JP2002316940A - 大腸癌予防剤 - Google Patents

大腸癌予防剤

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JP2002316940A JP2001121907A JP2001121907A JP2002316940A JP 2002316940 A JP2002316940 A JP 2002316940A JP 2001121907 A JP2001121907 A JP 2001121907A JP 2001121907 A JP2001121907 A JP 2001121907A JP 2002316940 A JP2002316940 A JP 2002316940A
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Hideki Mori
秀樹 森
Naoki Yoshimi
直己 吉見
Kakuei Dobashi
確英 土橋
Tadashi Okada
忠司 岡田
Hiromichi Murai
弘道 村井
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Oryza Oil and Fat Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 米糠等の植物原料から得られ、安全性の高い
新規な大腸癌予防剤、並びにこれを含有する飲食品およ
び薬品を提供する。 【解決手段】 本発明の大腸癌予防剤は、以下の工程A
〜D、A.米糠から原油を抽出する工程、B.前記原油
を加熱真空下で蒸留し、蒸留物を回収する工程、C.前
記蒸留物に有機溶剤を加えて冷却し、沈殿物を除去する
ことで、粗抽出物を得る工程、D.前記粗抽出物を濃縮
することにより、トコトリエノールまたはトコフェロー
ルの少なくとも1種を含む米油抽出物を得る工程により
得られる米油抽出物を含有することを特徴とする。ま
た、本発明の大腸癌予防剤は、トコトリエノールまたは
トコフェロールを有効成分とすることを特徴とする。本
発明の飲食品または薬品は、前記大腸癌予防剤を含有し
てなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲食品、医薬品、
医薬部外品等に適用される大腸癌予防剤に関する。
【0002】
【従来の技術】大腸癌による死亡率は我が国では消化器
癌のうち、胃癌に次いで高く、特に最近の欧米型の食習
慣化により急増している。近年、ヒト大腸癌についての
癌遺伝子や発癌抑制遺伝子の解析が積極的に行われてい
るが、長年月を要する大腸癌の発生機構の解明は現在な
お困難であり、大腸癌の発生に関わる環境要因の様式の
解明は容易ではない。大腸癌の化学予防は、天然または
合成系化学物質による発癌プロセスの抑制により行われ
る。現在のような時代的背景において、天然物由来の安
全な予防物質を発見することは特に重要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような背景の下、
本発明者らは、米糠由来の各種成分について実験を行
い、鋭意研究に努めた結果、トコトリエノールおよびト
コフェロールを含む米油抽出物に大腸癌の発癌抑制作用
があることを見出した。また、トコトリエノールまたは
トコフェロールは、単体としても大腸癌予防の有効成分
となることを知見し、本発明を完成するに至ったもので
ある。本発明の目的は、米糠等の植物原料から得られ、
しかも、安全性の高い新規な大腸癌予防剤、並びにこれ
を含有する飲食品および薬品を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の大腸癌予防剤は、以下の工程A〜Dにより得
られる米油抽出物を含有することを特徴とする。 A.米糠から原油を抽出する工程、 B.前記原油を加熱真空下で蒸留し、蒸留物を回収する
工程、 C.前記蒸留物に有機溶剤を加えて冷却し、沈殿物を除
去することで、粗抽出物を得る工程、 D.前記粗抽出物を濃縮することにより、トコトリエノ
ールまたはトコフェロールの少なくとも1種を含む米油
抽出物を得る工程。本発明の大腸癌予防剤は、トコトリ
エノールを有効成分とすることを特徴とする。本発明の
大腸癌予防剤は、トコフェロールを有効成分とすること
を特徴とする。
【0005】本発明の飲食品は、前記大腸癌予防剤を含
有してなることを特徴とする。本発明の薬品は、前記大
腸癌予防剤を含有してなることを特徴とする。
【0006】
【発明実施の形態】本発明に用いる米糠としては、玄米
の精米工程で生じる生糠を用いるとよい。玄米は、果
皮,種皮,胚乳および胚芽からなり、胚乳組織の外層に
は糊粉層という薄い層がある。精米が進むに従って,果
皮、種皮だけでなく、糊粉層までが米糠(生糠)として
排除される。生糠は、必要に応じて、果皮、種皮、米胚
芽および糊粉の混合物を用いるか、果皮、種皮、米胚芽
または糊粉のいずれかを分離したもの(米胚芽のみを含
む。)を用いることができる。
【0007】前記原油の抽出溶媒としては、ヘキサンを
用いるとよい。抽出油を食用油として使用し得るからで
ある。本発明としては、ヘキサンに限ることなく、その
他の非極性溶媒を用いることも可能である。
【0008】前記原油の抽出方法としては、例えば、生
糠を加湿乾燥した後、60℃程度でヘキサンで高温抽出
することができる。また、スクリュー式押出機(エクス
トルーダ)により生糠を加圧混練してペレットとし、次
いで、このペレットを60℃以下の低温抽出してもよ
い。
【0009】前記原油の蒸留温度は、230℃〜300
℃とするとよい。230℃以上としたのは、大腸癌予防
の有効成分であるトコトリエノールおよびトコフェロー
ルを効率よく分離するためである。300℃以下したの
は、蒸留温度が高すぎると、油脂等の不純物が蒸留物に
混入しやすくなるためである。 望ましくは、蒸留温度
250℃〜260℃とするとよい。トコトリエノールお
よびトコフェロールの分離効率が大幅に上昇するためで
ある。前記原油を蒸留する際の真空圧は、蒸留温度23
0℃〜300℃のとき、1〜5torr程度に設定する
とよい。
【0010】前記蒸留物には、炭化水素、ステロール等
の不純物が多く含まれる。これらの不純物を取り除き、
トコトリエノールおよびトコフェロールの含有量を高め
るため、前記蒸留物を溶剤分別する。分別用の有機溶剤
としては、例えば、アセトン、メタノール、エタノール
等の1級アルコール、プロピレングリコール、1,3−
ブチレングリコール等の液状高価アルコール、酢酸エチ
ルエステルなどの低級アルキルエステル、ベンゼン、ヘ
キサン等の炭化水素、エチルエーテル、アセトン、塩化
メチレン等が挙げられる。またこれら溶媒は、一種また
は二種以上を組合わせて使用することができる。分別
後、沈殿物を遠心分離またはろ過によって取り除き、前
記粗抽出物を得る。
【0011】前記粗抽出物を濃縮する方法としては、分
子蒸留によるのが望ましい。分子蒸留の条件としては、
真空圧:10-3torr、蒸留温度:250℃〜260
℃程度とするとよい。本発明としては、分子蒸留に限ら
ず、カラムクロマトグラフィー等によって前記粗抽出物
を濃縮してもよい。
【0012】前記米油抽出物に含まれる成分のうち、ト
コトリエノールまたはトコフェロールは、単体でも、大
腸癌の発癌抑制の有効成分となる。従来、トコトリエノ
ールは、タモキシフェンとの共存下で乳ガン細胞の増殖
を抑制することが報告される。また、トコフェロール
は、DMBA(7,12−ジメチルベンゾアントラセ
ン)によって誘発され、TPA(12−O−テトラデカ
ノイルホルボール−13−アセテート)によって進行す
る皮膚癌抑制することが報告される。しかしながら、ト
コトリエノールまたはトコフェロールによる大腸癌の発
癌抑制作用について報告されたものはない。
【0013】トコトリエノールには、α−、β−、γ
−、δ−トコトリエノールが存在し、トコフェロールに
は、α−、β−、γ−、δ−トコフェロールが存在す
る。米油抽出物には、α−、β−、γ−、δ−トコトリ
エノール、およびα−、β−、γ−、δ−トコフェロー
ルが全て存在するが、本発明としては、これらのトコト
リエノールまたはトコフェロールの種類については限定
されない。
【0014】トコトリエノールまたはトコフェロールを
大腸癌予防の有効成分として用いる場合、これらの誘導
体の形としてもよい。具体的には、ナトリウム、カリウ
ム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、バリウム、アル
ミニウムといった金属類やアンモニウム、酢酸等によっ
て生じる塩類、アルコールや脂肪酸、アルキルハロゲナ
イド類などとの反応によって得られるアルキルエステル
の如くのエステル類およびそれらの塩類、また、リン酸
基を導入したリン酸化化合物、硫酸基を導入した硫酸化
化合物、さらに、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、ブチレングリコールのようなC2〜C4の程度の
炭素鎖を有するアルキレンオキサイド類との反応によっ
てられるアルキルエーテル誘導体、グリシジルトリアル
キルアンモニウムハロゲナイドの如く第4級アミンを分
子内に有する基質との反応に生じる第4級アルキルアミ
ン誘導体およびその塩類といった形で利用できる。
【0015】本発明の「飲食品」には、飲料および固形
食品が含まれる。飲食品の形態としては、例えば、特定
の保健効果が認められる食品や、生体調整成分の機能を
生かして作られる機能性食品とすることができる。
【0016】本発明の大腸癌予防剤は、トコトリエノー
ルもしくはトコフェロールの精製物、または米油抽出物
をそのまま製剤の形態にしてもよいが、食品原料に所要
量を加えて一般の製造法により加工製造してもよい。例
えば大腸癌予防剤を飲料に添加物として直接添加する
か、固形食品に添加して癌予防の食品、健康食品あるい
は機能性食品等として提供することができる。
【0017】また、本発明の大腸癌予防剤を、例えば、
油脂、エタノール、プロピレングリコール、グリセリン
あるいはこれらの混合物に溶解して液状にし、飲料に添
加するか、固形食品に添加することが可能である。さら
に、必要に応じてアラビアガム、デキストリン等のバイ
ンダーと混合して粉末状あるいは顆粒状にし、飲料に添
加するか固形食品に添加することも可能である。
【0018】本発明の大腸癌予防剤を添加する飲食品の
種類は特に限定されない。例えば、菓子類(ガム、キャ
ンディー、キャラメル、チョコレート、ビスケット、ク
ッキー、スナック、ゼリー、グミ、錠菓等)、麺類(そ
ば、うどん、ラーメン等)、乳製品(ミルク、アイスク
リーム、ヨーグルト等)、調味料(味噌、醤油等)、ス
ープ類、飲料(ジュース、コーヒー、紅茶、茶、炭酸飲
料、スポーツ飲料等)をはじめとする一般食品や、健康
食品(錠剤、カプセル等)、栄養補助食品(栄養ドリン
ク等)等が挙げられる。
【0019】本発明の大腸癌予防剤を飲食品に添加する
場合、有効成分の使用量に特に制限はない。健康食品、
機能性食品として摂取する場合、病気予防や健康維持が
目的であるので、含有する飲食品に対して有効成分が合
計1〜20重量%以下であるのが好ましい。
【0020】本発明の「薬品」は、医薬品および医薬部
外品を含む。本発明による薬品の投与方法は経口投与す
ることが望ましい。一般的には錠剤、丸剤、軟・硬カプ
セル剤、細粒剤、散剤、顆粒剤、液剤等の形態とするこ
とができる。本発明による薬品を非経口剤として投与し
てもよい。非経口剤として投与する場合、溶液の状態、
または分散剤、懸濁剤、安定剤などを添加した状態で、
注射剤、坐剤などに調製することができる。
【0021】有効成分の投与量は、年齢、体重、症状、
治療効果、投与方法、処理時間等により異なるが、通常
成人一人あたり、1回に1mg〜1000mgの範囲
で、1日1回から数回経口投与されるか、または、1回
に100μg〜100mgの範囲で、1日1回から数回
非経口投与される。なお、投与量は種々の条件で異なる
ので、上記投与量より少ない量で十分な場合もあるし、
また、範囲を超えて投与する必要のある場合もある。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のように優れた効果を奏する。 (a) 米糠等の植物原料から安全性の高い新規な大腸癌
予防剤を得ることができる。 (b) 副作用のない癌予防食品や癌治療薬を容易に製造
することができる。 (c) 飲食品または薬品から大腸癌予防の有効成分を日
常的に摂取しやすい。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 [大腸癌予防剤の製造] (1)原油抽出 原料生糠に蒸気を送りながら10分程度加熱後、1時間
乾燥した。次いで、加湿乾燥糠を60℃でヘキサン抽出
し、原油を分離した。
【0024】(2)蒸留 原油を1〜5torrの真空下、250℃で加熱蒸留
し、蒸留物を回収した。
【0025】(3)溶剤分別 蒸留物に溶剤(アセトン)を加えて混合し、5℃で72
時間熟成した後、沈殿物をろ過して取り除いた。次い
で、残留液を80℃に加熱して溶剤を留去し、粗抽出物
を得た。
【0026】(4)濃縮 10-3torr、250℃〜260℃の条件の下、粗抽
出物を分子蒸留することにより濃縮し、米油抽出物(実
施例1)を得た。米油抽出物(実施例1)の成分分析を
行ったところ、トコトリエノールおよびトコフェロール
の含有量は、それぞれ16重量%程度であった。なお、
残部は主に油脂成分である。
【0027】[大腸癌抑制試験]次に、動物実験による
大腸癌の発癌抑制作用を試験した。試験用のサンプルと
しては、米油抽出物(実施例1)と、市販トコフェロー
ル(実施例2)とを使用した。市販トコフェロール(実
施例2)は、トコフェロール50重量%を含み、残部は
油脂成分である。
【0028】雄F344ラットを所定のグループに分
け、グループごとに通常食と所定濃度のサンプルとの混
餌を与えて飼育した。実験開始後1週間後と2週間後の
2回、大腸癌発癌剤であるアゾキシメタン(azoxymetha
ne:AOM)を15mg/kg体重にて、皮下注射を行
った。
【0029】各グループの飼育条件を表1に示す。
【表1】 なお、陽性対照として、通常食にサンプルを混入しない
もの(グループ1)についても同様に試験した。また、
陰性対照として、ラットにAOMを投与しないで混餌を
与えたもの(グループ6)および通常食のみを与えたも
の(グループ7)についても同様に試験した。
【0030】実験開始5週間後に、全匹麻酔下で屠殺
し、大腸を摘出した。摘出大腸粘膜を濾紙に広げ、10
%ホルマリン液にて固定後、0.2%メチレンブルー染
色を行い、粘膜面を顕微鏡下で観察した。通常の大腸粘
膜から隆起状に腫大し、異常腺窩形成を見る、いわゆる
aberrantcrypt foci(ACF)の数を調査した。また、
一つのACFに含まれる腺窩数を観察し、大腸癌発生に
関与があると考えられる大型ACF(ACF内に4つ以
上の陰窩を認めるもの)の数を調査した。
【0031】ラット1匹当たりのACF数の有意差判定
には、Duncanの多重比較検定を用い、ACF数の
統計値を算出した。また、実験開始後第1週〜第5週ま
で、1週間ごとに各グループのラットの体重を測定し、
飼育開始からの体重差を求めた。結果を表2および表3
に示す。
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】対照群(グループ1、6、7)とサンプル
投与群(グループ2〜5)とでは、体重差に有意差は見
られないものの(表3参照)、ラット1匹当たりのAC
F数および大型ACF数は、陽性対照群(グループ1)
に比べサンプル投与群(グループ2〜5)の方が低い値
を示した(表2参照)。これにより、実施例1および実
施例2は、大腸癌を効果的に抑制することが判る。な
お、陰性対照群(グループ6、7)では、ACFは認め
られなかった。
【0034】グループ2〜4を比較すると、実施例1
は、トコトリエノールおよびトコフェロールの濃度が高
くなるにしたがい、ACF数および大型ACF数が減少
する傾向にある。すなわち、実施例1に含まれるトコト
リエノールおよびトコフェロールが発癌抑制の有効成分
として作用することが判る。また、グループ5では、実
施例2に含まれるトコフェロールが発癌抑制の有効成分
として作用することが判る。
【0035】さらに、グループ4とグループ5とを比較
した場合、グループ4は、トコトリエノールとトコフェ
ロールとを合わせた濃度が320ppmであり、グルー
プ5のトコフェロール375ppmよりも小さい。しか
しながら、大腸癌の原因となる大型ACFの数は、グル
ープ5よりもグループ4の方が小さくなる傾向を示して
いる。この結果から、トコフェロールよりもトコトリエ
ノールの方が大腸癌の抑制作用が強いことが判る。
【0036】[製造例]本発明による大腸癌予防剤を適
用した飲食品または薬品の製造例を示す。なお、下記の
原料の種類および配合比は、適宜変更することが可能で
ある。 製造例1:ソフトカプセル 玄米胚芽油 99.0wt% 大腸癌予防剤 1.0 100.0wt%
【0037】 製造例2:清涼飲料 果糖ブドウ糖液糖 30.0wt% 乳化剤 0.5 大腸癌予防剤 0.05 香料 微量 精製水 残余 100.0wt%
【0038】 製造例3:錠剤 乳糖 54.0wt% 結晶セルロース 30.0 澱粉分解物 10.0 グリセリン脂肪酸エステル 5.0 大腸癌予防剤 1.0 100.0wt%
【0039】 製造例4:錠菓 砂糖 76.4wt% グルコース 19.0 ショ糖脂肪酸エステル 0.2 大腸癌予防剤 0.5 精製水 3.9 100.0wt%
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/353 A61K 31/355 31/355 A61P 35/00 A61P 35/00 A23L 2/00 F (72)発明者 吉見 直己 沖縄県那覇市首里石嶺町二丁目96番地の1 (72)発明者 土橋 確英 愛知県一宮市北方町北方字沼田一番地 オ リザ油化株式会社内 (72)発明者 岡田 忠司 愛知県一宮市北方町北方字沼田一番地 オ リザ油化株式会社内 (72)発明者 村井 弘道 愛知県一宮市北方町北方字沼田一番地 オ リザ油化株式会社内 Fターム(参考) 4B014 GB08 GG01 GL03 4B017 LG12 LK06 4B018 LB01 LB08 MD08 MD50 ME08 4C086 AA01 AA02 BA08 BA09 MA01 MA04 MA07 NA14 ZB26 4C088 AB74 AC04 BA08 CA09 CA15 MA52 NA14 ZB26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の工程A〜Dにより得られる米油抽
    出物を含有することを特徴とする大腸癌予防剤。 A.米糠から原油を抽出する工程、 B.前記原油を加熱真空下で蒸留し、蒸留物を回収する
    工程、 C.前記蒸留物に有機溶剤を加えて冷却し、沈殿物を除
    去することで、粗抽出物を得る工程、 D.前記粗抽出物を濃縮することにより、トコトリエノ
    ールまたはトコフェロールの少なくとも1種を含む米油
    抽出物を得る工程。
  2. 【請求項2】 トコトリエノールを有効成分とすること
    を特徴とする大腸癌予防剤。
  3. 【請求項3】 トコフェロールを有効成分とすることを
    特徴とする大腸癌予防剤。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項記載の大腸
    癌予防剤を含有してなる飲食品。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか一項記載の大腸
    癌予防剤を含有してなる薬品。
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