JP2002319246A - 記録媒体、及びその製造装置、製造方法、記録再生装置並びに再生方法 - Google Patents

記録媒体、及びその製造装置、製造方法、記録再生装置並びに再生方法

Info

Publication number
JP2002319246A
JP2002319246A JP2001123535A JP2001123535A JP2002319246A JP 2002319246 A JP2002319246 A JP 2002319246A JP 2001123535 A JP2001123535 A JP 2001123535A JP 2001123535 A JP2001123535 A JP 2001123535A JP 2002319246 A JP2002319246 A JP 2002319246A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
information
recording
address
address information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001123535A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4576744B2 (ja
Inventor
Yuichi Suzuki
雄一 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001123535A priority Critical patent/JP4576744B2/ja
Publication of JP2002319246A publication Critical patent/JP2002319246A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4576744B2 publication Critical patent/JP4576744B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のアドレス信号との互換性を保ちつつ、
最適記録パワー等の付加情報も記録する方法及び手段を
提供する。 【解決手段】 記録媒体に予め記録されるADIP信号
が、タイプA及びタイプBの2種類のADIP信号より
構成されている。タイプAにおいては、本来のADIP
信号と全く同様に、同期信号syncが4ビット分、クラス
タ番号が完全な形で16ビット分、セクタ番号が4ビッ
ト分、及びBCHパリティ18ビット分の42ビットよ
り構成される。タイプBにおいては、同期信号syncが4
ビット分、クラスタ番号が上位8ビット分、クラスタ番
号の下位8ビット分に替えて、付加情報が8ビット分、
及びセクタ番号4ビット分の42ビットより構成され
る。付加情報には最適記録パワー等が記録できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体、及び記
録媒体の製造装置、製造方法、記録再生装置並びに再生
方法に関し、特に、プリフォーマットによりアドレス情
報を記録したディスク記録媒体、及びディスク記録媒体
の製造装置、製造方法、記録再生装置、並びに再生方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、いわゆるマルチメディアの興隆に
伴い、デジタルの静止画や動画などのような大容量のデ
ータが取り扱われるようになっている。そのようなデー
タは、光ディスクなどの記録媒体に蓄積されることによ
り、必要に応じてランダムアクセスして再生される。光
ディスクは、フロッピー(登録商標)ディスクなどの磁
気による記録媒体より記録密度が高く、光磁気ディスク
においては、書き換えも可能であるので、上記のように
ランダムアクセス可能な記録媒体として広く利用されて
いる。
【0003】例えば、このような記録媒体として、いわ
ゆるMD(ソニー社商品名)(以下、第1のフォーマッ
トという。)等の記録媒体が挙げられ、その製造過程の
成型時に予めトラックが形成(プリフォーマット)され
ている。
【0004】このような記録媒体の一例として、図26
に、ディスク10を示す。ディスク10のトラックは、
例えば、1.6μmのトラックピッチで、内周側から外
周側にかけてスパイラル状に形成されて(刻まれて)い
る。そして、ディスク最内周側のトラックから外周方向
へ、例えば約1.5mmの幅にリードインエリア10a
が形成され、それに続く外側には、レコーダブルエリア
10bが形成されディスクの大部分を占めている。さら
に、最外周側にリードアウトエリア10cが例えば約
0.5mmの幅で形成されている。このように形成され
たトラックは、リードインエリア10aの内周からレコ
ーダブルエリア10bの外周にかけて、トラック方向に
例えば約16mmの長さよりなる記録単位であるセクタ
に区切られ、36セクタを単位として記録ブロックであ
るクラスタが構成されている。
【0005】図27に示すように、各クラスタは、例え
ばN−1、N、N+1、・・・のように連続したクラス
タ番号が割り当てられ、さらに1クラスタを構成する各
セクタは、例えば、16進数でFC乃至1Fのセクタ番
号が割り当てられている。このようにして割り当てられ
たクラスタ番号とセクタ番号とを合わせた記録媒体のア
ドレス情報(以下、セクタアドレスという。)が構成さ
れている。
【0006】また、このような記録媒体に対するデータ
の記録及び再生は、クラスタを最小単位として行われ
る。具体的には、目的クラスタのセクタFCにアクセス
してセクタFD中央から記録又は再生を開始する。次ク
ラスタのセクタFD中央で記録又は再生を終了するま
で、36セクタ分に相当する長さにわたって連続的にデ
ータを記録又は再生する。例えば第1のフォーマットの
記録媒体においては、誤り訂正符号のインターリーブが
セクタ内で完結しないため、上記FC乃至FEのセクタ
はデータが記録できず、実際にはセクタ0乃至31(1
F)の32セクタ分にのみデータが記録される。
【0007】クラスタ番号は、レコーダブルエリアの最
内周に位置するクラスタを0とし、外周に向かって各ク
ラスタ番号がカウントアップするように定義される。ま
た、リードインエリアの最外周に位置するクラスタのク
ラスタ番号を−1とし、内周に向かって各クラスタ番号
がカウントダウンするように定義する。そして、これら
クラスタ番号とセクタ番号により、記録媒体全体にわた
るセクタアドレスが構成される。
【0008】ところで、上記トラックの各エリアにおい
ては、アドレス情報の記録形式が異なっている。レコー
ダブルエリアおよびリードアウトエリアのトラックのア
ドレス情報は、グルーブと呼ばれる溝形状によって記録
されている。しかし、リードインエリアのトラックはピ
ット形状のみによってデータが記録されるため、アドレ
ス情報もピット形状により記録されている。
【0009】リードインエリアのトラックは、ピット形
状によってデータを記録するものであり、トラックに照
射されるレーザ光の反射率の大小による記録信号によっ
てデータが記録されている。そして、アドレス情報は、
その記録信号にインターリーブ(混合)されて記録され
ている。以下にその詳細を示す。
【0010】図28に示すように、第1のフォーマット
の1セクタは、98個のフレームと呼ばれる構成単位よ
りなり、各フレームは、先頭にフレーム同期パターン、
次に8ビット(1バイト)のサブコーディング情報、続
いてエラー訂正コードのパリティを含む32ビット分の
メインデータが記録される。この中でアドレス情報が記
録されているのは、サブコーディング情報S0乃至S97の
部分である。しかし、サブコーディング情報S0及びS1
は、セクタの先頭を示す同期信号として使われているた
め、実際のデータは、それらを除いた残り96個のサブ
コーディング情報S2乃至S97の部分である。96個のサ
ブコーディング情報の各ビットを集めて、P,Q,R,
S,T,U,V及びWの8種類の96ビット情報が構成
され、その第2番目のサブコーディング情報であるQチ
ャンネル(以下、サブコードQという。)にアドレス情
報が記録されている。サブコードQの構成を図29に示
す。
【0011】すなわち、サブコードQは、先頭から56
ビット分の0と、16ビット分のクラスタ番号と、8ビ
ット分のセクタ番号と、そして16ビット分のチェック
コード(CRC)との順に構成されている。これらがデ
ィスク上の各セクタを特定するアドレス情報をなし、各
セクタへのアクセスを可能としている。
【0012】一方で、レコーダブルエリアとリードアウ
トエリアのトラックは、図30に示すように、グルーブ
と呼ばれる溝形状となっている。この溝形状は、いわゆ
るADIP(ADress In Pre-groove)信号と呼ばれる2
2.05kHzを中心周波数としてFM変調された信号に
より、アドレス情報に応じてトラック走査方向に対して
直交する方向にわずかに蛇行している。このグルーブの
蛇行により、ディスクの回転速度を制御するための基準
信号が形成されるとともに、アドレス情報がFM変調さ
れて記録されている。このようにしてADIP信号に記
録されたアドレス情報は、図31のような構成となって
いる。
【0013】すなわち、先頭から4ビット分の同期信号
sync、16ビット分のクラスタ番号、8ビット分のセク
タ番号、そして14ビット分のCRCの順に構成されて
いる。これらがディスク上の各セクタを特定するアドレ
ス情報(セクタアドレス)をなし、各セクタへのアクセ
スを可能としている。そして、このように構成された各
セクタのADIP信号は、ちょうどセクタ長になるよう
にFM変調されてトラックに連続して記録される。
【0014】以上に示したように、リードインエリア
と、レコーダブルエリア及びリードアウトエリアとで
は、アドレス情報の記録方法が異なっている。
【0015】以上のように構成されたディスク上の任意
の目的セクタにアクセスする場合の手順を、図32のフ
ローチャートに示す。ステップS30において、光学ヘ
ッドの現在位置にあるピット形状またはグルーブ形状よ
り、サブコードQまたはADIP信号を読み取り、現在
位置のアドレスを得る。ステップS31において、ステ
ップS30で得た現在位置のアドレスより、目的セクタ
(アドレス)までの距離を算出する。ステップS32に
おいて、目的セクタからディスク1周前以内を目標とし
て、光学ヘッド(Optical Head。以下、OPという。)
を記録媒体の半径方向に移動する。ステップS33にお
いて、OP移動後の現在位置にあるサブコードQまたは
ADIP信号を読み取り、現在位置のアドレスを得る。
ステップS34において、ステップS33で得たアドレ
スより、目的セクタの前1周以内に到達したか否かを判
定し、否であればステップS31に戻り、ステップS3
1乃至S34を繰り返す。目的セクタの前1周以内に到
達したならば、続くステップS35において、ディスク
の回転により目的セクタに達するまでアドレスを監視し
ながらトラックをトレースし、目的セクタに達したら、
データの記録または再生を実行する。
【0016】以上に示したように、任意の目的セクタへ
アクセスする際には、ディスクに記録されているアドレ
ス情報を基準にして目的セクタへのOPの移動距離を算
出するため、アドレス情報は極めて重要な役割を担う。
【0017】以上説明したように、第1のフォーマット
の記録媒体においては、リードインエリアにおいてはサ
ブコードQにより、またレコーダブルエリア及びリード
アウトエリアにおいてはADIP信号によりアドレス情
報を記録する構成としている。この様な構成とすること
により、以下のような特長がある。
【0018】すなわち、フロッピーディスクのようにデ
ィスクの使用前にフォーマット作業を行なう必要がな
い。これは、ディスクの成型時に予めアドレス情報が刻
印されるためである。また、リードインエリアには、サ
ブコードQによるアドレス情報以外にも、メインデータ
情報としてさまざまな情報が記録可能である。例えば、
第1のフォーマットの記録媒体においては、レコーダブ
ルエリアの開始アドレス、終了アドレス、最適記録パワ
ーなどディスクのアクセスや記録時に有用な情報を記録
することが可能である。また、ディスク成型時に、レコ
ーダブルエリアの一部をリードインエリアと同様のピッ
ト形状で構成してメインデータを記録することもでき
る。これにより、記録可能なディスクでありながら、読
み出し専用エリアを持つハイブリッド構成のディスクが
実現できる。また、レコーダブルエリアにおいて、グル
ーブをFM変調してアドレス情報を記録するため、アド
レス情報のために特別な記録エリアを設けることなく、
記録容量を最大限に利用できる。さらに、サーボ信号が
途切れることなく、安定したサーボ制御が実現できる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、昨今の技術
進歩により、磁気超解像(MSR)技術に代表される高
密度記録技術が実用化の時代を迎えるようになり、光磁
気記録による記録密度は、ピットによる記録密度を大き
く上回るようになった。このため、高密度記録技術を採
用した同一のディスク上に、ピット領域とグルーブ領域
とを構成することが困難となった。
【0020】しかしながら、ピット領域を設けずにグル
ーブ領域のみによってディスクを構成した場合、従来は
ディスク成型時にピットにより記録していた情報を記録
する領域がなくなってしまう。このため、最適記録パワ
ー等の情報の記録ができないという問題が発生した。
【0021】そこで本発明は、上述のような問題点に鑑
み、従来のアドレス信号との互換性を保ちつつ、上述の
ような最適記録パワー等の付加情報も記録する方法及び
手段を提供する。さらに、アクセス性能が低下すること
なく、付加情報の記録を可能とする方法及び手段を提供
することを目的とする。また、記録可能な媒体でありな
がら、媒体全体又は一部分について、予め利用形態を指
定する方法及び手段を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明に係る記録媒体
は、上述の課題を解決するために、予めアドレス情報が
所定の規則に従って配置され、そのアドレス情報に基づ
いて情報が再生されるように構成された記録媒体におい
て、アドレス情報に付加情報を付加して構成したアドレ
ス信号が記録される。
【0023】このような記録媒体は、所定の規則に従っ
て配置されたアドレス情報に付加情報が付加されたアド
レス信号が再生されるように構成される。これにより、
記録媒体には、付加情報を付加したアドレス信号が記録
される。
【0024】また、本発明に係る記録媒体の製造装置
は、上述の課題を解決するために、予めアドレス情報が
所定の規則に従って配置され、そのアドレス情報に基づ
いて情報が再生されるように構成された記録媒体を製造
する記録媒体の製造装置において、アドレス情報に付加
情報を付加して構成したアドレス信号を記録媒体に記録
する。
【0025】このような記録媒体の製造装置は、所定の
規則に従って配置されたアドレス情報に付加情報を付加
したアドレス信号を記録媒体に記録する。
【0026】また、本発明に係る記録媒体の製造方法
は、上述の課題を解決するために、予めアドレス情報が
所定の規則に従って配置され、そのアドレス情報に基づ
いて情報が再生されるように構成された記録媒体を製造
する記録媒体の製造方法において、アドレス情報に付加
情報を付加して構成したアドレス信号を記録媒体に記録
する記録工程を有する。
【0027】このような記録媒体の製造方法は、所定の
規則に従って配置されたアドレス情報に付加情報を付加
したアドレス信号を記録媒体に記録する。
【0028】また、本発明に係る記録媒体の記録再生装
置は、上述の課題を解決するために、予めアドレス情報
が所定の規則に従って配置され、そのアドレス情報に基
づいて情報が再生されるように構成された記録媒体を記
録再生する記録再生装置において、アドレス情報に付加
情報を付加して構成されたアドレス信号を記録媒体から
再生する。
【0029】このような記録媒体の記録再生装置は、所
定の規則に従って配置されたアドレス情報に付加情報を
付加したアドレス信号を記録媒体より再生する。
【0030】また、本発明に係る記録媒体の再生方法
は、上述の課題を解決するために、予めアドレス情報が
所定の規則に従って配置され、そのアドレス情報に基づ
いて情報が再生されるように構成された記録媒体を再生
する再生方法において、アドレス情報に付加情報を付加
して構成されたアドレス信号を記録媒体から再生する再
生工程を有する。
【0031】このような記録媒体の再生方法により、所
定の規則に従って配置されたアドレス情報に付加情報を
付加したアドレス信号を記録媒体より再生する。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る第1の実施の
形態の記録媒体について、図面を参照して詳細に説明す
る。第1の実施の形態の記録媒体は、従来のいわゆるM
D等の第1のフォーマットの記録媒体よりも記録密度を
高めた第2のフォーマットの記録媒体に、本発明に係る
記録媒体のアドレス信号を適用したものである。なお、
第1の実施の形態の記録媒体は、第2のフォーマットに
限定されるものではなく、他のフォーマットであっても
構わない。
【0033】第1の実施の形態の記録媒体の記録エリア
は、図26の従来技術と基本的には同様に構成される。
すなわち、ディスク10最内周側のトラックから外周方
向へリードインエリア10aが形成され、それに続く外
側にはレコーダブルエリア10bが形成され、トラック
の大部分を占めている。さらに、最外周側にリードアウ
トエリア10cが形成されている。
【0034】従来技術とは異なる点として、以下の点が
挙げられる。すなわち、リードインエリア10aがレコ
ーダブルエリア10bと同様にグルーブ形状にて形成さ
れていることと、セクタ及びクラスタのサイズや構造が
変更されていることである。前者は、リードインエリア
10aをピット形状で形成することが困難になったため
である。また、後者は、記録密度の高密度化、並びに誤
り訂正方式等の変更に伴うものである。
【0035】第1の実施の形態の記録媒体のトラック
は、リードインエリア10aの内周からレコーダブルエ
リア10bの外周にかけて、例えば約6mmの長さより
なるセクタに区切られ、例えば16セクタを単位として
1クラスタが構成される。このようにして構成されるセ
クタ及びクラスタの構成を、以下詳細に説明する。
【0036】図1に、第2のフォーマットの記録媒体を
構成するセクタ及びクラスタの一例を示す。各クラスタ
には、例えばN−1、N、N+1、・・・のように連続
したクラスタ番号が割り当てられ、0乃至15(F)の
番号が割り当てられた16個のセクタで1クラスタを構
成している。セクタ毎に記録されるアドレス情報(以
下、セクタアドレスという。)は、セクタ番号とクラス
タ番号とから構成され、同一クラスタ内のセクタアドレ
スのクラスタ番号は、16個全てが同一の番号である。
このように構成された記録媒体にアクセスしてデータの
記録又は再生を行なう場合、クラスタがその最小単位と
なる。
【0037】また、第2のフォーマットの記録媒体にお
いては、誤り訂正符号のインターリーブがクラスタ単位
で完結する。ここで、クラスタNを目的クラスタとする
と、記録又は再生時には、その直前のクラスタN−1の
セクタ15(F)にアクセスし、クラスタNのセクタ0
から記録又は再生を開始し、クラスタNのセクタ15
(F)の領域まで16セクタ分の長さにわたって連続的
にデータを記録または再生することになる。第2のフォ
ーマットの記録媒体では、誤り訂正符号のインターリー
ブがクラスタ単位で完結するため、記録及び再生とも
に、セクタ0乃至15(F)を連続してアクセスする。
【0038】クラスタ番号は、レコーダブルエリアの最
内周に位置するクラスタを0とし、外周に向かって各ク
ラスタ番号がカウントアップするように割り当てられ
る。また、リードインエリアの最外周に位置するクラス
タのクラスタ番号を−1とし、内周に向かって各クラス
タ番号がカウントダウンするように割り当てられる。そ
して、これらクラスタ番号とセクタ番号により、記録媒
体全体にわたるセクタアドレスが構成されている。
【0039】第2のフォーマットの記録媒体のADIP
信号は、84.672kHzを中心周波数としてFM変
調されており、それによりディスクの回転速度を制御す
るための基準信号を形成するとともに、アドレス情報が
FM変調されて記録されている。第2のフォーマットの
記録媒体のADIP信号に本来記録されるべきアドレス
情報は、図2のような構成になっている。
【0040】すなわち、先頭から4ビット分の同期信号
sync(同期信号)、16ビット分のクラスタ情報、4ビ
ット分のセクタ情報、及び18ビット分のBCHパリテ
ィ((誤り訂正コード)の順に42ビットで構成されて
いる。これらがディスク上の各セクタを特定するアドレ
ス情報をなし、各セクタへのアクセスを可能としてい
る。
【0041】ここで、第2のフォーマットを第1のフォ
ーマットと比べると、ADIP信号のビット構成と、F
M変調の中心周波数が異なっている。しかし、それ以外
では、変調方式、総ビット数とも第1のフォーマットと
同一である。また、既に実用化されている第2世代のM
DであるMD DATA2(MD2)とは同一である。
【0042】上述のように構成されたディスク上で任意
のセクタにアクセスする手順は、従来技術の説明で図3
2のフローチャートを用いて説明した手順と同様であ
る。従って、ディスクに記録されているADIP信号の
アドレス情報は、従来技術と同様、重要であることに変
わりはない。
【0043】次に、アドレス認識の仕組みを詳細に説明
する。図3に、セクタM−1乃至M+1の付近をアクセ
スする際のタイミングを表すタイミングチャートを示
す。各セクタのアドレス情報は上述したように、それぞ
れが同期信号sync、クラスタ番号、セクタ番号、及びパ
リティ(CRC)の順に構成されている。そして各AD
IP信号において、同期信号syncが検出された時をもっ
てセクタの境界とみなし、セクタ同期パルスPsが生成さ
れる。次に、各セクタ同期パルスPsによりADIP信号
からアドレス情報の取得が開始される。アドレス情報
は、クラスタ番号、セクタ番号、パリティの順に読み込
まれ、さらにそのアドレス情報の正誤判定が行われる。
なお、この図3においては、便宜上クラスタの境界を同
期信号syncとクラスタ番号の間としている。
【0044】アドレス情報の正誤判定において、アドレ
ス情報が正しいと判定された場合は、取得されたアドレ
ス情報が正規のアドレス情報のデータとして認識され
る。アドレス情報が誤りと判定された場合には、補間手
段としての誤り訂正回路等により前後のアドレス情報の
連続性をもとに補間処理が行われ、誤ったアドレス情報
は本来あるべき正しい値に置き換えられる。誤り訂正回
路によりアドレス情報が正しいと判定されたにもかかわ
らず、得られたアドレスが想定した値とは異なっている
場合は、隣接トラックヘの飛び込みが発生したと判定さ
れ、ただちにトレース動作を中止して、エラー処理が実
行される。なお、補間手段としては、誤り訂正機能を持
つ、いわゆるオブジェクトとされるソフトウェアによっ
て構成しても良い。
【0045】上述の手順により認識されたアドレス情報
は、次のセクタ同期パルスPsで確定され、セクタアドレ
スが生成される。このセクタアドレスが得られたときは
既にそのセクタを通過した後であるため、このセクタア
ドレスを確定させた同期パルスPsは、同時に、次のセク
タの開始も意味する。同様にして、次のアドレス情報に
ついても、続くADIP信号から取得が開始される。こ
のようにして、その都度アドレス情報が認識され、セク
タアドレスが生成される。
【0046】また、ADIP信号の同期信号syncは、他
のデータと明確に区別できるように特殊なパターンとな
っている。しかし、万一の誤判定を防止するため、所定
の検出ウィンドウWsを設けている。すなわち、一旦発生
したセクタ同期パルスから次の同期パルスまでの時間を
タイマー等で測定して、所定のタイミングのみで同期信
号syncを検出するように検出ウィンドウWsが設けられて
いる。このため、検出ウィンドウWs以外のタイミングで
発生する偽の同期信号syncパターンが排除されるように
する等の工夫も組み込まれている。
【0047】次にセクタ番号の持つ役割について説明す
る。上述したように、トラック上に配置される各セクタ
は、セクタ0乃至15(F)までが周期的に繰り返し記
録されている。このアドレスの連続性をもとに、補間手
段によりアドレス情報の誤りを判定し、補間処理をする
ことができる。すなわち、図4のタイミングチャートに
示すように、セクタ同期パルスPsが検出されたときに、
実際のセクタアドレスと同じように0乃至15(F)ま
でカウントアップするアドレスカウンタを設け、アドレ
スカウンタと取得されたアドレス情報とを比較すること
で、アドレス情報の正当性を常に監視している。比較し
た結果、アドレス情報に誤りが発生した(誤りと判定し
た)場合、アドレスカウンタの値をもとに、誤りが発生
したアドレス情報の補間処理が実行される。
【0048】また、セクタ番号は、クラスタの境界を示
すクラスタ同期パルスPcを生成するためにも使用されて
いる。すなわち、クラスタ同期パルスは、セクタ15
(F)が検出された次の同期信号syncにより、生成され
る。
【0049】以上説明したように、セクタ番号は、常に
アドレスカウンタと比較されることで、セクタアドレス
の正当性を監視するために重要である。また、セクタ番
号は、クラスタ同期パルスを生成するためにも使用され
ている。
【0050】次に、クラスタ番号の割り当てについて説
明する。第1の実施の形態の記録媒体では、前述のよう
に、リードインエリアのクラスタにおいては負のクラス
タ番号、レコーダブルエリア及びリードアウトエリアの
クラスタにおいては正のクラスタ番号が割り当てられて
いる。このうちクラスタ番号が0または正の領域、すな
わちレコーダブルエリアとリードアウトエリアには、従
来と同じようにADIP信号によってアドレス情報が記
録されており、アクセス性能及びアクセス方法は従来の
記録媒体に対するものと変わらない。
【0051】以上で説明したアドレス認識の仕組みにお
いて、同期信号syncとセクタ番号はディスクの同期制御
に重要な役割を担っているため、必要不可欠であること
がわかる。従って、ADIP信号のセクタ番号を他の付
加情報等に置換することは困難である。一方で、上述し
たように同一クラスタ内のADIP信号には、同一クラ
スタ番号が16セクタに渡って記録されている。
【0052】そこで、本発明に係る実施の形態は、AD
IP信号中のクラスタ番号を他の付加情報に置き換えす
る方法及び手段を提供するものである。但し、リードイ
ンエリアと他のエリアとは区別する必要があるため、ク
ラスタ番号のMSB(Most Significant Bit;最上位ビ
ット)は残しておく必要がある。以下に述べる第1の実
施の形態の記録媒体においては、各セクタのADIP信
号にアドレス情報以外の情報を記録しながらも、各セク
タヘのアクセスを実現するのに充分な性能を実現してい
る。
【0053】これに対し、クラスタ番号が負の領域、す
なわちリードインエリアのADIP信号には、アドレス
情報の他、リードアウト開始アドレスや記録パワーなど
の付加情報が、以下に述べる本発明の実施の形態に基づ
いて記録されている。ここで、本発明に係る記録媒体で
は、リードインエリアにおける1クラスタの長さが、ほ
ぼディスク1回転に相当している。
【0054】図6に、第1の実施の形態におけるADI
P信号の構成例を示す。このADIP信号は、図5に示
すタイプA及びタイプBの2種類のADIP信号より構
成されている。タイプAにおいては、本来のADIP信
号と全く同様に、同期信号syncが4ビット分、クラスタ
番号が上位8ビット分(クラスタ番号H)及び下位8ビ
ット分(クラスタ番号L)の完全な形で16ビット分、
セクタ番号が4ビット分、及びBCHパリティ(誤り訂
正コード)18ビット分の42ビットより構成される。
タイプBにおいては、同期信号syncが4ビット分、クラ
スタ番号がアドレス情報の一部として上位8ビット分
(クラスタ番号H)、クラスタ番号の下位8ビット分
(クラスタ番号L)に替えて、付加情報が8ビット分、
及びセクタ番号4ビット分の42ビットより構成され
る。
【0055】タイプA及びタイプBのADIP信号は、
図6に示すように、規則性を持って配置されている。す
なわち、例えば、セクタ7及びセクタ15(F)にはタ
イプA、セクタ0乃至6及びセクタ8乃至14(E)に
はタイプBのADIP信号が間欠的に配置されて記録さ
れる。1クラスタ内の14個のタイプBの付加情報バイ
トをまとめ、計14バイトの付加情報レコードを構成す
る。付加情報は、図7に示すように、例えばディスクタ
イプ、属性コード、ユーザエリア開始アドレス、リード
アウトエリア開始アドレス、サーボ信号補正値、再生レ
ーザーパワー上限値、再生レーザーパワー線速補正係
数、記録レーザーパワー上限値、記録レーザーパワー線
速補正係数、記録磁界感度、磁界−レーザパルス位相差
パリティ等、記録媒体を記録再生する際の最適パラメー
タ等を含む各種情報が考えられる。これらがリードイン
エリアの全クラスタにわたって繰り返し記録されてい
る。このようにして、同一クラスタ内のアドレス情報が
間欠的に付加情報に置換されている。なお、付加情報は
上述のものに限らない。
【0056】上述したような構成による本実施の記録媒
体のディスクに対して、リードインエリアの特定セクタ
にアクセスするアクセス方法を、図8を用いて説明す
る。
【0057】ステップS1において、OPにより現在位
置におけるADIP信号からクラスタ番号を読み取る。
次に、ステップS2において、読み取ったクラスタ番号
について、最上位ビットが0か1か(クラスタ番号は負
数か否か)を判定する。最上位ビットが0であればクラ
スタ番号は正数であり、すなわち現在のトラックはレコ
ーダブルエリアである。従って、読み取ったADIP信
号はそのままアドレス情報として使用することができる
ので、後述のステップS7で目的セクタとの相対距離を
算出する。
【0058】ステップS2において、クラスタ番号の最
上位ビットが1であれば、クラスタ番号は負数であり、
すなわち現在のトラックはリードインエリアである。従
って、クラスタ番号の下位8ビットは付加情報が記録さ
れている可能性があるので、ステップS3でセクタ番号
を参照する。もしセクタ番号が7又は15であれば、読
み取ったADIP信号はそのままアドレス情報として使
用することができるので、後述のステップS7で目的セ
クタとの相対距離を算出する。また、セクタ番号が7及
び15以外であれば、ステップS4に進む。ここで、以
上のステップS1乃至ステップS3は、アドレス情報と
付加情報とを判別する判別手段において行なわれる。例
えば、判別手段は、具体的にはプログラムにより実現さ
れるものであり、例えばいわゆるオブジェクトとして構
成されている。また、ハードウェアにより構成すること
も可能である。
【0059】ステップS4において、目的セクタのクラ
スタ番号とステップS1で読み取った現在位置のクラス
タ番号との上位8ビットを比較し、一致していれば、ス
テップS6に進む。一致していなければ、ステップS5
において相対距離の概算値を算出して、さらに後述のス
テップS9に進む。
【0060】ステップS6においては、セクタ7または
セクタ15に達するまでトレースすることによりクラス
タ番号の下位8ビットを読み取り、完全なアドレス情報
を得た上で、ステップS7に進む。ステップS7におい
ては、ステップS6で得た完全なアドレス情報より、目
的セクタまでの正確な相対距離を算出し、ステップS8
に進む。
【0061】ステップS8においては、ステップS7で
算出した正確な相対距離より、現在位置が目的セクタの
手前1回転以内であるか否かを判断する。現在位置が手
前1回転以内にない場合、ステップS9に進む。ステッ
プS9においては、ステップS5において算出した相対
距離、又はステップS7において算出した相対距離を用
いてOPのトラックジャンプを行ない、ジャンプ先のト
ラックにおいてステップS1からの処理を再び行なう。
また、ステップS8において、現在位置が目的セクタの
手前1回転以内である場合、ステップS10に進む。ス
テップS10においては、目的セクタまでそのままトレ
ースして、目的セクタにアクセスすることができる。
【0062】ここで、一般に、ディスク媒体媒体におけ
るアクセス動作は、シーク動作時間と、回転待ち動作の
組み合わせで構成される。シーク動作は、記録手段であ
り再生手段でもある光学ヘッドをラジアル方向に移動さ
せて、トラック位置を確定させるまでの動作である。ま
た、回転待ち動作は、トラック位置が確定された後、デ
ィスクの回転により目的セクタが光学ヘッド位置に達す
るまでの動作である。
【0063】シーク動作に関して、近距離であれば正確
なアドレス情報に基づいてジャンプするトラック数を算
出し、横切るトラック数をカウントしながら高精度のシ
ーク動作を実現できる。しかしながら、比較的長距離の
シーク動作においては、高速化のため、比較的粗い精度
で光学ヘッドを高速移動させるのが一般的である。特
に、いわゆるMDに代表される光磁気ディスクにおいて
は、長距離のシーク動作は一のアクセス手段であるスレ
ッドモータによりOPを移動し、近距離のシーク動作は
他のアクセス手段である2軸アクチュエーターによる対
物レンズの移動でアクセスする方法が一般的であり、シ
ーク精度や可動範囲には大きな相違がある。
【0064】また、ディスクの回転待ち動作に関して
は、最大で1回転の待ち時間が生じる可能性があり、待
ち時間の期待値は、回転周期の1/2である。
【0065】ところで、第1の実施の形態の記録媒体に
対するアクセス方法では、本来の記録媒体に対するアク
セス方法と比較すると、下記のような特徴がある。ま
ず、レコーダブルエリアにおいては、本来の場合と比較
して遜色のない同等のアクセス性能が実現できる。これ
は、完全なアドレス情報がすべてのセクタのADIP信
号に記録されているため、本来のADIP信号の構成内
容と変わりがないからである。
【0066】また、リードインエリアにおける長距離シ
ーク動作では、本来の場合と比較して遜色のない同等の
長距離アクセス性能が実現できる。これは、クラスタ番
号の上位8ビットがすべてのセクタのADIP信号に記
録されているため、上位8ビットのみを用いて相対距離
の概算値を算出でき、複数セクタをトレースする必要が
ないからである。長距離アクセスに関しては、従来のデ
ィスク記録媒体のアクセス方法においても、スレッドモ
ータを駆動してOPを移動させる方法を採用しているの
で、その精度やオーバーヘッド等の性能には、大きな差
はないと言える。
【0067】また、リードインエリアにおける近距離シ
ークでは、精度のよいアドレス情報が必要であり、完全
なアドレス情報を得るためにセクタ7またはセクタ15
を待つ必要がある。このため、完全なアドレス情報が全
てのセクタに記録されている本来の場合と比較して、完
全なアドレス情報を得るために時間がかかってしまう。
しかし、第1の実施の形態の記録媒体においては、リー
ドインエリアにおける1クラスタがほぼディスク1回転
分に相当するため、完全なアドレス情報を持つセクタ7
またはセクタ15は、トラック円周上のほぼ対極に位置
することになる。このため、アドレス情報の取得に要す
る時間は、本来の回転待ち動作にかかる時間の期待値が
1/2回転程度であるのに対して、その約1/2の1/
4回転程度を費やすのみであり、次のシークが高精度で
あることを考慮すると、アクセス時間全体に対するオー
バーヘッドは小さいと言える。
【0068】また、リードインエリアにおける回転待ち
動作に関しては、本来の場合と同等の回転待ち時間が実
現できる。ここで、完全なアドレス情報は、目的セクタ
の直前までに取得できれば充分である。第1の実施の形
態の記録媒体においては、常にセクタ0が目的セクタと
なるため、少なくともセクタ15のADIP信号に完全
なアドレス情報を配置することにより、目的セクタの直
前までには完全なアドレス情報が取得することができ
る。
【0069】以上で説明したように、本実施の形態の記
録媒体に対して、上述したようなアクセス方法によれ
ば、ADIP信号の一部にアドレス情報に替えて付加情
報を配置しているにもかかわらず、本来の記録媒体に対
してのアクセスと同等のアクセス性能が実現できる。な
お、システムの用途に応じて、第1の実施の形態の記録
媒体ではアクセス性能等の要求仕様を満たせない場合等
においては、以下に示す他の実施の形態のような変形が
可能である。
【0070】図9に本発明に係る第2の実施の形態を示
す。この実施の形態では、完全なアドレス情報を持つA
DIP信号を、セクタ0及びセクタ8に配置している。
すなわち、タイプAのADIP信号をセクタ0及びセク
タ8に、タイプBのADIP信号をセクタ1乃至セクタ
7、及びセクタ9乃至セクタ15(F)に配置してい
る。ここで、光磁気ディスクの記録時においては、記録
開始位置であるセクタ0においてレーザ出力を急激に変
化させるため、トラッキングが外れて隣接トラックをト
レースし始める危険性が最も高い。従って、車載機器な
ど振動の多い用途等や、高い信頼性が要求される場合等
は、完全なアドレス情報を持つADIP信号をセクタ0
に置くことにより、万一のアドレスの誤りを速やかに検
出し、隣接トラックヘのダメージを最小限に抑えること
が可能となる。
【0071】図10に本発明に係る第3の実施の形態を
示す。この実施の形態は、第1の実施の形態における近
距離シーク動作のためのアドレス待ち時間にさらなる短
縮が求められる場合に好適な実施の形態である。第1の
実施の形態でセクタ7及びセクタ15(F)に配置し
た、タイプAのADIP信号を、さらに加えて、セクタ
3及びセクタ11(B)にも配置している。このように
完全なアドレス情報を、クラスタ中に配置する割合を高
くすることにより、アドレス待ち時間を短縮することが
可能である。但し、その代償として、ADIP信号に記
録できる付加情報は減少する。なお、配置する完全なア
ドレス情報は4箇所に限られるものではなく、付加情報
が記録できる限りにおいて増減してもよいことは勿論で
ある。
【0072】図11に、本発明に係る第4の実施の形態
を示す。この実施の形態は、第1の実施の形態におい
て、長距離シーク動作の精度が不足している場合に好適
な実施の形態である。第1の実施の形態で8ビットとし
た各ADIP信号に記録する付加情報を、半分の4ビッ
トにすることにより、セクタ7とセクタ15(F)以外
のADIP信号に記録されるアドレスの精度を向上する
ことができる。但し、その代償として、ADIP信号に
記録できる付加情報は減少する。なお、付加情報のビッ
ト数は4ビットに限られるものではなく、長距離シーク
動作の精度の要求を満たす限りにおいて増減しても良い
ことは勿論である。
【0073】図12に、本発明に係る第5の実施の形態
を示す。この実施の形態は、第1の実施の形態におい
て、近距離シーク動作のアドレス情報の回転待ち時間、
及び長距離シーク動作の精度の両方とも改善が要求され
ている場合に好適な実施の形態である。これは、付加情
報の一部として、アドレス情報の一部を分割して構成し
たアドレス信号を記録するものである。例えば、図19
のように、アドレス情報のうち、16ビットのクラスタ
番号を上位ビットから4ビットづつ、それぞれクラスタ
HH、クラスタHL、クラスタLH、及びクラスタLL
のように4つに分割する。また、付加情報の8ビットを
上位4ビットのデータH及び下位4ビットのデータLの
2つに分割する。そして、各ADIP信号において、ク
ラスタHHは全てのセクタに記録し、残りのクラスタH
L、クラスタLH、又はクラスタLLのうち一つづつ
を、クラスタHHとともに3セクタにわたって記録す
る。つまり、クラスタ番号16ビットのうち、最上位4
ビットのクラスタHHを含む8ビット分を記録し、付加
情報のデータH及びデータLを分けて、空いた8ビット
にシフトして記録する訳である。このように配置するこ
とで、3セクタ以上をトレースすれば完全なクラスタ番
号を得ることができる。さらに、一つのセクタに、例え
ばセクタ0には、付加情報を含まない完全なアドレス情
報を配置することができる。
【0074】具体的には、例えばあるクラスタにおい
て、セクタ0には付加情報を含まずに完全なアドレス情
報を配置する。そして、セクタ1の本来クラスタ番号が
入るべき16ビットに、クラスタHH、データ0H、デ
ータ0L及びクラスタLLを配置する。次のセクタ2の
本来クラスタ番号が入るべき16ビットには、クラスタ
HH、データ1H、クラスタLH及びデータ1Lを配置
する。続くセクタ3の本来クラスタ番号が入るべき16
ビットには、クラスタHH、クラスタHL、データ2H
及びデータ2Lを配置する。それ以降はセクタ15まで
同様にして記録する。このようにクラスタ番号及び付加
情報を配置することにより、アドレス情報及び付加情報
の配置が複雑になるものの、例えばセクタ1から3セク
タ分をトレースすれば、完全なクラスタ番号及び充分な
付加情報を得る。よって、付加情報の記録量を充分確保
しながらも、比較的短時間で完全なアドレス情報を得る
ので、近距離シーク動作時の回転待ち時間、及び遠距離
シーク動作時の精度とも改善される。なお、クラスタ番
号及び付加情報の分割数やその配置は、上述の実施の形
態に限られるものではなく、システムに要求される仕様
に合わせて変更できることは明らかである。
【0075】図13に、本発明に係る第6の実施の形態
を示す。この実施の形態は、第1の実施の形態におい
て、付加情報の記録量が不足している場合に好適な実施
の形態である。第1の実施の形態ではADIP信号の1
セクタ中、セクタ0乃至セクタ6及びセクタ8乃至セク
タ15(F)の本来クラスタ番号が記録される16ビッ
トのうち、8ビット(1バイト)のみを付加情報で置き
換えた。しかし、第6の実施の形態では、セクタ0乃至
セクタ14(E)のクラスタ番号16ビット(2バイ
ト)を全て付加情報で置き換え、セクタ15(F)には
付加情報を含まずに完全なアドレス情報を記録してい
る。このため、1クラスタ中に記録することができる付
加情報は、第1の実施の形態の14バイトよりも多い3
0バイトを確保することができる。但し、その代償とし
て、完全なアドレス情報を得るためには、最大で1クラ
スタ分、すなわち16セクタ分の区間をトレースし続け
る必要がある。
【0076】図14に、本発明に係る第7の実施の形態
を示す。上述の第1乃至第6の実施の形態は、従来(既
存)のADIP信号との互換を保つという前提で、信号
フォーマットは従来と同じ構成とした。しかし、本実施
の形態では、ADIP信号の信号フォーマットを変更し
て、ADIP信号の記録密度を上げる。これにより、ア
ドレス情報を付加情報に置換する(省略する)ことな
く、追加して付加情報を記録することが可能となる。
【0077】具体的には、本来42ビットにより構成し
ていたADIP信号を、例えば、FM変調のキヤリア周
波数を上げる、あるいは変調方式をPSK(Phase-Shif
t Keying;位相偏移キーイング)に変更する等の手法に
よりビット記録密度を上げ、50ビットに増やしてい
る。このため、完全なアドレス情報を記録しているにも
かかわらず、付加情報8ビット分を追加して記録するこ
とができる。
【0078】図15に、本発明に係る第8の実施の形態
を示す。この実施の形態は、完全なアドレス情報を高速
で取得したい場合に好適な実施の形態であり、具体的に
は、上述の第1乃至第6の実施の形態等を上述の実施の
形態7に基づいて応用したものである。これにより、上
述の第1乃至第6の実施の形態等に比べてアドレス情報
の取得に要する時間が高速化する。例えば、1セクタ時
間を待たずにアドレス情報を取得し、誤りを検出するこ
とができる。このため、例えば、適切にエラー処理等を
することが可能になる。例えば、万一レーザスポットが
隣接トラックに飛び込んだ場合でも、隣接トラックのデ
ータ破壊を誤り訂正で回復可能な範囲に抑えることがで
き、信頼性を大幅に向上することができる。
【0079】図15の(A)に示すADIP信号の記録
密度の場合には、例えば、トラックNにおいて、あるク
ラスタのセクタ0から、誤って隣接するトラックN+1
における他のクラスタのセクタ5に、レーザスポットが
飛び込んでしまった場合を示している。この場合、最悪
1セクタ区間トレースしなければ、アドレス情報の誤り
を検出できない。ところが、例えば、図15の(B)に
示すように、第7の実施の形態等によりADIP信号の
記録密度を本来の2倍以上に向上させたディスクにおい
て、1セクタ区間にアドレス情報を2回以上連続して記
録すると、最悪でも0.5セクタ区間でアドレス情報の
誤りが検出できる。
【0080】なお、上述の第1乃至第8の実施の形態で
は、リードインエリアのみに付加情報を記録する構成と
したが、上述の説明で明らかなように、レコーダブルエ
リアのADIP信号に付加情報を記録してもよいことは
勿論である。
【0081】また、上述した各実施の形態は、それぞれ
単独に適用されることを限定したものではなく、組み合
わせて適用してもよい。図16乃至図19に、その組み
合わせである第9の実施の形態を示す。この実施の形態
は、リードインエリア以外の領域のADIP信号にも付
加情報を記録し、さらには同一ディスク内を複数のエリ
アに分割し、各エリアの用途に応じて最適なADIP信
号のフォーマットの採用を可能とし、複数形式のADI
P信号フォーマットの混在を可能とするものである。
【0082】ところで、本発明の実施の形態で述べてい
るアドレス情報は、特定のクラスタをディスク上のアド
レス情報を読み取りながら正確にアクセスする目的で利
用されるものである。しかし、ある程度の誤差を許容す
れば、アドレス情報によらずメカニカルな機構によりア
クセス位置の制御が可能である。実際に、既に製品化さ
れている、いわゆるMDにおいて、ディスクの最内周に
ある1.5mm幅のリードインエリアにアクセスする場
合、ドライブメカニズムの内周部に設けられた検出スイ
ッチにヘッドを押し当てることで位置検出を行なってお
り、ディスク情報のすみやかな読み出しを実現してい
る。
【0083】そこで、第9の実施の形態では、メカニカ
ルにアクセスできるリードインエリアは上述の第1の実
施の形態に従うものとし、リードインエリアに記録する
付加情報のうち、例えば偶数クラスタには、図19の
(A)に示すように第1の実施の形態と同様の付加情報
を記録し、例えば奇数番目のクラスタには、図19の
(B)に示すように他のエリアのフォーマットコードを
付加情報として記録しておく。ここで、フォーマットコ
ードは、図16のように、例えば、4ビットからなる形
式コードと、4ビットからなる配置コードとを配置した
8ビットからなる付加情報である。また、形式コードと
は、図17に示すように、1セクタのアドレス信号内に
おける付加情報のビット割当、すなわち、タイプBの形
式を特定するものである。タイプBの形式は、上述の各
実施の形態で説明したものが考えられる。また、配置コ
ードとは、1クラスタ内における正確なアドレス情報が
記録されたセクタ、すなわち、タイプAの配置場所を特
定するものである。タイプAの配置場所は、上述の各実
施の形態で説明したもの等が考えられる。
【0084】このようにして、配置コードと形式コード
との組み合わせによるフォーマットコードを付加情報と
して記録することにより、同一ディスク内を複数のエリ
アに分割し、リードインエリア以外の領域のADIP信
号にも付加情報を記録し、各エリアの用途に応じて最適
なアドレス情報のフォーマットを採用することができ
る。
【0085】但し、実際には上記フォーマットの組み合
わせが完全に自由であるわけではない。例えば、同一デ
ィスク内では配置コードを統一し、特定番号のセクタを
読めば必ず正確なアドレスが判明するようにするか、あ
るいは第1、第4及び第5の実施の形態だけを組み合わ
せ、必ずクラスタ番号上位4ビットは記録した上で、残
り12ビットで表される範囲は必ず同一エリアに属する
ようにするなど、誤って別のエリアに入った場合にも識
別可能とする配慮が必要である。
【0086】また、上述の第1乃至第8の実施の形態で
は、同一の付加情報がリードインエリアの各クラスタに
繰り返し記録される構成としたが、複数クラスタにわた
って情報を記録するようにしてもよい。これにより、よ
り多くの付加情報を記録することも可能である。
【0087】さらに、上述した各実施の形態において
は、データ記録の最小単位をクラスタとし、目的クラス
タヘのアクセス性能を大きく損なうことなく付加情報を
記録するため、1クラスタ内で完全なアドレス情報を取
得可能な構成としてきた。しかしながら、クラスタはあ
くまで記録の「最小」単位であって、実際のアプリケー
ション(適用例)では複数のクラスタを一単位として記
録してもよい。このような場合、アドレス信号にアドレ
ス情報を全く含まないクラスタを含むことも可能であ
る。
【0088】図20に、その一例として、第10の実施
の形態を示す。この実施の形態は、4クラスタを一つの
書き替え単位とする場合を想定し、第(4n+3)クラ
スタのセクタFにのみ、完全なクラスタアドレスを持つ
アドレス信号を形成し、他のセクタには付加情報を記録
する構成としたものである。このような構成としたとき
には、セクタFのアドレス情報を読み取ったとき、それ
が(4n+3)クラスタのものであるか否かを判定する
必要がある。
【0089】例えば、クラスタ(4n+3)以外のセク
タFに置く付加情報は、必ず下位2ビットが11以外の
値となるようにルールを決めておけば、クラスタ番号の
下位2ビットが11、かつセクタ番号がFであるときの
値を正確なアドレス情報として認識することが可能とな
る。
【0090】また、別の方法としては、クラスタ(4n
+3)のセクタFに記録すべきセクタ番号Fを別の値、
例えば7に置き換えてしまう方法がある。
【0091】この場合、セクタ番号の連続性が損なわれ
ることになるが、64セクタ中1セクタの欠損であり、
充分信頼性のある補間が可能である。また、連続記録さ
れる最後のセクタアドレスの欠損であり、欠損が判明し
たときには記録動作が終了しているため、記録中のアド
レス監視には影響しない。
【0092】また、(4n+3)以外のクラスタのセク
タFに置く付加情報に、制約を設ける必要がないという
利点もある。
【0093】以上第1乃至第10の実施の形態により、
従来アドレス情報だけを記録していたADIP信号に付
加情報を記録することが実現できたが、この技術を利用
し、アドレス情報のみでは実現できない各種の応用が実
現できる。
【0094】本発明に係る実施の形態の主な適用例であ
る磁気超解像を用いた高密度の光磁気ディスクでは、デ
ィスク基材の光学特性や記録膜の磁気特性等により、記
録および再生時のレーザーパワーやフォーカスバイアス
の最適値など、各種のパラメータを精密に装置側で制御
する必要がある。これら各種の制御パラメータを、予め
本発明に係るディスクに記録しておくことにより、異な
る特性のディスクも安定して記録及び/又は再生をする
ことが可能である。そのためのディスクシステムの構成
例を図21に、その記録あるいは再生時の手順を示すフ
ローチャートを図22に示す。
【0095】図21に示すディスクシステム1は、ディ
スク10、ディスク駆動装置20、及び制御回路30と
を備えている。ディスク10は、本発明に係る付加情報
を含むADIP信号が記録されている。ディスク駆動装
置20は、ディスク10を駆動し、ディスク上の情報を
読み取る部分として構成されている。制御回路30は、
ディスク駆動装置20を制御するものとして構成され、
ROM(Read Only Memory)31、RAM(Random Acc
ess Memory)32を備えている。ROM31は、仮の各
種制御パラメータが記憶されている。各種制御パラメー
タとは、ディスク駆動装置20によってディスク10よ
り情報を読み取る際のレーザーパワーや、フォーカスバ
イアス等である。ROM31に記憶されている仮の各種
制御パラメータを使用して、ディスク駆動装置20によ
り読み取ったディスク10固有の各種制御パラメータ
は、RAM32に記憶される。
【0096】次に、ディスクシステム1において、ディ
スク10に対しての記録及び/又は再生を行なう際の動
作について図22を用いて説明する。ステップS21に
おいて、ROM31に記憶された仮の各種制御パラメー
タを用いて、ディスク10の再生のための再生コマンド
が、制御回路30によりディスク駆動装置20に送信さ
れる。
【0097】ステップS22において、ステップS21
で制御回路30により送信された再生コマンドにより、
ディスク駆動装置20が駆動される。ディスク駆動装置
20によって、仮の各種制御パラメータを用いてディス
ク10よりADIP信号が読み取られる。そのADIP
信号より、ディスク固有の各種制御パラメータが抽出さ
れ、制御回路30のRAM32に記憶される。
【0098】ステップS23において、ステップS22
でRAM32に記憶されたディスク固有の各種制御パラ
メータを用いて、ディスク10の再生のための再生コマ
ンドが、制御回路30によりディスク駆動装置20に送
信される。ステップS24において、ステップS23で
制御回路30により送信された再生コマンドにより、デ
ィスク駆動装置20が駆動される。ディスク駆動装置2
0は、制御回路30から送信されたディスク固有の各種
制御パラメータを用いて、ディスク10に対して記録及
び/又は再生を行なう。
【0099】以上のようにして、本発明に係るディスク
システム1は、ディスク記録媒体に付加情報として各種
制御パラメータを記録しておけば、上述のような手順に
より、仮の各種制御パラメータを用いてディスク固有の
各種制御パラメータを読み取り、異なる特性のディスク
記録媒体に対しても、ディスク固有の各種パラメータを
用いて安定して記録及び/又は再生を行なうことができ
る。
【0100】また、本発明に係る記録媒体の主な適用対
象である高密度の光磁気ディスクは、リムーバブル(交
換可能)な記録媒体のため、多様な機器・用途に使用さ
れる。場合によっては、同一のディスクが複数種類の用
途に混在して使用される可能性もある。従って、そのよ
うな状況では、著作権等の権利の保護はもとより、予期
せぬ機器の組み合わせやプログラムのバグ、あるいは故
意により、貴重なデータが失われたり改ざんされたりす
る危険がある。そこで、図23に示す本発明に係るディ
スク駆動装置2では、ディスク記録媒体の一部または全
部のセクタに属性コードを記録する一方、ハードウェア
による属性保護手段を設け、当該のセクタに対する記録
又は再生は、属性保護手段に特定のコードを設定するこ
とにより実行している。そのため、予期せぬ又は許可さ
れない記録ないしは再生からデータを保護することを実
現している。
【0101】ディスク駆動装置2は、ADIP・FM復
調回路40と、ADIP同期検出・アドレス/データ分
離回路41と、クラスタ属性判定回路42と、データ書
込回路43及びデータ読出回路44とから構成される。
【0102】ADIP・FM復調回路40は、入力され
るADIP信号をFM復調して、ADIP同期検出・ア
ドレス/データ分離回路41に出力する。ADIP同期
検出・アドレス/データ分離回路41は、ADIP・F
M復調回路40でFM復調されたADIP信号より、同
期信号を検出するとともに、アドレス情報と付加情報
(データ)とを分離して、アドレス情報を外部に、また
付加情報をクラスタ属性判定回路42に出力する。
【0103】クラスタ属性判定回路42は、ADIP同
期検出・アドレス/データ分離回路41より出力された
付加情報と、外部から入力されてくる属性コードとか
ら、後述のデータ書込回路43及びデータ読出回路44
による書き込みや、読み込みの信号を制限することで、
データの記録、再生、複製、取捨選択等を制御し、予期
せぬ記録又は再生からデータを保護する。
【0104】データ書込回路43は、外部から入力され
る記録データに所定の信号処理を施して、図示しないデ
ィスク記録媒体に書き込むためのデータWRITEを出力す
る。データ読出回路44は、ディスク記録媒体から読み
込まれたデータREADが入力され、所定の復号処理を施し
て外部に再生データとして出力する。
【0105】このように構成されるディスク駆動装置2
は、図示しないディスク記録媒体に対して、属性コード
を書き込み、書き込んだ属性コードに応じて、図示しな
いディスク記録媒体に対しての書き込みや、記録された
データの読み込みを制限する。これにより、ディスク駆
動装置2は、図示しないディスク記録媒体に対しての予
期せぬ記録又は再生からデータを保護する。
【0106】以上説明したように、ディスク記録媒体の
高密度化によって、ピットによる付加情報の記録が困難
になったが、本発明に係る記録媒体により、ピット記録
に依存することなく、従来技術におけるディスク記録媒
体のアドレス記録方式と互換性を保ったまま、アドレス
信号に付加情報を混合して記録することを実現できる。
また、上述したように、本発明に係る記録媒体のアドレ
ス記録方法により、アクセス性能を大きく損なうことは
ない。
【0107】本発明に係る記録媒体のアドレス記録方法
により、以下のような効果が得られる。まず、従来のア
ドレス信号と互換性を保ったまま、新たに付加情報を記
録できるため、例えば複数世代にわたる記録媒体に対し
て記録及び/又は再生が可能なディスク駆動装置を実現
できる。例えば、ディスク駆動装置を安価かつ容易に実
現する。また、付加情報は、アドレス情報とともに記録
媒体の成型時に記録するため、例えば、本発明に係る記
録媒体のアドレス記録方法を適用したことによる記録媒
体の製造コストの増加がない。例えば、ディスク記録媒
体の製造を安価かつ容易に実現する。
【0108】また、記録媒体固有の記録又は再生時の特
性に依存するパラメータを付加情報として記録すること
により、例えば、異なるメーカー又は製品間のディスク
記録媒体及びディスク駆動装置の互換性を維持する。ま
た、記録媒体上の全てのクラスタに付加情報を記録可能
な構成としたため、本来のデータ記録容量を保ちなが
ら、ディスク成形時に最大数百kバイトに及ぶデータ
(付加情報)を記録することができる。また、記録媒体
の一部分又は全体についての属性を、付加情報として記
録媒体に記録し、属性情報に応じたデータ保護手段を駆
動装置に備えることにより、例えばデータの信頼性を向
上させることができる。以上が本発明に係る記録媒体の
説明である。
【0109】次に、本発明に係る記録媒体の製造装置の
一実施形態の構成について、図24を用いて説明する。
本発明に係る記録媒体の製造装置50は、ADIPデー
タ発生回路51,ADIPコンコーダ52,光学ヘッド
53及びモータ54とにより構成され、図中のディスク
60に対して、ADIP信号を記録するものである。
【0110】ADIPデータ発生回路51は、ディスク
60におけるアドレスを示すデータ、すなわちADIP
信号を発生し、そのデータをADIPエンコーダ52に
出力するようになされている。なお、ADIPデータ発
生回路51には、上述した本発明の実施の形態に基づい
た付加情報が入力され、ADIP信号には、付加情報が
含まれるように構成されている。ADIPエンコーダ5
2は、ADIPデータ発生回路51により供給された、
アドレス情報と付加情報とを含むADIP信号でバイフ
ェーズ変調を行ない、その変調信号であるバイフェーズ
信号で、所定の周波数のキャリア(搬送波)を周波数変調
し、変調後の信号であるFM信号を記録手段である光学
ヘッド53に出力するようになされている。
【0111】光学ヘッド53は、供給されたFM信号に
応じて、レーザ光を蛇行(ウォブリング)させながら、
フォトレジストが表面に塗布された原盤であるディスク
60に照射するようになされている。モータ54は、デ
ィスク60を所定の速度で回転駆動させるように構成さ
れている。ディスク60は、モータ54によって所定の
速度で回転されながら、光学ヘッド53からのレーザ光
を照射される。このようにして、ディスク60の表面
は、アドレス情報に対応する蛇行形状に感光された後、
現像される。現像されたディスク60には、蛇行した
(ウォブリングした)グルーブが形成され、グルーブと
グルーブの間には結果としてのランドが形成される。
【0112】そして、ディスク60からその表面の凹凸
が転写された図示しないスタンパが作成され、さらに、
そのスタンパを使用して、多数のレプリカディスクとし
てディスク10等が作成される。なお、ここでは、露光
された結果生成される部分をグルーブ、露光されずに生
成された部分、つまりグルーブが生成される結果として
生成される部分をランドと称する。
【0113】このようにして、ディスク10のスタンパ
の作成時において、ディスク60にレーザ光を照射し、
アドレス情報に対応して、そのレーザ光をウォブリング
させることでアドレス情報をトラックの側壁に形成す
る。そして、ディスク60からその表面の凹凸が転写さ
れたスタンパを用いて、アドレス情報に対応してトラッ
クの側壁が蛇行したディスク10等を製造することがで
きる。以上が本発明に係る記録媒体の製造装置の構成の
説明である。
【0114】次に、本発明に係る記録媒体の記録再生装
置の概略構成について図25を用いて説明する。この図
25において、光ディスク記録再生装置100は、光磁
気ディスクにデータを記録し、及び/又は光ディスクに
記録したデータを再生する装置である。この光ディスク
記録再生装置100において、再生時には光学ヘッド1
02内のレーザ光源からのレーザ光が光学系を介して光
ディスク101に照射され、その戻り光が光学ヘッド1
02内の光学系を介して受光素子に受光され、光電変換
される。光学ヘッド102内の受光素子からの信号は、
RF(Radio Frequency) アンプ103で増幅される。
ここで、光ディスク101として、磁壁移動による磁気
超解像、いわゆるDWDD(Domain Wall Displacement
Detection)の再生方式を用いるものの場合には、DW
DD特有の低域成分の揺らぎを取るために微分される。
微分された信号は、ノイズ低減のためのローパスフィル
タを経て、A/Dコンバータ104で量子化される。量
子化された信号は、AGC(Automatic Gain Control)
・クランプ回路105で自動利得制御(AGC)処理さ
れ、例えばディスクの反射率変動によるゲイン変動等を
安定化する処理が行われる。
【0115】AGC・クランプ回路105からの出力信
号は、イコライザ・DPLL(Digital Phase Locked L
oop) 回路106に送られ、イコライジング処理を施さ
れてPLL(位相ロックループ)で同期したクロックで
サンプリングされたものと同等のRF信号が出力され
る。この従来例では、A/D変換後のRF信号に対して
AGC、イコライジング、DPLLの各処理を施してい
るが、A/D変換前のアナログRF信号に対してAG
C、イコライジング、アナログPLLの各処理を行わせ
るようにしてもよい。
【0116】イコライザ・DPLL回路106からの出
力信号は、ビタビデコーダ107でビタビアルゴリズム
に基づく復号処理が施され、復調回路108で記録時の
変調、例えばRLL(1,7)変調の逆処理としての復
調処理が施され、復調されたデータはバスラインを介し
てメモリ110上に展開される。メモリ110上に展開
されたデータストリームは、誤り訂正ブロック単位でE
CC(Error Correction Code) デコーダ/エンコーダ
109によるエラー訂正が施され、さらにデスクランブ
ラ・EDC(Error Detection Code)デコーダ111に
よりデスクランブル処理及びEDCデコード処理が施さ
れてデータDATIとなり、このデータDATIが、転送クロッ
ク発生回路112からの転送クロックSCLKと共に外部に
出力される。
【0117】次に、図25の光ディスク記録再生装置1
00において、記録時には、転送クロック発生回路11
2からの転送クロックSCLKに同期して入力されたデータ
DATOは、スクランブラ・EDCエンコーダ113に送ら
れて、スクランブル処理及びEDC符号化処理が施さ
れ、メモリ110に書き込まれる。
【0118】データDATOは、エラー訂正パリティがEC
Cデコーダ/エンコーダ109で追加された後、変調回
路114で所定の変調方式、例えばRLL(1,7)変
調方式で変調される。変調後のデータDATOは、磁気ヘッ
ド115を経て磁気ヘッド117に供給されるととも
に、レーザAPC・ドライバ回路116へ変調回路11
4からのレーザストローブ変調クロックが供給される。
【0119】次に、図25の光ディスク記録再生装置1
00におけるサーボ系の信号処理を説明する。光学ヘッ
ド102からの出力信号より、マトリックスアンプ11
8で抽出されたサーボエラー信号は、デジタルサーボ信
号プロセッサ(DSSP)119にてサーボ信号につい
ての位相補償、ゲイン・目標値設定等が施される。
【0120】デジタルサーボ信号プロセッサ119から
のサーボ信号は、ドライバ(駆動回路)120を経て、
光学ヘッド102内の例えば対物レンズを2軸駆動する
ためのアクチュエータや、光学ヘッド102をディスク
径方向に移動させるスレッドモータ121等に供給され
る。
【0121】光ディスク101として、ランド部及びグ
ルーブ部を記録トラックとするランド/グルーブ記録方
式の光ディスクを用いる場合に、トラッキングエラー信
号は、ランド部とグルーブ部では極性が逆になっている
ため、どちらを記録再生するかによってシステムコント
ローラ125がその極性を切り換える。
【0122】また、ランド/グルーブ記録方式の光ディ
スクにおけるフォーカス検出では、非点収差法を用いた
場合、ランド部とグルーブ部とでオフセットがでること
が知られており、これによる影響を取り去るために、シ
ステムコントローラ125は、ランド部とグルーブ部と
で別々にフォーカスオフセットを設定する。
【0123】また、光ディスク101として、ランド部
とグルーブ部との境界がアドレス情報に応じてFM変調
された搬送波信号によりトラック走査方向に対して直交
する方向に揺動(ウォブル)されて形成されたアドレス
記録方式を用いている場合に、このウォブル信号成分を
抽出することでアドレス、いわゆるADIP情報を得る
ことができる。なお、ADIP情報には、本発明に基づ
いて、付加情報が含まれている。このとき、マトリック
スアンプ118からの出力信号よりADIPバンドパス
フィルタ122を介して上記ウォブル信号成分が抽出さ
れ、ADIPデコーダ123でアドレス情報と付加情報
が復号される。復号されたアドレス情報と付加情報は、
システムコントローラ125に転送される。なお、アド
レス情報と付加情報とを判別する判別手段として、シス
テムコントローラ125等によって実行される、いわゆ
るオブジェクトとされるプログラムが考えられる。ま
た、ハードウェアによって判別手段を構成しても良い。
【0124】ADIPバンドパスフィルタ122の出力
とADIPデコーダ123内のPLL位相誤差の積分値
及びシステムコントローラ125からの制御信号は、C
LV(Constant Linear Velocity)プロセッサ126へ
入力されて、光ディスク101を一定線速度(CLV)
で回転させるための信号となり、ドライバ120を経
て、ディスク回転駆動用のスピンドルモータ127に供
給される。
【0125】
【発明の効果】本発明に係る記録媒体は、予めアドレス
情報が所定の規則に従って配置され、そのアドレス情報
に基づいて情報が再生されるように構成された記録媒体
において、アドレス情報に付加情報を付加して構成した
アドレス信号が記録される。このため、アドレス信号に
付加情報を付加することができる。
【0126】また、本発明に係る記録媒体の製造装置
は、予めアドレス情報が所定の規則に従って配置され、
そのアドレス情報に基づいて情報が再生されるように構
成された記録媒体に、アドレス情報に付加情報を付加し
て構成したアドレス信号を記録する。このため、記録媒
体のアドレス信号に付加情報を付加することができる。
【0127】また、本発明に係る記録媒体の製造方法
は、上述の課題を解決するために、予めアドレス情報が
所定の規則に従って配置され、そのアドレス情報に基づ
いて情報が再生されるように構成された記録媒体を製造
する記録媒体の製造方法において、アドレス情報に付加
情報を付加して構成したアドレス信号を記録媒体に記録
する記録工程を有する。このため、記録媒体のアドレス
信号に付加情報を付加することができる。
【0128】また、本発明に係る記録媒体の記録再生装
置は、上述の課題を解決するために、予めアドレス情報
が所定の規則に従って配置され、そのアドレス情報に基
づいて情報が再生されるように構成された記録媒体を記
録再生する記録再生装置において、アドレス情報に付加
情報を付加して構成されたアドレス信号を記録媒体から
再生する。このため、記録媒体のアドレス信号から付加
情報を再生することができる。
【0129】また、本発明に係る記録媒体の再生方法
は、上述の課題を解決するために、予めアドレス情報が
所定の規則に従って配置され、そのアドレス情報に基づ
いて情報が再生されるように構成された記録媒体を再生
する再生方法において、アドレス情報に付加情報を付加
して構成されたアドレス信号を記録媒体から再生する再
生工程を有する。このため、記録媒体のアドレス信号か
ら付加情報を再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第2のフォーマットの記録媒体のクラスタとセ
クタの構成を説明する図である。
【図2】第2のフォーマットの記録媒体のADIP信号
に記録される本来のアドレス情報の構成を説明する図で
ある。
【図3】第2のフォーマットの記録媒体にアクセスする
際のアドレス認識を説明するタイミングチャートであ
る。
【図4】第2のフォーマットの記録媒体のアクセス時、
アドレス情報の誤り判定をして補間処理をする際に利用
されるセクタ番号の連続性を説明するタイミングチャー
トである。
【図5】本発明に係る第1の実施の形態の記録媒体に記
録される2種類のADIPであるタイプA及びタイプB
の構成例を説明する図である。
【図6】図5の2種類のADIPであるタイプA及びタ
イプBのクラスタ内での配置例を説明する図である。
【図7】図5のタイプBにより記録媒体に記録される付
加情報の例を示す図である。
【図8】本発明に係る第1の実施の形態の記録媒体のリ
ードインエリアの特性セクタにアクセスする際の手順を
示すフローチャートである。
【図9】本発明に係る第2の実施の形態の記録媒体に記
録される2種類のADIPであるタイプA及びタイプB
のクラスタ内での配置例を説明する図である。
【図10】本発明に係る第3の実施の形態の記録媒体に
記録される2種類のADIPであるタイプA及びタイプ
Bのクラスタ内での配置例を説明する図である。
【図11】本発明に係る第4の実施の形態の記録媒体に
記録される2種類のADIPであるタイプA及びタイプ
Bの構成例を説明する図である。
【図12】図11の2種類のADIPであるタイプA及
びタイプBの構成例と、そのクラスタ内での配置を説明
する図である。
【図13】本発明に係る第6の実施の形態の記録媒体に
記録される2種類のADIPであるタイプA及びタイプ
Bの構成例を説明する図である。
【図14】本発明に係る第7の実施の形態の記録媒体に
記録されるADIPの構成例を説明する図である。
【図15】本発明に係る第8の実施の形態の記録媒体の
記録再生時に、隣接トラックにレーザスポットが飛び込
んでしまった場合、アドレスの誤りを検出するタイミン
グを比較する概念図であり、(A)は第1乃至第6の実
施の形態の記録媒体の場合を示し、(B)は第8の実施
の形態の記録媒体の場合を示している。
【図16】本発明に係る第9の実施の形態の記録媒体の
フォーマットコードの構成を説明する図である。
【図17】図16のフォーマットコードの形式コードの
例を説明する図である。
【図18】図16のフォーマットコードの配置コードの
例を説明する図である。
【図19】本発明に係る第9の実施の形態の記録媒体に
記録される2種類の付加情報の一例であり、(A)は偶
数クラスタに記録される付加情報の一例、(B)は奇数
クラスタに記録される付加情報の一例を示す図である。
【図20】本発明に係る第10の実施の形態の記録媒体
において、4クラスタを書き換え単位とする場合にクラ
スタ(4n+3)のセクタ15(F)を、他のクラスタ
のセクタ15(F)と区別するために、クラスタ(4n
+3)のセクタ15(F)を7に置き換えた状態を説明
する図である。
【図21】各種の制御パラメータを付加情報として記録
した本発明に係る記録媒体に対しての記録再生をするた
めのディスクシステムの構成例を示す図である。
【図22】各種の制御パラメータを付加情報として記録
した本発明に係る記録媒体に対して、図21のディスク
システムによりデータを再生をする際の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図23】データを保護するための属性コードを付加情
報として記録した本発明に係る記録媒体に対して、デー
タの記録再生をするディスク駆動装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図24】本発明に係る記録媒体の製造装置の一構成例
を示す図である。
【図25】本発明に係る記録媒体の記録再生装置の概略
構成を示す図である。
【図26】成型時に予めトラックが構成された記録媒体
のディスク領域の構成を説明する図である。
【図27】第1のフォーマットの記録媒体のクラスタと
セクタの構成と、データの記録の際の開始位置と終了位
置を説明する図である。
【図28】第1のフォーマットの記録媒体のリードイン
エリアにピットにより記録されるセクタの構成を説明す
る図である。
【図29】図28のサブコーディング情報のサブコード
Qの構成を説明する図である。
【図30】記録媒体のトラックに形成されたグルーブの
形状を説明する図である。
【図31】図30のグルーブの形状により形成されたA
DIP信号の構成を説明する図である。
【図32】記録媒体の任意のセクタにアクセスする際の
手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ディスクシステム、 2 ディスク駆動装置10
ディスク、20 ディスク駆動装置、 30 制御回
路、 41 ADIP同期検出・アドレス/データ分離
回路、 42 クラスタ属性判定回路、 43 データ
書込回路、 44データ読み出し回路、 50 記録媒
体の製造装置、 100 光ディスク記録再生装置

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予めアドレス情報が所定の規則に従って
    配置され、そのアドレス情報に基づいて情報が再生され
    るように構成された記録媒体において、 上記アドレス情報に付加情報を付加して構成したアドレ
    ス信号が記録されることを特徴とする記録媒体。
  2. 【請求項2】 上記アドレス情報の少なくとも一部を間
    欠的又は連続的に上記付加情報で置換したアドレス信号
    が記録されることを特徴とする請求項1記載の記録媒
    体。
  3. 【請求項3】 上記アドレス情報は、セクタごとの番号
    と、複数の上記セクタからなるクラスタごとの番号とか
    ら構成され、上記セクタごとに記録され、上記クラスタ
    ごとの番号の少なくとも一部が付加情報に置換されるこ
    とを特徴とする請求項2記載の記録媒体。
  4. 【請求項4】 上記付加情報の一部として、上記アドレ
    ス情報の一部を分割して構成したアドレス信号が記録さ
    れることを特徴とする請求項3記載の記録媒体。
  5. 【請求項5】 上記付加情報は、アクセス手段、記録手
    段及び再生手段の上記記録媒体に対する最適なパラメー
    タを決定する情報であることを特徴とする請求項1記載
    の記録媒体。
  6. 【請求項6】 上記付加情報は、記録媒体の少なくとも
    一部に関しての用途及び/又は権利に関する情報である
    ことを特徴とする請求項1記載の記録媒体。
  7. 【請求項7】 正確なアドレス決定に必要なアドレス情
    報が、記録媒体の回転周期中に少なくとも2回記録され
    ることを特徴とする請求項1記載の記録媒体。
  8. 【請求項8】 予めアドレス情報が所定の規則に従って
    配置され、そのアドレス情報に基づいて情報が再生され
    るように構成された記録媒体を製造する記録媒体の製造
    装置において、 上記アドレス情報に付加情報を付加して構成したアドレ
    ス信号を上記記録媒体に記録することを特徴とする記録
    媒体の製造装置。
  9. 【請求項9】 上記アドレス情報の少なくとも一部を、
    間欠的又は連続的に上記付加情報で置換したアドレス信
    号を上記記録媒体に記録することを特徴とする請求項8
    記載の記録媒体の製造装置。
  10. 【請求項10】 上記アドレス情報は、セクタごとの番
    号と、複数の上記セクタからなるクラスタごとの番号と
    から構成され、上記セクタごとに上記記録媒体に記録さ
    れ、上記クラスタごとの番号の少なくとも一部が付加情
    報に置換されることを特徴とする請求項9記載の記録媒
    体の製造装置。
  11. 【請求項11】 予めアドレス情報が所定の規則に従っ
    て配置され、そのアドレス情報に基づいて情報が再生さ
    れるように構成された記録媒体を製造する記録媒体の製
    造方法において、 上記アドレス情報に付加情報を付加して構成したアドレ
    ス信号を上記記録媒体に記録する記録工程を有すること
    を特徴とする記録媒体の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記アドレス情報の少なくとも一部
    を、間欠的又は連続的に上記付加情報で置換したアドレ
    ス信号を上記記録媒体に記録することを特徴とする請求
    項11記載の記録媒体の製造方法。
  13. 【請求項13】 上記アドレス情報は、セクタごとの番
    号と、複数の上記セクタからなるクラスタごとの番号と
    から構成され、上記セクタごとに上記記録媒体に記録さ
    れ、上記クラスタ番号の少なくとも一部が付加情報に置
    換されることを特徴とする請求項12記載の記録媒体の
    製造方法。
  14. 【請求項14】 予めアドレス情報が所定の規則に従っ
    て配置され、そのアドレス情報に基づいて情報が再生さ
    れるように構成された記録媒体を記録再生する記録再生
    装置において、 上記アドレス情報に付加情報を付加して構成されたアド
    レス信号を上記記録媒体から再生することを特徴とする
    記録媒体の記録再生装置。
  15. 【請求項15】 上記アドレス情報の少なくとも一部
    を、間欠的又は連続的に上記付加情報で置換したアドレ
    ス信号を上記記録媒体から再生することを特徴とする請
    求項14記載の記録媒体の記録再生装置。
  16. 【請求項16】 上記アドレス情報は、セクタごとの番
    号と、複数の上記セクタからなるクラスタごとの番号と
    から構成され、上記セクタごとに上記記録媒体から再生
    され、上記クラスタごとの番号の少なくとも一部が付加
    情報に置換されていることを特徴とする請求項15記載
    の記録媒体の記録再生装置。
  17. 【請求項17】 上記記録再生装置は、上記アドレス信
    号からアドレス情報と付加情報とを判別する判別手段
    と、 上記アドレス情報を補間する補間手段とを有することを
    特徴とする請求項14記載の記録媒体の記録再生装置。
  18. 【請求項18】 上記付加情報に基づき、上記記録媒体
    の記録再生に最適なパラメータを決定することを特徴と
    する請求項14記載の記録媒体の記録再生装置。
  19. 【請求項19】 上記付加情報より記録媒体の少なくと
    も一部に関しての用途及び/又は権利に関する情報を再
    生し、それらに応じて情報の記録許可、再生許可、複製
    許可、或いは利用データの取捨選択を制御する制御手段
    を備えることを特徴とする請求項14記載の記録媒体の
    記録再生装置。
  20. 【請求項20】 予めアドレス情報が所定の規則に従っ
    て配置され、そのアドレス情報に基づいて情報が再生さ
    れるように構成された記録媒体を再生する再生方法にお
    いて、 上記アドレス情報に付加情報を付加して構成されたアド
    レス信号を上記記録媒体から再生する再生工程を有する
    ことを特徴とする記録媒体の再生方法。
  21. 【請求項21】 上記アドレス情報の少なくとも一部
    を、間欠的又は連続的に上記付加情報で置換したアドレ
    ス信号を上記記録媒体から再生することを特徴とする請
    求項20記載の記録媒体の再生方法。
  22. 【請求項22】 上記アドレス情報は、セクタごとの番
    号と、複数の上記セクタからなるクラスタごとの番号と
    から構成され、上記セクタごとに上記記録媒体から再生
    され、上記クラスタごとの番号の少なくとも一部が付加
    情報に置換されていることを特徴とする請求項21記載
    の記録媒体の再生方法。
JP2001123535A 2001-04-20 2001-04-20 記録媒体、及びその製造方法 Expired - Fee Related JP4576744B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001123535A JP4576744B2 (ja) 2001-04-20 2001-04-20 記録媒体、及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001123535A JP4576744B2 (ja) 2001-04-20 2001-04-20 記録媒体、及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002319246A true JP2002319246A (ja) 2002-10-31
JP4576744B2 JP4576744B2 (ja) 2010-11-10

Family

ID=18973073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001123535A Expired - Fee Related JP4576744B2 (ja) 2001-04-20 2001-04-20 記録媒体、及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4576744B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011108148A1 (ja) * 2010-03-05 2011-09-09 日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 記録媒体、再生及び記録方法、再生及び記録装置
JP2011187097A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Hitachi Consumer Electronics Co Ltd 記録媒体、再生及び記録方法、再生及び記録装置
JP2011187098A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Hitachi Consumer Electronics Co Ltd 記録媒体、再生及び記録方法、再生及び記録装置
JP2011187095A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Hitachi Consumer Electronics Co Ltd 記録媒体、再生及び記録方法、再生及び記録装置
JP2013093072A (ja) * 2011-10-24 2013-05-16 Sharp Corp 情報記録媒体、情報記録再生装置、情報記録再生方法、情報記録再生プログラム、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0191376A (ja) * 1987-10-01 1989-04-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 補助情報記録方法
JPH033168A (ja) * 1989-05-08 1991-01-09 Philips Gloeilampenfab:Nv 情報記録システム並びにその情報記録システムに使用される記録装置及び記録担体
JPH0536208A (ja) * 1990-06-13 1993-02-12 Hitachi Ltd マルチメデイア対応再生専用デイスク、その記録方法及び再生装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0191376A (ja) * 1987-10-01 1989-04-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 補助情報記録方法
JPH033168A (ja) * 1989-05-08 1991-01-09 Philips Gloeilampenfab:Nv 情報記録システム並びにその情報記録システムに使用される記録装置及び記録担体
JPH0536208A (ja) * 1990-06-13 1993-02-12 Hitachi Ltd マルチメデイア対応再生専用デイスク、その記録方法及び再生装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011108148A1 (ja) * 2010-03-05 2011-09-09 日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 記録媒体、再生及び記録方法、再生及び記録装置
JP2011187097A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Hitachi Consumer Electronics Co Ltd 記録媒体、再生及び記録方法、再生及び記録装置
JP2011187096A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Hitachi Consumer Electronics Co Ltd 記録媒体、再生及び記録方法、再生及び記録装置
JP2011187098A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Hitachi Consumer Electronics Co Ltd 記録媒体、再生及び記録方法、再生及び記録装置
JP2011187095A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Hitachi Consumer Electronics Co Ltd 記録媒体、再生及び記録方法、再生及び記録装置
CN102754154A (zh) * 2010-03-05 2012-10-24 日立民用电子株式会社 记录介质、再现和记录方法、再现和记录装置
CN102792375A (zh) * 2010-03-05 2012-11-21 日立民用电子株式会社 记录介质、再现和记录方法、再现和记录装置
US8593919B2 (en) 2010-03-05 2013-11-26 Hitachi Consumer Electronics Co., Ltd. Recording medium, reproduction and recording method, reproduction and recording device
JP2013093072A (ja) * 2011-10-24 2013-05-16 Sharp Corp 情報記録媒体、情報記録再生装置、情報記録再生方法、情報記録再生プログラム、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP4576744B2 (ja) 2010-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100262470B1 (ko) 광디스크 장치 및 교체 처리 방법
KR100262805B1 (ko) 광 디스크의 교체 처리 방법 및 광 디스크 장치
KR100262469B1 (ko) 광디스크 장치 및 교체 처리 방법
KR100262473B1 (ko) 광디스크 장치 및 교체 처리 방법
US7706231B2 (en) Read-only recording medium, reproduction apparatus and reproduction method
KR100301191B1 (ko) 광디스크의결함영역의교체처리방법및광디스크장치
KR100533893B1 (ko) 데이터기록장치및방법
EP1154415A2 (en) Optical disc and optical disc apparatus
JP2001167562A (ja) データ記録媒体、データ記録および/または再生装置および記録媒体判別方法
JP3843560B2 (ja) アシンメトリ補正装置及びアシンメトリ補正方法
EP1089282A2 (en) Data recording medium, data recording apparatus and method, and data reproducing apparatus and method
JP4576744B2 (ja) 記録媒体、及びその製造方法
JPH0954987A (ja) 光ディスクの原盤製造装置と光ディスク作成装置と光ディスクの作成方法
US20040071060A1 (en) High-density optical disc, method for recording address and/or servo information on the high-density optical disc, and method for reproducing data recorded on the high-density optical disc
JP3835581B2 (ja) 光ディスク装置および試し書き方法
JP3959147B2 (ja) 光ディスク、光ディスク再生装置、光ディスク再生方法、及び光ディスク記録方法
JP3959149B2 (ja) 光ディスク、光ディスク再生装置、光ディスク再生方法、及び光ディスク記録方法
JP3762027B2 (ja) 光ディスク、光ディスク再生装置、光ディスク再生方法、及び光ディスク記録方法
JP3762029B2 (ja) 光ディスク、光ディスク再生装置、光ディスク再生方法、及び光ディスク記録方法
JP3762028B2 (ja) 光ディスク、光ディスク再生装置、光ディスク再生方法、及び光ディスク記録方法
JP2001067676A (ja) 光ディスク、データ記録装置及び光ディスク再生装置
JP3959148B2 (ja) 光ディスク、光ディスク再生装置、光ディスク再生方法、及び光ディスク記録方法
JPH11316957A (ja) 光ディスク装置とdvd−ramドライブ装置と光ディスク装置のトラッキング方法とdvd−ramドライブ装置のトラッキング方法
JP3872887B2 (ja) 光ディスク装置
JP2637663B2 (ja) 光ディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080305

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090421

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100525

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100709

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100727

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100809

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees