JP2002322564A - 無電流浴電解質を電気透析によって再生するためのシステム - Google Patents

無電流浴電解質を電気透析によって再生するためのシステム

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JP2002322564A JP2002054085A JP2002054085A JP2002322564A JP 2002322564 A JP2002322564 A JP 2002322564A JP 2002054085 A JP2002054085 A JP 2002054085A JP 2002054085 A JP2002054085 A JP 2002054085A JP 2002322564 A JP2002322564 A JP 2002322564A
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    • B01D61/52Accessories; Auxiliary operation

Abstract

(57)【要約】 【課題】 廉価にして、電極の使用寿命が長い電気透析
システムを提供する。 【解決手段】 システムは第1の希釈液室(12)と第
2の希釈液室(22)及び再生電解質を通過させるため
の第1の濃縮液室(13)と第2の濃縮液室(23)を
備える。陽極(An)及び陰極(Ka1,Ka2)は第
1の電気透析ユニット(10)と第2の電気透析ユニッ
ト(20)と協働する。電極(An,Ka1,Ka2)
に固有の電極室(11,14,21,24)が配置され
ており、両電気透析ユニット(10,20)の室に隣接
している電極室(14,24)内に、電気透析ユニット
(10,20)のために働く電極(An)が配置されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無電流浴電解質を
電気透析によって再生するためのシステムであって、そ
れぞれ浴電解質を通過させるための希釈液室と、再生電
解質を通過させるための濃縮液室とを有し、2つの電
極、すなわち陽極及び陰極と協働する第1の電気透析ユ
ニットと第2の電気透析ユニットとを有しており、第1
の電気透析ユニットでは希釈液室が濃縮液室から陰極側
では一価陰イオンを選択的に透過させる膜によって分離
され、陽極側ではすべての陽イオンを選択的に透過させ
る膜によって分離されており、第1の電気透析ユニット
の希釈液室は第2の電気透析ユニットの希釈液室と第1
の管路を介して浴電解質を順次通過させるために直列に
接続されており、第1の電気透析ユニットの濃縮液室は
第2の電気透析ユニットの濃縮液室と第2の管路を介し
て再生電解質を順次通過させるために直列に接続されて
いるものに関する。
【0002】
【従来の技術】被覆浴中に入れた電極を介して工作物に
金属被覆を塗着するために外部電流を投入する電解被覆
法と並んで、いわゆる無外部電流被覆法もしくは無電流
被覆法(無電解めっき)が知られている。この方法は特
に非導電性母材、例えばプラスチック部材の被覆に頻繁
に用いられる。このような金属被膜はさまざまな理由か
ら、例えばプラスチック体に塗着される。一方では美観
上の理由から金属的な表面が求められ、他方ではこのよ
うにして母材上に塗着された金属の材料性質を利用しよ
うとすることもある。このような性質は、例えば改善さ
れた耐食性、使用する材料の電気伝導性であることがで
きる。そのため例えば、プラスチック(例えばエポキシ
樹脂)製の基板に無外部電流被覆技術もしくは無電流被
覆技術により導電路を設けることが知られている。
【0003】特に頻繁に無電流被覆テクノロジーを用い
てニッケル金属が析出される。このような被覆技術で電
解質中に含まれている金属イオンを元素金属に還元する
ために、反応中にそれ自身酸化する相応の還元剤を電解
質に添加しなければならない。この目的のために無電流
ニッケル浴の場合は次亜リン酸塩イオンを添加する。次
亜リン酸塩イオンは析出浴中に含まれているニッケルイ
オンをニッケル元素に還元し、それ自身は酸化されて亜
オルトリン酸塩イオンとなる。無電流ニッケル浴の場合
において展開する反応式は次の通りである。
【0004】
【化1】 金属化の進行に伴い電界質から絶えずニッケルイオンが
除かれて、ニッケル元素となって被覆すべき表面に沈殿
するのと同時に、次亜リン酸塩イオンは絶えず酸化され
て亜オルトリン酸塩イオンとなる。言い換えれば、電解
質中で、一方ではその中に溶解しているニッケルイオン
の濃度と電解質中に含まれている次亜リン酸塩イオンの
濃度が低下し、他方では電解質中に含まれている亜オル
トリン酸塩イオンの濃度が上昇する。これにより電解質
は「消費」される。したがって電解質の使用時間が長く
なるに連れて、そのような電解質を使用することによっ
て達成される被覆結果の品質は低下する。それゆえ電解
質は特定の数の被覆工程のみに使用できる。その後では
電解質を交換するか、適当な補助手段によって再生しな
ければならない。ニッケル析出浴の場合、再生とは少な
くとも反応生成物として発生する亜オルトリン酸塩イオ
ンを取り除き、場合によっては互いに消費されたニッケ
ルイオンと消費された次亜リン酸塩イオンを添加するこ
とを意味する。
【0005】望ましくないイオンを難溶性化合物中で沈
殿させるほか、浴使用時間中に消費された必要なイオン
を追加するほかに、無電流析出浴の再生に電気透析法を
用いることが知られている。この方法においては、消費
された浴電解質と、少なくとも消費された浴電解質から
再生のために取り除くべきイオンが、膜で互いに分離さ
れた室内で案内される。この場合、再生電解質は浴電解
質に供給すべきイオンも含むことができる。電気透析ユ
ニット内にある電極を介して電気透析ユニットに電流を
通してイオンの流れを励起する。浴電流が貫流する、い
わゆる希釈液室と、再生電解質が貫流する、いわゆる濃
縮液室との間に配置された膜の数を適切に選択すること
により、イオンを希釈液室内で案内される浴電解質から
濃縮液室内で案内される再生電解質に、及びその逆方向
に計画的に適切に移行させることが可能となる。
【0006】このような電気透析システムの例が、ドイ
ツ特許公報第DE19849278C1号に記載されて
いる。この刊行物で開示されているシステムでは2つの
分離された電気透析ユニットが使用され、それぞれ膜に
よって互いに分離された希釈液室と濃縮液室及び陽極と
陰極の電極対を有している。この場合、第1の電気透析
ユニットの希釈液室は当該ユニットの濃縮液室から、陰
極側では単選択的な陽イオン交換膜によって分離され、
陽極側では陰イオン交換膜によって分離されている。同
様に希釈液室と濃縮液室及び陽極と陰極を有する第2の
電気透析ユニットでは、希釈液室は濃縮液室から、陰極
側では単選択的な陰イオン交換膜によって分離され、陽
極側では陰イオン交換膜によって分離されている。浴電
解質を再生するために、当該浴電解質は2つの主要な流
れに分割されて、第1の電気透析ユニットと第2の電気
透析ユニットに平行に通される。同様に再生電解質も部
分流に分割されて、第1の電気透析ユニットと第2の電
気透析ユニットの濃縮液室に平行に通される。この場
合、第1の電気透析ユニットでは浴電解質から亜オルト
リン酸塩イオンと次亜リン酸塩イオンが取り除かれる。
浴電解質中になおも存在するニッケルイオンは電解質中
に留まる。第2の電気透析ユニットの希釈液室におい
て、再生電解質から浴電解質の第2の部分流に次亜リン
酸塩イオンが供給される。
【0007】この方法は、1工程当たりの作業効率が低
く、所期の再生度を達成するためには、浄化すべき浴電
解質を電気透析システム内で数回循環させる必要があ
る。従来技術で知られている第2のシステムが欧州特許
出願公開第0787829A1号に記載されている。こ
の刊行物で開示された電気透析システムも、それぞれ希
釈液室と濃縮液室及び陽極と陰極を有する2つの電気透
析ユニットから構成されている。この刊行物に記載され
ている第1の電気透析ユニットは、上に引用したドイツ
特許公報の電気透析ユニットに等しい。ここでも第1の
電気透析ユニットの希釈液室は隣接する濃縮液室から、
陰極側では一価陽イオン交換膜によって分離され、陽極
側では陰イオン交換膜によって分離されている。しかし
この電気透析システムでは、第2の電気透析ユニット内
に前記ドイツ特許公報により知られている配置構成とは
異なる配置構成が設けられている。ここでは希釈液室は
隣接する濃縮液室から、陰極側では陽イオン交換膜によ
って分離され、陽極側では一価陰イオン交換膜によって
分離されている。この刊行物により公知のシステムにお
いて、個々の電気透析ユニットを再生電解質も浴電解質
も1つの方向に順次貫流する。第1の電気透析ユニット
では浴電解質から次亜リン酸塩イオンと亜オルトリン酸
塩イオンが取り除かれる。この場合、第2段階では第2
の電気透析ユニット内の浴電解質に次亜リン酸塩イオン
が再び供給される。欧州特許出願公開第0787829
A1号により公知のこのシステムは、請求項1の前提部
に記載した本発明の出発点をなしている。
【0008】しかしこの欧州公開公報により公知のシス
テムは、その構造において非経済的であり、しかもそこ
で用いられる電気透析ユニットの電極は電解質中に含ま
れている化学物質の有害な影響に対して十分保護されて
いないという欠点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来
の電気透析システムを改良して、構造的に廉価であり、
電極の使用寿命が長いシステムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明では、膜により隣接室と分離されていて、第3
の管路を通して洗浄電解質が貫流できる、電極に固有の
電極室が配置されており、さらに両電気透析ユニットの
室に隣接している電極室内に両電気透析ユニットに対し
て共同に作用する電極が配置されているようにした。
【0011】無電流浴電解質を電気透析によって再生す
るための本発明によるシステムは、相前後して順次貫流
する2つの電気透析ユニットが1つの電極を共同で利用
し、したがって両電気透析ユニットの構成に対して3つ
の電極しか使用しないように構成されていることが有利
である。この場合、共同利用される電極は、陽極でも陰
極でもよい。本発明によるシステムを構成するのに3つ
の電極しか使用しないことにより、さもなければ必要な
第4の電極を節約でき、それによってこのようなシステ
ムの製造コストを低減できる。さらに、個々の電気透析
ユニットによって構成されるシステム全体を、コンパク
トでスペース節約型に構成できる。第1の透析ユニット
の隣接して配置された濃縮液室もしくは希釈液室には、
両電気透析ユニットにより共同利用される電極を包含す
る電極室を中間に接続して、第2の電気透析ユニットの
隣接配置された希釈液室と濃縮液室が接続している。こ
の場合、1つの電極透析ユニットに設ける希釈液室もし
くは濃縮液室の数は制限されず、個々の使用例で浄化す
べき浴電解質の必要な流量に合わせて決定される。決定
的なことは、第1の電気透析ユニットの希釈液室を通さ
れる浴電解質は、第1の電気透析ユニットを通過した後
で、第2の電気透析ユニットの希釈液室を通過すること
のみである。
【0012】濃縮液室もしくは希釈液室から分離され
て、固有の洗浄電解質が貫流する電極室を組み入れるこ
とにより、電極は浴電解質もしくは再生電解質中に溶解
しているイオンから隔離されるので、これらのイオンは
電極に対して有害な作用を及ぼし得ない。それに代えて
電極室は洗浄電解質で洗浄される。洗浄電解質は、一方
では電流が電極室からそれぞれの電気透析ユニットの濃
縮液室もしくは希釈液室に流れるようにし、他方では使
用する電極の寿命もしくは可使時間を著しく高める。
【0013】本発明の有利な構成において、電極室内の
洗浄電解質として、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム又は
リン酸ナトリウムが提案される。本発明の別の有利な構
成により、これらの物質の濃度は1〜30g/lの水溶
液である。前記の濃度及び構成の洗浄電解質は良好な導
電性を示すが、溶解したイオンの濃度は膜もしくは電極
に有害な影響を及ぼすほど高くない。電解質も電解質の
ポンピングに十分な高い粘性を有している。
【0014】本発明の別の有利な提案に従い、このシス
テムは浴電解質及び/又は再生電解質を少なくとも1つ
の両電気透析ユニットの希釈液室もしくは濃縮液室に供
給するために、主供給管路を起点として個々の希釈液室
もしくは濃縮液室に至る平行な管路を有している。浴電
解質及び/又は再生電解質の電解質流は、電気透析ユニ
ットに通すために部分流に分割され、当該ユニットの複
数の希釈液室もしくは濃縮液室を通って平行に案内され
る。個々の室を通過した後で、部分流は再び集められ、
浴電解質と再生電解質とに分けて後続の使用のために、
例えば第2の電気透析ユニット又は集合容器に供給され
る。部分流に分割された電解質流を電気透析ユニットの
複数の希釈液室もしくは濃縮液室に平行に通すことによ
り、より高い流量を達成できる。希釈液室と隣接する濃
縮液室との間の効果的なイオン交換能力は、使用する希
釈液室もしくは濃縮液室の数により倍加される。
【0015】本発明のさらに別の有利な構成に従い、浴
電解質を電気透析システムに通すために循環管路が提案
される。この場合、再生すべき浴電解質を貯蔵する循環
管路内に浴電解質のための集合容器が設けられており、
ここから浴電解質が取り出されて電気透析システムで再
生され、最後に再び容器に供給される。この場合、容器
として、無電流被覆を実施するための被覆浴容器を選択
してもよい。このような構成では浴電解質の再生はほぼ
しつ(in situ)で行われ、被覆浴容器中に存在
する浴電解質を常にある分量だけ取り出し再生システム
で再生する。こうして再生された分量の浴電解質は再び
被覆浴容器に戻され、残留電解質と混合される。浴電解
質に課せられる要求に応じて、単位時間当たり電気透析
システムを通る浴電解質の容積流によって必要な再生率
を制御できる。プロセス中に存在する浴電解質の「純
度」に対して高い要求が課せられる場合には、被覆浴容
器の容積が等しいとすれば、単位時間当たりより多くの
容積流が電気透析システムを流れるように調整する。こ
れに対応して電気透析システムの電気透析ユニットを、
より高い流量に対して設計しなければならない。この目
的のために電気透析ユニットは、例えば比較的少ない電
解質流量に必要であるよりも多くの数の希釈液室もしく
は濃縮液室を有することができる。
【0016】無電流金属被覆のための電解質は通常はよ
り高い作業温度で使用されるので、本発明の別の有利な
構成では、少なくとも電気透析システムの送り管路にお
いて、好ましくは戻り管路においても、熱交換器が設け
られている。送り管路、すなわちシステムの第1の電気
透析ユニットへの供給管路に設けられた熱交換器によっ
て、冷却媒体、例えば冷却水によって電解質が冷却され
る。したがって電気透析ユニットの敏感な構成部材、例
えば膜は、過度に高温の電解質によって損傷されない。
このとき浴運転温度より低い温度の浴電解質は、電気透
析システムの戻り管路、すなわち第2の電気透析ユニッ
トからの浴電解質の排出管路に設置された熱交換器によ
って再び予熱されてから、再び集合容器、特に被覆浴容
器に供給される。この場合、システムの送り管路内に設
けた熱交換器内で浴電解質を冷却する際に高温になった
冷却媒体が、システムの戻り管路で冷えた浴電解質を加
熱するために使用されるように、2つの熱交換器を接続
配置できる。
【0017】粒子が電気透析ユニット中に進入するのを
回避するために、本発明の別の有利な構成では、システ
ムの送り管路、すなわち第1の電気透析ユニットへの供
給管路内にフィルターを配置するようになっている。こ
のフィルターは浴電解質中に沈殿するおそれのある粒子
を濾過し、電気透析ユニットの個々の室の間の敏感な膜
がふさがるのを防止する。このためにフィルターで捕捉
される粒子は十分小さくなければならず、したがってフ
ィルターも十分微細にすべきである。この目的のために
交差流濾過(マイクロ濾過又はナノ濾過)を使用でき
る。
【0018】本発明の別の有利な構成に従い、当該シス
テムでは再生電解質の案内のためにも循環が設けられて
いる。本発明のさらに別の有利な構成により、この循環
内に好ましくは貯蔵容器が存在し、この貯蔵容器から再
生電解質が第1の電気透析ユニットに送られ、また第2
の電気透析ユニットから再生電解質がこの貯蔵容器に流
入する。集合容器内で再生電解質の組成を監視し、再生
電解質を再生の必要性に合わせて調整できる。このよう
にして浴電解質から副産物として回収される亜オルトリ
ン酸塩イオンを、例えばトラップにより再生電解質から
取り除くことができる。最適なphを調整するために、
酸もしくは苛性アルカリ溶液を添加できる。さらに、択
一的に消費材料として浴電解質に供給されるニッケルイ
オン及び次亜リン酸塩イオンをこの箇所で添加してもよ
い。
【0019】最後に本発明の有利な構成に従い、電極室
のための洗浄電解質も循環させることができる。この電
解質に対しても好ましくは集合容器を設けることがで
き、この集合容器から出る電極室のための洗浄電解質は
個々の電極室を順次貫流し、最後に再び洗浄電解質に戻
される。これらの電極で発生する触媒反応により水が水
素と酸素に分解して洗浄電解質から絶えず水が失われる
ので、この箇所で、すなわち洗浄電解質のための集合容
器で、必要に応じて洗浄電解質に水を添加してもよい。
このために供給路を設けることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のその他の特徴及
び利点について、唯一の添付図面に示した本発明による
無電流ニッケル電解質の電気透析再生システムの実施例
を詳細に説明する。
【0021】図面には無電流浴電解質の電気透析再生シ
ステムが示されている。このシステムの中核部分は、2
つの電気透析ユニット10及び20である。図面の左側
に示されている第1の電気透析ユニット10は、陰極K
a1、陽極An及びこれらの間に配置され膜で互いに分
離された室11〜14を有している。具体的にはこれら
の室は陰極室11、希釈液室12、濃縮液室13及び陽
極室14である。陰極室11には陽極側で第1の希釈液
室12が接続していて、一価陽イオンを透過させる膜m
Kによって陽極室11と分離されている。さらに第1の
希釈液室12には陽極に向かって濃縮液室13と希釈液
室12がそれぞれ交互に接続している。この場合、濃縮
液室13は希釈液室12からそれぞれ陰極側ではすべて
の陰イオンを透過させる膜Aにより分離され、陽極側で
は一価陽イオンを透過させる膜mKによって分離されて
いる。図示の実施例では第1の電気透析ユニット10の
希釈液室12と濃縮液室13の数はそれぞれ2個に制限
されている。しかし必要に応じてそのような室をそれぞ
れ3個以上設けてもよい。希釈液室12と濃縮液室13
の順序は陽極側では陰極室13で終わり、これに陽極室
14が接続している。最後の濃縮液室13は、一価陽イ
オンを選択的に透過させる膜mKにより陽極室14から
分離されている。
【0022】図面では陽極Anを起点にして右に向かっ
て第2の電気透析ユニット20が延びている。第2の電
気透析ユニット20は第1の電気透析ユニット10と同
じ陽極Anを利用する。さらに第2の電気透析ユニット
20は固有の陰極Ka2を有している。陽極Anと陰極
Ka2との間には、膜によって分離された種々の室があ
る。これらは陽極を起点として、陽極室24、希釈液室
22、濃縮液室23及び陰極室21である。第1の電気
透析ユニット10の陽極室14と第2の電気透析ユニッ
ト20の陽極室24とは、一緒になって共通の陽極室2
4を形成している。陽極室24においては陽極Anが隔
壁となることができるが、陽極室の部分室14と24と
を流動技術的に連通させておいてもよい。希釈液室22
と濃縮液室23とは互いに隣接し、かつ交互に配置され
ている。図示の実施例では第2の電気透析ユニット20
にそれぞれ2個の希釈液室22と濃縮液室23が配置さ
れている。しかし、3個以上の濃縮液室23及び希釈液
室22を設けることもできる。この場合、希釈液室22
と濃縮液室23の数は単位時間当たり必要な電気透析シ
ステムの通過容積によって決まる。
【0023】第2の電気透析ユニット20では、陽極室
24が陽イオンを透過させるイオン交換膜Kにより隣接
する希釈液室22から分離されている。第1の希釈液室
22には濃縮液室23が接続している。濃縮液室23は
希釈液室22から、陽極側では一価陰イオンを選択的に
透過させるイオン交換膜mAによって分離され、陰極側
ではすべての陽イオンを透過させるイオン交換膜Kによ
って分離されている。同様に第2の電気透析ユニット2
0のすべての濃縮液室は、一価陰イオンを選択的に透過
させるイオン交換膜mAによって分離され、陰極側では
すべての陽イオンを透過させるイオン交換膜Kによって
分離されている。図面の右側に示した最後の濃縮液室2
3には、すべての陽イオンを透過させるイオン交換膜K
で分離されて陰極室21が接続している。
【0024】さらに図面には種々の電解質循環が概略的
に示されている。貯蔵容器30には再生すべき浴電解質
が入っている。この浴電解質は送り管路31を通して第
1の電気透析ユニット10の希釈液室12に供給され
る。この場合、送り管路31には、電気透析ユニット1
0の前段に粒子フィルター32と熱交換器33が接続配
置されている。場合によって電解質中に含まれている浮
遊物質が粒子フィルター32で濾過されるので、これら
の浮遊物質が電気透析ユニット10及び20内に包含さ
れている膜の敏感な孔を塞いで、膜が使用不能になるこ
とはない。図示の実施例では、10μmより大きい粒径
を濾過する粒子フィルター32が使用されていることが
好都合である。粒子フィルター32には送り管路31内
で熱交換器33が接続している。送り管路31は熱交換
器33の後方で個々の分配管路311と312に分岐
し、それぞれ第1の電気透析ユニット10の固有の希釈
液室12内に開口している。さらに、希釈液室12から
集合管路313及び314が進出して越流管路34内に
開口し、越流管路34は、第1の電気透析ユニット10
の希釈液室12を第2の電気透析ユニット20の希釈液
室22と接続しているのが分かる。
【0025】越流管路34を起点として、分配管路34
1,342は第2の電気透析ユニット20の希釈液室2
2内に続いている。第2の電気透析ユニット20の希釈
液室22からは再び集合管路343,344が進出し
て、戻り管路35内に開口している。最後に戻り管路3
5は熱交換器36を介して再び貯蔵容器30に戻る。送
り管路31、分配管路311,312、希釈液室12、
集合管路313,314、越流管路34、分配管路34
1,342,希釈液室22、集合管路343,344及
び戻り管路35からなる上述の管路系は、貯蔵容器30
と共に再生すべき浴電解質の第1の循環を形成する。
【0026】以下に、第2の電解質循環について再生電
解質のための貯蔵容器40を起点として説明する。貯蔵
容器40を起点として、送り管路41が第1の電気透析
ユニット10に続いている。送り管路41に接続された
分配管路411及び412を介して当該送り管路41は
濃縮液室13と接続されている。第1の電気透析ユニッ
ト10の濃縮液室13からは集合管路413、414が
進出して越流管路42に続いている。越流管路42は第
1の電気透析ユニット10の濃縮液室13と第2の電気
透析ユニット20の濃縮液室23とを接続している。こ
のために越流管路43には、当該越流管路42と濃縮液
室23とを結んでいる送り管路412、422が接続さ
れている。濃縮液室からは集合管路423,424が進
出して戻り管路43内に開口している。戻り管路43は
最後に貯蔵容器40に戻り、循環を閉じる。
【0027】第3の循環管路は貯蔵容器50を起点とし
ている。この貯蔵容器内には電極室11,14,24及
び21のための洗浄電解質が入っている。貯蔵容器50
を起点とする環状管路51が示されている。環状管路5
1は図面では左方向に延びて最初に陰極室11に開口
し、次いで陽極室14及び24に開口し、最後に陰極室
21に開口した後、貯蔵容器50に戻る。
【0028】所望の流量の達成を図るために、図面には
示されていないが、前記3つのすべての循環管路には適
当な電解質輸送手段、例えばポンプを配置することがで
きる。そのようなポンプ又はその他の適当な電解質輸送
手段の輸送能力を調整するか、又は適当な流量調節器を
用いて、装入量を単位時間当たりの容積流量として調節
できる。
【0029】本システムは、貯蔵容器30から出る浴電
解質を再生するために次のように作動する。貯蔵容器3
0は無電流被覆に利用する被覆浴容器であってよく、こ
こから浴電解質が送り管路31を介して粒子フィルター
32及び熱交換器33を通って第1の電気透析ユニット
10の希釈液室12に供給される。このとき冷却管路6
0を介して熱交換器に冷却水を供給し、浴電解質の温度
を運転温度未満に下げる。浴電解質は分配管路311及
び312により並行流に分割され、希釈液室12に平行
に送られる。同時に貯蔵容器40から送り管路41を介
して再生電解質が取り出され、分配管路411と412
を介して希釈液室12に隣接する第1の電気透析ユニッ
ト10の濃縮液室13に供給される。陽極Anと陰極K
a1との間で運転電圧が印加される。陽極Anと陰極K
a1との間に形成された電界により、両電解質中に含ま
れたイオンは移動するように励起される。このとき陽イ
オンは陰極Ka1に向かって動き、陰イオンは陰極An
に向かって動く傾向がある。しかし個々の室の間に配置
された膜により、イオンの移動は制限される。なぜなら
ば、単選択的陽イオン交換膜mK及び陰イオン交換膜A
は、すべてのイオンに対して透過性ではないからであ
る。そのため希釈液室12からは一価陽イオンのみが単
選択的陽イオン交換膜mKを通って隣接する濃縮液室1
3に通過する。このイオンは、例えば図面に示されてい
るように一価ナトリウムイオンである。このようにして
これらのイオンは浴電解質から抜き取られる。これに対
して二価ニッケルイオンは単選択的陽イオン交換膜mK
を通過できず、浴電解質中にとどまっている。反対側の
希釈液室を仕切っている陰イオン交換膜Aを通って、す
べての陰イオン、それゆえ特に次亜リン酸塩イオンと亜
オルトリン酸塩イオンが通過できる。こうしてこれらの
イオンは隣接の濃縮液室13に達する。隣接の濃縮液室
13からその他のイオンは、一方では単選択的陽イオン
交換膜を通って、他方では陰イオン交換膜Aを通って希
釈液室12に、したがって浴電解質に達しない。こうし
て第1の電気透析ユニット10において浴電解質から次
亜リン酸塩イオンと亜オルトリン酸塩イオン及びナトリ
ウムイオンが抜き出される。これらのイオンは再生電解
質中で濃縮される。
【0030】第1の電気透析ユニット10の希釈液室1
2を通過した後、再生すべき浴電解質は集合管路313
及び314によって集められて、越流管路34を通って
第2の電気透析ユニット20の希釈液室22に送られ
る。浴電解質は分配管路341,342により部分流に
分割されて希釈液室22に送られる。同時に再生電解質
も第1の電気透析ユニット10の濃縮液室13から集合
管路413,414、越流管路42及び分配管路42
1,422を通って平行な部分流として第2の電気透析
ユニット20の濃縮液室23に送られる。両電気透析ユ
ニット10と20で同時に利用される第2の電気透析ユ
ニット20の陽極Anと陰極Ka2との間にも電位差が
あり、第2の電気透析ユニット20上の電界を形成させ
る。第1の電気透析ユニットにおける電界と同様に、こ
の電界も第2の電気透析ユニット内でイオンの移動を引
き起こし、陽イオンは陽極に向かって進み、陰イオンは
陰極に向かって進む。第2の電気透析ユニット20でも
膜は個々のイオンの移動動作を選択する。したがって陰
極側で希釈液室22に隣接して配置された濃縮液室23
からは両室22,23の間に配置された単選択的陽イオ
ン交換膜mAを通って一価次亜リン酸塩イオンが進出
し、浴電解質中で濃縮される。
【0031】これに対して二価亜オルトリン酸塩イオン
は単選択的陽イオン交換膜mAを通過できず、再生電解
質23中に留まる。陽極側で希釈液室に隣接する濃縮液
室23から、先に浴電解質から取り除かれたナトリウム
イオンが再び浴電解質に供給される。さらに浴電解質
(図示しない)には別のイオン、例えばニッケルイオン
を消費されたニッケンの補足として供給できる。単選択
的陽イオン交換膜mAを通って供給される次亜リン酸塩
イオンについても、これらは単に第1の電気透析ユニッ
ト10において浴電解質から抜き出されたイオンであっ
てよいが、再生電解質中にすでに含まれていて、再生の
過程で浴電解質に供給される次亜リン酸塩イオンであっ
てもよい。択一的に、ニッケル浴中で必要とされるニッ
ケルイオン及び次亜リン酸塩イオンを濃縮するために、
そのようなイオンを含んでいる化合物、例えば硫酸ニッ
ケル、次亜リン酸ニッケル又は次亜リン酸ナトリウムを
介して直接電解質に添加できる。再生された浴電解質は
第2の電気透析ユニットを通過した後、集合管路34
3,344を通って戻り管路35に添加され、熱交換器
36を通って貯蔵容器30に戻される。熱交換器36で
浴電解質は再び高温に、好ましくはその運転温度近傍ま
で加熱される。この目的のために、例えば冷却水管路6
0内を案内されて、第1の熱交換器33内で電解質を冷
却するために使用される冷却水を熱媒体として使用でき
る。
【0032】同様に、第2の電気透析ユニットの濃縮液
室23から進出する再生電界質は集合管路423,42
4を通って戻り管路43に送られ、最後に貯蔵容器40
に送られる。44及び45は、貯蔵容器40内で再生電
界質に対する除去44及び添加45が行われ得ることを
意味している。このことは例えば除去に関しては、これ
は再生電界質中で濃縮された副産物の亜オルトリン酸塩
イオンであることができ、これは例えば沈殿又は別の仕
方で再生電界質から取り除くことができる。さらにこの
方法の進行に好都合なpHを7.8に調整する目的で、
苛性アルカリ溶液、例えば水酸化ナトリムを添加でき
る。
【0033】最後に、プロセス全体を通して、貯蔵容器
50から洗浄電界質が環状管路51を通って電極室1
1,14,24及び21に通される。図示の例では洗浄
電界質は水溶性硫酸ナトリウムであり、これは一方では
電極室を通る電流経路を可能にするが、他方では電極、
すなわち陰極Ka1、Ka2及び陽極Anに対して有害
な影響を与えない。
【0034】本発明による方法により、無電流浴電界質
から簡単かつ効率的に好ましくない反応生成物、例えば
亜オルトリン酸塩を取り除くことができ、しかも有用な
イオン、例えばニッケルイオンが失われたり、再生され
た浴電界質の有用性がなんらかの仕方で損なわれたりす
ることはない。
【0035】本発明による構造では、電気透析ユニット
10,20は、電極(図示の実施例では陽極An)を共
同利用するように構成されていることにより、製造コス
トが安く、コンパクトな構造の電気透析ユニットが可能
となる。最後に洗浄電界質が貫流できる電極室11,1
4,24,21内に電極Ka1,An,Ka2を配置す
ることにより、等しく高い電気透析度で電極の可使時間
を高めることができる。
【0036】
【発明の効果】以上、詳述したように、この発明による
と、廉価であり、電極の使用寿命が長いという優れた効
果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による無電流ニッケル電解質の電気透
析再生システムの概要図。
【符号の説明】
10…電気透析ユニット、11…陰極室、12…希釈液
室、13…濃縮液室、14…陽極室、20…電気透析ユ
ニット、21…陰極室、22…希釈液室、23…濃縮液
室、24…陽極室、30…貯蔵容器、31…送り管路、
32…粒子フィルター、33…熱交換器、34…越流管
路、35…戻り管路、36…熱交換器、311…分配管
路、312…分配管路、313…集合管路、314…集
合管路、341…分配管路、342…分配管路、343
…集合管路、344…集合管路、40…貯蔵容器、41
…送り管路、42…越流管路、43…戻り管路、44…
除去、45…添加、411…分解管路、412…分配管
路、413…集合管路、414…集合管路、421…分
配管路、422…分配管路、423…集合管路、424
…集合管路、50…貯蔵容器、51…環状管路、60…
冷却管路、Ka1…陰極、Ka2…陰極、An…陽極、
A…陰イオン交換膜、K…陽イオン交換膜、mA…単選
択的陰イオン交換膜、mK…単選択的陽イオン交換膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ペーター アントン アドリアン ヴェル ホェーベン オランダ国 NL−5261 ベーエル ヴッ ト トレンストラート 7 Fターム(参考) 4D006 GA06 GA17 JA41Z JA43Z JA44Z JA56Z JA66 KA53 KA54 KA55 KA57 KE15Q KE18P KE18Q PB12 PB70 4D061 DA08 DB18 DC13 EA09 EB01 EB04 EB13 EB16 EB37 EB39 FA09 FA13 FA20 GA22 GC11 4K022 AA13 AA18 AA42 BA14 BA31 DA01 DB02 DB08 DB22

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無電流浴電解質を電気透析によって再生
    するためのシステムであって、それぞれ浴電解質を通過
    させるための第1の希釈液室(12)と第2の希釈液室
    (22)及び再生電解質を通過させるための第1の濃縮
    液室(13)と第2の濃縮液室(23)を具備し、かつ
    陽極(An)及び陰極(Ka1、Ka2)と協働する第
    1の電気透析ユニット(10)と第2の電気透析ユニッ
    ト(20)とを有しており、第1の電気透析ユニット
    (10)では希釈液室(12)が濃縮液室(13)か
    ら、陰極側では一価陽イオンを選択的に透過させる膜
    (mK)によって分離され、陽極側ではすべての陰イオ
    ンを選択的に透過させる膜(A)によって分離されてお
    り、第2の電気透析ユニット(20)では希釈液室(2
    2)が濃縮液室(23)から、陰極側では一価陰イオン
    を選択的に透過させる膜(mA)によって分離され、陽
    極側ではすべての陽イオンを選択的に透過させる膜
    (K)によって分離されており、さらに第1の電気透析
    ユニット(10)の希釈液室(12)が第1の管路(3
    13,314,34,341,342)を介して第2の
    電気透析ユニット(20)の希釈液室(22)と直列に
    接続されて浴電解質を順次通過させるようになってお
    り、第1の電気透析ユニット(10)の濃縮液室(1
    3)は第2の管路(413,414,42,421,4
    22)を介して第2の電気透析ユニット(20)の濃縮
    液室(23)と直列に接続されて再生電解質を順次通過
    させるようになっているものにおいて、 膜により隣接
    室と分離されていて、第3の管路(51)を介して洗浄
    電解質が貫流できる、電極(An、Ka1、Ka2)に
    固有の電極室(11,14,21,24)が配置されて
    おり、さらに両電気透析ユニット(10,20)の室に
    隣接している電極室(14,24)内に両電気透析ユニ
    ット(10,20)のために共同で働く電極(An)が
    配置されていることを特徴とする、無電流浴電解質を電
    気透析によって再生するためのシステム。
  2. 【請求項2】 両電気透析ユニット(10,20)に共
    通に作用する電極が陰極(An)であることを特徴とす
    る請求項1に記載のシステム。
  3. 【請求項3】 電極室内に、Na2SO4、K2SO4及び
    /又はNa2PO3の水溶液である洗浄電解質が存在する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシステム。
  4. 【請求項4】 電極室中に存在する洗浄電解質が前記物
    質を濃度1〜30g/lの水溶液として有していること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシ
    ステム。
  5. 【請求項5】 浴電解質及び/又は再生電解質を少なく
    とも1つの両電気透析ユニット(10,20)の希釈液
    室(12,22)もしくは濃縮液室(13,23)に通
    すために、主供給管路を起点としてこれらの室に平行な
    管路が接続されていることを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれか1項に記載のシステム。
  6. 【請求項6】 浴電解質を電気透析ユニット(10,2
    0)の希釈液室(12,22)に通すための管路系が循
    環するように案内されていることを特徴とする請求項1
    乃至5のいずれか1項に記載のシステム。
  7. 【請求項7】 循環管路内に浴電解質のための集合容器
    (30)が配置されていることを特徴とする請求項6に
    記載のシステム。
  8. 【請求項8】 浴電解質のための循環中に少なくとも1
    つの熱交換器が配置されていることを特徴とする請求項
    6又は7に記載のシステム。
  9. 【請求項9】 浴電解質を案内するための管路系が配置
    されていることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか
    1項に記載のシステム。
  10. 【請求項10】 再生電解質を第1の電気透析ユニット
    (10)及び第2の電気透析ユニット(20)の濃縮液
    室(13,23)に通すための管路系が循環するように
    案内されていることを特徴とする請求項1乃至9のいず
    れか1項に記載のシステム。
  11. 【請求項11】 再生電解質を案内するための管路系が
    集合容器(40)を有していることを特徴とする請求項
    10記載のシステム。
  12. 【請求項12】 洗浄電解質を電極室(11,14,2
    1,24)に通すために循環管路が配置されていること
    を特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の
    システム。
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