JP2002319338A - ブレーカ装置 - Google Patents

ブレーカ装置

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JP2002319338A
JP2002319338A JP2001124721A JP2001124721A JP2002319338A JP 2002319338 A JP2002319338 A JP 2002319338A JP 2001124721 A JP2001124721 A JP 2001124721A JP 2001124721 A JP2001124721 A JP 2001124721A JP 2002319338 A JP2002319338 A JP 2002319338A
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Japan
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short
circuit
terminal
pair
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JP2001124721A
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English (en)
Inventor
Kazumoto Chikada
一元 近田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数の削減を図る。 【解決手段】 ケース10には、リレー(スイッチング
手段)に接続されたリレー側コネクタ80(スイッチン
グ手段側コネクタ)が嵌合されるコネクタ部70を形成
し、検知端子16には、リレー側コネクタ80に設けた
リレー側端子83(スイッチング手段側端子)が接続す
る接続部16Cを、コネクタ部70内に臨むように形成
した。検知手段75においてリレー側コネクタ80と接
続するための手段としては、検知端子16だけで済むの
で、検知端子の他に、検知端子に接続される電線や、こ
の電線に接続される接続用端子などを必要とする構造の
ものに比べると、部品点数が少なくて済む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーカ装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ブレーカ装置としては、従来、主回路に
直列に設けた一対の電極に対して短絡プラグを差し込む
ことによりその電極対間を短絡させて主回路を閉じた状
態とし、短絡プラグを電極対から抜くことによりその電
極対間を通電不能として主回路を開くようにした構造の
ものがある。この種のブレーカ装置が電気自動車の動力
回路の開閉に用いられる場合、動力回路に通電されてい
る状態で短絡プラグを電極対から抜くと、電極と短絡プ
ラグとの間でアークが発生する虞があるため、次のよう
な対策が講じられている。即ち、短絡プラグにレバーを
設けるとともに、ケースには、レバーの動きを検知して
動力回路開閉用のリレーを動作させる検知手段を設けた
構造としておく。通常は、短絡プラグを差し込むととも
にレバーを格納位置へ倒しておくと、そのレバーの動き
を検知した検知手段がリレーを閉作動させることによ
り、動力回路が閉じた状態となる。この状態から動力回
路を開く際には、まず、レバーを操作位置まで起こす
と、そのレバーの動きが検知手段によって検知されてリ
レーが開作動し、動力回路が開いて通電が止まった状態
となり、この後に、起こしたレバーを摘んで短絡プラグ
を抜くことによって電極間が通電不能状態となる。この
ように短絡プラグの抜き操作に先だって、レバーの操作
により予め主回路を開いた状態にしておくようしたこと
により、アークの発生が防止される。
【0003】上記のブレーカ装置における検知手段とし
ては、リレーに接続された一対の検知端子をケースに取
り付けるとともに、レバーに短絡端子を取り付けてお
き、レバーが格納位置に変位すると短絡端子が一対の検
知端子を短絡させるとともに、レバーが操作位置に変位
すると短絡端子が一対の検知端子から離間して両検知端
子間の短絡を解除するようにし、この短絡端子による短
絡及び短絡の解除によってレバーの動きを検知する方法
がある。
【0004】また、検知端子とリレーとを接続する手段
としては、検知端子側に設けたコネクタと、リレー側に
設けたコネクタとを嵌合する方法が考えられる。即ち、
各検知端子における短絡端子との接続部と反対側の端部
には、電線を接続するとともに、その電線の反対側の端
部には接続用端子を接続し、この接続用端子を、ケース
の外面に設けたブレーカ側コネクタに取り付ける。一
方、リレー側においては、リレーから導出された電線の
導出端部に接続用端子を接続し、その接続用端子をリレ
ー側コネクタに取り付けておく。そして、このリレー側
コネクタをブレーカ側コネクタに嵌合することで、双方
の接続用端子同士を接続し、もって、リレーと検知端子
とを接続するのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の検知手段で
は、リレー側コネクタと接続するための手段として、検
知端子の他に、検知端子に接続される電線と、この電線
に接続される接続用端子とが必要であるため、部品点数
が多く、ひいては、組付け工数が大きくなるという課題
がある。本願発明は上記事情に鑑みて創案され、部品点
数の削減を図ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、スイ
ッチング手段の開閉作動により開閉される主回路に直列
に設けた一対の電極と、その電極対に抜き差しされるこ
とで前記スイッチング手段の開閉作動とは独立して前記
電極対の間の通電を許容又は阻止する短絡プラグと、こ
の短絡プラグに設けられ、その短絡プラグの抜取り操作
を可能とする操作位置とその抜取り操作を規制する格納
位置との間での変位を可能とされた操作手段と、前記電
極が固定されているケースに設けられるとともに前記ス
イッチング手段に接続された一対の検知端子と、前記操
作手段に設けた短絡端子とからなる検知手段とを備えて
なり、前記操作手段が格納位置へ変位したときには前記
短絡端子が前記一対の検知端子を短絡させることにより
前記スイッチング手段が閉作動するとともに、前記操作
手段が格納位置から操作位置側へ変位する過程では前記
短絡端子が前記一対の検知端子の短絡を解除することに
より前記スイッチング手段が開作動を開始するようにし
たものにおいて、前記ケースには、前記スイッチング手
段に接続されたスイッチング手段側コネクタとの嵌合を
可能とするコネクタ部が形成され、前記検知端子には、
前記スイッチング手段側コネクタに設けたスイッチング
手段端子との接続を可能とされた接続部が前記コネクタ
部内に臨むように形成されている構成とした。
【0007】
【発明の作用及び効果】[請求項1の発明]本発明によ
れば、検知手段においてスイッチング手段側コネクタと
接続するための手段としては、検知端子だけで済むの
で、検知端子の他に、検知端子に接続される電線や、こ
の電線に接続される接続用端子などを必要とする構造の
ものに比べると、部品点数が少なくて済む。
【0008】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図15を参照して説明す
る。本実施形態1のブレーカ装置Aは、リレー(本発明
の構成要件であるスイッチング手段)の開閉作動により
開閉される主回路(図示せず)に一対の電極14を直列
に設け、その電極14に短絡プラグ30を抜き差しする
ことによりリレーの開閉作動とは独立して電極14の間
の通電を許容又は阻止できるようにしたものである。
尚、以下の説明において、前後方向については図1にお
ける斜め右上方を前方とし、左右方向については図1に
おける斜め右下方を右方とする。
【0009】上面が開放されたケース10は、ヒューズ
11が収容された収容空間12と、左右方向に長い格納
空間13とを備えている。格納空間13内には、上下方
向に細長い板状をなす一対の電極14が支柱15の前後
両側面に沿って固定されている。格納空間13を構成す
る周壁のうち前後両壁17F,17Rには、夫々、円形
の軸受孔18と、この軸受孔18の内径よりも幅が狭く
その軸受孔18の上端から前後両壁17F,17Rの上
端縁に連通する上下方向(電極14に対する短絡プラグ
30の抜き差し方向と平行な方向)のガイド溝19とが
形成されている。また、格納空間13における軸受孔1
8よりも右方位置には、その前後両壁17F,17Rの
中間高さから立ち上がると共に上端に内向きの爪を有す
る前後一対の弾性係止片20が設けられている。
【0010】また、格納空間13の前壁17F及び後壁
17Rにおける略右半分領域は、操作部34(本発明の
構成要件である操作手段)が格納位置にある状態でその
抜取り用指掛け部35に対する指の引掛け動作を規制す
る指掛け規制部21となっている。また、格納空間13
の右壁17Sには、操作部34が格納位置にある状態で
その変位操作用指掛け部36に対する指の引掛け動作を
許容する切欠部22が形成されている。
【0011】また、ケース10には、その底面から下方
へ角筒状に突出するとともに、格納空間13の底壁にお
ける両電極14よりも右方の位置に開口するコネクタ部
70が形成されており、このコネクタ部70には、リレ
ー側コネクタ80(本発明の構成要件であるスイッチン
グ手段側コネクタ)が嵌合されるようになっている。ま
た、コネクタ部70の上端部には、前後一対の端子収容
部71が形成されていて、この端子収容部71内には検
知端子16が下から挿入され、その係止孔72にランス
73を係止させることによって下方への抜けを規制され
た状態に取り付けられている。
【0012】検知端子16は、操作部34が格納位置へ
変位したときその動作を検知してリレーを閉作動させる
とともに操作部34が格納位置から操作位置側へ変位す
る過程ではその動作を検知してリレーの開作動を開始さ
せるための検知手段75を構成するものであって、所定
形状に打ち抜いた金属板材を曲げ加工してなり、上下方
向に細長い形態となっている。検知端子16には、その
上端から下方へ向かって切欠された左右一対のスリット
16Aと、上端から下方へ片持ち状に延出する前後一対
の弾性接触片16Bと、下方へ延出する雄タブ状の接続
部16Cとが形成されている。この接続部16Cは、コ
ネクタ部70の内部、即ちリレー側コネクタ80が嵌合
させる空間内に臨んでいる。
【0013】操作部34が格納位置に変位すると、両検
知端子16に対して短絡プラグ30の短絡端子42が上
方から嵌合されてその両検知端子16が短絡状態とさ
れ、また、操作部34が格納位置から操作位置側へ変位
する過程では両検知端子16から短絡端子42が離脱さ
れて両検知端子16の短絡が解除されるようになってい
る。短絡プラグ30は、絶縁性樹脂材料からなるプラグ
本体31と、金属板材を曲げ加工してなる短絡部材41
と、金属板材を曲げ加工してなる短絡端子42とを備え
て構成される。プラグ本体31について説明すると、基
板部32の前後両側縁からは前後一対の方形の保護板部
33が延出されており、この一対の保護板部33の間に
は短絡部材41が収容されている。短絡部材41は、弧
状をなす連結部41Aの両端から保護板部33の内面に
沿うように略S字形をなす前後一対の弾性接触片41B
を延出させた形態とされている。
【0014】基板部32には、保護板部33とは反対側
に突出する操作部34が一体に変位し得るように形成さ
れている。操作部34は、抜取り用指掛け部35と変位
操作用指掛け部36とを有する。抜取り用指掛け部35
は、基板部32の両端から保護板部33とは反対側に立
ち上がる一対の立上り部37の立ち上がり端同士の間に
基板部32と平行に差し渡された形態である。この抜取
り用指掛け部35は、その前方又は後方から手の指を例
えば2〜3本同時に引っ掛けることができるような大き
さとされており、この抜取り用指掛け部35に指を掛け
ることで操作部34をしっかり掴むことができる。ま
た、変位操作用指掛け部36は、抜取り用指掛け部35
における一端部から基板部32とは反対側(外側)へ突
出する形態とされ、この変位操作用指掛け部36には、
抜取り用指掛け部35に対する指の引掛け方向と直交す
る方向(抜取り用指掛け部35の長さ方向と平行な方
向)から1本の指の指先だけを引っ掛けることができる
ようになっている。
【0015】また、抜取り用指掛け部35における他方
の立上り部37の側縁には、弾性係止片20が係止され
る被係止部39が形成されている。さらに、プラグ本体
31には、抜取り用指掛け部35における一方(変位操
作用指掛け部36の形成されている側とは反対側)の立
上り部37の基端部に位置するとともに、立上り部37
の外面側に向かって開口する収容部38が形成されてい
る。この収容部38内には検知手段75を構成する短絡
端子42が収容されている。短絡端子42は、所定形状
に打ち抜いた金属板材板を曲げ加工したものであり、板
状の連結部42Aから前後一対の略三角形をなす板状の
接触部42Bを延出した形態とされている。短絡端子4
2が検知端子16を短絡させるときには、この接触部4
2Bが検知端子16の弾性接触片16Bの間に差し込ま
れ、その弾性接触片16Bの弾性復元力によって所定の
接触圧が確保される。
【0016】また、一対の保護板部33の外面には、前
後一対の軸部40が突出形成されている。この軸部40
の外周は、基板部32と直交する方向(電極14に対す
る短絡プラグ30の抜き差し方向)の一対の平坦部32
Fと、この両平坦部32Fの両端同士を繋ぐ一対の円弧
部32Sとから構成されている。一対の平坦部32Fの
間の間隔は、ケース10のガイド溝19の溝の幅寸法と
同じかそれよりも僅かに小さい寸法とされているととも
に、一対の円弧部32S間の最大距離はガイド溝19の
幅よりも大きい寸法とされており、この寸法設定によ
り、ガイド溝19の内部では軸部40が回転できないよ
うになっている。また、一対の円弧部32Sは、共通の
仮想円(図示せず)に沿った形態とされており、その共
通の仮想円の直径は軸受孔18の内径と同じかそれより
も僅かに小さい寸法とされており、かかる寸法設定によ
って、軸部40は軸受孔18内では回転できるようにな
っている。
【0017】ケース10のコネクタ部70に嵌合される
リレー側コネクタ80(本発明の構成要件であるスイッ
チング手段側コネクタ)について説明する。リレー側コ
ネクタ80は、合成樹脂製のコネクタハウジング81の
端子収容部82内に前後一対のリレー側端子83(本発
明の構成要件であるスイッチング手段側端子)を収容し
たものである。各リレー側端子83は、端子収容部82
内に下方から挿入され、そのリレー側端子83のランス
84を端子収容部82の係止部85に係止させることで
下方への抜けを規制された状態に保持されている。この
リレー側端子83の略上半部分は、内部に弾性接触片8
7を収容した筒形嵌合部86となっている。また、リレ
ー側端子83の下端部には、電線88が圧着により接続
され、この電線88は図示しないリレーに接続されてい
る。
【0018】次に、本実施形態の作用を説明する。検知
端子16は予めコネクタ部70に取り付けておき、ま
た、コネクタ部70には、リレー側コネクタ80のコネ
クタハウジング81が下から嵌入されている。このコネ
クタ部70にリレー側コネクタ80を嵌合した状態で
は、リレー側端子83の筒形嵌合部86内に検知端子1
6の接続部16Cが差し込まれて弾性接触片87に対し
て弾性接触する。これにより、リレー側端子83と検知
端子16とが接続され、ひいては、検知端子16がリレ
ーに接続される。
【0019】かかる状態から主回路を閉じる際には、図
1に示すように、ケース10の上方において短絡プラグ
30を変位操作用指掛け部36が上方を向く姿勢(軸部
40の平坦部40Fが上下方向を向く)とし、この姿勢
のまま軸部40をガイド溝19に嵌合させてそのガイド
溝19にガイドされつつ短絡プラグ30を電極14に対
して上から被せるように差し込む。このとき操作部34
と短絡プラグ30は操作位置にあり、図9に示すよう
に、短絡部材41の弾性接触部41Bが両電極14に接
触してその両電極14間を導通可能な状態とする。但
し、この時点では主回路はまだ閉じた状態(通電可能な
状態)とはなっていない。
【0020】この後、操作部34を指で押し、軸受孔1
8内で軸部40を回転させつつ短絡プラグ30を右側へ
倒すように90°回転させると、操作部34と短絡プラ
グ30は格納位置となる(図3,6,8,12を参
照)。短絡プラグ30が操作位置から格納位置へ変位す
る間、短絡部材41は電極14に接触した状態(電極1
4を導通可能とする状態)を保つ。尚、短絡プラグ30
が正規の差込み状態になっていないときには、図13に
示すように、軸部40が軸受孔18に達せずにガイド溝
19内に留まったままであるが、軸部40はガイド溝1
9内では回転できない。したがって、この不正な差込み
状態では、短絡プラグ30を格納位置へ回転させること
はできない。したがって、この場合には、短絡プラグ3
0を正規の差込み状態となるまで、もう一度差し込む操
作を行う必要がある。
【0021】格納位置に変位した状態では、短絡端子4
2が一対の検知端子16を短絡させ、これにより、操作
部34と短絡プラグ30が格納位置に変位したことが検
知され、リレーが閉作動し、もって、主回路が閉じた状
態となる。また、この格納状態では、弾性係止片20が
操作部34の被係止部39に対して弾性的に係止するこ
とにより、操作部34は、操作位置側への遊動を規制さ
れて格納位置に保持される。さらに、軸受孔18内では
軸部40が平坦部40Fをガイド溝19に対して直交さ
せる向きになるが、この状態では、図12に示すよう
に、軸部40は、軸受孔18からそれよりも幅の狭いガ
イド溝19へ進入することはできないため、操作部34
及び短絡プラグ30の上方への変位、即ち電極14から
抜き取る方向への変位を規制される。
【0022】次に、短絡プラグ30がケース10内に格
納されるとともに、主回路が閉じている状態から主回路
を開く手順について説明する。格納状態では、図3に示
すように、抜取り用指掛け部35が格納空間13の前後
両壁17F,17Rの指掛け規制部21との間に完全に
収容され、抜取り用指掛け部35の内側に指を差し込む
ことができない。一方、変位操作用指掛け部36は、右
壁17Sの切欠部22から外部へ突出していて指を引っ
掛けることが可能な状態となっている。
【0023】そこで、まず、この変位操作用指掛け部3
6に指先を引っ掛け、操作部34に対して弾性係止片2
0と被係止部39との係止力を上回る上向きの操作力を
付与することにより、短絡プラグ30を上方へ変位させ
る。このとき、軸部40は軸受孔18内で回動するだけ
であってガイド溝19へ変位することはないので、短絡
プラグ30は軸受孔18を支点として回転する。短絡プ
ラグ30の変位が開始されると、その開始直後(短絡プ
ラグ30が操作位置へ達するより前)に、短絡端子42
が一対の検知端子16から離間し、両検知端子16の短
絡が解除され、短絡プラグ30が操作位置側への変位を
開始したことが検知される。この検知により、リレーが
励磁されて主回路を開くための開作動を開始するが、こ
の開作動が開始してから完了するまでにはタイムラグが
あり、開作動が完了すると主回路が開く。尚、このと
き、電極14は短絡部材41によって導通可能な状態に
保たれている。
【0024】この後、さらに短絡プラグ30の回動操作
を続けると、短絡プラグ30と操作部34が操作位置に
達し、軸受孔18内の軸部40がガイド溝19へ移動し
得る状態になるとともに、抜取り用指掛け部35が格納
空間13から上方へ露出して指を引掛けうる状態とな
る。そこで、変位操作用指掛け部36に引っ掛けていた
指を離し、抜取り用指掛け部35に指を掛け替えて、操
作部34を掴む。この状態で操作部34を持ち上げれ
ば、短絡プラグ30が電極14から抜き取られ、電極1
4の間が導通不能な状態となる。電極14から短絡プラ
グ30を抜いた時点では、既に、リレーの開作動によっ
て主回路は開いた状態となっているので、電極14と短
絡部材41との間にアークが発生することはない。
【0025】上述のように本実施形態では、ケース10
に、リレーに接続されたリレー側コネクタ80との嵌合
を可能とするコネクタ部70を形成し、検知端子16
に、リレー側コネクタ80に設けたリレー側端子83と
の接続を可能とされた接続部16Cをコネクタ部70内
に臨むように形成したので、ケース10側の検知手段7
5においてリレー側コネクタ80と接続するための手段
としては、検知端子16だけで済んでいる。したがっ
て、検知端子の他に、検知端子に接続される電線や、こ
の電線に接続される接続端子などを必要とする構造のも
のに比べると、部品点数が少なく、ひいては、組付け工
数の少なくなっている。
【0026】また、リレーの開作動が開始してからその
開作動が完了して主回路が閉じるまでの間にタイムラグ
があるのであるが、リレーの開作動を開始させるために
操作部34を起こす操作から、その後の電極14から短
絡プラグ30を抜き取るための上方へ持ち上げる操作へ
移行するときには、変位操作用指掛け部36からこれと
は異なる位置に設けた抜取り用指掛け部35に指を掛け
替える必要がある。したがって、リレーの開作動が開始
してから主回路が閉じるまでの間にタイムラグがあって
も、短絡プラグ30の抜取り操作は、開作動が完了して
主回路が開いた後で行われるようになる。よって、主回
路が閉じた状態のままであるにも拘わらず電極14間か
ら短絡プラグ30が抜き取られてしまう、ということは
ない。
【0027】しかも、変位操作用指掛け部36に対する
指の引っ掛け方向と、抜取り用指掛け部35に対する指
の引っ掛け方向とを互いに異なる方向としたので、変位
操作用指掛け部36から抜取り用指掛け部35に指を掛
け替える際のタイムラグ、ひいてはリレーの開作動が開
始してから短絡プラグ30が抜かれるまでの間のタイム
ラグを大きく確保することができる。また、遊動規制手
段としての弾性係止片20によって操作部34と短絡プ
ラグ30が格納位置に保持されるようになっているの
で、短絡プラグ30が不用意に操作位置側へ遊動してリ
レーが開作動を行う、ということが防止されている。
【0028】また、非円形の軸部40と、短絡プラグ3
0の回動中心となる軸受孔18よりも幅の狭いガイド溝
19とからなる抜取り規制手段を設けたので、操作部3
4材が格納位置にあって主回路が閉じた状態であるにも
拘わらず短絡プラグ30が電極14から抜き取られる、
ということが確実に防止される。また、非円形の軸部4
0とこの軸部40を回動規制するガイド溝19からなる
差込み状態検知手段を設けたので、操作位置にある操作
部34と短絡プラグ30が格納位置へ変位することが可
能か否かに基づいて、電極14に対する短絡プラグ30
の差込み状態を検知することができるようになってい
る。
【0029】[他の実施形態]本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態では検知端子におけるリレー側端子
(スイッチング手段側端子)との接続部を雄タブ形状と
したが、本発明によれば、雌型形状としてもよい。
【0030】(2)上記実施形態では操作手段が格納位
置と操作位置との間で回転操作されるようにしたが、本
発明によれば、操作手段の変位形態は、回転に限らず、
直線的な平行移動や、揺動変位等とすることもできる。 (3)上記実施形態ではスイッチング手段として励磁に
より開作動を開始するリレーを用いたが、本発明によれ
ば、トランジスタなどの他の手段を用いることもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1において短絡プラグを電極から抜い
た状態をあらわす斜視図
【図2】短絡プラグを電極に差し込んだ状態をあらわす
斜視図
【図3】操作部と短絡プラグを格納位置へ変位させた状
態をあらわす斜視図
【図4】変位検知動作検知手段を構成する検知端子と短
絡端子の斜視図
【図5】短絡プラグを電極に差し込んだ状態をあらわす
平面図
【図6】操作部と短絡プラグを格納位置に変位させた状
態をあらわす平面図
【図7】短絡プラグを電極に差し込んだ状態をあらわす
横断面図
【図8】操作部と短絡プラグを格納位置へ変位させた状
態をあらわす横断面図
【図9】短絡プラグを電極に差し込んだ状態をあらわす
縦断面図
【図10】検知手段の検知構造をあらわす断面図
【図11】操作部と短絡プラグが操作位置にある状態を
あらわす側面図
【図12】操作部と短絡プラグが格納位置にある状態を
あらわす側面図
【図13】短絡プラグの差込みが不正である状態をあら
わす側面図
【図14】検知手段をあらわす部分拡大断面図
【図15】検知手段をあらわす部分拡大断面図
【符号の説明】
A…ブレーカ装置 10…ケース 14…電極 16…検知端子 16C…接続部 30…短絡プラグ 34…操作部(操作手段) 42…短絡端子 70…コネクタ部 75…検知手段 80…リレー側コネクタ(スイッチング手段側コネク
タ) 83…リレー側端子(スイッチング手段側端子)
フロントページの続き (72)発明者 近田 一元 愛知県名古屋市南区菊住一丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチング手段の開閉作動により開閉
    される主回路に直列に設けた一対の電極と、 その電極対に抜き差しされることで前記スイッチング手
    段の開閉作動とは独立して前記電極対の間の通電を許容
    又は阻止する短絡プラグと、 この短絡プラグに設けられ、その短絡プラグの抜取り操
    作を可能とする操作位置とその抜取り操作を規制する格
    納位置との間での変位を可能とされた操作手段と、 前記電極が固定されているケースに設けられるとともに
    前記スイッチング手段に接続された一対の検知端子と、
    前記操作手段に設けた短絡端子とからなる検知手段とを
    備えてなり、 前記操作手段が格納位置へ変位したときには前記短絡端
    子が前記一対の検知端子を短絡させることにより前記ス
    イッチング手段が閉作動するとともに、前記操作手段が
    格納位置から操作位置側へ変位する過程では前記短絡端
    子が前記一対の検知端子の短絡を解除することにより前
    記スイッチング手段が開作動を開始するようにしたもの
    において、 前記ケースには、前記スイッチング手段に接続されたス
    イッチング手段側コネクタとの嵌合を可能とするコネク
    タ部が形成され、 前記検知端子には、前記スイッチング手段側コネクタに
    設けたスイッチング手段側端子との接続を可能とされた
    接続部が前記コネクタ部内に臨むように形成されている
    ことを特徴とするブレーカ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008176969A (ja) * 2007-01-17 2008-07-31 Nissan Motor Co Ltd 電源回路接続装置および電源回路接続方法
WO2012063598A1 (ja) * 2010-11-09 2012-05-18 矢崎総業株式会社 電源回路遮断装置

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