JP2002322493A - 非水系洗浄剤組成物 - Google Patents
非水系洗浄剤組成物Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 水の可溶化能が大きく、生態系への悪影響を
及ぼさない、ドライクリーニング用洗剤として好適な非
水系洗浄剤組成物の提供。 【解決手段】 （ａ）グリセリン脂肪酸エステル及びソ
ルビトール脂肪酸エステルから選ばれる１種以上と、石
油系溶剤を含有する非水系洗浄剤組成物。
及ぼさない、ドライクリーニング用洗剤として好適な非
水系洗浄剤組成物の提供。 【解決手段】 （ａ）グリセリン脂肪酸エステル及びソ
ルビトール脂肪酸エステルから選ばれる１種以上と、石
油系溶剤を含有する非水系洗浄剤組成物。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、石油系溶剤を洗浄
媒体として用いるドライクリーング用洗浄剤として適し
た非水系洗浄剤組成物に関する。
媒体として用いるドライクリーング用洗浄剤として適し
た非水系洗浄剤組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ドライ
クリーニングでは、パラフィン系、ナフテン系、芳香族
系炭化水素等の混合物からなる石油系溶剤と共に、水溶
性汚れや固体汚れの除去、再汚染防止、帯電防止、柔軟
性付与のため、種々の界面活性剤が併用されている。そ
して、ドライクリーニングに使用する洗浄剤は、一般に
５〜８０重量％の界面活性剤、石油系溶剤、粘度低下剤
及び腐食防止剤等が配合された液状洗浄剤であり、ドラ
イクリーニングに際してはこの液状洗浄剤を石油系溶剤
に対して０．１〜５容量％の割合で添加して使用してい
る。
クリーニングでは、パラフィン系、ナフテン系、芳香族
系炭化水素等の混合物からなる石油系溶剤と共に、水溶
性汚れや固体汚れの除去、再汚染防止、帯電防止、柔軟
性付与のため、種々の界面活性剤が併用されている。そ
して、ドライクリーニングに使用する洗浄剤は、一般に
５〜８０重量％の界面活性剤、石油系溶剤、粘度低下剤
及び腐食防止剤等が配合された液状洗浄剤であり、ドラ
イクリーニングに際してはこの液状洗浄剤を石油系溶剤
に対して０．１〜５容量％の割合で添加して使用してい
る。
【０００３】ドライクリーニング用洗浄剤には水溶性汚
れに対する洗浄力が高いことが要求されるが、そのため
には、ドライクリーニング用洗浄剤が有する水の可溶化
能（抱水能）が大きいことが必要となる。従来、ドライ
クリーニング用洗浄剤の水の可溶化能を高めるため、ポ
リオキシエチレンノニルフェノールエーテのようなポリ
オキシエチレンアルキルフェノールエーテルが洗浄基剤
として配合されていたが、この化合物は、いわゆる環境
ホルモンとなることが懸念されており、分解されずに天
然水域に排出された場合には、人間も含めた生態系への
悪影響を及ぼす恐れがある。
れに対する洗浄力が高いことが要求されるが、そのため
には、ドライクリーニング用洗浄剤が有する水の可溶化
能（抱水能）が大きいことが必要となる。従来、ドライ
クリーニング用洗浄剤の水の可溶化能を高めるため、ポ
リオキシエチレンノニルフェノールエーテのようなポリ
オキシエチレンアルキルフェノールエーテルが洗浄基剤
として配合されていたが、この化合物は、いわゆる環境
ホルモンとなることが懸念されており、分解されずに天
然水域に排出された場合には、人間も含めた生態系への
悪影響を及ぼす恐れがある。
【０００４】本発明は、水の可溶化能が大きく、水溶性
汚れに対する洗浄性能が優れており、生態系への安全性
も高い非水系洗浄剤組成物を提供することを課題とす
る。
汚れに対する洗浄性能が優れており、生態系への安全性
も高い非水系洗浄剤組成物を提供することを課題とす
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、環境ホル
モンとなる洗浄基剤を使用せず、グリセリン脂肪酸エス
テル及びソルビトール脂肪酸エステルから選ばれる１種
以上を洗浄基剤とし、この洗浄基剤と石油系溶剤とを基
本的組合せとし、必要に応じて、更に他の洗浄剤成分及
び洗浄剤補助成分等を組み合わせることで、水の可溶化
能が大きく、かつ生態系への安全性も高い洗浄剤組成物
を見出したものである。
モンとなる洗浄基剤を使用せず、グリセリン脂肪酸エス
テル及びソルビトール脂肪酸エステルから選ばれる１種
以上を洗浄基剤とし、この洗浄基剤と石油系溶剤とを基
本的組合せとし、必要に応じて、更に他の洗浄剤成分及
び洗浄剤補助成分等を組み合わせることで、水の可溶化
能が大きく、かつ生態系への安全性も高い洗浄剤組成物
を見出したものである。
【０００６】本発明は、課題の解決手段として、（ａ）
グリセリン脂肪酸エステル及びソルビトール脂肪酸エス
テルから選ばれる１種以上と、石油系溶剤を含有する非
水系洗浄剤組成物を提供する。
グリセリン脂肪酸エステル及びソルビトール脂肪酸エス
テルから選ばれる１種以上と、石油系溶剤を含有する非
水系洗浄剤組成物を提供する。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明で用いる（ａ）成分は、グ
リセリン脂肪酸エステル及びソルビトール脂肪酸エステ
ルから選ばれる１種以上である。該グリセリン脂肪酸エ
ステルは、モノエステル、ジエステル、トリエステルの
任意の割合の混合物であってもよく、該ソルビトール脂
肪酸エステルは、モノエステル、ジエステル、トリエス
テル、テトラエステル、ペンタエステル、ヘキサエステ
ルの任意の割合の混合物であってもよい。
リセリン脂肪酸エステル及びソルビトール脂肪酸エステ
ルから選ばれる１種以上である。該グリセリン脂肪酸エ
ステルは、モノエステル、ジエステル、トリエステルの
任意の割合の混合物であってもよく、該ソルビトール脂
肪酸エステルは、モノエステル、ジエステル、トリエス
テル、テトラエステル、ペンタエステル、ヘキサエステ
ルの任意の割合の混合物であってもよい。
【０００８】グリセリン脂肪酸エステルは、グリフィン
（Griffin）の式〔このグリフィンの式は、ＨＬＢ＝
（親水基部分の分子量／界面活性剤の分子量）×（１０
０／５）で表されるものである。（「新・界面活性剤入
門」三洋化成工業株式会社，昭和６０年１１月１日発
行，第１２８頁）〕によるＨＬＢ（以下ＨＬＢと略
す。）が、水の可溶化能向上の観点から、１〜１２のも
のが好ましく、１〜５のものがより好ましい。このよう
なグリセリン脂肪酸エステルとして、グリセリンモノカ
プリレート、グリセリンジカプリレート、グリセリンモ
ノラウレート、グリセリンジラウレート、グリセリンモ
ノステアレート、グリセリンジステアレート、グリセリ
ンモノオレエート、グリセリンジオレエート等を挙げる
ことができ、グリセリンモノカプリレートが好ましい。
（Griffin）の式〔このグリフィンの式は、ＨＬＢ＝
（親水基部分の分子量／界面活性剤の分子量）×（１０
０／５）で表されるものである。（「新・界面活性剤入
門」三洋化成工業株式会社，昭和６０年１１月１日発
行，第１２８頁）〕によるＨＬＢ（以下ＨＬＢと略
す。）が、水の可溶化能向上の観点から、１〜１２のも
のが好ましく、１〜５のものがより好ましい。このよう
なグリセリン脂肪酸エステルとして、グリセリンモノカ
プリレート、グリセリンジカプリレート、グリセリンモ
ノラウレート、グリセリンジラウレート、グリセリンモ
ノステアレート、グリセリンジステアレート、グリセリ
ンモノオレエート、グリセリンジオレエート等を挙げる
ことができ、グリセリンモノカプリレートが好ましい。
【０００９】ソルビトール脂肪酸エステルは水の可溶化
能向上の観点から、ＨＬＢが８〜１８のものが好まし
く、１０〜１２のものがより好ましい。このようなソル
ビトール脂肪酸エステルとして、テトララウリン酸ポリ
オキシエチレン（ＰＯＥ＝３０）ソルビトールエステ
ル、テトララウリン酸ポリオキシエチレン（ＰＯＥ＝４
０）ソルビトールエステル、テトラオレイン酸ポリオキ
シエチレン（ＰＯＥ＝３０）ソルビトールエステル、テ
トラオレイン酸ポリオキシエチレン（ＰＯＥ＝４０）ソ
ルビトールエステル等を挙げることができ、テトラオレ
イン酸ポリオキシエチレン（ＰＯＥ＝３０）ソルビトー
ルエステルが好ましい。
能向上の観点から、ＨＬＢが８〜１８のものが好まし
く、１０〜１２のものがより好ましい。このようなソル
ビトール脂肪酸エステルとして、テトララウリン酸ポリ
オキシエチレン（ＰＯＥ＝３０）ソルビトールエステ
ル、テトララウリン酸ポリオキシエチレン（ＰＯＥ＝４
０）ソルビトールエステル、テトラオレイン酸ポリオキ
シエチレン（ＰＯＥ＝３０）ソルビトールエステル、テ
トラオレイン酸ポリオキシエチレン（ＰＯＥ＝４０）ソ
ルビトールエステル等を挙げることができ、テトラオレ
イン酸ポリオキシエチレン（ＰＯＥ＝３０）ソルビトー
ルエステルが好ましい。
【００１０】組成物中の（ａ）成分の含有量は、好まし
くは１〜８０重量％、より好ましくは５〜５０重量％、
更に好ましくは１０〜４０重量％である。
くは１〜８０重量％、より好ましくは５〜５０重量％、
更に好ましくは１０〜４０重量％である。
【００１１】本発明は、（ａ）成分と共に、他の（ｂ）
〜（ｄ）から選ばれる洗浄成分等、更には他の添加成分
等を組み合わせて用いることができる。
〜（ｄ）から選ばれる洗浄成分等、更には他の添加成分
等を組み合わせて用いることができる。
【００１２】本発明で用いる（ｂ）成分は、ソルビタン
脂肪酸エステル及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステルから選ばれる１種以上である。該ソルビタン
脂肪酸エステル及び該ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステルは、モノエステル、ジエステル、トリエス
テル、テトラエステルの任意の割合の混合物であっても
よい。
脂肪酸エステル及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステルから選ばれる１種以上である。該ソルビタン
脂肪酸エステル及び該ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステルは、モノエステル、ジエステル、トリエス
テル、テトラエステルの任意の割合の混合物であっても
よい。
【００１３】ソルビタン脂肪酸エステルは、水の可溶化
能向上の観点から、ＨＬＢが１〜１２のものが好まし
く、７〜１０のものがより好ましい。このようなソルビ
タン脂肪酸エステルは、ソルビタンモノラウレート（Ｈ
ＬＢ＝８．６）、ソルビタンモノオレエート（ＨＬＢ＝
４．３）、ソルビタントリオレエート（ＨＬＢ＝１．
８）等を挙げることができ、ソルビタンモノラウレート
（ＨＬＢ＝８．６）が好ましい。
能向上の観点から、ＨＬＢが１〜１２のものが好まし
く、７〜１０のものがより好ましい。このようなソルビ
タン脂肪酸エステルは、ソルビタンモノラウレート（Ｈ
ＬＢ＝８．６）、ソルビタンモノオレエート（ＨＬＢ＝
４．３）、ソルビタントリオレエート（ＨＬＢ＝１．
８）等を挙げることができ、ソルビタンモノラウレート
（ＨＬＢ＝８．６）が好ましい。
【００１４】ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テルは、水の可溶化能向上の観点から、ＨＬＢが８〜１
８のものが好ましく、１０〜１２のものがより好まし
い。このようなポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エ
ステルは、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレー
ト〔エチレンオキシド付加モル数（ＰＯＥ）＝６〜２
０〕、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート
（ＰＯＥ＝６〜２０）、ポリオキシエチレンソルビタン
モノステアレート（ＰＯＥ＝６〜２０）、ポリオキシエ
チレンソルビタントリステアレート（ＰＯＥ＝６〜２
０）、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート
（ＰＯＥ＝６〜２０）、ポリオキシエチレンソルビタン
トリオレエート（ＰＯＥ＝６〜２０）等を挙げることが
できる。
テルは、水の可溶化能向上の観点から、ＨＬＢが８〜１
８のものが好ましく、１０〜１２のものがより好まし
い。このようなポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エ
ステルは、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレー
ト〔エチレンオキシド付加モル数（ＰＯＥ）＝６〜２
０〕、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート
（ＰＯＥ＝６〜２０）、ポリオキシエチレンソルビタン
モノステアレート（ＰＯＥ＝６〜２０）、ポリオキシエ
チレンソルビタントリステアレート（ＰＯＥ＝６〜２
０）、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート
（ＰＯＥ＝６〜２０）、ポリオキシエチレンソルビタン
トリオレエート（ＰＯＥ＝６〜２０）等を挙げることが
できる。
【００１５】組成物中の（ｂ）成分の含有量は、好まし
くは１〜５０重量％、より好ましくは３〜３０重量％、
更に好ましくは５〜２０重量％である。
くは１〜５０重量％、より好ましくは３〜３０重量％、
更に好ましくは５〜２０重量％である。
【００１６】本発明で用いる（ｃ）成分は、スルホコハ
ク酸又はその塩、リン酸エステル又はその塩及びポリオ
キシリン酸エステル又はその塩から選ばれる１種以上で
ある。
ク酸又はその塩、リン酸エステル又はその塩及びポリオ
キシリン酸エステル又はその塩から選ばれる１種以上で
ある。
【００１７】本発明で用いるスルホコハク酸又はその塩
（以下（ｃ１）とする。）は、洗浄力向上の点で下記の
一般式（１）で示されるものが好ましい。
（以下（ｃ１）とする。）は、洗浄力向上の点で下記の
一般式（１）で示されるものが好ましい。
【００１８】
【化１】
【００１９】（式中、Ｒ1、Ｒ2は炭素数６〜１８のアル
キル基又はアルケニル基、Ｘはアルカリ金属又はアルカ
リ土類金属を表す。） 一般式（１）中のＲ1、Ｒ2は、炭素数６〜１２のアルキ
ル基又はアルケニル基が好ましく、Ｘはナトリウムが好
ましい。
キル基又はアルケニル基、Ｘはアルカリ金属又はアルカ
リ土類金属を表す。） 一般式（１）中のＲ1、Ｒ2は、炭素数６〜１２のアルキ
ル基又はアルケニル基が好ましく、Ｘはナトリウムが好
ましい。
【００２０】（ｃ１）成分は、ジアルキルスルホコハク
酸塩が好ましく、例えば、ジオクチルスルホコハク酸ナ
トリウム、ジ−２−エチルヘキシルスルホコハク酸ナト
リウム、ジデシルスルホコハク酸ナトリウム、ジドデシ
ルスルホコハク酸ナトリウムを挙げることができる。
酸塩が好ましく、例えば、ジオクチルスルホコハク酸ナ
トリウム、ジ−２−エチルヘキシルスルホコハク酸ナト
リウム、ジデシルスルホコハク酸ナトリウム、ジドデシ
ルスルホコハク酸ナトリウムを挙げることができる。
【００２１】本発明で用いるリン酸エステル又はその塩
及びポリオキシリン酸エステル又はその塩（以下（ｃ
２）とする）は、体積抵抗値を下げる観点から下記一般
式（２）で示されるものが好ましい。
及びポリオキシリン酸エステル又はその塩（以下（ｃ
２）とする）は、体積抵抗値を下げる観点から下記一般
式（２）で示されるものが好ましい。
【００２２】
【化２】
【００２３】〔式中、Ｒ3は炭素数８〜２０のアルキル
基又はアルケニル基、Ｒ4は−ＯＭ又はＲ3Ｏ−（ＣＨ2
ＣＨ2Ｏ）n−、ｎは平均１〜６の数、Ｍは水素原子、ア
ルカリ金属又はアルカノールアミンを表す。〕 一般式（２）中、Ｒ3は炭素数１０〜１６の直鎖又は分
岐鎖のアルキル基が好ましく、直鎖アルキル基がより好
ましく、ｎは平均２〜４の数が好ましい。
基又はアルケニル基、Ｒ4は−ＯＭ又はＲ3Ｏ−（ＣＨ2
ＣＨ2Ｏ）n−、ｎは平均１〜６の数、Ｍは水素原子、ア
ルカリ金属又はアルカノールアミンを表す。〕 一般式（２）中、Ｒ3は炭素数１０〜１６の直鎖又は分
岐鎖のアルキル基が好ましく、直鎖アルキル基がより好
ましく、ｎは平均２〜４の数が好ましい。
【００２４】（ｃ２）成分が塩となるときは、対イオン
がトリエタノールアミンであるものが好ましく、（ｃ
２）成分は塩の形態で配合してもよいし、エステルの形
態で配合した後、アルカリ又はアルカノールアミンで中
和してもよい。
がトリエタノールアミンであるものが好ましく、（ｃ
２）成分は塩の形態で配合してもよいし、エステルの形
態で配合した後、アルカリ又はアルカノールアミンで中
和してもよい。
【００２５】（ｃ２）成分は、モノエステルやジエステ
ル又はそれらの塩のそれぞれ単独のものよりも、モノエ
ステルとジエステル又はそれらの塩の１：１の混合物で
あるセスキエステル又はその塩の方が水の可溶化能が高
いので好ましい。
ル又はそれらの塩のそれぞれ単独のものよりも、モノエ
ステルとジエステル又はそれらの塩の１：１の混合物で
あるセスキエステル又はその塩の方が水の可溶化能が高
いので好ましい。
【００２６】組成物中の（ｃ）成分の含有量は、好まし
くは１〜５０重量％、より好ましくは３〜３０重量％、
更に好ましくは５〜２０重量％である。
くは１〜５０重量％、より好ましくは３〜３０重量％、
更に好ましくは５〜２０重量％である。
【００２７】本発明で用いる（ｄ）成分の第４級アンモ
ニウム塩は、風合い向上の観点から下記の一般式（３）
で示されるものが好ましい。
ニウム塩は、風合い向上の観点から下記の一般式（３）
で示されるものが好ましい。
【００２８】
【化３】
【００２９】（式中、Ｒ5は炭素数８〜２２のアルキル
基、Ｒ6は炭素数１〜２２のアルキル基又はヒドロキシ
アルキル基、Ｒ7、Ｒ8は炭素数１〜３のアルキル基又は
ヒドロキシアルキル基、Ｙはエチレン基又はプロピレン
基、ｎは０又は１、Ｚ-はアニオン基を表す。） 一般式（３）中のＺ-は、硝酸、硫酸、リン酸、パラト
ルエンスルホン酸、メチル硫酸、エチル硫酸、グリコー
ル酸等に由来するアニオン基が好ましい。
基、Ｒ6は炭素数１〜２２のアルキル基又はヒドロキシ
アルキル基、Ｒ7、Ｒ8は炭素数１〜３のアルキル基又は
ヒドロキシアルキル基、Ｙはエチレン基又はプロピレン
基、ｎは０又は１、Ｚ-はアニオン基を表す。） 一般式（３）中のＺ-は、硝酸、硫酸、リン酸、パラト
ルエンスルホン酸、メチル硫酸、エチル硫酸、グリコー
ル酸等に由来するアニオン基が好ましい。
【００３０】好ましい（ｄ）成分は、ステアリルジメチ
ルエチルアンモニウム・モノエチル硫酸塩、ステアリル
ジメチルヒドロキシエチルアンモニウム・グリコール酸
塩、ステアリルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム
・パラトルエンスルホン酸塩、ステアリルアミノエチル
ジメチルヒドロキシエチルアンモニウム・パラトルエン
スルホン酸塩等を挙げることができる。
ルエチルアンモニウム・モノエチル硫酸塩、ステアリル
ジメチルヒドロキシエチルアンモニウム・グリコール酸
塩、ステアリルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム
・パラトルエンスルホン酸塩、ステアリルアミノエチル
ジメチルヒドロキシエチルアンモニウム・パラトルエン
スルホン酸塩等を挙げることができる。
【００３１】組成物中の（ｄ）成分の含有量は、好まし
くは１〜５０重量％、より好ましくは３〜３０重量％、
更に好ましくは５〜２０重量％である。
くは１〜５０重量％、より好ましくは３〜３０重量％、
更に好ましくは５〜２０重量％である。
【００３２】本発明で用いる石油系溶剤は特に限定され
るものではなく、パラフィン系炭化水素（沸点１２０〜
２２０℃）、ナフテン系炭化水素又は芳香族系炭化水素
を含有し、通常ドライクリーニング用溶剤として用いら
れるものを挙げることができる。
るものではなく、パラフィン系炭化水素（沸点１２０〜
２２０℃）、ナフテン系炭化水素又は芳香族系炭化水素
を含有し、通常ドライクリーニング用溶剤として用いら
れるものを挙げることができる。
【００３３】組成物中の石油系溶剤の含有量は、上記し
た（ａ）成分又は（ａ）〜（ｄ）成分から選ばれる組合
せの残部となるバランス量（全体を１００重量％とする
量）であるが、１０〜７０重量％が好ましい。
た（ａ）成分又は（ａ）〜（ｄ）成分から選ばれる組合
せの残部となるバランス量（全体を１００重量％とする
量）であるが、１０〜７０重量％が好ましい。
【００３４】本発明の組成物には、原料由来の成分又は
添加成分として、メタノール、エタノール、イソプロパ
ノール、ブタノール等の低級アルコールを約０．１〜３
重量％、プロピレングリコールのような多価アルコール
を約０．１〜５重量％、メチルセロソルブのような多価
アルコールエーテルを約０．１〜５重量％を含有してい
てもよく、更にベンゾトリアゾールのような防錆剤を約
０．０１〜１重量％、抗菌剤、水を約０．１〜１５重量
％を含有していてもよい。
添加成分として、メタノール、エタノール、イソプロパ
ノール、ブタノール等の低級アルコールを約０．１〜３
重量％、プロピレングリコールのような多価アルコール
を約０．１〜５重量％、メチルセロソルブのような多価
アルコールエーテルを約０．１〜５重量％を含有してい
てもよく、更にベンゾトリアゾールのような防錆剤を約
０．０１〜１重量％、抗菌剤、水を約０．１〜１５重量
％を含有していてもよい。
【００３５】本発明の組成物は、防錆性を考慮して、ｐ
Ｈを６〜８の範囲に調整することが好ましく、ｐＨの調
整はアルカノールアミンで行うことが、溶解性、保存安
定性の点で好ましい。
Ｈを６〜８の範囲に調整することが好ましく、ｐＨの調
整はアルカノールアミンで行うことが、溶解性、保存安
定性の点で好ましい。
【００３６】本発明の非水系洗浄剤組成物は、ドライク
リーニングに際して、石油系溶剤に対して０．１〜５重
量％の範囲で添加して使用することができる。
リーニングに際して、石油系溶剤に対して０．１〜５重
量％の範囲で添加して使用することができる。
【００３７】
【実施例】実施例１〜１２、比較例１〜６ 表１に示す組成の非水系洗浄剤組成物を調製し、下記の
水の可溶化試験と水溶性汚染布の洗浄試験を行った。石
油系溶剤は、日本石油社製のナフテゾールＬ（イソパラ
フィン５〜１０重量％、ノルマルパラフィン５重量％以
下、ナフテン８０重量％以上、芳香族炭化水素１重量％
以下）を用いた。これらの結果を表１に示す。
水の可溶化試験と水溶性汚染布の洗浄試験を行った。石
油系溶剤は、日本石油社製のナフテゾールＬ（イソパラ
フィン５〜１０重量％、ノルマルパラフィン５重量％以
下、ナフテン８０重量％以上、芳香族炭化水素１重量％
以下）を用いた。これらの結果を表１に示す。
【００３８】〔水の可溶化試験〕１００ｍｌ試験管に実
施例及び比較例の組成物０．５ｍｌと、ドライクリーニ
ング用石油溶剤（ニューソルＤＸ、日本石油社製）４ｍ
ｌを入れて攪拌した後、これにイオン交換水をマイクロ
シリンジにて少量ずつ添加しながら、その都度、激しく
攪拌した。攪拌後、静置して目視により観察し、溶液が
白濁するまでのイオン交換水の量を最大可溶化量（μ
Ｌ）とした。
施例及び比較例の組成物０．５ｍｌと、ドライクリーニ
ング用石油溶剤（ニューソルＤＸ、日本石油社製）４ｍ
ｌを入れて攪拌した後、これにイオン交換水をマイクロ
シリンジにて少量ずつ添加しながら、その都度、激しく
攪拌した。攪拌後、静置して目視により観察し、溶液が
白濁するまでのイオン交換水の量を最大可溶化量（μ
Ｌ）とした。
【００３９】〔水溶性汚染布の洗浄試験〕２００ｍｌメ
ジューム瓶に実施例及び比較例の組成物１．０ｍｌと、
ドライクリーニング用石油溶剤（ニューソルＤＸ、日本
石油社製）１００ｍｌを入れて攪拌した後、水溶性青色
インクで着色した２枚の汚染布（６×６ｃｍの大きさ）
の内の１枚を大洋科学工業製振とう機に入れ、１０分間
攪拌洗浄を行った。洗浄後、水溶性汚染布をメジューム
瓶から取り出し、自然乾燥した後、洗浄した布と洗浄し
ていない布とを対比し、下記の基準で目視判定を行っ
た。
ジューム瓶に実施例及び比較例の組成物１．０ｍｌと、
ドライクリーニング用石油溶剤（ニューソルＤＸ、日本
石油社製）１００ｍｌを入れて攪拌した後、水溶性青色
インクで着色した２枚の汚染布（６×６ｃｍの大きさ）
の内の１枚を大洋科学工業製振とう機に入れ、１０分間
攪拌洗浄を行った。洗浄後、水溶性汚染布をメジューム
瓶から取り出し、自然乾燥した後、洗浄した布と洗浄し
ていない布とを対比し、下記の基準で目視判定を行っ
た。
【００４０】 ◎：目視にて汚れ落ちがよりはっきりと判る ○：目視にて汚れ落ちがはっきりと判る △：目視にて汚れ落ちがやや判る ×：目視では汚れ落ちが判らない
【００４１】
【表１】
【００４２】
【発明の効果】本発明の非水系洗浄剤組成物は、水の可
溶化能が大きいので、水溶性汚れに対する洗浄力も優れ
ている。また、本発明の非水系洗浄剤組成物は、環境ホ
ルモンとなる成分を含んでいないため、生態系に悪影響
を及ぼす恐れがない。
溶化能が大きいので、水溶性汚れに対する洗浄力も優れ
ている。また、本発明の非水系洗浄剤組成物は、環境ホ
ルモンとなる成分を含んでいないため、生態系に悪影響
を及ぼす恐れがない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｃ１１Ｄ 1/74 Ｃ１１Ｄ 1/74 1/78 1/78 3/18 3/18 17/08 17/08 Ｄ０６Ｌ 1/02 Ｄ０６Ｌ 1/02 (72)発明者 仁木 政夫 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 中根 昭治 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 Ｆターム(参考） 4H003 AB22 AB38 AB39 AC03 AC05 AC08 AC12 AE05 BA12 DA01 DC03 EB14 ED04 FA01 FA04
Claims (4)
- 【請求項１】 （ａ）グリセリン脂肪酸エステル及びソ
ルビトール脂肪酸エステルから選ばれる１種以上と、石
油系溶剤を含有する非水系洗浄剤組成物。 - 【請求項２】 更に（ｂ）ソルビタン脂肪酸エステル及
びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルから選
ばれる１種以上を含有する請求項１記載の非水系洗浄剤
組成物。 - 【請求項３】 更に（ｃ）スルホコハク酸又はその塩、
リン酸エステル又はその塩及びポリオキシリン酸エステ
ル又はその塩から選ばれる１種以上を含有する請求項１
又は２記載の非水系洗浄剤組成物。 - 【請求項４】 更に（ｄ）第４級アンモニウム塩を含有
する請求項１〜３のいずれか１記載の非水系洗浄剤組成
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001129677A JP2002322493A (ja) | 2001-04-26 | 2001-04-26 | 非水系洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001129677A JP2002322493A (ja) | 2001-04-26 | 2001-04-26 | 非水系洗浄剤組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002322493A true JP2002322493A (ja) | 2002-11-08 |
Family
ID=18978165
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001129677A Pending JP2002322493A (ja) | 2001-04-26 | 2001-04-26 | 非水系洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002322493A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006070168A (ja) * | 2004-09-02 | 2006-03-16 | Kikusui Chemical Industries Co Ltd | ドライクリーニング用洗浄剤組成物、ドライクリーニング用洗浄液およびそれを用いたドライクリーニング方法 |
| JP2010116494A (ja) * | 2008-11-13 | 2010-05-27 | Kao Corp | 食品又は食器用液体洗浄剤組成物 |
-
2001
- 2001-04-26 JP JP2001129677A patent/JP2002322493A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006070168A (ja) * | 2004-09-02 | 2006-03-16 | Kikusui Chemical Industries Co Ltd | ドライクリーニング用洗浄剤組成物、ドライクリーニング用洗浄液およびそれを用いたドライクリーニング方法 |
| JP2010116494A (ja) * | 2008-11-13 | 2010-05-27 | Kao Corp | 食品又は食器用液体洗浄剤組成物 |
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