JP2002317744A - 内燃機関用点火コイルおよびその取付構造 - Google Patents
内燃機関用点火コイルおよびその取付構造Info
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Abstract
気的接続部同士が摺動することのない信頼性および取付
作業性の高い内燃機関用点火コイルを提供する。 【解決手段】 イグナイタ収納部30に連結部材31を
介してプラグ装着部32が設けられた内燃機関用点火コ
イル20を、シリンダヘッドカバー21側に形成された
プラグ装着孔24内にプラグ装着部32側から挿入した
内燃機関用点火コイルの取付構造であって、イグナイタ
収納部30にバネ接点33が露呈して設けられるととも
に、シリンダヘッドカバー21側には、ブスバー回路体
25から導出された接点27が露呈して設けられ、内燃
機関用点火コイル20がプラグ装着孔24に挿入されて
シリンダヘッドカバー21側に固定された状態でバネ接
点33と接点27とが接触する。
Description
ルに関し、さらに詳しくは、シリンダヘッドカバーへ固
定することによりシリンダヘッドカバーに設けられた回
路体と電気的に接続できる内燃機関用点火コイルおよび
その取付構造に関する。
例えば図22に示すような内燃機関用点火コイル1があ
る。この内燃機関用点火コイル1は、イグナイタ収納部
2と、イグナイタ収納部2の下面から下方へ延伸するよ
うに形成され、コイルを備えるロッド状の連結部3と、
プラグが装着されるプラグ装着部4とを備えている。こ
のような内燃機関用点火コイル1は、シリンダヘッドカ
バー5の上面に形成された複数の開口部6にプラグ装着
部4から挿入され、イグナイタ収納部2がシリンダヘッ
ドカバー5にボルト7で固定されるようになっている。
このため、図22に示すように、イグナイタ収納部2に
は、ボルト7が挿通される被固定部2Aが側方に向けて
突設されている。シリンダヘッドカバー5には、図22
および図23に示すように、被固定部2Aに対応してボ
ルト螺合孔8がそれぞれの開口部6の近傍に形成されて
いる。
納部2の他の側面には、コネクタ部2Bが突設されてい
る。このコネクタ部2Bには、図25に示すように、エ
ンジン制御装置側に接続されるワイヤハーネス9のそれ
ぞれの分岐端末9Aに設けられた相手コネクタ10が結
合し得るようになっている。
をシリンダヘッドカバー5に装着するには、図22に示
すように、内燃機関用点火コイル1のプラグ装着部4
を、シリンダヘッドカバー5に形成された開口部6に挿
入する。その後、被固定部2Aのボルト挿入孔と、シリ
ンダヘッドカバー5に形成されているボルト螺合孔8と
を合わせて、被固定部2Aのボルト挿入孔からボルト7
を挿入して、ボルト螺合孔8にボルト7を螺合させてボ
ルト締め行う。図24は、内燃機関用点火コイル1をシ
リンダヘッドカバー5に装着した状態を示す平面図であ
る。
ネス9の分岐端末に設けられた相手コネクタ10を、内
燃機関用点火コイル1のイグナイタ収納部2に突設され
たコネクタ部2Bに嵌合させて、電気的接続を行う。
た内燃機関用点火コイル1にあっては、内燃機関用点火
コイル1自体をシリンダヘッドカバー5にボルト7で固
定する作業の他に、コネクタ部2Bに相手コネクタ10
をそれぞれ結合させる作業が必要であった。これらの作
業は、相手コネクタ10をコネクタ部2Bに対して誤っ
て装着しないように注意する必要があるとともに細かい
作業であるため、熟練や工数がかかるものであった。ま
た、図25に示すように相手コネクタ10に接続される
内燃機関用点火コイル1では、コネクタ部2Bと相手コ
ネクタ10との嵌合がエンジンの振動により緩んでしま
ったり、外れたりする怖れがあった。
では、イグナイタ2にコネクタ部2Bを突設しているた
め、これがエンジンやエンジンルームのコンパクト化の
支障となるという問題点があった。
ドカバーに取り付けたときにコネクタ同士の嵌合が不要
となり、振動に対して電気的接続部同士が摺動すること
のない信頼性および取付作業性の高い内燃機関用点火コ
イルおよびその取付構造を提供することにある。
イグナイタ収納部に連結部を介してプラグ装着部が設け
られた内燃機関用点火コイルであって、イグナイタ収納
部に内燃機関のシリンダヘッド側に固定される被固定部
が設けられるとともに、エンジン制御回路側に接続され
るイグナイタ側接点が露呈して設けられていることを特
徴とする。
は、内燃機関用点火コイルをシリンダヘッド側に装着す
ることにより、イグナイタ収納部に露呈するように設け
られたイグナイタ側接点がエンジン制御回路側に接触し
て電気的接続を図ることができる。このため、請求項1
記載の発明では、内燃機関用点火コイルをシリンダヘッ
ド側へ装着することで、電気的な接続を同時に完了させ
ることができる。
載の内燃機関用点火コイルであってイグナイタ側接点
が、イグナイタ収納部の下部に下方に向けて突設されて
いることを特徴とする。
求項1記載された発明の作用に加えて、イグナイタ側接
点がイグナイタ収納部の下方へ向けて突設されているた
め、内燃機関用点火コイルをシリンダヘッド側へ装着し
たときに、内燃機関用点火コイルの挿入方向にイグナイ
タ側接点を押し付けることができる。このため、例えば
シリンダヘッド側にエンジン制御回路の接点が配置され
ていれば、この接点にイグナイタ側接点を圧接させるこ
とができる。
記載の内燃機関用点火コイルであって、イグナイタ側接
点が、イグナイタ収納部の下部側面に沿って配置されて
いることを特徴とする。
求項1記載の発明の作用に加えて、イグナイタ側接点が
シリンダヘッド側の接点に対して挿入方向に沿った面で
接触して電気的接続をとることができる。
たは請求項3に記載された内燃機関用点火コイルであっ
て、イグナイタ側接点が、反発性を有するバネ状体であ
ることを特徴とする。
求項2および請求項3に記載された発明の作用に加え
て、イグナイタ側接点が反発力を有するため、シリンダ
ヘッド側の接点にイグナイタ側接点を押し当てること
で、接点同士を圧接させることができ、接続の信頼性を
高めることができる。
乃至請求項4のいずれかに記載された内燃機関用点火コ
イルであって、被固定部が、シリンダヘッド側に螺子固
定されることを特徴とする。
求項1〜請求項4に記載された発明の作用に加えて、内
燃機関用点火コイルをシリンダヘッド側へ、例えばボル
トなどを用いて螺子止めすることにより、内燃機関用点
火コイルとシリンダヘッド側との位置合わせに伴って、
自動的にイグナイタ側接点とシリンダヘッド側接点との
位置合わせが完了する。
載の内燃機関用点火コイルであって、被固定部が、イグ
ナイタ収納部の側面から突設された係止突起であり、こ
の係止突起がシリンダヘッド側に形成された係止溝内を
移動することによりイグナイタ側接点の反発力により係
止溝の安定係止位置に保持されることを特徴とする。
求項4に記載された発明の作用に加えて、イグナイタ収
納部側に係止突起を形成しておくことで、内燃機関用点
火コイルを工具なしでシリンダヘッド側へ取り付けるこ
とが可能となる。
に連結部材を介してプラグ装着部が設けられた内燃機関
用点火コイルを、内燃機関のシリンダヘッド側に形成さ
れたプラグ装着孔内に前記プラグ装着部側から挿入した
内燃機関用点火コイルの取付構造であって、イグナイタ
収納部にイグナイタ側接点が露呈して設けられるととも
に、シリンダヘッド側には、エンジン制御回路から導出
された制御回路側接点が露呈して設けられ、内燃機関用
点火コイルがプラグ装着孔に挿入されてシリンダヘッド
側に固定された状態でイグナイタ側接点と制御回路側接
点とが接触していることを特徴とする。
燃機関用点火コイルがプラグ装着孔に挿入されてシリン
ダヘッド側に固定された状態でイグナイタ側接点と制御
回路側接点とが接触して、電気的接続が可能となる。
載の内燃機関用点火コイルであって、イグナイタ側接点
が、反発力を蓄積した状態で制御回路側接点に圧接して
いることを特徴する。
求項7に記載された発明の作用に加えて、イグナイタ側
接点が反発力により制御回路側接点と圧接するため、電
気的接続を安定にすることができる。
または請求項8に記載された内燃機関用点火コイルの取
付構造であって、イグナイタ収納部には被固定部が形成
され、シリンダヘッド側に被固定部が固定されているこ
とを特徴とする。
求項7および請求項8に記載された発明の作用に加え
て、イグナイタ側の被固定部をシリンダヘッド側へ固定
することにより、自動的にイグナイタ側接点と制御回路
側接点とを接続させることができる。
記載の内燃機関用点火コイルの取付構造であって、被固
定部がイグナイタ収納部の側面に側方へ向けて突設した
係止突起であり、プラグ装着孔の内周壁には、係止突起
を挿入方向へ案内する案内溝部と、係止突起の前記プラ
グ装着孔の周方向への移動を許容する摺動溝部と、イグ
ナイタ側接点の反発力により係止突起を収容、保持する
ストッパ部とを備えた係止溝が形成されていることを特
徴とする。
請求項9記載の発明の作用に加えて、内燃機関用点火コ
イルをプラグ装着孔に挿入する際に、係止突起が案内溝
部を挿入方向へ移動し、この状態でイグナイタ収納部を
所定惚け回転させることにより係止突起が摺動溝部内を
移動してストッパ部に至る。ストッパ部に至った係止突
起は、イグナイタ側接点の反発力によりストッパ部材内
に押されて保持される。このため、内燃機関用点火コイ
ルは、ストッパ部材内に係止突起が収容された状態で
は、回転が阻止されるため、シリンダヘッド側へ固定さ
れた状態となる。
7乃至請求項10のいずれかに記載された内燃機関用点
火コイルの取付構造であって、制御回路側接点が、シリ
ンダヘッド側に埋設されたブスバー回路体の端末部であ
ることを特徴とする。
請求項7〜10に記載された発明の作用に加えて、シリ
ンダヘッド側に埋設されたブスバー回路体の端末部を接
点とできるため、ワイヤハーネスを要することなく内燃
機関用点火コイルの電気的接続を行うことができ、内燃
機関のコンパクト化を達成することができる。
火コイルの詳細を図面に示す各実施形態に基づいて説明
する。
係る内燃機関用点火コイルおよびその取付構造の実施形
態1を示している。なお、図2〜図7は、説明の便宜
上、連結部を途中で切断したものを示している。本実施
形態に係る内燃機関用点火コイル20は、図8に示すよ
うな構造のシリンダヘッドカバー21に装着されるよう
になっている。
の説明に先駆けて、シリンダヘッドカバー21側の構成
を説明する。シリンダヘッドカバー21は、耐熱性の材
料で形成されている。なお、シリンダヘッドカバー21
は、図11に示すように、エンジン本体22内の上面に
ボルト23などの固定手段で固定されて、エンジン本体
22の上部の開口を閉塞するようになっている。
バッフルプレート(図示省略する)とこのバッフルプレ
ートに所定の間隙を隔てて配置される耐熱性材料でなる
上部カバー(図示省略する)との2層構造になってい
る。以下、上部カバーを説明する場合もシリンダヘッド
カバーと称する。
通する複数の点火コイル装着孔(プラグホール)24が
形成されている。また、シリンダヘッドカバー21に
は、図8に破線で示すように、ブスバー回路体25が埋
設されている。このブスバー回路体25は、エンジン制
御回路の配線部である分岐回路部26を有する。また、
図1および図4〜図8などに示すように、この分岐回路
部26の一部の配索体は、上記した各点火コイル装着孔
24に向けて導出され、それぞれの点火コイル装着孔2
4内で露呈する接点27となっている。なお、ブスバー
回路体25は、上記した点火コイル装着孔24内に露呈
する接点27の他に、エンジン制御ユニット(図示省略
する)、水温検出センサ、カムシャフト位相検出センサ
ならびに酸素量検出センサなどの接点が所定位置に導出
されるように形成されている。
ら所定距離だけ下方に、孔径寸法を短くする段部24A
が形成されている。上記した接点27は、この段部24
Aの上面(水平面)に沿って露呈するように配置されて
いる。なお、本実施形態では、図9に示すように、1つ
の点火コイル装着孔24の段部24Aの水平面上に複数
(3つ)の接点27が等間隔に配置されている。また、
図1に示すように、本実施形態では、点火コイル装着孔
24の内側壁に、後述する内燃機関用点火コイル20の
係止突起28が案内、係止される係止溝29が形成され
ている。この係止溝29は、図1に示すように、点火コ
イル装着孔24の開口縁から深さ方向に形成された案内
溝部29Aと、案内溝部29Aの下部から横方向に形成
された摺動溝部29Bと、摺動溝部29Bの端部から所
定距離上方へ向けて形成されたストッパ部29Cとから
なる。
イル20の構成について説明する。内燃機関用点火コイ
ル20は、図1に示すように、イグナイタ収納部30
と、イグナイタ収納部30の下面から下方へ延伸するよ
うに形成された、コイルを備えるロッド状の連結部31
と、プラグが装着されるプラグ装着部32とを備えてい
る。このような内燃機関用点火コイル20は、シリンダ
ヘッドカバー21に形成されている点火コイル装着孔2
4にプラグ装着部32から挿入されるようになってい
る。
(下面側を上に向けている斜視図)に示すように、複数
(本実施形態では3つ)のバネ接点33が周方向に沿っ
て等間隔に設けられている。このバネ接点33は、図2
に示すように、イグナイタ収納部30の下部周面から外
側に向けて延伸される水平基部33Aと、この水平基部
33Aの自由端に連設された略U字形状の接点部33B
とからなる。この接点部33Bは、下方に突出してお
り、上記したシリンダヘッドカバー21側の接点に押し
当てられた場合に、反発力を蓄積してイグナイタ収納部
20側へ向けて移動、変形するようになっている。
接点33より上方の周面には、互いに反対側位置に、一
対の係止突起28、28が所定寸法だけ突出するように
設けられている。これら係止突起28は、上記した係止
溝29に案内され且つ点火コイル装着孔24の中で所定
方向(本実施形態では図1に示すように時計回り方向)
に移動されることにより、係止溝29(ストッパ部29
C)に係止されるようになっている。
イル20をシリンダヘッドカバー21の点火コイル装着
孔24に装着する方法、および取付構造について説明す
る。 (イ)図1、図4および図8に示すように、内燃機関用
点火コイル20をシリンダヘッドカバー21の点火コイ
ル装着孔24の上方からプラグ装着部32を下にして挿
入させる。同時に、内燃機関用点火コイル20側の係止
突起28、28を、係止溝29の案内溝部29Aに挿入
する。
イタ収納部30を持って下方へ押圧し、バネ接点33の
接点部33Bの下端が段部24Aの上面に圧接するよう
に、係止突起28が案内溝部29Aの下端に至るまで移
動させる。
収納部30を所定方向に回動させて図6に示すように、
係止突起28を摺動溝部29B内で摺動させて、ストッ
パ部29Cの下端部まで移動させる。
33Bの反発力により、係止突起28はストッパ部29
C内を上昇してストッパ部29Cの上端部に圧接する。
このようにして、図10および図11に示すように、シ
リンダヘッドカバー21に対して、内燃機関用点火コイ
ル20を装着することができる。なお、ストッパ部29
Cの上下方向の長さは、接点部33Bの反発力が全部放
出される程には長くないように設定されている。このた
め、係止突起28がストッパ部29Cに入っても、接点
部33Bと接点27とは互いに所定の接触圧で圧接する
ように設定されている。
り、内燃機関用点火コイル20を、シリンダヘッドカバ
ー21の点火コイル装着孔24内に工具やボルトなどの
固定手段を用いることなく、容易に装着、固定でき、装
着と同時に電気的な接続も完了させることができる。ま
た、本実施形態1では、図11に示すように、内燃機関
用点火コイル20に直接接続するためのコネクタやワイ
ヤハーネスが不要となるため、コネクタの振動音やがた
つきなどを抑制することができるとともに、内燃機関用
点火コイル20を含むシリンダヘッドカバー21全体を
コンパクト化することができる。また、内燃機関用点火
コイル20は、一部品構成であるため、取り扱い性を飛
躍的に高めることができる。さらに、係止溝29を設け
たことにより、内燃機関用点火コイル20の不用意な回
転を阻止できるため、電気的接続の信頼性を高めること
ができる。
1に係る内燃機関用点火コイル20の変形例を示す斜視
図である。この変形例では、3つのバネ接点34を一箇
所にまとめて配置したものである。このため、図示しな
いが、これに応じてシリンダヘッドカバー21の点火コ
イル装着孔24内の接点もこれらを受けるように一箇所
にまとめて配置されるようになっている。この変形例に
おける他の構成は、上記した実施形態1と同様である。
に係る内燃機関用点火コイルとその取付構造の実施形態
2を示している。図12に示すように、本実施形態2の
内燃機関用点火コイル40は、イグナイタ収納部41
と、このイグナイタ収納部41の下面に下方へ向けて突
設された所定長さの連結部42と、連結部42の下端部
に設けられたプラグ装着部43とから大略構成されてい
る。
に異なる方向へ突出する被固定部44、44が設けられ
ている。これら被固定部44には、上下方向に貫通する
ボルト挿通孔44Aが形成されている。また、イグナイ
タ収納部41の下部周縁部分には、例えばゴム材料でな
る環状のシール部材45が装着されている。なお、図1
3は、シール部材45を取り外したイグナイタ収納部4
1の裏面側を示すとともに、連結部42を途中で切断し
た状態を示している。
1の下部には、複数(3つ)のバネ接点46が周方向に
沿って等間隔に設けられている。このバネ接点46は、
上記した実施形態1のバネ接点33と略同様の構造であ
り、図15および図16に示すように、取付基部近傍に
撓みにより接点変位を吸収する撓み吸収部46Aを備え
ている。
内燃機関用点火コイル40が装着されるシリンダヘッド
カバー50側の要部を説明する。シリンダヘッドカバー
50には、図15に示すように、点火コイル装着孔51
が形成されている。このシリンダヘッドカバー50に
は、上記した実施形態1と同様に、内部にブスバー回路
体50Aが埋設されており、このブスバー回路体50A
から導出された配索体の端末が、上記点火コイル装着孔
51内の段部52の表面に露呈して接点53となってい
る。また、段部52の上面周縁には、所定高さの環状の
突堤部54が周回して形成されている。この突堤部54
は、図16に示すように、内燃機関用点火コイル40側
に装着されたシール部材45の内側に嵌合される。さら
に、点火コイル挿入孔51の外側には、ボルト螺挿孔5
5Aが上下方向に形成された一対のボルト螺合部55、
55が互いに異なる側に設けられている。
40は、図15に示すように、シリンダヘッドカバー5
0の点火コイル装着孔51にプラグ装着部43側から挿
入される。その後、内燃機関用点火コイル40側の被固
定部44、44と、シリンダヘッドカバー50側のボル
ト螺合部55、55とを位置合わせすることにより、バ
ネ接点46、46と、接点53、53とが接触する。な
お、バネ接点46は、段部52の上面に係当したとき
に、下方へイグナイタ収納部41が押されることによ
り、撓み吸収部分46Aが反発力を蓄積する。これに伴
い、バネ接点46の下端部は、押し上げられる。図16
に示すように、被固定部44とボルト螺合部55とを、
ボルト56で固定することにより、バネ接点46は、反
発力を蓄積した状態で保持され、バネ接点46と接点5
3との接触圧を保った状態となる。
に、内燃機関用点火コイル40をシリンダヘッドカバー
50に固定することにより、自動的に電気的な接続も完
了することができる。また、シリンダヘッドカバー50
側に埋設されたブスバー回路体51の接点53にバネ接
点46が接触すればよいため、別途コネクタ結合が不要
となり、装着作業が極めて容易になり、従来のようなコ
ネクタのがたつきなどの問題点も発生しないという利点
がある。また、内燃機関用点火コイル40の固定で、接
点位置も決まるため、位置合わせなどの不便もなく良好
な接続が行える。さらに、本実施形態2では、イグナイ
タ収納部41の下部周縁にシール部材45が設けられて
いるため、内燃機関用点火コイル40とシリンダヘッド
カバー50との間の水密性を高めることができる。
態2の変形例を示す斜視図である。なお、図14は、シ
ール部材45を取り外し、連結部42の途中で切断した
状態を示している。
0のバネ接点46が所定の一箇所にまとめて配置されて
いる。この変形例のように、バネ接点46を一箇所にま
とめて配置することで、シリンダヘッドカバー50に埋
設されるブスバー回路体51のパターン形成範囲を小さ
くすることが可能となる。なお、この変形例における他
の構成および作用・効果は、上記した実施形態2と略同
様である。
に係る内燃機関用点火コイルとその取付構造の実施形態
3を示している。図17に示すように、本実施形態3の
内燃機関用点火コイル60は、イグナイタ収納部61
と、このイグナイタ収納部61の下面に下方へ向けて突
設された所定長さの連結部62と、連結部62の下端部
に設けられたプラグ装着部63とから大略構成されてい
る。
に異なる方向へ突出する被固定部64、64が設けられ
ている。これら被固定部64には、上下方向に貫通する
ボルト挿通孔64Aが形成されている。また、イグナイ
タ収納部61の下部周縁部分には、例えばゴム材料でな
る環状のシール部材65が装着されている。なお、図1
8は、シール部材65を取り外したイグナイタ収納部6
1の裏面側を示すとともに、連結部62を途中で切断し
た状態を示している。
1の下部には、複数(3つ)のバネ接点66が周方向に
沿って等間隔に設けられている。このバネ接点66は、
基端部がイグナイタ収納部61に固定され、自由端部へ
向けて斜め上方へ立ち上がった形態となっている。ま
た、バネ接点66は、イグナイタ収納部61の下部周面
から外側へ膨出するように形成されている。このため、
バネ接点66は、イグナイタ収納部61の側方(内外側
方)へ撓むことが可能になっている。
内燃機関用点火コイル60が装着されるシリンダヘッド
カバー70側の要部を説明する。シリンダヘッドカバー
70には、図20および図21に示すように、点火コイ
ル装着孔71が形成されている。このシリンダヘッドカ
バー70には、内部にブスバー回路体72が埋設されて
おり、このブスバー回路体72から導出された配索体の
端末が、上記点火コイル装着孔71内の段部73の内周
面に露呈して、この内周面に沿って(本実施形態では上
側に)折り曲げられて接点74となっている。また、段
部73の内周縁には、所定高さの環状の突堤部75が周
回して形成されている。この突堤部75は、図21に示
すように、内燃機関用点火コイル60側に装着されたシ
ール部材65の垂下壁65Aの内側に嵌合される。さら
に、点火コイル挿入孔71の外側には、ボルト螺挿孔7
6Aが上下方向に形成された一対のボルト螺合部76、
76が互いに異なる側に設けられている。
60は、図20に示すように、シリンダヘッドカバー7
0の点火コイル装着孔71にプラグ装着部63側から挿
入される。その後、内燃機関用点火コイル60側の被固
定部64、64と、シリンダヘッドカバー70側のボル
ト螺合部76、76とを位置合わせすることにより、バ
ネ接点66、66と、接点74、74とが接触する。な
お、バネ接点66は、接点74の上部に係当したとき
に、内側へ押されて撓むことでその反発力を蓄積するよ
うになっている。この蓄積力は、接点74とバネ接点6
6との接触圧を高めるようになっている。図21に示す
ように、被固定部64とボルト螺合部76とを、ボルト
77で固定することにより、バネ接点66は、反発力を
蓄積した状態で保持され、バネ接点66と接点74との
接触圧を保った状態となる。
60をシリンダヘッドカバー70に固定することによ
り、自動的に電気的な接続も完了することができる。ま
た、シリンダヘッドカバー70側に埋設されたブスバー
回路体72の接点74にバネ接点66が接触すればよい
ため、別途コネクタ結合が不要となり、装着作業が極め
て容易になり、従来のようなコネクタのがたつきなどの
問題点も発生しないという利点がある。また、内燃機関
用点火コイル60の固定で、接点位置も決まるため、位
置合わせなどの不便もなく良好な接続が行える。さら
に、本実施形態3では、イグナイタ収納部61の下部周
縁にシール部材65が設けられているため、内燃機関用
点火コイル60とシリンダヘッドカバー70との間の水
密性を高めることができる。なお、本実施形態3では、
接点74が段部73の内周面に沿って上側に折り曲げら
れているが、接点74が突堤部75の上面までを覆うよ
うにしてもよい。
態3の変形例を示す斜視図である。なお、図19は、シ
ール部材65を取り外し、連結部62の途中で切断した
状態を示している。
0のバネ接点66が所定の一箇所にまとめて配置されて
いる。この変形例のように、バネ接点66を一箇所にま
とめて配置することで、シリンダヘッドカバー70に埋
設されるブスバー回路体72のパターン形成範囲を小さ
くすることが可能となる。なお、この変形例における他
の構成および作用・効果は、上記した実施形態3と略同
様である。
例について説明したが、上記の実施形態および変形例の
開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定する
ものであると理解するべきではない。この開示から当業
者には様々な代替実施形態、変形例および運用技術が明
らかとなろう。
関用点火コイルが係止突起やボルトを備える構成である
が、他の固定手段を適用することも勿論可能である。
1記載の発明によれば、内燃機関用点火コイルをシリン
ダヘッド側に装着することにより、イグナイタ収納部に
露呈するように設けられたイグナイタ側接点がエンジン
制御回路側に接触して電気的接続を図ることができるた
め、内燃機関用点火コイルをシリンダヘッド側へ装着す
ることで、電気的な接続を同時に完了させることができ
る。このため、内燃機関用点火コイルの取り付け作業性
を大幅に向上する効果がある。
載の発明の効果に加えて、イグナイタ収納部の下部にイ
グナイタ側接点が内燃機関用点火コイルの挿入方向に向
けて突設されているため、接点を挿入方向へ押し付ける
ことができ確実な電気的接続が行えるという効果があ
る。
載の発明の効果に加えて、イグナイタ側接点がシリンダ
ヘッド側の接点に対して挿入方向に沿った面で接触して
電気的接続をとることができ、内燃機関用点火コイルを
シリンダヘッド側へ円滑に挿入することができる。
よび請求項3に記載された発明の効果に加えて、イグナ
イタ側接点が反発力を有するため、シリンダヘッド側の
接点にイグナイタ側接点を押し当てることで、接点同士
を圧接させることができ、接続の信頼性を高める効果が
ある。
請求項4に記載された発明の効果に加えて、内燃機関用
点火コイルをシリンダヘッド側へ螺子止めすることによ
り、内燃機関用点火コイルとシリンダヘッド側との位置
合わせに伴って、自動的にイグナイタ側接点とシリンダ
ヘッド側接点との位置合わせが行えるという効果があ
る。
記載された発明の効果に加えて、イグナイタ収納部側に
係止突起を形成しておくことで、内燃機関用点火コイル
を工具なしでシリンダヘッド側へ簡単且つ迅速に取り付
けることが可能となる。このため、内燃機関用点火コイ
ルの取り付け、取り外しが容易となり、メンテナンス性
を向上できる。
点火コイルがプラグ装着孔に挿入されてシリンダヘッド
側に固定された状態でイグナイタ側接点と制御回路側接
点とが接触して電気的接続が可能となる。このため、イ
グナイタ収納部にコネクタなどの接続手段が不要となる
ため、内燃機関のコンパクト化が達成でき、コネクタの
がたつきなどを無くすことができる。
記載された発明の効果に加えて、イグナイタ側接点が反
発力により制御回路側接点と圧接するため、電気的接続
を安定にすることができる。
は請求項8に記載された発明の効果に加えて、イグナイ
タ側の被固定部をシリンダヘッド側へ固定することによ
り、自動的にイグナイタ側接点と制御回路側接点とを接
続させることができる。
記載の発明の効果に加えて、内燃機関用点火コイルが、
ストッパ部材内に係止突起が収容された状態で回転が阻
止されるため、工具を要することなく簡単に取り付けを
行える。
〜10に記載された発明の効果に加えて、シリンダヘッ
ド側に埋設されたブスバー回路体の端末部を接点とでき
るため、ワイヤハーネスを要することなく内燃機関用点
火コイルの電気的接続を行うことができ、内燃機関のコ
ンパクト化を達成することができる。このため、エンジ
ンルーム内の省スペース化を図ることができる。
取付構造の実施形態1を示す部分破断斜視図である。
破断斜視図である。
る。
手順を示す部分断面図である。
手順を示す部分断面図である。
手順を示す部分断面図である。
手順を示す部分断面図である。
ンダヘッドカバーへ装着する状態を示す斜視図である。
構造を示すシリンダヘッドカバーの平面図である。
付構造を示すシリンダヘッドカバーの平面図である。
付構造を示す斜視図である。
態2を示す斜視図である。
分破断斜視図である。
ある。
付構造を示す部分断面図である。
付構造を示す部分断面図である。
す斜視図である。
分破断斜視図である。
ある。
付構造を示す部分断面図である。
付構造を示す部分断面図である。
す斜視図である。
すシリンダヘッドカバーの平面図である。
すシリンダヘッドカバーの平面図である。
す斜視図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 イグナイタ収納部に連結部を介してプラ
グ装着部が設けられた内燃機関用点火コイルであって、 前記イグナイタ収納部に内燃機関のシリンダヘッド側に
固定される被固定部が設けられるとともに、エンジン制
御回路側に接続されるイグナイタ側接点が露呈して設け
られていることを特徴とする燃料機関用点火コイル。 - 【請求項2】 請求項1記載の内燃機関用点火コイルで
あって、 前記イグナイタ側接点は、前記イグナイタ収納部の下部
に下方に向けて突設されていることを特徴とする内燃機
関用点火コイル。 - 【請求項3】 請求項1記載の内燃機関用点火コイルで
あって、 前記イグナイタ側接点は、前記イグナイタ収納部の下部
側面に沿って配置されていることを特徴とする内燃機関
用点火コイル。 - 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載された内
燃機関用点火コイルであって、 前記イグナイタ側接点は、反発性を有するバネ状体であ
ることを特徴とする内燃機関用点火コイル。 - 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
された内燃機関用点火コイルであって、 前記被固定部は、前記シリンダヘッド側に螺子固定され
ることを特徴とする内燃機関用点火コイル。 - 【請求項6】 請求項4記載の内燃機関用点火コイルで
あって、 前記被固定部は、前記イグナイタ収納部の側面から突設
された係止突起であり、該係止突起が前記シリンダヘッ
ド側に形成された係止溝内を移動することにより前記イ
グナイタ側接点の反発力により前記係止溝の安定係止位
置に保持されることを特徴とする内燃機関用点火コイ
ル。 - 【請求項7】 イグナイタ収納部に連結部材を介してプ
ラグ装着部が設けられた内燃機関用点火コイルを、内燃
機関のシリンダヘッド側に形成されたプラグ装着孔内に
前記プラグ装着部側から挿入した内燃機関用点火コイル
の取付構造であって、 前記イグナイタ収納部にイグナイタ側接点が露呈して設
けられるとともに、前記シリンダヘッド側には、エンジ
ン制御回路から導出された制御回路側接点が露呈して設
けられ、 前記内燃機関用点火コイルが前記プラグ装着孔に挿入さ
れて前記シリンダヘッド側に固定された状態で前記イグ
ナイタ側接点と前記制御回路側接点とが接触しているこ
とを特徴とする内燃機関用点火コイルの取付構造。 - 【請求項8】 請求項7記載の内燃機関用点火コイルの
取付構造であって、 前記イグナイタ側接点は、反発力を蓄積した状態で前記
制御回路側接点に圧接していることを特徴する内燃機関
用点火コイルの取付構造。 - 【請求項9】 請求項7または請求項8に記載された内
燃機関用点火コイルの取付構造であって、 前記イグナイタ収納部には被固定部が形成され、前記シ
リンダヘッド側に前記被固定部が固定されていることを
特徴とする内燃機関用点火コイルの取付構造。 - 【請求項10】 請求項9記載の内燃機関用点火コイル
の取付構造であって、 前記被固定部は、前記イグナイタ収納部の側面に側方へ
向けて突設した係止突起であり、 前記プラグ装着孔の内周壁には、前記係止突起を挿入方
向へ案内する案内溝部と、該係止突起の前記プラグ装着
孔の周方向への移動を許容する摺動溝部と、前記イグナ
イタ側接点の反発力により前記係止突起を収容、保持す
るストッパ部とを備えた係止溝が形成されていることを
特徴とする内燃機関用点火コイルの取付構造。 - 【請求項11】 請求項7乃至請求項10のいずれかに
記載された内燃機関用点火コイルの取付構造であって、 前記制御回路側接点は、シリンダヘッド側に埋設された
ブスバー回路体の端末部であることを特徴とする内燃機
関用点火コイルの取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001124873A JP2002317744A (ja) | 2001-04-23 | 2001-04-23 | 内燃機関用点火コイルおよびその取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001124873A JP2002317744A (ja) | 2001-04-23 | 2001-04-23 | 内燃機関用点火コイルおよびその取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002317744A true JP2002317744A (ja) | 2002-10-31 |
JP2002317744A5 JP2002317744A5 (ja) | 2005-08-11 |
Family
ID=18974183
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001124873A Abandoned JP2002317744A (ja) | 2001-04-23 | 2001-04-23 | 内燃機関用点火コイルおよびその取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002317744A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100864242B1 (ko) | 2007-02-02 | 2008-10-17 | 한국단자공업 주식회사 | 멀티코일조립체 |
KR100911097B1 (ko) | 2009-02-20 | 2009-08-06 | 한국델파이주식회사 | 자동차용 펜슬코일형 점화코일 |
KR100941712B1 (ko) * | 2005-02-28 | 2010-02-12 | 현대자동차주식회사 | 엔진의 점화코일 장착구조 |
JP2015002256A (ja) * | 2013-06-14 | 2015-01-05 | ダイヤモンド電機株式会社 | 内燃機関用点火コイル及び当該内燃機関用点火コイルの組付構造 |
-
2001
- 2001-04-23 JP JP2001124873A patent/JP2002317744A/ja not_active Abandoned
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100941712B1 (ko) * | 2005-02-28 | 2010-02-12 | 현대자동차주식회사 | 엔진의 점화코일 장착구조 |
KR100864242B1 (ko) | 2007-02-02 | 2008-10-17 | 한국단자공업 주식회사 | 멀티코일조립체 |
KR100911097B1 (ko) | 2009-02-20 | 2009-08-06 | 한국델파이주식회사 | 자동차용 펜슬코일형 점화코일 |
JP2015002256A (ja) * | 2013-06-14 | 2015-01-05 | ダイヤモンド電機株式会社 | 内燃機関用点火コイル及び当該内燃機関用点火コイルの組付構造 |
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