JP2009126790A - 血流改善剤およびそれを含有する飲食品 - Google Patents

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Abstract

【課題】マメ科カワラケツメイ属に属する植物の抽出物を有効成分として含有する有効な血流改善剤を見出し、かかる血流改善剤により従来にない十分な血流改善効果が得られ、且つ安全性、製造コストおよび嗜好性の面で問題のない新規な血流改善剤およびそれを含む飲食品を提供する。
【解決手段】マメ科植物のカワラケツメイ属、その中でも特にカワラケツメイから得られた抽出物を、血流量を改善し、特に末梢循環機能を改善する薬剤の有効成分として用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、血流改善剤およびそれを含有する飲食品に関し、詳しくは、マメ科カワラケツメイ属を有効成分として含有する血流改善剤およびそれを含む飲食品に関する。
血管および血液は、末梢組織への酸素、栄養分、水分、ホルモンなどの供給、免疫細胞の運搬、老廃物の排出、体温調節等を行い、生体組織の機能維持において非常に重要な役割を担っている。特に体を流れる血管の大部分を占める毛細血管における末梢循環機能の低下、すなわち末梢血流量の低下により、頭痛、肩こり、肌のくすみ、新陳代謝の低下による皮膚障害、眼精疲労、痔、月経不順、冷え性等の様々な症状を引き起こす原因となり、健康上、美容上悪影響を及ぼすため、予防および改善が必要である。
しかしながら、この血流量の低下は様々な要因が複雑に絡み合って引き起こされるため症状も個人差が大きく、万人に有効な改善方法はないのが現状であり、新たな改善方法が望まれている。
これまでにも、血流改善のための様々な方法について報告されている。例えば、肌細胞への血行促進効果がある組成物として、ショウガ抽出物に含まれるジンゲロールあるいはショウガオールが開示され(特許文献1)、同様に皮膚近傍の血流を促進させる血行促進皮膚外用剤として、アデノシンが有効であることが開示され(特許文献2)、更に、皮膚の血行を促進する作用を有する血行促進剤としてバラ科キイチゴ属植物(特許文献3)が開示されている。また、眼血管血流障害改善剤としてカシスアントシアニンが有効であることが開示され(特許文献4)、血小板凝集作用及び血管平滑筋を弛緩させることによる血管拡張作用を有するプロスタサイクリン産生増加剤、血流促進剤等に有効なエルダーベリー抽出物が開示され(特許文献5)、更に、血圧低下副作用を低減し毛細血管で血流を増加させるアルギニン含有血流増加用組成物が開示されている(特許文献6)。また、血液流動改善剤としてシソ科植物のヒソップの抽出物が開示され(特許文献7)、また各種漢方湯液について末梢血流量の増加について検討している(非特許文献1)。しかしながら、これらはいずれも効果の面で十分とはいえないものである。
また、プロスタサイクリン誘導体、α受容体遮断薬、β受容体作動薬、カルシウム拮抗薬等の血管拡張作用や血小板凝集抑制作用を持つ薬剤は、血圧低下などの副作用の問題があり、医師の処方が必要である。
さらに、筋肉痛、凍傷、凍瘡、育毛に外用剤として用いられるトウガラシチンキ剤についても血行促進に有効であることが公知であるが、強い刺激性を有し、嗜好面で問題がある。また、血行促進として湯治も従来からよく行われるが、十分な時間と費用がかかる問題がある。
一方、マメ科カワラケツメイ属についても様々な研究がなされている。特にマメ科カワラケツメイ属の植物の1つであるカワラケツメイは、学名をCassia mimosoides L. var nomame MakinoまたはCassia nomame Hondaといい、日本(本州、四国、九州)、朝鮮半島、中国東北部に分布している。全草がサンペンズ(山扁豆)という生薬として用いられ、利尿、強壮、鎮咳の効果があるとされている。
このマメ科カワラケツメイ属およびその成分について様々な報告があり、リパーゼ阻害作用(非特許文献2)、抗肥満作用(非特許文献3、非特許文献4)、骨吸収抑制作用(特許文献8)、抗アレルギー作用(特許文献9)、ウレアーゼ阻害作用(特許文献10)、美白作用(特許文献11)、育毛作用(特許文献12)、美白作用および抗酸化作用(特許文献13)、活性酸素消去作用、皮膚老化抑制(特許文献14)等の有用な生理活性が報告されている。
また、マメ科カワラケツメイ属の血流改善や血流改善による症状改善について、経口摂取した場合の効果について報告はないが、カワラケツメイを含む9種の野草からなる入浴剤で血行がよいとの記載がある(特許文献15)。しかしながら、その効果がデータとして客観的には示されておらず、効果がカワラケツメイによるものかどうかは不明である。
一方、アトピー性皮膚炎や肌荒れに効果がある生薬の一部にカワラケツメイ属植物が記載され(特許文献16)、その他に血流効果について記載がある(非特許文献5、非特許文献6、非特許文献7)があるが、いずれも効果、副作用等の安全面で十分ではない。
従ってマメ科カワラケツメイ属植物、特にカワラケツメイ抽出物が血流改善、特に末梢循環機能に有効であるとの報告は未だなされていない。
特開平6−183959号公報 特許第3798927号公報 特許第3660833号公報 特開2007−55903号公報 特開2007−39445号公報 特開2006−306865号公報 特開2006−8575号公報 特開2001−72598号公報 特開2002−154970号公報 特開2003−48844号公報 特許第3135943号公報 特開平7−101830号公報 特開平6−87731号公報 特開平8−283172号公報 実開平5−69123号公報 特開2004−83449号公報 薬学雑誌、124巻、6号、365−369頁、2004年 Bioscience,Biotechnology,and Biochemistry,56(9),1478−1479,1992年 肥満研究、4巻、3号、217−222頁、1998年 International Journal of Obesity,24,758−764,2000 Biological&Pharmaceutical Bulletin,26(9),1361−1364,2003 Chinise Pharmaceutical Journal,48(4),291−302,1996 構造活性相関シンポジウム講演要旨集、234−237頁、1987年
本発明の目的は、マメ科カワラケツメイ属に属する植物の抽出物を有効成分として含有する有効な血流改善剤を見出し、かかる血流改善剤により従来にない十分な血流改善効果が得られ、且つ安全性、製造コストおよび嗜好性の面で問題のない新規な血流改善剤およびそれを含む飲食品を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するため探索を行い、マメ科植物のカワラケツメイ属、その中でも特にカワラケツメイの抽出物が高い血流量改善作用を有することを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明はマメ科カワラケツメイ属に属する植物、特にカワラケツメイ抽出物を有効成分とする血流改善剤およびそれを含む飲食品に関するものである。
本発明の有効成分であるマメ科植物のカワラケツメイ属抽出物、特にカワラケツメイ抽出物は、血流の改善、特に末梢血流量の増加をもたらすことができるため、従来知られていなかった血流量改善作用を有する新規な用途を提供する。また、カワラケツメイは民間伝承薬または茶の代用として広く用いられているものであり、カワラケツメイ抽出物由来の血流改善剤およびそれを含む飲食品は安全性、製造コストや嗜好性においても非常に優れている。
以下,本発明を詳細に説明する。本発明の血流改善剤およびそれを含む飲食品について述べるが、本発明はこれらによって制限されるものではない。
本発明で用いる抽出物は、全国各地に植生するマメ科カワラケツメイ属植物、特にカワラケツメイが好適であり、その部位も全て利用可能であるが、特に地上部が好適である。また、カワラケツメイの植物体はそのままの形態で抽出してもよいが、抽出効率を高めるために好ましくは粉砕して抽出する。
抽出には、溶媒抽出や圧搾抽出等種々の抽出方法を用いることができるが、好ましくは、溶媒抽出を用いることができる。抽出に使用される溶媒としては、水、アルコール、エーテル、アセトン、ヘキサン、クロロホルム、トルエン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン等が挙げられるがこれに限定されるものではない。これらの溶媒の中から1種または2種以上選択して使用するが、安全性の見地から、水、メタノール、エタノール、アセトン、酢酸エチルが好ましく、さらには飲用にも用いられている水、エタノールが好ましく、更に好ましくは、水とエタノールの混合物、例えば1〜99%のエタノール水溶液、特に20〜80%のエタノール水溶液を使用することが好ましい。
抽出方法は、植物体の粉砕物100gに対して0.1〜10リットル、好ましくは1リットルの溶媒を加え、1時間〜1週間、室温にて放置、あるいは抽出効率を高めるため攪拌する。あるいは溶媒を加温してもよい。
抽出は不溶物と抽出液を濾過あるいは沈降法等により分離する。好ましくは、不溶物は同様の抽出操作を繰り返し、適当な濃縮処理により、例えばエパポレーターのような減圧濃縮装置や加熱による溶媒除去などにより濾別後、濾液を濃縮し濃縮液を得ることが出来る。さらに濃縮液を凍結乾燥させて濃縮乾固物を得ることも出来る。さらには、カラムクロマトグラフィー等各種のクロマトグラフィー等、植物成分の分離、抽出に利用される公知の方法を用いて有効成分を分画し、その純度を高めてもよい。また、本発明には、カワラケツメイ抽出物各抽出段階、および精製した上記抽出物の他、市販のカワラケツメイ抽出物(商品名:カシアノール、ロッテ物産株式会社製)を、そのままあるいは精製して使用することができる。
実施例に示す通り、カワラケツメイ抽出物は、マウス背部全体における末梢血流量の増加作用をもたらす。上記作用を有することにより、カワラケツメイ抽出物は血流低下、特に末梢循環機能の低下に起因する疾患の改善剤として使用できる。特に、血液粘度の上昇、血小板凝集能の亢進が関連して起こる末梢循環機能低下である▲お▼血に有効である。
また、末梢血流量を測定する方法は、1点もしくは2点で血流量を測定するものが一般的であるが、この方法では測定位置や測定者によりばらつきが大きく、更にプローブを測定位置に接触させる接触型の測定機では、プローブでの末梢血管の圧迫や接触による刺激から測定値への影響があるため、本発明では非接触型の血流量計LDIを使用することが好ましい。このLDIを用いることにより、従来にないマウス背部全体の末梢血流量を数値化することができ、試料投与による背部全体の末梢血流量の変化を経時的に追跡可能となるため、従来よりも明確に末梢血流量を測定することができ、従ってより効果的な血流改善剤が検出可能となる。
上述のようにして得られるカワラケツメイ抽出物は、血流改善効果に有効な血流改善剤としてそのまま直接使用してもよいが、種々の剤型での投与が可能であり、一般的には薬学的に許容される適当な液体担体に溶解するか若しくは分散させ、または薬学的に許容される適当な粉末担体と混合するか若しくはこれに吸着させ、例えば、カプセル剤、錠剤、顆粒剤、細粒剤、シロップ剤等の経口投与剤や、座薬や点滴剤などの非経口投与剤として使用できる。投与量は患者の症状や年齢に応じて適宜変更できるが、1日当たり、乾燥抽出物0.01〜1000mg/kg体重の範囲で用いればよく、更に0.1〜100mg/kg体重の範囲で用いるのが好ましい。
また、本発明の飲食品は、通常の飲食品に上記のカワラケツメイから得られた抽出物を添加することにより調製され、例えば、チョコレート、キャンディ、ゼリー、ビスケット、チューインガム、アイスクリーム、シャーベット、氷菓、和菓子等の菓子、清涼飲料、ジュース、ウーロン茶等の飲料、畜肉加工品、魚肉・水産加工肉、乳・卵加工品、野菜加工品、穀類加工品、冷凍食品、調味料、スプレッド等の飲食品に用いることができる。添加量は、対象の飲食品に対して重量を基準として乾燥抽出物を0.00001〜10%、好ましくは0.0005〜5%の範囲で添加するのが好ましい。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
カワラケツメイ抽出物の製造例
(製造例1)
カワラケツメイ(地上部乾燥品)を粉砕し、粉砕物100gに60%エタノール1Lを加え、室温で時々攪拌しながら、一昼夜抽出した。不溶物を濾別し、濾液を減圧濃縮してエタノールを留去し、得られた懸濁液から沈殿を回収した。この沈殿を水で洗浄した後、残渣を凍結乾燥しカワラケツメイ抽出物3gを得た。
(製造例2)
カワラケツメイ(地上部乾燥品)を粉砕し、粉砕物100gにメタノール1Lを加え、室温で時々攪拌しながら、一昼夜抽出した。不溶物を濾別し、濾液を減圧濃縮してカワラケツメイ抽出物8gを得た。
(製造例3)
カワラケツメイ(地上部乾燥品)を粉砕し、粉砕物100gにアセトン1Lを加え、室温で時々攪拌しながら、一昼夜抽出した。不溶物を濾別し、濾液を減圧濃縮後、凍結乾燥しカワラケツメイ抽出物5gを得た。
(製造例4)
カワラケツメイ(地上部乾燥品)を粉砕し、粉砕物100gに水1Lを加え、70℃で2時間抽出した。不溶物を濾別し、濾液を減圧濃縮後、凍結乾燥しカワラケツメイ抽出物12gを得た。
比較となる各植物体抽出物の製造例
(比較例)
高麗人参を粉砕し、粉砕物100gに70%エタノール1Lを加え、室温で時々撹拌しながら一昼夜抽出した。不溶物を濾別し、濾液を減圧濃縮後、凍結乾燥し高麗人参抽出物33gを得た。
(試験例1)血流改善効果確認試験
試料:
試験試料として製造例1で得られたカワラケツメイ抽出物と、比較例で得られた高麗人参抽出物をそれぞれ、0.01%TWEEN80に懸濁させ、試料投与量がそれぞれ1.0g/kg体重となるよう調製した。
実験動物:
実験動物として、40週齢以上の雄性ddY系マウス(体重40〜50g)を用いた。実験に供するまでの期間は室温23±1℃、相対湿度55±5%、12時間周期の明暗条件、固定飼料(CE−2,日本クレア株式会社、日本)及び水は自由摂取で飼育した。
▲お▼血様病態マウスの作成:
マウスにベタメタゾンを1日1回、1.6mg/kg体重/dayの用量で計7日間後肢に筋肉注射して▲お▼血様病態マウスを作成した。
投与方法:
ベタメタゾンで▲お▼血状態にしたマウスを用い、投与群は試料を0.01%TWEEN80水溶液に懸濁させ、1.0g/kg体重の用量で経口ゾンデを用いて胃内投与した。対照群は同じ液量の0.01%TWEEN80水溶液を同様に投与した。各群6匹、1日1回で7日間反復投与した。
血流量の測定:
血流量の測定の2日前に背部を除毛した。試料の最終投与から30分後にマウスをウレタン麻酔し、四肢を伏臥位に固定した。試料最終投与1時間後から15分毎に1時間の血流量の変化をレーザードップラー血流画像化装置LDI(Moor Instruments,英国)にて測定した。血流量は組織100g当たり1分間に流れる量ml/min/100gとして算出した。
各試料(1.0g/kg)の反復投与群の血流量測定結果を表1および図1に示した。ここで、対照群(n=5)、高麗人参抽出物投与群(n=6)、数値は平均値±標準誤差(g/g体重)であり、図中の*は、カワラケツメイ投与群のコントロール群に対する有意差を示し(studentのT-TEST)、p<0.05を表す。
Figure 2009126790
表1および図1の結果からわかるように、対照群や比較例の高麗人参抽出物投与群と比較して、反復投与されたカワラケツメイ抽出物投与群において有意な血流量の増加が認められた。
以下に本発明の各製造例による抽出物の実施例を挙げる。各配合量は重量%で示し、錠剤、散剤、カプセル剤、シロップ剤、注射剤、軟膏剤、チューイングガム、キャンディ、錠菓、チョコレート、ビスケット、アイスクリーム、飲料、ヨーグルト、ジャム、かまぼこを定法に従い製造した。
実施例1(錠剤)
製造例1の抽出物 40.0
乳糖 40.0
コーンスターチ 19.0
シュガーエステル 1.0
100.0重量%
実施例2(錠剤)
製造例2の抽出物 10.0
D−マンニトール 35.0
乳糖 40.0
結晶セルロース 10.0
ヒドロキシプロピルセルロース 5.0
100.0重量%
実施例3(散剤)
製造例1の抽出物 20.0
コーンスターチ 25.0
乳糖 55.0
100.0重量%
実施例4(カプセル剤)
製造例2の抽出物 50.0
乳糖 48.0
ステアリン酸マグネシウム 2.0
100.0重量%
上記成分を均一に混合し、その混合末をハードカプセルに充填した。
実施例5(シロップ剤)
製造例4の抽出物 0.1
精製水 69.8
単シロップ 30.0
炭酸カルシウム 0.1
100.0重量%
実施例6(注射剤)
クロロブタノール 0.5
塩化ナトリウム 0.9
製造例4の抽出物 0.5
注射用水 残余
100.0重量%
実施例7(軟膏剤)
製造例3の抽出物 2.0
グリセリン 22.0
スクワラン 18.0
セチルアルコール 4.5
ステアリン酸マグネシウム 3.0
プロピレングリコール 5.5
エタノール 7.0
精製水 38.0
100.0重量%
実施例8(チューイングガム)
ガムベース 22.0
砂糖 67.5
水飴 7.0
酸味料 2.0
香料 1.0
製造例1の抽出物 0.5
100.0重量%
実施例9(チューイングガム)
ガムベース 20.0
キシリトール 75.0
還元麦芽糖 2.5
軟化剤 1.0
香料 0.5
製造例4の抽出物 1.0
100.0重量%
実施例10(キャンディ)
砂糖 50.0
水飴 35.3
香料 0.5
水 14.0
製造例2の抽出物 0.2
100.0重量%
実施例11(錠菓)
砂糖 76.6
グルコース 18.0
ショ糖脂肪酸エステル 0.2
香料 0.2
製造例1の抽出物 5.0
100.0 重量%
実施例12(チョコレート)
砂糖 35.6
カカオマス 18.5
全脂粉乳 18.5
カカオバター 17.0
香料 0.2
乳化剤 0.2
製造例1の抽出物 10.0
100.0重量%
実施例13(チョコレート)
砂糖 40.6
カカオマス 20.0
全脂粉乳 20.0
カカオバター 18.0
香料 0.2
乳化剤 0.2
製造例2の抽出物 1.0
100.0重量%
実施例14(ビスケット)
小麦粉 47.81
砂糖 4.8
塩化ナトリウム 0.73
ブドウ糖 0.78
ショートニング 11.78
炭酸水素ナトリウム 0.17
重亜硫酸ナトリウム 0.16
米粉 1.45
粉乳 1.45
製造例3の抽出物 0.50
水 残余
100.00重量%
実施例15(アイスクリーム)
脱脂粉乳 50.0
生クリーム 25.0
砂糖 10.0
卵黄 10.0
香料 0.1
製造例4の抽出物 1.0
水 残余
100.0重量%
実施例16(飲料)
果糖ブドウ糖液糖 5.00
砂糖 4.50
酸味料 1.28
香料 0.20
製造例2の抽出物 0.02
水 89.00
100.00重量%
実施例17(飲料)
オレンジ果汁 80.0
砂糖 11.7
酸味料 2.0
香料 1.0
製造例3の抽出物 0.0005
水 残余
100.0重量%
実施例18(飲料)
緑茶葉抽出液 99.85
アスコルビン酸 0.05
製造例4の抽出物 0.10
100.00重量%
実施例19(飲料)
ウーロン茶葉抽出液 99.949
アスコルビン酸 0.050
製造例1の抽出物 0.001
100.000重量%
実施例20(ヨーグルト)
牛乳 42.0重量%
脱脂粉乳 6.0
砂糖 8.0
寒天 0.1
ゼラチン 0.1
乳酸菌 0.005
香料 0.05
製造例4の抽出物 0.1
水 残余
100.0重量%
実施例21(ジャム)
果肉 4.0
砂糖 65.0
清澄果汁 25.0
クエン酸 0.5
製造例3の抽出物 2.0
水 残余
100.0重量%
実施例22(かまぼこ)
スケソウダラのすりみ 75.0
食塩 15.0
調味料 1.5
卵白 7.5
製造例2の抽出物 1.0
100.0重量%
本発明により、マメ科カワラケツメイ植物抽出物、特にカワラケツメイ抽出物を含有する血流改善剤およびそれを含有する飲食品を提供することが可能となり、従来にない効果的なマメ科カワラケツメイ属カワラケツメイの新たな用途が提供される。また、この抽出物はお茶等、古くから広く用いられているものであり、副作用もなく安全で長期にわたって使用することができる。
各試料の反復投与による末梢血流量の経時変化を示す図である。

Claims (5)

  1. マメ科カワラケツメイ属に属する植物の抽出物を有効成分として含有することを特徴とする血流改善剤。
  2. マメ科カワラケツメイ属に属する植物がカワラケツメイである請求項1に記載の血流改善剤。
  3. 抽出物が、有機溶媒および/または水抽出により得られることを特徴とする請求項1記載の血流改善剤。
  4. 血流改善剤が、末梢循環機能改善用である請求項1乃至3のいずれか一項に記載の血流改善剤。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の血流改善剤を含有する飲食品。
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