JP2002316302A - 電気丸鋸 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ライトの光源が必要としない明るい場所等で
工具を使用する際のライトの点灯を任意に選択可能とし
て使用者にとって経済的で使い勝手の良い電気丸鋸を提
供する。 【解決手段】 ハウジング３に取付けられた陽極側接点
９を可動させることによりロック部材６の陰極側接点８
との間に一定の距離を保たせて当接あるいは当接しない
構成を任意に選択可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、切断部付近を照射
する照明装置を備えた電気丸鋸に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】照明装置を備えた従来の電気丸鋸を図５
〜図７を用いて説明する。

【０００３】図に示すように鋸刃１を回転するための駆
動装置であるモータ２を収容した二つ割のハウジング３
を鋸刃１の側面に備え、ハウジング３の内部にはモータ
２を起動停止するためのトリガスイッチ４と、外部に突
出した操作部を有しハウジング３に回動可能に保持され
押圧手段であるスプリング５によって常時一回動位置に
押圧され、前記回動位置にある際にはトリガスイッチ４
の引込み動作を抑止状態に保つロック部材６を備え、ま
たモータ２へ電力の供給を行う電源である電池１２から
電力の授受を行い切断部付近を照射するライト７と、ラ
イト７の導通を遮断する陰極側接点８をロック部材６に
設け、ハウジング３に固定され、電池１２と接続された
陽極側接点９とを備えてなるものである。

【０００４】上記の電気丸鋸は、図７に示すようにハウ
ジング３に支持されたロック部材６をスプリング５を圧
縮する方向に回動操作するとトリガスイッチ４は引込み
動作が可能となり、陽極側接点８がハウジング３に固定
された陰極側接点９と当接しライト７が点灯する。

【０００５】更に、トリガスイッチ４を引込むとライト
７が点灯した状態を保ちながらモータ２に電力が供給さ
れ鋸刃１が回転する。図７はトリガスイッチ４を引込ん
だ状態を示した要部拡大断面図である。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記した従来の電気丸
鋸は、トリガスイッチ４を起動させた状態では常にライ
ト７が点灯する構成となっていた。すなわち、ライト７
の光源を必要としない明るい場所等で切断作業を行う場
合においても常にライト７が点灯してしまうという問題
があった。

【０００７】本発明の目的は、ライトの点灯を任意に選
択可能とすることにより無駄な電力エネルギーを消費せ
ず使用者にとって経済的で、また、工具を使用する作業
環境に対応した使い勝手の良い電気丸鋸を提供すること
にある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的は、ロック部材
を押圧手段の押圧力に抗して回動させることにより、ロ
ック部材に設けられた陰極側または陽極側接点がハウジ
ングに取付けられ電源と導通した陽極側または陰極側接
点と当接するようにすると共に、照明装置にハウジング
に移動可能に設けられ、陰極側または陽極側接点と当接
可能な陽極側または陰極側接点を設けることにより達成
することができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明携帯用丸鋸の一実施形態を
図１〜図４を用いて説明する。

【００１０】図１に示すようにハウジング３の内部に
は、駆動装置であるモータ２を起動及び停止させるため
のトリガスイッチ４と、外部に突出した操作部を有しハ
ウジング３に回動可能に保持され、押圧手段であるスプ
リング５によって常時一回動位置に押圧され、該一回動
位置に回動した状態ではトリガスイッチ４の引込み動作
を抑止状態に保つロック部材６と、モータ２への電力の
供給を行う電源である電池１２から電力の授受を行い切
断部付近を照射するライト７と、ライト７の導通を遮断
する陰極側接点８をロック部材６に設けている。

【００１１】また、図２に示すようにハウジング３には
陰極側接点８と遠近方向に長穴１０を設けており、長穴
１０を貫通し摺動可能なツマミ１１と、ツマミ１１に一
体に取付けられた陰極側接点８と当接可能で、ライト７
と接続された陽極側接点９とが設けられている。

【００１２】図３に示すように、ツマミ１１を図示Ａ方
向側に移動させた状態では、ロック部材６をスプリング
５を圧縮させる方向に回動動作させると陽極側接点８が
陰極側接点９と当接しライト７に電池１２の電力が供給
されライト７は点灯する。

【００１３】一方、図４に示すように、ツマミ１１を図
示Ｂ方向側に位置させた状態では、ロック部材６をスプ
リング５を圧縮させる方向に回動させても陽極側接点８
と陰極側接点９とは一定の距離を保ち当接しないため、
ライト７に電力の供給は行われずライト７は点灯しな
い。

【００１４】上記したような構成とすることにより、ラ
イトの光源が必要のない明るい場所等でライトを容易に
消灯することができ、無駄な電力エネルギーの消費を抑
えることができるようになる。

【００１５】また、従来ではハウジング３に固定してい
た陰極側端子９にハウジング３外部に突出するツマミ１
１と、ハウジング３にツマミ１１を移動可能にする長穴
１０を設けたのみの簡単かつ安価な構成で、上記した効
果を得ることができるようになるものである。

【００１６】

【発明の効果】本発明によれば、上記したようにライト
の光源が必要のない明るい場所等でライトを消灯できる
無駄な電力エネルギーの消費を抑えることができる。ま
た、消耗部品であるライト等を必要以上に使用ぜずに済
むため、それらの部品の劣化を防ぐことができる。ま
た、新たにスイッチや高額な部品を用いることなく簡単
な構造で安価な電気丸鋸を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明電気丸鋸の一実施形態を示す要部断面正
面図。

【図２】本発明電気丸鋸を構成する接点の一例を示す要
部拡大断面図。

【図３】本発明電気丸鋸の一動作状態を示す図１の要部
拡大図。

【図４】本発明電気丸鋸の一動作状態を示す図１の要部
拡大図。

【図５】従来の電気丸鋸の一例を示す斜視図。

【図６】従来の電気丸鋸の一例を示す要部断面正面図。

【図７】従来の電気丸鋸の一動作状態を示す図６の要部
拡大図。

【符号の説明】

６はロック部材、７はライト、８は陰極側接点、９は陽
極側接点である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 鋸刃及び該鋸刃を回転駆動する駆動装置
   を収容するハウジングと、該ハウジングに取付けられ、
   前記駆動装置の起動を制御するトリガスイッチと、前記
   ハウジングに回動可能に保持されると共に押圧手段によ
   って常時一回動位置側に回動するよう付勢されており、
   前記回動位置に有る際には前記トリガスイッチの引込み
   操作を抑止するロック部材と、前記駆動装置へ電力を供
   給する電源から電力の授受を行い切断部付近を照射する
   照明装置とを有する電気丸鋸であって、 前記ロック部材を前記押圧手段の押圧力に抗して回動さ
   せることにより、前記ロック部材に設けられた陰極側ま
   たは陽極側接点が前記ハウジングに取付けられ前記電源
   と導通した陽極側または陰極側接点と当接するようにす
   ると共に、前記照明装置に前記ハウジングに移動可能に
   設けられ、前記陰極側または陽極側接点と当接可能な陽
   極側または陰極側接点を設けたことを特徴とする電気丸
   鋸。