JP2002320471A - ウドからの水抽出物およびウドからの水抽出物を含む飲料 - Google Patents

ウドからの水抽出物およびウドからの水抽出物を含む飲料

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JP2002320471A JP2001131227A JP2001131227A JP2002320471A JP 2002320471 A JP2002320471 A JP 2002320471A JP 2001131227 A JP2001131227 A JP 2001131227A JP 2001131227 A JP2001131227 A JP 2001131227A JP 2002320471 A JP2002320471 A JP 2002320471A
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water
udo
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Toshiharu Yagi
年晴 八木
Naomichi Baba
直道 馬場
Haruo Nakazawa
治雄 中澤
Tomotake Morita
友岳 森田
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KOCHI SHUZO KK
MAGUNOORU KK
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KOCHI SHUZO KK
MAGUNOORU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性が高く、SOD様活性を有し、かつD
HAの自動酸化を抑制できるなどの抗酸化活性を有する
ので、各種飲料や食品に添加して健康飲料や健康食品な
どに利用できる天然由来の物質およびそれを添加した飲
料を提供する。 【解決手段】 水溶性抗酸化成分を含むことを特徴とす
るウド(学名:Aralia cordata)からの
水抽出物を用いる。濃縮されるか、あるいは濃縮されず
に冷蔵あるいは冷凍保存されたものであることが好まし
い。この水抽出物を有効成分として含有する飲料により
課題を解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウドからの水抽出
物およびウドからの水抽出物を含む飲料に関するもので
あり、さらに詳しくは天然抗酸化成分を含むウドからの
水抽出物および嗜好飲料、健康飲料などとして有用な天
然抗酸化成分を含むウドからの水抽出物を含む飲料に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、健康食品、健康飲料など健康に関
する関心が高くなり、緑茶、紅茶、ワインなどに加え
て、細胞の老化を防ぐ作用などがあると考えられる抗酸
化活性を有する新規な食品や飲料が求められている。
【0003】活性酸素であるヒドロキシラジカル、アル
コキシラジカル、一重項酸素、スーパーオキシドアニオ
ン(O2 -)などおよびこれらの発生源となる過酸化水素
や脂質過酸化物は、動脈硬化をはじめ様々な疾病の原因
となり、健康を害するものとして古くから知られてい
て、現在もなお活発に研究が行われている。また、この
研究と合呼応して、活性酸素を消去する抗酸化剤の自然
界からの探索にも膨大な研究がなされていて、健康食品
などへの応用例も多い。近年では、赤ワイン中のアント
シアン色素がそのよい例である。このような研究におけ
る活性酸素の代表例はスーパーオキシドアニオンで、こ
れは酸素分子にもう1つの電子が付加したアニオンラジ
カルの一種である。このラジカルと生体機能との関係は
深く研究されていて、生体内ではスーパーオキサイドデ
イスムターゼ[superoxide dismuta
se(SOD)]という酵素がこのスーパーオキシドア
ニオン(O2 -)を分解無毒化するが、この酵素活性が強
い生物ほど長寿であるという現象は有名である。したが
って、このSOD様活性を有する天然物質を植物界から
見いだす研究が盛んに行われている。
【0004】一方、魚油の主成分であるDHA(doc
osahexaenoic acid)は脳神経機能の
回復、抗動脈硬化作用、抗炎症作用を始めとして、種々
の重要な生理機能を有しており、DHA強化食品の開発
が盛んに行われている。ただ、高度不飽和脂肪酸である
DHAの持つ大きな問題点は空気中の酸素で極めて自動
酸化を受け易いことでる。自動酸化が起こると過酸化脂
質が生成し、これがさらに分解すると種々のアルデヒド
類が生成して不快臭を与えるのみならず食品の鮮度を大
きく低下させることは周知の事実である。DHAのこの
ような自動酸化はフリーラジカルを経由して起こるた
め、ビタミンEのようなフェノール系抗酸化剤によって
効率よく抑制されることが知られている。しかし、食
品、特に海産物中のDHAは、望ましくはその同じ食品
に含まれる抗酸化剤あるいはその食品と同時に摂取され
る別の食品や飲料あるいは添加物中にもともと存在する
天然の抗酸化剤がその役割を果たしてくれればそれに越
したことはない。
【0005】従来、食用としているウドの茎や葉からエ
タノール等により抽出した抽出物を生鮮牛肉、生鮮レタ
スなどの匂い、味などを長期に維持するために食品保存
剤として使用する提案(特開平5−123140号公
報)や、ウドの茎や葉からエタノール等により抽出した
抽出物をヘルペスなどウィルスによる治療薬に用いる提
案(特開平6−219959号公報)や、ウドの茎や葉
からエタノール等により抽出した抽出物を入浴剤に用い
る提案(特開平10−7546号公報)がなされてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】SOD様活性を有し、
かつDHAの自動酸化を抑制できるなどの抗酸化活性を
有する天然由来の物質およびこの天然由来の物質を含む
食品や飲料が強く求められている。本発明の第1の目的
は、SOD様活性を有し、かつDHAの自動酸化を抑制
できるなどの抗酸化活性を有する天然由来の物質を提供
することであり、本発明の第2の目的は、そのような有
効成分を含む健康飲料などとして有用な飲料を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は課題を解決
するために鋭意研究した結果、ウドからの水抽出物がS
OD様活性を有し、かつDHAの自動酸化を抑制できる
などの抗酸化活性を有することを見いだし、本発明を完
成するに至った。
【0008】本発明の請求項1は、水溶性抗酸化成分を
含むことを特徴とするウド(学名:Aralia co
rdata)からの水抽出物である。
【0009】本発明の請求項2は、請求項1記載の水抽
出物において、濃縮されるか、あるいは濃縮されずに冷
蔵あるいは冷凍保存されたものであることを特徴とす
る。
【0010】本発明の請求項3は、請求項1あるいは請
求項2記載の水抽出物において、ウドの茎部以外の部分
を細断及び/又は粉砕、乾燥してウドの乾燥断片及び/
又は粉末を作り、このウドの乾燥断片及び/又は粉末を
水により煮出して得られる水抽出物であることを特徴と
する。
【0011】本発明の請求項4は、請求項3記載の水抽
出物において、ウドの乾燥断片及び/又は粉末に対して
3〜25質量倍の水を使用したことを特徴とする。
【0012】本発明の請求項5は、請求項1から請求項
4のいずれかに記載の水抽出物を有効成分として含有す
ることを特徴とする飲料である。
【0013】本発明のウドからの水抽出物がSOD様活
性を有し、かつDHAの自動酸化を抑制できるなどの抗
酸化活性を有する。本発明のウドからの水抽出物を有効
成分として含有する飲料もSOD様活性を有し、かつD
HAの自動酸化を抑制できるなどの抗酸化活性を有する
ので、健康飲料などとして有用である。
【0014】
【発明の実施の形態】次に本発明を詳細に説明する。先
ず、本発明のウドからの水抽出物について述べる。本発
明者等はウドの各部から水抽出した抽出物についてSO
D様活性やDHAの自動酸化を抑制できるなどの抗酸化
活性に差異があることを見出した。それによると、ウド
の茎部からの抽出物よりも根部、葉部、小枝部、花部等
からの抽出物の方がSOD様活性やDHAの自動酸化を
抑制できるなどの抗酸化活性に優れていることが判明し
た。そこで、本発明で用いるウドからの水抽出物の一実
施形態であるウドの根部を用いた例について説明する。
この場合、ウドの根部とは根系全般であって、地上部以
外の全ての部分を含む。周知のように、ウドは日本全土
の山地で自生し畑で栽培もされる多年草であり、茎は太
く円柱形で高さは1.5m内外、葉は柄があり互生で毛
があり、夏に茎の上部に円錐形の散形花序をなし、淡緑
色の小花をつける。本発明では、天然物でも、栽培物で
も、これらの混合物でもいずれも用いることができる。
ウドは栽培による多量生産が可能であり、2〜3年肥培
管理した根系を用いることが好ましい。更に、株分けし
た根株を春から秋まで畑で肥培管理し、充実した根系を
用いることもできる。
【0015】ウド根部からの水抽出物は、SOD様活性
やDHAの自動酸化を抑制できるなどの抗酸化活性を示
すウド根部特有の水溶性抗酸化成分を含有するととも
に、グルコース、アミノ酸、蛋白質、炭水化物などの水
溶性成分を含有するものと考えられる。ウド根部からの
水抽出物は、日常食用としているウドから抽出されるも
のである上、漢方薬として古来使用されてきた「独活」
に相当すると考えられるので、毒性は認めることができ
ず安全性が高いものである。
【0016】次に、ウド根部から有効成分を含む本発明
の水抽出物を製造する方法について説明する。先ず、ウ
ド根部を細断及び/又は粉砕し、それを乾燥して乾燥断
片(例えば、約2mm幅の断片)及び/又は粉末を作
る。この断片を更に粉砕した粉末を用いることもでき
る。粉砕の程度は特に限定されない。乾燥の程度も特に
限定されないが、含有水分が5質量%以下、好ましくは
1質量%以下になるように乾燥するのが好ましい。
【0017】次に、ウド根部の乾燥断片を水により煮出
して有効成分を抽出し、本発明の水抽出物を得る。使用
する水の量は、ウド根部乾燥断片に対して3〜25質量
倍の水を使用することが好ましく、更に好ましくはウド
根部乾燥断片に対して5〜20質量倍、特に好ましくは
8〜15質量倍の水を使用することが望ましい。3質量
倍未満の水の使用量では、水が馴染まず現実的に調製が
困難であり、25質量倍を超える水を使用すると、不経
済となる。
【0018】ウド根部の乾燥断片を水により煮出す条件
は、有効成分を水中に抽出できるような条件であれば特
に限定されないが、約80〜100℃で約30分〜2時
間程度処理することが好ましい。その後、ガーゼなどの
濾過布により固形物を取り除き、さらに遠心分離などの
操作を行って、濁りを取り除き、透明な水抽出物にする
ことが好ましい。
【0019】本発明の水抽出物はそそまま使用すること
ができる。しかし、ロータリーエバポレータなどで濃縮
して使用することもできる。濃縮倍率は適宜決められ
る。しかし長期にわたり保存するような場合は、濃縮す
るか、あるいは濃縮しないで冷蔵保存あるいは冷凍保存
することが好ましい。
【0020】本発明のウド根部からの水抽出物には、本
発明の主旨を逸脱しない範囲において、公知の酸化防止
剤、粘度調整剤、顔料、色素、香料等の添加剤を添加す
ることができる。
【0021】本発明の飲料は、公知の飲料に上記の本発
明のウドからの水抽出物を有効量添加した飲料である。
本発明でいう飲料とは、特に限定されるものでなく、深
層水、天然水、水道の水などの飲料水、清酒、合成清
酒、焼酎、みりん、ビール、ワイン、果実酒類、ウイス
キー類、スピリッツ類、リキュール類、雑酒などのアル
コール飲料、コーラやサイダーなどの炭酸飲料、ジュー
スなどの天然果汁、果汁飲料、野菜系飲料、コーヒー飲
料、お茶飲料、スポーツ飲料などの清涼飲料水、コーヒ
ー、紅茶、緑茶、ハーブテイーなどのその他の嗜好飲
料、牛乳、ローファット飲料、乳酸菌飲料などを包含す
るものである。
【0022】本発明の飲料中のウドからの水抽出物の含
有量は、本発明の飲料がSOD様活性やDHAの自動酸
化を抑制できるなどの抗酸化活性を示すのに有効なだけ
含有されていればよく特に限定されるものではない。具
体的には、例えば、飲料全体に対して本発明のウドから
の水抽出物を約5容量%添加した例を挙げることができ
る。本発明の飲料に風味、食味などを改善するために公
知の添加剤、例えば蔗糖、香料などをさらに添加するこ
とができる。
【0023】
【実施例】次に、実施例および比較例によって本発明を
説明するが、本発明の主旨を逸脱しない限り本発明はこ
れらの実施例に限定されるものではない。 (ウドからの水抽出物の調製例)ウド根部をカッターで
約2mm幅程度に細断し、それを通風下、常温で約24
時間乾燥した乾燥断片100gを水1kgに浸し、2時
間煮沸して有効成分を水に抽出した後、ガーゼで固形物
を取り除き、濁りを取り除き、有効成分として水溶性抗
酸化成分を含むとともに、グルコース、アミノ酸、蛋白
質、炭水化物などの水溶性成分を含む透明な本発明の水
抽出物を得た。このようにして得られたウド根部からの
本発明の水抽出物のSOD様活性およびDHA自動酸化
抑制効果を次に記載した方法により試験した。
【0024】(DHA自動酸化抑制効果試験)20mg
のDHAエチルエステルを0.5mlのエタノールに溶
解し、これに6mgの上記本発明の水抽出物を0.5m
lのエタノールに溶解した溶液に加えた。この溶液を2
mlのエッペンドルフチューブに入れて30℃の湯浴で
加熱し、その溶液の0.1mlを経時的に採取して高速
液体クロマトグラフ(HPLC)で分析し、分解しない
で残存するDHAエチルエステルを定量した。 HPLCの条件; Column(ODS−2(4.6×250mm、GL
Science) Eluting solvent(アセトニトリル) Flow rate(1.0ml/minUVdete
ction、280nm)標準抗酸化剤;タンニン酸お
よびケルセチン
【0025】測定した結果を図1に示す。図1の横軸は
30℃で加熱した時間であり、縦軸はDHAエチルエス
テルの残存率(%)であり、高い程分解されずに残存す
ることを示す。図1から、魚貝類の鮮度保持に実際に使
用されている代表的フェノール系抗酸化剤であるタンニ
ン酸、ケルセチンはDHA自動酸化抑制効果に優れてい
ることが判る。本発明の水抽出物はタンニン酸、ケルセ
チンに匹敵するDHA自動酸化抑制効果を有しているこ
とが判る。それに対して、抗酸化防止剤を入れていない
場合(コントロール)は144時間加熱で約30%、1
92時間加熱で約60%、264時間加熱で80%近く
分解が起こった。
【0026】(SOD様活性試験)既に確立されている
スーパーオキシドアニオン消去法(NBT法)を用い
た。先ず、キサンチンにキサンチンオキシダーゼ(酵
素)を作用させ、スーパーオキシドアニオンを発生させ
る。このアニオンがニトロブルーテトラゾリウム(NB
T)(試薬)と反応すると水不溶性のブルーホルマザン
を生じ溶液が青色(560nm吸収)を呈する。このア
ニオンを消去する物質(抗酸化剤)が加わると、その青
色が退色する。この程度(560nm吸収度)を測定し
て、抗酸化力をスーパーオキシドアニオン消去活性とし
て評価する。この活性はSOD様活性と呼ばれるもので
ある。
【0027】(溶液A);50mMソジウムカーボネー
トバッファ溶液[0.1mMキサンチン、0.025m
M NBT、0.1mM EDTA(pH10.2、2
5℃)を含む] (溶液B);キサンチンオキシダーゼ[2M硫安、1m
M EDTA溶液を用いて35倍希釈]
【0028】(1)2880μl溶液Aをキュベットに
入れる。 (2)それに60μl試料(A:ブドウ枯死葉からの抽
出物、B:本発明のウドからの水抽出物、C:ブドウ緑
葉からの抽出物、D:緑茶からの抽出物、ケルセチン、
およびブランク)および60μl溶液Bを加える。 (3)混合し、数分毎にスペクトロホトメータ(島津
製、MaltiSpec1500 MLS−1500)
を用いて560nm吸収減少度を25℃で2分間測定す
る。本発明のウドからの水抽出物およびケルセチンが、
スーパーオキシドアニオンの半分を消去するのに必要な
濃度IC50を求めた。
【0029】試験結果を図2、図3および図4に示す。
図2は、本発明のウドからの水抽出物およびブランクの
560nm吸収度と測定時間との関係を示すグラフであ
り、縦軸が560nm吸収度、横軸が測定時間を示す。
図2から本発明のウドからの水抽出物はブランクに比較
してスーパーオキシドアニオンを消去する活性が高いこ
とが判る。
【0030】図3は、本発明のウドからの水抽出物の阻
害率とウドからの水抽出物の濃度の関係を示すグラフで
あり、縦軸が阻害率(%)、横軸がウドからの水抽出物
の濃度を示す。1.7×1017個のスーパーオキシドア
ニオンの半分を消去するに必要な本発明のウドからの水
抽出物の濃度は0.096mg[IC50=3.21×
10-5(g/l)]であり、ケルセチンのIC50は=
2.36×10-6(g/l)であり、本発明のウドから
の水抽出物は、ケルセチンとほぼ同じSOD様活性を有
していることが判った。図3から本発明のウドからの水
抽出物の濃度を上げると明らかに阻害率が上がりSOD
様活性が高くなることが判る。
【0031】図4は、ブランク(抗酸化剤なし)、A:
ブドウ枯死葉からの抽出物、B:本発明のウドからの水
抽出物、C:ブドウ緑葉からの抽出物、D:緑茶からの
抽出物の560nm吸収度と測定時間との関係を示すグ
ラフであり、縦軸が560nm吸収度、横軸が測定時間
を示す。図4から、本発明のウドからの水抽出物は、ブ
ドウ枯死葉からの抽出物、ブドウ緑葉からの抽出物、緑
茶からの抽出物などと同じく高いスーパーオキシドアニ
オン消去活性を有することが判る。
【0032】(本発明の飲料1〜4)下記の処方で本発
明の飲料1〜4を作り、阻害率(%)を求めた。 (本発明の飲料1) 本発明のウドからの水抽出物 100ml エリスリトール 1.0g アスパルテーム 0.02g クエン酸 0.12g 本発明の飲料1の阻害率は96.2%であった。
【0033】(本発明の飲料2) 本発明のウドからの水抽出物 50ml 水 50ml エリスリトール 1.0g アスパルテーム 0.02g クエン酸 0.12g 本発明の飲料2の阻害率は94.4%であった。
【0034】(本発明の飲料3) 本発明のウドからの水抽出物 10ml 白糠糖化液 90ml クエン酸 0.355g 本発明の飲料3の阻害率は73.9%であった。
【0035】(本発明の飲料4)(リキュール) 本発明のウドからの水抽出物 10ml 清酒 28.5ml ホワイトリカー 14.3ml エリスリトール 1.0g アスパルテーム 0.02g クエン酸 0.12g 水 100ml 本発明の飲料4の阻害率は68.9%であった。
【0036】また深層水、天然水、水道の水などの飲料
水、清酒、合成清酒、焼酎、みりん、ビール、ワイン、
果実酒類、ウイスキー類、スピリッツ類、雑酒などのア
ルコール飲料、コーラやサイダーなどの炭酸飲料、ジュ
ースなどの天然果汁、果汁飲料、野菜系飲料、コーヒー
飲料、お茶飲料、スポーツ飲料などの清涼飲料水、コー
ヒー、紅茶、緑茶、ハーブテイーなどのその他の嗜好飲
料、牛乳、ローファット飲料、乳酸菌飲料などに上記本
発明のウドからの水抽出物を約5容量%添加して本発明
の飲料を作った。本発明の飲料は、本発明のウドからの
水抽出物を添加しても飲料本来の味、風味、うまさなど
の諸特性が損なわれることがなく、しかもSOD様活性
を有し、かつDHAの自動酸化を抑制できるなどの抗酸
化活性を有するので、健康飲料などとして有用である。
【0037】上記の実施例ではいずれもウドの根部から
の水抽出物であったが、ウドの他の部分例えば葉部、小
枝部、花部から下記のようにして調製した水抽出物につ
いても試験した結果、上記の実施例と同様の効果を示し
た。
【0038】(ウド水抽出物の調製)試料を包丁で細か
く切断して80℃で乾燥した。十分量の蒸留水で1時間
水煮出し、有効成分を水に抽出した後、ガーゼで固形物
を取り除き、濁りを取り除き、有効成分として水溶性抗
酸化成分を含むとともに、グルコース、アミノ酸、蛋白
質、炭水化物などの水溶性成分を含む透明なウド葉部、
小枝部、花部からの本発明の水抽出物を得た。
【0039】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のウドからの水抽
出物は、安全性が高いものであり、SOD様活性を有
し、かつDHAの自動酸化を抑制できるなどの抗酸化活
性を有するので、各種飲料や食品に添加して嗜好飲料、
健康飲料や健康食品などに利用できるという顕著な効果
を奏する。
【0040】本発明の請求項2記載のウドからの水抽出
物は、請求項1記載の水抽出物において、濃縮される
か、あるいは濃縮されずに冷蔵あるいは冷凍保存された
ものであるので、請求項1の水抽出物と同じ効果を奏す
る上、変質などせずに長期にわたり安定して保存でき、
必要に応じて使用できるという、さらなる顕著な効果を
奏する。
【0041】本発明の請求項3記載のウドからの水抽出
物は、請求項1あるいは請求項2記載の水抽出物におい
て、ウドの茎部以外の部分を細断及び/又は粉砕、乾燥
してウドの乾燥断片及び/又は粉末を作り、このウドの
乾燥断片及び/又は粉末を水により煮出して得られる水
抽出物であるので、請求項1の水抽出物と同じ効果を奏
する上、効率よく容易に製造・調製できるという、さら
なる顕著な効果を奏する。
【0042】本発明の請求項4記載のウドからの水抽出
物は、請求項3記載の水抽出物において、ウドの乾燥断
片及び/又は粉末に対して3〜25質量倍の水を使用し
たので、請求項3の水抽出物と同じ効果を奏する上、有
効成分を確実に含むという、さらなる顕著な効果を奏す
る。
【0043】本発明の請求項5記載の飲料は、本発明の
ウドからの水抽出物を有効成分として含有するので、安
全性が高いものであり、SOD様活性を有し、かつDH
Aの自動酸化を抑制できるなどの抗酸化活性を有すると
いう顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 DHAエチルエステルの残存率(%)と加熱
時間との関係を示すグラフである。
【図2】 560nm吸収度と測定時間との関係を示す
グラフである。
【図3】 阻害率(%)と濃度との関係を示すグラフで
ある。
【図4】 560nm吸収度と測定時間との関係を示す
グラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 35/78 A61P 3/02 A61P 3/02 39/06 39/06 43/00 111 43/00 111 A23L 2/00 F (72)発明者 馬場 直道 岡山県岡山市津島中1−1−1 岡山大学 農学部生物資源化学講座内 (72)発明者 中澤 治雄 高知県南国市物部乙200 高知大学農学部 生物資源科学科内 (72)発明者 森田 友岳 高知県南国市物部乙200 高知大学農学部 生物資源科学科内 Fターム(参考) 4B016 LC07 LE05 LG05 LP01 LP02 LP08 LP11 4B017 LC03 LG06 LP01 LP02 LP03 LP14 4B018 LB08 LE05 MD53 ME06 MF01 MF05 MF06 MF07 4C088 AB17 BA09 CA05 MA17 ZC02 ZC21 ZC37

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性抗酸化成分を含むことを特徴とす
    るウド(学名:Aralia cordata)からの
    水抽出物。
  2. 【請求項2】 濃縮されるか、あるいは濃縮されずに冷
    蔵あるいは冷凍保存されたものであることを特徴とする
    請求項1記載の水抽出物。
  3. 【請求項3】 ウドの茎部以外の部分を細断及び/又は
    粉砕、乾燥してウドの乾燥断片及び/又は粉末を作り、
    このウドの乾燥断片及び/又は粉末を水により煮出して
    得られる水抽出物であることを特徴とする請求項1ある
    いは請求項2記載の水抽出物。
  4. 【請求項4】 ウドの乾燥断片及び/又は粉末に対して
    3〜25質量倍の水を使用したことを特徴とする請求項
    3記載の水抽出物。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の水抽出物を有効成分として含有することを特徴とする
    飲料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012034683A (ja) * 2010-08-05 2012-02-23 Taepyung Natural Solt Inc 高圧熱水抽出アッケシソウ粉末および味噌の製造方法
KR20180069526A (ko) * 2016-12-15 2018-06-25 주식회사 엘지생활건강 독활 추출물을 포함하는 피부 보습용 화장료 조성물

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