JP2002316506A - ストッパ手段付きキャスタ - Google Patents
ストッパ手段付きキャスタInfo
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- JP2002316506A JP2002316506A JP2001121511A JP2001121511A JP2002316506A JP 2002316506 A JP2002316506 A JP 2002316506A JP 2001121511 A JP2001121511 A JP 2001121511A JP 2001121511 A JP2001121511 A JP 2001121511A JP 2002316506 A JP2002316506 A JP 2002316506A
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Abstract
制動部材をワンタッチで押し付ける方式を採用すること
により、車輪の回転を確実に止めることができ、制動解
除も容易で、全体はシンプルであり、しかも既存のキャ
スタに若干の工夫を講じるだけで作製することができる
ストッパ手段付きキャスタを提供することを目的とす
る。 【解決手段】 取付台盤(1) 、下部台盤(2) 、支持ヨー
ク(3) 、軸(4) および車輪(5) で構成されたキャスタで
ある。まず、門形アーム部(61)と延設片(62), (62)とか
らなるペダル型操作部材(6) を軸(4) に軸支する(門形
アーム部(61)は、足踏み部(61a) と2片の脚部(61b),
(61b)とでできている)。このとき、延設片(62), (62)
の内側の面はテーパー面に形成する。さらに、支持ヨー
ク(3) の分岐片(31), (31)の後面側に貫通孔(h), (h)を
設けると共に、リベット(7), (7)を車輪(5) 方向に向け
てスライド可能に挿通設置する。
Description
キャスタ、さらに詳しくは、車輪の接地面(外周面)近
くの側面に特定の部材を押し付け可能とすることによっ
て車輪の回転を止めるようにしたストッパ手段付きキャ
スタに関するものである。
コンテナボックス、ベッド、机、椅子、ラック、ワゴン
をはじめとする種々の可搬物の接地部分には、移動を容
易にするためにキャスタが取り付けられている。
盤、支持ヨーク、軸、車輪などの部材で構成される。こ
の場合、キャスタを前進させるときに車輪が自然に前進
方向に向くように、支持ヨークのキャスタ前進側(前面
側)は側面視で斜辺に、後方側(後面側)は側面視でほ
ぼ垂直線となるように形成して、支持ヨークの下端側に
軸支する軸を、取付台盤および下部台盤の中心線よりも
後方に位置させるのが通常である。
時以外は車輪が回転しないようにロックないしストッパ
機構を設けることが多い。このようなロックないしスト
ッパ機構としては、(イ)車輪の回転を止めるもの、
(ロ)支持ヨークの旋回を止めるもの、(ハ)支持ヨー
クの旋回と車輪の回転との双方を止めるもの、がある。
車輪の回転を止めるときには、車輪の接地面となる外周
面に制動部材を当接させることが多い。
11−321208号公報には、車輪の回転および支持
ヨークの旋回を同時に制御するだけでなく、支持ヨーク
の旋回のみを止めて直線走行のみを可能とする機構を備
えたブレーキ装置付きキャスタが示されている。
の向きに関係なく制動操作レバーの位置が一定となるよ
うにして、制動操作レバーの操作を容易に行うことがで
きるようにしたロック機構付きキャスタが示されてい
る。
ムの旋回および車輪の回転を同時に制動することのでき
るキャスタの制動機構が示されている。
転およびキャスタの回転を同時にロックし、またはキャ
スタの回転のみを選択的にロックすることができるブレ
ーキ装置付きキャスタが示されている。
ロックないしストッパ機構を備えたキャスタは、一般に
部品点数が多い上、構造が複雑となることが多く、コス
ト高の原因や故障の原因となっている。また、制動機構
を付加するために、キャスタそのものを大幅に変更しな
ければならず、既存のキャスタを利用しがたいという問
題点も有している。
輪の接地面(外周面)近くの側面に特定の制動部材をワ
ンタッチで押し付ける方式を採用することにより、車輪
の回転を確実に止めることができ、制動解除も容易で、
全体はシンプルであり、しかも既存のキャスタに若干の
工夫を講じるだけで作製することができるストッパ手段
付きキャスタを提供することを目的とするものである。
きキャスタは、取付台盤(1) と、下部台盤(2) と、それ
らの台盤(1), (2)に対し回転自在に設けられた支持ヨー
ク(3) と、その支持ヨーク(3) の分岐片(31), (31)の下
端側間に軸支した軸(4) と、その軸(4) に装着した車輪
(5) とで構成されたキャスタにおいて、足踏み部(61a)
と2片の脚部(61b), (61b)とからなる門形アーム部(61)
と、それぞれの脚部(61b) の基端側から該脚部(61b) と
の間でL字形が形成されるように延設された2片の延設
片(62), (62)とからなるペダル型操作部材(6) を、支持
ヨーク(3) の両分岐片(31), (31)を挟むように、かつそ
の門形アーム部(61)の足踏み部(61a) 側が支持ヨーク
(3) の前面側に位置するように、軸(4) に軸支するこ
と、前記ペダル型操作部材(6) の延設片(62), (62)の内
側の面は、足踏み部(61a)を踏み込んでペダル型操作部
材(6) を軸(4) 周りに回動させたときに、支持ヨーク
(3) の分岐片(31), (31)の外面との間隔が狭くなるよう
なテーパー面に形成してあること、前記支持ヨーク(3)
の分岐片(31), (31)の後面側の分岐基部側の位置に貫通
孔(h), (h)を設けると共に、その貫通孔(h), (h)を通し
て、リベット(7), (7)を車輪(5) 方向に向けてスライド
可能に挿通設置すること、もって、足踏み部(61a) を踏
み込んで延設片(62), (62)を回動させたときに、その延
設片(62), (62)のテーパー面により前記リベット(7),
(7)の頭部に押圧力が加わって、該リベット(7), (7)が
車輪(5) 方向にスライド移動できるようにしてあるこ
と、を特徴とするものである。
のキャスタと同様に、取付台盤(1) と、下部台盤(2)
と、それらの台盤(1), (2)に対し回転自在に設けられた
支持ヨーク(3) と、その支持ヨーク(3) の分岐片(31),
(31)の下端側間に軸支した軸(4) と、その軸(4) に装着
した車輪(5) とで構成される。
本の構成が変わらないので、既存のキャスタを利用でき
るのである。
るように、上記従来のキャスタの基本構成に、ベダル型
操作部材(6) およびリベット(7), (7)を取り付けるとい
う2つの工夫を講じる。
材(6) は、足踏み部(61a) と2片の脚部(61b), (61b)と
からなる門形アーム部(61)と、それぞれの脚部(61b) の
基端側から該脚部(61b) との間でL字形が形成されるよ
うに延設された2片の延設片(62), (62)とからなる。
ヨーク(3) の両分岐片(31), (31)を挟むように、かつそ
の門形アーム部(61)の足踏み部(61a) 側が支持ヨーク
(3) の前面側に位置するように、軸(4) に軸支する。そ
のため、軸(4) は従来のキャスタのそれよりも若干長い
ものを用いることになる。
進側の面を言うものとし、通常は側面視で斜辺(または
カーブした斜辺)に形成されている。一方、支持ヨーク
(3)の後面側とは、キャスタ前進側とは反対の後方側を
言い、通常は側面視で概ね垂直線となるように形成され
ている。
(62)の内側の面は、足踏み部(61a)を踏み込んでペダル
型操作部材(6) を軸(4) 周りに回動させたときに、支持
ヨーク(3) の分岐片(31), (31)の外面との間隔が狭くな
るようなテーパー面に形成する。テーパー面の角度は、
9〜12°程度とすることが好ましい。なおテーパー面
とする部分は、延設片(62), (62)の遊端側の部分だけで
足りる。
(3) の分岐片(31), (31)の後面側の分岐基部側の位置に
は、貫通孔(h), (h)を設けると共に、その貫通孔(h),
(h)を通して、リベット(7), (7)を車輪(5) 方向に向け
てスライド可能に挿通設置する。
(6) の延設片(62), (62)の内側のテーパー面との接触に
よりリベット(7) が円滑にスライドするように、半球頭
状に形成することが望ましい。
(7)との協同作用〉ペダル型操作部材(6) とリベット
(7), (7)とを上述のように構成したため、足踏み部(61
a) を踏み込んで延設片(62), (62)を回動させると、そ
の延設片(62),(62)のテーパー面によりリベット(7),
(7)の頭部に押圧力が加わって、該リベット(7), (7)が
車輪(5) 方向にスライド移動する。
対側の端部が車輪(5) の接地面(外周面)近くの側面に
接当し、車輪(5) がロックされる。
足踏み部(61a) を持ち上げればよい。これにより、リベ
ット(7), (7)が車輪(5) からわずかに離れるので、もは
や車輪(5) の回転の支障にはならない。この持ち上げ操
作は、足の爪先で行うことができ、場合により手で行っ
てもよい。
る。
た側面図である。図2は図1のキャスタの背面図であ
る。図3は図1のキャスタの底面図である。図4は図1
のキャスタの平面図である。
取付台盤(1) 、下部台盤(2) 、支持ヨーク(3) の部分の
縦断面図である。図6は支持ヨーク(3) の縦断面図であ
る。
(6) の側面図である。図8は図7のペダル型操作部材
(6) の平面図である。図9は図7のペダル型操作部材
(6) の底面図である。
説明図である。
て、取付台盤(1) は、支持ヨーク(3) を介在させた状態
で、下部台盤(2) との間で、ボルト(8) 、ナット(9) お
よびワッシャ(10)により締結固定してある。
(1) と下部台盤(2) とで挟まれた状態で、ベアリング(1
1)により回転自在となっている。
の別れた片が分岐片(31), (31)を構成している。この実
施例では、支持ヨーク(3) はちょうど竹を斜めに切断し
たようになっており、その前面側は側面視で斜辺に形成
してある。支持ヨーク(3) の後面側は、後方から見た場
合に門形となるように形成してあり、その後面は側面視
でほぼ垂直線となるようにしてある。
側間には、軸(4) が軸支してある。そしてその軸(4) に
は、車輪(5) が装着してある。
盤(2) 、支持ヨーク(3) は、通常、ABS樹脂、ポリア
ミド系樹脂をはじめとするプラスチックスの射出成形品
(大型の場合は繊維補強プラスチックスやウイスカー補
強プラスチックスとすることもある)で構成されるが、
金属製とすることもある。
図7〜9に示したように、ペダル型操作部材(6) は、門
形アーム部(61)と2片の延設片(62), (62)との一体成形
物からなる。
1a) と2片の脚部(61b), (61b)とからなる。延設片(6
2), (62)は、それぞれの脚部(61b) の基端側から該脚部
(61b)との間でL字形が形成されるように延設される。
脚部(61b) −延設片(62)のなす角度は、この実施例では
ほぼ90°としてある。
(3) の両分岐片(31), (31)を挟むように、かつその門形
アーム部(61)の足踏み部(61a) 側が支持ヨーク(3) の前
面側に位置するように、軸(4) に軸支してある。
(4) の部分に軸支するため、キャスタとして従来市販さ
れている標準品を用いる場合には、軸(4) は従来のキャ
スタのそれよりも若干長いものを用いることになる。
(62)の遊端側の内側の面は、足踏み部(61a) を踏み込ん
でペダル型操作部材(6) を軸(4) 周りに回動させたとき
に、支持ヨーク(3) の分岐片(31), (31)の外面との間隔
が狭くなるようなテーパー面に形成してある(図8参
照)。テーパー面の角度θは、この実施例では11°に
してある。
(3) の分岐片(31), (31)の後面側の分岐基部側の位置に
は貫通孔(h), (h)を設けてあり、その貫通孔(h), (h)を
通して、リベット(7), (7)を車輪(5) 方向に向けてスラ
イド可能に挿通してある。リベット(7) の頭部は、半球
頭状に形成してある。
の足踏み部(61a) を踏み込んで延設片(62), (62)を回動
させると、ペダル型操作部材(6) は、軸(4) 周りに回動
して図10の(イ)の姿勢から(ロ)に姿勢に移行し、
延設片(62), (62)のテーパー面によりリベット(7), (7)
の頭部に押圧力が加わる。その結果、リベット(7), (7)
が車輪(5) 方向にスライド移動し、リベット(7), (7)の
頭部とは反対側の端部が、車輪(5) の接地面(外周面)
近くの側面に接当し、車輪(5) がロックされる。
を、たとえば足の爪先で持ち上げれば、ペダル型操作部
材(6) が図10の(ロ)の姿勢から(イ)に姿勢に戻る
結果、リベット(7), (7)の端部が車輪(5) からわずかに
離れ、ロック解除状態になる。
の基本構成に、ペダル型操作部材(6)およびリベット
(7), (7)を取り付けるという2つの工夫を講じてある。
これにより、車輪(5) のロックをワンタッチで行うこと
ができ、ロック解除もワンタッチで行うことができる。
そしてこのときのロックは、車輪(5) の接地面(外周
面)近くの側面への接当により行うので、車輪(5) の接
地面を損傷することがなく、キャスタの寿命が長くな
る。
をそのまま利用することができ、ただ、ペダル型操作部
材(6) およびリベット(7), (7)を取り付けるだけでよい
ので、コスト高となることを抑制でき、しかも全体がシ
ンプルであるので、故障の要因が極めて少ない。
した側面図である。
(1) 、下部台盤(2) 、支持ヨーク(3) の部分の縦断面図
である。
図である。
る。
部、(62)…延設片、 (7) …リベット、 (8) …ボルト、 (9) …ナット、 (10)…ワッシャ、 (11)…ベアリング
Claims (2)
- 【請求項1】取付台盤(1) と、下部台盤(2) と、それら
の台盤(1), (2)に対し回転自在に設けられた支持ヨーク
(3) と、その支持ヨーク(3) の分岐片(31), (31)の下端
側間に軸支した軸(4) と、その軸(4) に装着した車輪
(5) とで構成されたキャスタにおいて、 足踏み部(61a) と2片の脚部(61b), (61b)とからなる門
形アーム部(61)と、それぞれの脚部(61b) の基端側から
該脚部(61b) との間でL字形が形成されるように延設さ
れた2片の延設片(62), (62)とからなるペダル型操作部
材(6) を、支持ヨーク(3) の両分岐片(31), (31)を挟む
ように、かつその門形アーム部(61)の足踏み部(61a) 側
が支持ヨーク(3) の前面側に位置するように、軸(4) に
軸支すること、 前記ペダル型操作部材(6) の延設片(62), (62)の内側の
面は、足踏み部(61a)を踏み込んでペダル型操作部材(6)
を軸(4) 周りに回動させたときに、支持ヨーク(3) の
分岐片(31), (31)の外面との間隔が狭くなるようなテー
パー面に形成してあること、 前記支持ヨーク(3) の分岐片(31), (31)の後面側の分岐
基部側の位置に貫通孔(h), (h)を設けると共に、その貫
通孔(h), (h)を通して、リベット(7), (7)を車輪(5) 方
向に向けてスライド可能に挿通設置すること、 もって、足踏み部(61a) を踏み込んで延設片(62), (62)
を回動させたときに、その延設片(62), (62)のテーパー
面により前記リベット(7), (7)の頭部に押圧力が加わっ
て、該リベット(7), (7)が車輪(5) 方向にスライド移動
できるようにしてあること、を特徴とするストッパ手段
付きキャスタ。 - 【請求項2】リベット(7) の頭部を半球頭状に形成して
ある請求項1記載のストッパ手段付きキャスタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001121511A JP4783515B2 (ja) | 2001-04-19 | 2001-04-19 | ストッパ手段付きキャスタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001121511A JP4783515B2 (ja) | 2001-04-19 | 2001-04-19 | ストッパ手段付きキャスタ |
Publications (2)
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JP2002316506A true JP2002316506A (ja) | 2002-10-29 |
JP4783515B2 JP4783515B2 (ja) | 2011-09-28 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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-
2001
- 2001-04-19 JP JP2001121511A patent/JP4783515B2/ja not_active Expired - Fee Related
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