JP2002316408A - 中間転写体を用いた画像形成方法 - Google Patents

中間転写体を用いた画像形成方法

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JP2002316408A
JP2002316408A JP2001123226A JP2001123226A JP2002316408A JP 2002316408 A JP2002316408 A JP 2002316408A JP 2001123226 A JP2001123226 A JP 2001123226A JP 2001123226 A JP2001123226 A JP 2001123226A JP 2002316408 A JP2002316408 A JP 2002316408A
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JP
Japan
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image
wax
lubricant
melting point
intermediate transfer
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JP2001123226A
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English (en)
Inventor
Chika Sano
親 佐野
Masaki Nakahara
正貴 中原
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷物が汚れにくく、鮮明で堅牢な画像の形
成方法を提供する。 【解決手段】 中間転写体に形成した1次画像を転写ロ
ーラーを用いて記録材に転写し、定着してなる画像形成
方法であって、前記1次画像は、基材に形成した離型層
の外周に融点が50〜140℃のワックス又は滑剤から
なる滑性塗工層を形成した中間転写体に、画像情報に基
づき、インクを噴射又は熱転写して形成したものである
画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鮮明でかつ堅牢な
画像が得られる、中間転写体を用いた画像形成方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】熱転写方式により印刷を行う場合は、基
材上にインク保持層を設けたインクリボン等を記録紙等
に押し当て、反対側からサーマルヘッドにより加熱し、
溶融したインクを記録紙上に熱転写することにより印字
・印画が行われる。
【0003】この方式では通常の画像形成の場合は問題
ないが、記録紙の表面性状によっては、転写が充分に行
われない、画像の鮮明性に劣る等の問題が生じるので、
鮮明で高定着性を有する印刷物を得るには、いったん中
間転写体に画像を形成し、中間転写体上に形成された画
像を、記録紙上に再転写することが行われている。
【0004】従来、中間転写体に画像を形成する方法と
しては、テクトロニクス方式が用いられている。上記テ
クトロニクス方式とは、先ず始めに、メンテナンストレ
イのシリコーンオイルをオフセットドラムの全面に均一
に塗布し、そのオフセットドラム上に溶融インクを噴出
して画像を形成し、その画像を記録材上に熱転写する方
式である。
【0005】しかしながら、テクトロニクス方式では、
インクとドラムとの離型性をよくするために、液体であ
るシリコーンオイルが用いられているので、シリコーン
オイルによりインクが拡散され印刷物が汚れたり、画像
が不鮮明になりやすいという問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記現状に
鑑み、印刷物が汚れにくく、鮮明で堅牢な画像の形成方
法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、中間転写体に
形成した1次画像を転写ローラーを用いて記録材に転写
し、定着してなる画像形成方法であって、前記1次画像
は、基材に形成した離型層の外周に融点が50〜140
℃のワックス又は滑剤からなる滑性塗工層を形成した中
間転写体に、画像情報に基づき、インクを噴射又は熱転
写して形成したものである画像形成方法である。以下に
本発明を詳述する。
【0008】本発明の中間転写体は、基材の上に形成さ
れた離型層の上に、更に、滑性塗工層が形成されている
ものである。上記基材としては、ドラム状のものであっ
ても、シームレスベルト状のものであってもよく、上記
基材がドラム状のものである場合は、例えば、アルミ合
金スリーブ等を挙げることができる。
【0009】上記離型層としては、離型性を有する材料
からなるものであれば特に限定されず、例えば、ポリテ
トラフルオロエチレン等からなるものを挙げることがで
きる。上記滑性塗工層は、融点が50〜140℃である
ワックス又は滑剤からなるものである。融点が50℃未
満であると、ワックス又は滑剤が基材上で溶融して液状
になりやすく、基材上に付着したインクが拡散して印刷
物が汚れる原因となり、融点が140℃を超えると、ワ
ックス又は滑剤が転写ローラーと接しても溶融せず、中
間転写体上に形成された画像の転写性が悪くなり、白抜
け等の欠陥画像を生じやすくなる。
【0010】上記ワックス又は滑剤としては、融点が5
0〜140℃であるものであれば特に限定されず、例え
ば、天然系ワックス、石油ワックス、合成ワックス、炭
化水素系化合物、脂肪酸系化合物、脂肪酸アミド系化合
物、エステル系化合物、アルコール系化合物、金属石
鹸、及び、これらの混合物等を挙げることができる。
【0011】上記ワックス又は滑剤は、予め溶融後冷却
固化することが好ましく、この固化したワックス又は滑
剤を基材に押し当て塗工することにより滑性塗工層が形
成されることが好ましい。上記ワックス又は滑剤は、予
め溶融した後、冷却固化することにより、基材の幅以上
の幅を有する形状の固形ワックス又は滑剤とすることが
でき、この固形ワックス又は滑剤を用いることにより基
材上への塗工を効率よく行うことができる。
【0012】本発明の画像形成方法は、中間転写体への
画像形成及び中間転写体上の画像の記録材への転写より
なる。上記中間転写体への画像の形成は、本発明の中間
転写体上に溶融インクを噴射することによっても、イン
クリボン等の溶融転写物塗工品を記録ヘッドにより溶融
し、熱転写することによってもよい。上記転写方法で
は、次いで、2次転写工程において、上記画像を転写ロ
ーラーを用いて記録材上に転写する。
【0013】図1及び図2に上記中間画像転写方式を模
式的に示した。図1は、中間転写体への1次画像形成が
溶融インクを噴射することにより行われる態様を示すも
のであり、図2は、インクリボンを用いて行われる態様
を示すものである。
【0014】図1の溶融インクの噴射による場合、噴射
されたインク1は中間転写体9上に形成された滑性塗工
膜4上に付着し、中間転写体9上に予め画像が形成され
る。予め形成された画像は、転写ローラー6にて、更
に、記録材5上に加熱・圧着される。
【0015】図2のインクリボンを用いる場合も、イン
クリボン7が記録ヘッド8により加熱され、これにより
インク1が溶融し、溶融したインク1が中間転写体9上
に付着すること以外は、1次転写が溶融インクを噴射す
ることにより行われる場合と同様に転写が行われる。
【0016】上記中間転写体の基材の温度としては、常
温であっても、加温されていてもよいが、ワックス又は
滑剤の融点未満であることが好ましい。基材の温度がワ
ックス又は滑剤の融点以上であると、中間転写体の滑性
塗工層が溶融して、印刷物の汚れの原因となる。
【0017】中間転写体上の1次画像の記録材への転写
工程において用いる転写ローラーの温度はワックス又は
滑剤の融点以上であることが好ましい。転写ローラーの
温度がワックス又は滑剤の融点以上であると、転写ロー
ラーと接することにより滑性塗工層が部分的に溶融し、
このため、中間転写体上に形成された画像の離型性が向
上することとなる。
【0018】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0019】実施例1、2及び比較例1〜3 下記の化合物からなる滑材をそれぞれポリテトラフルオ
ロエチレンを焼き付けた離型層が形成された外径50m
m、アルミ合金製のドラム状の基材上に押しつけて塗布
又は塗工し、以下の条件下で印刷を行った。 実施例1;石油ワックス(日本精蝋社製、パラフィンワ
ックス125、融点52℃)、基材温度45℃、転写ロ
ーラー温度55℃ 実施例2;ステアリン酸アミド系ワックス(ライオンア
クゾ社製、アーモスリップHT、融点110℃)、基材
温度100℃、転写ローラー温度115℃ 比較例1;シリコーンオイル(信越化学工業社製、KF
101)、基材温度23℃、転写ローラー温度45℃ 比較例2;天然系ワックス(野田ワックス社製、ラノリ
ン、融点40℃)、基材温度35℃、転写ローラー温度
45℃ 比較例3;ヒドロキシステアリン酸誘導体(川研ファイ
ンケミカル社製、Ca−OH−st、融点150℃)、
基材温度140℃、転写ローラー温度155℃
【0020】[評価]得られた印刷物に対して、以下の
様な評価を行った。 汚れ評価;印刷物の表面を指でこすり、インクの拡散の
有無を目視にて観察した。インクの拡散が認められなか
ったものを○、認められたものを×と評価した。 転写性評価;中間転写ドラム上の画像が記録材に残りな
く転写されるか否かを目視にて観察した。ドラム上にイ
ンク残りが認められないものを○、認められたものを×
と評価した。結果を表1に示した。
【0021】
【表1】
【0022】融点が50〜140℃の滑剤を用いた実施
例は、印刷物が汚れにくく、転写性にも優れていた。一
方、シリコーンオイル又は融点が40℃の滑剤を用いた
比較例1及び比較例2は、滑剤が中間転写ドラム上で液
体として存在したので、転写性には優れるものの、印刷
物が汚れやすかった。融点が150℃である滑剤を用い
た比較例3は、印刷物は汚れにくいものの、転写ローラ
ーと接しても滑性塗工層が溶融しないので、記録材への
転写性に劣っていた。
【0023】また、実施例において用いた融点が50〜
140℃の滑剤は、2次転写後、印字・印画の保護膜と
しても作用することがわかった。従って、本発明によれ
ば、印字・印画の定着強度が増すこともわかった。
【0024】
【発明の効果】本発明は、上記の構成を有することによ
り、印刷物が汚れにくく、鮮明で堅牢な画像の形成方法
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】中間転写体への1次画像形成が溶融インクを噴
射することにより行われる本発明の1態様を示す模式図
である。
【図2】中間転写体への1次画像形成がインクリボンを
用いて行われる本発明の1態様を示す模式図である。
【符号の説明】
1 インク 2 基材 3 離型層 4 滑性塗工層 5 記録材 6 転写ローラー 7 インクリボン 8 記録ヘッド 9 中間転写体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA16 FD13 2C065 AB03 AB09 CJ02 CJ03 CJ07 2H086 BA26 2H111 AB07 CA33

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間転写体に形成した1次画像を転写ロ
    ーラーを用いて記録材に転写し、定着してなる画像形成
    方法であって、前記1次画像は、基材に形成した離型層
    の外周に融点が50〜140℃のワックス又は滑剤から
    なる滑性塗工層を形成した中間転写体に、画像情報に基
    づき、インクを噴射又は熱転写して形成したものである
    ことを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 ワックス又は滑剤は、予め溶融後冷却固
    化したものであることを特徴とする請求項1記載の画像
    形成方法。
  3. 【請求項3】 滑性塗工層は、固化したワックス又は滑
    剤を基材に押し当て塗工することにより形成されてなる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 基材の温度がワックス又は滑剤の融点未
    満であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の画
    像形成方法。
  5. 【請求項5】 転写ローラーの温度がワックス又は滑剤
    の融点以上であることを特徴とする請求項1、2、3又
    は4記載の画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103112264A (zh) * 2013-03-04 2013-05-22 珠海天威飞马打印耗材有限公司 热转印方法及热转印装置

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Effective date: 20040610