JP2002319161A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

Info

Publication number
JP2002319161A
JP2002319161A JP2001391467A JP2001391467A JP2002319161A JP 2002319161 A JP2002319161 A JP 2002319161A JP 2001391467 A JP2001391467 A JP 2001391467A JP 2001391467 A JP2001391467 A JP 2001391467A JP 2002319161 A JP2002319161 A JP 2002319161A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
test data
opc
recording
focus
optical disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001391467A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Yoshida
浩二 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001391467A priority Critical patent/JP2002319161A/ja
Publication of JP2002319161A publication Critical patent/JP2002319161A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録時の最適LDパワーの値を低く抑えるこ
とができる光ディスク装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 再生信号のアシメトリに応じて、データ
記録に使用するレーザーの最適照射パワーを決定する光
ディスク装置である。対物レンズと光ディスクとの合焦
点に対するフォーカスオフセット量を段階的に変化させ
るオフセット制御手段と、レーザーを一定の照射パワー
に保ち、フォーカスオフセット量を段階的に変化させな
がら、前テストデータを記録する前テストデータ記録手
段と、前テストデータを再生した際の再生信号のアシメ
トリが最小となるフォーカスオフセット量を検出するオ
フセット検出手段とを備えた構成を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、追記型記録媒体の
CD−R(Compact Disc Re−cord
able)メディアや、書き換え型記録媒体のCD−R
W(Compact Disc ReWritabl
e)メディア等に記録する際にLDパワー(レーザーの
照射パワー)を設定する光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オーディオ用CD等の光ディスク
装置は各方面への応用と高性能化への開発が活発に行わ
れており、CD−ROM(Compact Disc−
Read Only Memory)やDVD−ROM
(Digital Versatile Disc−R
ead Only Memory)等が既に実用化され
ている。特に、近年、CD−RメディアやCD−RWメ
ディアに記録することが可能な光ディスク装置の市場が
急速に拡大している。
【0003】CD−RメディアやCD−RWメディアに
記録する光ディスク装置においては、記録時のLDパワ
ー決定のために予めメディア上に用意されている試し書
き領域(Power Caribration Are
a、以下PCAと呼ぶ)を使って試し書きを行い、その
結果から得られる最適LDパワーの値等の記録条件を使
って光ディスクのデータ領域に記録することが一般的で
ある。このようなPCAへの試し書きを使って最適LD
パワーの値を求める一連の手法はOPC(Optimu
m Power Control)と呼ばれる。以下
に、OPCの簡単な原理について図を用いて説明する。
【0004】図7は従来の一般的な光ディスク装置にお
ける光ディスクへの記録時のLDパワーと再生時の再生
信号のアシメトリ及び振幅との関係を示す関係図であ
る。
【0005】図7において、横軸はCD−Rメディア及
びCD−RWメディアに記録する際のLDパワーを示
し、縦軸はCD−Rメディアを再生した際の再生信号の
アシメトリ、及びCD−RWメディアを再生した際の再
生信号の振幅を示す。また、Hは追記型メディアのCD
−Rメディアへの記録時のLDパワーと再生信号のアシ
メトリとの関係を示し、Iは書き換え型のCD−RWメ
ディアへの記録時のLDパワーと再生信号の振幅との関
係を示す。
【0006】図7に示すように、CD−Rメディアにデ
ータの記録を行う際のLDパワーの増加に対し、データ
を再生した際の再生信号のアシメトリが減少する。また
CD−RWメディアにデータの記録を行う際のLDパワ
ーの増加に対し、データを再生した際の再生信号の振幅
が増加する。これは、CD−Rメディアに記録を行う場
合、その記録を行う際に使用されるLDパワーは再生信
号のアシメトリに高い相関関係をもっており、また、C
D−RWメディアに記録を行う場合、その記録を行う際
に使用されるLDパワーは再生信号の振幅に高い相関関
係をもっているためである。
【0007】従来の光ディスク装置ではこのような性質
を利用し、目標となる再生信号のアシメトリ又は振幅を
光ディスク装置が予め保持しておき、光ディスク上の試
し書き領域であるPCAにおいて、LDパワーを多段階
に切り替えながらOPCテストデータを記録する。それ
ぞれのLDパワー毎に記録したOPCテストデータを再
生した時に、追記型のCD−Rメディアにデータ記録を
行う場合はアシメトリ検出手段が検出した再生信号のア
シメトリ、また書き換え型のCD−RWメディアにデー
タ記録を行う場合は振幅検出手段が検出した再生信号の
振幅が、それぞれ光ディスク装置が予め保持している目
標と合致するようにLDパワーを求めることによってO
PCが実行されている。
【0008】前述のPCA、及びOPCの基本的な方法
については、フィリップス社とソニー社で定めたCom
pact Disc Recordable規格(Or
ange Book規格、オレンジブック規格)と呼ば
れる規格で定められている。
【0009】前述のOrange Book規格では、
1つの光ディスクには最大99個のトラックが記録でき
る。これに合わせて、予め光ディスク上に用意されるP
CAについても最大トラック数を超える100回分がメ
ディア上に確保されている。これにより最大100回の
OPCが実行できる規定となっている。
【0010】図8はOrange Book規格に記載
されているPCAの構成を示した構成図である。図8に
おいて、26は光ディスク上においてOPCを実行する
領域であるPCAであり、27はLDパワーを多段階に
変化させ、テストデータを記録するテストエリア、28
はテストの回数を示すためのカウントエリアである。
【0011】PCA26は光ディスク上に100回分の
エリアが割り当てられており、1回分のテストエリア2
7は15ATIPフレームで構成され、カウントエリア
28は1ATIPフレームで構成されている。
【0012】また、記録可能な光ディスク装置は年々記
録速度の高速化が進んでいる。記録速度の高速化は、光
ディスクに記録する際の最適LDパワーを増加させる傾
向にある。以下に、記録速度と記録の際の最適LDパワ
ーとの関係について説明する。
【0013】図9は従来の一般的な光ディスク装置にお
ける追記型CD−Rメディアへの記録速度と、記録時に
必要なLDパワーの関係を示す関係図である。図9にお
いて、横軸は光ディスク装置の記録速度であり、縦軸は
記録速度に対して必要なLDパワーである。
【0014】図9に示すように、追記型のCD−Rメデ
ィアへの記録の場合、記録速度が4倍速では必要なLD
パワーが15mWであるが、8倍速で21mW、12倍
速で26mW必要である。さらに今後16倍速での記録
を想定すると必要なLDパワーは30mW程度となる。
しかし、このLDパワーの値は対物レンズから光ディス
クへ向けて出射されるレーザーのLDパワーであり、半
導体レーザーから対物レンズまでの光路において、コリ
メトレンズ、立ち上げミラー等の光学部品により、一般
的に70%の損失が発生しており、半導体レーザーから
出射されるLDパワーとしては、一般的に対物レンズか
ら出射されるLDパワーの約3.33倍の出力、即ち1
6倍速時で100mW程度が必要となる。このため、高
出力の半導体レーザーを使用することが必要となる。
【0015】また、記録時に必要なLDパワーは対物レ
ンズのフォーカスオフセット量の影響を受けやすい。以
下、このフォーカスオフセット量による、記録時に必要
なLDパワーの変動を説明する。またフォーカスオフセ
ット量は、フォーカスエラー信号検出手段により検出さ
れたフォーカスエラー信号の振幅に対応するフォーカス
オフセット量に対する相対量として表される。
【0016】図10は追記型CD−Rメディアの光ディ
スクと対物レンズのフォーカスオフセット量とLDパワ
ーとの関係を示す関係図である。なお、図9において、
記録後の再生信号のアシメトリが一定となるように記録
を行い、また記録速度は8倍速で記録を行った。また、
図9は5つの一般的な光ディスク装置それぞれについて
追記型CD−Rメディアと対物レンズのフォーカスオフ
セット量とLDパワーとの関係を示し、同一の記号は同
一の光ディスクのものとする。
【0017】図10において、横軸はフォーカスオフセ
ット量であり、この値が0の時は対物レンズにより制御
されている状態、即ち焦点のずれがない状態であり、正
の時は対物レンズが光ディスク側に近づいた状態、負の
時は逆に光ディスクから遠ざかった状態である。縦軸は
追記型CD−Rメディアの記録後のアシメトリが一定と
なるLDパワーである。記録後の再生信号のアシメトリ
が一定ということは光ディスク上に形成されたピットの
長さが同一の状態を示しており、追記型CD−Rメディ
アの記録後のアシメトリが一定となる記録パワーが低け
れば記録必要パワーが低くすむことになる。また、この
アシメトリの値を略0に近づけることにより記録時の記
録精度を向上させることができる。
【0018】図10に示すように、必ずしもフォーカス
オフセット量が0の場合に記録時に必要なLDパワーが
最も低い値にはなっていない。これは半導体レーザー又
は対物レンズにより非点隔差(非点収差)が発生してい
るためで、対物レンズで集光したレーザーのスポット形
状が光ディスク上及び、レーザーの反射光を検知する受
光素子上で異なるために発生するものである。通常、こ
のような焦点ずれに対する対策としてレーザーの出力に
余裕がある場合は記録時のLDパワーを増加させること
で対応していた。焦点ずれにより光ディスク上のレーザ
ーのスポット形状が拡大し記録精度の高いピットの形成
が行われない場合であっても、それをLDパワーの増加
により補うことができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光ディスク装置は、高倍速を有する場合、高いLDパワ
ーのレーザーを照射する高出力の半導体レーザーを必要
とするが、この場合再生信号のアシメトリの値を0に近
づけ、記録時の記録精度を向上させるために、更にLD
パワーを増加させると、半導体レーザーの寿命の短命化
や、半導体レーザーの駆動電流の増加により、光ディス
ク装置の消費電流が増加するという課題を有していた。
【0020】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、記録時に最適なフォーカスオフセット量を考慮して
記録時の最適LDパワーの値を低く抑えることができる
光ディスク装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るために、本発明の光ディスク装置は、実際のデータ記
録に先立ち、パワー制御手段によりレーザーの照射パワ
ーを多段階に切り換えながら、光ディスクの所定領域に
設けられた試し書き領域にOPCテストデータを記録
し、それぞれの記録パワーに対応した前記OPCテスト
データを再生した際の再生信号のアシメトリに応じて、
前記データ記録の際に使用する前記レーザーの最適照射
パワーを決定するOPC可能な光ディスク装置であっ
て、対物レンズと前記光ディスクとの合焦点に対するフ
ォーカス方向のレーザーの焦点ずれ量(以下フォーカス
オフセット量と呼ぶ)を段階的に変化させるオフセット
制御手段と、前記レーザーを一定の照射パワーに保ち、
前記オフセット制御手段によりフォーカスオフセット量
を段階的に変化させながら、前記試し書き領域に前テス
トデータを記録する前テストデータ記録手段と、前記前
テストデータを再生した際の再生信号のアシメトリが最
小となるフォーカスオフセット量を検出するオフセット
検出手段と、を備えた構成を有している。
【0022】また、上記従来の課題を解決するために、
本発明の光ディスク装置は、実際のデータ記録に先立
ち、パワー制御手段によりレーザーの照射パワーを多段
階に切り換えながら、光ディスクの所定領域に設けられ
た試し書き領域にOPCテストデータを記録し、それぞ
れの記録パワーに対応した前記OPCテストデータを再
生した際の再生信号の振幅に応じて、前記データ記録の
際に使用する前記レーザーの最適照射パワーを決定する
OPC可能な光ディスク装置であって、対物レンズと前
記光ディスクとの合焦点に対するフォーカスオフセット
量を段階的に変化させるオフセット制御手段と、前記レ
ーザーを一定の照射パワーに保ち、前記オフセット制御
手段によりフォーカスオフセット量を段階的に変化させ
ながら、前記試し書き領域に前テストデータを記録する
前テストデータ記録手段と、前記前テストデータを再生
した際の再生信号の振幅が最大となるフォーカスオフセ
ット量を検出するオフセット検出手段とを備えた構成を
有している。
【0023】この構成により、記録時に最適なフォーカ
スオフセット量を考慮して記録時の最適LDパワーの値
を低く抑えることができる光ディスク装置を提供するこ
とができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の第1の発明による光ディ
スク装置は、実際のデータ記録に先立ち、パワー制御手
段によりレーザーの照射パワーを多段階に切り換えなが
ら、光ディスクの所定領域に設けられた試し書き領域に
OPCテストデータを記録し、それぞれの記録パワーに
対応したOPCテストデータを再生した際の再生信号の
アシメトリに応じて、データ記録の際に使用するレーザ
ーの最適照射パワーを決定するOPC可能な光ディスク
装置であって、対物レンズと光ディスクとの合焦点に対
するフォーカス方向のレーザーの焦点ずれ量(以下フォ
ーカスオフセット量と呼ぶ)を段階的に変化させるオフ
セット制御手段と、レーザーを一定の照射パワーに保
ち、オフセット制御手段によりフォーカスオフセット量
を段階的に変化させながら、試し書き領域に前テストデ
ータを記録する前テストデータ記録手段と、前テストデ
ータを再生した際の再生信号のアシメトリが最小となる
フォーカスオフセット量を検出するオフセット検出手段
とを備えたことを特徴とする光ディスク装置である。
【0025】この構成により、オフセット検出手段によ
り、再生信号のアシメトリが最小となるようなフォーカ
スオフセット量を検出することができるので、記録時の
最適なLDパワーを検出することができ、LDパワーを
低く抑えることができるという作用を有する。
【0026】本発明の第2の発明による光ディスク装置
は、上記第1の発明による光ディスク装置において、特
に、オフセット検出手段により検出されたフォーカスオ
フセット量を使用してOPCを実行するOPC実行手段
を備えたことを特徴とする光ディスク装置である。
【0027】この構成により、上記第1の発明の作用に
加え、オフセット検出手段により検出されたフォーカス
オフセット量を使用してOPCを実行することにより、
フォーカスオフセット量を0として、即ちレーザーの焦
点ずれのない状態でOPCを行うよりも検出される最適
LDパワーを低く抑えることができるという作用を有す
る。
【0028】本発明の第3の発明による光ディスク装置
は、上記第1の発明による光ディスク装置において、特
に、試し書き1回分の試し書き領域内に前テストデータ
記録手段が前テストデータを記録し、同一の試し書き1
回分の試し書き領域内にOPC実行手段が前記OPCテ
ストデータを記録することを特徴とする光ディスク装置
である。
【0029】この構成により、上記第1の発明の作用に
加え、1回分の試し書き領域内において、前テストデー
タの記録とOPCテストデータの記録を行うことができ
るので、試し書き領域のための広い領域を必要とせず、
それに伴い実際の記録に使用する領域を広く取ることが
できるという作用を有する。
【0030】本発明の第4の発明による光ディスク装置
は、上記第1の発明による光ディスク装置において、特
に、フォーカスオフセット量をフォーカスエラー信号と
して検出するフォーカスエラー信号検出手段を備え、オ
フセット制御手段によりフォーカスオフセット量を段階
的に変化させる際の初期値から最終値までの変化量が、
フォーカスエラー信号検出手段により検出されるフォー
カスエラー信号の振幅の−50%乃至+50%に対応す
るフォーカスオフセット量の変化量であることを特徴と
する光ディスク装置である。
【0031】この構成により、上記第1の発明の作用に
加え、安定したフォーカス方向のサーボ制御を行うこと
ができるという作用を有する。
【0032】本発明の第5の発明による光ディスク装置
は、実際のデータ記録に先立ち、パワー制御手段により
レーザーの照射パワーを多段階に切り換えながら、光デ
ィスクの所定領域に設けられた試し書き領域にOPCテ
ストデータを記録し、それぞれの記録パワーに対応した
OPCテストデータを再生した際の再生信号の振幅に応
じて、データ記録の際に使用するレーザーの最適照射パ
ワーを決定するOPC可能な光ディスク装置であって、
対物レンズと光ディスクとの合焦点に対するフォーカス
オフセット量を段階的に変化させるオフセット制御手段
と、レーザーを一定の照射パワーに保ち、オフセット制
御手段によりフォーカスオフセット量を段階的に変化さ
せながら、試し書き領域に前テストデータを記録する前
テストデータ記録手段と、前テストデータを再生した際
の再生信号の振幅が最大となるフォーカスオフセット量
を検出するオフセット検出手段とを備えたことを特徴と
する光ディスク装置である。
【0033】この構成により、オフセット検出手段によ
り、再生信号の振幅が最小となるようなフォーカスオフ
セット量を検出することができるので、記録時の最適な
LDパワーを検出することができ、記録時のLDパワー
を低く抑えることができるという作用を有する。
【0034】本発明の第6の発明による光ディスク装置
は、上記第5の発明による光ディスク装置において、特
に、オフセット検出手段により検出されたフォーカスオ
フセット量を使用してOPCを実行するOPC実行手段
を備えたことを特徴とする光ディスク装置である。
【0035】この構成により、上記第5の発明の作用に
加え、オフセット検出手段により検出されたフォーカス
オフセット量を使用してOPCを実行することにより、
フォーカスオフセット量を0として、即ちレーザーの焦
点ずれのない状態でOPCを行うよりも検出される最適
LDパワーを低く抑えることができるという作用を有す
る。
【0036】本発明の第7の発明による光ディスク装置
は、上記第5の発明による光ディスク装置において、特
に、試し書き1回分の前記試し書き領域内に前記前テス
トデータ記録手段が前記前テストデータを記録し、同一
の試し書き1回分の前記試し書き領域内に前記OPC実
行手段が前記OPCテストデータを記録することを特徴
とする光ディスク装置である。
【0037】この構成により、上記第5の発明の作用に
加え、1回分の試し書き領域内において、前テストデー
タの記録とOPCテストデータの記録を行うことができ
るので、試し書き領域のための広い領域を必要とせず、
それに伴い実際の記録に使用する領域を広く取ることが
できるという作用を有する。
【0038】本発明の第8の発明による光ディスク装置
は、上記第5の発明による光ディスク装置において、特
に、フォーカスオフセット量をフォーカスエラー信号と
して検出するフォーカスエラー信号検出手段を備え、オ
フセット制御手段によりフォーカスオフセット量を段階
的に変化させる際の初期値から最終値までの変化量が、
フォーカスエラー信号検出手段により検出されるフォー
カスエラー信号の振幅の−50%乃至+50%に対応す
るフォーカスオフセット量の変化量であることを特徴と
する光ディスク装置である。
【0039】この構成により、上記第5の発明の作用に
加え、安定したフォーカス方向のサーボ制御を行うこと
ができるという作用を有する。
【0040】以下、本発明の一実施の形態について、図
を用いて説明する。
【0041】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における光ディスク装置を示すブロック図である。
図1において、1は本実施の形態1における光ディスク
装置、2は後述のピックアップユニット4を移動させる
ためのフィードモータ、3は後述の光ディスクSを回転
させるスピンドルモータ、4はデータを読み取るピック
アップユニットである。5はピックアップユニット4に
内蔵されている後述の半導体レーザー4aを駆動するレ
ーザー駆動回路、6はフィードモータ2を駆動するフィ
ードモータ駆動回路、7はスピンドルモータ3を駆動す
るスピンドルモータ駆動回路、8はピックアップユニッ
ト4に備えられた後述のアクチュエータ4eを駆動する
アクチュエータ駆動回路である。
【0042】9はピックアップユニット4から得られる
電気信号の信号処理を行うリードアンプ、10はレーザ
ー駆動回路5を制御するエンコーダ、11はデータのエ
ンコード処理を行うCD−ROMエンコーダである。1
2は記録すべきデータ及び後述のデコーダ14により復
調されたデータが格納されるバッファメモリ、13はリ
ードアンプ9からの信号を入力するATIPディテク
タ、14は信号の復調を行うデコーダである。15はサ
ーボ制御を行うサーボプロセッサ、16はシステムバ
ス、17は論理判断や演算を行うCPU、18は制御プ
ログラムおよび光ディスク装置のための記録制御プログ
ラムを記憶したプログラム記憶エリアを有するROMで
ある。
【0043】19はメモリであり、制御のために必要な
記憶領域の他、各種の記録制御、再生制御に必要な記憶
領域として使用されるメモリ、20は後述のIDE(I
ntegrated Drive Electroni
cs)バス21とのインタフェースとなるATAPIイ
ンタフェース部、21はホストコンピュータ(図示せ
ず)との通信を行うIDEバス、22はピックアップユ
ニット4からの信号のA/D変換を行うA/D変換器、
Sはデータが記録される記録メディアとしての光ディス
クである。
【0044】ここで、CD−ROMエンコーダ11はデ
ータが格納されているバッファメモリ12から記録すべ
きデータを取得し、記録のためにエンコード処理を行
い、結果をエンコーダ10に入力する。A/D変換器2
2は、リードアンプ9において検出された再生信号のト
ップレベル、ボトムレベル、DCレベルをデジタル変換
し、CPU17へ出力する。
【0045】図2はトップレベルとボトムレベルとの検
出波形を示す図である。図2において、トップレベル
(T)とボトムレベル(U)とは再生信号をリードアン
プ9の内部でAC結合して検出し、A/D変換器22へ
出力される。
【0046】CPU17はA/D変換器22によりデジ
タル変換されたの再生信号のトップレベル、ボトムレベ
ル、DCレベルをもとに、再生信号のアシメトリ及び振
幅を演算している。演算方法としては、再生信号のトッ
プレベルをTとし、ボトムレベルをUとし、それぞれの
基準値をそれぞれTref、Urefとする。Tre
f、Urefは再生信号がない場合のトップレベル及び
ボトムレベルの出力であり、トップレベル及びボトムレ
ベルを検出する際の基準電圧である。なお、Tref及
びUrefは、トップレベルT及びボトムレベルUと同
様にリードアンプ9によりA/D変換器22を介してC
PU17に入力される。
【0047】ここで、再生信号のアシンメトリ及び再生
信号の振幅演算方法の一例を図に基づいて説明する。前
述の図3において、Tは再生信号のトップレベル、Uは
再生信号のボトムレベルである。Tref、Urefは
それぞれトップレベルT、ボトムレベルUの基準値を示
す。また、T´は基準値に対するトップレベルを表し、
T´=T−Trefである。また、U´は基準値に対す
るボトムレベルを表し、U´=Uref−Uである。
【0048】再生信号のアシメトリは、 {−(T´−U´)/(T´+U´)}×100(%) により算出される。また、再生信号の振幅は、 T´+U´(V) により算出される。
【0049】また、CPU17は、システムバス16を
介してサーボプロセット15を制御することにより、フ
ォーカスオフセット量をFO初期値からFO最終値まで
FOステップ値の幅で段階的に変化させるオフセット制
御手段と、システムバス16、エンコーダ10を介して
レーザー駆動回路5を制御し、LDパワーを固定し、更
に、オフセット制御手段によりフォーカスオフセット量
を段階的に変化させながら前テストデータの記録を行う
前テストデータ記録手段と、リードアンプ9から入力さ
れたフォーカスエラー信号から演算によりフォーカスオ
フセット量を検出するオフセット検出手段と、前テスト
データを再生することによりオフセット検出手段により
検出されたフォーカスオフセット量を使用してOPCを
実行するOPC実行手段とを備える。
【0050】図3は本発明の実施の形態1における光デ
ィスク装置のピックアップユニットの構成図である。図
3において、4はピックアップユニット、4aは光源と
なる半導体レーザー、4bは半導体レーザー4aから出
射されるレーザーLを平行とするためのコリメトレン
ズ、4cはレーザーLを全反射させる立ち上げミラー、
4dはレーザーLを光ディスクSに集光させる対物レン
ズ、4eは対物レンズ4dを支持するアクチュエータ、
4fは光ディスクSからのレーザーの反射光を検出する
受光素子、Lは半導体レーザー4aから照射されるレー
ザーである。
【0051】ここで、対物レンズ4dはアクチュエータ
4eにより支持されており、アクチュエータ駆動回路8
に備えられたフォーカス制御手段により光ディスクの上
下方向に駆動され、アクチュエータ駆動回路8に備えら
れたトラッキング制御手段により光ディスクSの半径方
向に駆動される。受光素子4fはレーザーの反射光を検
出し、電気信号に変換してリードアンプ9に入力する。
また、ピックアップユニット4はフィードモータ2によ
り光ディスクSの半径方向に駆動する。
【0052】以上のように構成された本実施の形態1に
おける光ディスク装置について、以下その動作を図を用
いて説明する。まず、光ディスクSにデータの記録を行
う場合について説明する。ピックアップユニット4に搭
載された半導体レーザー4aを駆動するものがレーザー
駆動回路5であり、レーザー駆動回路5はエンコーダ1
0により制御されている。記録の際は、ホストコンピュ
ータからのデータをATAPIインタフェース部20が
受け、バッファメモリ12に保管した後、エンコーダ1
0において変調され半導体レーザー4aの駆動信号とし
てレーザー駆動回路5へ入力される。
【0053】レーザー駆動回路5にはD/A変換器(図
示せず)により半導体レーザー4aの駆動電流を決定す
るためのLDパワー決定電圧が入力され、エンコーダ1
0からの駆動信号とD/A変換器からのLDパワー決定
電圧とで、半導体レーザー4aを所定のパターンと電流
により駆動する。なお、D/A変換器からのLDパワー
決定電圧を多段階に切り換えることによりLDパワーを
多段階に変化させることができる。半導体レーザー4a
より出射されたレーザーLはコリメトレンズ4bにより
平行光となる。さらにレーザーLは立ち上げミラー4c
を介して対物レンズ4dに入射し、さらに光ディスクS
に照射される。
【0054】次に、光ディスクSのデータの再生を行う
場合について説明する。半導体レーザー4aより出射さ
れたレーザーLはコリメトレンズ4bにより平行光とな
る。さらにレーザーLは立ち上げミラー4cを介して対
物レンズ4dに入射し、さらに光ディスクSに照射され
る。光ディスクSに照射されたレーザーLは光ディスク
Sにより反射し、その反射光はピックアップユニット4
に設けられた受光素子4fに照射され、電気信号(再生
信号)に変換され、リードアンプ9へ送られる。なお、
リードアンプ9において、この再生信号をもとに光ディ
スクSに対するフォーカスエラー信号及びトラッキング
エラー信号が検出される。
【0055】フォーカスエラー信号及びトラッキングエ
ラー信号はサーボプロセッサ15のフィードバック信号
として使用され、このサーボプロセッサ15により、フ
ィードモータ駆動回路6、スピンドルモータ駆動回路
7、アクチュエータ駆動回路8がサーボ制御されてい
る。ここでサーボ制御とは、フォーカスエラー信号及び
トラッキングエラー信号によりフォーカス方向及びトラ
ッキング方向のオフセット(焦点ずれ)を補正し、レー
ザーLが光ディスクSの所定の位置に照射されるよう順
次追従させるための制御である。アクチュエータ駆動回
路8には、フォーカス制御手段及びトラッキング制御手
段が備えられ、これによりアクチュエータ4eを駆動し
て、対物レンズ4dをフォーカス方向及びトラッキング
方向に移動させることで、サーボ制御を行っている。な
お、データ記録の際には、リードアンプ9は、試し書き
領域に前テストデータを記録する際にフォーカスオフセ
ット量を検出するオフセット検出手段として用いても良
い。
【0056】ピックアップユニット4から得られる再生
信号は、リードアンプ9で信号処理されサーボプロセッ
サ15へのフィードバック信号となるフォーカスエラー
信号及びトラッキングエラー信号が検出されると共に、
ATIPディテクタ13の入力信号となり、その出力信
号はエンコーダ10へフィードバックされる。CD−R
OMデコーダ14は信号を復調するためのものであり、
サーボプロセッサ15の出力信号を使ってデータ復調を
行い、その結果をバッファメモリ12へ格納する。バッ
ファメモリ12は復調したデータ及び記録したデータを
一時記憶するためのメモリである。これらのデータはA
TAPIインタフェース部21を経由し、IDEバス2
1を使った通信でホストコンピュータとやりとりされ
る。
【0057】図4は本発明の実施の形態1における光デ
ィスク装置のPCAの使用手段を示す説明図である。図
4において、24はPCA内の試し書き1回分のテスト
エリア、24aはPCA内の、前テストデータの記録を
行う前テストデータ記録エリア、24bはOPCを行う
OPCテストデータ記録エリア、25はOPC1回分の
テストエリア24のATIPフレームである。なお、A
はOPC1回分のテストエリア24でのLDパワーの変
化を示したものであり、BはLDパワーに対するフォー
カスオフセット量の変化を示したものであり、Cは追記
型CD−Rメディアのテストエリア24で記録したデー
タを再生した際の再生信号のアシメトリの変化を示した
ものであり、Dは書き換え型のCD−RWメディアのL
Dパワーに対する記録後に再生した際の再生信号の振幅
を示したものである。
【0058】24aは一定LDパワーでテストデータを
記録する際に、Fで示すよう1ATIPフレーム毎にフ
ォーカスオフセット量を変化させ記録を行う。24bは
Gで示すよう1ATIPフレーム毎にLDパワーを切り
替えテストデータを記録する。
【0059】なお、本発明の実施の形態1における光デ
ィスク装置は、追記型CD−Rメディアにデータの記録
を行う際は再生信号のアシメトリが最小となるフォーカ
スオフセット量を検出し、書き換え型CD−RWメディ
アにデータの記録を行う際は再生信号の振幅が最大とな
るフォーカスオフセット量を検出する。
【0060】24aにおいて一定LDパワーでフォーカ
スオフセットを変化させ記録したデータを再生する際の
再生信号のアシメトリが相対的に最小となるフォーカス
オフセットで記録したATIPフレーム、また再生信号
の振幅が相対的に最大となるフォーカスオフセットで記
録したATIPフレームは、図7で示すように、結果的
に再生信号のアシメトリが最小、再生信号の振幅が最大
でない記録ATIPフレームに対し一定LDパワーで記
録しているにもかかわらず、高いLDパワーで記録され
たこととなる。
【0061】つまり24aにおいて一定LDパワーで記
録したデータを再生する際の再生信号のアシメトリが相
対的に最小となるフォーカスオフセットで記録したAT
IPフレーム、また再生信号の振幅が相対的に最大とな
るフォーカスオフセットで記録したATIPフレーム
は、LDパワーが最も効率よくデータの記録に使用され
ているため、光ディスクS上のレーザースポット形状が
最適な状態にあり、相対的に再生信号のアシメトリが最
小、再生信号の振幅が最大となる記録時のフォーカスオ
フセットが記録における最適なフォーカスオフセットと
なる。
【0062】光ディスクSにデータの記録を行う際は、
その記録を行う前に、記録の際に使用するLDパワーを
決定する試し書きが行われる。以下、そのLDパワーの
決定方法について図を用いて説明する。なお、本実施の
形態1においては追記型CD−Rメディアへの記録を行
う際の再生信号のアシメトリに応じた試し書きについて
説明する。図5は、本発明の実施の形態1における光デ
ィスク装置の試し書きの動作を示すフローチャートであ
る。まず、前テストデータを記録し、最適フォーカスオ
フセット量を検出する方法について説明する。
【0063】図5において、CPU17はメモリ19に
予め記憶されているLDパワーの前テスト値をシステム
バス16を介して読み込む(S1)。次にリードアンプ
9はピックアップユニット4により検出される再生信号
をもとにフォーカスエラー信号を検出し(S2)、A/
D変換器22を介してCPU17に入力する。CPU1
7は入力されたフォーカスエラー信号よりその振幅の値
に対応する最大フォーカスオフセット量を検出し、最大
フォーカスオフセット量の−50%をとしてFO初期
値、最大フォーカスオフセット量の+50%をとしてF
O最終値を算出し、更にFO初期値及びFO最終値に応
じてFOステップ値を算出する(S3)。これは、一般
的に最大フォーカスオフセット量の+50%以上又は−
50%以下となった場合、フォーカス方向のサーボ制御
が不安定になり、サーボが外れることがあるためであ
る。
【0064】CPU17は、システムバス16、エンコ
ーダ10を介してレーザー駆動回路5を制御し、LDパ
ワーを前テスト値に固定し、更に、システムバス16を
介してサーボプロセット15を制御することにより、フ
ォーカスオフセット量をFO初期値からFO最終値まで
FOステップ値の幅で段階的に変化させて、前テストデ
ータ記録エリア24aに前テストデータの記録を行う
(S4)。このとき、Fに示すように1ATIPフレー
ム毎にフォーカスオフセット量を変化させて記録を行
う。
【0065】次に、記録された前テストデータの再生を
行う。リードアンプ9はピックアップユニット4により
検出される再生信号のレベル検出を行って得られるトッ
プレベル、ボトムレベル、をA/D変換器22を介して
デジタル変換し、CPU17に入力する。CPU17は
入力されたトップレベル、ボトムレベルの値から演算を
行い、段階的に変化させて記録された各々のフォーカス
オフセット量の値において、再生信号のアシメトリ及び
振幅を算出する(S5)。図4に示すように、フォーカ
スオフセット量の変化に伴い、追記型CD−Rメディア
では再生信号のアシメトリが変化し、また書き換え型の
CD−RWメディアでは再生信号の振幅が変化する。更
に、CPU17は再生信号のアシメトリが最小となるフ
ォーカスオフセット量(最適フォーカスオフセット量)
を検出する(S6)。
【0066】以上のようにして、OPC実行手段により
OPCが実行される以前に、最適フォーカスオフセット
量を検出する。更にこの最適フォーカスオフセット量を
使用して、OPC実行手段によりOPCが実行される。
以下OPCの動作について図を用いて説明する。CPU
17はメモリ19に予め記憶されているLDパワーのL
D初期値、LD最終値、LDステップ値をシステムバス
16を介して読み込む(S7)。
【0067】オフセット制御手段により、使用するフォ
ーカスオフセット量を図5のS6において検出された最
適フォーカスオフセット量に固定し、OPC実行手段に
よりLDパワーをLD初期値からLD最終値までLDス
テップ値の幅で段階的に変化させてOPCテストデータ
記録エリア24bにOPCテストデータの記録を行う
(S8)。このとき、Fに示すように1ATIPフレー
ム毎にLDパワーを変化させて記録を行う。
【0068】次に、記録されたOPCテストデータの再
生を行う。リードアンプ9はピックアップユニット4に
より検出される再生信号のレベル検出を行って得られる
トップレベル、ボトムレベル、をA/D変換器22を介
してデジタル変換し、CPU17に入力する。CPU1
7は入力されたトップレベル、ボトムレベルの値から演
算を行い、段階的に変化させて記録された各々のLDパ
ワーの値において、再生信号のアシメトリ及び振幅を算
出する(S9)。CPU17は再生信号のアシメトリが
最小となるLDパワー(最適LDパワー)を検出する
(S10)。
【0069】以上のようにして、OPCが実行され最適
LDパワーが検出される。検出された最適フォーカスオ
フセット量及び最適LDパワーは、光ディスクへの実際
のデータ記録の際にも使用される。なお、書き換え型C
D−RWメディアへの記録を行う際の試し書きの方法に
ついては、図5のS5及びS9において再生信号の振幅
を検出し、S6において最大の振幅に対するフォーカス
オフセット量を検出し、S10において最大のアシメト
リに対応するLDパワーを検出し、他は追記型CD−R
Wメディアの場合と同様にすることで最適LDパワーを
検出することができる。
【0070】(比較例1)本実施の形態1における光デ
ィスク装置と従来の光ディスク装置とを使用して、複数
のCD−Rメディアに対してOPCを実行し、記録に使
用する最適LDパワーを求めた。図6は、本発明の実施
の形態1における光ディスク装置と従来の光ディスク装
置のOPCの際のLDパワー値の分布図である。なお図
6は本発明の実施の形態1における光ディスク装置のO
PCの際のLDパワーの分布図であって、本発明の実施
の形態1の光ディスク装置を用いて、OPCを行う以前
に、所定のLDパワーでフォーカスオフセット量を検出
し、そのフォーカスオフセット量でOPCを実行して最
適LDパワーを検出した場合と、従来の光ディスク装置
を用いて、フォーカスオフセット量を検出せずにフォー
カスオフセット量を0に固定し、OPCを実行して最適
LDパワーを検出した場合の、LDパワーの値に対する
件数を表したものである。
【0071】図6に示すように、フォーカスオフセット
量を検出しOPCを実行した場合が、フォーカスオフセ
ット量を検出せずにOPCを実行した場合よりも最適L
Dパワーが低くなることが多い。このようにフォーカス
オフセット量を検出し、検出されたフォーカスオフセッ
ト量によりOPCを実行し、最適LDパワーを求めるこ
とで、記録される光ディスクに対する最適なLDパワー
を低く抑えることができる。
【0072】以上のように本実施の形態1における光デ
ィスク装置によれば、追記型CD−Rメディアにデータ
記録を行う際のOPCを実行する以前に、LDパワーを
一定に保ちフォーカスオフセット量を段階的に変化させ
ながら前テストデータを記録し、記録後の再生信号のア
シメトリが最小となるフォーカスオフセット量を検出し
て、そのフォーカスオフセット量を使用してOPCを実
行するため、最適LDパワーを検出することができ、L
Dパワーを低く抑えることができ、また、書き換え型の
CD−RWメディアにデータ記録を行う際のOPCを実
行する以前に、LDパワーを一定に保ちフォーカスオフ
セット量を段階的に変化させながら前テストデータを記
録し、記録後の再生信号の振幅が最大となるフォーカス
オフセット量を検出して、そのフォーカスオフセット量
を使用してOPCを実行するため、最適LDパワーを検
出することができ、LDパワーを低く抑えることができ
るという作用を有する。
【0073】
【発明の効果】以上ように本発明の光ディスク装置によ
れば、以下のような有利な効果が得られる。まず、オフ
セット検出手段により、再生信号のアシメトリが最小と
なるようなフォーカスオフセット量を検出することがで
きるので、記録時の最適なLDパワーを検出することが
でき、フォーカス方向の焦点ずれによるLDパワーの増
大を防ぎ、記録時のLDパワーを低く抑えることができ
る光ディスク装置を提供することができる。
【0074】また、オフセット検出手段により、再生信
号の振幅が最小となるようなフォーカスオフセット量を
検出することができるので、記録時の最適なLDパワー
を検出することができ、フォーカス方向の焦点ずれによ
るLDパワーの増大を防ぎ、記録時のLDパワーを低く
抑えることができる光ディスク装置を提供することがで
きる。
【0075】さらに、オフセット検出手段により検出さ
れたフォーカスオフセット量を使用してOPCを実行す
ることにより、フォーカスオフセット量を0として、即
ちレーザーの焦点ずれのない状態でOPCを行うよりも
検出される最適LDパワーを低く抑えることができる光
ディスク装置を提供することができる。
【0076】さらに、1回分の試し書き領域内におい
て、前テストデータの記録とOPCテストデータの記録
を行うことができるので、試し書き領域のための広い領
域を必要としないので、それに伴い実際の記録に使用す
る領域を広く取ることができる光ディスク装置を提供す
ることができる。
【0077】さらにまた、安定したフォーカス方向のサ
ーボ制御を行うことができる光ディスク装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による光ディスク装置を
示すブロック図
【図2】トップレベルとボトムレベルとの検出波形を示
す図
【図3】本発明の実施の形態1における光ディスク装置
の光ピックアップの構成図
【図4】本発明の実施の形態1における光ディスク装置
のPCA使用手段を示す説明図
【図5】本発明の実施の形態1における光ディスク装置
の試し書きの動作を示すフローチャート
【図6】本発明の実施の形態1における光ディスク装置
のOPCの際のLDパワーの分布図
【図7】従来の一般的な光ディスク装置における光ディ
スクへの記録時のLDパワーと再生時の再生信号のアシ
メトリ及び振幅との関係を示す関係図
【図8】Orange Book規格に記載されている
PCAの構成を示した構成図
【図9】従来の一般的な光ディスク装置における追記型
CD−Rメディアへの記録速度と、記録時に必要なLD
パワーの関係を示す関係図
【図10】追記型CD−Rメディアの光ディスクと対物
レンズのフォーカスオフセット量とLDパワーとの関係
を示す関係図
【符号の説明】
1 光ディスク装置 2 フィードモータ 3 スピンドルモータ 4 ピックアップユニット 4a 半導体レーザー 4b コリメトレンズ 4c 立ち上げミラー 4d 対物レンズ 4e アクチュエータ 4f 受光素子 5 レーザー駆動回路 6 フィードモータ駆動回路 7 スピンドルモータ駆動回路 8 アクチュエータ駆動回路 9 リードアンプ 10 エンコーダ 11 CD−ROMエンコーダ 12 バッファメモリ 13 ATIPディテクタ 14 デコーダ 15 サーボプロセッサ 16 システムバス 17 CPU 18 ROM 19 メモリ 20 ATAPIインタフェース部 21 IDEバス 22 A/D変換器 24 テストエリア 24a 前テストデータ記録エリア 24b OPCテストデータ記録エリア 25 ATIPフレーム 26 PCA 27 テストエリア 28 カウントエリア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D090 AA01 BB03 BB04 CC01 CC05 CC16 EE01 HH01 JJ12 KK03 LL08 5D118 AA08 AA14 BA01 BF03 CA11 CC12 CD02 CD11 5D119 AA23 AA37 BA01 BB03 DA01 EA03 EC09 HA19 HA45

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実際のデータ記録に先立ち、パワー制御手
    段によりレーザーの照射パワーを多段階に切り換えなが
    ら、光ディスクの所定領域に設けられた試し書き領域に
    OPCテストデータを記録し、それぞれの記録パワーに
    対応した前記OPCテストデータを再生した際の再生信
    号のアシメトリに応じて、前記データ記録の際に使用す
    る前記レーザーの最適照射パワーを決定するOPC可能
    な光ディスク装置であって、 対物レンズと前記光ディスクとの合焦点に対するフォー
    カス方向のレーザーの焦点ずれ量(以下フォーカスオフ
    セット量と呼ぶ)を段階的に変化させるオフセット制御
    手段と、 前記レーザーを一定の照射パワーに保ち、前記オフセッ
    ト制御手段によりフォーカスオフセット量を段階的に変
    化させながら、前記試し書き領域に前テストデータを記
    録する前テストデータ記録手段と、 前記前テストデータを再生した際の再生信号のアシメト
    リが最小となるフォーカスオフセット量を検出するオフ
    セット検出手段とを備えたことを特徴とする光ディスク
    装置。
  2. 【請求項2】前記オフセット検出手段により検出された
    フォーカスオフセット量を使用して前記OPCを実行す
    るOPC実行手段を備えたことを特徴とする請求項1記
    載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】試し書き1回分の前記試し書き領域内に前
    記前テストデータ記録手段が前記前テストデータを記録
    し、同一の試し書き1回分の前記試し書き領域内に前記
    OPC実行手段が前記OPCテストデータを記録するこ
    とを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】前記フォーカスオフセット量をフォーカス
    エラー信号として検出するフォーカスエラー信号検出手
    段を備え、 前記オフセット制御手段により前記フォーカスオフセッ
    ト量を段階的に変化させる際の初期値から最終値までの
    変化量が、前記フォーカスエラー信号検出手段により検
    出されるフォーカスエラー信号の振幅の−50%乃至+
    50%に対応するフォーカスオフセット量の変化量であ
    ることを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  5. 【請求項5】実際のデータ記録に先立ち、パワー制御手
    段によりレーザーの照射パワーを多段階に切り換えなが
    ら、光ディスクの所定領域に設けられた試し書き領域に
    OPCテストデータを記録し、それぞれの記録パワーに
    対応した前記OPCテストデータを再生した際の再生信
    号の振幅に応じて、前記データ記録の際に使用する前記
    レーザーの最適照射パワーを決定するOPC可能な光デ
    ィスク装置であって、 対物レンズと前記光ディスクとの合焦点に対するフォー
    カスオフセット量を段階的に変化させるオフセット制御
    手段と、 前記レーザーを一定の照射パワーに保ち、前記オフセッ
    ト制御手段によりフォーカスオフセット量を段階的に変
    化させながら、前記試し書き領域に前テストデータを記
    録する前テストデータ記録手段と、 前記前テストデータを再生した際の再生信号の振幅が最
    大となるフォーカスオフセット量を検出するオフセット
    検出手段とを備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  6. 【請求項6】前記オフセット検出手段により検出された
    フォーカスオフセット量を使用して前記OPCを実行す
    るOPC実行手段を備えたことを特徴とする請求項1又
    は2に記載の光ディスク装置。
  7. 【請求項7】試し書き1回分の前記試し書き領域内に前
    記前テストデータ記録手段が前記前テストデータを記録
    し、同一の試し書き1回分の前記試し書き領域内に前記
    OPC実行手段が前記OPCテストデータを記録するこ
    とを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1項に記載
    の光ディスク装置。
  8. 【請求項8】前記フォーカスオフセット量をフォーカス
    エラー信号として検出するフォーカスエラー信号検出手
    段を備え、 前記オフセット制御手段により前記フォーカスオフセッ
    ト量を段階的に変化させる際の初期値から最終値までの
    変化量が、前記フォーカスエラー信号検出手段により検
    出されるフォーカスエラー信号の振幅の−50%乃至+
    50%に対応するフォーカスオフセット量の変化量であ
    ることを特徴とする請求項1乃至4の内いずれか1項に
    記載の光ディスク装置。
JP2001391467A 2001-02-14 2001-12-25 光ディスク装置 Pending JP2002319161A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001391467A JP2002319161A (ja) 2001-02-14 2001-12-25 光ディスク装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001036551 2001-02-14
JP2001-36551 2001-02-14
JP2001391467A JP2002319161A (ja) 2001-02-14 2001-12-25 光ディスク装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002319161A true JP2002319161A (ja) 2002-10-31

Family

ID=26609360

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001391467A Pending JP2002319161A (ja) 2001-02-14 2001-12-25 光ディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002319161A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006006410A1 (ja) * 2004-07-07 2006-01-19 Pioneer Corporation 情報記録装置、情報記録方法及び情報記録プログラム
JP2008198347A (ja) * 2007-02-15 2008-08-28 Samsung Electronics Co Ltd 光ディスクのデータ記録再生装置及び方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006006410A1 (ja) * 2004-07-07 2006-01-19 Pioneer Corporation 情報記録装置、情報記録方法及び情報記録プログラム
JP2008198347A (ja) * 2007-02-15 2008-08-28 Samsung Electronics Co Ltd 光ディスクのデータ記録再生装置及び方法
US7948847B2 (en) 2007-02-15 2011-05-24 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method to write/reproduce data to/from optical disc
TWI396195B (zh) * 2007-02-15 2013-05-11 Samsung Electronics Co Ltd 對光碟進行寫入/再生資料的裝置及其方法、以及設定光碟之寫入條件/雷射寫入條件的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6839310B2 (en) Optical disk drive having optical power control
JP4407623B2 (ja) 再生装置、球面収差補正値及びフォーカスバイアス調整方法
KR100478884B1 (ko) 광 디스크장치
KR100943980B1 (ko) 광기록 장치와 광재생 장치, 및 기록 매체 기록 방법과기록 매체 재생 방법
JP2008198347A (ja) 光ディスクのデータ記録再生装置及び方法
JP4244330B2 (ja) 光ディスク装置
JP2008299957A (ja) 光ディスク装置、及び光ディスク装置の制御方法
JP2002319161A (ja) 光ディスク装置
JP4264653B2 (ja) 光ディスク装置、フォーカスバイアス及び球面収差補正値調整方法
JP4564210B2 (ja) 光ディスク制御方法及びその制御装置
JP2008112514A (ja) 光ディスク装置および光ディスク記録方法
US20070030772A1 (en) Optical disc apparatus
US20070025206A1 (en) Optical disc drive apparatus and signal recording method
JP2003346338A (ja) 光ディスク装置のパワーキャリブレーション方法、および当該方法を適用した光ディスク装置
JP4520906B2 (ja) タンジェンシャルチルト検出装置および光ディスク装置
US7031248B2 (en) Push-pull signal-generating apparatus, and optical-disk apparatus
JP2005116042A (ja) 回転速度設定方法、プログラム及び記録媒体、並びに光ディスク装置
JP2008299960A (ja) 光ディスク装置、および光ディスク判別方法
JPH0636285A (ja) 最適記録パワー決定方法及び光ディスク装置
JP2003317288A (ja) 光ディスク装置及びディスクチルト検出方法
JP2000090451A (ja) フォーカスバイアス設定装置
JPH08339550A (ja) 光ディスクドライブ装置用制御回路の調整方法
JP2004087127A (ja) 光学的情報記録再生装置
JP2010055671A (ja) ディフェクト検出回路、光ディスク装置及びディフェクト検出方法
KR20060085513A (ko) 최적 파워 제어영역의 프리(pre)-스캐닝을 통한 광기록 매체의 PCA영역 주소 설정방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041201

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050704

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060620

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060727

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060912