JP2002320083A - 電子透かし埋め込み処理装置、電子透かし検出処理装置、および電子透かし埋め込み処理方法、電子透かし検出処理方法、並びにプログラム記憶媒体、およびプログラム - Google Patents

電子透かし埋め込み処理装置、電子透かし検出処理装置、および電子透かし埋め込み処理方法、電子透かし検出処理方法、並びにプログラム記憶媒体、およびプログラム

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JP2002320083A JP2001120495A JP2001120495A JP2002320083A JP 2002320083 A JP2002320083 A JP 2002320083A JP 2001120495 A JP2001120495 A JP 2001120495A JP 2001120495 A JP2001120495 A JP 2001120495A JP 2002320083 A JP2002320083 A JP 2002320083A
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    • G06T1/0071Robust watermarking, e.g. average attack or collusion attack resistant using multiple or alternating watermarks

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像フォーマット変換等の処理可能性のある
データに対する電子透かしの埋め込み処理および検出処
理における改良された構成を提供する。 【解決手段】 例えばHD画像とSD画像等、フォーマ
ット変換の可能性のあるデータに対する電子透かしの埋
め込みに際し、フォーマット変換前後の画像サイズの最
小公倍数画像サイズを設定し、最小公倍数画像において
変換後の画像における電子透かしの値を設定して、その
値に基づいて変換前の画像における電子透かしを設定
し、これを画像に埋め込む構成とした。本構成により、
電子透かしを埋め込んだ画像の変換処理がなされても、
変換後の画像から正確な電子透かしを確実に検出するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像等のデータに
著作権情報、編集情報などの付加情報を埋め込みまたは
読み取る技術に関し、例えば画像中に通常の観察状態で
は認識困難な付加情報として電子透かし(ウォーターマ
ーク:Digital Watermarkingまたは、DataHidingとも呼
ばれる)を埋め込む処理を実行する電子透かし埋め込み
処理装置、電子透かし検出処理装置、および電子透かし
埋め込み処理方法、電子透かし検出処理方法、並びにプ
ログラム記憶媒体、およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル技術の進歩に伴い、記録、再生
処理の繰り返し実行による画質劣化、音質劣化等の発生
しないデジタル記録再生装置が普及し、また一方では、
様々な画像、音楽等のデジタテルコンテンツがDVD,
CDなどの媒体またはネットワーク等を通じて配信、流
通可能な状態となってきている。
【0003】デジタル記録再生では、アナログ記録再生
と異なり、記録再生処理を繰り返し実行してもデータの
劣化が発生しないため、オリジナルデータと同様の品質
が保たれる。このようなデジタル記録再生技術の普及は
不正コピーの氾濫を招く結果となり、著作権の保護とい
う観点から大きな問題となっている。
【0004】デジタルコンテンツについての不正な複製
(コピー)による著作権侵害に対処するため、デジタル
コンテンツに複製制御のための複製制御情報を付加し、
コンテンツの記録再生時に複製制御情報を読み取り、読
み取られた制御情報に従った処理を実行することにより
不正な複製を防止する構成が提案されている。
【0005】コンテンツ複製制御態様には様々な態様が
あるが、例えば代表的方式として、CGMS(Copy
Generation Management Sys
tem;コピー・ジェネレーション・マネージメント・
システム)方式がある。このCGMS方式は、アナログ
映像信号(CGMS−Aと呼ばれる)であれば、その輝
度信号の垂直ブランキング期間内の特定の1水平区間、
例えばNTSC信号の場合には、第20水平区間の有効
映像部分に重畳する20ビットの付加情報のうちの2ビ
ットを複製制御用の情報として重畳し、また、デジタル
映像信号(CGMS−Dと呼ばれる)であれば、デジタ
ル映像データに挿入付加する付加情報として、複製制御
用の2ビットの情報を含めて伝送する方式である。
【0006】このCGMS方式の場合の2ビットの情報
(以下、CGMS情報という)の意味内容は、[00]
……複製可能[10]……1回複製可能(1世代だけ複
製可能)[11]……複製禁止(絶対複製禁止)であ
る。
【0007】上述のCGMS方式は代表的な複製制御方
式の1例であり、他にもコンテンツの著作権保護のため
の方式が様々ある。例えば放送局が行なうデジタル放送
などでは、デジタルデータを構成するトランスポートス
トリーム(TS)パケットに含まれる番組配列情報(S
I:Service Information)内にデジタル複製制御記述
子(Digital Copy Control Descriptor)を格納し、受
信機器において受信したデータを記録装置に記録する際
に記述子に従った複製世代制御を行なう方式がある。
【0008】しかし、上述の制御情報は例えばコンテン
ツのヘッダ等にビットデータとして付加されるものであ
り、付加されたデータの改竄の可能性を完全に排除する
ことが困難である。データ改竄の可能性の排除という点
で有利な構成が電子透かし(ウォーターマーク)であ
る。電子透かし(ウォーターマーク)は、通常のコンテ
ンツ(画像データまたは音声データ)の再生状態では視
覚あるいは知覚困難であり、電子透かしの検出、埋め込
みは特定のアルゴリズムの実行、または特定のデバイス
による処理によってのみ可能となる。受信器、記録再生
装置等におけるコンテンツ処理時に電子透かし(ウォー
ターマーク(WM))を検出して、電子透かしに従った
制御を行なうことにより、より信頼度の高い制御が可能
となる。
【0009】電子透かし(ウォーターマーク(WM))
によってコンテンツに埋め込まれる情報としては、上述
の複製制御情報に限らず、コンテンツの著作権情報、コ
ンテンツ加工情報、コンテンツ構成情報、コンテンツ処
理情報、コンテンツ編集情報、あるいはコンテンツ再生
処理方式等、様々な情報が埋め込み可能であり、例えば
コンテンツの編集処理時に編集情報を埋め込み、各編集
ステップにおいて、電子透かしを参照して処理ステップ
を確認することなどが行なわれる。このような編集情報
は、例えばコンテンツの編集ステップ毎にコンテンツに
対して新たな電子透かしとして埋め込まれ、最終的にコ
ンテンツから取り除かれるなどの処理が行なわれる。
【0010】[電子透かしの埋め込み]データに対する
電子透かしの埋め込みおよび検出態様としては様々な手
法が提案されている。ここで適用する電子透かしは、元
信号としてのデータ、例えば画像のもつ統計的性質に基
づいた手法であり、この画像のもつ統計的性質に基づい
た電子透かしの埋め込み処理について説明する。電子透
かしの埋め込み対象となる元画像をP、元画像Pに対し
て埋め込む電子透かしパターンをWとする。このとき、
電子透かしパターンWは、下式の性質を満たすものとす
る。
【0011】
【数1】
【0012】例として、元画像Pと、電子透かしパター
ンWを下式のようにおく。すなわち、
【0013】
【数2】
【0014】ただし、上記式では、簡単のため元画像P
の大きさを5×4ピクセルとしている。画像では隣り合
うピクセルは一般的に近い値を持つという性質があるこ
とから、元画像Pの隣り合う各要素を近い値として設定
してある。上記[数2]に示す例では、元画像Pと電子
透かしパターンWの大きさを同じに設定したが、元画像
Pと電子透かしパターンWの大きさは、必ずしも同じ大
きさである必要はない。同じ大きさでないときは元画像
と電子透かしパターンの重なっている部分について演算
を施すことになる。
【0015】電子透かしの埋め込み処理は下式に基づい
て実行される。
【0016】
【数3】M=P+W
【0017】ここで、Mは元画像Pに対して電子透かし
パターンWを埋め込んだ画像を示す。Mの値は、前記の
[数2]に示す例では次のように計算される。
【0018】
【数4】
【0019】[電子透かしの検出]電子透かしの検出は
この電子透かしパターンWを用いる。電子透かしWの埋
め込まれていない元画像Pに対する電子透かしの検出を
下式のように定義する。
【0020】
【数5】x=P・W
【0021】と定義する。ここで演算子“・”は行列の
内積であり、xは元画像Pと電子透かしパターンWとの
内積値である。
【0022】電子透かしパターンの要素の総和が0であ
ること([数1]参照のこと)と、画像の隣り合うピク
セルは一般に近い値を持つ傾向があることから、内積値
Sは0の近傍値となる。上記[数2]に示した例では、
その内積値は以下のようになる。
【0023】
【数6】
【0024】次に、電子透かしの埋め込まれている画像
Mに対して同様の演算を施す。電子透かしWの埋め込ま
れている画像Mに対する電子透かしの検出は、上記と同
様、下記式に従って内積値x’を求める。
【0025】
【数7】
【0026】元画像Pと電子透かしパターンWとの内積
値が0の近傍値になるのに対し、電子透かしの埋め込ま
れた画像Mと電子透かしパターンWとの内積値x’は、
電子透かしパターンW自身の内積値の近傍となる。すな
わち、
【0027】
【数8】W・W
【0028】上記式[数8]の近傍の値となる。この内
積値W・Wは電子透かしの埋め込み強度の尺度として利
用できる。電子透かしパターンを埋め込む際に目標とす
る内積値W・Wが大きいとき電子透かしの埋め込み強度
が「強い」と表現し、内積値W・Wが小さいとき電子透
かしの埋め込み強度が「弱い」と表現する。
【0029】また、元画像Pと電子透かしパターンWの
内積値x、電子透かしの埋め込まれた画像Mと電子透か
しパターンWとの内積値x’の絶対値が大きな値となる
とき電子透かしの検出強度が「強い」と表現し、内積値
xや内積値x’の絶対値が小さな値となるとき電子透か
しの検出強度が「弱い」と表現する。
【0030】また、電子透かしの検出強度が強いことを
画像と電子透かしパターンとの相関が「大きい」又は
「高い」、電子透かしの検出強度が弱いことを画像と電
子透かしパターンとの相関が「小さい」又は「低い」と
表現することもある。
【0031】元画像Pと電子透かしパターンWの内積値
x、電子透かしの埋め込まれた画像Mと電子透かしパタ
ーンWとの内積値x’を様々な画像において求めると、
それらの相対頻度分布は確率密度関数fとf’によって
表され、図1のようになる。
【0032】画像に電子透かしが埋め込まれているかど
うかを判断する際は、電子透かしの埋め込まれていない
画像Pと電子透かしパターンWとの内積値xが0を中心
に分布することと、電子透かしが埋め込まれている画像
Mと電子透かしパターンWとの内積値x’が電子透かし
パターンW自身の内積値であるW・Wを中心に分布する
ことを利用する。電子透かしの有無を確認したい画像と
電子透かしパターンWとの内積値x”を求め、ある閾値
(th)に対する比較を行ない電子透かしパターンの有
無の判別を行なう。具体的には下式が適用可能である。
【0033】
【数9】x”<th then no-watermark x”≧th then watermarked
【0034】上記式は、電子透かしの有無を確認したい
画像と電子透かしパターンWとの内積値x”が閾値(t
h)より小であるときは電子透かしパターンの埋め込み
なし。内積値x”が閾値(th)以上であるときは電子
透かしパターンの埋め込みありと判定することを示して
おり、図示すると図2のようになる。
【0035】この閾値(th)は内積値xの確率密度関
数fと内積値x’の確率密度関数f’の統計的性質から
定める値である。電子透かしが埋め込まれていないにも
かかわらず閾値(th)を超えること、つまり電子透か
しが埋め込まれていないにもかかわらず電子透かしが埋
め込まれていると判定することを“false positive”と
いう。逆に電子透かしが埋め込まれているにもかかわら
ず閾値に満たないこと、つまり電子透かしが埋め込まれ
ているにもかかわらず電子透かしが埋め込まれていない
と判定することを“false negative”という。
【0036】このような誤判定である“false positiv
e”になる確率pFPと“false negative”になる確率p
FNを定めると閾値(th)は定まる。但し、確率密度関
数f’の分布の中心位置W・Wが十分に大きくないと確
率pFPと確率pFNをともに満足させることが不可能にな
りうる。そこで、電子透かしパターンWの元画像への埋
め込み処理を上記式[数3]から下式に変更する。すな
わち、
【0037】
【数10】M=P+cW
【0038】に変更する。上記式において、cは負でな
いスカラー値である。この変更に伴い、電子透かしの埋
め込み強度を電子透かしパターンW自身の内積値W・W
から、スカラー値を乗じたcW・Wとする。
【0039】閾値を定めるためには、まず電子透かしを
用いるアプリケーションにて必要とされる確率pFPと確
率pFNを定め、そのときの境界値thFPと境界値thFN
を定める。このとき、下式が満足されていることが必要
である。
【0040】
【数11】thFP≦thFN
【0041】次に、上記式thFP≦thFNを満たすよう
に確率密度関数fと確率密度関数f’の統計的性質を勘
案しながら確率密度関数f’の中心位置cW・Wを定め
る。最後に閾値(th)を定める。閾値(th)のとり
得る範囲は図3の通りである。
【0042】電子透かしパターンWを元画像Pに埋め込
む際、元画像Pに対する変更が多ければ多いほど、つま
りcW・Wが大きければ大きいほど、画像の受けるダメ
ージは大きくなる。そこで、cW・Wが所望の確率pFP
と確率pFNを満たし、かつ、cW・Wが最小となるよう
にスカラー値cを定めることが一般的である。つまり下
式に示す関係が成立する。これは具体的には図4に示す
関係となる。
【0043】
【数12】thFP=thFN=th
【0044】電子透かしを用いるアプリケーションによ
っては、確率pFPと確率pFNに関して極めて小さな値が
求められることがある。特に確率pFPはその要求が著し
い。例えば、電子透かしを著作権保護に利用する場合、
違法複製画像を合法的な画像と誤って判断したとしても
ユーザークレームにはつながり難いのに対し、合法的な
画像を誤って違法複製画像だと判断するとユーザークレ
ームにつながる可能性が大きいためである。図4の例よ
りも確率pFPと確率pFNを小さくした例が図5である。
【0045】確率pFPと確率pFNは限りなく0に近いこ
とが理想的である。しかしながら、そのように閾値(t
h)を定めると埋め込まなければならない電子透かしの
強度cW・Wが増大してしまい、電子透かしの埋め込み
による画質への影響が無視できなくなる。電子透かしの
検出の信頼性と電子透かしによる画質への影響はトレー
ドオフの関係にある。
【0046】電子透かしの検出の信頼性を確保しつつ、
電子透かしの画質への影響を極力抑える種々の手法が提
案されている。広く採用されている基本的な方法とし
て、元画像内のエッジ部分に強く埋め込み平坦な部分に
は弱く埋め込むというものが挙げられる。ピクセル値の
変更が数値的に同じであるとき、平坦な部分ではその変
更が目立ちやすいが、エッジ部分ではその変更が目立ち
難いという人間の視覚特性を利用したものである。エッ
ジ部分と平坦部分で電子透かしの埋め込み強度に強弱を
つけた場合であっても、画像全体として一定量の電子透
かしパターンが埋め込まれていれば、その電子透かしの
検出の信頼性はほぼ同程度となる。
【0047】[埋め込み情報の多ビット化]ここまでの
内容は画像に対しての電子透かしパターンの埋め込み処
理方法とその電子透かしの検出処理方法である。この電
子透かし埋め込み検出方法では、画像に電子透かしパタ
ーンが埋め込まれているのかそれとも埋め込まれていな
いのかの2通りしか判別ができない。言い換えれば1ビ
ットの情報しか表現できない。以下では埋め込む情報を
多ビット化する方法について触れる。
【0048】多ビットの情報を電子透かしにて画像に埋
め込む方法は、複数の電子透かしパターンを用いる方法
と画像を小領域に分割する方法とこれらの複合に大別さ
れる。
【0049】複数の電子透かしパターンを用いる方法で
は、複数の電子透かしパターンのそれぞれに異なる意味
を持たせ排他的に画像に埋め込むことによって所望の情
報を表現する方法と複数の電子透かしパターンを同時に
重ねて画像に埋め込みその組み合わせによって所望の情
報を表現する方法、そして、これら2つの方法を複合し
た方法が考えられる。複数の電子透かしパターンを元画
像に埋め込む様子を図6に示す。
【0050】複数の電子透かしパターンのそれぞれに異
なる意味を持たせ排他的に画像に埋め込むことによって
所望の情報を表現する方法では、画像に埋め込みたい情
報のビット数をbとしたとき、必要となる電子透かしパ
ターンの種類nはn=2bとなる。他方、複数の電子透
かしパターンを同時に重ねて画像に埋め込みその組み合
わせによって所望の情報を表現する方法では、必要とな
る電子透かしパターンの種類nはn=bとなる。但し、
後者は電子透かしパターンの種類が少なくて済むもの
の、電子透かしパターンを画像に複数重ねて埋め込むた
め画像の劣化に対する適切な処置を必要とする場合が多
い。最後にこれら2つの方法を複合した方法では、必要
となる電子透かしパターンの種類nはb≦n≦2bとな
り、両方法の特徴を併せ持ったものとなる。
【0051】画像を小領域に分割する方法は、多ビット
の情報を電子透かしにて画像に埋め込むもう1つの方法
であり、小領域毎に異なる役割を持たせることで画像の
中に複数の電子透かしを同時に存在させようというもの
である。小領域の配置の仕方は種々提案されている。こ
こでは図7のように小領域を格子状に配置した例で説明
を行なう。図7におけるi,jは負でない整数である。
【0052】画像を小領域に分割する際に分割数が問題
になる。画像に埋め込みたい情報がbビットであると
き、画像をb個の小領域に分割する方法がまず考えらる
が、様々な画像に対して電子透かしパターンを埋め込む
場合、画像の持つ視覚特性を考慮して電子透かしパター
ンを埋め込むことが多いことからこの方法は問題が発生
しやすい。例えば埋め込み画像のエッジ部分に強く、画
像の平坦部分に弱く埋め込むなどの処理を加えるとき、
あるビットに対応する小領域が偶然にも平坦部分であっ
た場合に、そこの領域に埋め込まれている電子透かしを
検出できない恐れがある。たとえ1つの領域でも電子透
かしの検出に失敗した領域があると、残りの領域に埋め
込まれている電子透かしが検出されたとしても、全体の
組み合わせとしての意味がなくなるという事態に陥る。
画像を小領域に分割するときには、bよりも多い小領域
に分割する方が、様々な画像に対して安定して電子透か
しの検出を行なえるという利点がある。たとえ1小領域
で電子透かしパターンの埋め込み強度が非常に弱くなっ
たとしても、同じビット情報を埋め込む残りの小領域で
必要な電子透かしパターンの埋め込み量が確保されてい
れば全体として電子透かしの検出が可能となるのであ
る。
【0053】図8に埋め込み情報が8ビットであるとき
の小領域の分割例を示す。同じビットに対応する複数の
小領域が画像中に割り当てられている。
【0054】[電子透かしパターンの埋め込みの流れ]
電子透かしパターンの画像への埋め込み処理を実行する
装置における処理例を図9に示す。電子透かしパターン
生成部1604は画像に埋め込む埋め込み情報1602
と電子透かしパターン生成キー(key)記憶部1603の
電子透かしパターン生成キー(key)から電子透かしパタ
ーンを生成する。
【0055】埋め込み情報1602は、電子透かしとし
て埋め込む情報であり、複製制御情報、著作権情報、編
集情報などの任意な情報である。電子透かしパターン生
成キー(key)は、具体的には電子透かしパターンを画
像に埋め込む際の画像分割情報や、ビット配列情報など
であり、埋め込み情報1602を電子透かしパターンと
して生成するために必要となる加工情報である。
【0056】電子透かしパターン埋め込み部1605で
は、電子透かしパターン生成部1604にて生成された
電子透かしパターンを元画像1601へ埋め込む。元画
像のエッジ部分や平坦部分での電子透かしパターンの埋
め込み強度を調整するのはこの電子透かしパターン埋め
込み部1605である。電子透かしパターンの埋め込ま
れた画像は電子透かし埋め込み画像1606として出力
される。
【0057】[電子透かしの検出の流れ]電子透かしの
検出処理を実行する装置における処理例を図10に示
す。電子透かしパターン生成部1703は電子透かしパ
ターン生成キー(key)記憶部1702の電子透かしパタ
ーン生成キー(key)から電子透かしパターンを生成す
る。
【0058】電子透かしパターン生成キー(key)は、
具体的には電子透かしパターンを画像に埋め込む際の画
像分割情報や、ビット配列情報などであり、電子透かし
パターンの検出に必要となる情報である。
【0059】電子透かしパターン修正部1704は、画
像情報検査部1705にて得られる入力画像1701の
画像フォーマットを用いて、電子透かしパターン生成部
1703で生成された電子透かしパターンを修正する。
ここで実行される修正処理は、例えば入力画像サイズが
720×480のSD画像であるか、あるいは1920
×1080のHD画像であるかに応じて、生成した電子
透かしパターンを適応させる処理である。この処理につ
いては、次に詳細に説明する。
【0060】検出部1706では、電子透かしパターン
修正部1704にて修正された電子透かしパターンを用
いて、入力画像1701の電子透かしを検出する。検出
部1706にて検出された情報は検出情報1707とし
て出力される。
【0061】[画像のフォーマット変換]昨今、テレビ
放送などに用いられる画像情報として、例えばハイビジ
ョン画像と呼ばれる高画質画像(HD:High Definitio
n)が様々な通信媒体あるいは記憶媒体を介して提供さ
れている。高画質画像(HD:High Definition)データ
は、従来の標準画像(SD:Standard Definition)と
異なるアスペクト比(画像の縦と横の長さの比)、異な
る周波数帯域を持つ画像であり、例えば再生装置側に高
画質画像(以下HD画像とする)の処理機能がない場合
は、HD画像を標準画像(以下SD画像とする)に変換
(ダウンコンバート)する処理が実行されて表示され
る。また、逆にSD画像からHD画像への変換処理(ア
ップコンバート)が実行されることもある。
【0062】画像のサイズやアスペクト比等を変換する
ことを画像のフォーマット変換という。以下では、SD
画像からHD画像へのアップコンバートや、HD画像か
らSD画像へのダウンコンバートもフォーマット変換の
一種として扱うことにする。ある画像に対して電子透か
しパターンを埋め込み、その画像のフォーマットを変換
した場合、埋め込んだ電子透かしの検出は、例えば、図
10で説明した電子透かしパターン修正部1704にて
修正された電子透かしパターンの適用により実行するこ
とがあるが、修正を行なった場合でも検出が困難になっ
たりエラーとなったりすることがある。
【0063】例えば、図11(a)は、SD(Standard
Definition)画像に電子透かしパターンを埋め込み、そ
の画像をアップコンバートしてHD(High Definition)
画像にする様子を示している。元のSD画像から電子透
かしを検出することは容易であるものの、HD画像から
の検出は容易であるとはいえない。理由として、画像の
フォーマット変換が整数にて行なわれていないことが挙
げられる。例えば、SD画像サイズを720×480、
HD画像サイズを1920×1080とすると、SD画
像からHD画像への変換は、水平方向が8/3倍、垂直
方向が9/4倍という変換である。但し、画像サイズを
(水平方向のピクセル数)×(垂直方向のピクセル数)
と表記している。
【0064】このように非整数倍の変換が行なわれる
と、画像に埋め込まれている電子透かしパターンも同様
に非整数倍の変換をされることになる。電子透かしの検
出は、電子透かしパターン埋め込み画像に対して電子透
かしパターンを乗じることで実現されるので、画像に埋
め込まれた電子透かしパターンが微妙な変形をしていた
場合には、電子透かしを検出するのに用いる電子透かし
パターンにも画像と同様の変形を施す必要がある。検出
に用いる電子透かしパターンに施す変形が適当なもので
なければ、電子透かしの検出が失敗する可能性がある。
【0065】図11(b)は、図11(a)とは逆に、
HD画像に電子透かしパターンを埋め込み、その画像を
ダウンコンバートしてSD画像にし、このSD画像から
電子透かしを検出する様子を示している。図11(a)
と同様に、この変換は非整数倍の変換であり、適当な変
形を施された電子透かしパターンを検出に用いなけれ
ば、電子透かしの検出が失敗する可能性がある。
【0066】画像がフォーマット変換されることで電子
透かしの検出がどのように難しくなるのかを、例を挙げ
ながら説明する。図12にこれから説明する変換を示
す。ここでは元画像を720×480のSD画像、変換
後の画像を1920×1080のHD画像として説明す
るが、この組み合わせに限るものではない。
【0067】SD画像をHD画像にアップコンバートし
たときに、SD画像内の8×8ピクセルの小領域はHD
画像内において図13のように変換される。図13の下
部に示す小領域がSD画像の8×8ピクセルの小領域で
あり、この小領域がHD画像に変換、すなわちアップコ
ンバートされると、SD画像の縦8ピクセルは、HD画
像において8×(1080/480)ピクセル、SD画
像の横8ピクセルは、HD画像において8×(1920
/720)ピクセルに変換されることになる。この図の
ようにピクセルサイズを分数で表現できれば問題は起き
ないが、現実には1/3ピクセルや1/4ピクセルなど
の端数をもったピクセルは存在しない。図13におい
て、色分けは、白を値1、黒を値−1としている。図1
3の上段に示すHD画像の各矩形領域には複数のピクセ
ルが存在し、その実体は、例えば図14、または図15
のようになる。
【0068】SD画像内の8×8ピクセルの小領域が、
HD画像内において実際にどのようになるのかを示した
例の1つが図14である。SD画像内で8×8ピクセル
であった小領域はHD画像内で(8×(1920/72
0))×(8×(1080/480))、すなわち(6
4/3)×18ピクセルとなる。現実には1/3ピクセ
ルや1/4ピクセルなどの端数をもったピクセルは存在
しないので、HD画像のピクセルにおいて、白と黒の境
界に存在するピクセルは、白または黒のいずれかに設定
されることになる。1つの方法としては例えば白50%
以上であれば白、黒50%以上であれば黒として設定す
る。あるいは黒の設定がわずかでもあれば黒に設定する
などの方法がある。
【0069】この結果、SDからHD変換した場合は、
SD画像のピクセル分布とHD画像のピクセル分布とが
正確に一致しないという問題が発生する。SDからHD
変換した場合、垂直方向は8ピクセルであったものが1
8ピクセルになり、SD画像における1ピクセルは、H
D画像における18/8=9/4ピクセルとなる。その
結果、SD画像における1ピクセルあるいは2ピクセル
などの整数ピクセルをHD画像において整数ピクセルと
して設定できず端数が生じてしまう。その結果、図14
の上段に示すように白と黒の境界に存在するピクセルが
発生し、例えば白50%以上であれば白、黒50%以上
であれば黒として設定され、誤差が発生することにな
る。
【0070】水平方向についても同様であり、SD画像
における1ピクセルは、HD画像における(64/3)
/8=8/3ピクセルとなり、SD画像における整数ピ
クセルをHD画像において整数ピクセルとして設定でき
ず端数が生じてしまう。その結果、図14の上段に示す
ように白と黒の境界に存在するピクセルが発生し、例え
ば白50%以上であれば白、黒50%以上であれば黒と
して設定され、誤差が発生することになる。
【0071】図15は、SD画像内の8×8ピクセルの
小領域が、HD画像内において実際にどのようになるの
かを示した他の例である。図14の上段に示すHD画像
では、左端部をSD画像の左端部と一致させる処理と
し、右端に2/3ピクセルの余りピクセル領域を発生さ
せた場合の例であり、図15(a)は、SD画像内の8
×8ピクセルの小領域をHD画像の中央に設定し、両端
に1/3ピクセルの余りピクセル領域を発生させた場合
の例、図15(b)は、右端部をSD画像の右端部と一
致させる処理とし、左端に2/3ピクセルの余りピクセ
ル領域を発生させた場合の例である。いずれの場合もS
D画像とHD画像の変換において整数ピクセルから整数
ピクセルに変換することはできないので、結果として白
領域または黒領域の比率にずれが発生することになる。
【0072】先に説明したように電子透かしの画像に対
する埋め込み処理においては、図7や図8のように画像
を小領域分割して、各小領域毎に電子透かしパターンの
埋め込みが行われる。この各小領域各々がSD画像の8
×8ピクセルで定義されていると仮定する。すると、S
D画像を8×8ピクセル単位に図7や図8のように小領
域に分割したものは、HD画像では(64/3)×18
ピクセル単位の小領域に相当するものとなる。
【0073】しかし、上述したように実際には端数ピク
セルは許されないため、HD画像における各分割小領域
の設定は、例えば、図16のような設定になる。図16
の斜線部分は、隣り合う小領域同士が互いに重なる部分
を示している。これは、図14の横方向22ピクセル中
の右側1ピクセルや図15(a)の両側1ピクセルや、
図15(b)の左側1ピクセルの部分に相当する。
【0074】HD画像では小領域が図16のように設定
することが可能であることから、HD画像からの電子透
かしの検出を行なうとき、斜線部分を無視して検出する
という方法が考えられる。斜線部分のピクセルの値は、
斜線部分以外のピクセルの値ほど電子透かしパターンを
含んでいないため、斜線部分以外のピクセルのみを用い
て電子透かしの検出を行なうのである。
【0075】また、SD画像をアップコンバートして得
られたHD画像において、隣の小領域との重なりはある
ものの、図17のように、図16で示した小領域の境界
部の斜線部分をどちらかの小領域に含めるという処理方
法も考えられる。図17では、斜線部分に占める割合の
多い小領域に斜線部分を含める処理を行なったものであ
る。このような処理により、SD画像の8×8ピクセル
の小領域はHD画像の21×18ピクセルまたは22×
18ピクセルの小領域に対応することになる。
【0076】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにコンバー
ト処理された画像において、図16や図17のような小
領域の設定方法を実行して電子透かしを検出しようとす
る場合でっあっても、電子透かしパターンWは[数1]
を満たさなければならないことに注意が必要である。
【0077】例えば、図17のAの部分に当たる小領域
に図14のようなパターンが埋め込まれていると仮定す
る。値としては、1と−1の2種類のみを用い、中間値
はこの2値に丸める。HD画像における電子透かしパタ
ーンWを求めると、図18のようになる。この21×1
8ピクセルのパターンWには、1(白ピクセル)が18
0個あり、−1(黒ピクセル)が198個ある。この結
果、コンバートされたHD画像においては、 Σi,ji,j≠0 となり、[数1]を満足しないものとなる。
【0078】電子透かしパターンWが[数1]を満たし
ていないとき、その検出結果は大きな誤差を伴う可能性
が大きい。例えば、±1にて構成される8×8ピクセル
の電子透かしパターンWが埋め込まれていると仮定す
る。このとき、この小領域から検出される検出値xとし
て64が期待できる。この64は、電子透かしパターン
W同士の内積W・Wによって得られる値である([数
7]、[数8]参照)。しかし、もし電子透かしパター
ンWが[数1]を満足せず、電子透かしパターンWの総
和が0でなく1であったとしたら、この1と画素値を乗
じた値が誤差として含まれることになる。
【0079】すなわち、電子透かしの検出時に実行され
る処理、先に説明した[数7]の式に従って、電子透か
しの埋め込まれている画像Mと電子透かしWの内積x’
の演算が実行される。演算結果は、この数式に含まれる
P・Wの値の大きさがW・Wに対して相対的に無視でき
ないレベルで大となってしまう。ピクセル値はピクセル
が8ビットで表現されていれば、0,1,…255であ
る。この0,1,…255という誤差は電子透かしの検
出値として得られるはずの64を無意味なものとするの
に十分な大きさである。
【0080】HD画像における小領域の分割を図16や
図17のように定めた場合、図18にて示したような電
子透かしパターンWをどんなに緻密に求めても[数1]
を満たすことはない。それは、図16や図17のように
表現した時点で領域の丸めによる誤差が乗っているため
である。
【0081】図18にて示したような電子透かしパター
ンWの中の値を調整することで電子透かしパターンWが
[数1]を満たすようにすることができる。しかしなが
ら、元々領域の丸めによる誤差を含んでいるものを後か
ら調整しているため、電子透かしの正確な検出は期待で
きない。
【0082】本発明は、上記従来技術の課題に鑑みてな
されたものであり、フォーマット変換(コンバート)処
理によって変換前後の画像の対応、すなわち画素(ピク
セル)が正確に対応しない場合であっても、変換後の画
像において正確な電子透かしの検出の実行を可能とした
電子透かし埋め込み処理装置、電子透かし検出処理装
置、および電子透かし埋め込み処理方法、電子透かし検
出処理方法、並びにプログラム記憶媒体、およびプログ
ラムを提供することを目的とする。
【0083】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面は、
データに対する電子透かしパターン埋め込み処理を実行
する電子透かし埋め込み処理装置であり、予め設定され
た第1の画像フォーマットに対応する電子透かしパター
ンを生成する電子透かしパターン生成手段と、前記電子
透かしパターン生成手段において生成した電子透かしパ
ターンに基づいて、前記第1の画像フォーマットと異な
る第2の画像フォーマットに対応する修正電子透かしパ
ターンを生成する処理を実行する電子透かしパターン修
正手段と、前記電子透かしパターン修正手段において修
正された電子透かしパターンをデータに埋め込む処理を
実行する電子透かしパターン埋め込み手段と、を有する
ことを特徴とする電子透かし埋め込み処理装置にある。
【0084】さらに、本発明の電子透かし埋め込み処理
装置の一実施態様において、前記電子透かしパターン修
正手段は、前記第1の画像フォーマットと、前記第2の
画像フォーマットの各サイズの最小公倍数画像サイズを
算出し、該最小公倍数画像サイズにおいて、前記電子透
かしパターン生成手段において生成した電子透かしパタ
ーンに対応する電子透かしパターンWLCMを生成する電
子透かしパターンWLCM生成手段と、前記電子透かしパ
ターンWLCM生成手段の生成した電子透かしパターンW
LCMに基づいて、前記第2の画像フォーマットに対応す
る電子透かしパターンを生成する処理を実行する電子透
かしパターンWb生成手段とを有する構成であることを
特徴とする。
【0085】さらに、本発明の電子透かし埋め込み処理
装置の一実施態様において、前記電子透かしパターン修
正手段は、電子透かしパターンの各ピクセルに対する設
定値の総和を0とした修正電子透かしパターンを生成す
る構成であることを特徴とする。
【0086】さらに、本発明の電子透かし埋め込み処理
装置の一実施態様において、前記電子透かしパターン修
正手段は、隣接小領域との重なり領域を設定した小領域
を前記第2の画像フォーマットの電子透かしの埋め込み
領域としての小領域として適用する構成であることを特
徴とする。
【0087】さらに、本発明の電子透かし埋め込み処理
装置の一実施態様において、前記第1の画像フォーマッ
トおよび第2の画像フォーマットの各々は、HD(High
Definition)画像フォーマット、またはSD(Standar
d Definition)画像フォーマットのいずれかであること
を特徴とする。
【0088】さらに、本発明の第2の側面は、データに
対する電子透かしパターン埋め込み処理を実行する電子
透かし埋め込み処理方法であり、予め設定された第1の
画像フォーマットに対応する電子透かしパターンを生成
する電子透かしパターン生成ステップと、前記電子透か
しパターン生成ステップにおいて生成した電子透かしパ
ターンに基づいて、前記第1の画像フォーマットと異な
る第2の画像フォーマットに対応する修正電子透かしパ
ターンを生成する処理を実行する電子透かしパターン修
正ステップと、前記電子透かしパターン修正ステップに
おいて修正された電子透かしパターンをデータに埋め込
む処理を実行する電子透かしパターン埋め込みステップ
と、を有することを特徴とする電子透かし埋め込み処理
方法にある。
【0089】さらに、本発明の電子透かし埋め込み処理
方法の一実施態様において、前記電子透かしパターン修
正ステップは、前記第1の画像フォーマットと、前記第
2の画像フォーマットの各サイズの最小公倍数画像サイ
ズを算出し、該最小公倍数画像サイズにおいて、前記電
子透かしパターン生成ステップにおいて生成した電子透
かしパターンに対応する電子透かしパターンWLCMを生
成する電子透かしパターンWLCM生成ステップと、前記
電子透かしパターンWLCM生成ステップの生成した電子
透かしパターンWLCMに基づいて、前記第2の画像フォ
ーマットに対応する電子透かしパターンを生成する処理
を実行する電子透かしパターンWb生成ステップと、を
含むことを特徴とする。
【0090】さらに、本発明の電子透かし埋め込み処理
方法の一実施態様において、前記電子透かしパターン修
正ステップは、電子透かしパターンの各ピクセルに対す
る設定値の総和を0とした修正電子透かしパターンを生
成するステップを含むことを特徴とする。
【0091】さらに、本発明の電子透かし埋め込み処理
方法の一実施態様において、前記電子透かしパターン修
正ステップは、隣接小領域との重なり領域を設定した小
領域を前記第2の画像フォーマットの電子透かしの埋め
込み領域としての小領域として適用することを特徴とす
る。
【0092】さらに、本発明の電子透かし埋め込み処理
方法の一実施態様において、前記第1の画像フォーマッ
トおよび第2の画像フォーマットの各々は、HD(High
Definition)画像フォーマット、またはSD(Standar
d Definition)画像フォーマットのいずれかであること
を特徴とする。
【0093】さらに、本発明の第3の側面は、データか
らの電子透かしパターン検出処理を実行する電子透かし
検出処理装置であり、予め設定された第1の画像フォー
マットに対応する電子透かしパターンを生成する電子透
かしパターン生成手段と、前記電子透かしパターン生成
手段において生成した電子透かしパターンに基づいて、
前記第1の画像フォーマットと異なる第2の画像フォー
マットに対応する修正電子透かしパターンを生成する処
理を実行する電子透かしパターン修正手段と、前記電子
透かしパターン修正手段において修正された電子透かし
パターンに基づいて電子透かしパターンの検出処理を実
行する検出手段と、を有することを特徴とする電子透か
し検出処理装置にある。
【0094】さらに、本発明の電子透かし検出処理装置
の一実施態様において、前記電子透かしパターン修正手
段は、前記第1の画像フォーマットと、前記第2の画像
フォーマットの各サイズの最小公倍数画像サイズを算出
し、該最小公倍数画像サイズにおいて、前記電子透かし
パターン生成手段において生成した電子透かしパターン
に対応する電子透かしパターンWLCMを生成する電子透
かしパターンWLCM生成手段と、前記電子透かしパター
ンWLCM生成手段の生成した電子透かしパターンWLCM
基づいて、前記第2の画像フォーマットに対応する電子
透かしパターンを生成する処理を実行する電子透かしパ
ターンWb生成手段と、を有する構成であることを特徴
とする。
【0095】さらに、本発明の電子透かし検出処理装置
の一実施態様において、前記電子透かしパターン修正手
段は、電子透かしパターンの各ピクセルに対する設定値
の総和を0とした修正電子透かしパターンを生成する構
成であることを特徴とする。
【0096】さらに、本発明の電子透かし検出処理装置
の一実施態様において、前記電子透かしパターン修正手
段は、隣接小領域との重なり領域を設定した小領域を前
記第2の画像フォーマットの電子透かし設定領域として
の小領域として適用する構成であることを特徴とする。
【0097】さらに、本発明の電子透かし検出処理装置
の一実施態様において、前記第1の画像フォーマットお
よび第2の画像フォーマットの各々は、HD(High Def
inition)画像フォーマット、またはSD(Standard De
finition)画像フォーマットのいずれかであることを特
徴とする。
【0098】さらに、本発明の第4の側面は、データか
らの電子透かしパターン検出処理を実行する電子透かし
検出処理方法であり、予め設定された第1の画像フォー
マットに対応する電子透かしパターンを生成する電子透
かしパターン生成ステップと、前記電子透かしパターン
生成ステップにおいて生成した電子透かしパターンに基
づいて、前記第1の画像フォーマットと異なる第2の画
像フォーマットに対応する修正電子透かしパターンを生
成する処理を実行する電子透かしパターン修正ステップ
と、前記電子透かしパターン修正ステップにおいて修正
された電子透かしパターンに基づいて電子透かしパター
ンの検出処理を実行する検出ステップと、を有すること
を特徴とする電子透かし検出処理方法にある。
【0099】さらに、本発明の電子透かし検出処理方法
の一実施態様において、前記電子透かしパターン修正ス
テップは、前記第1の画像フォーマットと、前記第2の
画像フォーマットの各サイズの最小公倍数画像サイズを
算出し、該最小公倍数画像サイズにおいて、前記電子透
かしパターン生成ステップにおいて生成した電子透かし
パターンに対応する電子透かしパターンWLCMを生成す
る電子透かしパターンWLCM生成ステップと、前記電子
透かしパターンWLCM生成ステップの生成した電子透か
しパターンWLCMに基づいて、前記第2の画像フォーマ
ットに対応する電子透かしパターンを生成する処理を実
行する電子透かしパターンWb生成ステップと、を含む
ことを特徴とする。
【0100】さらに、本発明の電子透かし検出処理方法
の一実施態様において、前記電子透かしパターン修正ス
テップは、電子透かしパターンの各ピクセルに対する設
定値の総和を0とした修正電子透かしパターンを生成す
るステップを含むことを特徴とする。
【0101】さらに、本発明の電子透かし検出処理方法
の一実施態様において、前記電子透かしパターン修正ス
テップは、隣接小領域との重なり領域を設定した小領域
を前記第2の画像フォーマットの電子透かしの設定領域
としての小領域として適用することを特徴とする。
【0102】さらに、本発明の電子透かし検出処理方法
の一実施態様において、前記第1の画像フォーマットお
よび第2の画像フォーマットの各々は、HD(High Def
inition)画像フォーマット、またはSD(Standard De
finition)画像フォーマットのいずれかであることを特
徴とする。
【0103】さらに、本発明の第5の側面は、データに
対する電子透かしパターン埋め込み処理をコンピュータ
・システム上で実行せしめるコンピュータ・プログラム
を提供するプログラム記憶媒体であって、予め設定され
た第1の画像フォーマットに対応する電子透かしパター
ンを生成する電子透かしパターン生成ステップと、前記
電子透かしパターン生成ステップにおいて生成した電子
透かしパターンに基づいて、前記第1の画像フォーマッ
トと異なる第2の画像フォーマットに対応する修正電子
透かしパターンを生成する処理を実行する電子透かしパ
ターン修正ステップと、前記電子透かしパターン修正ス
テップにおいて修正された電子透かしパターンをデータ
に埋め込む処理を実行する電子透かしパターン埋め込み
ステップと、を有することを特徴とするプログラム記憶
媒体にある。
【0104】さらに、本発明の第6の側面は、データか
らの電子透かしパターン検出処理を実行する電子透かし
検出処理をコンピュータ・システム上で実行せしめるコ
ンピュータ・プログラムを提供するプログラム記憶媒体
であって、予め設定された第1の画像フォーマットに対
応する電子透かしパターンを生成する電子透かしパター
ン生成ステップと、前記電子透かしパターン生成ステッ
プにおいて生成した電子透かしパターンに基づいて、前
記第1の画像フォーマットと異なる第2の画像フォーマ
ットに対応する修正電子透かしパターンを生成する処理
を実行する電子透かしパターン修正ステップと、前記電
子透かしパターン修正ステップにおいて修正された電子
透かしパターンに基づいて電子透かしパターンの検出処
理を実行する検出ステップと、を有することを特徴とす
るプログラム記憶媒体にある。
【0105】さらに、本発明の第7の側面は、データに
対する電子透かしパターン埋め込み処理をコンピュータ
・システム上で実行せしめるプログラムであって、予め
設定された第1の画像フォーマットに対応する電子透か
しパターンを生成する電子透かしパターン生成ステップ
と、前記電子透かしパターン生成ステップにおいて生成
した電子透かしパターンに基づいて、前記第1の画像フ
ォーマットと異なる第2の画像フォーマットに対応する
修正電子透かしパターンを生成する処理を実行する電子
透かしパターン修正ステップと、前記電子透かしパター
ン修正ステップにおいて修正された電子透かしパターン
をデータに埋め込む処理を実行する電子透かしパターン
埋め込みステップと、を有することを特徴とするプログ
ラムにある。
【0106】さらに、本発明の第8の側面は、データか
らの電子透かしパターン検出処理を実行する電子透かし
検出処理をコンピュータ・システム上で実行せしめるプ
ログラムであって、予め設定された第1の画像フォーマ
ットに対応する電子透かしパターンを生成する電子透か
しパターン生成ステップと、前記電子透かしパターン生
成ステップにおいて生成した電子透かしパターンに基づ
いて、前記第1の画像フォーマットと異なる第2の画像
フォーマットに対応する修正電子透かしパターンを生成
する処理を実行する電子透かしパターン修正ステップ
と、前記電子透かしパターン修正ステップにおいて修正
された電子透かしパターンに基づいて電子透かしパター
ンの検出処理を実行する検出ステップと、を有すること
を特徴とするプログラムにある。
【0107】なお、本発明のプログラムは、例えば、様
々なプログラム・コードを実行可能な汎用コンピュータ
・システムに対して、コンピュータ可読な形式で提供す
る媒体、例えば、CDやFD、MOなどの記憶媒体に格
納されて提供可能であり、本発明のプログラム記憶媒体
は、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な汎
用コンピュータ・システムに対して、コンピュータ・プ
ログラムをコンピュータ可読な形式で提供する媒体であ
る。媒体は、CDやFD、MOなどの記録媒体、あるい
は、ネットワークなどの伝送媒体など、その形態は特に
限定されない。
【0108】このようなプログラムは、プロセッサ制御
の下でプログラムの読み取りに基づき、システムの有す
る各種機能の実行を規程するとともに、システム上の協
働的作用を発揮するものであり、本発明の他の側面と同
様の作用効果を得ることができるものである。
【0109】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳
細な説明によって明らかになるであろう。
【0110】
【発明の実施の形態】まず、本発明における電子透かし
の埋め込み処理と検出処理に適用される画像に対して実
行されるフォーマット変換処理について説明する。な
お、以下ではフォーマット変換の例としてテレビ放送な
どに用いられる例えばハイビジョン画像と呼ばれる高画
質画像(HD:High Definition)と、従来の標準画像
(SD:Standard Definition)との変換例を説明する
が、本発明は、HD画像とSD画像間の変換処理のみに
適用されるものではなく、他の異なるアスペクト比(画
像の縦と横の長さの比)や画像サイズを持つ画像変換処
理においても適用可能である。
【0111】[画像のフォーマット変換]HD画像(高
画質画像(HD:High Definition))データは、従来の
SD画像(標準画像(SD:Standard Definition))
と異なるアスペクト比と画像サイズ(解像度)を持つ画
像であり、例えば再生装置側に高画質画像(以下HD画
像とする)の処理機能がない場合は、HD画像を標準画
像(以下SD画像とする)に変換(ダウンコンバート)
する処理が実行されて表示される。また、逆にSD画像
からHD画像への変換処理(アップコンバート)が実行
される。画像のサイズ(解像度)やアスペクト比等を変
換することを画像のフォーマット変換という。
【0112】図19に電子透かし埋め込み画像のフォー
マット変換処理について説明する図を示す。図19
(a)は、画像サイズ720×480のSD(Standard
Definition)画像に電子透かしパターンを埋め込み、そ
の画像をアップコンバートして画像サイズ1920×1
080のHD(High Definition)画像にした後、電子透
かしを検出する処理を示している。図19(b)は、
(a)の逆の処理であり、画像サイズ1920×108
0のHD(High Definition)画像に電子透かしパターン
を埋め込み、その画像をダウンコンバートして画像サイ
ズ720×480のSD(Standard Definition)画像に
した後、電子透かしを検出する処理を示している。
【0113】従来は、このような画像変換を行なうと、
先述したように電子透かしを埋め込んだ各小領域(例え
ばSD画像の8×8ピクセル)がコンバート後の小領域
として設定されるピクセル数が整数値にならず、前述の
[数1]:Σi,ji,j=0を満足せず、電子透かしの検
出エラーが発生してしまうという結果を招いていた。
【0114】本発明の構成は、このようなエラーの発生
しない構成を提供するものである。本発明の構成におい
て、SD画像で電子透かしを埋め込み、これをHD画像
に変換する場合のHD画像の小領域の設定構成例を図2
0を用いて説明する。
【0115】[小領域の設定および電子透かしパター
ン]図20はHD画像の小領域A、B、Cを切り出した
構成を示している。図16、図17の小領域A,B,C
と同様である。例えばSD画像の各小領域(8×8ピク
セル)に電子透かしを埋め込み(図7,8参照)、その
後、SD画像からHD画像へのアップコンバート処理を
実行した例であり、変換前のSD画像の小領域(8×8
ピクセル)が変換後のHD画像の22×18ピクセルの
小領域A,B,Cに対応する。
【0116】図20の各小領域は、重なった部分を両サ
イドの小領域両方に含めている。すなわち、例えば小領
域Aと小領域Bの重なりの領域部分2001は小領域A
の電子透かしの検出のときにも、小領域Bの電子透かし
の検出のときにも使用されることになる。小領域Bと小
領域Cの重なりの領域部分2002も同様である。小領
域Bの電子透かしの検出のときにも、小領域Cの電子透
かしの検出のときにも使用されることになる。
【0117】本発明の構成では、画像フォーマット変換
後の画像である図20の画像中に設定される各小領域
A,B,Cは一定サイズを有し、この決められたサイズ
の小領域毎に、画像フォーマット変換前の電子透かしパ
ターン埋め込み画像中の電子透かしと同様のパターンを
精度良く埋め込み、また検出することができる。
【0118】小領域Aに当てはめる電子透かしパターン
HDの例を図21に示す。図21において、垂直方向は
18ピクセルであるが、上9ピクセルと下9ピクセルは
同じ値を持つので上9ピクセルのみのパターン内の値を
示した。また、電子透かしパターンWHDの要素値は±1
に限定していない。この電子透かしパターンWHDは、H
D画像の小領域Aに対応するSD画像の小領域の電子透
かしパターンWSDを完全に反映させており、電子透かし
パターンWHDの各要素値の総和は0となる。
【0119】この図21に示す電子透かしパターンWHD
の定め方の例を図22に示す。SD画像サイズ2101
をHD画像サイズに変換するとき、SD画像サイズにお
けるピクセルはHD画像サイズにおいて、水平方向に1
/3ピクセル、垂直方向に1/4ピクセルの端数を持
つ。すなわち、画像サイズ720×480のSD(Stand
ard Definition)画像と画像サイズ1920×1080
のHD(High Definition)画像において、SD画像サイ
ズにおける1ピクセルは、HD画像の水平方向におい
て、(1920/720)=(2+2/3)ピクセルと
なり、HD画像の垂直方向において、(1080/48
0)=(2+1/4)ピクセルとなり、SD画像サイズ
における各ピクセルはHD画像サイズにおいて、水平方
向に1/3ピクセル、垂直方向に1/4ピクセルの端数
を持つ。
【0120】この端数を整数で扱えるようにするため
に、HD画像サイズを水平方向に3倍、垂直方向に4倍
した画像サイズ2102を考える。この画像サイズ21
02は、HD画像が1920×1080であるから、
(1920×3)×(1080×4)、すなわち576
0×4320のサイズとなる。この5760×4320
のサイズは、SD画像サイズ720×480を水平方向
に8倍、垂直方向に9倍したものとなる。すなわちHD
画像、SD画像の双方の整数倍の最小の画像サイズであ
り、最小公倍数の画像サイズである。
【0121】この最小公倍数の画像サイズ(5760×
4320)では例えばSD画像サイズにおける3×4ピ
クセルは、24×36ピクセルに相当する。最小公倍数
の画像サイズ2102において24×36ピクセルは、
HD画像サイズでは8×9ピクセルとなる。
【0122】すなわち、SD画像サイズにおける3×4
ピクセルは、最小公倍数の画像サイズ(5760×43
20)では24×36ピクセル、HD画像サイズでは8
×9ピクセルとなり、すべて整数値として設定可能とな
る。
【0123】HD画像サイズにおける8×9ピクセルを
構成する各1ピクセルは、最小公倍数の画像サイズ(5
760×4320)においては、(24/8)×(36
/9)=3×4ピクセルとなる。最小公倍数の画像サイ
ズ(5760×4320)における3×4ピクセルにお
ける各ピクセル値を白または黒の±1として設定する
と、3×4の12ピクセルの取り得る値の総和は−1
2,…,+12となる。この最小公倍数の画像サイズ
(5760×4320)における3×4ピクセルにおけ
る総和として求められる値−12,…,+12をHD画
像サイズにおける8×9ピクセルを構成する各1ピクセ
ルに対応して設定することで、HD画像サイズにおける
電子透かしパターンの要素値が図21に示したように−
12,…,+12として設定される。
【0124】図21と図22で示したHD画像における
電子透かしパターンWHDの定め方を、画像サイズと埋め
込む電子透かしパターンの大きさが同じ場合について改
めて図23を用いて説明する。
【0125】SD画像2201の水平方向サイズを
SD、垂直方向サイズをYSDとし、HD画像2203の
水平方向サイズをXHD、垂直サイズをYHDとする。XSD
とXHDの最小公倍数をXLCM=lcm(XSD,XHD)と表
し、YSDとYHDの最小公倍数をYLC M=lcm(YSD
HD)と表すことにする。すると、水平方向サイズがX
LCM、垂直方向がYLCMである画像サイズ2202は、S
D画像サイズ2201からも、HD画像サイズ2203
からも整数倍で求まる画像サイズである。
【0126】この最小公倍数に対応する画像サイズ22
02を用いてHD画像サイズ2203における電子透か
しパターンWHDを求める。まず、SD画像サイズ220
1を最小公倍数に対応する画像サイズ2202に変換す
る。このとき、SD画像サイズにおける電子透かしパタ
ーンWSDの要素値を画像サイズ2202における電子透
かしパターンWLCMでもそのまま用いる。
【0127】次に、画像サイズ2202に拡大された電
子透かしパターンWLCMを、HD画像サイズの電子透か
しパターンWHDにおける1要素に対応する単位領域22
04ごとにまとめる。その単位領域2204のサイズ
は、水平方向はXLCM/XHDであり、垂直方向はYLCM
HDである。HD画像サイズ2203における電子透か
しパターンWHDの1要素に対応する単位領域2204ご
とにまとめられた値はそのままHD画像サイズの電子透
かしパターンWHDの要素値となる。このようにして得ら
れる電子透かしパターンWHDは、SD画像サイズの電子
透かしパターンWSDをよく近似し、かつ、[数1]を満
たしたものとなる。画像に埋め込む電子透かしパターン
のサイズが画像サイズより小さい場合も考え方は同様で
ある。
【0128】SD画像サイズの電子透かしパターンWSD
からHD画像サイズの電子透かしパターンWHDを求める
図23に示した方法の処理の流れを図24のフローチャ
ートを用いて説明する。
【0129】まずステップ2401でSD画像サイズの
電子透かしパターンWSDを準備する。続いて、2402
では、SD画像サイズとHD画像サイズの最小公倍数と
なる画像サイズに電子透かしパターンWSDを拡大して電
子透かしパターンWLCMを求める。2403では、この
電子透かしパターンWLCM内の要素を(XLCM/XHD)×
(YLCM/YHD)単位に総和を求める。ここで求めた各
々の総和を、2404ではHD画像サイズの電子透かし
パターンWHDの1つの要素の値として構成する。電子透
かしパターンWHDの全要素の値が定まれば終了である。
【0130】図23を用いた説明、および図24の処理
フローはSD画像サイズの電子透かしパターンWSDから
HD画像サイズの電子透かしパターンWHDを求める処理
例を示しているが、HD画像サイズの電子透かしパター
ンWHDからSD画像サイズの電子透かしパターンWSD
求める処理についても、同様に実行可能である。また、
例に示したSD画像サイズ、HD画像サイズ以外の画像
間における処理も同様に実行できる。
【0131】また、図23、図24では、SD画像サイ
ズとHD画像サイズの最小公倍数の画像サイズを用い
て、SD画像サイズの電子透かしパターンWSDからHD
画像サイズの電子透かしパターンWHDを導いた。だが、
図20のような重なりを許した小領域の設定方法を用い
れば、SD画像サイズの電子透かしパターンWSDからH
D画像サイズの電子透かしパターンWHDを直接求めるこ
とも可能である。例えば、精度の高い補間などである。
但し、電子透かしパターンWHDは、前述の[数1]を満
たすように注意が必要である。
【0132】ここまでの例で用いてきたSD画像サイズ
とHD画像サイズでは、図16のように全ての各小領域
間において重なりが生じるということはなかったが、一
般には全ての各小領域間において重なりが生じる可能性
がある。よって、重なりを考慮した場合、図8に示した
元画像サイズにおける各小領域は、画像フォーマットの
変換の後で図25のように各隣接する小領域間に重なり
2501を持ったものになる。従って、この変換後の小
領域に合わせて、検出に用いる電子透かしパターンを用
意することになる。
【0133】画像フォーマットの変換後の画像から電子
透かしを検出するために用意された上記電子透かしパタ
ーンを、電子透かしの埋め込み時に利用することでコン
バート処理のなされた画像おいても正確で効率のよい電
子透かし検出が可能となる。
【0134】例えば、SD画像で最も効率良く電子透か
しを検出するために、図23,図24を用いて説明した
方法にてHD画像用の電子透かしパターンWHDを作成す
る。この電子透かしパターンWHDをHD画像に埋め込ん
だ場合、この電子透かしの埋め込まれたHD画像がダウ
ンコンバートされて得られるSD画像上の電子透かしパ
ターンは、SD画像にSD画像用の電子透かしパターン
SDを埋め込んだ場合と同様なものとなる。
【0135】[電子透かし埋め込み処理装置]SD画像
またはHD画像において埋め込まれた電子透かしをHD
画像またはSD画像に変換し、変換後の画像おいても正
確な電子透かし検出を可能とする電子透かしの埋め込み
処理装置の構成における処理例を図26に示す。
【0136】元画像2601は、電子透かしパターンの
埋め込み対象画像であり例えばハードディスク、DVD
などの記憶媒体から読み出されたり、あるいはスキャ
ナ、デジタルカメラなどの画像取り込み装置から供給さ
れた画像など、様々な画像が含まれる。
【0137】電子透かしパターン生成部2604は画像
に埋め込む埋め込み情報2602と電子透かしパターン
生成キー(key)記憶部2603の電子透かしパターン生
成キー(key)から電子透かしパターンを生成する。
【0138】埋め込み情報2602は、電子透かしとし
て埋め込む情報であり、複製制御情報、著作権情報、編
集情報など様々であり、任意な情報である。電子透かし
パターン生成キー(key)は、具体的には電子透かしパ
ターンを画像に埋め込む際の画像分割情報や、ビット配
列情報などであり、埋め込み情報2602を電子透かし
パターンとして生成するために必要となる加工情報であ
る。
【0139】電子透かしパターン修正部2605は電子
透かしパターン生成部2604にて生成された電子透か
しパターンを、画像情報検査部2606から得られる元
画像2601の画像フォーマットに従って修正する。
【0140】例えば、HD画像に電子透かしを埋め込む
処理である場合において、SD画像でも正確に効率良く
電子透かしを検出するために、図23,図24を用いて
説明した方法に従ってSD画像用の電子透かしパターン
SDを修正し、HD画像用の電子透かしパターンWHD
得る。また、SD画像に電子透かしを埋め込む処理であ
る場合において、HD画像でも正確に効率良く電子透か
しを検出するために、図23,図24を用いて説明した
方法に従ってHD画像用の電子透かしパターンWHDを修
正し、SD画像用の電子透かしパターンWSDを得る。
【0141】図27に電子透かしパターン修正部260
5の詳細を示す。電子透かしパターン修正部2605
は、変換処理前後画像の最小公倍数画像における電子透
かしパターンWLCM生成手段2611と、変換処理前
(埋め込み対象)画像の電子透かしパターンWb生成手
段2612を有する。電子透かしパターン生成部260
4は、変換処理後画像に対応する電子透かしパターンW
aを生成する。
【0142】電子透かしパターン修正部2605の電子
透かしパターンWLCM生成手段2611は、電子透かし
を埋め込む画像情報の持つ画像サイズと、電子透かしパ
ターン生成部2604の生成した電子透かしパターンに
対応する変換後の画像サイズとから両画像の最小公倍数
画像における電子透かしパターンWLCMを生成する。こ
れは図24のフロー2402に従った処理である。
【0143】電子透かしパターンWLCM生成手段261
1の生成した電子透かしパターンWL CMは、電子透かし
パターンWb生成手段2612に入力され、電子透かし
パターンWb生成手段2612において、図24のフロ
ー2403、2404に従った処理が実行されて変換処
理前(埋め込み対象)画像の電子透かしパターンWbが
生成され、生成された電子透かしパターンWbが電子透
かしパターン埋め込み部2607に出力される。なお、
この際、電子透かしが例えば多ビット構成であり小領域
に埋め込む方式が採用される場合は、図22で説明した
重複領域を有する小領域の設定処理が実行され、設定さ
れた小領域に応じて電子透かしパターンWbが生成され
る。
【0144】電子透かしパターン埋め込み部2607で
は、電子透かしパターン修正部2605にて生成された
電子透かしパターンを元画像2601へ埋め込む。元画
像のエッジ部分や平坦部分での電子透かしパターンの埋
め込み強度を調整するのはこの電子透かしパターン埋め
込み部2607である。電子透かしパターンの埋め込ま
れた画像は電子透かし埋め込み画像2608として出力
される。
【0145】図26、図27の処理構成によれば、SD
画像で正確に電子透かしが検出できるようにHD画像に
修正された電子透かしパターンを埋め込んだり、HD画
像で正確に電子透かしが検出できるようにSD画像に修
正された電子透かしパターンを埋め込む処理が可能とな
る。
【0146】[電子透かし検出処理装置]次に、SD画
像またはHD画像において埋め込まれた電子透かしをH
D画像またはSD画像に変換が実行され、変換後の画像
おいても正確な電子透かし検出を可能とする電子透かし
の検出処理装置の構成における処理例を図28に示す。
【0147】電子透かしパターン生成部2803は電子
透かしパターン生成キー(key)記憶部2802の電子透
かしパターン生成キー(key)から電子透かしパターンを
生成する。
【0148】電子透かしパターン生成キー(key)は、
具体的には電子透かしパターンを画像に埋め込む際の画
像分割情報や、ビット配列情報などであり、電子透かし
パターンの検出に必要となる情報である。
【0149】電子透かしパターン修正部2804は、画
像情報検査部2805にて得られる入力画像2801の
画像フォーマットを用いて、電子透かしパターン生成部
2803で生成された電子透かしパターンを修正する。
【0150】図29に電子透かしパターン修正部280
4の詳細を示す。電子透かしパターン修正部2804
は、変換処理前後画像の最小公倍数画像における電子透
かしパターンWLCM生成手段2811と、変換処理後
(検出対象)画像に適用する電子透かしパターンWb生
成手段2812を有する。電子透かしパターン生成部2
804は、変換処理前画像に対応する電子透かしパター
ンWaを生成する。
【0151】電子透かしパターン修正部2804の電子
透かしパターンWLCM生成手段2811は、電子透かし
を検出する画像情報の持つ画像サイズと、電子透かしパ
ターン生成部2803の生成した電子透かしパターンに
対応する変換前の画像サイズとから両画像の最小公倍数
画像における電子透かしパターンWLCMを生成する。こ
れは図24のフロー2402に従った処理である。
【0152】電子透かしパターンWLCM生成手段281
1の生成した電子透かしパターンWL CMは、電子透かし
パターンWb生成手段2812に入力され、電子透かし
パターンWb生成手段2812において、図24のフロ
ー2403、2404に従った処理が実行されて変換処
理後(検出対象)画像用の電子透かしパターンWbが生
成され、生成された電子透かしパターンWbが検出部2
806に出力される。なお、この際、電子透かしが例え
ば多ビット構成であり小領域に埋め込む方式が採用され
ている場合は、図22で説明した重複領域を有する小領
域の設定処理が実行され、設定された小領域に応じて電
子透かしパターンWbが生成される。
【0153】なお、前述したように、各小領域間におけ
る重なりを考慮した場合、図8に示した元画像サイズに
おける各小領域は、画像フォーマットの変換の後で図2
5のように各隣接する小領域間に重なり2501を持っ
たものになる。従って、この変換後の小領域に合わせ
て、検出に用いる電子透かしパターンを用意することに
なる。
【0154】図20のような重なりを許した小領域の設
定方法を用いれば、SD画像サイズの電子透かしパター
ンWSDからHD画像サイズの電子透かしパターンWHD
直接求めることも可能である。例えば、精度の高い補間
などである。但し、電子透かしパターンWHDは、前述の
[数1]を満たすように注意が必要である。
【0155】検出部2806では、電子透かしパターン
修正部2804にて修正された電子透かしパターンWb
を用いて、入力画像2801の電子透かしを検出する。
検出部2806にて検出された情報は検出情報2807
として出力される。
【0156】図28、図29の処理構成によれば、電子
透かしの埋め込み後にSD画像、HD画像間の変換が実
行された画像であっても画像で正確に電子透かしが検出
できる。
【0157】[システム構成]上述の実施例で述べた一
連の処理は、ハードウェア、またはソフトウェア、ある
いは両者の複合構成によって実行することが可能であ
る。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シ
ーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェア
に組み込まれたデータ処理装置内のメモリにインストー
ルして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な
汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行
させることが可能である。一連の処理をソフトウェアに
よって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプロ
グラムが、例えば汎用のコンピュータや1チップのマイ
クロコンピュータ等にインストールされる。図30は、
上述した一連の処理、具体的には、電子透かしの生成、
埋め込み、検出の少なくともいずれかの処理を実行する
装置のシステム構成例を示している。
【0158】システムは、CPU(Central Processing
Unit)202を有する。CPU(Central processing Uni
t)202は、各種アプリケーションプログラムや、OS
(Operating System)を実際に実行する。ROM(Read
-Only-Memory)203は、CPU202が実行するプロ
グラム、あるいは演算パラメータとしての固定データを
格納する。RAM(Random Access Memory)204は、
CPU202の処理において実行されるプログラム、お
よびプログラム処理において適宜変化するパラメータの
格納エリア、ワーク領域として使用される。CPU20
2、ROM203、RAM204、およびハードディス
ク205はバス201によって接続されており、相互に
データ転送が実行可能である。さらに入出力インタフェ
ース211に接続された各種入出力装置とのデータ転送
が可能となっている。
【0159】キーボード212、マウス213はCPU
202に各種の指令を入力するためにユーザにより操作
され、コマンド入力データ入力などの際にユーザによっ
て操作され、キーボードマウスコントローラ211介し
て入力される。
【0160】ドライブ209は、フロッピー(登録商
標)ディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only
Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Dig
ital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリな
どのリムーバブル記録媒体210の記録再生を実行する
ドライブであり、各リムーバブル記録媒体210からの
プログラムまたはデータ再生、リムーバブル記録媒体2
10に対するプログラムまたはデータ格納を実行する。
【0161】CPU202は、入出力インタフェース2
10を介して、キーボード212やマウス213等を介
して指令が入力されると、入力にしたがって、ROM(R
eadOnly Memory)203に格納されているプログラムを
実行する。
【0162】上述の実施例における電子透かしの埋め込
み対象となる画像、あるいは検出対象となる画像は、入
力部207に接続されたカメラ2071他の入力機器、
例えばスキャナ等のデータ入力装置、あるいはドライブ
209に接続されたフロッピーディスク、CD−ROM
(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto opti
cal)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気
ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体2
10から入力可能である。なお、本システムは音声デー
タの入力もマイク2072を介して可能な構成である。
さらに、通信部208を介して受信するデータを電子透
かしの埋め込み対象とする画像データ、あるいは検出対
象となる画像データとして処理することも可能である。
【0163】CPU202は、ROM格納プログラムに
限らず、ハードディスク205に格納されているプログ
ラム、衛星若しくはネットワークから転送され、通信部
208で受信されてハードディスク205にインストー
ルされたプログラム、またはドライブ209に装着され
たリムーバブル記録媒体210から読み出されてハード
ディスク205にインストールされたプログラムを、R
AM(Random Access Memory)204にロードして実行す
ることも可能である。
【0164】図30に示す構成を持つシステムにおい
て、CPU202は、上述した各実施例にしたがった処
理、あるいは上述したブロック図、フローチャートに従
って行われる処理を行う。そして、CPU202は、そ
の処理結果を、必要に応じて、例えば、入出力インタフ
ェース211を介して、LCD(Liquid Crystal Displa
y)やCRTなどの表示装置2061、スピーカ2062
に対して出力部206を介して出力する。また、処理デ
ータは通信部208からの送信、さらには、ハードディ
スク205等の記録媒体に対する格納処理が可能であ
る。
【0165】各種処理の実行プログラムは、システムに
内蔵されている記録媒体としてのハードディスク205
やROM203に予め記録しておくことができる。ある
いは、プログラムはフロッピーディスク、CD−ROM
(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto opti
cal)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気
ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体2
10に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておく
ことができる。このようなリムーバブル記録媒体210
は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供するこ
とができる。
【0166】なお、プログラムは、上述したようなリム
ーバブル記録媒体210からコンピュータにインストー
ルする他、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放
送用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送し
たり、LAN(Local Area Network)、インターネットと
いったネットワークを介して、コンピュータに有線で転
送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてく
るプログラムを、通信部208で受信し、内蔵するハー
ドディスク205にインストールすることができる。
【0167】ここで、本明細書において、コンピュータ
に各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処
理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載され
た順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あ
るいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるい
はオブジェクトによる処理)も含むものである。
【0168】また、プログラムは、1つのコンピュータ
により処理されるものであっても良いし、複数のコンピ
ュータによって分散処理されるものであっても良い。さ
らに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて
実行されるものであっても良い。
【0169】以上、特定の実施例を参照しながら、本発
明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成
し得ることは自明である。実施例では、電子透かしの埋
め込み、検出処理対象としてHDおよびSD画像信号に
ついて説明してきたが、本発明の構成は、これらの特定
の画像信号に限定されず、フォーマット変換処理の実行
される可能性のある信号に対して適用可能である。すな
わち、例示という形態で本発明を開示してきたのであ
り、限定的に解釈されるべきではない。本発明の要旨を
判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄
を参酌すべきである。
【0170】なお、明細書に記載された各種の処理は、
記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実
行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあ
るいは個別に実行されてもよい。また、本明細書におい
てシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、
各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
【0171】
【発明の効果】以上、説明してきた本発明の構成によれ
ば、以下に説明する様々な効果が得られる。画像フォー
マットが変換された画像においても、電子透かし埋め込
み画像の画像フォーマットが変換される前の電子透かし
パターンを精度良く近似することができることから、電
子透かしが埋め込まれた画像が画像フォーマットの変換
処理をされても、埋め込まれた電子透かしを確実に検出
することができる。
【0172】さらに、本発明の構成によれば、電子透か
しの埋め込みに際し、フォーマット変換前後の画像サイ
ズの最小公倍数画像サイズを設定し、最小公倍数画像に
おいて変換後の画像における電子透かしの値を設定し
て、その値に基づいて変換前の画像における電子透かし
を設定し、これを画像に埋め込むように構成したので電
子透かしを埋め込んだ画像のフォーマット変換処理がな
されても、変換後の画像から電子透かしを確実に検出す
ることができる。
【0173】さらに、本発明の構成によれば、電子透か
しが埋め込まれた画像のフォーマット変換処理がなされ
ても、電子透かしを確実に検出することができることか
ら、もっともスタンダードな画像フォーマットに基づい
て電子透かしパターンを埋め込んでおけば、その画像が
他の画像フォーマットに変換されても確実に検出できる
ことになるので、画像フォーマットは様々あるものの、
電子透かしパターンの埋め込みをもっともスタンダード
な画像フォーマットを前提にして行なうことができる。
【0174】さらに、本発明の構成によれば、例えばS
D画像で電子透かしの検出が必要である場合に、上述し
た方法に従ってHD画像用の電子透かしパターンWHD
HD画像に埋め込んだとしても、電子透かしの埋め込ま
れたHD画像がダウンコンバートされて得られるSD画
像上の電子透かしパターンは、SD画像にSD画像用の
電子透かしパターンWSDを埋め込んだ場合と同様なもの
となる。このように、SD画像で正確に効率良く検出で
き、かつHD画像用としても適用される電子透かしパタ
ーンが利用可能となる。これはSD画像とHD画像の間
だけでなく、様々な画像フォーマットの異なる画像間で
も適用可能となる。
【0175】さらに、本発明の構成によれば、電子透か
しパターンが埋め込まれる各小領域を重複を許して設定
することにより、画像フォーマットが変換された画像に
おいても、決められたサイズの小領域毎に、画像フォー
マットが変換される前の電子透かしパターン埋め込み画
像中の電子透かしと同様のパターンを精度良く埋め込み
または検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】元画像と電子透かしパターン、電子透かし埋め
込み画像と電子透かしパターンの内積値の相対頻度分布
を説明する図である。
【図2】電子透かしの有無の判別基準を説明する図であ
る。
【図3】電子透かしの検出に適用される閾値(th)を
説明する図である。
【図4】電子透かし埋め込み量をもっとも少なくする閾
値(th)を説明する図である。
【図5】確率pFPとpFNが小さい場合の閾値(th)を
説明する図である。
【図6】複数の電子透かしパターンの画像への埋め込み
処理を説明する図である。
【図7】元画像の小領域への分割を説明する図である。
【図8】同一情報ビットの複数小領域への割り当てを説
明する図である。
【図9】電子透かしパターンの埋め込み装置の処理につ
いて説明する図である。
【図10】電子透かしの検出装置の処理について説明す
る図である。
【図11】HD画像とSD画像の変換処理について説明
する図である。
【図12】HD画像とSD画像の変換処理について説明
する図である。
【図13】HD画像とSD画像の変換処理について説明
する図である。
【図14】HD画像とSD画像の変換処理におけるピク
セルの対応について説明する図である。
【図15】HD画像とSD画像の変換処理におけるピク
セルの対応について説明する図である。
【図16】HD画像とSD画像の変換処理における小領
域設定調整について説明する図である。
【図17】HD画像とSD画像の変換処理における小領
域設定調整について説明する図である。
【図18】HD画像とSD画像の変換処理における小領
域設定の問題点について説明する図である。
【図19】HD画像とSD画像の変換処理について説明
する図である。
【図20】HD画像とSD画像の変換時の小領域設定処
理について説明する図である。
【図21】SD画像からHD画像へ変換した場合の電子
透かしの設定値について説明する図である。
【図22】SD画像とHD画像との変換処理において適
用される最小公倍数画像について説明する図である。
【図23】SD画像とHD画像との最小公倍数画像を用
いた変換処理について説明する図である。
【図24】SD画像とHD画像との最小公倍数画像を用
いた変換処理について説明するフロー図である。
【図25】SD画像とHD画像との変換処理において重
なり領域を持つ小領域構成について説明する図である。
【図26】電子透かしパターンの修正を行なって埋め込
む処理を実行する電子透かしパターン埋め込み装置にお
ける処理例を説明する図である。
【図27】電子透かしパターン埋め込み装置における電
子透かしパターン修正部を中心とした詳細構成図であ
る。
【図28】電子透かしパターンの修正を行なって電子透
かし検出処理を実行する電子透かしパターン検出装置に
おける処理例を説明する図である。
【図29】電子透かしパターン検出装置における電子透
かしパターン修正部を中心とした詳細構成図である。
【図30】電子透かしの生成、埋め込み、検出の少なく
ともいずれかの処理を実行するシステム構成例を示す図
である。
【符号の説明】
202 CPU 203 ROM 204 RAM 205 ハードディスク 206 出力部 207 入力部 208 通信部 209 ドライブ 210 リムーバブル記録媒体 211 キーボードマウスコントローラ 212 キーボード 213 マウス 2061 表示装置 2062 スピーカ 2071 カメラ 2072 マイク 1601 元画像 1602 埋め込み情報 1603 電子透かしパターン生成キー記憶部 1604 電子透かしパターン生成部 1605 電子透かしパターン埋め込み部 1606 電子透かし埋め込み画像 1701 電子透かし検出対象画像 1702 電子透かしパターン生成キー記憶部 1703 電子透かしパターン生成部 1704 電子透かしパターン修正部 1705 画像情報検査部 1706 検出部 1707 検出情報 2001,2002 重なり領域 2101 SD画像サイズ 2102 最小公倍数画像 2201 SD画像サイズ 2202 最小公倍数画像 2203 HD画像サイズ 2204 単位領域 2501 重なり領域 2601 元画像 2602 埋め込み情報 2603 電子透かしパターン生成キー記憶部 2604 電子透かしパターン生成部 2605 電子透かしパターン修正部 2606 画像情報検査部 2607 電子透かしパターン埋め込み部 2608 電子透かし埋め込み画像 2611 電子透かしパターンWLCM生成手段 2612 電子透かしパターンWb生成手段 2801 電子透かし検出対象画像 2802 電子透かしパターン生成キー記憶部 2803 電子透かしパターン生成部 2804 電子透かしパターン修正部 2805 画像情報検査部 2806 検出部 2807 検出情報 2811 電子透かしパターンWLCM生成手段 2812 電子透かしパターンWb生成手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/08 H04N 7/08 Z 7/081 (72)発明者 小橋 貴志 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 松村 祐樹 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 相馬 俊一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5B057 CA12 CA16 CB12 CB16 CB19 CD05 CE08 CG07 CG10 CH18 5C063 BA06 CA23 CA29 CA36 CA40 DA07 DA20 DB09 5C076 AA14 AA21 AA22 BA06 5J104 AA14

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データに対する電子透かしパターン埋め込
    み処理を実行する電子透かし埋め込み処理装置であり、 予め設定された第1の画像フォーマットに対応する電子
    透かしパターンを生成する電子透かしパターン生成手段
    と、 前記電子透かしパターン生成手段において生成した電子
    透かしパターンに基づいて、前記第1の画像フォーマッ
    トと異なる第2の画像フォーマットに対応する修正電子
    透かしパターンを生成する処理を実行する電子透かしパ
    ターン修正手段と、 前記電子透かしパターン修正手段において修正された電
    子透かしパターンをデータに埋め込む処理を実行する電
    子透かしパターン埋め込み手段と、 を有することを特徴とする電子透かし埋め込み処理装
    置。
  2. 【請求項2】前記電子透かしパターン修正手段は、 前記第1の画像フォーマットと、前記第2の画像フォー
    マットの各サイズの最小公倍数画像サイズを算出し、該
    最小公倍数画像サイズにおいて、前記電子透かしパター
    ン生成手段において生成した電子透かしパターンに対応
    する電子透かしパターンWLCMを生成する電子透かしパ
    ターンWLCM生成手段と、 前記電子透かしパターンWLCM生成手段の生成した電子
    透かしパターンWLCMに基づいて、前記第2の画像フォ
    ーマットに対応する電子透かしパターンを生成する処理
    を実行する電子透かしパターンWb生成手段と、 を有する構成であることを特徴とする請求項1に記載の
    電子透かし埋め込み処理装置。
  3. 【請求項3】前記電子透かしパターン修正手段は、 電子透かしパターンの各ピクセルに対する設定値の総和
    を0とした修正電子透かしパターンを生成する構成であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の電子透かし埋め込
    み処理装置。
  4. 【請求項4】前記電子透かしパターン修正手段は、 隣接小領域との重なり領域を設定した小領域を前記第2
    の画像フォーマットの電子透かしの埋め込み領域として
    の小領域として適用する構成であることを特徴とする請
    求項1に記載の電子透かし埋め込み処理装置。
  5. 【請求項5】前記第1の画像フォーマットおよび第2の
    画像フォーマットの各々は、HD(High Definition)
    画像フォーマット、またはSD(Standard Definitio
    n)画像フォーマットのいずれかであることを特徴とす
    る請求項1に記載の電子透かし埋め込み処理装置。
  6. 【請求項6】データに対する電子透かしパターン埋め込
    み処理を実行する電子透かし埋め込み処理方法であり、 予め設定された第1の画像フォーマットに対応する電子
    透かしパターンを生成する電子透かしパターン生成ステ
    ップと、 前記電子透かしパターン生成ステップにおいて生成した
    電子透かしパターンに基づいて、前記第1の画像フォー
    マットと異なる第2の画像フォーマットに対応する修正
    電子透かしパターンを生成する処理を実行する電子透か
    しパターン修正ステップと、 前記電子透かしパターン修正ステップにおいて修正され
    た電子透かしパターンをデータに埋め込む処理を実行す
    る電子透かしパターン埋め込みステップと、 を有することを特徴とする電子透かし埋め込み処理方
    法。
  7. 【請求項7】前記電子透かしパターン修正ステップは、 前記第1の画像フォーマットと、前記第2の画像フォー
    マットの各サイズの最小公倍数画像サイズを算出し、該
    最小公倍数画像サイズにおいて、前記電子透かしパター
    ン生成ステップにおいて生成した電子透かしパターンに
    対応する電子透かしパターンWLCMを生成する電子透か
    しパターンWLCM生成ステップと、 前記電子透かしパターンWLCM生成ステップの生成した
    電子透かしパターンWL CMに基づいて、前記第2の画像
    フォーマットに対応する電子透かしパターンを生成する
    処理を実行する電子透かしパターンWb生成ステップ
    と、 を含むことを特徴とする請求項6に記載の電子透かし埋
    め込み処理方法。
  8. 【請求項8】前記電子透かしパターン修正ステップは、 電子透かしパターンの各ピクセルに対する設定値の総和
    を0とした修正電子透かしパターンを生成するステップ
    を含むことを特徴とする請求項6に記載の電子透かし埋
    め込み処理方法。
  9. 【請求項9】前記電子透かしパターン修正ステップは、 隣接小領域との重なり領域を設定した小領域を前記第2
    の画像フォーマットの電子透かしの埋め込み領域として
    の小領域として適用することを特徴とする請求項6に記
    載の電子透かし埋め込み処理方法。
  10. 【請求項10】前記第1の画像フォーマットおよび第2
    の画像フォーマットの各々は、HD(High Definitio
    n)画像フォーマット、またはSD(Standard Definiti
    on)画像フォーマットのいずれかであることを特徴とす
    る請求項6に記載の電子透かし埋め込み処理方法。
  11. 【請求項11】データからの電子透かしパターン検出処
    理を実行する電子透かし検出処理装置であり、 予め設定された第1の画像フォーマットに対応する電子
    透かしパターンを生成する電子透かしパターン生成手段
    と、 前記電子透かしパターン生成手段において生成した電子
    透かしパターンに基づいて、前記第1の画像フォーマッ
    トと異なる第2の画像フォーマットに対応する修正電子
    透かしパターンを生成する処理を実行する電子透かしパ
    ターン修正手段と、 前記電子透かしパターン修正手段において修正された電
    子透かしパターンに基づいて電子透かしパターンの検出
    処理を実行する検出手段と、 を有することを特徴とする電子透かし検出処理装置。
  12. 【請求項12】前記電子透かしパターン修正手段は、 前記第1の画像フォーマットと、前記第2の画像フォー
    マットの各サイズの最小公倍数画像サイズを算出し、該
    最小公倍数画像サイズにおいて、前記電子透かしパター
    ン生成手段において生成した電子透かしパターンに対応
    する電子透かしパターンWLCMを生成する電子透かしパ
    ターンWLCM生成手段と、 前記電子透かしパターンWLCM生成手段の生成した電子
    透かしパターンWLCMに基づいて、前記第2の画像フォ
    ーマットに対応する電子透かしパターンを生成する処理
    を実行する電子透かしパターンWb生成手段と、 を有する構成であることを特徴とする請求項11に記載
    の電子透かし検出処理装置。
  13. 【請求項13】前記電子透かしパターン修正手段は、 電子透かしパターンの各ピクセルに対する設定値の総和
    を0とした修正電子透かしパターンを生成する構成であ
    ることを特徴とする請求項11に記載の電子透かし検出
    処理装置。
  14. 【請求項14】前記電子透かしパターン修正手段は、 隣接小領域との重なり領域を設定した小領域を前記第2
    の画像フォーマットの電子透かし設定領域としての小領
    域として適用する構成であることを特徴とする請求項1
    1に記載の電子透かし検出処理装置。
  15. 【請求項15】前記第1の画像フォーマットおよび第2
    の画像フォーマットの各々は、HD(High Definitio
    n)画像フォーマット、またはSD(Standard Definiti
    on)画像フォーマットのいずれかであることを特徴とす
    る請求項11に記載の電子透かし検出処理装置。
  16. 【請求項16】データからの電子透かしパターン検出処
    理を実行する電子透かし検出処理方法であり、 予め設定された第1の画像フォーマットに対応する電子
    透かしパターンを生成する電子透かしパターン生成ステ
    ップと、 前記電子透かしパターン生成ステップにおいて生成した
    電子透かしパターンに基づいて、前記第1の画像フォー
    マットと異なる第2の画像フォーマットに対応する修正
    電子透かしパターンを生成する処理を実行する電子透か
    しパターン修正ステップと、 前記電子透かしパターン修正ステップにおいて修正され
    た電子透かしパターンに基づいて電子透かしパターンの
    検出処理を実行する検出ステップと、 を有することを特徴とする電子透かし検出処理方法。
  17. 【請求項17】前記電子透かしパターン修正ステップ
    は、 前記第1の画像フォーマットと、前記第2の画像フォー
    マットの各サイズの最小公倍数画像サイズを算出し、該
    最小公倍数画像サイズにおいて、前記電子透かしパター
    ン生成ステップにおいて生成した電子透かしパターンに
    対応する電子透かしパターンWLCMを生成する電子透か
    しパターンWLCM生成ステップと、 前記電子透かしパターンWLCM生成ステップの生成した
    電子透かしパターンWL CMに基づいて、前記第2の画像
    フォーマットに対応する電子透かしパターンを生成する
    処理を実行する電子透かしパターンWb生成ステップ
    と、 を含むことを特徴とする請求項16に記載の電子透かし
    検出処理方法。
  18. 【請求項18】前記電子透かしパターン修正ステップ
    は、 電子透かしパターンの各ピクセルに対する設定値の総和
    を0とした修正電子透かしパターンを生成するステップ
    を含むことを特徴とする請求項16に記載の電子透かし
    検出処理方法。
  19. 【請求項19】前記電子透かしパターン修正ステップ
    は、 隣接小領域との重なり領域を設定した小領域を前記第2
    の画像フォーマットの電子透かしの設定領域としての小
    領域として適用することを特徴とする請求項16に記載
    の電子透かし検出処理方法。
  20. 【請求項20】前記第1の画像フォーマットおよび第2
    の画像フォーマットの各々は、HD(High Definitio
    n)画像フォーマット、またはSD(Standard Definiti
    on)画像フォーマットのいずれかであることを特徴とす
    る請求項16に記載の電子透かし検出処理方法。
  21. 【請求項21】データに対する電子透かしパターン埋め
    込み処理をコンピュータ・システム上で実行せしめるコ
    ンピュータ・プログラムを提供するプログラム記憶媒体
    であって、 予め設定された第1の画像フォーマットに対応する電子
    透かしパターンを生成する電子透かしパターン生成ステ
    ップと、 前記電子透かしパターン生成ステップにおいて生成した
    電子透かしパターンに基づいて、前記第1の画像フォー
    マットと異なる第2の画像フォーマットに対応する修正
    電子透かしパターンを生成する処理を実行する電子透か
    しパターン修正ステップと、 前記電子透かしパターン修正ステップにおいて修正され
    た電子透かしパターンをデータに埋め込む処理を実行す
    る電子透かしパターン埋め込みステップと、 を有することを特徴とするプログラム記憶媒体。
  22. 【請求項22】データからの電子透かしパターン検出処
    理を実行する電子透かし検出処理をコンピュータ・シス
    テム上で実行せしめるコンピュータ・プログラムを提供
    するプログラム記憶媒体であって、 予め設定された第1の画像フォーマットに対応する電子
    透かしパターンを生成する電子透かしパターン生成ステ
    ップと、 前記電子透かしパターン生成ステップにおいて生成した
    電子透かしパターンに基づいて、前記第1の画像フォー
    マットと異なる第2の画像フォーマットに対応する修正
    電子透かしパターンを生成する処理を実行する電子透か
    しパターン修正ステップと、 前記電子透かしパターン修正ステップにおいて修正され
    た電子透かしパターンに基づいて電子透かしパターンの
    検出処理を実行する検出ステップと、 を有することを特徴とするプログラム記憶媒体。
  23. 【請求項23】データに対する電子透かしパターン埋め
    込み処理をコンピュータ・システム上で実行せしめるプ
    ログラムであって、 予め設定された第1の画像フォーマットに対応する電子
    透かしパターンを生成する電子透かしパターン生成ステ
    ップと、 前記電子透かしパターン生成ステップにおいて生成した
    電子透かしパターンに基づいて、前記第1の画像フォー
    マットと異なる第2の画像フォーマットに対応する修正
    電子透かしパターンを生成する処理を実行する電子透か
    しパターン修正ステップと、 前記電子透かしパターン修正ステップにおいて修正され
    た電子透かしパターンをデータに埋め込む処理を実行す
    る電子透かしパターン埋め込みステップと、 を有することを特徴とするプログラム。
  24. 【請求項24】データからの電子透かしパターン検出処
    理を実行する電子透かし検出処理をコンピュータ・シス
    テム上で実行せしめるプログラムであって、 予め設定された第1の画像フォーマットに対応する電子
    透かしパターンを生成する電子透かしパターン生成ステ
    ップと、 前記電子透かしパターン生成ステップにおいて生成した
    電子透かしパターンに基づいて、前記第1の画像フォー
    マットと異なる第2の画像フォーマットに対応する修正
    電子透かしパターンを生成する処理を実行する電子透か
    しパターン修正ステップと、 前記電子透かしパターン修正ステップにおいて修正され
    た電子透かしパターンに基づいて電子透かしパターンの
    検出処理を実行する検出ステップと、 を有することを特徴とするプログラム。
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