JP3964143B2 - ブレーカ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブレーカ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のブレーカ装置について説明すると、プラグを上からケースに取り付けると、ケース内の一対の電極がプラグの短絡端子により短絡されて主回路がON状態となり、さらに、プラグに設けたレバーを倒すと、そのレバーが、ケースに設けたマイクロスイッチをONにすることによってリレー回路がON状態となる。この状態から、レバーを起こすと、マイクロスイッチがOFFになってリレー回路がOFF状態になり、さらに、起こしたレバーを摘んで持ち上げつつプラグをケースから抜くと、短絡端子による両電極の短絡が解除されるため主回路がOFF状態となるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
プラグを抜いて主回路をOFFにする際には、予め、レバーを起こす操作によってリレー回路をOFF状態とすることによって、電極と短絡端子との間にアークが発生しないようになっている。ところが、マイクロスイッチがOFFになってからリレー回路が完全にOFF状態になるまでにはタイムラグ(約150ミリ秒程度)があることから、もし、リレー回路が完全にOFFならないうちにプラグが抜かれて主回路がOFFに切り替わった場合には、電極と短絡端子との間にアークが発生する虞がある。
【0004】
ここで、上記従来のブレーカ装置をみると、レバーを抜取り可能な姿勢へ起こす操作(即ち、リレー回路を開くための操作)と、それに引き続いてプラグを抜き取る操作(即ち、主回路を開くための操作)との2つの操作は、レバーに指を引っ掛けたままで一連の操作として行うことができるようになっており、しかも、この2つの操作における指の移動方向が概ね同じ方向(上方)となっている。そのため、この2つの操作を極めて短い時間で一気に行うことが可能である。そして、この一気操作において、マイクロスイッチがOFFになってから主回路がOFFになるまでの時間がリレー回路の上記タイムラグよりも短い場合には、リレー回路が完全にOFF状態にならないうちに主回路がOFF状態に切り替わってアークが発生することになる。
【0005】
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、リレー回路が完全にOFF状態にならないうちに主回路がOFF状態に切り替わることを防止することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、主回路を構成する一対の電極が設けられたケースと、このケースに嵌合することで前記一対の電極を短絡させて前記主回路をON状態にするとともに、前記ケースから離脱することで前記主回路をOFF状態にするプラグと、リレー回路を構成するスイッチ部材が設けられ、前記スイッチ部材を前記プラグ側に当接させることで前記リレー回路をON状態にするON位置と、前記スイッチ部材を前記プラグ側から離間させることで前記リレー回路をOFF状態にするOFF位置との間での変位を可能とされた操作部材とを備えてなり、前記主回路と前記リレー回路が共にONの状態において、前記プラグを前記ケースから離脱して前記主回路をOFF状態にするのに先立ち、前記操作部材をOFF位置へ変位させて前記リレー回路をOFF状態にするようになっているものであって、前記操作部材のON位置からOFF位置への変位方向が、前記プラグの前記ケースからの離脱方向と異なる方向に設定され、前記プラグには、そのプラグを前記ケースから離脱させる際に摘むためのグリップ部が形成されており、前記操作部材には、その操作部材がON位置に変位した状態では前記グリップ部を取り囲むことでそのグリップ部に対する摘み動作を規制し、且つその操作部材がOFF位置へ変位した状態では前記グリップ部に対する摘み動作を許容する保護部が設けられている構成とした。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記操作部材には、その操作部材がON位置に変位した状態では前記プラグに係止することでそのプラグの前記ケースからの離脱を規制し、且つその操作部材がOFF位置へ変位することで前記プラグの前記ケースからの離脱を許容するストッパが設けられている構成とした。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記ケースには、そのケース内に収容したヒューズを覆い隠すためのヒューズカバーが設けられており、このヒューズカバーが前記操作部材を兼ねている構成としている。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記ヒューズカバーが、前記ケースに対し、OFF位置から更にON位置とは反対側の着脱位置へ変位可能となっており、前記ヒューズカバーと前記ケースに、前記ヒューズカバーがON位置とOFF位置との間に位置するときにはそのヒューズカバーの前記ケースからの離脱を規制し、且つ前記ヒューズカバーが着脱位置へ変位したときにそのヒューズカバーの前記ケースからの離脱を許容する着脱規制手段を設け、前記ケースに、前記ヒューズカバーがOFF位置から着脱位置へ遊動することを規制可能な遊動規制部を設けた構成とした。
【0009】
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記ヒューズカバーと前記プラグに、前記プラグが前記ケースに嵌合している状態では前記ヒューズカバーがON位置と着脱位置との間のいずれに位置していてもそのヒューズカバーが前記ケースから離脱することを規制し、且つ前記プラグが前記ケースから離脱した状態でのみ前記ヒューズカバーの前記ケースからの離脱を許容する係止手段を設けた構成とした。
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかの発明において、前記スイッチ部材を一対の端子金具によって構成し、前記プラグに、ON位置に変位したときに前記一対の端子金具を短絡させる短絡端子を設けた構成とした。
【0010】
【発明の作用及び効果】
[請求項1の発明]
操作部材のOFF位置への操作方向と、その後のプラグの離脱操作の方向とが互いに異なるので、操作部材の操作とプラグの操作との間の時間差が大きい。即ち、操作部材の操作によるリレー回路OFFの動作とその後のプラグの操作による主回路OFFの動作のタイミングが大きくずれる。これにより、リレー回路が完全にOFF状態にならないうちに主回路がOFF状態に切り替わることが防止される。
また、保護部を設けたので、操作部材がON位置にあってリレー回路がON状態であるにも拘わらずグリップ部を摘んでプラグを離脱する操作、即ち主回路をOFF状態にする操作が行われてしまう、ということが確実に防止される。
[請求項2の発明]
ストッパを設けたので、操作部材がON位置にあってリレー回路がON状態であるにも拘わらずプラグが離脱されて主回路がOFF状態になってしまう、ということが確実に防止される。
【0011】
請求項3の発明]
ヒューズカバーと操作部材とを兼用したので、ヒューズカバーと操作部材を別体の部品とする場合に比べて、部品点数が少なくて済む。
【0012】
請求項4の発明]
ヒューズカバーをON位置からOFF側へ向けて変位させると、ヒューズカバーがOFF位置に達したところで遊動規制部に係止し、それ以上の着脱位置側への変位が規制されるため、ヒューズカバーがケースから離脱し得る着脱位置まで不用意に変位してしまう虞がない。意図的にヒューズカバーをケースから離脱させる場合には、遊動規制部による係止力を上回る操作力を付与することによってヒューズカバーを着脱位置に変位させればよい。
請求項5の発明]
係止手段を設けたので、プラグをケースから離脱して主回路をOFF状態に切り替えないうちは、ヒューズカバー(操作部材)がケースから外されてヒューズが露出する、ということが防止される。
請求項6の発明]
スイッチ部材及びそのスイッチ部材をON・OFFする手段として、端子金具を用いたので、スイッチ部材としてマイクロスイッチ等の複雑な機器を用いるのに比べると、コストが低く抑えられる。
【0013】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図7を参照して説明する。
本実施形態のブレーカ装置は、合成樹脂製のケース10と、このケース10に嵌合される合成樹脂製のプラグ20と、ヒューズカバーを兼ねる合成樹脂製の操作部材30とを備えて構成されている。尚、以下の説明において、前後方向及び左右方向については、図1における右斜め上方を前方、右斜め下方を右方ということにする。
【0014】
ケース10は、その上面が開放されているとともに、内部が低い仕切り部11によって前側の嵌合室12と後側のヒューズ収容室13とに仕切られている。嵌合室12内には、支柱14が立設され、支柱14の前後両面には、L字形の板状をなす一対の電極15が固定して設けられている。この一対の電極15は、主回路(図示せず)を構成するものであって、プラグ20が支柱14に嵌合されない状態では、この一対の電極15が互いに離間した非導通状態となっており、これにより、主回路がOFF状態となっている。また、嵌合室12の前端はケース10の外部へ開放され、この開放面における左右両側縁の下端部には、一対の低い位置決め部16が形成されている。
【0015】
また、ケース10の左右両側壁部の外面には、前後方向に延びる左右一対の抜止め部17(本発明の構成要件である着脱規制手段)が形成されている。各抜止め部17には、夫々、上下方向に貫通するとともに前後方向に延びるガイド溝18が前後一対ずつ形成されている。また、各ガイド溝18の後端部には、夫々、着脱用逃がし部19が形成されている。さらに、抜止め部17の下面には、ガイド溝18の前端より少し後方位置から着脱用逃がし部19の前端より少し前方の位置に亘る突出部17Aが形成され、その突出部17Aの前端面がテーパ状に傾斜したON位置用係止面17Bとされ、突出部17Aの後端面がテーパ状に傾斜したOFF位置用係止面17Cとされている。さらに、抜止め部17の下面における着脱用逃がし部19の前端位置(即ち、OFF位置用係止面17Bよりも後方の位置)には、三角形状、即ち前後両面がテーパ状に傾斜した突起状をなす遊動規制部17Dが形成されている。尚、遊動規制部17Dの形状は、三角形に限らず、台形、方形、半円形などの他の形状としてもよい。
プラグ20は、下面開放の方形箱状をなし、ケース10に嵌合する際には、嵌合室12内に上から落とし込むように収容されるとともに、電極15を支持している支柱14に対して被られるようになっている。嵌合されたプラグ20は、その仕切り部11と位置決め部16とによってケース10に対する前後方向への遊動を規制されるとともに、嵌合室12の左右両側壁によって左右方向への遊動を規制された状態に位置決めされる。
【0016】
プラグ20の内部には、前後一対の弾性脚部22を有する金属製の短絡部材21が固定されている。プラグ20がケース10(支柱14)に正規嵌合された状態では、短絡部材21の一対の弾性脚部22が支柱14の一対の電極15に対して弾性的に当接し、これによって一対の電極15が短絡部材21によって電気的導通可能な状態となり、もって、主回路がON状態となる。また、プラグ20をケース10(嵌合室12)から上方へ離脱させると、短絡部材21による一対の電極15の短絡が解除されるため、主回路はOFF状態となる。
【0017】
プラグ20の上面には、前後方向に沿った壁状をなすグリップ部23が立設され、このグリップ部23の上端縁には前後方向に沿って左右両側方へ張り出す指掛け部24が形成されている。同じくプラグ20の上面には短絡端子25が固定されている。短絡端子25の平面形状はグリップ部23を囲むような概ねU字形をなし、プラグ20の前端縁及び左右両側縁に沿って配されている。かかる短絡端子25の左右一対の接触部25Aは、後述する操作部材30に設けた一対の端子金具35(本発明の構成要件であるスイッチ部材)に対して同時に接触し得るようになっている。さらに、プラグ20の左右両側面には、前後方向(操作部材30のON位置とOFF位置との間の変位方向と平行)に延びる係止段部26(本発明の構成要件である係止手段)が形成されている。この係止段部26は、下方、即ちケース10に対して操作部材30を離脱させる方向とは反対方向に面している。
【0018】
操作部材30は、上記したようにヒューズカバーを兼用するものであり、ケース10に対し、ヒューズ31が収容されているヒューズ収容室13の上面の開口を覆うように取り付けられる。操作部材30は、ケース10の上面に沿った基板部31と、この基板部31の左右両側縁からケース10の左右両側壁の外面に沿うように下方へ延出する一対の側板部32と、基板部31の後端縁からケース10の後面壁の外面に沿うように下方へ延出する後板部33とを有する。かかる操作部材30は、ケース10に対し前後方向への変位を可能とされており、その変位領域のうち、前端がON位置、後端が着脱位置、ON位置と着脱位置との間がOFF位置とされている。
【0019】
左右両側板部32の下端縁には、夫々、前後一対ずつの係止爪34(本発明の構成要件である着脱規制手段)が形成されている。この係止爪34は、ケース10の抜止め部17のガイド溝18によって前後方向の移動可能に案内されており、操作部材30がON位置にあるときには、係止爪34が、ガイド溝18の前端とON位置用係止面17Bとの間で前後方向に挟まれ、これにより、ケース10に対する操作部材30の遊動が規制される。また、操作部材30がOFF位置にある状態では、係止爪34がOFF位置用係止面17Cと遊動規制部17Dとの間で前後方向に挟まれることにより、ケース10に対する操作部材30の前後方向の遊動が規制される。さらに、操作部材30が着脱位置にある状態では、係止爪34が遊動規制部17Dと着脱用逃がし部19の後端との間で挟まれることにより、ケース10に対する操作部材30の前後方向への遊動が規制される。また、操作部材30がON位置とOFF位置との間のいずれに位置していても、係止爪34が抜止め部17の下面に係止することにより、操作部材30のケース10かせり上方への離脱が基板接続部される。また、操作部材30が着脱位置に位置した状態では、係止爪34が着脱用逃がし部19と対応するので、操作部材30のケースからの上方への離脱が許容されるようになっている。
【0020】
基板部31の前端部には、下方へ膨らむように弧状に湾曲した形状をなす左右一対の端子金具35が、その後端部を基板部31の取付部36に保持されるとともに、基板部31の窓孔37内に収容された形態で取り付けられている。窓孔37内に収容された各端子金具35は、夫々、自由状態においては基板部31の下面よりも下方へ突出することで、短絡端子25との接触に備えている。また、基板部31の後端部上面に形成したハウジング部38内には図示しない端子が収容されており、その各端子に基端部を接続させた電線39の先端部が、夫々、端子金具35の後端部に接続されている。この一対の端子金具35は、リレー回路(図示せず)を構成するものであって、この一対の端子金具35が短絡していない状態では、リレー回路がOFF状態となる。
【0021】
また、基板部31の前端部における一対の端子金具35の間には、基板部31の前端縁に開口する方形の切欠部40が形成され、この切欠部40の概ねU字形をなす切欠縁からは、上方へ壁状に立ち上がる形態の保護部41が形成されている。プラグ20がケース10に正規嵌合されるとともに操作部材30がON位置に変位した状態では、保護部41がグリップ部23を後方及び左右両側方から取り囲むようになっている。また、操作部材30がOFF位置へ変位すると、保護部41がグリップ部23を剥き出しにするように後方へ退避して、グリップ部23に対する摘み動作が可能となる。
【0022】
また、基板部31の前端部における切欠部40の左右両側の部分は、一対のストッパ42となっている。プラグ20がケース10に正規嵌合されるとともに操作部材30がON位置に変位した状態では、ストッパ42が、プラグ20の上面を押さえ込む形態で対応する。また、操作部材30がOFF位置へ変位すると、ストッパ42がプラグ20に対して後方へ退避してプラグ20の上方への変位を許容するようになっている。尚、上記端子金具35は、このストッパ42内に配されている。
【0023】
また、基板部31の下面には、その基板部31の下面との間に隙間を空け、且つ前方へ片持ち状に延出する左右一対の係止片43(本発明の構成要件である係止手段)が形成されている。プラグ20がケース10に正規嵌合している状態では、操作部材30がON位置と着脱位置との間のいずれの位置(即ち、操作部材30の変位前領域におけるいずれの位置)にあっても、必ず、係止片43がプラグ20の係止段部26に対して下から係止するようになっている。尚、この係止片43は、ケース10の左右の両側壁部の内面とプラグ20の外側面との間に挟まれるようになっている。
【0024】
[本実施形態の作用]
本実施形態のブレーカ装置の組付に際しては、まず、ケース10に操作部材30を取り付ける。即ち、操作部材30を上からケース10に接近させて、係止爪34を抜止め部17の着脱用逃がし部19に貫通させるとともに、操作部材30の基板部31をケース10の上端に当接させる。この状態では、操作部材30が着脱位置(図7を参照)にあり、係止爪34と着脱用規制部17Dとの係止により、操作部材30がケース10に対して相対的に前方(OFF位置側)へ遊動しないようになっている。尚、このとき、係止片43はその前端部のみを嵌合室12内へ突出させるように臨んでいる。
かかる状態から操作部材30に、係止爪34と遊動規制部17Dとの係止力を上回る操作力を付与すると、抜止め部17又は係止爪34の弾性撓みを伴いつつ、係止爪34が遊動規制部17Dを乗り越え、操作部材30はOFF位置(図6を参照)へ変位する。この状態では、係止爪34が抜止め部17に対して下方から係止しているので、操作部材30がケース1に対して上方へ離脱することはない。また、ストッパ42と保護部41は嵌合室12よりも後方(即ち、プラグ20と干渉しない位置)へ退避している。
【0025】
次に、グリップ部23を指で摘み、プラグ20をケース10に取り付ける。取り付けに際しては、プラグ20の前後左右の向きを決めて上から嵌合室12内に落としこむ。すると、図3に示すように、プラグ20内の短絡部材21により一対の電極15が短絡状態となり、主回路がON状態となる。プラグ20を嵌合した後は、操作部材30に係止爪34とOFF位置用係止面17Cとの係止力を上回る操作力を付与すると、抜止め部17又は係止爪34が弾性撓みするとともに係止爪34が突出部17Aの下面に摺接しつつ、操作部材30が前方へスライドし、ON位置に変位する。この状態では、係止爪34がON位置用係止面17Bとの係止により、OFF位置側への変位が規制されている。そして、操作部材30がON位置に変位すると、図2及び図5に示すように、操作部材30の一対の端子金具35が短絡端子25の一対の接触部25Aに対して上から弾性的に当接し、両端子金具35が短絡端子25によって短絡されて、リレー回路がON状態となる。以上によりブレーカ装置の組付が完了し、主回路とリレー回路の双方がON状態となる。
【0026】
尚、操作部材30をON位置へ変位させる際に、プラグ20が半嵌合状態(正規嵌合状態よりも上に浮いた状態)のままであると、基板部31(ストッパ42)の前端面がプラグ20の後端面に突き当たって操作部材30のON位置への変位が規制される。したがって、操作部材30のOFF位置からON位置への移動の可否に基づいて、プラグ20の嵌合状態を検知することができる。
操作部材30がON位置へ変位した状態では、係止爪34が抜止め部17に対して下から係止するので、操作部材30がケース10に対して上方へ離脱することが規制される。そして、この上方変位を規制された操作部材30のストッパ42がプラグ20の上面に当接することにより、プラグ20は、ケース10に対して上方へ離脱することを規制され、正規嵌合状態に保持される。さらに、グリップ部23の左右両側近傍には保護部41が立設するようになるので、グリップ部23の上端の指掛け部24に指を掛けることができなくなる。このように、操作部材30がON位置にある状態では、グリップ部23を摘んでプラグ20を持ち上げる操作(ケース10から離脱させる操作)を行うことはできない。即ち、リレー回路がON状態のままで主回路がOFF状態に切り替わる虞はない。
【0027】
この状態から、プラグ20をケース10から外して主回路をOFF状態に切り替える際には、操作部材30に係止爪34とON位置用係止面との係止力を上回る操作力を付与すると、抜止め部17又は係止爪34が弾性撓みするとともに係止爪34が突出部17Aの下面に摺接しつつ、操作部材30がOFF位置へ変位する。すると、一対の端子金具35が短絡端子25に対して後方へ外れるため、両端子金具35の短絡が解除されてリレー回路をOFF状態に切り替わる。この操作部材30のOFF位置への変位に伴い、ストッパ42が後方へ退避してプラグ20の上方への変位が許容されるとともに、保護部41が後方へ退避してグリップ部23が剥き出しの状態となる。あとは、グリップ部23を摘んでプラグ20を持ち上げればよい。プラグ20を持ち上げてケース10から離脱させると、主回路がOFF状態に切り替わる。
【0028】
また、操作部材30がOFF位置へ変位した状態では、係止爪34がOFF位置用係止面17Cに係止することによってON位置側への遊動が規制されるとともに、遊動規制部17Dへの係止により着脱位置側への遊動が規制される。また、係止爪34が抜止め部17に対して下方から係止するので、操作部材30のケースからの上方への離脱も規制されている。
このOFF位置にある状態から、操作部材30に係止爪34と遊動規制部17Dとの係止力を上回る操作力を付与すると、抜止め部17又は係止爪34の弾性撓みを伴いつつ係止爪34が遊動規制部17Dを乗り越え、これにより操作部材30が着脱位置に変位する。
この着脱位置にある状態では、係止爪34が抜止め部17の着脱用逃がし部19と対応することになって、係止爪34と抜止め部17との係止状態が解除されるため、この係止爪34と抜止め部17との関係に限れば、操作部材30がケース10に対して上方へ変位し得るようになる。しかしながら、操作部材30が着脱位置に変位しただけでは、正規嵌合状態にあるプラグ20の係止段部26に対して操作部材30の係止片43が下から係止されているので、この係止片43と係止段部26との係止により、プラグ20に対する操作部材30の相対的な上動変位は規制される。したがって、プラグ20を離脱して主回路をOFF状態に切り替えない限り、操作部材30がケース10から外れてヒューズ31が剥き出しの状態になる虞はない。
【0029】
[実施形態の効果]
本実施形態では、操作部材30のOFF位置からOFF位置への操作方向が後方であるのに対し、その後のプラグ20をケース10から離脱させる方向が上方となっている。即ち、操作部材30の操作方向とプラグ20の操作方向が互いに直角をなす方向に設定されているので、操作部材30の操作とプラグ20の操作との間の時間差が大きくなる。即ち、操作部材30の操作によるリレー回路OFFの動作とその後のプラグ20の操作による主回路OFFの動作のタイミングが大きくずれるのであって、これにより、リレー回路が完全にOFF状態にならないうちに主回路がOFF状態に切り替わることが防止される。
【0030】
操作部材30には、操作部材30がON位置に変位した状態ではプラグ20に係止することでそのプラグ20のケース10からの離脱を規制し、且つ操作部材30がOFF位置へ変位することでプラグ20のケース10からの離脱を許容するストッパ42を設けたので、操作部材30がON位置にあってリレー回路がON状態であるにも拘わらずプラグ20が離脱されて主回路がOFF状態になってしまう、ということが確実に防止される。
【0031】
操作部材30に、操作部材30がON位置に変位した状態ではグリップ部23を取り囲むことでそのグリップ部23に対する摘み動作を規制し、且つ操作部材30がOFF位置へ変位した状態ではグリップ部23に対する摘み動作を許容する保護部41を設けたので、操作部材30がON位置にあってリレー回路がON状態であるにも拘わらずグリップ部23を摘んでプラグ20を離脱する操作、即ち主回路をOFF状態にする操作が行われてしまう、ということが確実に防止される。
【0032】
操作部材30は、ケース10内に収容したヒューズ31を覆い隠すためのヒューズカバーを兼ねているので、ヒューズカバーと操作部材を別体の部品とする場合に比べて、部品点数が少なくて済んでいる。
プラグ20がケース10に嵌合している状態では操作部材30がON位置と着脱位置との間のいずれに位置していてもその操作部材30がケース10から離脱することを規制し、且つプラグ20がケース10から離脱した状態でのみ操作部材30のケース10からの離脱を許容する係止手段(係止片43及び係止段部26)を設けたので、プラグ20をケース10から離脱して主回路をOFF状態に切り替えないうちは、操作部材30(ヒューズカバー)がケース10から外されてヒューズが露出する、ということがないようになっている。
【0033】
リレー回路をON・OFFする手段として、単なる金属材によって形成された端子金具35と短絡端子25を用いたので、スイッチ部材としてマイクロスイッチ等の複雑な機器を用いるのに比べると、コストが低く抑えられている。
操作部材30をON位置からOFF側へ向けて変位させると、操作部材30がOFF位置に達したところで遊動規制部17Dに係止し、それ以上の着脱位置側への変位が規制されるため、操作部材30がケース10から離脱し得る着脱位置まで不用意に変位してしまう虞がない。また、意図的に操作部材30をケース10から離脱させる場合には、遊動規制部17Dによる係止力を上回る操作力を付与することによって操作部材30を着脱位置に変位させることができる。
【0034】
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では操作部材がON位置とOFF位置との間で直線的に平行移動するようにしたが、本発明によれば、操作部材の変位形態は、直線的な平行移動に限らず、回転移動や、揺動変位等とすることもできる。
(2)上記実施形態では操作部材の移動方向をプラグの外し操作方向に対して直角な方向としたが、本発明によれば、操作部材の移動方向をプラグの離脱方向に対して斜め方向とすることもできる。
【0035】
(3)上記実施形態ではスイッチ部材を端子金具で構成したが、本発明によれば、スイッチ部材としてマイクロスイッチ等の他のスイッチ手段を用いることもできる。
(4)上記実施形態ではヒューズカバーを操作部材として用いたが、本発明によれば、操作部材をヒューズカバーとは別体の部品としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の分解状態の斜視図
【図2】プラグをケースに嵌合するとともに操作部材をON位置に変位させた状態を示す断面図
【図3】操作部材をOFF位置へ変位させた状態を示す部分断面図
【図4】操作部材をOFF位置へ変位させるとともにプラグをケースから離脱した状態を示す部分断面図
【図5】プラグをケースに嵌合するとともに操作部材をON位置に変位させた状態を示す平面図
【図6】操作部材をOFF位置へ変位させた状態を示す平面図
【図7】操作部材を着脱位置へ変位させた状態を示す平面図
【図8】図5のX−X線断面図
【符号の説明】
10…ケース
15…電極
17…抜止め部(着脱規制手段)
17C…遊動規制部
20…プラグ
23…グリップ部
25…短絡端子
26…係止段部(係止手段)
30…操作部材(ヒューズカバー)
31…ヒューズ
34…係止爪(着脱規制手段)
35…端子金具(スイッチ部材)
41…保護部
42…ストッパ
43…係止片(係止手段)

Claims (6)

  1. 主回路を構成する一対の電極が設けられたケースと、
    このケースに嵌合することで前記一対の電極を短絡させて前記主回路をON状態にするとともに、前記ケースから離脱することで前記主回路をOFF状態にするプラグと、
    リレー回路を構成するスイッチ部材が設けられ、前記スイッチ部材を前記プラグ側に当接させることで前記リレー回路をON状態にするON位置と、前記スイッチ部材を前記プラグ側から離間させることで前記リレー回路をOFF状態にするOFF位置との間での変位を可能とされた操作部材とを備えてなり、
    前記主回路と前記リレー回路が共にONの状態において、前記プラグを前記ケースから離脱して前記主回路をOFF状態にするのに先立ち、前記操作部材をOFF位置へ変位させて前記リレー回路をOFF状態にするようになっているものであって、
    前記操作部材のON位置からOFF位置への変位方向が、前記プラグの前記ケースからの離脱方向と異なる方向に設定され、
    前記プラグには、そのプラグを前記ケースから離脱させる際に摘むためのグリップ部が形成されており、
    前記操作部材には、その操作部材がON位置に変位した状態では前記グリップ部を取り囲むことでそのグリップ部に対する摘み動作を規制し、且つその操作部材がOFF位置へ変位した状態では前記グリップ部に対する摘み動作を許容する保護部が設けられていることを特徴とするブレーカ装置。
  2. 前記操作部材には、その操作部材がON位置に変位した状態では前記プラグに係止することでそのプラグの前記ケースからの離脱を規制し、且つその操作部材がOFF位置へ変位することで前記プラグの前記ケースからの離脱を許容するストッパが設けられていることを特徴とする請求項1記載のブレーカ装置。
  3. 前記ケースには、そのケース内に収容したヒューズを覆い隠すためのヒューズカバーが設けられており、このヒューズカバーが前記操作部材を兼ねていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のブレーカ装置。
  4. 前記ヒューズカバーが、前記ケースに対し、OFF位置から更にON位置とは反対側の着脱位置へ変位可能となっており、
    前記ヒューズカバーと前記ケースに、前記ヒューズカバーがON位置とOFF位置との間に位置するときにはそのヒューズカバーの前記ケースからの離脱を規制し、且つ前記ヒューズカバーが着脱位置へ変位したときにそのヒューズカバーの前記ケースからの離脱を許容する着脱規制手段を設け、
    前記ケースに、前記ヒューズカバーがOFF位置から着脱位置へ遊動することを規制可能な遊動規制部を設けたことを特徴とする請求項3記載のブレーカ装置。
  5. 前記ヒューズカバーと前記プラグに、前記プラグが前記ケースに嵌合している状態では前記ヒューズカバーがON位置と着脱位置との間のいずれに位置していてもそのヒューズカバーが前記ケースから離脱することを規制し、且つ前記プラグが前記ケースから離脱した状態でのみ前記ヒューズカバーの前記ケースからの離脱を許容する係止手段を設けたことを特徴とする請求項4記載のブレーカ装置。
  6. 前記スイッチ部材を一対の端子金具によって構成し、前記プラグに、ON位置に変位したときに前記一対の端子金具を短絡させる短絡端子を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のブレーカ装置。
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