JP2002319239A - 情報再生装置 - Google Patents

情報再生装置

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JP2002319239A
JP2002319239A JP2001121854A JP2001121854A JP2002319239A JP 2002319239 A JP2002319239 A JP 2002319239A JP 2001121854 A JP2001121854 A JP 2001121854A JP 2001121854 A JP2001121854 A JP 2001121854A JP 2002319239 A JP2002319239 A JP 2002319239A
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Koji Nishida
浩二 西田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二値化した情報再生信号のジッタレベルを悪
化させることなく、ディフェクト通過後の情報再生信号
の変化に対する追従性を向上することができ、ディフェ
クト通過後のデータ読み取りの早期回復を図ることがで
きる情報再生装置を提供する。 【解決手段】 ディフェクト通過直後におけるデータス
ライサに入力される情報再生信号の過渡応答の変化レベ
ルを減少することにより、ディフェクト通過後早期に、
データスライサに入力される情報再生信号のDCレベル
が通常状態に復帰可能であるので、ディフェクト通過時
および通過直後も、データスライサのループ利得を通常
状態にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体からの情
報再生信号を、その情報再生信号を二値化した信号を用
いて復調する情報再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、音響映像機器やコンピュータ
システム等に広く利用されている光ディスク再生装置な
どの情報再生装置において、記録媒体からの情報再生信
号を、その情報再生信号を二値化した信号を用いて復調
する際には、その二値化回路として、記録媒体から得ら
れた情報再生信号を、最適レベル位置でスライスし、二
値化データを得るためのデータスライサが用いられてい
る。
【0003】以上のようなデータスライサを用いた従来
の情報再生装置について、以下に説明する。データスラ
イサの構成は、通常、Compact Disc(C
D)やDigital Versatile Disc
(DVD)などに代表されるように、変調コードのDi
gital Sum Value(以後,DSVと呼
ぶ)が0となる変調コードの場合、DSVの値は0とな
るよう変調されるので、情報再生装置におけるデータス
ライサの構成は、図11の従来の情報再生装置のブロッ
ク図で示すような単純なものでよい。
【0004】これは、コンパレータ13が情報再生信号
波形の最適レベル位置をスライスしていれば,コンパレ
ータ13の出力のハイレベルとローレベルの出現確率が
1:1になることを利用したアナログデータスライサで
ある。
【0005】次に、光ディスクにおける欠陥(以後、デ
ィフェクトと呼ぶ)を検出し、ディフェクト通過中およ
び通過直後には、特開平11−144387号公報に示
されるような方法をとることによって、データスライサ
のループ利得を上昇させ、データ読み取りの早期回復を
図ることが考えられる。
【0006】図11において、1は光ディスクであり、
トラックに情報が記録されている。2はスピンドルモー
タであり、光ディスク1は、スピンドルモータ2によっ
て回転される。3は光ピックアップで、光ディスク1に
記録された情報を情報再生信号として読み取る。4はヘ
ッドアンプであり、光ピックアップ3により読み取られ
た情報再生信号を増幅し、後段へのSN比を確保する。
5は利得制御部であり、ヘッドアンプ4から出力される
情報再生信号を入力して、情報再生信号の正側最大値を
基準電位(Vref)に所定の電位V1を加えた電位と
なるようにするとともに、負側最大値を基準電位(Vr
ef)から所定の電位V1を減じた電位となるように制
御する。
【0007】6はディフェクト検出部であり、利得制御
部5から出力される情報再生信号7からディフェクトを
検出している期間はディフェクト検出信号8を”H”レ
ベルにし、ディフェクトを検出していない期間はディフ
ェクト検出信号8を”L”レベルにする。利得制御部5
は、ディフェクト検出部6のディフェクト検出信号8
が”H”レベルのときは制御を停止し、ディフェクト検
出信号8が”L”レベルのときは制御を行う。12はD
C成分除去フィルタであり、1次のハイパスフィルタ
(HPF)により構成され、基準電位(Vref)を基
準に動作する。情報再生信号7がDC成分除去フィルタ
12に入力される。
【0008】13はコンパレータであり、15はローパ
スフィルタであり、21は利得可変増幅回路であり、コ
ンパレータ13の出力をローパスフィルタ15に入力し
て、ローパスフィルタ15の出力を利得可変増幅回路2
1に入力して、利得可変増幅回路21の出力をコンパレ
ータ13の基準入力側(−入力端子側)に入力する構成
により、上記で説明したデータスライサとして機能す
る。コンパレータ13の比較入力側(+入力端子側)に
は、DC成分除去フィルタ12からの出力信号が入力さ
れる。
【0009】20はデータスライサ利得制御部であり、
ディフェクト検出部6から出力されるディフェクト検出
信号8が”H”レベルのときは、データスライサ利得制
御部20の出力信号は”H”レベルを出力し、ディフェ
クト検出信号が”H”レベルから”L”レベルに移行す
るときは、DC成分除去フィルタ後の情報再生信号のD
Cレベル変動が通常状態に復帰するまでの所定の期間”
H”レベルを継続した後、”L”レベルに移行する。利
得可変増幅回路21は、データスライサ利得制御部20
からの出力信号が”L”レベルの場合は通常状態の利得
となり、”H”レベルの場合は通常状態よりも利得を上
昇させる。
【0010】以上のように構成することで、図12
(a)〜(d)の従来の情報再生装置の波形図で示すよ
うに、図12(a)に示す波形信号に対して、ディフェ
クト通過中および通過直後に、図12(b)に示す波形
に従って、利得可変増幅回路21により、データスライ
サのループ利得を上昇させ、スライスレベルを図12
(c)に示すDC成分除去フィルタ後の情報再生信号の
平均レベルに素早く追従可能とする。
【0011】しかしながら、図12(c)に示すDC成
分除去フィルタ後の情報再生信号において、ディフェク
ト通過後の一部を拡大した図12(d)に示す波形のよ
うに、スライスタイミングが、理想のスライスタイミン
グからΔt1、Δt2、Δt3、Δt4、Δt5の時
間、前後に移動してしまうので、二値化した情報再生信
号には大きなジッタ成分が含まれるという欠点があり、
スライスレベルの追従性を良くすれば良くする程、読み
取り精度がかえって悪化する副作用が生じる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の情報再生装置においては、ディフェクト通過
中およびディフェクト通過直後には、特開平11−14
4387号公報に示されるような方法をとることによっ
て、データスライサのループ利得を上昇させ、スライス
レベルの追従性を良くして、情報再生信号の正確な読み
出しの早期回復を図ることが考えられるが、ループ利得
を上昇させることによりスライスレベルの追従性を良く
すれば良くする程、情報再生信号を二値化した信号のジ
ッタ特性が悪化し、読み取り精度がかえって悪化するよ
うな副作用が生じるという問題点を有していた。
【0013】従って、ディフェクト通過直後も、二値化
した情報再生信号のジッタレベルを悪化させることな
く、ディフェクト通過直後のデータ読み取りの早期回復
を図ることが要求されている。
【0014】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、二値化した情報再生信号のジッタレベルを悪化さ
せることなく、ディフェクト通過後の情報再生信号の変
化に対する追従性を向上することができ、ディフェクト
通過後のデータ読み取りの早期回復を図ることができる
情報再生装置を提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明の情報再生装置は、記録媒体から得られた情
報再生信号を二値化し、その二値化信号に対して信号処
理を実行して前記情報再生信号を復調する情報再生装置
において、前記記録媒体から得られた情報再生信号によ
り、前記記録媒体の傷やごみの付着あるいは記録欠陥な
どの不具合を検出した時に、前記不具合を表すディフェ
クト検出信号を発生するディフェクト検出部と、前記記
録媒体から得られた情報再生信号に対して、その最大振
幅が、第1電位を基準にして、正側および負側に所定の
第2電位を加えて得られる電位となるように、利得を制
御するとともに、前記ディフェクト検出部からディフェ
クト検出信号を発生する期間は前記利得制御を停止する
利得制御部と、前記ディフェクト検出部からディフェク
ト検出信号の非発生期間は前記利得制御部からの信号を
出力し、前記ディフェクト検出部からディフェクト検出
信号の発生期間は前記第1電位を出力する出力制御部
と、前記第1電位を基準電位として前記出力制御部の出
力信号からDC成分を除去するDC成分除去フィルタ部
と、前記DC成分除去フィルタからの出力信号に対し
て、所定のスライスレベルによりスライスして前記二値
化信号を出力するデータスライサとを備えた構成とした
ことを特徴とする。
【0016】以上により、ディフェクト通過中およびデ
ィフェクト通過直後に、データスライサのループゲイン
を上昇させることなく、ディフェクト通過後のデータ読
み取りを早期回復することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の情報再
生装置は、記録媒体から得られた情報再生信号を二値化
し、その二値化信号に対して信号処理を実行して前記情
報再生信号を復調する情報再生装置において、前記記録
媒体から得られた情報再生信号により、前記記録媒体の
傷やごみの付着あるいは記録欠陥などの不具合を検出し
た時に、前記不具合を表すディフェクト検出信号を発生
するディフェクト検出部と、前記記録媒体から得られた
情報再生信号に対して、その最大振幅が、第1電位を基
準にして、正側および負側に所定の第2電位を加えて得
られる電位となるように、利得を制御するとともに、前
記ディフェクト検出部からディフェクト検出信号を発生
する期間は前記利得制御を停止する利得制御部と、前記
ディフェクト検出部からディフェクト検出信号の非発生
期間は前記利得制御部からの信号を出力し、前記ディフ
ェクト検出部からディフェクト検出信号の発生期間は前
記第1電位を出力する出力制御部と、前記第1電位を基
準電位として前記出力制御部の出力信号からDC成分を
除去するDC成分除去フィルタ部と、前記DC成分除去
フィルタからの出力信号に対して、所定のスライスレベ
ルによりスライスして前記二値化信号を出力するデータ
スライサとを備えた構成とする。
【0018】この構成によると、ディフェクト通過直後
におけるデータスライサに入力される情報再生信号の過
渡応答の変化レベルを減少することにより、ディフェク
ト通過後早期に、データスライサに入力される情報再生
信号のDCレベルが通常状態に復帰可能であるので、デ
ィフェクト通過時および通過直後も、データスライサの
ループ利得を通常状態にする。
【0019】請求項2に記載の情報再生装置は、記録媒
体から得られた情報再生信号を二値化し、その二値化信
号に対して信号処理を実行して前記情報再生信号を復調
する情報再生装置において、前記記録媒体から得られた
情報再生信号により、前記記録媒体の傷やごみの付着あ
るいは記録欠陥などの不具合を検出した時に、前記不具
合を表すディフェクト検出信号を発生するディフェクト
検出部と、前記記録媒体から得られた情報再生信号に対
して、その最大振幅が、第1電位を基準にして、正側お
よび負側に所定の第2電位を加えて得られる電位となる
ように、利得を制御するとともに、前記ディフェクト検
出部からディフェクト検出信号を発生する期間は前記利
得制御を停止する利得制御部と、前記利得制御部からの
出力信号の低域成分を通過させるローパスフィルタと、
前記ディフェクト検出部からディフェクト検出信号の非
発生期間は前記利得制御部からの信号を出力し、前記デ
ィフェクト検出部からディフェクト検出信号の発生期間
は前記ローパスフィルタからの信号を出力する出力制御
部と、前記第1電位を基準電位として前記出力制御部の
出力信号からDC成分を除去するDC成分除去フィルタ
部と、前記DC成分除去フィルタからの出力信号に対し
て、所定のスライスレベルによりスライスして前記二値
化信号を出力するデータスライサとを備えた構成とす
る。
【0020】この構成によると、情報再生信号の平均レ
ベルが情報再生信号の上側ピークと下側ピークの中間レ
ベルからオフセットしている場合でも、ディフェクト通
過直後におけるデータスライサに入力される情報再生信
号の過渡応答の変化レベルを減少することにより、請求
項1の場合と比較し、情報再生信号がアシンメトリを持
ち、情報再生信号の平均レベルが情報再生信号の中心レ
ベルと異なる場合でも、ディフェクト通過後早期に、デ
ータスライサに入力される情報再生信号のDCレベルが
通常状態に復帰可能であるので、ディフェクト通過時お
よび通過直後も、データスライサのループ利得を通常状
態にする。
【0021】請求項3に記載の情報再生装置は、請求項
2に記載の出力制御部を、ディフェクト検出部からディ
フェクト検出信号の発生期間は、ローパスフィルタから
の信号をホールドするよう構成する。
【0022】この構成によると、請求項2の場合に発生
していたローパスフィルタの時定数で決まるディフェク
ト検出信号の発生期間中のローパスフィルタ出力の変化
がなく、情報再生信号の平均レベルが情報再生信号の上
側ピークと下側ピークの中間レベルからオフセットして
いる場合でも、ディフェクト通過直後におけるデータス
ライサに入力される情報再生信号の過渡応答の変化レベ
ルを請求項2の場合よりもさらに減少するとともに、請
求項2の場合と比較し、ローパスフィルタの時定数を、
ディフェクト検出期間との関係に依存せず、自由な設定
を可能とする。
【0023】請求項4に記載の情報再生装置は、請求項
1に記載のディフェクト検出信号の発生期間を、ディフ
ェクト検出部が記録媒体から実際に不具合を検出した時
間よりも任意の所定時間だけ延長するよう構成する。
【0024】この構成によると、請求項1の場合と比較
し、ディフェクト通過直後におけるデータスライサに入
力される情報再生信号の過渡応答の変化レベルをさらに
減少することにより、請求項1の場合と比較し、ディフ
ェクト通過後さらに早期に、データスライサに入力され
る情報再生信号のDCレベルが通常状態に復帰する。
【0025】請求項5に記載の情報再生装置は、請求項
2に記載のディフェクト検出信号の発生期間を、ディフ
ェクト検出部が記録媒体から実際に不具合を検出した時
間よりも任意の所定時間だけ延長するよう構成する。
【0026】この構成によると、請求項2の場合と比較
し、ディフェクト通過直後におけるデータスライサに入
力される情報再生信号の過渡応答の変化レベルをさらに
減少することにより、請求項2の場合と比較し、ディフ
ェクト通過後さらに早期に、データスライサに入力され
る情報再生信号のDCレベルが通常状態に復帰する。
【0027】請求項6に記載の情報再生装置は、請求項
3に記載のディフェクト検出信号の発生期間を、ディフ
ェクト検出部が記録媒体から実際に不具合を検出した時
間よりも任意の所定時間だけ延長するよう構成する。
【0028】この構成によると、請求項3の場合と比較
し、ディフェクト通過直後におけるデータスライサに入
力される情報再生信号の過渡応答の変化レベルをさらに
減少することにより、請求項3の場合と比較し、ディフ
ェクト通過後さらに早期に、データスライサに入力され
る情報再生信号のDCレベルが通常状態に復帰する。
【0029】請求項7に記載の情報再生装置は、記録媒
体から得られた情報再生信号を二値化し、その二値化信
号に対して信号処理を実行して前記情報再生信号を復調
する情報再生装置において、前記記録媒体から得られた
情報再生信号により、前記記録媒体の傷やごみの付着あ
るいは記録欠陥などの不具合を検出した時に、前記不具
合を表すディフェクト検出信号を発生するディフェクト
検出部と、前記記録媒体から得られた情報再生信号に対
して、その最大振幅が、第1電位を基準にして、正側お
よび負側に所定の第2電位を加えて得られる電位となる
ように、利得を制御するとともに、前記ディフェクト検
出部からディフェクト検出信号を発生する期間は前記利
得制御を停止する利得制御部と、前記第1電位を基準電
位として前記利得制御部の出力信号からDC成分を除去
するDC成分除去フィルタ部と、前記DC成分除去フィ
ルタからの出力信号に対して、前記ディフェクト検出部
からのディフェクト検出信号の消滅直後から時間経過と
ともに減少するオフセットを加えたスライスレベルによ
り、スライスして前記二値化信号を出力するデータスラ
イサとを備えた構成とする。
【0030】この構成によると、ディフェクト通過直後
におけるデータスライサに入力される情報再生信号の過
渡応答にスライスレベルの変化をフィードフォワードに
より合わせることを可能とすることにより、データスラ
イサのスライスレベルの応答を、ディフェクト通過前後
のデータスライサに入力される情報再生信号の過渡応答
と概略等しくすることができるので、ディフェクト通過
時および通過直後も、データスライサのループ利得を通
常状態にする。
【0031】以下、本発明の実施の形態を示す情報再生
装置について、図面を参照しながら具体的に説明する。 (実施の形態1)本発明の実施の形態1の情報再生装置
を説明する。
【0032】図1は本実施の形態1の情報再生装置の構
成を示すブロック図である。図1において、1は記録媒
体としての光ディスクであり、トラックに情報が記録さ
れている。2はスピンドルモータであり、光ディスク1
は、スピンドルモータ2によって回転される。3は光ピ
ックアップで、光ディスク1に記録された情報を情報再
生信号として読み取る。4はヘッドアンプであり、光ピ
ックアップ3により読み取られた情報再生信号を増幅
し、後段へのSN比を確保する。
【0033】5は利得制御部であり、ヘッドアンプ4か
ら出力される情報再生信号を入力して、情報再生信号の
正側最大値を、第1電位としての基準電位(Vref)
に第2電位としての所定の電位V1を加えた電位となる
ようにするとともに、負側最大値を基準電位(Vre
f)から所定の電位V1を減じた電位となるように制御
する。6はディフェクト検出部であり、利得制御部5か
ら出力される情報再生信号7を基に光ディスク1におけ
るディフェクトを検出している期間は、ディフェクト検
出信号8を”H”レベルにし、ディフェクトを検出して
いない期間は、ディフェクト検出信号8を”L”レベル
にする。利得制御部5は、ディフェクト検出部6からの
ディフェクト検出信号8が”H”レベルのときは制御を
停止し、ディフェクト検出信号8が”L”レベルのとき
は制御を行う。
【0034】9は出力制御部であり、ディフェクト検出
信号8が”L”レベルのときは利得制御部5から出力さ
れる情報再生信号7を出力し、ディフェクト検出信号8
が”H”レベルのときは基準電位(Vref)を出力す
るように、スイッチ11を切替える。12はDC成分除
去フィルタであり、フィルタ特性として1次のハイパス
フィルタにより構成され、Vrefを基準電位として動
作する。出力制御部9の出力がDC成分除去フィルタ1
2に入力される。
【0035】13はコンパレータ、15はローパスフィ
ルタ、16は増幅回路であり、コンパレータ13の出力
をローパスフィルタ15に入力し、ローパスフィルタ1
5の出力を増幅回路16に入力して、増幅回路16の出
力をコンパレータ13の基準入力(−側)端子に入力す
る構成により、これらはデータスライサとして機能す
る。コンパレータ13の比較入力(+側)端子には、D
C成分除去フィルタ12の出力信号が入力される。
【0036】以上のように構成された情報再生装置にお
いて、図2(d)に示すディフェクト検出信号8が”
H”レベルの期間、DC成分除去フィルタ12への入力
電位(図2(b))を、図2(a)に示す情報再生信号
7の中心レベルである基準電位(Vref)とすること
により、ディフェクト検出時直後とディフェクト検出終
了直後におけるDC成分除去フィルタ12へ入力される
情報再生信号(図2(b))のDCレベル変動を減少さ
せることが可能となり、図2(d)に示すディフェクト
検出信号8が”H”レベルから”L”レベルに切り換わ
った際のDC成分除去フィルタ後の情報再生信号(図2
(c))のDCレベル変動を減少させることが可能とな
る。
【0037】以上のように構成することで、ディフェク
ト通過時および通過直後も、DC成分除去フィルタ後に
おける情報再生信号のDCレベル変動を、従来例と比較
し、大幅に減少させることが可能となることから、ディ
フェクト通過時および通過直後も、データスライサのル
ープ利得を通常状態とすることが可能となり、二値化し
た情報再生信号のジッタレベルを悪化させることなく、
ディフェクト通過後のデータ読み取りの早期回復を図る
ことが可能となる。 (実施の形態2)本発明の実施の形態2の情報再生装置
を説明する。
【0038】図3は本実施の形態2の情報再生装置の構
成を示すブロック図である。図3において、1は光ディ
スクであり、トラックに情報が記録されている。2はス
ピンドルモータであり、光ディスク1は、スピンドルモ
ータ2によって回転される。3は光ピックアップで、光
ディスク1に記録された情報を情報再生信号として読み
取る。4はヘッドアンプであり、光ピックアップ3によ
り読み取られた情報再生信号を増幅し、後段へのSN比
を確保する。
【0039】5は利得制御部であり、ヘッドアンプ4か
ら出力される情報再生信号を入力して、情報再生信号の
正側最大値を基準電位(Vref)に所定の電位V1を
加えた電位となるようにするとともに、負側最大値を基
準電位(Vref)から所定の電位V1を減じた電位と
なるように制御する。6はディフェクト検出部であり、
利得制御部5から出力される情報再生信号7を基に光デ
ィスク1におけるディフェクトを検出している期間は、
ディフェクト検出信号8を”H”レベルにし、ディフェ
クトを検出していない期間は、ディフェクト検出信号8
を”L”レベルにする。利得制御部5は、ディフェクト
検出部6からのディフェクト検出信号8が”H”レベル
のときは制御を停止し、ディフェクト検出信号8が”
L”レベルのときは制御を行う。
【0040】9は出力制御部であり、ディフェクト検出
信号8が”L”レベルのときは利得制御部5から出力さ
れる情報再生信号7を出力し、ディフェクト検出信号8
が”H”レベルのときは、情報再生信号7の低域成分の
みを通過させるローパスフィルタ10からの出力信号を
出力するように、スイッチ11を切替える。12はDC
成分除去フィルタであり、フィルタ特性として1次のハ
イパスフィルタにより構成され、Vrefを基準電位と
して動作する。出力制御部9の出力がDC成分除去フィ
ルタ12に入力される。
【0041】13はコンパレータ、15はローパスフィ
ルタ、16は増幅回路であり、コンパレータ13の出力
をローパスフィルタ15に入力し、ローパスフィルタ1
5の出力を増幅回路16に入力して、増幅回路16の出
力をコンパレータ13の基準入力(−側)端子に入力す
る構成により、これらはデータスライサとして機能す
る。コンパレータ13の比較入力(+側)端子には、D
C成分除去フィルタ12の出力信号が入力される。
【0042】以上のように構成された情報再生装置にお
いて、図4(d)に示すディフェクト検出信号8が”
H”レベルの期間、DC成分除去フィルタ12への入力
電位(図4(b))を、図4(a)に示す情報再生信号
7の低域成分のみを通過させるローパスフィルタ10の
出力とすることにより、図4(b)に示すように情報再
生信号の平均レベルをDC成分除去フィルタ12に入力
することができ、情報再生信号がアシンメトリを持ち、
情報再生信号の平均レベルが情報再生信号の中心レベル
と異なる場合でも、ディフェクト検出時直後とディフェ
クト検出終了直後におけるDC成分除去フィルタ12へ
入力される情報再生信号(図4(b))のDCレベル変
動を減少させることが可能となり、図4(d)に示すデ
ィフェクト検出信号8が”H”レベルから”L”レベル
に切り換わった際のDC成分除去フィルタ後の情報再生
信号(図4(c))のDCレベル変動を減少させること
が可能となる。
【0043】以上のように構成することで、情報再生信
号7がアシンメトリを持ち、情報再生信号7の平均レベ
ルが情報再生信号の中心レベルと異なる場合でも、ディ
フェクト検出信号8が”H”レベルの期間は、ローパス
フィルタ10の出力により、自動的に情報再生信号7の
平均レベルをDC成分除去フィルタ12に入力するの
で、ディフェクト通過時および通過直後も、DC成分除
去フィルタ後における情報再生信号のDCレベル変動
を、実施の形態1と比較し、より減少させることが可能
となることから、情報再生信号7がアシンメトリを持っ
ている場合でも、ディフェクト通過時および通過直後
も、データスライサのループ利得を通常状態とすること
が可能となり、二値化した情報再生信号のジッタレベル
を悪化させることなく、ディフェクト通過後のデータ読
み取りの早期回復を図ることが可能となる。 (実施の形態3)本発明の実施の形態3の情報再生装置
を説明する。
【0044】図5は本実施の形態3の情報再生装置の構
成を示すブロック図である。図5において、1は光ディ
スクであり、トラックに情報が記録されている。2はス
ピンドルモータであり、光ディスク1は、スピンドルモ
ータ2によって回転される。3は光ピックアップで、光
ディスク1に記録された情報を情報再生信号として読み
取る。4はヘッドアンプであり、光ピックアップ3によ
り読み取られた情報再生信号を増幅し、後段へのSN比
を確保する。
【0045】5は利得制御部であり、ヘッドアンプ4か
ら出力される情報再生信号を入力して、情報再生信号の
正側最大値を基準電位(Vref)に所定の電位V1を
加えた電位となるようにするとともに、負側最大値を基
準電位(Vref)から所定の電位V1を減じた電位と
なるように制御する。6はディフェクト検出部であり、
利得制御部5から出力される情報再生信号7を基に光デ
ィスク1におけるディフェクトを検出している期間は、
ディフェクト検出信号8を”H”レベルにし、ディフェ
クトを検出していない期間は、ディフェクト検出信号8
を”L”レベルにする。利得制御部5は、ディフェクト
検出部6のディフェクト検出信号8が”H”レベルのと
きは制御を停止し、ディフェクト検出信号8が”L”レ
ベルのときは制御を行う。
【0046】9は出力制御部であり、ディフェクト検出
信号8が”L”レベルのときは利得制御部5から出力さ
れる情報再生信号7を出力し、ディフェクト検出信号8
が”H”レベルのときは、情報再生信号7の低域成分の
みを通過させるローパスフィルタ10からの出力信号を
出力するように、スイッチ11を切替える。ローパスフ
ィルタ10は、ディフェクト検出部6のディフェクト検
出信号8が”H”レベルのときは出力をホールドし、デ
ィフェクト検出信号8が”L”レベルのときはホールド
を解除し、ローパスフィルタとして動作する。12はD
C成分除去フィルタであり、フィルタ特性として1次の
ハイパスフィルタにより構成され、Vrefを基準電位
として動作する。出力制御部9の出力がDC成分除去フ
ィルタ12に入力される。
【0047】13はコンパレータ、15はローパスフィ
ルタ、16は増幅回路であり、コンパレータ13の出力
をローパスフィルタ15に入力し、ローパスフィルタ1
5の出力を増幅回路16に入力して、増幅回路16の出
力をコンパレータ13の基準入力(−側)端子に入力す
る構成により、これらはデータスライサとして機能す
る。コンパレータ13の比較入力(+側)端子には、D
C成分除去フィルタ12の出力が入力される。
【0048】以上のように構成された情報再生装置にお
いて、図6(d)に示すディフェクト検出信号8が”
H”レベルの期間、DC成分除去フィルタ12への入力
電位(図6(b))を、図6(a)に示す情報再生信号
7の低域成分のみを通過させるローパスフィルタ10の
ホールドされた出力とすることにより、図6(d)に示
すディフェクト検出信号8の”H”レベルの期間が長く
ても、ローパスフィルタ10の時定数に関係なく、ディ
フェクト検出直前の情報再生信号7の平均レベルが維持
でき、図6(d)に示すディフェクト検出信号8が”
H”レベルの期間中のレベル変化なしに、図6(a)に
示す情報再生信号7の平均レベルをDC成分除去フィル
タ12に入力することができ、情報再生信号7がアシン
メトリを持ち、情報再生信号7の平均レベルが情報再生
信号の中心レベルと異なる場合でも、ディフェクト未検
出期間とディフェクト検出期間とのDC成分除去フィル
タ12へのDCレベル変動を減少させることが可能とな
り、ディフェクト検出信号8が”H”レベルから”L”
レベルに切り換わり後におけるDC成分除去フィルタ後
の情報再生信号(図6(c))のDCレベル変動を減少
させることが可能となる。
【0049】以上のように構成することで、情報再生信
号7がアシンメトリを持ち、情報再生信号7の平均レベ
ルが情報再生信号の中心レベルと異なる場合でも、ディ
フェクト検出信号8が”H”レベルの期間は、実施の形
態2で発生していたローパスフィルタ10の時定数で決
まるローパスフィルタ出力の変化がなく、情報再生信号
7の平均レベルを、DC成分除去フィルタ12に入力す
るので、ディフェクト通過時および通過直後も、DC成
分除去フィルタ後における情報再生信号のDCレベル変
動を、実施の形態2と比較し、減少させることが可能と
なることから、ディフェクト通過時および通過直後も、
データスライサのループ利得を通常状態とすることが可
能となり、二値化した情報再生信号のジッタレベルを悪
化させることなく、ディフェクト通過後のデータ読み取
りの早期回復を図ることが可能となる。 (実施の形態4)本発明の実施の形態4の情報再生装置
を説明する。
【0050】図7は本実施の形態4の情報再生装置の構
成を示すブロック図である。図7において、1は光ディ
スクであり、トラックに情報が記録されている。2はス
ピンドルモータであり、光ディスク1は、スピンドルモ
ータ2によって回転される。3は光ピックアップで、光
ディスク1に記録された情報を情報再生信号として読み
取る。4はヘッドアンプであり、光ピックアップ3によ
り読み取られた情報再生信号を増幅し、後段へのSN比
を確保する。
【0051】5は利得制御部であり、ヘッドアンプ4か
ら出力される情報再生信号を入力して、情報再生信号の
正側最大値を基準電位(Vref)に所定の電位V1を
加えた電位となるようにするとともに、負側最大値を基
準電位(Vref)から所定の電位V1を減じた電位と
なるように制御する。6はディフェクト検出部であり、
利得制御部5から出力される情報再生信号7を基に光デ
ィスク1におけるディフェクトを検出している期間は、
ディフェクト検出信号8を”H”レベルにし、ディフェ
クトを検出していない期間はディフェクト検出信号8
を”L”レベルにする。
【0052】19はパルス時間延長回路であり、ディフ
ェクト検出信号8を入力として、ディフェクト検出信号
8が”H”レベルから”L”レベルに変化しても所定の
期間”H”レベルを維持した延長ディフェクト検出信号
22を出力する。利得制御部5は、パルス時間延長回路
19からの延長ディフェクト検出信号22が”H”レベ
ルのときは制御を停止し、延長ディフェクト検出信号2
2が”L”レベルのときは制御を行う。
【0053】9は出力制御部であり、パルス時間延長回
路19からの延長ディフェクト検出信号22が”L”レ
ベルのときは、利得制御部5から出力される情報再生信
号7を出力し、延長ディフェクト検出信号22が”H”
レベルのときは基準電位(Vref)を出力するよう
に、スイッチ11を切替える。12はDC成分除去フィ
ルタであり、フィルタ特性として1次のハイパスフィル
タにより構成され、Vrefを基準電位として動作す
る。出力制御部9の出力がDC成分除去フィルタ12に
入力される。
【0054】13はコンパレータ、15はローパスフィ
ルタ、16は増幅回路であり、コンパレータ13の出力
をローパスフィルタ15に入力し、ローパスフィルタ1
5の出力を増幅回路16に入力して、増幅回路16の出
力をコンパレータ13の基準入力(−側)端子に入力す
る構成により、これらはデータスライサとして機能す
る。コンパレータ13の比較入力(+側)端子には、D
C成分除去フィルタ12の出力信号が入力される。
【0055】以上のように構成された情報再生装置にお
いて、図8(d)におけるディフェクト検出終了直後で
は、まだ、図8(a)に示す情報再生信号7は完全に元
の振幅レベルに復帰していないため、実施の形態1で
は、DC成分除去フィルタ後の情報再生信号(図2
(c))には少しの期間DCレベル変動を生じる。
【0056】そこで、図8(d)に示すディフェクト検
出信号8の”H”レベルの出力時間に対して、パルス時
間延長回路19により、DC成分除去フィルタ後の情報
再生信号(例えば図2(c))のDCレベル変動が生じ
る期間に相当するだけ長くした図8(e)に示すような
延長ディフェクト検出信号22を生成し、延長ディフェ
クト検出信号22が”H”レベルの期間、DC成分除去
フィルタ12への入力電位(図8(b))を、図8
(a)に示す情報再生信号7の中心レベルである基準電
位(Vref)とすることにより、ディフェクト通過時
および通過直後も、DC成分除去フィルタ入力の情報再
生信号(図8(b))のDCレベル変動を、実施の形態
1よりもさらに減少させることが可能となり、ディフェ
クト検出信号8が”H”レベルから”L”レベルに切り
換わり後におけるDC成分除去フィルタ後の情報再生信
号のDCレベル変動を、実施の形態1よりもさらに減少
させることが可能となる。
【0057】以上のように構成することで、ディフェク
ト通過時および通過直後も、DC成分除去フィルタ後の
情報再生信号のDCレベル変動を、実施の形態1よりも
さらに減少させることが可能となることから、ディフェ
クト通過時および通過直後も、DC成分除去フィルタ後
における情報再生信号のDCレベル変動を、従来例と比
較し、大幅に減少させることが可能となることから、デ
ィフェクト通過時および通過直後も、データスライサの
ループ利得を通常状態とすることが可能となり、二値化
した情報再生信号のジッタレベルを悪化させることな
く、ディフェクト通過後のデータ読み取りの早期回復を
図ることが可能となる。
【0058】なお、上記実施の形態4においては、実施
の形態1にパルス時間延長回路19を追加することで、
ディフェクト通過時および通過直後におけるDC成分除
去フィルタ後の情報再生信号のDCレベル変動をさらに
減少させることを可能としたが、実施の形態4の場合と
同様に、実施の形態2および実施の形態3にパルス時間
延長回路19を追加して、実施の形態4と同様な構成と
し、実施の形態4と同様な制御を行うことで、ディフェ
クト通過時および通過直後におけるDC成分除去フィル
タ後の情報再生信号のDCレベル変動を、実施の形態
2、あるいは実施の形態3と比較してさらに減少させる
ことが可能となる。 (実施の形態5)本発明の実施の形態5の情報再生装置
を説明する。
【0059】図9は本実施の形態5の情報再生装置の構
成を示すブロック図である。図9において、1は光ディ
スクであり、トラックに情報が記録されている。2はス
ピンドルモータであり、光ディスク1は、スピンドルモ
ータ2によって回転される。3は光ピックアップで、光
ディスク1に記録された情報を情報再生信号として読み
取る。4はヘッドアンプであり、光ピックアップ3によ
り読み取られた情報再生信号を増幅し、後段へのSN比
を確保する。
【0060】5は利得制御部であり、ヘッドアンプ4か
ら出力される情報再生信号を入力して、情報再生信号の
正側最大値を基準電位(Vref)に所定の電位V1を
加えた電位となるようにするとともに、負側最大値を基
準電位(Vref)から所定の電位V1を減じた電位と
なるように制御する。6はディフェクト検出部であり、
利得制御部5から出力される情報再生信号7を基に光デ
ィスク1におけるディフェクトを検出している期間は、
ディフェクト検出信号8を”H”レベルにし、ディフェ
クトを検出していない期間は、ディフェクト検出信号8
を”L”レベルにする。利得制御部5は、ディフェクト
検出部6からのディフェクト検出信号8が”H”レベル
のときは制御を停止し、ディフェクト検出信号8が”
L”レベルのときは制御を行う。
【0061】12はDC成分除去フィルタであり、フィ
ルタ特性として1次のハイパスフィルタにより構成さ
れ、Vrefを基準電位として動作する。利得制御部5
から出力される情報再生信号7がDC成分除去フィルタ
12に入力される。18はパルス生成器であり、ディフ
ェクト検出信号8を入力として、ディフェクト検出信号
8のパルス幅と同等のパルス幅である所定の波高値V2
のパルスを発生させる。
【0062】13はコンパレータ、15はローパスフィ
ルタ、16は増幅回路、17は演算増幅回路であり、コ
ンパレータ13の出力をローパスフィルタ15に入力
し、ローパスフィルタ15の出力を増幅回路16に入力
して、増幅回路16の出力を演算増幅回路17の非反転
入力(+側)端子に入力して、演算増幅回路17の出力
をコンパレータ13の基準入力(−側)端子に入力する
構成により、これらはデータスライサとして機能する。
【0063】演算増幅回路17の反転入力(−側)端子
と出力端子との間には第1の抵抗23が接続され、さら
に演算増幅回路17の反転入力(−側)端子には、パル
ス生成器18の出力に接続された第2の抵抗24とコン
デンサ25が直列に接続され、これらは微分回路を形成
する。
【0064】演算増幅回路17の反転入力端子に直列に
接続された第2の抵抗24とコンデンサ25とからなる
時定数は、DC成分除去フィルタ12の時定数と同一に
設定する。パルス生成器18の出力パルスの波高値V2
と第1の抵抗23と第2の抵抗24の各値は(式1)を
満足するように設定しておく。
【0065】
【数1】 ここで、情報再生信号7の暗レベル電位とは、ディフェ
クト通過時における情報再生信号7の最低電位のことを
意味する。コンパレータ13の比較入力端子には、DC
成分除去フィルタ12の出力が入力される。
【0066】以上のように構成された情報再生装置にお
いて、図10(d)に示すディフェクト検出信号8が”
L”レベルから”H”レベルに切り換わると、パルス生
成器18の出力も所定電位の”L”レベルから所定電位
の”H”レベルに切り換わり、図10(c)に示すよう
に、スライスレベル14としては、その微分出力が加算
される。
【0067】また、図10(d)に示すディフェクト検
出信号8が”H”レベルから”L”レベルに切り換わる
と、パルス生成器18の出力も所定の”H”レベルから
所定の”L”レベルに切り換わり、図10(c)に示す
ように、スライスレベル14としては、その微分出力が
加算される。
【0068】(式1)を満足しているので、ディフェク
ト検出信号8の切り換わり時に、図10(c)に示すス
ライスレベル14は、DC成分除去フィルタ後の情報再
生信号(図10(b))の過渡応答に等しい応答を行
う。
【0069】以上のように構成することで、ディフェク
ト通過時および通過直後も、スライスレベル14は、D
C成分除去フィルタ後の情報再生信号の過渡応答にフィ
ードフォワードにより概略等しい応答させることが可能
となることから、ディフェクト通過時および通過直後
も、データスライサのループ利得を通常状態とすること
が可能となり、二値化した情報再生信号のジッタレベル
を悪化させることなく、ディフェクト通過後のデータ読
み取りの早期回復を図ることが可能となる。
【0070】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、ディフェクト通過直後におけるデータスライサに
入力される情報再生信号の過渡応答の変化レベルを減少
することにより、ディフェクト通過後早期に、データス
ライサに入力される情報再生信号のDCレベルが通常状
態に復帰可能であるので、ディフェクト通過時および通
過直後も、データスライサのループ利得を通常状態にす
ることができる。
【0071】また、請求項2記載の発明によれば、情報
再生信号の平均レベルが情報再生信号の上側ピークと下
側ピークの中間レベルからオフセットしている場合で
も、ディフェクト通過直後におけるデータスライサに入
力される情報再生信号の過渡応答の変化レベルを減少す
ることにより、請求項1の場合と比較し、情報再生信号
がアシンメトリを持ち、情報再生信号の平均レベルが情
報再生信号の中心レベルと異なる場合でも、ディフェク
ト通過後早期に、データスライサに入力される情報再生
信号のDCレベルが通常状態に復帰可能であるので、デ
ィフェクト通過時および通過直後も、データスライサの
ループ利得を通常状態にすることができる。
【0072】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項2の場合に発生していたローパスフィルタの時定数で
決まるディフェクト検出信号の発生期間中のローパスフ
ィルタ出力の変化がなく、情報再生信号の平均レベルが
情報再生信号の上側ピークと下側ピークの中間レベルか
らオフセットしている場合でも、ディフェクト通過直後
におけるデータスライサに入力される情報再生信号の過
渡応答の変化レベルを請求項2の場合よりもさらに減少
するとともに、請求項2の場合と比較し、ローパスフィ
ルタの時定数を、ディフェクト検出期間との関係に依存
せず、自由に設定することができる。
【0073】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項1の場合と比較し、ディフェクト通過直後におけるデ
ータスライサに入力される情報再生信号の過渡応答の変
化レベルをさらに減少することにより、請求項1の場合
と比較し、ディフェクト通過後さらに早期に、データス
ライサに入力される情報再生信号のDCレベルが通常状
態に復帰することができる。
【0074】また、請求項5記載の発明によれば、請求
項2の場合と比較し、ディフェクト通過直後におけるデ
ータスライサに入力される情報再生信号の過渡応答の変
化レベルをさらに減少することにより、請求項2の場合
と比較し、ディフェクト通過後さらに早期に、データス
ライサに入力される情報再生信号のDCレベルが通常状
態に復帰することができる。
【0075】また、請求項6記載の発明によれば、請求
項3の場合と比較し、ディフェクト通過直後におけるデ
ータスライサに入力される情報再生信号の過渡応答の変
化レベルをさらに減少することにより、請求項3の場合
と比較し、ディフェクト通過後さらに早期に、データス
ライサに入力される情報再生信号のDCレベルが通常状
態に復帰することができる。
【0076】また、請求項7記載の発明によれば、ディ
フェクト通過直後におけるデータスライサに入力される
情報再生信号の過渡応答にスライスレベルの変化をフィ
ードフォワードにより合わせることを可能とすることに
より、データスライサのスライスレベルの応答を、ディ
フェクト通過前後のデータスライサに入力される情報再
生信号の過渡応答と概略等しくすることができるので、
ディフェクト通過時および通過直後も、データスライサ
のループ利得を通常状態にすることができる。
【0077】以上のため、二値化した情報再生信号のジ
ッタレベルを悪化させることなく、ディフェクト通過後
の情報再生信号の変化に対する追従性を向上することが
でき、ディフェクト通過後のデータ読み取りの早期回復
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の情報再生装置の構成を
示すブロック図
【図2】同実施の形態1の情報再生装置における動作を
示す各部の波形図
【図3】本発明の実施の形態2の情報再生装置の構成を
示すブロック図
【図4】同実施の形態2の情報再生装置における動作を
示す各部の波形図
【図5】本発明の実施の形態3の情報再生装置の構成を
示すブロック図
【図6】同実施の形態3の情報再生装置における動作を
示す各部の波形図
【図7】本発明の実施の形態4の情報再生装置の構成を
示すブロック図
【図8】同実施の形態4の情報再生装置における動作を
示す各部の波形図
【図9】本発明の実施の形態5の情報再生装置の構成を
示すブロック図
【図10】同実施の形態5の情報再生装置における動作
を示す各部の波形図
【図11】従来の情報再生装置の構成を示すブロック図
【図12】同従来例の情報再生装置における動作を示す
各部の波形図
【符号の説明】
1 光ディスク 2 スピンドルモータ 3 光ピックアップ 4 ヘッドアンプ 5 利得制御部 6 ディフェクト検出部 7 情報再生信号 8 ディフェクト検出信号 9 出力制御部 10 ローパスフィルタ 11 スイッチ 12 DC成分除去フィルタ 13 コンパレータ 14 スライスレベル 15 ローパスフィルタ 16 増幅回路 17 演算増幅回路 18 パルス生成器 19 パルス時間延長回路 20 データスライサ利得制御部 21 利得可変増幅回路 22 延長ディフェクト検出信号 23 第1の抵抗 24 第2の抵抗 25 コンデンサ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体から得られた情報再生信号を二
    値化し、その二値化信号に対して信号処理を実行して前
    記情報再生信号を復調する情報再生装置において、前記
    記録媒体から得られた情報再生信号により、前記記録媒
    体の傷やごみの付着あるいは記録欠陥などの不具合を検
    出した時に、前記不具合を表すディフェクト検出信号を
    発生するディフェクト検出部と、前記記録媒体から得ら
    れた情報再生信号に対して、その最大振幅が、第1電位
    を基準にして、正側および負側に所定の第2電位を加え
    て得られる電位となるように、利得を制御するととも
    に、前記ディフェクト検出部からディフェクト検出信号
    を発生する期間は前記利得制御を停止する利得制御部
    と、前記ディフェクト検出部からディフェクト検出信号
    の非発生期間は前記利得制御部からの信号を出力し、前
    記ディフェクト検出部からディフェクト検出信号の発生
    期間は前記第1電位を出力する出力制御部と、前記第1
    電位を基準電位として前記出力制御部の出力信号からD
    C成分を除去するDC成分除去フィルタ部と、前記DC
    成分除去フィルタからの出力信号に対して、所定のスラ
    イスレベルによりスライスして前記二値化信号を出力す
    るデータスライサとを備えたことを特徴とする情報再生
    装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体から得られた情報再生信号を二
    値化し、その二値化信号に対して信号処理を実行して前
    記情報再生信号を復調する情報再生装置において、前記
    記録媒体から得られた情報再生信号により、前記記録媒
    体の傷やごみの付着あるいは記録欠陥などの不具合を検
    出した時に、前記不具合を表すディフェクト検出信号を
    発生するディフェクト検出部と、前記記録媒体から得ら
    れた情報再生信号に対して、その最大振幅が、第1電位
    を基準にして、正側および負側に所定の第2電位を加え
    て得られる電位となるように、利得を制御するととも
    に、前記ディフェクト検出部からディフェクト検出信号
    を発生する期間は前記利得制御を停止する利得制御部
    と、前記利得制御部からの出力信号の低域成分を通過さ
    せるローパスフィルタと、前記ディフェクト検出部から
    ディフェクト検出信号の非発生期間は前記利得制御部か
    らの信号を出力し、前記ディフェクト検出部からディフ
    ェクト検出信号の発生期間は前記ローパスフィルタから
    の信号を出力する出力制御部と、前記第1電位を基準電
    位として前記出力制御部の出力信号からDC成分を除去
    するDC成分除去フィルタ部と、前記DC成分除去フィ
    ルタからの出力信号に対して、所定のスライスレベルに
    よりスライスして前記二値化信号を出力するデータスラ
    イサとを備えたことを特徴とする情報再生装置。
  3. 【請求項3】 出力制御部を、ディフェクト検出部から
    ディフェクト検出信号の発生期間は、ローパスフィルタ
    からの信号をホールドするよう構成したことを特徴とす
    る請求項2に記載の情報再生装置。
  4. 【請求項4】 ディフェクト検出信号の発生期間を、デ
    ィフェクト検出部が記録媒体から実際に不具合を検出し
    た時間よりも任意の所定時間だけ延長するよう構成した
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報再生装置。
  5. 【請求項5】 ディフェクト検出信号の発生期間を、デ
    ィフェクト検出部が記録媒体から実際に不具合を検出し
    た時間よりも任意の所定時間だけ延長するよう構成した
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報再生装置。
  6. 【請求項6】 ディフェクト検出信号の発生期間を、デ
    ィフェクト検出部が記録媒体から実際に不具合を検出し
    た時間よりも任意の所定時間だけ延長するよう構成した
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報再生装置。
  7. 【請求項7】 記録媒体から得られた情報再生信号を二
    値化し、その二値化信号に対して信号処理を実行して前
    記情報再生信号を復調する情報再生装置において、前記
    記録媒体から得られた情報再生信号により、前記記録媒
    体の傷やごみの付着あるいは記録欠陥などの不具合を検
    出した時に、前記不具合を表すディフェクト検出信号を
    発生するディフェクト検出部と、前記記録媒体から得ら
    れた情報再生信号に対して、その最大振幅が、第1電位
    を基準にして、正側および負側に所定の第2電位を加え
    て得られる電位となるように、利得を制御するととも
    に、前記ディフェクト検出部からディフェクト検出信号
    を発生する期間は前記利得制御を停止する利得制御部
    と、前記第1電位を基準電位として前記利得制御部の出
    力信号からDC成分を除去するDC成分除去フィルタ部
    と、前記DC成分除去フィルタからの出力信号に対し
    て、前記ディフェクト検出部からのディフェクト検出信
    号の消滅直後から時間経過とともに減少するオフセット
    を加えたスライスレベルにより、スライスして前記二値
    化信号を出力するデータスライサとを備えたことを特徴
    とする情報再生装置。
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