JP2002318620A - ロボットクリーナ - Google Patents

ロボットクリーナ

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JP2002318620A
JP2002318620A JP2001121114A JP2001121114A JP2002318620A JP 2002318620 A JP2002318620 A JP 2002318620A JP 2001121114 A JP2001121114 A JP 2001121114A JP 2001121114 A JP2001121114 A JP 2001121114A JP 2002318620 A JP2002318620 A JP 2002318620A
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JP
Japan
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battery
traveling
cleaning
unit
robot cleaner
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Application number
JP2001121114A
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English (en)
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Kazunori Murakami
和則 村上
Hitoshi Iizaka
仁志 飯坂
Masahito Sano
雅仁 佐野
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッテリの残量を有効に使用し、掃除の作業
効率を向上させる。 【解決手段】 位置・方向特定部は左右のエンコーダか
らの出力により充電台からの移動量と移動方向を算出
し、マップ情報記憶部のマップ情報から現在位置を認識
する。一方、残量検出部はバッテリのバッテリ電圧V
を測定する。走行経路算出手段は現在位置から充電台へ
戻るための帰巣経路を算出する。そして、現在位置から
充電台に戻るのに必要なバッテリ電圧Vを算出する。
判断手段は走行経路算出手段が算出したバッテリ電圧V
と残量検出部が測定したバッテリ電圧Vを誤差解消
のための所定のマージンΔを付加してV≦V+Δか
否かを判断する。そして、V≦V+Δであればバッ
テリの残量がロボットクリーナを充電台に帰巣させる程
度しか残っていないと判断して充電台に帰巣させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自律走行しつつ掃
除を行うロボットクリーナに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のロボットクリーナとしては、例
えば、特開平8−83125号公報のものが知られてい
る。この公報のロボットクリーナは、学習した経路を走
行しながら掃除を行うもので、掃除走行時に変化するバ
ッテリの充電電圧レベルを検出する充電レベル検出手段
を備え、この充電レベル検出手段により検出されたバッ
テリの充電レベルが所定のレベル以下に低下すると、バ
ッテリを所定レベル以上に充電するために電源供給器に
帰巣させて電源の供給を受けるというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この公報のロボットク
リーナは、充電レベル検出手段により検出されたバッテ
リの充電レベルを予め設定された所定レベルと比較して
充電が必要か否かを判断するものである。そして、検出
されたバッテリの充電レベルが所定のレベル以下に低下
すると、バッテリを所定レベル以上に充電するために電
源供給器に帰巣させるということから考えると、所定レ
ベルは掃除領域の中で電源供給器から最も遠くにある掃
除領域から電源供給器に帰巣できるバッテリの充電レベ
ルを保証するレベルにする必要がある。
【0004】しかし、所定レベルをこのように設定する
と、例えば、ロボットクリーナが近くの掃除領域にいる
場合も検出されたバッテリの充電レベルが所定のレベル
以下に低下すると電源供給器に帰巣することになり、す
なわち、ロボットクリーナにとって、まだ掃除領域をあ
る程度掃除してから電源供給器に帰巣しても充分なバッ
テリの残量があるにも拘らず電源供給器に帰巣すること
になり、バッテリの残量を有効に使用できないという問
題があった。
【0005】しかも、バッテリを電源供給器で所定レベ
ル以上に充電するには時間がかかるため、ロボットクリ
ーナが掃除領域から電源供給器に帰巣して充電を受け、
再び元の掃除領域に戻るには長時間を要し、その間掃除
を中断することになるため掃除の作業効率が悪くなると
いう問題があった。
【0006】そこで、本発明は、バッテリの残量を有効
に使用でき、従って、掃除の作業効率も向上させること
ができるロボットクリーナを提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
走行手段と、この走行手段を駆動して自律走行させる走
行駆動手段と、走行面を掃除する掃除手段と、走行駆動
手段及び掃除手段を含む各部に電源を供給するバッテリ
と、このバッテリの残量を検出する残量検出手段と、現
在位置からバッテリを充電する充電台の位置までの走行
経路を算出する走行経路算出手段と、この走行経路算出
手段が算出した走行経路を走行するのに必要なバッテリ
量を算出し、残量検出手段が検出したバッテリの残量が
算出したバッテリ量に近づくと充電台に戻るように走行
駆動手段を制御する制御手段を備えたことにある。
【0008】請求項2記載の発明は、走行手段と、この
走行手段を駆動して自律走行させる走行駆動手段と、複
数の掃除領域の走行面を掃除する掃除手段と、走行駆動
手段及び掃除手段を含む各部に電源を供給するバッテリ
と、このバッテリの残量を検出する残量検出手段と、1
つの掃除領域の掃除終了後、現在位置から掃除が済んで
いない他の掃除領域までの走行経路及びこの他の掃除領
域からバッテリを充電する充電台の位置までの走行経路
を算出する走行経路算出手段と、この走行経路算出手段
が算出した2つの走行経路を走行するのに必要なバッテ
リ量を算出し、残量検出手段が検出したバッテリの残量
が算出したバッテリ量を越えている場合は他の掃除領域
に向けて走行するように走行駆動手段を制御する制御手
段を備えたことにある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1及び図2はロボットクリーナ
の構成を示す図で、下部が略円形状で上部が略半球形状
になっている筐体1の前面上部に出入口指示ボタン等を
設けた操作入力部2を配置し、前面から側面に跨った下
部に超音波センサからなる複数の障害物検知用の障害物
センサ3を配置し、前部底面の中央先端部に超音波セン
サからなる床面検知用の床面センサ4を配置している。
前記障害物センサ3は、例えば、前面から見える位置に
所定の間隔をあけて3個配置し、左右の側面に所定の間
隔をあけて2個ずつ配置している。
【0010】前記筐体1内には、掃除手段を構成する、
クリーナモータ5とこのモータ5で回転するファン6と
このファン6の回転により底部に設けた吸込口7から塵
を吸込んで集める集塵室8が収納されている。
【0011】また、前記筐体1の底部略中央の左右にそ
れぞれ左駆動車輪9a、右駆動車輪9bを取り付け、こ
の各駆動車輪9a,9bをそれぞれ左走行モータ10
a、右走行モータ10bで回転駆動するようにしてい
る。前記各駆動車輪9a,9b及び各走行モータ10
a,10bは走行手段を構成している。そして、前記各
駆動車輪9a,9bの回転をそれぞれ左エンコーダ11
a、右エンコーダ11bで検出するようにしている。
【0012】前記筐体1の底部後端中央には回転自在で
方向が自由に変化する車輪12が取り付けられている。
また、前記筐体1内には、CPU、ROM、RAM等の
制御回路部品を組み込んだ回路基板13及び各部に電源
を供給するバッテリ14が収納されている。
【0013】図3は制御部の構成を示すブロック図で、
21は制御部本体を構成するCPU、22はこのCPU
21が各部を制御するプログラムが格納されたROM、
23は各種のデータを格納するメモリを設けたRAMで
ある。また、24は、前記操作入力部2、障害物センサ
3、床面センサ4、クリーナモータ5を回転制御するモ
ータ制御部25、左右の走行モータ10a,10bを回
転制御するモータ制御部26、前記各エンコーダ11
a,11b及び前記バッテリ14の残量を検出する残量
検出部27に対して信号の入出力制御を行うI/Oポー
トである。前記CPU21とROM22、RAM23及
びI/Oポート24とはバスライン28を介して電気的
に接続されている。
【0014】図4は制御部の構成を機能的に示す機能ブ
ロック図で、このロボットクリーナは、機能的には、前
記障害物センサ3及び床面センサ4からなる走行用セン
サ31、前記RAM23からなり、前記バッテリ14に
よって電源のバックアップを受けている記憶部32、前
記CPU21、ROM22、I/Oポート24の複合体
からなる制御部33を有する。
【0015】前記記憶部32には、作業領域である部屋
の大きさと形状を示す位置座標と各部屋の出入口位置座
標のマップ情報や部屋の掃除のパターン情報等を記憶し
たマップ情報記憶部321が形成されている。
【0016】前記制御部33は、走行するために前記モ
ータ制御部26を制御する走行制御部331、前記左右
のエンコーダ11a,11bの出力から移動量と移動方
向を算出し、この算出した移動量と移動方向及び前記マ
ップ情報記憶部321に記憶してあるマップ情報から現
在位置及び方向を特定する位置・方向特定部332、掃
除するために前記モータ制御部25を制御する掃除制御
手段であるクリーナ制御部333、現在位置から前記バ
ッテリ14を充電する充電台の位置までの走行経路を算
出する走行経路算出手段334、この走行経路算出手段
334が算出した走行経路から充電台の位置に戻るため
に必要なバッテリ量を算出し、このバッテリ量を前記残
量検出部27が検出したバッテリ14の残量と比較し、
充電台に戻るか否かを判断する判断手段335を有す
る。前記走行制御部331は、現在位置とマップ情報記
憶部321に記憶されているマップ情報を基に走行手段
を制御する。
【0017】前記マップ情報記憶部321にマップ情報
を記憶させるには初期設定を行う必要があるが、この初
期設定としては、例えば、このロボットクリーナを初期
的に走行させて記憶する方法がある。この場合、前記位
置・方向特定部332は、進行方向が設定角度以上変わ
った位置を認識し、その認識した位置をマップ情報記憶
部321に記憶するようにする。ここでは、設定角度を
90°程度とする。
【0018】例えば、図5に示すように部屋A、B、
C、Dが配置され、部屋Aの基準位置Pにロボットク
リーナRCのバッテリ14を充電する充電台CHが設置
されているとすると、ロボットクリーナRCは、この充
電台CHを基準位置としてスタートし、障害物センサ3
が進行方向右側に壁を検出しながら走行するように走行
制御部331によりモータ制御部26を制御する。そし
て、左右のエンコーダ11a,11bの出力から、充電
台CHからの距離及び方向を算出し、前記マップ情報記
憶部321に記憶する。
【0019】すなわち、前記ロボットクリーナRCは、
図6に示すように、先ず、ステップS1にて、充電台C
Hのある位置を基準位置Pとし、その基準位置P
位置座標(X,Y)を設定する。そして、ステップ
S2にて、図5に矢印で示すように、障害物センサ3が
進行方向右側に壁を検出しながら走行を開始する。ロボ
ットクリーナRCは、ステップS3にて、位置Pにお
いて方向が左へ90°近く転換するのを確認し、その位
置座標(X,Y)をマップ情報記憶部331に記憶
する。
【0020】位置Pを経由し、ステップS4にて、部
屋Aと部屋Bとの出入口に到達し、方向を90°右側に
転換すると、ユーザは操作入力部2の出入口指示ボタン
を操作する。これにより、ステップS5にて、現在位置
の位置座標(X,Y)を出入口としてマップ情
報記憶部321に記憶する。
【0021】続いて、ステップS6にて、充電台CHの
位置に戻ったか否かを判定し、戻っていなければ再び、
ステップS2に戻って障害物センサ3が進行方向右側に
壁を検出しながら走行を開始する。すなわち、位置P
から位置Pに走行する。位置Pに到達すると方向を
90°右側に転換し、その位置座標(X,Y)をマ
ップ情報記憶部321に記憶する。
【0022】こうして、ロボットクリーナは、部屋B内
において、障害物センサ3が進行方向右側に壁を検出し
ながら走行し、位置Pから位置P、P、Pと順
次経由し、それぞれの位置で方向が所定角度以上変化す
ることを検出して、それぞれの位置座標(X
)、(X,Y)、(X,Y)をマップ情報
記憶部321に記憶する。そして、位置Pにて方向を
90°右に転換し、その位置座標(X,Y)をマッ
プ情報記憶部321に記憶する。
【0023】ロボットクリーナは、さらに、壁を右側に
検出しつつ位置Pへ走行し、部屋Aと部屋Cとの出入
口のある位置Pにて方向を90°右側に転換する。こ
こでユーザは操作入力部2の出入口指示ボタンを操作す
る。これにより、現在位置P の位置座標(X
)を出入口としてマップ情報記憶部321に記憶す
る。
【0024】そして、位置Pから位置Pに走行す
る。位置Pに到達すると方向を90°右側に転換し、
その位置座標(X,Y)をマップ情報記憶部321
に記憶する。
【0025】こうして、ロボットクリーナは、部屋C内
において、障害物センサ3が進行方向右側に壁を検出し
ながら走行し、位置Pから位置P10、P11、P
12と順次経由し、それぞれの位置で方向が所定角度以
上変化することを検出して、それぞれの位置座標(X
10,Y10)、(X11,Y11)、(X12,Y
12)をマップ情報記憶部321に記憶する。
【0026】その後、ロボットクリーナは、障害物セン
サ3が進行方向右側に壁を検出しながら走行し、位置P
12から位置P13、P14、P15、P16
17、P 18、P19、P20、P21、P22を経
由して充電台CHに戻る。そして、それぞれの位置にお
いて位置座標(X13,Y13)、(X14
14)、(X15,Y15)、(X16,Y16)、
(X17,Y17)、(X18,Y )、(X19
19)、(X20,Y20)、(X21,Y21)、
(X ,Y22)をマップ情報記憶部321に記憶す
る。また、途中の部屋Aと部屋Dとの出入口のある位置
14にてユーザは操作入力部2の出入口指示ボタンを
操作して位置Pの位置座標(X,Y)を出入口と
してマップ情報記憶部321に記憶する。
【0027】また、この初期設定において、出入口の位
置座標(X,Y)に近接する位置座標(X
)と(X,Y)、出入口の位置座標(X,Y
)に近接する位置座標(X,Y)、出入口の位置
座標(X14,Y14)に近接する位置座標(X15
15)、(X20,Y20)、(X21,Y21)も
それぞれ出入口と判断する。
【0028】このような初期設定により、壁で区切られ
た各部屋A、B、C、Dの大きさと形状を示す位置座標
と、各部屋A、B、C、Dの出入口の位置座標が、基準
位置(X,Y)からの相対値として記憶される。こ
うして部屋の壁に沿った走行経路が設定される。このよ
うな初期設定はロボットクリーナの購入直後に行われ、
マップ情報記憶部321にはマップ情報が記憶されるこ
とになる。
【0029】次に、ロボットクリーナが掃除作業を行っ
ているときにバッテリ14の残量をチェックし、残量が
少なくなったときに充電台に戻る動作について述べる。
図7に示すように、ロボットクリーナRCは作業の開始
前は充電台CHの基準位置Pに位置している。そし
て、掃除の指示を受けると、ロボットクリーナRCは充
電台CHから離れ走行を開始する。例えば、操作入力部
2の掃除指定ボタンで部屋Bが指定されると、部屋Aか
ら部屋Bへの出入口の位置座標(X,Y )を目標に
走行し、出入口から部屋Bに進入する。部屋Bに進入す
ると、予め指定された掃除パターンに従って掃除を開始
する。例えば、図に示すように部屋の壁側から中心へ向
かう渦巻き状の掃除パターンで掃除を行う。
【0030】ロボットクリーナRCは、このような一連
の動作を行っている最中に、図9に示すバッテリ14の
残量チェック処理を行う。すなわち、ステップS11に
て、位置・方向特定部332が左右のエンコーダ11
a,11bからの出力により、充電台CHからの移動量
と移動方向を算出し、この算出した移動量と移動方向及
びマップ情報記憶部321のマップ情報から現在位置を
認識する。一方、ステップS12にて、残量検出部27
はバッテリ14の残量、すなわち、バッテリ電圧V
測定し制御部33に知らせる。
【0031】続いて、ステップS13にて、走行経路算
出手段334は現在位置から充電台CHへ戻るための帰
巣経路を算出する。そして、ステップS14にて、現在
位置から充電台CHに戻るのに必要なバッテリ量、すな
わち、バッテリ電圧Vを算出する。
【0032】続いて、ステップS14にて、判断手段3
35は走行経路算出手段334が算出したバッテリ電圧
と残量検出部27が測定したバッテリ電圧Vを誤
差解消のための所定のマージンΔを付加して比較し、充
電台CHに戻るか否かを判断する。すなわち、V≦V
+Δか否かを判断する。そして、V≦V+Δであ
ればバッテリ14の残量がロボットクリーナRCを充電
台CHに帰巣させる程度しか残っていないと判断してロ
ボットクリーナRCを充電台CHに帰巣させる。また、
>V+Δであればバッテリ14の残量にまだ余裕
があることを判断して掃除作業を継続させる。
【0033】例えば、図7に示すように部屋Bの中央に
ロボットクリーナRCが位置しているとすると、帰巣経
路を算出するには、現在位置の座標と充電台の位置座標
と部屋Bの出入口の位置座標が必要となる。これらの位
置座標により、現在位置から出入口までの経路L11
出入口から充電台CHまでの経路L12を算出し、帰巣
経路(L11+L12)を算出する。また、部屋Dの中
央にロボットクリーナRCが位置しているとすると、帰
巣経路を算出するには、現在位置の座標と充電台の位置
座標と部屋Dの出入口の位置座標が必要となる。これら
の位置座標により、現在位置から出入口までの経路L
21と出入口から充電台CHまでの経路L 22を算出
し、帰巣経路(L21+L22)を算出する。
【0034】判断手段335が行うバッテリ電圧の比較
は、図8に示すように、バッテリ14の充電電圧と走行
可能距離との関係から帰巣経路を走行するために必要な
バッテリ電圧Vを算出する。例えば、バッテリ14の
フル充電時の電圧をVmaxとし、ロボットクリーナR
Cの駆動に必要な最低電圧をVminとすると、バッテ
リ14の電圧をVmaxからVminまで消費したとき
の走行可能距離はLになる。また、充電台CHに帰巣
するに必要な電圧は、(Vmin+α)として表すこと
ができる。この場合、αは帰巣距離によって異なる。
【0035】ロボットクリーナRCが部屋Bの中央部に
位置しているとき、判断手段335は、帰巣経路L
(=L11+L12)を走行するために必要な電圧
を、駆動可能最低電圧Vminに帰巣経路Lを走行す
るのに必要な電圧を加算した見積もり電圧Vとして得
る。これがこのときのVとなる。
【0036】また、ロボットクリーナRCが部屋Dの中
央部に位置しているとき、判断手段335は、帰巣経路
(=L21+L22)を走行するために必要な電圧
を、駆動可能最低電圧Vminに帰巣経路Lを走行す
るのに必要な電圧を加算した見積もり電圧Vとして得
る。これがこのときのVとなる。
【0037】そして、これらの電圧V、Vに誤差解
消のための所定のマージンΔを付加し、残量検出部27
が測定したバッテリ電圧Vと比較して帰巣するか否か
を判断する。
【0038】このように、帰巣のための判断基準となる
バッテリ14の残量を、バッテリ電圧として帰巣経路か
ら求めるので、帰巣経路の距離によって判断基準となる
バッテリ電圧(V+Δ)は異なる。すなわち、帰巣経
路が長い場合にはバッテリ電圧(V+Δ)は大きく設
定されるが、帰巣経路が短い場合にはバッテリ電圧(V
+Δ)は小さく設定される。
【0039】従って、充電台CHに近い部屋Bを掃除し
ている場合には、判断基準となるバッテリ電圧(V
Δ)が小さく設定されるので、ロボットクリーナRCは
バッテリ14の電圧がこの電圧(V+Δ)以下になる
まで掃除作業を続けることができる。これにより、バッ
テリ14に充電されているバッテリ量を無駄無く有効に
使用することができ、掃除の作業効率を向上させること
ができる。
【0040】ロボットクリーナRCは、部屋を掃除して
いる途中でバッテリ電圧の低下によって帰巣が判断され
たときには、現在位置をメモリに記憶してから充電台C
Hに戻ってバッテリ14の充電を受け、充電が終了する
とメモリに記憶されている現在位置まで戻って残りの掃
除を行い、掃除が終了すると充電台CHに帰巣してバッ
テリの充電を受けるという一連の動作を行う。
【0041】以上は掃除を行う部屋が1つ指定された場
合を想定して述べたが、掃除を行う部屋が複数ある場合
には帰巣判断が若干異なる。例えば、操作入力部2の掃
除指定ボタンで部屋Bと部屋Cが指定されている場合、
部屋Bの掃除が終了すると、ロボットクリーナRCは、
現在位置から部屋Bの出入口までの経路L11と部屋B
の出入口から部屋Cの出入口までの経路L と部屋C
の出入口から充電台CHまでの経路L32を加算した距
離を求め、この距離を走行するのに必要な電圧Vを求
める。そして、この電圧Vと残量検出部27が測定し
たバッテリ電圧Vとから、V≦(V+Δ+ΔC)
か否かを判断し、もし、V>(V+Δ+ΔC)であ
れば、部屋Cの出入口に向けて走行させ、部屋Cをある
程度掃除させてから充電台CHに帰巣させる。ここでΔ
Cは、部屋Cをある程度掃除させるマージンである。
【0042】このように複数の部屋の掃除が指定されて
いる場合には、1つの部屋の掃除が終了すると次の部屋
に行ってある程度掃除ができるか否かを判断し、できる
と判断したときには次の部屋に行ってある程度掃除して
から充電台CHに帰巣させることができるので、バッテ
リ14に充電されているバッテリ量を無駄無く有効に使
用することができる。また、部屋をある程度掃除するこ
とができるので、バッテリ14を充電している時間掃除
が全くできなくなるのに比べて掃除作業を迅速に実行で
きる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、各請求項記載の発
明によれば、バッテリの残量を有効に使用でき、従っ
て、掃除の作業効率も向上させることができるロボット
クリーナを提供できる。
【0044】また、請求項2記載の発明によれば、さら
に、複数の掃除領域を掃除する場合に掃除作業を迅速に
実行させることが可能なロボットクリーナを提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るロボットクリーナの
外部構成を示す正面図。
【図2】同実施の形態に係るロボットクリーナの内部構
成を示す一部切欠した側面図。
【図3】同実施の形態における制御部のハード構成を示
すブロック図。
【図4】同実施の形態における制御部の構成を機能的に
示す機能ブロック図。
【図5】同実施の形態に係るロボットクリーナの初期設
定時の走行経路を示す図。
【図6】同実施の形態に係るロボットクリーナの初期設
定時の動作を示す流れ図。
【図7】同実施の形態に係るロボットクリーナの帰巣経
路例を示す図。
【図8】同実施の形態に係るロボットクリーナに搭載し
たバッテリの充電電圧と走行可能距離との関係を説明す
るためのグラフ。
【図9】同実施の形態に係るロボットクリーナのバッテ
リ残量チェック処理を示す流れ図。
【符号の説明】
5…クリーナモータ 9a,9b…駆動車輪 10a,10b…走行モータ 11a,11b…エンコーダ 14…バッテリ 27…残量検出部 32…記憶部 321…マップ情報記憶部 331…走行制御部 332…位置・方向特定部 333…クリーナ制御部 334…走行経路算出手段 335…判断手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 雅仁 静岡県三島市南町6番78号 東芝テック株 式会社三島事業所内 Fターム(参考) 3B057 DA03 5H301 AA02 AA10 BB11 DD01 GG10 GG12 GG28 GG29 QQ04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行手段と、この走行手段を駆動して自
    律走行させる走行駆動手段と、走行面を掃除する掃除手
    段と、前記走行駆動手段及び掃除手段を含む各部に電源
    を供給するバッテリと、このバッテリの残量を検出する
    残量検出手段と、現在位置から前記バッテリを充電する
    充電台の位置までの走行経路を算出する走行経路算出手
    段と、この走行経路算出手段が算出した走行経路を走行
    するのに必要なバッテリ量を算出し、前記残量検出手段
    が検出したバッテリの残量が算出したバッテリ量に近づ
    くと前記充電台に戻るように前記走行駆動手段を制御す
    る制御手段を備えたことを特徴とするロボットクリー
    ナ。
  2. 【請求項2】 走行手段と、この走行手段を駆動して自
    律走行させる走行駆動手段と、複数の掃除領域の走行面
    を掃除する掃除手段と、前記走行駆動手段及び掃除手段
    を含む各部に電源を供給するバッテリと、このバッテリ
    の残量を検出する残量検出手段と、1つの掃除領域の掃
    除終了後、現在位置から掃除が済んでいない他の掃除領
    域までの走行経路及びこの他の掃除領域から前記バッテ
    リを充電する充電台の位置までの走行経路を算出する走
    行経路算出手段と、この走行経路算出手段が算出した2
    つの走行経路を走行するのに必要なバッテリ量を算出
    し、前記残量検出手段が検出したバッテリの残量が算出
    したバッテリ量を越えている場合は他の掃除領域に向け
    て走行するように前記走行駆動手段を制御する制御手段
    を備えたことを特徴とするロボットクリーナ。
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