JP2002317827A - 温度感応型流体式ファン・カップリング装置 - Google Patents

温度感応型流体式ファン・カップリング装置

Info

Publication number
JP2002317827A
JP2002317827A JP2002012683A JP2002012683A JP2002317827A JP 2002317827 A JP2002317827 A JP 2002317827A JP 2002012683 A JP2002012683 A JP 2002012683A JP 2002012683 A JP2002012683 A JP 2002012683A JP 2002317827 A JP2002317827 A JP 2002317827A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
coupling device
disk
torque transmission
drive disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002012683A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4260400B2 (ja
Inventor
Masahito Yamada
雅人 山田
Yoshinobu Iida
吉信 飯田
Haruyasu Ito
晴康 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd
Original Assignee
Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd filed Critical Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd
Priority to JP2002012683A priority Critical patent/JP4260400B2/ja
Publication of JP2002317827A publication Critical patent/JP2002317827A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4260400B2 publication Critical patent/JP4260400B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 温度指示に対するファン回転の安定制御(温
度特性の安定化)が可能な温度感応型流体式ファン・カ
ップリング装置の提供。 【解決手段】 先端部に駆動ディスク5を固着した回転
軸体上に支承された密封器匣の内部が、仕切板4によっ
て油溜り室3と前記駆動ディスク5を内装するトルク伝
達室2とに区劃され、トルク伝達室2側より油溜り室3
側に通ずる循環流通路と、油溜り室3側からトルク伝達
室2側へ通ずる供給孔を開閉する弁部材8を備えたファ
ン・カップリング装置において、前記油溜り室3内の油
が前記仕切板4の流出調整孔4−1より直接中空の駆動
ディスク5内へ導入される機構を備え、該駆動ディスク
5は導入された油の通流溝を当該ディスクの中空部の内
周壁面上に少なくとも1つ有し、かつ油量が駆動に必要
最小限となるような小径内周壁ディスク構造となし、前
記通流溝部にトルク伝達間隙に通ずる流通孔5−2を有
した構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に自動車にお
ける機関冷却用のファン回転を制御して、絶えず走行状
態に応じた冷却送風量を機関に供給する温度感応型流体
式ファン・カップリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種ファン・カップリング装置
としては、トルク伝達室に供給された油によって駆動デ
ィスクの駆動トルクをケースに伝達する方式のものが一
般的であり、その構造は例えば、密封ケース内を仕切板
によってトルク伝達室と油溜り室とに区分し、トルク伝
達室内に駆動ディスクを駆動部の駆動によって回転自在
に設け、油溜り室の油を仕切板またはカバーに形成した
流出調整孔からトルク伝達室に供給し、トルク伝達室の
油を循環路により油溜り室に戻すようにした構造の温度
感応型流体式ファン・カップリング装置が知られている
(特公昭63−21048号公報等参照)。この種のフ
ァン・カップリング装置によると、油溜り室からトルク
伝達室に供給される油によって駆動ディスクの駆動トル
クがケースに伝達され、ケースに取付けられたファンが
回転し、例えば自動車用エンジンの冷却が行われる。ま
た、この種のファン・カップリング装置は、短冊タイプ
または渦巻タイプのバイメタルによって雰囲気温度を検
出し、この温度が上昇すると流出調整孔の開度を増加さ
せてトルク伝達室内の油量を増加させ、ケースの回転数
を上げ、ファンを高速度で回転し冷却効果を上げるよう
にしている。
【0003】しかしながら、この種のファン・カップリ
ング装置には以下に記載する問題点がある。すなわち、
トルク伝達室内に油が多量に存在している状態において
エンジン再始動をする時または走行中の急加速時に、駆
動側の駆動ディスクの加速に追随してトルク伝達室内に
多量に存在する油により被駆動側のケース(冷却ファ
ン)も短時間ではあるが回転の急上昇を引起こす。この
現象は一般には“つれ廻り”現象と言われ、ファン騒音
やそれに伴う不快感を生じ、かつエンジン出力を吸収
し、燃費も悪くなる。
【0004】このような“つれ廻り”現象を解決する手
段としては、例えば仕切板の供給孔から流出する油をい
ったん直径方向の反対側に導き、そこからトルク伝達室
内に供給するようにしたもの(特公昭63−21048
号公報参照)、駆動ディスクを中空構造にして副油溜り
室(アイドル油溜り室)を設けたもの、あるいは大風量
ファンを低速回転で運転する方式等が知られている。
【0005】しかしながら、従来の温度感応型流体式フ
ァン・カップリング装置には、以下に記載する欠点があ
った。図8は従来の一般的なファン・カップリング装置
を例示したもので、密封ケース111内を仕切板114
によってトルク伝達室112と油溜り室113とに区分
され、トルク伝達室112内には中実構造の駆動ディス
ク115が該トルク伝達室112の内周面との間にトル
ク伝達間隙部112−1が形成されるように、駆動部
(図面省略)の駆動によって回転する回転軸体116に
軸受117を介して回転自在に設けられ、外部周囲の温
度の変化に応じて作動する弁部材118により油溜り室
113内の油が仕切板114に設けられた流出調整孔1
14−1からトルク伝達室112に供給され、トルク伝
達室112内の油が循環路121により油溜り室113
に戻される構造となしたものである。118−1はリニ
アウェイト(リニア特性を得るためのカウンターウェイ
ト)である。119は回転時の油の集溜する駆動ディス
ク115の外周壁部と対向する密封ケース111側の内
周壁面の一部に設けられたダム、120は密封ケース1
11の外側に設けた感温体(バイメタル)である。しか
るに、かかる構造のファン・カップリング装置の場合
は、仕切板114の流出調整孔114−1より出た油
が、トルク伝達間隙部112−1に入る手前の空間部1
12−2に溜まり、トルク伝達間隙部112−1へ進入
可能となる遠心力による圧力(油の水頭圧)を得るのに
十分な油量に達するまで、または油の温度が上昇して粘
度低下するまで滞留(停滞)する。そしてこの滞留した
油が、加速時や起動時にダム119によってトルク伝達
間隙部112−1の外周側に存在する油が油溜り室11
3側に排出されはじめてもトルク伝達間隙部112−1
に流入し続け、トルクを伝達してしまって前記“つれ廻
り”現象や、作動遅れなどの原因となっていた。また、
この滞留油が存在することにより全体の油量も多く必要
であった。
【0006】また、図9、図10は駆動ディスクを中空
構造にして副油溜り室(アイドル油溜り室)を設けたフ
ァン・カップリング装置を例示したもので、このうち図
9に示すファン・カップリング装置は、駆動ディスクを
中空とした以外は図8に示すものと同様、密封ケース1
11内を仕切板114によってトルク伝達室112と油
溜り室113とに区分され、トルク伝達室112内に
は、内部を中空となしてアイドル油溜り室145−1と
なし、かつその側壁面に前記トルク伝達室112に通ず
る流通孔145−2と、該流通孔を開閉する遠心バルブ
145−3を有する駆動ディスク145が該トルク伝達
室112の内周面との間にトルク伝達間隙部112−1
が形成されるように、駆動部(図面省略)の駆動によっ
て回転する回転軸体116に軸受117を介して回転自
在に設けられ、外部周囲の温度の変化に応じて作動する
弁部材118により油溜り室113内の油が仕切板11
4に設けられた流出調整孔114−1からトルク伝達室
112に供給され、トルク伝達室112内の油が循環路
(図面省略)により油溜り室113に戻される構造とな
し、かつ仕切板114に油溜り室113内の油を直接ア
イドル油溜り室145−1へ導入するためのガイド部1
14−2が設けられている(特公昭59−28778号
公報参照)。すなわち、このファン・カップリング装置
は、作動中、流出調整孔114−1を出た油をアイドル
油溜り室145−1に入れ、遠心バルブ145−3を介
して流通孔145−2よりトルク伝達間隙部112−1
へ油を供給する方式である。しかるに、この図9に示す
ファン・カップリング装置の場合は、遠心バルブ145
−3の効かない入力回転の低い時には、余剰の油がアイ
ドル油溜り室145−1内に溜まり、この状態で入力回
転が上昇して遠心バルブ145−3が開くと、この余剰
油がトルク伝達間隙部112−1に流入し続け、前記と
同様、“つれ廻り”現象や、作動遅れなどの原因となっ
ていた。また、この余剰油が存在することにより全体の
油量も多く必要であった。
【0007】また図10に示すファン・カップリング装
置は、図9に示すものと同様、密封ケース111内を仕
切板114によってトルク伝達室112と油溜り室11
3とに区分され、トルク伝達室112内には、内部を中
空となしてアイドル油溜り室245−1となし、かつそ
の側壁面に前記トルク伝達室112に通ずる流通孔24
5−2を有する駆動ディスク245が該トルク伝達室1
12の内周面との間にトルク伝達間隙部112−1が形
成されるように、駆動部(図面省略)の駆動によって回
転する回転軸体116に軸受117を介して回転自在に
設けられ、外部周囲の温度の変化に応じて作動する弁部
材118により油溜り室113内の油が仕切板114に
設けられた流出調整孔114−1からトルク伝達室11
2に供給され、トルク伝達室112内の油が循環路12
1(図9)により油溜り室113に戻される構造となし
たものである(特許第2775431号公報参照)。こ
のファン・カップリング装置は、静止時に油をディスク
内に取込み、起動時に伝達面の残留油を最少にする機構
を備えたもので、起動つれ回りにのみ有効である。とこ
ろが、このファン・カップリング装置の場合は、仕切板
114の流出調整孔114−1より出た油が、トルク伝
達間隙部112−1に入る手前の空間部112−3に溜
まり、図8に示すファン・カップリング装置と同様、ト
ルク伝達間隙部112−1へ進入可能となる遠心力によ
る圧力(油の水頭圧)を得るのに十分な油量に達するま
で、または油の温度が上昇して粘度低下するまで滞留
(停滞)する。そしてこの滞留した油が、加速時や起動
時にダム119によってトルク伝達間隙部112−1の
外周側に存在する油が油溜り室113側に排出されはじ
めてもトルク伝達間隙部112−1に流入し続け、トル
クを伝達してしまって前記“つれ廻り”現象や、作動遅
れなどの原因となっていた。また、この滞留油が存在す
ることにより全体の油量も多く必要であった。
【0008】さらに、前記図10に示すファン・カップ
リング装置と類似のもので、起動時と加速時にディスク
内に油を取込み、起動および加速つれ廻りを防止する機
構を備えたファン・カップリング装置が提案されている
(特開平6−17849号公報参照)。しかし、このフ
ァン・カップリング装置は、短い加速時に、完全にディ
スク内へ油を回収することが困難である。また、作動時
には、前記図10に示すファン・カップリング装置と同
様、油は仕切板の流出調整孔を出た後、トルク伝達間隙
部の手前で滞留するため、加速時のつれ廻り対策として
は十分とはいえず、作動遅れもあり、さらに余剰油が存
在するため全体の油量も多く必要であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記したごとく、従来
のファン・カップリング装置では、仕切板の流出調整孔
より出た油が、トルク伝達間隙部に入る手前の空間でト
ルク伝達間隙部への遠心力による進入圧力を得るのに十
分な油量、または粘度低下するまで滞留(停滞)するた
め、この滞留(余剰)油がトルク伝達間隙部手前の空間
に十分にないとトルク伝達間隙部へ油が流入しないため
必要なファン回転制御特性が得られず、一方でこの滞留
(余剰)油のためにつれ廻りや、作動遅れなどの原因と
なっていた。すなわち、バイメタルなどの感温体の温度
変形や外部からの電磁制御により弁部材が作動しても、
前記したごとくトルク伝達間隙部手前の空間に油が滞留
するため、所定のファン回転が得られるまでに遅れが生
じたり、自己発熱、外部熱など、油粘度が変化すること
によってファン挙動が不安定となる要因となっていた。
【0010】本発明は、このような従来技術の問題点を
解決するためになされたもので、トルク伝達間隙部手前
の空間での油の滞留を防止することによって起動時、加
速時のつれ廻り現象を防止でき、また油の滞留がなくて
も作動遅れを防止でき、温度指示に対するファン回転の
安定制御(温度特性の安定化)が可能な温度感応型流体
式ファン・カップリング装置を提供しようとするもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る温度感応型
流体式ファン・カップリング装置は、先端部に駆動ディ
スクを固着した回転軸体上に軸受を介して支承され、か
つ外周部に冷却ファンを取付けた密封器匣の内部を、油
の流出調整孔を有する仕切板により油溜り室と前記駆動
ディスクを内装するトルク伝達室とに区劃し、回転時の
油の集溜する駆動ディスクの外周壁部と対向する密封器
匣側の内周壁面の一部にダムと、該ダムに連なってトル
ク伝達室側より油溜り室側に通ずる循環流通路を形成す
ると共に、外部周囲の温度が設定値を超えると前記仕切
板の流出調整孔を開放し、設定値以下では閉鎖する弁部
材を前記カバーの外側表面に設けた感温体の温度変化に
伴う変形に連動するように内部に備え、駆動ディスクと
前記密封器匣との対向壁面に設けたトルク伝達間隙部で
の油の有効接触面積を増減させて、回転軸体側から被駆
動側の密封器匣側への回転トルク伝達を制御するように
してなるファン・カップリング装置であって、前記駆動
ディスクの内部を中空となしてアイドル油溜り室とな
し、かつその側壁面もしくは外周壁面に前記トルク伝達
室に通ずる少なくとも1個の流通孔を設けてアイドル油
溜り室とトルク伝達室を連通する油の流通手段を備えた
温度感応型流体式ファン・カップリング装置において、
作動中に仕切板の流出調整孔から出た油を、高速回転し
ている入力軸側のディスク内を通すことによって、高い
遠心力が与えられ、またディスクのアイドル油溜り室の
内周壁構造を、放射状もしくは螺旋状溝を有する小径内
周壁構造にすることにより少ない油量で大きな水頭圧が
得られ、ディスク内の油を安定して直接トルク伝達間隙
部へ流入させることを可能となしたもので、その要旨
は、前記油溜り室内の油が前記仕切板の流出調整孔より
直接中空の駆動ディスク内へ導入される機構を駆動ディ
スクおよび/または仕切板に備え、該駆動ディスクは導
入された油の通流溝を当該ディスクの内周壁面上に少な
くとも1つ有し、かつ油量が駆動に必要最小限となるよ
うな小径内周壁ディスク構造となし、前記通流溝部にト
ルク伝達間隙に通ずる流通孔を有した構成となしたこと
を特徴とするものである。
【0012】本発明において、ディスクのアイドル油溜
り室の内周面は、好ましくは放射状に設けた複数の通流
溝の先端にトルク伝達間隙に通ずる流通孔を設け、各通
流溝間の壁面はディスクの回転中心に対し曲率中心を偏
心させた円弧面で構成する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る温度感応型フ
ァン・カップリング装置の基本構成を示す要部縦断側面
図、図2は図1A−A線上の一部断面図、図3は本発明
に係る温度感応型ファン・カップリング装置における通
流溝の形態を示す断面図、(a)(b)は通流溝を放射
状に設けた例、(c)は通流溝を放射状に設け、かつ油
溜り室内周面を、ディスクの回転中心に対し曲率中心を
偏心させた円弧面で構成した例、(d)は通流溝をディ
スクの半径方向中心線に対しある角度傾斜させて設けた
例、(e)は通流溝を螺旋状に設けた例、図4は本発明
に係る温度感応型ファン・カップリング装置における油
溜り室内の油を直接アイドル油溜り室へ導入するための
各種形態を例示したもので、(a)は仕切板の流出調整
孔に鍔部を設けた例、(b)は仕切板をオフセット構造
とした例、(c)は仕切板の流出調整孔をパイプで構成
した例、(d)は密封器匣と駆動ディスク間をラビリン
ス構造とした例、図5は本発明に係る温度感応型ファン
・カップリング装置の他の実施例を示す要部縦断側面図
である。
【0014】すなわち、本発明はその基本構成を図1に
示すごとく、密封器匣1内を仕切板4によってトルク伝
達室2と油溜り室3とに区分され、トルク伝達室2内に
は、内部を中空となしてアイドル油溜り室5−1とな
し、かつその側壁面に前記トルク伝達室2に通ずる流通
孔5−2を有する駆動ディスク5が該トルク伝達室2の
内周面との間にトルク伝達間隙部2−1が形成されるよ
うに、駆動部(図面省略)の駆動によって回転する回転
軸体6に軸受7を介して回転自在に設けられている。前
記駆動ディスク5には、油溜り室内3内の油が直接中空
の駆動ディスク内へ導入されるように、内周端部にガイ
ド5−4が設けられ、さらにアイドル油溜り室5−1に
開口する油の通流溝5−3はディスクの内周壁面上に放
射状に好ましくは等間隔で複数設けられ、各通流溝5−
3はトルク伝達間隙部2−1に開口させ、かつ各通流溝
5−3の端部にはトルク伝達間隙部2−1に開口する流
通孔5−2が当該ディスクの側面もしくは外周上に少な
くとも1つ設けられ、アイドル油溜り室5−1は油量が
駆動に必要最小限となるような小径内周壁5−5となし
ている。また各通流溝5−3間の壁面は、回転中心を曲
率中心とした同心円で構成するが、後述するごとく回転
中心に曲率中心がない偏心した円弧面で構成してもよ
い。その理由は、後述する図3(c)に示す通り、段付
き肩部を有する通流溝5−3cを有する構造となるた
め、該肩部に加速時に油が当接、流れに径方向外方への
流れを生じ、圧力が上昇してトルク伝達間隙へ流出し易
くなるためである。なお、本実施例においても、外部周
囲の温度の変化に応じてバイメタルや外部の電磁コイル
などにより作動する弁部材8により油溜り室3内の油が
仕切板4に設けられた流出調整孔4−1から駆動ディス
ク5のアイドル油溜り室5−1へ導入され、アイドル油
溜り室5−1内の油がトルク伝達室2に供給され、トル
ク伝達室2内の油が循環路(図面省略)により油溜り室
3に戻される構造となしている。8−1はリニアウェイ
トである。
【0015】上記構成のファン・カップリング装置にお
いて、作動中は仕切板4の流出調整孔4−1から出た油
が、ガイド5−4を介して直接中空の駆動ディスク5の
アイドル油溜り室5−1へ導入される。このアイドル油
溜り室5−1内の油は、回転軸体6の速い回転速度によ
る大きな遠心力によってディスクの内周壁面上に放射状
に設けられた各通流溝5−3へ流入し、各通流溝5−3
の端部に設けられた流通孔5−2よりトルク伝達間隙部
2−1へスムースに導入される。すなわち、本発明のフ
ァン・カップリング装置の場合は、仕切板4の流出調整
孔4−1から出た油が高速回転している入力軸側の駆動
ディスク5内へ入ることにより高い遠心力が与えられる
ので該油に高圧が安定して得られ、余剰油がなくてもア
イドル油溜り室5−1内の油は当該室内に滞留すること
なくトルク伝達間隙部2−1へ容易に進入する。したが
って、入力軸側の駆動ディスクが高速回転している時に
は、アイドル油溜り室5−1内には油がほとんど滞留す
ることがないため、つれ廻り現象が発生することがな
く、またファン回転制御が滞留油(余剰油)に依存しな
いため応答性も向上する。さらに滞留油(余剰油)がほ
とんど存在しない上、駆動ディスク5はアイドル油溜り
室5−1の油量が駆動に必要最小限となるような小径内
周壁となっているので、全体の油量も少なくて済む。な
お、トルク伝達間隙部2−1へ進入する油の圧力Pは、
下記式1の通り遠心力に比例する。
【0016】
【式1】 P=m×r×ω m:油質量 r:トルク伝達間隙部での半径位置 ω:油の存在するところの回転速度(角速度)で2乗に
比例する
【0017】したがって、例えば従来型ではトルク伝達
間隙手前の空間部のrが40mm、本発明の放射状に設
けられた通流溝先端の流通孔部のrが55mmの場合、
従動側(ファン側)の回転速度が例えば1000r/m
in.のとき、本発明では3000r/min.であ
り、本発明では9倍の圧力となる。すなわち、従来型に
比べ、本発明は同等圧力を発生するための余剰油量を極
めて少なくできることがわかる。
【0018】次に、本発明に係る温度感応型ファン・カ
ップリング装置におけるアイドル油溜り室5−1の通流
溝の形態を図3に基づいて説明すると、(a)は回転中
心を曲率中心とした同心円状の内周壁に、例えば4つの
放射状U字溝状の通流溝5−3aを設けた構造、(b)
は同じく回転中心を曲率中心とした同心円状の内周壁
に、4つの先細りV字状の通流溝5−3bを設けた構
造、(c)は放射状U字溝状であって、溝の肩部が回転
方向後方が高い構造の通流溝5−3cを4つ設けると共
に、各通流溝5−3c間の内周壁を回転中心に曲率中心
がない偏心した円弧面で構成した構造、(d)は回転中
心を曲率中心とした同心円状の内周壁に、ディスクの半
径方向中心線に対しある角度傾斜させて直線状もしくは
円弧状に設けた4つの放射状U字溝状の通流溝5−3d
を設けた構造、(e)は駆動ディスクの内周壁内に螺旋
状の通流溝5−3eを設けた構造をそれぞれ示す。な
お、上記各通流溝の断面形状としては、例えば矩形、U
字形、V字形、円形等がある。円形の場合は、ドリル加
工により穿孔した後、外周からボールを打込んで封孔し
て形成する。
【0019】また、上記各通流溝に設ける流通孔5−2
の形態としては、駆動ディスク5の片側のトルク伝達
面に流通孔5−2を設ける方式、駆動ディスク5の両
側のトルク伝達面に流通孔5−2を設ける方式、流通
孔の面積を大きくするために、長孔、楕円孔にする方
式、トルクの安定化と流通孔の面積を大きくするため
に、ディスクの周方向に複数設ける方式、流通孔の面
積を大きくするために、半径方向に複数設ける方式、
トルク伝達面に設けた傾斜した放射状溝に流通孔を設け
る方式等がある。なお、この流通孔5−2は、駆動ディ
スク5の密封器匣1対向壁面に限らず、駆動ディスク5
の外周壁部に設けてもよい。駆動ディスク5の外周壁部
に設けた場合は、OFFまたは低温時に駆動ディスクか
ら供給された油がトルク伝達面を通らずにダム(図面省
略)により回収されるので、回転を下げるのに有効であ
る。
【0020】さらに、本発明に係る温度感応型ファン・
カップリング装置における油溜り室内の油を直接アイド
ル油溜り室へ導入するための各種形態としては、図4に
例示したごとく、(a)は仕切板4の流出調整孔4−1
に、駆動ディスク5側に設けたガイド5−4に被さるよ
うに鍔部4−1aを設けた例、(b)は仕切板4の端部
を、駆動ディスク5側に設けたガイド5−4が被さるよ
うに軸方向にオフセット構造とした例、(c)は仕切板
4の流出調整孔をパイプ4−1bで構成した例、(d)
は駆動ディスク5側のガイド5−4を直角に折曲げ、密
封器匣1側に前記直角に折曲げたガイド5−4を嵌合さ
せる凹部1−1を設けて、密封器匣1と駆動ディスク5
間をラビリンス構造とした例があり、いずれも油溜り室
3内の油が仕切板4の流出調整孔4−1より直接中空の
駆動ディスク5のアイドル油溜り室5−1内へ導入され
る構造となっている。
【0021】なお、図5に示す温度感応型ファン・カッ
プリング装置は、平板式のディスクに替えて、駆動ディ
スク5と、従動側の密封器匣1対向壁面とのトルク伝達
間隙部間をラビリンス構造としたもので、作用効果は前
記図1に示すものと同様である。
【0022】
【実施例】実施例1 図1に示す本発明の温度感応型ファン・カップリング装
置(ディスク外径120mm、ディスク厚さ10mm)
の加速つれ廻り性能を図6(a)に示す。また、比較の
ため、従来型の温度感応型ファン・カップリング装置
(ディスク外径120mm、ディスク厚さ10mm)の
加速つれ廻り性能を図6(b)に示す。図6(a)
(b)は、各雰囲気温度(50℃、60℃、70℃、8
0℃)で入力回転速度を5分間1000r/min.に
維持後、入力回転速度を1000r/min.から40
00r/min.に急加速した場合のデータである。こ
のデータより明らかなごとく、加速つれ廻り性能は例え
ば雰囲気温度80℃の場合、従来型では3100r/m
in.であったのが、本発明では2250r/min.
に改善された。また、本発明は従来型に比べファン回転
の制御性能が安定し、かつ油量も減少できた。
【0023】実施例2 図1に示す本発明の温度感応型ファン・カップリング装
置(ディスク外径120mm、ディスク厚さ10mm)
の起動時つれ廻り性能を図7(a)に示す。また、比較
のため、従来型の温度感応型ファン・カップリング装置
(ディスク外径120mm、ディスク厚さ10mm)の
起動時つれ廻り性能を図7(b)に示す。図7(a)
(b)は、ON状態運転停止後、停止したまま常温で1
0分間放置し、入力回転を2000r/min.まで急
加速した場合のデータである。このデータより明らかな
ごとく、従来型では1800r/min.を超えるつれ
廻り時間が約9秒であったのに対し、本発明では3秒以
下に大幅短縮できた。また、本実施例においても、本発
明は従来型に比べファン回転の制御性能が安定し、かつ
油量も減少できた。
【0024】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明に係る温度
感応型ファン・カップリングは、仕切板の流出調整孔か
ら出た油が高速回転している入力軸側の駆動ディスク内
へ入ることにより高い遠心力が与えられるので該油に安
定かつ高圧が得られ、余剰油がなくても駆動ディスク内
の油は高速回転に伴って当該ディスク内に滞留すること
なくトルク伝達間隙部へ容易に進入するので、駆動ディ
スク内には油がほとんど滞留することがない。したがっ
て、本発明装置によれば、起動時、加速時のつれ廻り現
象や、作動遅れの防止がはかられ、またファン回転制御
が滞留油(余剰油)に依存しないため温度指示に対する
応答性が向上しファン回転の安定制御(温度特性の安定
化)が可能となる。さらに滞留油(余剰油)がほとんど
存在しない上、駆動ディスクはアイドル油溜り室の油量
が駆動に必要最小限となるような小径内周壁となってい
るので、全体の油量も少なくて済むなどの優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る温度感応型ファン・カップリング
装置の基本構成を示す要部縦断側面図である。
【図2】図1A−A線上の一部断面図である。
【図3】本発明に係る温度感応型ファン・カップリング
装置における通流溝の形態を示す断面図で、(a)
(b)は通流溝を放射状に設けた例、(c)は通流溝を
放射状に設け、かつ油溜り室内周面を、ディスクの回転
中心に対し曲率中心を偏心させた円弧面で構成した例、
(d)は通流溝をディスクの半径方向中心線に対しある
角度傾斜させて設けた例、(e)は通流溝を螺旋状に設
けた例である。
【図4】本発明に係る温度感応型ファン・カップリング
装置における油溜り室内の油を直接アイドル油溜り室へ
導入するための各種形態を例示した要部縦断面図で、
(a)は仕切板の流出調整孔に鍔部を設けた例、(b)
は仕切板をオフセット構造とした例、(c)は仕切板の
流出調整孔をパイプで構成した例、(d)は密封器匣と
駆動ディスク間をラビリンス構造とした例である。
【図5】本発明に係る温度感応型ファン・カップリング
装置の他の実施例を示す要部縦断側面図である。
【図6】本発明の実施例1における温度感応型ファン・
カップリング装置の加速つれ廻り性能を示す図で、
(a)は本発明の加速つれ廻り性能、(b)は従来型の
加速つれ廻り性能をそれぞれ示す。
【図7】本発明の実施例2における温度感応型ファン・
カップリング装置の起動時つれ廻り性能を示す図で、
(a)は本発明の起動時つれ廻り性能、(b)は従来型
の起動時つれ廻り性能をそれぞれ示す。
【図8】従来の一般的なファン・カップリング装置の一
例を示す要部縦断側面図である。
【図9】駆動ディスクを中空構造にした従来のファン・
カップリング装置の一例を示す要部縦断側面図である。
【図10】駆動ディスクを中空構造にした従来のファン
・カップリング装置の他の例を示す要部縦断側面図であ
る。
【符号の説明】
1 密封器匣 2 トルク伝達室 2−1 トルク伝達間隙部 3 油溜り室 4 仕切板 4−1 流出調整孔 4−1a 鍔部 4−1b パイプ 5 駆動ディスク 5−1 アイドル油溜り室 5−2 流通孔 5−3、5−3a、5−3b、5−3c、5−3d、5
−3e 通流溝 5−4 ガイド 5−5 小径内周壁 6 回転軸体 7 軸受 8 弁部材 8−1 リニアウェイト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 吉信 静岡県沼津市東椎路1061−12 (72)発明者 伊藤 晴康 静岡県富士市宮島585−3

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部に駆動ディスクを固着した回転軸
    体上に軸受を介して支承された密封器匣の内部を、油の
    流出調整孔を有する仕切板により油溜り室と前記駆動デ
    ィスクを内装するトルク伝達室とに区劃し、密封器匣側
    の内周壁面の一部に設けたダムに連なるトルク伝達室側
    より油溜り室側に通ずる循環流通路が形成され、外部周
    囲の温度が設定値を超えると前記仕切板の流出調整孔を
    開放し、設定値以下では閉鎖する弁部材を備え、駆動デ
    ィスクとトルク伝達間隙部での油の有効接触面積を増減
    させて、回転軸体側から被駆動側の密封器匣側への回転
    トルク伝達を制御するようにしてなるファン・カップリ
    ング装置であって、前記駆動ディスクの内部を中空とな
    してアイドル油溜り室となし、かつその側壁面もしくは
    外周壁面に前記トルク伝達室に通ずる少なくとも1個の
    流通孔を設けてアイドル油溜り室とトルク伝達室を連通
    する油の流通手段を備えた温度感応型流体式ファン・カ
    ップリング装置において、前記油溜り室内の油が前記仕
    切板の流出調整孔より直接中空の駆動ディスク内へ導入
    される機構を備え、該駆動ディスクは導入された油の通
    流溝を当該ディスクの中空部の内周壁面上に少なくとも
    1つ有し、かつ油量が駆動に必要最小限となるような小
    径内周壁ディスク構造となし、前記通流溝部にトルク伝
    達間隙に通ずる流通孔を有した構成となしたことを特徴
    とする温度感応型流体式ファン・カップリング装置。
JP2002012683A 2001-02-19 2002-01-22 温度感応型流体式ファン・カップリング装置 Expired - Fee Related JP4260400B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002012683A JP4260400B2 (ja) 2001-02-19 2002-01-22 温度感応型流体式ファン・カップリング装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001042269 2001-02-19
JP2001-42269 2001-02-19
JP2002012683A JP4260400B2 (ja) 2001-02-19 2002-01-22 温度感応型流体式ファン・カップリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002317827A true JP2002317827A (ja) 2002-10-31
JP4260400B2 JP4260400B2 (ja) 2009-04-30

Family

ID=26609646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002012683A Expired - Fee Related JP4260400B2 (ja) 2001-02-19 2002-01-22 温度感応型流体式ファン・カップリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4260400B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015218838A (ja) * 2014-05-19 2015-12-07 臼井国際産業株式会社 高反応型流体式ファン・クラッチ装置
DE10229696B4 (de) * 2001-07-03 2016-11-03 Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd. Temperaturempfindliche Gebläse-Kupplungsvorrichtung vom Fluid-Typ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10229696B4 (de) * 2001-07-03 2016-11-03 Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd. Temperaturempfindliche Gebläse-Kupplungsvorrichtung vom Fluid-Typ
JP2015218838A (ja) * 2014-05-19 2015-12-07 臼井国際産業株式会社 高反応型流体式ファン・クラッチ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4260400B2 (ja) 2009-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS5947167B2 (ja) 温度制御式流体カツプリング
JP2898394B2 (ja) 感温型流体式ファン・カップリング装置
JPS63152732A (ja) 温度感応型流体式フアン・カツプリング装置
JP2888933B2 (ja) 温度感応型流体式ファン・カップリング装置
JPH01135929A (ja) 感温作動型流体式フアン・カツプリング装置
JP4931096B2 (ja) 温度感応型流体式ファン・カップリング装置
KR940007892B1 (ko) 유체 클러치
JP2016031107A (ja) 温度感応型流体式ファン・クラッチ装置
JPS6350501Y2 (ja)
JP2002317827A (ja) 温度感応型流体式ファン・カップリング装置
JP2811812B2 (ja) 粘性流体継手装置
JP2709458B2 (ja) 温度感応型流体式フアン・カツプリング装置
JP3221631B2 (ja) 温度感応型流体式ファン・カップリング装置
JP2791576B2 (ja) 温度感応型流体式ファン・カップリング装置
JP3582739B2 (ja) 温度感応型流体式ファン・カップリング装置
JP3255410B2 (ja) 液体クラッチ
JPS63180726A (ja) 内燃機関のフアンカツプリング装置
JP3216151B2 (ja) 粘性流体継手
JP3221632B2 (ja) 温度感応型流体式ファン・カップリング装置
JP3230684B2 (ja) 液体クラッチ
JPH0338509Y2 (ja)
JP4023144B2 (ja) 粘性流体継手装置
JPH0642108Y2 (ja) 温度感応型流体式フアン・カツプリング装置
JPH0324905Y2 (ja)
JPH0229227Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070703

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070831

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080527

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080909

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090203

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090204

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4260400

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130220

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140220

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees