JP2002321942A - 赤色を呈するランプバルブの製造方法 - Google Patents
赤色を呈するランプバルブの製造方法Info
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- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ランプバルブを直接着色することにより視認
性が良く、ランプ点灯時の発熱に対して安定した発光特
性を示し、着色膜の接着性が良好で、耐溶剤性、耐久性
に優れた鮮やかな赤色を呈するランプバルブの製造方法
を提供する。 【解決手段】 金微粒子、有機珪素化合物、所定の有機
金属化合物、バインダー樹脂、そして有機溶剤からなる
着色剤と、銀微粒子、有機珪素化合物、所定の有機金属
化合物、バインダー樹脂、そして有機溶剤からなる着色
剤のうち一方の着色剤を無色透明のランプバルブ表面に
塗布、乾燥の後、焼成させて第1着色層を形成した後、
前記着色層の上に他方の着色剤を塗布、乾燥の後、焼成
させて第2着色層を形成させる。また、有機珪素化合物
に含まれる有機珪素原子数と有機金属化合物に含まれる
金属原子数の割合、及び、金微粒子と銀微粒子の質量比
を特定範囲に設定する。
性が良く、ランプ点灯時の発熱に対して安定した発光特
性を示し、着色膜の接着性が良好で、耐溶剤性、耐久性
に優れた鮮やかな赤色を呈するランプバルブの製造方法
を提供する。 【解決手段】 金微粒子、有機珪素化合物、所定の有機
金属化合物、バインダー樹脂、そして有機溶剤からなる
着色剤と、銀微粒子、有機珪素化合物、所定の有機金属
化合物、バインダー樹脂、そして有機溶剤からなる着色
剤のうち一方の着色剤を無色透明のランプバルブ表面に
塗布、乾燥の後、焼成させて第1着色層を形成した後、
前記着色層の上に他方の着色剤を塗布、乾燥の後、焼成
させて第2着色層を形成させる。また、有機珪素化合物
に含まれる有機珪素原子数と有機金属化合物に含まれる
金属原子数の割合、及び、金微粒子と銀微粒子の質量比
を特定範囲に設定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は赤色を呈するランプ
バルブの製造方法に係り、詳しくは金微粒子もしくは銀
微粒子のうち一方の微粒子を発色源とした着色被膜を無
色透明なランプバルブ表面に形成し、さらにその着色皮
膜表面に他方の微粒子を発色源とした着色皮膜を形成す
ることにより、発色が鮮やかで、ランプバルブ点灯時の
発熱に対して安定した発光特性を示し、有害物質を含ま
ず廃棄物処理問題を生じない赤色を呈するランプバルブ
の製造方法に関する。
バルブの製造方法に係り、詳しくは金微粒子もしくは銀
微粒子のうち一方の微粒子を発色源とした着色被膜を無
色透明なランプバルブ表面に形成し、さらにその着色皮
膜表面に他方の微粒子を発色源とした着色皮膜を形成す
ることにより、発色が鮮やかで、ランプバルブ点灯時の
発熱に対して安定した発光特性を示し、有害物質を含ま
ず廃棄物処理問題を生じない赤色を呈するランプバルブ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】赤色を呈するランプは、自動車用ストッ
プランプおよびテールランプに利用されているが、その
構造は点灯時、白色光を発するランプバルブに樹脂或い
はガラスでできた赤色のランプカバーを組み合わせるの
が一般的である。しかし、この技術はカバー自体が着色
されているため点灯時の視認性に劣るという問題があっ
た。
プランプおよびテールランプに利用されているが、その
構造は点灯時、白色光を発するランプバルブに樹脂或い
はガラスでできた赤色のランプカバーを組み合わせるの
が一般的である。しかし、この技術はカバー自体が着色
されているため点灯時の視認性に劣るという問題があっ
た。
【0003】この問題を解決するために、ランプカバー
は無色透明としランプバルブ表面に赤色顔料を含むコー
ト剤を塗布する方法がある。しかし、赤色顔料が有機系
材料の場合、ランプバルブ点灯時の発熱により著しい変
色を生じた。一方、無機系の赤色顔料を使用した場合、
赤色顔料に含まれる有害な金属酸化物が廃棄物処理にお
いて問題を生じさせた。
は無色透明としランプバルブ表面に赤色顔料を含むコー
ト剤を塗布する方法がある。しかし、赤色顔料が有機系
材料の場合、ランプバルブ点灯時の発熱により著しい変
色を生じた。一方、無機系の赤色顔料を使用した場合、
赤色顔料に含まれる有害な金属酸化物が廃棄物処理にお
いて問題を生じさせた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した問題点を解決し、ランプバルブを直接着色すること
により視認性の良いランプを提供でき、ランプバルブ点
灯時の発熱に対して安定した発光特性を示し、着色膜の
接着性が良好で、耐溶剤性、耐久性に優れた鮮やかな赤
色を呈するランプバルブの製造方法を提供することにあ
る。
した問題点を解決し、ランプバルブを直接着色すること
により視認性の良いランプを提供でき、ランプバルブ点
灯時の発熱に対して安定した発光特性を示し、着色膜の
接着性が良好で、耐溶剤性、耐久性に優れた鮮やかな赤
色を呈するランプバルブの製造方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本願請求項1記載
の発明では、赤色を呈するランプバルブの製造方法にあ
って、(A)粒径が1〜100nmの金微粒子、(B)
有機珪素化合物、(C)チタン、ジルコニア、錫、鉄、
そしてニッケルから選ばれた金属を有する少なくとも1
種の有機金属化合物、(D)バインダー樹脂、そして
(E)有機溶剤からなり、上記(B)有機珪素化合物に
含まれる珪素原子数MBと、(C)有機金属化合物に含
まれる金属原子数MCが、MB/MC=2〜100の割
合になるように配合した(a)着色剤と、(F)粒径が
1〜100nmの銀微粒子、(G)有機珪素化合物、
(H)チタン、ジルコニア、錫、鉄、そしてニッケルか
ら選ばれた金属を有する少なくとも1種の有機金属化合
物、(I)バインダー樹脂、そして(J)有機溶剤から
なり、上記(G)有機珪素化合物に含まれる珪素原子数
MGと(H)有機金属化合物に含まれる金属原子数MH
が、MG/MH=2〜100の割合になるように配合し
た(b)着色剤のうち一方の着色剤を無色透明のランプ
バルブ表面に塗布、乾燥の後、350〜800℃で焼成
させて第1着色層を形成した後、他方の着色剤を第1着
色層を有するランプバルブに塗布、乾燥の後、350〜
800℃で焼成させて第2着色層を形成すると共に、第
1及び第2着色層に含有される金微粒子と銀微粒子の質
量比が10:1〜6:5となるよう構成したことを特徴
とする赤色を呈するランプバルブの製造方法にある。
の発明では、赤色を呈するランプバルブの製造方法にあ
って、(A)粒径が1〜100nmの金微粒子、(B)
有機珪素化合物、(C)チタン、ジルコニア、錫、鉄、
そしてニッケルから選ばれた金属を有する少なくとも1
種の有機金属化合物、(D)バインダー樹脂、そして
(E)有機溶剤からなり、上記(B)有機珪素化合物に
含まれる珪素原子数MBと、(C)有機金属化合物に含
まれる金属原子数MCが、MB/MC=2〜100の割
合になるように配合した(a)着色剤と、(F)粒径が
1〜100nmの銀微粒子、(G)有機珪素化合物、
(H)チタン、ジルコニア、錫、鉄、そしてニッケルか
ら選ばれた金属を有する少なくとも1種の有機金属化合
物、(I)バインダー樹脂、そして(J)有機溶剤から
なり、上記(G)有機珪素化合物に含まれる珪素原子数
MGと(H)有機金属化合物に含まれる金属原子数MH
が、MG/MH=2〜100の割合になるように配合し
た(b)着色剤のうち一方の着色剤を無色透明のランプ
バルブ表面に塗布、乾燥の後、350〜800℃で焼成
させて第1着色層を形成した後、他方の着色剤を第1着
色層を有するランプバルブに塗布、乾燥の後、350〜
800℃で焼成させて第2着色層を形成すると共に、第
1及び第2着色層に含有される金微粒子と銀微粒子の質
量比が10:1〜6:5となるよう構成したことを特徴
とする赤色を呈するランプバルブの製造方法にある。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に係る赤色を呈するランプ
バルブの製造方法するにあたり、以下の(a)着色剤及
び(b)着色剤を使用する。 (a)着色剤は、(A)粒径が1〜100nmの金微粒
子、(B)有機珪素化合物、(C)チタン、ジルコニ
ア、錫、鉄、そしてニッケルから選ばれた金属を有する
少なくとも1種の有機金属化合物、(D)バインダー樹
脂、そして(E)有機溶剤を配合した着色用処理液であ
って、上記(B)有機珪素化合物に含まれる珪素原子数
MBと、(C)有機金属化合物に含まれる金属原子数M
Cが、MB/MC=2〜100の割合になるように配合
されている。また(b)着色剤は、(F)粒径が1〜1
00nmの銀微粒子、(G)有機珪素化合物、(H)チ
タン、ジルコニア、錫、鉄、そしてニッケルから選ばれ
た金属を有する少なくとも1種の有機金属化合物、
(I)バインダー樹脂、そして(J)有機溶剤を配合し
た着色用処理液であって、上記(G)有機珪素化合物に
含まれる珪素原子数MGと(H)有機金属化合物に含ま
れる金属原子数MHが、M G/MH=2〜100の割合
になるように配合されている。
バルブの製造方法するにあたり、以下の(a)着色剤及
び(b)着色剤を使用する。 (a)着色剤は、(A)粒径が1〜100nmの金微粒
子、(B)有機珪素化合物、(C)チタン、ジルコニ
ア、錫、鉄、そしてニッケルから選ばれた金属を有する
少なくとも1種の有機金属化合物、(D)バインダー樹
脂、そして(E)有機溶剤を配合した着色用処理液であ
って、上記(B)有機珪素化合物に含まれる珪素原子数
MBと、(C)有機金属化合物に含まれる金属原子数M
Cが、MB/MC=2〜100の割合になるように配合
されている。また(b)着色剤は、(F)粒径が1〜1
00nmの銀微粒子、(G)有機珪素化合物、(H)チ
タン、ジルコニア、錫、鉄、そしてニッケルから選ばれ
た金属を有する少なくとも1種の有機金属化合物、
(I)バインダー樹脂、そして(J)有機溶剤を配合し
た着色用処理液であって、上記(G)有機珪素化合物に
含まれる珪素原子数MGと(H)有機金属化合物に含ま
れる金属原子数MHが、M G/MH=2〜100の割合
になるように配合されている。
【0007】着色剤に配合する(A)粒径が1〜100
nmの金微粒子、そして(F)粒径が1〜100nmの
銀微粒子は、以下に例示する手法により作製できる。
尚、ここで述べる粒径とは一次粒径を指すものである。
例えば、特開平11−76800号公報に公開された発
明により作製することができる。金或いは銀化合物を溶
媒中に溶解した後、溶媒中の金或いは銀イオンを高分子
顔料分散剤の存在下で還元させると、粒径が1〜100
nm、好ましくは1〜50nmの金或いは銀微粒子が得
られる。該微粒子は、高分子顔料分散剤で保護され、ア
ルコール、ケトン、エーテル、トルエン等の溶剤に分散
可能である。
nmの金微粒子、そして(F)粒径が1〜100nmの
銀微粒子は、以下に例示する手法により作製できる。
尚、ここで述べる粒径とは一次粒径を指すものである。
例えば、特開平11−76800号公報に公開された発
明により作製することができる。金或いは銀化合物を溶
媒中に溶解した後、溶媒中の金或いは銀イオンを高分子
顔料分散剤の存在下で還元させると、粒径が1〜100
nm、好ましくは1〜50nmの金或いは銀微粒子が得
られる。該微粒子は、高分子顔料分散剤で保護され、ア
ルコール、ケトン、エーテル、トルエン等の溶剤に分散
可能である。
【0008】ここで使用する高分子顔料分散剤は、特に
限定されないが、(1)顔料親和性基を主鎖及び/また
は複数の側鎖に有し、かつ溶剤親和部分を構成する複数
の側鎖を有する櫛形構造の高分子、(2)主鎖中に顔料
親和性基からなる複数の顔料親和部分を有する高分子、
(3)主鎖の片末端に顔料親和性基からなる顔料親和部
分を有する直鎖状の高分子であり、具体的な市販品とし
て、例えばソルスパースシリーズ(ゼネカ社製)、ディ
スパービックシリーズ(ビックケミー社製)、EFKA
シリーズ(EFKAケミカル社製)アジスハ−PB71
1、アジスハ−PA111(味の素社製)がある。
限定されないが、(1)顔料親和性基を主鎖及び/また
は複数の側鎖に有し、かつ溶剤親和部分を構成する複数
の側鎖を有する櫛形構造の高分子、(2)主鎖中に顔料
親和性基からなる複数の顔料親和部分を有する高分子、
(3)主鎖の片末端に顔料親和性基からなる顔料親和部
分を有する直鎖状の高分子であり、具体的な市販品とし
て、例えばソルスパースシリーズ(ゼネカ社製)、ディ
スパービックシリーズ(ビックケミー社製)、EFKA
シリーズ(EFKAケミカル社製)アジスハ−PB71
1、アジスハ−PA111(味の素社製)がある。
【0009】或いは、例えば特開平3−34211号公
報に開示されているようなガス中蒸発法と呼ばれる方法
によって、金或いは銀微粒子を有機溶剤中に独立分散さ
せた溶液が製造される。即ち、チャンバ内にヘリウム不
活性ガスを導入して上記金属を蒸発させ、不活性ガスと
の衝突により冷却され凝縮して得られるが、この場合生
成直後の粒子が孤立状態にある段階で有機溶剤の蒸気を
導入して粒子表面の被覆を行っている。有機溶剤として
は、p-キシレン、トルエン、α−テレピネオールなど
の溶剤が用いられ、粒径が1〜100nm、更に好まし
くは1〜50nmを有する、有機溶剤中に独立分散させ
た金或いは銀微粒子が得られる。
報に開示されているようなガス中蒸発法と呼ばれる方法
によって、金或いは銀微粒子を有機溶剤中に独立分散さ
せた溶液が製造される。即ち、チャンバ内にヘリウム不
活性ガスを導入して上記金属を蒸発させ、不活性ガスと
の衝突により冷却され凝縮して得られるが、この場合生
成直後の粒子が孤立状態にある段階で有機溶剤の蒸気を
導入して粒子表面の被覆を行っている。有機溶剤として
は、p-キシレン、トルエン、α−テレピネオールなど
の溶剤が用いられ、粒径が1〜100nm、更に好まし
くは1〜50nmを有する、有機溶剤中に独立分散させ
た金或いは銀微粒子が得られる。
【0010】もしくは、アルコール、ケトン、エーテ
ル、トルエン等に可溶な高分子内に粒径が1〜100n
m、更に好ましくは1〜50nmの金或いは銀微粒子を
分散させたものである。詳しくは高分子の分子の末端あ
るいは側鎖にシアノ基(−CN)、アミノ基(−N
H2)、そしてチオール基(−SH)から選ばれた少な
くとも1種の官能基を有する高分子あるいはオリゴマー
を用いる。具体的には、分子の末端あるいは側鎖に上記
シアノ基(−CN)、アミノ基(−NH2 )、そしてチ
オール基(−SH)から選ばれた少なくとも1種の官能
基を有するもので、その骨格にはポリエチレンオキサイ
ド、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、
ナイロン11、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン
6.10、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン
等からなり、その融点あるいは軟化点は40〜100°
Cである。オリゴマーの数平均分子量は特に制限はない
が、500〜6000程度である。上記官能基は特に微
粒子の表面の金或いは銀原子と共有結合や配位結合を形
成しやすく、粒成長を抑制し、微粒子の分散性を高める
ことになる。
ル、トルエン等に可溶な高分子内に粒径が1〜100n
m、更に好ましくは1〜50nmの金或いは銀微粒子を
分散させたものである。詳しくは高分子の分子の末端あ
るいは側鎖にシアノ基(−CN)、アミノ基(−N
H2)、そしてチオール基(−SH)から選ばれた少な
くとも1種の官能基を有する高分子あるいはオリゴマー
を用いる。具体的には、分子の末端あるいは側鎖に上記
シアノ基(−CN)、アミノ基(−NH2 )、そしてチ
オール基(−SH)から選ばれた少なくとも1種の官能
基を有するもので、その骨格にはポリエチレンオキサイ
ド、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、
ナイロン11、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン
6.10、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン
等からなり、その融点あるいは軟化点は40〜100°
Cである。オリゴマーの数平均分子量は特に制限はない
が、500〜6000程度である。上記官能基は特に微
粒子の表面の金或いは銀原子と共有結合や配位結合を形
成しやすく、粒成長を抑制し、微粒子の分散性を高める
ことになる。
【0011】尚、(A)粒径が1〜100nmの金微粒
子は、ランプバルブ表面に形成する着色層において発色
源として作用し、着色層のマトリクスとなる(C)有機
金属化合物、(B)有機珪素化合物が熱分解して形成す
る金属酸化物の構成成分により、青色から赤色を呈す
る。
子は、ランプバルブ表面に形成する着色層において発色
源として作用し、着色層のマトリクスとなる(C)有機
金属化合物、(B)有機珪素化合物が熱分解して形成す
る金属酸化物の構成成分により、青色から赤色を呈す
る。
【0012】また、(F)粒径が1〜100nmの銀微
粒子は、ランプバルブ表面に形成する着色層において発
色源として作用し、着色層のマトリクスとなる(H)有
機金属化合物、(G)有機珪素化合物が熱分解して形成
する金属酸化物の構成成分により、山吹色から黄色を呈
する。
粒子は、ランプバルブ表面に形成する着色層において発
色源として作用し、着色層のマトリクスとなる(H)有
機金属化合物、(G)有機珪素化合物が熱分解して形成
する金属酸化物の構成成分により、山吹色から黄色を呈
する。
【0013】そして本発明に係るランプバルブは、金微
粒子を発色源とした着色層と、銀微粒子を発色源とした
着色層を積層することでランプバルブの発色性に影響
し、より鮮やかでより濃い赤色を呈することが可能とな
る。
粒子を発色源とした着色層と、銀微粒子を発色源とした
着色層を積層することでランプバルブの発色性に影響
し、より鮮やかでより濃い赤色を呈することが可能とな
る。
【0014】有機珪素化合物(B),(G)は、エトキ
シド、プロポキシド、ブトキシド等のアルコキシド類、
ポリシロキサン骨格を持つシリコンオイル類およびシリ
コンワニス類、そして酸化珪素超微粒子を水、有機溶剤
等に分散させたシリカゾルを挙げることができる。
シド、プロポキシド、ブトキシド等のアルコキシド類、
ポリシロキサン骨格を持つシリコンオイル類およびシリ
コンワニス類、そして酸化珪素超微粒子を水、有機溶剤
等に分散させたシリカゾルを挙げることができる。
【0015】また着色剤には、チタン、ジルコニウム、
錫、鉄、ニッケルから選ばれた少なくとも一種以上の有
機金属化合物(C),(H)を配合する。有機チタン化
合物はチタンのエトキシド、プロポキシド、ブトキシド
等のアルコキシド類、アセチルアセトナート、アミナー
ト等のキレート類、ステアレイト等の有機酸エステル
類、その他グリコレートやアルコキシドが重縮合化した
オリゴマーが挙げられる。
錫、鉄、ニッケルから選ばれた少なくとも一種以上の有
機金属化合物(C),(H)を配合する。有機チタン化
合物はチタンのエトキシド、プロポキシド、ブトキシド
等のアルコキシド類、アセチルアセトナート、アミナー
ト等のキレート類、ステアレイト等の有機酸エステル
類、その他グリコレートやアルコキシドが重縮合化した
オリゴマーが挙げられる。
【0016】有機ジルコニウム化合物は、ジルコニアの
エトキシド、プロポキシド、ブトキシド等のアルコキシ
ド類、アセチルアセトナート等のキレート類、有機酸エ
ステル類、グリコレート、アルコキシドが重縮合したオ
リゴマー等が挙げられる。
エトキシド、プロポキシド、ブトキシド等のアルコキシ
ド類、アセチルアセトナート等のキレート類、有機酸エ
ステル類、グリコレート、アルコキシドが重縮合したオ
リゴマー等が挙げられる。
【0017】有機錫化合物は、錫のエトキシド、プロポ
キシド、ブトキシド等のアルコキシド類、アセチルアセ
トナート等のキレート類、ステアレイト、オクチレー
ト、ナフテネート等の有機酸エステル類があげられる。
キシド、ブトキシド等のアルコキシド類、アセチルアセ
トナート等のキレート類、ステアレイト、オクチレー
ト、ナフテネート等の有機酸エステル類があげられる。
【0018】有機鉄化合物は、鉄のエトキシド、プロポ
キシド、ブトキシド等のアルコキシド類、アセチルアセ
トナート等のキレート類、ステアレイト、オクチレー
ト、ナフテネート等の有機酸エステル類があげられる。
キシド、ブトキシド等のアルコキシド類、アセチルアセ
トナート等のキレート類、ステアレイト、オクチレー
ト、ナフテネート等の有機酸エステル類があげられる。
【0019】有機ニッケル化合物は、ニッケルのエトキ
シド、プロポキシド、ブトキシド等のアルコキシド類、
アセチルアセトナート等のキレート類、ステアレイト、
オクチレート、ナフテネート等の有機酸エステル類があ
げられる。
シド、プロポキシド、ブトキシド等のアルコキシド類、
アセチルアセトナート等のキレート類、ステアレイト、
オクチレート、ナフテネート等の有機酸エステル類があ
げられる。
【0020】本発明に使用するバインダー樹脂(D),
(I)は、着色剤の粘度を適度に維持してランプバルブ
表面への塗布、乾燥後の取扱を良好にしている。このバ
インダー樹脂は焼成時において低温で分解することが好
ましいが、特に限定されるものではなく有機溶剤に可溶
なものであればよい。具体的なバインダー樹脂として
は、例えばニトロセルロース、エチルセルロース、酢酸
セルロース、ブチルセルロース等のセルロース類、メチ
ルアクリレート等のアクリル類、ナイロン6、ナイロン
11、ナイロン12等のポリアミド類、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリカプロラクトン等のポリエステル
類、ポリオキシメチレン等のポリエーテル類、ポリカー
ボネート類、ポリスチレン、ポリブタジエン、ポリイソ
プレン等のポリビニル類等を挙げることができる。この
添加量は着色剤の粘度と所望する色の濃さによって決定
され、制限はない。
(I)は、着色剤の粘度を適度に維持してランプバルブ
表面への塗布、乾燥後の取扱を良好にしている。このバ
インダー樹脂は焼成時において低温で分解することが好
ましいが、特に限定されるものではなく有機溶剤に可溶
なものであればよい。具体的なバインダー樹脂として
は、例えばニトロセルロース、エチルセルロース、酢酸
セルロース、ブチルセルロース等のセルロース類、メチ
ルアクリレート等のアクリル類、ナイロン6、ナイロン
11、ナイロン12等のポリアミド類、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリカプロラクトン等のポリエステル
類、ポリオキシメチレン等のポリエーテル類、ポリカー
ボネート類、ポリスチレン、ポリブタジエン、ポリイソ
プレン等のポリビニル類等を挙げることができる。この
添加量は着色剤の粘度と所望する色の濃さによって決定
され、制限はない。
【0021】本発明に使用する有機溶剤(E),(J)
は、金あるいは銀の微粒子を凝集させずに安定に分散で
き、有機金属化合物を溶解できるものであれば特に制限
はなく、着色剤の塗布方法などにより適宜選択される。
例えば、ディッピング法により塗布する場合は、トルエ
ン、プロパノール、メチルエチルケトン、オクテン等の
比較的揮発しやすい有機溶剤が好ましい。
は、金あるいは銀の微粒子を凝集させずに安定に分散で
き、有機金属化合物を溶解できるものであれば特に制限
はなく、着色剤の塗布方法などにより適宜選択される。
例えば、ディッピング法により塗布する場合は、トルエ
ン、プロパノール、メチルエチルケトン、オクテン等の
比較的揮発しやすい有機溶剤が好ましい。
【0022】尚、着色剤に配合する(A)金微粒子及び
(F)銀微粒子の量は、所望するランプバルブの色調、
着色剤の塗布方法等により適宜決定されるが、(a)着
色剤において同時に配合する(C)有機金属化合物に含
まれる金属原子数MCと(A)金微粒子に含まれる金原
子数MAがMC/MA=0.1〜100の範囲になるよ
う配合されることが好ましい。また、(b)着色剤にお
いて同時に配合する(H)有機金属化合物に含まれる金
属原子数MHと(F)銀微粒子に含まれる銀原子数がM
FがMH/MF=0.1〜100の範囲になるよう配合
されることが好ましい。MC/MA及びMH/MFが
0.1未満となると微粒子同士が焼結し、金属塊を形成
し、本発明の目的を達成できない。逆にMC/MA及び
MH/MFが100を越えると、着色剤中の微粒子数が
著しく少なくなり、有効な着色ができなく、本発明の目
的を達成できない。
(F)銀微粒子の量は、所望するランプバルブの色調、
着色剤の塗布方法等により適宜決定されるが、(a)着
色剤において同時に配合する(C)有機金属化合物に含
まれる金属原子数MCと(A)金微粒子に含まれる金原
子数MAがMC/MA=0.1〜100の範囲になるよ
う配合されることが好ましい。また、(b)着色剤にお
いて同時に配合する(H)有機金属化合物に含まれる金
属原子数MHと(F)銀微粒子に含まれる銀原子数がM
FがMH/MF=0.1〜100の範囲になるよう配合
されることが好ましい。MC/MA及びMH/MFが
0.1未満となると微粒子同士が焼結し、金属塊を形成
し、本発明の目的を達成できない。逆にMC/MA及び
MH/MFが100を越えると、着色剤中の微粒子数が
著しく少なくなり、有効な着色ができなく、本発明の目
的を達成できない。
【0023】着色剤に配合する有機珪素化合物(B),
(G)と、有機金属化合物(C),(H)は、(a)着
色剤において同時に配合する(B)有機珪素化合物に含
まれる珪素原子数MBと、(C)有機金属化合物に含ま
れる金属原子数MCが、MB/MC=2〜100の範囲
になるように配合することが好ましい。また(b)着色
剤において同時に配合する(G)有機珪素化合物に含ま
れる珪素原子数MGと(H)有機金属化合物に含まれる
金属原子数MHが、MG/MH=2〜100の範囲にな
るように配合することが好ましい。MB/MC及びMG
/MHが2未満となると、得られたランプバルブは赤色
を呈さず本発明の目的を達成できない。逆にMB/MC
及びMG/MHが100を超えると、ランプバルブ表面
に形成される着色膜の耐薬品性が著しく低下し、使用環
境化での耐久性に問題を生じる。
(G)と、有機金属化合物(C),(H)は、(a)着
色剤において同時に配合する(B)有機珪素化合物に含
まれる珪素原子数MBと、(C)有機金属化合物に含ま
れる金属原子数MCが、MB/MC=2〜100の範囲
になるように配合することが好ましい。また(b)着色
剤において同時に配合する(G)有機珪素化合物に含ま
れる珪素原子数MGと(H)有機金属化合物に含まれる
金属原子数MHが、MG/MH=2〜100の範囲にな
るように配合することが好ましい。MB/MC及びMG
/MHが2未満となると、得られたランプバルブは赤色
を呈さず本発明の目的を達成できない。逆にMB/MC
及びMG/MHが100を超えると、ランプバルブ表面
に形成される着色膜の耐薬品性が著しく低下し、使用環
境化での耐久性に問題を生じる。
【0024】着色層の形成方法としては、無色透明のラ
ンプバルブ表面に(a)着色剤もしくは(b)着色剤の
うち一方の着色剤をスプレー、ディップ等の方法で塗布
し、有機溶剤を乾燥させた後、350〜800°Cの炉
中で焼成し、第1着色層を形成する。そして冷却を経
て、この第1着色層が形成されたランプバルブ表面に、
他方の着色剤をスプレー、ディップ等の方法で塗布し、
有機溶剤を乾燥させた後、350〜800°Cの炉中で
焼成し、第2着色層を形成することで、赤色を呈するラ
ンプバルブが得られる。
ンプバルブ表面に(a)着色剤もしくは(b)着色剤の
うち一方の着色剤をスプレー、ディップ等の方法で塗布
し、有機溶剤を乾燥させた後、350〜800°Cの炉
中で焼成し、第1着色層を形成する。そして冷却を経
て、この第1着色層が形成されたランプバルブ表面に、
他方の着色剤をスプレー、ディップ等の方法で塗布し、
有機溶剤を乾燥させた後、350〜800°Cの炉中で
焼成し、第2着色層を形成することで、赤色を呈するラ
ンプバルブが得られる。
【0025】焼成条件としては、350〜800°Cの
範囲で焼成することが好ましい。350°C未満で焼成
を行うと、ランプバルブ点灯時に発光特性の変化が著し
くなり、一方800°Cを越える焼成をおこなうと、金
微粒子および銀微粒子の凝集が発生する。
範囲で焼成することが好ましい。350°C未満で焼成
を行うと、ランプバルブ点灯時に発光特性の変化が著し
くなり、一方800°Cを越える焼成をおこなうと、金
微粒子および銀微粒子の凝集が発生する。
【0026】尚、第1及び第2着色層に含有される金微
粒子と銀微粒子の質量比が10:1〜6:5となるよう
各着色剤(a)(b)の付着量を調節する必要がある。
上記範囲より銀微粒子の質量比が多くなると、銀微粒子
による発色が強すぎるために、ランプバルブの透過色調
は黄色味を帯びて橙色を呈し、本発明の目的を達成する
ことができない。また上記範囲より金微粒子の質量比が
多くなると、ランプバルブの透過色調は赤色を呈するも
のの、銀微粒子による発色が弱すぎるために彩度に乏し
く、本発明の目的とする鮮やかな赤色を呈するランプバ
ルブを得ることができない。
粒子と銀微粒子の質量比が10:1〜6:5となるよう
各着色剤(a)(b)の付着量を調節する必要がある。
上記範囲より銀微粒子の質量比が多くなると、銀微粒子
による発色が強すぎるために、ランプバルブの透過色調
は黄色味を帯びて橙色を呈し、本発明の目的を達成する
ことができない。また上記範囲より金微粒子の質量比が
多くなると、ランプバルブの透過色調は赤色を呈するも
のの、銀微粒子による発色が弱すぎるために彩度に乏し
く、本発明の目的とする鮮やかな赤色を呈するランプバ
ルブを得ることができない。
【0027】
【実施例】次に、本発明を具体的な実施例により更に詳
細に説明する。表1に示す配合にて、50℃で30分間
攪拌し、金微粒子を含有する(a1)着色剤、(a2)
着色剤、(a3)着色剤を作製した。また、表2に示す
配合にて、50℃で30分間攪拌し、銀微粒子を含有す
る(b1)着色剤、(b2)着色剤、(b3)着色剤、
(b4)着色剤、(b5)着色剤を作製した。
細に説明する。表1に示す配合にて、50℃で30分間
攪拌し、金微粒子を含有する(a1)着色剤、(a2)
着色剤、(a3)着色剤を作製した。また、表2に示す
配合にて、50℃で30分間攪拌し、銀微粒子を含有す
る(b1)着色剤、(b2)着色剤、(b3)着色剤、
(b4)着色剤、(b5)着色剤を作製した。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】実施例1 (a1)着色剤を鉛ガラス製ランプバルブにディップコ
ート法(引き上げ速度:15.0mm/秒)により塗布
し、塗布後のランプバルブを熱風循環式乾燥機で150
℃で5分間乾燥した後、450℃のマッフル炉中で10
分間焼成して着色ランプバルブを作製した。そして(b
1)着色剤を前記着色ランプバルブにディップコート法
(引き上げ速度:15.0mm/秒)により塗布し、塗
布後の着色ランプバルブを熱風循環式乾燥機で150℃
で5分間乾燥した後、450℃のマッフル炉中で10分
間焼成して着色ランプバルブを作製した。
ート法(引き上げ速度:15.0mm/秒)により塗布
し、塗布後のランプバルブを熱風循環式乾燥機で150
℃で5分間乾燥した後、450℃のマッフル炉中で10
分間焼成して着色ランプバルブを作製した。そして(b
1)着色剤を前記着色ランプバルブにディップコート法
(引き上げ速度:15.0mm/秒)により塗布し、塗
布後の着色ランプバルブを熱風循環式乾燥機で150℃
で5分間乾燥した後、450℃のマッフル炉中で10分
間焼成して着色ランプバルブを作製した。
【0031】実施例2 (b1)着色剤を鉛ガラス製ランプバルブにディップコ
ート法(引き上げ速度:15.0mm/秒)により塗布
し、塗布後のランプバルブを熱風循環式乾燥機で150
℃で5分間乾燥した後、450℃のマッフル炉中で10
分間焼成して着色ランプバルブを作製した。そして(a
1)着色剤を前記着色ランプバルブにディップコート法
(引き上げ速度:15.0mm/秒)により塗布し、塗
布後の着色ランプバルブを熱風循環式乾燥機で150℃
で5分間乾燥した後、450℃のマッフル炉中で10分
間焼成して着色ランプバルブを作製した。
ート法(引き上げ速度:15.0mm/秒)により塗布
し、塗布後のランプバルブを熱風循環式乾燥機で150
℃で5分間乾燥した後、450℃のマッフル炉中で10
分間焼成して着色ランプバルブを作製した。そして(a
1)着色剤を前記着色ランプバルブにディップコート法
(引き上げ速度:15.0mm/秒)により塗布し、塗
布後の着色ランプバルブを熱風循環式乾燥機で150℃
で5分間乾燥した後、450℃のマッフル炉中で10分
間焼成して着色ランプバルブを作製した。
【0032】比較例1 (a1)着色剤を鉛ガラス製ランプバルブにディップコ
ート法(引き上げ速度:15.0mm/秒)により塗布
し、塗布後のランプバルブを熱風循環式乾燥機で150
℃で5分間乾燥した後、450℃のマッフル炉中で10
分間焼成して着色ランプバルブを作製した。
ート法(引き上げ速度:15.0mm/秒)により塗布
し、塗布後のランプバルブを熱風循環式乾燥機で150
℃で5分間乾燥した後、450℃のマッフル炉中で10
分間焼成して着色ランプバルブを作製した。
【0033】比較例2 (b1)着色剤を(b2)着色剤とした以外は、実施例
1と同様の操作を行い、着色ランプバルブを作製した。
1と同様の操作を行い、着色ランプバルブを作製した。
【0034】比較例3 (b1)着色剤を(b3)着色剤とした以外は、実施例
1と同様の操作を行い、着色ランプバルブを作製した。
1と同様の操作を行い、着色ランプバルブを作製した。
【0035】比較例4 (a1)着色剤を(a2)着色剤とした以外は、実施例
1と同様の操作を行い、着色ランプバルブを作製した。
1と同様の操作を行い、着色ランプバルブを作製した。
【0036】比較例5 (a1)着色剤を(a3)着色剤とした以外は、実施例
1と同様の操作を行い、着色ランプバルブを作製した。
1と同様の操作を行い、着色ランプバルブを作製した。
【0037】比較例6 (b1)着色剤を(b4)着色剤とした以外は、実施例
1と同様の操作を行い、着色ランプバルブを作製した。
1と同様の操作を行い、着色ランプバルブを作製した。
【0038】比較例7 (b1)着色剤を(b5)着色剤とした以外は、実施例
1と同様の操作を行い、着色ランプバルブを作製した。
1と同様の操作を行い、着色ランプバルブを作製した。
【0039】尚、上記実施例1,2、比較例2〜7では
着色ランプバルブに含有される金微粒子と銀微粒子の質
量比が表3に示す割合になるよう付着量を調節した。
着色ランプバルブに含有される金微粒子と銀微粒子の質
量比が表3に示す割合になるよう付着量を調節した。
【0040】また、着色ランプバルブの評価として、以
下の評価試験を行った。 1.透過色調 分光光度計により380nm〜780nmの範囲の分光
光度値を測定し、透過色調(CIE;x、y、z)を求
めた。
下の評価試験を行った。 1.透過色調 分光光度計により380nm〜780nmの範囲の分光
光度値を測定し、透過色調(CIE;x、y、z)を求
めた。
【0041】2.接着性 JIS5400に示されたクロスカット法により着色膜
とランプバルブ表面及び着色膜同士の接着性を評価し
た。尚、評価点数は10点、8点、6点、4点、2点、
0点の6段階であり、10点は全く剥れのない場合であ
り、8点は剥れ面積が全体の5%以内、6点は剥れ面積
が全体の5〜15%未満、4点は剥れ面積が全体の15
〜35%未満、2点は剥れ面積が全体の35〜65%未
満、そして0点は剥れ面積が全体の65%以上の場合で
ある。
とランプバルブ表面及び着色膜同士の接着性を評価し
た。尚、評価点数は10点、8点、6点、4点、2点、
0点の6段階であり、10点は全く剥れのない場合であ
り、8点は剥れ面積が全体の5%以内、6点は剥れ面積
が全体の5〜15%未満、4点は剥れ面積が全体の15
〜35%未満、2点は剥れ面積が全体の35〜65%未
満、そして0点は剥れ面積が全体の65%以上の場合で
ある。
【0042】3.耐沸騰水性 着色ランプバルブを沸騰水中に1時間浸漬する前後の透
過色調変化(△E)を色差計により測定し、△E=(L
2 +a2 +b2 )1/2 の式から算出した。
過色調変化(△E)を色差計により測定し、△E=(L
2 +a2 +b2 )1/2 の式から算出した。
【0043】4.耐溶剤性 エタノールを含浸させた綿布で着色ランプバルブの着色
膜表面を10回擦り、試験後における着色膜面の膜欠落
等の表面状態を目視により確認した。
膜表面を10回擦り、試験後における着色膜面の膜欠落
等の表面状態を目視により確認した。
【0044】以上、評価試験1〜4の結果を表3に示
す。
す。
【0045】
【表3】
【0046】結果、比較例3、比較例5では、透過色調
のx値が0.6以上で赤色を呈すものの着色膜のマトリ
クスを形成する成分が酸化珪素のみであり、接着性、耐
沸騰水性及び耐溶剤性に乏しかった。また、比較例1,
2,4,6,7では、接着性、耐沸騰水性、及び耐溶剤
性に優れた結果を示すものの、比較例1,2では透過色
調のx値が0.52〜0.56と小さく、ややくすんだ
赤色を呈していた。また、比較例4では第1層の着色膜
のマトリクスを形成する成分の酸化チタンの割合が多す
ぎるため青紫色がかかり、所望の赤色を得ることができ
なかった。更に、比較例6では銀微粒子に対する金微粒
子の割合が多すぎるために、銀微粒子による発色に乏し
く、比較例1との差異が認められない。一方、比較例7
では金微粒子に対する銀微粒子の割合が多すぎるため
に、銀微粒子による発色が強すぎて、透過色調のy値が
0.41と大きく、着色ランプバルブは橙色を呈してい
た。それに対して、実施例1,2では接着性、耐沸騰水
性、及び耐溶剤性に優れると共に、透過色調のx値が
0.6以上であり、鮮やかな赤味を呈する着色ランプバ
ルブを得ることができた。
のx値が0.6以上で赤色を呈すものの着色膜のマトリ
クスを形成する成分が酸化珪素のみであり、接着性、耐
沸騰水性及び耐溶剤性に乏しかった。また、比較例1,
2,4,6,7では、接着性、耐沸騰水性、及び耐溶剤
性に優れた結果を示すものの、比較例1,2では透過色
調のx値が0.52〜0.56と小さく、ややくすんだ
赤色を呈していた。また、比較例4では第1層の着色膜
のマトリクスを形成する成分の酸化チタンの割合が多す
ぎるため青紫色がかかり、所望の赤色を得ることができ
なかった。更に、比較例6では銀微粒子に対する金微粒
子の割合が多すぎるために、銀微粒子による発色に乏し
く、比較例1との差異が認められない。一方、比較例7
では金微粒子に対する銀微粒子の割合が多すぎるため
に、銀微粒子による発色が強すぎて、透過色調のy値が
0.41と大きく、着色ランプバルブは橙色を呈してい
た。それに対して、実施例1,2では接着性、耐沸騰水
性、及び耐溶剤性に優れると共に、透過色調のx値が
0.6以上であり、鮮やかな赤味を呈する着色ランプバ
ルブを得ることができた。
【0047】
【発明の効果】以上のように本願の請求項記載の発明で
は、(A)粒径が1〜100nmの金微粒子、(B)有
機珪素化合物、(C)チタン、ジルコニア、錫、鉄、そ
してニッケルから選ばれた金属を有する少なくとも1種
の有機金属化合物、(D)バインダー樹脂、そして
(E)有機溶剤からなり、上記(B)有機珪素化合物に
含まれる珪素原子数MBと、(C)有機金属化合物に含
まれる金属原子数MCが、M B/MC=2〜100の割
合になるように配合した(a)着色剤と、(F)粒径が
1〜100nmの銀微粒子、(G)有機珪素化合物、
(H)チタン、ジルコニア、錫、鉄、そしてニッケルか
ら選ばれた金属を有する少なくとも1種の有機金属化合
物、(I)バインダー樹脂、そして(J)有機溶剤から
なり、上記(G)有機珪素化合物に含まれる珪素原子数
MGと(H)有機金属化合物に含まれる金属原子数MH
が、MG/MH=2〜100の割合になるように配合し
た(b)着色剤のうち一方の処理液を無色透明のランプ
バルブ表面に塗布、乾燥の後、350〜800℃で焼成
させて着色層を形成した後、他方の処理液を前記着色層
に塗布、乾燥の後、350〜800℃で焼成させて着色
層を形成させると共に、第1及び第2着色層に含有され
る金微粒子と銀微粒子の質量比が10:1〜6:5とな
るよう構成することで、着色膜の接着性が良好で、耐溶
剤性、耐久性に優れると共に、鮮やかな赤色を呈するラ
ンプバルブを得ることができた。
は、(A)粒径が1〜100nmの金微粒子、(B)有
機珪素化合物、(C)チタン、ジルコニア、錫、鉄、そ
してニッケルから選ばれた金属を有する少なくとも1種
の有機金属化合物、(D)バインダー樹脂、そして
(E)有機溶剤からなり、上記(B)有機珪素化合物に
含まれる珪素原子数MBと、(C)有機金属化合物に含
まれる金属原子数MCが、M B/MC=2〜100の割
合になるように配合した(a)着色剤と、(F)粒径が
1〜100nmの銀微粒子、(G)有機珪素化合物、
(H)チタン、ジルコニア、錫、鉄、そしてニッケルか
ら選ばれた金属を有する少なくとも1種の有機金属化合
物、(I)バインダー樹脂、そして(J)有機溶剤から
なり、上記(G)有機珪素化合物に含まれる珪素原子数
MGと(H)有機金属化合物に含まれる金属原子数MH
が、MG/MH=2〜100の割合になるように配合し
た(b)着色剤のうち一方の処理液を無色透明のランプ
バルブ表面に塗布、乾燥の後、350〜800℃で焼成
させて着色層を形成した後、他方の処理液を前記着色層
に塗布、乾燥の後、350〜800℃で焼成させて着色
層を形成させると共に、第1及び第2着色層に含有され
る金微粒子と銀微粒子の質量比が10:1〜6:5とな
るよう構成することで、着色膜の接着性が良好で、耐溶
剤性、耐久性に優れると共に、鮮やかな赤色を呈するラ
ンプバルブを得ることができた。
フロントページの続き Fターム(参考) 4G059 AA07 AB13 AC08 DA01 DA02 EA01 EA02 EA04 GA01 GA04 GA14 4J038 BA021 CA021 CC021 CG141 DD001 DF001 DH001 DL032 DM022 HA066 HA446 JA23 JC38 JC41 KA06 KA08 KA12 KA20 NA01 NA16 NA27 PA19 PB08 5C012 AA08 AA09 BB01
Claims (1)
- 【請求項1】 赤色を呈するランプバルブの製造方法に
あって、(A)粒径が1〜100nmの金微粒子、
(B)有機珪素化合物、(C)チタン、ジルコニア、
錫、鉄、そしてニッケルから選ばれた金属を有する少な
くとも1種の有機金属化合物、(D)バインダー樹脂、
そして(E)有機溶剤からなり、上記(B)有機珪素化
合物に含まれる珪素原子数MBと、(C)有機金属化合
物に含まれる金属原子数MCが、MB/MC=2〜10
0の割合になるように配合した(a)着色剤と、(F)
粒径が1〜100nmの銀微粒子、(G)有機珪素化合
物、(H)チタン、ジルコニア、錫、鉄、そしてニッケ
ルから選ばれた金属を有する少なくとも1種の有機金属
化合物、(I)バインダー樹脂、そして(J)有機溶剤
からなり、上記(G)有機珪素化合物に含まれる珪素原
子数MGと(H)有機金属化合物に含まれる金属原子数
MHが、MG/MH=2〜100の割合になるように配
合した(b)着色剤のうち一方の着色剤を無色透明のラ
ンプバルブ表面に塗布、乾燥の後、350〜800℃で
焼成させて第1着色層を形成した後、他方の着色剤を第
1着色層を有するランプバルブに塗布、乾燥の後、35
0〜800℃で焼成させて第2着色層を形成すると共
に、第1及び第2着色層に含有される金微粒子と銀微粒
子の質量比が10:1〜6:5となるよう構成されてい
ることを特徴とする赤色を呈するランプバルブの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001130741A JP2002321942A (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | 赤色を呈するランプバルブの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001130741A JP2002321942A (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | 赤色を呈するランプバルブの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002321942A true JP2002321942A (ja) | 2002-11-08 |
Family
ID=18979052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001130741A Pending JP2002321942A (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | 赤色を呈するランプバルブの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002321942A (ja) |
-
2001
- 2001-04-27 JP JP2001130741A patent/JP2002321942A/ja active Pending
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