且つ該円盤体の内周縁部位(4d)及び外周縁部位
    (4e)の夫々が前記硬球位置決孔(4c)に嵌入され
    た硬球(3)の一端周部(3a)と反する側に位置する
    硬球の他端周部(3b)を露出させるべく対峙状態に折
    り曲げられて硬球(3)を挟み込み硬球位置決孔(4
    c)からの硬球(3)の離脱を防止する構成にしてなる
    ことを特徴とする緩み防止構造を有したワッシャー。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103697042A (zh) * 2013-10-29 2014-04-02 彩琪有限公司 止推螺帽
CN103697038A (zh) * 2013-10-29 2014-04-02 彩琪有限公司 止推螺栓
KR101541492B1 (ko) * 2013-11-15 2015-08-03 한전케이피에스 주식회사 하우징 커버용 스윙 볼트 어셈블리
CN108317151A (zh) * 2018-02-11 2018-07-24 山东威达机械股份有限公司 一种防自紧快换螺母
CN115493005A (zh) * 2022-10-10 2022-12-20 南通大学 一种液化天然气输送装置输送架

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