JP2002322115A - 2−フェニルアセトフェノン誘導体の製造方法 - Google Patents
2−フェニルアセトフェノン誘導体の製造方法Info
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- JP2002322115A JP2002322115A JP2001132290A JP2001132290A JP2002322115A JP 2002322115 A JP2002322115 A JP 2002322115A JP 2001132290 A JP2001132290 A JP 2001132290A JP 2001132290 A JP2001132290 A JP 2001132290A JP 2002322115 A JP2002322115 A JP 2002322115A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の方法では工業的に製造する
のが困難であった2−フェニルアセトフェノン誘導体
を、工業的に容易且つ安価にに入手できる原料を使用し
て、短い反応工程で、効率良く製造する。 【解決手段】 式(I): 【化1】 (式中、R1はハロアルキルであり、R2は水素原子、ハロ
ゲン原子、置換されてもよいアルキルである)で表され
る2−フェニルアセトフェノン誘導体の製造方法であっ
て、式(II): 【化2】 (式中、R1およびR2は前述の通りである)で表されるア
クリロニトリル誘導体を、無機酸および溶媒の存在下で
加水分解させ、脱炭酸させることを特徴とする方法。
のが困難であった2−フェニルアセトフェノン誘導体
を、工業的に容易且つ安価にに入手できる原料を使用し
て、短い反応工程で、効率良く製造する。 【解決手段】 式(I): 【化1】 (式中、R1はハロアルキルであり、R2は水素原子、ハロ
ゲン原子、置換されてもよいアルキルである)で表され
る2−フェニルアセトフェノン誘導体の製造方法であっ
て、式(II): 【化2】 (式中、R1およびR2は前述の通りである)で表されるア
クリロニトリル誘導体を、無機酸および溶媒の存在下で
加水分解させ、脱炭酸させることを特徴とする方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】後記式(I)の2−フェニル
アセトフェノン誘導体は各種化学品、医薬、農薬等の中
間体として有用な化合物である。本発明は、該2−フェ
ニルアセトフェノン誘導体を工業的規模で効率的に製造
できる製造方法を提供する。
アセトフェノン誘導体は各種化学品、医薬、農薬等の中
間体として有用な化合物である。本発明は、該2−フェ
ニルアセトフェノン誘導体を工業的規模で効率的に製造
できる製造方法を提供する。
【0002】
【従来の技術】2−フェニルアセトフェノン誘導体の製
造方法は、特開平5−279312号公報にいくつかの
方法が記載されているが、ここでの方法は置換基の種類
によっては反応が進行しなかったり、或いは反応の工程
数が多かったりといった問題点を抱えていた。この問題
点を解決する為に、特開2000−229903号公報
に記載された方法が提案されているが、この方法は遷移
金属触媒を使用するカルボニル化反応である為、工業的
に実施するには該触媒を回収使用する必要があるといっ
た問題点を抱えていた。
造方法は、特開平5−279312号公報にいくつかの
方法が記載されているが、ここでの方法は置換基の種類
によっては反応が進行しなかったり、或いは反応の工程
数が多かったりといった問題点を抱えていた。この問題
点を解決する為に、特開2000−229903号公報
に記載された方法が提案されているが、この方法は遷移
金属触媒を使用するカルボニル化反応である為、工業的
に実施するには該触媒を回収使用する必要があるといっ
た問題点を抱えていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来の方法では工業的に製造するのが困難
であった2−フェニルアセトフェノン誘導体を、工業的
に容易且つ安価に入手できる原料を使用して、短い反応
工程で、効率良く製造することである。
する課題は、従来の方法では工業的に製造するのが困難
であった2−フェニルアセトフェノン誘導体を、工業的
に容易且つ安価に入手できる原料を使用して、短い反応
工程で、効率良く製造することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(I):
【0005】
【化7】
【0006】(式中、R1はハロアルキルであり、R2は水
素原子、ハロゲン原子、置換されてもよいアルキルであ
る)で表される2−フェニルアセトフェノン誘導体の製
造方法であって、式(II):
素原子、ハロゲン原子、置換されてもよいアルキルであ
る)で表される2−フェニルアセトフェノン誘導体の製
造方法であって、式(II):
【0007】
【化8】
【0008】(式中、R1およびR2は前述の通りである)
で表されるアクリロニトリル誘導体を、無機酸および溶
媒の存在下で加水分解させ、脱炭酸させることを特徴と
する方法に関する。
で表されるアクリロニトリル誘導体を、無機酸および溶
媒の存在下で加水分解させ、脱炭酸させることを特徴と
する方法に関する。
【0009】本発明の製造方法は上記した通りの方法で
あるが、操作手順としては、アクリロニトリル誘導体、
無機酸、溶媒および水を、加熱下で反応させる方法であ
る。
あるが、操作手順としては、アクリロニトリル誘導体、
無機酸、溶媒および水を、加熱下で反応させる方法であ
る。
【0010】本発明の製造方法におけるアクリロニトリ
ル誘導体、無機酸、溶媒および水の添加順序は、一括添
加であっても、任意の添加順序、例えば無機酸と溶媒と
水とを混合し、そこへアクリロニトリル誘導体を添加す
る方法や、溶媒とアクリロニトリル誘導体を混合し、そ
こへ無機酸と水とを混合したものを添加する方法などで
あってもよい。
ル誘導体、無機酸、溶媒および水の添加順序は、一括添
加であっても、任意の添加順序、例えば無機酸と溶媒と
水とを混合し、そこへアクリロニトリル誘導体を添加す
る方法や、溶媒とアクリロニトリル誘導体を混合し、そ
こへ無機酸と水とを混合したものを添加する方法などで
あってもよい。
【0011】R1またはR2に含まれるアルキルまたはアル
キル部分としては、炭素数1〜6のもの、例えばメチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル等が挙げられる。
ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素の
各原子が挙げられる。
キル部分としては、炭素数1〜6のもの、例えばメチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル等が挙げられる。
ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素の
各原子が挙げられる。
【0012】R2としての置換されてもよいアルキルのそ
の置換基としては、ハロゲン原子;ハロゲン原子で置換
されてもよいアルコキシ;ハロゲン原子で置換されても
よいアルキルチオなどが挙げられ、これらの置換数は1
または2以上であってもよく、2以上の場合、それら置
換基は同一でも相違してもよい。また、上記アルコキシ
またはアルキルチオのアルキル部分としては炭素数1〜
6のものが挙げられ、ハロゲン原子としては、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素の各原子が挙げられる。
の置換基としては、ハロゲン原子;ハロゲン原子で置換
されてもよいアルコキシ;ハロゲン原子で置換されても
よいアルキルチオなどが挙げられ、これらの置換数は1
または2以上であってもよく、2以上の場合、それら置
換基は同一でも相違してもよい。また、上記アルコキシ
またはアルキルチオのアルキル部分としては炭素数1〜
6のものが挙げられ、ハロゲン原子としては、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素の各原子が挙げられる。
【0013】本発明においては、R1として、フッ素原子
で置換されたアルキルが望ましく、ジフルオロメチル、
トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル
またはヘプタフルオロプロピルが更に望ましく、トリフ
ルオロメチルが特に望ましい。また、R2としてハロゲン
原子が望ましく、フッ素原子が特に望ましい。本発明
は、式(I-1):
で置換されたアルキルが望ましく、ジフルオロメチル、
トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル
またはヘプタフルオロプロピルが更に望ましく、トリフ
ルオロメチルが特に望ましい。また、R2としてハロゲン
原子が望ましく、フッ素原子が特に望ましい。本発明
は、式(I-1):
【0014】
【化9】
【0015】(式中、R1およびR2は前述の通りである)
で表される4,4’置換2−フェニルアセトフェノン誘
導体の製造において特に有用である。式(I-1)のなか
でも、R 1がフッ素原子で置換されたアルキルであり、R2
がハロゲン原子である場合に有用であり、R1がジフルオ
ロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフル
オロエチルまたはヘプタフルオロプロピルであり、R2が
ハロゲン原子である場合に更に有用であり、R1がトリフ
ルオロメチルであり、R2がフッ素原子である場合に特に
有用である。
で表される4,4’置換2−フェニルアセトフェノン誘
導体の製造において特に有用である。式(I-1)のなか
でも、R 1がフッ素原子で置換されたアルキルであり、R2
がハロゲン原子である場合に有用であり、R1がジフルオ
ロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフル
オロエチルまたはヘプタフルオロプロピルであり、R2が
ハロゲン原子である場合に更に有用であり、R1がトリフ
ルオロメチルであり、R2がフッ素原子である場合に特に
有用である。
【0016】本発明で使用される無機酸としては、例え
ば塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、リン酸などが挙げら
れ、それらから1種または2種以上を適宜選択し使用す
ることができる。無機酸のなかでも、硫酸、臭化水素酸
が望ましい。無機酸は、アクリロニトリル誘導体を加水
分解させる際に使用する水で予め希釈し、例えば30〜
70%(V/V)の濃度で使用することができるが、これ
は本発明における望ましい態様である。無機酸の使用量
は、アクリロニトリル誘導体に対して通常3〜50倍モ
ル、望ましくは5〜30倍モルである。
ば塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、リン酸などが挙げら
れ、それらから1種または2種以上を適宜選択し使用す
ることができる。無機酸のなかでも、硫酸、臭化水素酸
が望ましい。無機酸は、アクリロニトリル誘導体を加水
分解させる際に使用する水で予め希釈し、例えば30〜
70%(V/V)の濃度で使用することができるが、これ
は本発明における望ましい態様である。無機酸の使用量
は、アクリロニトリル誘導体に対して通常3〜50倍モ
ル、望ましくは5〜30倍モルである。
【0017】本発明で使用される溶媒は、アクリロニト
リル誘導体を溶解でき、且つ、無機酸および水と均一溶
液となることができるものであればよい。具体例として
は、ギ酸、酢酸、プロピオン酸のようなカルボン酸;メ
タノール、エタノール、イソプロパノールのようなアル
コールなどが挙げられるが、なかでもカルボン酸が望ま
しく、その中でも酢酸が望ましい。溶媒の使用量は、無
機酸またはその水溶液に対する容量比で通常0.5〜1
0倍、望ましくは0.8〜5倍である。
リル誘導体を溶解でき、且つ、無機酸および水と均一溶
液となることができるものであればよい。具体例として
は、ギ酸、酢酸、プロピオン酸のようなカルボン酸;メ
タノール、エタノール、イソプロパノールのようなアル
コールなどが挙げられるが、なかでもカルボン酸が望ま
しく、その中でも酢酸が望ましい。溶媒の使用量は、無
機酸またはその水溶液に対する容量比で通常0.5〜1
0倍、望ましくは0.8〜5倍である。
【0018】本発明における反応温度および反応時間
は、アクリロニトリル誘導体、無機酸または溶媒の種
類、更にはそれらの添加量や添加順序等の相違などによ
って異なり一概に規定出来ないが、反応温度は通常50
〜160℃、望ましくは80〜140℃であり、反応時
間は通常0.5〜8時間、望ましくは1〜4時間であ
る。
は、アクリロニトリル誘導体、無機酸または溶媒の種
類、更にはそれらの添加量や添加順序等の相違などによ
って異なり一概に規定出来ないが、反応温度は通常50
〜160℃、望ましくは80〜140℃であり、反応時
間は通常0.5〜8時間、望ましくは1〜4時間であ
る。
【0019】反応終了後、目的物である式(I)の2−
フェニルアセトフェノン誘導体は、反応系から常法によ
り単離し、必要に応じてカラムクロマトグラフ、再結晶
などの精製法を施すことにより得ることができる。
フェニルアセトフェノン誘導体は、反応系から常法によ
り単離し、必要に応じてカラムクロマトグラフ、再結晶
などの精製法を施すことにより得ることができる。
【0020】式(II)のアクリロニトリル誘導体には新
規化合物が含まれる。本発明は、該新規なアクリロニト
リル誘導体およびその製造方法にも関する。前記式
(I)又は式(I-1)の化合物を製造する為の出発物質で
ある式(II)又は式(II-1)で表されるアクリロニトリ
ル誘導体とその製造方法も、本発明において有用であ
り、望ましい態様の1つである。
規化合物が含まれる。本発明は、該新規なアクリロニト
リル誘導体およびその製造方法にも関する。前記式
(I)又は式(I-1)の化合物を製造する為の出発物質で
ある式(II)又は式(II-1)で表されるアクリロニトリ
ル誘導体とその製造方法も、本発明において有用であ
り、望ましい態様の1つである。
【0021】
【化10】
【0022】式中、R1およびR2は前述の通りである。本
発明で使用されるアクリロニトリル誘導体は、以下の方
法により製造することができる。
発明で使用されるアクリロニトリル誘導体は、以下の方
法により製造することができる。
【0023】
【化11】
【0024】式中、R1、R2および式(II)は前述の通り
であり、Zはハロゲンまたはアルコキシである。
であり、Zはハロゲンまたはアルコキシである。
【0025】上記反応は、通常塩基および溶媒の存在下
で行われる。塩基としては、例えばナトリウム、カリウ
ムのようなアルカリ金属;ナトリウムメチラート、ナト
リウムエチラート、カリウム第3級ブチラート、ナトリ
ウム第3級ブチラートのようなアルカリ金属のアルコレ
ート;水素化カリウム、水素化ナトリウムのような金属
水素化物;メチルリチウム、ブチルリチウム、t−ブチ
ルリチウム、フェニルリチウムのような有機リチウムな
どが挙げられ、それらから1種または2種以上を適宜選
択し使用することができる。溶媒としては、反応に不活
性な溶媒であればいずれのものでもよいが、例えばベン
ゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼンのような芳
香族炭化水素類;ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジ
エチルエーテルのようなエーテル類;メタノール、エタ
ノール、プロパノール、t−ブタノールのようなアルコ
ールなどが挙げられ、それらから1種または2種以上を
適宜選択し使用することができる。この反応の反応温度
は、通常−80℃〜+150℃、望ましくは−50℃〜
+120℃であり、反応時間は、通常0.1〜48時
間、望ましくは0.5〜24時間である。
で行われる。塩基としては、例えばナトリウム、カリウ
ムのようなアルカリ金属;ナトリウムメチラート、ナト
リウムエチラート、カリウム第3級ブチラート、ナトリ
ウム第3級ブチラートのようなアルカリ金属のアルコレ
ート;水素化カリウム、水素化ナトリウムのような金属
水素化物;メチルリチウム、ブチルリチウム、t−ブチ
ルリチウム、フェニルリチウムのような有機リチウムな
どが挙げられ、それらから1種または2種以上を適宜選
択し使用することができる。溶媒としては、反応に不活
性な溶媒であればいずれのものでもよいが、例えばベン
ゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼンのような芳
香族炭化水素類;ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジ
エチルエーテルのようなエーテル類;メタノール、エタ
ノール、プロパノール、t−ブタノールのようなアルコ
ールなどが挙げられ、それらから1種または2種以上を
適宜選択し使用することができる。この反応の反応温度
は、通常−80℃〜+150℃、望ましくは−50℃〜
+120℃であり、反応時間は、通常0.1〜48時
間、望ましくは0.5〜24時間である。
【0026】以上のように述べてきた本発明における種
々の反応条件、すなわちアクリロニトリル誘導体、無機
酸、溶媒、水各々の使用量や、反応温度、反応時間各々
は、前述の通常範囲の例示と望ましい範囲の例示から適
宜相互に選択し組み合わせることができる。
々の反応条件、すなわちアクリロニトリル誘導体、無機
酸、溶媒、水各々の使用量や、反応温度、反応時間各々
は、前述の通常範囲の例示と望ましい範囲の例示から適
宜相互に選択し組み合わせることができる。
【0027】
【実施例】本発明をより詳しく述べるため、以下に実施
例を記載するが、これらは本発明を限定するものではな
い。 実施例1 3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−(4
−トリフルオロメチルフェニル)−アクリロニトリル4
7.45g(0.15モル)を、50%(V/V)硫酸142mlと酢酸230m
lの混合溶液に加えた後、130℃で1時間還流下に反応さ
せた。反応溶液を冷却し氷水に注入した後、40%水酸化
ナトリウム水溶液350mlを徐々に滴下してpH4〜5に調整
した。析出した結晶を濾取後、水洗、乾燥して融点89.7
℃の4'−フルオロ−2−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)アセトフェノン32gを得た。
例を記載するが、これらは本発明を限定するものではな
い。 実施例1 3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−(4
−トリフルオロメチルフェニル)−アクリロニトリル4
7.45g(0.15モル)を、50%(V/V)硫酸142mlと酢酸230m
lの混合溶液に加えた後、130℃で1時間還流下に反応さ
せた。反応溶液を冷却し氷水に注入した後、40%水酸化
ナトリウム水溶液350mlを徐々に滴下してpH4〜5に調整
した。析出した結晶を濾取後、水洗、乾燥して融点89.7
℃の4'−フルオロ−2−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)アセトフェノン32gを得た。
【0028】実施例2 3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−(4
−トリフルオロメチルフェニル)−アクリロニトリル5.
0g(0.016モル)を47%(V/V)臭化水素酸25mlと酢酸25m
lの混合溶液に加えた後、130℃で2時間還流下に反応さ
せた。反応溶液を冷却し氷水に注入した後、40%水酸化
ナトリウム水溶液を徐々に滴下してpH9に調整した。次
いで酢酸エチルで抽出し、有機層を水洗した後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下で留去して融点
89.7℃の4'−フルオロ−2−(4−トリフルオロメチルフ
ェニル)アセトフェノン3.4gを得た。
−トリフルオロメチルフェニル)−アクリロニトリル5.
0g(0.016モル)を47%(V/V)臭化水素酸25mlと酢酸25m
lの混合溶液に加えた後、130℃で2時間還流下に反応さ
せた。反応溶液を冷却し氷水に注入した後、40%水酸化
ナトリウム水溶液を徐々に滴下してpH9に調整した。次
いで酢酸エチルで抽出し、有機層を水洗した後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下で留去して融点
89.7℃の4'−フルオロ−2−(4−トリフルオロメチルフ
ェニル)アセトフェノン3.4gを得た。
【0029】実施例3 水素化ナトリウム(60%オイル懸濁物)15.48g(0.387モ
ル)をテトラヒドロフラン650mlに分散させた溶液に、2
−メチル−2−プロパノール30.04g(0.405モル)をテト
ラヒドロフラン(10ml)に溶解した溶液を室温下で徐々
に滴下した。水素ガスの発生が終了するまで攪拌を続け
た後、4−トリフルオロメチルベンジルシアニド34.11g
(0.184モル)と4−フルオロ塩化ベンゾイル29.21g(0.
184モル)をテトラヒドロフラン(100ml)に溶解した溶
液を、30℃以下に液温を保ちながら徐々に滴下した。滴
下終了後2時間、室温で攪拌を続けた後、溶媒を減圧下
で濃縮した。残渣に水(1.8l)及びエーテル(400ml)
を加えて抽出を行い、水層をとって濃塩酸でpH3に調整
した後、酢酸エチルを加えて抽出し、有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去して、融
点111.1℃の3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキ
シ−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−アクリロ
ニトリル47.45gを得た。
ル)をテトラヒドロフラン650mlに分散させた溶液に、2
−メチル−2−プロパノール30.04g(0.405モル)をテト
ラヒドロフラン(10ml)に溶解した溶液を室温下で徐々
に滴下した。水素ガスの発生が終了するまで攪拌を続け
た後、4−トリフルオロメチルベンジルシアニド34.11g
(0.184モル)と4−フルオロ塩化ベンゾイル29.21g(0.
184モル)をテトラヒドロフラン(100ml)に溶解した溶
液を、30℃以下に液温を保ちながら徐々に滴下した。滴
下終了後2時間、室温で攪拌を続けた後、溶媒を減圧下
で濃縮した。残渣に水(1.8l)及びエーテル(400ml)
を加えて抽出を行い、水層をとって濃塩酸でpH3に調整
した後、酢酸エチルを加えて抽出し、有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去して、融
点111.1℃の3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキ
シ−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−アクリロ
ニトリル47.45gを得た。
Claims (7)
- 【請求項1】 式(I): 【化1】 (式中、R1はハロアルキルであり、R2は水素原子、ハロ
ゲン原子、置換されてもよいアルキルである)で表され
る2−フェニルアセトフェノン誘導体の製造方法であっ
て、式(II): 【化2】 (式中、R1およびR2は前述の通りである)で表されるア
クリロニトリル誘導体を、無機酸および溶媒の存在下で
加水分解させ、脱炭酸させることを特徴とする方法。 - 【請求項2】 式(I): 【化3】 (式中、R1はハロアルキルであり、R2は水素原子、ハロ
ゲン原子、置換されてもよいアルキルである)で表され
る2−フェニルアセトフェノン誘導体の製造方法であっ
て、式(II): 【化4】 (式中、R1およびR2は前述の通りである)で表されるア
クリロニトリル誘導体、無機酸、溶媒および水を、加熱
下で反応させることを特徴とする方法。 - 【請求項3】 式(II): 【化5】 (式中、R1はハロアルキルであり、R2は水素原子、ハロ
ゲン原子、置換されてもよいアルキルである)で表され
るアクリロニトリル誘導体。 - 【請求項4】 式(II-1): 【化6】 (式中、R1はハロアルキルであり、R2は水素原子、ハロ
ゲン原子、置換されてもよいアルキルである)で表され
るアクリロニトリル誘導体。 - 【請求項5】 R1がフッ素原子で置換されたアルキルで
あり、R2がハロゲン原子である前記請求項3または4の
アクリロニトリル誘導体。 - 【請求項6】 R1がジフルオロメチル、トリフルオロメ
チル、2,2,2−トリフルオロエチルまたはヘプタフ
ルオロプロピルであり、R2がハロゲン原子である前記請
求項3または4のアクリロニトリル誘導体。 - 【請求項7】 R1がトリフルオロメチルであり、R2がフ
ッ素原子である前記請求項3または4のアクリロニトリ
ル誘導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001132290A JP2002322115A (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | 2−フェニルアセトフェノン誘導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001132290A JP2002322115A (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | 2−フェニルアセトフェノン誘導体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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