JP2002322332A - 塩化ビニル系重合体組成物 - Google Patents
塩化ビニル系重合体組成物Info
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Abstract
性に優れ、成形時の負荷も小さい塩化ビニル系重合体組
成物を提供すること。 【解決手段】 塩化ビニル系重合体(A)に、エチレン
−酢酸ビニル共重合体(B)またはエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体(B)と塩化ビニルとのグラフト共重合体
(C)を分散してなる塩化ビニル系重合体組成物であっ
て、塩化ビニル系重合体(A)の平均重合度が600〜
3000であり、エチレン−酢酸ビニル共重合体(B)
またはグラフト共重合体(C)の幹成分のエチレン−酢
酸ビニル共重合体(B)が酢酸ビニルを2〜15質量%
含有するエチレン−酢酸ビニル共重合体であり、該塩化
ビニル系重合体組成物中のエチレン−酢酸ビニル共重合
体(B)の含有率が重合体成分合計量に対し0.2〜4.
0質量%であることを特徴とする塩化ビニル系重合体組
成物。
Description
良好で、且つ優れた破壊靭性値を有する成形品が得られ
る塩化ビニル系重合体組成物に関する。
剛性、耐候性、難燃性等に優れ、又、安価で生産性が高
い等の理由より、これまで、押出成形などにより、パイ
プ、窓枠、平板、シートなどの分野で広く用いられてい
る。このうち、窓枠や、一部のパイプなど優れた耐衝撃
性が要求される用途分野では、ゴム成分の添加による耐
衝撃性の改良が一般になされてきた。
いられるゴム成分の中で、エチレン−酢酸ビニル共重合
体は比較的安価である為、これまで塩化ビニルとのグラ
フト共重合化などにより広く利用されてきた。この場
合、使用されるエチレン−酢酸ビニル共重合体の酢酸ビ
ニル含有率が20質量%未満のエチレン−酢酸ビニル共
重合体での使用では、十分な耐衝撃性の改良効果が見い
だされず、これまでは、20質量%以上の酢酸ビニル含
有率の高いエチレン−酢酸ビニル共重合体が、塩化ビニ
ル系重合体の耐衝撃性の改良に用いられてきた。
や施工時に生じる亀裂等に伴う長時間使用時での亀裂進
展性といったパイプの長期耐久性が問題となってきてい
る。長期耐久性を向上させるには成形体の強靭性を向上
させることが有効と考えられる。
来から上述の耐衝撃性が広く用いられてきた。耐衝撃性
は、成形体を短時間で高速変形させた場合の破壊の際の
吸収エネルギーを表すものであり、通常、シャルピー試
験等により評価される。より塑性変形しやすい材料(延
性的な材料)ほど耐衝撃性が良好となる。
を向上させても長期耐久性は必ずしも向上しない。上述
のように耐衝撃性は、短時間で高速変形させる破壊モー
ドに対応した強靭性を示すものであり、長時間使用時で
の亀裂進展性といった長期耐久性の破壊モードにおける
強靭性とは異なるからである。
は、従来の耐衝撃性改良とは異なる観点からの検討が必
要となる。
の長期耐久性の改良のみならず、生産コストの低減の
為、より高速での押出成形が要求される。したがって、
押出成形時における成形機への負荷の抑制も又、重要な
特性と言える。しかしながら、20質量%以上の酢酸ビ
ニル含有率の高いエチレン−酢酸ビニル共重合体を塩化
ビニル系重合体に添加すると、押出成形時における成形
機への負荷が著しく上昇し、成形性、生産性に大きな問
題をきたす、欠点も又みられている。
に鑑みてなされたものであり、長時間使用時での亀裂進
展性といった破壊モードにおける強靭性に優れた塩化ビ
ニル系重合体組成物を提供することを課題とする。
への負荷が小さく、且つ広い成形条件域で優れた破壊靭
性値を有する成形品が得られる、パイプに適した塩化ビ
ニル系重合体組成物を提供することを課題とする。
明は以下の事項により特定される。
チレン−酢酸ビニル共重合体(B)またはエチレン−酢
酸ビニル共重合体(B)と塩化ビニルとのグラフト共重
合体(C)を分散してなる塩化ビニル系重合体組成物で
あって、(i)塩化ビニル系重合体(A)の平均重合度
が600〜3000であり、(ii)エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体(B)またはグラフト共重合体(C)の幹
成分のエチレン−酢酸ビニル共重合体(B)が酢酸ビニ
ルを2〜15質量%含有するエチレン−酢酸ビニル共重
合体であり、(iii)該塩化ビニル系重合体組成物中
のエチレン−酢酸ビニル共重合体(B)または下記式
(1)で定義されるグラフト共重合体(C)の幹成分の
エチレン−酢酸ビニル共重合体(B)の含有率Mが重合
体成分合計量に対し0.2〜4.0質量%であることを特
徴とする塩化ビニル系重合体組成物。 M=f×Y/100 (1) (式中、fはグラフト共重合体(C)中の幹成分のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体(B)の含有率(質量%)で
あり、Yは塩化ビニル系重合体組成物に含まれるグラフ
ト共重合体(C)の重合体成分合計量に対する含有率
(質量%)である。)
ル共重合体(B)が有機過酸化物により部分架橋された
エチレン−酢酸ビニル共重合体であることを特徴とする
(1)記載の塩化ビニル系重合体組成物。
ビニル系重合体組成物において、(i)アルキルアクリ
レート及び/又はアルキルメタクリレートと多官能性モ
ノマーとを含み、且つ、0℃以下のガラス転移温度を有
することを特徴とするアクリル系ゴム(D)と塩化ビニ
ルのグラフト共重合体(E)をさらに含有し、(ii)
下記式(2)で定義されるグラフト共重合体(E)の幹
成分のアクリル系ゴム(D)の含有率N(質量%)とエ
チレン−酢酸ビニル共重合体(B)もしくはグラフト共
重合体(C)の幹成分のエチレン−酢酸ビニル共重合体
(B)の含有率Mとの合計の含有率が重合体成分合計量
に対し0.2〜4.0質量%であることを特徴とする
(1)または(2)に記載の塩化ビニル系重合体組成
物。 N=g×Z/100 (2) (式中、gはグラフト共重合体(E)中の幹成分のアク
リル系ゴム(D)の含有率(質量%)であり、Zは塩化
ビニル系重合体組成物に含まれるグラフト共重合体
(E)の重合体成分合計量に対する含有率(質量%)で
ある。)
(D)が、アルキルアクリレート及び/又はアルキルメ
タクリレートと多官能性モノマーの組成比(質量比)に
おいて99.5:0.5〜90:10の範囲にあること
を特徴とする(3)記載の塩化ビニル系重合体組成物。
1/2以上であることを特徴とする(1)ないし(4)の
いずれかに記載の塩化ビニル系重合体組成物。
記載の塩化ビニル系重合体組成物より得られる成形物。
とする(6)記載の成形物。
量%の酢酸ビニル含有率が低いエチレン−酢酸ビニル共
重合体を含む塩化ビニル系重合体組成物に関するもので
あり、破壊靭性値という指標を用いて組成の最適化を図
ることにより、得られる成形体の長期耐久性と成形性を
両立させている。
る塩化ビニル系重合体の改質は従来からも種々の検討が
なされてきたが、これらは耐衝撃性の改良を課題とする
ものであり、エチレン−酢酸ビニル共重合体中の酢酸ビ
ニル含有率も例えば20質量%以上であり、また、組成
物中のエチレン−酢酸ビニル共重合体の含有率もたとえ
ば7質量%以上といった高めの値に設計されていた。こ
れに対し本発明においては、従来技術と比較して低い酢
酸ビニル含有率のエチレン−酢酸ビニル共重合体の低い
添加量に設定されており、これにより従来技術における
耐衝撃性の改善とは異なる課題である長期耐久性の改
善、すなわち長時間使用時での破壊モードにおける強靭
性の改善を実現している。
応力を高いレベルに維持する必要性は少なく、むしろ材
料をより延性化し、塑性変形の程度を向上させることが
重要となる。一方、長期耐久性を改善するには、弾性率
や降伏応力を低下させることなく成形体に延性的性質を
付与することが重要と考えられる。この意味で長期耐久
性の改善にあっては、従来行われていた耐衝撃性の改善
とは異なる観点からのアプローチが必要となるのであ
る。本発明者らはこの点について種々の検討を行い、長
期耐久性の改善に対してもエチレン−酢酸ビニル共重合
体の添加が有効な手段となること、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体中の酢酸ビニル含有率を2〜15wt%で、
且つ、該エチレン−酢酸ビニル共重合体の添加量を重合
体成分合計量に対し0.2〜4質量%と耐衝撃性改善の
場合よりも相当低い酢酸ビニル含有率及び添加量に設定
すること、塩化ビニル系重合体の重合度を所定範囲内と
することが有効であること、さらに、該エチレン−酢酸
ビニル共重合体を有機過酸化物により架橋化させたり、
該エチレン−酢酸ビニル共重合体を塩化ビニルとグラフ
ト共重合化したり、更には、アクリル系ゴムと塩化ビニ
ルとのグラフト共重合体を併用することにより更に改善
されることを見いだし、本発明の完成に至ったものであ
る。このような酢酸ビニル含有率が低いエチレン−酢酸
ビニル共重合体を少量添加することで破断に必要な応力
を高めつつ成形体の塑性を増加することができ、長期耐
久性が改善されるのである。
応力を低下させることなく成形体に延性的性質を付与す
ることが重要となるが、本発明者らが検討した結果、こ
のような特性は破壊靭性値を用いることにより的確に評
価できることが明らかになった。破壊靭性値とは、長時
間にわたって成形体に負荷が加わった場合のノッチ近傍
の応力集中に伴う亀裂進展性のしにくさを評価するもの
であり、例えば3点曲げ試験で評価する場合において
は、破断する最大応力から破壊靭性値Kcが算出され
る。またクリープ試験で評価する場合は、一定時間で破
断するのに必要な荷重の大きさより破壊靭性値Kcが算
出される。したがって破壊靭性値には破断させるのに必
要な応力の大きさが重要となり、単に延性的な材料より
も、むしろ、剛性的な材料が高い破壊靭性値を示す。
を示す特性値として、シャルピー試験等により評価され
る耐衝撃性が用いられてきた。耐衝撃性は成形体を短時
間で高速変形させた場合の破壊の際の吸収エネルギーを
表すものである。したがって、上記耐衝撃性を改善する
には材料の塑性変形の程度を増大させることが重要とな
る。このため塩化ビニル系重合体の耐衝撃性を向上させ
る手法として酢酸ビニル含有率が高いエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体の添加といった方法がしばしば採用されて
きた。この場合、エチレン−酢酸ビニル共重合体を増量
するにつれ耐衝撃性は向上していくが、反面、一定以上
のエチレン−酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル含有率、
更には一定以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体の添加
により破壊靭性値は逆に低下することとなる。このよう
な場合には、破壊時の吸収エネルギーは増加するが、わ
ずかな負荷で引き延ばされ破断してしまうからである。
このように破壊靭性値と耐衝撃性とは、いずれも成形体
の強靱性を表す点では共通するものの、これらは異なる
破壊モードに対する強靱性を示し、改良方法も異なるの
である。本発明者らは、成形体の長期耐久性の向上を図
るには、耐衝撃性ではなく、破壊靭性値を高めることが
有効であることを見い出し、かかる知見に基づいて本発
明の完成に至ったものである。具体的には、塩化ビニル
系重合体に対し、酢酸ビニル含有率が低いエチレン−酢
酸ビニル共重合体を微分散した状態で少量添加し、破断
に必要な応力を高めることにより破壊靭性値の向上を図
っている。
酸ビニル共重合体を、塩化ビニル系重合体に添加した場
合、成形時における成形機への負荷が上昇し、著しい成
形不良が生じることも知られている。塩化ビニル系重合
体に、酢酸ビニル含有率が低いエチレン−酢酸ビニル共
重合体を微分散した状態で少量添加することにより、上
記の如く、破壊靭性値の向上が図られるばかりでなく、
成形時の負荷の上昇も抑制でき、比較的安価で、且つ、
成形性を損ねることなく、高い破壊靭性値を有する成形
体を得ることができる。
組成物は塩化ビニル系重合体に酢酸ビニル含有率が2〜
15質量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体(B)を少
量分散させた構造を有しているが、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体(B)が有機過酸化物で部分架橋されている
と、成形性を損ねることなく、更に破壊靭性値を向上さ
せることができる。又、エチレン−酢酸ビニル共重合体
(B)に塩化ビニルをグラフト共重合したグラフト共重
合体(C)を用いることにより、更に破壊靭性値を向上
させることができる。この理由は、必ずしも明らかでは
ないが、エチレン−酢酸ビニル共重合体(B)が有機過
酸化物で部分架橋され、エチレン−酢酸ビニル共重合体
(B)の弾性率が向上することで、又、グラフト化によ
るエチレン−酢酸ビニル共重合体(B)と塩化ビニル系
共重合体との界面接着力が向上することで、エチレン−
酢酸ビニル共重合体(B)粒子を起点とするクレーズの
形成が生じやすくなり、剛性を損ねることなく局所塑性
変形が可能となり、より高い応力がかかってもクラック
の成長を抑制し、破壊靭性値が向上するものと推測され
る。又、本発明ではエチレン−酢酸ビニル共重合体
(B)の添加量が重合体成分合計量に対し0.2〜4質
量%と少量であるため、良好な分散性を実現する上でも
エチレン−酢酸ビニル共重合体(B)をグラフト共重合
体(C)の形態で添加することが有利である。更に、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体(B)又は、該グラフト共
重合体(C)とアルキルアクリレート及び/又はアルキ
ルメタクリレートと多官能性モノマーとを含み、且つ、
0℃以下のガラス転移温度を有するアクリル系ゴム
(D)と塩化ビニルとをグラフト共重合したグラフト共
重合体(E)との併用により、相補効果が生じ、更に破
壊靭性値を向上させることができる。この理由も又、必
ずしも明らかではないが、塩化ビニルとグラフト共重合
されたアクリル系ゴム(D)の粒子が共存するために、
破壊時に、アクリル系ゴム(D)の粒子を起点とするク
レーズ形成が促進されることにより、破壊靭性値の向上
を促している可能性が推測される。
向上を図っているが、破壊靭性値は、好ましくは3.1
MPa・m1/2以上、さらに好ましくは3.7MPa・
m1/2以上、最も好ましくは4.0MPa・m1/2以上と
する。ここで破壊靭性値の測定は、ASTM D−50
45−95に準じて、片側に切り欠きを挿入した平板に
よる3点曲げ試験により求めることができる。破壊靭性
値を上記のような値とすることによって長期耐久性に優
れた成形体を得ることができる。破壊靭性値の上限は特
に無いが、たとえば6MPa・m1/2程度もあれば充分
である。なお、成形体の破壊靭性値は成形条件の変動に
よる変化が少ないことが好ましい。後に実施例等におい
て説明するように、本発明によれば、成形時における成
形機への負荷が抑制され、且つ成形条件の変動による破
壊靭性値の変化の少ない、高品質な塩化ビニル系重合体
組成物が提供される。
本発明の塩化ビニル系重合体組成物は、塩化ビニル系重
合体(A)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(B)もし
くはエチレン−酢酸ビニル共重合体(B)と塩化ビニル
とのグラフト共重合体(C)、必要により更にアクリル
系ゴム(D)と塩化ビニルとのグラフト共重合体(E)
を含有するが、本発明においては、これらの重合体を重
合体成分と表すことがある。
ける塩化ビニル系重合体(A)は、塩化ビニルの単独重
合体又は、塩化ビニルと、塩化ビニルと共重合可能な他
のビニル系単量体との共重合体、さらには、塩化ビニ
ル、必要により共重合可能な他のビニル系単量体、及び
多官能性モノマーとの共重合による部分架橋された塩化
ビニル系重合体などが挙げられる。
他のビニル系単量体との共重合体としては、エチレン、
プロピレンなどのα−モノオレフィン系単量体;メチル
ビニルエーテル、セチルビニルエーテルのようなアルキ
ルビニルエーテル;塩化ビニリデンなどのビニリデン類
のうち少なくとも1種以上と塩化ビニルとの共重合体が
挙げられる。
重合による部分架橋された塩化ビニル系重合体として
は、ジアリルフタレート、ジアリルイソフタレート、ジ
アリルテレフタレート、ジアリルフマレート、ジアリル
アジペート、トリアリルシアヌレート等の多官能アリル
化合物;エチレングリコールジビニルエーテル、オクタ
デカンジビニルエーテル等の多官能ビニルエーテル類;
1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネ
オペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレートなどの多官能
(メタ)アクリレート類など塩化ビニルと共重合可能な
多官能性モノマーのうち少なくとも1種以上と塩化ビニ
ルの共重合体が挙げられ、部分的に架橋構造を有する塩
化ビニル系重合体である。
は、600〜3000である。このような範囲とするこ
とにより破壊靭性値と成形性のバランスを良好にするこ
とができる。ここで塩化ビニル系重合体(A)の平均重
合度が700〜2000の範囲であると、破壊靭性値と
成形性のバランスがさらに良好となる。特に、成形時に
おける成形機への負荷が小さくなり、好ましい。
ついては、懸濁重合法、乳化重合法、溶液重合法、塊状
重合法などのいずれの方法でも良く、特に制限はない
が、懸濁重合法が、残存モノマーが少なく、好ましい。
られており、公知の方法を用いればよく、特に制限は無
い。
本発明におけるエチレン−酢酸ビニル共重合体(B)と
は、酢酸ビニル含有率が2〜15質量%のエチレン−酢
酸ビニル共重合体であって、好ましくは、酢酸ビニル含
有率が3〜12質量%、更に好ましくは、酢酸ビニル含
有率が4〜10質量%のものを言う。酢酸ビニル含有率
が2質量%未満であると、塩化ビニル系重合体(A)界
面との接着性が低下し、得られる成形体の破壊靭性値が
低下し、好ましくない。又、酢酸ビニル含有率が15質
量%を超えると、成形時における成形機への負荷が著し
く上昇するばかりでなく、塩化ビニル系重合体(A)と
相溶し、塩化ビニル系重合体を可塑化させ、得られた成
形体の剛性低下を招き、破壊靭性値が低下し、好ましく
ない。
の分子量については特に制限はないが、重量平均分子量
1000〜5000000の範囲であると、成形性が良
好であり、好ましい。
の製造方法についても特に制限は無く、公知の方法を用
いてよい。
体(B)が、有機過酸化物により部分架橋されたエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体であると、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体(B)の弾性率が向上し、得られた成形体に
応力がかかった際にクレーズの形成が生じやすくなり、
剛性を損ねることなく局所塑性変形が可能となり、より
高い破壊靭性値を有する成形品を得ることができ、より
好ましい。
(B)を有機過酸化物により部分架橋させる方法につい
ては特に制限は無いが、例えば、エチレン−酢酸ビニル
共重合体に有機過酸化物を添加し、所定の温度下で部分
架橋反応を生じさせる方法などが挙げられる。
チレン−酢酸ビニル共重合体(B)の含有率は、重合体
成分合計量に対し0.2〜4質量%、好ましくは0.3
〜3.5質量%である。エチレン−酢酸ビニル共重合体
(B)の含有率が、0.2質量%未満であると、得られ
る成形品の破壊靭性値の改良効果が乏しく、許容成形条
件幅が狭くなり、好ましくない。又、4質量%を越える
と、成形時における成形機への負荷が著しく上昇するば
かりでなく、得られる成形品の破壊靭性値が低下し、更
に、曲げ弾性率や引張り降伏応力も低下し、好ましくな
い。
るグラフト共重合体(C)は、上記のエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体(B)と塩化ビニルとのグラフト共重合体
であり、エチレン−酢酸ビニル共重合体(B)を幹成分
とし、これに枝成分として塩化ビニルをグラフト共重合
させて得られるグラフト共重合体である。
枝成分の平均重合度は、600〜3000とすることが
好ましい。これにより優れた破壊靭性値と成形性が得ら
れる。更に、枝成分の平均重合度が700〜2000の
範囲であると、破壊靭性値が高い成形品が得られるばか
りでなく、成形時における成形機への負荷も小さい為、
より好ましい。
制限はなく、懸濁重合法、乳化重合法、溶液重合法、無
溶媒重合法等、公知の方法を用いてよいが、懸濁重合法
が、残存モノマーが少なく、より好ましい。
記式(1)で定義されるグラフト共重合体(C)の幹成
分のエチレン−酢酸ビニル共重合体(B)の含有率M
が、0.2質量%未満であると、得られる成形品の破壊
靭性値の改良効果が乏しく、好ましくない。又、4質量
%を越えると、成形時における成形機への負荷の上昇が
生じるばかりでなく、得られる成形品の破壊靭性値が低
下し、更に、曲げ弾性率や引張り降伏応力も低下し、好
ましくない。 M=f×Y/100 (1) (式中、fはグラフト共重合体(C)中の幹成分のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体(B)の含有率(質量%)で
あり、Yは塩化ビニル系重合体組成物に含まれるグラフ
ト共重合体(C)の重合体成分合計量に対する含有率
(質量%)である。)
中の上記式(1)で定義されるグラフト共重合体(C)
の幹成分のエチレン−酢酸ビニル共重合体の含有率Mが
0.3〜3.5質量%であると、更に得られる成形品の
破壊靭性値が高くなり、より好ましい。
レン−酢酸ビニル共重合体(B)の含有率(質量%)f
は1〜30質量%が好ましく、2〜20質量%がより好
ましい。また、塩化ビニル系重合体組成物に含まれるグ
ラフト共重合体(C)の含有率(質量%)Yは、重合体
成分合計量に対し1〜49質量%の範囲が好ましい。上
記式(1)で定義されるグラフト共重合体(C)の幹成
分のエチレン−酢酸ビニル共重合体(B)の含有率Mが
0.2〜4.0質量%の範囲となるようにグラフト共重合
体(C)中の幹成分のエチレン−酢酸ビニル共重合体
(B)の含有率(質量%)fとグラフト共重合体(C)
の含有率(質量%)Yを選択すると、高い破壊靭性値が
得られるばかりでなく、成形性が良好となり好ましい。
アクリル系ゴム(D)は、アルキルアクリレート及び/
又はアルキルメタクリレートと多官能性モノマーとを含
み、且つ、0℃以下のガラス転移温度を有するアクリル
系ゴムである。上記のアクリル系ゴム(D)の調製に用
いられるアルキルアクリレート及び/又はアルキルメタ
クリレートとしては、例えば、エチルアクリレート、n
−プロピルアクリレート、イソ−ブチルアクリレート、
n−ブチルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、
2−エチルヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリ
レート、n−デシルアクリレート、n−オクチルメタク
リレート、n−デシルメタクリレート、n−ドデシルメ
タクリレート、ラウリルメタクリレート等が挙げられ
る。なお、上記ガラス転移温度は−100℃以上とする
ことが好ましい。ここで、ガラス転移温度はDSC法等
により測定される。
れる多官能性モノマーとしては、アルキルアクリレート
及び/又はアルキルメタクリレートと共重合可能であ
り、共重合体中あるいはグラフト共重合体中で架橋等に
関与することのできるモノマー類が挙げられる。例え
ば、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレング
リコールジアクリレート、トリエチレングリコールジア
クリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジ
エチレングリコールジメタクリレート、トリエチレング
リコールジメタクリレート、1,3−プロピレングリコ
ールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジ
メタクリレート、1,4−ブチレングリコールジメタク
リレート等の(ポリ)アルキレングリコールのアクリレ
ートもしくはメタクリレート類、ジアリルフタレート、
ジアリルマレート、ジアリルフマレート、ジアリルサク
シネート等のポリアリル化合物類、ジビニルベンゼン、
ブタジエンなどが挙げられる。
レート及び/又はアルキルメタクリレートと多官能性モ
ノマーとの組成比には特に制限はないが、アルキルアク
リレート及び/又はアルキルメタクリレートと多官能性
モノマーの組成比(質量比)が99.5:0.5〜90:
10の範囲であるとアクリル系ゴム(D)の弾性的性質
が適度となり、破壊靭性値の向上に有利となり好まし
い。
〜1.5μmの平均粒子径を有する粒状のアクリル系ゴ
ム(D)を用いるのが好ましい。この範囲の平均粒子径
を有するアクリル系ゴム(D)を用いると、破壊靭性値
がより向上し好ましい。
は特に制限は無く、公知の方法を用いてよい。
るグラフト共重合体(E)は、上記のアクリル系ゴム
(D)と塩化ビニルとのグラフト共重合体であり、アク
リル系ゴム(D)を幹成分とし、これに枝成分として塩
化ビニルをグラフト共重合させて得られるグラフト共重
合体である。
枝成分の平均重合度は、600〜3000の範囲とする
ことが好ましい。これにより優れた破壊靭性値と成形性
が得られる。更に、枝成分の平均重合度が700〜20
00の範囲であると、破壊靭性値が高い成形品が得られ
るばかりでなく、成形時における成形機への負荷も小さ
い為、より好ましい。
制限はなく、懸濁重合法、乳化重合法、溶液重合法、無
溶媒重合法等、公知の方法を用いてよいが、懸濁重合法
が、残存モノマーが少なく、より好ましい。
記式(2)で定義されるグラフト共重合体(E)の幹成
分のアクリル系ゴム(D)の含有率Nと、前記エチレン
−酢酸ビニル共重合体(B)もしくはグラフト共重合体
(C)の幹成分のエチレン−酢酸ビニル共重合体(B)
の含有率との合計の含有率が重合体成分合計量に対し
0.2〜4.0質量%となるように、調整すると、得ら
れる成形品の破壊靭性値は、エチレン−酢酸ビニル共重
合体(B)もしくはグラフト共重合体(C)とグラフト
共重合体(E)の併用による相補効果により、更に改良
され、好ましい。 N=g×Z/100 (2) (式中、gはグラフト共重合体(E)中の幹成分のアク
リル系ゴム(D)の含有率(質量%)であり、Zは塩化
ビニル系重合体組成物に含まれるグラフト共重合体
(E)の重合体成分合計量に対する含有率(質量%)で
ある。)
分のアクリル系ゴム(D)の含有率Nと、エチレン−酢
酸ビニル共重合体(B)もしくはグラフト共重合体
(C)の幹成分のエチレン−酢酸ビニル共重合体(B)
の含有率との合計の含有率を重合体成分合計量に対し
0.3〜3.5質量%となるように、調整すると、更に
得られる成形品の破壊靭性値が高くなり、より好まし
い。
リル系ゴム(D)の含有率(質量%)gは、好ましくは
1〜30質量%、より好ましくは2〜20質量%であ
る。塩化ビニル系重合体組成物中のグラフト共重合体
(E)の含有率Zは、重合体成分合計量に対し1〜49
質量%の範囲とするのが好ましい。塩化ビニル系重合体
組成物の前記エチレン−酢酸ビニル共重合体(B)もし
くはグラフト共重合体(C)の幹成分のエチレン−酢酸
ビニル共重合体(B)とグラフト共重合体(E)の幹成
分のアクリル系ゴム(D)の合計の含有率が重合体成分
合計量に対し0.2〜4.0質量%となるように前記g
もしくはZまたは前記fもしくはYを、調整すると、高
い破壊靭性値が得られるばかりでなく、成形性が良好と
なり、より好ましい。なお、エチレン−酢酸ビニル共重
合体(B)もしくはグラフト共重合体(C)とグラフト
共重合体(E)とを併用する場合は、塩化ビニル系重合
体組成物に含有されるエチレン−酢酸ビニル共重合体
(B)もしくはグラフト共重合体(C)の幹成分のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体(B)とグラフト共重合体
(E)の幹成分のアクリル系ゴム(D)との量比(質量
比)を1:3〜3:1とするのが好ましい。
安定剤、滑剤、加工助剤、無機充填剤、有機充填剤、着
色剤、可塑剤などを含んでいても良い。特に、本発明に
おいて滑剤を含むこととすると、押出成形時の押出機の
負荷が低減する等、成形性が改善されるばかりでなく、
成形時の塩化ビニル系重合体(A)のゲル化が制御さ
れ、成形品の破壊靭性値が向上し、より好ましい。これ
は、得られた成形品中に直径約1μm程度の塩化ビニル
系重合体(A)の1次粒子が適度に残存することによ
り、成形品に応力が加わったとき残存1次粒子界面が応
力集中箇所となって、界面に分散されているエチレン−
酢酸ビニル共重合体(B)から残存1次粒子界面に沿っ
てクレーズが網目状に形成されやすくなる為と思われ
る。
例えば、塩化ビニル系重合体(A)、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体(B)もしくはグラフト共重合体(C)、
必要によりグラフト共重合体(E)を所定量配合し、必
要に応じ更に各種添加剤を配合したものをヘンシェルミ
キサー、らいかい機、プラネタリーミキサー、その他各
種ミキサーなどを用いて均一に混合することによって得
られる。混合時の温度については特に制限は無く、常温
下でのいわゆるコールドブレンドでも、又、60〜14
0℃の温度範囲でのいわゆるホットブレンドでもかまわ
ない。又、本願発明の塩化ビニル系重合体組成物からな
る成形品は、樹脂の公知の成形方法、例えば、プレス成
形、押出成形機、射出成形機、ブロー成形機、カレンダ
ー成形機、バンバリーミキサー等の成形加工機を用いる
成形方法によって、溶融混練し、成形することによって
得られる。溶融混練時の温度については、特に制限は無
いが、140〜200℃の温度範囲で成形加工すること
により、高い破壊靭性値の成形品が得られ好ましい。特
に、押出成形により、パイプを成形した場合、破壊靭性
値が高く、長期耐久性の優れたパイプが得られ、好まし
い。
するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
ニル系重合体組成物の評価は、以下に示す方法によって
行った。
測定方法)JIS−K6721に準じて、ニトロベンゼ
ンを溶媒とした塩化ビニル系重合体溶液の粘度測定によ
り、算出した。尚、塩化ビニル系重合体が完全に溶解し
ない場合は、不溶分を濾過し、可溶分の粘度測定によ
り、算出した。
の測定方法)グラフト共重合体(C)または(E)をト
リクロロベンゼンに溶解し13C−NMRスペクトルを測
定し、枝成分の炭素数を求め平均重合度を測定した。
定方法)グラフト共重合体(C)および(E)の元素分
析により各々の塩素原子数を測定し、ポリ塩化ビニルの
塩素原子数との差から幹成分の含有率を求めた。
系重合体組成物を、東洋精機(株)製の平行2軸押出機
(スクリュー直径20mm)にて、押出温度180℃で
押出成形し、厚さ約5mm、幅約30mmの平板状の成
形品を作製した。その際、押出成形時における押出機へ
の負荷の指標として、スクリューモーターにかかったト
ルクを計測した。
成形品を用いて、ASTM D−5045−95に準じ
て、片側に切り欠きを挿入した平板による3点曲げ試験
により、最大応力より破壊靭性値(Kc)を算出した。
尚、非線形破壊を示した成形品については、最大応力到
達時が、成形品のクラック成長開始点とみなし、最大応
力より破壊靭性値(Kc)を算出した。
の懸濁重合法で製造した塩化ビニル重合体、TH−10
00(商品名:大洋塩ビ(株)製)を99質量部、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体(B)として、酢酸ビニル含
有率が5質量%であるエチレン−酢酸ビニル共重合体、
ペトロセン291R(商品名:東ソー(株)製)を1質
量部、安定剤として、ジオクチル錫メルカプト系安定
剤、TVS−8940(商品名:日東化成(株)製)を
3質量部、滑剤として、SL−02(商品名:理研ビタ
ミン(株)製)を1質量部添加し、ヘンシェルミキサー
で混合し、塩化ビニル系重合体組成物を作製した。得ら
れた塩化ビニル系重合体組成物を、平行2軸押出機に
て、押出温度180℃で押出成形し、成形品を作製し
た。得られた成形品の破壊靭性値は高く、又、押出成形
時の成形機へのトルクも小さく、良好であった。
(B)として、酢酸ビニル含有率が10質量%であるエ
チレン−酢酸ビニル共重合体、ウルトラセン543(商
品名:東ソー(株)製)の添加に変更した以外は、実施
例1と同様にして塩化ビニル系重合体組成物を製造し
た。得られた成形品の破壊靭性値は高く、又、押出成形
時の成形機へのトルクも小さく、良好であった。
(B)として、酢酸ビニル含有率が10質量%であるエ
チレン−酢酸ビニル共重合体、ウルトラセン543(商
品名:東ソー(株)製)に有機過酸化物、パーヘキサ3
M(商品名:日本油脂(株))をエチレン−酢酸ビニル
共重合体に対して0.2質量%添加し、バンバリーミキ
サーで200℃になるまで昇温混練させて得られた部分
架橋したエチレン−酢酸ビニル共重合体の添加に変更し
た以外は、実施例1と同様にして塩化ビニル系重合体組
成物を製造した。得られた成形品の破壊靭性値は高く、
又、押出成形時の成形機へのトルクも小さく、良好であ
った。
平均重合度1290の懸濁重合法で製造した塩化ビニル
重合体、TH−1300(商品名:大洋塩ビ(株)製)
の添加に変更した以外は、実施例1と同様にして塩化ビ
ニル系重合体組成物を製造した。得られた成形品の破壊
靭性値は高く、又、押出成形時の成形機へのトルクも小
さく、良好であった。
の懸濁重合法で製造した塩化ビニル重合体、TH−10
00(商品名:大洋塩ビ(株)製)を100質量部、安
定剤として、ジオクチル錫メルカプト系安定剤、TVS
−8940(商品名:日東化成(株)製)を3質量部、
滑剤として、SL−02(商品名:理研ビタミン(株)
製)を1質量部添加し、ヘンシェルミキサーで混合し、
塩化ビニル系重合体組成物を作製した。得られた塩化ビ
ニル系重合体組成物を、平行2軸押出機にて、押出温度
180℃で押出成形し、成形品を作製した。押出成形時
の成形機へのトルクは小さかったが、得られた成形品の
破壊靭性値は低く、好ましくなかった。
の懸濁重合法で製造した塩化ビニル重合体、TH−10
00(商品名:大洋塩ビ(株)製)を94質量部、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体(B)として、酢酸ビニル含
有率が10質量%であるエチレン−酢酸ビニル共重合
体、ウルトラセン543(商品名:東ソー(株)製)を
6質量部、安定剤として、ジオクチル錫メルカプト系安
定剤、TVS−8940(商品名:日東化成(株)製)
を3質量部、滑剤として、SL−02(商品名:理研ビ
タミン(株)製)を1質量部添加し、ヘンシェルミキサ
ーで混合し、塩化ビニル系重合体組成物を作製した。得
られた塩化ビニル系重合体組成物を、平行2軸押出機に
て、押出温度180℃で押出成形し、成形品を作製し
た。押出成形時の成形機へのトルクが大きく、得られた
成形品の破壊靭性値も低く、好ましくなかった。
の懸濁重合法で製造した塩化ビニル重合体、TH−10
00(商品名:大洋塩ビ(株)製)を98質量部、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体(B)として、酢酸ビニル含
有率が20質量%であるエチレン−酢酸ビニル共重合
体、ウルトラセン631(商品名:東ソー(株)製)を
2質量部、安定剤として、ジオクチル錫メルカプト系安
定剤、TVS−8940(商品名:日東化成(株)製)
を3質量部、滑剤として、SL−02(商品名:理研ビ
タミン(株)製)を1質量部添加し、ヘンシェルミキサ
ーで混合し、塩化ビニル系重合体組成物を作製した。得
られた塩化ビニル系重合体組成物を、平行2軸押出機に
て、押出温度180℃で押出成形し、成形品を作製し
た。押出成形時の成形機へのトルクが大きく、得られた
成形品の破壊靭性値も低く、好ましくなかった。
(B)として、酢酸ビニル含有率が0質量%であるポリ
エチレン、ニポロンハード7300A(商品名:東ソー
(株)製)の添加に変更した以外は、比較例3と同様に
して塩化ビニル系重合体組成物及び成形品を製造した。
押出成形時の成形機へのトルクは小さかったが、得られ
た成形品の破壊靭性値は低く、好ましくなかった。
平均重合度510の懸濁重合法で製造した塩化ビニル重
合体、TH−500(商品名:大洋塩ビ(株)製)に変
更した以外は、実施例1と同様にして塩化ビニル系重合
体組成物及び成形品を作製した。押出成形時の成形機へ
のトルクは小さかったが、得られた成形品の破壊靭性値
は低く、好ましくなかった。
表1および表2に示した。
と塩化ビニルのグラフト共重合体の製造) ステンレス製重合器に、塩化ビニル単量体100質量
部、脱イオン水150質量部、部分ケン化ポリビニルア
ルコール、0.1質量部、2−エチルヘキシルパーオキ
シドカーボネート0.04質量部、酢酸ビニル含有率が
10質量%であるエチレン−酢酸ビニル共重合体、ウル
トラセン543(商品名:東ソー(株)製)6質量部を
仕込み、温度57℃で重合を行い、重合器内の圧力が
0.6MPaGに達した時に、未反応の塩化ビニル単量
体を回収し、脱水、流動乾燥を行い、枝成分の塩化ビニ
ルの平均重合度が980であり、且つ幹成分のエチレン
−酢酸ビニル共重合体含有率が7質量%であるエチレン
−酢酸ビニル共重合体と塩化ビニルのグラフト共重合体
(イ)を得た。
と塩化ビニルのグラフト共重合体の製造) 参考例1において、酢酸ビニル含有率が10質量%であ
るエチレン−酢酸ビニル共重合体、ウルトラセン543
(商品名:東ソー(株)製)を18質量部仕込んだ以外
は、参考例1と同様にして重合を行い、枝成分の塩化ビ
ニルの平均重合度が960であり、且つ幹成分のエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体含有率が15質量%であるエチ
レン−酢酸ビニル共重合体と塩化ビニルのグラフト共重
合体(ロ)を得た。
の懸濁重合法で製造した塩化ビニル重合体、TH−10
00(商品名:大洋塩ビ(株)製)を90質量部、グラ
フト共重合体(C)として、参考例1で製造した枝成分
の塩化ビニルの平均重合度が980であり、且つ酢酸ビ
ニルを10質量%含有するエチレン−酢酸ビニル共重合
体含有率が7質量%であるエチレン−酢酸ビニル共重合
体と塩化ビニルのグラフト共重合体(イ)を10質量
部、安定剤として、ジオクチル錫メルカプト系安定剤、
TVS−8940(商品名:日東化成(株)製)を3質
量部、滑剤として、SL−02(商品名:理研ビタミン
(株)製)を1質量部添加し、ヘンシェルミキサーで混
合し、塩化ビニル系重合体組成物を作製した。得られた
塩化ビニル系重合体組成物を、平行2軸押出機にて、押
出温度180℃で押出成形し、成形品を作製した。得ら
れた成形品の破壊靭性値は高く、又、押出成形時の成形
機へのトルクも小さく、良好であった。
の懸濁重合法で製造した塩化ビニル重合体、TH−13
00(商品名:大洋塩ビ(株)製)を93.4質量部、
グラフト共重合体(C)として、参考例2で製造した枝
成分の塩化ビニルの平均重合度が960であり、且つ酢
酸ビニルを10質量%含有するエチレン−酢酸ビニル共
重合体含有率が15質量%であるエチレン−酢酸ビニル
共重合体と塩化ビニルのグラフト共重合体(ロ)を6.
6質量部、安定剤として、ジオクチル錫メルカプト系安
定剤、TVS−8940(商品名:日東化成(株)製)
を3質量部、滑剤として、SL−02(商品名:理研ビ
タミン(株)製)を1質量部添加し、ヘンシェルミキサ
ーで混合し、塩化ビニル系重合体組成物を作製した。得
られた塩化ビニル系重合体組成物を、平行2軸押出機に
て、押出温度180℃で押出成形し、成形品を作製し
た。得られた成形品の破壊靭性値は高く、又、押出成形
時の成形機へのトルクも小さく、良好であった。
ニルのグラフト共重合体の製造) 撹拌翼を装備した内容積7m3の重合器に、脱イオン
水、塩化ビニル単量体、表4に示す単量体組成で予め乳
化重合で調製したアクリル系ゴム、分散剤、重合触媒を
仕込み、表4に示す重合温度及び重合処方にて、懸濁重
合を行った。その後、未反応の塩化ビニル単量体を除去
した後、内容物を濾過乾燥し、粉末状の、アクリル系ゴ
ムと塩化ビニルのグラフト共重合体(ハ)および(ニ)
を得た。得られたグラフト共重合体の枝成分の平均重合
度及び幹成分のアクリル系ゴムの含有率を表4に示す。
の懸濁重合法で製造した塩化ビニル重合体、TH−10
00(商品名:大洋塩ビ(株)製)を84.65質量
部、エチレン−酢酸ビニル共重合体(B)として、酢酸
ビニル含有率が5質量%であるエチレン−酢酸ビニル共
重合体、ペトロセン291R(商品名:東ソー(株)
製)を0.35質量部、更に、グラフト共重合体(E)
として、参考例3で製造した枝成分の塩化ビニルの平均
重合度が1060であり、且つ幹成分のアクリル系ゴム
含有率が7質量%であるアクリル系ゴムと塩化ビニルの
グラフト共重合体(ハ)を15質量部、安定剤として、
ジオクチル錫メルカプト系安定剤、TVS−8940
(日商品名:東化成(株)製)を3質量部、滑剤とし
て、SL−02(商品名:理研ビタミン(株)製)を1
質量部添加し、ヘンシェルミキサーで混合し、塩化ビニ
ル系重合体組成物を作製した。得られた塩化ビニル系重
合体組成物を、平行2軸押出機にて、押出温度180℃
で押出成形し、成形品を作製した。得られた成形品の破
壊靭性値は高く、又、押出成形時の成形機へのトルクも
小さく、良好であった。
の懸濁重合法で製造した塩化ビニル重合体、TH−10
00(商品名:大洋塩ビ(株)製)を89.3質量部、
エチレン−酢酸ビニル共重合体(B)として、酢酸ビニ
ル含有率が5質量%であるエチレン−酢酸ビニル共重合
体、ペトロセン291R(商品名:東ソー(株)製)を
0.7質量部、更に、グラフト共重合体(E)として、
参考例3で製造した枝成分の塩化ビニルの平均重合度が
1060であり、且つ幹成分のアクリル系ゴム含有率が
7質量%であるアクリル系ゴムと塩化ビニルのグラフト
共重合体(ハ)を10質量部、安定剤として、ジオクチ
ル錫メルカプト系安定剤、TVS−8940(商品名:
日東化成(株)製)を3質量部、滑剤として、SL−0
2(商品名:理研ビタミン(株)製)を1質量部添加
し、ヘンシェルミキサーで混合し、塩化ビニル系重合体
組成物を作製した。得られた塩化ビニル系重合体組成物
を、平行2軸押出機にて、押出温度180℃で押出成形
し、成形品を作製した。得られた成形品の破壊靭性値は
高く、又、押出成形時の成形機へのトルクも小さく、良
好であった。
の懸濁重合法で製造した塩化ビニル重合体、TH−10
00(商品名:大洋塩ビ(株)製)を93.85質量
部、エチレン−酢酸ビニル共重合体(B)として、酢酸
ビニル含有率が10質量%であるエチレン−酢酸ビニル
共重合体、ウルトラセン543(商品名:東ソー(株)
製)を0.35質量部、更に、グラフト共重合体(E)
として、参考例4で製造した枝成分の塩化ビニルの平均
重合度が910であり、且つ幹成分のアクリル系ゴム含
有率が18質量%であるアクリル系ゴムと塩化ビニルの
グラフト共重合体(ニ)を5.8質量部、安定剤とし
て、ジオクチル錫メルカプト系安定剤、TVS−894
0(商品名:日東化成(株)製)を3質量部、滑剤とし
て、SL−02(商品名:理研ビタミン(株)製)を1
質量部添加し、ヘンシェルミキサーで混合し、塩化ビニ
ル系重合体組成物を作製した。得られた塩化ビニル系重
合体組成物を、平行2軸押出機にて、押出温度180℃
で押出成形し、成形品を作製した。得られた成形品の破
壊靭性値は高く、又、押出成形時の成形機へのトルクも
小さく、良好であった。
の懸濁重合法で製造した塩化ビニル重合体、TH−10
00(商品名:大洋塩ビ(株)製)を80質量部、グラ
フト共重合体(C)として、参考例1で製造した枝成分
の塩化ビニルの平均重合度が980であり、且つ酢酸ビ
ニルを10質量%含有する幹成分のエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体の含有率が7質量%であるエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体と塩化ビニルのグラフト共重合体(イ)を
5質量部、更に、グラフト共重合体(E)として、参考
例3で製造した枝成分の塩化ビニルの平均重合度が10
60であり、且つ幹成分のアクリル系ゴム含有率が7質
量%であるアクリル系ゴムと塩化ビニルのグラフト共重
合体(ハ)を15質量部、安定剤として、ジオクチル錫
メルカプト系安定剤、TVS−8940(商品名:日東
化成(株)製)を3質量部、滑剤として、SL−02
(商品名:理研ビタミン(株)製)を1質量部添加し、
ヘンシェルミキサーで混合し、塩化ビニル系重合体組成
物を作製した。得られた塩化ビニル系重合体組成物を、
平行2軸押出機にて、押出温度180℃で押出成形し、
成形品を作製した。得られた成形品の破壊靭性値は高
く、又、押出成形時の成形機へのトルクも小さく、良好
であった。
示す。
形時の負荷が小さく、優れた破壊靭性値を有する成形品
が得られる塩化ビニル系重合体組成物を得ることができ
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 塩化ビニル系重合体(A)に、エチレン
−酢酸ビニル共重合体(B)またはエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体(B)と塩化ビニルとのグラフト共重合体
(C)を分散してなる塩化ビニル系重合体組成物であっ
て、(i)塩化ビニル系重合体(A)の平均重合度が6
00〜3000であり、(ii)エチレン−酢酸ビニル
共重合体(B)またはグラフト共重合体(C)の幹成分
のエチレン−酢酸ビニル共重合体(B)が酢酸ビニルを
2〜15質量%含有するエチレン−酢酸ビニル共重合体
であり、(iii)該塩化ビニル系重合体組成物中のエ
チレン−酢酸ビニル共重合体(B)または下記式(1)
で定義されるグラフト共重合体(C)の幹成分のエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体(B)の含有率Mが重合体成分
合計量に対し0.2〜4.0質量%であることを特徴とす
る塩化ビニル系重合体組成物。 M=f×Y/100 (1) (式中、fはグラフト共重合体(C)中の幹成分のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体(B)の含有率(質量%)で
あり、Yは塩化ビニル系重合体組成物に含まれるグラフ
ト共重合体(C)の重合体成分合計量に対する含有率
(質量%)である。) - 【請求項2】 請求項1記載のエチレン−酢酸ビニル共
重合体(B)が有機過酸化物により部分架橋されたエチ
レン−酢酸ビニル共重合体であることを特徴とする請求
項1記載の塩化ビニル系重合体組成物。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の塩化ビニル系
重合体組成物において、(i)アルキルアクリレート及
び/又はアルキルメタクリレートと多官能性モノマーと
を含み、且つ、0℃以下のガラス転移温度を有すること
を特徴とするアクリル系ゴム(D)と塩化ビニルのグラ
フト共重合体(E)をさらに含有し、(ii)下記式
(2)で定義されるグラフト共重合体(E)の幹成分の
アクリル系ゴム(D)の含有率N(質量%)とエチレン
−酢酸ビニル共重合体(B)もしくはグラフト共重合体
(C)の幹成分のエチレン−酢酸ビニル共重合体(B)
の含有率Mとの合計の含有率が重合体成分合計量に対し
0.2〜4.0質量%であることを特徴とする請求項1
または2に記載の塩化ビニル系重合体組成物。 N=g×Z/100 (2) (式中、gはグラフト共重合体(E)中の幹成分のアク
リル系ゴム(D)の含有率(質量%)であり、Zは塩化
ビニル系重合体組成物に含まれるグラフト共重合体
(E)の重合体成分合計量に対する含有率(質量%)で
ある。) - 【請求項4】 請求項3記載のアクリル系ゴム(D)
が、アルキルアクリレート及び/又はアルキルメタクリ
レートと多官能性モノマーの組成比(質量比)において
99.5:0.5〜90:10の範囲にあることを特徴
とする請求項3記載の塩化ビニル系重合体組成物。 - 【請求項5】 破壊靭性値が3.1MPa・m1/2以上
であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに
記載の塩化ビニル系重合体組成物。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の塩
化ビニル系重合体組成物より得られる成形物。 - 【請求項7】 成形物がパイプであることを特徴とする
請求項6記載の成形物。
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JPH0649309A (ja) * | 1992-04-02 | 1994-02-22 | Solvay & Cie | 塩化ビニル重合体ベースの耐衝撃性組成物及びその用途 |
JPH1121404A (ja) * | 1997-07-04 | 1999-01-26 | Sekisui Chem Co Ltd | 塩化ビニル系管路構成部材 |
JP2000319479A (ja) * | 1998-12-28 | 2000-11-21 | Taiyo Enbi Kk | 塩化ビニル系重合体組成物 |
-
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- 2001-04-26 JP JP2001129395A patent/JP2002322332A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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