JP2002320729A - パチンコ遊技機における図柄表示装置 - Google Patents

パチンコ遊技機における図柄表示装置

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JP2002320729A
JP2002320729A JP2002078184A JP2002078184A JP2002320729A JP 2002320729 A JP2002320729 A JP 2002320729A JP 2002078184 A JP2002078184 A JP 2002078184A JP 2002078184 A JP2002078184 A JP 2002078184A JP 2002320729 A JP2002320729 A JP 2002320729A
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JP2002078184A
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English (en)
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Atsushi Kashiwagi
敦詞 柏木
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Sansei R&D Co Ltd
Original Assignee
Sansei R&D Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコ遊技機において、複数の背景図柄の
変動内容を有し、遊技状態に応じて複数の背景変動パタ
ーンを選択し作動する図柄表示装置を提供すること。 【解決手段】 パチンコ遊技機の遊技盤10面に設けられ
る特定の入賞口4に遊技球が入賞した際の入賞信号に基
づいてスクロール変動する図柄2a,2b,2cを表示する図
柄表示装置2において、前記スクロール変動する図柄は
各図柄2a,2b,2cを特定する表示図柄68とその背後に重
ねられた背景図柄66とで構成され、前記背景図柄66は、
前記表示図柄68が重ねられていない部分を目視でき、前
記スクロール変動する図柄と共にスクロールし、所定の
遊技態様においては複数の背景図柄66を繰り返し変動表
示する背景変動パターンとなっており、前記背景変動パ
ターンを複数種類備えると共に、前記背景変動パターン
が大入賞口6の開放中、「大当たり」の図柄番号や背景
キャラクタ指定乱数値により切替設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパチンコ遊技機に関
し、更に詳しくは、パチンコ遊技機の遊技盤面に設けら
れる図柄表示装置の複数の図柄が入賞状況に応じて変動
する変動図柄の背景パターンをそのパチンコ遊技の遊技
態様に応じて切替制御する制御機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ遊技機においては普通電
動役物に係る第一種始動口、「大当たり」の時に開口す
る大入賞口、更には遊技盤面の左右に各種入賞口が付設
され、遊技者はこれらの入賞口に遊技球を入賞させるこ
とによって所定数の賞品球(以下「賞球」という)の払
出しを得るものである。この入賞口の中には普通図柄表
示装置や特別図柄表示装置を変動させる入賞口が設けら
れ、その入賞口への入賞によって複数の図柄(数字や絵
模様等)が変動し、該表示装置に表示される停止図柄の
組合せによっては「大当り」と称される場合の条件装置
が働き、遊技盤面下方に設けられる大入賞口が連続して
開口され、その間に多数の入賞が得られ遊技者に大量の
賞球が払出されるものである。
【0003】従って遊技者は、一度「大当たり」の状態
を得ると大量の賞球を得ることができ、その「大当た
り」状態が何回か続くと大勝できる可能性があることか
ら、「大当たり」状態を創り出す特別図柄表示装置の停
止図柄の組合せには関心度が高く、表示される図柄、該
図柄の停止及び変動方法によっては遊技者の遊興心を煽
るものとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなパチンコ遊技機は一旦「大当たり」の状態を得れば
大量の賞球が遊技者に払出されることから更なる「大当
たり」への期待感が持てるが、逆に「大当たり」状態が
得られなければ大量の賞球を得ることはほとんど期待で
きず、遊技に対する期待感も薄れてしまう。従って、遊
技者にとって「大当たり」状態を得ることは勝敗の分か
れ目となるのみならず、その後の遊技の継続にも関わる
ものである。又、「大当たり」を得るための図柄の変動
パターンは比較的単純なもので、遊技の途中で飽きてし
まったり、遊技場に通う頻度が減ってしまうといった傾
向があった。
【0005】本発明の解決しようとする課題は、遊技盤
面に普通図柄表示装置や特別図柄表示装置などの図柄表
示装置を備え、これらの図柄表示装置(特に特別図柄表
示装置)に表示される表示図柄及びその背景図柄の組合
せによって遊興性が高まるパチンコ遊技機において、遊
技盤面に設けられる特定の入賞口に遊技球が入賞したこ
との入賞信号に基づいて変動を開始する複数の図柄の背
景パターンを遊技状況に応じて各種の図柄変動背景パタ
ーン群から選択・表示し、且つその図柄変動背景パター
ンを切替制御することにより表示図柄を効果的に見せ、
それによって「大当たり」への期待感を高め、より娯楽
性の高いパチンコ遊技機における図柄表示装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、パチンコ遊技機の遊技盤面に設けられる特
定の入賞口に遊技球が入賞した際の入賞信号に基づいて
スクロール変動する図柄を表示する図柄表示装置におい
て、前記スクロール変動する図柄は各図柄を特定する表
示図柄とその背後に重ねられた背景図柄とで構成され、
前記背景図柄は、前記表示図柄が重ねられていない部分
を目視でき、前記スクロール変動する図柄と共にスクロ
ールし、所定の遊技態様においては複数の背景図柄を繰
り返し変動表示する背景変動パターンとなっており、前
記背景変動パターンを複数種類備えると共に、前記背景
変動パターンが大入賞口の開放中、「大当たり」の図柄
番号や背景キャラクタ指定乱数値により切替設定される
背景変動パターン制御手段が設けられていることを要旨
とするものである。
【0007】上記構成を有する図柄表示装置によれば、
遊技盤面に設けられる特定の入賞口に遊技球が入賞した
ことの入賞信号があると、その入賞信号に基づいて図柄
表示装置にはスクロール変動する図柄が表示されるが、
各図柄を特定する表示図柄の背後に重ねられ、その表示
図柄が重ねられていない部分を目視できる背景図柄は、
スクロール変動する図柄と共にスクロールし、所定の遊
技態様においては複数の背景図柄を繰り返し変動表示す
る背景変動パターンとなっており、その背景変動パター
ンを複数種類備えてパチンコ遊技の遊技態様に応じて切
替設定される。
【0008】そしてその場合に、前記背景パターンが大
入賞口の開放中、「大当たり」の図柄番号や背景キャラ
クタ指定乱数値により切替制御されるようにすれば、こ
れによって背景図柄の前面に表示される表示図柄が効果
的に演出され、複数種類の背景図柄を状況に応じて変更
することによって遊技に「めりはり」がつき、遊技者の
遊興性が一層増すことになる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面を参照して詳しく説明する。図1は本実施例のパ
チンコ遊技機の遊技盤正面図であり、図2は、その遊技
盤面の詳細図((a)遊技盤面上のLED等配置、
(b)図柄表示部、(c)大入賞口部)を示したもので
ある。遊技盤10の遊技領域の中央部には特別図柄表示
装置2が設けられ、その中央部に特別図柄表示部(中図
柄2a、左図柄2b、右図柄2c)が設けられる。特別
図柄表示装置2の直下位置には第一種始動口4が設けら
れ、更にその下方位置に通常は閉じている大入賞口6
と、該大入賞口6が開口された時に入賞可能となる特定
領域入賞口8とを備える。
【0010】その左右には普通入賞口である左落し入賞
口11、右落し入賞口12が設けられ、更に前記特別図
柄表示装置2の上部には天入賞口16、左右側部には左
袖入賞口18及び右袖入賞口20が備えられる。尚、遊
技球が第一種始動口4及び天入賞口16に入賞すると6
個、左右落し入賞口11,12、左右袖入賞口18,2
0に入賞すると10個の賞球が排出され、大入賞口6に
入賞すると15個の賞球が排出される。
【0011】前記特別図柄表示装置2の左側には遊技球
が通過可能なゲート22が備えられ、遊技球が通過する
毎にセグメントデジタル表示される普通図柄表示装置2
4の普通図柄が変動を開始する。ここでゲート22を通
過した遊技球はカウントされ、普通図柄用記憶表示LE
D25において最大4個まで記憶されてランプの点灯に
よって表示される。又、弾発発射された遊技球の落下し
てくる方向を無作為に変更させたり、打球の流下速度及
び方向を変化させる風車26及びランプ風車27、袖下
飾り28、或いは単なる通過口29等が設けられてい
る。
【0012】遊技者によって弾発発射された遊技球は、
遊技盤10の遊技域内で転動し、前記各入賞口に入賞す
るか、遊技域最下部に開口された排出口39にて遊技盤
10から排出される。尚、前記ゲート22を遊技球の通
過口として設け遊技球の通過時に賞球(例えば6個)が
払出されるようにしてもよい。
【0013】また、遊技盤10面上には各種ランプが付
設されている。そのうちの1つ、遊技盤10の左右には
サイドランプ30が設けられ、その内部にはサイドラン
プ30を点灯(点滅)させるサイドランプ飾りLED3
0aから30hが備えられている。更に遊技盤10面の
左右にはランプ風車27上で点灯(点滅)するランプ風
車表示ランプ32、左右袖入賞口18及び20に付設さ
れた表示ランプ34、袖下飾り28に付設された表示ラ
ンプ36が備えられ、遊技域外部の上縁に沿って枠飾り
ランプLED37aから37h、第一種始動口4の底部
には飾りLED4aがそれぞれ付設され、点灯(点滅)
が行われる。
【0014】更に、遊技盤10の遊技領域の外側上部に
は賞球の払出し動作時に点灯(点滅)表示される球払出
しLED38、タンクやタンクレール上の遊技球が所定
量以下になったとき点灯(点滅)し、その旨表示する球
切れLED40が備えられている。前記特別図柄表示装
置2の両側には、特別図柄用記憶表示LED42aから
42dが設けられ、その上部には飾りランプLED46
aから46cが付設され、該表示装置2を飾るための点
灯(点滅)を行う。又、大入賞口周辺に付設された飾り
ランプLED48aから48h、50aから50f及び
52によって遊技の演出効果を高めるために点灯(点
滅)を行う。
【0015】図3は、遊技盤の裏面における入賞球の流
出経路を示した図である。図示されるように第一種始動
口4、左落し入賞口11、天入賞口16、左袖入賞口2
0に入賞した入賞球は、傾斜板状の入賞球集合路(入賞
球集合板)40上に落下し、その傾斜下端位置に設けら
れる同じ傾斜板状の入賞球誘導路(入賞球誘導板)42
を介して入賞球排出機構部へ誘導される。又、第一種始
動口4、大入賞口6、特定領域入賞口8、右袖入賞口2
0、右落し入賞口12に入賞した入賞球は直接入賞球誘
導路42上に落下し、入賞球排出機構部へ誘導される。
【0016】前記第一種始動口4に入った入賞球の流出
経路には、それぞれの入賞を感知する第一種始動口用検
出スイッチ44が設けられる。又前記大入賞口6に入っ
た入賞球の流出経路には、その大入賞口6内への入賞球
数をカウントするカウント用スイッチ46が設けられ、
前記特定領域入賞口8に入った入賞球の流出経路には、
その特定領域入賞口8に入賞球が入ったことを感知する
特定領域入賞検出用スイッチ48が設けられている。更
に前記ゲート22を通過する遊技球の通過経路には、遊
技球がゲート22を通過したことを感知する入賞口用ス
イッチ50がそれぞれ設けられている。
【0017】そして、前記第一種始動口用検出スイッチ
44からの検出信号により前記第一種始動口4に入賞球
があったことが検知されると、特別図柄表示装置2の各
図柄表示部の変動が開始される。又、前記カウント用ス
イッチ46からの検出信号により前記大入賞口6の1回
毎の開口状態で10個の入賞球があったことが検知され
ると大入賞口6は閉じられる。更に、大入賞口6の開口
中に前記特定領域入賞検出用スイッチ48からの検出信
号により特定領域入賞口8に入賞球があったことが検知
されると、これらの作動は繰返される。
【0018】また入賞口用スイッチ50からの検出信号
があれば、普通図柄表示装置24の普通図柄が変動を開
始することになる。更に、遊技盤10裏面には第一種始
動口4を開閉動作させる普通電動役物開放用ソレイノイ
ド52や大入賞口6を開閉動作させる大入賞口開放用ソ
レノイド54も設けられている。
【0019】一方、前記天入賞口16及び左右袖入賞口
18、20の各入賞口に入ったセーフ球の流路には入賞
検出用スイッチ56が設けられ、これらの検出スイッチ
56からの検知信号に基づいて賞球払出機構部より所定
個数(6個ずつ)の賞球が払出される。又、前記第一種
始動口4、或いは前述の第一種始動口用検出スイッチ4
4からの検出信号によっても同様に賞球払出機構部より
6個の賞球が払出される。尚、前記大入賞口6に設けら
れるカウント用スイッチ46、或いは特定領域入賞口8
に設けられる特定領域入賞検出用スイッチ48からの検
出信号があれば、賞球払出機構部より15個の賞球が払
出される。
【0020】尚、前記左右落し入賞口11、12に入っ
た入賞球の流路には入賞検出用スイッチ57は設けられ
ていないが、入賞球払出機構部に設けられる入賞球検出
スイッチによりトータルの入賞球の個数がカウントされ
ることから、その個数差分だけ10個ずつの賞球が払出
される。すなわち、セーフ球排出ソレノイド58によっ
て間欠的に揺動作用されるテコ部材55をセーフ球排出
樋53内に貯留されている入賞球が1個づつ通過する際
に、入賞用検出スイッチ56、カウント用スイッチ4
6、特定領域入賞検出用スイッチ48からの入賞信号が
なければ10個の賞球が払出されるものである。
【0021】前記普通図柄表示装置24及び特別図柄表
示装置2は、それぞれ「当たり」(特別図柄表示装置2
においては「大当たり」)図柄を表示する最低確率及び
最高確率を有する。普通図柄表示装置24が「当たり」
である「3」若しくは「7」を表示する確率は、最低確
率の場合は10/100、最高確率の場合は97/10
0である。また、特別図柄表示装置2において「大当た
り」が発生する確率は、最低確率は1/313、最高確
率5/313であり、もしどちらかが最高確率に移行し
た場合は、他方も最高確率に移行する。
【0022】ここで言う「大当たり」とは、特別図柄表
示装置2の各図柄2a、2b、2cが全て同じ図柄を表
示することを言う。「大当たり」が発生する図柄の組合
せは39種類あるが、その中で「特定図柄」と呼ばれる
表示図柄の組合せが19種類有り表1にその図柄の組合
せを示す。前記「大当たり」が発生すると条件装置が作
動し、「大当たり」特有の「デモゲーム」の開始、そし
て大入賞口6の開口等の動作が開始される。
【0023】
【表1】
【0024】図4は特別図柄表示装置2の確率移行パタ
ーンのタイミングチャートを示したものである。普通図
柄表示装置24に「当たり」及び特別図柄表示装置2に
「大当たり」が発生する確率は通常最低確率で設定され
るが、特別図柄表示装置2において「大当たり」が発生
し、その「大当たり」が特定図柄で発生した場合は、条
件装置の作動が終了してから次の「大当たり」が発生す
るまでの間、最高確率へと移行する。更に最高確率中に
特定図柄で「大当たり」が発生すると、条件装置の作動
終了後に再度最高確率へと移行する。
【0025】尚、前記条件装置が4回連続で特定図柄に
て作動した場合は、次の「大当たり」発生時には特定図
柄は出現せず、普通図柄のみが出現するように設定され
ている。又、この間は特定図柄での「リーチ」動作は行
わない。
【0026】ここで言う「リーチ」動作とは、中図柄2
a及び左図柄2bが同図柄で確定したにも関わらず、右
図柄2cの変動が行われている状態及び中図柄2a、左
図柄2b、右図柄2cが同図柄を表示されている状態を
保ちながら、且つ遊技者が認識できる速さで変動を継続
している状態のいずれかを言う。「リーチ」の発生は特
別図柄表示装置2に表示される図柄の変更、確率の変動
等の設定における契機とされ、「リーチ」の発生状況に
よってその設定も異なる。
【0027】図5は、特別図柄表示装置2の判定方法を
示す。特別図柄表示装置2にて「大当たり」が発生し、
それによって条件装置が作動することとなる図柄の表示
及び制御は、乱数を用いたカウンタによって行われる。
カウンタは周波数、周期、時間間隔等を測定するもので
ある。本表示装置においては、特別図柄表示装置2に表
示される図柄が「大当たり」かどうかを判定する乱数A
カウンタ、「はずれ」時の図柄を決定する乱数Bカウン
タ、更に「大当たり」時の図柄を決定する乱数Eカウン
タが使用される。
【0028】「大当たり」の判定を行う乱数Aカウンタ
は、電源投入時に初期値として「0」が入力され、その
後割り込みがある毎に「1」ずつ加算され、終値である
「312」まで加算値が進むと再度「0」に戻りカウン
トを繰返す。その周期は0.641秒である。
【0029】乱数Bカウンタは、表示される図柄が「は
ずれ」と判定されたときに中図柄2a、左図柄2b、右
図柄2cの各停止図柄を決定するカウンタである。Bカ
ウンタは各図柄2a、2b、2cがそれぞれ1バイトず
つを有し、Bカウンタ自体では3バイトを有する。その
構成は、1バイト目である中図柄2aは電源投入時の初
期値として「0」が与えられ、その後Aカウンタと同様
に割り込みが発生する毎に「1」ずつ加算されて「0」
から「38」まで加算し、終値までカウントが進むと再
度「0」からカウントしていく。2バイト目である左図
柄2bは、電源投入時の初期値として「0」が与えら
れ、前記1バイト目のカウントが「38」から「0」へ
戻る毎に「1」ずつ加算されていく。加算値が終値「1
2」まで進むと値は再び「0」に戻り新たに加算を開始
する。
【0030】更に3バイト目である右図柄2cは、電源
投入時に初期値「0」が与えられた後、2バイト目のカ
ウンタ値が「0」に戻る毎に「1」が加算され、「0」
から「12」迄のカウントを繰返す。乱数Bカウンタ
は、前記一連の処理が終了してから次のリセット割り込
みがあるまで前記処理を繰返す。
【0031】乱数Eカウンタは、乱数Aカウンタで「大
当たり」と判定された時に各図柄2a、2b、2cの停
止図柄を決定するカウンタである。カウント時の初期値
は、他カウンタと同様に電源投入時に「0」が与えら
れ、割り込みが発生する毎に1が加算されていく。終値
は「38」である。終値までカウントが進むとクリアさ
れ再度「0」からカウントが繰返される。
【0032】図6は、特別図柄表示装置2の図柄表示方
法である。前記にてカウントされる各値は、遊技球が第
一種始動口4に入賞し第一種始動口用スイッチ44が入
賞を検知する毎に取り出され、その時に取出された値に
よって表示される図柄が決定される。該始動口用スイッ
チ44に入賞が検出されると、その時の乱数Aカウンタ
の値を取出し格納する。格納数は最大5組である。格納
された値は、中図柄2aが変動を開始する直前で判定
し、その値によって「大当たり」かどうかが判定され
る。
【0033】判定は、格納値が設定値と同一であるかど
うかで行われ、最低確率時であれば「3」、最高確率時
であれば「3,7,11,13,17」の何れかであれ
ば「大当たり」と判定され、他値であれば「はずれ」と
判定される。この判定によって「大当たり」と判定され
た場合は、その時点での乱数Eカウンタの値に対応した
図柄が「大当たり」図柄として表示され、「はずれ」と
判定されれば乱数Bカウンタにおいて対応した「はず
れ」図柄を表示する。
【0034】図7は、遊技盤10の面上に設置された特
別図柄表示装置2の変動方向を示す。普通図柄表示装置
24の表示図柄が「当たり」を表示することによって変
動を開始する中図柄2a、左図柄2b、右図柄2cの変
動の様態は、図7(a)に示したように、いずれの図柄
もが上から下に変動する場合と、図7(b)に示したよ
うに、いずれかの図柄が下から上へ変動する逆変動する
場合の2種類が設定される。
【0035】そして前記図柄変動の仕方は、停止状態か
ら加速しつつスクロールする「加速変動」、徐々に減速
しつつスクロールする「減速変動」、一定の高速度ある
いは低速度でスクロールする「高速」及び「低速変
動」、ある図柄で停止した後に次の図柄まで一定速度を
保ちながらスクロールを繰返す「こま送り変動」、下方
向から上方向へ1図柄の変動をする「逆変動」の6種類
が設定され、これらの組合せによって数種類の変動パタ
ーンが設定され、遊技状況に応じた変動パターンが選択
され表示される。これらの変動名称及び変動内容、使用
される変動パターン名(変動種類)を表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】図8(a)から(g)は、各図柄2a、2
b、2cにおける図柄変動の基本パターンを示したもの
である。この図柄変動は、中図柄2a、左図柄2b、右
図柄2cの個々において行われ、組合せの元となる基本
パターンとは、全図柄が停止した状態から中図柄2a、
左図柄2b、右図柄2cの順番に上から下方向に向かっ
て加速しながら変動を開始する。そして一定時間経過後
高速変動へ転じ、更に一定時間高速変動を継続した後に
減速変動を行い、また更に一定継続した後に停止する変
動である。
【0038】第一種始動口4に遊技球が入賞すると中図
柄2aが加速変動を開始し(a)、一定時間経過後、続
いて左図柄2bが加速変動を開始し、それと共に中図柄
2aは高速変動へ転じる(b)。そして一定時間所定の
変動を行った後、左図柄2bは高速変動へ転じ、右図柄
2cが加速変動を開始する(c)。ここで中図柄2a及
び左図柄2bは共に高速変動を、右図柄2cは加速変動
を行い3つの図柄が全て変動している状態となる。一定
時間この変動を行った後、右図柄2cは高速変動へ転じ
(d)、3つの図柄は共に一定時間高速変動を行う。
【0039】次に、中図柄2aは減速変動を開始しその
後停止する(e)が、他2つの図柄は高速変動を継続す
る。そして中図柄2aが停止し、図柄が確定した後に左
図柄2b、右図柄2cの順番に減速変動(f)した後停
止して3つの図柄が確定し表示される(g)。前記の変
動を行う図柄は、中図柄2aでは39種類の図柄があ
り、図柄には1から13までの番号とキャラクタが表示
されている。13枚の図柄は紫、青、赤の3色あり、つ
まり、同じ番号であれば同キャラクタが表示されている
図柄が色別に3枚存在する。
【0040】これらの図柄は紫の1番からスクロール
し、紫の13番まで順番にスクロールしていく。紫の図
柄のスクロールが終了すると、次に青の図柄が1番から
順にスクロールされ、青の図柄が全てスクロールされる
と、最後に赤の図柄が1番から順にスクロール変動す
る。39枚全てのスクロール変動が終了すると、再度紫
の1番からのスクロール変動が繰返される。
【0041】左図柄2b及び右図柄2cに表示される図
柄は各13種類ずつである。表示される図柄は両図柄共
に配色はなく、1から13までの番号とキャラクタが表
示されているものであり、変動開始と共に1から13ま
で順番にスクロール変動を行う。13まで変動が進むと
再度1に戻り図柄が確定・停止されるまでスクロール変
動を繰返し行う。このキャラクタと共に表示された番号
が2枚揃うと「リーチ」となり、3枚揃うと「大当た
り」となり条件装置が作動する。
【0042】図9は、「リーチ前の変動パターン」を示
したものである。「リーチ前の変動パターン」とは、中
図柄2aが停止した後、一旦は通過した「リーチ」が成
立する左図柄2bが逆方向へ変動して「リーチ」が発生
する状態を指すものである。その変動パターンは、中図
柄2aが高速変動から停止・確定した後、右図柄2cは
高速変動を継続したまま左図柄2bが減速変動を開始す
る(a)。減速を始めた左図柄2bは(b)、一旦は
「リーチ」が成立する図柄を通過するが、通過後に逆方
向に変動する(c)。通過する図柄及び逆方向への変動
は共に1つの図柄だけである。左図柄2bが逆方向へ変
動することによって中図柄2a及び左図柄2bが確定
し、同図柄の表示によって「リーチ」が成立する
(d)。
【0043】「リーチ」を表示する変動パターンは、
「大当たり」が発生する確率別に異なった変動パターン
を持ち、その変動パターンは、最低確率時においては
「基本パターン」、「リーチA」、「リーチB」、「リ
ーチC」、「リーチD」、「リーチE」そして「リーチ
前の変動パターン」の7パターンである。
【0044】又、最高確率時の変動パターンは5パター
ンあり「基本パターン」、「リーチA」、「リーチ
A’」、「リーチD」、「リーチ前の変動パターン」で
ある。ここで「基本パターン」及び「リーチA」、「リ
ーチD」並びに「リーチ前の変動パターン」は最低確率
時、最高確率時に関わらず同様の変動パターンを行う。
【0045】図10は、最低確率時の変動パターンであ
る(a)リーチA、(b)リーチB、(c)リーチCの
変動パターンを示したものである。「リーチA」の変動
パターンは、中図柄2a及び左図柄2bが同一図柄で停
止し「リーチ」が発生すると同時に右図柄2cは低速変
動へと移行する。低速変動を行っている右図柄2は、
「大当たり」が発生する図柄からその1図柄先までをこ
ま送り変動し、その後再び低速変動に移行してから右図
柄2cが停止し、表示される図柄が確定される。
【0046】「リーチB」の変動パターンは、中図柄2
a及び左図柄2bが表示図柄を確定し、「リーチ」が発
生すると同時に右図柄2cは低速変動へと移行する。一
定時間低速変動を行った右図柄2cは、「大当たり」の
発生となる図柄からその1図柄先までをこま送り変動
し、その後再び低速変動へと移行する。右図柄2cはこ
こで一旦停止し表示図柄の確定かに思えるが、すぐに高
速変動を開始し、「大当たり」となる図柄の2図柄手前
から再度低速変動を行った後に、「大当たり」が発生す
る図柄の前後1図柄以内で停止・確定する。
【0047】「リーチC」の変動パターンにおいては、
「大当たり」図柄の2図柄手前から再度低速変動を行う
までは「リーチB」の変動パターンと同じである。その
後、右図柄2cは一旦「大当たり」図柄を通過するが、
逆方向に変動し「大当たり」が発生する。ここで通過及
び逆方向に変動する図柄は、共に1つの図柄である。
【0048】図11も最低確率時における変動パターン
(a)リーチD、(b)リーチEを示している。「リー
チD」の変動パターンは、左図柄2b及び右図柄2cは
高速変動を継続しつつ中図柄2aは低速変動へと移行を
開始し、続いて左図柄2b、右図柄2cとそれぞれ一定
時間変動を継続した後、順番に低速変動へと移行してい
く。中図柄2a及び左図柄2bが揃い「リーチ」が成立
すると、最後に右図柄2cが揃い、「大当たり」図柄を
表示する。各図柄は「大当たり」を表示したまま低速変
動に続いてこま送り変動を行い、その後同時に停止し確
定する。
【0049】「リーチE」の変動パターンは、「大当た
り」が発生する図柄のまま、こま送り変動を行うまでは
「リーチD」における変動と同様である。その後の「リ
ーチE」の変動パターンでは、こま送り変動を行った後
に3つの図柄が揃ったまま更に1図柄以内の逆変動を行
い、その後に図柄が停止・確定する。
【0050】図12は、最高確率時の変動パターンであ
る「リーチA’」の変動パターンを示している。「リー
チA’」の変動パターンについては、中図柄2a及び左
図柄2bが停止し、表示図柄の確定により「リーチ」が
発生した後も右図柄2cは高速変動を継続する(a)。
その後一定時間高速変動を行った後、右図柄2cが停止
し表示図柄が確定され(b)、「大当たり」が発生す
る。これらの変動パターンは、図柄表示装置にて表示制
御される。最高確率時の変動パターンは「リーチA’」
の他に「基本パターン」、「リーチA」、「リーチ
D」、「リーチ前の変動パターン」があるが、「リーチ
A’」パターン以外は、最低確率時における各変動パタ
ーンと同じ動作を行うことから説明は割愛する。
【0051】図13は、遊技盤10に設置された特別図
柄図柄表示装置2の図柄表示部の詳細を示している。普
通図柄表示装置24の普通図柄が「当たり」を表示し、
遊技球が開口した第一種始動口4に入賞すると、特別図
柄表示装置2の中図柄2a、左図柄2b、右図柄2cが
それぞれ変動を開始する。特別図柄表示装置2の図柄が
表示される表示領域60は、該領域の内側に図柄変動を
行う中図柄2a、左図柄2b、右図柄2cを有し、その
外側に付設した外枠61で該図柄の変動範囲を定めてい
る。表示領域60の周辺には表示領域背景62及び、そ
の下部には第一種始動口4の入賞球数を4個まで記憶・
表示する記憶表示LED64が備えられる。
【0052】前記特別図柄表示装置2の中図柄2a、左
図柄2b、右図柄2cの表示形態は、中図柄2aにおい
ては紫、青、赤の3種類の色彩と13種類のキャラクタ
との組合せにより合計39種類の図柄が表示される。
又、左図柄2b及び右図柄2cには中図柄2aのような
色彩はなく、それぞれ13種類のキャラクタ図柄が表示
される。表示されるキャラクタは中図柄2a、左図柄2
b、右図柄2c共に同一である。
【0053】また、中図柄2a、左図柄2b、右図柄2
cの各図柄内に表示されるキャラクタの背後には、遊技
状況によって表示図柄が変更される背景図柄66が表示
され、その前面には人物等のキャラクタを有する表示図
柄68が表示される。これらの背景図柄66や表示図柄
68は、遊技状況及び特別図柄表示装置2の係る確率別
等によって設定されており、状況に応じて異なった表示
を行う。
【0054】図14は、図柄表示部の背景図柄である。
中図柄2a、左図柄2b、右図柄2cの表示図柄68の
背景に使用される背景図柄66の図柄は3種類あり、こ
の3種類の背景を組合せて数種類の背景変動パターンが
構成され、遊技状況に応じて使用される。背景図柄66
が変動する契機となるのは、特別図柄表示装置2の図柄
表示部である中図柄2a、左図柄2b、右図柄2cの変
動中及びこれら3つの図柄変動による「リーチ」発生
中、そして特別図柄表示装置に係る確率が最高確率の時
である。
【0055】図15は、背景変動パターンを示してい
る。(a)特別図柄表示部(各図柄2a、2b、2c)
の変動中における背景変動パターンは3パターン有り、
パターン1においてはAの図柄のみを表示する。パター
ン2はA及びBの図柄を交互に表示し、パターン3にお
いてはAの図柄から順にB、Cと表示し、Cの図柄表示
後には再度Aの図柄から繰返し表示する。又、(b)
「リーチ」発生中の背景変動パターンは2種類有り、パ
ターン1においてはAの図柄とBの図柄を交互繰返し表
示し、パターン2ではAの図柄からB、C、B、Aと繰
返し表示する。更に(c)特別図柄表示装置2に係る確
率が最高確率の場合は、「リーチ」発生中と同様にAの
図柄からB、C、B、Aと繰返し表示していく1パター
ンのみである。これらの背景変動パターンは表示図柄6
8の背景図柄であることから、各図柄2a、2b、2c
がこま送り等のスクロール変動を行えば、それに伴って
変動を行う。
【0056】図16は、表示領域背景62に表示される
図柄を示している。(a)には特別図柄表示装置2が最
低確率の時に表示される図柄を示し、(b)には最高確
率時に表示される図柄を示している。表示領域背景62
に表示される図柄は、最低確率時と最高確率時の別によ
ってそれぞれ3種類ずつが設定され、それらが組合され
て複数の表示領域背景変動パターンを構成している。こ
の変動パターンは遊技状況に応じて変動を開始し、その
変動の契機は各図柄2a、2b、2cの図柄変動中、
「リーチ」発生中及び最高確率中である。
【0057】図17は、表示領域背景変動パターンを示
している。(a)最低確率時の表示領域背景変動パター
ンは3パターン有り、パターン1は(A)の図柄のみを
表示し、パターン2においては(A)と(B)の図柄を
交互に繰返し表示する。更にパターン3においては
(A)、(B)、(C)、(A)の図柄を繰返し表示す
る。又、最低確率時における「リーチ」発生中の表示図
柄は2パターンが設定され、パターン1は(A)と
(B)の図柄を交互に表示し、パターン2においては
(A)から(B)、(C)、(B)の順番で図柄を繰返
し表示していく。
【0058】また、最高確率時の表示領域背景62は
(D)、(E)、(F)の3種類であり、表示領域背景
上部69には文字及び予告等が表示され、遊技者に遊技
状況を告知する(本表示領域背景上部69においては
「CHANCE TIME あと1回」という文字が表示
される)。これらの表示領域背景62は、最高確率時及
び最高確率時の「リーチ」発生を契機に変動し、最高確
率時においては1パターン、最高確率時の「リーチ」発
生中においては2パターンの表示領域背景変動パターン
が設定される。
【0059】最高確率時の表示領域変動パターンは
(D)、(E)、(F)、(E)、(D)の順番で繰返
し表示領域背景を表示していくものである。又、最高確
率時の「リーチ」発生中は、パターン1においては
(E)と(F)の図柄を交互に表示し、パターン2にお
いては、最高確率時の表示領域背景変動パターンと同様
に(D)、(E)、(F)、(E)、(D)の順番で繰
返し表示領域背景を表示する。表示領域背景62は、図
柄表示部の背景図柄66と異なり図柄表示部2a、2
b、2cの変動に伴ってスクロール変動することはな
い。そのため、前記遊技状況を契機に設定された変動パ
ターンが表示される。
【0060】但し表示領域60は、一定の状況下におい
ては現在表示されていた図柄を全て消去し、状況に応じ
た特定の図柄表示を行う。その状況下とは、遊技機の待
機中、「大当たり」確定からその動作開始まで及び「大
当たり」動作中、更に「大当たり」の動作終了後から各
図柄2a、2b、2cの変動開始まで、そして不正検出
時である。これらの状況が発生すると、今まで各種図柄
を表示していた表示領域背景62、各図柄2a、2b、
2c及び背景図柄66等表示領域60の内部に表示され
ていた図柄は全て消去され、表示領域60の内部が1つ
の大きな表示画面となる。
【0061】前記遊技機の待機中とは、遊技機本体への
電源投入後及び特別図柄表示装置2の変動が終了してか
ら120秒の間に変動がない場合を指し、その間はデモ
ンストレーション画面を繰返し表示する。デモンストレ
ーション画面は、各図柄2a、2b、2cの変動時に使
用した13種類のキャラクタと、背景図柄及びその配置
等の構成を設定したデモンストレーション画面番号とを
組合せ、8種類のデモンストレーション画面を構成し表
示する。
【0062】また、「大当たり」が確定しその動作が開
始されるまでのデモンストレーション画面では、先ず
「大当たり」を告知する図柄が表示される。その後8種
類のデモンストレーション画面のうち「大当たり」を確
定した図柄に対応した表示デモンストレーション画面が
表示される。
【0063】更に、「大当たり」動作中においても背景
図柄66等は消去される。「大当たり」が発生すると、
図柄表示等の大入賞口6が開放され条件装置の作動によ
る「デモゲーム」が開始される。「デモゲーム」では大
入賞口6の開放と同時にラウンドの表示を行い、初回目
は「デモゲーム」の説明を表示する。ゲームは12回行
われ、偶数回目ではラウンドの表示後に「デモゲーム」
を行い、奇数回目では偶数回目の結果に応じた表示が行
われ14回目にラウンドの表示の後に「デモゲーム」の
全結果が表示され今後の動作説明が表示される。これら
の「デモゲーム」の結果は条件装置の作動が特定図柄で
発生したかどうかによって左右され、特定図柄で作動し
た場合は「デモゲーム」の結果は5勝若しくは6勝とな
り、普通図柄で作動した場合は4勝以下となる。
【0064】そして「デモゲーム」が終了し、次に各図
柄2a、2b、2cの変動開始まで120秒以上が経過
した場合は、遊技機の待機中の状態となり前記デモンス
トレーション画面を繰返し表示する。尚、待機中におけ
るデモンストレーション画面については、既に説明を行
っていることから割愛する。また遊技中に不正が検出さ
れると、それまで特別図柄表示部に表示されていた全て
の図柄及び背景等の表示を消去して、不正検出時に対応
した図柄が表示される。不正検出は遊技機が動作してい
る場合の全てにおいて検出可能であり、遊技機の状況を
選ぶことなく作動する。
【0065】図18は、特別図柄表示制御装置2のブロ
ック図を示したものである。遊技状況に応じた各種の制
御や指示の中枢となるのは、主要制御装置70である。
主要制御装置70は、特別図柄表示制御装置72、CR
賞球払出装置74及び飾りランプ76と接続され、これ
らを制御・駆動するための指示を行う。又、遊技状況を
報知するスピーカー78が接続され、遊技者に遊技状況
の報知や「大当たり」発生時には音楽等が流される。
【0066】更に、第一種始動口用検出スイッチ44、
大入賞口開放用ソレノイド54が接続され、それぞれの
制御・駆動における指示を行う。前記主要制御装置70
の内部には各種のプログラムに基づいて制御及び指示動
作を行うCPU80、読出し専用のメモリであるROM
82、任意の時刻・記憶場所に対して等速読出し書込み
を行うRAM84が設けられる。
【0067】また、主要制御装置70に接続される特別
図柄表示制御装置72の内部には、表示される図柄をプ
ログラム制御するCPU86、読出し専用メモリである
ROM88、読出し読込みを行うRAM90等が設定さ
れる。CPU86には、図柄の最小表示単位を記憶して
いるキャラクタRAM92が付設され、図柄表示に係る
データの入出力を行う。又、画像処理部94、通信制御
部96によって図柄表示に関する制御指示を行い、画像
・色彩のデータ信号変換用のコンバータ98、図柄を表
示する図柄表示部100にデータを送り指定図柄を表示
する。
【0068】図19は、主要制御装置70と特別図柄表
示制御装置72のブロック図を示したものである。ある
遊技状況においてプログラム制御やデータの転送等が必
要となると、主要制御装置70の内部に付設されたCP
U86、ROM88からデータが呼出され、フリップフ
ロップ回路102へと入力される。CPU86、ROM
88から転送されたデータの一部は、途中デコード回路
104を経由してフリップフロップ回路102へ入力さ
れる。
【0069】フリップフロップ回路102へ入力された
データは、8ビットの構成を持ってQ7からQ0に出力
され、特別図柄表示制御装置72と対応したコネクタか
らデータの受け渡しが行われる。データを受けた特別図
柄表示制御装置72は、これらのデータを基にTFT―
LCDモジュール106を制御し特別図柄の表示を行
う。TFT―LCDモジュール106は、8ビットのL
CDデータとASIC書込み信号、垂直帰線信号、AS
IC書込み許可信号、ASICチップセレクト信号、A
SICリセット信号の5本の制御信号によるパラレル転
送方式を持って制御が行われる。又、主要制御装置70
と特別図柄表示制御装置74は非同期通信方式の回路方
式をとっていることから、主要制御装置70はTFT―
LCDモジュール106の直接制御は行わない。
【0070】また、背景図柄の設定は背景画面設定テー
ブルにて行われる。背景画面設定テーブルは、最低確率
及び最高確率別にそれぞれの持つデータを蓄えるレジス
タを有し、そのレジスタに対応したビットフラグがたつ
毎に信号の入出力が行われる。これらの動作は特別図柄
表示制御装置72の内部にて行われ、制御された背景図
柄及び背景変更パターンは、水平同期信号、垂直同期信
号、色彩信号(RGB)を調整制御し、画面走査を行う
ことによって図柄表示部100で表示する。
【0071】図20は、特別図柄表示装置2に表示され
る表示図柄及び背景図柄の表示方法を示したものであ
る。背景図柄の表示は、遊技状況に応じた画像を表示す
ることから、複数の表示画面設定テーブルと背景画面設
定テーブルの組合せによって行われる。この複数のテー
ブルは、それぞれ縦方向にX軸(垂直)、横方向にはY
軸(水平)をとり、複数枚を重合せて制御することによ
って所定の図柄を表示画面上に合成して表示する。図2
0においては、人物等のキャラクタやその他画面構成上
で必要な画面を表示面120、表示面130、表示面1
40と重ねていく。尚、一番後ろには背景画面150が
重ねられる。
【0072】図21は、遊技盤10面上での遊技球の入
賞に基づく制御フローチャートである。遊技者によって
弾発発射された遊技球が遊技域を転動しながらゲート2
2を通過すると(S1)、普通図柄表示装置24の普通
図柄が変動を開始する(S2)。そして遊技球がゲート
22を通過してから5.2秒以上経過すると、普通図柄
表示装置24の普通図柄は変動を停止し、その時の停止
図柄を普通図柄表示装置24に表示する。表示される図
柄は「0」から「9」までの数字である。ここでゲート
22を通過しなかった遊技球は、他入賞口に入賞すれば
(S3「YES」)所定数の賞球が遊技者へ払出され
(S4)、どこにも入賞しなければそのまま排出口39
から排出される(S5)。
【0073】また、普通図柄表示装置24が表示した数
字が「3」又は「7」であった場合(S6「YES」)
は「当たり」となり、最低確率時においては約0.3秒
間、最高確率時においては約2.0秒間第一種始動口4
を開口する(S7)。但し、開口した第一種始動口4に
遊技球が2個以上入賞した場合は、開口時間内であって
も第一種始動口4はその時点で閉じられる。
【0074】普通図柄表示装置24の普通図柄に表示さ
れた数字が前記以外の数字であった場合(S13「YE
S」)は、「はずれ」となり第一種始動口4は開口しな
い(S8)。遊技球が前記第一種始動口4に入賞する
(S9「YES」)と、特別図柄表示装置2の中図柄2
a、左図柄2b、右図柄2cの順番で変動を開始し(S
10)、遊技球が第一種始動口4に入賞してから約9.
0秒以上経過すると、変動開始時と同じ順番で停止(S
11)して図柄が確定する(S12)。
【0075】但し、前記変動がキャラクタ表示64によ
り記憶されていた変動であった場合(S13「YE
S」)は、約2.7秒以上経過すると図柄変動を開始し
た順番に3つの図柄は停止する(S14)。そして停止
した図柄の組合せが3枚とも同じ数字、いわゆる「大当
たり」であった場合(S15「YES」)は、「大当た
り」発生時に作動する条件装置が作動し、それ以外の組
合せの場合は「はずれ」となり(S16)動作は発生し
ない。
【0076】「大当たり」が発生する図柄の組合せは3
9種類あるが、その中で「特定図柄」と呼ばれる表示図
柄の組合せが19種類有り、「大当たり」の発生がこの
特定図柄によるものであった場合(S17「YES」)
は、特別図柄表示装置2及び普通図柄表示装置24は最
高確率に移行する(S18)。
【0077】「大当たり」が発生すると、第一種特別電
動役物が作動し大入賞口6が約29.5秒間開口される
(S19)。大入賞口6の開口中、若しくは第一種特別
電動役物の作動終了から約2.0秒以内に特定領域入賞
口8を遊技球が通過した場合(S20「YES」)は、
該電動役物の連続作動装置が作動(いわゆる「連チャ
ン」動作)し(S21)、当該する開口等の動作終了後
に再び第一種特別電動役物が作動して大入賞口6が再び
開口する。
【0078】前記電動役物の「連チャン」動作におい
て、4回連続して特定図柄が表示された場合(S22
「YES」)は、普通図柄表示装置24の停止・確定さ
れた図柄での「大当たり」発生時と同様とみなされ大入
賞口6が開口される(S23)。この間は特定図柄での
「リーチ」は行わない。「大当たり」による大入賞口6
の開口は最大14回まで設定され、14回を越えるか
(S24「YES」)、若しくは遊技球が10個以上入
賞すると(S25「YES」)大入賞口6は閉じられる
(S26)。
【0079】尚、S25において大入賞口6が開口して
いる間に遊技球が10個入賞しなかった(S25「N
O」)と判断された場合は、S20へ戻り特定領域入賞
口8を遊技球が通過したかどうか判断される。ここで通
過しなかったと判断されれば(S20「NO」)、大入
賞口6が閉じられることになる。
【0080】以上実施例にて説明したように、このパチ
ンコ遊技機によれば普通図柄表示装置24の数字の変動
が確定し、特定の数字が表示されたときに第一種始動口
4が開口中に遊技球の入賞があると、特別図柄表示装置
2の各図柄2a、2b、2cが順に変動を開始し各種変
動パターンに応じて図柄変動を行った後、順次停止され
るものである。従って、遊技者は図柄の変動状況から図
柄確定に至るまでを「大当たり」の期待を持って見つめ
ることになる。
【0081】そして遊技状況が図柄変動中、「リーチ」
中及び、これらの遊技状況において特別図柄表示装置2
に係る確率によっても表示される背景図柄が異なるた
め、遊技者は現在の遊技状況を把握することができ、期
待を持って図柄確定を待つことになる。又、「大当た
り」が発生した直後から今まで表示されていた変動図柄
とは全く別の図柄表示がなされ新たな「デモゲーム」が
表示されることから、遊技者は興味深く図柄表示を注視
することになる。
【0082】また、特別図柄表示装置2が最高確率時に
は普通図柄表示装置24も最高確率の状態にあることか
ら、普通図柄表示装置2を駆動させる図柄(本実施例に
おいては「3」、「7」)が出る確率も高いことにな
る。従って、特別図柄表示装置2の各図柄表示部が変動
する頻度も高くなり、遊技者の興趣を一層掻き立てるも
のである。
【0083】本発明は、前記した実施の形態に何ら限定
されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で
種々の改変が可能である。例えば、前記実施例における
表示領域背景及び背景図柄の図柄の変更及び変動パター
ン数の追加等は適宜可能であり、それによって更に遊興
性が増し遊技者の興趣が一層高められる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
パチンコ遊技機によれば、遊技盤面の特定入賞口への入
賞信号に基いて、複数の背景変動パターンを所定の遊技
状況の発生を契機に切替制御することから、効率よく背
景図柄を切替制御することが可能となる。そして、背景
変動パターンが切替わることによって遊技者は「大当た
り」への期待を膨らますことができる。
【0085】そしてその場合に、「大当たり」動作によ
る大入賞口の開放中に「大当たり」の図柄番号や背景キ
ャラクタ指定乱数値に基づいて背景変動パターンが様々
に切替えられるようにすれば、背景パターンがランダム
に出現することになり、よって背景パターン出現の規則
性が除去された新規な趣向感を図柄表示装置の画面上に
具現させることが可能となる。また、その設定が所定遊
技状況の発生であることから、制御に係る大掛かりな装
置を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態におけるパチンコ遊技
機の遊技盤正面図である。
【図2】 (a)、(b)、(c)は、その詳細図であ
る。
【図3】 図1に示した遊技盤の裏面における入賞球の
球流出経路図である。
【図4】 本遊技機における特別図柄表示装置の確率変
動パターンのタイミングチャートである。
【図5】 本遊技機における特別図柄表示装置の判定方
法を説明するために示した図である。
【図6】 本遊技機における特別図柄表示装置の表示画
面における図柄表示方法を説明するために示した図であ
る。
【図7】 本遊技機における特別図柄表示装置の表示画
面における図柄変動方向を示した図である。
【図8】 (a)〜(g)は、本遊技機における特別図
柄表示装置の図柄変動の基本パターンを示した図であ
る。
【図9】 図8における図柄変動のリーチ前の変動パタ
ーンを示した図である。
【図10】 (a)、(b)、(c)は、図8における
図柄変動の最低確率時の変動パターンを示した図であ
る。
【図11】 (a)、(b)は、同じく図8における図
柄変動の最低確率時の変動パターンを示した図である。
【図12】 図8における図柄変動の最高確率時の変動
パターンを示した図である。
【図13】 図7における特別図柄表示装置の図柄表示
部の詳細図である。
【図14】 図13における図柄表示部の背景図柄を示
した図である。
【図15】 (a)、(b)、(c)は、図14におけ
る背景変動パターンを示した図である。
【図16】 図13における表示領域背景の表示図柄を
示した図である。
【図17】 (a)、(b)、(c)、(d)は、図1
6における表示領域背景の背景変動パターンを示した図
である。
【図18】 特別図柄表示装置の制御ブロック図であ
る。
【図19】 本遊技機における主要制御装置と特別図柄
表示装置との関連を示す制御ブロック図である。
【図20】 本遊技機の特別図柄表示装置に表示される
表示図柄及び背景図柄の表示方法を説明するために示し
た図である。
【図21】 本遊技機における遊技状況の流れを示した
制御フローチャートである。
【符号の説明】
2 特別図柄表示装置 2a 中図柄 2b 左図柄 2c 右図柄 4 第一種始動口 10 遊技盤 24 普通図柄表示装置 44 第一種始動口用スイッチ 60 表示領域 62 表示領域背景 66 背景図柄

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パチンコ遊技機の遊技盤面に設けられる
    特定の入賞口に遊技球が入賞した際の入賞信号に基づい
    てスクロール変動する図柄を表示する図柄表示装置にお
    いて、 前記スクロール変動する図柄は各図柄を特定する表示図
    柄とその背後に重ねられた背景図柄とで構成され、前記
    背景図柄は、前記表示図柄が重ねられていない部分を目
    視でき、前記スクロール変動する図柄と共にスクロール
    し、所定の遊技態様においては複数の背景図柄を繰り返
    し変動表示する背景変動パターンとなっており、前記背
    景変動パターンを複数種類備えると共に、前記背景変動
    パターンが大入賞口の開放中、「大当たり」の図柄番号
    や背景キャラクタ指定乱数値により切替設定される背景
    変動パターン制御手段が設けられていることを特徴とす
    るパチンコ遊技機における図柄表示装置。
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