JP4541031B2 - 電動工具 - Google Patents

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この発明は、例えば卓上の丸鋸盤あるいは孔開け用のドリル等の電動工具であって、主として加工部位を明るく照らすための照明装置を備えた電動工具に関する。
この種の電動工具は、使用者が把持する操作ハンドルを工具本体に備えており、通常この操作ハンドルにトリガ形式のスイッチレバーが配置されている。操作ハンドルを把持した手の指先でこのスイッチレバーを引き操作するとメインスイッチがオンして工具本体に内蔵した電動モータが起動し、これにより当該電動工具を使用することができる。
また、この種の電動工具には、上記トリガ形式のスイッチレバーとは別に、例えば押しボタン形式のロックオフスイッチが設けられている。このロックオフスイッチは、通常規制位置にばね付勢されており、この通常状態ではスイッチレバーの引き操作が規制されてメインスイッチをオンさせることができないのでメインスイッチがオフ状態にロックされ、その結果電動モータの不用意な起動が防止される。逆に、ばね付勢に抗してロックオフスイッチを非規制位置に切り換えればスイッチレバーの引き操作によりメインスイッチがオンするため電動モータを起動させて当該電動工具を使用することができる。
このようなロックオフ機構を備えた電動工具に、照明装置を備え付けたものが従来より提供されている。例えば、特開平11-170203号公報に記載された携帯用の丸鋸盤は、ロックオフスイッチとしてのセーフティレバーに照明スイッチの機能を併せ持たせた構成としたもので、セーフティレバーを非規制位置に切り換え操作(ロックオフ状態解除操作)すると電球(照明具)が点灯される構成となっていた。係る構成の照明装置によれば、別途専用のスイッチを設けることなく、必要時に照明具の点灯、消灯を行うことができる。
特開平11-170203号公報
しかしながら、上記従来の照明装置によれば、照明具を点灯させるためにはロックオフスイッチとしてのセーフティレバーを非規制位置に解除操作する必要があるため、照明具を点灯させた状態ではスイッチレバーを引き操作すれば電動モータが起動する状態となり、従ってスイッチレバーの誤操作により電動モータが不用意に起動されるおそれがあった。
また、本来ロックオフスイッチは、メインスイッチをオンオフ操作するためのスイッチレバーとは異なって、電動モータが不用意に起動しないようにするために比較的操作しづらい場所に配置される。このため、このロックオフスイッチを照明装置の点灯スイッチとして兼用した上記従来の照明装置では照明スイッチとしての操作性がよくないという問題があった。
本発明は、この問題に鑑みなされたもので、ロックオフスイッチの操作状態(スイッチレバーの操作規制状態)に関係なく照明具を点灯させることができ、また従来のようにロックオフボタンを照明スイッチに兼用した場合における操作性低下の問題のない照明装置を備えた電動工具を提供することを目的とする。
このため、本発明は特許請求の範囲の各請求項に記載した構成の電動工具とした。
請求項1記載の電動工具によれば、スイッチレバーの全操作範囲が操作範囲規制部材によって前半と後半とに二分されており、そのうち操作範囲前半部(前半の範囲)における当該操作レバーの引き操作によって照明スイッチがオンされる。操作範囲規制部材を、非規制位置に移動操作すると、スイッチレバーを操作範囲前半部から操作範囲後半部に至って当該スイッチレバーを全操作範囲にわたって引き操作することができる。スイッチレバーを操作範囲後半部にまで引き操作すると、照明スイッチが引き続きオン状態に保持されるとともに、メインスイッチがオンして工具本体に内蔵した電動モータが起動し、これにより当該電動工具を使用することができる。
このように、比較的操作しやすい部位に配置されたスイッチレバーを引き操作することにより照明具を点灯することができるので、従来ロックオフスイッチを照明具点灯用のスイッチに兼用した場合のような操作性の悪さをなくすことができる。
また、操作範囲規制部材を非規制位置に移動操作すると、スイッチレバーを操作範囲後半部に至って引き操作することができ、これによって内蔵した電動モータが起動する。これに対して、操作範囲規制部材を規制位置に位置させた状態では、スイッチレバーは操作範囲前半部でのみ引き操作することができ、操作範囲後半部まで引き操作することができない。このため、操作範囲規制部材を規制位置に位置させた状態でスイッチレバーを引き操作した場合には、照明具を点灯させることができるものの、電動モータを起動させることができず、従って電動モータの不用意な起動を防止することができる。このことから、操作範囲規制部材は、ロックオフスイッチとしての機能を備えている。
また、請求項1記載の電動工具によれば、簡単な構成でスイッチレバーの誤操作を確実に防止することができる。
請求項2記載の電動工具によれば、別途特別の部材を用いることなく、トリガ形式のスイッチレバーの動きを直接利用して照明スイッチをオンオフさせることができる。
次に、本発明の実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。図1は、携帯用の電動丸鋸盤1を示している。本実施形態では、電動工具の一例としてこの電動丸鋸盤1を例示する。この電動丸鋸盤1は、電動モータ(図示省略)を内蔵した工具本体2を備えている。この工具本体2の先端側(図において右側)には、切断材(図示省略)の上面に載せ掛けるベース3が支軸4を介して上下に傾動可能に支持されている。また、工具本体2の先端側には、上記電動モータにより回転するスピンドル5が配置され、このスピンドル5に円形の鋸刃(図示省略)が装着される。鋸刃のベース3よりも上側がブレードケース6で覆われ、ベース3より下側が開閉式のセーフティカバー7で覆われるようになっている。このブレードケース6の側部には、切断部位を明るく照らすための照明具31が配置されている。本実施形態では、この照明具31には、二つのLED(発光ダイオード)が用いられている。この二つの照明具31,31は、透明のケース32に収容されて、これらに切断粉が付着しないようになっている。この照明具31,31は、後述する照明スイッチ33がオン、オフされることによって点灯、消灯する。
また、工具本体2に内蔵した電動モータおよび上記照明具31,31は、当該工具本体2の後部に装着したバッテリ8を電源としている。
次に、工具本体2の上部には、使用者が把持するハンドル部10が設けられている。このハンドル部10は、図示するように工具本体2の前部から後部に至ってほぼD字形に掛け渡されている。このハンドル部10のほぼ中央に、トリガ形式のスイッチレバー11と押しボタン形式のロックオフスイッチ20が配置されている。このスイッチレバー11とロックオフスイッチ20の詳細が、図2以下に示されている。
スイッチレバー11は、支軸13を介して傾動可能に支持されている。このスイッチレバー11は、圧縮ばね14によりその傾動先端側をハンドル部10の内周側に突き出す方向(図2において反時計回り方向)に付勢されている。このスイッチレバー11の上面側(付勢方向背面側)に、メインスイッチ15と上記ロックオフスイッチ20が配置されている。
メインスイッチ15には、常時開形のスイッチが用いられている。このメインスイッチ15は、その作動ボタン15aをスイッチレバー11側に向けた状態でハンドル部10内に固定されている。このメインスイッチ15の作動ボタン15aは突き出し方向にばね付勢されている。スイッチレバー11が使用者の指先によってオン方向(図2において時計回り方向)一定角度以上引き操作されると、作動ボタン15aがそのばね付勢力に抗して押し込まれることによってメインスイッチ15がオンする。メインスイッチ15は、当該丸鋸盤1の駆動モータとしての電動モータの駆動回路に組み込まれている。このため、メインスイッチ15がオンすると電動モータが起動する。スイッチレバー11の引き操作を止めると、当該スイッチレバー11は圧縮ばね14によりオフ側(図2において反時計回り方向)に戻される。スイッチレバー11がオフ側に戻されると、メインスイッチ15の作動ボタンがそのばね付勢力によって突き出し方向に戻されて当該メインスイッチ15がオフする。スイッチレバー11の引き操作に伴うメインスイッチ15のオンオフ操作については、従来公知の電動工具と同様であり、本実施形態において特に変更を要しない。
次に、図3および図8に示すようにロックオフスイッチ20は、両端部が半球形状に形成された棒状のスイッチロッド21を備えている。このスイッチロッド21は、その両端部がそれぞれハンドル部10の側面から突き出す長さを有しており、ハンドル部10の幅方向(図3および図8において左右方向)に移動可能に支持されている。このスイッチロッド21には、側方へ概ねU字形に張り出すばね収容部21aが一体に設けられている。このばね収容部21aの内部に一つの圧縮ばね22が収容されている。ばね収容部21aの両端部にはそれぞれ内側へ張り出す収容壁部21b〜21bが形成されて、当該ばね収容部21aの両端開口部の幅が狭められている。この収容壁部21b〜21bに圧縮ばね22の端部が弾性的に当接されて、当該圧縮ばね22のばね収容部21aからの脱落が防止されている。
ばね収容部21aの両端部においてそれぞれ収容壁部21b,21b間には、ハンドル部10の内部に張り出し形成した壁部10aが相対移動可能な状態で入り込んでいる。この両壁部10a,10aの先端部に対してもそれぞれ圧縮ばね22が弾性的に当接されている。このため、図8に示すようにスイッチロッド21は、その軸方向へ何ら移動操作しない状態では、その両端部がそれぞれハンドル部10の側面からほぼ同じ寸法だけ突き出された位置(非操作位置)に保持される。
スイッチロッド21の、ハンドル部10の側面から突き出された先端部を押し込み操作することにより当該スイッチロッド21をその軸方向に移動操作することができる。スイッチロッド21の一方または他方の端部を押し込み操作して、当該スイッチロッド21を図8において左方または右方へ移動操作すると、いずれの側へ移動操作しても壁部10aが収容壁部21b,21b間からばね収容部21aの内側へ進入して圧縮ばね22の一端側が当該壁部10aにより押されるため圧縮ばね22が圧縮される。従って、スイッチロッド21の移動操作は、圧縮ばね22の付勢力に抗してなされる一方、端部の押し込み操作を止めると当該スイッチロッド21は圧縮ばね22により上記非操作位置に戻される。
スイッチロッド21のばね収容部21aの背面側であってスイッチレバー11に対向する面には規制突起21cが設けられている。この規制突起21cに対向して、スイッチレバー11の背面側には係合凸部11aが設けられている。この係合凸部11aが規制突起21cに当接することによってスイッチレバー11の引き操作角度が一定角度以下(後述する操作範囲前半部)に規制される。
スイッチレバー11の引き操作が規制された状態(ロックオフ状態)が図5に示されている。このロックオフ状態では、スイッチレバー11の引き操作角度が不十分であるため、メインスイッチ15の作動ボタン15aが押し操作されず、従って当該丸鋸盤1を起動させることができない。このように、スイッチロッド21のいずれか一方の端部を押し込み操作しない状態では、スイッチレバー11の引き操作可能な範囲が、その全範囲の中途位置よりも前側に規制される。本実施形態におけるロックオフスイッチ20が特許請求の範囲に記載した操作範囲規制部材に相当する。
これに対して、図7に示すようにスイッチロッド21のいずれか一方の端部(図では右側端部)を圧縮ばね22に抗して押し込み操作すると、これと一体で規制凸部21cがスイッチレバー11の係合凸部11aに対して幅方向にずれた位置(非規制位置)に移動する。この状態では、スイッチレバー11を引き操作しても、その規制突起21cは係合凸部11aに当接しない。このため、使用者がスイッチロッド21のいずれか一方の端部を押し込み操作し、この押し込み操作状態を保持しつつスイッチレバー11を引き操作すれば、当該スイッチレバー11を上記のように中途位置で規制されることなくその全範囲(操作範囲前半部と操作範囲後半部の双方)にわたって引き操作することができる。図6および図7に示すようにスイッチレバー11がその引き操作可能な全範囲にわたって引き操作されると、メインスイッチ15の作動ボタン15aがスイッチレバー11によって押し込み操作されて当該メインスイッチ15がオンし、これにより電動モータが起動して当該丸鋸盤1を起動させることができる。
このように、操作範囲規制部材としてのロックオフスイッチ20の操作により、スイッチレバー11の引き操作角度がその全引き操作範囲の中途位置で規制されてメインスイッチ15をオン操作できない状態(ロックオフ状態)と、スイッチレバー11をその全引き操作範囲にわたって引き操作することができ、これによりメインスイッチ15をオン操作できる状態(ロックオフ解除状態)とに切り換え操作することができる。以下、前者のロックオフ状態において、スイッチレバー11を引き操作可能な範囲を操作範囲前半部といい、引き操作できない残りの範囲を操作範囲後半部という。
本実施形態の電動丸鋸盤1は、上記トリガ形式のスイッチレバー11を照明装置30の点灯スイッチとして利用した構成を備えている。すなわち、ロックオフ状態またはロックオフ解除状態に関係なくスイッチレバー11を操作範囲前半部で引き操作すると前記二つの照明具31,31が点灯される。
ハンドル部10の内部であってスイッチレバー11の支軸13に対してメインスイッチ15とは反対側に、照明スイッチ33が配置されている。この照明スイッチ33には、常時閉形のマイクロスイッチが用いられている。スイッチレバー11を引き操作しない状態では、照明スイッチ33の作動ボタン33aがスイッチレバー11により押し込み操作される。この状態では、照明スイッチ33がオフされるため、照明具31,31は点灯しない。
使用者がスイッチレバー11を引き操作すると、照明スイッチ33の作動ボタン33aからスイッチレバー11が離間するため、当該作動ボタン33aがその内蔵したばね力によって突き出され、これにより照明スイッチ33がオンして照明具31,31が点灯する。照明スイッチ33をオンさせるために必要なスイッチレバー11の引き操作角度は、前記操作範囲前半部内に設定されている。この条件を満たすように、照明スイッチ33、操作範囲規制部材としてのロックオフスイッチ20による規制位置およびメインスイッチ15の相対位置等が適切に設定されている。
このため、ロックオフ状態(スイッチロッド21を操作しない状態)であってもスイッチレバー11を引き操作すれば、照明具31,31を点灯させることができる。スイッチレバー11の引き操作を止めると、スイッチレバー11が圧縮ばね14によりオフ側(図2において時計回り方向)に戻されるため、照明スイッチ33の作動ボタン33aが押し込まれて当該照明スイッチ33がオフされ、従って照明具31,31が消灯される。
また、ロックオフスイッチ20のスイッチロッド21を押し込み操作してロックオフ状態を解除した状態で、スイッチレバー11を引き操作すると、操作範囲前半部におけるスイッチレバー11の引き操作によって照明スイッチ33がオンして照明具31,31が点灯され、引き続きスイッチレバー11を引き操作して操作範囲後半部に至ると、メインスイッチ15の作動ボタン15aが押し込み操作されて当該メインスイッチ15がオンし、これにより電動モータが起動する。従って、使用者は照明具31,31の点灯状態を維持しつつ、工具本体2を起動させて切断加工を行うことができる。
以上のように構成した本実施形態の電動丸鋸盤1によれば、照明具31,31を点灯させるための照明スイッチ33のオンオフ操作が、当該電動丸鋸盤1を起動操作するためのトリガ形式のスイッチレバー11を引き操作することによりなされる構成であり、かつスイッチレバー11を操作範囲前半部で引き操作すれば照明スイッチ33をオンして照明具31,31を点灯させることができるので、ロックオフスイッチ20の状態に関係なく照明具31,31を点灯させることができる。このことから、ロックオフスイッチ20を押し込み操作せずロックオフ状態としたままであっても照明具31,31を点灯させることができるので、スイッチレバー11の誤操作による当該丸鋸盤1の不用意な起動を防止しつつ、照明装置30を利用することができる。
また、ロックオフスイッチ20とは異なって、ハンドル部10の比較的操作し易い位置に配置されたスイッチレバー11を照明具点灯用の操作レバーとして利用する構成であるので、使い勝手のよい照明装置30とすることができる。
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、工具本体2にD形に設けたハンドル部10にスイッチレバー11が設けられた形態の電動丸鋸盤1を例示したが、ストレートなハンドル部等その他の形態のハンドル部に設けられた本体起動用のスイッチレバーに適用することもできる。
また、照明スイッチ33として常時閉形のマイクロスイッチを用いる構成を例示したが、メインスイッチ15と同様常時開形のマイクロスイッチを照明スイッチとして用いることもできる。この場合、スイッチレバー11を引き操作しない状態では、作動ボタンが突き出され、スイッチレバー11を一定角度引き操作すると作動ボタンが押し込み操作されるよう照明スイッチの向きおよび姿勢を変更する等すればよい。
さらに、操作範囲規制部材としてのロックオフスイッチ20として棒状のスイッチロッド21をその軸方向に移動操作する形態のものを例示したが、これに限らずレバーを回動操作する形態のロックオフスイッチを備えた電動工具に適用することもできる。
また、本発明に係る照明装置は、電動丸鋸盤1に限らず、電動ドリル、電動ねじ締め機等のその他の電動工具にも広く適用することができる。
照明装置を備えた携帯用の電動丸鋸盤の側面図である。本図では、円形の切断刃を取り外した状態が示されている。 ハンドル部の内部構造を示す図であって、スイッチレバーおよびロックオフスイッチ周辺の側面図である。本図は、スイッチレバーを操作していない状態を示している。 図2の(3)-(3)線矢視図であって、スイッチレバーおよびロックオフスイッチ周辺の縦断面図である。本図は、スイッチレバーを操作していない状態を示している。 ハンドル部の内部構造を示す図であって、スイッチレバーおよびロックオフスイッチ周辺の側面図である。本図は、ロックオフ状態においてスイッチレバーを引き操作した状態を示している。 図4の(5)-(5)線矢視図であって、スイッチレバーおよびロックオフスイッチ周辺の縦断面図である。本図は、ロックオフ状態においてスイッチレバーを引き操作した状態を示している。 ハンドル部の内部構造を示す図であって、スイッチレバーおよびロックオフスイッチ周辺の側面図である。本図は、ロックオフ解除状態においてスイッチレバーを引き操作した状態を示している。 図6の(7)-(7)線矢視図であって、スイッチレバーおよびロックオフスイッチ周辺の縦断面図である。本図は、ロックオフ解除状態においてスイッチレバーを引き操作した状態を示している。 ロックオフスイッチを図2中矢印(8)方向から見た図である。 図8の(9)-(9)線矢視図であって、ロックオフスイッチの縦断面図である。
符号の説明
1…電動丸鋸盤(電動工具)
2…工具本体
3…ベース
4…支軸
5…スピンドル
6…ブレードケース
7…セーフティレバー
8…バッテリ
10…ハンドル部、10a…壁部
11…スイッチレバー、11a…係合凸部
13…支軸
14…圧縮ばね
15…メインスイッチ、15a…作動ボタン
20…ロックオフスイッチ(操作範囲規制部材)
21…スイッチロッド、21a…ばね収容部、21b…収容壁部、21c…規制突起
22…圧縮ばね
30…照明装置
31…照明具(LED)
32…ケース
33…照明スイッチ、33a…作動ボタン

Claims (2)

  1. ハンドル部に引き操作可能に設けたトリガ形式のスイッチレバーと、前記ハンドル部に幅方向に移動可能に支持されて、前記スイッチレバーの引き操作をその全操作範囲の中途位置で規制する規制位置と許容する非規制位置との間を移動操作可能に設けた操作範囲規制部材と、主として加工部位を照らすための照明具と該照明具を点灯するための照明スイッチを有する照明装置を備えた電動工具であって
    前記操作範囲規制部材は、前記規制位置に移動させると前記スイッチレバーの移動経路に進入して該スイッチレバーの引き操作を規制し、前記非規制位置に移動させると前記スイッチレバーの移動経路から退出して該スイッチレバーの引き操作を許容する規制突起を備えて、非操作状態では前記規制位置に保持されるロックオフスイッチとして機能し、
    前記操作範囲規制部材により二分される前記スイッチレバーの全操作範囲について当該スイッチレバーの引き操作により前記照明スイッチがオンされて前記照明具が点灯される一方、
    前記操作範囲規制部材により二分される前記スイッチレバーの全操作範囲の後半部まで前記スイッチレバーを引き操作すると、メインスイッチがオンして工具本体に内蔵した電動モータが起動し、前記全操作範囲の前半部での引き操作によっては前記メインスイッチがオフ状態にロックされる構成とした電動工具。
  2. 請求項1記載の電動工具であって、前記照明スイッチに常時閉形のマイクロスイッチを用い、前記スイッチレバーを引き操作しない状態では該マイクロスイッチの作動ボタンが前記スイッチレバーに押されて当該マイクロスイッチがオフする構成とした電動工具。
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